JP2021139154A - 建材および建材状態検知システム - Google Patents

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祐輝 元持
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【課題】壁内にセンサを設置して建物の状態を検知する技術においては、センサやセンサを構成する部材を設置する際の施工性の良さや、センサの保守交換などメンテナンスを行う際におけるセンサへのアクセス性の良さが求められている。【解決手段】本発明の一態様に係る建材は、矩形状に構成し、第一面と前記第一面に対向する第二面を有する枠体と、前記枠体の内側に配置され、かつ前記枠体と接合された補助材とを備え、前記補助材は前記建材の置かれる環境もしくは前記建材の状態を検知するセンサを取り付けるためのセンサ取付部を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の状態を検知するためにセンサが設置される建材と、センサを用いて建材の状態を検知するシステムに関する。
建物の劣化を検知、診断するために壁内にセンサを設置して建物の状態を検知する技術が知られている。このような技術においては、センサやセンサを支持する部材を設置する際の施工性の良さや、センサの保守交換などメンテナンスを行う際におけるセンサへのアクセス性の良さが求められている。
特許文献1においては、壁内に設置されたセンサの配線に関するメンテナンスを行いやすくするため、居室に露出した筐体から配線基盤へのアクセスを容易にする技術が開示されている。
特開2019−100159号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、センサ本体を交換する必要が生じた場合には筐体からセンサ本体へのアクセスは難しく、センサの交換作業が困難となる可能性がある。また、温湿度センサは断熱材によって支持されるため、センサの設置時に断熱材を現場で加工したり、支持されているか確認したりする必要が生じるなど施工性が悪化する可能性がある。
そこで、本発明は、建材の状態を検知するためのセンサを設置する際およびセンサを交換する際の施工性を高めた建材と、センサを用いて建材の状態を検知するシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る建材は、建物の壁に用いる建材であって、矩形状に構成し、第一面と前記第一面に対向する第二面を有する枠体と、前記枠体の内側に配置され、かつ前記枠体と接合された補助材とを備え、前記補助材は前記建材の置かれる環境もしくは前記建材の状態を検知するセンサを取り付けるためのセンサ取付部を含む。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る建材状態通知システムは、矩形状に構成し、第一面と前記第一面に対向する第二面を有する枠体と、前記枠体の内側に配置され、かつ前記枠体と接合されてセンサ取付部を含む補助材とを有する建材と、前記センサ取付部に取り付けられて、前記建材の置かれる環境もしくは前記建材の状態を検知するセンサと、前記センサからの情報を取得する取得部を有するコントローラとを含む。
本発明によれば、建材の状態を検知するためのセンサを設置する際およびセンサを交換する際の施工性を高めるとともに、センサを用いて建材の状態を検知するシステムを提供することができる。
本発明の建材の構成を示した図である。 建材の構成の一例を示した図である。 建材の構成の一例を示した図である。 建材の構成の一例を示した図である。 建材の構成の一例を示した図である。 建材の構成の一例を示した図である。 補助材が交差する部分の一例を示した図である。 補助材が交差する部分の一例を示した図である。 建材にセンサが設置されている状態を示した図である。 壁材の構成の一例を示した図である。 第1実施例における建材状態検知システムの構成を示した図である。 第1実施例におけるコントローラの構成を示した図である。 第2実施例における建材状態検知システムの構成を示した図である。 第2実施例におけるコントローラおよびサーバの構成を示した図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に説明する実施の形態は、本発明の様々な実施の形態の一つに過ぎない。以下の実施の形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。なお、以下の実施の形態において説明する各図は模式的な図であり、本発明の説明に必要がない構成要素は省略されており、また、各構成要素の寸法比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本発明を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
まず、図1から図5を参照して、本実施の形態における建材11および建材11を含んで構成される壁材10について説明する。
建材11は建物の壁に用いられる部材であり、本実施の形態において建材11を使用する対象となる建物は、鉄骨造の戸建て住宅であって、パネル工法で建築されるものである。パネル工法は、床、壁、天井などの構造体をパネルとしてあらかじめ工場で製造しておき、現場で組み合わせて建築する工法である。また、パネルとは、矩形状に作られた枠体12に対し、枠体12の両面もしくは片面に面材が貼り付けられ、内部が中空な構造となっているものである。なお、建材11を使用する対象となる建物は上記に限らず、パネル工法で建築されるものであれば、木造やその他の建築構造であってもよいし、住宅以外にも倉庫や事務所、店舗など、どのような建物であってもよい。
以下、本発明の建材11の構成について、図1を用いて説明する。なお、本明細書中において、図1から図4のX方向は建材11の幅方向、Y方向は建材11の厚み方向、Z方向は建材11の高さ方向もしくは鉛直方向として説明する。また、建材11または枠体12を正面視した状態は、図1、図2各図および図4のX−Z平面の図に相当する。なお、図1、図2各図および図4のX−Y平面図は、X−Z平面図の矢印で指した部分の断面図である。
図1に示すように、建材11は、枠体12と補助材13とセンサ取付部14を含んで構成される。枠体12は矩形状に構成されて、内部が中空となっている部材であり、建材11の端部をなすものである。本実施の形態において枠体12は図1のような矩形状を最小構成としているが、例えば図2a、図2b、図2cのように矩形状の部材に対して、さらに中央部に柱状の部材が組み合わされて枠体12としてもよい。また、図2dのように、
矩形状の部材に対して、さらにT字状の部材を組み合わせて枠体12としてもよい。また、本実施の形態においては、図1、図2a、図2c、図2d、図2eのように断面がC字状であるC形鋼を組み合わせて枠体12とすることが望ましいが、図2bのように板状もしくは棒状の部材を組み合わせて枠体12としてもよい。なお、枠体12の材質はC形鋼のように金属材料を用いることが望ましいが、例えば木材や樹脂が用いられてもよい。
枠体12は第一面12aと、第一面12aに対向する第二面12bを有する。第一面12aは、図1のX−Z平面図のように枠体12を正面視した側の面であり、第二面12bは枠体12を第一面12aの裏側から見た際の面である。
補助材13は、枠体12を構成する部材の内側に、金属材料の板状もしくは棒状の部材が組み合わされて配置されたものである。長手方向が高さ方向である補助材13と、長手方向が幅方向である補助材13が、交差するように設けられており、その端部は枠体12に接合されている。特に本実施の形態において、補助材13は図1、図2a、図2bのような形状で設けられるが、図2cや図2dのような形状で設けられてもよい。また、それ以外にも図2eのように、補助材は斜め方向に配置するなど様々な形状で設けられてもよい。なお、補助材13は金属材料以外に、木材や樹脂が用いられてもよい。
図3aおよび図3bは補助材13の交差する部分の例を示した図である。図3aのように、補助材13を構成する部材のうち、長手方向が幅方向である補助材13aに切り欠き部を設け、長手方向が高さ方向である補助材13bが補助材13aの切り欠き部に配置されて交差する構成が補助材13の幅が厚くならないため望ましい。しかし、図3bのように補助材13aに対して単純に補助材13bが重ねられて交差する部分が構成されてもよい。これらの補助材13を構成する部材同士が交差する部分には後述するセンサ取付部14が設けられる。なお、図3aにおいて切り欠き部を設ける部材は補助材13bであっても構わない。また、補助材13は複数の部材から構成されるのではなく、一体として形成されても構わない。
なお、補助材13をなす部材の全ての端部が枠体12に接合されている必要はなく、例えば図1のX−Z平面図において、長手方向が幅方向である補助材13の上から2本目と4本目のように、補助材13をなす部材の端部が枠体12に接合されない部分があってもよい。また、枠体12と補助材13の接合方法はどのようなものであってもよく、ビスやボルトを用いるものであったり、溶接や接着によるものであってもよい。
補助材13は、図1や図2のX−Y平面図で示すように、枠体12の厚み方向において、枠体12の内側で第一面12a側に可能な限り近接して設けられることが望ましい。例えば図1、図2a、図2c、図2d、図2eでは枠体12はC形鋼を用いて構成されているので、C形鋼の構造上の設置のしやすさを考慮して、枠体12の第一面12aの裏側であって、C形鋼の内側の面に対して補助材13は設置され、枠体12に接合されている。図2bの例では、枠体12は直方体の部材を用いて構成されているので、補助材13の枠体12の第一面12a側の面が、枠体12の第一面12aとほぼ一致する位置に設置され、枠体12に接合されている。上記のように、補助材13は枠体12の第一面12aに可能な限り近接して設置されることが望ましいが、補助材13の位置はこれに限ったものではなく、補助材13は少なくとも枠体12の厚み方向の中央より第一面12a側にずらして設けられていればよい。
補助材13を構成する部材同士が交差する部分にはセンサ取付部14が配置される。センサ取付部14はセンサ30を取り付け可能な部材であり(図4を参照)、取り付けられるセンサ30の種類としては、温度センサ、湿度センサ、漏水センサといった建材11の置かれる環境を検知するセンサや、傾斜センサや腐食センサといった建材11の状態を検
知するセンサである。
センサ取付部14は、様々な方式が適用されてよく、例えばねじ穴であって、センサ30側に設けられたねじ穴とともにねじで固定されてもよい。また、例えばフックのような形状を有して、センサ30はこのフックに引掛けられてもよいし、例えば金属レールのような引掛け部を有して、センサ30が引掛けられてよい。また、センサ取付部14はクリップ状であってセンサ30がクリップに挟まれてもよいし、センサ取付部14は粘着シートであって、センサ30が接着されてもよい。図2aから図2eにおいてセンサ取付部14は補助材13を構成する部材同士が交差する部分の全ての箇所に設置されているが、センサ取付部14の設置箇所および設置数はこれに限らず、補助材13のどのような位置にどのような数が設けられてもよい。また、本実施の形態では、図1および図2各図に示すとおり、センサ取付部14は補助材13における、第二面12b側の面に配置しているが、センサ取付部14は補助材13における、第一面12a側の面に配置されてもよい。
図4は図1に示した建材11のセンサ取付部14にセンサ30を取り付けた場合の例である。センサ取付部14が補助材13における、第二面12b側の面に配置されていることで、センサ30も同様の面に配置される。
続いて、図5を用いて壁材10の構成と施工方法を説明する。壁材10は本実施の形態で想定する建物の外壁をなすものであり、建材11を用いて構成される。図5の例では、図1で示した建材11を用いて壁材10としている。
パネル工法においては、通常、壁材10を構成する部材ごとに建築現場に搬入されて組み立てられる。本実施の形態では、建材11は、枠体12の第一面12a、すなわち補助材13が近接する側の面に屋外側面材20があらかじめ組み合わされた状態で建築現場に搬入される。屋外側面材20は外装材であり、例えば複合繊維などで作られた面材である。なお、建材11と屋外側面材20の間には透湿シートや防水シートや通気のための中空層などが設けられてもよい。
壁材10の施工方法としては、まず、建物の骨組みが柱23や梁などによって構成されているところに、建材11および屋外側面材20が柱23の間に設置される。柱23同士の間隔に応じて建材11および屋外側面材20は一セット、もしくは複数セットが並べて設置される。図5の例では2セットが並べて設置されている。建材11は図5に図示されない梁によって鉛直上方向から支持される。建材11および屋外側面材20が設置された後、センサ取付部14にセンサ30が取り付けられる。
続いて、外壁面24が屋外側面材20に組み合わされる。外壁面24はサイディングやタイルやALCといった建築物の外壁に一般的に用いられる部材である。外壁面24がタイルである場合はタイル外壁用接着剤やモルタルなどによって屋外側面材20に接着される。さらに枠体12の内部に断熱材22が設置される。断熱材22はグラスウールやロックウールといった断熱部材である。次に、枠体12の第二面12b側に、板材25と断熱材22が組み合わされたものが設置される。板材25は木材であるが金属材料であってもよい。板材25は図5に図示されない梁によって鉛直上方向から支持される。
次に、屋内側面材21が板材25にビスやボルトなどで取り付けられる。屋内側面材21は例えば石膏ボードやケイカル板といった内装用の部材である。なお、屋内側面材21と枠体12の間には防湿シートなどが設けられてもよい。また、本実施の形態では屋内側面材21の取り付け先として板材25を用いているが、例えば間柱や胴縁といった部材が柱23の間に設置されて、これらの部材に屋内側面材21が取り付けられてもよい。
最後に、屋内側面材21に、図示しないクロス等の内装仕上げ材がさらに設置される。このような手順で壁材10は完成する。なお、壁材10の組み立ての順番は上記に限ったものではなく、各工程の順番が前後してもよい。なお、本実施の形態ではセンサ30は図示しないバッテリーと無線通信部を有するが、給電や後述するコントローラ100との通信を有線式にする場合、このための配線が壁材10内に配置される。
上記の壁材10の構成により、センサ30は枠体12の厚み方向の中央より屋外側面材20側に配置される。壁材10内における浸水や腐食などの異常は、屋外の風雨などの影響を受ける屋外側面材20側で発生する場合が多い。センサ30が屋外側面材20に近い位置に配置されることで、壁材10内の異常を検知しやすくなる効果が得られる。また、センサ30はセンサ取付部14が存在することによって、壁材10の設置時にセンサ30を容易に設置することができ、施工性を高めることができる。
また、上記の壁材10の構成により、センサ30は、壁材10の屋外側面材20に近接する側に配置されつつも、補助材13の屋内側面材21に対向する面に設置されている。このセンサ30の配置によって、センサ30やセンサ30のバッテリーを交換するなどのメンテナンスの必要が生じた場合には、クロス等の内装と屋内側面材21を剥がし、壁材10内の断熱材22を除去すればセンサ30が露出してメンテナンスを行うことができる。この際、剥がす内装材はメンテナンスの必要があるセンサ30が含まれる建材11の面積だけでよく、屋内側面材21もビスで固定されていれば容易に取り外し、再度設置することができる。センサ30がメンテナンスによって取り外された後の再設置の際にもセンサ30はセンサ取付部14に設置し直せばよく、施工性が高まっている。
(第1実施例)
以下に上述の建材11を用いた建材状態検知システム1の第1実施例について説明する。図6第1実施例における建材状態検知システム1の構成を示す図である。建材状態検知システム1は、建材11および壁材10、センサ30と、コントローラ100を含んで構成される。
住宅50の外壁は建材11を含んで構成された壁材10によって形成され、建材11の内部に設置されたセンサ30は建材11および壁材10の置かれる環境もしくは状態に関する情報を取得し、この情報がセンサ30から住宅50内に設置されたコントローラ100に送信される。コントローラ100はこの建材状態検知システム1にのみ用いられる機器であってもよいし、例えばHEMSコントローラのような住宅用の機器であってもよい。
壁材10の置かれる環境もしくは状態に関する情報がコントローラ100で受信されると、この情報をもとにコントローラ100で建材11および壁材10の状態が分析され、建材11および壁材10の状態に異常が認められた場合にはコントローラ100から居住者60に異常が通知される。これにより、居住者60は建材11および壁材10に発生している異常を早期に認識することができる。早期に住宅50の建築部材の異常を認識し、劣化が進行する前に修繕ができれば、その修繕コストは建築部材の異常を放置して劣化が進行した場合の修繕コストより一般的に少なくすることができる。センサ30は無線通信部(図示せず)を有し、センサ30が取得した情報が無線通信によってコントローラ100に送信されるが、センサ30とコントローラ100は有線で接続されてセンサ30が取得した情報がコントローラ100に送信されてもよい。また、センサ30と有線もしくは無線で通信される中継器が設けられて、中継器からコントローラ100にセンサ30が取得した情報が有線もしくは無線で送信されてもよい。
図7はコントローラ100の構成を示す図である。コントローラ100はCPU110
と通信I/F(インタフェース)120とメモリ130と記憶部140と表示部150と操作部160とを含んで構成され、これらは互いに接続されている。CPU110は各種の演算を行うほか、コントローラ100の各ブロックを制御する。通信I/F120は、無線もしくは有線で外部と通信するインタフェースであり、センサ30から送信された情報を受信し、ネットワークを介して他の機器との通信を行う。メモリ130はCPU110の各機能部を実現するためのプログラムを記憶するほか、フラグなどの一時的なデータを記憶する。記憶部140は読み書き可能なフラッシュメモリやハードディスクドライブ等で構成され、プログラムや各種データを記録する。表示部150は例えば液晶パネルからなり、CPU110から出力された信号に応じて、コントローラ100の設定状況やセンサ30で取得された壁材10の情報や、壁材10の異常通知などを表示する。操作部160は例えば押しボタンやキーボードからなり、コントローラ100への操作や設定入力を受け付け、受け付けた信号をCPU110へと送信する。
CPU110は機能的には、図7に示すように取得部111や出力部112や判定部113や通知処理部114を含んで構成される。これらの各部による機能は、CPU110がメモリ130または記憶部140に記憶されている所定のプログラムを実行することで実現される。なお、本実施の形態ではCPU110を用いて各部の機能を実現しているが、1又は複数の専用のハードウェアを用いて実現されてもよい。
以下に、コントローラ100の具体的な動作について説明する。センサ30で建材11および壁材10の置かれる環境や状態に関する情報が取得されると、その情報は通信I/F120を介してコントローラ100に送信される。取得部111はセンサ30から送信された情報を取得し、メモリ130と記憶部140に記録する。センサ30による情報の送信および取得部111による情報の取得は、常時行われてもよいし、1時間に1回や、24時間に1回など、間欠的に行われてもよい。また、センサ30がバッテリーによる給電である場合には、センサ30はバッテリーの残量などに関する情報も、建材11および壁材10に関する情報と合わせて送信する。
居住者60が建材11および壁材10、もしくはセンサ30のバッテリーの状態を確認したい場合、居住者60による操作部160の操作に応じて、出力部112はセンサ30で取得された情報を表示部150へと出力する。なお、コントローラ100は例えば居住者60が所持するPCや携帯電話などの端末とネットワーク40を介して接続されて、端末からの操作によってセンサ30で取得された情報を端末に表示してもよい。
判定部113はメモリ130もしくは記憶部140に記憶された壁材10および建材11の状態に関する情報を分析し、建材11および壁材10が正常であるか異常であるかの判定を行う。判定部113で建材11および壁材10が異常であると判定されれば、通知処理部114は表示部150に異常通知を表示し、居住者60への通知を行う。この異常通知とは、例えば建材11および壁材10の浸水異常、断熱性能の劣化異常、傾斜異常、腐食異常、センサ30の故障異常などであって、設置されたセンサ30の種類に応じて判定される。また、判定部113はセンサ30のバッテリー情報から、センサ30のバッテリーを交換する必要があると判定した場合も、バッテリー交換を促す通知が通知処理部114によって表示部150に表示される。なお、センサ30を交換した場合、記憶部140にセンサ30で取得された情報が記憶されているので、新しいセンサ30に情報を引き継ぐことが可能である。また、コントローラ100は異常通知を表示部150に表示するだけでなく、建材11および壁材10を含む建築部材やセンサ30の修繕を促すサービス内容が表示されてもよい。
第1実施例では、上記のように建材11および壁材10の異常有無の判定はコントローラ100の判定部113によって行われ、表示部150に異常通知が表示されるが、異常
通知はネットワーク40を介してコントローラ100を提供する事業者に行われて、事業者から居住者60に建材11および壁材10を含む建築部材やセンサ30の修繕を促すサービスが提供されてもよい。また、コントローラ100が居住者60の所持するPCや携帯電話などの端末とネットワーク40を介して接続されている場合、異常通知や、建築部材やセンサ30の修繕を促すサービス内容が端末に送信されて表示されてもよい。
(第2実施例)
以下に上述の建材11を用いた建材状態検知システム1の第2実施例について説明する。図8は第2実施例における建材状態検知システム1の構成を示す図である。建材状態検知システム1は、建材11および壁材10、センサ30と、コントローラ100、サーバ200を含んで構成される。
住宅50の外壁は建材11を含んで構成された壁材10によって構成され、建材11の内部に設置されたセンサ30は建材11および壁材10の置かれる環境もしくは状態に関する情報を取得し、この情報がセンサ30から住宅50内に設置されたコントローラ100に送信され、さらにネットワーク40を介してサーバ200に送信される。コントローラ100はこの建材状態検知システム1にのみ用いられる機器であってもよいし、例えばHEMSコントローラのような住宅用の機器であってもよい。
壁材10の置かれる環境もしくは状態に関する情報がサーバ200で受信されると、この情報をもとにサーバ200で建材11および壁材10の状態が分析され、建材11および壁材10の状態に異常が認められた場合にはサーバ200からネットワーク40を介してコントローラ100に異常通知が送信される。コントローラ100が受信した異常通知をさらに出力することで居住者60は建材11および壁材10に発生している異常を早期に認識することができる。早期に住宅50の建築部材の異常を認識し、劣化が進行する前に修繕ができれば、その修繕コストは建築部材の異常を放置して劣化が進行した場合の修繕コストより一般的に少なくすることができる。センサ30は無線通信部(図示せず)を有し、センサ30が取得した情報が無線通信によってコントローラ100に送信されるが、センサ30とコントローラ100は有線で接続されてセンサ30が取得した情報がコントローラ100に送信されてもよい。また、センサ30と有線もしくは無線で通信される中継器が設けられて、中継器からコントローラ100にセンサ30が取得した情報が送信されてもよい。
図9はコントローラ100とサーバ200の構成を示す図である。コントローラ100の構成については、第1実施例から判定部113と通知処理部114を除いた形であるため、説明を省略する。サーバ200はサーバCPU210とサーバ通信I/F220とサーバメモリ230とサーバ記憶部240とを含んで構成され、これらは互いに接続されている。サーバCPU210は各種の演算を行うほか、サーバ200の各ブロックを制御する。サーバ通信I/F220は、無線もしくは有線で外部と通信するインタフェースであり、ネットワーク40を介してコントローラ100や他の機器との通信を行う。サーバメモリ230はサーバCPU210の各機能部を実現するためのプログラムを記憶するほか、フラグなどの一時的なデータを記憶する。サーバ記憶部240は読み書き可能なフラッシュメモリやハードディスクドライブ等で構成され、プログラムや各種データを記録する。
サーバCPU210は機能的には、図9に示すように判定部211や通知処理部212を含んで構成される。これらの各部による機能は、サーバCPU210がサーバメモリ230またはサーバ記憶部240に記憶されている所定のプログラムを実行することで実現される。なお、本実施の形態ではサーバCPU210を用いて各部の機能を実現しているが、1又は複数の専用のハードウェアを用いて実現されてもよい。
以下に、コントローラ100とサーバ200の具体的な動作について説明する。センサ30で建材11および壁材10の置かれる環境もしくは状態に関する情報が取得されると、その情報は通信I/F120を介してコントローラ100に送信される。取得部111はセンサ30から送信された情報を取得し、メモリ130と記憶部140に記録する。センサ30による情報の送信および取得部111による情報の取得は、常時行われてもよいし、1時間に1回や、24時間に1回など、間欠的に行われてもよい。また、センサ30がバッテリーによる給電である場合には、センサ30はバッテリーの残量などに関する情報も、建材11および壁材10に関する情報と合わせて送信される。
センサ30から送信された情報が取得部111で取得されると、出力部112はこの情報を通信I/F120およびネットワーク40を介してサーバ200へと出力する。このサーバ200への情報の出力は、情報が取得された都度に実施されてもよいし、1時間に1回や24時間に1回などでまとめて実施されてもよい。
サーバ200はコントローラ100から送信された情報をサーバ通信I/F220を介して取得し、サーバメモリ230とサーバ記憶部240に記憶する。居住者60が建材11および壁材10、もしくはセンサ30のバッテリーの状態を確認したい場合、居住者60による操作部160の操作に応じて、出力部112はセンサ30で取得された情報を記憶部140もしくはサーバ記憶部240から取得して表示部150へと出力する。なお、コントローラ100は例えば居住者60が所持するPCや携帯電話などの端末とネットワーク40を介して接続されて、端末からの操作によってセンサ30で取得された情報を端末に表示してもよい。
判定部211はサーバメモリ230もしくはサーバ記憶部240に記憶された壁材10および建材11の置かれる環境もしくは状態に関する情報を分析し、建材11および壁材10が正常であるか異常であるかの判定を行う。判定部211で建材11および壁材10が異常であると判定されれば、通知処理部212はコントローラ100に対して異常通知を発信する。この異常通知とは、例えば建材11および壁材10の浸水異常、断熱性能の劣化異常、傾斜異常、腐食異常、センサ30の故障異常などであって、設置されたセンサ30の種類に応じて判定部211で判定され、通知処理部212により発せられる。また、判定部211はセンサ30のバッテリー情報から、センサ30のバッテリーを交換する必要があると判定した場合も、バッテリー交換を促す通知を含む情報がコントローラ100に発信される。なお、センサ30を交換した場合、記憶部140もしくはサーバ記憶部240にセンサ30で取得された情報が記憶されているので、新しいセンサ30に情報を引き継ぐことが可能である。
サーバ200からネットワーク40を介してコントローラ100に送信された異常通知を含む各種の情報は、取得部111で取得され、メモリ130や記憶部140に記憶される。取得部111で取得された情報に、建材11および壁材10やセンサ30の故障等の異常通知やセンサ30のバッテリー交換を促す通知が含まれていた場合、出力部112は異常通知やバッテリー交換を促す通知を表示部150に表示し、居住者60に通知する。なお、サーバ200は異常通知をコントローラ100に送信するだけでなく、建材11および壁材10を含む建築部材やセンサ30の修繕を促すサービスに関する情報をコントローラ100に送信してコントローラ100によって表示部150に表示されてもよい。
第2実施例では、上記のように建材11および壁材10の異常有無の判定はサーバ200の判定部211によって自動的に行われるが、この異常有無の判定は例えばサーバ200の管理者によって行われてもよい。センサ30の情報を図示しないディスプレイで確認したサーバ200の管理者が建材11および壁材10の異常の有無を判定し、異常通知を
コントローラ100に送信して表示部150に表示してもよいし、あるいは直接居住者60に建材11および壁材10の修繕を促すサービスが提供されてもよい。また、コントローラ100が居住者60の所持するPCや携帯電話などの端末とネットワーク40を介して接続されている場合、異常通知や、建築部材やセンサ30の修繕を促すサービス内容が端末に送信されて表示されてもよい。
以上、第1実施例および第2実施例で説明したように、センサ30で逐次取得された建材11および壁材10の置かれる環境や状態に関する情報がコントローラ100もしくはサーバ200で管理・分析され、建材11および壁材10に異常が発生していると判定されればコントローラ100から通知が行われる。このため、居住者60は建材11および壁材10に発生している異常を早期に知ることができ、修繕に備えることができる。早期に住宅50の建築部材の異常を認識し、劣化が進行する前に修繕ができれば、その修繕コストは一般的には建築部材の異常を放置して劣化が進行した場合の修繕コストより少なくすることができる。また、センサ30に異常が発生したりセンサ30のバッテリー残量が減少した場合に、センサ30やバッテリーの交換やメンテナンスを行う際にも建材11および壁材10の構成によってメンテナンスを容易に行うことができる。
以上のように実施の形態によって本発明を説明したが、本発明の範囲は上記によって限定されるものではない。本発明は特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本発明は、例えば、戸建て住居のメンテナンスサービスなどに好適に採用され得る。
1 建材状態検知システム
10 壁材
11 建材
12 枠体
12a 第一面
12b 第二面
13 補助材
14 センサ取付部
20 屋外側面材
21 屋内側面材
22 断熱材
23 柱
24 外壁面
25 板材
30 センサ
40 ネットワーク
50 住宅
60 居住者
100 コントローラ
110 CPU
111 取得部
112 出力部
113 判定部
114 通知処理部
120 通信I/F
130 メモリ
140 記憶部
150 表示部
160 操作部
200 サーバ
210 サーバCPU
211 判定部
212 通知処理部
220 サーバ通信I/F
230 サーバメモリ
240 サーバ記憶部

Claims (8)

  1. 建物の壁に用いる建材であって、
    矩形状に構成し、第一面と前記第一面に対向する第二面を有する枠体と、
    前記枠体の内側に配置され、かつ前記枠体と接合された補助材とを備え、
    前記補助材は前記建材の置かれる環境もしくは前記建材の状態を検知するセンサを取り付けるためのセンサ取付部を有することを特徴とする建材。
  2. 前記補助材は、前記枠体の厚み方向の中央より前記第一面側にずらして設ける、
    請求項1に記載の建材。
  3. 前記枠体の前記第一面側には屋外側面材を取り付ける、
    請求項1または2に記載の建材。
  4. 前記補助材は交差する部分を有して設け、
    前記センサ取付部は前記補助材の交差する部分に設ける、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の建材。
  5. 矩形状に構成し、第一面と前記第一面に対向する第二面を有する枠体と、前記枠体の内側に配置され、かつ前記枠体と接合されてセンサ取付部を含む補助材とを有する建材と、
    前記センサ取付部に取り付けられて、前記建材の置かれる環境もしくは前記建材の状態を検知するセンサと、
    前記センサからの情報を取得する取得部を有するコントローラと、
    を備えることを特徴とする建材状態検知システム。
  6. (コントローラがスタンドアローンで異常判定を行う請求項。第1実施例)
    前記コントローラは、前記取得部から取得した前記情報に基づいて前記建材の異常有無を判定する判定部と、
    前記判定部が前記建材が異常であると判定すれば居住者への通知を行う通知処理部を備えた、
    請求項5に記載の建材状態検知システム。
  7. (サーバが異常判定を行う請求項。第2実施例に対応)
    前記取得部から取得した前記情報に基づいて前記建材の異常有無を判定する判定部と、
    前記判定部が前記建材が異常であると判定すれば前記コントローラに異常通知を行う通知処理部を有するサーバを備えた、
    請求項5に記載の建材状態検知システム。
  8. 前記情報は、前記センサによる測定情報と前記センサのバッテリー情報とを含む、
    請求項5から7のいずれか一項に記載の建材状態検知システム。
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