JP2021138331A - パッセンジャーステップ車 - Google Patents

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Abstract

【課題】搭乗者が乗降するときの安定度および移動するときの安定度を高めることができるパッセンジャーステップ車を提供すること。【解決手段】搭乗者Pを下階30と上階40との間で昇降させるためのエレベータ20が車台2に備えられており、階段10は、階段10を昇降する搭乗者Pの昇降方向を変えるために途中で屈曲しており、エレベータ20の少なくとも一部が、階段10の屈曲した部分15の内側に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、航空機に搭乗するための階段が、移動可能な車台上に搭載されたパッセンジャーステップ車に関する。
従来、この種のパッセンジャーステップ車として、移動可能な車台上に搭載された階段と、この階段に付設されたガイドレールと、このガイドレールに案内されつつ階段に沿って昇降可能な歩行障害者用のリフターと、このリフターの昇降機構と、を有するものが知られている(特許文献1)。
なお、船舶の乗下船用のパッセンジャーステップ車として、岸壁と船舶との間にスロープを架け渡す乗下船装置と、車椅子の利用者を乗下船させる際に利用される昇降装置とをそれぞれ別体で移動可能に設け、かつ、乗下船時のみ、乗下船装置と昇降装置とを連結一体化させるように構成したものが知られている(特許文献2)。
特開2005-349993号公報 特開2014-161555号公報
しかし、前述した従来のパッセンジャーステップ車は、いずれも、長手方向の長さと短手方向の長さとの比、つまり、アスペクト比が大きいため、搭乗者がパッセンジャーステップ車に乗降するときの安定度およびパッセンジャーステップ車を移動するときの安定度が低いという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するために創出されたものであって、搭乗者が乗降するときの安定度および移動するときの安定度を高めることができるパッセンジャーステップ車を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明のパッセンジャーステップ車は、航空機の搭乗者が下階と上階との間を昇降するための階段が、移動可能な車台上に搭載されたパッセンジャーステップ車であって、搭乗者を下階と上階との間で昇降させるためのエレベータが車台上に備えられており、階段は、階段を昇降する搭乗者の昇降方向を変えるために途中で屈曲しており、エレベータの少なくとも一部が、階段の屈曲した部分の内側に配置されていることを特徴とする。
本発明のパッセンジャーステップ車によれば、階段が途中で屈曲しているため、途中で屈曲していない従来の直線状の階段よりも、階段の全長を短くすることができる。
従って、パッセンジャーステップ車の長手方向の長さと短手方向の長さとの比、つまり、アスペクト比を小さくすることができるため、搭乗者が乗降するときの安定度および移動するときの安定度を高めることができるパッセンジャーステップ車を提供することができる。
本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車の背面図である。 本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車の左側面図である。 本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車の正面図である。 本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車の右側面図である。 図4をA−A線から透視した平面透視図である。 本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車を正面の左斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車を正面の右斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車と従来のパッセンジャーステップ車とを比較するための説明図である。
本発明の実施形態に係るパッセンジャーステップ車について図を参照しつつ説明する。
以下の説明では、航空機の搭乗口に接続する側を正面とし、その反対側を背面とする。また、パッセンジャーステップ車を正面から見て右側を右方とし、左側を左方とする。また、正面から見て背面方向を後方とし、背面から見て正面方向を前方とする。
[パッセンジャーステップ車の主要構造]
本実施形態のパッセンジャーステップ車1は、ハウジング1Aと、航空機200(図8)の搭乗者P(図6,図7)が下階30と上階40(図2,図4)との間を昇降するための階段10と、搭乗者Pを下階30と上階40との間で昇降させるためのエレベータ20と、階段10およびエレベータ20が搭載された車台2とを備えている。
ハウジング1Aは、平面視、略矩形の箱状に形成されており、車台2の上に搭載されている。ハウジング1Aは、天井7(図2,図4)によって下階30と上階40とに区分されている。階段10およびエレベータ20は、ハウジング1Aの内側に配置されており、かつ、ハウジング1Aによって支持されている(図5)。
パッセンジャーステップ車1の寸法の一例は、全長約9.2m、全幅約3.7m、全高約5.3mである。また、パッセンジャーステップ車1の重量の一例は、約8トンである。
図5に示すように、階段10は、階段10を昇降する搭乗者Pの昇降方向を変えるために途中で屈曲している。本実施形態では、階段10は、途中で略直角に屈曲している。つまり、階段10は、いわゆる、かね折れ階段である。これにより、図8に示すように、パッセンジャーステップ車1の長手方向の長さ(全長)L1を、直線状に延びた階段を備えた従来のパッセンジャーステップ車100の長手方向の長さ(全長)L2よりも短くすることができる。
従って、パッセンジャーステップ車1の長手方向の長さと短手方向の長さとの比、つまり、アスペクト比を小さくすることができるため、パッセンジャーステップ車1の移動時の安定度と、搭乗者Pが乗降するときの安定度とを高めることができる。
また、パッセンジャーステップ車1の全長L1が短くなるため、パッセンジャーステップ車1の周辺で行う空港地上支援業務(グランドハンドリング)に支障を来す面積を大幅に削減することができる。これにより、空港地上支援業務の安全性を高めることができ、かつ、作業効率を高めることができる。
階段10は、第1階段11(図4,図7)と、手摺り12(図1)と、踊り場13(図5)と、第2階段14(図2,図5)とを備えている。第1階段11は、搭乗者Pが下階30と踊り場13との間を昇降するための階段であり、下階30に配置されている。搭乗者Pが地上と第1階段11との間を昇降するための第1階段乗降口35は、パッセンジャーステップ車1を正面から見た場合の右側、つまり、パッセンジャーステップ車1の走行方向の左側に配置されている(図4,図5,図7)。
第2階段14は、搭乗者Pが踊り場13(図5)と上階40との間を昇降するための階段であり、下階30に配置されている。踊り場13は、下階30のうち、第1階段11の最上段と第2階段14の最下段との連絡部分であって、階段10が屈曲した部分15(図5)に設けられており、平坦に形成されている。搭乗者Pが踊り場13と上階40との間を昇降するための第2階段昇降口45(図5)は、第2階段14の最上段に配置されている。このように、階段10の屈曲した部分15に踊り場13が設けられているため、搭乗者Pや手荷物が第2階段14から転がり落ちた場合であっても、搭乗者Pや手荷物を踊り場で制止し、第1階段11まで転がり落ちないようにすることができるので、安全性を高めることができる。
搭乗者Pが階段10を昇降する際に使用する手摺り12は、第1階段11および第2階段14の両側に沿って設けられている。
また、図5に示すように、エレベータ20の少なくとも一部が、階段10の屈曲した部分15の内側に配置されている。これにより、エレベータがハウジングの外部に配置された構成と比較してパッセンジャーステップ車1をコンパクトにすることができる。さらに、パッセンジャーステップ車1の構成要素の中で相対的に重量のあるエレベータ20を階段10の屈曲した部分15の内側に配置することにより、パッセンジャーステップ車1の重量バランスを良くすることができる。
エレベータ20は、カゴ21(図5)と、カゴ21を昇降させるための昇降装置22と、カゴ21の昇降通路を形成するエレベータシャフト23と、下階30に設けられた下階側扉24(図7)と、上階40に設けられた上階側扉25(図3)とを備えている。本実施形態では、昇降装置22は、ラック&ピニオン方式である。また、下階側扉24および上階側扉25は、それぞれ観音開きの扉であり、それぞれ手動で開閉する。
カゴ21は、平面視矩形に形成されており、車椅子W(図6,図7)に乗った搭乗者Pおよび介助者H2名の計3名が乗車可能である。エレベータシャフト23は、平面視矩形に形成されており、その後方左角部が、階段10の屈曲した部分15に嵌合している(図5)。
車椅子Wに乗った搭乗者Pおよび介助者Hがエレベータ20に下階30で乗降するための下階乗降場34は、パッセンジャーステップ車1を正面から見て右側、つまり、パッセンジャーステップ車1の走行方向の左側に配置されている(図4,図7)。下階乗降場34は平坦に形成されており、エレベータ20のカゴ21との段差が無い。また、下階乗降場34は、第1階段乗降口35の前方に配置されている。つまり、階段10を使用する搭乗者Pと、エレベータ20を使用する搭乗者Pは、パッセンジャーステップ車1の同じ側から乗降する。
上階40には、エレベータ20に上階40で乗降するための上階乗降場44(図5,図6)が配置されている。上階乗降場44は平坦に形成されており、エレベータ20のカゴ21との段差が無い。下階乗降場34(図4,図7)は、上階乗降場44(図5,図6)の直下に配置されており、上階乗降場44が下階乗降場34の屋根の役割をしている。これにより、雨天時に、エレベータ20に下階乗降場34で乗降する搭乗者Pおよび介助者Hが雨に濡れるおそれがない。
上階40には、第2階段14から第2階段乗降口45に昇った搭乗者Pと、エレベータ20から上階乗降場44に出た搭乗者Pおよび介助者Hを航空機200の搭乗口201(図8)に案内するための乗降フロア46が形成されている。乗降フロア46は平坦に形成されており、上階乗降場44および第2階段乗降口45と面一になっている。上階乗降場44から乗降フロア46への距離は、第2階段乗降口45から乗降フロア46への距離よりも短いため、上階40でエレベータ20を降りた搭乗者Pおよび介助者Hは、短時間かつ少ない労力で搭乗口201へ移動することができる。
上階40の前面には、搭乗者Pが乗降フロア46と搭乗口201(図8)との間で乗降するための開口部47(図6,図7)が開口形成されている。また、パッセンジャーステップ車1は、パッセンジャーステップ車1を搭乗口201に接続したときに、乗降フロア46が搭乗口201の開口部の下端と同じ高さとなるように構成されている。これにより、乗降フロア46から搭乗口201を経て航空機200の内部に進む経路上に段差が無くなるため、搭乗者Pがつまずくおそれが少なくなり、車椅子Wに乗った搭乗者Pもスムーズに移動することができる。
また、パッセンジャーステップ車1は、車台2の後部の左右に設けられた駆動輪3,4(図1)と、車台2の前部の左右に設けられた従動輪5,6(図3)と、駆動輪3,4を駆動する駆動部50(図1,図2,図4)と、パッセンジャーステップ車1を牽引するためのトーバー(tow-bar:牽引棒)70(図2〜図4)とを備えている。つまり、車台2は、一対の駆動輪3,4と、一対の従動輪5,6とによって走行可能に支持されており、自走または牽引により移動する。駆動部50は、走行用モータ(図示せず)と、走行用モータの回転を駆動輪3,4に伝達するクラッチと、クラッチを操作するためのクラッチレバー51とを備えている。パッセンジャーステップ車1が牽引車によって牽引されるときは、クラッチレバー51を操作して走行用モータと駆動輪3,4との伝達状態を解除する(クラッチを切る)。
トーバー70は、車台2に設けられた基部75と、回動軸71と、牽引部72と、係止部73と、操縦部74とを備えている。牽引部72は、回動軸71によって基部75に軸支されており、回動軸71を回動軸として上下に回動可能になっている。係止部73は、牽引車に設けられたフックを係止するためのものであり、牽引部72の先端に設けられている。操縦部74は、牽引部72の下面に設けられている。操縦部74は、パッセンジャーステップ車1の前進、後退および操舵などの操作を行うためのものであり、非常停止、高速前進、高速後退、低速前進、低速後退などの各操作を行うためのスイッチ類を備えている。係止部73を持って牽引部72を上方に回動させると、操縦部74の各スイッチ類が上方を向き、各スイッチ類を操作し易い状態になる。また、操縦部74の各スイッチ類は、ペンダント式スイッチにすることも可能である。また、パッセンジャーステップ車1は、従動輪5,6の操舵を油圧でアシストするための油圧装置(図示省略)を備えている。パッセンジャーステップ車1の操舵は、作業者がトーバー70を操作することにより、基本的に人力で行うが、その際、上記油圧装置のアシストを受けるため、操舵を容易に行うことできる。
また、パッセンジャーステップ車1は、エレベータ20および上記走行用モータなどに電源を供給するための発電機62(図2,図5,図6)と、主配電盤60(図2)と、エレベータ用配電盤61(図2)とを備えている。発電機62は、パッセンジャーステップ車1の構成要素の中で相対的に重量が大きい構成要素であり、エレベータ20から見て右斜め前方に配置されている(図2,図5,図6)。つまり、発電機62は、少なくともエレベータ20に対するカウンターウエイトの役割をしており、パッセンジャーステップ車1のバランスを良くし、パッセンジャーステップ車1の安定度の向上に寄与している。なお、図2に示すように、下階右側壁31のうち、エレベータ用配電盤61および発電機62が配置されている部分は開口している。これにより、エレベータ用配電盤61および発電機62の点検や修理を迅速に行うことができる。
また、図2,4,6,7に示すように、車台2の前方および後方の各両端には、アウトリガー96がそれぞれ設けられている。各アウトリガー96を構成する各ピストンは、パッセンジャーステップ車1を搭乗口201に接続したときに伸長して接地され、これにより、パッセンジャーステップ車1が安定する。
[ハウジング1Aの構造]
ハウジング1Aは、下階30の骨格を形成する複数の支柱91と、上階40の骨格を形成する複数の支柱92とを備えている。また、ハウジング1Aは、下階30の正面に配置された下階正面壁36(図3,図6)と、下階30の右側面に配置された下階右側壁31(図4)と、下階30の左側面に配置された下階左側壁32(図2)と、下階30の背面に配置された下階背面壁33(図1)とを備えている。また、ハウジング1Aは、上階40の背面に配置された上階背面壁43(図1)と、上階40の右側面に配置された上階右側壁41(図4)と、上階40の左側面に配置された上階左側壁42(図2)とを備えている。
以下、下階30に配置された各壁に共通する説明を行う場合は、下階壁と略し、上階40の配置された各壁に共通する説明を行う場合は、上階壁と略す。
各下階壁は、それぞれ複数の板状部材により形成されており、各板状部材は、スポット溶接により、支柱91間に固定されている。各上階壁は、それぞれ複数の板状部材により形成されており、各板状部材は、スポット溶接により、支柱92間に固定されている。本実施形態では、支柱91,92は鋼製であり、上記各板状部材は、それぞれ鋼板である。このように、ハウジング1Aは、鋼製の支柱91,92を骨格とし、各支柱間に鋼板を固定して構成されており、高い剛性および強度を有する。
また、天井7は、下階30の天井の役割をしており、かつ、上階40の床の役割をしている。天井7の前端は、下階30よりも前方へ突出した突出部7a(図2,図4)を有する。この突出部7aの上面が乗降フロア46(図5〜図7)に設定されている。さらに、ハウジング1Aは、天井7の突出部7a、つまり、乗降フロア46を下階正面壁36に支持するための複数の支持部材90(図6,図7)を備えている。各支持部材90は、それぞれ突出部7aの下面前端寄りと、下階正面壁36とを接続している。
さらに、ハウジング1Aは、上階40の上方を覆う屋根8と、上階40の背面斜め上方を覆う屋根9とを備えている。図3に示すように、屋根8は、正面から見て左斜め下方に傾斜をつけている。また、図2に示すように、屋根9の上端は、屋根8の後端と連結されており、屋根9は、後方斜め下方に傾斜した片流れ屋根である。このように、各屋根8,9が片流れ屋根であるため、雨水が屋根に溜まらないようにすることができる。また、積雪し難いようにすることができるし、積雪した場合でも雪を屋根の傾斜側へ滑らせることができるため、降ろし易い。特に、屋根8は、下階乗降場34および第1階段乗降口35とは反対側に傾斜しているため、屋根8を伝って落ちる雨水が搭乗者Pや介助者Hに当たるおそれがない。
さらに、図1に示すように、ハウジング1Aは、上階背面壁43に設けられた窓43a,43bを備えている。さらに、図2に示すように、ハウジング1Aは、上階左側壁42に設けられた窓43c〜窓43pを備えている。さらに、図4に示すように、ハウジング1Aは、上階右側壁41に設けられた窓43q〜窓43zを備えている。各窓43a〜窓43zは、ポリカーボネートなどにより形成されており、透光性を有する。これにより、ハウジング1Aの内部に外光を取り入れることができ、かつ、外部から各窓43a〜窓43zを介して搭乗者Pの動きを知ることができ、安全確認が容易となる。本実施形態では、ハウジング1Aのうち、各窓を除く部分は、錆止めのために塗装されている。
また、図2および図4に示すように、パッセンジャーステップ車1は、パッセンジャーステップ車1を航空機200の搭乗口201に接続した際に、上階40の開口部47と搭乗口201との間に形成される隙間を覆うためのジャバラゲート80を備えている。ジャバラゲート80は、前後に配置された複数のフレーム(骨)81と、各フレーム81を覆うシート82と、操作ハンドル83(図6)とを備えている。操作ハンドル83は、乗降フロア46の開口部47の近傍であって上階右側壁41の内壁面に設けられている。ジャバラゲート80は、操作ハンドル83を回すことにより、前後に伸縮可能に構成されている。また、図1に示すように、パッセンジャーステップ車1は、パッセンジャーステップ車1の存在を周囲に報知するための報知灯95を下階背面壁33の左右両端にそれぞれ備えている。また、乗降フロア46の前端46aには、パッセンジャーステップ車1を搭乗口201に接続するときに、前端46aと搭乗口201との距離が所定距離以下になったことを検出するための近接センサと、その近接センサの検出結果を報知する報知装置(例えば、報知ランプ、報知スピーカなど)が設けられている。本実施形態では、その近接センサは、前端46aの左右および中央の計3箇所に設けられており、前端46aが搭乗口201に対して平行でない状態でも、前端46aが搭乗口201に接近したことを報知することができるように構成されている。
[パッセンジャーステップ車の使用方法]
クラッチレバー51(図2)を操作し、駆動部50と駆動輪3,4との連結状態を解除し、駆動輪3,4を走行フリーの状態にする。続いて、牽引車のフック(図示せず)を係止部73に係止し、牽引車によってパッセンジャーステップ車1を航空機200の搭乗口201(図8)の近傍まで牽引する。このとき、開口部47(図6,図7)が搭乗口201と対向するようにパッセンジャーステップ車1を牽引する。続いて、クラッチレバー51を操作し、駆動部50と駆動輪3,4とを連結状態にする。続いて、牽引車のフックを係止部73から外し、パッセンジャーステップ車1の操縦者は、牽引部72を上方に回動し、操縦部74の所定のスイッチを操作し、乗降フロア46の前端46aが搭乗口201の開口部の下端と接触するようにパッセンジャーステップ車1を移動させる。続いて、ジャバラゲート80を伸長させ、搭乗口201に被せる。続いて、各アウトリガー96を作動させ、各アウトリガー96の各ピストンを接地させることにより、パッセンジャーステップ車1を安定化させる。
そして、階段10を使う搭乗者Pは、地上から第1階段乗降口35(図7)に入り、第1階段11を昇り、さらに、踊り場13(図5)を経由して第2階段14を昇り、第2階段乗降口45に到達する。このとき、搭乗者Pは、手摺り12に掴まりながら昇ることもできる。続いて、第2階段乗降口45に到達した搭乗者Pは、乗降フロア46を経由して搭乗口201から航空機200に搭乗する。
また、図7に示すように、車椅子Wに乗った搭乗者Pは、介助者Hに車椅子Wを押してもらい、地上からスロープS3を使って下階乗降場34に入り、エレベータ20の下階側扉24の側方に配置された上階ボタン(例えば、上向きの矢印が表示されたボタン:図示せず)を押す。続いて、搭乗者Pおよび介助者Hは、開いた下階側扉24からカゴ21(図5)に乗り、搭乗者Pまたは介助者Hは、カゴ21の内部に設けられた操作パネルの上階ボタン(例えば、上向きの矢印が表示されたボタン:図示せず)を押し、カゴ21を上階40まで上昇させる。そして、搭乗者Pおよび介助者Hは、開いた上階側扉25(図3)から上階乗降場44に出て乗降フロア46へ移動する。ここで、介助者Hは、車椅子Wを押しながら搭乗者Pと一緒に搭乗口201から航空機200に搭乗する。あるいは、搭乗者Pは、車椅子Wを降り、介助者Hまたは係員に介助されながら搭乗口201から航空機200に搭乗する。このように、車椅子Wを使う搭乗者Pは、エレベータ20を使って上階40まで昇れば、平坦な乗降フロア46から搭乗口201に移動することができるため、労力が少なくて済み、非常に便利である。
また、航空機200から降りる場合は、搭乗者Pは、搭乗口201から乗降フロア46に出て、第2階段乗降口45から第2階段14を降り、踊り場13を経由して第1階段11を降りる。このとき、搭乗者Pは、手摺り12に掴まりながら降りることもできる。そして、搭乗者Pは、第1階段乗降口35から地上に降りる。
また、車椅子Wに乗った搭乗者Pは、介助者Hまたは係員と共に搭乗口201から乗降フロア46に出て、上階乗降場44へ移動する。続いて、車椅子Wに乗った搭乗者Pまたは介助者Hは、上階側扉25の側方に配置された下階ボタンを押し、開いた上階側扉25からカゴ21に乗り、下階ボタン(図示せず)を押し、カゴ21を下階30まで下降させる。そして、搭乗者Pおよび介助者Hは、開いた下階側扉24(図3)から下階乗降場34に出て、スロープS3を使って地上に降りる。このように、車椅子Wを使う搭乗者Pは、エレベータ20を使って下階30まで降りれば、平坦な下階乗降場34から地上へ移動することができるため、労力が少なくて済み、非常に便利である。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態のパッセンジャーステップ車1によれば、階段10が途中で屈曲しているため、途中で屈曲していない従来の直線状の階段よりも、階段の長手方向の長さを短くすることができる。
従って、パッセンジャーステップ車1の長手方向の長さと短手方向の長さとの比、つまり、アスペクト比を小さくすることができるため、搭乗者Pが乗降するときの安定度および移動するときの安定度を高めることができるパッセンジャーステップ車を提供することができる。
(2)しかも、前述した実施形態のパッセンジャーステップ車1によれば、全長L1が短くなるため、パッセンジャーステップ車1の周辺で行う空港地上支援業務(グランドハンドリング)に支障を来す面積を大幅に削減することができる。これにより、空港地上支援業務の安全性を高めることができ、かつ、作業効率を高めることができる。
(3)さらに、前述した実施形態のパッセンジャーステップ車1によれば、エレベータ20の少なくとも一部が、階段10の屈曲した部分15の内側に配置されているため、エレベータがハウジングの外部に配置された構成と比較してパッセンジャーステップ車1をコンパクトにすることができる。さらに、パッセンジャーステップ車1の構成要素の中で相対的に重量のあるエレベータ20を階段10の屈曲した部分15の内側に配置することにより、パッセンジャーステップ車1の重量バランスを良くすることができる。
特に、階段10は途中で略直角に屈曲しているため、直角を超える角度で屈曲した階段と比較すると、パッセンジャーステップ車をより一層小型化することができる。また、階段10とエレベータ20との重量バランスをより一層良くすることができる。
(4)さらに、前述した実施形態のパッセンジャーステップ車1によれば、階段10の屈曲した部分15に踊り場13が設けられているため、搭乗者Pや手荷物が第2階段14から転がり落ちた場合であっても、搭乗者Pや手荷物を踊り場で制止し、第1階段11まで転がり落ちないようにすることができるので、安全性を高めることができる。
(5)さらに、前述した実施形態のパッセンジャーステップ車1によれば、下階乗降場34は、上階乗降場44の直下に配置されており、上階乗降場44が下階乗降場34の屋根の役割をしている。これにより、雨天時に、エレベータ20に下階乗降場34で乗降する搭乗者Pおよび介助者Hが雨に濡れるおそれがない。
(6)さらに、前述した実施形態のパッセンジャーステップ車1によれば、発電機62は、少なくともエレベータ20に対するカウンターウエイトの役割をしているため、パッセンジャーステップ車1のバランスを良くし、パッセンジャーステップ車1の安定度を向上させることができる。
〈他の実施形態〉
(1)下階および上階は相対的な意味であり、本発明のパッセンジャーステップ車1は、下階30が地上階の他、地上よりも高い位置または低い位置である場合にも適用することができる。また、本発明のパッセンジャーステップ車1は、上階40が2階よりも高い位置である場合にも適用することができる。
(2)キャスター付きの荷物を転がして移動させるためのスロープを、第1階段11および第2階段14の一部にそれぞれ設けることもできる。
(3)階段10の屈曲角度は、階段10の構造によって変更可能である。例えば、80度など、直角未満でも良いし、120度など、直角を超えても良い。
(4)第1階段乗降口35および下階乗降場34は、パッセンジャーステップ車1を正面から見て左側に設けることもできる。
1 パッセンジャーステップ車
2 車台
3,4 駆動輪
5,6 従動輪
7 天井
8 屋根
9 屋根
10 階段
11 第1階段
12 手摺り
13 踊り場
14 第2階段
15 屈曲した部分
20 エレベータ
21 カゴ
22 昇降装置
23 エレベータシャフト
24 下階側扉
25 上階側扉
30 下階
31 下階右側壁
32 下階左側壁
33 下階背面壁
34 下階乗降場
35 第1階段乗降口
36 下階正面壁
40 上階
41 上階右側壁
42 上階左側壁
43 上階背面壁
43a〜43z 窓
44 上階乗降場
45 第2階段乗降口
46 乗降フロア
46a 前端
50 駆動部
51 クラッチレバー
60 主配電盤
61 エレベータ用配電盤
62 発電機
70 トーバー
71 回動軸
72 牽引部
73 係止部
74 操縦部
75 基部
80 ジャバラゲート
81 フレーム
82 シート
90 支持部材
91 支柱
92 支柱
93 庇
94 庇
95 報知灯
96 アウトリガー
100 従来のパッセンジャーステップ車
200 航空機
201 搭乗口
H 介助者
P 搭乗者
W 車椅子

Claims (5)

  1. 航空機の搭乗者が下階と上階との間を昇降するための階段が、移動可能な車台上に搭載されたパッセンジャーステップ車であって、
    前記搭乗者を前記下階と上階との間で昇降させるためのエレベータが前記車台上に備えられており、
    前記階段は、前記階段を昇降する前記搭乗者の昇降方向を変えるために途中で屈曲しており、
    前記エレベータの少なくとも一部が、前記階段の屈曲した部分の内側に配置されていることを特徴とするパッセンジャーステップ車。
  2. 前記階段は前記途中で略直角に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のパッセンジャーステップ車。
  3. 前記屈曲した部分に踊り場が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパッセンジャーステップ車。
  4. 前記エレベータに前記下階で乗降するための下階乗降場と、
    前記エレベータに前記上階で乗降するための上階乗降場と、を備えており、
    前記下階乗降場が前記上階乗降場の直下に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパッセンジャーステップ車。
  5. 少なくとも前記エレベータを昇降させるためのモータと、
    少なくとも前記モータに電源を供給する発電機と、を備えており、
    少なくとも前記発電機は、少なくとも前記エレベータに対するカウンターウエイトであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパッセンジャーステップ車。
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