JP2021137499A - 超音波診断装置用カバーおよび超音波診断装置用カバーセット - Google Patents

超音波診断装置用カバーおよび超音波診断装置用カバーセット Download PDF

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Abstract

【課題】穿孔の発生を抑制することのできる超音波診断装置用カバーを提供する。【解決手段】超音波診断装置用カバーは、ブラケットとフィルム製筒状の本体カバー40とを備え、本体カバー40は、ブラケットがケーシングに装着されたとき挟持される第1挟持部分51、及び、ブラケットにニードルガイドが取り付けられたときに挟持される第2挟持部分のうち少なくとも一方を有し、本体カバー40において第1挟持部分51及び第2挟持部分のうち少なくとも一方を含む所定の対象領域は、厚み方向に少なくとも2層を有する補強構造50を成している。【選択図】図5

Description

本発明は、超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバー、並びに、ブラケット及び本体カバーを備える超音波診断装置用カバーセットに関する。
患者の体内を可視化するための装置として、例えば特許文献1のような超音波診断装置が知られている。超音波診断装置は、超音波を送受信することができるプローブとモニターとがケーシングに収容されている。この超音波診断装置は、可視化したい部分(即ち、被検部)の表皮にプローブを当てて使用され、プローブから超音波が発振される。発振された超音波は被検部で反射され、その反射波をプローブにおいて受信する。超音波診断装置は、受信した反射波に基づいて画像処理を行い、画像処理によって得られた画像、即ち被検部の断面画像がモニターに映し出される。
なお、特許文献1の超音波診断装置では、ケーシングのプローブに袋状のカバーが被せられ、更にこのカバーを押さえるようにしてケーシングにブラケットが装着されている。ブラケットにはガイド取付部が設けられており、ガイド取付部には使用時にニードルガイドを取り付けられるようになっている。ニードルガイドは、被検部に針を穿刺するときの穿刺方向を案内するために用いられる。
特開2018−175548号公報
ところで、特許文献1の超音波診断装置では、ケーシングとブラケットとの間にカバーが挟持されるため、当該挟持部分に負荷が掛かる。これに対し、カバーをブラケットの外側に配置することも考えられるが、そうした場合、今度はブラケットとガイド取付部との間にカバーが挟持され、当該挟持部分に負荷が掛かる。このようにカバーが挟持されて負荷が掛かると挟持部分が穿孔される可能性があり、穿孔が生じると内部のケーシングが汚染されるため、カバーを交換しても患者間で交差感染が生じる可能性がある。
そこで本発明は、穿孔の発生を抑制することのできる超音波診断装置用カバー及び超音波診断装置用カバーセットを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る超音波診断装置用カバーは、ケーシングと、前記ケーシングに配置されて被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブと、を備える超音波診断装置と、係合部を介して前記ケーシングに装着されるブラケットとの間に挟持される超音波診断装置用カバーであって、前記超音波診断装置を覆う、フィルム製筒状の本体カバーを備え、前記本体カバーは、前記ブラケットが前記ケーシングに装着されたときに前記係合部と前記ケーシングに設けられた被係合部との間に挟持される挟持部分を有し、前記本体カバーにおいて前記挟持部分を含む所定の対象領域は、厚み方向に少なくとも2層を有する補強構造を成している。
このような構成によれば、本体カバーのうちケーシングとブラケットとの間に挟持される部分が、補強構造を成すため、挟持される部分に穿孔が生じるのを抑制することができる。
本発明の第2の態様に係る超音波診断装置用カバーは、ケーシングと、前記ケーシングに配置されて被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブと、を備える超音波診断装置又は前記ケーシングに装着されるブラケットと、前記超音波診断装置又は前記ブラケットに取り付けられるニードルガイドとの間に挟持される超音波診断装置用カバーであって、前記超音波診断装置又はブラケットを覆う、フィルム製筒状の本体カバーを備え、前記本体カバーは、前記超音波診断装置又はブラケットと前記ニードルガイドとの間に挟持される挟持部分を有し、前記本体カバーにおいて前記挟持部分を含む所定の対象領域は、厚み方向に少なくとも2層を有する補強構造を成している。
このような構成によれば、本体カバーのうち超音波診断装置又はブラケットとニードルガイドとの間に挟持される部分が、補強構造を成すため、挟持される部分に穿孔が生じるのを抑制することができる。
第3の態様に係る超音波診断装置用カバーは、第1又は第2の態様において、前記対象領域は、前記本体カバーの全領域に対する部分領域であり、相対的に内側に位置して前記全領域を占める第1層と、前記第1層の外側に位置して前記部分領域を占める第2層とを有する。
これにより、本体カバー全体のうち穿孔対策を要する部分(部分領域)のみ層数を多くするため、効率よく必要箇所の強度向上を図って穿孔の発生を抑制することができる。また、本体カバーにおいて部分領域以外の領域については層数を少なくして可撓性を高めることができるため、超音波診断装置を本体カバーへ収容する際の作業性の向上を図ることができる。
第4の態様に係る超音波診断装置用カバーは、第3の態様において、前記第2層は前記第1層よりも硬度が高い。
これにより、第3の態様と同様に、本体カバーにおいてブラケット及び/又はニードルガイドが装着時に摺接する外側部分を高硬度の第2層としているので、摺接部分に穿孔が発生するのを抑制できる。また、内側を相対的に低硬度の第1層としているため、内包される超音波診断装置の表面が傷つくことも抑制できる。
第5の態様に係る超音波診断装置用カバーは、第4の態様において、前記第2層は、ポリエチレンテレフタレート及びナイロンのうち少なくとも何れか1つから成る。
これにより、本体カバーの外側に適切な硬度を確保でき、穿孔の発生を有効に抑制することができる。
第6の態様に係る超音波診断装置用カバーは、第1又は第2の態様において、前記対象領域は、前記本体カバーの全領域であり、前記本体カバーは、相対的に内側に位置する第1層と、前記第1層の外側に位置して前記第1層よりも硬度が高い第2層とを有している。
これにより、本体カバーが全面的に高い強度を確保されるため、いずれの箇所で挟持されても穿孔の発生を抑制することができる。また、ケーシングには、本体カバーが被せられた状態で、ブラケット及び/又はニードルガイドが装着される。従って、ブラケット及び/又はニードルガイドが装着時に摺接する本体カバーの外側を、高硬度の第2層とすることにより、本体カバー外側の摺接部分の摩耗による穿孔の発生を抑制できる。更に、内側を相対的に低硬度の第1層としているため、内包される超音波診断装置の表面が傷つくことも抑制できる。
また、本発明の第7の態様に係る超音波診断装置用カバーセットは、ケーシングと、前記ケーシングに配置されて被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブと、を備える超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバーセットであって、前記ケーシングに設けられた被係合部に係合する係合部、及び、ニードルガイドが取り付けられるガイド取付部を有し、前記被係合部と前記係合部とが係合することで前記ケーシングに装着されるブラケットと、一端側開口が前記ブラケットに接続され、前記ブラケットが前記ケーシングに装着された状態で前記ケーシングの他端側部分を覆う、フィルム製筒状の本体カバーと、を備え、前記係合部は前記本体カバーの内方に位置し、且つ、前記ガイド取付部は前記本体カバーの外方に位置している。
このような構成によれば、本体カバーは、ケーシングとブラケットとの間に挟持されず、且つ、ケーシングとニードルガイドとの間にも挟持されない。従って、本体カバーがケーシングとブラケットとの間に挟持されたり、ケーシングとニードルガイドとの間に挟持されたりして穿孔が生じる、という事態を回避することができる。
第8の態様に係る超音波診断装置用カバーセットは、第7の態様において、前記本体カバーは、前記一端側開口よりも他端側の部分に、他の部分よりも切断しやすく構成された切断補助部を有している。
ブラケットの係合部とケーシングの被係合部とは本体カバーの内方に位置するが、上記のような構成とすることにより、切断補助部から本体カバーを切断すれば、係合部分を直接操作することができる。従って、超音波診断装置の使用後に、ケーシングからブラケットを取り外すにあたり、これらの係合状態を解除する作業を、本体カバーの上から行うのに比べ、より容易に行うことができる。
本発明に係る超音波診断装置用カバー及び超音波診断装置用カバーセットによれば、本体カバーでの穿孔の発生を抑制することができる。
図1は、実施の形態1に係る超音波診断装置用カバーに超音波診断装置を収容すると共にブラケットを装着する様子を示す正面図である。 図2(A)は、超音波診断装置を超音波診断装置用カバーに収容してブラケットを装着した状態を示す正面図であり、図2(B)は、その側面図である。 図3は、ブラケットの斜視図である。 図4(A)は、ブラケットの側面図であり、図4(B)は、ブラケットの分解側面図である。 図5(A)は、本体カバーの正面図であり、図5(B)は、本体カバーの補強構造を示す断面図である。 図6(A)は、実施の形態2に係る、ブラケットが装着された超音波診断装置を超音波診断装置用カバーに収容した状態を示す正面図であり、図6(B)は、その側面図である。 図7は、実施の形態2に係る本体カバーの正面図である。 図8は、変形例1に係る本体カバーの正面図である。 図9(A)は、実施の形態3に係る、超音波診断装置を超音波診断装置用カバーセットに収容した状態を示す正面図であり、図9(B)は、その側面図である。 図10は、ブラケットと本体カバーとの接続態様を示す正面断面図である。 図11(A)〜(B)は、本体カバーに設けた切断補助部のバリエーションを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る超音波診断装置用カバー及び超音波診断装置用カバーセットについて、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する超音波診断装置用カバーは本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の追加、削除、変更が可能である。
(実施の形態1)
図1及び図2(A),(B)に示すカバー付き超音波診断装置1は、患者の皮下にある血管等を可視化しながら針等を穿刺するときに用いられ、例えば、透析治療においてカテーテルを血管に留置する場合に用いられる。このカバー付き超音波診断装置1は、超音波診断装置2と、これに被せられる超音波診断装置用カバー3と、ブラケット20とを備えている。
[超音波診断装置]
超音波診断装置2は、体表に当てられた状態で皮下組織の被検部に超音波を発振すると共に、被検部にて反射された超音波(即ち、反射波)を受信する。超音波診断装置2は、受信した反射波に基づいて画像処理を行い、被検部の断面を映し出す。このような超音波診断装置2は、ケーシング11とプローブ12とモニター13とを有している。
ケーシング11は、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)樹脂、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成り、図1に示すように、施術者が手で把持可能なサイズの、正面視で矩形状かつ断面扁平状の箱体である。ケーシング11の下部11aは下方に向かって先細りの台形状に形成され、この下部11aの下端部(所定方向一端部)である先端部11bにはプローブ12が設けられている。また、図2(B)に示すように、ケーシング11は、上下方向の途中部分に湾曲部11cを有し、この湾曲部11cを境にして下側部分に対して上側部分が後側に反り返るように湾曲している。更に、ケーシング11において湾曲部11cより上側部分の前面11dにはモニター13が配置され、モニター13には画像が映し出される。
プローブ12は、超音波を送受信するセンサ12aを有する。このセンサ12aは、例えば音響レンズ、音響整合層、振動子、及びバッキング材により構成されている。センサ12aは、図1に示すようにセンサ12aの下端面とケーシング11の先端部11bとが面一になるようにして、ケーシング11の下部11a内に収容されている。また、センサ12aは、ケーシング11内に収容されている制御装置(図示せず)に接続されている。そして、センサ12aは、制御装置からの指令に応じて超音波を発振すると共に、被検部で反射される反射波を受信し、受信した超音波に応じた信号を制御装置に出力する。制御装置は、画像処理機能を有しており、センサ12aから受信した信号に基づいて画像処理を行い、生成した画像データをモニター13に出力する。
モニター13は画像表示部の一例であり、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどを採用できる。モニター13は、制御装置から入力された画像データに基づいて、被検部の断面画像等の画像を表示する。
このような超音波診断装置2は、被検部の体表上においてプローブ12を走査するようにして使用される。そのため、超音波診断装置2に関して滅菌処理を行わない場合には、超音波診断装置2に超音波診断装置用カバー3が被せられる。また、超音波診断装置2には、留置針等の針組立体の針28(図4(A)の二点鎖線参照)を皮下組織に穿刺する際にその針28を案内するべく、ニードルガイド22が取り付けられたブラケット20が装着される。
[ブラケット]
ブラケット20は、ブラケット本体21とニードルガイド22とを有している。ブラケット本体21及びニードルガイド22は共に、比較的硬質の材料、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)樹脂、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成る。ブラケット本体21は、図3に示すように左右横長の偏平状を成し、かつ、上下方向の開口21aを有する環状に形成されている。この開口21aの内周面は、ケーシング11の下部11aの外周面と整合する形状を有している。そして、ブラケット本体21の開口21aにケーシング11の下部11aが挿通されると、ケーシング11の先端部11bがブラケット本体21の下方に突出した状態で、ブラケット本体21にケーシング11が嵌合する。
ブラケット本体21には、ケーシング11との嵌合状態を保持すべく、一対の係合片(係合部)23が設けられている。図3に示すように、一対の係合片23は板状の部材であり、互いの主面を対向させるようにして、ブラケット本体21の左側部分及び右側部分の夫々の上面から上方へ延設されている。従って、ブラケット本体21にケーシング11が嵌合すると、ケーシング11の下部11aは一対の係合片23によって左右から挟持される。
各係合片23の主面には係合孔24が形成され、図3の例ではこの係合孔24は係合片23を厚み方向(左右方向)に貫通して形成されている。一方、図1に示すように、ケーシング11の下部11aの左右の側面には、これらの係合孔24に対応して突起部(被係合部)11eが形成されている。従って、ブラケット本体21にケーシング11が所定位置まで挿通されると、各突起部11eに各係合孔24が嵌合(係合)する。このとき、ブラケット本体21の開口21aの内周面とケーシング11の下部11aの外周面とが当接し、かつ、ケーシング11の先端部11bがブラケット本体21の下方に突出した状態となる。
図3及び図4(A),(B)に示すように、ブラケット本体21は、上側(他端側)の第1ブラケット25と下側(一端側)の第2ブラケット26とを有している。第1ブラケット25及び第2ブラケット26は何れも、ブラケット本体21と同様に、左右横長の扁平状かつ環状を成している。第1ブラケット25と第2ブラケット26には、互いに係合する係合部25aと被係合部26aとが、周方向に沿って複数設けられている。従って、第1ブラケット25及び第2ブラケット26は、上下方向に組み合わされ、係合部25aと被係合部26aとが互いに係合することで一体化し、ブラケット本体21を構成する。そして、上側の第1ブラケット25には上述した一対の係合片23が設けられ、下側の第2ブラケット26にはニードルガイド22が取り付けられるガイド取付部27が設けられている(図4(B)参照)。
ニードルガイド22は、留置針等の針組立体の針28(図4(A)の二点鎖線参照)を皮下組織に穿刺する際に、その針28を案内して穿刺方向を規定する。ニードルガイド22は、側面視でブロック形状を成しており、前面には針28を支持するガイド溝29が形成されている。このようなニードルガイド22は、第2ブラケット26のガイド取付部27に装着される。
ガイド取付部27は、第2ブラケット26の前側下面から下方へ突出したガイド係合部30を有している。一方、ニードルガイド22は、第2ブラケット26の前面及び下面に沿った背面形状を有しており、その下部は、上記のガイド係合部30と係合するガイド被係合部31を成している。即ち、図4(B)に示す状態から、ニードルガイド22とガイド取付部27とを前後方向から互いに接近させると、図4(A)に示すように、ガイド係合部30にガイド被係合部31が係合し、ニードルガイド22がガイド取付部27に装着されるようになっている。これにより、ブラケット20に対するガイド溝29の延設方向(針28の案内方向)が規定される。なお、ガイド取付部27は、第2ブラケット26の左右方向の中央位置に設けられている。
[超音波診断装置用カバー]
超音波診断装置用カバー3は、施術中に超音波診断装置2に血液等が付着しないように超音波診断装置2の全体を覆う。このような超音波診断装置用カバー3は、上部の開口(他端側の開口)42から収容された超音波診断装置2を覆うフィルム製筒状の本体カバー40を備えている。
本体カバー40は、滅菌処理が施された無菌の軟質体であり、低弾性のフィルムで構成されている。本体カバー40の外形は特に限定されないが、本実施の形態では図1に示すように、上下方向寸法が超音波診断装置2のケーシング11よりも長寸である縦長の長方形状を成している。また、本体カバー40は、矩形長尺のフィルムを2つ折りにして、折り返し部分を下にしたときに重なる前側フィルム40a及び後側フィルム40bの左右の側辺同士を接続したような構成となっている。即ち、本体カバー40は、下部は閉じられて底部41を成し、上部は開いて開口42を成す、有底の筒状となっている。更に、本体カバー40の上部は、前側フィルム40aの方が後側フィルム40bよりも上方に延設されており、この延設部分43の上部後面には接着層44が設けられている。
[超音波診断装置の収容方法]
このような本体カバー40には、その上部の開口42から超音波診断装置2が、ケーシング11の下部11aを底部41へ向けるようにして挿入される。そして、ケーシング11の下部11aを本体カバー40の底部41の内面に押し付け、この状態で本体カバー40の上部の延設部分43を後方へ折り曲げて後側フィルム40bの外面に押し付けて接着させ、開口42を封止する。これにより、超音波診断装置2は、プローブ12が本体カバー40の底部41に密着した状態で、本体カバー40内に収容される。
次に、本体カバー40に収容された状態の超音波診断装置2にブラケット20を装着する。即ち、既に説明したように、ブラケット本体21にケーシング11の下部11aを所定位置まで挿通させて、ケーシング11の左右の突起部11eとブラケット本体21の左右の係合片23とを係合させる。これにより超音波診断装置2は、図2(A),(B)に示すように、本体カバー40に収容された状態でブラケット20が装着される。このとき超音波診断装置2とブラケット20との間には本体カバー40が介在している。より具体的には、本体カバー40は、ブラケット20の係合片(係合部)23とケーシング11の突起部(被係合部)11eとの間で挟持される。以下、本体カバー40において係合片23と突起部11eとで挟持される部分を第1挟持部分51と称する。
[本体カバーの補強構造]
本実施の形態に係る超音波診断装置用カバー3は、本体カバー40の第1挟持部分51を含む所定の対象領域51Aに、補強構造50が施されている。これにより、第1挟持部分51が超音波診断装置2とブラケット20とに挟まれることで本体カバー40が穿孔されるのを抑制している。なお、上記の対象領域51Aは、本体カバー40のうち第1挟持部分51を含む一部の領域(全領域に対する部分領域)である。
図5(B)に示すように、対象領域51Aの補強構造50は、厚み方向に少なくとも2層を有し、具体的には第1層55と第2層56とを含んでいる。このうち第1層55は、相対的に内側に位置して本体カバー40の全領域を占め、第2層56は、第1層55の外側に位置して部分領域である対象領域51Aを占めている。なお、本体カバー40は、上記の第1層55及び第2層56の他、更に追加の層を含んでいてもよく、追加の層は、第1層55より内側、第1層55と第2層56との間、第2層56より外側、の何れの位置に設けられてもよい。また、追加の層として、隣接する層同士を接着する接着層が含まれていてもよい。
第1層55及び第2層56の材料は特定のものに限定されず、少なくとも、係合片23と突起部11eとに挟持されたときの穿刺されにくさが、第1層55よりも第2層56の方が優れていればよい。例えば、第1層55よりも第2層56の方が高い硬度を有することが好ましい。その場合の硬度の測定方法も特に限定されないが、例えば、JIS K5600に規定の「ひっかき硬度(鉛筆法)」による試験方法を採用することができる。
一例として、第1層55の材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、及びポリビニルアルコール(EVOH)のうち少なくとも何れか1を採用することができる。また、第2層56の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(NY)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリルニトリルブチレンスチレン(ABS)、及びポリスチレン(PS)のうち少なくとも何れか1つを採用することができる。また、第1層55及び第2層56の組み合わせとしては、例えば、第1層55をポリプロピレン(PP)とし、第2層56をポリエチレンテレフタレート(PET)とすることが考えられる。
なお、このような補強構造50の製法は特に限定されず、公知の多層構造フィルムの製造方法を適宜用いることができる。例えば、基材を成す第1層55に対して第2層56の原料となる溶かした樹脂を塗布して圧着し、あるいは、第1層55の表面に接着層を挟んで第2層56を熱圧着するなどの、ラミネートによって製造してもよい。
以上に説明したように、本実施の形態に係る超音波診断装置用カバー3は、ケーシング11とブラケット20との間に挟持される第1挟持部分51が補強構造50を有する。このため、ブラケット20の装着によって第1挟持部分51に穿孔が生じるのを抑制することができる(高い耐穿孔性の確保)。また、対象領域51Aのみに補強構造50を施しているので、本体カバー40におけるその他の部分については高い可撓性を確保でき、超音波診断装置2を本体カバー40へ収容する際の作業性の向上を図ることができる。更に、補強構造50では内側の第1層55を低硬度とし外側の第2層56を高硬度としている。これにより、ケーシング11にブラケット20を装着する際に、本体カバー40の外面にブラケット20の係合片23が擦れたときの耐穿孔性を高く確保しつつ、収容される超音波診断装置2の表面の傷つきを抑制することができる。
(実施の形態2)
カバー付き超音波診断装置の他の構成について、図6(A),(B)及び図7を参照して説明する。実施の形態2に係るカバー付き超音波診断装置1Aは、超音波診断装置2及びブラケット20については実施の形態1で説明したものと同じ構成を備えている。一方で、超音波診断装置用カバーへの超音波診断装置1の収容態様と、超音波診断装置用カバーを成す本体カバーの構成とは、実施の形態1で説明したものと異なっている。以下ではこれらの相違点について詳述する。
図6(A),(B)に示すカバー付き超音波診断装置1Aは、超音波診断装置2と、これに被せられる超音波診断装置用カバー3Aと、ブラケット20とを備え、超音波診断装置用カバー3Aは本体カバー40Aとを有している。本実施の形態2では、超音波診断装置2を超音波診断装置用カバー3Aに収容する際、はじめに超音波診断装置2にブラケット20を装着する。即ち、本体カバー40Aを間に介在させずに、超音波診断装置2にブラケット20を装着する。このとき、ブラケット20からニードルガイド22は分離されている。
次に、ブラケット20が装着された状態の超音波診断装置2を、本体カバー40Aに収容する。具体的には、ケーシング11の下部11aを本体カバー40Aの底部41へ向けて挿入し、下部11aを底部41の内面に押し付け、この状態で本体カバー40Aの上部の開口42を封止する。それから、ブラケット20のガイド取付部27にニードルガイド22を装着する。このとき、ガイド取付部27とニードルガイド22との間には、本体カバー40Aが介在している。より具体的には、本体カバー40Aは、ガイド取付部27のガイド係合部30と、ニードルガイド22のガイド被係合部31との間で挟持される。以下、本体カバー40Aにおいてガイド係合部30とガイド被係合部31とで挟持される部分を第2挟持部分52と称する。
図7に示すように、本実施の形態2に係る本体カバー40Aは、上記第2挟持部分52を含む所定の対象領域52Aに、補強構造50が施されている。なお、この補強構造50としては、実施の形態1で説明したものと同様の構成を採用できる。また、上記の対象領域52Aは、本体カバー40Aのうち第2挟持部分52を含む一部の領域(全領域に対する部分領域)である。更に、上述した説明から分かるように、この本体カバー40Aはブラケット20の係合片23とケーシング11の突起部11eとの間に挟持されず、第1挟持部分51を有しない。従って、実施の形態1で説明した第1挟持部分51に対応する領域には補強構造が施されていない。
以上に説明した構成によれば、本実施の形態に係る超音波診断装置用カバー3Aは、ガイド取付部27とニードルガイド22との間に挟持される第2挟持部分52が補強構造50を有する。このため、ニードルガイド22の装着によって第2挟持部分52に穿孔が生じるのを抑制することができる(高い耐穿孔性の確保)。また、対象領域52Aのみに補強構造50を施しているので、本体カバー40Aにおけるその他の部分については高い可撓性を確保でき、超音波診断装置2を本体カバー40Aへ収容する際の作業性の向上を図ることができる。なお、生産の観点から、挟持部分と対面する所定の領域以外にも補強部分が存在するようであってもよい。
なお、本実施形態では、ニードルガイド22をブラケット20に装着する形態を例示したが、ニードルガイド22は超音波診断装置2(具体的には、ケーシング11)に直接的に(ブラケットを介さず)装着する構成を採用してもよい。この場合は、超音波診断装置用カバー3Aの本体カバー40Aにおいて、ニードルガイド22と超音波診断装置2と間で挟持される部分を第2挟持部分52とし、上記同様、この第2挟持部分52を含む所定の対象領域52Aに補強構造50を施せばよい。
(変形例1)
ところで、本体カバーにおいて補強構造50を施す領域は、実施の形態1,2で例示したもの(対象領域51A,52A)に限られない。図8に示す変形例1に係る本体カバー40Bでは、その全領域にわたって補強構造50が施されている。即ち、この本体カバー40Bの場合、全領域が対象領域53Aを成し、この対象領域53Aに第1層55及び第2層56を含む補強構造50が施されている。
このような本体カバー40Bは、対象領域53Aが実施の形態1の第1挟持部分51を含むゆえ、本体カバー40に換えて使用することができる。また、同様に、本体カバー40Bは、対象領域53Aが実施の形態2の第2挟持部分52を含むゆえ、本体カバー40Aに換えて使用することができる。このような本体カバー40Bは、穿孔を防止しつつ、生産性に優れる。
なお、本体カバーにおいて補強構造50を施す領域は、更に他のバリエーションを採用することも可能である。例えば、第1挟持部分51及び第2挟持部分52を共に含む1つの部分領域を対象領域とし、この対象領域に補強構造50を施すこととしてもよい。このような本体カバーも、上述の本体カバー40Bと同様に、本体カバー40及び本体カバー40Aの何れにも換えて使用することができる。
(実施の形態3)
カバー付き超音波診断装置の他の構成について、図9(A),(B)及び図10を参照して説明する。実施の形態3に係るカバー付き超音波診断装置1Cは、超音波診断装置2及びブラケット20については実施の形態1で説明したものと同じ構成を備えている。一方で、このカバー付き超音波診断装置1Cは、ブラケット20の他、既出のものとは異なる構成の本体カバー40Cとカバーフィルム70とを有する超音波診断装置用カバーセット3Cを備えている。
本体カバー40Cは、フィルム製筒状を成し、その一端側開口60がブラケット20に接続され、かつ、ブラケット20がケーシング11に装着された状態でケーシング11の他端側部分を覆う。また、ブラケット20の係合片23は本体カバー40Cの内方に位置し、ブラケット20のガイド取付部27は本体カバー40Cの外方に位置している。また、ブラケット20には、その開口21aを塞ぐようにしてカバーフィルム70が接続されている。以下でより詳しく説明する。
先に説明したように、ブラケット20は、上側(他端側)の第1ブラケット25と、下側(一端側)の第2ブラケット26とが、上下方向に組み合わされて一体化して構成されている。そして、第1ブラケット25の左右上面に係合片23が設けられ、第2ブラケット26の前部下面にガイド取付部27が突設されている(図4(B)参照)。
筒状の本体カバー40Cの一端側(下側)の開口60は、その周方向の長さ寸法が第1ブラケット25の外周面の周方向の長さ寸法とほぼ同じである。そして、本体カバー40Cの開口60の内周面は第1ブラケット25の外周面に接続されている。本実施の形態では、両者は熱溶着により液密的に全周にわたって接続されている。なお、本体カバー40Cの他端側(上側)は、既出の本体カバー40と同様に延設部分43及び接着層44を備える構成を採用することができるが、他の構成を採用してもよい。
一方、上下に分割される第1ブラケット25と第2ブラケット26との間には、カバーフィルム70が挟持されて支持されている。即ち、図10に示すように、第1ブラケット25の下面には、第1ブラケット25の全周にわたって延設され、かつ、下方へ突出した第1突条部25bが形成されている。また、第2ブラケット26の上面には、第2ブラケット26の全周にわたって延設され、かつ、上方へ突出した第2突条部26bが形成されている。図10の例では、第1突条部25b及び第2突条部26bは共に2本ずつ形成されており、かつ、第1突条部25bと第2突条部26bとは互いに上下方向に対向して位置している。
カバーフィルム70は、平面視したときのブラケット20とほぼ同じ外径寸法を有し、カバーフィルム70の周縁部分が第1突条部25bと第2突条部26bとにより上下方向から挟持されている。これにより、カバーフィルム70はブラケット60の開口21aを液密的に閉塞している。
このように、本実施の形態に係る超音波診断装置用カバーセット3Cは、超音波診断装置2を収容する前の時点で、ブラケット20、本体カバー40C、及びカバーフィルム70が一体化された構成となっている。しかも、係合片23は本体カバー40Cの内方に位置し、ガイド取付部27は本体カバー40Cの外方に位置している。
この超音波診断装置用カバーセット3Cに超音波診断装置2を収容する場合は、本体カバー40Cの上側の開口42から、ケーシング11の下部11aを先にして超音波診断装置2を本体カバー40C内へ入れていく。そして、本体カバー40Cの内方にある係合片23にケーシング11の突起部11eを係合させることで、超音波診断装置2にブラケット20が装着される。それから、本体カバー40Cの上側の開口42を、延設部分43を折り返して接着するなどして封止する。なお、ガイド取付部27は、常に本体カバー40Cの外方にあるため、超音波診断装置2の装着前後の何れにおいてもニードルガイド22を取り付け可能である。
以上に説明した構成によれば、本実施の形態に係る超音波診断装置用カバーセット3Cは、超音波診断装置2の収容に際して本体カバー40Cが挟持されない。従って、本体カバー40Cは、先に説明したような挟持による穿孔に備えるための補強構造50を有する必要はない。そのため、本実施の形態に係る本体カバー40Cは、耐穿孔性よりも他の目的を優先して材料を選定することができる。他の目的としては、例えば、超音波診断装置2を収容するときの作業性に関するスタック性(スタック性が低い方が作業性がよい)や、施術時のモニター13の視認性に関する透明性(透明性が高い方が視認性がよい)などを考慮して材料を選定することができる。
また、カバーフィルム70の材料に関しては、プローブ12との密着性の高いもの、及び、プローブ12から発振される超音波の透過性の高いもの、などを基準にして選定することができる。なお、本体カバー40Cに要求されるスペックとカバーフィルム70に要求されるスペックとの共通する範囲であれば、同一の材料を用いてもよく、その場合は更に、本体カバー40Cとカバーフィルム70とを一体化した構成としてもよい。
(変形例2)
実施の形態3に係る超音波診断装置用カバーセット3Cの場合、上述したように、係合片23とケーシング11とによって本体カバー40Cが挟持されることはない。その一方で、ブラケット20の係合片23が本体カバー40Cの内方に位置するため、使用後にブラケット20を超音波診断装置2から取り外す際、係合片23を本体カバー40C越しに操作しなければならない。
そこで変形例2に係る超音波診断装置用カバーセット3D,3Eは、使用後に本体カバーを切断して係合片23を直接操作できるように、本体カバーに切断補助部が設けられている。以下、この切断補助部を備える本体カバーについて詳述する。
図11(A)に示す超音波診断装置用カバーセット3Dを構成する本体カバー40Dは、その一端側の開口42よりも他端側(下側)の部分に、切断補助部80が設けられている。より具体的には、左右の係合片23に挟まれた領域であって、ガイド取付部22が位置する前面側に、切断補助部80が設けられている。
この切断補助部80は、本体カバー40Dに形成された破断線状の切込み81と、この切込み81を覆うシール82とを有している。切込み81は、一例として、一側方に開いた矩形のU字状を成す線分に沿った形状となっている。従って、本体カバー40Dには、切込み81により囲まれた小寸片81aが形成される。なお、切込み81の形状はこれに限定されず、一側方に開いた曲線状のU字状や、一側方に開いたV字状など、他の形状も採用しうる。
シール82は、小寸片81aよりも大きい面積を有するシート片であって一方の主面に接着層が設けられている。そしてシール82は、切込み81の全体を覆うようにして、本体カバー40Dの外面に貼り付けられている。なお、図11(A)に示すシール82は、その端部(他側方の端部)に、上記主面に部分的に接着層を有しない把持部82aを有している。
このような切断補助部80は、シール82の把持部82aを把持して一側方へ引くことにより、シール82に接着された小寸片81aが引っ張られ、切込み81が切断されて小寸片81aは本体カバー40Dから分離される。更にシール82を引くと、切込み81からの切断箇所がシール82の引っ張り方向へ伸びて形成されていく。そして、シール82を引っ張って切断箇所が本体カバー40Dの一側部を過ぎると、本体カバー40D内に位置していた一側方の係合片23が露出する。従って、このとき、係合片23を直接(本体カバー40Dを介さずに)操作してブラケット20を超音波診断装置2から外すことが可能となる。また、シール82を更に引っ張って周回させれば、本体カバー40Dの他側部も切断でき、他側方の係合片23も露出させることができるため、この係合片23も直接操作することができる。
なお、図11(A)では切断補助部80を本体カバー40Dに1つだけ設けた例を示したが、これに限られず、2以上(複数)の切断補助部80を本体カバー40Dに設けてもよい。例えば、本体カバー40Dの前面に2つの切断補助部80を設けることとし、一方の切断補助部80は一側方へ操作することで一側方の係合片23を露出させ、他方の切断補助部80は他側方へ操作することで他側方の係合片23を露出させるようにしてもよい。更に、図11(A)では、本体カバー40Dの前面に切断補助部80を設けた例を示したが、これに限られず、本体カバー40Dの後面あるいは側面に切断補助部80を設けてもよい。
また、切断補助部80を、本体カバー40Dの前面であってガイド取付部27の近傍(特に、左右の係合片23の間で、かつ、ガイド取付部27の上方近傍)に設けた場合は、超音波診断装置2の走査中にガイド取付部27及びこれに取り付けられたニードルガイド22にガイドされることで、シール82が患者の衣服等に引っ掛かるのを防止することができる。更に、シール82は、切込み81を覆うようにして、本体カバー40Dの内面に張り付けてもよい。この場合、本体カバー40Dを切断する際は、切込み81により形成された小寸片81aを把持して引っ張ればよい。
図11(B)に示す超音波診断装置用カバーセット3Eを構成する本体カバー40Eは、その側端部に、切欠き85で構成された切断補助部86が設けられている。より具体的には、本体カバー40Eは、他側方の端部に、前側フィルム40aと後側フィルム40bとを溶着した接続部86を有している。この接続部87は、本体カバー40Eの側辺に沿って上下方向に延び、左右方向に所定の幅寸法を有している。この接続部87において係合片23の近傍となる位置に、切欠き85が形成されている。切欠き85の形状は特に限定されないが、例えば、図11(B)に示すように半円状でもよく、その他に楔形状などでもよい。
このような本体カバー40Eを切断する場合は、切断補助部86の切欠き85より上部と下部とを夫々把持し、互いに前後方向逆向きに操作するか、あるいは、上下方向逆向きに操作する。これにより、切欠き85から本体カバー40Eを切断でき、他側方の係合片23を露出させることができる。また、把持部分を更に大きく操作することにより、本体カバー40Eをより大きく切断でき、一側方の係合片23も露出させることができる。従って、左右の係合片23を直接操作してブラケット20を超音波診断装置2から外すことが可能となる。
なお、図11(B)では切断補助部86を本体カバー40Eに1つだけ設けた例を示したが、これに限られず、2以上(複数)の切断補助部86を本体カバー40Eに設けてもよい。例えば、本体カバー40Eの左右両側部に接続部87を形成し、左右の接続部87に切欠き85を形成して夫々を切断補助部86としてもよい。
1 カバー付き超音波診断装置
2 超音波診断装置
3,3A〜3B 超音波診断装置用カバー
3C〜3E 超音波診断装置用カバーセット
11 ケーシング
11e 突起部(被係合部)
12 プローブ
12a センサ
20 ブラケット
22 ニードルガイド
23 係合片(係合部)
25 第1ブラケット
26 第2ブラケット
27 ガイド取付部
40,40A〜40E 本体カバー
50 補強構造
51 第1挟持部分
51A 対象領域
52 第2挟持部分
52A 対象領域
55 第1層
56 第2層
70 カバーフィルム
80 切断補助部
81 切込み
82 シール
85 切欠き
86 切断補助部

Claims (8)

  1. ケーシングと、前記ケーシングに配置されて被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブと、を備える超音波診断装置と、係合部を介して前記ケーシングに装着されるブラケットとの間に挟持される超音波診断装置用カバーであって、
    前記超音波診断装置を覆う、フィルム製筒状の本体カバーを備え、
    前記本体カバーは、前記ブラケットが前記ケーシングに装着されたときに前記係合部と前記ケーシングに設けられた被係合部との間に挟持される挟持部分を有し、前記本体カバーにおいて前記挟持部分を含む所定の対象領域は、厚み方向に少なくとも2層を有する補強構造を成している、
    超音波診断装置用カバー。
  2. ケーシングと、前記ケーシングに配置されて被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブと、を備える超音波診断装置又は前記ケーシングに装着されるブラケットと、前記超音波診断装置又は前記ブラケットに取り付けられるニードルガイドとの間に挟持される超音波診断装置用カバーであって、
    前記超音波診断装置又はブラケットを覆う、フィルム製筒状の本体カバーを備え、
    前記本体カバーは、前記超音波診断装置又はブラケットと前記ニードルガイドとの間に挟持される挟持部分を有し、前記本体カバーにおいて前記挟持部分を含む所定の対象領域は、厚み方向に少なくとも2層を有する補強構造を成している、
    超音波診断装置用カバー。
  3. 前記対象領域は、前記本体カバーの全領域に対する部分領域であり、相対的に内側に位置して前記全領域を占める第1層と、前記第1層の外側に位置して前記部分領域を占める第2層とを有する、請求項1又は2に記載の超音波診断装置用カバー。
  4. 前記第2層は前記第1層よりも硬度が高い、請求項3に記載の超音波診断装置用カバー。
  5. 前記第2層は、ポリエチレンテレフタレート及びナイロンのうち少なくとも何れか1つから成る、請求項4に記載の超音波診断装置用カバー。
  6. 前記対象領域は、前記本体カバーの全領域であり、前記本体カバーは、相対的に内側に位置する第1層と、前記第1層の外側に位置して前記第1層よりも硬度が高い第2層とを有する、請求項1又は2に記載の超音波診断装置用カバー。
  7. ケーシングと、前記ケーシングに配置されて被検部にて反射された超音波を受信するセンサを有するプローブと、を備える超音波診断装置に被せられる超音波診断装置用カバーセットであって、
    前記ケーシングに設けられた被係合部に係合する係合部、及び、ニードルガイドが取り付けられるガイド取付部を有し、前記被係合部と前記係合部とが係合することで前記ケーシングに装着されるブラケットと、
    一端側開口が前記ブラケットに接続され、前記ブラケットが前記ケーシングに装着された状態で前記ケーシングの他端側部分を覆う、フィルム製筒状の本体カバーと、
    を備え、
    前記係合部は前記本体カバーの内方に位置し、且つ、前記ガイド取付部は前記本体カバーの外方に位置している、
    超音波診断装置用カバーセット。
  8. 前記本体カバーは、前記一端側開口よりも他端側の部分に、他の部分よりも切断しやすく構成された切断補助部を有している、請求項7に記載の超音波診断装置用カバーセット。
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