JP2021136553A - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の駆動方法、および、プログラム - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の駆動方法、および、プログラム Download PDF

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雄一 内藤
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Abstract

【課題】放射線撮像装置において、高ダイナミックレンジかつ低線量領域におけるリニアリティの低下を抑制するのに有利な技術を提供する。【解決手段】複数の画素を含む放射線撮像装置であって、複数の画素のそれぞれは、感度を切り替え可能な複数の変換部を含み、放射線の照射前に複数の変換部のそれぞれを第1感度または第1感度よりも感度が高い第2感度に設定し、放射線の照射後に複数の画素のそれぞれの画素について、複数の変換部のうち第1感度の変換部から出力された第1信号値が第1閾値よりも小さい場合、複数の変換部のうち第2感度の変換部から出力された第2信号値に基づいて画素値を生成し、第1信号値が第1閾値よりも大きい第2閾値を超える場合、第1信号値に基づいて画素値を生成し、第1信号値が第1閾値以上かつ第2閾値以下の場合、第1信号値および第2信号値に基づいて画素値を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の駆動方法、および、プログラムに関する。
変換素子と薄膜トランジスタ(TFT)などのスイッチ素子とを組み合わせた画素がアレイ状に配された平面型の画素パネルを含む放射線撮像装置が広く利用されている。特許文献1には、感度切替用の容量をフォトダイオードの出力ノードにスイッチを介して接続し、スイッチのオン/オフを切り替えることによって、高ダイナミックレンジモードと高感度モードとを切り替えることが示されている。
特開2002−344809号公報
放射線画像には、被写体に応じて線量が多い領域と線量が少ない領域とが生じうる。線量が少ない低線量領域では、画素やA/D変換器などで発生する1/fノイズなどの影響によって、入射線量に対するA/D変換後の信号値のリニアリティが低下しうる。ダイナミックレンジを拡大するために感度切替用の容量をフォトダイオードの出力ノードに接続した高ダイナミックレンジモードでは、低線量領域の信号値は高感度モードよりも小さくなるため、相対的に1/fノイズなどの影響が大きくなってしまう。
本発明は、放射線撮像装置において、高ダイナミックレンジかつ低線量領域におけるリニアリティの低下を抑制するのに有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮像装置は、複数の画素を含む放射線撮像装置であって、複数の画素のそれぞれは、感度を切り替え可能な複数の変換部を含み、放射線の照射前に複数の変換部のそれぞれを第1感度または第1感度よりも感度が高い第2感度に設定する制御部と、放射線の照射後に複数の画素のそれぞれの画素から出力される信号を処理する処理部と、をさらに含み、処理部は、複数の画素のそれぞれの画素について、複数の変換部のうち第1感度の変換部から出力された第1信号値が第1閾値よりも小さい場合、複数の変換部のうち第2感度の変換部から出力された第2信号値に基づいて画素値を生成し、第1信号値が第1閾値よりも大きい第2閾値を超える場合、第1信号値に基づいて画素値を生成し、第1信号値が第1閾値以上かつ第2閾値以下の場合、第1信号値および第2信号値に基づいて画素値を生成することを特徴とする。
上記手段によって、放射線撮像装置において、高ダイナミックレンジかつ低線量領域におけるリニアリティの低下を抑制するのに有利な技術を提供する。
本実施形態に係る放射線撮像装置を含む放射線撮像システムの構成例を示す図。 図1の放射線撮像装置の画素の構成例を示す図。 図1の放射線撮像装置の駆動の制御例を説明するタイミング図。 図1の放射線撮像装置のセンサユニットの構成例を示す図。 図1の放射線撮像装置の読出部の構成例を示す図。 図1の放射線撮像装置の画素値の生成方法を示すフローチャート。 図1の放射線撮像装置の画素の変換素子の配置と感度の設定例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
図1〜7を参照して、本実施形態による放射線撮像装置の構成、及び、駆動方法について説明する。図1は、本実施形態における放射線撮像装置150を備える放射線撮像システムSYSの全体構成例を示すシステムブロック図である。放射線撮像システムSYSは、撮像部100、システム制御部101、表示部102、照射制御部103、放射線源104を含む。
撮像部100は、放射線を用いた撮像によって被検体の内部情報を示す画像データを取得し、画像データをシステム制御部101に出力する。システム制御部101は、撮像部100から出力された画像データに対して画像処理やデータ処理を行う処理部130を含む。ここで、本実施形態における放射線撮像装置150は、画像データを取得するための撮像部100と、画像データに対して画像処理やデータ処理を行う処理部130と、を含む。
システム制御部101は、それぞれのユニット間で制御信号の授受を行い、撮像部100や照射制御部103を含む放射線撮像システムSYS全体のシステム制御や同期制御を行う制御部としても機能する。表示部102は、例えばディスプレイを含み、撮像部100からシステム制御部101を介して出力される画像データに基づいて、放射線画像を表示する。例えば、放射線照射に対応したフレーム画像データが、撮像部100からシステム制御部101に転送され、システム制御部101で画像処理が行われた後、表示部102に放射線画像がリアルタイムに表示される。
照射制御部103は、放射線画像の撮像の際に、撮像部100と同期するようにシステム制御部101から制御される。照射制御部103は、システム制御部101から出力される制御信号に応じて、放射線の照射を行うための信号を放射線発生装置である放射線源104に出力する。放射線源104は、照射制御部103から出力される信号に応じて、放射線撮像を行うための放射線を発生する。換言すると、システム制御部101は、放射線撮像装置150の撮像部100へ放射線を照射するための放射線源104に、照射制御部103を介して放射線の照射を制御するための信号を出力する。
撮像部100は、センサパネル105、読出部106、制御部109を含む。読出部106は、センサパネル105から出力される画像用の信号を読み出す。制御部109は、システム制御部101との間で制御信号などの信号の授受を行いながら撮像部100内の各ユニットを制御する。
センサパネル105には、複数のセンサユニット120が配列される。それぞれのセンサユニット120は、例えば、シリコンウェーハなどの半導体の基板を用いて公知の半導体製造プロセスによって作製され、CMOS型の撮像素子である画素が2次元アレイ状に配されたセンサチップでありうる。それぞれのセンサユニット120は、被検体の内部情報を示す画像用の信号を取得するための撮像領域を有する。また、それぞれのセンサユニット120は、撮像領域の他に、遮光されたオプティカルブラック領域を有していてもよい。それぞれのセンサユニット120は、ダイシングなどによって物理的に分離されたものでありうる。換言すると、センサパネル105に配される複数のセンサユニット120は、それぞれのセンサユニット120ごとに分離可能な構成を有しうる。複数のセンサユニット120を不図示の板状の基台の上にタイリングすることによって、センサパネル105を大型化することが可能となる。センサユニット120に形成される画素の変換素子は、互いに隣接するセンサユニット120の境界を挟んで、センサユニット120内部と同等のピッチで配されるように、それぞれのセンサユニット120がタイリングされうる。図1に示す構成では、説明を容易にするため、センサユニット120が2行×7列にわたってタイリングされた構成を示すが、センサパネル105の構成は、この構成に限られるものではない。
センサパネル105の放射線が照射される入射面の側には、例えば、放射線を光に変換するシンチレータ(不図示)が配される。さらに、センサパネル105のそれぞれのセンサユニット120に配された画素の変換素子によって、放射線から変換された光に応じた電気信号が得られる。本実施形態では、放射線をシンチレータによって光に変換し、変換された光を光電変換する間接型の変換素子を備える画素を用いた撮像装置の構成例を示すが、放射線を直接、電気信号に変換する直接型の変換素子を用いた撮像装置であってもよい。
読出部106は、例えば、差動アンプ107とアナログデジタル(A/D)変換を行うA/D変換器108と、を含む。差動アンプ107およびA/D変換器108の構成および動作については後述する。
センサパネル105の上辺部、及び、下辺部には、信号の授受、または、電源の供給を行うための電極が配される。電極は、フライングリード式プリント配線板(不図示)などによって外部回路に接続される。例えば、センサパネル105からの画像用の信号は、電極を介して読出部106によって読み出され、また、制御部109からの制御信号は、電極を介してセンサパネル105に供給される。
制御部109は、センサパネル105、差動アンプ107、A/D変換器108の動作を制御し、例えば、それぞれのセンサユニット120に供給する基準電圧の設定やそれぞれの画素の駆動制御、動作モード制御を行う。また、制御部109は、読出部のA/D変換器108によってA/D変換されたセンサパネル105の各センサから出力された画像用の信号(デジタルデータ)を用いて単位期間ごとに1つのフレームデータを生成する。生成されたフレームデータは、画像データとしてシステム制御部101に出力される。
撮像部100は、さらにメモリ115を備えていてもよい。メモリ115には、放射線撮像装置150の撮像部100を動作させる際のプログラムなどが記憶されていてもよい。また、メモリ115には、各種の補正データやパラメータが記憶されていてもよい。
制御部109とシステム制御部101との間では、各種インタフェースを介して、制御コマンドなどの制御信号や画像データなどの授受が行われる。制御用インタフェース110は、駆動モードや各種パラメータなどの撮像情報や設定情報の授受を行うためのインタフェースである。また、制御用インタフェース110は、撮像部100の動作状態などの装置情報の授受を行ってもよい。画像データインタフェース111は、撮像部100から出力される画像用の信号(画像データ)をシステム制御部101に出力するためのインタフェースである。また、制御部109は、撮像部100が撮像可能な状態になったことをREADY信号112によってシステム制御部101に通知する。システム制御部101は、制御部109から出力されるREADY信号112に応じて、放射線の照射開始(曝射)のタイミングを、同期信号113によって制御部109に通知する。システム制御部101は、制御部109から出力される曝射許可信号114がイネーブル状態の間に、照射制御部103に制御信号を出力し、放射線の照射を開始させる。
以上のような構成によって、放射線撮像システムSYSにおける各ユニットの制御、例えば駆動制御、同期制御、駆動モード制御などがなされる。例えば、システム制御部101に、ユーザが動作モードや各種パラメータなどの撮像情報などを入力するための情報入力部や情報入力端末などの入力部(不図示)が接続されていてもよく、各ユニットの制御は、ユーザによって入力された撮像情報に基づいてなされる。例えば、システム制御部101は、駆動モード設定部として機能し、ユーザの入力した撮像情報に基づいて駆動モードを選択し、放射線撮像システムSYSが動作するように放射線撮像システムSYS全体を制御する。そして、撮像部100は、センサパネル105から読み出された画素からの画像用の信号を、1つ1つの単位期間ごとにフレームデータを生成し、画像データとしてシステム制御部101に出力する。システム制御部101は、画像データに対して所定の画像処理やデータ処理を行い、画像データに基づく放射線画像を表示部102に表示させる。
放射線撮像システムSYSにおける各ユニットは、上記構成に限られるものではなく、各ユニットの構成は、目的などに応じて、適宜変更されてもよい。例えば、システム制御部101と照射制御部103などの2つ以上のユニットの各機能が、1つのユニットによって達成されてもよい。また、例えば、本実施形態において、撮像部100とシステム制御部101とは、別々のユニットとして示されているが、これに限られることはない。撮像部100は、撮像部100の備える各機能に加え、システム制御部101や表示部102、照射制御部103の一部またはすべての機能を含んでいてもよい。例えば、システム制御部101の画像処理を行う処理部130が撮像部100に含まれるなど、あるユニットの一部の機能が、他のユニットによって達成されてもよい。また例えば、システム制御部101の画像処理を行う処理部130として機能と、システム制御を行う制御部としての機能とが、それぞれ別のユニットによって達成されるなど、それぞれのユニットが、機能によって別のユニットに分かれていてもよい。
図2は、センサパネル105のそれぞれのセンサユニット120に配される1つの画素PIXの回路構成例を示している。図2に示されるように、センサユニット120に配される複数の画素PIXのそれぞれは、感度を切り替え可能な複数の変換部201を含む。図2に示される構成において、1つの画素PIXに4つの変換部201a〜201dが配されている。以下、変換部201のうち特定の変換素子を示す場合は、参照番号の「201」の後に「a」〜「d」の添え字を行う。また、変換部201のうち何れの変換部であってもよい場合は、「変換部201」と示す。他の構成に要素についても同様である。
それぞれの変換部201は、入射した放射線に応じた信号を生成する変換素子であるフォトダイオードPD(フォトダイオードPD1〜PD4)と、感度を切り替えるための容量Cg(容量Cg1〜Cg4)と、変換素子であるフォトダイオードPDの出力ノードと容量Cgとの間に配されたスイッチ(トランジスタM1、M18、M22、M26)と、を含む。本実施形態において、上述のように間接型の変換素子を用いたセンサパネル105を考えており、放射線を信号(電荷)に変換する変換素子としてフォトダイオードPDを用いる構成を示したが、これに限られることはない。放射線を信号に変換する変換素子として、例えば、放射線を直接電気信号に変換する直接型の変換素子を用いてもよい。それぞれの画素PIXにおいて、変換素子であるフォトダイオードPDは、等間隔に配されていてもよい。また、それぞれの変換部201には、フォトダイオードPDで発生した電荷を蓄積するためのフローティングディフュージョン(浮遊拡散領域)の容量Cfdが配される。また、容量Cfdには、フォトダイオードPDに寄生する寄生容量も含まれうる。
トランジスタM2、M17、M21、M25は、容量Cfdおよび容量Cgに蓄積された電荷を放電させるためのリセット用のスイッチである。トランジスタM4、M20、M24、M28は、ソースフォロアとして動作する増幅用トランジスタ(画素アンプ)である。トランジスタM3、M19、M23、M27は、トランジスタM4、M20、M24、M28をソースフォロアとして動作させ画素アンプとして機能させるための選択用のスイッチである。トランジスタM29、M30、M31、M32は、トランジスタM4、M20、M24、M28の出力ノードとクランプ容量Cclとの接続を制御するためのスイッチである。
図2に示される構成において、トランジスタM4、M20、M24、M28の後段には、変換部201で発生するkTCノイズを除去するためのクランプ回路が設けられている。容量Cclはクランプ容量であり、トランジスタM5は、クランプ用のスイッチである。トランジスタM7は、ソースフォロアとして動作する増幅用トランジスタ(画素アンプ)である。トランジスタM6は、トランジスタM7を動作状態とするための選択用のスイッチである。
トランジスタM7の後段には、3つのサンプルホールド回路が設けられた保持部が配される。トランジスタM8、M11は、それぞれ放射線から変換された光によって生成される画像用の信号である光信号を蓄積するためのサンプルホールド回路を構成するサンプルホールドスイッチである。容量CS1および容量CS2は、光信号用ホールド容量である。トランジスタM14は、基準電圧の信号を蓄積するためのサンプルホールド回路を構成するサンプルホールドスイッチである。容量CNは、基準信号用ホールド容量である。トランジスタM10、M13は、ソースフォロアとして動作する光信号の増幅MOSトランジスタ(画素アンプ)である。アナログスイッチM9、M12は、トランジスタM10およびトランジスタM13で増幅された光信号を、それぞれ光信号出力線S1、S2へ出力するための転送スイッチである。トランジスタM16は、ソースフォロアとしての動作する基準信号の増幅MOSトランジスタ(画素アンプ)である。アナログスイッチM15は、トランジスタM16で増幅された基準信号を基準信号出力線Nへ出力するための転送スイッチである。
信号ENは、トランジスタM3、M19、M23、M27、M6のゲートに接続され、トランジスタM4、M20、M24、M27、M7の動作状態を制御するための制御信号である。信号EN信号がハイレベルのとき、トランジスタM4、M20、M24、M27、M7は、画素アンプとして動作する動作状態となる。
信号PRESは、トランジスタM2、M17、M21、M25のゲートに接続され、トランジスタM2、M17、M21、M25の動作状態を制御するための制御信号(リセット信号)である。信号PRESがハイレベルのとき、トランジスタM2、M17、M21、M25はオン動作し、フォトダイオードPD、容量Cfd、容量Cgに蓄積された電荷を放電させる。
信号PCLは、トランジスタM5のゲートに接続され、トランジスタM5の動作状態を制御するための制御信号である。信号PCLがハイレベルのとき、トランジスタM5がオン動作し、容量Cclを基準電圧VCLにセットする。
信号WIDE1〜WIDE4は、トランジスタM1、M18、M22、M25のゲートに接続され、トランジスタM1、M18、M22、M25の動作状態を制御するための制御信号である。トランジスタM1、M18、M22、M25の動作状態を制御することによって、それぞれのフォトダイオードPD1〜PD4の出力ノードに接続される容量値を変化させ、画素PIXに配される複数の変換部201の感度を独立して切り替え可能である。トランジスタM1、M18、M22、M25がオフ状態である場合、それぞれの変換部201は、トランジスタM1、M18、M22、M25がオン動作している場合よりも高い感度で放射線を検出する。例えば、制御部109が、変換素子であるフォトダイオードPD1の出力ノードと容量Cg1との間のスイッチであるトランジスタM1をオン動作させることによって、フォトダイオードPD1を含む変換部201aは低感度に設定される。また、制御部109が、フォトダイオードPD1の出力ノードと容量Cg1との間のトランジスタM1をオフ動作させることによって、フォトダイオードPD1を含む変換部201aは高感度に設定される。
信号SL1〜SL4は、トランジスタM29、M30、M31、M32のゲートに接続され、トランジスタM29、M30、M31、M32の動作状態を制御するための制御信号である。信号SL1〜SL4がハイレベルのとき、トランジスタM29、M30、M31、M32がオン動作し、トランジスタM4、M20、M24、M28の出力ノードとクランプ容量Cclとが接続される。
信号TS1は、トランジスタM8のゲートに接続され、光信号のサンプルホールドを制御する制御信号である。信号TS1をハイレベルとし、トランジスタM8をオン動作させることで、光信号がトランジスタM7を介して容量CS1に一括転送される。次いで、すべての画素PIX一括で信号TS1をローレベルとし、トランジスタM8をオフ動作させることで、サンプルホールド回路の容量CS1への光信号のサンプリングが完了する。信号TS2信号は、トランジスタM11のゲートに接続され、信号TS1と同様に動作し、サンプルホールド回路の容量CS2への光信号のサンプリングを行う。信号TNは、トランジスタM14のゲートに接続され、基準信号のサンプルホールドを制御する制御信号である。信号TNをハイレベルとし、トランジスタM14をオン動作させることで、基準信号がトランジスタM7を介して容量CNに一括転送される。次いで、すべての画素一括で信号TNをローレベルとし、トランジスタM14をオフ動作させることで、サンプルホールド回路の容量CNへの基準信号のサンプリングが完了する。
容量CS1、CS2、CNへのサンプルホールド後は、トランジスタM8、M11、M14がオフとなり、容量CS1、CS2、CNは、前段の蓄積回路と切り離される。このため、再度サンプリングを行うまで蓄積された光信号、基準信号は、それぞれアナログスイッチM9、12、15を導通状態にすることによって、非破壊で読み出すことができる。つまり、トランジスタM8、M11、M14を非導通状態にしている間、保持している光信号および基準信号を、任意のタイミングで読み出すことができる。
図3は、図2に示される画素PIXにおける、動画を撮像する際の駆動制御の一例を示すタイミング部である。以下、動画像を撮像する際に、容量CS1、CS2、CNに電荷がサンプルホールドされるまでの制御信号のタイミングについて説明する。
まず、時刻t1において、ユーザによってそれぞれの変換部201の感度や、蓄積時間など、撮像モードの設定が行われた後、撮像開始の設定がなされる。次いで、時刻t2で、外部同期信号がハイレベルとなったことを検出すると、撮像のための駆動が開始される。
ここで、時刻t2から始まるリセット駆動Rについて説明する。リセット駆動Rは、リセットとクランプを行う駆動である。まず、時刻t2で、システム制御部101からの同期信号113がハイレベルになったことを制御部109が検出すると、制御部109は、信号ENをハイレベルにし、トランジスタM4、M20、M24、M27、M7を動作状態にする。次に、制御部109は、信号WIDE1〜WIDE4、信号PRESをハイレベルにし、トランジスタM1、M18、M22、M25をオン動作させた状態でフォトダイオードPD1〜PD4をリセット電圧VRESに接続する。次いで、制御部109は、信号PCLをハイレベルにすることによってクランプスイッチであるトランジスタM5をオン動作させ、クランプ容量である容量CclのトランジスタM7側を基準電圧VCLに接続する。同時に、制御部109は、信号TS1、TS2、TNをハイレベルにし、トランジスタM8、M11、M14をオン動作させる。
次いで、時刻t3で、制御部109は、信号WIDE1、WIDE3をローレベルにしてトランジスタM1、M22をオフ状態にし、フォトダイオードPD1、PD3を含む変換部201a、201cを高い感度で放射線の検出するモード切り替える。信号WIDE2、WIDE4は、ハイレベルのままのため、フォトダイオードPD2、PD4を含む変換部201b、201dは、低い感度(高ダイナミックレンジ)で放射線を検出するモードになる。つまり、制御部109は、放射線の照射前に、複数の変換部201のそれぞれを低感度のモードまたは低感度のモードよりも感度が高い高感度のモードに設定する。制御部109は、さらに信号PRESをローレベルにしてリセット駆動Rを終了する。
このとき、容量Cg1、Cg3は、上述のようにリセット駆動Rにおいて、リセット電圧VRESに接続されるため、リセット電圧VRESに保持され、不定電圧が生じることが抑制される。また、トランジスタM5がオフすることによって、容量Cclが基準電圧VCLに保持される。また、トランジスタM8、M11、M14もオフするため、容量CS1、CS2、CNに、基準電圧VCLにセットされた際の基準電圧信号がサンプルホールドされる。光信号をサンプリングするための容量CS1、CS2および基準信号をサンプリングするための容量CNの電荷を、サンプリングが行われる前に一定にすることによって、残像の影響が低減される。
時刻t3において、リセット駆動Rを終了し、画素PIXが蓄積状態となったため、制御部109は、曝射許可信号114をイネーブルにし放射線の照射を要求する。時間t3は、それぞれの画素において、照射された放射線に応じた信号(電荷)を蓄積するための動作を開始する時間といえる。曝射許可信号114をイネーブルにすることによる放射線の照射の開始に応じて、フォトダイオードPD1〜PD4、フローティングディフュージョンの容量Cfd1〜Cfd4、感度を切り替えるための容量Cg2、Cg4への電荷の蓄積が始まる。つまり、時刻t3から、照射された放射線に応じた信号の蓄積が開始される。また、信号ENをローレベルとし、画素アンプを構成するトランジスタM4、M20、M24、M28、M7が非動作状態となる。
リセット駆動Rは、放射線撮像装置150に配された画素PIXに対して一括して行う。後に続くリセット駆動Rも、同様のタイミングで制御される。動画や静止画の撮像時、画素間や走査線間の時間的スイッチングのずれによって発生する画像ズレを防止するため、放射線撮像装置150に配されるすべての画素PIXにおいて同一のタイミング、同一の期間でリセット駆動Rが行われうる。その後、放射線の照射によって電荷の蓄積が行わる。画素PIXのそれぞれの変換部201のフォトダイオードPD1〜PD4で発生した信号電荷が、それぞれ対応する容量Cfd1〜Cfd4、Cg2、Cg4(およびフォトダイオードPD1〜PD4の寄生容量)に蓄積される。
次に、時刻t4から始まるサンプリング駆動について説明する。時刻t4で、制御部109は、信号ENをハイレベルにしトランジスタM3、M19、M23、M27、M6をオン動作させる。容量Cfd1、Cfd2、Cfd3、Cfd4、Cg2、Cg4に蓄積されている電荷は、電荷/電圧変換されソースフォロアとして動作し画素アンプを構成するトランジスタM4、M20、M24、M27によって電圧として出力される。次に、制御部109は、信号SL1をハイレベルとし、トランジスタM29をオン動作させることによってトランジスタM4の出力ノードとクランプの容量Cclとが接続される。トランジスタM4の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によってリセット駆動Rの際にトランジスタM7の側を基準電圧VCLにセットしているため、リセットノイズが除去された光信号として画素アンプを構成するトランジスタM7に出力される。次に、時刻t5で、制御部109は、信号TS1をハイレベルとし、トランジスタM8をオン動作させる。これによって、光信号は画素アンプを構成するトランジスタM7を介して、光信号用ホールド容量である容量CS1に一括転送される。このときの光信号は、信号WIDE1をローレベルとしているため、高い感度で取得された信号である。
次いで、制御部109は、時刻t6で曝射許可信号114をディセーブルとし、放射線の曝射を停止させる。このとき、制御部109は、信号TS1をローレベルとし、トランジスタM8をオフ状態にすることで、容量CS1に高い感度で取得した光信号がサンプルホールドされる。サンプリングホールド終了後、変換部201aで生成された高感度の光信号RO1の読出処理が行われる。次いで、制御部109は、信号SL1をローレベルとし、トランジスタM4の出力ノードと容量Cclとの接続を解除する。
次に、制御部109は、信号PCLをハイレベルとし、トランジスタM5をオン動作させることによって、容量CclのトランジスタM7の側に基準電圧VCLを接続させる。時刻t7で、制御部109は、トランジスタM5をオフ状態にすることによって、容量Cclが基準電圧VCLにリセットされる。
時刻t8で、制御部109は、信号SL2をハイレベルとし、トランジスタM30をオン動作させることによって、トランジスタM20の出力ノードとクランプの容量Cclとが接続される。トランジスタM20の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によってトランジスタM7の側を基準電圧VCLにセットしているため、リセットノイズが除去された光信号として画素アンプを構成するトランジスタM7に出力される。
次に、時刻t9で、制御部109は、信号TS2をハイレベルとし、トランジスタM11をオン動作させる。これによって、光信号は画素アンプを構成するトランジスタM7を介して、光信号用ホールド容量である容量CS2に一括転送される。このときの光信号は、信号WIDE2をハイレベルとしているため、低い感度で取得された信号である。
次いで、時刻t10で、制御部109は、信号TS2をローレベルとし、トランジスタM11をオフ状態にすることで、容量CS2に低い感度で取得した光信号がサンプルホールドされる。次に、制御部109は、信号SL2をローレベルとし、トランジスタM20の出力ノードと容量Cclとの接続を解除する。
次に、制御部109は、信号PCLをハイレベルとし、トランジスタM5をオン動作させることによって、容量CclのトランジスタM7の側に基準電圧VCLを接続させる。時刻t11で、制御部109は、トランジスタM5をオフ状態にすることによって、容量Cclが基準電圧VCLにリセットされる。
時刻t12で、制御部109は、信号SL3をハイレベルとし、トランジスタM31をオン動作させることによって、トランジスタM24の出力ノードとクランプの容量Cclとが接続される。トランジスタM24の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によってトランジスタM7の側を基準電圧VCLにセットしているため、リセットノイズが除去された光信号として画素アンプを構成するトランジスタM7に出力される。
次に、時刻t13で、制御部109は、信号TS1をハイレベルとし、トランジスタM8をオン動作させる。これによって、光信号は画素アンプを構成するトランジスタM7を介して、光信号用ホールド容量である容量CS1に一括転送される。このときの光信号は、信号WIDE3をローレベルとしているため、高い感度で取得された信号である。
次いで、時刻t14で、制御部109は、信号TS1をローレベルとし、トランジスタM8をオフ状態にすることで、容量CS1に高い感度で取得した光信号がサンプルホールドされる。次に、制御部109は、信号SL3をローレベルとし、トランジスタM24の出力ノードと容量Cclとの接続を解除する。
次に、制御部109は、信号PCLをハイレベルとし、トランジスタM5をオン動作させることによって、容量CclのトランジスタM7の側に基準電圧VCLを接続させる。時刻t15で、制御部109は、トランジスタM5をオフ状態にすることによって、容量Cclが基準電圧VCLにリセットされる。
時刻t16で、制御部109は、信号SL4をハイレベルとし、トランジスタM32をオン動作させることによって、トランジスタM28の出力ノードとクランプの容量Cclとが接続される。トランジスタM28の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によってトランジスタM7の側を基準電圧VCLにセットしているため、リセットノイズが除去された光信号として画素アンプを構成するトランジスタM7に出力される。
次に、時刻t17で、制御部109は、信号TS2をハイレベルとし、トランジスタM11をオン動作させる。これによって、光信号は画素アンプを構成するトランジスタM7を介して、光信号用ホールド容量である容量CS2に一括転送される。このときの光信号は、信号WIDE4をハイレベルとしているため、低い感度で取得された信号である。
次いで、時刻t18で、制御部109は、信号TS2をローレベルとし、トランジスタM11をオフ状態にすることで、容量CS2に低い感度で取得した光信号がサンプルホールドされる。次に、制御部109は、信号SL4をローレベルとし、トランジスタM28の出力ノードと容量Cclとの接続を解除する。さらに、制御部109は、信号ENをローレベルとし、サンプリング駆動を終了する。
サンプリング駆動は、放射線撮像装置150の撮像部100に配されたすべての画素PIXに対して一括して行う。後に続くサンプリング駆動も、同様のタイミングで制御される。サンプリング駆動の後、外部同期信号がハイレベルとなることを制御部109が検出すると、時刻t21からリセット駆動Rが行われ、次のフレームの変換部201における電荷の蓄積が開始される。
変換部201において異なる感度で生成された光信号や基準電圧信号の走査は、画素PIXごとに行われる。制御部109は、アナログスイッチM9、M12、M15をオン動作させることによって、容量CS1、CS2、CNの電圧が、画素アンプを構成するトランジスタM10、M13、M16を通して、光信号出力線S1、S2、基準電圧信号出力線Nに転送される。
図2の画素回路において、変換部201において電荷を蓄積する際の開始のタイミングは、図3に示すリセット駆動Rの終了後に信号PCLをローレベルにしてクランプが完了した時刻t3である。また、電荷の蓄積の終了のタイミングは、信号TS1がローレベルになり、曝射許可信号114がディセーブルし、変換部201aから出力される光信号1をサンプルホールドした時刻t6である。
時刻t7で、フォトダイオードPD1を含む変換部201aから出力された高感度の光信号RO1の読出処理が行われる。光信号RO1の読出処理が終了すると、時刻t11から、フォトダイオードPD2を含む変換部201bから出力された低感度の光信号RO2の読出処理が行われる。次いで、光信号RO2の読出処理が終了すると、時刻t15から、フォトダイオードPD3を含む変換部201cから出力された高感度の光信号RO3の読出処理が行われる。さらに、光信号RO3の読出処理が終了すると、時刻t19から、フォトダイオードPD4を含む変換部201dから出力された低感度の光信号RO4の読出処理が行われる。
光信号RO4の読み出しが終了すると、時刻t20で、制御部109は、制御用インタフェース110を介して、システム制御部101の処理部130に対して、それぞれの光信号RO1〜RO4に対する処理の開始を指示する信号を送信する。この信号に応じて、処理部130は、撮像部100のセンサパネル105に配された複数の画素PIXのそれぞれの画素PIXについて、画素値を生成する処理を開始する。処理部130における処理については、図6を用いて後述する。
図4は、センサユニット120の内部構造の構成例を模式的に示す図である。それぞれのセンサユニット120は、チップセレクト端子CS、光信号出力端子TS1、光信号出力端子TS2、基準信号出力端子TN、垂直走査回路スタート信号端子VST、垂直走査回路クロック端子CLKV、水平走査回路スタート信号端子HST、水平走査回路クロック端子CLKHの各端子を含む。また、センサユニット120には、列方向にm個×行方向にn個の画素PIXが2次元アレイ状に配列されている。垂直走査回路403は、行方向に並ぶ画素PIXを行ごとに選択し、垂直走査クロックCLKVに同期して画素群を順次、副走査方向である垂直方向に走査する。垂直走査回路403は、例えば、シフトレジスタで構成されうる。水平走査回路404は、垂直走査回路403によって選択された主査方向である列方向の画素PIXの列信号線を、水平走査クロックCLKHに同期して順次、1画素ずつ選択する。それぞれの画素PIXは、垂直走査回路403に接続された行信号線405がイネーブルになることによって、列信号線406、407、408に、それぞれサンプリングされた光信号および基準信号を出力する。列信号線406、407、408に出力された各信号を水平走査回路404が順次選択することによって、アナログ出力線409、410、411にそれぞれ画素PIXの各信号が順次出力される。以上のように、センサユニット120は、垂直走査回路403、水平走査回路404を使用したXYアドレス方式によるスイッチング動作によって画素PIXの選択が行われる。それぞれの画素PIXの光信号、基準信号は、列信号線406、407、408およびアナログ出力線409、410、411を通して光信号出力端子TS1、光信号出力端子TS2、基準信号出力端子TNから出力される。
図5は、それぞれの画素PIXから出力される基準信号から光信号を減算する差動アンプ107および差動アンプ107の出力信号をA/D変換するA/D変換器108を含む読出部106の構成例を示す図である。光信号出力端子TS1、TS2からの出力は、それぞれ入力スイッチM50、入力スイッチM51に接続される。入力スイッチM50は信号SW1によって動作し、入力スイッチM51は信号SW2によって動作する。信号SW1および信号SW2は、画素PIXから出力される各信号の破壊や、素子の破壊を防ぐため、同時にオン動作しないように制御部109によって制御される。
例えば、それぞれの画素PIXの容量CS1、CS2、CNにサンプルホールドされた光信号(以下、容量CS1にサンプルホールドされた光信号を光信号1、容量CS2にサンプルホールドされた光信号を光信号2と示す場合がある。)、基準信号は、同時に出力される場合でも、まず、制御部109は、信号SW1をハイレベル、信号SW2をローレベルに制御する。そして、図4に示す画素PIX(1、1)から順に画素PIX(n、m)までの光信号1および基準信号が読み出される。次いで、制御部109は、信号SW1をローレベル、信号SW2をハイレベルに制御して、画素PIX(1、1)から順に(n、m)までの光信号2および基準信号が読み出されてもよい。
また、例えば、まず、制御部109は、信号SW1をハイレベル、信号SW2をローレベルに制御し、画素PIX(1、1)から順に画素PIX(n、1)までの光信号1および基準信号を読み出す。次いで、制御部109は、信号SW1をローレベル、信号SW2をハイレベルに制御して、PIX(1、1)から順に画素PIX(n、1)までの光信号2および基準信号を読み出す。次に、制御部109は、垂直走査回路403に垂直走査クロックCLKVを供給させ、副走査方向に1つ走査することによって、画素PIX(1、2)から順に画素PIX(n、2)を選択する。再度、制御部109は、信号SW1をハイレベル、信号SW2をローレベルに制御して、画素PIX(1、2)から順に画素PIX(n、2)までの光信号1および基準信号を読み出す。次いで、制御部109は、信号SW1をローレベル、信号SW2をハイレベルに制御して、画素PIX(1、2)から順に画素PIX(n、2)までの光信号2および基準信号を読み出す。このように、制御部109は、行単位で信号SW1、SW2を制御し、画素PIX(1、1)から順に画素PIX(n、m)まで、光信号および基準信号を読み出してもよい。
差動アンプ107は、マイナス側入力に高感度または低感度で取得した光信号が入力され、プラス側入力に基準信号が入力される。差動アンプ107で基準信号から光信号を減算することによって、画素PIX内のそれぞれの画素アンプでの熱ノイズ、1/fノイズ、温度差、プロセスばらつきによる固定パターンノイズ(FPN)などが除去されうる。差動アンプ107の出力は、A/D変換器108に入力される。A/D変換器108は、信号ADCLKからクロック信号を受け取り、信号ADCLKがハイレベルに切り替わるタイミングでA/D変換されたデジタルの光信号ADOUTを、センサユニット120ごとに制御部109に出力する。
次に、高いダイナミックレンジを確保しつつ、低線量領域における入射線量に対するA/D変換後の信号値のリニアリティの低下を抑制する処理部130の処理について説明する。制御部109に送信された光信号ADOUTは、読出部106で読み出された順番で、画像データインタフェース111を介してシステム制御部101の処理部130に送信され、リニアリティを改善のための処理が行われる。図6は、放射線の照射後に、それぞれの画素PIXごとに変換部201で得られた信号に対して行われる、リニアリティを改善するための処理を説明するフロー図である。
処理部130には、上述のように変換部201において高感度および低感度で取得した光信号RO1〜RO4に対して、基準信号を用いた補正およびA/D変換した信号RO1’〜RO4’を制御部109から受信する。信号RO1’〜RO4’は、上述の光信号ADOUTに対応する。さらに、上述のように、制御部109から処理の開始を指示する信号を受信することによって、処理部130は、撮像部100のセンサパネル105に配された複数の画素PIXのそれぞれの画素PIXについて画素値を生成する処理を開始する。
まず、センサパネル105やそれぞれのセンサユニット120ごとの特性を補正するために、処理部130は、オフセット補正(S121)、感度補正(S122)、欠陥補正(S123)を行う。このとき、それぞれの画素PIXが出力した信号の信号値と周辺の画素PIXが出力した信号の信号値との相関関係が保たれた状態である。
次に、S124において、処理部130は、センサパネル105における画素PIXの位置を表す座標(a、b)を座標(1、1)に初期化(変数a=1、変数b=1)する。ここで、座標(a、b)の画素PIXのフォトダイオードPD1を含む変換部201aから出力された信号値を信号値P1abとする。同様に、座標(a、b)の画素PIXのフォトダイオードPD2、PD3、PD4を含む変換部201b〜201dから出力された信号値をそれぞれ信号値P2ab、P3ab、P4abとする。また、座標(a、b)の画素PIXの低感度の変換部201から出力された光信号ROに対応する信号RO’の信号値を信号値PLabとする。同様に、座標(a、b)の画素PIXの高感度の変換部201から出力された光信号ROに対応する信号RO’の信号値を信号値PHabとする。
S124で画素PIXの座標の初期化を行った後、処理はS125に遷移する。S125において、処理部130は、信号値PLabを生成する。座標(a,b)の画素PIXに配された複数の変換部201のうち低感度で光信号を生成した変換部201が1つの場合、処理部130は、この変換部201が出力した光信号ROに対応する信号RO’の信号値を信号値PLabとしてもよい。また、座標(a、b)の画素PIXに配された複数の変換部201のうち2つ以上の変換部201が低感度に設定されている場合、信号値PLabは、低感度の2つ以上の変換部201から出力された光信号ROに対応する信号RO’の信号値の平均値であってもよい。例えば、上述のように、フォトダイオードPD2を含む変換部201bとフォトダイオードPD4を含む変換部201dとが、低感度に設定されている場合、処理部130は、信号RO2’と信号RO4’との信号値の平均値を信号値PLabとして生成する。この場合、以下の式(1)を用いて信号値PLabが生成される。
PLab=(P2ab+P4ab)/2・・・(1)
信号値PLabを生成した後、処理部130は、信号値PHabを生成する(S126)。座標(a、b)の画素PIXに配された複数の変換部201のうち高感度で光信号を生成した変換部201が1つの場合、処理部130は、この変換部201が出力した光信号ROに対応する信号RO’の信号値を1/G倍して信号値PHabとしてもよい。ここでGは、変換部201における高感度と低感度との感度比である。また、座標(a、b)の画素PIXに配された複数の変換部201のうち2つ以上の変換部201が高感度に設定されている場合、信号値PHabは、高感度の2つ以上の変換部201から出力された光信号ROに対応する信号RO’の信号値の平均値を1/G倍した値であってもよい。例えば、上述のように、フォトダイオードPD1を含む変換部201aとフォトダイオードPD3を含む変換部201cとが、高感度に設定されている場合、処理部130は、信号RO1’と信号RO3’との信号値の平均値を1/G倍して信号値PHabとして生成する。この場合、以下の式(2)を用いて信号値PHabが生成される。
PHab=(P1ab+P3ab)/(2×G)・・・(2)
信号値PHabを生成した後、処理はS127に遷移し、低感度の変換部201から出力された信号に基づく信号値PLabの大きさに応じて、処理部130は、座標(a、b)の画素PIXの画素値Pabの生成方法の選択を行う。本実施形態において、2つの閾値が設定される。ここで、2つの閾値を、閾値ThLと、閾値ThLよりも大きい閾値ThH(ThH>ThL)とする。ここで、上述のA/D変換器108でA/D変換された光信号ADOUTが16ビットであり、閾値ThLが3000LSB、閾値ThHが4000LSBであるとして説明する。
信号値PLabが閾値ThLである3000LSB未満の場合、処理部130は、信号値PHabを座標(a、b)の画素PIXの画素値Pabとする(S128)。つまり、処理部130は、複数の変換部201のうち低感度の変換部201から出力された信号に応じた信号値PLabが閾値ThLよりも小さい場合、複数の変換部201のうち高感度の変換部201から出力された信号に応じた信号値PHabに基づいて当該画素の画素値Pabを生成する。
また、信号値PLabが閾値ThHである4000LSBよりも大きい場合、処理部130は、信号値PLabを座標(a、b)の画素PIXの画素値Pabとする(S129)。つまり、処理部130は、複数の変換部201のうち低感度の変換部201から出力された信号に応じた信号値PLabが閾値ThLよりも大きい閾値ThHを超える場合、複数の変換部201のうち低感度の変換部201から出力された信号に応じた信号値PLabに基づいて当該画素の画素値Pabを生成する。
さらに、画素値PLabが閾値ThL以上(第1閾値以上)かつ閾値ThH以下(第2閾値以下)である3000LSB以上かつ4000LSB以下の場合、処理部130は、信号値PLabおよび信号値PHabに基づいて当該画素の画素値Pabを生成する。このとき、処理部130は、信号値PLabおよび信号値PHabの加重平均値に基づいて当該画素の画素値Pabを生成してもよい。具体的には、画素値PLabが閾値ThL以上かつ閾値ThH以下である場合、まず、処理部130は、所定の重み付け係数kを生成する(S130)。このとき、例えば、以下の式(3)を用いて計数kを求めてもよい。
k=(PLab−ThL)/(ThH−ThL)・・・(3)
次いで、処理部130は、以下の式(4)を用いて座標(a、b)の画素PIXの画素値Pabを生成する(S131)。
Pab=(1−k)×PHab+k×PLab・・・(4)
これによって、信号値PLabと信号値PHabとを所定の重みづけで合成した画素値Pabが生成される。結果として、低感度に設定された変換部201から出力された信号から生成された画素値による画像と、高感度に設定された変換部201から出力された信号から生成された画素値による画像と、の境界を滑らかにすることができる。
1つの画素PIXの画素値を生成すると、処理部130は、画素PIXの位置を表す座標の変数aに1を足す(S132)。次いで、変数aの値が最大値Nよりも小さい場合(S133のYES)、処理はS125に戻り、次の画素PIXの画素値Pabの生成を開始する。ここで最大値Nは、例えば、図1、4に示される構成において、nである。変数aの値が最大値N以上の場合(S133のNO)、処理はS134に進み、変数aを1に戻し、変数bに1を足し、画素PIXの行を変更する。変数bの値が最大値Mよりも小さい場合(S135のYES)、処理はS125に戻り、次の行の先頭の画素位置の画素PIXの画素値Pabの生成を開始する。ここで最大値Mは、例えば、図1、4に示される構成において、mである。変数bの値が最大値M以上の場合(S135のNO)、処理部130は、撮像部100のセンサパネル105のセンサユニット120に配された複数の画素PIXのそれぞれの画素PIXの画素値を生成する処理を終了する。
例えば、P1ab=18200LSB、P2ab=3700LSB、P3ab=17500LSB、P4ab=3600LSB、感度比G=5とすると、
PLab=(P2ab+P4ab)/2=(3700+3500)/2=3600LSB
PHab=(P1ab+P3ab)/(2×G)=(18200+17500)/(2×5)=3570LSB
となる。この場合、処理部130は、S127でPLabが閾値ThL(3000LSB)よりも大きく、閾値ThH(4000LSB)よりも小さいと判定し、処理は、S130に進む。処理部130は、S130で係数kを算出し、この場合、
k=(PLab−ThL)/(ThH−ThL)=(3600−3000)/(4000−3000)=0.6
となる。次いで、処理部130は、S131で画素値Pabを、
Pab=(1−k)×Phab+k×PLab=(1−0.6)×3570+0.6×3600=3588LSB
として算出する。
高ダイナミックレンジを実現するために、変換部201を低感度に設定した場合、センサパネル105のうち入射する放射線の線量が少ない領域の変換部201から出力された信号の信号値は、高感度に設定した場合と比較して相対的に小さい。このため、1/fノイズなどの影響が大きくなり、入射線量に対するA/D変換後の信号値のリニアリティが低下しうる。これに対して、本実施形態の放射線撮像装置150は、1つの画素値を生成するための画素PIXが、複数の変換部201を含み、撮像を行う際に、それぞれの変換部201は、高感度または低感度に設定される。さらに、低感度に設定した変換部201から出力される信号に応じた信号値が、所定の閾値よりも小さい場合には、高感度に設定した変換部201から出力される信号に応じた信号値に基づいて、画素値が生成される。これによって、放射線撮像装置150において、高ダイナミックレンジかつ低線量領域におけるリニアリティの低下を抑制することが可能となる。
図7(a)〜7(f)は、1つの画素PIXに含まれる複数の変換部201の配置および感度の設定例を示す。図7(a)〜7(f)には、2行×2列の4つの変換部201によって、1つの画素PIXが構成されている例が示されている。変換部201のうち高感度に設定されている変換部201は「High」と示され、変換部201のうち低感度に設定されている変換部201は「Low」と示されている。
図7(a)は、上述の実施形態において説明した感度の設定であり、フォトダイオードPD1、PD3を含む変換部201a、201cが高感度に設定され、フォトダイオードPD2、PD4を含む変換部201b、201dが低感度に設定されている。しかしながら、これに限られることはない。例えば、図7(b)に示されるように、変換部201a、201cが低感度に設定され、変換部201b、201dが高感度に設定された場合であっても、図7(a)に示される設定と同様の効果が得られる。
また、制御部109は、複数の変換部201のうち低感度の変換部201の数と、複数の変換部201のうち高感度の変換部201の数と、が等しくなるように、複数の変換部201のそれぞれの感度を設定することに限られることはない。放射線の線量が少ない撮像の場合、制御部109は、複数の変換部201のうち高感度の変換部201の数が低感度の変換部201の数よりも多くなるように、複数の変換部201のそれぞれの感度を設定してもよい。例えば、図7(c)に示されるように、変換部201a、201b、201dが高感度に設定され、変換部201cが低感度に設定されていてもよい。この場合、図6のS125において、式(1)を、
PLab=P3ab・・・(1’)
S126において、式(2)を、
PHab=(P1ab+P2ab+P4ab)/(3×G)・・・(2’)
とすればよい。線量が少ない撮像が設定された場合において、高感度の変換部201に応じた信号値PHabが3個の変換部201から出力された信号値の平均となるため、ノイズをさらに低減することができ、画質をさらに向上させることができる。
また、放射線の線量が多い撮像の場合、制御部109は、複数の変換部201のうち低感度の変換部201の数が高感度の変換部201の数よりも多くなるように、複数の変換部201のそれぞれの感度を設定してもよい。例えば、図7(d)に示されるように、変換部201aが高感度に設定され、変換部201b、201c、201dが低感度に設定されていてもよい。この場合、図6のS125において、式(1)を、
PLab=(P2ab+P3ab+P4ab)/3・・・(1’’)
S126において式(2)を、
PHab=P1ab/G・・・(2’’)
とすればよい。線量が多い撮像が設定された場合において、低感度の変換部201に応じた信号値PHabが3個の変換部201から出力された信号値の平均となるため、信号値が飽和してしまう影響を抑制することができ、画質をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態において、変換部201の感度を切り替えるためのスイッチとしてトランジスタM1、M18、M22、M26と容量Cgとを変換部201に配し、感度を2段階に切り替えて、低線量領域のリニアリティを改善するようにした。しかしながら、図7(e)、7(f)に示されるように、入射する放射線の線量の設定に応じて、変換部201の感度をすべて同じ感度として撮像することによって、高感度または低感度の高解像度な画像を取得することも可能である。この場合、図6に示される処理は行わない。つまり、制御部109が、複数の変換部201を低感度または高感度の一方に設定した場合、処理部130は、複数の画素PIXのそれぞれの画素PIXについて、複数の変換部201のそれぞれから出力される信号値に基づいて当該画素の画素値を生成する。例えば、画素PIXのピッチを100μmとすると、1つの画素に対して4つのフォトダイオードが配される、50μm相当の解像度の画像を取得することが可能である。
また、図7(g)に示されるように、複数の画素PIXのそれぞれにおいて、複数の変換部201のうち低感度に設定されている変換部201の数が同じであり、複数の変換部201のうち高感度に設定されている変換部201の数が同じであってもよい。このとき、図7(g)に示されるように、複数の画素PIXのそれぞれにおいて、複数の変換部201のうち低感度に設定されている変換部201と、複数の変換部201のうち高感度に設定されている変換部201と、の位置関係が同じであってもよい。それぞれの画素PIXにおいて、設定される感度の位置関係が同じ場合、信号WIDE1〜WIDE4を供給するための配線パターンの設計が容易になりうる。
図6の説明において、処理部130が画素値Pabを生成する際の閾値ThL、ThHは固定としたが、閾値ThL、ThHは、可変であってもよい。例えば、上述のように放射線撮像装置150の撮像部100がメモリ115を備えている場合、メモリ115が、ユーザが設定する放射線の照射条件に応じた閾値ThLおよび閾値ThHを記憶していてもよい。ここで、放射線の照射条件は、放射線の照射中に照射される線量や蓄積時間などの条件を含みうる。処理部130は、閾値ThLおよび閾値ThHを照射条件に応じて変更する。この場合、例えば、制御部109が、ユーザが設定する照射条件に応じて、メモリ115に記憶されている閾値ThL、ThHを、処理部130に送信すればよい。
また、例えば、メモリ115に、低感度における複数の変換部201の入射した放射線の線量と出力される信号値との関係であるリニアリティに応じた閾値ThLおよび閾値ThHが記憶されていてもよい。この場合、処理部130は、閾値ThLおよび閾値ThHを、撮像の前などにおいて予め測定された入射した放射線の線量と出力される信号値との関係であるリニアリティに応じて変更してもよい。また、上述の放射線の照射条件と組み合わせて、処理部130は、閾値ThLおよび閾値ThHを変更してもよい。つまり、処理部130は、照射条件と入射した放射線の線量と出力される信号値との関係(リニアリティ)との少なくとも一方に応じて、閾値ThLおよび閾値ThHを変更してもよい。
また、本実施形態において、処理部130は、撮像部100の外部に配されているが、上述したように、撮像部100内に配されていてもよいし、処理部130における処理を制御部109で行ってもよい。さらに、本実施形態では、光信号用の2つのサンプルホールド回路と基準信号用の1つのサンプルホールド回路を備える形態を示したが、画素PIXに2つ以上のサンプルホールド回路が配されれば、上述の処理を適用可能である。
また、本実施形態では、感度を低感度と高感度の2段階に切り替えたが、さらに追加の容量と、フォトダイオードPDの出力ノードと追加の容量との間にスイッチと、を配し、3段階以上に感度を切り替えてもよい。例えば、感度を低感度、中感度、高感度の3段階に切り替える場合も適用可能である。この場合、例えば、感度の組み合わせとして、低感度と高感度との組み合わせだけでなく、低感度および中感度、中感度および高感度の組み合わせとして適用が可能である。
本発明は、上記の実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、システム又は装置のコンピュータ(CPUやMPUなど)がプログラムを読み出すことにより実行されてもよい。また、本発明は、システム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能であり、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
109:制御部、130:処理部、150:放射線撮像装置、201:変換部、PIX:画素

Claims (18)

  1. 複数の画素を含む放射線撮像装置であって、
    前記複数の画素のそれぞれは、感度を切り替え可能な複数の変換部を含み、
    放射線の照射前に前記複数の変換部のそれぞれを第1感度または前記第1感度よりも感度が高い第2感度に設定する制御部と、放射線の照射後に前記複数の画素のそれぞれの画素から出力される信号を処理する処理部と、をさらに含み、
    前記処理部は、前記複数の画素のそれぞれの画素について、
    前記複数の変換部のうち前記第1感度の変換部から出力された第1信号値が第1閾値よりも小さい場合、前記複数の変換部のうち前記第2感度の変換部から出力された第2信号値に基づいて画素値を生成し、
    前記第1信号値が前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超える場合、前記第1信号値に基づいて画素値を生成し、
    前記第1信号値が前記第1閾値以上かつ前記第2閾値以下の場合、前記第1信号値および前記第2信号値に基づいて画素値を生成することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記処理部は、前記複数の画素のそれぞれの画素について、前記第1信号値が前記第1閾値以上かつ前記第2閾値以下の場合、前記第1信号値および前記第2信号値の加重平均値に基づいて画素値を生成することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記複数の変換部のうち2つ以上の変換部が前記第1感度に設定されている場合、前記第1信号値は、前記複数の変換部のうち前記第1感度の2つ以上の変換部から出力された信号の信号値の平均値であることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記複数の変換部のうち2つ以上の変換部が前記第2感度に設定されている場合、前記第2信号値は、前記複数の変換部のうち前記第2感度の2つ以上の変換部から出力された信号の信号値の平均値であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の変換部のうち前記第1感度の変換部の数と、前記複数の変換部のうち前記第2感度の変換部の数と、が等しくなるように、前記複数の変換部のそれぞれの感度を設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記複数の変換部のうち前記第1感度の変換部の数が前記複数の変換部のうち前記第2感度の変換部の数よりも多くなるように、前記複数の変換部のそれぞれの感度を設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記制御部は、前記複数の変換部のうち前記第2感度の変換部の数が前記複数の変換部のうち前記第1感度の変換部の数よりも多くなるように、前記複数の変換部のそれぞれの感度を設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記複数の変換部のそれぞれは、入射した放射線に応じた信号を生成する変換素子と、感度を切り替えるための容量と、前記変換素子の出力ノードと前記容量との間に配されたスイッチと、を含み、
    前記制御部が前記スイッチをオン動作させることによって前記第1感度に設定され、
    前記制御部が前記スイッチをオフ動作させることによって前記第2感度に設定されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記放射線撮像装置は、ユーザが設定する放射線の照射条件に応じた前記第1閾値および前記第2閾値を記憶したメモリをさらに含み、
    前記処理部は、前記第1閾値および前記第2閾値を前記照射条件に応じて変更することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記照射条件が、放射線の照射中に照射される線量および蓄積時間の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項9に記載の放射線撮像装置。
  11. 前記放射線撮像装置は、前記第1感度における前記複数の変換部の入射した放射線の線量と出力される信号値との関係に応じた前記第1閾値および前記第2閾値を記憶したメモリをさらに含み、
    前記処理部は、予め測定された前記関係に応じて前記第1閾値および前記第2閾値を変更することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  12. 前記メモリに、前記第1感度における前記複数の変換部の入射した放射線の線量と出力される信号値との関係に応じた前記第1閾値および前記第2閾値がさらに記憶されており、
    前記処理部は、前記第1閾値および前記第2閾値を前記照射条件および前記関係の少なくとも一方に応じて変更することを特徴とする請求項9または10に記載の放射線撮像装置。
  13. 前記制御部が、前記複数の変換部を前記第1感度または前記第2感度の一方に設定した場合、
    前記処理部は、前記複数の画素のそれぞれの画素について、前記複数の変換部のそれぞれから出力される信号値に基づいて画素値を生成することを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  14. 前記複数の画素のそれぞれにおいて、前記複数の変換部のうち前記第1感度に設定されている変換部の数が同じであり、かつ、前記複数の変換部のうち前記第2感度に設定されている変換部の数が同じであることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  15. 前記複数の画素のそれぞれにおいて、前記複数の変換部のうち前記第1感度に設定されている変換部と、前記複数の変換部のうち前記第2感度に設定されている変換部と、の位置関係が同じであることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線撮像装置に放射線を照射する放射線発生装置と、
    を備えることを特徴とする放射線撮像システム。
  17. 複数の画素を含む放射線撮像装置の駆動方法であって、
    前記複数の画素のそれぞれは、入射した放射線に応じた信号を生成する際の感度を切り替え可能な複数の変換部を含み、
    放射線の照射前に前記複数の変換部のそれぞれを第1感度または前記第1感度よりも感度が高い第2感度に設定する第1工程と、放射線の照射後に前記複数の画素のそれぞれの画素から出力される信号を処理する第2工程と、を含み、
    前記第2工程において、前記複数の画素のそれぞれの画素について、
    前記複数の変換部のうち前記第1感度の変換部から出力された第1信号値が第1閾値よりも小さい場合、前記複数の変換部のうち前記第2感度の変換部から出力された第2信号値に基づいて画素値を生成し、
    前記第1信号値が前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超える場合、前記第1信号値に基づいて画素値を生成し、
    前記第1信号値が前記第1閾値以上かつ前記第2閾値以下の場合、前記第1信号値および前記第2信号値に基づいて画素値を生成することを特徴とする駆動方法。
  18. コンピュータに、請求項17に記載の駆動方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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