JP2021136171A - バックライト装置、液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックライト装置の光出射面における輝度ムラを解消する。【解決手段】液晶表示装置に用いられるバックライト装置2であって、行方向Xおよび列方向Yに伸びる格子形状を有し、壁面10sが光反射性を有する隔壁10と、隔壁10によって区切られた複数の区画KSそれぞれに設けられる発光素子9と、隔壁の上端10pから上方に突出する複数の突起11と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、バックライト装置、液晶表示装置に関する。
特許文献1に記載された液晶表示装置のバックライト装置は、それぞれが発光素子を有する複数の区画に分けられ、各区画では、発光素子が光反射性の隔壁で囲まれている。
バックライト装置の上側(液晶パネル側)に拡散板等の光学部材を載置した場合に、隔壁上面と光学部材との接触部に輝度ムラ(例えば、明線)が生じ、液晶表示装置の表示品位に悪影響を及ぼすという問題がある。
本発明の一態様に係るバックライト装置は、液晶表示装置に用いられるバックライト装置であって、行方向および列方向に伸びる格子形状を有し、壁面が光反射性を有する隔壁と、前記隔壁によって区切られた複数の区画それぞれに設けられる発光素子と、前記隔壁の上端から上方に突出する複数の突起と、を備える。
本発明の一態様のバックライト装置を液晶表示装置に用いた場合、隔壁上端と光学部材(例えば、光拡散シート)とが接触しないため、両者の接触に起因する輝度ムラを解消することができる。
図1は、本実施形態のバックライト装置の構成を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施形態のバックライト装置2は、行方向(X方向)および列方向(Y方向)に伸びる格子形状を有し、壁面10sが光反射性を有する隔壁20と、隔壁10によって区切られた複数の区画KSそれぞれに設けられる発光素子9と、隔壁10の上端10pから上方に突出する複数の突起11と、を備える。
発光素子9は、例えば、1以上の発光ダイオード(LED)で構成され、区画底面Kzの中央に設けられる。発光素子9に、マイクロLED等の極小LEDを用いてもよい。
隔壁10は、区画底面Kzと一体形成(例えば、真空成型)され、リフレクタとして機能する。隔壁10の材料として、白色の樹脂(例えば、PET)を用いることができる。壁面10sは、区画底面Kzから斜めに立ち上がる、光反射性のスロープ面であり、発光素子9から斜めに出射された光は、発光素子9をバンク状に取り囲む壁面10sで反射し、上方(液晶パネルの方向)に向かう。このように、バックライト装置2は、区画KSごとに輝度制御が可能であるため、ローカルディミング駆動の液晶表示装置に好適である。
隔壁10上に設けられる複数の突起11は、隔壁10と一体形成されていてもよいし、隔壁10とは別体で形成されていてもよい。複数の突起11の材料として、白色の樹脂(例えば、PET)、金属等を用いることができる。突起11の高さについては特に限定されず、隔壁10と光学シート4との間に空気層が形成されるサイズであればよい。
図1では、複数の突起11が、隔壁10の格子点と重畳するように、千鳥状に配置される。具体的には、奇数行の隔壁10については、奇数列の隔壁10との交差点上に突起11が設けられ、偶数行の隔壁10については、偶数列の隔壁10との交差点上に突起11が設けられる。
図2(a)は、図1のバックライト装置を含む液晶表示装置の構成を示す断面図であり、図2(b)は、図2(a)の液晶表示装置の変形例を示す断面図である。図2に示されるように、本実施形態の液晶表示装置20は、バックライトシャーシ7を含むバックライト装置2と、液晶パネル3と、バックライト装置2および液晶パネル3間に配される光学シート4と、光学シート4および液晶パネル3間に配される波長変換シート5とを備える。
バックライトシャーシ7は、隔壁10と区画底面Kzとが一体形成されてなるリフレクタ12を保持する。光学シート4は、例えば光拡散シートであり、バックライト装置2の複数の突起11と接触する。これにより、光学シート4は、隔壁10上の複数の突起11によって保持される。
波長変換シート5は、発光素子9から出射された光の波長を変換する(例えば、青色光を白色光に変換する)光学部材であり、例えば、量子ドットシートを適用することができる。
図示しないが、液晶パネル3では、バックライト装置側から、下側偏光板、アクティブマトリクス基板、液晶層、カラーフィルタ基板および上側偏光板がこの順に設けられており、バックライト装置2からの光(白色光)の透過率がサブ画素ごとに制御される。
本実施形態によれば、光学シート4は、隔壁10上の複数の突起11によって保持され、隔壁10および光学シート4の間に空気層が含まれる(隔壁10と光学シート4が接触しない)ため、隔壁10および光学シート4の接触に起因する輝度ムラ(例えば、格子状の明線)を解消することができる。
複数の突起11が、隔壁10の格子点と重畳するように、千鳥状に配置されるため、突起11と光学シート4との接触点に微小な輝度ムラ(例えば、明点)が生じたとしても、これが視認され難い。
図1では、複数の突起11を円柱形状としているが、これに限定されない。図2(b)のように、突起11を、上方(発光素子9の光の出射方向)に向けて先細りするテーパ形状(例えば、ピン形状)としてもよい。こうすれば、突起11と光学シート4との接触面積が縮小し、突起11と光学シート4との接触点に輝度ムラ(例えば、明点)が生じるおそれが低減する。
図3は、本実施形態のバックライト装置の別構成を示す斜視図である。図3では、突起11が、列方向(Y方向)に隣り合う2つの区画KSに設けられた2つの発光素子9の中間位置(中間位置)と重畳するように、隔壁10の稜線(隔壁の上端10pのうち格子点でない部分)上に設けられる。
図4(a)は、図3のバックライト装置を含む液晶表示装置の構成を示す断面図であり、図4(b)は、図4(a)の液晶表示装置の変形例を示す断面図である。図3・図4においても、光学シート4は、隔壁10上の複数の突起11によって保持され、隔壁10および光学シート4の間に空気層が含まれる(隔壁10と光学シート4が接触しない)ため、隔壁10および光学シート4の接触に起因する輝度ムラ(例えば、明線)を解消することができる。
図3では、複数の突起11を円柱形状としているが、これに限定されない。図4(b)のように、突起11を、上方(発光素子9からの光の出射方向)に向けて先細りするテーパ形状(例えば、ピン形状)としてもよい。
図5(a)(b)は、本実施形態のバックライト装置のさらなる別構成を示す平面模式図である。図5(a)では、隔壁10のすべての格子点上に突起11を設ける。こうすれば、複数の突起11による光学シート4の保持力を高めることができる。図5(b)のように、格子点上に位置する突起11と、隔壁10の稜線上に位置する突起11とを設けてもよい。
図6(a)(b)は、本実施形態のバックライト装置のさらなる別構成を示す平面模式図である。図6では、複数の突起11が、隔壁10の格子点と重畳するように配置される。図6(a)では、奇数行の隔壁10については、Y方向に伸びる全列の隔壁10との交差点上に突起11を設け、偶数行の隔壁10については突起11を設けない(一行飛ばし)。図6(b)では、奇数列の隔壁10については、全行の隔壁10との交差点上に突起11を設け、偶数列の隔壁10については突起11を設けない(一列飛ばし)。
図7(a)(b)は、本実施形態のバックライト装置のさらなる別構成を示す平面模式図である。図7では、複数の突起11が、隔壁10の格子点と重畳するように、千鳥状に配置される。図7(a)では、iを自然数とし、(3×i−2)番目行の隔壁10については、奇数列の隔壁10との交差点上に突起11を設け、(3×i−1)番目行の隔壁10については突起11を設けず、(3×i)番目行の隔壁については、偶数列の隔壁10との交差点上に突起11を設ける。図7(b)では、iを自然数とし、(4×i−3)番目行の隔壁10については突起11を設けず、(4×i−2)番目行の隔壁10については、奇数列の隔壁10との交差点上に突起11を設け、(4×i−1)番目行の隔壁10については突起11を設けず、(4×i)番目行の隔壁については、偶数列の隔壁10との交差点上に突起11を設ける。
図8は、本実施形態の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、液晶表示装置20は、液晶パネル3を駆動する駆動回路30と、駆動回路30およびバックライト装置2を制御する制御部40を備える。制御部40は、ローカルディミング駆動に対応し、入力される映像信号に応じて、バックライト装置2の複数の区画KSを個別に輝度制御する。
上述の各実施形態は、例示および説明を目的とするものであり、限定を目的とするものではない。これら例示および説明に基づけば、多くの変形形態が可能になることが、当業者には明らかである。
〔まとめ〕
〔態様1〕
液晶表示装置に用いられるバックライト装置であって、行方向および列方向に伸びる格子形状を有し、壁面が光反射性を有する隔壁と、前記隔壁によって区切られた複数の区画それぞれに設けられる発光素子と、前記隔壁の上端から上方に突出する複数の突起と、を備えるバックライト装置。
〔態様1〕
液晶表示装置に用いられるバックライト装置であって、行方向および列方向に伸びる格子形状を有し、壁面が光反射性を有する隔壁と、前記隔壁によって区切られた複数の区画それぞれに設けられる発光素子と、前記隔壁の上端から上方に突出する複数の突起と、を備えるバックライト装置。
〔態様2〕
前記複数の突起の少なくとも1つが、前記隔壁の格子点と重畳する、例えば態様1に記載のバックライト装置。
前記複数の突起の少なくとも1つが、前記隔壁の格子点と重畳する、例えば態様1に記載のバックライト装置。
〔態様3〕
前記発光素子は区画底面に設けられ、前記複数の突起の少なくとも1つが、行方向または列方向に隣り合う2つの区画に設けられた2つの発光素子の中間位置に重なる、例えば態様1または2に記載のバックライト装置。
前記発光素子は区画底面に設けられ、前記複数の突起の少なくとも1つが、行方向または列方向に隣り合う2つの区画に設けられた2つの発光素子の中間位置に重なる、例えば態様1または2に記載のバックライト装置。
〔態様4〕
前記壁面は、発光素子が設けられる区画底面から斜めに立ち上がるスロープ面である、例えば態様1〜3のいずれか1つに記載のバックライト装置。
前記壁面は、発光素子が設けられる区画底面から斜めに立ち上がるスロープ面である、例えば態様1〜3のいずれか1つに記載のバックライト装置。
〔態様5〕
各突起は、上方に向けて先細りするテーパ形状である、例えば態様1〜4のいずれか1つに記載のバックライト装置。
各突起は、上方に向けて先細りするテーパ形状である、例えば態様1〜4のいずれか1つに記載のバックライト装置。
〔態様6〕
平面視において、前記複数の突起が、前記隔壁の格子点と重畳するように千鳥状に配されている、例えば態様1〜5のいずれか1つに記載のバックライト装置。
平面視において、前記複数の突起が、前記隔壁の格子点と重畳するように千鳥状に配されている、例えば態様1〜5のいずれか1つに記載のバックライト装置。
〔態様7〕
前記発光素子は、1以上の発光ダイオードを含む、例えば態様1〜6のいずれか1つに記載のバックライト装置。
前記発光素子は、1以上の発光ダイオードを含む、例えば態様1〜6のいずれか1つに記載のバックライト装置。
〔態様8〕
例えば態様1〜7のいずれか1つに記載のバックライト装置と、液晶パネルと、前記バックライト装置および前記液晶パネルの間に設けられ、前記複数の突起に接触する光学シートとを備える液晶表示装置。
例えば態様1〜7のいずれか1つに記載のバックライト装置と、液晶パネルと、前記バックライト装置および前記液晶パネルの間に設けられ、前記複数の突起に接触する光学シートとを備える液晶表示装置。
〔態様9〕
前記隔壁および前記光学シートの間に空気層を含む、例えば態様8に記載の液晶表示装置。
前記隔壁および前記光学シートの間に空気層を含む、例えば態様8に記載の液晶表示装置。
〔態様10〕
前記光学シートが光拡散シートである、例えば態様8または9に記載の液晶表示装置。
前記光学シートが光拡散シートである、例えば態様8または9に記載の液晶表示装置。
〔態様11〕
前記光学シートおよび前記液晶パネルの間に波長変換シートが設けられている、例えば態様8〜10のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
前記光学シートおよび前記液晶パネルの間に波長変換シートが設けられている、例えば態様8〜10のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
〔態様12〕
入力される映像信号に応じて前記複数の区画を個別に輝度制御する制御部を備える、例えば態様8〜11のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
入力される映像信号に応じて前記複数の区画を個別に輝度制御する制御部を備える、例えば態様8〜11のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
2 バックライト装置
3 液晶パネル
4 光拡散シート
5 波長変換シート
7 バックライトシャーシ
9 発光素子
10 隔壁
10p 隔壁の上端
10s 壁面
11 突起
20 液晶表示装置
3 液晶パネル
4 光拡散シート
5 波長変換シート
7 バックライトシャーシ
9 発光素子
10 隔壁
10p 隔壁の上端
10s 壁面
11 突起
20 液晶表示装置
Claims (12)
- 液晶表示装置に用いられるバックライト装置であって、
行方向および列方向に伸びる格子形状を有し、壁面が光反射性を有する隔壁と、
前記隔壁によって区切られた複数の区画それぞれに設けられる発光素子と、
前記隔壁の上端から上方に突出する複数の突起と、を備えるバックライト装置。 - 前記複数の突起の少なくとも1つが、前記隔壁の格子点と重畳する請求項1に記載のバックライト装置。
- 前記発光素子は区画底面に設けられ、
前記複数の突起の少なくとも1つが、行方向または列方向に隣り合う2つの区画に設けられた2つの発光素子の中間位置に重なる請求項1または2に記載のバックライト装置。 - 前記壁面は、発光素子が設けられる区画底面から斜めに立ち上がるスロープ面である請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックライト装置。
- 各突起は、上方に向けて先細りするテーパ形状である請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックライト装置。
- 平面視において、前記複数の突起が、前記隔壁の格子点と重畳するように千鳥状に配されている請求項2に記載のバックライト装置。
- 前記発光素子は、1以上の発光ダイオードを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックライト装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のバックライト装置と、液晶パネルと、前記バックライト装置および前記液晶パネルの間に設けられ、前記複数の突起に接触する光学シートとを備える液晶表示装置。
- 前記隔壁および前記光学シートの間に空気層を含む請求項8に記載の液晶表示装置。
- 前記光学シートが光拡散シートである請求項8または9に記載の液晶表示装置。
- 前記光学シートおよび前記液晶パネルの間に波長変換シートが設けられている請求項8〜10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 入力される映像信号に応じて前記複数の区画を個別に輝度制御する制御部を備える請求項8〜11のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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JP2020032210A JP2021136171A (ja) | 2020-02-27 | 2020-02-27 | バックライト装置、液晶表示装置 |
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JP2017037832A (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | キヤノン株式会社 | 発光装置および画像表示装置 |
KR20170061535A (ko) * | 2015-11-26 | 2017-06-05 | 엘지디스플레이 주식회사 | 백라이트 유닛 및 이를 이용한 액정 표시 장치 |
JP2019023981A (ja) * | 2017-07-24 | 2019-02-14 | キヤノン株式会社 | 光源装置及び画像表示装置 |
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- 2020-02-27 JP JP2020032210A patent/JP2021136171A/ja active Pending
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