JP2013149542A - 面光源装置およびそれを備えた液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑える。
【解決手段】バックライト3において、底板11a上に配置される複数の棒状の光源部21は、4つの第1光源部21aと、複数の第2光源部21bとを含む。第1光源部21aは、底板11a上において、H方向の両端部に位置し、かつ、V方向の両端部に位置している。V方向に並ぶ2つの第1光源部21aを含む2列を、それぞれ第1の列Pおよび第2の列Qとしたとき、第2光源部21bは、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、2つの第1光源部21aの間に位置する。第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、2つの第1光源部21a、および第2光源部21bの一部は、第2光源部21bの残りよりも、H方向において底板11aの外周寄りに配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の光源部を底板上に配置して面状に光を出射する面光源装置と、その面光源装置を備えた液晶表示装置とに関するものである。
従来から、液晶パネルを照明する面光源装置として、液晶パネルの背面直下に配置される、いわゆる直下型の照明装置が提案されている。このような照明装置の光源としては、特許文献1〜3のように管状光源(例えば冷陰極管)を用いたり、特許文献4のように点光源(例えばLED(発光ダイオード))を用いることができる。
ところで、人間が液晶パネルの画面を見る際には、画面周辺よりも画面中央を注視する。このため、光源として例えばLEDを用いる場合には、画面中央の輝度を向上させるべく、LEDを搭載した実装基板(LED基板)を画面中央に寄せて配置する構成が知られている。例えば、図9は、従来の照明装置の概略の構成を示す平面図である。同図に示すように、複数のLED101をH方向にライン状に搭載したLED基板102を、底板103上でH方向およびこれと垂直なV方向に並べて配置するとともに、H方向に隣り合うLED基板102の間隔を縮めて全体的にLED基板102を底板103の中央寄りに配置する。このようにLED基板102を配置した照明装置によって液晶パネルを照明することにより、液晶パネルの画面中央を効率よく照明して、画面中央の輝度を向上させることができる。
国際公開第2009/004840号パンフレット(請求項1、図5等参照) 国際公開第2009/004841号パンフレット(請求項1、図5等参照) 国際公開第2010/146920号パンフレット(請求項1、図11、図12等参照) 国際公開第2010/146921号パンフレット(請求項1、図7等参照)
ところが、画面中央の輝度を向上させるべく、複数のLED基板102を全て、H方向において底板103の中央寄りに配置すると、LED101が液晶パネルの画面四隅から離れるため、LED101から液晶パネルの画面四隅に光が届きにくくなる。その結果、図10に示すように、液晶パネルの画面四隅の領域201a〜201dで輝度が低下する現象が生じやすくなる。また、底板103の側辺側(H方向両端部)のLED101も底板103の中央側に寄るため、液晶パネルの画面側辺部の領域、つまり、領域201a・201d間、領域201b・201c間でも輝度が低下しやすくなる。なお、このような問題は、光源として、管状光源(例えば冷陰極管)を用いた場合でも同様に生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる面光源装置と、その面光源装置を備えた液晶表示装置とを提供することにある。
本発明の面光源装置は、底板上に、該底板に沿った面内で第1の方向に伸びる棒状の光源部を、前記第1の方向および前記面内で前記第1の方向に垂直な第2の方向に複数並べて配置して、面状に光を出射する面光源装置であって、前記複数の光源部は、前記底板上において、前記第1の方向の両端部に位置し、かつ、前記第2の方向の両端部に位置する4つの第1光源部と、前記第2の方向に並ぶ2つの第1光源部を含む2列を、それぞれ第1の列および第2の列としたときに、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記2つの第1光源部の間に位置する複数の第2光源部とを含み、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記2つの第1光源部、および前記第2光源部の一部は、前記第2光源部の残りよりも、前記第1の方向において前記底板の外周寄りに配置されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第2の方向に並ぶ2つの第1光源部を含む第1の列および第2の列のそれぞれにおいて、2つの第1光源部、および第2光源部の一部が、第2光源部の残りよりも、第1の方向において底板の外周寄りに配置されているので、第1光源部と照明領域の四隅との距離を縮めて、照明領域の四隅を効率よく照明することができ、また、第2光源部の一部、つまり、底板のより外周側に位置する第2光源部によって、照明領域の側辺部を効率よく照明することができる。さらに、上記第2光源部の一部よりも相対的に底板の中央寄りに位置する第2光源部の残りによって、照明対象の照明領域の中央部を効率よく照明することができる。したがって、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
本発明の面光源装置において、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記複数の光源部は、前記第2の方向に奇数個並んでおり、前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のそれぞれから1つおきに位置する光源部であってもよい。
この場合、複数の光源部は、第2の方向において互い違いに配置されることになるので、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑える効果を確実に得ることができる。また、第2の方向の中央部に位置する光源部は、底板の外周寄りに配置されるので、照明領域の側辺部の中央部を効率よく照明して側辺部での輝度低下を抑えることができる。また、照明領域の側辺部における側辺に沿った方向(第2の方向に対応する方向)での輝度分布が、側辺部の中央部を中心に上記方向で対称となり、側辺部における輝度ムラが視認されにくくなる。
本発明の面光源装置において、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記複数の光源部は、前記第2の方向に偶数個並んでおり、前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のどちらか一方から1つおきに位置する光源部であってもよい。
この場合、複数の光源部のほとんどが、第2の方向において互い違いに配置されることになるので、このような各光源部の配置であっても、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
本発明の面光源装置において、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記複数の光源部は、前記第2の方向に偶数個並んでおり、前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のそれぞれから、前記第2の方向における前記底板の中央部まで、1つおきに位置する光源部であってもよい。
この場合、底板の中央部に対して第2の方向の両側で、複数の光源部が互い違いに配置されることになるので、このような各光源部の配置であっても、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。また、照明領域の輝度分布が、照明領域の中央部および側辺部ともに、第2の方向において対称となり、第2の方向における輝度ムラが視認されにくくなる。
本発明の面光源装置において、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記複数の光源部は、前記第2の方向に偶数個並んでおり、前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のどちらか一方から、前記第2の方向における前記底板の中央部まで、1つおきに位置する光源部であってもよい。
この場合、底板の中央部に対して第2の方向の一方の側で、複数の光源部が互い違いに配置されるが、このような配置であっても、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
本発明の面光源装置において、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記複数の光源部は、前記第2の方向に4の倍数の個数だけ並んでいてもよい。
この場合、底板の中央部を挟んで第2の方向に隣り合う2つの光源部は、相対的に底板の中央寄りに位置することになるので、照明領域の中央部の輝度低下を確実に抑えることができる。
本発明の面光源装置において、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記複数の光源部は、前記第2の方向に4の倍数の個数だけ並んでおり、前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のそれぞれから、前記第2の方向における前記底板の中央部まで、1つおきに位置する光源部と、前記第2の方向における前記底板の中央部を挟んで隣り合う2つの光源部のうちの一方の光源部とで構成されていてもよい。
この場合、底板の中央部を挟んで第2の方向に隣り合う2つの光源部のうち、どちらか1つの光源部だけが、相対的に底板の中央寄りに位置することになるので、照明領域の中央部の輝度が上昇しすぎる(明るくなりすぎる)のを抑えることができる。
本発明の面光源装置において、前記複数の光源部は、前記底板の外縁を構成する四角形の2本の対角線の交点を対称の中心として、点対称に配置されていてもよい。
このように各光源部が点対称に配置されることで、照明領域の中央部での輝度低下を、対称の中心に対して第1の方向の両側でほぼ均等に抑えることができるとともに、第2の方向の両側でもほぼ均等に抑えることができる。
本発明の面光源装置において、前記複数の光源部の各々は、複数の点光源と、前記複数の点光源が前記第1の方向に配置される実装基板とを含んでいてもよい。
光源部として、複数の点光源が実装基板に配置されているものを用いた構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。また、上述した各光源部の配置により、第1の列および第2の列のそれぞれにおいて、各光源部に搭載された点光源が格子状に並ぶのを回避することができるので、照明対象において、点光源の直線的な配列に沿った輝度ムラ(例えば格子状の輝度ムラ)が発生するのを低減することができる。
本発明の面光源装置において、前記複数の点光源の各々に対応して前記実装基板上に設けられ、前記点光源から出射される光を拡散させる拡散レンズをさらに備えていてもよい。
この場合、拡散レンズによって点光源からの光が拡散されるため、隣り合う点光源同士の間隔が大きい場合でも、各点光源による輝度分布に点状のムラが生じにくくなる。したがって、点光源の搭載数を削減して低コスト化を図ることができる。
本発明の面光源装置において、前記複数の点光源は、発光ダイオードで構成されていてもよい。
点光源としてLEDを用いた構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。
本発明の面光源装置において、前記複数の光源部の各々は、管状光源であってもよい。
光源部として、冷陰極管などの管状光源を用いた構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。
本発明の面光源装置は、前記複数の光源部によって照明対象をその直下から面状に照明する直下型であってもよい。
直下型の場合は、複数の光源部を底板上で中央寄りに配置して、中央部での輝度を高めることが可能であるが、この場合は、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下が生じやすくなるため、本発明の構成が非常に有効となる。
本発明の液晶表示装置は、上述した本発明の面光源装置と、前記面光源装置から供給される光を変調して表示を行う液晶パネルとを備えていてもよい。
この構成では、液晶パネルの画面中央での輝度を確保しつつ、液晶パネルの画面四隅および側辺部で輝度が低下するのを抑えて、表示品位を向上させることができる。
本発明によれば、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の概略の構成を示す断面図であり、(b)は、上記液晶表示装置のバックライトの平面図である。 上記バックライトが有する拡散レンズの断面図である。 上記バックライトの他の構成を示す平面図である。 上記バックライトのさらに他の構成を示す平面図である。 上記バックライトのさらに他の構成を示す平面図である。 上記バックライトのさらに他の構成を示す平面図である。 上記バックライトのさらに他の構成を示す平面図である。 上記バックライトのさらに他の構成を示す平面図である。 従来のバックライトの構成を示す平面図である。 上記バックライトによって照明される液晶パネルの表示画面を模式的に示す平面図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1(a)は、本実施形態の液晶表示装置1の概略の構成を示す断面図であり、図1(b)は、液晶表示装置1のバックライト3の平面図である。なお、図1(a)の断面図は、図1(b)におけるA−A’線矢視断面図も含む。また、図1(b)では、便宜上、後述する拡散レンズ14、拡散板15、光学シート16および反射シート17の図示を省略している。これらの図に示すように、液晶表示装置1は、液晶パネル2と、バックライト3とを有している。
液晶パネル2は、バックライト3から供給される光を変調して映像を表示する液晶表示素子であり、一対の基板で液晶層を挟持して構成されている。一方の基板には、互いに直交するように配置されるソース配線およびゲート配線、隣接するソース配線およびゲート配線で囲まれる画素の駆動をON/OFFするためのスイッチング素子(例えばTFT;Thin Film Transistor)、およびそのスイッチング素子と接続される画素電極等が配置されている。他方の基板には、各画素に対応して設けられるR(赤)、G(緑)、B(青)の色フィルタからなるカラーフィルタや、各画素に共通の共通電極等が設けられている。また、各基板の液晶層側には、液晶分子を配向させるための配向膜が設けられており、各基板の外側(液晶層とは反対側)には、所定の偏光のみ透過させる偏光板が設けられている。
バックライト3は、液晶パネル2の背面直下に配置されて、液晶パネル2を面状に照明する直下型の面光源装置(照明装置)である。このバックライト3は、バックライトシャーシ11と、複数の点光源としてのLED12と、LED基板13と、拡散レンズ14と、拡散板15と、光学シート16と、反射シート17と、図示しない回路基板とを備えている。上記の回路基板は、LED12の発光を制御するための回路基板であるが、液晶パネル2を駆動するための回路基板やその他の基板(電源基板、制御基板)を含んでいてもよい。
バックライトシャーシ11は、1枚の板金を所定形状に折り曲げることによって形成されるシャーシ部材であり、底板11aと側板11bとを有している。底板11aは、平面視で矩形の形状に形成されており、その一方の面(液晶パネル2側の面)には、複数のLED12がLED基板13を介して搭載される。以下、この面のことを、複数のLED12が搭載される搭載面11aと称する。側板11bは、底板11aに対して略垂直に立ち上がるように、底板11aの外周部(底板11aの4つの側辺部)と連結されている。
ここで、底板11aに沿った面内(例えば搭載面11aの面内)で互いに垂直な2方向を、それぞれH方向(第1の方向)およびV方向(第2の方向)とする。なお、このときのH方向は、底板11a(搭載面11a)の例えば長手方向に対応し、V方向はその短手方向に対応している。
LED12は、発光部12a(図2参照)を有する発光ダイオードであり、実装基板としてのLED基板13上に、H方向に同一ピッチで複数個並べて配置されている。このように、複数のLED12がLED基板13上にライン状に配置されて、H方向に伸びる棒状の光源部21が構成されている。本実施形態では、1つのLED基板13上にLED12を4つ並べて配置しているが、LED基板13上でのLED12の搭載数は、上記の4つに限定されるわけではない。
LED基板13は、底板11a上で、H方向およびV方向に複数枚ずつ並べて配置されている。これにより、底板11a上では、複数のLED12が2次元的に配置されることになり、バックライト3から照明対象である液晶パネル2に向けて、面状に光を出射することができる。図1(b)では、LED基板13は、H方向に2個並び、V方向に5個並んで、計10個配置されているが、この数に限定されるわけではない。なお、底板11a上での各LED基板13の配置(光源部21の配置)の詳細については後述する。
拡散レンズ14は、複数のLED12の各々に対応してLED基板13上に設けられており、各LED12から出射される光を拡散させる。なお、拡散レンズ14の詳細な構造については後述する。拡散レンズ14を設けることにより、拡散レンズ14によってLED12からの光が拡散されるため、隣り合うLED12同士の間隔が大きい場合でも、各LED12による輝度分布に点状のムラが生じにくくなる。したがって、隣り合うLED12同士の間隔を大きくしてLED12の全体の搭載数を削減し、低コスト化を図ることが可能となる。なお、拡散レンズ14を設けない構成とすることも勿論可能である。
拡散板15は、各LED12から拡散レンズ14を介して出射される光をさらに拡散させて均一化するものであり、平板状に形成されて、拡散レンズ14よりもさらに液晶パネル2側に配置されている。光学シート16は、拡散板15を通過した光を面状の光として出射するものであり、レンズシート、プリズムシート、再帰反射シート等を含んで構成されている。拡散板15および光学シート16の各端部は、反射シート17の端部を介して、バックライトシャーシ11の側板11bで支持されている。
反射シート17は、各LED12が露出する開口部17aを有して、LED基板13を覆うように底板11a上に配置されており、LED12から出射されて直接入射する光、およびLED12から出射されて拡散板15等で反射されて入射する光を、再度、液晶パネル2側に反射させる。これにより、LED12から出射される光の利用効率を向上させることができる。
この反射シート17は、LED基板13の配置領域の外側で、底板11aに対して斜めに立ち上がる縁部17bを有している。縁部17bの端部(外周部)は、バックライトシャーシ11の側板11bで下方から支持されている。
次に、上記した拡散レンズ14の構造の詳細について説明する。図2は、拡散レンズ14の断面図である。
拡散レンズ14は、レンズ部14aと、レンズ部14aをLED基板13上で支持するための複数(例えば3つ)の脚部14bとを有しており、全体として回転体形状(平面的に見て円形状)に形成されている。脚部14bは、レンズ部14aの外周に沿う方向に等間隔(例えば120度間隔)で設けられており、LED基板13の所定の位置に、例えば接着剤(図示せず)によって取り付けられる。各脚部14bの長さを調節することにより、LED基板13に対する拡散レンズ14の搭載角度を調節することができるが、本実施形態では、各脚部14bの長さは全て同じになっている。この結果、拡散レンズ14の中心軸(光軸)Cは、底板11aの搭載面11aに垂直となっている。
レンズ部14aは、光出射面(上面)14cと、下面14dとを有している。光出射面14cは、中心軸Cに近い中央領域(中心軸Cを含む)では、LED12側に凹み、上記中央領域に対してレンズ半径方向外側の周辺領域では、LED12とは反対側に凸となる形状で形成されている。また、下面14dにおいて、LED12と対向する部分は、LED12とは反対側に凹んだ凹部14eとなっている。
このような拡散レンズ14の構成により、LED12から出射される光は、凹部14eおよび光出射面14cで進行方向が外側に変更され(拡散され)、光の広がり角が大きくなる。
なお、拡散レンズ14の光出射面14cおよび下面14dの形状は、上記の形状に限定されるわけではなく、LED12から出射される光が拡散される形状(光の広がり角が大きくなる形状)であれば、どのような形状であってもよい。したがって、例えば、光出射面14cの中央領域にLED12側に凹む凹部を設けずに拡散レンズ14を構成することもできるし、下面14dに凹部14eを形成せずに拡散レンズ14を構成することもできる。
次に、光源部21の配置の詳細について、図1(b)に基づいて説明する。本実施形態では、複数の光源部21は、第1光源部21aと、第2光源部21bとを含んでいる。
第1光源部21aは、底板11a上において、H方向の両端部に位置し、かつ、V方向の両端部に位置する光源部であり、その数は4つである。4つの第1光源部21aは、底板11a上で、光源部21の配置領域の四隅にそれぞれ位置している。したがって、以下では、4つの第1光源部21aのことを四隅の光源部21aとも称する。
第2光源部21bは、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、2つの第1光源部21aの間に位置する光源部であり、本実施形態では複数設けられている。なお、第1の列Pおよび第2の列Qは、それぞれ、V方向に沿った列であって、4つの第1光源部21aのうちでV方向に並ぶ2つの第1光源部21aを含んで構成される光源部21の列を指している。
ここで、以下での説明の便宜上、第2光源部21bは、光源部21bと、光源部21bとの2種類で構成されているものとする。光源部21bは、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、2つの第1光源部21aの両方からV方向に1つおきに位置する光源部である。これに対して、光源部21bは、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、V方向で2つの第1光源部21aの間に位置する残りの光源部(光源部21b以外の光源部)である。
例えば、図1(b)に示すように、光源部21をV方向に等間隔で奇数個(例えば5つ)並べて第1の列Pおよび第2の列Qが構成されているとすると、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、5つのうちの2つの光源部21は第1光源部21aであるため、残りの3つの光源部21が第2光源部21bとなる。そして、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21bは、V方向において、3つの第2光源部21bのうち、2つの第1光源部21aの中間に位置する1つの第2光源部21bで構成され、光源部21bは、3つの第2光源部21bのうちの残り2つで構成されることになる。
本実施形態では、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、2つの第1光源部21a、および第2光源部21bの一部である光源部21bが、第2光源部21bの残りである光源部21bよりも、H方向において底板11aの外周寄り(H方向外側、底板11aの側辺側(短手側))に配置されている。このような各光源部21の配置により、H方向において、第1光源部21a・21a同士の間隔および光源部21b・21b同士の間隔のほうが、光源部21b・21b同士の間隔よりも広くなっている。
このように、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、2つの第1光源部21aおよび光源部21bが光源部21bよりもH方向外側に配置されることにより、四隅の第1光源部21aと照明対象の照明領域の四隅との距離を縮めて、照明領域の四隅を効率よく照明することができるとともに、光源部21bによってH方向端部に対応する照明領域の側辺部を効率よく照明することができる。その一方で、光源部21bは、H方向において、第1光源部21aおよび光源部21bよりも相対的に底板11aの中央側に配置されることになるので、この光源部21bによって、照明領域の中央部を効率よく照明することができる。
したがって、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。その結果、バックライト3を有する液晶表示装置1においては、液晶パネル2の画面中央での輝度を確保しつつ、画面四隅および画面側辺部での輝度低下を抑えて、表示品位を向上させることができる。
また、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21がV方向に奇数個並んでいる場合に、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのそれぞれから1つおきに位置する光源部であるので、第1光源部21aおよび光源部21bを光源部21bよりもH方向外側に配置したときに、各光源部21は、V方向において互い違い(千鳥状)に配置されることになる。これにより、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑える効果を確実に得ることができる。また、V方向の中央部に位置する光源部21bは、底板上でH方向外側に配置されるので、この光源部21bによって照明領域の側辺部の中央部を効率よく照明して側辺部での輝度低下を抑えることができる。また、照明領域の側辺部における側辺に沿った方向(V方向に対応する方向)での輝度分布を、側辺部の中央部を中心に上記方向で対称にすることができ、側辺部における輝度ムラを視認しにくくすることができる。
また、複数の光源部21の各々は、複数の点光源としてのLED12と、複数の点光源12がH方向に配置されるLED基板13とを含んで構成されている。したがって、このように、点光源を用いて(点光源を2次元的に配置して)照明対象を照明する構成において、上述した効果を得ることができる。しかも、上述した各光源部21の配置により、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、各光源部21に搭載されたLED12が底板11a上で格子状に並ぶのを回避することができる。これにより、照明対象において、LED12の直線的な配列に沿った輝度ムラ(例えば格子状の輝度ムラ)が発生するのを低減することができる。また、点光源としてのLEDは、長寿命、低消費電力である点で、光源部21として後述する管状光源(例えば冷陰極管)を用いる構成よりも有利である。
また、液晶パネル2をその直下から照明する直下型のバックライト3では、複数の光源部21をH方向において底板11aの中央寄りに配置して、中央部での輝度を高めることが可能であるが、この場合は、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下が生じやすくなる。したがって、上述した本実施形態の構成は、そのような直下型のバックライト3において非常に有効となる。
ところで、光源部21bがV方向に偶数個並ぶ場合、第2光源部21bの一部、つまり、第1光源部21aとともにH方向外側に配置される光源部21bは、図3〜図7のように位置する光源部であってもよい。以下、具体的に説明する。
図3は、バックライト3の他の構成を示す平面図である。同図に示すように、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのどちらか一方から1つおきに位置する光源部であってもよい。なお、図3では、一例として、光源部21bが、第1の列Pにおいては、V方向下部に位置する第1光源部21aから1つおきに上方に位置する光源部21であり、第2の列Qにおいては、V方向上部に位置する第1光源部21aから1つおきに下方に位置する光源部21である場合を示している。したがって、図3の配置では、各光源部21は、底板11a上で、底板11aの中心Oを対称の中心として点対称に配置されていることになる。なお、底板11aの中心Oとは、平面視で矩形の底板11aの外縁を構成する四角形の2本の対角線の交点である。
この構成では、第1光源部21および光源部21bを光源部21bよりもH方向外側に配置すると、複数の光源部21の全てではないがそのほとんどが、V方向において互い違いに配置されることになる。したがって、このような各光源部21の配置であっても、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
また、各光源部21が点対称に配置されることで、照明領域の中央部での輝度低下を、対称の中心Oに対してH方向の両側でほぼ均等に抑えることができるとともに、V方向の両側でもほぼ均等に抑えることができる。
図4は、バックライト3の他の構成を示す平面図である。同図に示すように、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのそれぞれから底板11aの中央部まで、1つおきに位置する光源部であってもよい。ここで、便宜上、底板11a上においてV方向の中央部を通ってH方向に伸びるラインを中央線Eとすると、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのそれぞれから中央線Eまで、1つおきに位置する光源部であってもよいとも言える。
この構成では、第1光源部21aおよび光源部21bを光源部21bよりもH方向外側に配置したときに、中央線Eに対してV方向の両側で、各光源部21が互い違いに配置されることになるので、このような各光源部21の配置であっても、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。また、照明領域の輝度分布が、照明領域の中央部および側辺部ともに、V方向において対称となるため、V方向における輝度ムラが視認されにくくなる。さらに、各光源部21の配置が中央線Eに対して線対称となるが、中央線Eを挟む2つの光源部21bが並列状態でH方向外側に配置されるので、照明領域の側辺部をさらに効率よく照明して側辺部における輝度低下をさらに抑えることができる。
図5は、バックライト3のさらに他の構成を示す平面図である。同図に示すように、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのどちらか一方から底板の中央部(中央線E)まで1つおきに位置する光源部であってもよい。なお、図5では、一例として、光源部21bが、第1の列Pにおいては、V方向下部に位置する第1光源部21aから中央線Eまで1つおきに上方に位置する光源部21であり、第2の列Qにおいては、V方向上部に位置する第1光源部21aから中央線Eまで1つおきに下方に位置する光源部21である場合を示している。したがって、図5の配置では、各光源部21は、底板11a上で、底板11aの中心Oを対称の中心として点対称に配置されていることになる。
この構成では、第1光源部21aおよび光源部21bを光源部21bよりもH方向外側に配置したときに、中央線Eに対してV方向の一方の側で、複数の光源部21が互い違いに配置されるが、このような配置であっても、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
また、光源部21bが相対的にH方向において底板11aの中央寄りに位置するが、この光源部21bの数が、図4の構成に比べて増える。これにより、図4の構成に比べて、照明領域の中央部での輝度低下を抑えることができる。なお、各光源部21の点対称の配置による効果は、上記と同様である。
図6は、バックライト3のさらに他の構成を示す平面図である。光源部21がV方向に偶数個でしかも4の倍数の個数だけ並ぶ場合でも、図4と同様に、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのそれぞれから底板11aの中央部(中央線E)まで1つおきに位置する光源部であってもよい。
この構成では、第1光源部21aおよび光源部21bを光源部21bよりもH方向外側に配置したときに、各光源部21の配置が中央線Eに対して線対称となるが、中央線Eを挟んでV方向に隣り合う2つの光源部21bが、底板11aの中央寄りに位置することになるので、照明領域の中央部の輝度低下を確実に抑えることができる。
図7は、バックライト3のさらに他の構成を示す平面図である。光源部21がV方向に偶数個でしかも4の倍数の個数だけ並ぶ場合に、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、光源部21bは、V方向において、2つの第1光源部21aのそれぞれから底板11aの中央部(中央線E)まで1つおきに位置する光源部と、中央線Eを挟んでV方向に隣り合う2つの光源部21のうちの一方の光源部とで構成されていてもよい。このとき、各光源部21は、底板11aの中心Oを対称の中心として点対称に配置されることが望ましい。
この場合、第1光源部21aおよび光源部21bを光源部21bよりもH方向外側に配置したときに、中央線Eを挟んでV方向に隣り合う2つの光源部21のうち、どちらか1つの光源部だけが、相対的に底板11aの中央寄りに位置することになる。これにより、図6の構成、つまり、中央線Eを挟んでV方向に隣り合う2つの光源部21の両方を照明領域の中央部の照明に寄与させる構成に比べて、照明領域の中央部の輝度が上昇しすぎる(明るくなりすぎる)のを抑えることができる。なお、各光源部21の点対称の配置による効果は、上記と同様である。
ところで、以上では、光源部21にLED12を用いる例について説明したが、本発明はこのような例には限定されない。図8は、バックライト3の他の構成を示す平面図である。なお、図8において、拡散レンズ14等の図示を省略しているのは、図1(b)の場合と同様である。図8に示すように、複数の光源部21の各々は、冷陰極管などの管状光源31で構成されていてもよい。この場合でも、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、第1光源部21aおよび第2光源部21bの一部である光源部21bが、第2光源部21bの残りである光源部21bよりもH方向外側に配置されることで、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
なお、本実施形態では、光源部21をH方向に2つ並べて配置した例について説明したが、H方向に3つ以上並べて配置してもよい。この場合は、第1の列Pと第2の列Qとの間に、第1光源部21aを含まない光源部21の列が少なくとも1列存在するが、第1の列Pおよび第2の列Qのそれぞれにおいて、第1光源部21aおよび第2光源部21bの一部を第2光源部21bの残りよりもH方向外側にずらして配置することで、照明領域の中央部での輝度を確保しながら、照明領域の四隅および側辺部での輝度低下を抑えることができる。
本発明の面光源装置は、例えば液晶表示装置のバックライトに利用することができる。
1 液晶表示装置
2 液晶パネル
3 バックライト(面光源装置)
11a 底板
12 LED(光源、発光ダイオード)
13 LED基板(実装基板)
14 拡散レンズ
21 光源部
21a 第1光源部(光源部)
21b 第2光源部(光源部)
P 第1の列
Q 第2の列

Claims (14)

  1. 底板上に、該底板に沿った面内で第1の方向に伸びる棒状の光源部を、前記第1の方向および前記面内で前記第1の方向に垂直な第2の方向に複数並べて配置して、面状に光を出射する面光源装置であって、
    前記複数の光源部は、
    前記底板上において、前記第1の方向の両端部に位置し、かつ、前記第2の方向の両端部に位置する4つの第1光源部と、
    前記第2の方向に並ぶ2つの第1光源部を含む2列を、それぞれ第1の列および第2の列としたときに、前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記2つの第1光源部の間に位置する複数の第2光源部とを含み、
    前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、前記2つの第1光源部、および前記第2光源部の一部は、前記第2光源部の残りよりも、前記第1の方向において前記底板の外周寄りに配置されていることを特徴とする面光源装置。
  2. 前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、
    前記複数の光源部は、前記第2の方向に奇数個並んでおり、
    前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のそれぞれから1つおきに位置する光源部であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、
    前記複数の光源部は、前記第2の方向に偶数個並んでおり、
    前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のどちらか一方から1つおきに位置する光源部であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  4. 前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、
    前記複数の光源部は、前記第2の方向に偶数個並んでおり、
    前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のそれぞれから、前記第2の方向における前記底板の中央部まで、1つおきに位置する光源部であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  5. 前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、
    前記複数の光源部は、前記第2の方向に偶数個並んでおり、
    前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のどちらか一方から、前記第2の方向における前記底板の中央部まで、1つおきに位置する光源部であることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  6. 前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、
    前記複数の光源部は、前記第2の方向に4の倍数の個数だけ並んでいることを特徴とする請求項4に記載の面光源装置。
  7. 前記第1の列および前記第2の列のそれぞれにおいて、
    前記複数の光源部は、前記第2の方向に4の倍数の個数だけ並んでおり、
    前記第2光源部の一部は、前記第2の方向において、前記2つの第1光源部のそれぞれから、前記第2の方向における前記底板の中央部まで、1つおきに位置する光源部と、前記第2の方向における前記底板の中央部を挟んで隣り合う2つの光源部のうちの一方の光源部とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  8. 前記複数の光源部は、前記底板の外縁を構成する四角形の2本の対角線の交点を対称の中心として、点対称に配置されていることを特徴とする請求項3、5または7に記載の面光源装置。
  9. 前記複数の光源部の各々は、
    複数の点光源と、
    前記複数の点光源が前記第1の方向に配置される実装基板とを含んでいることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の面光源装置。
  10. 前記複数の点光源の各々に対応して前記実装基板上に設けられ、前記点光源から出射される光を拡散させる拡散レンズをさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の面光源装置。
  11. 前記複数の点光源は、発光ダイオードで構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の面光源装置。
  12. 前記複数の光源部の各々は、管状光源であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の面光源装置。
  13. 前記複数の光源部によって照明対象をその直下から面状に照明する直下型であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の面光源装置。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の面光源装置と、
    前記面光源装置から供給される光を変調して表示を行う液晶パネルとを備えていることを特徴とする液晶表示装置。
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