JP6467081B2 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置 - Google Patents
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Description
本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。
近年、テレビ受信装置をはじめとする画像表示装置の表示素子は、従来のブラウン管から液晶パネルやプラズマディスプレイパネルなどの薄型の表示パネルに移行しつつあり、画像表示装置の薄型化を可能としている。液晶表示装置は、これに用いる液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としており、バックライト装置はその機構によって直下型とエッジライト型とに大別されている。このうち、直下型のバックライト装置の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された直下型のバックライト装置は、反射材と、前記反射材で形成される3次元反射体とを有するものであり、前記反射体は上部と底部とを有し、且つ前記上部から前記底部の全体に渡ってシームレスである反射体を有する反射材から形成され、前記底部には開口部が形成され、光源は当該開口部内に受容可能である。前記シームレスな成形反射材は、好ましくは非平滑表面を有するPETまたはPE材料であり、例えば、発光ダイオードおよび他の発光源を受け入れるためのシームレスな3次元形の反射体を形成するものである。
上記した特許文献1に記載された直下型のバックライト装置では、発光源からの光をシームレスな3次元反射体により効率的に反射するようにしているものの、バックライト装置における四隅の角部においては、光量が不足しがちとなる、といった問題があった。このため、バックライト装置の角部においては、暗部が生じ易く、輝度ムラとして視認されるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、輝度ムラを抑制することを目的とする。
本発明の照明装置は、光源と、前記光源に対してその発光面側とは反対側に配される底部を有するとともに前記光源を収容するシャーシと、少なくとも前記底部の端部に配されて前記光源からの光を反射する反射材であって、前記底部から立ち上がる形で配されるとともにその立ち上がり基端部が前記端部の端縁における端側から前記底部の中心側へ向かうよう傾いた形の基端傾き反射部を有する反射材と、を備える。
このようにすれば、シャーシの底部の端部に少なくとも配された反射材により光源から発せられた光を反射することができる。詳しくは、光源から発せられた光は、反射材において底部から立ち上がる形で配される基端傾き反射部により反射されるのであるが、この基端傾き反射部は、底部からの立ち上がり基端部が底部の端部の端縁における端側から底部の中心側へ向かうよう傾いた形をなしているから、基端傾き反射部による反射光を底部の中心側から底部の端部の端縁における端側へ向けて進行するよう導くことができる。これにより、底部の端部の端縁における端側において不足しがちな光量を補うことができるので、上記端縁における端側において暗部が生じるのを抑制することができる。
本発明の照明装置の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記底部は、角部を有しており、前記反射材は、前記角部を構成する一対の前記端部のそれぞれに配されるとともに、それぞれが前記基端傾き反射部を有している。底部における角部では、特に光量不足が生じ易いものとなっている。その点、上記したように角部を構成する一対の端部のそれぞれに反射材を配するとともに、それらの反射材のそれぞれが基端傾き反射部を有することで、一対の基端傾き反射部によって光源からの光を繰り返し反射しつつ、底部の各端部の端縁における端側、つまり角部の角位置側へと導くことができる。これにより、角部に暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
(1)前記底部は、角部を有しており、前記反射材は、前記角部を構成する一対の前記端部のそれぞれに配されるとともに、それぞれが前記基端傾き反射部を有している。底部における角部では、特に光量不足が生じ易いものとなっている。その点、上記したように角部を構成する一対の端部のそれぞれに反射材を配するとともに、それらの反射材のそれぞれが基端傾き反射部を有することで、一対の基端傾き反射部によって光源からの光を繰り返し反射しつつ、底部の各端部の端縁における端側、つまり角部の角位置側へと導くことができる。これにより、角部に暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
(2)前記底部は、方形状をなすとともに前記角部を4つ有しており、前記反射材は、4つの前記角部を構成する4辺の前記端部のそれぞれに配されるとともに、それぞれが前記基端傾き反射部を有している。方形状をなす底部における4つの角部では、それぞれにおいて光源からの光が不足しがちとなる。その点、上記したように4つの角部を構成する4辺の各端部のそれぞれに反射材を配するとともに、それらの反射材のそれぞれが基端傾き反射部を有することで、一対ずつの基端傾き反射部によって光源からの光を繰り返し反射しつつ、底部の4辺の各端部の端縁における端側、つまり4つの各角部の角位置側へと導くことができる。これにより、4つの角部のそれぞれに暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
(3)前記光源は、前記底部の面内に複数配されており、複数の前記光源のうち前記角部の最も近くに配される前記光源は、前記角部を構成する一対の前記端部に配される一対の前記反射材における一対の前記基端傾き反射部により挟まれる形で配されている。底部の面内に配された複数の光源のうち、角部の最も近くに配される光源から発せられた光は、他の光源から発せられた光に比べると、角部に至るまでの光路長が最も短いものとなる。この角部の最も近くに配される光源は、角部を構成する一対の端部に配される一対の反射材における一対の基端傾き反射部により挟まれる形で配されているので、同光源から発せられた光は、一対の基端傾き反射部により繰り返し反射されることで、角部へと効率的に導かれるものとされる。これにより、角部に暗部が生じるのをより好適に抑制することができる。
(4)前記基端傾き反射部は、前記底部からの立ち上がり高さが、前記底部の中心側から前記底部の前記端縁における端側に近づくのに従って大きくなるよう設けられている。基端傾き反射部における底部からの立ち上がり高さが大きくなるほど、基端傾き反射部により光源からの光を反射し易くなる傾向にある。従って、上記のように基端傾き反射部における底部からの立ち上がり高さを、底部の中心側から底部の端縁における端側に近づくのに従って大きくすることで、光量不足が懸念される上記端縁における端側ほど、基端傾き反射部による光の反射が高効率化されることになる。これにより、光を底部の端縁における端側へと一層好適に導くことができる。
(5)前記光源は、複数が直線状に並んで配されているのに対し、前記基端傾き反射部は、前記立ち上がり基端部が前記光源の並び方向に対して傾いた形で配されており、前記反射材は、前記基端傾き反射部における前記底部の中心側の端部に連なるとともに、その立ち上がり基端部が前記光源の並び方向に並行する基端並行反射部を有している。このようにすれば、基端並行反射部が存在しない場合に比べると、基端傾き反射部の立ち上がり基端部における光源の並び方向に対する傾き角度を大きくすることができる。これにより、基端傾き反射部により反射光に対してなされる角度付けが十分なものとなり、反射した光を底部の端縁における端側へと好適に導くことができる。しかも、基端並行反射部が存在しない場合に比べると、基端傾き反射部における底部の中心側の端部を底部の端縁寄りに配することができるから、基端傾き反射部が光源に干渉する事態が生じ難いものとなる。
(6)前記光源は、前記底部の面内に複数配されており、前記基端傾き反射部は、前記立ち上がり基端部が、複数の前記光源のうち前記底部の前記端縁における端位置の最も近くに配される前記光源と、前記底部の前記端縁における端位置と、を結ぶ線分に対して前記底部の前記端縁寄りに配されている。このようにすれば、底部の面内に配される複数の光源のうちの底部の端縁における端位置の最も近くに配される光源から発せられて底部の端縁における端位置へ向かう光に対して、基端傾き反射部の立ち上がり基端部は底部の端縁寄りに引っ込んだ配置となる。従って、上記した端位置の最も近くに配される光源から発せられた光は、基端傾き反射部によって遮られることなく、上記した端位置へと直接的に向かって進行することになる。これにより、底部の端縁における端側において暗部が生じるのを抑制することができる。
(7)前記基端傾き反射部は、前記底部に対してなす立ち上がり角度が、前記光源の配光分布におけるピークとなる光の進行方向が前記底部に対してなす角度よりも大きなものとされる。このようにすれば、光源から発せられて基端傾き反射部へと向かう光のうち、配光分布におけるピークとなる光が、基端傾き反射部によって反射される確実性が高いものとなる。これにより、より多くの光を底部の端縁における端側へと導くことができ、上記端縁における端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
(8)前記基端傾き反射部は、前記底部に対してなす立ち上がり角度が、90度以下とされる。仮に、基端傾き反射部が底部に対してなす立ち上がり角度を90度よりも大きくすると、基端傾き反射部による反射光が出光するよう角度付けされてしまい、反射光が底部の端縁における端側へと導かれ難くなる。その点、基端傾き反射部が底部に対してなす立ち上がり角度を90度以下とすることで、基端傾き反射部による反射光が出光するよう角度付けされ難くなり、それにより光を底部の端縁における端側へと好適に導くことができる。
(9)前記光源からの光を反射するものであって、前記底部のうち前記反射材が非配置とされる部分を覆う形で配されるとともに、前記光源を通す光源挿通孔を有してなる第2の反射材を備えており、前記反射材及び前記第2の反射材は、相互に連なる形で一体化されている。このようにすれば、底部のうち反射材が非配置とされる部分を第2の反射材により覆うとともに、その第2の反射材に光源を通す光源挿通孔が有されることで、第2の反射材により光源からの光を反射してその利用効率をより向上させることができる。反射材及び第2の反射材が相互に連なる形で一体化されているので、これらをシャーシに対して組み付ける際の作業性などに優れる。
(10)前記光源は、前記底部の面内に複数配されるとともに、前記底部の前記端縁における端位置に近い側に位置する前記光源とそれに隣り合う前記光源との間の間隔が、前記底部の前記端縁における端位置から遠い側に位置する前記光源とそれに隣り合う前記光源との間の間隔よりも狭くなるよう配されている。このようにすれば、底部の端縁における端位置に近い側では、遠い側に比べると、隣り合う光源の間の間隔が狭くされていて光源の分布密度が高いものとされる。従って、光量が不足しがちな底部の端縁における端側により多くの光を供給することができ、もって同端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
(11)前記光源は、前記底部の面内に複数配されるとともに、前記底部の前記端縁における端位置に近い側に位置する前記光源が、遠い側に位置する前記光源よりも、広拡散の配光分布を有している。このようにすれば、底部の端縁における端位置に近い側では、遠い側に比べると、光源が広拡散の配光分布を有しているから、その近い側の光源からの光をより多く基端傾き反射部によって反射して底部の端縁における端側へと好適に導くことができる。これにより、同端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
(12)前記光源は、複数が直線状に並んで配されているのに対し、前記基端傾き反射部は、前記立ち上がり基端部が前記光源の並び方向に対して傾いた形で配されるとともに、前記光源の並び方向に対してなす傾き角度が互いに異なる複数の単位基端傾き反射部を連ねてなるものとされる。このようにすれば、複数の単位基端傾き反射部が光源の並び方向に対してなす傾き角度を互いに異ならせることで、各単位基端傾き反射部により反射光に対してなされる角度付けが互いに異なるものとされる。これにより、基端傾き反射部による反射光の進行経路に係る自由度が高いものとなるので、基端傾き反射部の設計自由度を向上させることができる。
本発明の表示装置は、上記照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える。このような構成の表示装置によれば、照明装置の出射光に輝度ムラが生じ難いものとされているから、表示品位に優れた表示を実現することができる。
本発明のテレビ受信装置は、上記表示装置と、テレビ信号を受信可能な受信部と、を備える。このようなテレビ受信装置によれば、表示装置の出射光に輝度ムラが生じ難いものとされているから、表示品位に優れたテレビ画像の表示を実現することができる。
本発明によれば、輝度ムラを抑制することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図12によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図4及び図5などに示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本発明の実施形態1を図1から図12によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図4及び図5などに示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置10TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネット10Ca,10Cbと、電源10Pと、テレビ信号を受信するチューナー(受信部)10Tと、スタンド10Sと、を備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長(長手)の方形状(矩形状)をなし、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、画像を表示する表示パネルである液晶パネル11と、液晶パネル11に表示のための光を供給する外部光源であるバックライト装置(照明装置)12と、を備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
次に、液晶表示装置10を構成する液晶パネル11及びバックライト装置12について順次に説明する。このうち、液晶パネル(表示パネル)11は、平面に視て横長な方形状をなしており、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に液晶が封入された構成とされる。一方のガラス基板(アレイ基板、アクティブマトリクス基板)には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方のガラス基板(対向基板、CF基板)には、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板の外側にはそれぞれ偏光板が配されている。
続いて、バックライト装置12について詳しく説明する。バックライト装置12は、図2に示すように、表側(光出射側、液晶パネル11側)に開口する光出射部14bを有した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の光出射部14bを覆うようにして配される光学部材15と、シャーシ14の外縁部に沿って配され光学部材15の外縁部をシャーシ14との間で挟んで保持するフレーム16と、を備える。さらに、シャーシ14内には、LED(光源)17と、LED17が実装されたLED基板18と、LED基板18においてLED17に対応した位置に取り付けられる拡散レンズ(光源)19と、シャーシ14内の光を反射させる反射シート(反射部材)20と、が備えられる。このように、本実施形態に係るバックライト装置12は、シャーシ14内において液晶パネル11及び光学部材15の直下位置にLED17が配されてその発光面17aが対向状をなす、いわゆる直下型とされる。以下では、バックライト装置12の各構成部品について詳しく説明する。
シャーシ14は、例えばアルミニウム板や電気亜鉛めっき綱板(SECC)などの金属板からなり、図3から図5に示すように、液晶パネル11と同様に横長な方形状(矩形状、長方形状)をなす底板部(底部)14aと、底板部14aの各辺(一対の長辺及び一対の短辺)の外端からそれぞれ表側(光出射側)に向けて立ち上がる側板部(側部)14cと、各側板部14cの立ち上がり端から外向きに張り出す受け板部(受け部)14dと、からなり、全体としては表側に向けて開口した浅い略箱型(略浅皿状)をなしている。シャーシ14は、その長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。シャーシ14における底板部14aは、LED基板18に対して裏側、つまりLED17に対してその発光面17a側(光出射側)とは反対側に配されている。この底板部14aは、短辺方向についての各端位置であり且つ長辺方向についての各端位置、つまり四隅位置に4つの角部14a1を有している。シャーシ14における各側板部14cは、底板部14aに対して傾斜状をなしている。シャーシ14における各受け板部14dには、表側からフレーム16及び次述する光学部材15が載置可能とされる。各受け板部14dには、フレーム16がねじ止めされている。
光学部材15は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学部材15は、図4及び図5に示すように、その外縁部が受け板部14dに載せられることで、シャーシ14の光出射部14bを覆うとともに、液晶パネル11とLED17との間に介在して配される。光学部材15は、LED17に対して表側、つまり光出射側に所定の間隔を空けて対向状をなしている。光学部材15は、裏側(LED17側、光出射側とは反対側)に配される拡散板15aと、表側(液晶パネル11側、光出射側)に配される光学シート15bと、から構成される。拡散板15aは、所定の厚みを持つほぼ透明な樹脂製の基材内に拡散粒子を多数分散して設けた構成とされ、透過する光を拡散させる機能を有する。光学シート15bは、拡散板15aと比べると板厚が薄いシート状をなしており、2枚が積層して配されている。具体的な光学シート15bの種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。
フレーム16は、図2に示すように、液晶パネル11及び光学部材15の外周縁部に沿う枠状をなしている。このフレーム16と各受け板部14dとの間で光学部材15における外縁部を挟持可能とされている(図4及び図5)。また、このフレーム16は、液晶パネル11における外縁部を裏側から受けることができ、表側に配されるベゼル13との間で液晶パネル11の外縁部を挟持可能とされる(図4及び図5)。
次に、LED17及びLED17が実装されるLED基板18について説明する。LED17は、図4,図5及び図9に示すように、LED基板18上に表面実装されるとともにその発光面17aがLED基板18側とは反対側を向いた、いわゆる頂面発光型とされており、その光軸LAがZ軸方向、つまり液晶パネル11の表示面(光学部材15の板面)に対する法線方向と一致している。なお、図9では光軸LAを一点鎖線により図示している。また、ここで言う「光軸」とは、LED17における発光光のうち、発光強度が最も高い(ピークとなる)光の進行方向と一致する軸のことである。
LED基板18は、図3から図5に示すように、横長な方形状(矩形状、長方形状)をなしており、長辺方向(長さ方向)がX軸方向と一致し、短辺方向(幅方向)がY軸方向と一致する状態でシャーシ14内において底板部14aに沿って延在しつつ収容されている。LED基板18の基材は、シャーシ14と同じアルミ系材料などの金属製とされ、その表面に絶縁層を介して銅箔などの金属膜からなる配線パターン(図示せず)が形成され、さらには最外表面には、白色を呈する反射層(図示せず)が形成された構成とされる。この反射層によりLED17から出射されてLED基板18側に戻された光を反射することで、その反射光を表側に向けて立ち上げて出射光として利用することが可能とされる。なお、LED基板18の基材に用いる材料としては、セラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。このLED基板18の基材の板面のうち、表側を向いた板面(光学部材15側を向いた板面)には、上記した構成のLED17が表面実装されており、ここが実装面18aとされる。LED17は、LED基板18における長辺方向(X軸方向)に沿って複数が直線的に並列して配されるとともに、LED基板18に形成された配線パターンにより直列接続されている。具体的には、LED基板18には、8つのLED17が直線的に且つ間欠的に並んで配されている。LED基板18の長辺方向(X軸方向)について隣り合うLED17の間の間隔(配列ピッチ)P1は、図3に示すように、ほぼ一定となっており、つまり各LED17は、ほぼ等間隔に配列されていると言える。
上記した構成のLED基板18は、図3に示すように、シャーシ14内においてY軸方向に沿って複数が互いに長辺方向及び短辺方向を揃えた状態で並列して配置されている。具体的には、LED基板18は、シャーシ14内においてY軸方向に沿って4枚並んで配されており、その並び方向がY軸方向と一致している。従って、シャーシ14の底板部14aの面内においてLED17は、各LED基板18の長さ方向であるX軸方向(行方向、底板部14aの長辺方向)、及び複数のLED基板18の並び方向であるY軸方向(列方向、底板部14aの短辺方向)について複数ずつ行列状(マトリクス状)に配置されていると言える。Y軸方向に並ぶLED基板18の配列ピッチは、Y軸方向についてのLED基板18の配置に応じて異なるものとされる。詳しくは、シャーシ14の底板部14aにおける短辺方向(Y軸方向)についての端に(底板部14aの端縁の端位置から近い側に位置して)配されたLED基板18(LED17)と、それに対して底板部14aの短辺方向についての中央側に隣り合うLED基板18(LED17)と、の間の間隔P2は、底板部14aの短辺方向についての中央側に(底板部14aの端縁の端位置から遠い側に位置して)配されて互いに隣り合うLED基板18(LED17)の間の間隔P3よりも狭いものとされる。より具体的には、上記間隔P2が例えば80mm程度とされるのに対し、上記間隔P3が例えば100mm程度とされる。Y軸方向について隣り合うLED17の間の間隔P2,P3は、上記したY軸方向について隣り合うLED基板18の間の間隔P2,P3と同一の関係とされる。なお、各LED基板18には、図示しない配線部材が接続されるコネクタ部が設けられており、配線部材を介して図示しないLED駆動基板(光源駆動基板)から駆動電力が供給されるようになっている。
拡散レンズ19は、ほぼ透明で(高い透光性を有し)且つ屈折率が空気よりも高い合成樹脂材料(例えばポリカーボネートやアクリルなど)からなる。拡散レンズ19は、図3から図5に示すように、所定の厚みを有するとともに、平面に視て略円形状に形成されており、LED基板18に対して各LED17の発光面17aを表側(光出射側)から個別に覆うよう、つまり平面に視て各LED17と重畳するようそれぞれ取り付けられている。従って、バックライト装置12における拡散レンズ19の設置数及び平面配置は、既述したLED17の設置数及び平面配置と同一の関係とされる。そして、この拡散レンズ19は、LED17から発せられた指向性の強い光を拡散させつつ出射させることができる。つまり、LED17から発せられた光は、拡散レンズ19を介することにより指向性が緩和されるので、隣り合うLED17間の間隔を広くとってもその間の領域が暗部として視認され難くなる。これにより、LED17の設置個数を少なくすることが可能となっている。この拡散レンズ19は、平面に視てLED17とほぼ同心となる位置に配されている。
この拡散レンズ19は、図9に示すように、裏側を向き、LED基板18(LED17)と対向する面がLED17からの光が入射される光入射面19aとされるのに対し、表側を向き、光学部材15と対向する面が光を出射する光出射面19bとされる。このうち、光入射面19aは、全体としてはLED基板18の板面(X軸方向及びY軸方向)に沿って並行する形態とされるものの、平面に視てLED17と重畳する領域に光入射側凹部19cが形成されることでLED17の光軸LAに対して傾斜した傾斜面を有している。光入射側凹部19cは、断面逆V字型の略円錐状をなすとともに拡散レンズ19においてほぼ同心位置に配されている。LED17から発せられて光入射側凹部19c内に入った光は、傾斜面によって広角に屈折されつつ拡散レンズ19に入射する。また、光入射面19aからは、LED基板18に対する取付構造である取付脚部19dが突設されている。光出射面19bは、扁平な略球面状に形成されており、それにより、拡散レンズ19から出射する光を広角に屈折させつつ出射させることが可能とされる。この光出射面19bのうち平面に視てLED17と重畳する領域には、略擂鉢状をなす光出射側凹部19eが形成されている。この光出射側凹部19eにより、LED17からの光の多くを広角に屈折させつつ出射させるなどすることができる。
上記のような構成の拡散レンズ19から出射される出射光は、放射方向へ等方的に(殆ど異方性を有することなく)拡散するものとされている。以下、拡散レンズ19の配光分布について図12を用いて詳しく説明する。なお、図12では、横軸を正面方向(LED17の光軸LA、Z軸方向)に対する角度(単位は「度」)とし、縦軸を発光強度(任意単位)としている。また、「発光強度」の具体的な単位は、例えば、放射輝度(W/sr・m2)、放射束(W)、放射照度(W/m2)などとすることができ、それ以外の放射量に関する物理量とすることも可能である。拡散レンズ19は、図12に示すように、その出射光の殆どが、正面方向に対してなす角度が±90度〜±45度の範囲でもって進行しており、特に正面方向に対してなす角度が±75度となる方向に沿って進行する光の発光強度が最も高くなる(ピークとなる)配光分布を有している。つまり、拡散レンズ19は、発光強度が最も高くなる光の進行方向が正面方向に対してなす角度の絶対値が45度を超える広拡散の配光分布を有している、と言える。拡散レンズ19の出射光のうち、発光強度が最大となる光の進行方向が底板部14a(後述する平面状反射部21)に対してなす角度は、15度とされる。より詳しくは、拡散レンズ19は、発光強度が最も高くなる光の進行方向が正面方向に対してなす角度(±75度)の絶対値との差が大きくなるに連れて次第に発光強度が低下する配向分布を有しており、その低下率が、±75度〜±90度の角度範囲(発光強度が最大となる光の進行方向に対して水平方向側の角度範囲)に比べると、±45度〜±75度の角度範囲(発光強度が最大となる光の進行方向に対して正面方向側の角度範囲)の方が緩やかになっている。また、拡散レンズ19は、正面方向に対してなす角度が±75度〜±90度の範囲でもって進行する光量と、正面方向に対してなす角度が±60度〜±75度の範囲でもって進行する光量と、が特に多くなる配光分布を有している。
反射シート20は、合成樹脂製とされ、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされる。反射シート20は、図2から図5に示すように、シャーシ14の内面のほぼ全域にわたって敷設される大きさを有しているので、シャーシ14内に配されたLED基板18をほぼ全域にわたって表側(光出射側、光学部材15側)から覆うことが可能とされる。この反射シート20によりシャーシ14内の光を表側(光出射側、光学部材15側)に向けて反射させることができるようになっている。反射シート20は、図2に示すように、シャーシ14の底板部14aの大部分を覆う形で配されてフラットな形状とされる平面状反射部(第2の反射材、中央側反射材)21と、底板部14aの一部分(端部)を覆う形で配されて立体形状を有する立体状反射部(反射材、端部側反射材)22と、からなるものとされる。反射シート20は、シート状の基材を熱成形することで製造されており、それにより上記した平面状反射部21及び立体状反射部22は、相互に連なる形で一体化されている。
平面状反射部21は、図2及び図6に示すように、底板部14aの板面に沿って延在するフラットなシート状(面状)をなしている。平面状反射部21は、底板部14aにおける短辺方向及び長辺方向についての各端部を除いた中央側の大部分を中心に配されている。平面状反射部21は、底板部14a上に配された各LED基板18を一括してそのほぼ全域を覆う大きさを有している。平面状反射部21には、LED基板18上に実装された各LED17及び各拡散レンズ19と平面に視て(底板部14aの法線方向から視て)重畳する位置に各LED17及び各拡散レンズ19を個別に挿通する挿通孔(光源挿通孔)21aが開口して設けられている。この挿通孔21aは、各LED17及び各拡散レンズ19の配置に対応してX軸方向及びY軸方向について行列状(マトリクス状)に複数が並んで配置されている。
立体状反射部22は、図2及び図6に示すように、底板部14aに沿ってフラットな平面状反射部21とは異なり、平面状反射部21(底板部14a)から表側に向けて立ち上がる立体形状を有している。立体状反射部22は、方形状をなす底板部14aにおける4つの辺をなす各端部(一対の短辺側端部及び一対の長辺側端部)のそれぞれと重畳する位置に合計4つが配されている。つまり、立体状反射部22は、底板部14aの角部14a1を構成する長辺側の端部と短辺側の端部とのそれぞれに対をなす形で配されており、角部14a1を挟み込む配置とされている。立体状反射部22は、反射シート20のうちLED17及び拡散レンズ19とは平面に視て非重畳とされる部分(LED17及び拡散レンズ19の非配置部分)により構成されている。
立体状反射部22は、図2及び図3に示すように、配置された底板部14aの端部における端縁に沿う方向についての位置に応じて立体形状が異なるものとされている。立体状反射部22は、底板部14aの端部における端縁に沿う方向についての中央側に位置する立体状中央側反射部23と、底板部14aの端部における端縁に沿う方向についての端側に位置する一対の立体状端側反射部24と、からなるものとされる。一対の立体状端側反射部24は、立体状中央側反射部23のうち、立体状反射部22が配置された配置された底板部14aの端部における端縁に沿う方向についての両端部にそれぞれ連なる形で設けられている。また、立体状反射部22は、その平面形状が等脚台形状(台形状)をなしている。
このうち、立体状中央側反射部23は、図3及び図6に示すように、全体が平面に視て横長または縦長な方形状(長方形状)をなしており、シャーシ14の底板部14aの各端部における端縁に沿う方向についての中央位置に配されている。立体状中央側反射部23は、平面状反射部21(底板部14a)からの立ち上がり基端部が底板部14aの端部における端縁に沿う方向(LED17の並び方向)に並行する基端並行反射部25と、基端並行反射部25の立ち上がり先端部から外側、つまり底板部14aの端部における端縁側に向けて延出して底板部14aの板面に沿ってフラットな第2平面状反射部26と、を有している。具体的には、シャーシ14の底板部14aのうちの短辺側の端部に配された立体状反射部22の立体状中央側反射部23が有する基端並行反射部25は、その立ち上がり基端部がY軸方向に並行するのに対し、底板部14aのうちの長辺側の端部に配された立体状反射部22の立体状中央側反射部23が有する基端並行反射部25は、その立ち上がり基端部がX軸方向に並行するものとされる。
立体状中央側反射部23は、図3に示すように、その長さ寸法(立体状中央側反射部23が配置された底板部14aの端部の端縁に沿う方向についての寸法)に関して、底板部14aの短辺側端部に配されたものよりも長辺側端部に配されたものの方が小さくされている。詳しくは、底板部14aの短辺側端部に配された立体状中央側反射部23における長さ寸法が、Y軸方向について並ぶLED17のうちの中央側の2つのLED17の間の間隔P3とほぼ等しくされているのに対して、底板部14aの長辺側端部に配された立体状中央側反射部23における長さ寸法が、X軸方向について並ぶLED17における間隔P1と等しくされている。つまり、立体状中央側反射部23は、底板部14aの各端部の各端縁における中央位置を挟んで隣り合う2つのLED17(拡散レンズ19)の間にそれぞれ配置されている。一方、立体状中央側反射部23は、幅寸法(立体状中央側反射部23が配置された端部の端縁と直交する方向についての寸法)が、底板部14aの短辺側端部に配されたものと長辺側端部に配されたものとでほぼ同じ大きさとされる。さらには、立体状中央側反射部23は、図7及び図9に示すように、その高さ寸法(基端並行反射部25の立ち上がり高さ)がほぼ全域にわたって一定とされるとともに、底板部14aの短辺側端部に配されたものと長辺側端部に配されたものとでほぼ同じ大きさとされる。立体状中央側反射部23は、このような基端並行反射部25に加えて第2平面状反射部26を有しているので、全体が平面状反射部21から立ち上がる階段状をなしている、と言える。基端並行反射部25は、図9に示すように、平面状反射部21からの立ち上がり角度が90度以下とされるのが好ましく、具体的にはほぼ90度(ほぼ直角)とされている。基端並行反射部25は、平面状反射部21からの立ち上がり高さが拡散レンズ19よりも高い位置となるものとされる。これにより、拡散レンズ19から出射した拡散光を基端並行反射部25により効率的に反射することができるものとされる。
立体状端側反射部24は、図2及び図3に示すように、全体が平面に視て直角三角形状(三角形状)をなしており、シャーシ14の底板部14aの各端部における端縁に沿う方向についての各端側にそれぞれ配されている。そして、立体状端側反射部24は、図3及び図8に示すように、底板部14aの各端部における端縁に沿う方向について中央側から端側へ向けて幅寸法が連続的に漸次減少するよう先細りの平面形状をなしている。このように立体状端側反射部24が先細りの平面形状とされる分だけ、平面状反射部21の形成範囲が拡張されている。立体状端側反射部24は、図8に示すように、その長さ寸法(立体状端側反射部24が配置された底板部14aの端部の端縁に沿う方向についての寸法)に関して、底板部14aの短辺側端部に配されたものよりも長辺側端部に配されたものの方が大きくされている。詳しくは、底板部14aの短辺側端部に配された立体状端側反射部24における長さ寸法が、Y軸方向について並ぶLED17のうちの端側の2つのLED17の間の間隔P2に、端に位置するLED17から底板部14aにおけるY軸方向についての端位置に至るまでの距離を足し合わせた大きさとされているのに対して、底板部14aの長辺側端部に配された立体状端側反射部24における長さ寸法が、X軸方向について並ぶLED17における間隔P1を3倍した寸法に、端に位置するLED17から底板部14aにおけるX軸方向についての端位置に至るまでの距離を足し合わせた大きさとされている。つまり、底板部14aの短辺側端部に配された立体状端側反射部24は、X軸方向について最も端に配されるとともにY軸方向に沿って並ぶLED17及び拡散レンズ19の全てに対して側方に対向配置されているのに対し、底板部14aの長辺側端部に配された立体状端側反射部24は、Y軸方向について最も端に配されるとともにX軸方向に沿って並ぶLED17及び拡散レンズ19の全てに対して側方に対向配置されている。
立体状端側反射部24は、図7及び図8に示すように、平面状反射部21(底板部14a)からの立ち上がり基端部が底板部14aの端部における端縁に沿う方向(LED17の並び方向)に対して傾いた形の基端傾き反射部27と、基端傾き反射部27の立ち上がり先端部から外側、つまり底板部14aの端部における端縁側に向けて延出して底板部14aの板面に対して傾斜状をなす傾斜状反射部28と、を有している。基端傾き反射部27は、その立ち上がり基端部が底板部14aの端部の端縁における端側から底板部14aの中心側へ向かうよう傾いており、底板部14aの端部の端縁における端位置(底板部14aの角位置)と、立体状端側反射部24に対して隣り合う立体状中央側反射部23の基端並行反射部25における端位置と、を結ぶ線分が基端傾き反射部27の立ち上がり基端部と一致するものとされる。これにより、基端傾き反射部27は、拡散レンズ19から出射した光を反射する際に、その反射光に、底板部14aの端縁における端側へ向かって進行するよう、角度付けをすることができる。従って、底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側へと光を導いて、同端縁における端側、つまり角部14a1において暗部が生じるのを抑制することができる。また、基端傾き反射部27の立ち上がり基端部によって規定される平面状反射部21の形成範囲は、底板部14aの角位置に至るものとされる。
しかも、基端傾き反射部27は、図8に示すように、その立ち上がり基端部が、複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうち底板部14aの端縁における端位置の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19と、底板部14aの端縁における端位置と、を結ぶ線分に対して交差することがなくてそれよりも外寄り、つまり底板部14aの端縁寄りにずれた配置とされている。すなわち、底板部14aの面内に配される複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうちの底板部14aの端縁における端位置の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19から発せられて底板部14aの端縁における端位置へ向かう光に対して、基端傾き反射部27の立ち上がり基端部は、底板部14aの端縁寄りに引っ込んだ配置となる。従って、上記した端位置の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、基端傾き反射部27によって遮られることなく、上記した端位置へと直接的に向かって進行することになる。これにより、底板部14aの端縁における端側において暗部が生じるのを抑制することができる。さらには、底板部14aの角部14a1を構成する一対の端部に配される一対の立体状反射部22が有する一対の基端傾き反射部27は、複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうち底板部14aの端縁における端位置(角部14a1)の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19を間に挟む形で配されている。底板部14aの面内に配された複数ずつLED17及び拡散レンズ19のうち、角部14a1の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、他のLED17及び拡散レンズ19から発せられた光に比べると、角部14a1に至るまでの光路長が最も短いものとなる。この角部14a1の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19は、角部14a1を構成する一対の端部に配される一対の立体状反射部22が有する一対の基端傾き反射部27により挟まれる形で配されているので、同LED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、一対の基端傾き反射部27により繰り返し反射されることで、角部14a1へと効率的に導かれるものとされる。これにより、角部14a1に暗部が生じるのをより好適に抑制することができる。
基端傾き反射部27は、図10に示すように、平面状反射部21(底板部14a)からの立ち上がり角度が90度以下とされるのが好ましく、具体的にはほぼ90度(ほぼ直角)とされている。ここで、仮に、基端傾き反射部が平面状反射部21に対してなす立ち上がり角度を90度よりも大きくすると、基端傾き反射部による反射光が出光するよう角度付けされてしまい、反射光が底板部14aの端縁における端側へと導かれ難くなる。その点、基端傾き反射部27が平面状反射部21に対してなす立ち上がり角度をほぼ90度(90度以下)とすることで、基端傾き反射部27による反射光が出光するよう角度付けされ難くなり、それにより光を底板部14aの端縁における端側へと好適に導くことができる。言い換えると、基端傾き反射部27は、平面状反射部21(底板部14a)からの立ち上がり角度が、LED17からの光を拡散させる拡散レンズ19の配光分布において発光強度が最大(ピーク)となる光の進行方向が平面状反射部21(底板部14a)に対してなす角度の絶対値である75度よりも大きなものとされている。このような構成によれば、拡散レンズ19から出射されて基端傾き反射部27へと向かう光のうち、配光分布において発光強度が最大となる光が、基端傾き反射部27によって反射される確実性が高いものとなる。これにより、より多くの光を底板部14aの端縁における端側へと導くことができ、上記端縁における端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
さらには、基端傾き反射部27は、図7,図10及び図11に示すように、平面状反射部21(底板部14a)からの立ち上がり高さ(Z軸方向についての寸法)が、底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側(角位置)に近づくのに従って連続的に漸次大きくなるよう設けられている。このようにすれば、基端傾き反射部27の表面積及び基端傾き反射部27による反射効率が、共に底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側に向かって次第に高くなるので、光を底板部14aの端縁における端側へと一層好適に導くことができる。基端傾き反射部27の高さ寸法が上記のように設定されるのに伴い、傾斜状反射部28は、隣り合う第2平面状反射部26側の端位置から、底板部14aの端縁における端位置に向けて上り勾配となる傾斜面となっている。つまり、立体状端側反射部24と拡散板15aとの間のZ軸方向についての間隔は、立体状中央側反射部23(第2平面状反射部26)の形成範囲においては一定とされるものの、立体状端側反射部24(傾斜状反射部28)の形成範囲においては立体状中央側反射部23から遠ざかるのに従って連続的に漸次減少するものとされる。
また、シャーシ14の底板部14aのうちの短辺側端部に配された立体状反射部22の立体状端側反射部24が有する基端傾き反射部27は、図8に示すように、その立ち上がり基端部が隣り合う基端並行反射部25の端位置から底板部14aの短辺側の端縁における端位置へ向かうよう、底板部14aの短辺側の端縁(Y軸方向)に対して傾いていてその傾き角度が底板部14aの長辺側端部に配された基端傾き反射部27に比べて相対的に大きいものとされる。これに対し、シャーシ14の底板部14aのうちの長辺側端部に配された立体状反射部22の立体状端側反射部24が有する基端傾き反射部27は、その立ち上がり基端部が隣り合う基端並行反射部25の端位置から底板部14aの長辺側の端縁における端位置へ向かうよう、底板部14aの長辺側の端縁(X軸方向)に対して傾いていてその傾き角度が底板部14aの短辺側端部に配された基端傾き反射部27に比べて相対的に小さいものとされる。底板部14aの短辺側端部に配された基端傾き反射部27は、底板部14aの長辺側端部に配された基端傾き反射部27に比べると、その長さ寸法(表面積)が小さなものとされる。
また、基端傾き反射部27は、図3に示すように、その立ち上がり基端部における底板部14aの中心側の端位置(基端並行反射部25との繋ぎ位置)が、底板部14aの各端部の各端縁における中央位置を挟んで隣り合う2つのLED17(拡散レンズ19)の中心位置と、立体状端側反射部24が配置された底板部14aの端部における端縁に沿う方向について一致する配置とされる。つまり、各基端傾き反射部27は、マトリクス状に配されたLED17及び拡散レンズ19のうち最外周位置に配された全てのLED17及び拡散レンズ19に対して側方に対向配置されている。それに加えて、各基端傾き反射部27は、図6及び図7に示すように、その高さ寸法が立体状中央側反射部23の基端並行反射部25よりも大きなものとされている。従って、各基端傾き反射部27は、最外周位置に配された各拡散レンズ19から出射した光を効率的に反射することが可能とされる。
なお、立体状反射部22は、図9から図11に示すように、シャーシ14の受け板部14d上に載せられて拡散板15aとの間で挟まれて保持される被保持部29と、この被保持部29を立体状中央側反射部23の第2平面状反射部26及び立体状端側反射部24の傾斜状反射部28にそれぞれ繋ぐ繋ぎ部30と、を有している。被保持部29は、受け板部14d及び拡散板15aの各板面に並行する平面状をなすのに対し、繋ぎ部30は、シャーシ14の側板部14cの板面に並行するとともに底板部14aに対して傾斜状をなしている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶表示装置10の電源を投入すると、図示しないコントロール基板のパネル制御回路により液晶パネル11の駆動が制御されるとともに、図示しないLED駆動基板のLED駆動回路によりLED基板18のLED17の駆動が制御される。点灯されたLED17からの光は、図4及び図5に示すように、まず拡散レンズ19の光入射面19aに入射する。このとき、光の大半は、光入射面19aのうち光入射側凹部19cにおける傾斜面に入射することで、その傾斜角度に応じて広角に屈折されつつ拡散レンズ19内に入射する。そして、入射した光は、拡散レンズ19内を伝播した後、光出射面19bから出射されるのであるが、この光出射面19bは、扁平な略球面状をなしているので、外部の空気層との界面にて光がさらに広角に屈折されつつ出射される。しかも、光出射面19bのうちLED17からの光量が最も多くなる領域には、略擂鉢状をなす光出射側凹部19eが形成され、且つその周面が扁平な略球面状をなしているので、光出射側凹部19eの周面にて光を広角に屈折させつつ出射させることができる。なお、拡散レンズ19の配向分布は、図12に示される通りである。拡散レンズ19を出射した光は、直接的に光学部材15に入射するか、或いは反射シート20により反射されてから間接的に光学部材15に入射し、各光学部材15によって所定の光学作用が付与されることで、均一化された面状光として表側、つまり液晶パネル11へ向けて出射される。このバックライト装置12の出射光を利用して液晶パネル11において所定の画像を表示することができる。
ここで、反射シート20の作用について詳しく説明する。反射シート20のうち、平面状反射部21は、図3及び図6に示すように、シャーシ14の底板部14aの各端部を除いた大部分を覆う形で配されるとともに、底板部14aの板面に並行するフラットなシート状をなしているので、拡散板15aなどの光学部材15により裏側に戻された光、液晶パネル11により裏側に戻された光、及び拡散レンズ19から出射されて正面方向に対してなす角度が±90度を超える光などを反射して表側の光学部材15へと向かわせることができる。反射シート20のうち、立体状反射部22は、シャーシ14の底板部14aにおける4辺の各端部にそれぞれ配されるとともに、平面状反射部21から表側に向けて立ち上がる立体形状を有しているから、拡散レンズ19から出射して底板部14aの各端部側に向かう光を反射し、その反射光に、立体形状に応じた角度付けをすることができる。
立体状反射部22のうち、立体状中央側反射部23は、図9に示すように、基端並行反射部25及び第2平面状反射部26を有しており、これらによって拡散レンズ19から出射された光を反射することができる。このうち、基端並行反射部25は、図3に示すように、その立ち上がり端部が、立体状反射部22が配置された底板部14aの端部における端縁に並行しているので、拡散レンズ19から出射されて底板部14aの板面に沿って進行する光(上記板面に沿って進行し且つ板面と交差する方向に沿って進行する光を含む)が基端並行反射部25にて反射されてもその反射光が底板部14aの板面に沿う方向について特別な指向性を有することはないものとされる。基端並行反射部25は、図9に示すように、平面状反射部21からの立ち上がり角度が90度とされているので、仮に同立ち上がり角度を90度よりも大きくした場合に比べると、基端並行反射部25による反射光が積極的に出光するよう角度付けされることが避けられる。基端並行反射部25による反射光の一部については、次述する基端傾き反射部27により反射されるようになっている。一方、第2平面状反射部26は、図9に示すように、平面状反射部21の板面に並行する板面を有しているので、拡散板15aなどで反射されてZ軸方向について裏側に向かう光が反射されるものの、その反射光が第2平面状反射部26の板面に沿う方向について特別な指向性を有することはないものとされる。
立体状反射部22のうち、立体状端側反射部24は、図10に示すように、基端傾き反射部27及び傾斜状反射部28を有しており、これらによって拡散レンズ19から出射された光を反射することができる。このうち、基端傾き反射部27は、図8に示すように、その立ち上がり端部が、立体状反射部22が配置された底板部14aの端部の端縁における端側から底板部14aの中心側へ向かうよう傾いた形をなしているから、拡散レンズ19から出射されて底板部14aの板面に沿って進行する光(上記板面に沿って進行し且つ板面と交差する方向に沿って進行する光を含む)が基端傾き反射部27にて反射されると、その反射光が底板部14aの端部における端縁における端側へと向かうように角度付けがなされるようになっている。しかも、底板部14aにおける角部14a1を挟む形で対をなす一対の基端傾き反射部27は、光を交互に繰り返し反射することで、その反射光を底板部14aの端部の端縁における端位置へと効率的に至らせることができる。さらには、基端傾き反射部27は、平面状反射部21からの立ち上がり高さが、底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側(角位置)に近づくのに従って連続的に漸次大きくなっているので、基端傾き反射部27による反射効率が、底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側に向かって次第に高くなるので、光を底板部14aの端縁における端側へと一層効率的に導くことができる。
その上、基端傾き反射部27は、平面状反射部21からの立ち上がり角度(90度)が、LED17からの光を拡散させる拡散レンズ19の配光分布において発光強度が最大となる光の進行方向が平面状反射部21に対してなす角度(15度)よりも大きなものとされているから、上記発光強度が最大となる光が基端傾き反射部27によって効率的に反射されて底板部14aの端縁における端側へと導かれるものとされる。さらには、基端傾き反射部27は、平面状反射部21からの立ち上がり角度が90度とされているので、仮に同立ち上がり角度を90度よりも大きくした場合に比べると、基端傾き反射部27による反射光が積極的に出光するよう角度付けされることが避けられるので、反射光を出光させることなく底板部14aの端縁における端側へと好適に導くことができる。
以上のように、各立体状端側反射部24によって底板部14aにおける中央側から4つの角部14a1へと光を効率的に導くことができるので、底板部14aにおける4つの角部14a1のそれぞれにおいて暗部が生じる事態が生じ難くなり、もってバックライト装置12の出射光に生じ得る輝度ムラを抑制することができるとともに、液晶パネル11に表示される画像に係る表示品位を高いものとすることができる。また、上記のように暗部が生じ難くなるので、当該液晶表示装置10及びバックライト装置12を薄型化する上でも好適となる。
また、底板部14aの面内に複数ずつマトリクス状に並ぶLED17及び拡散レンズ19のうち、Y軸方向(LED基板18の並び方向)について並ぶ4つのLED17及び拡散レンズ19は、図3に示すように、Y軸方向について端位置のLED17及び拡散レンズ19とそれに対して中央側に隣り合うLED17及び拡散レンズ19との間の間隔P2が、Y軸方向について中央側に配された2つのLED17及び拡散レンズ19の間の間隔P3よりも狭くなっているので、Y軸方向について端側の方が中央側よりもLED17及び拡散レンズ19の分布密度が高いものとなっている。これにより、相対的に狭い間隔P2を空けて隣り合う2つのLED17及び拡散レンズ19からの光が基端傾き反射部27によって効率的に反射されて底板部14aの端縁における端側へと導かれるようになっている。上記のような間隔P2,P3とされるLED17及び拡散レンズ19の配列を実現するに際しては、Y軸方向について隣り合うLED基板18の配置を設定すればよく、LED基板18上に実装されてX軸方向に沿って並ぶ複数ずつのLED17及び拡散レンズ19の配置については特に設定が不要とされる。これにより、LED基板18としては、実装されるLED17及び拡散レンズ19の配列ピッチが同一のものを用いることができ、LED基板18の品種が1種類で済むとともにLED基板18に係るコストが低く済む。
以上説明したように本実施形態のバックライト装置(照明装置)12は、LED17及び拡散レンズ19(光源)と、LED17及び拡散レンズ19に対してその発光面17a側とは反対側に配される底板部(底部)14aを有するとともにLED17及び拡散レンズ19を収容するシャーシ14と、少なくとも底板部14aの端部に配されてLED17及び拡散レンズ19からの光を反射する立体状反射部(反射材)22であって、底板部14aから立ち上がる形で配されるとともにその立ち上がり基端部が端部の端縁における端側から底板部14aの中心側へ向かうよう傾いた形の基端傾き反射部27を有する立体状反射部22と、を備える。
このようにすれば、シャーシ14の底板部14aの端部に少なくとも配された立体状反射部22によりLED17及び拡散レンズ19から発せられた光を反射することができる。詳しくは、LED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、立体状反射部22において底板部14aから立ち上がる形で配される基端傾き反射部27により反射されるのであるが、この基端傾き反射部27は、底板部14aからの立ち上がり基端部が底板部14aの端部の端縁における端側から底板部14aの中心側へ向かうよう傾いた形をなしているから、基端傾き反射部27による反射光を底板部14aの中心側から底板部14aの端部の端縁における端側へ向けて進行するよう導くことができる。これにより、底板部14aの端部の端縁における端側において不足しがちな光量を補うことができるので、上記端縁における端側において暗部が生じるのを抑制することができる。
また、底板部14aは、角部14a1を有しており、立体状反射部22は、角部14a1を構成する一対の端部のそれぞれに配されるとともに、それぞれが基端傾き反射部27を有している。底板部14aにおける角部14a1では、特に光量不足が生じ易いものとなっている。その点、上記したように角部14a1を構成する一対の端部のそれぞれに立体状反射部22を配するとともに、それらの立体状反射部22のそれぞれが基端傾き反射部27を有することで、一対の基端傾き反射部27によってLED17及び拡散レンズ19からの光を繰り返し反射しつつ、底板部14aの各端部の端縁における端側、つまり角部14a1の角位置側へと導くことができる。これにより、角部14a1に暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
また、底板部14aは、方形状をなすとともに角部14a1を4つ有しており、立体状反射部22は、4つの角部14a1を構成する4辺の端部のそれぞれに配されるとともに、それぞれが基端傾き反射部27を有している。方形状をなす底板部14aにおける4つの角部14a1では、それぞれにおいてLED17及び拡散レンズ19からの光が不足しがちとなる。その点、上記したように4つの角部14a1を構成する4辺の各端部のそれぞれに立体状反射部22を配するとともに、それらの立体状反射部22のそれぞれが基端傾き反射部27を有することで、一対ずつの基端傾き反射部27によってLED17及び拡散レンズ19からの光を繰り返し反射しつつ、底板部14aの4辺の各端部の端縁における端側、つまり4つの各角部14a1の角位置側へと導くことができる。これにより、4つの角部14a1のそれぞれに暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
また、LED17及び拡散レンズ19は、底板部14aの面内に複数ずつ配されており、複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうち角部14a1の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19は、角部14a1を構成する一対の端部に配される一対の立体状反射部22における一対の基端傾き反射部27により挟まれる形で配されている。底板部14aの面内に配された複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうち、角部14a1の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、他のLED17及び拡散レンズ19から発せられた光に比べると、角部14a1に至るまでの光路長が最も短いものとなる。この角部14a1の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19は、角部14a1を構成する一対の端部に配される一対の立体状反射部22における一対の基端傾き反射部27により挟まれる形で配されているので、同LED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、一対の基端傾き反射部27により繰り返し反射されることで、角部14a1へと効率的に導かれるものとされる。これにより、角部14a1に暗部が生じるのをより好適に抑制することができる。
また、基端傾き反射部27は、底板部14aからの立ち上がり高さが、底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側に近づくのに従って大きくなるよう設けられている。基端傾き反射部27における底板部14aからの立ち上がり高さが大きくなるほど、基端傾き反射部27によりLED17及び拡散レンズ19からの光を反射し易くなる傾向にある。従って、上記のように基端傾き反射部27における底板部14aからの立ち上がり高さを、底板部14aの中心側から底板部14aの端縁における端側に近づくのに従って大きくすることで、光量不足が懸念される上記端縁における端側ほど、基端傾き反射部27による光の反射が高効率化されることになる。これにより、光を底板部14aの端縁における端側へと一層好適に導くことができる。
また、LED17及び拡散レンズ19は、複数ずつが直線状に並んで配されているのに対し、基端傾き反射部27は、立ち上がり基端部がLED17及び拡散レンズ19の並び方向に対して傾いた形で配されており、立体状反射部22は、基端傾き反射部27における底板部14aの中心側の端部に連なるとともに、その立ち上がり基端部がLED17及び拡散レンズ19の並び方向に並行する基端並行反射部25を有している。このようにすれば、基端並行反射部25が存在しない場合に比べると、基端傾き反射部27の立ち上がり基端部におけるLED17及び拡散レンズ19の並び方向に対する傾き角度を大きくすることができる。これにより、基端傾き反射部27により反射光に対してなされる角度付けが十分なものとなり、反射した光を底板部14aの端縁における端側へと好適に導くことができる。しかも、基端並行反射部25が存在しない場合に比べると、基端傾き反射部27における底板部14aの中心側の端部を底板部14aの端縁寄りに配することができるから、基端傾き反射部27がLED17及び拡散レンズ19に干渉する事態が生じ難いものとなる。
また、LED17及び拡散レンズ19は、底板部14aの面内に複数ずつ配されており、基端傾き反射部27は、立ち上がり基端部が、複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうち底板部14aの端縁における端位置の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19と、底板部14aの端縁における端位置と、を結ぶ線分に対して底板部14aの端縁寄りに配されている。このようにすれば、底板部14aの面内に配される複数ずつのLED17及び拡散レンズ19のうちの底板部14aの端縁における端位置の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19から発せられて底板部14aの端縁における端位置へ向かう光に対して、基端傾き反射部27の立ち上がり基端部は底板部14aの端縁寄りに引っ込んだ配置となる。従って、上記した端位置の最も近くに配されるLED17及び拡散レンズ19から発せられた光は、基端傾き反射部27によって遮られることなく、上記した端位置へと直接的に向かって進行することになる。これにより、底板部14aの端縁における端側において暗部が生じるのを抑制することができる。
また、基端傾き反射部27は、底板部14aに対してなす立ち上がり角度が、LED17及び拡散レンズ19の配光分布におけるピークとなる光の進行方向が底板部14aに対してなす角度よりも大きなものとされる。このようにすれば、LED17及び拡散レンズ19から発せられて基端傾き反射部27へと向かう光のうち、配光分布におけるピークとなる光が、基端傾き反射部27によって反射される確実性が高いものとなる。これにより、より多くの光を底板部14aの端縁における端側へと導くことができ、上記端縁における端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
また、基端傾き反射部27は、底板部14aに対してなす立ち上がり角度が、90度以下とされる。仮に、基端傾き反射部が底板部14aに対してなす立ち上がり角度を90度よりも大きくすると、基端傾き反射部27による反射光が出光するよう角度付けされてしまい、反射光が底板部14aの端縁における端側へと導かれ難くなる。その点、基端傾き反射部27が底板部14aに対してなす立ち上がり角度を90度以下とすることで、基端傾き反射部27による反射光が出光するよう角度付けされ難くなり、それにより光を底板部14aの端縁における端側へと好適に導くことができる。
また、LED17及び拡散レンズ19からの光を反射するものであって、底板部14aのうち立体状反射部22が非配置とされる部分を覆う形で配されるとともに、LED17及び拡散レンズ19を通す挿通孔(光源挿通孔)21aを有してなる平面状反射部(第2の反射材)21を備えており、立体状反射部22及び平面状反射部21は、相互に連なる形で一体化されている。このようにすれば、底板部14aのうち立体状反射部22が非配置とされる部分を平面状反射部21により覆うとともに、その平面状反射部21にLED17及び拡散レンズ19を通す挿通孔21aが有されることで、平面状反射部21によりLED17及び拡散レンズ19からの光を反射してその利用効率をより向上させることができる。立体状反射部22及び平面状反射部21が相互に連なる形で一体化されているので、これらをシャーシ14に対して組み付ける際の作業性などに優れる。
また、LED17及び拡散レンズ19は、底板部14aの面内に複数ずつ配されるとともに、底板部14aの端縁における端位置に近い側に位置するLED17及び拡散レンズ19とそれに隣り合うLED17及び拡散レンズ19との間の間隔が、底板部14aの端縁における端位置から遠い側に位置するLED17及び拡散レンズ19とそれに隣り合うLED17及び拡散レンズ19との間の間隔よりも狭くなるよう配されている。このようにすれば、底板部14aの端縁における端位置に近い側では、遠い側に比べると、隣り合うLED17及び拡散レンズ19の間の間隔が狭くされていてLED17及び拡散レンズ19の分布密度が高いものとされる。従って、光量が不足しがちな底板部14aの端縁における端側により多くの光を供給することができ、もって同端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
本実施形態に係る液晶表示装置10は、上記したバックライト装置12と、を備える。このような構成の液晶表示装置10によれば、バックライト装置12の出射光に輝度ムラが生じ難いものとされているから、表示品位に優れた表示を実現することができる。
本実施形態に係るテレビ受信装置10TVは、上記した液晶表示装置10と、テレビ信号を受信可能なチューナー(受信部)10Tと、を備える。このようなテレビ受信装置10TVによれば、液晶表示装置10の出射光に輝度ムラが生じ難いものとされているから、表示品位に優れたテレビ画像の表示を実現することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図13または図14によって説明する。この実施形態2では、隣り合う拡散レンズ119(LED)間の間隔P1,P4を異ならせた2種類のLED基板118を用いたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態2を図13または図14によって説明する。この実施形態2では、隣り合う拡散レンズ119(LED)間の間隔P1,P4を異ならせた2種類のLED基板118を用いたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED基板118には、図13及び図14に示すように、その長辺方向(X軸方向)について隣り合うLED(図示を省略する)及び拡散レンズ119の間の間隔P1,P4が互いに異なる2種類のものが含まれている。Y軸方向に沿って並ぶ4枚のLED基板118のうち、Y軸方向について中央側に配される2枚の第1LED基板118Aは、X軸方向について隣り合うLED及び拡散レンズ119の間の間隔P1(例えば100mm程度)が相対的に広くされるのに対し、Y軸方向について両端に配される2枚の第2LED基板118Bは、X軸方向について隣り合うLED及び拡散レンズ119の間の間隔P4(例えば80mm程度)が相対的に狭くされている。従って、Y軸方向について端に配されたLED及び拡散レンズ119と、それに対してY軸方向について中央側に隣り合うLED及び拡散レンズ119と、の間の間隔P2は、Y軸方向について中央側に配されて互いに隣り合うLED及び拡散レンズ119の間の間隔P3よりも狭くされているのに加えて、X軸方向について端に配されたLED及び拡散レンズ119と、それに対してX軸方向について中央側に隣り合うLED及び拡散レンズ119と、の間の間隔P4は、Y軸方向について中央側に配されてX軸方向について互いに隣り合うLED及び拡散レンズ119の間の間隔P1よりも狭くされている。これにより、シャーシ114の底板部の端縁における端位置に近い側では、遠い側に比べると、LED及び拡散レンズ119の分布密度が高いものとされるので、光量が不足しがちな底板部の端縁における端側により多くの光を供給することができ、もって同端側において暗部が生じるのをより好適に抑制することができる。
また、第2LED基板118Bは、第1LED基板118AよりもLED及び拡散レンズ119の実装数が多くなっている。具体的には、第1LED基板118Aには、LED及び拡散レンズ119が8個ずつ実装されているのに対して、第2LED基板118Bには、LED及び拡散レンズ119が10個ずつ実装されている。なお、第1LED基板118A及び第2LED基板118Bは、いずれもそれぞれにおけるLED及び拡散レンズ119の配列ピッチが一定とされている。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図15から図17によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1から光拡散性能が異なる2種類の拡散レンズ219を用いたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態3を図15から図17によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1から光拡散性能が異なる2種類の拡散レンズ219を用いたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る拡散レンズ219には、図15に示すように、光拡散性能が異なる2種類のものが含まれている。2種類の拡散レンズ219は、実施形態1に記載したものと同一とされる第1拡散レンズ219Aと、第1拡散レンズ219Aに比べて広拡散な配光分布とされた第2拡散レンズ219Bと、からなる。従って、第1拡散レンズ219Aは、第2拡散レンズ219Bに比べて狭拡散な配光分布とされている、と言え、その断面構造及び配光分布は上記実施形態1にて説明した通りである(図9及び図12を参照)。これに対し、第2拡散レンズ219Bは、ほぼ透明な合成樹脂製とされるとともに、図15及び図16に示すように、一定の厚みを有する略円盤状をなしており、その光入射面219aBに形成された光入射側凹部219cB及び光出射面219bBに形成された光出射側凹部219eBにおける形成範囲が第1拡散レンズ219Aとの比較で相対的に広く且つ傾斜角度が相対的に緩やかになっている。このような構成によれば、LED217から光入射面219aBに入射する光の殆どが光入射側凹部219cBに入射してそこで屈折されつつ光出射面219bBに達すると、光出射面219bBのほぼ全域にわたって形成された光出射側凹部219eBによって屈折されることで、最も多くの光が正面方向に対して±90度の角度でもって出射されることになる。
具体的な第2拡散レンズ219Bの配向分布は、図17に示される通りである。なお、図17では、横軸を正面方向(LEDの光軸、Z軸方向)に対する角度(単位は「度」)とし、縦軸を発光強度(任意単位)としている。第2拡散レンズ219Bは、図17に示すように、その出射光の殆どが、正面方向に対してなす角度が±105度〜±60度の範囲でもって進行しており、特に正面方向に対してなす角度が±90度となる方向、つまり水平方向に沿って進行する光の発光強度が最も高くなる(ピークとなる)配光分布を有している。つまり、第2拡散レンズ219Bは、第1拡散レンズ219Aよりもさらに広拡散の配光分布を有している、と言える。より詳しくは、第2拡散レンズ219Bは、発光強度が最も高くなる光の進行方向が正面方向に対してなす角度(±90度)の絶対値との差が大きくなるに連れて次第に発光強度が低下する配向分布を有しており、その低下率が、±90度〜±105度の角度範囲(発光強度が最大となる光の進行方向に対して正面方向側とは反対側の角度範囲)に比べると、±60度〜±90度の角度範囲(発光強度が最大となる光の進行方向に対して正面方向側の角度範囲)の方が緩やかになっている。
そして、第1拡散レンズ219Aは、図15に示すように、シャーシ214の底板部214aの面内において中央側領域(図15において枠状の一点鎖線により囲まれた内側の領域)に配されているのに対し、第2拡散レンズ219Bは、シャーシ214の底板部214aの面内において外周側領域(図15において枠状の一点鎖線の外側の領域)に配されている。つまり、底板部214aの端縁における端位置に近い側には、相対的に広拡散な配光分布を有する第2拡散レンズ219Bが、底板部214aの端縁における端位置から遠い側には、相対的に狭拡散な配光分布を有する第1拡散レンズ219Aが、それぞれ配置されている。これにより、底板部214aの端縁における端位置に近い側では、遠い側に比べると、LED217からの光が第2拡散レンズ219Bによってより広範囲に拡散されるから、その広範囲に拡散された光を反射シート220の基端傾き反射部227によってより効率的に反射して底板部214aの端縁における端側へと好適に導くことができる。これにより、底板部214aの端縁における端側において暗部がより発生し難いものとなり、輝度ムラの抑制に好適とされる。
以上説明したように本実施形態によれば、LED217及び拡散レンズ219は、底板部214aの面内に複数ずつ配されるとともに、底板部214aの端縁における端位置に近い側に位置するLED217及び拡散レンズ219が、遠い側に位置するLED217及び拡散レンズ219よりも、広拡散の配光分布を有している。このようにすれば、底板部214aの端縁における端位置に近い側では、遠い側に比べると、LED217及び拡散レンズ219が広拡散の配光分布を有しているから、その近い側のLED217及び拡散レンズ219からの光をより多く基端傾き反射部227によって反射して底板部214aの端縁における端側へと好適に導くことができる。これにより、同端側において暗部が生じるのを好適に抑制することができる。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図18によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1から基端傾き反射部327の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態4を図18によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1から基端傾き反射部327の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る基端傾き反射部327は、図18に示すように、LEDの並び方向(底板部の端縁)に対してなす傾き角度が互いに異なる複数の単位基端傾き反射部31を相互に連ねてなるものとされている。基端傾き反射部327は、その立ち上がり基端部が、底板部の端縁における端位置と、基端傾き反射部327に対して隣り合う基端並行反射部325における端位置と、を結ぶ線分(図18において二点鎖線にて図示する)に対して平面に視て外側、つまり底板部の端縁側に凹む形態とされる。複数の単位基端傾き反射部31は、相対的に底板部の端縁における端位置に近い側(中央位置から遠い側)に配されるものほど、LEDの並び方向に対してなす傾き角度が小さくなるのに対し、相対的に底板部の端縁における端位置から遠い側(中央位置に近い側)に配されるものほど、LEDの並び方向に対してなす傾き角度が大きくなるものとされる。このように、複数の単位基端傾き反射部31がLEDの並び方向に対してなす傾き角度を互いに異ならせることで、各単位基端傾き反射部31により反射光に対してなされる角度付けが互いに異なるものとされる。これにより、基端傾き反射部327による反射光の進行経路に係る自由度が高いものとなるので、基端傾き反射部327の設計自由度を向上させることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、LED及び拡散レンズ319は、複数が直線状に並んで配されているのに対し、基端傾き反射部327は、立ち上がり基端部がLED及び拡散レンズ319の並び方向に対して傾いた形で配されるとともに、LED及び拡散レンズ319の並び方向に対してなす傾き角度が互いに異なる複数の単位基端傾き反射部31を連ねてなるものとされる。このようにすれば、複数の単位基端傾き反射部31がLED及び拡散レンズ319の並び方向に対してなす傾き角度を互いに異ならせることで、各単位基端傾き反射部31により反射光に対してなされる角度付けが互いに異なるものとされる。これにより、基端傾き反射部327による反射光の進行経路に係る自由度が高いものとなるので、基端傾き反射部327の設計自由度を向上させることができる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図19によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1から基端傾き反射部427の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態5を図19によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1から基端傾き反射部427の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る基端傾き反射部427は、図19に示すように、その立ち上がり基端部が平面に視て略円弧状に形成されている。詳しくは、基端傾き反射部427は、その立ち上がり基端部が、底板部の端縁における端位置と、基端傾き反射部427に対して隣り合う基端並行反射部425における端位置と、を結ぶ線分(図19において二点鎖線にて図示する)に対して平面に視て外側、つまり底板部の端縁側に凹むような円弧状をなしており、その接線がいずれも底板部の端縁(LEDの並び方向)に対して傾いている。このような構成の基端傾き反射部427によりLED及び拡散レンズ419からの光を反射すれば、その反射光を底板部の端縁における端位置へと一層効率的に導くことができ、暗部の抑制に一層好適となる。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図20によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態1から基端傾き反射部527の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態6を図20によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態1から基端傾き反射部527の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る基端傾き反射部527は、図20に示すように、その立ち上がり基端部が、底板部の端縁における端位置と、基端傾き反射部527に対して隣り合う基端並行反射部525における端位置と、を結ぶ線分(図20において二点鎖線にて図示する)に対して平面に視て内側、つまり底板部の中心側に膨出するような円弧状をなしており、その接線がいずれも底板部の端縁(LEDの並び方向)に対して傾いている。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図21または図22によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1から立体状端側反射部624の形状などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態7を図21または図22によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1から立体状端側反射部624の形状などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状端側反射部624は、図21及び図22に示すように、底板部の端縁における端側の端部が、底板部の端縁における端位置よりも内側、つまり底板部の中心寄りに配されている。従って、本実施形態に係る基端傾き反射部627は、その形成範囲(長さ寸法)が上記した実施形態1に記載した基端傾き反射部27の形成範囲よりも僅かに狭くなっている。なお、図22には、実施形態1の基端傾き反射部27が二点鎖線により図示されている。このような構成であっても、基端傾き反射部627によってLED及び拡散レンズ619からの光を反射して底板部の端縁における端側へと好適に導くことができる。
また、本実施形態に係るバックライト装置612は、LED基板618、LED、及び拡散レンズ619の設置数及び配置が上記した実施形態1から変更されている。具体的には、LED基板618は、シャーシ614内においてY軸方向に沿って5枚並んで配されているのに対し、各LED基板618においてLED及び拡散レンズ619は、X軸方向に沿って10個ずつ並んで配されている。Y軸方向に沿って並ぶLED基板618の配列ピッチは、ほぼ一定とされている。反射シート620の平面状反射部621には、LED及び拡散レンズ619を通す挿通孔621aが、X軸方向に沿って10個ずつ、Y軸方向に沿って5個ずつ、行列状に並ぶ形で設けられている。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図23から図25によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態1から立体状反射部722の形状などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態8を図23から図25によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態1から立体状反射部722の形状などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状反射部722は、図23から図25に示すように、基端並行反射部725及び基端傾き反射部727の立ち上がり先端部を被保持部729に直接的に繋ぐとともに、平面状反射部721(底板部714a)の板面に対して傾斜状をなす傾斜状繋ぎ反射部32を有している。傾斜状繋ぎ反射部32は、立体状反射部722の全域、つまり立体状中央側反射部723及び一対の立体状端側反射部724に跨る形で設けられている。つまり、この傾斜状繋ぎ反射部32は、上記した実施形態1に記載した傾斜状反射部28及び繋ぎ部30(図6を参照)に代替するものである。傾斜状繋ぎ反射部32は、立体状中央側反射部723の形成範囲においては一定幅とされるものの、各立体状端側反射部724の形成範囲においては立体状中央側反射部723側とは反対側の端側(底板部714aの端縁における端側)に近づくに従って幅寸法が連続的に漸次減少するものとされる。傾斜状繋ぎ反射部32は、平面状反射部721の板面に対してなす傾斜が上記した実施形態1に記載した傾斜状反射部28及び繋ぎ部30に係る各傾斜よりも緩やかなものとされており、さらにその傾斜角度が全域にわたって一定とされる。なお、LED基板718、LED717、拡散レンズ719、及び挿通孔721aの設置数及び配置に関しては、上記した実施形態7に記載したものと同様とされており、重複する説明について省略するものとする。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図26から図28によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態8から反射シート820の形状を変更するとともに、立体状反射材33を追加したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態9を図26から図28によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態8から反射シート820の形状を変更するとともに、立体状反射材33を追加したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート820は、図26から図28に示すように、平面状反射部821のみからなるものとされる。立体状反射材33は、上記した実施形態1に記載した立体状反射部22(図6を参照)に代替するものであり、表面が光の反射性に優れた白色を呈する合成樹脂製で平面形状が等脚台形となる略ブロック状をなしていて、立体状中央側反射部823及び一対の立体状端側反射部824を有している。立体状反射材33は、反射シート820における端部に対して表側から載せられるとともに側板部814c及び受け板部814dに対して表側から載せられる形でシャーシ814内に収容されている。このような構成によれば、立体状中央側反射部823の基端並行反射部825及び各立体状端側反射部824の基端傾き反射部827における形状安定性が高いものとなるので、これらの光の反射性能を安定的に発揮させることができる。
<実施形態10>
本発明の実施形態10を図29から図31によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態8から立体状反射部922の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態10を図29から図31によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態8から立体状反射部922の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状反射部922は、図29から図31に示すように、上記した実施形態8から全体の平面形状が変更されるとともに、基端並行反射部925及び基端傾き反射部927の設置数及び配置が変更されている。具体的には、立体状反射部922は、基端並行反射部925及び基端傾き反射部927を複数ずつ有するとともに、立体状反射部922の中央側から端側に向けて基端並行反射部925と基端傾き反射部927とが交互に連なる形で配されている。そして、立体状反射部922の中央側に配される基端傾き反射部927は、その立ち上がり端部が底板部の端部における端縁に対してなす傾き角度が、立体状反射部922の端側に配される基端傾き反射部927における同傾き角度よりも大きなものとされている。つまり、基端傾き反射部927は、立体状反射部922における配置が端側になるほどその立ち上がり端部が底板部の端部における端縁に対してなす傾き角度が小さくなるのに対し、立体状反射部922における配置が中央側になるほどその立ち上がり端部が底板部の端部における端縁に対してなす傾き角度が大きくなるものとされている。底板部の短辺側の端部に配される立体状反射部922においては、底板部の長辺側の端部に配される立体状反射部922との比較において、各基端並行反射部925及び各基端傾き反射部927の個々の形成範囲が相対的に広くされるとともに、基端並行反射部925及び基端傾き反射部927の設置数が相対的に少ないものとされ、また中央位置が隣り合う基端傾き反射部927の繋ぎ位置となっている。底板部の長辺側の端部に配される立体状反射部922においては、底板部の短辺側の端部に配される立体状反射部922との比較において、各基端並行反射部925及び各基端傾き反射部927の個々の形成範囲が相対的に狭くされるとともに、基端並行反射部925及び基端傾き反射部927の設置数が相対的に多いものとされ、また中央位置に基端並行反射部925が配されている。つまり、底板部の長辺側の端部に配される立体状反射部922は、複数の基端傾き反射部927の傾き角度がより多段階的に変化するものとされる。なお、4つの各立体状反射部922における端位置には、いずれも基端傾き反射部927が配されている。
このように、基端並行反射部925と基端傾き反射部927とを交互に繋ぐ形で設けるとともに、基端並行反射部925が底板部の端縁に対してなす傾き角度を同端縁の端側ほど小さく且つ同端縁の中央側ほど大きくすることで、底板部の中心側の光を底板部の端縁における端側へとより効率的に導くことができ、暗部の抑制を図る上で一層好適とされる。
<実施形態11>
本発明の実施形態11を図32または図33によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態8に記載した構成に、立体状反射部1022を支持する支持部材34を追加したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態11を図32または図33によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態8に記載した構成に、立体状反射部1022を支持する支持部材34を追加したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るバックライト装置1012には、図32及び図33に示すように、立体状反射部1022を支持する支持部材34が備えられている。支持部材34は、合成樹脂製とされており、立体状反射部1022の外形に倣う立体形状を有するものとされ、具体的には平面形状が等脚台形となる略ブロック状をなしている。支持部材34は、LED基板1018における端部に対して表側から載せられるとともに側板部1014c及び受け板部1014dに対して表側から載せられる形でシャーシ1014内に収容されている。そして、支持部材34は、立体状中央側反射部1023及び一対の立体状端側反射部1024に対して裏側からほぼ全域にわたって当接・支持している。このような構成によれば、立体状中央側反射部1023の基端並行反射部1025及び各立体状端側反射部1024の基端傾き反射部1027における形状安定性が高いものとなるので、これらの光の反射性能を安定的に発揮させることができる。
<実施形態12>
本発明の実施形態12を図34または図35によって説明する。この実施形態12では、上記した実施形態8からシャーシ1114の構成を変更するとともに反射シートを省略したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態12を図34または図35によって説明する。この実施形態12では、上記した実施形態8からシャーシ1114の構成を変更するとともに反射シートを省略したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るシャーシ1114は、図34及び図35に示すように、光の反射性に優れた白色を呈する合成樹脂材料、具体的には、例えば、発泡ポリエチレン及び発泡ポリプロピレンなどの発泡樹脂材料などからなるものとされており、上記した実施形態8に記載した反射シートが省略されている。つまり、このシャーシ1114が反射シートの機能を併有している。これにより、製造コストの低廉化を図ることができる。そして、シャーシ1114には、基端並行反射部1125及び基端傾き反射部1127などを有する立体状反射部1122が一体に設けられている。このような構成においても、LED1117及び拡散レンズ1119からの光を基端傾き反射部1127により反射することで、その反射光を底板部1114aの端縁における端側へと導いて暗部の発生を抑制することができる。なお、シャーシ1114の底板部1114aのうちLED基板1118により覆われずに表側(光出射側)に露出した部分、及びLED基板1118の表面に形成された反射膜は、実施形態8に記載した反射シートの平面状反射部としての機能を有するものとされる。
<実施形態13>
本発明の実施形態13を図36によって説明する。この実施形態13では、上記した実施形態1から立体状端側反射部1224の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態13を図36によって説明する。この実施形態13では、上記した実施形態1から立体状端側反射部1224の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状端側反射部1224は、図36に示すように、底板部の端縁における端側の端部が、底板部の端縁における端位置よりも同端縁における中央寄りに配されている。従って、本実施形態に係る基端傾き反射部1227は、その形成範囲(長さ寸法)が上記した実施形態1に記載した基端傾き反射部27の形成範囲よりも狭くなっている。なお、図36には、実施形態1の基端傾き反射部27が二点鎖線により図示されている。このような構成であっても、基端傾き反射部1227によってLED及び拡散レンズ1219からの光を反射して底板部の端縁における端側へと好適に導くことができる。
<実施形態14>
本発明の実施形態14を図37または図38によって説明する。この実施形態14では、上記した実施形態1から基端傾き反射部1327の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態14を図37または図38によって説明する。この実施形態14では、上記した実施形態1から基端傾き反射部1327の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る基端傾き反射部1327は、図37及び図38に示すように、面状反射部1321(底板部1314a)からの立ち上がり角度が90度よりも小さく、鋭角とされている。従って、基端傾き反射部1327は、立ち上がり基端部が相対的に外側(底板部1314aの端縁寄り)に配されるのに対し、立ち上がり先端部が相対的に内側(底板部1314aの中心寄り)に配されており、全体として逆テーパ状(オーバーハング状)の断面形状とされる。基端傾き反射部1327における上記立ち上がり角度は、鋭角とされているものの、LED1317からの光を拡散させる拡散レンズ1319の配光分布において発光強度が最大となる光の進行方向が平面状反射部1321に対してなす角度(15度)よりは大きなものとされている。これにより、上記発光強度が最大となる光が基端傾き反射部1327によって効率的に反射されて底板部1314aの端縁における端側へと導かれるものとされる。さらには、基端傾き反射部1327は、面状反射部1321からの立ち上がり角度が90度よりも小さくされているので、仮に同立ち上がり角度を90度よりも大きくした場合に比べると、基端傾き反射部1327による反射光が積極的に出光するよう角度付けされることが避けられるので、反射光を出光させることなく底板部1314aの端縁における端側へと好適に導くことができる。
<実施形態15>
本発明の実施形態15を図39または図40によって説明する。この実施形態15では、上記した実施形態1から基端傾き反射部1427の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態15を図39または図40によって説明する。この実施形態15では、上記した実施形態1から基端傾き反射部1427の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る基端傾き反射部1427は、図39及び図40に示すように、面状反射部1421(底板部1414a)からの立ち上がり角度が90度よりも大きく、鈍角とされている。従って、基端傾き反射部1427は、立ち上がり基端部が相対的に内側(底板部1414aの中心寄り)に配されるのに対し、立ち上がり先端部が相対的に外側(底板部1414aの端縁寄り)に配されており、全体として順テーパ状の断面形状とされる。
<実施形態16>
本発明の実施形態16を図41によって説明する。この実施形態16では、上記した実施形態1から立体状反射部1522の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態16を図41によって説明する。この実施形態16では、上記した実施形態1から立体状反射部1522の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状反射部1522は、図41に示すように、シャーシ1514の底板部における一対の短辺側端部にそれぞれ配されているものの、一対の長辺側端部には配されていない。このような構成であっても、一対の立体状反射部1522に有される各基端傾き反射部1527によりLED及び拡散レンズ1519からの光を反射することで、その反射光を底板部の端縁における端側へと導いて暗部の発生を好適に抑制することができる。
<実施形態17>
本発明の実施形態17を図42によって説明する。この実施形態17では、上記した実施形態1から立体状反射部1622の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態17を図42によって説明する。この実施形態17では、上記した実施形態1から立体状反射部1622の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状反射部1622は、図42に示すように、シャーシ1614の底板部における一対の長辺側端部にそれぞれ配されているものの、一対の短辺側端部には配されていない。このような構成であっても、一対の立体状反射部1622に有される各基端傾き反射部1627によりLED及び拡散レンズ1619からの光を反射することで、その反射光を底板部の端縁における端側へと導いて暗部の発生を好適に抑制することができる。
<実施形態18>
本発明の実施形態18を図43によって説明する。この実施形態18では、上記した実施形態1から立体状反射部1722の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態18を図43によって説明する。この実施形態18では、上記した実施形態1から立体状反射部1722の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る立体状反射部1722は、図43に示すように、平面状反射部1721からの立ち上がり基端部が全域にわたって底板部の端縁に対して傾いた形をなしている。つまり、この立体状反射部1722は、基端傾き反射部1727を有しているものの、上記した実施形態1に記載した基端並行反射部25については有さない構成とされる。立体状反射部1722は、平面形状が二等辺三角形とされており、一対の基端傾き反射部1727を有するものとされる。このような構成によれば、基端傾き反射部1727の形成範囲が最大化されるので、LED及び拡散レンズ1719からの光を基端傾き反射部1727により反射することで、その反射光を底板部の端縁における端側へと導いて暗部の発生を好適に抑制することができる。
<実施形態19>
本発明の実施形態19を図44によって説明する。この実施形態19では、上記した実施形態1から拡散レンズの配光分布を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態19を図44によって説明する。この実施形態19では、上記した実施形態1から拡散レンズの配光分布を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る拡散レンズの配向分布は、図44に示される通りである。なお、図44では、横軸を正面方向(LEDの光軸、Z軸方向)に対する角度(単位は「度」)とし、縦軸を発光強度(任意単位)としている。この拡散レンズは、図44に示すように、その出射光の殆どが、正面方向に対してなす角度が±120度〜±75度の範囲でもって進行しており、特に正面方向に対してなす角度が±105度となる方向、つまり正面方向とは反対方向に沿って(裏側に向けて)進行する光の発光強度が最も高くなる(ピークとなる)配光分布を有している。つまり、この拡散レンズは、上記した実施形態3に記載した第2拡散レンズ219Bよりもさらに広拡散の配光分布を有している、と言える。より詳しくは、拡散レンズは、発光強度が最も高くなる光の進行方向が正面方向に対してなす角度(±105度)の絶対値との差が大きくなるに連れて次第に発光強度が低下する配向分布を有しており、その低下率が、±105度〜±120度の角度範囲に比べると、±75度〜±105度の角度範囲の方が緩やかになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、基端傾き反射部の立ち上がり高さが底板部の中心側から底板部の端縁における端側も近づくのに従って大きくなる構成のものを示したが、基端傾き反射部の立ち上がり高さが全域にわたって一定とされるものも本発明に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、基端傾き反射部の立ち上がり高さが底板部の中心側から底板部の端縁における端側も近づくのに従って大きくなる構成のものを示したが、基端傾き反射部の立ち上がり高さが全域にわたって一定とされるものも本発明に含まれる。
(2)上記した各実施形態では、底板部の長辺側端部に配された立体状反射部の基端傾き反射部が底板部の長辺側端縁に対してなす傾き角度が、底板部の短辺側端部に配された立体状反射部の基端傾き反射部が底板部の短辺側端縁に対してなす傾き角度よりも小さくなる場合を示したが、上記した傾き角度の大小関係が逆転する構成としたり、上記した傾き角度が同一となる構成としたりすることが可能である。
(3)上記した各実施形態に係る各図面以外にも、基端傾き反射部が平面状反射部に対してなす角度の数値、基端傾き反射部が底板部の端縁に対してなす傾き角度の数値、基端傾き反射部の立ち上がり高さの変化率、基端傾き反射部が立体状反射部に占める割合(形成範囲)、基端並行反射部が立体状反射部に占める割合(形成範囲)などは適宜に変更することが可能である。
(4)上記した各実施形態(実施形態10,18を除く)では、立体状反射部の平面形状が等脚台形とされた場合を示したが、立体状反射部の平面形状が例えば非等脚台形であっても構わない。
(5)上記した各実施形態(実施形態10を除く)では、立体状端側反射部の平面形状が直角三角形とされた場合を示したが、立体状端側反射部の平面形状が例えば非等脚台形であっても構わない。
(6)上記した各実施形態(実施形態10,18を除く)では、立体状中央側反射部の平面形状が長方形とされた場合を示したが、立体状中央側反射部の平面形状が例えば正方形であっても構わない。
(7)上記した各実施形態では、全てのLEDに拡散レンズを個別に対応付けて設置し、LEDと拡散レンズとの設置数が同数とされる場合を示したが、拡散レンズの設置数をLEDの設置数よりも少なくし、一部のLEDに拡散レンズを設置しない構成を採ることも可能である。その場合、例えば、シャーシの底板部の面内に行列状に配置されたLEDのうち、外周側のLEDに拡散レンズを選択的に設置し、中央側のLEDには拡散レンズを設置しない構成とすることができる。
(8)上記した各実施形態では、LEDとは別部品の拡散レンズを用いた場合を示したが、例えば拡散レンズ部材をLEDに内蔵するようにした場合には、LEDとは別部品の拡散レンズを省略することができる。
(9)上記した各実施形態以外にも、シャーシの底板部の面内に複数ずつ配されたLED基板、LED、及び拡散レンズの具体的な設置数及び設置間隔などは適宜に変更可能である。例えば、Y軸方向について隣り合うLED及び拡散レンズの間隔が一定とされるものの、X軸方向について隣り合うLED及び拡散レンズの間隔が配置に応じて変化する構成(X軸方向について端側では上記間隔が狭く、中央側では上記間隔が広くなる構成)であっても構わない。
(10)上記した(9)以外にも、Y軸方向について隣り合うLED及び拡散レンズの間隔が一定とされ且つX軸方向について隣り合うLED及び拡散レンズの間隔が一定とされる構成であっても構わない。その場合には、X軸方向についての間隔とY軸方向についての間隔とが同一とされていてもよく、また異なっていてもよい。
(11)上記した各実施形態では、シャーシの底板部の平面形状が横長の長方形とされた場合を示したが、底板部の平面形状を例えば縦長の長方形や正方形とすることも可能である。それ以外にも底板部の平面形状を例えば三角形、五角形以上の多角形、楕円形などとすることも可能である。
(12)上記した実施形態3では、光拡散性能が異なる2種類の拡散レンズを用いた場合を示したが、光拡散性能が異なる3種類以上の拡散レンズを用いることも可能である。
(13)上記した実施形態4では、基端傾き反射部における立ち上がり基端部が、底板部の端縁における端位置と、基端傾き反射部に対して隣り合う基端並行反射部における端位置と、を結ぶ線分に対して平面に視て外側に凹む形態とされた場合を示したが、基端傾き反射部における立ち上がり基端部が、底板部の端縁における端位置と、基端傾き反射部に対して隣り合う基端並行反射部における端位置と、を結ぶ線分に対して平面に視て内側に膨出する形態とされていてもよい。
(14)上記した実施形態7に記載した構成を、上記した実施形態2〜6,8〜19に記載した構成に組み合わせることも可能である。
(15)上記した実施形態9〜12に記載した構成を、上記した実施形態1〜6,13〜19に記載した構成(第2平面状反射部及び傾斜状反射部を有する構成)に組み合わせることも可能である。
(16)上記した実施形態10に記載した構成において、各基端並行反射部及び各基端傾き反射部は、立体状反射部における配置に応じて具体的な形成範囲(長さ寸法)を適宜に変更可能である。
(17)上記した実施形態10に記載した構成において、底板部の短辺側の端部に配された立体状反射部が、中央位置に基端並行反射部を有していて、全域にわたって基端並行反射部と基端傾き反射部とを交互に繋ぐ構成とされていてもよい。また、底板部の長辺側の端部に配された立体状反射部が、中央位置に基端並行反射部が配されず、同中央位置が隣り合う基端傾き反射部の繋ぎ位置となる構成とされていてもよい。さらには、立体状反射部が、3つ以上の基端傾き反射部が続けて並ぶとともにこれらが相互に繋がれる構成を含んでいてもよい。
(18)上記した実施形態14,15に記載した構成を、上記した実施形態2〜6,16〜19に記載した構成に組み合わせることも可能である。
(19)上記した実施形態16,17では、底板部の一対の短辺側端部または一対の長辺側端部に立体状反射部を配置した場合を示したが、底板部における4辺の各端部の中から任意に選択される1つ〜3つの端部に立体状反射部を配置することが可能である。
(20)上記した実施形態16,17に記載した構成を、上記した実施形態2〜6,18,19に記載した構成に組み合わせることも可能である。
(21)上記した実施形態18に記載した構成を、上記した実施形態2〜6,19に記載した構成に組み合わせることも可能である。
(22)上記した実施形態19に記載した構成を、上記した実施形態2〜6に記載した構成に組み合わせることも可能である。
(23)上記した各実施形態では、光源としてLEDを用いたものを示したが、有機ELなどの他の光源を用いることも可能である。
(24)上記した各実施形態では、液晶パネル及びシャーシがその短辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものを例示したが、液晶パネル及びシャーシがその長辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものも本発明に含まれる。
(25)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(26)上記した各実施形態では、透過型の液晶表示装置を例示したが、それ以外にも反射型の液晶表示装置や半透過型の液晶表示装置にも本発明は適用可能である。
(27)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(28)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。具体的には、電子看板(デジタルサイネージ)や電子黒板として使用される液晶表示装置にも本発明は適用することができる。
10…液晶表示装置(表示装置)、10T…チューナー(受信部)、10TV…テレビ受信装置、11…液晶パネル(表示パネル)、12,612,1012…バックライト装置(照明装置)、14,114,214,614,814,1114,1514,1614…シャーシ、14a,214a,714a,1114a,1314a,1414a…底板部、14a1…角部、17,217,717,1117,1317…LED(光源)、19,119,219,419,719,1119,1219,1319,1519,1619,1719…拡散レンズ(光源)、21,621,721,821,1321,1421…平面状反射部(第2の反射材)、21a,621a,721a…挿通孔(光源挿通孔)、22,722,922,1022,1122,1522,1622,1722…立体状反射部(反射材)、25,325,425,525,725,825,925,1025,1125…基端並行反射部、27,227,327,427,527,627,727,827,927,1027,1127,1227,1327,1427,1527,1627,1727…基端傾き反射部、31…単位基端傾き反射部、33…立体状反射材(反射材)
Claims (7)
- 光源と、
前記光源に対してその発光面側とは反対側に配される底部を有するとともに前記光源を収容するシャーシと、
少なくとも前記底部の端部に配されて前記光源からの光を反射する反射材であって、前記底部から立ち上がる形で配されるとともにその立ち上がり基端部が前記端部の端縁における端側から前記底部の中心側へ向かうよう傾いた形の基端傾き反射部を有する反射材と、を備え、
前記光源は、複数が直線状に並んで配されているのに対し、前記基端傾き反射部は、前記立ち上がり基端部が前記光源の並び方向に対して傾いた形で配されており、前記反射材は、前記基端傾き反射部における前記底部の中心側の端部に連なるとともに、前記光源の並び方向に並行する基端並行反射部を有しており、
さらに前記反射材は、前記基端傾き反射部の立ち上がり先端部から前記底部の端部の端縁側に向けて延出する第1反射部と、前記基端並行反射部の立ち上がり先端部から前記底部の端部の端縁側に向けて延出する第2反射部とを備え、前記第1反射部は、平面視した場合に前記第2反射部との境界から前記底部の角部側に向かって先細り形状とされる一方、前記第2反射部は、平面視した場合に同一幅で延在している照明装置。 - 前記第1反射部は、平面視した場合に、その全体が前記底部の角部側に向かって先細り形状とされる請求項1に記載の照明装置。
- 前記第1反射部は、平面視した場合に、前記第2反射部との境界において前記第2反射部と同一幅とされ、その境界から前記底部の角部側に向かって漸次先細りとなる形状とされる請求項1に記載の照明装置。
- 前記第2反射部は、平面視した場合に、前記底部の端縁に沿って隣り合う2つの光源間の間隔にて延在する一方、前記第1反射部は、平面視した場合に、前記底部の端縁に沿って隣り合う2つの光源間の間隔より長く延在する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記基端傾き反射部は、前記底部からの立ち上がり高さが、前記底部の中心側から前記底部の前記端縁における端側に近づくのに従って大きくなるよう設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の照明装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置。
- 請求項6に記載された表示装置と、テレビ信号を受信可能な受信部と、を備えるテレビ受信装置。
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