JP2021135457A - 分割治具、分割方法、ファンアウトコードおよび光配線用パネル - Google Patents

分割治具、分割方法、ファンアウトコードおよび光配線用パネル Download PDF

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貴之 島津
Takayuki Shimazu
貴之 島津
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慎司 山根
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Abstract

【課題】光ファイバテープ心線の端部を複数の領域に分割することにより、光ファイバ心線の配列ピッチの変更を容易にする。【解決手段】光ファイバテープ心線100は、並列に配列された複数の光ファイバ心線101と、複数の光ファイバ心線101を一体化する被覆材102と、を有する。分割治具は、光ファイバテープ心線100の端部を、光ファイバ心線101の配列方向に複数の領域に分割する。各領域は、少なくとも1本の光ファイバ心線を含んでいる。分割治具は、クランプ部と回転部を備えている。クランプ部は、複数の領域のうち第一領域100Aをクランプするように構成されている。回転部は、クランプ部に対して回転可能に構成されており、クランプされた第一領域100Aに対して複数の領域のうち第二領域100Bを光ファイバ心線101の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる。【選択図】図2

Description

本開示は、光ファイバテープ心線を複数の領域に分割する分割治具および分割方法に関する。また、ファンアウトコードおよびファンアウトコードを備えた光配線用パネルに関する。
特許文献1は、複数の光ファイバコードが内部に配置された光配線用パネルを開示している。光ファイバコードは、複数の光ファイバ心線が被覆樹脂で覆われた束ね部と、束ね部から単心に分岐された各光ファイバ心線の先端部にコネクタが接続されたコネクタ部とを有するファンアウトコードの形態を有している。束ね部の端部の光ファイバ心線の光ファイバは、外部ケーブルの光ファイバと融着接続される。
特許文献2は、並列に配列された複数の光ファイバ心線が被覆樹脂で覆われた光ファイバテープ心線と、光ファイバテープ心線から単心に分岐された各光ファイバ心線とを有するファンアウトコードが開示されている。光ファイバテープ心線の端部の光ファイバ心線の光ファイバは、コネクタの光ファイバに接続される。
特許文献3は、光ファイバテープ心線の端部において単心の光ファイバ心線に分離する分離工具が開示されている。光ファイバテープ心線において被覆樹脂が除去されて光ファイバ心線が露出された部分は、両側縁部の光ファイバ心線と中間位置の光ファイバ心線に区分けされる。光ファイバ心線が区分けされた後、分離工具を光ファイバテープ心線の長手方向に沿ってずらすことにより、両側縁部の光ファイバ心線に張り付いたままの樹脂被覆が剥ぎ取られるとともに単心の光ファイバ心線に分離される。
特開2011−221209号公報 特開平10−177123号公報 特開2004−61787号公報
ところで、光ファイバテープ心線をケーブルやコネクタに接続する場合、光ファイバテープ心線の光ファイバ心線の配列ピッチが、ケーブルやコネクタの光ファイバ心線の配列ピッチと異なる場合がある。また、光ファイバテープ心線の光ファイバ心線の配列ピッチが、融着接続装置のガラスファイバ用溝の配列ピッチと異なる場合がある。
本開示は、光ファイバテープ心線の端部を複数の領域に分割することにより、光ファイバ心線の配列ピッチの変更を容易にする分割治具および分割方法、ならびに、光ファイバテープ心線の端部が複数の領域に分割されたファンアウトコードおよびファンアウトコードを備えた光配線用パネルを提供することを目的とする。
本開示の分割治具は、
並列に配列された複数の光ファイバ心線と前記複数の光ファイバ心線を一体化する被覆材とを有する光ファイバテープ心線の端部を、前記光ファイバ心線の配列方向に各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように複数の領域に分割する分割治具であって、
前記複数の領域のうち第一領域をクランプするように構成されたクランプ部と、
前記クランプ部に対して回転可能に構成されており、前記クランプされた第一領域に対して前記複数の領域のうち第二領域を前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる回転部と、
を備えている。
本開示の分割方法は、
並列に配列された複数の光ファイバ心線と前記複数の光ファイバ心線を一体化する被覆材とを有する光ファイバテープ心線の端部を、前記光ファイバ心線の配列方向に各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように複数の領域に分割する分割方法であって、
前記複数の領域のうち第一領域を固定する工程と、
前記固定された第一領域に対して前記複数の領域のうち第二領域を、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる工程と、
を含んでいる。
本開示の実施形態に係るファンアウトコードは、
複数の光ファイバ心線が200μmピッチで並列に配列されており、前記配列された光ファイバ心線の周囲がその長手方向に沿って被覆材により被覆されることにより前記配列された光ファイバ心線が一体化されている光ファイバテープ心線と、
前記光ファイバテープ心線の一端から分岐された各光ファイバ心線の先端にそれぞれコネクタが取り付けられている光コネクタ部と、を備えており、
前記光ファイバテープ心線の他端は、各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように、複数の領域に分割されている。ここで配列ピッチとは、隣接する光ファイバ心線同士の中心軸間距離のことである。
本開示の光配線用パネルは、
複数のアダプタを有する筐体と、
前記筐体内に配置された上記ファンアウトコードと、
を備えており、
前記光コネクタ部のコネクタは対応する前記アダプタに接続されている。
本開示によれば、光ファイバテープ心線の端部を複数の領域に分割することにより、光ファイバ心線の配列ピッチの変更を容易にする分割治具および分割方法、ならびに、光ファイバテープ心線の端部が複数の領域に分割されたファンアウトコードおよびファンアウトコードを備えた光配線用パネルを提供することができる。
図1は、第一実施形態に係る分割治具の構成を例示する斜視図である。 図2は、図1における分割治具の一部を例示する拡大図である。 図3は、図1における分割治具の組立分解図である。 図4は、図1の分割治具の回転部がクランプ部に対して回転した状態を例示する斜視図である。 図5は、図4における線V−Vに沿って矢印方向から見た断面図である。 図6は、図1の分割治具により分割された光ファイバテープ心線の端部を示す図である。 図7は、第二実施形態に係る分割治具の構成を例示する斜視図である。 図8は、図7における分割治具の一部を例示する拡大図である。 図9は、図7における分割治具の組立分解図である。 図10は、図7の分割治具の回転部がクランプ部に対して回転した状態を例示する斜視図である。 図11は、図10における線XI−XIに沿って矢印方向から見た断面図である。 図12は、分割治具を利用して、光ファイバテープ心線を融着接続装置を用いて他の光ファイバテープ心線と融着接続を行う場合を説明する図である。 図13は、分割治具を利用して、光ファイバテープ心線を融着接続装置を用いて他の光ファイバテープ心線と融着接続を行う場合を説明する図である。 図14は、分割治具を利用して、光ファイバテープ心線を融着接続装置を用いて他の光ファイバテープ心線と融着接続を行う場合を説明する図である。 図15は、分割治具を利用して、光ファイバテープ心線を融着接続装置を用いて他の光ファイバテープ心線と融着接続を行う場合を説明する図である。 図16は、分割治具を利用して、光ファイバテープ心線を融着接続装置を用いて他の光ファイバテープ心線と融着接続を行う場合を説明する図である。 図17は、第三実施形態に係るファンアウトコードの構成を例示する概略図である。 図18は、図17における線XVIII−XVIIIに沿って矢印方向から見た断面図である。 図19は、図17における線XIX−XIXに沿って矢印方向から見た断面図である。 図20は、図17のファンアウトコードが配置された光配線用パネルを例示する概略図である。 図21は、変形例の分割治具の一部を例示する拡大図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の分割治具は、
(1)並列に配列された複数の光ファイバ心線と前記複数の光ファイバ心線を一体化する被覆材とを有する光ファイバテープ心線の端部を、前記光ファイバ心線の配列方向に各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように複数の領域に分割する分割治具であって、
前記複数の領域のうち第一領域をクランプするように構成されたクランプ部と、
前記クランプ部に対して回転可能に構成されており、前記クランプされた第一領域に対して前記複数の領域のうち第二領域を前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる回転部と、
を備えている。
上記構成によれば、クランプ部に対して回転部を回転させることにより、第一領域と第二領域の境界面がせん断作用を受けて、第一領域と第二領域がせん断力により互いに切り離される。このように、クランプ部および回転部により光ファイバテープ心線の端部を少なくとも二つの領域に分割することができる。
光ファイバテープ心線は、その光ファイバ心線の配列ピッチと異なる配列ピッチの光ファイバ心線を有するケーブルやコネクタに接続される場合がある。また、光ファイバテープ心線は、その光ファイバ心線の配列ピッチと異なる配列ピッチのガラスファイバ用溝を有する融着接続装置を用いて融着接続がなされる場合がある。上記構成の分割治具により光ファイバテープ心線の端部を複数の領域に分割することができるので、隣接する領域間の間隔を広げて、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることができる。光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることで既存の機器のピッチに適合させることができる。
(2)前記クランプ部は、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に前記第一領域をクランプするように構成された第一クランプ部および第二クランプ部を有し、
前記回転部は、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向において前記第二クランプ部側に前記第二領域を回転させるように構成された第一回転部を有してもよい。
上記構成によれば、簡単な構成で光ファイバテープ心線の端部を複数の領域に分割することができる。
(3)前記回転部は、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向において前記第一回転部よりも下方に配置されて、前記第二領域を支持するように構成された第二回転部を有し、
前記第二回転部は、前記第二領域を収容可能であり、前記光ファイバ心線の配列方向における前記光ファイバテープ心線の位置を規定するように構成されている凹部を有しており、
前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向における前記凹部の長さは、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向における前記光ファイバテープ心線の長さよりも大きくなるように形成されてもよい。
上記構成によれば、光ファイバテープ心線の第二領域を凹部に配置することにより、分割治具に対して光ファイバテープ心線を位置決めすることができる。また、光ファイバテープ心線の第二領域が回転部により固定されている場合、回転時に第二領域がその長手方向に引っ張られて第二領域内の光ファイバ心線が折損する恐れがある。上記構成によれば、凹部と第二領域との間に隙間があるため、回転時に第二領域はその長手方向に移動することができる。これにより、回転時に第二領域内の光ファイバ心線が折損することを抑制することができる。
(4)前記第二クランプ部は、前記第一領域を収容可能であり、前記光ファイバ心線の配列方向における前記光ファイバテープ心線の位置を規定するように構成されている凹部を有してもよい。
上記構成によれば、光ファイバテープ心線の第一領域を凹部に配置することにより、分割治具に対して光ファイバテープ心線を位置決めすることができる。
(5)前記第一クランプ部は、前記光ファイバ心線の配列方向において前記回転部に近い端部に突起部を有しており、
前記突起部は、前記光ファイバテープ心線に向かって延びていてもよい。
上記構成によれば、クランプ部により光ファイバテープ心線の端部をクランプすることにより、突起部を第一領域と第二領域との間の被覆材に食い込ませることができる。これにより、回転部が回転する際に、被覆材は、突起部が食い込んだ箇所から裂けやすくなる。したがって、より簡単に光ファイバテープ心線を第一領域および第二領域に分割することができる。
(6)前記回転部の非回転時には、前記回転部を前記クランプ部に固定させる固定部を有してもよい。
上記構成によれば、回転部を回転させない際は、回転部をクランプ部に固定した状態とすることができる。
(7)前記回転部は、
前記クランプされた第一領域に対して前記第二領域を回転させるように構成された第一回転部材と、
前記クランプされた第一領域に対して前記光ファイバテープ心線の前記複数の領域のうち第三領域を前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させるように構成された第二回転部材と、
前記第一回転部材と前記第二回転部材を連結する連結部と、を有しており、
前記第一回転部材および前記第二回転部材は、前記クランプ部を前記光ファイバ心線の配列方向に挟むように配置されてもよい。
上記構成によれば、光ファイバテープ心線の端部を少なくとも3つの領域に分割することができる。また、第一回転部材と第二回転部材は連結されているので、一度の回転操作で3つの領域に分割することができる。
(8)前記連結部は、前記回転部が前記クランプ部に対して所定角度回転した場合に前記クランプ部に当接するように構成されてもよい。
上記構成によれば、連結部がクランプ部に当接することにより、回転部がクランプ部に対して所定の角度以上に回転することを抑制することができる。
(9)前記クランプ部は、
前記第一領域をクランプするように構成された第一クランプ部材と、
前記光ファイバテープ心線の前記複数の領域のうち第四領域をクランプするように構成された第二クランプ部材と、を有しており、
前記第一クランプ部材および前記第二クランプ部材は、前記回転部を前記光ファイバ心線の配列方向に挟むように配置されてもよい。
上記構成によれば、光ファイバテープ心線の端部を少なくとも3つの領域に分割することができる。また、回転部は第一クランプ部材および第二クランプ部材により挟まれているため、一度の回転操作で3つの領域に分割することができる。
(10)また、本開示の分割方法は、
並列に配列された複数の光ファイバ心線と前記複数の光ファイバ心線を一体化する被覆材とを有する光ファイバテープ心線の端部を、前記光ファイバ心線の配列方向に各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように複数の領域に分割する分割方法であって、
前記複数の領域のうち第一領域を固定する工程と、
前記固定された第一領域に対して前記複数の領域のうち第二領域を、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる工程と、
を含んでいる。
上記構成によれば、固定された第一領域に対して第二領域を回転させることにより、第一領域と第二領域の境界面がせん断作用を受けて、第一領域と第二領域がせん断力により互いに切り離される。このように、固定および回転により、光ファイバテープ心線の端部を少なくとも二つの領域に分割することができる。
光ファイバテープ心線は、その光ファイバ心線の配列ピッチと異なる配列ピッチの光ファイバ心線を有するケーブルやコネクタに接続される場合がある。また、光ファイバテープ心線は、その光ファイバ心線の配列ピッチと異なる配列ピッチのガラスファイバ用溝を有する融着接続装置を用いて融着接続がなされる場合がある。上記構成の分割方法により光ファイバテープ心線の端部を複数の領域に分割することができるので、隣接する領域間の間隔を広げて、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることができる。光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることで既存の機器のピッチに適合させることができる。
(11)また、本開示のファンアウトコードは、
複数の光ファイバ心線が200μmピッチで並列に配列されており、前記配列された光ファイバ心線の周囲がその長手方向に沿って被覆材により被覆されることにより前記配列された光ファイバ心線が一体化されている光ファイバテープ心線と、
前記光ファイバテープ心線の一端から分岐された各光ファイバ心線の先端にそれぞれコネクタが取り付けられている光コネクタ部と、を備えており、
前記光ファイバテープ心線の他端は、各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように、複数の領域に分割されている。
上記構成によれば、光ファイバテープ心線において、配列された光ファイバ心線の周囲がその長手方向に沿って被覆材により被覆されることにより、配列された光ファイバ心線が一体化されている。例えば、光配線用パネル内にファンアウトコードを収容するために曲げたり伸ばしたりする際に、光ファイバテープ心線の被覆材がはがれて光ファイバ心線が露出することを抑制することができる。
また、ファンアウトコードは、200μmとは異なる配列ピッチの光ファイバ心線を有するケーブルやコネクタに接続される場合がある。また、ファンアウトコードは、200μmとは異なる配列ピッチのガラスファイバ用溝を有する融着接続装置を用いて融着接続がなされる場合がある。上記構成によれば、光ファイバテープ心線の端部が複数の領域に分割されているので、隣接する領域間の間隔を広げて、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることができる。光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることで既存の機器のピッチに適合させることができる。
(12)また、本開示の光配線用パネルは、
複数のアダプタを有する筐体と、
前記筐体内に配置された上記(11)に記載のファンアウトコードと、
を備えており、
前記光コネクタ部のコネクタは対応する前記アダプタに接続されている。
上記構成によれば、ファンアウトコードの光ファイバテープ心線において、配列された光ファイバ心線の周囲はその長手方向に沿って被覆材により被覆されることにより、配列された光ファイバ心線が一体化されている。これにより、ファンアウトコードを光配線用パネル内に配置する際に曲げたり伸ばされることにより被覆材がはがれて光ファイバ心線が露出することを抑制することができる。
また、ファンアウトコードは、200μmとは異なる配列ピッチの光ファイバ心線を有するケーブルに融着接続される場合や、200μmとは異なる配列ピッチのガラスファイバ用溝を有する融着接続装置を用いて融着接続がなされる場合がある。上記構成によれば、光ファイバテープ心線の端部が複数の領域に分割されているので、隣接する領域間の間隔を広げて、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることができる。光ファイバ心線全体の配列方向の幅を広げることで既存の機器のピッチに適合させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本開示の実施形態について詳細に説明する。図面の説明において同一または相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。また、図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、図面間で各部材の寸法とは異なる場合がある。
「左右方向」「上下方向」、「前後方向」という表現は説明の便宜のために用いているに過ぎず、分割治具1の使用時における姿勢を限定する意図はない。「左右方向」は、「左方向」および「右方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」および「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」および「後方向」を含む方向である。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る分割治具1の構成を例示する斜視図である。図1では、光ファイバテープ心線100が分割治具1にセットされた状態が例示されている。図2は、図1における分割治具1の一部を例示する拡大図である。図2において、クランプ部2の後部の図示は省略されている。図3は、図1における分割治具1の組立分解図である。図4は、図1の分割治具1の回転部3がクランプ部2に対して回転した状態を例示する斜視図である。図5は、図4における線V−Vに沿って矢印方向から見た断面図である。
分割治具1は、図1および図2に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部を光ファイバ心線101の配列方向に複数の領域に分割するように構成されている。光ファイバテープ心線100の端部は、各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線101を含むように分割される。
光ファイバテープ心線100は、図2に例示されるように、並列に配列された複数の光ファイバ心線101と、複数の光ファイバ心線101を一体化する被覆材102とを有している。各光ファイバ心線101は、ガラスファイバ101aとガラスファイバ101aの周囲に形成された被覆樹脂101bを有する。光ファイバ心線101は、例えば、外径が200μmである。複数の光ファイバ心線101は、例えば、200μmのピッチで配列されており、その周囲が、被覆材102としての被覆樹脂により光ファイバ心線101の中心軸方向に沿って被覆されている。
光ファイバテープ心線100は、光ファイバ心線101が左右方向に並列に配列された状態になるように、分割治具1にセットされる。本例においては、光ファイバテープ心線100は12本の光ファイバ心線101を有しており、左右方向において光ファイバテープ心線100の端部が第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cに分割される。第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cの各々は、4本の光ファイバ心線101を含んでいる。なお、図2においては、便宜上、分割される前の第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cにおいて隣接する領域の境界線を破線で示している。
分割治具1は、図1に例示されるように、クランプ部2を備えている。クランプ部2は、上側クランプ部21と下側クランプ部22を有している。上側クランプ部21は、第一クランプ部の一例である。下側クランプ部22は、第二クランプ部の一例である。上側クランプ部21と下側クランプ部22は、図1および図2に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aおよび光ファイバテープ心線100の端部から後方に延びた光ファイバテープ心線100を上下方向からクランプするように構成されている。上下方向は、光ファイバ心線101の中心軸および配列方向に対して交差する方向の一例である。
具体的には、上側クランプ部21は、図3に例示されるように、前部21aと後部21bを有している。前部21aは、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aを下側クランプ部22と共にクランプするように構成されている。左右方向における前部21aの幅は、左右方向における第一領域100Aの幅に応じて設定される。前後方向における前部21aの長さは、前後方向における第一領域100Aの長さに応じて設定される。前後方向は、光ファイバ心線101の中心軸方向の一例である。後部21bは、光ファイバテープ心線100の端部から後方に延びた光ファイバテープ心線100をクランプするように構成されている。後部21bは、例えば、左右方向における幅が左右方向における光ファイバテープ心線100の幅よりも広い直方体形状を有している。なお、前部21aと後部21bは、単一(モノリシック)の部材により一体形成されているが、別体により形成されて結合されることにより一体化されてもよい。
下側クランプ部22は、図3および図5に例示されるように、前部22aと後部22bを有している。前部22aは、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aを上側クランプ部21と共にクランプするように構成されている。左右方向における前部22aの幅は、左右方向における第一領域100Aの幅に応じて設定される。前後方向における前部22aの長さは、前後方向における第一領域100Aの長さに応じて設定される。後部22bは、光ファイバテープ心線100の端部から後方に延びた光ファイバテープ心線100をクランプするように構成されている。後部22bは、例えば、左右方向における幅が左右方向における光ファイバテープ心線100の幅よりも広い直方体形状を有している。後部22bの上面には、光ファイバテープ心線100を収容する溝221が設けられている。なお、前部22aと後部22bは、単一の部材により一体形成されているが、別体により形成されて結合されることにより一体化されてもよい。
分割治具1は、図1に例示されるように、回転部3を備えている。回転部3は、クランプ部2に対して回転可能に構成されている。例えば、クランプ部2には回転軸部222が設けられており、回転部3には回転軸部222が貫通する貫通孔321が設けられている。回転部3は、クランプ部2に設けられた回転軸部222を支点として、クランプ部2に対して回転する。
回転部3は、第一回転部材31と第二回転部材32を有している。第一回転部材31および第二回転部材32は、クランプ部2の前部を光ファイバ心線101の配列方向に挟むように配置されている。
第一回転部材31は、上側回転部31Aと下側回転部31Bを有している。上側回転部31Aは、第一回転部の一例である。下側回転部31Bは、第二回転部の一例である。上側回転部31Aは、クランプされた光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aに対して第一領域100Aの右側に隣接する第二領域100Bを上下方向に回転させるように構成されている。下側回転部31Bは、第二領域100Bを支持するように構成されている。
下側回転部31Bは、図2に例示されるように、その上面に第二領域100Bを収容可能である凹部31B1を有している。凹部31B1は、右方向において光ファイバテープ心線100の位置を規定するように構成されている。凹部31B1は、例えば、左右方向における長さが左右方向における第二領域100Bの長さと一致するように形成される。また、凹部31B1は、上下方向における長さL1が上下方向における光ファイバテープ心線100の長さL2よりも大きくなるように形成されている。例えば、L1とL2の差異が0.01mm以上、0.1mm以下になるように凹部31B1が形成される。
第二回転部材32は、上側回転部32Aと下側回転部32Bを有している。上側回転部32Aは、第一回転部の一例である。下側回転部32Bは、第二回転部の一例である。上側回転部32Aは、クランプされた光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aに対して第一領域100Aの左側に隣接する第三領域100Cを上下方向に回転させるように構成されている。下側回転部32Bは、第三領域100Cを支持するように構成されている。
下側回転部32Bは、図2に例示されるように、その上面に第三領域100Cを収容可能である凹部32B1を有している。凹部32B1は、左方向において光ファイバテープ心線100の位置を規定するように構成されている。凹部32B1は、例えば、左右方向における長さが左右方向における第二領域100Bの長さと一致するように形成される。また、凹部32B1は、上下方向における長さL3が上下方向における光ファイバテープ心線100の長さL2よりも大きくなるように形成されている。例えば、L3とL2の差異が0.01mm以上、0.1mm以下になるように凹部32B1が形成される。
本例においては、回転部3は、連結部33(図5参照)を有している。第一回転部材31と第二回転部材32は、連結部33により連結される。具体的には、図5に例示されるように、第一回転部材31の上側回転部31Aと第二回転部材32の上側回転部32Aは、連結部33により連結されている。連結部33は、例えば、左右方向に延びる円柱形状を有している。連結部33は、第一回転部材31の上側回転部31Aと第二回転部材32の上側回転部32Aと共に単一部材から構成されている。しかしながら、連結部33、上側回転部31A、上側回転部32Aは、別体により形成されてもよい。なお、第一回転部材31の下側回転部31Bと第二回転部材32の下側回転部32Bは単一部材から構成されているが、別体により形成される場合は、連結部33により連結されてもよい。
(分割方法)
上記のような構成を有する分割治具1を用いて光ファイバテープ心線100の端部を分割する場合、まず、光ファイバテープ心線100が分割治具1にセットされる。具体的には、図3に例示されるように、光ファイバテープ心線100が、第一回転部材31の下側回転部31B、第二回転部材32の下側回転部32Bおよび下側クランプ部22の上面に配置される。光ファイバテープ心線100の端部は、第一回転部材31の下側回転部31Bの凹部31B1と第二回転部材32の下側回転部32Bの凹部32B1に収容される。また、光ファイバテープ心線100の端部よりも後方の部分は、下側クランプ部22の溝221に収容される。これにより、左右方向において光ファイバテープ心線100が位置決めされる。
次に、上側クランプ部21が下側クランプ部22の上面に配置される。上側クランプ部21は、例えば、下側クランプ部22に設けられた位置決めピン223を上側クランプ部21に設けられた位置決め孔211に挿入することにより、下側クランプ部22に対して位置決めされる。そして、光ファイバテープ心線100が上側クランプ部21と下側クランプ部22により上下方向からクランプされる。これにより、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aが上側クランプ部21の前部21aと下側クランプ部22の前部22aによりクランプされ固定される。
次に、第一回転部材31の上側回転部31Aが第一回転部材31の下側回転部31Bの上面に配置される。上側回転部31Aは、磁石(不図示)等により下側回転部31Bに対して適宜位置決めされる。また、第二回転部材32の上側回転部32Aが第二回転部材32の下側回転部32Bの上面に配置される。上側回転部32Aは、磁石(不図示)等により下側回転部32Bに対して適宜位置決めされる。これにより、図1に例示されるように、光ファイバテープ心線100が分割治具1にセットされた状態となる。
次に、図4および図5に例示するように、回転部3がクランプ部2に対して下方向に回転することにより、クランプされ固定された第一領域100Aに対して第二領域100Bおよび第三領域100Cが下方向に回転される。これにより、図6に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部は、第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cに分割される。
上記のような構成によれば、固定された第一領域100Aに対して第二領域100Bを上下方向に回転させることにより、第一領域100Aと第二領域100Bの境界面がせん断作用を受けて、第一領域100Aと第二領域100Bがせん断力により互いに切り離される。また、固定された第一領域100Aに対して第三領域100Cを上下方向に回転させることにより、第一領域100Aと第三領域100Cの境界面がせん断作用を受けて、第一領域100Aと第二領域100Bがせん断力により互いに切り離される。したがって、光ファイバテープ心線100の端部を複数の領域に分割することができる。
また、第一回転部材31と第二回転部材32は、連結部33により連結されている。これにより、一度の回転操作で光ファイバテープ心線100の端部を3つの領域に分割することができる。
また、第一回転部材31の下側回転部31Bは、凹部31B1を有している。第二回転部材32の下側回転部32Bは、凹部32B1を有している。光ファイバテープ心線100の第二領域100Bを凹部31B1に配置し、第三領域100Cを凹部32B1に配置することにより、分割治具1に対して光ファイバテープ心線100を位置決めすることができる。また、上下方向において凹部31B1と第二領域100Bとの間に隙間があるため、回転時に第二領域100Bは凹部31B1に対してその長手方向に移動することができる。上下方向において凹部32B1と第三領域100Cとの間に隙間があるため、回転時に第三領域100Cは凹部32B1に対してその長手方向に移動することができる。これにより、回転時に第二領域100B内のガラスファイバ101aおよび第三領域100C内のガラスファイバ101aに過度な張力が生じてガラスファイバ101aが折損することを抑制することができる。
本実施形態においては、分割治具1は、回転部3が初期位置に配置された時には、回転部3をクランプ部2に固定させる固定部を有してもよい。例えば、固定部は、極性の異なる二つの磁石により構成されうる。図5に例示されるように、一方の磁石224が下側クランプ部22に配置されて、他方の磁石(不図示)が第一回転部材31の下側回転部31Bと第二回転部材32の下側回転部32Bのいずれか一方に配置される。なお、固定部は、バネなどの他の部材により構成されてもよい。このような構成により、図3に例示されるように、回転部3を回転させない際は、第一回転部材31の下側回転部31Bと第二回転部材32の下側回転部32Bは、下側クランプ部22に固定した状態とすることができる。
本実施形態においては、連結部33は、回転部3がクランプ部2に対して所定角度回転した場合にクランプ部2に当接するように構成されてもよい。例えば、図5に例示されるように、上側クランプ部21の前部21aは、回転部3が下方に所定の角度回転した場合に連結部33が上側クランプ部21に当接するように、形成されている。例えば、上側クランプ部21の前部21aは、左右方向から見てL字状に形成されており、上下方向における前方部分の高さが後方部分の高さよりも低くなるように形成されている。このような構成により、回転部3がクランプ部2に対して所定の角度以上に回転することを抑制することができる。なお、上側クランプ部21の前部21aは、U字状など他の形状に形成されうる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態に係る分割治具10について、図7から図10を用いて説明する。
図7は、第二実施形態に係る分割治具10の構成を例示する斜視図である。図7では、光ファイバテープ心線100が分割治具10にセットされた状態が例示されている。図8は、図7における分割治具10の一部を例示する拡大図である。図8において、クランプ部12の後部の図示は省略されている。図9は、図7における分割治具10の組立分解図である。図10は、図7の分割治具10の回転部13がクランプ部12に対して回転した状態を例示する斜視図である。図11は、図10における線XI−XIに沿って矢印方向から見た断面図である。なお、第一実施形態に係る分割治具の構成要素と実質的に同一の構成要素については同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
分割治具10は、図7および図8に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部を光ファイバ心線101の配列方向に複数の領域に分割するように構成されている。光ファイバテープ心線100の端部は、各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線101を含むように分割される。
光ファイバテープ心線100は、図8に例示されるように、光ファイバ心線101が左右方向に並列に配列された状態になるように、分割治具10にセットされる。本例においては、光ファイバテープ心線100は12本の光ファイバ心線101を有しており、左右方向において光ファイバテープ心線100の端部が第一領域100A、第二領域100Bおよび第四領域100Dに分割される。第一領域100A、第二領域100Bおよび第四領域100Dの各々は、4本の光ファイバ心線101を含んでいる。なお、図2においては、便宜上、分割される前の第一領域100A、第二領域100Bおよび第四領域100Dにおいて隣接する領域の境界線を破線で示している。
分割治具10は、図7に例示されるように、クランプ部12を備えている。クランプ部12は、第一クランプ部材121と第二クランプ部材122を有している。
第一クランプ部材121は、上側クランプ部121Aと下側クランプ部121Bを有している。上側クランプ部121Aは、第一クランプ部の一例である。下側クランプ部121Bは、第二クランプ部の一例である。上側クランプ部121Aと下側クランプ部121Bは、図7および図8に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aおよび光ファイバテープ心線100の端部から後方に延びた光ファイバテープ心線100を上下方向からクランプするように構成されている。上下方向は、光ファイバ心線101の中心軸および配列方向に対して交差する方向の一例である。
下側クランプ部121Bは、図8に例示されるように、その上面に第一領域100Aを収容可能である凹部121B1を有している。凹部121B1は、右方向において光ファイバテープ心線100の位置を規定するように構成されている。凹部121B1は、例えば、左右方向における長さが左右方向における第一領域100Aの長さと一致するように形成される。
第二クランプ部材122は、上側クランプ部122Aと下側クランプ部122Bを有している。上側クランプ部122Aは、第一クランプ部の一例である。下側クランプ部122Bは、第二クランプ部の一例である。上側クランプ部122Aと下側クランプ部122Bは、図7および図8に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部の第四領域100Dおよび光ファイバテープ心線100の端部から後方に延びた光ファイバテープ心線100を上下方向からクランプするように構成されている。
下側クランプ部122Bは、図8に例示されるように、その上面に第四領域100Dを収容可能である凹部122B1を有している。凹部122B1は、左方向において光ファイバテープ心線100の位置を規定するように構成されている。凹部121B1は、例えば、左右方向における長さが左右方向における第四領域100Dの長さと一致するように形成される。
本例においては、第一クランプ部材121の上側クランプ部121Aと第二クランプ部材122の上側クランプ部122Aは、単一の部材により一体形成されている。また、第一クランプ部材121の下側クランプ部121Bと第二クランプ部材122の下側クランプ部122Bは、単一の部材により一体形成されている。一体形成された下側クランプ部121Bと下側クランプ部122Bの後方の上面には、光ファイバテープ心線100を収容する溝124が設けられている。
なお、第一クランプ部材121の上側クランプ部121Aと第二クランプ部材122の上側クランプ部122Aは、別体により形成されて結合されることにより一体化されてもよい。また、第一クランプ部材121の下側クランプ部121Bと第二クランプ部材122の下側クランプ部122Bは、別体により形成されて結合されることにより一体化されてもよい。
分割治具10は、図7に例示されるように、回転部13を備えている。回転部13は、クランプ部12に対して回転可能に構成されている。例えば、クランプ部12には回転軸部123が設けられており、回転部13には回転軸部123が貫通する貫通孔131が設けられている。回転部13は、クランプ部12に設けられた回転軸部123を支点として、クランプ部12に対して回転する。
回転部13は、第一クランプ部材121および第二クランプ部材122により光ファイバ心線101の配列方向に挟まれるように配置されている。回転部13は、図8に例示されるように、クランプされた光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aおよび第四領域100Dに対して第一領域100Aおよび第四領域100Dに挟まれた第二領域100Bを上下方向に回転させるように構成されている。回転部13は、左右方向における幅は、左右方向における第二領域100Bの幅に応じて設定される。前後方向における長さは、前後方向における第二領域100Bの長さに応じて設定される。前後方向は、光ファイバ心線101の中心軸方向の一例である。本例においては、回転部13は、ユーザによる回転操作性の観点から、上部が左右方向において幅広に形成されている。
(分割方法)
上記のような構成を有する分割治具10を用いて光ファイバテープ心線100の端部を分割する場合、まず、光ファイバテープ心線100が分割治具10にセットされる。具体的には、図9に例示されるように、光ファイバテープ心線100が、第一クランプ部材121の下側クランプ部121B、第二クランプ部材122の下側クランプ部122Bの上面に配置される。光ファイバテープ心線100の端部は、第一クランプ部材121の下側クランプ部121Bの凹部121B1と第二クランプ部材122の下側クランプ部122Bの凹部122B1に収容される。また、光ファイバテープ心線100の端部よりも後方の部分は、溝124に収容される。これにより、左右方向において光ファイバテープ心線100が位置決めされる。
次に、第一クランプ部材121の上側クランプ部121A、第二クランプ部材122の上側クランプ部122Aおよび回転部13が、第一クランプ部材121の下側クランプ部121B、第二クランプ部材122の下側クランプ部122Bの上面に配置される。上側クランプ部121Aおよび上側クランプ部122Aは、例えば、下側クランプ部121Bおよび下側クランプ部122Bに設けられた位置決めピンなどにより、下側クランプ部22に対して位置決される。これにより、図7に例示されるように、光ファイバテープ心線100が分割治具10にセットされた状態となる。
そして、光ファイバテープ心線100が、上側クランプ部121Aおよび上側クランプ部122Aと下側クランプ部121Bおよび下側クランプ部122Bにより上下方向からクランプされる。これにより、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100Aが上側クランプ部121Aと下側クランプ部121Bによりクランプされ固定される。また、光ファイバテープ心線100の端部の第四領域100Dが上側クランプ部122Aと下側クランプ部122Bによりクランプされる。
次に、図10および図11に例示するように、回転部13がクランプ部12に対して下方向に回転されることにより、クランプされ固定された第一領域100Aおよび第四領域100Dに対して第二領域100Bが下方向に回転される。これにより、光ファイバテープ心線100の端部は、第一領域100A、第二領域100Bおよび第四領域100Dに分割される。
上記のような構成によれば、固定された第一領域100Aに対して第二領域100Bを上下方向に回転させることにより、第一領域100Aと第二領域100Bの境界面がせん断作用を受けて、第一領域100Aと第二領域100Bがせん断力により互いに切り離される。また、固定された第四領域100Dに対して第二領域100Bを上下方向に回転させることにより、第二領域100Bと第四領域100Dの境界面がせん断作用を受けて、第二領域100Bと第四領域100Dがせん断力により互いに切り離される。したがって、光ファイバテープ心線100の端部を複数の領域に分割することができる。
また、第一クランプ部材121の下側クランプ部121Bは、凹部121B1を有している。第二クランプ部材122の下側クランプ部122Bは、凹部122B1を有している。光ファイバテープ心線100の第一領域100Aを凹部121B1に配置し、第四領域100Dを凹部122B1に配置することにより、分割治具10に対して光ファイバテープ心線100を位置決めすることができる。
本実施形態においては、分割治具10は、回転部13がクランプ部12に対して所定角度回転した場合にクランプ部12に当接するように構成されてもよい。例えば、図7に例示されるように、回転部13の上部は左右方向において幅広に形成されている。回転部13が下方に所定の角度回転した場合、第一クランプ部材121の上側クランプ部121Aおよび第二クランプ部材122の上側クランプ部122Aに当接する。このような構成により、回転部13がクランプ部12に対して所定の角度以上に回転することを抑制することができる。
ここで、分割治具1または分割治具10を利用して、光ファイバテープ心線100を融着接続装置を用いて他の光ファイバテープ心線と融着接続を行う場合について、図12〜図16を用いて説明する。
本例では、12本の光ファイバ心線101が200μmのピッチで配列された光ファイバテープ心線100を、250μmのピッチで配列されたV溝を有する融着接続装置200を使用して、他の光ファイバテープ心線と融着接続する場合について説明する。通常、使用されている光ファイバ心線の外径は250μmであり、これを隙間なく並列させた光ファイバテープ心線の光ファイバ心線の配列ピッチは250μmとなる。すなわち、光ファイバ心線のガラスファイバの配列ピッチは250μmとなる。このため、融着接続装置のV溝のピッチは通常250μmである。
図12に例示されるように、V溝の配列ピッチが250μmの融着接続装置200を使用して、光ファイバ心線の配列ピッチが200μmの光ファイバテープ心線同士を融着させようとする。この場合、ガラスファイバ101aの一部は、所望の位置にあるV溝には入らないため、ガラスファイバ101aの配列ピッチを200μmから250μmへ確実に変換することができない。
しかしながら、分割治具1または分割治具10を用いて、光ファイバテープ心線100を複数の領域に分けることにより、ガラスファイバ101aを所望のV溝に入るようにすることができる。
具体的には、分割治具1または分割治具10を用いて、図13に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部を各領域が4本の光ファイバ心線101を含むように3つの第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cに分割する。そして、第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cの各々において、先端側の被覆材102を除去し、さらに光ファイバ心線101の被覆樹脂101bを除去し、所定の長さ分だけガラスファイバ101aを露出させる。この所定の長さは、融着接続装置200によって融着接続が可能な長さとする。
次に、図14に例示されるように、光ファイバテープ心線100の端部が光ファイバホルダ40にセットされる。光ファイバホルダ40は、光ファイバテープ心線100を融着接続装置200にセットするために用いられる。光ファイバホルダ40には、光ファイバテープ心線100の端部の第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cをそれぞれ並列に収容可能な複数の区画41が並列して形成されている。各区画41は、隣の区画41との間隔をあけて形成されている。したがって、各区画41に挿通された第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cは、間隔をあけて並列される。
区画41の間隔は、図15に例示されるように、第一領域100A、第二領域100Bおよび第三領域100Cの各々におけるガラスファイバ101aの配列の中心がV溝の基準位置Rに合うように、設定される。基準位置Rとは、光ファイバテープ心線100の各領域に含まれる複数のガラスファイバ101aに対応する複数のV溝の配列の中心の位置である。そして、図16の上方から下方の順で例示されるように、ガラスファイバ101aの上部から、融着接続装置200の蓋部201によりV溝に向けて押圧する。これにより、融着接続装置200の各V溝の斜面には、それぞれのV溝に入るべき1本のガラスファイバ101aのみが当接し斜面に沿ってV溝に嵌る。
このように、光ファイバテープ心線100の端部の領域間の間隔を適切に設定することにより、光ファイバテープ心線100のガラスファイバ101aの配列ピッチが融着接続装置200のV溝のピッチと多少ずれていても、融着接続装置200の各V溝の斜面には、それぞれのV溝に入るべき1本のガラスファイバ101aのみが当接し斜面に沿ってV溝に嵌るので、各V溝に1本ずつガラスファイバ101aを載せることができる。
したがって、上記のように光ファイバテープ心線100が、光ファイバ心線101の配列ピッチとは異なる配列ピッチのV溝を有する融着接続装置を用いて融着接続がなされる場合、分割治具1または分割治具10を用いて光ファイバテープ心線100の端部を複数の領域に分割する。これにより、隣接する領域間の間隔を広げて、光ファイバテープ心線100を構成する光ファイバ心線101全体の配列方向の幅を広げることができる。すなわち、ガラスファイバ101a全体の配列方向の幅を広げることができる。ガラスファイバ101a全体の配列方向の幅を広げることで既存の融着接続機のV溝の配列ピッチに適合させることができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態に係るファンアウトコード50について、図17〜図19を用いて説明する。図17は、第三実施形態に係るファンアウトコード50の構成を例示する概略図である。図18は、図17における線XVIII−XVIIIに沿って矢印方向から見た断面図である。図19は、図17における線XIX−XIXに沿って矢印方向から見た断面図である。ファンアウトコード50は、光ファイバテープ心線51と光コネクタ部52を備えている。
光ファイバテープ心線51では、図18に例示されるように、複数の光ファイバ心線511が200μmピッチで並列に配列されている。光ファイバ心線511の直径は200μmである。各光ファイバ心線511は、ガラスファイバ511aと、ガラスファイバ511aの周囲に形成された被覆樹脂511bを有する。ガラスファイバ511aは、例えば、石英等のガラスを主成分とするファイバである。被覆樹脂511bは、例えば、紫外線硬化型樹脂などである。配列された複数の光ファイバ心線511は、その周囲が長手方向に沿って被覆材512により被覆されることにより一体化されている。被覆材512は、例えば、被覆樹脂や被覆テープなどである。
光コネクタ部52では、図17に例示されるように、光ファイバテープ心線51の一端から分岐された各光ファイバ心線511の先端にはそれぞれコネクタ521が取り付けられている。なお、各光ファイバ心線511は、その外周が保護チューブなどにより保護されてもよい。
光ファイバテープ心線51の一端から各光ファイバ心線511に分岐される部分は、保護チューブなどの保護部材53により補強されている。本例においては、保護部材53から延びた複数の光ファイバ心線511の一部は、保護チューブなどで一体化することによりコード部54として形成されている。
光ファイバテープ心線51の他端は、各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線511を含むように、複数の領域に分割されている。各領域の長手方向の長さは、他の光ファイバテープ心線と融着接続が可能な長さを有するように設定される。本例においては、光ファイバテープ心線51は12本の光ファイバ心線511を有しており、光ファイバテープ心線51の端部が3つの領域51A,51B,51Cに分割されている。図19に例示されるように、領域51A、領域51Bおよび領域51Cの各々は、4本の光ファイバ心線511を含んでいる。光ファイバテープ心線51の端部は、例えば、図1の分割治具1または図7の分割治具10により複数の領域に分割されることができる。
図20は、図17のファンアウトコードが配置された光配線用パネル60を例示する概略図である。光配線用パネル60は、例えば、ラック(図示省略)に積層状態に配列されて収容される。光配線用パネル60は、筐体61とファンアウトコード50を備えている。
筐体61は、例えば、アルミ板材などにより形成される。筐体61は、アダプタパネル62を有している。アダプタパネル62には、複数のアダプタ63が配列されて支持されている。筐体61には、アダプタパネル62よりも奥側に、融着トレイ64が配置されている。
ファンアウトコード50は、筐体61内に配置されている。ファンアウトコード50の光コネクタ部52のコネクタ521は、アダプタパネル62に支持されているアダプタ63に接続されている。ファンアウトコード50の光ファイバテープ心線51の端部は、融着トレイ64内へ収容されている。なお、図20では、一つのファンアウトコード50が筐体61内に配置されているが、複数のファンアウトコード50が筐体61内に配置されてもよい。
上記のような構成によれば、ファンアウトコード50の光ファイバテープ心線51において、配列された光ファイバ心線511の周囲はその長手方向に沿って被覆材512により被覆されることにより、配列された光ファイバ心線511が一体化されている。これにより、ファンアウトコード50を光配線用パネル60内に配置する際に曲げたり伸ばされることにより被覆材512がはがれて光ファイバ心線511が露出することを抑制することができる。
また、ファンアウトコード50は、200μmとは異なる配列ピッチの光ファイバ心線を有するケーブルに融着接続される場合や、200μmとは異なる配列ピッチのガラスファイバ用溝を有する融着接続装置を用いて融着接続がなされる場合がある。例えば、光配線用パネル60には、図20に例示されるように、光ケーブル70が導入される。
光ケーブル70の光ファイバテープ心線71は、筐体61内に配置されて、ファンアウトコード50の光ファイバテープ心線51と融着接続される。具体的には、光ケーブル70の光ファイバテープ心線71の先端部からガラスファイバを露出させる。そして、露出されたガラスファイバは、ファンアウトコード50の光ファイバテープ心線51の端部から露出させたガラスファイバ511aと融着接続される。そして、融着接続部の周りに保護部材80が配置されて補強される。
例えば、光ケーブル70の光ファイバ心線の配列ピッチが250μmである場合、ガラスファイバ用溝の配列ピッチが250μmである融着接続装置が使用される。上記のように、ファンアウトコード50は、光ファイバテープ心線51の端部が領域51A、領域51Bおよび領域51Cに分割されている。したがって、このような場合であっても、光ファイバテープ心線51の隣接する領域間の間隔を広げて、光ファイバテープ心線51を構成する光ファイバ心線511全体の配列方向の幅を広げることができる。すなわち、ガラスファイバ511a全体の配列方向の幅を広げることができる。ガラスファイバ511a全体の配列方向の幅を広げることで既存の融着接続装置のガラスファイバ用溝の配列ピッチに適合させることができる。
以上、本開示を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本開示の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本開示を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
例えば、第一実施形態において、図21に例示されるように、上側クランプ部21は、光ファイバ心線101の配列方向において回転部3に近い端部に突起部21cを有してもよい。突起部21cは、光ファイバテープ心線100に向かって延びていている。このような構成によれば、クランプ部2により光ファイバテープ心線100の端部をクランプすることにより、突起部21cを第一領域100Aと第二領域100Bとの間の被覆材102に食い込ませることができる。これにより、回転部3が回転する際に、被覆材102は、突起部21cが食い込んだ箇所から裂けやすくなる。したがって、より簡単に光ファイバテープ心線100を第一領域100Aおよび第二領域100Bに分割することができる。なお、上側クランプ部21は、少なくとも一つの突起部21cを有してもよい。また、突起部21cは、上側クランプ部21の前後方向に沿って設けられてもよい。
上記の第一実施形態において、第一回転部材31は、上側回転部31Aと下側回転部31Bを有している。第二回転部材32は、上側回転部32Aと下側回転部32Bを有している。しかしながら、第一回転部材31は、少なくとも上側回転部31Aのみから構成しうる。第二回転部材32は、少なくとも上側回転部32Aのみから構成しうる。
上記の第一実施形態において、回転部3は、第一回転部材31と第二回転部材32を有している。しかしながら、回転部3は、第一回転部材31および第二回転部材32のいずれか一方を有し、クランプ部2と回転部3により光ファイバテープ心線100の端部を二つの領域に分割させる構造としうる。
上記の第一実施形態および第二実施形態において、分割治具1および分割治具10により分割される光ファイバテープ心線100は、その周囲に長手方向に沿って被覆材102が付与されている。しかしながら、分割治具1および分割治具10により分割される光ファイバテープ心線100は、上面または下面のみが被覆材102により被覆された構造でもよい。また、光ファイバテープ心線100は、長手方向に渡って光ファイバ心線101の一部が被覆材102により間欠的に被覆された構造でもよい。また、光ファイバテープ心線100は、分割された領域の端部とは反対側の端部において各光ファイバ心線101に分岐されて先端にコネクタが接続されたファンアウトコードの構造でもよい。
上記の第一実施形態および第二実施形態において、分割治具1および分割治具10により分割される光ファイバテープ心線100は、12本の光ファイバ心線101を有している。しかしながら、光ファイバテープ心線100は、少なくとも2本の光ファイバ心線101を有していれば、光ファイバ心線101の数は限定されない。
上記の第三実施形態において、ファンアウトコード50の光ファイバテープ心線51は、12本の光ファイバ心線511を有している。しかしながら、光ファイバテープ心線51は、少なくとも2本の光ファイバ心線511を有していれば、光ファイバ心線511の数は限定されない。
1 分割治具
2 クランプ部
3 回転部
10 分割治具
12 クランプ部
13 回転部
21 上側クランプ部
21a 前部
21b 後部
21c 突起部
22 下側クランプ部
22a 前部
22b 後部
31 第一回転部材
31A 上側回転部
31B 下側回転部
31B1 凹部
32 第二回転部材
32A 上側回転部
32B 下側回転部
32B1 凹部
33 連結部
40 光ファイバホルダ
41 区画
50 ファンアウトコード
51 光ファイバテープ心線
51A 領域
51B 領域
51C 領域
52 光コネクタ部
53 保護部材
54 コード部
60 光配線用パネル
61 筐体
62 アダプタパネル
63 アダプタ
64 融着トレイ
70 光ケーブル
71 光ファイバテープ心線
80 保護部材
100 光ファイバテープ心線
100A 第一領域
100B 第二領域
100C 第三領域
100D 第四領域
101 光ファイバ心線
101a ガラスファイバ
101b 被覆樹脂
102 被覆材
121 第一クランプ部材
121A 上側クランプ部
121B 下側クランプ部
121B1 凹部
122 第二クランプ部材
122A 上側クランプ部
122B 下側クランプ部
122B1 凹部
123 回転軸部
124 溝
131 貫通孔
200 融着接続装置
201 蓋部
211 位置決め孔
221 溝
222 回転軸部
223 位置決めピン
224 磁石
321 貫通孔
511 光ファイバ心線
511a ガラスファイバ
511b 被覆樹脂
512 被覆材
521 コネクタ
R 基準位置

Claims (12)

  1. 並列に配列された複数の光ファイバ心線と前記複数の光ファイバ心線を一体化する被覆材とを有する光ファイバテープ心線の端部を、前記光ファイバ心線の配列方向に各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように複数の領域に分割する分割治具であって、
    前記複数の領域のうち第一領域をクランプするように構成されたクランプ部と、
    前記クランプ部に対して回転可能に構成されており、前記クランプされた第一領域に対して前記複数の領域のうち第二領域を前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる回転部と、
    を備えている、分割治具。
  2. 前記クランプ部は、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に前記第一領域をクランプするように構成された第一クランプ部および第二クランプ部を有し、
    前記回転部は、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向において前記第二クランプ部側に前記第二領域を回転させるように構成された第一回転部を有している、請求項1に記載の分割治具。
  3. 前記回転部は、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向において前記第一回転部よりも下方に配置されて、前記第二領域を支持するように構成された第二回転部を有し、
    前記第二回転部は、前記第二領域を収容可能であり、前記光ファイバ心線の配列方向における前記光ファイバテープ心線の位置を規定するように構成されている凹部を有しており、
    前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向における前記凹部の長さは、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向における前記光ファイバテープ心線の長さよりも大きくなるように形成されている、請求項2に記載の分割治具。
  4. 前記第二クランプ部は、前記第一領域を収容可能であり、前記光ファイバ心線の配列方向における前記光ファイバテープ心線の位置を規定するように構成されている凹部を有している、請求項2に記載の分割治具。
  5. 前記第一クランプ部は、前記光ファイバ心線の配列方向において前記回転部に近い端部に突起部を有しており、
    前記突起部は、前記光ファイバテープ心線に向かって延びている、請求項2から請求項4の何れか一項に記載の分割治具。
  6. 前記回転部の非回転時には、前記回転部を前記クランプ部に固定させる固定部を有している、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の分割治具。
  7. 前記回転部は、
    前記クランプされた第一領域に対して前記第二領域を回転させるように構成された第一回転部材と、
    前記クランプされた第一領域に対して前記光ファイバテープ心線の前記複数の領域のうち第三領域を前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させるように構成された第二回転部材と、
    前記第一回転部材と前記第二回転部材を連結する連結部と、を有しており、
    前記第一回転部材および前記第二回転部材は、前記クランプ部を前記光ファイバ心線の配列方向に挟むように配置されている、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の分割治具。
  8. 前記連結部は、前記回転部が前記クランプ部に対して所定角度回転した場合に前記クランプ部に当接するように構成されている、請求項7に記載の分割治具。
  9. 前記クランプ部は、
    前記第一領域をクランプするように構成された第一クランプ部材と、
    前記光ファイバテープ心線の前記複数の領域のうち第四領域をクランプするように構成された第二クランプ部材と、を有しており、
    前記第一クランプ部材および前記第二クランプ部材は、前記回転部を前記光ファイバ心線の配列方向に挟むように配置されている、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の分割治具。
  10. 並列に配列された複数の光ファイバ心線と前記複数の光ファイバ心線を一体化する被覆材とを有する光ファイバテープ心線の端部を、前記光ファイバ心線の配列方向に各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように複数の領域に分割する分割方法であって、
    前記複数の領域のうち第一領域を固定する工程と、
    前記固定された第一領域に対して前記複数の領域のうち第二領域を、前記光ファイバ心線の中心軸および配列方向に対して交差する方向に回転させる工程と、
    を含んでいる、分割方法。
  11. 複数の光ファイバ心線が200μmピッチで並列に配列されており、前記配列された光ファイバ心線の周囲がその長手方向に沿って被覆材により被覆されることにより前記配列された光ファイバ心線が一体化されている光ファイバテープ心線と、
    前記光ファイバテープ心線の一端から分岐された各光ファイバ心線の先端にそれぞれコネクタが取り付けられている光コネクタ部と、を備えており、
    前記光ファイバテープ心線の他端は、各領域が少なくとも1本の光ファイバ心線を含むように、複数の領域に分割されている、ファンアウトコード。
  12. 複数のアダプタを有する筐体と、
    前記筐体内に配置された請求項11に記載のファンアウトコードと、
    を備えており、
    前記光コネクタ部のコネクタは対応する前記アダプタに接続されている、光配線用パネル。
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