JP2021134947A - 熱音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱音響現象を安定的に発生させつつ、高い変換効率を有する熱音響装置を提供する。【解決手段】 ループ管と、前記ループ管に設けられ、一方側と他方側との温度勾配によって発振するスタックと、前記スタックの前記一方側と熱交換を行う第1熱交換器と、前記スタックの前記他方側と熱交換を行う第2熱交換器と、流体が封入され、熱源から前記第1熱交換器へ前記流体の対流により熱を輸送する熱輸送管と、前記スタックの発振開始時における前記一方側の温度低下を補償する熱補償部と、を備え、前記熱補償部は、前記熱輸送管を流れる前記流体を貯留する貯留部と、前記貯留部から前記第1熱交換器へ熱伝導により熱を輸送する熱伝導部と、を有し、前記熱伝導部の熱伝導率は、前記流体の熱伝導率よりも高い、熱音響装置。【選択図】 図2

Description

本発明は、熱音響装置に関する。
炉等で生じた排熱を利用して、冷熱を得ることができる熱音響装置が知られている。特許文献1には、ループ管と、ループ管内に設けられた第1スタック及び第2スタックとを備える熱音響装置が開示されている。第1スタックは熱源側に接続され、温度勾配によってループ管内に音波を発生させる。第2スタックでは当該音波によって温度勾配が発生し、その結果、当該温度勾配の低温側に接続されている冷却対象が冷却される。
また、特許文献2には、冷熱生成部の排熱を貯蔵可能な蓄熱器を設けることで、放熱器での放熱量の変動を抑制する技術が開示されている。特許文献2において、蓄熱器は、所定温度で固相と液相に相変化可能な固液相変化材(例えばパラフィン)である。
特開2018−25340号公報 特開2018−128191号公報
熱音響装置において、熱エネルギーを音エネルギーへ変換する熱音響現象を安定して生じさせることが重要である。スタックにおける発振の開始直後に、発振状態を維持するために必要な熱量が不足すると、スタックにおける発振が継続しない。このため、従来はスタックの発振に必要な熱量よりも十分に多い熱量をスタックに与えることで、熱音響現象を安定的に生じさせている。
また、炉等で生じた排熱をより有効に利用するために、スタックにおいて高い変換効率で熱エネルギーを音エネルギーへ変換することが求められている。熱音響装置において、例えばスタックの大きさ等の機械的な構造が決まると、熱音響装置からの出力熱量も一意に決まる。スタックの熱容量に対して過度に大きい熱量を入力しても、入力熱量の全てが音エネルギーへ変換されるわけではない。このため、高い変換効率でスタックを発振させるには、スタックの発振に必要な最低限の熱量を与えることが好適である。
しかしながら、従来の熱音響装置では、熱音響現象を安定的に発生させるために、発振に最低限必要な熱量よりも十分多くの熱量をスタックに供給しており、発振後もそのまま十分多くの熱量をスタックに与え続けているため、高変換効率でのスタックの発振と、スタックの安定的発振とを両立させることができなかった。
本発明は、熱音響現象を安定的に発生させつつ、高い変換効率を有する熱音響装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明の熱音響装置は、ループ管と、前記ループ管に設けられ、一方側と他方側との温度勾配によって発振するスタックと、前記スタックの前記一方側と熱交換を行う第1熱交換器と、前記スタックの前記他方側と熱交換を行う第2熱交換器と、流体が封入され、熱源から前記第1熱交換器へ前記流体の対流により熱を輸送する熱輸送管と、前記スタックの発振開始時における前記一方側の温度低下を補償する熱補償部と、を備え、前記熱補償部は、前記熱輸送管を流れる前記流体を貯留する貯留部と、前記貯留部から前記第1熱交換器へ熱伝導により熱を輸送する熱伝導部と、を有し、前記熱伝導部の熱伝導率は、前記流体の熱伝導率よりも高い、熱音響装置である。
スタックの発振開始によりスタックの一方側の温度が低下すると、第1熱交換器の温度も低下する。これにより、貯留部側の温度と、第1熱交換器側の温度との間に差が生じるため、熱伝導部内において貯留部側から第1熱交換器側への熱量の移動が生じる。その結果、熱補償部は、スタックの一方側へ追加の熱量を加えることができる。特に、熱伝導部は、熱輸送管内の流体(以下、当該流体を「加熱流体」と適宜称する。)よりも高い熱伝導率を有するため、熱応答性が加熱流体よりも高い。このため、熱補償部により、発振開始直後において一時的にスタックの一方側へ追加の熱量を加えることができる。以上により、スタックの発振に必要な最低限の熱量を第1熱交換器からスタックの一方側に与えることで、高い変換効率を実現しつつ、スタックにおける発振開始直後のスタックの一方側の温度低下を熱補償部により補償することで、スタックにおける発振を安定的に継続させることができる。これにより、熱音響現象を安定的に発生させつつ、高い変換効率を有する熱音響装置を提供することができる。
(2) 好ましくは、前記熱伝導部の第1部分は、前記貯留部内に設けられ、前記熱伝導部の第2部分は、前記熱輸送管のうち前記貯留部が接続する位置よりも前記第1熱交換器側の部分、又は前記第1熱交換器に設けられる。このように構成することで、スタックの一方側へより確実に追加の熱量を加えることができる。
(3) 好ましくは、前記第1部分は、複数の凸部、蛇腹形状又はコイル形状を有する。このように構成することで、第1部分の表面積が大きくなるため、複数の凸部等を設けない場合と比べ、より効率的に貯留部内の加熱流体と第1部分との間で熱交換を行うことができる。
(4) 好ましくは、前記熱輸送管と前記貯留部とを並列に接続する分岐管をさらに備える。このように構成することで、熱輸送管とは別に設けられている貯留部に、より多くの加熱流体を貯留することができ、貯留部内の加熱流体が有する熱量も、より多くなる。このため、貯留部内の熱伝導部の温度が低下しにくくなり、貯留部側の熱伝導部の温度と第1熱交換器側の熱伝導部の温度との間に差が生じやすくなる。これにより、熱伝導部内において貯留部側から第1熱交換器側への熱量の移動がより確実に生じる。この結果、スタックの一方側の温度低下をより確実に抑制することができる。
(5) 好ましくは、前記貯留部は、前記熱輸送管に直列に接続し、前記貯留部の断面積は、前記熱輸送管の断面積よりも大きい。このように構成することで、貯留部により多くの加熱流体を貯留することができ、貯留部内の加熱流体が有する熱量も、より多くなる。このため、貯留部内の熱伝導部の温度が低下しにくくなり、貯留部側の熱伝導部の温度と第1熱交換器側の熱伝導部の温度との間に差が生じやすくなる。これにより、熱伝導部内において貯留部側から第1熱交換器側への熱量の移動がより確実に生じる。この結果、スタックの一方側の温度低下をより確実に抑制することができる。
(6) 好ましくは、前記熱補償部は、前記熱伝導部を加熱するヒータを有する。このように構成することで、ヒータの加熱による追加の熱量を、熱伝導部を介してスタックの一方側へ供給することができるため、スタックにおける発振をより安定的に継続させることができる。
(7) 好ましくは、状態変化により生じた熱の出入りを利用して蓄熱又は放熱を行う蓄熱材を封入している蓄熱部をさらに備え、前記蓄熱部は、前記熱補償部よりも前記熱源側に位置する前記熱輸送管内の前記流体と熱交換を行う。このように構成することで、熱輸送管内を流れる流体の温度の変動を抑制することができるため、より熱容量の大きいスタックを安定的に発振させることができる。その結果、変換効率をより高くすることができる。
本発明によれば、熱音響現象を安定的に発生させつつ、高い変換効率を有する熱音響装置を提供することができる。
実施形態に係る熱音響装置を示す概略構成図である。 実施形態に係る熱補償部を示す概略構成図である。 実施形態に係る熱伝導部を斜め上から見た斜視図である。 実施形態に係る蓄熱部を示す概略構成図である。 実施形態に係る第1スタックの第1端部の温度を発振温度にするために必要な熱量を概略的に説明するグラフである。 実施形態に係る第1スタックの第1端部において消費される熱量の内訳を概略的に説明するグラフである。 第1変形例に係る熱補償部を示す概略構成図である。 第2変形例に係る熱補償部を説明する説明図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<熱音響装置の全体構成>
図1は、熱音響装置10の一例を示す概略構成図である。熱音響装置10は、ループ管11と、第1スタック20と、第1スタック20側の第1熱交換器24及び第2熱交換器25と、第2スタック30と、第2スタック30側の第1熱交換器34及び第2熱交換器35と、熱輸送管40と、熱補償部50と、蓄熱部60と、を備える。
熱輸送管40は、加熱流体が封入されている配管である。加熱流体は、例えば窒素ガス、空気、熱源70で発生した排ガス又はこれらの混合気体である。加熱流体は、油等の液体であってもよい。熱輸送管40は、熱源70と後述の第1熱交換器24とを熱交換可能な状態で接続する。熱源70は、例えば炉である。
熱輸送管40内の加熱流体は、熱源70からの排熱により加熱され、常温よりも高い温度(例えば、摂氏100度以上)となる。加熱流体は、熱輸送管40を熱源70側から第1熱交換器24側へ流れる。熱輸送管40は、熱源70から第1熱交換器24へ、加熱流体の対流により熱を輸送する。ここで「対流」は、熱輸送管40内の温度勾配等により加熱流体が流れる自然対流と、熱輸送管40に接続されている図示省略するポンプにより強制的に気圧差を発生させることで加熱流体を所定方向へ流す強制対流と、を含む。
熱輸送管40は、熱源70と接続している第1領域41と、蓄熱部60内に位置する第2領域42(図4)と、蓄熱部60及び熱補償部50の間に位置する第3領域43と、熱補償部50及び第1熱交換器24の間に位置する第4領域44とを有する。第1〜4領域41〜44は、1個の配管により構成されていてもよいし、複数の配管を接続することで構成されていてもよい。本実施形態において、第3領域43と第4領域44における配管の内径は、等しい。
ループ管11は、環状の配管である。ループ管11は、図1中の上辺及び下辺に相当する短尺な2個の領域と、図1中の右辺及び左辺に相当する長尺な2個の領域と、を有する。ループ管11は、これらの短尺な領域と長尺な領域とをそれぞれ交互に接続することで構成される。ループ管11には、作動流体が封入されている。作動流体は、例えば、空気、窒素、ヘリウム、アルゴン、又はこれらのうち少なくとも2個の混合気体である。第1スタック20と第2スタック30は、ループ管11の長尺な2個の領域中にそれぞれ設けられている。
以下、ループ管11のうち、後述の第1スタック20の第1端部22と第2スタック30の第1端部32とを接続する部分を「一方領域12」と称する。また、ループ管11のうち、後述の第1スタック20の第2端部23と第2スタック30の第2端部33とを接続する部分を「他方領域13」と称する。ループ管11の長尺な領域が延びる方向を「軸方向」と称する。
第1スタック20及び第2スタック30は、柱状の部材であり、複数の微細流路21、31をそれぞれ有する。微細流路21は、軸方向に第1スタック20を貫通する流路であり、微細流路31は、軸方向に第2スタック30を貫通する流路である。微細流路21、31は、作動流体の通路となる。微細流路21、31は、軸方向に長手となる形状を有する。第1スタック20及び第2スタック30は、それぞれ軸方向の一方側に位置する第1端部22、32と、軸方向の他方側に位置する第2端部23、33とを有する。
第1スタック20は、例えば、微細な貫通孔が多数形成された板材を積層して得たブロックにより構成される。積層した板材の貫通孔同士が繋がることで、微細流路21が形成される。前記板材は金属製であり、本実施形態ではステンレス鋼製である。複数の微細流路21は、それぞれ正六角形状の断面を有し、複数の微細流路21が組み合わされることで第1スタック20はハニカム構造を有する。本実施形態に係る第2スタック30は、第1スタック20と同じ構造を有する。なお、第2スタック30は、例えば軸方向の長さや、微細流路31の数が第1スタック20と異なる構成であってもよい。
第1熱交換器24及び第2熱交換器25は、第1スタック20の第1端部22及び第2端部23とそれぞれ隣接する位置に設けられている。本実施形態では、第1スタック20の第1端部22と第2端部23との間に温度勾配を生じさせるために、第1熱交換器24により第1端部22を加熱し、第2熱交換器25により第2端部23を所定の第1基準温度Tr1(例えば、常温)に維持する。すなわち、第1熱交換器24は高温側であり、第2熱交換器25は低温側となる。
第1熱交換器24は、ループ管11の外部に位置する熱輸送管40と第1端部22との間で熱交換を行う。第1熱交換器24は、ループ管11内に配置される管内部分と、ループ管11外に配置される管外部分とを含む。管内部分は、微細流路21を閉塞しない状態で、第1端部22と接触している。管外部分は、ループ管11の外周面のうち第1端部22に対応する位置に設けられる。第1熱交換器24の管外部分は、外部の熱源70より熱輸送管40を介して熱(熱エネルギー)を受ける。この熱が、第1熱交換器24の管外部分から管内部分を経由して、第1端部22へ伝わる。すなわち、第1熱交換器24は、ループ管11の外部から、第1スタック20の第1端部22を加熱する。
第2熱交換器25は、第1熱交換器24と同様に、管内部分と管外部分を有する。管内部分は第2端部23と接触し、管外部分はループ管11の外部に位置する冷却管(図示省略)へ熱を放出する。これにより、第2熱交換器25は、第2端部23と熱交換を行う。冷却管には熱輸送管40を流れる流体よりも低い所定温度(例えば、室温以下の温度)の冷却流体(例えば、水)が流れており、当該冷却流体の温度が第2熱交換器25を介して第2端部23へ伝わることで、第2端部23の温度は第1基準温度Tr1に維持される。
第1熱交換器24及び第2熱交換器25によって、第1スタック20の第1端部22と第2端部23との間の温度勾配(温度差)dT1を制御することができる。第1スタック20の第1端部22が温度Th1であり、第2端部23が温度Tc1であるとき、温度勾配dT1は、(Th1−Tc1)である。
上記のように、第2熱交換器25により第2端部23の温度が第1基準温度Tr1に維持されている状態(すなわち、Tc1=Tr1)で、第1熱交換器24により第1端部22が十分に加熱され、温度勾配dT1が所定の臨界点C1以上になると、第1スタック20は自励発振をする。換言すれば、温度勾配dT1が所定の臨界点C1以上になると、第1スタック20は熱エネルギーを音エネルギーに変換し、これにより第1スタック20内の作動流体が振動する。この結果、ループ管11内に定在波を含む音波が発生する。
すなわち、第1スタック20、第1熱交換器24及び第2熱交換器25は、熱輸送管40を介して伝わる熱源70の熱をループ管11内の作動流体の振動に変換することで音波を発生させる熱音響原動機(熱音響エンジン)として機能する。
第1熱交換器34及び第2熱交換器35は、第2スタック30の第1端部32及び第2端部33とそれぞれ隣接する位置に設けられている。第1熱交換器34及び第2熱交換器35は、第1端部32及び第2端部33とそれぞれ熱交換を行う。
第1熱交換器34は、微細流路31を閉塞しない状態で第1端部32と接触している管内部分と、ループ管11の外周面のうち第1端部32に対応する位置に設けられる管外部分と、を含む。第1熱交換器34は、ループ管11の外部と第2スタック30の第1端部32との間で熱を伝導することにより、第1端部32の温度を調節する機能を有する。例えば、第1熱交換器34は、第1端部32の温度を所定の第2基準温度Tr2(例えば、室温)に保つ。
第2熱交換器35は、第1熱交換器34と同様に、管内部分と管外部分を有する。管内部分は第2端部33と接触し、管外部分はループ管11の外部に位置する冷却対象80と熱伝導可能な状態で接続されている。
ループ管11内の作動流体の振動が第2スタック30に伝わると、第2スタック30は、音エネルギーを熱エネルギーに変換する。これにより、第2スタック30において、第1端部32を低温側、第2端部33を高温側とする温度勾配が生じる。第1端部32は、上記のように第1熱交換器34により所定の第2基準温度Tr2に維持されているため、第2熱交換器35は、当該温度勾配を維持するために管外部分から冷却対象80の熱を吸収し、管内部分を経由して第2スタック30の第2端部33を加熱する。これにより、冷却対象80を冷却することができる。
すなわち、第2スタック30、第1熱交換器34及び第2熱交換器35は、音波(作動流体の振動)から温度勾配を発生させる熱音響ヒートポンプとして機能する。
図2は、熱音響装置10のうち熱補償部50を含む部分を拡大して示す概略構成図である。熱補償部50は、第1スタック20が発振を開始する際に消費する熱を補償し、第1スタック20の発振が不安定となるのを防止する機能を有する。熱補償部50は、貯留部51と、熱伝導部52と、分岐管53、54とを有する。
貯留部51は、加熱流体を貯留するタンクである。貯留部51は、分岐管53、54を介して熱輸送管40と並列に接続されている。貯留部51の容積は、第1スタック20の発振開始時に不足する熱量よりも大きな熱量を有する加熱流体が貯留されるように、適宜設定される。例えば、貯留部51の容積は、熱輸送管40の第4領域44の容積よりも大きい。
分岐管53、54は、それぞれ熱輸送管40の第3領域43から貯留部51へ分岐する配管である。分岐管53、54には、それぞれ逆流防止弁(図示省略)が設けられていてもよい。分岐管53は、第3領域43から貯留部51に向かう方向に加熱流体を流す。分岐管54は、貯留部51から第3領域43に向かう方向に加熱流体を流す。貯留部51内には加熱流体が充満している。加熱流体は、分岐管53、54を介して第3領域43と貯留部51との間を常時出入りしているため、第3領域43の温度と貯留部51の温度は等しくなっている。
熱伝導部52は、加熱流体の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料により構成される固体の部材であり、例えば金属(好ましくは、銅)である。熱伝導部52は、単一部材により構成されてもよいし、複数の部材を組み合わせることにより構成されてもよい。熱伝導部52は、第1部分521と、第2部分522とを有する。第1部分521は、図2において破線により示す部分であり、貯留部51内に設けられる。第1部分521は、貯留部51内の加熱流体と熱交換を行う。
図3は、斜め上から見た熱伝導部52を示す斜視図である。第1部分521は、複数の凸部523を有する。複数の凸部523により第1部分521の表面積が大きくなるため、凸部523を設けない場合と比べ、より効率的に貯留部51内の加熱流体と熱交換を行うことができる。なお、第1部分521は、薄板を蛇腹状に折りたたんだ蛇腹形状を有していてもよいし、棒材をコイル状に巻いたコイル形状を有していてもよい。
第2部分522は、図2において実線により示す部分であり、第3領域43のうち第4領域44と隣接する部分を取り囲むように設けられる。すなわち、第2部分522は、熱輸送管40のうち貯留部51が接続する位置(すなわち、分岐管53、54が分岐する位置)よりも第1熱交換器24側の部分に設けられる。第2部分522は、熱輸送管40内の加熱流体と熱交換を行う。なお、第2部分522は、第3領域43と第4領域44とを接続する配管そのものであってもよい。
また、第2部分522は、第1熱交換器24そのものを取り囲むように設けられてもよい。この場合、第2部分522は、加熱流体を介さずに、第1熱交換器24を経由して第1端部22と熱交換を行う。
第1部分521と第2部分522は、熱伝導可能な状態で接続している。例えば、第1部分521の温度T1よりも第2部分522の温度T2が低い場合、第1部分521の熱が熱伝導により第2部分522へ伝わることで、第2部分522の温度が温度T2よりも高くなる。
本実施形態に係る熱補償部50は、第1部分521から第2部分522への熱伝導を利用して、貯留部51内に蓄えられている熱量を第1スタック20の第1端部22へ供給することで、第1スタック20が発振を開始する際に消費する熱を補償することができる。詳細な作用と効果については、後述する。
図4は、熱音響装置10のうち蓄熱部60を含む部分を拡大して示す概略構成図である。図4では、蓄熱部60を含む領域を部分的に断面図により示し、断面部分についてハッチングを付す。蓄熱部60は、内部に蓄熱材61を封入しているタンクである。蓄熱部60は、熱輸送管40のうち第2領域42を取り囲むように設けられている。蓄熱部60は、第2領域42を流れる加熱流体の温度を蓄熱材61の融点となる温度付近に均一化する機能を有する。
蓄熱材61は、状態変化(例えば、液体・固体間の変化)により生じた熱の出入りを利用して蓄熱又は放熱を行う相変化材料である。換言すれば、蓄熱材61は、潜熱により蓄熱又は放熱を行う潜熱蓄熱材(PCM:Phase Change Material)である。蓄熱材61は、例えば摂氏100度以上の融点Tm1を有する材料であり、具体的には、硝酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の塩(溶融塩)である。
熱源70における排熱量が時間ごとに変動すると、熱輸送管40を流れる加熱流体の温度も時間ごとに変動する。本実施形態では、第1領域41を流れる加熱流体の温度の平均値Ta1と一致する融点Tm1の蓄熱材61を用いる。
第1領域41から第2領域42に流入する加熱流体の温度が平均値Ta1よりも高い場合、固体状態の蓄熱材61は第2領域42を流れる加熱流体から伝わる熱により融解し、加熱流体の熱を潜熱として蓄える(すなわち、蓄熱する)。第1領域41から第2領域42に流入する加熱流体の温度が平均値Ta1よりも低い場合、融解している状態の蓄熱材61は、第2領域42を流れる加熱流体へ潜熱として蓄熱材61が有していた熱を伝え(すなわち、放熱し)、蓄熱材61は凝固する。これにより、蓄熱部60は、第2領域42を流れる加熱流体の温度を融点Tm1付近(すなわち、加熱流体の温度の平均値Ta1付近)に一定に保つことができる。
蓄熱部60に取り囲まれた部分において、第2領域42は蛇行して配置されている。これにより、蓄熱部60を通過する第2領域42の管路長を長くすることができる。管路長が長いほど、加熱流体が第2領域42を通過する時間も長くなるため、加熱流体と蓄熱材61との熱交換をより確実に行うことができる。これにより、加熱流体の温度をより確実に均一化することができる。
なお、第2領域42は、毛細血管のように蓄熱部60内において多数の管に分岐していてもよい。このように構成することで、第2領域42において、蓄熱材61と接する管表面の面積を大きくすることができ、加熱流体と蓄熱材61との熱交換をより確実に行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る熱音響装置10は、ループ管11と、ループ管11に設けられ、第1端部22と第2端部23との温度勾配dT1(≧臨界点C1)によって発振する第1スタック20と、第1スタック20の第1端部22と熱交換を行う第1熱交換器24と、第1スタック20の第2端部23と熱交換を行う第2熱交換器25と、加熱流体が封入され、熱源70から第1熱交換器24へ加熱流体の対流により熱を輸送する熱輸送管40と、第1スタック20の発振開始時における第1端部22側の温度低下を補償する熱補償部50とを備え、熱補償部50は、熱輸送管40を流れる加熱流体を貯留する貯留部51と、貯留部51から第1熱交換器24へ熱伝導により熱を輸送する熱伝導部52とを有し、熱伝導部52の熱伝導率は、加熱流体の熱伝導率よりも高い。
<熱音響装置の作用と効果>
熱音響装置10において、第1スタック20が自励発振するためには、第1スタック20の第1端部22の温度Th1と第2端部23の温度Tc1との間の温度勾配dT1を、所定の臨界点C1以上にすることが必要である。第2端部23の温度Tc1は、上記の通り第1基準温度Tr1に維持されている状態である。このため、第1端部22の温度Th1が、臨界点C1と第1基準温度Tr1との和以上の温度になれば(すなわち、Th1≧C1+Tr1)、第1スタック20は自励発振する。以下、臨界点C1と第1基準温度Tr1との和を「発振温度Ts1」と称する。
図5は、第1端部22の温度Th1を発振温度Ts1にするために必要な熱量を概略的に説明するグラフである。グラフの横軸は時間であり、時点X1は、第1スタック20が発振を開始した時点である。時点X1以前は、第1スタック20は発振しておらず、時点X1よりも後の時間は、第1スタック20は発振を継続している。グラフの縦軸は熱量である。
以下、第1スタック20の第1端部22の温度Th1を発振温度Ts1にするために必要な熱量を「必要熱量」と称する。第1スタック20の発振前(時点X1よりも左側)において、必要熱量は熱量Q1である。これに対し、第1スタック20の発振直後(時点X1の右側近傍)において、必要熱量は熱量Q2まで増加し、その後、必要熱量は熱量Q2で一定となる。発振している状態の第1スタック20は、加えられた熱量のうち一部の熱量dQが音エネルギーへ変換されているため、熱量Q2は熱量Q1よりもdQ分だけ多い。このため、第1スタック20の第1端部22には、第1熱交換器24により熱量Q2以上の熱量が供給される必要がある。
図6は、第1熱交換器24により第1端部22へ一定の熱量Q2が加えられている場合の、第1端部22において使用される熱量の内訳を概略的に説明するグラフである。グラフの横軸は時間であり、グラフの縦軸は熱量である。グラフ線F1は、第1端部22の温度上昇に使用される熱量を示している。グラフ線F2は、第1スタック20の自励発振により熱エネルギーから音エネルギーへ変換される熱量(すなわち、発振に使用される熱量)を示している。
第1スタック20の発振前において、第1端部22へ加えられている熱量Q2はすべて第1端部22の温度上昇に使用される。これにより、第1端部22の温度Th1は、発振温度Ts1よりも高い温度T1になる。ここで、蓄熱部60よりも第1熱交換器24側の各部(熱補償部50、第3領域43及び第4領域44)の温度も、温度T1とほぼ等しくなっている。
そして、時点X1において第1スタック20が自励発振すると、グラフ線F1に加えて、グラフ線F2に示すように熱量Q2の一部は発振のために使用される。このため、発振開始直後において第1端部22の温度上昇のために使用される熱量が熱量Q3まで減少する。その結果、第1端部22の温度Th1は、一時的に温度T2まで低下する。これに伴い、第1端部22に近い第1熱交換器24及び第4領域44からも熱量が吸収され、第1熱交換器24及び第4領域44の温度も温度T2付近まで低下する。
ここで、温度T2が発振温度Ts1よりも低くなると、第1スタック20における自励発振が停止してしまう。特に、熱量Q2は、発振後の必要熱量と等しい熱量であるため、安定して発振が継続している場合には熱音響装置10の変換効率が最大となる一方、何らかの外乱が熱音響装置10に加わると、温度T2が発振温度Ts1よりも低くなるおそれが高い。このため、第1スタック20の発振を安定して継続させるためには、発振開始直後において一時的に第1端部22へ追加の熱量を加える必要がある。しかしながら、蓄熱材61や加熱流体は熱応答性が比較的低く、瞬時的に第1端部22へ追加の熱量を加えることが困難である。
本実施形態では、図2に示すように、熱補償部50において熱伝導部52を有する。上記のように、第1端部22の温度が温度T2まで低下すると、第1熱交換器24の温度もT2近傍まで低下する。これにより、貯留部51側の第1部分521の温度T1と、第1熱交換器24側の第2部分522の温度T2との間に差が生じるため、熱伝導部52内において第1部分521から第2部分522への熱量の移動が生じる。そして、第2部分522から第1熱交換器24を介して、第1端部22へ追加の熱量を加えることができる。
特に、本実施形態に係る貯留部51は、分岐管53、54により熱輸送管40に対して並列に接続されている。このように、熱輸送管40とは別に設けられている貯留部51により多くの加熱流体を貯留することで、第1端部22の温度が低下する場合であっても貯留部51内の温度は低下しにくくなる。このため、第1部分521の温度も低下しにくくなり、第1部分521の温度と第2部分522の温度との間に差が生じやすくなる。これにより、熱伝導部52において第1部分521から第2部分522への熱量の移動がより確実に生じる。この結果、第1スタック20の第1端部22の温度低下をより確実に抑制することができる。
また、熱伝導部52は、加熱流体よりも高い熱伝導率を有するため、熱応答性が加熱流体よりも高い。このため、熱補償部50により、発振開始直後において一時的に第1端部22へ追加の熱量を加えることができる。
以上により、本実施形態に係る熱音響装置10によれば、第1スタック20の発振に必要な最低限の熱量を第1熱交換器24から第1端部22に与えることで、高い変換効率を実現しつつ、第1スタック20における発振開始直後の第1端部22の温度低下を熱補償部50により補償することで、第1スタック20における発振を安定的に継続させることができる。これにより、熱音響現象を安定的に発生させつつ、高い変換効率を有する熱音響装置10を提供することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態に係る熱音響装置を説明した。しかしながら、本発明の実施に関してはこれに限られず、種々の変形を行うことができる。以下、本発明の変形例について、説明する。なお、以下の説明において、実施形態から変更のない部分については同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
<第1変形例>
図7は、第1変形例に係る熱補償部50aを示す概略構成図である。上記の実施形態において、熱補償部50には機械的・電気的要素はなく、貯留部51と熱伝導部52の構造的要素のみを利用して、第1端部22へ追加の熱量を供給する。これに対し、第1変形例に係る熱補償部50aは、ヒータ55を用いることで、第1端部22へさらに追加の熱量を供給する。
熱補償部50aは、貯留部51と、熱伝導部52aと、分岐管53、54と、ヒータ55とを有する。熱伝導部52aは、貯留部51内に設けられている第1部分521aと、熱輸送管40の第3領域43のうち第1熱交換器24側の部分に設けられている第2部分522とを有する。第1部分521aは、円柱形状を有し、上記の実施形態のような凸部523はない。なお、第1部分521aには、凸部523が設けられていてもよい。
ヒータ55は、電源551と、抵抗線552とを有する。電源551から抵抗線552へ電力が供給されると、抵抗線552の温度が上昇する。抵抗線552は、第1部分521aの周りに巻回されており、抵抗線552の温度上昇に伴い、第1部分521aも加熱される。
本変形例では、第1スタック20の発振開始前から電源551をONにし、抵抗線522へ電力を供給する。これにより、抵抗線552を介して第1部分521aが加熱されると、第1部分521aの温度が第2部分522よりも高くなるため、第1部分521aから第2部分522へ熱伝導により熱量の移動が生じる。そして、第2部分522から第1端部22へ、ヒータ55の加熱による追加の熱量を供給する。これにより、第1スタック20の発振開始時における第1端部22の温度低下を熱補償部50aにより補償することができ、第1スタック20における発振をより安定的に継続させることができる。
電源551は、第1スタック20の発振が安定して継続した後OFFにし、抵抗線522への電力の供給を停止する。このように制御することで、発振が安定的に継続した後は、熱源70から供給される排熱のみにより発振を継続することができ、熱音響装置10における変換効率を高く維持することができる。
<第2変形例>
図8は、第2変形例に係る熱補償部50bを説明する説明図である。図8(a)は、熱補償部50bの概略構成を示す。上記の実施形態に係る貯留部51は、熱輸送管40に対して並列に接続されているが、本変形例のように、貯留部は熱輸送管40に対して直列に接続されていてもよい。
熱補償部50bは、貯留部51bと、熱伝導部52bとを有する。貯留部51bは、熱輸送管40の第3領域43と第4領域44との間に直列に接続される配管であり、貯留部51bそのものも熱輸送管40の一部となっている。熱伝導部52bは、貯留部51b内に設けられている第1部分521bと、第4領域44の周りを取り囲むように設けられている第2部分522bとを有する。
図8(b)は、図8(a)の矢印Bの線上で切断した熱音響装置10の構成を簡略化して示す断面図である。図8(b)において、熱輸送管40の第3領域43における配管断面には、ハッチングを付す。また、貯留部51bの内周面を破線により示す。図8(b)に示すように、第3領域43の内径d1よりも貯留部51bの内径d2のほうが大きい。すなわち、貯留部51bの断面積は、第3領域43の断面積よりも大きい。また、第3領域43と第4領域44の断面積は等しいため、貯留部51bの断面積は第4領域44の断面積よりも大きい。このため、貯留部51bは、第3領域43及び第4領域44と比べて、より多くの加熱流体を貯留することができる。
図8(a)を参照する。第1スタック20において発振が開始すると、第1端部22の温度が低下する。これに伴い、第1熱交換器24、第4領域44内の加熱流体の温度も低下し、第2部分522bの温度も低下する。本変形例では、貯留部51bに貯留されている加熱流体が十分多いため、貯留部51b内の加熱流体が有する熱量により、第1部分521bの温度は低下しない(又は、低下する場合であっても、低下する温度はわずかである)。このため、第1部分521bの温度と第2部分522bの温度との間に差が生じ、第1部分521bから第2部分522bへ熱伝導により熱量の移動が生じる。この結果、第2部分522bから第4領域44及び第1熱交換器24を介して第1端部22が加熱され、第1端部22の温度低下が抑制される。
以上により、第1スタック20の発振に必要な最低限度の熱量を与える場合であっても、第1スタック20の発振開始直後の第1端部22の温度低下が熱補償部50bにより補償されることで、第1スタック20の発振は安定的に継続することができる。これにより、熱音響装置10において、熱音響現象を安定的に発生させつつ、高い変換効率を実現することができる。
以上のとおり開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明の熱音響装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
10 熱音響装置
11 ループ管 12 一方領域 13 他方領域
20 第1スタック(スタック) 21 微細流路
22 第1端部(一方側) 23 第2端部(他方側)
24 第1熱交換器 25 第2熱交換器
30 第2スタック 31 微細流路
32 第1端部 33 第2端部
34 第1熱交換器 35 第2熱交換器
40 熱輸送管 41 第1領域 42 第2領域
43 第3領域 44 第4領域
50、50a、50b 熱補償部 51、51b 貯留部
52、52a、52b 熱伝導部
521、521a、521b 第1部分 522、522b 第2部分
523 凸部 53、54 分岐管 55 ヒータ
551 電源 552 抵抗線
60 蓄熱部 61 蓄熱材
70 熱源 80 冷却対象
Th1 (第1端部22の)温度
Tc1 (第2端部23の)温度
dT1 温度勾配
d1 (第3領域43の)内径
d2 (貯留部51bの)内径

Claims (7)

  1. ループ管と、
    前記ループ管に設けられ、一方側と他方側との温度勾配によって発振するスタックと、
    前記スタックの前記一方側と熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記スタックの前記他方側と熱交換を行う第2熱交換器と、
    流体が封入され、熱源から前記第1熱交換器へ前記流体の対流により熱を輸送する熱輸送管と、
    前記スタックの発振開始時における前記一方側の温度低下を補償する熱補償部と、
    を備え、
    前記熱補償部は、
    前記熱輸送管を流れる前記流体を貯留する貯留部と、
    前記貯留部から前記第1熱交換器へ熱伝導により熱を輸送する熱伝導部と、
    を有し、
    前記熱伝導部の熱伝導率は、前記流体の熱伝導率よりも高い、
    熱音響装置。
  2. 前記熱伝導部の第1部分は、前記貯留部内に設けられ、
    前記熱伝導部の第2部分は、前記熱輸送管のうち前記貯留部が接続する位置よりも前記第1熱交換器側の部分、又は前記第1熱交換器に設けられる、
    請求項1に記載の熱音響装置。
  3. 前記第1部分は、複数の凸部、蛇腹形状又はコイル形状を有する、
    請求項2に記載の熱音響装置。
  4. 前記熱輸送管と前記貯留部とを並列に接続する分岐管をさらに備える、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱音響装置。
  5. 前記貯留部は、前記熱輸送管に直列に接続し、
    前記貯留部の断面積は、前記熱輸送管の断面積よりも大きい、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱音響装置。
  6. 前記熱補償部は、前記熱伝導部を加熱するヒータを有する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱音響装置。
  7. 状態変化により生じた熱の出入りを利用して蓄熱又は放熱を行う蓄熱材を封入している蓄熱部をさらに備え、
    前記蓄熱部は、前記熱補償部よりも前記熱源側に位置する前記熱輸送管内の前記流体と熱交換を行う、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の熱音響装置。
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