JP7045896B2 - 液化ガス製造システム - Google Patents
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Description
また、上記特許文献1に開示の技術は、液化天然ガスの沸点(-162℃)よりも低い沸点を持つ液化対象ガス(例えば、沸点-196℃の窒素)の液化を行う場合、液化対象ガスを昇圧させるため、必ず圧縮機を備える構成を採用する必要があり、当該圧縮機の作動に多くの電力(エネルギ)を消費するため、エネルギ効率及び経済性の観点から改善の余地があった。
液化天然ガスの冷熱を利用して液化対象ガスを液化する液化ガス製造システムであって、その特徴構成は、
作動媒体が充填され音波が伝播する音響筒に、前記作動媒体を外部から加熱する加熱器と前記作動媒体を外部から冷却する冷却器と前記加熱器と前記冷却器との間で音波の音響エネルギを増幅する原動機側再生器とから成る原動機を少なくとも1つ以上設けると共に、前記作動媒体が外部から吸熱する吸熱器と前記作動媒体が外部へ放熱する放熱器と前記吸熱器と前記放熱器との間で音波が音響エネルギを消費する形態で圧縮及び膨張する音響側再生器とから成る音響ヒートポンプ部を少なくとも1つ以上設ける熱音響機関と、
前記液化対象ガスを前記加熱器と前記吸熱器とに記載の順に導く液化対象ガス通流路と、
前記液化天然ガスを前記放熱器と前記冷却器とに記載の順に導く液化天然ガス通流路とを備え、
前記液化対象ガスと前記液化天然ガスとを熱交換する第1熱交換器を備え、
前記液化対象ガス通流路は、前記加熱器と前記第1熱交換器と前記吸熱器とに記載の順に前記液化対象ガスを導く通流路であり、
前記液化天然ガス通流路は、前記放熱器と前記冷却器と前記第1熱交換器とに記載の順に前記液化天然ガスを導く通流路である点にある。
更には、音響ヒートポンプ部においては、原動機にて発生させた音響エネルギにより、吸熱器を通過する液化対象ガスから放熱器を通過する液化天然ガスへ熱を汲み上げるヒートポンプ効果により、液化対象ガスの温度を、液化天然ガスの沸点(-162℃)よりも大凡30℃程度低下させることができる。これにより、液化天然ガスの沸点より低い沸点の液化対象ガスについても、圧縮機による昇圧を行うことなく液化できるから、従来技術において消費電力の大部分を占めていた圧縮機の駆動電力を削減でき、エネルギ効率を高め、経済性を高めることができる。
また、機械的な可動部がないため、故障が発生するリスクを低減でき、メンテナンスフリーのシステムを実現できる。
一方、単位時間あたりの液化対象ガスの流量が増加してくると、液化対象ガスが加熱器と吸熱器との双方を通過した後であっても、完全に液化されていない状況となることが想定される。
上記特徴構成によれば、液化対象ガスは、加熱器を通過した後に、第1熱交換器において、残留冷熱を保持する液化天然ガスにて予冷された後、吸熱器にて、液化対象ガスの沸点まで冷却されるから、液化天然ガスの残留冷熱を有効に利用しながらも、液化対象ガスの冷却による降温を促進できる。
結果、当該第1熱交換器を設けない構成に比して、単位時間あたりの液化対象ガスの処理量を増加できる。
前記液化対象ガスと前記液化天然ガスとを熱交換する第2熱交換器を備え、
前記液化対象ガス通流路は、前記加熱器と前記第1熱交換器と前記第2熱交換器と前記吸熱器とに記載の順に前記液化対象ガスを導く通流路であり、
前記液化天然ガス通流路は、前記放熱器と前記冷却器と前記第1熱交換器とに前記液化天然ガスを導く第1液化天然ガス通流路と、前記第2熱交換器に前記液化天然ガスを導く第2液化天然ガス通流路とを有する点にある。
前記第2液化天然ガス通流路の前記第2熱交換器の下流端は、少なくとも前記第1液化天然ガス通流路の前記放熱器よりも下流側に連通接続される点にある。
そこで、当該第2液化天然ガス通流路の第2熱交換器を通過した後の液化天然ガスを、液化対象ガスを沸点まで冷却する放熱器よりも下流側に導いて、冷却器や第1熱交換器での液化対象ガスの冷却の用に供することができる。これにより、吸熱器では液化対象ガスを適切に沸点まで降温させて液化できると共に、より一層のエネルギ効率を高めることができる。
液化天然ガスの冷熱を利用して液化対象ガスを液化する液化ガス製造システムであって、その特徴構成は、
作動媒体が充填され音波が伝播する音響筒に、前記作動媒体を外部から加熱する加熱器と前記作動媒体を外部から冷却する冷却器と前記加熱器と前記冷却器との間で音波の音響エネルギを増幅する原動機側再生器とから成る原動機を少なくとも1つ以上設けると共に、前記作動媒体が外部から吸熱する吸熱器と前記作動媒体が外部へ放熱する放熱器と前記吸熱器と前記放熱器との間で音波が音響エネルギを消費する形態で圧縮及び膨張する音響側再生器とから成る音響ヒートポンプ部を少なくとも1つ以上設ける熱音響機関と、
前記液化対象ガスを前記加熱器と前記吸熱器とに記載の順に導く液化対象ガス通流路と、
前記液化天然ガスを前記放熱器と前記冷却器とに記載の順に導く液化天然ガス通流路とを備え、
前記原動機が複数設けられる構成において、
前記液化天然ガス通流路は、複数の前記冷却器に直列に前記液化天然ガスを導く通流路であり、
前記液化対象ガス通流路は、複数の前記加熱器に並列に前記液化対象ガスを導く通流路である点にある。
更には、音響ヒートポンプ部においては、原動機にて発生させた音響エネルギにより、吸熱器を通過する液化対象ガスから放熱器を通過する液化天然ガスへ熱を汲み上げるヒートポンプ効果により、液化対象ガスの温度を、液化天然ガスの沸点(-162℃)よりも大凡30℃程度低下させることができる。これにより、液化天然ガスの沸点より低い沸点の液化対象ガスについても、圧縮機による昇圧を行うことなく液化できるから、従来技術において消費電力の大部分を占めていた圧縮機の駆動電力を削減でき、エネルギ効率を高め、経済性を高めることができる。
また、機械的な可動部がないため、故障が発生するリスクを低減でき、メンテナンスフリーのシステムを実現できる。
ここで、熱音響機関では、発振温度の低温化を図りつつ、熱音響変換エネルギの増大化を図るべく、原動機の多段化に関する研究が進められている。
一方、液化天然ガスは、多くの潜熱を有するため、原動機の冷却器を通過して温熱を回収した後であっても、その温度は沸点に維持される可能性が高い。
そこで、原動機を複数備えたシステムにおいて、液化天然ガスを複数の冷却器に対して直列に導くことで、夫々の冷却器において、沸点に維持された液化天然ガスを導くことができるのに加えて、流路を分岐させることによる圧力低下を招く虞がないため、単一の圧送ポンプにて圧送することができる。
一方、液化対象ガスは、複数の加熱器を並列に通流することにより、処理量の増加を図ることができる。
以下、図面に基づいて、実施形態に係る液化ガス製造システム100について説明を加える。
〔熱音響機関に係る構成〕
熱音響機関90は、図1に示すように、作動媒体が充填され音波が伝播する第1ループ管T1と第2ループ管T2とが連結管にて連結されて構成された音響筒Tを備え、当該実施形態においては、第1ループ管T1に単一の原動機70が設けられると共に第2ループ管T2に単一の音響ヒートポンプ部80が設けられている。
尚、液化対象ガスとしては、種々のものを採用できるが、当該実施形態にあっては、液化天然ガスの沸点(-162℃)よりも低い沸点を有するガスを好適に採用することができ、例えば、窒素が挙げられる。当該実施形態では、空気から窒素を液化と共に分離しながら液化対象ガスとして生産する構成が採用される。
当該薄板状部材は、例えば、厚さが50μm以上100μm以下で、300枚~600枚程度設けられる。当該薄板状部材には、筒軸心方向に沿う方向に貫通する多数の貫通孔(図示せず)が、その直径が200μm~300μm程度で、設けられる。
作動流体を伝搬する音波は、冷却器72から加熱器71の側への進行波を形成する場合、加熱器71近傍での原動機側再生器73としての薄板状部材の複数の貫通孔を通過するときに当該貫通孔の内壁に接触して加熱されると共に、加熱器71のフィンにて直接加熱されることで、膨張する。一方、作動流体を伝搬する音波は、加熱器71から冷却器72の側への進行波を形成する場合、冷却器72の近傍での原動機側再生器73としての薄板状部材の複数の貫通孔を通過するときに当該貫通孔の内壁に接触して冷却されると共に、冷却器72のフィンにて直接冷却されることで、収縮する。
これにより、進行波としての音波が自己励起振動を起こし、その音響エネルギが増幅される形態で、熱エネルギが音波の音響エネルギに変換される。
音響ヒートポンプ部80は、作動媒体が外部から吸熱する吸熱器81と作動媒体が外部へ放熱する放熱器82と吸熱器81と放熱器82との間で音波が音響エネルギを消費する形態で圧縮及び膨張する音響側再生器83とから成る。
尚、音響筒Tの筒径、筒長さ、形状等は、特に、原動機側再生器73及び音響側再生器83の貫通孔の孔径に基づいて、原動機70の熱エネルギから音響エネルギへの変換効率、音響ヒートポンプ部80の音響エネルギから熱エネルギへの変換効率が高くなるように、適宜設定される。
これにより、作動流体を伝搬する音波が吸熱器81から放熱器82の側への進行波を形成する場合、作動媒体が、音響側再生器83にて圧縮しながら吸熱して昇温し、放熱器82にて昇温して高温となった状態で放熱する。これにより、放熱器82ではジャケット部を通流する液化天然ガスが、吸熱器81のジャケット部を通流する液化対象ガスよりも高温の作動媒体と熱交換する形態で加熱される。
一方、作動流体を伝搬する音波が放熱器82から吸熱器81の側への進行波を形成する場合、作動媒体は、音響側再生器83にて膨張しながら放熱して降温し、吸熱器81にて降温して低温となった状態で吸熱する。これにより、吸熱器81ではジャケット部を通流する液化対象ガスから、放熱器82のジャケット部を通流する液化天然ガスよりも十分に低温となった作動媒体が良好に吸熱することとなる。
因みに、上述の如く、音響側再生器83にて圧縮しながら吸熱する工程、及び膨張しながら放熱する工程において、音波の音響エネルギが消費され、音波は減衰するが、音響エネルギは、原動機70から逐次補充されるので、音響ヒートポンプ部80のヒートポンプ機能が維持されることとなる。
ここで、液化対象ガスが窒素(通常は、窒素を含む空気)の場合、液化対象ガスは、最終的には、顕熱が回収されて窒素の沸点(-196℃)まで降温する必要があり、更に、液化対象ガスが気体から液体へ状態変化する際の潜熱が回収されている必要がある。
当該実施形態にあっては、液化対象ガスは、音響ヒートポンプ部80の吸熱器81を通過した後に、最も熱が回収された製品(液体)とする必要がある。このため、吸熱器81へ導かれる液化対象ガスは、液化対象ガスの沸点(-196℃)に近い温度にまで降温させておく必要がある。
しかしながら、原動機70の加熱器71を通流する液化対象ガスの流量及び温度、及び冷却器72を通流する液化天然ガスの流量及び温度及び状態(液体又は気体)にもよるが、加熱器71を通過した後の液化対象ガスは、沸点に近い温度にまで十分に冷却されない場合がある。
そこで、当該実施形態にあっては、液化対象ガス通流路Laは、加熱器71を通過した後の液化対象ガスと液化天然ガスとを熱交換する第1熱交換器EX1と、当該第1熱交換器を通過した後の液化対象ガスと液化天然ガスとを熱交換する第2熱交換器EX2とに、記載の順に液化対象ガスを通流させるよう配設されている。
尚、当該実施形態では、液化対象ガスとして空気を液化対象ガス通流路Laに通流させるのであるが、冷却の過程で液体酸素が生成されることになる。当該酸素の沸点は-163℃であるので、吸熱器81を通過して-163℃未満で且つ窒素の沸点の-196℃より高い温度のときに、図示しない精留塔等により、深冷分離されることになる。
当該液化天然ガス通流路Ltは、放熱器82と冷却器72と第1熱交換器EX1とに記載の順に液化天然ガスを導く第1液化天然ガス通流路Lt1と、第2熱交換器EX2に液化天然ガスを導いた後に冷却器72と第1熱交換器EX1との間の第1液化天然ガス通流路Lt1に連通接続する第2液化天然ガス通流路Lt2とから成る。
第1液化天然ガス通流路Lt1と第2液化天然ガス通流路Lt2との上流側分岐部には、第1液化天然ガス通流路Lt1の側と第2液化天然ガス通流路Lt2の側とへの液化天然ガスの流量比を制御自在な流量調整弁Vが設けられており、当該流量調整弁Vにより、流量比が適切な流量に制御される。
さて、第1実施形態で説明した液化ガス製造システム100では、単一の原動機70及び単一の音響ヒートポンプ部80を備える構成例を示した。当該原動機70及び音響ヒートポンプ部80は複数設けられていても構わない。特に、原動機70を多段にすることで、一般に300℃~700℃と高い熱音響機関の発振温度を低下させる研究が進められている。
当該第2実施形態に係る液化ガス製造システム100では2つの原動機70を、第1ループ管T1に備える構成例を示す。尚、当該第2実施形態に係る液化ガス製造システム100では、2つの原動機70を備える構成、及びそれに伴う流路構成が異なるものであり、それ以外の構成については、上記第1実施形態に係る液化ガス製造システム100と同一であるので、説明を割愛することになる。
このような場合には、第1液化天然ガス通流路Lt1は、複数の冷却器(当該第2実施形態にあっては、第1冷却器72a及び第2冷却器72b)に対して直列に液化天然ガスを通流するよう配設することが好ましい。当該構成を採用することで、第1液化天然ガス通流路Lt1を分岐させる場合に比べ、複数の冷却器の夫々に対して十分な流量で、且つ沸点(-162℃)の十分に低温の液化天然ガスを導くことができる。
上記第2実施形態に係る液化ガス製造システム100に関し、熱音響機関が発振し、且つ液化対象ガスを液化する場合の、及び当該第2実施形態に係る構成を採用した場合の原動機70と音響ヒートポンプ部80との形状・配置状態の一例、及びその状態における液化対象ガス及び液化天然ガスとの流量・温度バランスの一例を示すべく、シミュレーションを行った。
尚、当該シミュレーションでは、図2に示す液化ガス製造システムにおいて、音響筒Tの内径30mmとし、原動機側再生器73及び音響側再生器83の水力半径を0.019mm、空隙率を85%、再生器の薄板状部材としての金属メッシュの目開きを0.057mm、線径を0.016mm、作動媒体を6Mpaのヘリウムとした。また、第1原動機側再生器73aの軸方向長さを0.03m、第2原動機側再生器73bの軸方向長さを0.03m、音響側再生器83の軸方向項長さを0.25mとした。
また、χαは筒軸径方向での熱拡散分布の平均とし、χvは筒軸径方向での粘性散逸分布の平均である。
当該条件で上記〔数12〕を満たすことを確認し、第1原動機側再生器73aでは35kWの音響エネルギが生成され、第2原動機側再生器73bでは15kWの音響エネルギが生成され、音響側再生器83にて当該音響エネルギ50kWが消費される試算となった。
また、音響筒Tの筒軸心方向での各位置における圧力振幅、音響エネルギ、粒子速度振幅は、図4のように試算された。
(1)上記実施形態においては、第1熱交換器EX1及び第2熱交換器EX2を備える構成を示したが、液化対象ガスの流量に対して液化天然ガスの流量が十分に確保できる場合等では、当該第1熱交換器EX1及び第2熱交換器EX2は設けない構成を採用しても構わないし、何れか一方を設ける構成を採用しても構わない。
また、第2熱交換器EX2を設けない場合、第2液化天然ガス通流路Lt2は設けない構成が採用される。
しかしながら、当該第2液化天然ガス通流路Lt2は、吸熱器81と冷却器72との間の第1液化天然ガス通流路Lt1に連通接続される構成を採用しても構わない。
これにより、第2熱交換器EX2を通過した後の液化天然ガスが有する冷熱を第1熱交換器EX1のみならず、冷却器72でも利用可能となる。
また、第2熱交換器EX2の下流側の第2液化天然ガス通流路Lt2は、冷熱を保有してない状態である場合、第1熱交換器EX1等の他の機器を通流することなく、下流の都市ガス通流路(図示せず)に導かれる構成を採用しても構わない。
当該加圧を行う構成における圧力は、熱音響機関を用いない従来の液化ガス製造設備での加圧圧力(例えば、3.7Mpa)に比べて、十分に低い圧力になる。このため、省費電力の低減を図ることができる。また、第2熱交換器EX2にて酸素を深冷分離できるため、上記実施形態に記載の構成に比して、簡素な構成を採用できる。
71 :加熱器
72 :冷却器
73 :原動機側再生器
80 :音響ヒートポンプ部
81 :吸熱器
82 :放熱器
83 :音響側再生器
90 :熱音響機関
100 :液化ガス製造システム
EX1 :第1熱交換器
EX2 :第2熱交換器
La :液化対象ガス通流路
La1 :第1液化対象ガス通流路
La2 :第2液化対象ガス通流路
Lt :液化天然ガス通流路
T :音響筒
Claims (4)
- 液化天然ガスの冷熱を利用して液化対象ガスを液化する液化ガス製造システムであって、
作動媒体が充填され音波が伝播する音響筒に、前記作動媒体を外部から加熱する加熱器と前記作動媒体を外部から冷却する冷却器と前記加熱器と前記冷却器との間で音波の音響エネルギを増幅する原動機側再生器とから成る原動機を少なくとも1つ以上設けると共に、前記作動媒体が外部から吸熱する吸熱器と前記作動媒体が外部へ放熱する放熱器と前記吸熱器と前記放熱器との間で音波が音響エネルギを消費する形態で圧縮及び膨張する音響側再生器とから成る音響ヒートポンプ部を少なくとも1つ以上設ける熱音響機関と、
前記液化対象ガスを前記加熱器と前記吸熱器とに記載の順に導く液化対象ガス通流路と、
前記液化天然ガスを前記放熱器と前記冷却器とに記載の順に導く液化天然ガス通流路とを備え、
前記液化対象ガスと前記液化天然ガスとを熱交換する第1熱交換器を備え、
前記液化対象ガス通流路は、前記加熱器と前記第1熱交換器と前記吸熱器とに記載の順に前記液化対象ガスを導く通流路であり、
前記液化天然ガス通流路は、前記放熱器と前記冷却器と前記第1熱交換器とに記載の順に前記液化天然ガスを導く通流路である液化ガス製造システム。 - 前記液化対象ガスと前記液化天然ガスとを熱交換する第2熱交換器を備え、
前記液化対象ガス通流路は、前記加熱器と前記第1熱交換器と前記第2熱交換器と前記吸熱器とに記載の順に前記液化対象ガスを導く通流路であり、
前記液化天然ガス通流路は、前記放熱器と前記冷却器と前記第1熱交換器とに前記液化天然ガスを導く第1液化天然ガス通流路と、前記第2熱交換器に前記液化天然ガスを導く第2液化天然ガス通流路とを有する請求項1に記載の液化ガス製造システム。 - 前記第2液化天然ガス通流路の前記第2熱交換器の下流端は、少なくとも前記第1液化天然ガス通流路の前記放熱器よりも下流側に連通接続される請求項2に記載の液化ガス製造システム。
- 液化天然ガスの冷熱を利用して液化対象ガスを液化する液化ガス製造システムであって、
作動媒体が充填され音波が伝播する音響筒に、前記作動媒体を外部から加熱する加熱器と前記作動媒体を外部から冷却する冷却器と前記加熱器と前記冷却器との間で音波の音響エネルギを増幅する原動機側再生器とから成る原動機を少なくとも1つ以上設けると共に、前記作動媒体が外部から吸熱する吸熱器と前記作動媒体が外部へ放熱する放熱器と前記吸熱器と前記放熱器との間で音波が音響エネルギを消費する形態で圧縮及び膨張する音響側再生器とから成る音響ヒートポンプ部を少なくとも1つ以上設ける熱音響機関と、
前記液化対象ガスを前記加熱器と前記吸熱器とに記載の順に導く液化対象ガス通流路と、
前記液化天然ガスを前記放熱器と前記冷却器とに記載の順に導く液化天然ガス通流路とを備え、
前記原動機が複数設けられる構成において、
前記液化天然ガス通流路は、複数の前記冷却器に直列に前記液化天然ガスを導く通流路であり、
前記液化対象ガス通流路は、複数の前記加熱器に並列に前記液化対象ガスを導く通流路である液化ガス製造システム。
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