JP2021134504A - 接合構造、柱梁接合構造、及び、柱梁接合構造の施工方法 - Google Patents

接合構造、柱梁接合構造、及び、柱梁接合構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2方向の曲げモーメントに抵抗できるようにする。【解決手段】第1方向を長手方向とする第1部材と、前記第1方向と交差する第2方向を長手方向とする第2部材と、が接合されている接合構造であって、前記第1部材は、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向の両端に一対の切り欠き部を有し、前記第2部材は、前記第1部材の前記一対の切り欠き部にそれぞれ篏合し、前記第2方向に沿って配置された一対の縁部と、前記一対の縁部の間に挟まれるとともに、前記第1部材によって分断された本体部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、接合構造、柱梁接合構造、及び、柱梁接合構造の施工方法に関する。
柱や梁を、木質板材を重ねた複数層の構造とすることにより、ガセットプレートなどの鉄板を用いることなく仕口を構成した柱梁接合構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、梁を構成する複数層の木質板材のうちの一部を、柱を貫くように構成することで、柱の支圧で梁の曲げモーメントに抵抗する(換言すると、梁の曲げモーメントを支圧力で柱に伝達する)ことが可能である(後述の比較例参照)。
特開2019−203321号公報
しかしながら、上記のような構造では、柱において梁を交差(柱を貫通して交差)させることが困難であった。このため、1方向(梁が沿った方向)の曲げモーメントに対してのみしか抵抗することができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、2方向の曲げモーメントに抵抗できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明の接合構造は、第1方向を長手方向とする第1部材と、前記第1方向と交差する第2方向を長手方向とする第2部材と、が接合されている接合構造であって、前記第1部材は、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向の両端に一対の切り欠き部を有し、前記第2部材は、前記第1部材の前記一対の切り欠き部にそれぞれ篏合し、前記第2方向に沿って配置された一対の縁部と、前記一対の縁部の間に挟まれるとともに、前記第1部材によって分断された本体部と、を有することを特徴とする。
このような接合構造によれば、第1部材と第2部材との交差部分(接合部)を、例えば柱の内部に配置することによって、2方向(第1方向および第2方向)の曲げモーメントに抵抗することができる。
かかる接合構造であって、前記第2部材の前記一対の縁部は、圧縮木材、又は、金属で形成されていることが望ましい。
このような接合構造によれば、面外剛性が向上するので、第3方向の圧力(支圧など)に対しての剛性を高めることができる。
かかる接合構造であって、前記第1部材、および、前記第2部材の前記本体部は、木質の部材であり、それぞれ、前記第3方向に沿う繊維方向の比率が15〜100%であることが望ましい。
このような接合構造によれば、第1部材、および、第2部材の本体部の繊維方向が、全てそれぞれの長手方向に沿っている場合と比べて、曲げモーメントにより抵抗することができる。
かかる接合構造であって、前記第1部材と、前記第2部材の前記本体部との間に、前記第3方向へのずれを抑制するためのずれ抑制部が設けられていることが望ましい。
このような接合構造によれば、第1部材と第2部材(本体部)との第3方向へのずれを抑制することができる。
かかる接合構造であって、前記一対の縁部と前記本体部は、接着剤で接合されていることが望ましい。
このような接合構造によれば、綴り材などを用いずに、縁部と本体部とを固定することができる。
また、かかる目的を達成するために本発明の柱梁接合構造は、上述した接合構造を備えた梁と、柱と、が接合されている柱梁接合構造であって、前記第1部材と前記第2部材との接合部が前記柱の内部に設けられ、前記第1部材および前記第2部材のそれぞれの長手方向の両端部が、前記柱の外側に延出していることを特徴とする。
このような柱梁接合構造によれば、梁を構成する第1部材が柱を第1方向に貫通し、第2部材が柱を第2方向に貫通しているので、2方向(第1方向および第2方向)の曲げモーメントに抵抗することができる。
かかる柱梁接合構造であって、前記柱は、前記接合構造の少なくとも前記接合部を含む部位を前記第3方向に沿わせて収容可能な収容空間を有する柱枠部と、前記収容空間に収容され、前記接合構造の前記第3方向の一方側の端面と当接する蓋部と、を備え、前記柱枠部は、前記接合構造の前記第3方向の他方側の端面と当接する当接面と、前記当接面よりも前記第3方向の前記一方側に突出し、前記当接面とともに前記収容空間を構成する複数の突出部と、を有し、前記第1部材および前記第2部材のそれぞれの長手方向の端部は、隣接する前記突出部の間から前記柱の外側に延出していることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、接合構造の中央部分(第1部材と第2部材の接合部)を柱の内部に配置し、接合構造の外側部分(第1部材と第2部材の長手方向の端部)を柱の外側に配置することができる。
かかる柱梁接合構造であって、当該柱梁接合構造を構成する前記柱の前記第3方向の長さが、対象建物の一つの階層の高さであることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、第3方向に柱梁接合構造を積み重ねることにより、中間部材などを設けることなく、対象建物の柱を構成することができる。
かかる柱梁接合構造であって、当該柱梁接合構造を構成する前記柱の前記第3方向の一方側の端部に、凸部が形成されており、前記柱の前記第3方向の他方側の端部に、前記凸部と篏合する凹部が形成されていることが望ましい。
このような柱梁接合構造によれば、柱梁接合構造を、第3方向に積み重ねやすい。また、第1方向および第2方向へのずれを抑制できる。
また、かかる目的を達成するために本発明の柱梁接合構造の施工方法は、前記第1部材と、前記第2部材とを接合して前記接合構造を施工する接合構造施工ステップと、前記接合構造の少なくとも前記接合部を含む部位を、前記第3方向に沿わせて収容可能な収容空間を有する柱枠部を施工する柱枠部施工ステップと、前記収容部に収容される蓋部を施工する蓋部施工ステップと、前記接合構造の少なくとも前記接合部を含む部位を、前記柱枠部の前記収容空間に挿入する第1挿入ステップと、前記第1挿入ステップの後、前記収容空間に前記蓋部を挿入し、前記接合構造を前記柱枠部と前記蓋部との間に挟む第2挿入ステップと、を有することを特徴とする。
このような柱梁接合構造の施工方法によれば、2方向(第1方向および第2方向)の曲げモーメントに抵抗することができる柱梁接合構造を形成することができる。
本発明によれば、2方向の曲げモーメントに抵抗できるようにすることが可能である。
本実施形態に係る仕口ユニット1を示す斜視図である。 仕口ユニット1の分解斜視図である。 図3Aは、図2の十字パネル20のA−A断面図である。図3Bは、図2の十字パネル20のB−B断面図である。 図4Aは、本実施形態における蓋部12の施工方法の説明図である。図4Bは、蓋部12の施工方法の変形例の説明図である。図4Cは、蓋部12の施工方法の別の変形例の説明図である。 図5Aは、本実施形態における柱枠部11の施工方法の説明図である。図5Bは、柱枠部11の施工方法の変形例の説明図である。 図6A〜図6Cは、十字パネル20の施工方法の一例を示す図である。 図7A〜図7Cは、十字パネル20の施工方法の変形例を示す図である。 図8Aは、ずれ抑制構造の一例を示す図である。図8Bは、ずれ抑制構造の変形例を示す図である。 図9Aおよび図9Bは、仕口ユニット1の施工方法の説明図である。 仕口ユニット1を上下に積み重ねた状態を示す概略側面図である。 仕口ユニット1を水平方向に接合する場合の斜視図である。 比較例の柱梁接合構造を示す斜視図である。 比較例の柱梁接合構造の構成を示す分解斜視図である。
===実施形態===
以下、本発明に係る接合構造を用いた柱梁接合構造を、図を用いて説明する。まず、本実施形態について説明する前に、比較例について説明する。
≪比較例≫
図12は、比較例の柱梁接合構造を示す斜視図である。図13は、比較例の柱梁接合構造の構成を示す分解斜視図である。この比較例において、図に示すように、互いに直交するX方向、Y方向、Z方向を定めている。Z方向は、柱が鉛直に建てられている状態で、上下となる方向(すなわち鉛直方向に沿った方向)である。以下、Z方向のことを上下方向ともいう。また、X方向およびY方向は、上下方向に垂直な方向(水平方向)である。ここでは、柱梁接合構造を構成している木質板材の積層方向をY方向とし、Y方向(およびZ方向)と直交する水平方向をX方向とする。
比較例の柱梁接合構造により接合される柱110および梁120は、図12、図13に示すように、断面が略矩形状をなし、製材、集成材、LVL等の板状をなす3枚の木質板材が積層され、積層されている方向(Y方向)に、綴り材130が貫入されて一体化されている。尚、図面では、積層された木質板材を綴る全ての綴り材及び柱と梁とを接合する全ての綴り材を示すと図面が不明瞭となるため、綴り材130は一部のみを示すものとする。
以下の説明において、柱110を構成する3枚の木質板材のうちの真ん中に配置される木質板材を柱内側木質板材111と称し、柱内側木質板材111を両面から挟む一対の木質板材を柱外側木質板材112と称することとする。また、梁120を構成する3枚の木質板材のうちの真ん中に配置される木質板材を梁内側木質板材121と称し、梁内側木質板材121を両面から挟む一対の木質板材を梁外側木質板材122と称することとする。
柱110を構成する3枚の木質板材、及び、梁120を構成する3枚の木質板材はいずれも、複数の単板の繊維方向を揃えて積層し接着した単板積層材であり、各木質板材にはLVLが使用されている。なお、柱110や梁120を構成している各木質板材(木材)は、異方性の強い材料であり、繊維方向には強度・剛性が高く、繊維方向以外は、強度・剛性が低いことが知られている。図12及び図13では、各木質板材の繊維方向を、各々の木質板材表面に矢印にて示している。
柱110を構成する柱内側木質板材111、一対の柱外側木質板材112はいずれも繊維が上下方向(Z方向)に沿っている。また、柱110を構成する柱外側木質板材112には、梁120が接合される位置に、水平方向及び柱外側木質板材112の面内方向に沿って貫通する柱開孔112aが形成されている。
梁120を構成する梁内側木質板材121は、繊維方向が当該梁120の長手方向(X方向)と直交する上下方向(Z方向)に沿っており、一対の梁外側木質板材122は、繊維方向が梁120の長手方向(ここではX方向)に沿っている。なお、梁内側木質板材121としては、LVLを繊維方向が上下方向(Z方向)に沿うように配置している。繊維方向を上下方向に沿うようにすることで材長(X方向の長さ)が不足する場合、フィンガージョイントにより接合して用いればよい(図13参照)。
一対の梁外側木質板材122は、矩形状に切断された一方の端面がそれぞれ、柱外側木質板材112の側面に当接されている。また、梁外側木質板材122と柱外側木質板材112は、梁120の長手方向(X方向)に沿い、梁外側木質板材122と柱外側木質板材112とに亘る鋼棒140により接合されている。鋼棒140による接合を行うため、柱外側木質板材112により分断されている2つの梁外側木質板材122には、柱110側の端面からX方向に沿う梁開孔122aが各々設けられており、柱外側木質板材112には、柱外側木質板材112のX方向に沿う柱開孔112aが設けられている。
梁開孔122aと柱開孔112aとは、柱外側木質板材112と梁外側木質板材122が接合されたときに、繋がる位置に設けられている。そして、鋼棒140は、梁開孔122aと柱開孔112aとに亘るように配置されて接着剤により接着されている。
一対の柱外側木質板材112と一対の梁外側木質板材122との間に設けられる梁内側木質板材121は、柱外側木質板材112の両側に接合された2つの梁外側木質板材71と積層方向(Y方向)に重ねられるとともに綴り材130により柱外側木質板材112及び2つの梁外側木質板材122と接合されている。このとき、梁内側木質板材121のフィンガージョイントにより接合されている部位(X方向における中央部)が、柱内側木質板材111の幅方向(X方向)における中央に位置するように配置されている。また、梁120における、柱110とは反対側の端部は、一対の梁外側木質板材122が梁内側木質板材121よりも外側(柱110から離れる側)に突出している。
柱内側木質板材111は、梁内側木質板材121により、上下に分断されている。これら上下の柱内側木質板材111は、いずれも柱外側木質板材112と積層方向(Y方向)に重ねられるとともに、上側の柱内側木質板材111の下面が梁内側木質板材121の上面に、下側の柱内側木質板材111の上面が梁内側木質板材121の下面にそれぞれ当接されて、綴り材130により一対の柱外側木質板材112と接合されている。
この比較例の柱梁接合構造によれば、柱110と梁120との接合部において、柱110が梁120を分断している部位(所謂、柱勝ち)と、梁120が柱110を分断している部位(所謂、梁勝ち)が混在している。このため、初期剛性が高く、残留変形が生じにくい。よって、仕口の強度・剛性が高い柱梁接合構造を提供することが可能である。
また、柱内側木質板材111の繊維方向と、当該柱内側木質板材111を分断している梁内側木質板材121の繊維方向とは、同じ方向である。このため、梁120の曲げモーメントは、柱内側木質板材111の分断されている部位に、分断している梁内側木質板材121から柱110の長手方向(繊維方向)に支圧として作用するので、梁120の端が柱110にめり込むなどの損傷は生じ難い。また、このとき、梁内側木質板材121からの支圧が作用する部位は柱110の全幅なので、支圧が作用する部位をより広く確保することが可能である。
また、梁120の梁内側木質板材121は、柱内側木質板材111を分断しており、上側の柱内側木質板材111の下面が梁内側木質板材121の上面に、下側の柱内側木質板材111の上面が梁内側木質板材121の下面にそれぞれ当接されている。このため、柱110と梁120との接合部は、初期剛性が高く、残留変形が生じにくい。更に、柱内側木質板材111を挟んでいる一対の柱外側木質板材112は、繊維方向が柱内側木質板材111と同じなので、柱110の高い強度を確保することが可能である。このため、仕口の強度・剛性が高い柱梁接合構造を提供することが可能である。
なお、この例では、梁内側木質板材121がLVLで構成されており、繊維方向が全てZ方向(上下方向)に沿っているが、これには限られない。例えば、梁内側木質板材121を、LVB、LVLB種、合板、LVLの重ね合わせ(LVL積層体)などで構成してもよく、この場合、上下方向に沿う繊維方向の比率は15〜100%が好ましい。これにより、繊維方向が全て長手方向(X方向)に沿っている場合と比べて、梁120の曲げモーメントを梁内側木質板材121から柱110の繊維方向に支圧として作用させやすくなる。また、柱110の鉛直方向の荷重に対する強度・剛性を高めることができる。
しかしながら、この比較例の構成では、柱110と梁120の接合部において、さらにY方向に沿った梁(梁120と直交する梁)を、柱110を貫くように設けることができない。このためY方向の曲げモーメントには抵抗できない(Y方向の曲げモーメントを柱110に支圧として作用させることができない)という問題がある。そこで、本実施形態の柱梁接合構造(以下、仕口ユニット1ともいう)では、2方向(X方向およびY方向)の曲げモーメントに抵抗できるようにしている。
≪本実施形態(仕口ユニット1)≫
図1は、本実施形態に係る仕口ユニット1を示す斜視図である。図2は、仕口ユニット1の分解斜視図である。
本実施形態の仕口ユニット1は、建物の柱と梁の接合部を構成する部材であり、柱梁接合構造に相当する。また、本実施形態において、対象となる建物は木造建物であり、仕口ユニット1は木質の部材で構成されている。本実施形態においても、比較例と同様に、互いに直交する3方向(X方向、Y方向、Z方向)を定めている。Z方向(上下方向)は、鉛直方向に沿った方向であり、X方向およびY方向は、鉛直方向に垂直な方向(水平方向)である。なお、本実施形態において、X方向は、十字パネル20の板材21の長手方向に沿った方向であり、Y方向は、十字パネル20の板材22の長手方向に沿った方向である。
本実施形態の仕口ユニット1は、図1および図2に示すように、柱部材10と、十字パネル20(接合構造に相当)を備えている。
柱部材10は、建物の柱を構成する部材である。本実施形態における柱は断面(水平断面)が四角の角柱であり、柱部材10も断面が四角(ここでは正方形)に形成されている。また、柱部材10の上端部分の四隅には上方に突出する凸部10aが設けられており、下端部分の四隅には上方に窪んだ凹部10bが設けられている。これらの4つの凸部10aと4つの凹部10bはそれぞれ篏合可能に形成されており、これにより、複数の柱部材10(仕口ユニット1)を上下に連結しやすくなっている。また、柱部材10の上下方向の長さ(換言すると仕口ユニット1の上下方向の長さ)は、対象建物の一つの階層の高さと等しくなるように形成されている。
十字パネル20は、仕口部分における梁を構成する部材である。図1に示すように、十字パネル20の十字状の中央部分(後述する板材21と板材22との接合部)は、柱部材10の内部に配置されており、十字パネル20の十字状の端部は、柱部材10から外側に延出している。そして、柱部材10から延出した十字パネル20の部位は、他の梁部材(後述する外側板材24など)と接合される。なお、本実施形態では、図に示すように、十字パネル20は、柱部材10からX方向およびY方向の両側に(四方に)延出している。そして、この十字パネル20が、X方向およびY方向のそれぞれについて、柱部材10に対して支圧として作用するため、2方向(X方向およびY方向)の曲げモーメントに対して抵抗することができる。
<柱部材10の構成>
本実施形態の柱部材10は、柱枠部11と蓋部12とを備えている。
柱枠部11は、仕口ユニット1における柱部材10の外枠および底部を形成する部材であり、突出部11a、収容端面11b(当接面に相当)、および、前述した凹部10bを有している。また、柱枠部11には、十字パネル20の少なくとも中央部(板材21と板材22との接合部を含む部位)、及び、蓋部12をZ方向に沿わせて収容する収容空間Sが形成されている。
突出部11aは、断面が矩形(本実施形態では正方形)であり、凹部10bに対応する位置(柱枠部11の四隅)において、Z方向に沿って設けられている。これら4つの突出部11aは、収容端面11bよりも上方に突出している。本実施形態において、突出部11aの収容端面11bからのZ方向の突出長さは、十字パネル20のZ方向の長さと、蓋部12のZ方向の長さとの加算値よりも長い。すなわち、柱枠部11の収容空間Sに十字パネル20および蓋部12を収容した状態(図1の状態)において、柱枠部11の突出部11aの上端は、蓋部12の上面(上端面12a)よりも上方に突出しており、この突出部分により凸部10aが形成されることになる。また、隣接する突出部11aの間隔は、十字パネル20の板材21および板材22の厚さとほぼ等しい。これにより、隣接する突出部11aの間に十字パネル20の各板材を通すことができる。換言すると、隣接する突出部11aの間から、各板材の長手方向の端部を柱部材10の外側に延出させることができる。また、4つの突出部11aは、十字パネル20(板材21、板材22)や蓋部12の収容空間Sへの挿入(Z方向に沿った挿入)を案内する機能も有している。
収容端面11bは、収容空間Sの底となる部位(底面)であり、収容空間Sに十字パネル20を収容した際に、十字パネル20の下面と当接する面である。収容端面11bは、十字パネル20の平面形状に対応した形状に形成されている。
収容空間Sは、4つの突出部11aと、収容端面11bとによって、柱枠部11内に形成された空間であり、平面形状が十字状で上方が開放された空間である。前述したように、収容空間Sには、十字パネル20の少なくとも中央部と蓋部12が収容される。
蓋部12は、収容空間Sに挿入される部材であり、十字パネル20を柱枠部11の収容端面11bとの間で挟んで固定するための部材である。このため蓋部12(上端面12aおよび下端面12b)は、十字パネル20の平面形状に対応した形状(十字状)に形成されている。仕口ユニット1において、蓋部12の下端面12bは、十字パネル20の上面と当接している。
なお、図示していないが、柱枠部11および蓋部12の繊維方向は、それぞれ、Z方向(上下方向)に沿っている。これにより、柱部材10の高い強度を確保することが可能である。
<十字パネル20の構成>
図3Aは、図2の十字パネル20のA−A断面図であり、図3Bは、図2の十字パネル20のB−B断面図である。なお、図3Aおよび図3Bでは、参考として、十字パネル20と対向する柱部材10の部位(柱枠部11の収容端面11b、蓋部12の下端面12b)も図示している。
本実施形態の十字パネル20は、X方向(第1方向に相当)を長手方向とする矩形状の板材21(第1部材に相当)と、Y方向(第2方向に相当)を長手方向とする矩形状の板材22(第2部材に相当)と、を備えている。そして、板材21と板材22とが十字状に接合されて十字パネル20が構成されている。接合(施工)方法については後述する。
板材21は、長手方向(ここではX方向)の略中央におけるZ方向の端に、凹状に窪んだ(切り欠かれた)切り欠き部21aを有している。切り欠き部21aは、板材21の上端および下端(Z方向の両端)に一対設けられている。
板材22は、フランジ部22a(縁部に相当)とウェブ部22b(本体部に相当)を有している。
フランジ部22aは、切り欠き部21aに篏合し、Y方向に沿って配置されている。また、フランジ部22aは、一対の切り欠き部21aに対応して、板材22の上端および下端(Z方向の両端)に一対設けられている。
ウェブ部22bは、板材22の本体を構成する部位であり、一対のフランジ部22aの間に挟まれて、Y方向に沿って設けられている。また、ウェブ部22bは、Y方向の略中央に不連続部(空洞部)が設けられており、図3Bに示すように、当該不連続部には板材21(一対の切り欠き部21aの間の部位)が配置されている。換言すると、板材21と板材22とを接合した状態(すなわち十字パネル20)において、ウェブ部22bは、板材21によってY方向に分断されている。
なお、板材22のウェブ部22bが板材21によって分断されている部位、及び、板材21の切り欠き部21aと板材22のフランジ部22aとが篏合している部位(換言すると、板材21と板材22が交差している部位)は、板材21と板材22との接合部に相当する。
本実施形態において、板材21、及び、板材22のウェブ部22bは、比較例の梁内側木質板材121と同様の構成である。すなわち、板材21、及び、板材22のウェブ部22bには、複数の単板の繊維方向を揃えて積層し接着した単板積層材材(LVL)などが用いられており、繊維方向の少なくとも一部(具体的には15〜100%)はZ方向に沿っている。これにより、各部材(板材21、ウェブ22b)の繊維方向が、全てそれぞれの長手方向に沿っている場合と比べて、十字パネル10におけるX方向の曲げモーメント、及び、Y方向の曲げモーメントを柱部材10に支圧として作用させやすくなる。換言すると、X方向の曲げモーメント、及び、Y方向の曲げモーメントにより抵抗することができる。また、柱部材10の鉛直方向の荷重に対する強度・剛性を高めることができる。
また、板材22の一対のフランジ部22aには、Z方向に圧縮された圧縮木材が用いられている。圧縮木材の成形方法としては、ホットプレス法、煮沸法、マイクロウエーブ法、高温高圧水蒸気処理法などがある。このような圧縮木材を用いることにより、面外剛性が向上するため、さらに支圧剛性を高めることができる。
また、後述するように、板材22のフランジ部22aとウェブ部22bは所定強度の接着剤で接合されている。これにより、綴り材などを用いずに、フランジ部22aとウェブ部22bを接合することができる。
≪仕口ユニット1の施工方法≫
<蓋部12の施工について>
図4Aは、本実施形態における蓋部12の施工方法の説明図である。本実施形態では、図に示すように、断面が正方形で同じ長さの5つの棒状部材(角材)を綴り材などで互いに接合して蓋部12を構成している。
また、図4Bは、蓋部12の施工方法の変形例の説明図である。この変形例では、板状部材の両面に断面が正方形の棒状部材(角材)を綴り材などで接合して蓋部12を形成している。
また、図4Cは、蓋部12の施工方法の別の変形例の説明図である。この変形例では、断面が正方形の太い部材の四隅を切り取って蓋部12を形成している。
上記のような方法により、平面形状が十字状の蓋部12を形成することができる。
<柱枠部11の施工について>
図5Aは、本実施形態における柱枠部11の施工方法の説明図である。本実施形態では、図5Aに示すように所定の長さの9つの棒状部材(角材)を綴り材などで互いに接合して柱枠部11を構成している。なお、四隅(突出部11aを構成する部位)には他のものよりも長い棒状部材を用いており、さらにこれらの部材は、他の短い部材よりもZ方向の上側に少しずらして接合する。これにより凹部10bおよび突出部11aを形成することができる。また、5つの短い部材の長手方向の端面によって収容端面11bが形成され、当該収容端面11bと突出部11aとによって収容空間Sが形成される。
また、図5Bは、柱枠部11の施工方法の変形例の説明図である。この変形例では、図の斜線部分を切り取った長い板材(以下、外側板材ともいう)を2つと、長さの短い板材(以下内側板材ともいう)1つとを用意し、2つの外側板材で、内側板材を挟むように接合している。
また、蓋部12と同じ形状の部材の四隅に4つの棒状部材を接合して柱枠部11を構成してもよい。
<十字パネル20の施工について>
図6A〜図6Cは、十字パネル20の施工方法の一例を示す図である。
まず、図6Aに示すように、板材22の下側のフランジ部22aの上にウェブ部22bを、間隔をあけて、配置(所定強度の接着剤(以下、単に接着剤とする)で接着)する。
次に、図6Bに示すように、ウェブ部22bの間に、板材21を上から挿入して、下側のフランジ部22aと板材21の下側の切り欠き部21aを篏合させる。なお、ウェブ部22bと板材21の当接面も接着剤で接着する。
そして、図6Cに示すように、板材21の上側の切り欠き部21aに上側のフランジ部22aを篏合させつつ、上側のフランジ部22aとウェブ部22bとを接着剤で接着する。これにより、板材21と板材22とが接合された十字パネル20が形成される。
図7A〜図7Cは、十字パネル20の施工方法の変形例を示す図である。
まず、図7Aに示すように、板材22の下側のフランジ部22aの上に、板材21を配置し、板材21の下側の切り欠き部21aを下側のフランジ部22aに篏合させる。
次に、図7Bに示すように、下側のフランジ部22aの上の板材21を挟む両側に、ウェブ部22bを配置し、ウェブ部22bと下側のフランジ部22a、および、ウェブ部22bと板材21を接着剤で接着する。
そして、図7Cに示すように、2つのウェブ部22bおよび板材21の上側の切り欠き部21aに上側のフランジ部22aを篏合させつつ、板材21と上側のフランジ部22aを接着剤などで接着する。これにより、板材21と板材22とが接合された十字パネル20が形成される。
なお、上記の変形例の場合、板材21と板材22(ウェブ部22b)との当接面にZ方向へのずれを抑制するずれ抑制構造を設けることが可能である。
図8Aは、ずれ抑制構造の一例を示す図である。
この例では、板材21のY方向端面(ウェブ部22bと当接する端面)に窪み部21c
が設けられており、ウェブ部22bのY方向端面に窪み部21cと対向する窪み部22cが設けられている。そして、板材21の窪み部21cと、ウェブ部22bの窪み部22cとによって形成される空間にコッター23が配置されている。なお、窪み部21c、窪み部22c、および、コッター23は、ずれ抑制部に相当する。
このように、板材21と板材22(ウェブ部22b)との間にコッター23を設けることにより、仕口ユニット1(十字パネル20)にZ方向のせん断力が働いても、十字パネル20の板材21と板材22とがZ方向にずれないようにすることができる。
また、図8Bは、ずれ抑制構造の変形例を示す図である。
この変形例では、ウェブ部22bのY方向端面に突起部22dが設けられており、板材21の窪み部21cと、ウェブ部22bの突起部22dとが篏合している。この例の場合、突起部22dと窪み部21cがずれ抑制部に相当する。
この場合においても、図8Aの場合と同様に、十字パネル20の板材21と板材22(ウェブ部22b)とのZ方向のずれ抑制することができる。
<仕口ユニット1の施工について>
図9Aおよび図9Bは、仕口ユニット1の施工方法の説明図である。
まず、図9Aに示すように、上記の施工方法で形成された柱部材10の柱枠部11の収容空間Sに十字パネル20をZ方向に沿わせて挿入する(第1挿入ステップに相当)。これにより、十字パネル20の下面は、柱枠部11の収容端面11bと当接する。また、十字パネル20の中央部分(交差部分)は、柱部材10(柱枠部11)の内部に収容され、水平方向の端部(板材21および板材22のそれぞれの長手方向の端部)は、柱枠部11の突出部11aの間から柱枠部11の外側に延出する。
次に、図9Bに示すように、収容空間Sの十字パネル20の上に蓋部12を挿入する(第2挿入ステップに相当)。そして、蓋部12の下端面12bを、十字パネル20の上面と当接させる。なお、蓋部12の下端面12bが十字パネル20の上面と当接した状態において、突出部11aの上端は、蓋部12の上端面12aよりも上側に位置している。これにより、図1に示すように、上端の四隅に凸部10aが設けられた仕口ユニット1が形成される。そして、綴り材などで柱枠部11(突出部11a)と蓋部12とを固定する。これにより仕口ユニット1が形成される。
仕口ユニット1の柱部材10のY方向の全幅において、十字パネル20(具体的には板材21)が、柱部材10を構成する柱枠部11の収容端面11bと、蓋部12の下端面12bとの間に挟まれている。また、仕口ユニット1の柱部材10のX方向の全幅において、十字パネル20(具体的には板材22)が、柱部材10を構成する柱枠部11の収容端面11bと、蓋部12の下端面12bとの間に挟まれている。すなわち、X方向とY方向の両方向において十字パネル20は柱部材10を貫通している。これにより、2方向の曲げモーメントに抵抗することができる。
また、実施形態の仕口ユニット1は、上下に複数積み重ねることできる。
図10は、仕口ユニット1を上下に積み重ねた状態を示す概略側面図である。図において、下側の仕口ユニット1の上端の凸部10aと、上側の仕口ユニット1の下端の凹部10bとが篏合している、このように仕口ユニット1の凸部10aと凹部10bを篏合させることで、簡易に、仕口ユニット1を上下に積み重ねることができる。また、仕口ユニット1のZ方向の長さは、対象建物の一つの階層の高さであるので、Z方向に積み重ねることにより、中間部材などを設けることなく、対象建物の柱を構成することができる。また、本実実施形態の仕口ユニット1には、上端に凸部10aを設けており、下端に凹部10bを設けているので、Z方向(上下)に積み重ねやすい。また、仕口ユニット1の凸部10aと凹部10bが篏合しているので、水平方向のせん断力に対してずれにくくなる。なお、上下の仕口ユニット1同士は、例えば、GIR工法(接合ロッドと接着剤を併用して木材を接合する方法)などで接合することが望ましい。
また、図11は、仕口ユニット1を水平方向に接合する場合の一例を示す斜視図である。
ここでは、X方向(板材21の長手方向)側に接合する場合について説明する。この例では、図11に示すように、仕口ユニット1の板材21を挟む両側に、外側板材24を設けている。
外側板材24は、比較例の梁外側木質板材122と同様の構成の部材であり、繊維方向は板材21の長手方向(X方向)に沿っている。また、外側板材24は、板材21のX方向端面よりも外側に突出するように設けられており、その突出部分には綴り材130貫入用の孔24aが形成されている。なお、外側板材24は、比較例と同様のGIR工法で柱部材10(柱枠部11)に接合してもよいし、綴り材など板材21に接合してもよい。
また、水平方向(ここではX方向)に並ぶ仕口ユニット1の対向する部分も同様の構成に形成されている。
また、X方向において対向する板材21同士の間には、添板材25が配置されている。本実施形態において、添板材25はLVLなどの木質板材であり、外側板材24の孔24aとY方向に重なる位置に綴り材30貫入用の孔25aが形成されている。
そして、添板材25を外側板材24で両側から挟んだ状態で、綴り材130により外側板材24と添板材25とを接合する。これにより、隣接する仕口ユニット1同士を水平方向に接合できる。
なお、Y方向(板材22の長手方向)側に接合する場合についても同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の十字パネル20は、X方向を長手方向とする板材21と、Y方向を長手方向とする板材22が接合されて構成されている。板材21は、Z方向の両端に一対の切り欠き部21aを有している。また、板材22は、板材21の一対の切り欠き部21aにそれぞれ篏合し、Y方向に沿って配置された一対のフランジ部22aと、一対のフランジ部22aの間に挟まれるとともに、板材21によって分断されたウェブ部22bと、を有している。また、仕口ユニット1は、十字パネル20の十字状の交差部(板材21と板材22の接合部)が柱部材10の内部に設けられ、板材21および板材22のそれぞれの長手方向の端部が柱部材10の外側に延出している。このように、仕口ユニット1では、十字パネル20が、柱部材10をX方向およびY方向に貫通しているので、2方向(X方向およびY方向)の曲げモーメントに抵抗することができ、仕口の強度・剛性をより高めることができる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
前述の実施形態では、フランジ部22aに圧縮木材を用いていたが、これには限られない。例えば、フランジ部22aを金属(鉄板など)で構成してもよい。これにより、板材22(特にフランジ部22a)における剛性をより高めることができる。
また、前述の実施形態では、仕口ユニット1において、凸部10aおよび凹部10bは柱部材10の四隅に設けられていたが、これには限られない。例えば中央に設けられていてもよい。また、凹凸の関係が逆でもよい。
1 仕口ユニット(柱梁接合構造)、
10 柱部材(柱)、10a 凸部、10b 凹部、
11 柱枠部、11a 突出部、11b 収容端面(当接面)、
12 蓋部、12a 上端面、12b 下端面、
20 十字パネル(接合構造)、
21 板材(第1部材)、21a 切り欠き部、21c 窪み部(ずれ抑制部)、
22 板材(第2部材)、22a フランジ部(縁部)、22b ウェブ部(本体部)、
22c 窪み部(ずれ抑制部)、22d 突起部(ずれ抑制部)、
23 コッター(ずれ抑制部)、
24 外側板材、24a 孔、25 添板材、25a 孔、30 綴り材、
110 柱、111 柱内側木質板材、112 柱外側木質板材、112a 柱開孔、
120 梁、121 梁内側木質板材、122 梁外側木質板材、122a 梁開孔、
130 綴り材、140 鋼棒、
S 収容空間

Claims (10)

  1. 第1方向を長手方向とする第1部材と、前記第1方向と交差する第2方向を長手方向とする第2部材と、が接合されている接合構造であって、
    前記第1部材は、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向の両端に一対の切り欠き部を有し、
    前記第2部材は、
    前記第1部材の前記一対の切り欠き部にそれぞれ篏合し、前記第2方向に沿って配置された一対の縁部と、
    前記一対の縁部の間に挟まれるとともに、前記第1部材によって分断された本体部と、
    を有することを特徴とする接合構造。
  2. 請求項1に記載の接合構造であって、
    前記第2部材の前記一対の縁部は、圧縮木材、又は、金属で形成されている、
    ことを特徴とする接合構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の接合構造であって、
    前記第1部材、および、前記第2部材の前記本体部は、木質の部材であり、それぞれ、前記第3方向に沿う繊維方向の比率が15〜100%である、
    ことを特徴とする接合構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の接合構造であって、
    前記第1部材と、前記第2部材の前記本体部との間に、前記第3方向へのずれを抑制するためのずれ抑制部が設けられている、
    ことを特徴とする接合構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の接合構造であって、
    前記一対の縁部と前記本体部は、接着剤で接合されている、
    ことを特徴とする接合構造。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の接合構造を備えた梁と、柱と、が接合されている柱梁接合構造であって、
    前記第1部材と前記第2部材との接合部が前記柱の内部に設けられ、
    前記第1部材および前記第2部材のそれぞれの長手方向の両端部が、前記柱の外側に延出している、
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  7. 請求項6に記載の柱梁接合構造であって、
    前記柱は、
    前記接合構造の少なくとも前記接合部を含む部位を前記第3方向に沿わせて収容可能な収容空間を有する柱枠部と、
    前記収容空間に収容され、前記接合構造の前記第3方向の一方側の端面と当接する蓋部と、
    を備え、
    前記柱枠部は、
    前記接合構造の前記第3方向の他方側の端面と当接する当接面と、
    前記当接面よりも前記第3方向の前記一方側に突出し、前記当接面とともに前記収容空間を構成する複数の突出部と、
    を有し、
    前記第1部材および前記第2部材のそれぞれの長手方向の端部は、隣接する前記突出部の間から前記柱の外側に延出している、
    ことを特徴とする柱梁接合構造、
  8. 請求項6又は請求項7に記載の柱梁接合構造であって、
    当該柱梁接合構造を構成する前記柱の前記第3方向の長さが、対象建物の一つの階層の高さである、
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  9. 請求項6乃至請求項8の何れかに記載の柱梁接合構造であって、
    当該柱梁接合構造を構成する前記柱の前記第3方向の一方側の端部に、凸部が形成されており、
    前記柱の前記第3方向の他方側の端部に、前記凸部と篏合する凹部が形成されている、
    ことを特徴とする柱梁接合構造。
  10. 請求項6乃至請求項9の何れかに記載の柱梁接合構造の施工方法であって、
    前記第1部材と、前記第2部材とを接合して前記接合構造を施工する接合構造施工ステップと、
    前記接合構造の少なくとも前記接合部を含む部位を、前記第3方向に沿わせて収容可能な収容空間を有する柱枠部を施工する柱枠部施工ステップと、
    前記収容部に収容される蓋部を施工する蓋部施工ステップと、
    前記接合構造の少なくとも前記接合部を含む部位を、前記柱枠部の前記収容空間に挿入する第1挿入ステップと、
    前記第1挿入ステップの後、前記収容空間に前記蓋部を挿入し、前記接合構造を前記柱枠部と前記蓋部との間に挟む第2挿入ステップと、
    を有することを特徴とする柱梁接合構造の施工方法。
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