JP2021133927A - マスタリンク過回転防止プラグ - Google Patents

Abstract

【課題】マスタリンク過回転防止プラグを提供する。【解決手段】機械用のリンクアセンブリは、第１のマスタリンク部３２１、フル履帯リンク１２８、及びプラグを含む。フル履帯リンクは、第１のマスタリンク部に結合される。プラグ４００は、フル履帯リンク内に位置決めされ、第１のマスタリンク部に隣接する。プラグは、第１のマスタリンク部の回転運動を防止するように位置決め及び成形されている。【選択図】図２

Description

本開示は、一般に、機械に関する。より具体的には、この開示は、機械用のリンクアセンブリを目的としている。

履帯式作業機械は、通常、スプロケット、アイドラ、及び履帯リンクアセンブリを有している。作業機械の使用中には、スプロケットが回転して履帯リンクアセンブリと係合し、これによって履帯リンクアセンブリが、スプロケット及びアイドラによって画定された経路の周りを回転する。履帯リンクアセンブリの回転によって、作業機械は、様々な作業機能を実行するように地面上を推進される。

履帯リンクアセンブリは、一般に一対の平行なチェーンを含んでおり、各平行なチェーンは、一連の連行履帯リンク又はリンクアセンブリで構成されている。履帯リンクアセンブリは、平行なチェーンの間に介在し、平行なチェーンと結合された一連のブシュ及び履帯ピンを更に含む。ブシュ及び連行履帯リンクは、協働して多数の履帯ジョイントを形成し、これにより、例えば履帯リンクアセンブリがスプロケット及びアイドラの周囲を回転するとき、履帯リンクアセンブリを使用する間における履帯リンクに対するブシュの必要な動きを可能にする。

時々、リンクアセンブリは、梱包及び輸送される。時々、リンクアセンブリの構成要素、例えばマスタリンク部は、その取り扱いや輸送中に変形したり損傷したりすることがある。

Ｇｅｒａｒｄｉｎらに付与された米国特許第６，３８６，６５１号には、第１の側壁、第２の側壁を有するリング部材と、それを通って画定された内腔と、第１の側壁に画定された第１のシール溝と、第２の側壁に画定された第２のシール溝と、を含むインサート装置（ｉｎｓｅｒｔ ａｒｒａｎｇｅｍｅｎｔ）について記載されている。インサート装置は、それを通って画定された通路を有するブシュと、ブシュ末端面とを含むことができる。ブシュは、通路が内腔と直線状に位置合わせされ、第１のシール溝がブシュ末端面と相対する関係で位置するように、リング部材に対して位置決めされる。インサート装置は、その中に画定された開口を有するリンクを更に含む。リンクは、リング部材が開口内に位置決めされるようにリング部材に対して位置決めされる。

本開示は、当該技術分野における改善を目的としている。

機械用のリンクアセンブリが本明細書に開示されている。リンクアセンブリには、第１のマスタリンク部及びフル履帯リンクが含まれている。フル履帯リンクは、第１のマスタリンク部に結合される。フル履帯リンクは、それを通って延びる締結開口を含み、第１のマスタリンク部に近接して位置する。リンクアセンブリはプラグを更に含み、プラグは、締結開口内に位置決めされ、締結開口を越えて延び、第１のマスタリンク部に隣接する。

本開示の実施形態の詳細は、その構造及び動作の両方に関して、添付の図面の検討によって部分的に収集され得、図面中、同様の参照番号は、同様の部品を指す。
リンクアセンブリを備えた例示的な機械の図である。 図１からの履帯アセンブリの詳細な斜視図である。 図２からのフル履帯リンクの一部及びプラグの側面図である。 図２からのリンクアセンブリの反対側の斜視図である。 図２からのフル履帯リンク及びマスタリンク部、並びにプラグの別の例示的な実施形態の斜視図である。

添付の図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、様々な実施形態の説明として意図しており、開示が実施され得る唯一の実施形態を表すことを意図するものではない。詳細な説明は、実施形態の完全な理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含む。しかしながら、当業者は、これらの具体的な詳細なしで開示を理解できることが明らかであろう。場合によっては、説明を簡潔にするために、よく知られている構造及び構成要素が、簡略化された形式で示されている。更に、特徴及び外観の一部は、説明を明確且つ容易にするために省略又は誇張されている。

図１は、リンクアセンブリを備えた例示的な機械の図である。図面が同一の特徴の複数の例、例えばローラアセンブリ２５を含む場合、参照番号は、図面の明瞭さと読みやすさを改善するために、特徴の１つの例に関連してのみ示される。これは、同一の特徴の複数の例を含む他の図面にも当てはまる。

機械１０（履帯車両と呼ばれることもある）は、フレーム１１、エンジンアセンブリ１３、及びキャブアセンブリ１５を含むことができ、これらすべてをフレーム１１に搭載することができる。機械１０は、フレーム１１に機械的に結合されたブレードなどの作業器具１７を含むことができる。機械１０は、フレーム１１に機械的に結合された、一般に１２として示される下部走行体アセンブリを更に含むことができる。

下部走行体アセンブリ１２は、駆動スプロケット１９、一対の遊動輪２１、２３、及び遊動輪２１と２３の間に介在している多数のローラアセンブリ２５を含むことができる。（本発明は、楕円形システムでも利用できることに留意されたい。）下部走行体アセンブリ１２は、履帯アセンブリ１４を含むことができる。履帯アセンブリ１４は、リンクアセンブリ１１４に取り付けられた履帯シュー２１４を備えた多数のリンクアセンブリ１１４を含むことができる。機械１０の使用中には、駆動スプロケット１９が回転して履帯アセンブリ１４と係合し、これによって履帯アセンブリ１４が、駆動スプロケット１９及び遊動輪２１、２３によって画定される経路の周りを回転する。履帯アセンブリ１４の回転によって、機械１０は、様々な作業機能を実行するように地面上を推進される。

図２は、図１からの例示的なリンクアセンブリの詳細な斜視図である。リンクアセンブリ１１４は、複数のフル履帯リンク１２８及びマスタリンク３２０を含むことができる。

フル履帯リンク１２８は、本体部材１３０を含むことができる。本体部材１３０は、第１の側面１３２と、第２の側面１３４と、それを通って延びる第１の軸受開口１３６と、それを通って画定された第１の締結開口１５４（締結開口と呼ばれることもある）と、それを通って画定された第２の締結開口１５６と、を含むことができる。一例では、フル履帯リンク１２８は、無支柱（ｓｔｒｕｔ−ｌｅｓｓ）リンク設計などの１つの締結開口のみを含み得る。第１の締結開口１５４は、マスタリンク３２０に近接して位置し得る。

本体部材１３０の第１の側面１３２は、第１の上縁１６２及び第１の下縁１６４を含むことができる。

第１の締結開口１５４は、第１の軸受開口１３６と第２の締結開口１５６との間に介在させることができる。フル履帯リンク１２８はまた、本体部材１３０に画定されるボルト穴を含むことができる。これらのボルト穴は、第１の締結開口１５４及び第２の締結開口１５６内に位置決めすることができる。フル履帯リンク１２８は、本体部材１３０の第１の側面１３２の第１の上縁１６２から外側に延びる第１の最上部延長部材１４０を含むことができる。フル履帯リンク１２８は、本体部材１３０の第１の側面１３２から外側に延びる軸受延長部材１３５を含むことができる。第１の軸受開口１３６は、軸受延長部材１３５を通って延び得る。軸受延長部材１３５は、最上部延長部材１４０から離間することができる。

本体部材１３０は、レール表面１４８及びシュー表面１５０を有することができる。一実施形態では、第１の側面１３２は、第１の側面１３２が第２の側面１３４と同一平面上にないように第２の側面１３４からオフセットされている。側面１３２及び側面１３４をオフセットさせることにより、履帯アセンブリ１４内で利用される場合、隣接するフル履帯リンク１２８同士間に隙間が得られる。一実施形態では、第１の締結開口１５４は、第１の締結開口１５４が第２の締結開口１５６と同一平面上にないように第２の締結開口１５６からオフセットされている。

マスタリンク３２０は、第１のマスタリンク部３２１（マスタリンクの一部又はマスタリンク部と呼ばれることもある）及び第２のマスタリンク部３２２を含むことができる。第１のマスタリンク部３２１は、フル履帯リンク１２８の第１の軸受開口１３６に近接して位置決めすることができる。リンクアセンブリ１１４は、軸受１８０を含むことができる。軸受１８０は、第１の軸受開口１３６を通って延び得る。軸受１８０は、第１のマスタリンク部３２１をフル履帯リンク１２８に結合することができる。

履帯アセンブリ１４は、ファスナアセンブリ１７０を含むことができる。ファスナアセンブリ１７０は、第１の締結開口１５４内に位置し得、ボルト穴を介してフル履帯リンク１２８を通って延び得る。締結アセンブリ１７０は、フル履帯リンク１２８を履帯シュー２１４に結合することができる。

リンクアセンブリ１１４は、プラグ４００（回転防止プラグと呼ばれることもある）を含むことができる。プラグ４００は、第１の締結開口１５４内に位置決めされ、第１の締結開口１５４を越えて延び得る。プラグは、様々な材料から作製することができる。例えば、プラグ４００は、プラスチック又はゴムなどのポリマー材料で作製することができる。

図３は、図２からのフル履帯リンク及びプラグの側面図である。プラグ４００は、外面４１０、第１の側面４２０、第２の側面４３０、底面４４０、及び上面４５０を有することができる。第１の側面４２０は、第２の側面４３０の反対側に位置し得る。底面４４０は、上面４５０の反対側に位置し得る。第１の側面４２０は、上面４５０と底面４４０との間に延び得る。第２の側面４３０は、上面４５０と底面４４０との間に延び得る。

外面４１０は、第１の側面４２０において第１のマスタリンク部３２１に接触し得る。第１の側面４２０は、第１のマスタリンク部３２１の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。第１の側面４２０は、第１のマスタリンク部３２１に隣接して位置決めすることができる。

外面４１０は、第２の側面４３０においてフル履帯リンク１２８に接触し得る。第２の側面４３０は、第１の締結開口１５４の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。第２の側面４３０は、本体部材１３０に隣接して位置決めすることができる。外面４１０は、第１のマスタリンク部３２１及び本体部材１３０に同時に接触し得る。

外面４１０は、底面４４０において締結アセンブリ１７０に接触し得る。底面４４０は、締結アセンブリ１７０の一部に当接するように輪郭部分を有することができる。底面４４０は、締結アセンブリ１７０に隣接して位置決めすることができる。

外面４１０は、上面４５０においてフル履帯リンク１２８に接触し得る。上面４５０は、第１の締結開口１５４の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。上面４５０は、本体部材１３０に隣接して位置決めすることができる。

図４は、図２からのリンクアセンブリの反対側の斜視図である。フル履帯リンク１２８は、本体部材１３０の第２の側面１３４から外側に延びる第２の最上部延長部材１４４を含むことができる。第１のマスタリンク部３２１は、マスタリンク軸受開口３３０及びシューパッド部分３２５を含むことができる。軸受１８０は、第１の軸受開口１３６（図２に示される）及びマスタリンク軸受開口３３０を通って延び得る。シューパッド部３２５は、軸受開口３３０に近接して位置し得る。シューパッド部３２５は、突起としての軸受開口３３０から離れて延び得る。

プラグ４００は、第１の締結開口１５４内に位置決めすることができる。プラグ４００は、第１の締結開口１５４から第１のマスタリンク部３２１に隣接するまで延び得る。

図５は、図２からフル履帯リンク１２８及びマスタリンク部３２１、並びにプラグの別の例示的な実施形態の斜視図である。プラグ５００は、外面５１０、第１の側面５２０、第２の側面５３０、底面５４０、及び上面５５０を有することができる。第１の側面５２０は、第２の側面５３０の反対側に位置し得る。底面５４０は、上面５５０の反対側に位置し得る。第１の側面５２０は、上面５５０と底面５４０との間に延び得る。第２の側面５３０は、上面５５０と底面５４０との間に延び得る。

外面５１０は、第１の側面５２０において第１のマスタリンク部３２１に接触し得る。第１の側面５２０は、第１のマスタリンク部３２１の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。第１の側面５２０は、第１のマスタリンク部３２１に隣接して位置決めすることができる。

外面４１０は、第２の側面５３０においてフル履帯リンク１２８に接触し得る。第２の側面５３０は、第１の締結開口１５４の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。第２の側面５３０は、本体部材１３０に隣接して位置決めすることができる。外面５１０は、第１のマスタリンク部３２１及び本体部材１３０に同時に接触し得る。

外面５１０は、底面５４０においてフル履帯リンク１２８に接触し得る。底面５４０は、第１の締結開口１５４の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。底面５４０は、本体部材１３０に隣接して位置決めすることができる。

外面５１０は、上面５５０においてフル履帯リンク１２８に接触し得る。一実施形態では、上面５５０は、シューパッド部３２５に接触し得、第１のマスタリンク部３２１のさらなる回転を防止し得る。上面５５０は、第１の締結開口１５４及びシューパッド部３２５の弓形部分に当接するように輪郭部分を有することができる。上面５５０は、本体部材１３０及びシューパッド部３２５に隣接して位置決めすることができる。

本開示は、一般に、履帯車両などの機械１０用のリンクアセンブリ１１４に適用される。リンクアセンブリ１１４は、当技術分野で知られている任意の固定式又は移動式の機械で使用できることが理解される。そのような機械は、建設、農業、鉱業、発電、及び／又は他の同様の用途で使用することができる。したがって、そのような機械は、例えば、掘削機、履帯式トラクター、ホイールローダ、オンロード車両、オフロード車両、発電機セット、モータグレーダ、又は他の同様の機械を含み得る。

リンクアセンブリ１１４は、輸送前に巻き取ることができる。リンクアセンブリ１１４の梱包、輸送、及び巻出し中に、コイルの内側のマスタリンク３２０は過回転して、隣接するフル履帯リンク１２８に衝突し、これは機械加工されたマスタリンク表面に不適合な特徴を作り出す可能性がある。この不適合は、噛合いマスタリンクの組み立てに悪影響を及ぼす。マスタリンク上の「立ち上がり」又は「こぶ」により、マスタリンクの面一な噛合い及び組み立てを許容しない場合がある。

リンクアセンブリ１１４は、フル履帯リンク１２８、及びフル履帯リンク１２８に隣接して配置されたマスタリンク３２０を含むことができる。フル履帯リンク１２８は、第１の締結開口１５４内に位置決めされたプラグ４００、５００を備えた本体部材１３０を含むことができる。プラグ４００、５００は、第１のマスタリンク部３２１の回転を防止することができる。プラグ４００、５００は、シューパッド部３２５と接触することによって、第１のマスタリンク部３２１の回転を防止するように位置決めすることができる。プラグ４００、５００はプラスチック又はゴムで構成され得る。プラグ４００、５００は、組み立て、巻き取り、輸送、及び巻き出し工程中に第１のマスタリンク部３２１の過回転を防止し、したがって第１のマスタリンク部３２１の機械加工面３２８への不適合を防止するように構成することができる。

本開示は、その詳細な実施形態に関して示され、説明されてきたが、その形態及び詳細の様々な変更は、請求された開示の精神及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが当業者によって理解されるであろう。したがって、前述の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、開示又は開示の適用及び使用を制限することを意図するものではない。特に、記載された実施形態は、特定のタイプの機械１０と併せて使用することに限定されない。例えば、記載された実施形態は、鉱業、建設、農業、及び発電用途で使用される機械、又はそれらの任意の変形に適用され得る。更に、前節に提示されたいかなる理論に拘束される意図はない。図は、示されている参照項目をよりよく例示するために誇張された寸法及びグラフィック表現を含み得ることも理解され、限定的なものとして明示的に述べられない限り、限定的であるとは見なされない。

上記の利益及び利点は、１つの実施形態に関連し得るか、又はいくつかの実施形態に関連し得ることが理解されるであろう。一実施形態に関連して説明される態様は、他の実施形態に使用できることを意図している。一実施形態に関連する任意の説明は、他の実施形態の同様の特徴に適用され、複数の実施形態の要素を組み合わせて、他の実施形態を形成することができる。実施形態は、記載された問題のいずれか又はすべてを解決するもの、又は記載された利益及び利点のいずれか又はすべてを有するものに限定されない。

Claims (7)

1. 機械用のリンクアセンブリであって、前記リンクアセンブリが、
   第１のマスタリンク部と、
   前記第１のマスタリンク部に結合されたフル履帯リンクであって、前記フル履帯リンクが、
   それを通って延び、前記第１のマスタリンク部に近接して位置する締結開口を含む、フル履帯リンクと、
   前記締結開口内に位置決めされ、前記締結開口を越えて延び、前記第１のマスタリンク部に隣接するプラグと、を備えるリンクアセンブリ。
2. 前記第１のマスタリンク部が、マスタリンク軸受開口を更に含み、前記フル履帯リンクが、軸受開口を更に含み、前記リンクアセンブリが、前記マスタリンク軸受開口及び前記フル履帯リンクの軸受開口を通って延びる軸受を更に備え、前記軸受が、前記第１のマスタリンク部を前記フル履帯リンクに結合する、請求項１に記載のリンクアセンブリ。
3. 前記プラグが、前記締結開口内で実質的に回転することができない、請求項１に記載のリンクアセンブリ。
4. 前記プラグが、前記第１のマスタリンク部及び前記フル履帯リンクに同時に接触する外面を有する、請求項３に記載のリンクアセンブリ。
5. 前記プラグが、
   第１の側面と、
   前記第１の側面の反対側の第２の側面と、
   前記第１の側面から前記第２の側面に延びる底面と、
   前記底面の反対側で、前記第１の側面から前記第２の側面に延びる上面と、を更に備える、請求項１に記載のリンクアセンブリ。
6. 前記第１の側面の一部が、前記第１のマスタリンク部に接触し、前記上面の一部及び前記第２の側面の一部が、前記フル履帯リンクに接触する、請求項５に記載のプラグ。
7. 前記第１の側面が、前記第１のマスタリンク部に隣接して位置決めされ、前記上面及び第２の側面が、前記フル履帯リンクに隣接して位置決めされる、請求項５に記載のプラグ。

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