JP2021133368A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021133368A
JP2021133368A JP2020028395A JP2020028395A JP2021133368A JP 2021133368 A JP2021133368 A JP 2021133368A JP 2020028395 A JP2020028395 A JP 2020028395A JP 2020028395 A JP2020028395 A JP 2020028395A JP 2021133368 A JP2021133368 A JP 2021133368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed
feed bar
bar
clamp
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020028395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7379207B2 (ja
Inventor
興代 伊達
Okiyo Date
興代 伊達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2020028395A priority Critical patent/JP7379207B2/ja
Publication of JP2021133368A publication Critical patent/JP2021133368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7379207B2 publication Critical patent/JP7379207B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

【課題】大きなサイズのワークを搬送出来るようにする。【解決手段】クランプ工程では、クランプ用サーボモータ33d,34dが第1フィードバー31及び第2フィードバー32を互いに接離方向に近づけるとともに、それに同期して、第1フィード用サーボモータ33fが第1フィードバー31を逆搬送方向に駆動するとともに第2フィード用サーボモータ34fが第2フィードバー32を搬送方向に駆動する。離間工程では、クランプ用サーボモータ33d,34dが第1フィードバー31及び第2フィードバー32を互いに接離方向に離間させるとともに、それに同期して、第1フィード用サーボモータ33fが第1フィードバー31を搬送方向に駆動するとともに第2フィード用サーボモータ34fが第2フィードバー32を逆搬送方向に駆動する。【選択図】図6

Description

本発明は、プレス機によって加工されるワークを搬送するワーク搬送装置に関する。
特許文献1には、プレス機に用いられるワーク搬送装置が開示されている。以下に、特許文献1で用いられた符号を括弧書きで表記し、特許文献1に記載の技術について説明する。
特許文献1の記載によると、ワーク搬送装置は、互いに平行な一対のフィードバー(3,3)と、各フィードバー(3、3)の互いに対向する側面に設けられているとともにフィードバー(3,3)の長手方向に所定の間隔で配列された複数のクランプ治具と、一対のフィードバー(3,3)を一体的に昇降させるリフト用サーボモータ(11a,21a)と、一対のフィードバー(3,3)を一体的に長手方向に進退させるフィード用サーボモータ(11c)と、一対のフィードバー(3,3)を相互に接離させるクランプ用サーボモータ(11b,21b)と、を備える。一対のフィードバー(3,3)がクランプ用サーボモータ(11b,21b)によって互いに近づけられると、ワークが一方のフィードバー(3)に取り付けられたクランプ治具と他方のフィードバー(3)に取り付けられたクランプ治具との間に挟まれる。その後、フィードバー(3,3)がリフト用サーボモータ(11a,21a)によって上昇させられた後に、フィード用サーボモータ(11c)によって前進させられる。その後、フィードバー(3,3)がリフト用サーボモータ(11a,21a)によって下降させられた後に、クランプ用サーボモータ(11b,21b)によって互いに離間させられる。その後、フィードバー(3,3)がフィード用サーボモータ(11c)によって元の位置に後退させられる。
特開2003−29088号公報
ところで、特許文献1に記載されたワーク搬送装置によって搬送されるワークのサイズには限りがある。具体的には、一対のフィードバー(3,3)が互いに最も離間した時の一対のクランプ治具の先端同士の間隔よりも大きなサイズのワークを特許文献1のワーク搬送装置によって取り扱うことが出来ない。何故なら、ワークを一対のクランプ治具の間に挟み込んだり、その挟み込みを解除したりすることが出来ないためである。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、大きなサイズのワークを搬送出来るようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するために、ワーク搬送装置が、ワークの搬送方向に沿って設けられた第1フィードバーと、前記搬送方向に直交する接離方向に前記第1フィードバーから離間して、前記第1フィードバーに対して並列される第2フィードバーと、前記搬送方向に配列されて前記第1フィードバーに取り付けられる複数の第1クランプ治具と、前記第1クランプ治具に対応して前記搬送方向に配列されて、前記第2フィードバーに取り付けられる複数の第2クランプ治具と、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを互いに接離方向に接離させるよう前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを駆動するクランプ用駆動部と、前記第1フィードバーを前記搬送方向及び逆搬送方向に駆動する第1フィード用モータと、前記第2フィードバーを前記搬送方向及び逆搬送方向に駆動する第2フィード用モータと、前記クランプ用駆動部、前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを制御する制御部と、を備え、前記制御部が、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記接離方向に互いに近づけるよう前記クランプ用駆動部を作動させるとともに、それに同期して、前記第1フィードバーと前記第2フィードバーのうち一方を前記搬送方向に駆動するよう且つ他方を前記逆搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させるクランプ工程と、前記クランプ工程の後に、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させるフィード工程と、前記フィード工程の後に、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記接離方向に互いに離間させるよう前記クランプ用駆動部を作動させるとともに、それに同期して、前記一方を前記逆搬送方向に駆動するよう且つ前記他方を前記搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させる離間工程と、前記離間工程の後に、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記逆搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させるリターン工程と、を実行する。
また、前記クランプ工程における前記クランプ用駆動部による前記第1フィードバーの移動速度に対する、前記第1フィード用モータによる前記第1フィードバーの移動速度の比は、前記クランプ工程における前記クランプ用駆動部による前記第2フィードバーの移動速度に対する、前記第2フィード用モータによる前記第2フィードバーの移動速度の比に等しいとよい。
また、前記離間工程における前記クランプ用駆動部による前記第1フィードバーの移動速度に対する、前記第1フィード用モータによる前記第1フィードバーの移動速度の比は、前記離間工程における前記クランプ用駆動部による前記第2フィードバーの移動速度に対する、前記第2フィード用モータによる前記第2フィードバーの移動速度の比に等しいとよい。
以上によれば、クランプ工程及び離間工程では、第1フィードバー及び第2フィードバーは、接離方向及び搬送方向に対して斜めな方向に移動する。斜め方向における第1及び第2のクランプ治具のストローク及びこれらの間隔が長いため、ワーク搬送装置によってサイズの大きなワークを搬送することができる。
本発明によれば、ワーク搬送装置によって大きなワークを搬送することができる。
プレス機の正面図である。 プレス機に設けられるワーク搬送装置の平面図である。 ワーク搬送装置の側面図である。 図2に示す切断面IV−IVの断面図である。 図4に示す切断面V−Vの断面図である。 ワーク搬送装置の一対のフィードバーの軌道を示す斜視図である。 互いに最も離間した一対のフィードバーが逆搬送方向に移動した時の状態を示した平面図である。 ワークが対のクランプ治具の間に挟み込まれた時の状態を示した平面図である。 一対のフィードバーが搬送方向に移動した時の状態を示した平面図である。 一対のフィードバーが互いに離間した時の状態を示した平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているところ、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<<1.プレス機>>
図1はプレス機1の正面図である。
図1に示すように、ベッド(ロアーフレーム)11、アップライト(サイドフレーム)12,12及びクラウン(アッパーフレーム)13が矩形枠状に組み立てられている。ここで、ベッド11上には、左右のアップライト12,12が立てられた状態に設けられ、クラウン13がアップライト12,12の上部間に架設されている。
アップライト12,12の間において、ボルスタ14がベッド11上に固定され、ラム15が昇降可能となってクラウン13に取り付けられ、ボルスタ14とラム15が上下方向で対向する。ラム15は、サーボモータ等の動力源及びクランクによって昇降されることによって、ボルスタ14に対して上下方向に接離する。
ラム15の下面には、複数の上金型(パンチ)21が左右方向に等間隔で一列に並んで固定されている。以下では、これら上金型21の列を上金型列という。
ボルスタ14の上面には、複数の下金型(ダイ)22が左右方向に等間隔で一列に並んで固定されている。以下では、これら下金型22の列を下金型列という。
上金型列のピッチと下金型列のピッチは互いに等しい。そして、上金型21と下金型22が上下方向で対向する。
一体の上金型21とそれに対向する一体の下金型22によって1つの加工ステージが構成され、そのような複数の加工ステージが左右一列に並んでいる。ラム15が下降することによって、各加工ステージにおいてワーク(被搬送物、被加工物)9が上金型21と下金型22との間に挟まれて、プレス加工される。
<<2.ワーク搬送装置>>
このプレス機1には、ワーク9を搬送するワーク搬送装置30が設けられている。ワーク搬送装置30はトランスファフィーダと称呼されることもある。ワーク搬送装置30は、ワーク9を下金型列のピッチと等しい搬送距離ずつ段階的に図1中の最も左側の第1加工ステージから最も右側の最終加工ステージに向かって搬送する。ワーク搬送装置30の搬送動作はラム15の昇降動作に同期する。つまり、ラム15が1回の下降・上昇をする毎に、ワーク搬送装置30がワーク9を加工ステージから右隣りの加工ステージに搬送する。従って、ワーク搬送装置30によって搬送されるワーク9は、最も左側の第1加工ステージから順に各加工ステージでプレス加工され、最後に最も右側の最終加工ステージの下金型22から右へ取り出される。なお、以下の説明では、図1中の右方向を搬送方向ともいい、図1中の左方向を逆搬送方向ともいい、図1の紙面の手前に向かう方向を前方向ともいい、図1の紙面の奥に向かう方向を後ろ方向ともいい、前後方向を接離方向ともいう。搬送方向及び逆搬送方向は上下方向及び接離方向に対して直交し、接離方向は上下方向に対して直交する。
図2は、ワーク搬送装置30の平面図である。図3は、ワーク搬送装置30の側面図である。図1〜図3に示すように、ワーク搬送装置30は第1フィードバー31と、第2フィードバー32と、第1の三次元駆動機構33と、第2の三次元駆動機構34と、複数の第1クランプ治具40と、複数の第2クランプ治具60と、制御装置90とを備える。
フィードバー31,32がラム15とボルスタ14との間において左のアップライト12から右のアップライト12にかけて搬送方向に水平に延びている。これらフィードバー31,32は互いに平行に設けられており、第1フィードバー31が第2フィードバー32から前方に離間して配置されている。
第1の三次元駆動機構33が左右のアップライト12の側部に設けられており、第1フィードバー31の両端部が第1の三次元駆動機構33に連結されている。第1の三次元駆動機構33が第1フィードバー31を上下方向、左右方向及び前後方向に移動させる。また、第1の三次元駆動機構33は、前後方向の移動と左右方向の移動の合成により、前後方向及び左右方向に対して斜めな方向(以下、単に斜め方向という。)に第1フィードバー31を移動させることもできる。つまり、第1フィードバー31を左右方向に移動させるとともに、それと同時に第1フィードバー31を前後方向に移動させることによって、斜め方向に第1フィードバー31を移動させる。
第2の三次元駆動機構34が左右のアップライト12の側部に設けられており、第2フィードバー32の両端部が第2の三次元駆動機構34に連結されている。第2の三次元駆動機構34が第2フィードバー32を上下方向、左右方向及び前後方向に移動させる。また、第2の三次元駆動機構34は、前後方向の移動と左右方向の移動の合成により、前後方向及び左右方向に対して斜め方向に第2フィードバー32を移動させることもできる。つまり、第2フィードバー32を左右方向に移動させるとともに、それと同時に第2フィードバー32を前後方向に移動させることによって、斜め方向に第2フィードバー32を移動させる。
第1の三次元駆動機構33は第1リフト用伝動機構33a、第1リフト用サーボモータ33b、第1クランプ用伝動機構33c、第1クランプ用サーボモータ33d、第1フィード用伝動機構33e及び第1フィード用サーボモータ33fを備える。
第1フィードバー31が第1リフト用伝動機構33aに連結されており、第1リフト用伝動機構33aが第1リフト用サーボモータ33bに連結されている。第1フィードバー31が第1リフト用伝動機構33aによって上下方向に往復移動可能に設けられている。第1リフト用伝動機構33aは、第1リフト用サーボモータ33bの出力軸の回転力を第1フィードバー31に伝達するとともに、第1リフト用サーボモータ33bの出力軸の回転運動を第1フィードバー31の上下方向の直線運動に変換する。
第1リフト用伝動機構33aが第1クランプ用伝動機構33cに連結され、第1クランプ用伝動機構33cが第1クランプ用サーボモータ33dに連結されている。第1フィードバー31及び第1リフト用伝動機構33aが第1クランプ用伝動機構33cによって前後方向に往復移動可能に設けられている。第1クランプ用伝動機構33cは、第1クランプ用サーボモータ33dの出力軸の回転力を第1フィードバー31に伝達するとともに、第1クランプ用サーボモータ33dの出力軸の回転運動を第1フィードバー31の前後方向の直線運動に変換する。
第1クランプ用伝動機構33cが第1フィード用伝動機構33eに連結され、第1フィード用伝動機構33eが第1フィード用サーボモータ33fに連結されている。第1フィードバー31、第1リフト用伝動機構33a及び第1クランプ用伝動機構33cが第1フィード用伝動機構33eによって左右方向に往復移動可能に設けられている。第1フィード用伝動機構33eは、第1フィード用サーボモータ33fの出力軸の回転力を第1フィードバー31に伝達するとともに、第1フィード用サーボモータ33fの出力軸の回転運動を第1フィードバー31の左右方向の直線運動に変換する。
第2の三次元駆動機構34は第2リフト用伝動機構34a、第2リフト用サーボモータ34b、第2クランプ用伝動機構34c、クランプ用サーボモータ34d、第2フィード用伝動機構34e及び第2フィード用サーボモータ34fを備える。
第2フィードバー32が第2リフト用伝動機構34aに連結されており、第2リフト用伝動機構34aが第2リフト用サーボモータ34bに連結されている。第2フィードバー32が第2リフト用伝動機構34aによって上下方向に往復移動可能に設けられている。第2リフト用伝動機構34aは、第2リフト用サーボモータ34bの出力軸の回転力を第2フィードバー32に伝達するとともに、第2リフト用サーボモータ34bの出力軸の回転運動を第2フィードバー32の上下方向の直線運動に変換する。
第2リフト用伝動機構34aが第2クランプ用伝動機構34cに連結され、第2クランプ用伝動機構34cがクランプ用サーボモータ34dに連結されている。第2フィードバー32及び第2リフト用伝動機構34aが第2クランプ用伝動機構34cによって前後方向に往復移動可能に設けられている。第2クランプ用伝動機構34cは、クランプ用サーボモータ34dの出力軸の回転力を第2フィードバー32に伝達するとともに、クランプ用サーボモータ34dの出力軸の回転運動を第2フィードバー32の前後方向の直線運動に変換する。
第2クランプ用伝動機構34cが第2フィード用伝動機構34eに連結され、第2フィード用伝動機構34eが第2フィード用サーボモータ34fに連結されている。第2フィードバー32、第2リフト用伝動機構34a及び第2クランプ用伝動機構34cが第2フィード用伝動機構34eによって左右方向に往復移動可能に設けられている。第2フィード用伝動機構34eは、第2フィード用サーボモータ34fの出力軸の回転力を第2フィードバー32に伝達するとともに、第2フィード用サーボモータ34fの出力軸の回転運動を第2フィードバー32の左右方向の直線運動に変換する。
第1リフト用サーボモータ33bには、第1リフト用サーボモータ33bの変位量を検出するエンコーダが設けられている。第1リフト用サーボモータ33bは、エンコーダの検出結果に基づいて制御装置90によってサーボ制御(フィードバック制御)される。第2リフト用サーボモータ34b、クランプ用サーボモータ33d,34d及びフィード用サーボモータ33f,34fについても同様である。制御装置90はマイコン又はプログラマブルロジックコントローラ等からなる。
第1リフト用伝動機構33a、第1リフト用サーボモータ33b、第2リフト用伝動機構34a及び第2リフト用サーボモータ34bの組み合わせがリフト用駆動部である。第1クランプ用伝動機構33c、第1クランプ用サーボモータ33d、第2クランプ用伝動機構34c及びクランプ用サーボモータ34dの組み合わせがクランプ用駆動部である。
第1フィードバー31には、複数の第1クランプ治具40が搬送方向に等間隔で一列に並んで取り付けられている。これら第1クランプ治具40の列を第1治具列という。
第2フィードバー32には、複数の第2クランプ治具60が搬送方向に等間隔で一列に並んで取り付けられている。これら第2クランプ治具60の列を第2治具列という。
第1治具列のピッチと第2治具列のピッチが互いに等しい上、第1治具列及び第2治具列のピッチは上金型列及び下金型列のピッチに等しい。第1クランプ治具40と第2クランプ治具60は斜め方向で互いに対向する。
<<3.第1クランプ治具>>
図4及び図5を参照して、クランプ治具40,60について詳細に説明する。図4は、図2に示すIV−IVの切断面に沿った断面図である。図5は、図4に示すV−Vの切断面に沿った断面図である。
第1クランプ治具40は、第1アーム41、第1ガイド42、第1スライダ43、第1ストッパ45、エアシリンダ(付勢部)46、圧力調整弁49及び第1クランパ50を備える。
<<3−1.第1アーム、ガイド、第1スライダ及び第1クランパ>>
第1アーム41は、ねじ等によって第1フィードバー31に着脱可能に取り付けられている。第1アーム41は、第1フィードバー31からフィードバー31,32の間の内側に向かって斜め方向に延び出ている。
第1アーム41には、斜め方向に延在した溝状又は穴状の第1ガイド42が設けられている。この第1ガイド42に第1スライダ43が装着されて、第1スライダ43及び第1クランパ50が第1ガイド42によって斜め方向に案内される。
第1スライダ43は、第1ガイド42から第1アーム41の先端を越えてフィードバー31,32の間の内側に向かって斜め方向に突出している。第1スライダ43が第1ガイド42に沿ってスライドすることによって、第1スライダ43が第1アーム41の先端から突き出る長さが変化する。
第1スライダ43の先端には第1クランパ50がねじ等によって着脱可能に固定されている。なお、第1クランパ50は、フィンガーと称呼されることもある。
<<3−2.可動範囲制限部>>
上述のように、第1スライダ43及び第1クランパ50は、斜め方向に進退可能となって第1アーム41に取り付けられている。そして、第1スライダ43及び第1クランパ50の可動範囲は、可動範囲制限部によって、つまり、第1長穴44及び第1ストッパ45によって、第1クランパ50が進出した位置と第1クランパ50が後退した位置との間に制限されている。以下、第1長穴44及び第1ストッパ45について詳細に説明する。
第1スライダ43には、斜め方向に長尺な第1長穴44が形成されている。一方、第1ガイド42内において第1ストッパ45が第1アーム41に固定されている。この第1ストッパ45が第1長穴44に差し込まれて、第1長穴44の内面が第1ストッパ45に対して斜め方向に摺動可能とされている。第1ストッパ45が第1長穴44の前端に当接すると、第1スライダ43が第1アーム41の先端から最も長く突き出た状態となっている。一方、第1ストッパ45が第1長穴44の後端に当接すると、第1スライダ43が第1アーム41の先端から最も短く突き出た状態となっている。
<<3−3.エアシリンダ及び圧力調整弁>>
第1アーム41の下面にはエアシリンダ46が取り付けられている。このエアシリンダ46のボディ48が第1フィードバー31と第1ガイド42との間に配置されており、エアシリンダ46のプランジャ47がボディ48から第1ガイド42に向かって突出している。プランジャ47はボディ48に対して斜め方向に進出可能・後退可能に設けられている。
なお、エアシリンダ46が第1フィードバー31に取り付けられてもよい。
エアシリンダ46のボディ48には高圧ガスがコンプレッサーによって供給される。コンプレッサーからエアシリンダ46のボディ48までの配管の中途部には圧力調整弁(レギュレーター)49が設けられている。この圧力調整弁49は、第1フィードバー31の上において第1アーム41の上面に取り付けられている。
圧力調整弁49はボディ48への供給圧を一定に維持するよう調整する。圧力調整弁49による供給圧は手動によって変更可能である。つまり、作業者が圧力調整弁49のハンドルを回転することによって、圧力調整弁49による供給圧が変更される。また、圧力調整弁49には、圧力調整弁49による供給圧を測定して表示するゲージが設けられている。
高圧ガスがコンプレッサーから圧力調整弁49を介してボディ48に供給されることによって、プランジャ47がボディ48から第2クランプ治具60の方へ斜め方向に進出して、第1スライダ43及び第1クランパ50を第2クランプ治具60の方へ付勢している。これにより、第1ストッパ45が第1長穴44の前端に当接して、第1スライダ43が第1アーム41の先端から最も長く突き出た状態となる。その状態で第1スライダ43がエアシリンダ46の方へ押されると、第1スライダ43が第1アーム41に対して相対的に第1フィードバー31の方へ変位し、プランジャ47がボディ48に引き込む。ボディ48への供給圧が一定であるので、プランジャ47が引き込んでも、プランジャ47から第1スライダ43及び第1クランパ50に与えられる荷重は一定である。
なお、エアシリンダ46の代わりに圧縮バネが設けられ、圧縮バネの弾性力によって第1スライダ43及び第1クランパ50が第2クランプ治具60の方へ押されて、第1ストッパ45が第1長穴44の前端に当接していてもよい。
<<4.第2クランプ治具>>
第2クランプ治具60は、第2アーム61、第2ガイド62、第2スライダ63、弾性バネ67、バネ止め68及び第2クランパ70を備える。
<<4−1.第2アーム、第2ガイド、第1スライダ及び第1クランパ>>
第2アーム61は、ねじ等によって第2フィードバー32に着脱可能に取り付けられている。第2アーム61は、第2フィードバー32からフィードバー31,32の間の内側に向かって斜め方向に延び出ている。
第2アーム61には、斜め方向に延在した溝状又は穴状の第2ガイド62が設けられている。この第2ガイド62に第2スライダ63が装着されて、第2スライダ63及び第2クランパ70が第2ガイド62によって斜め方向に案内される。
第2スライダ63は、第2ガイド62から第2アーム61の先端を越えてフィードバー31,32の間の内側に向かって斜め方向に突出している。第2スライダ63が第2ガイド62に沿ってスライドすることによって、第2スライダ63が第2アーム61の先端から突き出る長さが変化する。
第2スライダ63の先端には第2クランパ70がねじ等によって着脱可能に固定されている。なお、第2クランパ70は、フィンガーと称呼されることもある。
<<4−2.可動範囲制限部>>
上述のように、第2スライダ63及び第2クランパ70は、斜め方向に進退可能となって第2アーム61に取り付けられている。そして、第2スライダ63及び第2クランパ70の可動範囲は、可動範囲制限部によって、つまり、第2長穴64及び第2ストッパ65によって、第2クランパ70が進出した位置と第2クランパ70が後退した位置との間に制限されている。以下、第2長穴64及び第2ストッパ65について詳細に説明する。
第2スライダ63には、斜め方向に長尺な第2長穴64が形成されている。一方、第2ガイド62内において第2ストッパ65が第2アーム61に固定されている。この第2ストッパ65が第2長穴64に差し込まれて、第2長穴64の内面が第2ストッパ65に対して斜め方向に摺動可能とされている。第2ストッパ65が第2長穴64の後端に当接すると、第2スライダ63が第2アーム61の先端から最も長く突き出た状態となっている。一方、第2ストッパ65が第2長穴64の前端に当接すると、第2スライダ63が第2アーム61の先端から最も短く突き出た状態となっている。
<<4−3.弾性バネ及びバネ止めについて>>
第2スライダ63の後端面には収容穴66が形成さている。その収容穴66には弾性バネ67が収容されていて、その弾性バネ67の一端が収容穴66の突き当たり部に当接する。弾性バネ67は収容穴66から第2ガイド62内にはみ出ており、弾性バネ67の他端が第2ガイド62の後ろ側においてバネ止め68に当接している。このバネ止め68は第2アーム61の下面に取り付けられている。
弾性バネ67は、バネ止め68から反力を取って、第2スライダ63及び第2クランパ70を第1クランプ治具40の方へ付勢している。これにより、第2ストッパ65が第2長穴64の後端に当接して、第2スライダ63が第2アーム61の先端から最も長く突き出た状態となる。その状態で第2スライダ63が後方に押されると、第2スライダ63が第2アーム61に対して相対的に第2フィードバー32の方へ変位するとともに、弾性バネ67が圧縮変形する。圧縮した弾性バネ67の弾性力は、エアシリンダ46が第1スライダ43を付勢する荷重よりも小さい。
<<5.ワーク搬送装置の動作>>
図6〜図10を参照して、ワーク搬送装置30の動作について詳細に説明する。ここで、図6は、三次元駆動機構33,34によって駆動されるフィードバー31,32の軌道を示す斜視図である。図7は、互いに最も離間したフィードバー31,32が逆搬送方向に移動した時の状態を示した平面図である。図8は、ワーク9がクランプ治具40,60の間に挟み込まれた時の状態を示した平面図である。図9は、フィードバー31,32が搬送方向に移動した時の状態を示した平面図である。図10は、フィードバー31,32が互いに離間した時の状態を示した平面図である。
リフト用サーボモータ33b,34b、クランプ用サーボモータ33d,34d及びフィード用サーボモータ33f,34fの動作タイミング、速度及び変位量は制御装置90によって制御される。
図7に示すように、フィードバー31,32が互いに接近する前には、クランパ50,70がワーク9から離れており、ワーク9がクランパ50,70によって挟み込まれていない。従って、図5に示すように、第1スライダ43がエアシリンダ46のプランジャ47によって第2クランプ治具60の方へ付勢されているが、第1長穴44の前端に第1ストッパ45が当接し、エアシリンダ46による荷重が第1ストッパ45に受けられている。一方、第2スライダ63が弾性バネ67によって第1クランプ治具40の方へ付勢されているが、第2長穴64の後端に第2ストッパ65が当接し、弾性バネ67の弾性力が第2ストッパ65に受けられている。
(1)クランプ工程
制御装置90がクランプ用サーボモータ33d,34d及びフィード用サーボモータ33f、34fを同時に作動させる。そうすると、第1フィードバー31が第1クランプ用サーボモータ33dによって後方に駆動されるとともに、同時に第1フィード用サーボモータ33fによって左方に駆動される。それと同時に、第2フィードバー32が第2クランプ用サーボモータ34dによって前方に駆動されるとともに、同時に第2フィード用サーボモータ34fによって右方に駆動される。そのため、図6及び図8中の矢印Aのように第1フィードバー31が左斜め後ろへ移動し、それと同時に、矢印aのように第2フィードバー32が右斜め前へ移動する。つまり、第1フィードバー31と第2フィードバー32が斜め方向に互いに近づく。
この際、第1クランプ用サーボモータ33dによる第1フィードバー31の後方への移動速度に対する、第1フィード用サーボモータ33fによる第1フィードバー31の左方への移動速度の比は、第2クランプ用サーボモータ34dによる第2フィードバー32の前方への移動速度に対する、第2フィード用サーボモータ34fによる第2フィードバー32の右方への移動速度の比に等しい。好ましくは、第1クランプ用サーボモータ33dによる第1フィードバー31の後方への移動速度と、第2クランプ用サーボモータ34dによる第2フィードバー32の前方への移動速度とは互いに等しく、且つ、第1フィード用サーボモータ33fによる第1フィードバー31の左方への移動速度と、第2フィード用サーボモータ34fによる第2フィードバー32の右方への移動速度とは互いに等しく、これにより第1フィードバー31が斜め方向に移動する速度と、第2フィードバー32が斜め方向に移動する速度とは互いに等しい。
第1フィードバー31の斜め移動に伴って、第1クランプ治具40が下金型22上のワーク9に向かって左斜め後ろへ移動する。それと同時に、第2フィードバー32の斜め移動に伴って、第2クランプ治具60がワーク9に向かって右斜め前へ移動する。従って、ワーク9が第1クランプ治具40の第1クランパ50と第2クランプ治具60の第2クランパ70との間に挟み込まれる。この際のクランプ治具40,60及びワーク9の挙動について以下に詳細に説明する。
フィードバー31,32が互いに接近すると、第1ストッパ45が第1長穴44の前端に当接した状態を保って、第1アーム41、第1スライダ43及び第1クランパ50が一体的にワーク9に向かって左斜め後ろへ移動する。同時に、第2ストッパ65が第2長穴64の後端に当接した状態を保って、第2アーム61、第2スライダ63及び第2クランパ70が一体的にワーク9に向かって右斜め前へ移動する。そして、第1クランパ50がワーク9に当接するとともに、ほぼ同時に第2クランパ70がワーク9に当接する。それゆえ、クランパ50,70の衝撃力によってワーク9が下金型22から飛ぶことを防止できる。また、クランパ50,70がワーク9に当たる時の衝撃力が弾性バネ67やエアシリンダ46に吸収されて、更にエアシリンダ46により減衰されるので、ワーク9が下金型22から飛ばない。
引き続きフィードバー31,32が互いに接近する。そうすると、引き続き第1アーム41がワーク9に向かって左斜め後ろへ移動し、第2アーム61がワーク9に向かって右斜め前へ移動する。ところが、クランパ50,70がワーク9に当接しているので、クランパ50,70及びスライダ43,63が移動しない。それゆえ、第1ストッパ45が第1長穴44の前端から離れるとともに、エアシリンダ46のプランジャ47が第1スライダ43によって押されてボディ48に引き込む。また、第2ストッパ65が第2長穴64の後端から離れるとともに、弾性バネ67が第2スライダ63によって押されて圧縮される。
フィードバー31,32が最も接近すると、第1ストッパ45が第1長穴44の後端と前端との間に位置しており、第1スライダ43及び第1クランパ50は可動範囲の中途部に位置する。そして、プランジャ47から第1スライダ43に与えられる荷重は一定に保たれる。一方、第2ストッパ65が第2長穴64の前端に当たって、第2スライダ63が第2アーム61に対して相対的にそれ以上後方に移動しないように止められる。これにより、プランジャ47から第1スライダ43に与えられる荷重は第2ストッパ65から第2スライダ63に与えられる反力と釣り合って、ワーク9がセンタリングされる。第2ストッパ65が第2長穴64の前端に当たっているので、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
また、エアシリンダ46が一定圧に調整されるため、クランパ50,70がワーク9を挟み込む力が一定である。それゆえ、ワーク9の姿勢が安定するとともに、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
(2)上昇工程
クランプ工程の後、制御装置90がリフト用サーボモータ33b,34bを同時に作動させる。そうすると、図6中の矢印Bのように第1フィードバー31が第1リフト用サーボモータ33bによって上方に駆動され、それに同期して、矢印bのように第2フィードバー32が第2リフト用サーボモータ34bによって上方に駆動される。そのため、クランパ50,70の間に挟まれたワーク9が下金型22から持ち上げられる。
なお、上昇工程における第1フィードバー31の移動速度と第2フィードバー32の移動速度は互いに等しく、第1フィードバー31の移動距離と第2フィードバー32の移動距離は互いに等しい。
(3)フィード工程
上昇工程の後、制御装置90がフィード用サーボモータ33f,34fを同時に作動させる。そうすると、図6及び図9中の矢印Cのように第1フィードバー31が第1フィード用サーボモータ33fによって右方に駆動され、それに同期して、矢印cのように第2フィードバー32が第2フィード用サーボモータ34fによって右方に駆動される。そのため、クランパ50,70の間に挟まれたワーク9が右隣の下金型22の上へ送られる。
なお、フィード工程における第1フィードバー31の移動速度と第2フィードバー32の移動速度は互いに等しく、第1フィードバー31の移動距離と第2フィードバー32の移動距離は互いに等しい。
(4)下降工程
フィード工程の後、制御装置90がリフト用サーボモータ33b,34bを同時に作動させる。そうすると、図6中の矢印Dのように第1フィードバー31が第1リフト用サーボモータ33bによって下方に駆動され、それに同期して、矢印dのように第2フィードバー32が第2リフト用サーボモータ34bによって下方に駆動される。そのため、クランパ50,70の間に挟まれたワーク9が下金型22に降ろされる。
なお、下降工程における第1フィードバー31の移動速度と第2フィードバー32の移動速度は互いに等しく、第1フィードバー31の移動距離と第2フィードバー32の移動距離は互いに等しい。
(5)離間工程
下降工程の後、制御装置90がクランプ用サーボモータ33d,34d及びフィード用サーボモータ33f,34fを同時に作動させる。そうすると、第1フィードバー31が第1クランプ用サーボモータ33dによって前方に駆動されるとともに、同時に第1フィード用サーボモータ33fによって右方に駆動される。それと同時に、第2フィードバー32がクランプ用サーボモータ34dによって後方に駆動されるとともに、同時に第2フィード用サーボモータ34fによって左方に駆動される。そのため、図6及び図10中の矢印Eのように第1フィードバー31が右斜め前へ移動し、それと同時に、矢印eのように第2フィードバー32が左斜め後ろへ移動する。つまり、第1フィードバー31と第2フィードバー32が斜め方向に互いに離間する。
この際、第1クランプ用サーボモータ33dによる第1フィードバー31の前方への移動速度に対する、第1フィード用サーボモータ33fによる第1フィードバー31の右方への移動速度の比は、第2クランプ用サーボモータ34dによる第2フィードバー32の後方への移動速度に対する、第2フィード用サーボモータ34fによる第2フィードバー32の左方への移動速度の比に等しい。好ましくは、第1クランプ用サーボモータ33dによる第1フィードバー31の前方への移動速度と、第2クランプ用サーボモータ34dによる第2フィードバー32の後方への移動速度とは互いに等しく、且つ、第1フィード用サーボモータ33fによる第1フィードバー31の右方への移動速度と、第2フィード用サーボモータ34fによる第2フィードバー32の左方への移動速度とは互いに等しく、これにより第1フィードバー31が斜め方向に移動する速度と、第2フィードバー32が斜め方向に移動する速度とは互いに等しい。
第1フィードバー31の斜め移動に伴って、第1クランプ治具40が下金型22上のワーク9から右斜め前へ移動する。それと同時に、第2フィードバー32の斜め移動に伴って、第2クランプ治具60がワーク9から左斜め後ろへ移動する。そのため、クランプ治具40,60によるワーク9の挟み込みが解除される。この際のクランプ治具40,60及びワーク9の挙動について詳細に説明する。
フィードバー31,32が互いに離間すると、第1アーム41がワーク9から離れるように右斜め前へ移動し、第2アーム61がワーク9から離れるように左斜め後ろへ移動する。これにより、エアシリンダ46のプランジャ47がボディ48から進出するとともに、弾性バネ67が復元する。それゆえ、ワーク9がクランパ50,70によって挟まれた状態が維持される。
引き続きフィードバー31,32が互いに離間する。そうすると、第1長穴44の前端に第1ストッパ45が当接するとともに、第2長穴64の後端に第2ストッパ65が当接する。その後は、第1アーム41、第1スライダ43及び第1クランパ50が一体的に右斜め前へ移動することによって、第1クランパ50がワーク9から右斜め前へ離間する。同様に、第2アーム61、第2スライダ63及び第2クランパ70が一体的に左斜め後ろへ移動し、第2クランパ70がワーク9から左斜め後ろへ離間する。
(6)リターン工程
離間工程の後、制御装置90がフィード用サーボモータ33f,34fを同時に作動させる。そうすると、図6及び図7中の矢印Fのように第1フィードバー31が第1フィード用サーボモータ33fによって左方に駆動され、それに同期して、矢印fのように第2フィードバー32が第2フィード用サーボモータ34fによって左方に駆動される。そのため、クランプ治具40,60が左隣りの下金型22の近くの位置に戻る。
なお、リターン工程における第1フィードバー31の移動速度と第2フィードバー32の移動速度は互いに等しい。
(7)
以後、第1フィードバー31が順に矢印A、矢印B、矢印C、矢印D、矢印E及び矢印Fの方向に移動することが繰り返される。同様に、第2フィードバー32が順に矢印a、矢印b、矢印c、矢印d、矢印e及び矢印fの方向に移動することが繰り返される。
ここで、ラム15が下死点から上死点へ上昇する際に、第1フィードバー31が矢印A及び矢印Bのような動作をし、第2フィードバー32が矢印a及び矢印bのような動作をする。その後、フィードバー31,32がそれぞれ矢印C及び矢印cのように右へ前進する際に、ラム15が上死点に達して下降する。ラム15が上死点から下死点へ下降する際に、第1フィードバー31が矢印D及び矢印Eのような動作をし、第2フィードバー32が矢印d及び矢印eのような動作をする。その後、フィードバー31,32がそれぞれ矢印F及び矢印fのように左へ後進する際に、ラム15が下死点に達して上昇する。
<<6.有利な効果>>
以上の実施の形態によれば、次のような効果をもたらす。
(1) フィードバー31,32が前後方向および左右方向に対して斜め方向に接離することによって、ワーク9がクランプ治具40,60の間に挟み込まれたり、その挟み込みが解除されたりする。そのため、フィードバー31,32の前後方向の間隔及びストロークが短くても、クランプ治具40,60によって大きなサイズのワーク9(特に斜め方向に長尺なワーク9)を挟み込むことができる。ここで、フィードバー31,32のストロークとは、フィードバー31,32が最も離れた時のフィードバー31,32の前後方向の間隔と、フィードバー31,32が最も近づいた時のフィードバー31,32の前後方向の間隔との差のことをいう。
(2) フィードバー31,32が互いに近接する時、エアシリンダ46によって第1スライダ43及び第1クランパ50が左斜め後方に突き出た状態で、更に、弾性バネ67によって第2スライダ63及び第2クランパ70が右斜め前方に突き出た状態である。それゆえ、第1クランパ50と第2クランパ70がほぼ同時にワーク9に当たることと、その直後に第1クランパ50及び第1スライダ43が第1アーム41に対して相対的に変位することと、クランパ50,70がワーク9に当たった直後に第2クランパ70及び第2スライダ63が第2アーム61に対して相対的に変位することとを実現できる。それゆえ、クランパ50,70がワーク9に当たる時にワーク9が下金型22から飛ばない。特にフィードバー31,32が高速に互いに近接する場合でも、ワーク9の飛翔を防止できる。
(3) クランパ50,70がワーク9に当たる時の衝撃力は、エアシリンダ46及び弾性バネ67に吸収されて、更にエアシリンダ46により減衰される。それゆえ、クランパ50,70がワーク9に当たった直後にワーク9が下金型22から飛ばない。
(4) フィードバー31,32が最も接近した時には、プランジャ47から第1スライダ43に与えられる荷重は第1クランパ50、ワーク9、第2クランパ70及び第2スライダ63を伝達して第2ストッパ65に受けられる。その際、第2ストッパ65が第2長穴64の前端に当たっているので、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
(5) 圧縮した弾性バネ67の弾性力は、エアシリンダ46が第1スライダ43を押す荷重よりも小さい。それゆえ、フィードバー31,32が最も接近した時に、第2ストッパ65が第2長穴64の前端に確実に当たる。それゆえ、ワーク9を確実に一定の位置にセンタリングすることができる。
(6) エアシリンダ46が一定圧に調整されるため、クランパ50,70がワーク9を挟み込む力が一定である。そのため、クランパ50,70によって挟まれたワーク9の姿勢が安定する上、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
<<7.変形例>>
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下の(1)〜(5)に示すような変更が可能である。以下の(1)〜(5)の少なくとも2つの変更を組み合わせて適用してもよい。
(1) 上記実施形態では、クランプ工程において、第1フィードバー31が左斜め後ろへ移動するとともに、それに同期して、第2フィードバー32が右斜め前へ移動する。また、離間工程において、第1フィードバー31が右斜め前へ移動するとともに、それに同期して、第2フィードバー32が左斜め後ろへ移動する。
それに対して、第1フィードバー31が右斜め後ろへ移動するとともに、それに同期して、第2フィードバー32が左斜め前へ移動してもよい。更に、離間工程において、第1フィードバー31が左斜め前へ移動するとともに、それに同期して、第2フィードバー32が右斜め後ろへ移動してもよい。
つまり、クランプ工程において、第1フィードバー31が第1フィード用サーボモータ33fによって右方に駆動され、第2フィードバー32が第2フィード用サーボモータ34fによって左方に駆動されてもよい。更に、離間工程において、第1フィードバー31が第1フィード用サーボモータ33fによって左方に駆動され、第2フィードバー32が第2フィード用サーボモータ34fによって右方に駆動されてもよい。
この場合、クランプ治具40,60は左右反転させた構成とする。
(2) 上記実施形態では、フィードバー31,32がそれぞれリフト用サーボモータ33b,34bの動力によって個別に昇降する。それに対して、フィードバー31,32が共通のサーボモータの動力によって昇降してもよい。
(3) 上記実施形態では、フィードバー31,32がそれぞれクランプ用サーボモータ33d,34dの動力によって前後方向に個別に移動する。それに対して、フィードバー31,32が共通のサーボモータの動力によって前後方向に往復移動するものとしてもよい。
(4) リフト用サーボモータ33b,34bが常に停止するものとしてもよい。つまり、フィードバー31,32がそれぞれ矢印B及び矢印bのように上昇せず、更にフィードバー31,32がそれぞれ矢印D及び矢印dのように下降しなくてもよい。
(5) リフト用伝動機構33a,34a及びリフト用サーボモータ33b,34bが設けられていなくてもよい。
9…ワーク
30…ワーク搬送装置
31…第1フィードバー
32…第2フィードバー
33d,34d…クランプ用サーボモータ(クランプ用駆動部)
33f…第1フィード用サーボモータ(第1フィード用モータ)
34f…第2フィード用サーボモータ(第2フィード用モータ)
40…第1クランプ治具
60…第2クランプ治具
90…制御装置

Claims (3)

  1. ワークの搬送方向に沿って設けられた第1フィードバーと、
    前記搬送方向に直交する接離方向に前記第1フィードバーから離間して、前記第1フィードバーに対して並列される第2フィードバーと、
    前記搬送方向に配列されて前記第1フィードバーに取り付けられる複数の第1クランプ治具と、
    前記第1クランプ治具に対応して前記搬送方向に配列されて、前記第2フィードバーに取り付けられる複数の第2クランプ治具と、
    前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを互いに接離方向に接離させるよう前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを駆動するクランプ用駆動部と、
    前記第1フィードバーを前記搬送方向及び逆搬送方向に駆動する第1フィード用モータと、
    前記第2フィードバーを前記搬送方向及び逆搬送方向に駆動する第2フィード用モータと、
    前記クランプ用駆動部、前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、
    前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記接離方向に互いに近づけるよう前記クランプ用駆動部を作動させるとともに、それに同期して、前記第1フィードバーと前記第2フィードバーのうち一方を前記搬送方向に駆動するよう且つ他方を前記逆搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させるクランプ工程と、
    前記クランプ工程の後に、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させるフィード工程と、
    前記フィード工程の後に、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記接離方向に互いに離間させるよう前記クランプ用駆動部を作動させるとともに、それに同期して、前記一方を前記逆搬送方向に駆動するよう且つ前記他方を前記搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させる離間工程と、
    前記離間工程の後に、前記第1フィードバー及び前記第2フィードバーを前記逆搬送方向に駆動するよう前記第1フィード用モータ及び前記第2フィード用モータを作動させるリターン工程と、を実行する
    ワーク搬送装置。
  2. 前記クランプ工程における前記クランプ用駆動部による前記第1フィードバーの移動速度に対する、前記第1フィード用モータによる前記第1フィードバーの移動速度の比は、前記クランプ工程における前記クランプ用駆動部による前記第2フィードバーの移動速度に対する、前記第2フィード用モータによる前記第2フィードバーの移動速度の比に等しい
    請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記離間工程における前記クランプ用駆動部による前記第1フィードバーの移動速度に対する、前記第1フィード用モータによる前記第1フィードバーの移動速度の比は、前記離間工程における前記クランプ用駆動部による前記第2フィードバーの移動速度に対する、前記第2フィード用モータによる前記第2フィードバーの移動速度の比に等しい
    請求項1又は2に記載のワーク搬送装置。
JP2020028395A 2020-02-21 2020-02-21 ワーク搬送装置 Active JP7379207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020028395A JP7379207B2 (ja) 2020-02-21 2020-02-21 ワーク搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020028395A JP7379207B2 (ja) 2020-02-21 2020-02-21 ワーク搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021133368A true JP2021133368A (ja) 2021-09-13
JP7379207B2 JP7379207B2 (ja) 2023-11-14

Family

ID=77659668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020028395A Active JP7379207B2 (ja) 2020-02-21 2020-02-21 ワーク搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7379207B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7252682B1 (ja) 2022-08-05 2023-04-05 冨士発條株式会社 プレスシステム、トランスファプレスシステム、トランスファ装置、及び金型

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004025294A (ja) 2002-06-28 2004-01-29 Komatsu Aatec Kk プレス機械のワーク搬送装置及びその制御装置
JP4727465B2 (ja) 2006-03-13 2011-07-20 株式会社栗本鐵工所 トランスファ装置の作動方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7252682B1 (ja) 2022-08-05 2023-04-05 冨士発條株式会社 プレスシステム、トランスファプレスシステム、トランスファ装置、及び金型
JP2024022160A (ja) * 2022-08-05 2024-02-16 冨士発條株式会社 プレスシステム、トランスファプレスシステム、トランスファ装置、及び金型

Also Published As

Publication number Publication date
JP7379207B2 (ja) 2023-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101590589B1 (ko) 트랜스퍼 프레스기
JP6211755B2 (ja) 板材の加工装置、押圧金型および金型設置体
JP6544831B2 (ja) プレス機
JP2021133368A (ja) ワーク搬送装置
KR20190002484A (ko) 공작물을 이송하기 위한 운반 방법
KR20120056817A (ko) 가공 재료 및 파지기구
JP2000312995A (ja) トランスファプレス
CN215879411U (zh) 墩头机滑台及由其构成的全自动多工位伺服墩头机
CN210305257U (zh) 高精度高速冲床
JPS6156750A (ja) 順送り成形機
JP7391582B2 (ja) ワーク搬送装置
JP6895330B2 (ja) ワーク搬送装置
KR101528591B1 (ko) 절단 겸용 가공장치
CN105666583B (zh) 一种包装筒自动冲裁装置及操作方法
CN112246967B (zh) 一种用于全自动冲孔机的冲孔装置
JPS6359807B2 (ja)
CN210475291U (zh) 一种二次元机械手的送料机械手
KR20070030457A (ko) 디스태커
JP7145497B2 (ja) 部品装着装置、及び、部品装着方法
CN110961545A (zh) 一种应用于充电头铜片快速冲压的送料机械手
CN112428344B (zh) 一种橡胶奶嘴自动化冲孔机
CN113681264B (zh) 铜件自动组装设备
CN112060669B (zh) 冲压装置、冲压装置的输送运动设定方法及输送运动设定程序
CN115121900B (zh) 焊料输送装置
JP7145498B2 (ja) 部品装着装置、及び、部品装着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7379207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150