JP2021132678A - 脚装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】各々の装着者の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に対応可能な脚装具を実現する。【解決手段】本開示の一形態に係る脚装具1は、装着者Pの脚に装着される脚装具であって、装着者Pの膝に装着され、装着者Pの膝を回旋させる膝装具2と、装着者Pの膝のスラストを抑制し、装着者Pが立位姿勢での当該装着者Pの上下方向に延在する軸をヨー軸とした場合、ヨー軸が延在する方向に伸縮可能な下腿補助具3と、装着者Pが立位姿勢で当該装着者Pの前後方向に延在する軸をロール軸とした場合、膝装具2と下腿補助具3とのヨー軸回り及びロール軸回りの相対的な位置調整が可能な調整機構4と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、装着者の脚に装着される脚装具に関する。
近年、O脚の変形性膝関節症患者の膝の痛みを軽減するために、特許文献1に開示されているような膝装具と、膝のスラストを抑制するための下腿補助具と、が一体となった脚装具を、変形性膝関節症患者の脚に装着する場合がある。
特許第5185458号公報
本出願人は、以下の課題を見出した。一般的な脚装具は、各々の変形性膝関節症患者(即ち、装着者)の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に対応することができる構成とされていなかった。
本開示は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、各々の装着者の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に対応可能な脚装具を実現する。
本開示の一態様に係る脚装具は、装着者の脚に装着される脚装具であって、
前記装着者の膝に装着され、前記装着者の膝を回旋させる膝装具と、
前記装着者の膝のスラストを抑制し、前記装着者が立位姿勢での当該装着者の上下方向に延在する軸をヨー軸とした場合、前記ヨー軸が延在する方向に伸縮可能な下腿補助具と、
前記装着者が立位姿勢で当該装着者の前後方向に延在する軸をロール軸とした場合、前記膝装具と前記下腿補助具との前記ヨー軸回り及び前記ロール軸回りの相対的な位置調整が可能な調整機構と、
を備える。
このような構成により、膝装具と下腿補助具との相対的なヨー軸回り及びロール軸回りの調整を、装着者の膝の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に応じて、適宜、調整することができる。そのため、各々の装着者の膝の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に対応することができる。
本開示によれば、各々の装着者の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に対応可能な脚装具を実現できる。
実施の形態の脚装具の使用形態を示す斜視図である。 実施の形態の脚装具を示す側面図である。 実施の形態の内側リンク機構のジョイントの構成を示す図である。 実施の形態の外側リンク機構のジョイントの構成を示す図である。 実施の形態の脚装具の下腿補助具を示す斜視図である。 実施の形態の脚装具における調整機構の動作を説明するための図である。 実施の形態の脚装具における調整機構の動作を説明するための拡大図である。 実施の形態の脚装具における調整機構を示す分解図である。 実施の形態の脚装具における膝装具と下腿補助具との連結を解消した状態を示す斜視図である。
以下、本開示を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
先ず、本実施の形態の脚装具の構成を説明する。図1は、本実施の形態の脚装具の使用形態を示す斜視図である。図2は、本実施の形態の脚装具を示す側面図である。なお、図1では、脚装具の構成を明確に示すために、装着者が装着する靴を一点鎖線で示し、装着者の脚を二点鎖線で示している。
ここで、以下の説明では、装着者の左脚に装着される脚装具を例示するものとし、ヨー軸は、脚装具を装着した立位姿勢の装着者の上下方向に延在する軸であり、ロール軸は、脚装具を装着した立位姿勢の装着者の前後方向に延在する軸であり、ピッチ軸は、脚装具を装着した立位姿勢の装着者の左右方向に延在する軸である。但し、ヨー軸、ピッチ軸及びロール軸は、説明を明確にするために、便宜上、規定したものであって、装着者の歩行姿勢によって変化する。なお、以下の説明では、適宜、左脚に対する右側を「内側」と示し、左脚に対する左側を「外側」と示す場合がある。
脚装具1は、例えば、図1及び図2に示すように、O脚の変形性膝関節症患者の膝の痛みを軽減するために好適に脚に装着され、膝装具2、下腿補助具3、調整機構4及び着脱具5を備えている。膝装具2は、装着者Pの膝に装着され、装着者Pの膝を回旋させる構成とされている。詳細には、膝装具2は、内側リンク機構21、外側リンク機構22、第1の固定部23及び第2の固定部24を備えている。
内側リンク機構21は、上側リンク21a、下側リンク21b及びジョイント21cを備えている。上側リンク21aは、ヨー軸方向に延在しており、ピッチ軸と略直交する長尺の板体を基本形態としている。下側リンク21bも、ヨー軸方向に延在しており、ピッチ軸と略直交する長尺の板体を基本形態としている。
ジョイント21cは、上側リンク21aの下端部と下側リンク21bの上端部とをピッチ軸回りに回転可能に連結する。図3は、本実施の形態の内側リンク機構のジョイントの構成を示す図である。図3に示すジョイント21cは、例えば、上側リンク21aと下側リンク21bとが屈曲状態から伸展状態にピッチ軸回りに回転すると、下側リンク21bから突出する従動軸21dが上側リンク21aに形成された後側に凸状に湾曲したカム溝21eに沿って移動しつつ、上側リンク21aから突出する回動軸21fが下側リンク21bに形成された下側に向かうに従って後側に傾斜する傾斜溝21gに沿って移動する構成とされている。このようなジョイント21cは、カバー25によって覆われているとよい。
外側リンク機構22は、上側リンク22a、下側リンク22b及びジョイント22cを備えている。上側リンク22aは、ヨー軸方向に延在しており、ピッチ軸と略直交する長尺の板体を基本形態としている。下側リンク22bも、ヨー軸方向に延在しており、ピッチ軸と略直交する長尺の板体を基本形態としている。
ジョイント22cは、上側リンク22aの下端部と下側リンク22bの上端部とをピッチ軸回りに回転可能に連結する。図4は、本実施の形態の外側リンク機構のジョイントの構成を示す図である。図4に示すジョイント22cは、例えば、上側リンク22aと下側リンク22bとが屈曲状態から伸展状態にピッチ軸回りに回転すると、下側リンク22bから突出する従動軸22dが上側リンク22aに形成された前側に凸状に湾曲したカム溝22eに沿って移動しつつ、上側リンク22aから突出する回動軸22fが下側リンク22bに形成された下側に向かうに従って後側に傾斜する傾斜溝22gに沿って移動する構成とされている。このようなジョイント22cは、カバー26によって覆われているとよい。
第1の固定部23は、内側リンク機構21の上側リンク21a及び外側リンク機構22の上側リンク22aを装着者Pの上腿に固定する。第1の固定部23は、例えば、パッド23a及びベルト23bを備えている。
パッド23aは、装着者Pの前側に凸状に湾曲しており、パッド23aの一方の端部が内側リンク機構21の上側リンク21aの上端部に固定され、パッド23aの他方の端部が外側リンク機構22の上側リンク22aの他方の上端部に固定されている。
ベルト23bは、伸縮可能なゴム製ベルトであり、ベルト23bの一方の端部が内側リンク機構21の上側リンク21a又は外側リンク機構22の上側リンク22aの上端部に固定されている。このようなパッド23aとベルト23bとで装着者Pの上腿を巻き込むように、ベルト23bを装着者Pの上腿に後側から接触させ、ベルト23bの他方の端部がパッド23aに面ファスナーなどを用いて着脱可能に固定される。
第2の固定部24は、内側リンク機構21の下側リンク21b及び外側リンク機構22の下側リンク22bを装着者Pの下腿に固定する。第2の固定部24は、例えば、パッド24a及びベルト24bを備えている。
パッド24aは、装着者Pの前側に凸状に湾曲しており、パッド24aの一方の端部が内側リンク機構21の下側リンク21bの下端部に固定され、パッド24aの他方の端部が外側リンク機構22の下側リンク22bの上端部に固定されている。
ベルト24bは、伸縮可能なゴム製ベルトであり、ベルト24bの一方の端部が内側リンク機構21の下側リンク21b又は外側リンク機構22の下側リンク22bの下端部に固定されている。このようなパッド24aとベルト24bとで装着者Pの下腿を巻き込むように、ベルト24bを装着者Pの下腿に後側から接触させ、ベルト24bの他方の端部がパッド24aに面ファスナーなどを用いて着脱可能に固定される。
このような構成により、膝装具2を装着者Pが装着した状態で当該装着者Pが膝を伸展させると、内側リンク機構21と外側リンク機構22との傾斜溝の傾斜角度の差などに基づいて、装着者Pの膝が内旋しつつ、内側リンク機構21及び外側リンク機構22が伸長する。但し、本実施の形態の膝装具2は、装着者Pの膝を内旋しつつ、伸長する構成としたが、内側リンク機構21の伸長量が外側リンク機構22の伸長量に対して長くなる構成としたり、装着者Pの膝を外旋させたり、する構成などでもよく、一般的な膝装具を用いることができる。そのため、膝装具2は、上述のようなカム溝構造に限定されない。
下腿補助具3は、装着者Pの膝のスラストを抑制する。図5は、本実施の形態の脚装具の下腿補助具を示す斜視図である。詳細には、下腿補助具3は、図5に示すように、2本のガイド支柱31、基部32、スライド部33、載置部34及び添え部35を備えている。ガイド支柱31は、大凡、ヨー軸方向に延在しており、ロール軸方向に間隔を開けて配置されている。そして、各々のガイド支柱31の下端部は、基部32に固定されている。
このとき、ガイド支柱31は、基部32に対してロール軸回りに傾動可能であって、且つ基部32に対するガイド支柱31の傾動角度を固定可能に、基部32に連結されているとよい。基部32に対してガイド支柱31を傾動させる機構は、一般的な機構を用いることができる。
例えば、詳細な説明は省略するが、ガイド支柱31の下端部が湾曲しており、当該下端部が基部32に形成された挿入穴に挿入されている。このとき、基部32の挿入穴は、当該挿入穴の内部でガイド支柱31の下端部を回転させることができるように、ガイド支柱31の直径に対して大きい直径に形成されている。基部32は、図示を省略したボルトをねじ込むことで、ガイド支柱31を割締め可能な構成とされている。
これにより、ガイド支柱31を回転させると、当該ガイド支柱31の下端部の湾曲に基づいて、ガイド支柱31を基部32に対して傾動させることができ、さらにボルトを基部32にねじ込むと基部32に対するガイド支柱31の傾動角度を固定することができる。
スライド部33は、ガイド支柱31に沿ってヨー軸方向に移動可能であって、且つガイド支柱31の所望の位置に固定可能な構成とされている。スライド部33は、例えば、リンク36、スライド管37、第1の固定部38及び第2の固定部39を備えている。リンク36は、ヨー軸方向に延在しており、ピッチ軸に対して略直交する長尺の板体を基本形態としている。スライド管37の内部には、ガイド支柱31が通されている。
第1の固定部38は、2本のスライド管37のロール軸方向の間隔を保持した状態で、当該2本のスライド管37をリンク36に固定する。第1の固定部38は、例えば、矩形状の板体を基本形態としており、スライド管37の上端部が固定されている。このような第1の固定部38は、リンク36の上部に固定されている。
第2の固定部39は、スライド部33をガイド支柱31の所望の位置に固定する。第2の固定部39は、第1の治具39a、第2の治具39b及びボルト39cを備えている。第1の治具39aは、ヨー軸方向から見て略U字形状の板体を基本形態としており、第1の治具39aの溝部39dを挟んで両側にスライド管37の下端部が固定されている。そして、第1の治具39aの溝部39dには、図示を省略するが、ピッチ軸方向に延在するボルト孔が形成されている。このような第1の治具39aは、リンク36の下部に固定されている。
第2の治具39bは、本体部39e及びアーム部39fを備えている。本体部39eは、第1の治具39aの溝部39dの内部に配置可能な板体を基本形態としており、図示を省略するが、ピッチ軸方向に貫通する貫通孔が形成されている。アーム部39fは、本体部39eからロール軸方向に突出しており、ガイド支柱31に接触する接触面を有する。
ボルト39cは、第2の治具39bの貫通孔に通されて第1の治具39aのボルト孔にねじ込まれる。このとき、ボルト39cをねじ込むことに従って、第2の治具39bのアーム部39fがガイド支柱31に強く接触し、第2の治具39bがガイド支柱31の所望の位置に固定される。
載置部34は、図1に示すように、装着者Pが装着する靴6に挿入され、装着者Pの足が載置される。載置部34は、ヨー軸と略直交する板体を基本形態としており、当該載置部34の外側部から上側に突出する連結片34aを有する。そして、載置部34の連結片34aがピッチ軸回りに回転可能に基部32に連結されている。
添え部35は、装着者Pの下腿の外側に接触する。添え部35は、例えば、装着者Pの下腿の外側に略面接触する接触面を有するパッドであって、リンク36における装着者Pと向かい合う側の部分に固定されている。
調整機構4は、膝装具2と下腿補助具3とのヨー軸回り及びロール軸回りの相対的な位置調整が可能な構成とされている。図6は、本実施の形態の脚装具における調整機構の動作を説明するための図である。図7は、本実施の形態の脚装具における調整機構の動作を説明するための拡大図である。図8は、本実施の形態の脚装具における調整機構を示す分解図である。
調整機構4は、例えば、図6乃至図8に示すように、下腿補助具3に設けられているとよい。調整機構4は、第1の調整部41及び第2の調整部42を備えている。第1の調整部41は、膝装具2と下腿補助具3とのヨー軸回りの相対的な位置調整が可能な構成とされている。
第1の調整部41は、図8に示すように、回転軸41a、回転部41b及びボルト41cを備えている。回転軸41aは、ヨー軸方向に延在しており、下腿補助具3の第1の固定部38の上面に形成された挿入穴38aに回転可能に挿入されている。
回転部41bは、例えば、四角柱体を基本形態としており、回転部41bに回転軸41aの上端部が固定ピン41dによって固定されている。これにより、図6及び図7に示すように、下腿補助具3の第1の固定部38と第1の調整部41とが回転軸41aを中心にヨー軸回りに相対的に回転可能である。そして、回転部41bには、図示を省略するが、当該回転部41bをロール軸方向に貫通する挿入孔が形成されている。
ボルト41cは、下腿補助具3の第1の固定部38に形成され、且つ第1の固定部38の挿入穴38aまで到達するボルト穴38bに緩み止めナット41eを介してねじ込まれている。そして、下腿補助具3の第1の固定部38と第1の調整部41とのヨー軸回りの相対的な回転を固定する場合、当該回転軸41aに接触するようにボルト41cがねじ込まれ、下腿補助具3の第1の固定部38と第1の調整部41とのヨー軸回りの相対的な回転を許容する場合、ボルト41cが緩められる。
第2の調整部42は、回転軸42a、回転部42b及びボルト42cを備えている。回転軸42aは、ロール軸方向に延在しており、第1の調整部41の回転部41bに形成された挿入孔に回転可能に挿入されている。
回転部42bは、回転軸42aを介して第1の調整部41の回転部41bにロール軸回りに回転可能に連結されている。回転部42bは、例えば、ピッチ軸方向から見て略逆U字体を基本形態としており、回転部42bの溝部42dの内部に第1の調整部41の回転部41bが配置されている。
そして、回転部42bにおける溝部42dを挟んで両側の部分には、回転軸42aの端部が通されて固定ピン42eによって固定されている。これにより、図6及び図7に示すように、第1の調整部41を介して下腿補助具3の第1の固定部38と第2の調整部42とが回転軸42aを中心にロール軸回りに相対的に回転可能である。
ボルト42cは、第1の調整部41の回転部41bに形成され、且つ当該回転部41bの挿入孔に到達するボルト穴42fに緩め止めナット42gを介してねじ込まれている。そして、下腿補助具3の第1の固定部38と第2の調整部42とのロール軸回りの相対的な回転を固定する場合、当該回転軸42aに接触するようにボルト42cがねじ込まれ、下腿補助具3の第1の固定部38と第2の調整部42とのロール軸回りの相対的な回転を許容する場合、ボルト42cが緩められる。
着脱具5は、膝装具2と下腿補助具3とを着脱可能に連結し、膝装具2と下腿補助具3とを連結した状態で相互の配置関係を維持できる剛性を有する。図9は、本実施の形態の脚装具における膝装具と下腿補助具との連結を解消した状態を示す斜視図である。
着脱具5は、例えば、所謂ワンタッチバックルで構成されている。詳細には、着脱具5は、図9に示すように、係合部51及び被係合部52を備えており、係合部51を被係合部52に差し込んで、係合部51の係合爪51aを被係合部52の開口部52aに係合させることで相互が連結する構成とされている。但し、着脱具5の構成は、上述の限りでなく、例えば、ボルトなどの締結具を用いて膝装具2と下腿補助具3とを着脱可能に連結してもよい。
これらの係合部51又は被係合部52の一方は、膝装具2における外側リンク機構22の下側リンク22bの下端部に固定されている。そして、係合部51又は被係合部52の他方は、調整機構4における第2の調整部42の回転部42bに固定されている。
このような構成により、着脱具5によって膝装具2と下腿補助具3とが連結された状態で、第1の調整部41によって膝装具2と下腿補助具3とのヨー軸回りの相対的な回転を調整可能であり、第2の調整部42によって膝装具2と下腿補助具3とのロール軸回りの相対的な回転を調整可能である。
次に、本実施の形態の脚装具1を装着する手順を説明する。先ず、着脱具5による膝装具2と下腿補助具3との連結を解除し、下腿補助具3の載置部34を靴6に挿入した状態で、装着者Pが靴6を装着する。
次に、基部32のボルトを緩めて、装着者Pの下腿の傾き具合にガイド支柱31が倣うように当該ガイド支柱31を回転させて、ガイド支柱31を基部32に対して傾動させ、ボルトを基部32にねじ込んでガイド支柱31の傾動角度を固定する。
次に、着脱具5を介して下腿補助具3に膝装具2を連結し、膝装具2のベルト23bを装着者Pの上腿に巻き付くようにパッド23aに固定し、さらに膝装具2のベルト24bを装着者Pの下腿に巻き付くようにパッド24aに固定する。
このとき、下腿補助具3におけるスライド部33のボルト39cを緩めておき、スライド部33をガイド支柱31に沿ってスライド可能としておくとよい。これにより、膝装具2の装着者Pの脚への固定が完了すると、装着者Pの下腿の長さに応じて、スライド部33がガイド支柱31に沿ってスライドしていることになる。その後、ボルト39cをねじ込んで、スライド部33を固定する。
次に、調整機構4のボルト41c、42cを緩めて、装着者Pの下腿の傾き具合にガイド支柱31が倣うように、第2の調整部42の回転部42bに対して第1の調整部41の回転部41bをロール軸回りに回転させ、ボルト42cをねじ込んで第2の調整部42の回転部42bに対する第1の調整部41の回転部41bの回転角度を固定する。
それと共に、装着者Pの上腿に対する下腿の捻れ具合に応じて、第1の調整部41の回転部41bと下腿補助具3とを相対的にヨー軸回りに回転させ、ボルト41cをねじ込んで下腿補助具3に対する第1の調整部41の回転部41bの回転角度を固定する。
これにより、装着者Pの下腿の傾き具合及び上腿に対する下腿の捻れ具合に応じて、脚装具1の下腿補助具3のヨー軸回り及びロール軸回りの回転を調整することができる。そのため、脚装具1の汎用性を向上させることができる。
次に、本実施の形態の脚装具1を装着した場合の当該装着者Pの脚の動きを説明する。本実施の形態の脚装具1を装着者Pが装着して歩行すると、装着者Pの脚の膝が伸展するのに従って内旋する。このとき、運動連鎖によって上腿も内旋し、その結果、モーメントアームを小さくすることができる。これにより、膝内反モーメントを小さくすることができ、装着者Pの膝の痛みを抑制することができる。
しかも、本実施の形態の脚装具1において、下腿補助具3によって装着者Pの膝のスラストが抑制される。これにより、モーメントアームをより小さくできる。その結果、膝内反モーメントを小さくすることができ、装着者Pの膝の痛みを抑制することができる。
このような本実施の形態の脚装具1は、上述のように、膝装具2と下腿補助具3との相対的なヨー軸回り及びロール軸回りの調整を、装着者Pの膝の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に応じて、適宜、調整することができる。そのため、装着者Pの膝の上腿に対する下腿の捻れ具合及び下腿の傾き具合に応じて、脚装具を製造する必要がなく、脚装具1の汎用性を向上させることができる。
しかも、本実施の形態の脚装具1は、膝装具2と下腿補助具3とを着脱具5を介して着脱可能な構成としているため、膝装具2と下腿補助具3との連結を解除して、例えば、軽度の変形性膝関節症患者に膝装具2だけを装着することができる。つまり、変形性膝関節症の程度に応じて、下腿補助具3を膝装具2に対して着脱することができる。
このとき、本実施の形態の脚装具1では、調整機構4が下腿補助具3に設けられているので、膝装具2だけを装着者Pに装着して使用する際に、膝装具2の使用感を阻害することがない。また、膝装具2は、装着者Pの上腿に対する下腿の捻れ具合に応じて、適宜、製造されるオーダーメイド品であり、下腿補助具3は、汎用品である場合、下腿補助具3に調整機構4を設けることで、調整機構4及び下腿補助具3を使い回すことができる。
さらに、本実施の形態の脚装具1では、調整機構4が下腿補助具3の上端部に設けられているので、下腿補助具3のヨー軸方向の長さを稼ぐことができ、下腿補助具3による装着者Pの膝のスラストを良好に抑制することができる。
本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、脚装具は、膝装具2と下腿補助具3との相対的なヨー軸回りの回転角度を表示する第1の表示部、又は膝装具2と下腿補助具3との相対的なロール軸回りの回転角度を表示する第2の表示部を備えているとよい。
これにより、装着者Pが脚装具1を一度、装着した際の、膝装具2と下腿補助具3との相対的なヨー軸回りの回転角度、又は膝装具2と下腿補助具3との相対的なロール軸回りの回転角度を記録しておくと、次に、装着者Pが脚装具2を装着する際に、簡単に膝装具2と下腿補助具3との相対的なヨー軸回りの回転角度、又は膝装具2と下腿補助具3との相対的なロール軸回りの回転角度を調整することができる。
1 脚装具
2 膝装具
21 内側リンク機構、21a 上側リンク、21b 下側リンク、21c ジョイント、21d 従動軸、21e カム溝、21f 回動軸、21g 傾斜溝
3 下腿補助具
4 調整機構
5 着脱具、51 係合部、51a 係合爪、52 被係合部、52a 開口部
6 靴
22 外側リンク機構、22a 上側リンク、22b 下側リンク、22c ジョイント、22d 従動軸、22e カム溝、22f 回動軸、22g 傾斜溝
23 第1の固定部、23a パッド、23b ベルト
24 第2の固定部、24a パッド、24b ベルト
25、26 カバー
31 ガイド支柱
32 基部
33 スライド部
34 載置部、34a 連結片
35 添え部
36 リンク
37 スライド管
38 第1の固定部、38a 挿入穴、38b ボルト穴
39 第2の固定部、39a 第1の治具、39d 溝部、39b 第2の治具、39e 本体部、39f アーム部、39c ボルト
41 第1の調整部、41a 回転軸、41b 回転部、41c ボルト、41d 固定ピン、41e 緩み止めナット
42 第2の調整部、42a 回転軸、42b 回転部、42d 溝部、42c ボルト、42e 固定ピン、42f ボルト穴、42g 緩み止めナット
P 装着者

Claims (1)

  1. 装着者の脚に装着される脚装具であって、
    前記装着者の膝に装着され、前記装着者の膝を回旋させる膝装具と、
    前記装着者の膝のスラストを抑制し、前記装着者が立位姿勢での当該装着者の上下方向に延在する軸をヨー軸とした場合、前記ヨー軸が延在する方向に伸縮可能な下腿補助具と、
    前記装着者が立位姿勢で当該装着者の前後方向に延在する軸をロール軸とした場合、前記膝装具と前記下腿補助具との前記ヨー軸回り及び前記ロール軸回りの相対的な位置調整が可能な調整機構と、
    を備える、脚装具。
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