JP2007007311A - プラスチック製短下肢装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】足底板部の垂下を調整自在とするプラスチック製短下肢装具を提供する。
【解決手段】装具本体を足底板部2とこれに連続し立ち上がる後面支柱部3とし、該後面支柱部3を踵受け切り欠き6より上端まで達する縦二つ割り溝4で左右に分けてなる開放型分割後面支柱部8とし、この分割後面支柱部8の両脹脛受け部7に取付ける装着兼締付ベルト9をの締付けで縦二つ割り溝の溝間隔sを設定し、脚脹脛部の形状に見合う所望の両脹脛受け部分7aを構成し、また足底板部2の両側に底面より両側に突設する甲締めベルト10を、固定の面ファスナー11に対し着脱係合を自在にし突出角度を決め、足甲の形状に対応する甲掛けを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は歩行時の爪先垂下や左右方向への揺動を規制する靴履着タイプとなるプラスチック製短下肢装具に関するものである。
一般に、脳卒中による片麻痺や末梢神経麻痺などに起因し足の爪先が垂れ下がる所謂垂下足や、揺動を招く症状をもつ障害者が装着する短下肢装具としては、旧くは金属製の短下肢装具が主流を占めていたが、該短下肢装具では重量も嵩み、外形も大きく体裁も悪かった。このため、最近では軽量化が図られ、見栄えも良くなるプラスチック製短下肢装具へと変遷してきている。また、足関節捻挫用の短下肢装具としては、現在では殆どがネオプレーンなどの柔らかい材質で足関節を覆う構成を取り、その上から延びの少ないストラップで引っ張って動かない様にする所謂アンクルサポートタイプが知られている。この場合、筒状サポーター本体には足底側面位置から脚部側面位置に亘りL字状ステー(支柱)を単に添える程度の補強が成されるが、足底面と脚部はあくまでも一体構造でない。即ち、足底と側面から支柱が一体となる成型ではないため、この足関節用の装具では左右方向の支持性は得られても、連続しない底面部と支柱では踵部の衝撃までも受け止めることはできず、従って、この様な制限では足関節の確実な固定には不十分で、軽度の捻挫への対応しかできなかった。
ここで、垂下足症状をもつ障害者の歩行としては、足を持ち上げる所謂歩容時に爪先が自然と垂れ下がり地面に接し蹴躓きを招き易く、円滑な歩行動を得ることは難しい(勿論、この歩行は室内等の床面上にあっても同様)。特に、外出となる屋外使用では蹴躓き現象が直接怪我に結び付くものであり、危険性が大で問題となる。そこで、短下肢装具本体をプラスチック製とし軽量仕上がりで、清潔で錆等も招かず、且つ底屈制限にも有利な後面支柱型のものが多く用いられている。例えば、簡易タイプのものとして、プラスチック装具本体の構成を、足を載せる足底板部とその後端(基端部)に所定角度をもって立ち上げる上方を脹脛受け部とする後面支柱部を一体にしたものとか、或いは足底板部と後面支柱部を別個に形成し、双方を踝位置を対向させ角度調整用連結駒を介在して連結をし、足底板部の底屈を前記連結駒の切り欠きをもって調整する短下肢装具(先に、本件出願人が提示した特開平11−19143号公報)などがある。
特開平11−19143号公報
この場合、一般的な短下肢装具として、例えば図12に示す様に装具本体aは1枚のプラスチック地をもって足底板部bを形成し、且つその後端に立ち上がる(屈曲する)後面支柱部cを一体にした構成とし、この後面支柱部cの上部である弯曲状脹脛受け部dの両側端に装着兼締付ベルトeを取付け、また足底板部bの両側に甲締めベルトfを突設して短下肢装具としている。しかし、前記脹脛受け部dは単にプラスチック地を適宜弯曲し所定幅の半月形状にしただけの構造のため、該脹脛受け部dを下肢脹脛部に当てがい締付ベルトeで締付けても、この全幅が患者の脹脛部全域に密着するものでもない。即ち、患者の脹脛部形状(外形)は人によって異なる関係上(筋肉質の太い脚や筋肉が付かない痩せた脚等)、脹脛受け部dが決まった形状では脹脛部全域に添わすことは難しく、部分的に空隙を生じたりして不具合が生じる。勿論、脹脛受け部d自体はプラスチック地で多少の可撓性をもつが極端な形状の脹脛部まで追従の屈曲を得ることはできず、締付ベルトeを必要以上に締付ければ、脹脛受け部端で脚面に擦り傷を付ける原因にもなり面倒で、長時間の装具装着にも問題を残す。
しかも、脹脛受け部dが一定幅の弯曲をもつ1枚構成では、リハビリ靴への履着を良好とするために足底板部b側を予め靴に挿入しておき、この状態で該足底板部bに足を載せてから脹脛受け部dを、その後面支柱部cを後方に曲げながら下肢脹脛部に当てがおうとしても、後面支柱部c全体が後方に曲げにくい支柱部構造であるため、この様な靴履着と装具装着を行うことは難しい。
また、脹脛受け部dに配設の締付ベルトeは、基端を脹脛受け部端面に縫着,ビス等をもって固定するため、必然的に該締付ベルトeの引っ張り方向も限られ、脹脛部や脛の形状に添う様に曲げる斜め引っ張りはできず、無理すれば締付ベルトの一部に弛みが生じたりして、確実なベルト締めは得られない。
更に、足底板部の底屈制御(調整)として、前記した従来の後面支柱部下端と足底板部後端間に介在する特殊な角度調整駒(部材)の一部を切り欠きするタイプでは、専門的な知識をもつ義肢装具士等によって行う必要があり、患者自身にて簡単に取り扱うことはできない。このことは、足の垂下状態がリハビリ運動等により徐々に回復してきても、回復状態に応じてその都度底屈調整を患者自身で行うことは不可能に近かった。
また、足底板部の両側から突設する甲締めベルトは、その基端部が足底板部側に縫着等で固定してなるため、患者の足甲形状にあった甲締めができなかった。即ち、足甲部の形状も各人異なるため(甲高の人など)、甲締ベルトの引っ張り方向を変える(傾ける)ことはできず所望の甲締めは得られない。
なお、足底板部の底面形状は、単にプラスチック部材よりなる平坦構造を呈すだけのため、滑り易い床面での歩行にも問題があった(特に、床面が畳面では滑り易く転倒を招く虞れもある)。
ここで、本発明は上記実情に鑑み、少なくとも後面支柱部全域を縦二つ割り溝で二分することで脹脛受け部を無理なく脹脛部に添わせ、足底板部に対する底屈調整も該足底板部より連続の分割後面支柱部側の両対向面をずらし立ち上がり屈曲部分に捩じりを与えることで可能になり、且つ甲締めベルトを着脱自在にすることで、上記課題を解決するプラスチック製短下肢装具を提供することを目的としたものである。
本発明は、後面支柱型プラスチック製短下肢装具において、プラスチック装具本体を足底板部と、該足底板部後端に連続して立ち上がる後面支柱部を、踵部の踵受け切り欠き位置から上端中央まで達し切り放つ所定幅の縦二つ割り溝を設け開放型分割後面支柱部としたものと構成すると共に、この縦二つ割り溝の溝間隔を、前記両分割後面支柱部の上部に巻着する装着兼締付ベルトの締付け度合いで設定し、且つ前記足底板後端の踵受け切り欠き位置で別れた立ち上がり屈曲部分に、両分割後面支柱部の対向面を互いに前後方向や上下方向にずらし捩じれを形成し、この捩じれ度合いに起因し足底板部の底屈度を決め、また足底板部の底面位置より両側に配す甲締めベルトの突設を、底面固定のフック・ループ式ファスナー(以下、単に面ファスナーという)に対し着脱係合で角度自在とし所望の甲締めをするものである。
この様に、プラスチック製短下肢装具は、1枚のプラスチック地にて形成する装具本体の構成を、足底板部と、その後部に連続して立ち上がる後面支柱部を、踵部の踵受け切り欠き位置から上端中央まで達し切り放つ縦二つ割り溝で開放型分割後面支柱部にし、且つこの縦二つ割り溝の溝間隔を、分割後面支柱部の上部両端に巻着ける装着兼締付ベルトの締付け度合いで設定するため、両分割後面支柱部の上部となる両脹脛受け部分を下肢脹脛部に当てがうとき、この縦二つ割り溝で適宜左右に広がり、又は狭まって脹脛部形状に合った添わせができる。この状態で両脹脛受け部分の締付けベルトを巻き付けの締付けをすれば、溝間隔はその状態を維持し全体として所望形状の脹脛受け部を呈し無理のない装着になる。このとき、足底板部の底屈(垂下)は、二分された両分割後面支柱部の基方対向面を前後(左右)方向や上下方向に適宜ずらすことで両立ち上がり屈曲部分に捩じれを形成すれば、この捩じれに起因して足底板部前方を傾かせ所望底屈を得る。この底屈の調整作業は患者自身で行うことができる。
即ち、後面支柱部は縦二つ割り溝で二分したため、該後面支柱部の脹脛受け部を下肢脹脛部に当接するとき、脹脛部の外形に大小差異があっても縦二つ割り溝が一種の幅緩衝域となるので該脹脛受け部全幅が無理なく添い得る。この状態で、締付ベルトを所定の締付けをすればよい。しかも、後面支柱部が二分で左右に広がる(開く)と云うことは、リハビリ靴への履着にも好適となる。このときは、予め足底板部側をリハビリ靴に挿入した後に、この足底板部に足を載せるとき、後面支柱部を広げておけば直角に立ち上がる下肢脹脛部が臨んできても当たることく、該下肢脹脛部が所定位置にきた後に広がった両後面支柱部を戻せば後面支柱部のセットができ履着作業が良好になる。また、後面支柱部が広がる構成にしたため、例えば捻挫等で足首が腫れた状態でも装具装着ができる。
ここで、足底板部に対し後面支柱部が短い足関節用(捻挫専用)短下肢装具の態様としても、基本的には前記同様で後面支柱部を縦二つ割り溝で二分し足首(太さ)に応じる広げ自在にする。この場合、装着セットを容易とするため足底板部と連続して立ち上がる短い分割後面支柱部の全体を筒状カバー体で覆う一種のサポーター構成にする。なお、カバー体の形状は、甲皮部分が一端を開閉自在とし履口が大きくなる舌片構造にする。また、装着兼締付ベルトはカバー体の上部表面に取付け、甲締めベルトはカバー体の前方内側に取付け、カバー体内に挿入した足底板部上の足甲部を内部で直接甲締める様にしカバーずれをなくし、カバー体全体はあくまで足関節を覆う構成である。また、カバー体内となる短い両分割後面支柱部はアキレス腱の両側に臨み締付ベルトの締付けと相俟って足首(脛部)の固定をする。また、カバー体部材を皮革地製とすれば足にフィットする軽量化と滑りにくい構造になり、滑り易い床面上でも安心した歩行ができる。
また、足底板部底面の踏まず位置より両側に配す甲締めベルトは、該ベルト基端部を底面に固定の面ファスナーに着脱係合する形態にすれば突出角度が自在になり、足甲部の形状に最適な甲締めがなされる。
なお、足底板部底面の面ファスナーに甲締めベルトを係合するとき、必要にあっては該甲締めベルトを挾み込むよう外面に滑り止め部材を重ねの配設とすれば、床面歩行などにあって滑りを招かない。
本発明のプラスチック製短下肢装具は、足底板部に連続の後面支柱部を、踵受け切り欠き位置から上端中央まで達する縦二つ割り溝で二分し開放型分割後面支柱部とすることで、装具装着に際し分割後面支柱部の脹脛受け部分を脹脛部形状に応ずる様に広げ又は狭め全体として所定の弯曲状にすれば無理のない添えセットがなされる(太い脹脛部や細い脹脛部をもつ患者で円滑な装着ができる)。この後、外周を締付ベルトで締付ければ溝間隔はセット状態のまま維持され脹脛部に対する確実な装着を得る。このため、脹脛受け部分分をきつく締付け必要もなく皮膚擦れ等も招かない安全使用になる。また、後面支柱部が二つ割で左右に広がるため、足首を捻挫した場合などで足首が腫れ太くなっても装着が可能になり、腫れの引きに伴う足首の太さに追従する装着固定もできる。更に、後面支柱部が左右に広がれば、足底板部をリハビリ靴に先に挿入セットした状態での装着もできる。
ここで、足底板部の底屈としては、該足底板部に連なる分割後面支柱部側の対向面を互いに前後方向(左右横方向)や上下方向にずらし立ち上がり屈曲部分に捩じれ形成すれば、この捩じれに起因して足底板部の垂下が変わり所望底屈が簡単に得られる。このことは、患者自身でも装着時に両分割後面支柱部をずらすだけで足底板部の底屈調整ができ、リハビリ等により足垂下の回復状況に応じ、その都度底屈の調整ができ福音となる
また、後面支柱部が短い足関節専用(捻挫用)となるコンパクトな短下肢装具でも、基本的には前記装具同様で足底板部に連続する後面支柱部を縦二つ割り溝で二分する。但し、この実施例では装着作業が容易な様に、足底板部と分割後面支柱部全体を着脱可能な筒状カバー体で覆う構成にすればよい。締付ベルトはカバー体の上部表面に配し足首締めを行い、甲締めベルトはカバー体の足部側内面に配し、カバー体内にあって甲締めを行えばよく、実質的に前記短下肢装具と同等の足底板部の底屈調整と、装具装着もできる。
更に、足底板部底面両側より突設の甲締めベルトは面ファスナーをもって着脱係合し角度自在にするため、甲部形状に応じた甲締めベルトの引っ張り方向(インステップガース)が取れ、甲高の患者等にあっても確実な甲締めできる等の効果を奏する。
なお、必要にあっては、足底板部底面に配す甲締めベルト用面ファスナーに滑り止め部材を重ねれば装具装着後の床面歩行にあって滑り転倒を招かない。
以下、本発明のプラスチック製短下肢装具の実施例を図に基づいて説明すれば、次の通りである。
図1乃至図11は足底板部と分割後面支柱部を一体形成する後面支柱型のプラスチック製短下肢装具の実施例を示す。1は所定の薄地プラスチックで成形するプラスチック装具本体で、該装具本体1は水平状の足底板部2とその後端(踵位置)2aに連続の立ち上がり屈曲部分2bを介して後面支柱部3を配設する構成である。この場合、後面支柱部3の形状は、足底板部2の後端である踵部5に設ける踵受け切り欠き6位置から上部の脹脛受け部7端まで達し切り放たれる縦二つ割り溝4を設け開放型分割後面支柱部8としてなる。但し、縦二つ割り溝4の溝間隔sは、両脹脛受け部分7aの両側又は片側に配置する1本又は2本構成の装着兼締付ベルト9の締付け度合いをもって設定する。10は足底板部2の底面2cにあって踏まず位置2c′に固定した面ファスナー11に基端の面ファスナー12をもって係合させる甲締めベルトで、該甲締めベルト10の突設角度を前記面ファスナー11,12との係合位置の選定により決め、足甲の形状に対応する甲掛けを可能にする。この甲締めベルト10は、一端(基端)を足底板部2の面ファスナー11に係止する固定端13aにし、該甲締めベルト10の反対側は止め環14で折り返し面ファスナー15で係合自在にする開閉端13bとする(図7参照)。16は前記足底板部2の底面固定の面ファスナー11に重ね配設するゴム等の粘性部材よりなる滑り止め部材で、該滑り止め部材と面ファスナー11間に前記甲締めベルト10の基端の面ファスナー12を挟み込む構成とし、これら前記全体の構成でプラスチック製短下肢装具17となる。18は前記両脹脛受け部分7aの中央部分に横突設したベルト支持軸で、該ベルト支持軸18に装着兼締付ベルト9の一端に設けた取付ビス19を枢着し、該装着兼締付ベルト9のベルト掛け位置を可動とする。この場合、装着兼締付ベルト9は下肢の前後位置に配置される2本構成のものが適する。23は分割後面支柱部8の長手方向中央部に形成した補強用凸条であり、該補強用凸条23により剛性が付く分割後面支柱部8,8は前後(左右),上下のずれによる捩じれを受けても、部材補強で撓みにくく変形を招かない。
いまこの作用を説明すれば、この短下肢装具17は全体として足底板部2とL状に立ち上がる縦二つ割れ溝4にて形成された分割後面支柱部8よりなるため、該短下肢装具17の下肢への装着としては、先ず水平状の足底板部2に足先を載せる足セットを行うが、このとき該足底板部2に掛け渡す甲締めベルト10は、その一端(固定端13a)を基点として展開させ、足を載せた後に該甲締めベルト10を足甲部側に適宜引っ張り所謂甲掛けをして反対側の止め環14で折り返し開閉端13bとなる面ファスナー15で係止する。
この場合、足甲部の形状は患者によって異なるため、甲締めベルト10の引っ張り角度は、予めベルト基端の面ファスナー12と足底板部2の底面の固定の面ファスナー11との着脱係合をって選定する。勿論、この甲締めベルト10の甲締め位置(角度)は、一旦決めれば以後は単なる普通のベルト締めを行えばよい。また、踵部(図示せず)は踵受け切り欠き6位置に臨むため、踵形状の大小にも左右されない履着セットがなされる。
次に、足底板部2への足装着後には、該足底板部2の後端より立ち上がり屈曲部分2bを介し連続する分割後面支柱部8を左右に少し広げる様にして下肢脹脛部の後面に当てがえばよい。この場合、下肢脹脛部の形状は患者によって異なるが、分割後面支柱部8は縦二つ割れ溝4にて広がり自在となるので左右に別れた両分割後面支柱部部分8aは脛脛部形状に無理なく添うように当接される。この状態で、装着兼締付ベルト9を所定のベルト締め作業をもって脹脛部分に締付ければ、所定の溝間隔sが維持され実質的に所望の脹脛受け部7′が構成されるので確実な脹脛部の装着となる。
この下肢装具の装着としては、図10に示す様に、リハビリ靴Aに足底板部2を予め挿入した状態でも装着が可能になる。このときは、立ち上がる分割後面支柱部8を左右に広げた状態にしておけば、前記リハビリ靴内の足底板部2に足をのせた後に、広がった分割後面支柱部8を脹脛部に当てがう様に戻せば、該分割後面支柱部8の上部に構成される脹脛受け部分7a,7aが所定の溝間隔sを隔てて当接される。この様な装着作業では、リハビリ靴Aの履着に便利となる。
ここで、装具装着に際し問題点となる足底板部2における底屈の調整としては、立ち上がる左右に別れた後面支柱部3の基方の対向面を前後方向(左右横方向)や上下方向に適宜ずらすことで(図8のAの矢印参照)、足底板部2に連続する立ち上がり屈曲部分2b,2bに捩じれが生じ、その捩じれに起因して足底板部2が爪先部側が上下,左右方向に変わり(図8のB参照)、垂下規制となる。即ち、分割後面支柱部8,8を夫々適宜ずらすことで足底板部2の底屈度が変わる。このことは、患者自身での装具装着時に行えるため、垂下の回復状況に応じた底屈調整がその都度行える。
また、この足底板部2の底屈調整は、前記脹脛部分まで装着し得る短下肢装具は勿論のこと、立ち上がる後面支柱部3が短い捻挫用短下肢装具しても同様である。即ち、図11に示す捻挫用短下肢装具17′においても、基本的な構成は足底板部2と連続して一体となる後面支柱部3を有し、該後面支柱部3に踵受け切り欠き6位置から上端まで達し切り放つ縦二つ割れ溝4で二分し分割後面支柱部8,8を設ける(図11のC参照)。但し、この場合、短下肢装具17′はコンパクトなため履着作業が容易となる様に、足底板部2と後面支柱部3全体をL型となる着脱可能な筒状カバー体20で覆う構造を取る。即ち、足底板部2も左右の分割後面支柱部8,8も全体として靴形状を呈す筒状カバー体20内に埋設の配置とする(図11のA参照)。ここで、21は靴形状の筒状カバー体20にあって舌革部分を示し、該舌革部分21は片側を開閉自在の構成にし履着口22を形成する。また、このときの装着兼締付ベルト9は筒状カバー体20の立ち上がり上部表面に取付け、足首部分への締付けを行う構成とする。また、甲締めベルト10は筒状カバー体20の内部にあって舌革部分21の下方に配設するため(図11のB参照)、カバー体20があっても足甲を直接締付ける様になりずれを招かない。但し、甲締めベルト10は一端をカバー地に縫着等で固定端13aとし、先端の開閉端13bは筒状カバー体20の側面に切り込んだ挿入孔24を通してカバー表面側に導き、該開閉端13bの裏面に配する面ファスナー(図示せず)をカバー表面に係合させる。25は筒状カバー体20の甲部の表面に掛け渡す補強覆いベルトである。なお、ここで足底板部2自体の形状を患者の足形に対応する形状に修正をするには、筒状カバー体20の先端部分を少し捲って足底板部2を一部露出させ、該足底板部2に加熱を与えればプラスチック地が適宜変形し形状補正も可能になる。また、この筒状カバー体20を革地にて形成すれば底面部分も滑らなくなるため、屋内床面の歩行にあって滑り転倒をすることもない。
また、この足底板部2の踏まず位置の底面22に適宜形状の薄地の滑止め部材16を配設するため、該滑止め部材16を付けたままでのリハビリ靴(図示せず)を履着も可能であるが、リハビリ靴を脱いて床面に上がり歩行を行うとき、滑止め部材11自体に滑り規制は働くため、床面での滑り転倒を招かない。
本発明のプラスチック製短下肢装具の実施例を示す要部の斜視図である。 同正面側からの斜視図である。 同背面側からの斜視図である。 プラスチック製短下肢装具本体を示す説明図である。 同短下肢装具本体の底面側から見た説明図である。 装着兼締付ベルトを示す説明図である。 甲締めベルトを示す説明図である。 短下肢装具本体の足底板部の垂下作用を示す図で、(A)は両分割後面支柱部を左右横方向又は上下方向にずらす説明図で、(B)は同足底板部の垂下可動を示す説明図である。 後面支柱部の上部に配設する装着兼締付ベルトの可動状態を示す説明図である。 リハビリ靴の装具本体を挿入し分割後面支柱部を左右に広げた説明図である。 捻挫用短下肢装具の説明で、(A)は全体を示す斜視図であり、(B)は一部切り欠き甲締めベルトを示す説明図であり、(C)はプラスチック装具本体の説明図である。 従来のプラスチック製短下肢装具の説明図である。
符号の説明
1 プラスチック肢装具本体
2 足底板部
3 後面支柱部
4 縦二つ割り溝
5 踵部
6 踵受け切り欠き
7 脹脛受け部
8 開放型分割後面支柱部
9 装着兼締付ベルト
10 甲締めベルト
11 面ファスナー
16 滑り止め部材
17 プラスチック製短下肢装具
20 筒状カバー体

Claims (1)

  1. 後面支柱型プラスチック製短下肢装具において、プラスチック装具本体を足底板部と、該足底板部後端に連続して立ち上がる後面支柱部を、踵部の踵受け切り欠き位置から上端中央まで達し切り放つ所定幅の縦二つ割り溝を設け開放型分割後面支柱部としたものと構成すると共に、この縦二つ割り溝の溝間隔を、前記両分割後面支柱部の上部に巻着する装着兼締付ベルトの締付け度合いで設定し、且つ前記足底板後端の踵受け切り欠き位置で別れた立ち上がり屈曲部分に、両分割後面支柱部の対向面を互いに前後方向や上下方向にずらし捩じれを形成し、この捩じれ度合いに起因し足底板部の底屈度を決め、また足底板部の底面位置より両側に配す甲締めベルトの突設を、底面固定の面ファスナーに対し着脱係合で角度自在とし所望の甲締めをすることを特徴とするプラスチック製短下肢装具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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