JP2021132181A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工装置において、仮置き手段のコストを低く抑える。【解決手段】ロボット14は、ウェーハを保持するロボットハンド140に配置されウェーハを検知するセンサ149を備え、仮置きテーブル110の仮置き面に仮置きしたウェーハをセンタリングする手段18と、保持手段3の保持面の形とウェーハの形とを一致させ保持面にウェーハを保持させる制御を行う制御手段9と、を備え、制御手段9は、センタリング制御部90と、センタリングされたウェーハの外周縁円弧部分とオリエンテーションフラットとをセンサ149が区別して検知可能にロボットハンド140を位置づける制御を行うロボットハンド位置づけ制御部91と、仮置きテーブル110を所定の角度に位置づける仮置き回転制御部94と、保持面にウェーハを搬送する際に、記憶部に記憶した角度を用い保持面形状とウェーハ形状とが一致するように保持面回転手段36を制御する保持面回転制御部95と、を備える加工装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ等を加工する加工装置に関する。
チャックテーブルの保持面によって保持されたウェーハを研削砥石で研削する研削装置の該保持面は、ウェーハと同じ形状をしている。そして、ウェーハは、結晶方位を示すノッチ、又はオリエンテーションフラットを備えている。したがって、保持面にウェーハを保持させる際には、保持面の形とウェーハの形とを一致させるように、チャックテーブルの保持面、又はウェーハを回転させ位置合わせを行う必要がある。
よって、例えば特許文献1、又は特許文献2に開示されているように、上記位置合わせのためにウェーハのノッチの位置、又はオリエンテーションフラットの位置を研削装置は検知する必要が有る。つまり、保持面にウェーハを保持させる前に、ノッチ、又はオリエンテーションフラットの位置を検知するための仮置きテーブルが必要である。そして、仮置きテーブルの近傍には、ノッチ、又はオリエンテーションフラットを検知するセンサを備える必要がある。
特開2002−359277号公報 特開2002−151575号公報
このように仮置きテーブルでウェーハのノッチ、又はオリエンテーションフラットの位置を検知させるためにセンサを配置し、さらに、センサを仮置きテーブルの上面に平行に移動させる機構等が必要であり、仮置きテーブルを備える仮置き手段の構造が複雑になると共に、高価になるという問題がある。
よって、研削装置等の加工装置においては、仮置き手段のコストが高くなることで加工装置が高価になってしまうことが無いようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、結晶方位を示すノッチまたはオリエンテーションフラットを有するウェーハの面と同じ面形状の保持面を有する保持手段と、該保持面に保持されたウェーハを加工する加工手段と、ウェーハを収容するカセットを載置するカセットステージと、ウェーハを仮置きする仮置き手段と、該カセットステージに載置した該カセットから該仮置き手段にウェーハを搬送するロボットと、を備える加工装置であって、該ロボットは、ウェーハを保持するロボットハンドと、該ロボットハンドに配置され該ロボットハンドで保持したウェーハを検知するウェーハ検知センサと、を備え、該仮置き手段は、仮置き面にウェーハを仮置きする仮置きテーブルと、該仮置き面の中心を軸に該仮置きテーブルを回転させる仮置き回転手段と、を備え、該保持手段は、該保持面の中心を軸に該保持面を回転させる保持面回転手段を備え、該仮置き面に仮置きしたウェーハの中心と該仮置き面の中心とを一致させるセンタリング手段と、該保持面の形とウェーハの形とを一致させ該保持面にウェーハを保持させる制御を行う制御手段と、を備え、該制御手段は、記憶部と、該センタリング手段によるセンタリング動作を制御するセンタリング制御部と、該センタリングされたウェーハの外周縁の円弧部分と、外周縁に形成されるノッチまたはオリエンテーションフラットとを該ウェーハ検知センサが区別して検知可能に該ロボットハンドを位置づける制御を行うロボットハンド位置づけ制御部と、該仮置き回転手段を制御し該仮置きテーブルを回転させ、該ウェーハ検知センサにウェーハのノッチまたはオリエンテーションフラットを検知させてから、該仮置きテーブルを所定の角度に位置づける仮置き回転制御部と、搬送手段で該仮置きテーブルから該保持手段にウェーハを搬送する際に、該記憶部に記憶した該所定の角度を用いて該保持面の形状とウェーハの形状とが一致するように該保持面回転手段を制御して該保持面を回転させる保持面回転制御部と、を備え、該保持面の形状とウェーハの形状とを一致させ該保持面にウェーハを保持させる加工装置である。
前記センタリング手段は、前記仮置き手段に配置されると好ましい。
前記仮置き手段は、前記仮置きテーブルの回転角度を認識する仮置き角度認識部を備え、前記センタリング手段は、ウェーハを保持した前記仮置きテーブルを前記仮置き回転手段により回転させ、前記ウェーハ検知センサがウェーハの外周を検知しなかった際に該仮置き角度認識部が認識する該仮置きテーブルの角度、及び該ウェーハ検知センサがウェーハの外周を検知した際に該仮置き角度認識部が認識する該仮置きテーブルの角度から、該仮置きテーブルの中心とウェーハの中心とのズレ量を認識するズレ認識部と、該ズレ認識部が認識したズレ量分を前記ロボットハンドでウェーハを移動させウェーハの中心と前記仮置き面の中心とを一致させる位置調整制御部と、を備えると好ましい。
本発明に係る加工装置は、ロボットは、ウェーハを保持するロボットハンドと、ロボットハンドに配置されロボットハンドで保持したウェーハを検知するウェーハ検知センサと、を備え、制御手段は、センタリング手段によるセンタリング動作を制御するセンタリング制御部と、センタリングされたウェーハの外周縁の円弧部分と、外周縁に形成されるノッチまたはオリエンテーションフラットとをウェーハ検知センサが区別して検知可能にロボットハンドを位置づける制御を行うロボットハンド位置づけ制御部と、仮置き回転手段を制御し仮置きテーブルを回転させ、ウェーハ検知センサにウェーハのノッチまたはオリエンテーションフラットを検知させてから、仮置きテーブルを所定の角度に位置づける仮置き回転制御部と、搬送手段で仮置きテーブルから保持手段にウェーハを搬送する際に、記憶部に記憶した所定の角度を用いて保持面の形状とウェーハの形状とが一致するように保持面回転手段を制御して保持面を回転させる保持面回転制御部と、を備えることで、保持面の形状とウェーハの形状とを一致させ保持面にウェーハを保持させることができる。また、仮置き手段にウェーハのノッチ、又はオリエンテーションフラットを検知するセンサ、及びセンサを移動させるセンサ移動機構を備える必要が無くなり、仮置き手段のコストを抑えることができ、加工装置全体のコストも抑えることができる。
加工装置の一例を示す斜視図である。 仮置きテーブルにロボットハンドがウェーハを載置した状態を説明する平面図である。 センタリングされたウェーハの外周縁の円弧部分と、外周縁に形成されるオリエンテーションフラットとをウェーハ検知センサが区別して検知可能にロボットハンドが位置づけられた状態を説明する側面図である。 センタリングされたウェーハの外周縁の円弧部分と、外周縁に形成されるオリエンテーションフラットとをウェーハ検知センサが区別して検知可能にロボットハンドが位置づけられた状態を説明する平面図である。 センタリング手段のズレ認識部による仮置きテーブルの中心とウェーハの中心とのズレ量の認識作業を説明する平面図である。 ズレ認識部が認識する仮置きテーブルの中心とウェーハの中心とのズレ量を示す平面図である。 ズレ認識部が認識したズレ量分をロボットハンドでウェーハを移動させて、ウェーハの中心と仮置きテーブルの中心とを一致させた状態を説明する平面図である。
図1に示す加工装置1は、加工手段16によって保持手段3のチャックテーブル30に保持されたウェーハ80を研削する装置である。加工装置1のベース10上の前方(−Y方向側)は、チャックテーブル30に対してウェーハ80の搬入出が行われる領域である搬入出領域100となっており、ベース10上の後方(+Y方向側)は、加工手段16によってチャックテーブル30上に保持されたウェーハ80の研削加工が行われる領域である加工領域101となっている。
なお、本発明に係る加工装置は、研削手段として粗研削手段と仕上げ研削手段との2軸備え、回転するターンテーブルでウェーハ80を保持したチャックテーブル30を各研削手段の下方に位置付ける構成となっていてもよい。または、本発明に係る加工装置は、研磨パッドで被加工物に研磨加工を施し、ウェーハ80の被研磨面を鏡面化したり、ウェーハ80の抗折強度を高めたりする研磨加工装置であってもよい。
加工装置1は、例えば、装置全体の制御を行う制御手段9を備えている。例えば制御プログラムに従って演算処理するCPU、及びメモリ等で構成される記憶部99等を備える制御手段9は、加工手段16等の本発明の各発明構成要素に電気的に接続されており、各発明構成要素の制御を行う。
図1に示すウェーハ80は、本実施形態においては、シリコン母材等からなる円形の半導体ウェーハであり、図1において下方を向いているウェーハ80の表面801は、複数のデバイスが形成されており、図示しない保護テープが貼着されて保護されている。ウェーハ80の上側を向いている裏面802は、研削加工が施される被加工面となる。なお、ウェーハ80はシリコン以外にガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム、樹脂、セラミックス、又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよい。
ウェーハ80には、外周縁部分に結晶方位を示すマークであるオリエンテーションフラット805が外周の一部をフラットに切欠くことで形成されている。マークは、例えば、結晶方位を示すノッチであってもよく、ノッチは、ウェーハ80の外周縁にウェーハ80の中心に向けて径方向内側に窪んだ状態で形成されている。
ベース10の正面側(−Y方向側)には、複数のウェーハ80を棚状に収容可能なカセットを載置する第1のカセットステージ150及び第2のカセットステージ151が設けられており、第1のカセットステージ150には複数の加工前のウェーハ80が棚状に収容される第1のカセット1501が載置され、第2のカセットステージ151には複数の加工後のウェーハ80が棚状に収容される第2のカセット1512が載置される。
第1のカセット1501及び第2のカセット1512は、内部に上下方向に所定の間隔を空けて配置された棚部を備えており、該棚部によってウェーハ80の外周部分を支持している。
図1に示すように、加工装置1は、ウェーハ80を仮置きする仮置き手段11と、第1のカセットステージ150に載置された第1のカセット1501内のウェーハ80を第1のカセット1501から仮置き手段11に搬送、またはスピンナテーブル120に保持されたウェーハ80を第2のカセットステージ151に載置された第2のカセット1512内に搬送するロボット14と、を備える。
図1に示すように、第1のカセット1501の+Y方向側の開口の後方にロボット14が配設されている。ロボット14は、多関節ロボットであり、ウェーハ80を保持するロボットハンド140と、ロボットハンド140を水平方向に移動させるハンド水平移動手段142と、ロボットハンド140を上下方向に移動させる電動アクチュエーター等のハンド上下移動手段144と、例えばロボットハンド140の吸着面1404を上下反転させるハンド反転手段146と、ロボットハンド140に配置されロボットハンド140で保持したウェーハ80を検知するウェーハ検知センサ149と、を備えている。
ハンド水平移動手段142は、例えば、複数の板状アーム部材等で構成され内部にプーリ機構を備える旋回アームを旋回モータによって旋回させる構造となっている。即ち、ハンド水平移動手段142は、旋回モータが生み出す回転力により、複数の板状アーム部材を軸方向がZ軸方向(鉛直方向)である回転軸を軸にして互いに旋回させることで、ロボットハンド140を水平面内(X軸Y軸平面内)において旋回移動させることができるとともに、複数の板状アーム部材を互いが交差した状態から互いが直線状となる状態等に変形させることができ、ロボットハンド140を水平面内において直動させることができる。
ハンド水平移動手段142の下部側には電動シリンダ等で構成されるハンド上下移動手段144が接続されており、ハンド上下移動手段144は、ハンド水平移動手段142と共にロボットハンド140をZ軸方向において上下動させ、ロボットハンド140を所定高さに位置づけできる。
ハンド水平移動手段142の板状アーム部材には、柱状のアーム連結部145を介して、図1においてはZ軸方向に直交するY軸方向の軸心を有するハンド反転手段146のスピンドル1462を回転可能に支持するハウジング1463が固定されている。例えばハウジング1463の内部には、スピンドル1462を回転駆動する図示しない反転モータが収容されている。
スピンドル1462の先端側はハウジング1463から突出しており、この先端側に、ロボットハンド140の根元側が装着されるホルダが配設されている。図示しない反転モータがスピンドル1462を所定角度回転させることに伴って、スピンドル1462にホルダを介して接続されているロボットハンド140が回転して、ロボットハンド140の吸着面1404を反転させることができる。
ウェーハ80を吸着保持する板状のロボットハンド140は、例えば、全体として平面視略U状の外形を備えており、ホルダに装着される矩形平板状の基部1406と、基部1406に一体的に形成された吸着部1400とを備えている。なお、ロボットハンド140は、本実施形態における形状に限定されるものではなく、全体として平面視略しゃもじ形状となっていてもよい。
例えば、図1においてロボットハンド140の上側を向いている面を、ウェーハ80を吸引保持する吸着面1404とする。なお、ロボットハンド140は、吸着面1404の反対面も吸着面となっていてもよい。吸着面1404は平滑に仕上げられており、また、ウェーハ80に接触した場合にウェーハ80を傷付けないように、吸着面1404の端部には面取りが施されていてもよい。
吸着面1404には、複数の吸引孔が開口している。吸引孔は、例えば、吸着面1404の外周側の領域に略等間隔空けて、5箇所にそれぞれ3つずつ又は4つずつ開口している。なお、吸引孔の数や配設箇所は本例に限定されるものではない。吸引孔には、変形可能なゴム吸盤等が配設されていてもよい。
各吸引孔には、ロボットハンド140の旋回移動を妨げないように可撓性を備える樹脂チューブが継手等を介して連通しており、該樹脂チューブが真空発生装置、又はエジェクター機構等の吸引源に接続されている。
例えば、吸着面1404の基部1406側の領域には、ウェーハ80を検知するウェーハ検知センサ149が吸着面1404から出っ張らないように配設されている。ウェーハ検知センサ149は、例えば、反射型(拡散反射型又は限定反射型等)の光電センサであり、投光部と受光部とを1つのセンサアンプ内に内蔵している。
例えば、ロボット14のハンド水平移動手段142の図示しない旋回モータ、ハンド上下移動手段144の図示しない昇降モータ、及びハンド反転手段146の図示しない反転モータには、これらのモータを統括制御することでロボットハンド140を所定位置に位置づける制御を行うロボットハンド位置づけ制御部91が電気的に接続されている。ロボットハンド位置づけ制御部91は、制御手段9に含まれている。
ロボット14の可動範囲には、仮置き手段11が設けられており、例えば、仮置き手段11にはセンタリング手段18が配置されている。
仮置き手段11は、仮置き面1102にウェーハ80を仮置きする仮置きテーブル110と、仮置き面1102の中心を軸に仮置きテーブル110を回転させる仮置き回転手段118と、さらに、本実施形態においては、仮置きテーブル110の回転角度を認識する仮置き角度認識部116と、を備えている。
円形の仮置きテーブル110は、例えば、ウェーハ80よりも小径となっており、仮置きテーブル110の平坦な上面はウェーハ80を仮置きする仮置き面1102となる。
そして、仮置きテーブル110の周囲には、センタリング手段18を構成し仮置きテーブル110の径方向に縮径、又は拡径するように移動可能な位置合わせピンが複数円環状に等間隔を空けて配設されており、仮置きテーブル110に仮置きされたウェーハ80が、センタリング手段18の縮径する位置合わせピンでウェーハ80の中心と仮置き面1102の中心とが一致される。
位置合わせピンは、図示しないモータ及びギア機構等によって縮径、又は拡径移動可能となっており、該位置合わせピンを移動させる駆動力を生み出す図示しないモータには、制御手段9のセンタリング制御部90が電気的に接続されている。
仮置きテーブル110の下側には、仮置き面1102の中心を軸に仮置きテーブル110を回転させる仮置き回転手段118が接続されている。仮置きテーブル110は、仮置き回転手段118の軸方向がZ軸方向であるスピンドル1182、及びスピンドル1182に連結されたモータ1181によって回転可能となっている。
モータ1181は、例えば、サーボモータであり、モータ1181のエンコーダである仮置き角度認識部116は、サーボアンプとしての機能も有する制御手段9の仮置き回転制御部94に電気的に接続されており、仮置き回転制御部94の出力インターフェイスからモータ1181に対して動作信号が供給されることによってスピンドル1182が回転し、仮置き角度認識部116が認識した仮置きテーブル110の回転角度をエンコーダ信号として仮置き回転制御部94の入力インターフェイスに対して出力する。そして、該エンコーダ信号を受けた仮置き回転制御部94は、仮置きテーブル110の回転動作についてのフィードバック制御を仮置き回転手段118に対して行うことができる。
即ち、制御手段9の仮置き回転制御部94は、仮置き回転手段118を制御し仮置きテーブル110を回転させ、ロボット14のウェーハ検知センサ149がセンタリングされたウェーハ80のオリエンテーションフラット805(又は、ノッチ)を検知してから、ウェーハ検知センサ149の検知情報(オリエンテーションフラット805の周方向における位置情報)を用いて、オリエンテーションフラット805を所定の位置に位置づけるべく仮置きテーブル110を回転させて所定の角度に位置づけることができる。
仮置きテーブル110に隣接する位置には、吸引パッド等から構成されウェーハ80を保持した状態で旋回する第一搬送手段131が配置されている。第一搬送手段131は、仮置きテーブル110上でセンタリングされたウェーハ80を保持し、加工領域101内の搬入位置に位置付けられたチャックテーブル30へ搬送する。第一搬送手段131の隣には、吸引パッド等から構成され加工後のウェーハ80を保持した状態で旋回する第二搬送手段132が設けられている。
第二搬送手段132の可動範囲内には、第二搬送手段132により搬送される加工後のウェーハ80を洗浄する枚葉式の洗浄手段12が配置されている。洗浄手段12は、ウェーハ80よりも小径のスピンナテーブル120でウェーハ80を吸引保持し、ウェーハ80の上方を旋回移動する洗浄ノズル121から、洗浄水を回転させたウェーハ80の被研削面である裏面802に噴射して裏面802の洗浄を行う。
ウェーハ80を吸引保持する保持手段3は、結晶方位を示すオリエンテーションフラット805を有するウェーハ80の表面801と同じ面形状の保持面302を有するチャックテーブル30と、保持面302の中心を軸に保持面302を回転させる保持面回転手段36と、を少なくとも備えている。
図1に示すチャックテーブル30は、本実施形態においては、ポーラス部材等からなりウェーハ80を吸着する吸着部300と、吸着部300を支持する枠体301とを備える。吸着部300は、真空発生装置等の図示しない吸引源に連通し、吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、吸着部300の露出面(上面)である保持面302に伝達されることで、チャックテーブル30は保持面302上でウェーハ80を吸引保持できる。例えば、保持面302はウェーハ80に形成された結晶方位を示すオリエンテーションフラット805に対応してウェーハ80と同じ形状をしている。つまり、円形の吸着部300の外周は、オリエンテーションフラット805に対応して接線方向にフラットに切り欠かれて、オリフラ合わせ部307が形成されている。
チャックテーブル30は、カバー39により周囲を囲まれており、カバー39及びカバー39に連結された蛇腹カバー390の下方に配設されたテーブル移動手段17により、ベース10上をY軸方向に往復移動可能である。また、チャックテーブル30は、保持面回転手段36によってZ軸方向の回転軸を中心として回転可能となっている。
テーブル移動手段17は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ170と、ボールネジ170と平行に配設された一対のガイドレール171と、ボールネジ170の一端に連結しボールネジ170を回動させるモータ172と、内部のナットがボールネジ170に螺合し側部がガイドレール171に摺接する可動板173とを備えており、モータ172がボールネジ170を回動させると、これに伴い可動板173がガイドレール171にガイドされてY軸方向に直動し、可動板173上にテーブルベース35を介して配設されたチャックテーブル30をY軸方向に移動させることができる。
チャックテーブル30が取り外し可能に固定されたテーブルベース35の下面側には、モータ360及びスピンドル361等からなる保持面回転手段36が接続されている。モータ360は、例えば、サーボモータであり、モータ360のエンコーダ362は、サーボアンプとしての機能も有する制御手段9の保持面回転制御部95に接続されており、保持面回転制御部95からモータ360に対して動作信号が供給された後、エンコーダ362が検知した回転角度をエンコーダ信号として保持面回転制御部95の入力インターフェイスに対して出力する。そして、エンコーダ信号を受け取った保持面回転制御部95は、保持面回転手段36によるチャックテーブル30の回転動作のフィードバック制御や、チャックテーブル30の保持面302上のウェーハ80のオリエンテーションフラット805に対応するオリフラ合わせ部307の位置の逐次の認識を行うことができる。
先に説明したように、ロボット14のウェーハ検知センサ149がウェーハ80のオリエンテーションフラット805を検知してから、仮置き回転制御部94によって仮置きテーブル110を所定の角度に位置づける、即ち、仮置きテーブル110上の仮置きされたウェーハ80のオリエンテーションフラット805を周方向における所定の位置に位置付けると、該仮置きテーブル110の所定の角度が制御手段9の記憶部99に記憶される。そして、上記保持面回転制御部95は、第一搬送手段131で仮置きテーブル110から保持手段3のチャックテーブル30にウェーハ80を搬送する際に、記憶部99に記憶した所定の角度についての情報を用いて保持面302の形状とウェーハ80の形状とが一致するように保持面回転手段36を制御して保持面302を所定角度回転させる。
加工領域101の後方(+Y方向側)には、コラム104が立設されており、コラム104の−Y方向側の前面には加工手段16とチャックテーブル30とを相対的に保持面302に垂直なZ軸方向に研削送りする研削送り手段19が配設されている。研削送り手段19は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ190と、ボールネジ190と平行に配設された一対のガイドレール191と、ボールネジ190の上端に連結しボールネジ190を回動させるモータ192と、内部のナットがボールネジ190に螺合し側部がガイドレール191に摺接する昇降板193と、昇降板193に連結され加工手段16を保持するホルダ194とを備えており、モータ192がボールネジ190を回動させると、これに伴い昇降板193がガイドレール191にガイドされてZ軸方向に往復移動し、ホルダ194に保持された加工手段16がZ軸方向に研削送りされる。
チャックテーブル30に保持されたウェーハ80を研削加工する加工手段16は、軸方向がZ軸方向である回転軸160と、回転軸160を回転可能に支持するハウジング161と、回転軸160を回転駆動するモータ162と、回転軸160の下端に接続された円環状のマウント163と、マウント163の下面に着脱可能に装着された研削ホイール164とを備える。
研削ホイール164は、ホイール基台と、ホイール基台の底面に環状に配設された略直方体形状の複数の研削砥石とを備える。研削砥石は、例えば、所定のバインダー等で研削砥粒等が固着されて成形されている。
回転軸160の内部には、研削水の通り道となる図示しない流路が回転軸160の軸方向(Z軸方向)に貫通して形成されている。この流路はマウント163を通り、ホイール基台の底面において研削砥石に向かって研削水を噴出できるように開口している。
ウェーハ80を研削する際の高さ位置まで下降した研削ホイール164の近傍となる位置には、例えば、研削中においてウェーハ80の厚みを接触式にて測定する厚み測定手段38が配設されている。
なお、厚み測定手段38は、非接触式の厚み測定手段であってもよい。
制御手段9は、先に説明したように、センタリング手段18によるセンタリング動作を制御するセンタリング制御部90と、センタリングされたウェーハ80の外周縁の円弧部分と、外周縁に形成される直線のオリエンテーションフラット805とをウェーハ検知センサ149が区別して検知可能にロボットハンド140を位置づける制御を行うロボットハンド位置づけ制御部91と、仮置き回転手段118を制御し仮置きテーブル110を回転させ、ウェーハ検知センサ149にウェーハ80のオリエンテーションフラット805を検知させてから、仮置きテーブル110を所定の角度に位置づける仮置き回転制御部94と、第一搬送手段131で仮置きテーブル110から保持手段3のチャックテーブル30にウェーハ80を搬送する際に、記憶部99に記憶した仮置きテーブル110の所定の角度を用いて保持面302の形状とウェーハ80の形状とが一致するように保持面回転手段36を制御して保持面302を回転させる保持面回転制御部95と、を備えている。
以下に、図1に示す加工装置1により保持手段3のチャックテーブル30に保持されたウェーハ80を研削する場合の加工装置1の動作について説明する。
例えば、まず、ロボットハンド位置づけ制御部91によるロボットハンド140の移動制御の下で、ウェーハ80が第1のカセット1501から搬出される。即ち、図1に示すハンド上下移動手段144によってロボットハンド140が上下動し、ロボットハンド140が、第1のカセット1501内の狙いのウェーハ80が収納されている棚部の高さ位置に位置づけられる。
第1のカセット1501内において、ウェーハ80の表面801は、例えば上側(+Z方向側)を向いた状態になっており、被研削面となる裏面802は下側を向いている。そして、例えば、ロボット14のロボットハンド140の吸着面1404が、上側(+Z方向側)を向いた状態にセットされる。
ロボットハンド140が旋回され、ロボットハンド140が第1のカセット1501の開口から第1のカセット1501の内部の所定の位置まで進入していき、例えば、ロボットハンド140の中心とウェーハ80の中心とがおおよそ合致するように、ロボットハンド140が水平面内における所定位置に位置づけられる。次いで、ロボットハンド140が上昇して、ウェーハ80の裏面802に吸着面1404を下方から接触させて吸引保持し、さらに、僅かにロボットハンド140により上側に持ち上げられたウェーハ80の外周縁が棚部上から離間された状態で、ロボットハンド140の上昇が停止される。
ウェーハ80を吸引保持したロボットハンド140が+Y方向に移動し、ウェーハ80がロボットハンド140により第1のカセット1501から搬出される。なお、ロボットハンド140は、ウェーハ80に上側から保護テープを介して表面801に吸着面1404を当接させて吸引保持してもよい。
ロボットハンド位置づけ制御部91による制御の下で、図1に示すハンド反転手段146がロボットハンド140を上下反転させて、ウェーハ80の裏面802を上側に向ける。さらに、図1に示すロボット14がウェーハ80を仮置きテーブル110の上方に移動させる。そして、図2に示すように、仮置きテーブル110の仮置き面1102の中心とロボットハンド140の中心とが合致する。さらに、ロボットハンド140が下降して、ウェーハ80が裏面802を上側に向けて仮置き面1102上に載置される。また、ロボットハンド140によるウェーハ80の吸引保持が解除され、ロボットハンド140が上昇する。
次いで、図1に示すセンタリング制御部90による制御の下で、センタリング手段18の位置合わせピンが同一円周上の位置を維持しながら縮径するように移動するため、各位置合わせピンがウェーハ80の外周縁を押してその位置を修正し、位置合わせピンがウェーハ80の外周縁に接した状態で停止する。この結果、ウェーハ80の中心を仮置きテーブル110の中心に位置合わせする(センタリングする)ことができ、センタリング制御部90がウェーハ80の中心位置を認識することができる。その後、ウェーハ80が仮置きテーブル110で吸引保持される。
一方、ウェーハ80を仮置きテーブル110に載置したロボットハンド140を、センタリングされたウェーハ80の外周縁の円弧部分806(以下、円弧状の外周806とする。)と、外周縁に形成されたオリエンテーションフラット805とをウェーハ検知センサ149が区別して検知可能に位置づける制御を、図1に示すロボットハンド位置づけ制御部91が行う。
具体的には、例えば、ハンド水平移動手段142によって、図3、4に示すロボットハンド140が例えば−Y方向、即ち、ウェーハ80の径方向に直動するように後進して、ロボットハンド140のウェーハ検知センサ149がオリエンテーションフラット805よりも径方向外側に位置してウェーハ80とZ軸方向において対向しない所定位置に、ロボットハンド140が位置づけられる。該位置づけ制御は、予め図1に示す制御手段9の記憶部99には、ウェーハ80のインチやウェーハ80の中心からオリエンテーションフラット805までの距離についてのデータが設定されているため、仮置きテーブル110上に保持されたウェーハ80の中心が図1に示すセンタリング制御部90によってセンタリングされ認識されることで、ロボットハンド位置づけ制御部91がロボットハンド140の径方向への後進距離を算出することで実現できる
次いで、仮置きテーブル110を回転させ、ウェーハ検知センサ149にウェーハ80のオリエンテーションフラット805を検知させてから、仮置きテーブル110を回転させて所定の角度に位置づける制御が、図1に示す仮置き回転制御部94によって実行される。即ち、図3、4に示すロボットハンド140のウェーハ検知センサ149の投光部から下方(−Z方向)に向かって検知光が出射されるとともに、仮置きテーブル110が低速で仮置き回転手段118によって回転される。
そして、例えばCCD等からなるウェーハ検知センサ149の受光部がウェーハ80の裏面802で反射した検知光を受光することで、ウェーハ検知センサ149がウェーハ80の外周縁の円弧部分を検知するが、回転するウェーハ80のオリエンテーションフラット805がウェーハ検知センサ149の下方を検知光が照射されないように通過すると、受光部による反射光の受光量が大幅に減少するため、ウェーハ検知センサ149がオリエンテーションフラット805を検知することができる。
このように、本発明に係る加工装置1は、仮置き手段11にウェーハ80のオリエンテーションフラット805を検知するセンサや、センサを移動させるセンサ移動機構を備える必要が無くなり、仮置き手段11のコストを抑えることができ、加工装置1全体のコストも抑えることができる。
ウェーハ検知センサ149がオリエンテーションフラット805を検知すると、ウェーハ検知センサ149から検知信号が図1に示す仮置き回転制御部94に送信される。そして、仮置き回転制御部94は、検知されたオリエンテーションフラット805を所定の位置、例えば、オリエンテーションフラット805がY軸方向に平行で+X方向を向くように、仮置きテーブル110をさらに所定角度回転させて、仮置きテーブル110を所定の角度に位置づけて回転を停止させる。該仮置きテーブル110の所定の角度、換言すれば、仮置きテーブル110上でセンタリングされたウェーハ80のオリエンテーションフラット805の周方向位置についての情報は、記憶部99に記憶される。
なお、図1に示すロボットハンド140がウェーハ80の表面801側を上方から吸引保持して第1のカセット1501から搬出している場合には、仮置きテーブル110上でロボットハンド140がウェーハ80の表面801を下側に向けるように反転してから、ロボット14によって、ウェーハ80が表面801を下側に向けて仮置きテーブル110に載置される。即ち、反転によりウェーハ80の下側に位置するロボットハンド140の吸着部1400のU字状の開口部分に、仮置きテーブル110が入り込むように、ロボットハンド140が下降してウェーハ80が、被研削面である裏面802を上側に向けて仮置きテーブル110上に載置される。そして、ウェーハ検知センサ149によるウェーハ80のオリエンテーションフラット805の検知は、ウェーハ80の下方から実施される。
次に、図1に示す第一搬送手段131が、センタリングされオリエンテーションフラット805が周方向における所定位置に位置づけられたウェーハ80を、仮置きテーブル110から第一搬送手段131の可動範囲に位置付けられた保持手段3のチャックテーブル30上に搬送する。この際に、記憶部99に記憶した仮置きテーブル110の所定の角度の情報、換言すれば、仮置きテーブル110上でセンタリングされたウェーハ80のオリエンテーションフラット805の周方向位置ついての情報を用いて、チャックテーブル30の保持面302の形状とウェーハ80の形状とが一致するように保持面回転手段36を制御して保持面302を回転させる制御が、保持面回転制御部95によって実施される。
即ち、チャックテーブル30が所定角度回転され、チャックテーブル30上に位置づけられた第一搬送手段131が保持しているウェーハ80のオリエンテーションフラット805の位置とチャックテーブル30のオリフラ合わせ部307とが一致するように位置合わせがされる。その後、第一搬送手段131が降下して、チャックテーブル30の中心とウェーハ80の中心とが略合致するように、ウェーハ80が裏面802を上に向けた状態で保持面302上に載置される。
そして、図示しない吸引源が作動して生み出された吸引力が、チャックテーブル30の保持面302に伝達されることにより、チャックテーブル30が保持面302上でウェーハ80を吸引保持する。
チャックテーブル30がウェーハ80を吸引保持した後、テーブル移動手段17がチャックテーブル30を+Y方向に移動させる。そして、ウェーハ80を保持したチャックテーブル30が、加工手段16の研削ホイール164の回転中心がウェーハ80の回転中心に対して所定距離だけ水平方向にずれ、研削砥石の回転軌跡がウェーハ80の回転中心を通るようにウェーハ80が位置づけられる。
加工手段16が研削送り手段19により−Z方向へと送られ、回転する研削砥石がチャックテーブル30で保持されたウェーハ80の裏面802に当接することで研削が行われる。また、保持面回転手段36がチャックテーブル30を所定の回転速度で回転させるのに伴い保持面302上のウェーハ80も回転するので、研削砥石がウェーハ80の裏面802全面の研削加工を行う。研削中は、研削砥石とウェーハ80の裏面802との接触部位に研削水が供給され、接触部位を冷却・洗浄する。
厚み測定手段38による厚み測定が行われつつ正常に仕上げ厚みまで研削されたウェーハ80から加工手段16が上昇し離間した後、例えば、ウェーハ80を吸引保持したチャックテーブル30が、テーブル移動手段17によって−Y方向に移動されて第二搬送手段132の近傍まで移動する。
次に、第二搬送手段132が、ウェーハ80をチャックテーブル30からスピンナテーブル120に搬送する。そして、洗浄ノズル121がウェーハ80の上方を所定角度で往復するように旋回移動しながら下方のウェーハ80に対し洗浄水を噴射し、また、ウェーハ80を吸引保持したスピンナテーブル120が所定の回転速度で回転することで、ウェーハ80の裏面802全面に洗浄水が供給され、洗浄が行われる。
所定時間ウェーハ80の洗浄が行われた後、スピンナテーブル120の回転が停止され、洗浄ノズル121から例えばエアがウェーハ80に吹きかけられて、ウェーハ80が乾燥せしめられる。次いで、ロボット14が洗浄後のウェーハ80をスピンナテーブル120から搬出して、第2のカセット1512に収容せしめる。
本発明に係る加工装置1は上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている加工装置1の構成等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、加工装置1において、仮置きテーブル110の仮置き面1102に仮置きしたウェーハ80の中心と仮置き面1102の中心とを一致させるセンタリング手段は、センタリング手段18のように仮置き手段11に配置されている形態に限定されず、下記に示す構成となっていてもよい。以下に説明するセンタリング手段を、図5に示すセンタリング手段147とする。
図5に示すセンタリング手段147は、ウェーハ80を保持した仮置きテーブル110を仮置き回転手段118(図1参照)により回転させ、ロボット14のロボットハンド140に配設されたウェーハ検知センサ149がウェーハ80の円弧状の外周806を検知しなかった際に仮置き角度認識部116(図1参照)が認識する仮置きテーブル110の角度、及びウェーハ検知センサ149がウェーハ80の円弧状の外周806を検知した際に仮置き角度認識部116が認識する仮置きテーブル110の角度から、仮置きテーブル110の中心と仮置きテーブル110に保持されたウェーハ80の中心とのズレ量を認識するズレ認識部1471と、ズレ認識部1471が認識したズレ量分をロボットハンド140でウェーハ80を移動させウェーハ80の中心と仮置き面1102の中心とを一致させる位置調整制御部1473と、を備える。
なお、ズレ量は、仮置きテーブル110の中心と仮置きテーブル110に保持されたウェーハ80の中心との偏心量である。
センタリング手段147による仮置きテーブル110に載置されたウェーハ80のセンタリングについて以下に説明する。
先に説明したように、図1に示す第1のカセット1501からウェーハ80を搬出したロボットハンド140が仮置きテーブル110上で下降して、図5に示すように、ウェーハ80が裏面802を上側に向けて仮置き面1102上に載置される。この段階において、仮置きテーブル110に載置されたウェーハ80の中心809と仮置き面1102の中心1107とは合致していないとする。
次いで、ロボットハンド140によるウェーハ80の吸引保持が解除される。また、簡略化して示すハンド水平移動手段142によって、図5に示すロボットハンド140が例えば−Y方向、即ち、ウェーハ80の径方向に直動するように後進して、例えば仮置きテーブル110上に吸引保持されているウェーハ80の中心809が仮置きテーブル110の中心1107と合致していると仮定した場合にウェーハ検知センサ149がウェーハ80の円弧状の外周806を常に検知可能な位置に、ロボットハンド140が位置づけられる。
次いで、ウェーハ検知センサ149の投光部から下方(−Z方向)に向かって検知光が出射されるとともに、図1に示す仮置き回転制御部94による仮置き回転手段118の制御の下で、ウェーハ80を保持した仮置きテーブル110が所定の回転速度で回転される。ウェーハ検知センサ149の受光部がウェーハ80の裏面802で反射した検知光を受光することで、ウェーハ検知センサ149がウェーハ80の外周を検知するが、仮置きテーブル110に載置されたウェーハ80の中心809と仮置き面1102の中心1107とは実際には合致していないため、回転するウェーハ80の円弧状の外周806がウェーハ検知センサ149の下方から一度外れる。したがって、受光部による反射光の受光量が減少するため、ウェーハ検知センサ149がウェーハ80の外周を検知することができなくなる。この際における仮置きテーブル110の角度(例えば、第一回転角度とする)を、図5に示す仮置き角度認識部116が認識して、例えば、図1に示す制御手段9の記憶部99に記憶する。
さらに、ウェーハ80が回転することで、ウェーハ80の円弧状の外周806が再びウェーハ検知センサ149の下方に入り、受光部の反射光の受光量が増加するため、ウェーハ検知センサ149がウェーハ80の円弧状の外周806を再び検知する。この際における仮置きテーブル110の角度(例えば、第二回転角度とする)を、仮置き角度認識部116が認識して、例えば、制御手段9の記憶部99に記憶する。
そして、図6に示すズレ認識部1471が、仮置き面1102の中心1107、仮置きテーブル110の第一回転角度、及び仮置きテーブル110の第二回転角度の情報を用いて、三角測量の原理等によって、仮置きテーブル110の中心1107と仮置きテーブル110に保持されたウェーハ80の中心809とのズレ量L1、即ち、偏心量L1を認識する。
次いで、図6に示すロボットハンド140が再びウェーハ80を吸引保持し、さらに、例えば、ロボット14のハンド水平移動手段142の図示しない旋回モータに電気的に接続された位置調整制御部1473によって、ズレ認識部1471が認識したズレ量L1分をロボットハンド140でウェーハ80を移動させる制御が実施されて、水平方向にズレ量L1分移動したウェーハ80の中心809と仮置きテーブル110の仮置き面1102の中心1107とが、図7に示すように一致される(センタリングされる)。即ち、センタリング手段147においては、ロボットハンド140によるウェーハ80の仮置きテーブル110に対する置き直しが最終的に行われる。
80:ウェーハ 801:被加工物の表面 802:被加工物の裏面 805:オリエンテーションフラット
1:加工装置 10:ベース 104:コラム
9:制御手段 90:センタリング制御部 91:ロボットハンド位置づけ制御部
94:仮置き回転制御部 95:保持面回転制御部 99:記憶部
150:第1のカセットステージ 151:第2のカセットステージ
1501:第1のカセット 1512:第2のカセット
11:仮置き手段
110:仮置きテーブル 1102:仮置き面 18:センタリング手段 118:仮置き回転手段 116:仮置き角度認識部
131:第一搬送手段 132:第二搬送手段
12:洗浄手段 120:スピンナテーブル 121:洗浄ノズル
14:ロボット 140:ロボットハンド 1400:吸着部 1404:吸着面 142:ハンド水平移動手段 144:ハンド上下移動手段 146:ハンド反転手段 145:アーム連結部 149:ウェーハ検知センサ
17:テーブル移動手段
3:保持手段 30:チャックテーブル 39:カバー 390:蛇腹カバー 36:保持面回転手段
35:テーブルベース 38:厚み測定手段
19:研削送り手段 16:加工手段 164:研削ホイール
147:センタリング手段 1471:ズレ認識部 1473:位置調整制御部

Claims (3)

  1. 結晶方位を示すノッチまたはオリエンテーションフラットを有するウェーハの面と同じ面形状の保持面を有する保持手段と、該保持面に保持されたウェーハを加工する加工手段と、ウェーハを収容するカセットを載置するカセットステージと、ウェーハを仮置きする仮置き手段と、該カセットステージに載置した該カセットから該仮置き手段にウェーハを搬送するロボットと、を備える加工装置であって、
    該ロボットは、ウェーハを保持するロボットハンドと、該ロボットハンドに配置され該ロボットハンドで保持したウェーハを検知するウェーハ検知センサと、を備え、
    該仮置き手段は、仮置き面にウェーハを仮置きする仮置きテーブルと、該仮置き面の中心を軸に該仮置きテーブルを回転させる仮置き回転手段と、を備え、
    該保持手段は、該保持面の中心を軸に該保持面を回転させる保持面回転手段を備え、
    該仮置き面に仮置きしたウェーハの中心と該仮置き面の中心とを一致させるセンタリング手段と、
    該保持面の形とウェーハの形とを一致させ該保持面にウェーハを保持させる制御を行う制御手段と、を備え、
    該制御手段は、
    記憶部と、
    該センタリング手段によるセンタリング動作を制御するセンタリング制御部と、
    該センタリングされたウェーハの外周縁の円弧部分と、外周縁に形成されるノッチまたはオリエンテーションフラットとを該ウェーハ検知センサが区別して検知可能に該ロボットハンドを位置づける制御を行うロボットハンド位置づけ制御部と、
    該仮置き回転手段を制御し該仮置きテーブルを回転させ、該ウェーハ検知センサにウェーハのノッチまたはオリエンテーションフラットを検知させてから、該仮置きテーブルを所定の角度に位置づける仮置き回転制御部と、
    搬送手段で該仮置きテーブルから該保持手段にウェーハを搬送する際に、該記憶部に記憶した該所定の角度を用いて該保持面の形状とウェーハの形状とが一致するように該保持面回転手段を制御して該保持面を回転させる保持面回転制御部と、を備え、
    該保持面の形状とウェーハの形状とを一致させ該保持面にウェーハを保持させる加工装置。
  2. 前記センタリング手段は、前記仮置き手段に配置される請求項1記載の加工装置。
  3. 前記仮置き手段は、前記仮置きテーブルの回転角度を認識する仮置き角度認識部を備え、
    前記センタリング手段は、
    ウェーハを保持した前記仮置きテーブルを前記仮置き回転手段により回転させ、前記ウェーハ検知センサがウェーハの外周を検知しなかった際に該仮置き角度認識部が認識する該仮置きテーブルの角度、及び該ウェーハ検知センサがウェーハの外周を検知した際に該仮置き角度認識部が認識する該仮置きテーブルの角度から、該仮置きテーブルの中心とウェーハの中心とのズレ量を認識するズレ認識部と、該ズレ認識部が認識したズレ量分を前記ロボットハンドでウェーハを移動させウェーハの中心と前記仮置き面の中心とを一致させる位置調整制御部と、を備える請求項1記載の加工装置。
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