JP2021131019A - 内燃機関のピストンおよび内燃機関のピストンの製造方法 - Google Patents

内燃機関のピストンおよび内燃機関のピストンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低熱伝導化を実現できる内燃機関のピストンおよび内燃機関のピストンの製造方法を提供する。【解決手段】ピストンはピストン本体1a、低熱伝導層3および封孔層4を備える。ピストンは冠面2上に設けられピストン本体1aの冠面2を覆う低熱伝導層3が、金属バインダ5と、微細な粉体が凝集したものであって低熱伝導層3内に均質に分布し金属バインダ5を構成する金属粒子の平均粒径よりも小さな平均粒径を有する凝集粉6と、空隙部7を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のピストンおよび内燃機関のピストンの製造方法に関する。
特許文献1には、冠面にセラミック粒子を含む低熱伝導層を備えた内燃機関のピストンが開示されている。
特開2018-53879号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、セラミック粒子に設けられた空隙が比較的大きいため、十分な低熱伝導化を実現できないという問題があった。
本発明の目的は、低熱伝導化を実現できる内燃機関のピストンおよび内燃機関のピストンの製造方法を提供することにある。
本発明の内燃機関のピストンは、冠面上に設けられた低熱伝導皮膜が、金属バインダと、微細な粉体が凝集したものであって、金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径よりも小さな平均粒径を有する凝集粉と、を含む。
よって、本発明によれば、低熱伝導化を実現できる。
実施形態1のピストン1の斜視図である。 図1のS1-S1線矢視断面図である。 実施形態1の低熱伝導層3の模式図である。 実施形態1の焼結工程の態様を示す模式図である。 実施形態2の混合粉設置工程の態様を示す模式図である。
〔実施形態1〕
図1は実施形態1のピストン1の斜視図、図2は図1のS1-S1線矢視断面図である。
ピストン1は、その上面に冠面2を備える。冠面2は、内燃機関であるエンジンの燃焼室に臨み、燃焼室の内壁の一部となる部分であり、燃焼効率を向上するために従来断熱層が設けられる部分である。実施形態1では、ピストン1の上面、すなわち冠面2上に、低熱伝導性および低い体積比熱を併せ持つ低熱伝導層3を備える。低熱伝導層3は、図2に示すように、冠面2の表面形状に沿って設けられ、均一な被膜厚さを持つ。
図3は、実施形態1の低熱伝導層3の模式図である。
ピストン1は、ピストン本体1a、低熱伝導層3および封孔層4を備える。ピストン本体1aは、アルミニウム合金(例えばAC8A)により形成されている。
低熱伝導層3は、ピストン本体1aの冠面2を覆う。低熱伝導層3は、金属バインダ5、凝集粉6および空隙部7を含む。
金属バインダ5は、金属粒子(アルミニウム、チタン、アルミニウムおよびチタンを含む混合物、またはアルミニウムおよびチタンを含む合金)が結合して形成されている。金属バインダ5を構成する金属粒子の平均粒径は、30μm以下とする。実施形態1では、金属バインダ5を構成する金属粒子として、アルミニウム合金(例えばA5083)の粒子が用いられている。
凝集粉6は、微細な粉体が凝集したものであり、低熱伝導層3内に均質に分布する。凝集粉6の平均粒径は、金属バインダ5を構成する金属粒子の平均粒径よりも小さい。また、凝集粉6の熱伝導率は、金属バインダ5の熱伝導率よりも低い。凝集粉6は、酸化物であるSiO2、Al2O3またはMgOのいずれかを用いる。また、凝集粉6の気孔率は、50%以上とする。さらに、凝集粉6を構成する微細な粉体の平均粒径は、1μm以下とする。実施形態1では、凝集粉6として、ナノ多孔質断熱材であるシリカエアロゲルが用いられている。シリカエアロゲルは、0.02μm程度の平均粒径を持つ1次粒子(SiO2)が集合(連結)した9μm前後の平均粒径を持つシリカ2次粒子が、10〜60nm程度の粒子間距離の隙間を持つ網目構造の集合体である。シリカエアロゲルの気孔率は、95%程度である。
空隙部7は、金属バインダ5を構成する金属粒子の結合部分以外の部分で囲まれた空間、言い換えると、金属粒子間に形成された空隙と凝集紛6と金属粒子間に形成された空隙であって、低熱伝導層3内に多数設けられている。
封孔層4は、低熱伝導層3の上面に設けられ、低熱伝導層3の表面を封孔する。封孔層4は、耐熱樹脂(例えばPAI,PPS,EP等)またはポリシラザンにより形成されている。低熱伝導層3の側面(外周面)は封孔層4で覆われていないため、空隙部7のうち低熱伝導層3の外周面に望む空隙部7は、大気解放されている。これにより、低熱伝導層3内の気体の膨張収縮による低熱伝導層3の損傷を防止できる.
次に、実施形態1のピストン1の製造方法のうち、低熱伝導層3および封孔層4の形成に関する部分について説明する。
まず、混合粉準備工程では、凝集粉6と金属バインダを構成する金属粒子とを均質に混合して低熱伝導層3となる混合粉を準備する。上述したように、凝集粉6はシリカエアロゲルを用いる。また、金属粒子はアルミニウム合金(A5083)の粒子(20μm)を用いる。なお、A5083に加えて、Al-Si合金の粉末やAl-Mg合金の粉末等、低融点のアルミニウム合金の粉末を混合させることにより、後述する焼結工程における混合粉の焼結を促進できる。次に、混合粉にパラフィンワックスを加え、これを摂氏120度で加熱してパラフィンを溶解させてから撹拌することにより、ペースト状の混合物が得られる。
燃焼工程では、混合粉準備工程後、ピストン本体1aとなるピストン基材および混合粉を放電プラズマ焼結によって焼結する。図4は、実施形態1の焼結工程の態様を示す模式図である。まず、図4(a)に示すように、ピストン基材11をカーボン製の拘束金具12内に収容し、円盤状に成形した混合物13を、ピストン基材11の冠面2に載せる。混合物13を冠面2に塗布してもよい。続いて、図4(b)のように、上方から冠面2の形状に沿う端面形状を有するカーボン製の上型電極14で下方に加圧する。これにより、冠面2と上型電極14との間に必要量の混合物13を均一に配置できる。次に、上型電極14の上方および拘束金具12の下方に配置された図外の上部電極および下部電極に対し、電源からパルス電圧(電流)を1分程度印加する。これにより、冠面2に焼結体15が焼結される(図4(c))。
熱処理工程では、燃焼工程後、酸素を含む気体中で、ピストン基材11を所定温度で加熱する。実施形態1では、熱処理工程として、T6処理またはT7処理を行う。T6処理は、溶体化処理後焼入れし、人工時効処理を行う処理であり、高強度が得られる。T7処理は、T6処理と同様であるが、人工時効処理を若干高温または長時間行い、過時効状態とする処理であり、機械的性質(寸法精度等)を向上できる。
封孔処理工程では、熱処理工程後、低熱伝導層3の上面に封孔処理を行う。実施形態1では、封孔処理として、低熱伝導層3の上面に耐熱樹脂またはポリシラザンを塗布する。封孔処理により、低熱伝導層3の表面に封孔層4が形成される。なお、封孔処理は低熱伝導層3の上面のみに行い、低熱伝導層3の側面(外周面)には封孔処理を行わない。
次に、実施形態1の作用効果を説明する。
実施形態1のピストン1は、金属バインダ5および凝集粉6を有する低熱伝導層3を備える。低熱伝導層3は、燃焼室とピストン本体1aとの間で断熱層として機能し、燃焼室からピストン本体1aへの熱伝導を阻害する。すなわち、低熱伝導層3は、燃焼室内のガスからピストンヘッド(ピストン本体1a)への熱伝達を低下させ、混合気の熱がピストン本体1aに奪われるのを抑制する。よって、エンジンの燃焼効率の低下(冷却損失)を抑制できるため、エンジンの熱効率の向上を図れる。
ここで、低熱伝導層3の凝集粉6は、微細な粉体が凝集したものであり、その平均粒径は、金属バインダ5を構成する金属粒子の平均粒径よりも小さい。微細な粉体が凝集した凝集粉6の内部には、微細な隙間を有する空孔が無数に形成されているため、空孔毎に空気の滞留が起こり、対流による伝熱を抑制できる。よって、燃焼室からピストン本体1aへの熱移動量が抑えられ、低熱伝導層3の低熱伝導化を図れる。
凝集粉6は、酸化物(SiO2、Al2O3またはMgO)を含む。SiO2、Al2O3またはMgOは熱伝導性が低いため、伝導による伝熱を抑制でき、低熱伝導層3の熱伝導性をより低くできると共に、十分な強度を確保できる。
金属バインダ5を構成する金属粒子として、アルミニウム合金を用いた。アルミニウム合金は、アルミニウムの純金属よりも熱伝導性が低いため、アルミニウムの純金属を用いた場合と比べて、金属バインダ5の熱伝導性をより低くできる。
金属バインダ5は、空隙部7を有するため、金属バインダ5が空隙部を持たない場合と比べて、金属バインダ5の熱伝導性をより低くできる。
凝集粉6を構成する微細な粉体の平均粒径は、1μm以下(シリカエアロゲルを用いた場合は平均粒径が0.02μm程度)である。これにより、微細な隙間を有する空孔が無数に形成された、熱伝導性の低い凝集粉6が得られる。特に、微細な粉体の平均粒径を空気分子の平均自由行程(68nm程度)よりも小さくすることにより、空気分子がその平均自由行程よりも小さな空間(空孔)に閉じ込められる。この結果、空孔内部で分子同士の衝突が生じないため、対流による伝熱を抑制でき、低熱伝導層3の断熱性能を著しく向上できる。
凝集粉6の熱伝導率は、金属バインダ5の熱伝導率よりも低い。これにより、凝集粉6が低熱伝導層3の低熱伝導化に寄与できる。
低熱伝導層3は、パルス通電加圧焼結により形成されている。パルス通電加圧焼結は、電気炉などの雰囲気加熱と比べて急速昇温・冷却が可能であるため、焼結時間の大幅な短縮が可能である。
金属バインダ5を構成する金属粒子の平均粒径は、30μm以下であるため、低熱伝導層3の厚みを100μm程度に抑えられる。
凝集粉6の気孔率は、50%以上(シリカエアロゲルを用いた場合の気孔率は95%程度)である。よって、気孔率が50%未満である場合と比べて、低熱伝導層3の熱伝導性をより低くできる。
〔実施形態2〕
実施形態1では、凝集粉6に、ナノ多孔質断熱材であるシリカエアロゲルが用いられていたが、実施形態2では、凝集粉6として、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを用いる。メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、Al2O3を29.1〜35.5%、MgOを11.4〜14.0%、SiO2を29.2〜35.6%をそれぞれ有している。メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、圧縮成形性に非常に優れるという特性を備えており、圧縮するだけで被膜形態とすることが可能である。
次に、実施形態2のピストン1の製造方法のうち、低熱伝導層3および封孔層4の形成に関する部分について説明する。
まず、混合粉準備工程では、凝集粉6と金属バインダを構成する金属粒子とを均質に混合して低熱伝導層3となる混合粉を準備する。上述したように、凝集粉6はメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを用いる。また、金属粒子はアルミニウム合金(A5083)の粒子(20μm)を用いる。なお、金属バインダ5として、チタン、アルミニウムおよびチタンを含む混合物、アルミニウムおよびチタンを含む合金を用いてもよい。
混合粉設置工程では、混合粉準備工程後、ピストン本体1aとなるピストン基材の冠面に、混合粉を塗布する。図5は、実施形態2の混合粉設置工程の態様を示す模式図である。まず、図5(a)に示すように、ピストン基材11の冠面2に、主成分がポリ酢酸ビニル(略号:PVAc、化学式:(C4H6O2)n)である接着剤16をスプレー塗布する。なお、接着剤16としては、粘着性の液体であるポリビニルアルコール(略号:PVA,化学式:(C2H4O)n)または澱粉を用いても良い。続いて、図5(b)のように、接着剤16が吹き付けられた冠面2に、混合粉準備工程で準備した混合粉17を均一に振りかける。具体的には、例えば混合粉17をふるいに入れ、ナイロンブラシでふるいの網を擦りながら混合粉17をふるい落とす。これにより、図5(c)に示すように、低熱伝導層3を作成に必要な少量の混合粉17を、冠面2上に均一に設置できる。
燃焼工程、熱処理工程および封孔処理工程は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
次に、実施形態2の作用効果を説明する。
実施形態2のピストン1は、実施形態1と同様、エンジンの燃焼効率の低下(冷却損失)を抑制できるため、内燃機関の熱効率の向上を図れると共に、燃焼室からピストン本体1aへの熱移動量が抑えられ、低熱伝導層3の低熱伝導化を図れる。具体的な説明については、実施形態1と同様なので、説明を省略する。
実施形態2において、凝集粉6は、酸化物(SiO2、Al2O3およびMgO)を含む。SiO2、Al2O3およびMgOは熱伝導性が低いため、伝導による伝熱を抑制でき、低熱伝導層3の熱伝導性をより低くできると共に、十分な強度を確保できる。
実施形態2では、混合粉設置工程によって、混合粉17をピストン基材11の冠面2上にふりかけているので、ピストン基材11の冠面2上に混合粉17を少量かつ均一に配置できる。そのため、低熱伝導層3を100μm程の薄膜に形成することが可能となる。この実施形態2の方法は、実施形態1の混合粉にパラフィンを混ぜる方法と比べて、低熱伝導層3をより薄く形成でき、冠面2上に低熱伝導層3を備えたピストン1の軽量化に寄与できる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
凝集粉6は、微細な粉体同士が分子間力で結合したものでもよい。これにより、凝集粉6の内部に微細な隙間を有する空孔を無数に形成できるため、対流による伝熱を抑制でき、低熱伝導層3の低熱伝導化を図れる。なお、微細な粉体の凝集、すなわち微細な粉体同士の連結構造は、ネットワーク構造、鎖構造やヒモ構造であってもよい。
金属バインダ5として、チタン、アルミニウムおよびチタンを含む混合物、アルミニウムおよびチタンを含む合金を用いてもよい。金属バインダとしてチタンを用いることにより、アルミニウムを用いた場合と比べて、伝導による伝熱を抑制でき、低熱伝導層3の熱伝導性をより低くできる。また、金属バインダ5として、アルミニウムおよびチタンを含む混合物、またはアルミニウムおよびチタンを含む合金を用いることにより、アルミニウムおよびチタンの純金属を用いた場合と比べて、伝導による伝熱を抑制でき、低熱伝導層3の熱伝導性をより低くできる。
以上説明した実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
内燃機関のピストンは、その一つの態様において、前記内燃機関の燃焼室に面する冠面と、前記冠面上に設けられた低熱伝導皮膜であって、金属バインダと、凝集粉と、を含み、前記凝集粉は、微細な粉体が凝集したものであり、前記金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径よりも小さな平均粒径を有する、前記低熱伝導皮膜と、を備える。
より好ましい態様では、上記態様において、前記微細な粉体同士は、分子間力で結合している。
別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記凝集粉は、酸化物である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記凝集粉は、SiO2、Al2O3、MgOのいずれかである。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記金属バインダは、チタンである。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記金属バインダは、混合物である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記金属バインダは、合金である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記金属バインダは、空隙部を有する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記微細な粉体の平均粒径は、1μm以下である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記凝集粉の熱伝導率は、前記金属バインダの熱伝導率よりも低い。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記低熱伝導皮膜は、パルス通電加圧焼結により形成されている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径は、30μm以下である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記凝集粉の気孔率は、50%以上である。
また、他の観点から、内燃機関のピストンの製造方法は、内燃機関の燃焼室に面するピストンの冠面と、前記冠面上に設けられた低熱伝導皮膜であって、金属バインダと、凝集粉と、を含み、前記凝集粉は、微細な粉体が凝集したものであり、前記金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径よりも小さな平均粒径を有する、前記低熱伝導皮膜と、を備える内燃機関のピストンの製造方法であって、前記凝集粉と前記金属バインダを構成する前記金属粒子とを均質に混合する混合粉準備工程と、前記冠面に接着剤を設け、前記接着剤上に前記混合粉を振りかける混合粉設置工程と、前記混合粉を前記冠面に放電プラズマ焼結によって焼結する焼結工程と、を備える。
1 ピストン
1a ピストン本体
2 冠面
3 低熱伝導層(低熱伝導皮膜)
4 封孔層
5 金属バインダ
6 凝集粉
7 空隙部
11 ピストン基材
12 拘束金具
13 混合物
14 上型電極
15 焼結体

Claims (14)

  1. 内燃機関のピストンであって、
    前記内燃機関の燃焼室に面する冠面と、
    前記冠面上に設けられた低熱伝導皮膜であって、金属バインダと、凝集粉と、を含み、
    前記凝集粉は、微細な粉体が凝集したものであり、前記金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径よりも小さな平均粒径を有する、
    前記低熱伝導皮膜と、
    を備える内燃機関のピストン。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記微細な粉体同士は、分子間力で結合している、
    内燃機関のピストン。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記凝集粉は、酸化物である、
    内燃機関のピストン。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記凝集粉は、SiO2、Al2O3、MgOのいずれかである、
    内燃機関のピストン。
  5. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記金属バインダは、チタンである、
    内燃機関のピストン。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記金属バインダは、混合物である、
    内燃機関のピストン。
  7. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記金属バインダは、合金である、
    内燃機関のピストン。
  8. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記金属バインダは、空隙部を有する、
    内燃機関のピストン。
  9. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記微細な粉体の平均粒径は、1μm以下である、
    内燃機関のピストン。
  10. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記凝集粉の熱伝導率は、前記金属バインダの熱伝導率よりも低い、
    内燃機関のピストン。
  11. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記低熱伝導皮膜は、パルス通電加圧焼結により形成されている、
    内燃機関のピストン。
  12. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径は、30μm以下である、
    内燃機関のピストン。
  13. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記凝集粉の気孔率は、50%以上である、
    内燃機関のピストン。
  14. 内燃機関の燃焼室に面するピストンの冠面と、
    前記冠面上に設けられた低熱伝導皮膜であって、金属バインダと、凝集粉と、を含み、
    前記凝集粉は、微細な粉体が凝集したものであり、前記金属バインダを構成する金属粒子の平均粒径よりも小さな平均粒径を有する、
    前記低熱伝導皮膜と、
    を備える内燃機関のピストンの製造方法であって、
    前記凝集粉と前記金属バインダを構成する前記金属粒子とを均質に混合する混合粉準備工程と、
    前記冠面に接着剤を設け、前記接着剤上に前記混合粉を振りかける混合粉設置工程と、
    前記混合粉を前記冠面に放電プラズマ焼結によって焼結する焼結工程と、
    を備える内燃機関のピストンの製造方法。
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