JP2021130556A - シート蓄積搬送装置及び丁合システム - Google Patents

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誠 高橋
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Toshihiro Sakamoto
利浩 坂本
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Abstract

【課題】供給装置からシートを供給した後、シート積載物の搬出を開始するまでの時間を短縮できるシート蓄積搬出装置を提供する。【解決手段】シートを積み重ねて蓄積し、シート積載物を形成する蓄積部23と、シート積載物を蓄積部23から搬出する積載物搬出手段8と、蓄積部23で積み重ね方向に延在する揃え部を有し、搬出交差方向に往復移動する往復移動部材9と、蓄積部23を挟んで往復移動部材9と対向し、積み重ね方向に延在する揃え対向部を有する対向部材6と、を備え、シート供給装置1からシートが供給されるシート積載時に、制御手段が、往復移動部材9を往復移動させ、揃え部と揃え対向部との間でシート積載物を挟んでシートの搬出交差方向の位置を揃えるシート蓄積搬送装置10において、往復移動部材9の動作を制御する制御手段は、シート搬出時にも往復移動部材9を往復移動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、シート蓄積搬送装置及び丁合システムに関する。
従来、丁合装置等のシート供給装置から供給されるシートを積み重ねて蓄積し、その内部でシート積載物を形成する蓄積部と、シート積載物を蓄積部から搬出する積載物搬出手段と、を備えるシート蓄積搬送装置が知られている。
この種のシート蓄積搬送装置として、特許文献1には、蓄積部で積み重ね方向に延在する揃え部を有し、積載物搬出手段の搬出方向に対して交差する搬出交差方向に往復移動する往復移動部材と、蓄積部を挟んで往復移動部材と対向し、積み重ね方向に延在する揃え対向部を有する対向部材と、往復移動部材の動作を制御する制御手段と、を備えるものが記載されている。この種のシート蓄積搬送装置では、シート供給装置からシートが供給されるシート積載時に、制御手段が、往復移動部材を往復移動させ、揃え部と揃え対向部との間でシート積載物を挟んでシートの搬出交差方向の位置を揃える。
特開2018−138493号公報
特許文献1に記載のシート蓄積搬送装置では、積載物搬出手段がシート積載物を蓄積部から搬出する際に、往復移動部材を蓄積部から退避する位置まで移動させ、停止させるのを待ってから、シート積載物の搬出を行っている。
上述した課題を解決するために、本願請求項1の発明は、シート供給装置から供給されるシートを積み重ねて蓄積し、その内部でシート積載物を形成する蓄積部と、前記シート積載物を前記蓄積部から搬出する積載物搬出手段と、前記蓄積部で積み重ね方向に延在する揃え部を有し、前記積載物搬出手段の搬出方向に対して交差する搬出交差方向に往復移動する往復移動部材と、前記蓄積部を挟んで前記往復移動部材と対向し、前記積み重ね方向に延在する揃え対向部を有する対向部材と、前記往復移動部材の動作を制御する制御手段と、を備え、前記シート供給装置からシートが供給されるシート積載時に、前記制御手段が、前記往復移動部材を往復移動させ、前記揃え部と前記揃え対向部との間で前記シート積載物を挟んで前記シートの前記搬出交差方向の位置を揃えるシート蓄積搬送装置において、前記制御手段は、前記積載物搬出手段が前記シート積載物を搬出するシート搬出時にも前記往復移動部材を往復移動させることを特徴とするものである。
本発明によれば、シート積載物を蓄積部から搬出する際に、往復移動部材を蓄積部から退避する位置まで移動させて停止させるまで待たなくてもよいため、シート供給装置からのシートの供給を停止した後、シート積載物の搬出を開始するまでの時間を短縮できる。
本発明に係る丁合物蓄積搬送装置を備える丁合システムの外観斜視図。 丁合システムの概略構成図。 給紙部の概略構成図。 丁合システムの制御系を示すブロック図。 丁合物蓄積搬送装置の上面図。 丁合物蓄積搬送装置の先端ガイドと開閉ガイドとの図示を省略した斜視図。 丁合物蓄積搬送装置に丁合物が排出された状態の上面図。 丁合物蓄積搬送装置で丁合物の位置を揃えた状態の上面図。 丁合物蓄積搬送装置の蓄積部から丁合物を搬出した状態の上面図。 丁合物蓄積搬送装置に小サイズの丁合物が排出された状態の上面図。 丁合物蓄積搬送装置で小サイズの丁合物の位置を揃えた状態の上面図。 実施例1に係る丁合システムのタイミングチャート。 変形例1の丁合物蓄積搬送装置の上面図。 変形例2の丁合物蓄積搬送装置の斜視図。
以下、本発明を適用したシート蓄積搬送装置である丁合物蓄積搬送装置10を備える丁合システム500の一実施形態について説明する。
各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、本実施形態に係る丁合システム500の外観斜視図である。
図1に示すように、丁合システム500は、丁合装置1、丁合物蓄積搬送装置10及びスタック昇降機構13を備える。図1に示すように丁合装置1は、筐体の一側面に操作入力部である操作パネル3を備える。
図2は、図1に示す丁合システム500の丁合装置1及び丁合物蓄積搬送装置10を操作パネル3が配置された正面側から見た概略構成図である。
図2に示すように、丁合装置1は左右に十段ずつ、計二十段の給紙部2を備え、最下段の給紙部2の下に折り給紙部4を備える。
図3は、一つの給紙部2を拡大して示した概略構成図である。
図4は、丁合システム500の制御系を示すブロック図である。図4に示すように、丁合装置1本体は、メイン制御部100を有し、各給紙部2は個別に給紙制御部200を有し、丁合物蓄積搬送装置10は蓄積搬送制御部110を有する。給紙制御部200は給紙部2の数の分だけ設けられている。また、折り給紙部4も折り給紙制御部(不図示)を有する。
丁合装置1では、それぞれの給紙部2から一枚ずつ給紙された用紙を中央の縦搬送路14で先端(下端)が揃うように丁合し、丁合された丁合用紙束を折り給紙部4から給紙された折用紙で挟んで、丁合物(以下、「丁合物S」という)として排紙口22から排出される。
図3に示すように、給紙部2では、給紙板37上に用紙束36を斜めにずらして載置する。用紙束36を載置すると、図3に示すように、用紙束36の先端が給紙ローラ26とサバキ板32とに挟持された状態となる。給紙モータ201(図4参照)からの回転駆動が給紙ローラ26の回転軸に伝達されることで給紙ローラ26が回転する。
給紙部2における給紙ローラ26の給紙方向上流側(図3中の左側)には、給紙ローラ26と同形状の補助給紙ローラ27が設けられている。補助給紙ローラ27の軸と給紙ローラ26の軸には共に歯付プーリ(駆動出力プーリ28、駆動入力プーリ29)が設けられている。これにより、給紙ローラ26に入力される回転駆動が歯付ベルト30を介して補助給紙ローラ27に伝達される。
給紙モータ201が回転すると、給紙ローラ26と補助給紙ローラ27とが回転する。これにより、給紙板37上の用紙束36の最上位の用紙が補助給紙ローラ27によって給紙ローラ26とサバキ板32との間に送り込まれる。このとき、二枚同時に通過しようとしても、サバキ板32と用紙との摩擦力によって、二枚目以降の用紙の前進が阻止されるので、最上位の一枚だけが給紙方向下流側に向けて送り出されることになる。
送り出された一枚は横搬送ローラ対33のローラ間に挟持され、図3中の右方向に送り出される。横搬送ローラ対33はメインモータ102(図4参照)から駆動が伝達され、メインモータ102の駆動時には常時回転駆動される。このとき、用紙検知センサ34が用紙の前端の通過と後端の通過とを検知することにより、メイン制御部100がその間の搬送量を検出する。
図2に示すように、全ての給紙部2の給紙方向下流側には、共通の縦搬送路14が配置されており、それぞれの給紙部2から送り出された用紙は、縦搬送路14で合流し、重ねられて丁合されながら、下方へ搬送される。縦搬送路14には所定間隔で縦搬送ローラ対24が設けられ、縦搬送ローラ対24もメインモータ102から駆動が伝達され、メインモータ102の駆動時には常時回転駆動される。
図2に示すように、丁合装置1の片面側の十段の給紙部2の列の下方には折り給紙部4が設けられている。折り給紙部4には折り用紙が積載され、他の給紙部2と同様の構成を備える。折り給紙部4から送り出された折り用紙は折り搬送路16を通って折り込み板19に入り、先端がストッパ18に当接して、折り用紙が縦搬送路14の下端を塞ぐ状態で停止する。
そして、給紙部2から給紙され、縦搬送路14で搬送されながら重ねられて丁合された丁合用紙束が、縦搬送路14から下降してくるタイミングで折りナイフ17が(実線で示す位置から破線で示す位置まで)下降する。停止していた折り用紙はその内側に上方から下降してきた丁合用紙束を挟んで折りローラ対20で二つ折りされる。こうして折り用紙で他の用紙を挟んだ形の用紙の束(配達に供される広告の束)である丁合物Sが作成され、作成された丁合物Sは排紙搬送路21を通って排紙口22から排出される。折り搬送路16や排紙搬送路21の搬送機構もメインモータ102から駆動が伝達され、メインモータ102の駆動時には常時駆動される。
図1及び図2に示すように、折り給紙部4の下方に丁合物蓄積搬送装置10が設けられている。丁合物蓄積搬送装置10は排紙口22から排出された丁合物Sを受け入れる蓄積部23を備える。蓄積部23は、移動コンベア8の上方の、バックジョガー9、先端ガイド6、サイドジョガー5、閉鎖した状態(揃え位置にある状態)の開閉ガイド7に囲まれた空間である。
蓄積部23には、蓄積された丁合物SのスタックStの上面を押さえる紙押さえ部材50を備える。この紙押さえ部材50の一端は、押さえ回動軸50aに固定され、押さえ回動軸50aを中心に回動可能に丁合装置1の筐体に支持されている。紙押さえ部材50の他端は、先端ガイド6の内部に配置された不図示の押さえ板昇降機構に固定されている。図2に示すように、紙押さえ部材50は、押さえ回動軸50a下方に向けて円弧状に湾曲し、移動コンベア8の上面と近接する位置から他端側に向けて水平方向に延在する形状である。
押さえ板昇降機構の駆動源である紙押さえ部材駆動モータ117(図4参照)を駆動することで、紙押さえ部材50の他端側が上昇し、紙押さえ部材50は押さえ回動軸50aを中心に図2中の時計回り方向に回転する。また、紙押さえ部材50は、水平方向に延在する部分がスタックStに押し上げられても他端側が上昇し、図2中の時計回り方向に回転する。
丁合物蓄積搬送装置10は蓄積部23に受け入れた丁合物Sの周縁を、揃え手段(バックジョガー9、サイドジョガー5)により揃えながら蓄積し、ある程度蓄積されて積み重ねられた用紙積載物(以下、「スタックSt」という)を形成すると、そのスタックStを蓄積部23から搬出する。
排紙口22から排出された丁合物Sは、紙押さえ部材50に案内され、その先端が先端ガイド6に当接して、移動コンベア8上に落下する。排紙口22からの丁合物Sの排出が繰り返されることで、先に排出された丁合物Sの上に後から排出される丁合物Sが順次積載され、スタックStを形成する。スタックStの上面には、紙押さえ部材50が接触しており、後から排出される丁合物Sは紙押さえ部材50に案内されつつ、紙押さえ部材50を押し上げることで、既に形成されているスタックStの上に積み上がる。
図5は、丁合物蓄積搬送装置10を示す上面図である。
丁合装置1から図5中の矢印「A」の方向に排出された丁合物Sは、先端ガイド6の先端ガイド面6aに当接し、移動コンベア8上に排出される。排出を繰り返している間は、揃え手段であるバックジョガー9及びサイドジョガー5のバックジョガー可動部9a及びサイドジョガー可動部5aが往復動作する。バックジョガー9のバックジョガー可動部9aと先端ガイド6の先端ガイド面6aとの間でスタックStを挟んで丁合物Sの位置を揃える。同様にサイドジョガー5のサイドジョガー可動部5aと揃え位置にある開閉ガイド7の開閉ガイド面7aとの間でスタックStを挟んで丁合物Sの位置を揃える。開閉ガイド7は、ガイド回転軸7bを中心に揃え位置と退避位置との間を旋回移動可能となっており、丁合装置1から丁合物Sが排出される丁合物積載時の間は図5中の一点鎖線で示す揃え位置に位置している。
スタックStが所定の高さまで積みあがって、満杯検知センサ116(図4参照)により満杯が検知されると(或いは、予め定めた部数分の丁合物SのスタックStが形成されると)、丁合装置1からの丁合物Sの排出を中止する。
さらに、丁合物蓄積搬送装置10の制御手段である蓄積搬送制御部110は、開閉ガイド駆動モータ114を駆動し、図5中の一点鎖線で示す揃え位置にある開閉ガイド7を図5中の実線で示す退避位置まで移動する。
また、これと同時に、蓄積搬送制御部110は紙押さえ部材駆動モータ117を駆動して、スタックStの上面に接触している紙押さえ部材50を上昇させて、スタックStの上面から離間させる。
開閉ガイド7を退避させ、紙押さえ部材50を上昇させた後、移動コンベア駆動モータ115を駆動して、移動コンベア8のベルト83を周回駆動させてスタックStを図5中の矢印「B」方向に移動し、矢印「C」の方向に搬出する。
ベルト83を駆動させる際には、サイドジョガー可動部5aは往復動作を停止し、バックジョガー可動部9aは往復動作を行う。
図6は、丁合物蓄積搬送装置10を示す斜視図である。図6では理解が容易となるように、先端ガイド6と開閉ガイド7との図示を省略している。
移動コンベア8のベルト83は、下流側軸81及び上流側軸82にそれぞれ支持されたローラ間にかけられた幅広のベルト部材である。下流側軸81には駆動モータ84が直結され、下流側軸81に支持されたローラを回転させてベルト83を周回駆動する。下流側軸81及び上流側軸82はベルト83の幅方向の外側にそれぞれ立設された後端側フレーム85と先端側フレーム86との間で支持されている。また、ベルト83の裏面には後端側フレーム85と先端側フレーム86との間で裏板が渡されており、ベルト83上面の平面性を維持している。
バックジョガー9は丁合装置1の架台25(図2参照)にバックジョガー固定ネジ9cで固定されたバックジョガー支持部9bと、矢印「D」方向に往復動作可能なバックジョガー可動部9aとを有する。バックジョガー可動部9aはバックジョガー揃え面9d(揃え部)を有する。そして、移動コンベア8上に積載された丁合物SからなるスタックStの排出方向後側の端面にバックジョガー揃え面9dが当接する当接位置と、バックジョガー揃え面9dがスタックStの端面から離れた退避位置との間を往復するようになっている。バックジョガー支持部9bの内部にはバックジョガー駆動モータ112(図4参照)とバックジョガークランク機構(不図示)とが設けられている。バックジョガークランク機構はバックジョガー駆動モータ112の回転運動を、バックジョガー可動部9aの往復運動に変換する。
図6に示すように、バックジョガー支持部9bには、移動コンベア8の搬送方向(矢印「E」方向)におけるバックジョガー揃え面9dを挟んだ両側に一箇所ずつ、計二箇所のバックジョガー調整長穴9eが設けられている。このバックジョガー調整長穴9eにバックジョガー固定ネジ9cを挿通し、架台25に開けられたネジ穴にネジ止めすることで、バックジョガー支持部9bを架台25に固定している。
それぞれのバックジョガー固定ネジ9cの上部には、バックジョガー調整レバー9fが取り付けられており、手でバックジョガー調整レバー9fを操作することで、バックジョガー固定ネジ9cの締緩作業が可能となっている。バックジョガー調整レバー9fを手で操作し、バックジョガー固定ネジ9cを緩めることで、架台25に対するバックジョガー支持部9bの位置を、バックジョガー調整長穴9eの長手方向(矢印「D」方向)に移動調整できる。
図6に示すように、バックジョガー揃え面9dの下端の下から、バックジョガー揃え面9dの法線方向に突き出すように、スタックStの下面を支持する三個のバック側支持部材91を備える。このバック側支持部材91は、架台25に固定されており、その上面にベルト83の搬送面に平行なバック側支持面91aを有する。バック側支持面91aは、ベルト83の搬送方向に所定の幅を持ち、さらに、搬送方向に直交する幅方向(図6中の矢印「D」方向)にベルト83のバック側ベルト端部83aを跨いで延在する。三個のバック側支持部材91のバック側支持面91aは、互いに同じ高さとなっている。
バック側支持面91aの先端側の部分における、ベルト83の上方で水平方向の位置がベルト83と重なっている部分に、滑り部材91bがそれぞれ貼り付けられている。この滑り部材91bは、バック側支持部材91の材質そのものよりも、少なくともベルト83の移動方向の摩擦係数の小さな滑り面を形成したシート状の部材である。この滑り部材91bによって、ベルト83を駆動してスタックStを搬出するときに、スタックStの下面とバック側支持面91aとの摩擦を軽減する。
図6に示すように、バック側支持部材91同士の間隔部分及びその両サイド部分では、バックジョガー揃え面9dの下端が、バック側支持面91aよりも下方に延びている。また、バックジョガー揃え面9dの全面にわたって、当接したシートとの滑りを防止する滑り防止面が形成されている。具体的には、クラリーノ(登録商標)等の人工皮革が貼り付けられているが、その他の布類や植毛シート、ゴム類等、滑り防止効果があるものであれば何を貼り付けても良い。また、バックジョガー揃え面9dに滑り防止効果のある材料を貼り付けるものに限らず、バックジョガー揃え面9dにシボ面加工等の滑り止め表面処理や、滑り止め塗装を施しても良い。
サイドジョガー5は、移動コンベア8のフレーム(85,86)間に渡された後方フレーム(不図示)にサイドジョガー固定ネジ5cで固定されたサイドジョガー支持部5bと、矢印「E」方向に往復動作可能なサイドジョガー可動部5aとを備える。サイドジョガー可動部5aはサイドジョガー揃え面5dを有し、移動コンベア8上に積載されたスタックStの排出方向右側の端面にサイドジョガー揃え面5dが当接する当接位置と、サイドジョガー揃え面5dがスタックStの端面から離れた退避位置との間を往復するようになっている。サイドジョガー支持部5bの内部にもバックジョガー支持部9bと同様に、サイドジョガー駆動モータ113(図4参照)とサイドジョガークランク機構とが設けられ、サイドジョガー可動部5aが往復運動するようになっている。また、サイドジョガー揃え面5dにもバックジョガー揃え面9dと同様の滑り防止面が形成されている。
サイドジョガー支持部5bにも、移動コンベア8の幅方向(矢印「D」方向)におけるサイドジョガー揃え面5dを挟んだ両側に一箇所ずつ、計二箇所のサイドジョガー調整長穴5eが設けられている。このサイドジョガー調整長穴5eにサイドジョガー固定ネジ5cを挿通し、移動コンベア8の後方フレーム(不図示)に開けられたネジ穴にネジ止めすることで、サイドジョガー支持部5bを後方フレーム(不図示)に固定している。
それぞれのサイドジョガー固定ネジ5cの上部には、サイドジョガー調整レバー5fが取り付けられており、手でサイドジョガー調整レバー5fを操作することで、サイドジョガー固定ネジ5cの締緩作業が可能となっている。サイドジョガー調整レバー5fを手で操作し、サイドジョガー固定ネジ5cを緩めることで、後方フレームに対するサイドジョガー支持部5bの位置を、サイドジョガー調整長穴5eの長手方向(矢印「E」方向)に移動調整できる。
上流側軸82はサイドジョガー5の下方に位置し、ベルト83の上流側軸82に張架された部分は、サイドジョガー支持部5bに固定されたベルトカバー5gに覆われている。サイドジョガー調整長穴5eはこのベルトカバー5gに開けられている。
サイドジョガー揃え面5dの下端の下の幅方向中央部及びサイドジョガー揃え面5dの幅方向両サイドの外側から、サイドジョガー揃え面5dの法線方向に突き出すように、スタックStの下面を支持する三個のサイド側支持部材51を備える。サイド側支持部材51の上面には、ベルト83の搬送面と平行なサイド側支持面51aを有する。サイド側支持面51aは、ベルト83の幅方向に所定の幅を持つ。サイド側支持面51aもベルトカバー5gとともに、ベルト83の上流側を覆っており、ベルト83の搬送面の上流側の端部を、サイド側支持面51aが乗り越えている。
図1に示すように、移動コンベア8の出口側には昇降可能なエレベータ板11と、このエレベータ板11を昇降させるスタック昇降機構13が設けられている。エレベータ板11は移動コンベア8のベルト83の上面よりも若干低い位置で待機する。移動コンベア8によって搬出されてきたスタックStは、エレベータ板11の上に移送される。エレベータ板11の積載センサ12がスタックStの到来を検知すると、スタック昇降機構13が動作してエレベータ板11を上昇させ、スタックStを持ち上げた状態で停止する。
図4に示すように、丁合装置1本体は、メインモータ102の駆動量の検出に用いるパルスを出力するパルス出力手段103を備える。このパルス出力手段103は、メインモータ102で回転される軸のいずれかに、周方向に穴を環状配置した円板を設け、この円板の穴を検出できるように光軸を配置した光センサを有する。パルス出力手段103は、この光センサの検出結果に基づいて、メインモータ102の回転中は常時パルスを出力する。このパルスは、メイン制御部100及び給紙制御部200に送られており、メインモータ102の動作中の各動作タイミングは、このパルスを計数することによりタイミングが取られている。以下、パルスと表記する場合は、このパルス出力手段103により出力されているパルスを指す。
本体の操作パネル3(図1参照)に設けられたスタート/ストップスイッチ101を押すと、メインモータ102の回転駆動を開始する。次に、メイン制御部100は所定のタイミングで給紙トリガ信号を、それぞれの給紙部2の給紙制御部200及び折り給紙部4の折り給紙制御部に一斉に送信する。この給紙トリガ信号は給紙タイミングの基準となるタイミング基準信号である。それぞれの給紙部2の給紙制御部200は、給紙トリガ信号を受信したタイミングから、所定の遅延パルス分だけ遅らせて、給紙モータ201を駆動して用紙の送り出しを開始する。この所定の遅延パルス数は給紙部2の位置によって異なるものであり、縦搬送路14内で用紙の先端が揃って重なるように、下方に位置する給紙部2ほど遅延パルス数が多くなるようにそれぞれの給紙制御部200に遅延パルス数が記憶されている。
従って、それぞれのタイミングで給紙部2から送り出された用紙は縦搬送路14で先端の揃った一束の丁合用紙束になる。折り用紙は、この重なった丁合用紙束が縦搬送路14の最下位に到達するよりも少し前に、折り用紙の先端がストッパ18に当接して待機できるように、折り給紙制御部に遅延パルス数が記憶されている。
折り給紙部4から給紙された折り用紙の折り目となる部分を、折りナイフ17で折りローラ対20のローラ間に押し込むと同時に、上方の縦搬送路14から降りてきた丁合用紙束を折り用紙の二つ折りの内側に入れ込む。これにより、丁合用紙束を挟んだ状態の折用紙を折りローラ対20のローラ間に挟んで二つ折りすると同時に、丁合用紙が二つ折りの折り用紙に挟まれた丁合物Sを形成する。この丁合物Sを更に搬送して、排紙口22から排紙する。
メイン制御部100は、給紙トリガを所定パルス間隔で繰り返し発信するため、丁合装置1は、繰り返し用紙の束(配達に供する広告の束、丁合物S)を形成し、排紙口22から順次排出する。
メイン制御部100は、スタート後、最初に給紙トリガが発生すると同時に、蓄積搬送制御部110にジョグ開始信号を送信する。蓄積搬送制御部110はジョグ開始信号を受信すると、バックジョガー駆動モータ112及びサイドジョガー駆動モータ113を駆動開始し、各ジョガーの可動部(9a,5a)は往復動作を開始する。こうして、丁合物Sが繰り返し排出・蓄積されて形成するスタックStの端縁をそれぞれ揃える。
スタックStが積み上がり、満杯検知センサ116で満杯が検知されると、蓄積搬送制御部110は満杯信号をメイン制御部100に送る。メイン制御部100は満杯信号を受けると給紙トリガの発信を中止し、その時点で丁合が始まっているすべての用紙の丁合を完了させ、丁合物Sとして排出させた後、排出完了信号を蓄積搬送制御部110へ送る。
蓄積搬送制御部110は、排出完了信号を受けると、バックジョガー駆動モータ112とサイドジョガー駆動モータ113との駆動を停止し、バックジョガー9とサイドジョガー5との動作を停止させる。また、開閉ガイド駆動モータ114を駆動して開閉ガイド7の位置を退避位置とする。さらに、紙押さえ部材駆動モータ117を駆動し、紙押さえ部材50がスタックStの上面に接触しない位置まで紙押さえ部材50の他端側を上方に移動させる。次に、バックジョガー駆動モータ112を駆動してバックジョガー可動部9aの往復動作を再開するとともに、移動コンベア駆動モータ115を駆動してベルト83を周回駆動させる。これにより、バックジョガー可動部9aを往復動作させながらベルト83上のスタックStをエレベータ板11上に向けて搬出する。
積載センサ12によりエレベータ板11上へのスタックStの到来が検知されると、蓄積搬送制御部110は、エレベータ昇降モータ111を駆動して、スタックStを持ち上げるとともに、開閉ガイド駆動モータ114を駆動させて開閉ガイド7を揃え位置とする。更にサイドジョガー駆動モータ113の駆動を開始して、サイドジョガー5の往復動作を再開する。また、丁合物積み上げ時とスタック搬出時とで、バックジョガー可動部9aの往復動作の制御を異ならせている場合は、丁合物積み上げ時の往復動作の制御に戻す。メイン制御部100には搬出完了信号を出し、メイン制御部100はこれを受けて給紙トリガ(タイミング基準信号)発信の繰り返しを再開する。
エレベータ板11上のスタックStをユーザが取り出したことが積載センサ12によって検知すると、エレベータ板11は下降して、次のスタックStが送り込まれるまで待機する。
スタックStを搬出するトリガとしては、上述したように、満杯検知センサ116に代えて、予め定めた部数分の丁合物SによってスタックStが形成されたら搬出するようにしてもよい。その部数は予め操作パネル3等によって入力しておき、メイン制御部100あるいは蓄積搬送制御部110に記憶しておく。
図7及び図8は、揃え動作を示す図である。
図7は、排紙口22から排出された丁合物Sが移動コンベア8上に載置された状態を示す図である。図8は、バックジョガー9とサイドジョガー5の可動部(9a,5a)が丁合物S側へ進出し、丁合物Sの側端が押されて揃えられている状態である。図9は開閉ガイド7を開き、移動コンベア8を駆動して、スタックStを送り出している状態である。
排紙口22からは、丁合物Sが繰り返し排出され、二つの揃え面(9d,5d)及び二つのガイド面(6a,7a)に囲まれた部分の移動コンベア8上(蓄積部)に重ねられ、スタックStを形成する。その間、可動部(9a,5a)は往復動作を継続するため、丁合物Sは常に揃え面(9d,5d)に押され、各々ガイド面(6a,7a)との間で丁合物Sを図8に示す位置に揃えるので、スタックStの側端が揃う。こうして形成されたスタックStの最下位の丁合物Sの下面におけるバックジョガー9側の一部がバック側支持部材91に支持されている。また同様に、丁合物Sの下面におけるサイドジョガー5側の一部がサイド側支持部材51に支持されている。
移動コンベア8上に丁合物Sが無い状態で、最初の丁合物Sが排出されてきたときには、丁合物Sは、ベルト83上に直接載置されるとともに、そのバックジョガー9側の一部がバック側支持面91a上に直接載置され、そのサイドジョガー5側の一部がサイド側支持面51a上に直接載置される。この状態でバックジョガー9とサイドジョガー5とにより丁合物Sの側端を押して図8の位置に移動させる。従って、丁合物Sの下面におけるそれぞれの支持面(91a,51a)で支持された部分はベルト83の搬送面から離間した状態となる。
したがって、バックジョガー9及びサイドジョガー5は、ベルト83と干渉することなく、確実に丁合物Sの側端にそれぞれ当接し、丁合物Sを図8の位置に移動させることができる。
また、丁合物Sは支持面(91a,51a)で支持されている部分が他の部分よりも高くなっているため、バックジョガー9側の側端とサイドジョガー5側の側端とが上方となるように傾斜した状態になる。しかし揃え面(9d,5d)はそれぞれ滑り防止面が形成されているため、揃え面(9d,5d)が当接したときに、丁合物Sまたは丁合物Sを形成する用紙が座屈することを防止できる。
さらに、揃え面(9d,5d)は支持部材(91,51)が無い部分で支持面(91a,51a)よりも下方に延びているため、排紙口22から排紙されるシートが薄い丁合物Sである場合、または、薄い一枚のシートである場合でも、シートが揃え面(9d,5d)と支持面(91a,51a)との隙間に入りこむことが無い。このため、確実にシートの側端を揃え面(9d,5d)に当接させ、図8中の一点鎖線で囲まれた範囲の位置(S,St)にシートを移動させることができる。
スタックStが所定高さを超えて満杯が検知されると、図9のように開閉ガイド7が開き、移動コンベア8によってスタックStが図9中の右方向に搬出され、エレベータ板11上へと移動する。
図10及び図11も揃え動作を示す図であるが、図7及び図8の場合よりも、丁合物Sのサイズが小さい場合を示す図である。バックジョガー9とサイドジョガー5とは、支持部(9b,5b)の位置が丁合物Sのサイズに合わせて予め調整されている。調整は、調整レバー(9f,5f)により固定ネジ(9c,5c)を緩め、支持部(9b,5b)をそれぞれ矢印「D」及び「E」で示す方向に動かして位置を決める。そして、再び調整レバー(9f,5f)により固定ネジ(9c,5c)を締めて固定することによって行う(図6参照)。
排紙口22から丁合物Sが排出されて積載される丁合物積載時では、バックジョガー9とサイドジョガー5との往復動作のストロークは不変となっている。このため、丁合物Sのサイズが小さいほど、バックジョガー9の退避位置及び当接位置がともに先端ガイド6に近づき、サイドジョガー5の退避位置及び当接位置がともに開閉ガイド7に近づくことになる。
本実施形態では、バック側支持部材91は、架台25に固定されているため位置は不変である。一方、サイド側支持部材51は、サイドジョガー支持部5bに固定されているためサイドジョガー支持部5bとともに移動する構成である。支持部材(91,51)としては、ジョガー(9,5)の支持部(9b,5b)の位置調整に関わらず位置が不変であっても、ジョガー(9,5)の支持部(9b,5b)とともに移動するように構成しても、どちらでもよい。
図10は、小サイズの丁合物Sが排出されて可動部(9a,5a)が退避位置にある状態を示し、丁合物Sは揃える前の位置にある。図11は、図10の状態から可動部(9b,5b)が当接位置に移動した状態を示し、丁合物Sは揃えた後の位置にある。図10及び図11に示すように、丁合物Sのサイズが小さい場合は、揃えた後の丁合物Sのバックジョガー9側の側端は、ベルト83のバック側ベルト端部83aよりも内側にあり、バックジョガー9のバックジョガー揃え面9dは、退避位置と当接位置との間を移動する途中で、ベルト83のバック側ベルト端部83aを超えることになる。しかし、バック側支持部材91がベルト83のバック側ベルト端部83aを跨いで延在していることから、この部分では、丁合物Sの下面はベルト83の搬送面から離間している。そして、バックジョガー揃え面9dは、バック側支持部材91の搬送方向の両サイドの外側と、複数のバック側支持部材91同士の間の部分では、バック側支持面91aよりも下方に延びている。さらに、その延びた部分の下端はベルト83の搬送面よりも高い位置になっている。これらの構成により、バックジョガー揃え面9dが、ベルト83のバック側ベルト端部83aに干渉することなく、バックジョガー揃え面9dを確実に丁合物Sの側端に当接させることができる。
同様にサイドジョガー5においても、ベルト83の上流側端部をサイド側支持部材51が跨いでいるため、サイドジョガー揃え面5dとベルト83とが干渉することなく、サイドジョガー揃え面5dを丁合物Sの側端に当接させることができる。
このように本実施形態の丁合物蓄積搬送装置10は、丁合装置1から供給されるシート(丁合物Sまたは一枚の用紙)が厚いものでも薄いものでも、サイズが異なっていても、シートの側端にジョガーを確実に当てながらシートを積載することができ、側端が揃ったスタックStを得ることができる。したがって、蓄積部23から搬出された後のスタックStに対する揃え作業を不要とすることができる。
なお、バックジョガー9とサイドジョガー5との往復動作は、ともに同時に当接位置に進出するように、あるいは互いに交互に当接位置に進出するように、互いに連動させてもよいし、個別に動作させてもよい。
次に、本実施形態の丁合物蓄積搬送装置10の特徴部について説明する。
本実施形態の丁合物蓄積搬送装置10では、蓄積搬送制御部110は、積載物搬出手段である移動コンベア8がスタックStを搬出するスタック搬出時にも、バックジョガー9のバックジョガー可動部9aを往復動作させる構成である。
特許文献1に記載のように、蓄積部からシートを搬出する際に、往復移動部材を積載部から退避させた位置に停止させる構成では、往復移動部材を退避位置まで移動し、停止させるまで待ってからシートを搬出する。このため、丁合装置等のシート供給装置からのシートの供給動作の停止後、搬出開始までに待機時間が生じる。
これに対して、本実施形態の丁合物蓄積搬送装置10では、シート搬出時であるスタック搬出時にも往復移動部材であるバックジョガー可動部9aを往復動作させる。これにより、往復移動部材を退避位置まで移動し、停止させるまで待つような待機時間が生じず、シート供給装置である丁合装置1からの丁合物Sの排紙を停止した後、スタックStの搬出を開始するまでの時間を短縮でき、丁合して搬出するまでの時間を短縮することができる。
また、特許文献1に記載の構成では、シート搬出時には揃え部がシート積載物に接触しない退避位置で往復移動部材が停止しているので、シート搬出時にシート積載物の一部のシートが搬出直交方向にずれて揃えが崩れるおそれがある。
これに対して、本実施形態の丁合物蓄積搬送装置10では、スタック搬出時にもバックジョガー可動部9aを往復動作させるため、スタック搬出時にスタックStの一部の丁合物Sが移動コンベア8の幅方向にずれることがあっても、往復動作するバックジョガー可動部9aによってずれた丁合物Sを他の丁合物Sと位置を揃える方向に移動させることが可能となる。
スタック搬出時にもバックジョガー可動部9aを往復動作させる構成としては、シート積載時である丁合物積載時とスタック搬出時とで、同じように往復動作させる制御をしてもよいし、丁合物積載時とスタック搬出時とで、往復動作の制御を異ならせてもよい。
丁合物積載時とスタック搬出時とで同じ往復動作を行う構成では、上述したように、スタックStの搬出の前に往復動作を一度停止させる構成に限らず、丁合物積載時のバックジョガー可動部9aの往復動作を停止させることなく、スタックStを搬出する構成としてもよい。
〔実施例1〕
丁合物積載時とスタック搬出時とで異なる往復動作を行う構成の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)として、スタック搬出時のバックジョガー可動部9aの往復動作の移動速度を丁合物積載時よりも遅くしてもよい。この構成としては、次のような制御を行うことができる。
丁合物Sの積載動作が終了したときに、バックジョガー可動部9aを当接位置で一旦停止し、開閉ガイド7を退避させ、紙押さえ部材50を上昇させて、丁合物積載時よりも遅い速度でバックジョガー可動部9aの往復動作を再開した後、移動コンベア8のベルト83の周回駆動を開始する。
図12は、実施例1に係る丁合システム500のタイミングチャートである。
図12に示すように、スタート/ストップスイッチ101が押される(T1)と、メインモータ102の駆動を伝達する丁合装置1でメインモータクラッチがONになるともに、丁合物蓄積搬送装置10では、バックジョガー駆動モータ112及びサイドジョガー駆動モータ113がONとなって、丁合物積載動作を開始する。このときのバックジョガー可動部9a及びサイドジョガー可動部5aの往復運動としては、例えば、一往復の時間が220[msec](0.220[秒])となる速度で往復させる。
丁合物積載動作中に満杯検知センサ116がONになる(T2)と、丁合装置1で丁合中の用紙を丁合して丁合物Sを排紙口22から排出してから、メインモータクラッチ、バックジョガー駆動モータ112及びサイドジョガー駆動モータ113がOFFとなる。本実施形態では、バックジョガー可動部9aが当接位置で停止するように制御する。
次に、開閉ガイド駆動モータ114及び紙押さえ部材駆動モータ117を正転駆動するようにONにして、開閉ガイド7を退避位置に移動し、紙押さえ部材50を上昇させて、開閉ガイド駆動モータ114及び紙押さえ部材駆動モータ117をOFFにする。その後、バックジョガー駆動モータ112を丁合物積載動作よりも遅い速度で駆動する。このときのバックジョガー可動部9aの往復運動としては、例えば、一往復の時間が1200[msec](1.2[秒])となる速度で往復させる。なお、図12では、便宜的に、速度が遅い往復運動を行うバックジョガー駆動モータ112がONになっているタイミングチャートの振幅を小さく表示している。
遅い速度でのバックジョガー駆動モータ112の駆動開始後、移動コンベア駆動モータ115をONにしてスタックStの搬出を開始する。本実施形態では当接位置にあったバックジョガー可動部9aが退避位置に到達する前に、ベルト83の周回駆動が開始するように制御する。
その後、積載センサ12がONになったことを検知する(T3)と、バックジョガー駆動モータ112と移動コンベア駆動モータ115とOFFにする。次に、開閉ガイド駆動モータ114及び紙押さえ部材駆動モータ117を逆転駆動するようにONにして、開閉ガイド7を当接位置に移動し、紙押さえ部材50を下降させて、開閉ガイド駆動モータ114及び紙押さえ部材駆動モータ117をOFFにする。
その後、丁合作業を継続する場合は、駆メインモータクラッチ、バックジョガー駆動モータ112及びサイドジョガー駆動モータ113をONとして丁合物積載動作を再開する。
一方、積載センサ12がONになると、エレベータ昇降モータ111が正転駆動するようにONとなり、スタック昇降機構13が動作してエレベータ板11を上昇させ、所定の上昇位置に到達すると、エレベータ昇降モータ111をOFFにし、エレベータ板11を持ち上げた状態で停止する。その後、積載センサ12がOFFになったことを検知する(T4)と、エレベータ昇降モータ111が逆転駆動するようにONとなり、エレベータ板11が下降位置に到達すると、エレベータ昇降モータ111をOFFにする。
この制御では、バックジョガー可動部9aの往復動作の再開直後に、移動コンベア8のベルト83の周回駆動を開始することで、バックジョガー可動部9aを退避位置まで移動し、停止させるまで待つことなくスタックStの搬出を開始することができ、丁合して搬出するまでの時間を短縮することができる。
また、スタック搬出時に、バックジョガー揃え面9dがスタックStの端面に接触する回数が多いと、搬出方向に移動するスタックStの抵抗となり、スタックStを形成する丁合物Sの一部が搬出方向に平行な方向にずれて揃えが崩れるおそれがある。これに対して、スタック搬出時には往復動作の速度を遅くすることで、バックジョガー揃え面9dがスタックStに接触する回数を抑制しつつ、スタック搬出時に幅方向(矢印「D」方向)にずれた丁合物Sの位置を揃えることが可能となる。
〔実施例2〕
丁合物積載時とスタック搬出時とで異なる往復動作を行う構成の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)として、スタック搬出時のバックジョガー可動部9aの往復動作のストロークを丁合物積載時よりも狭くしてもよい。この構成としては、次のような制御を行うことができる。
丁合物Sの積載動作が終了したときに、バックジョガー可動部9aを当接位置で一旦停止し、開閉ガイド7を退避させ、紙押さえ部材50を上昇させて、バックジョガー可動部9aを当接位置から退避位置に移動させつつ、移動コンベア8のベルト83の周回駆動を開始する。バックジョガー可動部9aが退避位置に移動した後は、当接位置と退避位置との間の位置である近接位置と退避位置との間で、バックジョガー可動部9aを往復動作させる。
この制御でも、バックジョガー可動部9aを退避位置まで移動し、停止させるまで待つことなくスタックStの搬出を開始することができ、丁合して搬出するまでの時間を短縮することができる。
また、近接位置は、当接位置よりも退避位置の側であるため、スタック搬出時に、揃った状態のスタックStの端面にバックジョガー揃え面9dが接触することを防止できる。また、スタック搬出時にスタックStの丁合物Sが幅方向にずれた場合に、丁合物Sの位置を近接位置に位置するバックジョガー揃え面9dと先端ガイド面6aとの間の範囲で揃えることができ、スタックStが幅方向に大きく崩れることを防止できる。
〔変形例〕
次に、本発明に係る丁合物蓄積搬送装置10の変形例について説明する。
上述した実施形態では、シート搬出時であるスタック搬出時にも往復移動部材であるバックジョガー可動部9aを往復移動させる構成について説明した。
変形例では、揃え動作を行ったバックジョガー可動部9aを退避位置に移動させず、揃え位置で停止させた状態でベルト83を周回駆動させてスタック搬出動作を行う。
変形例の丁合物蓄積搬送装置10では、スタック搬出時には、バックジョガー可動部9aを揃え位置で停止させたままとする。これにより、往復移動部材を退避位置まで移動し、停止させるまで待つような待機時間が生じず、丁合装置1からの丁合物Sの排紙を停止した後、スタックStの搬出を開始するまでの時間を短縮でき、丁合して搬出するまでの時間を短縮することができる。
また、変形例の丁合物蓄積搬送装置10では、スタック搬出時にはバックジョガー可動部9aを揃え位置で停止させるため、スタック搬出時にスタックStの一部の丁合物Sが移動コンベア8の幅方向にずれることを防止できる。
上述した実施形態のように、当接したシートとの滑りを防止する滑り防止面が形成されているバックジョガー揃え面9dを揃え位置に停止させたままスタックStの搬出を行うと、スタックStとバックジョガー揃え面9dとの間の摩擦抵抗によって、搬出されるスタックStを形成する丁合物Sの一部が搬出方向にずれて揃えが崩れるおそれがある。
〔変形例1〕
次に、変形例の一つ目の構成例(以下、「変形例1」という)について説明する。
図13は、変形例1の丁合物蓄積搬送装置10の上面図である。
変形例1の丁合物蓄積搬送装置10は、スタック搬出時にはバックジョガー可動部9aを揃え位置で停止させる構成で、バックジョガー可動部9aのスタックStと接触する部分に揃えローラ90を備える。揃えローラ90は、積み重ね方向である上下方向に延在する揃えローラ回転軸90aを中心に回転可能となっており、スタックStの搬出方向に沿った方向に表面移動可能な表面移動体である。
変形例1では、揃えローラ90を複数備え、丁合物積載時には揃えローラ90がスタックStの側端に接触するように往復動作させることで、複数の揃えローラ90の共通接線に沿わすようにスタックStの位置を揃えることができる。また、スタック搬出時には、ベルト83に搬出されるスタックStの側端と接触する揃えローラ90がスタックStの移動に合わせて連れ回るように回転するため、搬出されるスタックStを形成する丁合物Sの一部が搬出方向にずれることを防止でき、揃えが崩れることを防止できる。
揃えローラ90の代わりに、スタックStの搬出方向に沿って連れ回るように表面移動可能な無端ベルトを用いてもよい。
〔変形例2〕
次に、変形例の二つ目の構成例(以下、「変形例2」という)について説明する。
図14は、変形例2の丁合物蓄積搬送装置10の斜視図である。
変形例2の丁合物蓄積搬送装置10は、スタック搬出時にはバックジョガー可動部9aを揃え位置で停止させる構成で、揃え部であるバックジョガー揃え面9dに、積み重ね方向である上下方向と搬出方向とに平行な平面を備え、この平面は、搬出方向が上下方向よりも滑り易くなる表面特性を有する構成である。
このような表面特性を有する平面として、変形例2は、バックジョガー揃え面9dに搬出方向に延在する溝部95を上下方向に複数本備える構成である。
変形例2では、側端がバックジョガー揃え面9dに接触する用紙が、バックジョガー揃え面9dに対して上下方向に移動しようとすると、用紙の側端が溝部95に引っ掛かり、用紙がバックジョガー揃え面9dに対して滑りにくい。一方、接触する用紙が、バックジョガー揃え面9dに対して搬出方向に移動しようとすると、用紙の側端は溝部95の延在方向に滑り、用紙がバックジョガー揃え面9dに対して滑り易く、搬出方向への移動を妨げない。
バックジョガー揃え面9dを上下方向に抵抗が大きく滑りにくい構成とすることで、往復動作を行うバックジョガー揃え面9dに対して、スタックStを形成する丁合物Sや丁合物Sを形成する用紙の側端が上下方向に滑って逃げることを防止できる。これにより、丁合物積載時のバックジョガー可動部9aの往復動作によってスタックStを形成する丁合物Sの位置を揃えることができる。
また、バックジョガー揃え面9dを搬出方向に摩擦抵抗が小さく滑りやすい構成とすることで、搬出されるスタックStを形成する丁合物Sの一部が搬出方向にずれることを防止でき、揃えが崩れることを防止できる。
よって、丁合物積載時の揃え性能を確保しつつ、スタック排出時にスタックStの揃えが崩れることを防止できる。
溝部95を設ける構成に限らず、表面上の向きによって摩擦抵抗が異なる表面加工を行った部材を、搬出方向が上下方向よりも滑り易くなるようにバックジョガー揃え面9dに配置してもよい。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
〔態様1〕
丁合装置1等のシート供給装置から供給される丁合物S等のシートを積み重ねて蓄積し、その内部でスタックSt等のシート積載物を形成する蓄積部23等の蓄積部と、シート積載物を蓄積部から搬出する移動コンベア8等の積載物搬出手段と、蓄積部でシートの積み重ね方向に延在するバックジョガー揃え面9d等の揃え部を有し、積載物搬出手段の搬出方向に対して交差する幅方向等の搬出交差方向に往復動作等の往復移動するバックジョガー可動部9a等の往復移動部材と、蓄積部を挟んで往復移動部材と対向し、積み重ね方向に延在する先端ガイド面6a等の揃え対向部を有する先端ガイド6等の対向部材と、往復移動部材の動作を制御する蓄積搬送制御部110等の制御手段と、を備え、シート供給装置からシートが供給される丁合物積載時等のシート積載時に、制御手段が、往復移動部材を往復移動させ、揃え部と揃え対向部との間でシート積載物を挟んでシートの搬出交差方向の位置を揃える丁合物蓄積搬送装置10等のシート蓄積搬送装置において、制御手段は、積載物搬出手段がシート積載物を搬出するシート搬出時にも往復移動部材を往復移動させることを特徴とするシート蓄積搬送装置である。
態様1では、シート搬出時にも往復移動部材を往復移動させるため、シート積載物を搬出する際に、往復移動部材を蓄積部から退避する位置まで移動させて停止させるまで待たなくてもよい。このため、シート供給装置からのシートの供給を停止した後、シート積載物の搬出を開始するまでの時間を短縮できる。
〔態様2〕
態様1に係るシート蓄積搬送装置において、制御手段は、シート搬出時における往復移動部材の往復移動の速度が、シート積載時における往復移動部材の往復移動の速度よりも遅くなるように往復移動部材の動作を制御することを特徴とするシート蓄積搬送装置である。
シート積載物に対する揃え部の接触回数が多いと抵抗になって、シート積載物が搬出方向にずれて揃えが崩れるおそれがある。これに対して、態様2のように、搬出時には往復移動の速度を遅くすることで、揃え部がシート積載物に接触する回数を抑制しつつ、シート積載物を搬出する際に、往復移動部材を蓄積部から退避する位置まで移動させて停止させるまで待たなくてよい構成を実現できる。
〔態様3〕
態様1または2に係るシート蓄積搬送装置において、往復移動では、往復移動部材が対向部材に近づく揃え位置等の近接位置と前記対向部材から離れる退避位置等の離間位置との間を往復し、制御手段は、シート搬出時の近接位置が、シート積載時の近接位置よりも対向部材から離れる位置となるように制御することを特徴とするシート蓄積搬送装置である。
この態様でも、往復移動部材を離間位置まで移動し、停止させるまで待つことなくシート積載物の搬出を開始することができ、シート供給装置からのシートの供給を停止した後、シート積載物の搬出を開始するまでの時間を短縮できる。
また、シート搬出時の近接位置が、シート積載時の近接位置よりも離間位置の側であるため、シート搬出時に、往復移動部材の往復移動を行う構成であっても、揃った状態のシート積載物の側端に揃え部が接触することを防止でき、揃え部との摩擦に起因してシート積載物の揃えが崩れることを防止できる。さらに、シート搬出時にシート積載物のシートが搬送交差方向にずれた場合に、シートの位置をシート搬出時の近接位置に位置する揃え部と対向部との間の範囲で揃えることができ、シート積載物が搬出交差方向に大きく崩れることを防止できる。
〔態様4〕
丁合装置1等のシート供給装置から供給される丁合物S等のシートを積み重ねて蓄積し、その内部でスタックSt等のシート積載物を形成する蓄積部23等の蓄積部と、シート積載物を蓄積部から搬出する移動コンベア8等の積載物搬出手段と、蓄積部でシートの積み重ね方向に延在するバックジョガー揃え面9d等の揃え部を有し、積載物搬出手段の搬出方向に対して交差する幅方向等の搬出交差方向に往復動作等の往復移動するバックジョガー可動部9a等の往復移動部材と、蓄積部を挟んで往復移動部材と対向し、積み重ね方向に延在する先端ガイド面6a等の揃え対向部を有する先端ガイド6等の対向部材と、往復移動部材の動作を制御する蓄積搬送制御部110等の制御手段と、を備え、シート供給装置からシートが供給される丁合物積載時等のシート積載時に、制御手段が、往復移動部材を往復移動させ、揃え部と揃え対向部との間でシート積載物を挟んでシートの搬出交差方向の位置を揃える丁合物蓄積搬送装置10等のシート蓄積搬送装置において、制御手段は、シート積載時には、往復移動部材を対向部材に近づく近接位置と前記対向部材から離れる離間位置との間を往復させ、積載物搬出手段がシート積載物を搬出するシート搬出時には、往復移動部材を近接位置で停止させる制御を行うことを特徴とするシート蓄積搬送装置である。
態様4では、シート搬出時に往復移動部材を近接位置で停止させるため、シート積載物を搬出する際に、往復移動部材を蓄積部から退避する位置まで移動させて停止させるまで待たなくてもよい。このため、シート供給装置からのシートの供給を停止した後、シート積載物の搬出を開始するまでの時間を短縮できる。
〔態様5〕
態様4に係るシート蓄積搬送装置において、往復移動部材は、積み重ね方向に延在する揃えローラ回転軸90a等の回転軸を有し、搬出方向に沿った方向に表面移動可能な揃えローラ90等の表面移動体であることを特徴とするシート蓄積搬送装置である。
態様5では、搬出されるシート積載物の側端と接触する表面移動体がシート積載物の移動に合わせて連れ回るように表面移動するため、搬出されるシート積載物を形成するシートの一部が搬出方向にずれることを防止でき、揃えが崩れることを防止できる。
〔態様6〕
態様4に係るシート蓄積搬送装置において、往復移動部材は、揃え部に、積み重ね方向と搬出方向とに平行な平面を備え、平面は、搬出方向が積み重ね方向よりも滑り易くなる表面特性を有することを特徴とするシート蓄積搬送装置である。
態様6では、シート積載時の揃え性能を確保しつつ、シート排出時にシート積載物の揃えが崩れることを防止できる。
〔態様7〕
複数枚の用紙等のシート材を束ねて丁合物S等の丁合物を作成する丁合装置1等の丁合装置と、丁合物を積載して搬送する丁合物積載搬送装置と、を備える丁合システム500等の丁合システムにおいて、丁合物積載搬送装置として、態様1乃至6の何れかの態様に係るシート蓄積搬送装置を用いることを特徴とする丁合システムである。
これによれば、丁合して搬出するまでの時間を短縮することができる。
1 丁合装置
2 給紙部
3 操作パネル
4 折り給紙部
5 サイドジョガー
6 先端ガイド
7 開閉ガイド
8 移動コンベア
9 バックジョガー
10 丁合物蓄積搬送装置
100 メイン制御部
110 蓄積搬送制御部
500 丁合システム

Claims (7)

  1. シート供給装置から供給されるシートを積み重ねて蓄積し、その内部でシート積載物を形成する蓄積部と、
    前記シート積載物を前記蓄積部から搬出する積載物搬出手段と、
    前記蓄積部で積み重ね方向に延在する揃え部を有し、前記積載物搬出手段の搬出方向に対して交差する搬出交差方向に往復移動する往復移動部材と、
    前記蓄積部を挟んで前記往復移動部材と対向し、前記積み重ね方向に延在する揃え対向部を有する対向部材と、
    前記往復移動部材の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記シート供給装置から前記シートが供給されるシート積載時に、前記制御手段が、前記往復移動部材を往復移動させ、前記揃え部と前記揃え対向部との間で前記シート積載物を挟んで前記シートの前記搬出交差方向の位置を揃えるシート蓄積搬送装置において、
    前記制御手段は、前記積載物搬出手段が前記シート積載物を搬出するシート搬出時にも前記往復移動部材を往復移動させることを特徴とするシート蓄積搬送装置。
  2. 請求項1のシート蓄積搬送装置において、
    前記制御手段は、前記シート搬出時における前記往復移動部材の往復移動の速度が、前記シート積載時における前記往復移動部材の往復移動の速度よりも遅くなるように前記往復移動部材の動作を制御することを特徴とするシート蓄積搬送装置。
  3. 請求項1または2のシート蓄積搬送装置において、
    前記往復移動では、前記往復移動部材が前記対向部材に近づく近接位置と前記対向部材から離れる離間位置との間を往復し、
    前記制御手段は、前記シート搬出時の前記近接位置が、前記シート積載時の前記近接位置よりも前記対向部材から離れる位置となるように制御することを特徴とするシート蓄積搬送装置。
  4. シート供給装置から供給されるシートを積み重ねて蓄積し、その内部でシート積載物を形成する蓄積部と、
    前記シート積載物を前記蓄積部から搬出する積載物搬出手段と、
    前記蓄積部で積み重ね方向に延在する揃え部を有し、前記積載物搬出手段の搬出方向に対して交差する搬出交差方向に往復移動する往復移動部材と、
    前記蓄積部を挟んで前記往復移動部材と対向し、前記積み重ね方向に延在する揃え対向部を有する対向部材と、
    前記往復移動部材の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記シート供給装置から前記シートが供給されるシート積載時に、前記制御手段が、前記往復移動部材を往復移動させ、前記揃え部と前記揃え対向部との間で前記シート積載物を挟んで前記シートの前記搬出交差方向の位置を揃えるシート蓄積搬送装置において、
    前記制御手段は、前記シート積載時には、前記往復移動部材を前記対向部材に近づく近接位置と前記対向部材から離れる離間位置との間を往復させ、前記積載物搬出手段が前記シート積載物を搬出するシート搬出時には、前記往復移動部材を前記近接位置で停止させる制御を行うことを特徴とするシート蓄積搬送装置。
  5. 請求項4のシート蓄積搬送装置において、
    前記往復移動部材は、前記積み重ね方向に延在する回転軸を有し、前記搬出方向に沿った方向に表面移動可能な表面移動体であることを特徴とするシート蓄積搬送装置。
  6. 請求項4のシート蓄積搬送装置において、
    前記往復移動部材は、前記揃え部に、前記積み重ね方向と前記搬出方向とに平行な平面を備え、前記平面は、前記搬出方向が前記積み重ね方向よりも滑り易くなる表面特性を有することを特徴とするシート蓄積搬送装置。
  7. 複数枚のシート材を束ねて丁合物を作成する丁合装置と、
    前記丁合物を積載して搬送する丁合物積載搬送装置と、を備える丁合システムにおいて、
    前記丁合物積載搬送装置として、請求項1乃至6の何れか一項に記載のシート蓄積搬送装置を用いることを特徴とする丁合システム。
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