JP2021130145A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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健治 小寺
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Abstract

【課題】ウェーハなどの基板の外周部を含む表側面の全体を高スループットで研磨することができる研磨装置を提供する。【解決手段】研磨装置は、基板Wを保持するための基板保持面11aを有する保持ステージ11と、第1研磨具24で基板Wの表側面の外周部を研磨するための研磨ヘッド35と、第2研磨具61で基板Wの表側面を研磨するためのスクラブヘッド50と、処理室7を形成する隔壁6を備えている。保持ステージ11、研磨ヘッド24、およびスクラブヘッド50は、処理室7内に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ウェーハなどの基板の表側面の全体を研磨するための研磨装置および研磨方法に関する。
NIL(ナノインプリントリソグラフィ)においては、テンプレートから回路パターンが直接ウェーハに転写される。ウェーハ表面上にパーティクルなどの微小突起物があると、回路パターンの転写時にテンプレートが破損することがある。そこで、高価なテンプレートの寿命を延ばすために、転写前のウェーハから微小突起物を除去することが求められている。ウェーハ表面に存在する微小突起物には、ウェーハ表面に付着したパーティクルのみならず、膜中に埋め込まれた異物が含まれる。
半導体デバイスの製造工程では、種々の材料からなる膜がウェーハ上に繰り返し形成され、積層構造を形成する。ウェーハの外周部に形成されている膜は、パーティクル汚染の原因となりうるので、ウェーハから除去する必要がある。
特開2018−148048号公報
そこで、本発明は、ウェーハなどの基板の外周部を含む表側面の全体を高スループットで研磨することができる研磨装置および研磨方法を提供する。
一態様では、基板を保持するための基板保持面を有する保持ステージと、第1研磨具で前記基板の表側面の外周部を研磨するための研磨ヘッドと、第2研磨具で前記基板の表側面を研磨するためのスクラブヘッドと、処理室を形成する隔壁を備え、前記保持ステージ、前記研磨ヘッド、および前記スクラブヘッドは、前記処理室内に配置されている、研磨装置が提供される。
一態様では、前記基板保持面は、前記基板と同じ大きさか、または前記基板よりも大きい。
一態様では、前記基板保持面の中央領域を向いて配置された第1液体供給ノズルと、前記スクラブヘッドに保持されている前記第2研磨具を向いて配置された第2液体供給ノズルをさらに備えている。
一態様では、基板を保持ステージの基板保持面上に保持し、前記基板とともに前記保持ステージを回転させ、第1研磨具を前記基板保持面上の基板の表側面の外周部に対して押し付けて、前記表側面の外周部を研磨し、第2研磨具を前記基板保持面上の前記基板の表側面に対して押し付けて、前記表側面を研磨する、研磨方法が提供される。
一態様では、前記表側面の外周部の研磨を終了した後に、前記第2研磨具を前記基板保持面上の前記基板の表側面に対して押し付ける。
一態様では、前記表側面の外周部の研磨が開始された後であって、かつ前記表側面の外周部の研磨が終了する前に、前記第2研磨具を前記基板保持面上の前記基板の表側面に対して押し付けて、前記第1研磨具による前記表側面の外周部の研磨と、前記第2研磨具による前記表側面の研磨を同時に実行する。
一態様では、前記表側面の外周部の研磨が終了した後に、前記第2研磨具による前記基板の表側面の研磨を終了させる。
一態様では、前記基板の裏側面の全体は、前記基板保持面上に保持される。
本発明によれば、同じ処理室内にスクラブヘッドと研磨ヘッドが配置されているので、基板を別々の研磨モジュールに搬送することなく、基板の表側面の中心を含む領域と、基板の表側面の外周部を同時または連続的に研磨することができる。結果として、基板処理のスループットが向上できる。また、異なる2種類の研磨処理を1つの処理室内で完了することができるので、基板の搬送に起因するパーティクル汚染も防止できる。したがって、本発明に係る研磨装置および研磨方法は、ウェーハなどの基板の外周部を含む表側面の全体を高スループットで研磨することができる。
図1(a)および図1(b)は、基板の周縁部を示す拡大断面図である。 研磨装置の一実施形態を示す側面図である。 基板の表側面の外周部と中央部との間を揺動するスクラブヘッドを示す図である。 保持ステージの外側にある退避位置まで移動されたスクラブヘッドを示す図である。 リフトピンが上昇位置にあり、かつ研磨ヘッドおよびスクラブヘッドが各退避位置にある状態を示す図である。 保持ステージおよびリフトピンを示す平面図である。 研磨ヘッドの拡大図である。 図7に示す押圧部材の正面図である。 図8に示す押圧部材の側面図である。 図8のA−A線断面図である。 スクラブヘッドおよび揺動アームの詳細な構成を示す図である。 スクラブヘッドを下から見た図である。 テープカートリッジを示す断面図である。 研磨装置の動作の一実施形態を示すフローチャートである。 研磨装置の動作の他の実施形態を示すフローチャートである。 上述した研磨装置を備えた基板処理システムを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1(a)および図1(b)は、基板の周縁部を示す拡大断面図である。より詳しくは、図1(a)はいわゆるストレート型の基板の断面図であり、図1(b)はいわゆるラウンド型の基板の断面図である。図1(a)の基板Wにおいて、ベベル部は、上側傾斜部(上側ベベル部)P、下側傾斜部(下側ベベル部)Q、および側部(アペックス)Rから構成される基板Wの最外周面(符号Bで示す)である。図1(b)の基板Wにおいては、ベベル部は、基板Wの最外周面を構成する、湾曲した断面を有する部分(符号Bで示す)である。基板Wの表側面の外周部E1は、ベベル部Bの半径方向内側に位置する平坦な環状部である。基板Wの裏側面の外周部E2は、表側面の外周部E1とは反対側に位置し、ベベル部Bの半径方向内側に位置する平坦な環状部である。表側面の外周部E1はトップエッジ部と呼ばれ、裏側面の外周部E2はボトムエッジ部と呼ばれることもある。
表側面の外周部E1は、配線パターンが形成された面、または配線パターンが形成される予定のある面の外周部である。本明細書では、配線パターンが形成された面、または配線パターンが形成される予定のある面を、表側面と称し、配線パターンが形成されていない面、または配線パターンが形成される予定がない面を、裏側面と称する。表側面は、ウェーハなどの基板の片側面であり、裏側面は、基板の反対側の面である。以下に説明する研磨装置は、ウェーハなどの基板の表側面の全体を研磨するための装置である。
図2は、研磨装置の一実施形態を示す側面図である。図2に示すように、研磨装置1は、ウェーハなどの基板Wの裏側面を保持し、基板Wの軸心を中心に回転させる基板回転装置10と、この基板回転装置10に保持された基板Wの表側面の外周部を研磨するための第1研磨具の一例である研磨テープ24を支持する研磨ヘッド35と、研磨テープ24を研磨ヘッド35に供給し、研磨ヘッド35から回収する研磨テープ供給機構36と、基板Wの表側面を研磨するための第2研磨具の一例である複数の研磨テープ61を保持するスクラブヘッド50と、基板Wの表側面に液体を供給する液体供給ノズル26,27と、基板Wを持ち上げるリフト機構30を備えている。スクラブヘッド50に保持された第2研磨具の他の例として、研磨テープ61に代えて、砥石、または砥粒が固定された弾性部材などであってもよい。
研磨ヘッド35およびスクラブヘッド50は、基板回転装置10に保持されている基板Wの上側に配置されている。液体供給ノズル26,27から供給される液体は、砥粒を含まない液体であり、例えば、純水またはアルカリ水である。
研磨装置1は、隔壁6と換気機構8を備えている。隔壁6の内部空間は処理室7を構成している。基板回転装置10、研磨ヘッド35、スクラブヘッド50、液体供給ノズル26,27、リフト機構30は処理室7内に配置されており、研磨テープ供給機構36は処理室7の外に配置されている。隔壁6には開口部6aが形成されており、研磨テープ24は開口部6aを通って研磨ヘッド35と研磨テープ供給機構36との間を延びている。隔壁6には図示しない扉が設けられており、この扉を通じて基板Wを処理室7内に搬入し、かつ処理室7から搬出することが可能となっている。
隔壁6の上部には、クリーンエア取入口6bが形成されており、隔壁6の下部には排気ダクト9が形成されている。換気機構8は隔壁6の上面に設置されている。この換気機構8は、ファン8Aと、このファン8Aから送られた空気中のパーティクルや粉塵を除去するフィルター8Bとを備えている。換気機構8は、清浄な空気をクリーンエア取入口6bを通じて処理室7に送り込み、処理室7内の気体を排気ダクト9から排出させる。処理室7内には清浄な空気のダウンフローが形成される。以下に説明する基板の研磨は、この処理室7内で実施され、研磨中に発生する屑、パーティクル、ミストなどの装置外への拡散が防止されている。
基板Wの表側面は、配線パターンが形成される面であり、より具体的には、研磨装置1による基板Wの研磨後にナノインプリントなどにより配線パターンが形成される面である。配線パターンが形成される面の例としては、レジストを塗布する前の面が挙げられる。基板Wの裏側面は配線パターンが形成されない面、つまり配線パターンが形成される予定がない面である。基板Wの裏側面の例としては、シリコン面が挙げられる。
基板回転装置10は、基板Wの裏側面を保持する保持ステージ11と、保持ステージ11を回転させるステージ回転機構12と、保持ステージ11に接続されたロータリージョイント15と、ロータリージョイント15に接続された真空ライン17を備えている。本実施形態では、ステージ回転機構12は中空モータであり、保持ステージ11の軸部11bはステージ回転機構12内を延びてロータリージョイント15に接続されている。一実施形態では、ステージ回転機構12は、保持ステージ11の軸部11bの側方に配置されたモータと、このモータと保持ステージ11の軸部11bとを連結するベルトなどの動力伝達機構を備えてもよい。
保持ステージ11は、基板Wの裏側面を保持する基板保持面11aと、基板保持面11a内に形成された複数の開口20と、これら開口20に連通する内部チャンバ21とを備えている。開口20は、例えば、孔または溝である。一実施形態では、開口20は、単一の溝であってもよい。内部チャンバ21は上記ロータリージョイント15に連通している。真空ライン17は、ロータリージョイント15および内部チャンバ21を通じて開口20に連通している。真空ライン17が開口20内に真空(負圧)を形成すると、基板Wの裏側面は基板保持面11aに真空吸引により保持される。基板保持面11aは、基板Wと実質的に同じ大きさを有している。本実施形態では、基板Wおよび基板保持面11aは円形であり、基板保持面11aは、基板Wと実質的に同じ直径を有している。したがって、基板Wの裏側面の全体は、基板保持面11aによって支持される。
基板Wは、保持ステージ11によって水平に保持され、ステージ回転機構12によって保持ステージ11の軸心(基板Wの軸心に一致する)を中心に回転される。液体供給ノズル27は保持ステージ11の上方に配置されている。この液体供給ノズル26,27は、図示しない液体供給源に接続されており、基板Wの表側面に液体(例えば純水、またはアルカリ水)を供給するように構成されている。
液体供給ノズル26は、保持ステージ11の基板保持面11aの中央領域を向いており、基板保持面11a上の基板Wの中央領域に液体を供給するように配置されている。液体供給ノズル27は、スクラブヘッド50に保持された研磨テープ61を向いて配置されている。液体供給ノズル27は、保持ステージ11の基板保持面11aに対して1度〜15度の範囲内の角度で傾斜している。液体供給ノズル27は、基板Wの外周縁に向かう液体の流れを基板W上に形成して、基板Wから遊離している粒子を液体によって洗い流せるため、基板W上に微小な異物が残存しないようにすることができる。ナノインプリント工程の転写工程にこの基板Wを用いても、テンプレートに悪影響を与えたりすることを防止できる。
研磨ヘッド35は、保持ステージ11の基板保持面11aの上方に配置されている。研磨ヘッド35は、該研磨ヘッド35を平行移動させる研磨ヘッド移動装置40に連結部材39を介して連結されている。研磨ヘッド移動装置40は、例えば、ボールねじ機構とサーボモータとの組み合わせから構成される。研磨ヘッド移動装置40は、研磨ヘッド35を予め設定された速度で基板保持面11aと平行な方向に(すなわち、基板Wの表側面と平行な方向に)移動させることができる。さらに、研磨ヘッド移動装置40は、研磨ヘッド35を保持ステージ11の基板保持面11aの外側にある退避位置に移動させることができる。
研磨テープ供給機構36は、研磨テープ24を研磨ヘッド35に供給する供給リール37と、基板Wの研磨に使用された研磨テープ24を巻き取る巻き取りリール38とを備えている。供給リール37および巻き取りリール38には図示しないテンションモータがそれぞれ連結されている。それぞれのテンションモータは、供給リール37および巻き取りリール38に反対方向のトルクを与え、研磨テープ24に所定のテンションを掛けることができるようになっている。
研磨テープ24は、研磨テープ24の研磨面が基板Wの表側面の外周部(図1(a)および図1(b)の符号E1参照)を向くように研磨ヘッド35に供給される。研磨テープ24は、隔壁6に設けられた開口部6aを通して供給リール37から研磨ヘッド35へ供給され、使用された研磨テープ24は開口部6aを通って巻き取りリール38に巻き取られる。
スクラブヘッド50は、保持ステージ11の基板保持面11aの上方に配置されている。本実施形態では、保持ステージ11の基板保持面11aは円形であり、スクラブヘッド50の横幅は、保持ステージ11の基板保持面11aおよび基板Wの直径よりも小さい。一実施形態では、スクラブヘッド50の横幅は、保持ステージ11の基板保持面11aの直径の半分である。
スクラブヘッド50はスクラブヘッドシャフト51に連結されている。このスクラブヘッドシャフト51は揺動アーム53の一端に回転可能に保持されており、揺動アーム53の他端は揺動軸54に固定されている。揺動軸54は軸回転機構55に連結されている。軸回転機構55は、モータ、プーリ、ベルトなどから構成することができる。この軸回転機構55により揺動軸54が時計回りおよび反時計回りに所定の角度だけ回転されると、図3に示すように、スクラブヘッド50は基板Wの表側面の外周部と中央部との間を揺動する。さらに、図4に示すように、軸回転機構55が揺動軸54を回転すると、スクラブヘッド50は、保持ステージ11の外側にある退避位置まで移動される。本実施形態では、軸回転機構55および揺動軸54は、スクラブヘッド50を保持ステージ11の基板保持面11aと平行な方向に揺動させる揺動機構を構成する。
図2に示すように、揺動軸54には、揺動軸54、スクラブヘッドシャフト51、およびスクラブヘッド50を昇降させるスクラブヘッド昇降機構56が連結されている。スクラブヘッド昇降機構56としては、エアシリンダ、またはサーボモータとボールねじとの組み合わせなどが使用される。
リフト機構30は、基板Wの周縁部を支持する複数のリフトピン31と、これらリフトピン31が固定されたブリッジ32と、ブリッジ32に連結された昇降機33とを備えている。本実施形態では、4本のリフトピン31が配置され、昇降機33にはエアシリンダが使用されている。昇降機33は、ブリッジ32およびリフトピン31を、保持ステージ11に対して相対的に上昇および下降させることが可能に構成されている。より具体的には、昇降機33は、リフトピン31の上端が保持ステージ11の基板保持面11aよりも高い上昇位置と、リフトピン31の上端が保持ステージ11の基板保持面11aよりも低い下降位置との間で、リフトピン31を上下動させる。図2は、リフトピン31が下降位置にある状態を示している。
図5は、リフトピン31が上昇位置にあり、かつ研磨ヘッド35およびスクラブヘッド50が各退避位置にある状態を示している。液体供給ノズル27も、図2に示す液体供給位置から退避位置(図示せず)に移動可能となっている。基板Wは、研磨ヘッド35およびスクラブヘッド50が各退避位置にあり、かつリフトピン31が上昇位置にあるときに、搬送ロボット(図示せず)によってリフトピン31上に置かれる。
リフトピン31が保持ステージ11の基板保持面11aよりも下方に下降すると、基板Wは基板保持面11a上に置かれる。基板Wが基板保持面11a上にあるときに、開口20に真空が形成されると、基板Wの裏側面は基板保持面11a上に真空吸引により保持される。基板Wの研磨後、基板Wはリフトピン31によって基板保持面11aから持ち上げられる。基板Wは、研磨ヘッド35およびスクラブヘッド50が退避位置にあり、かつリフトピン31が上昇位置にあるときに、搬送ロボットによってリフトピン31から取り除かれる。
図6は、保持ステージ11およびリフトピン31を示す平面図である。図6に示すように、保持ステージ11の外周部には、リフトピン31が通過可能な窪み11cが形成されている。本実施形態では、窪み11cは、リフトピン31の外周面に沿った半円形状の水平断面を有している。
図7は、研磨ヘッド35の拡大図である。図7に示すように、研磨ヘッド35は、研磨テープ24の研磨面を基板Wの表側面の外周部に押し付けるための押圧部材45と、この押圧部材45を保持ステージ11の基板保持面11aに向かって(すなわち、基板Wの表側面の外周部に向かって)移動させるヘッドアクチュエータとしてのエアシリンダ46とを備えている。押圧部材45は、基板保持面11aに向かって突出する突起ブレード45Aを有している。この突起ブレード45Aは、研磨テープ24の裏側を支持しており、研磨テープ24の表側である研磨面を基板Wの表側面の外周部に対して押し付けるように配置されている。押圧部材45およびエアシリンダ46は、研磨テープ24の裏側に配置されている。エアシリンダ46へ供給する気体の圧力を制御することによって、基板Wへの研磨荷重が調整される。
研磨ヘッド35には、研磨テープ24をその長手方向に送るテープ送り機構41が取り付けられている。本実施形態では、テープ送り機構41は研磨ヘッド35に固定されているが、一実施形態ではテープ送り機構41は研磨ヘッド35から離れた位置に設けられてもよい。
テープ送り機構41は、テープ送りローラ41Aと、ニップローラ41Bと、テープ送りローラ41Aを回転させるテープ送りモータ41Cとを備えている。テープ送りモータ41Cは研磨ヘッド35の側面に設けられ、テープ送りモータ41Cの回転軸にテープ送りローラ41Aが取り付けられている。ニップローラ41Bはテープ送りローラ41Aに隣接して配置されている。ニップローラ41Bは、テープ送りローラ41Aに向かう方向に力を発生する図示しない付勢装置に支持されている。研磨テープ24は、テープ送りローラ41Aとニップローラ41Bとの間に挟まれている。
テープ送りモータ41Cが回転すると、テープ送りローラ41Aが回転して研磨テープ24を供給リール37から研磨ヘッド35を経由して巻き取りリール38へ送る。ニップローラ41Bはそれ自身の軸まわりに回転することができるように構成されている。基板Wの研磨中、テープ送り機構41は、研磨テープ24をその長手方向に所定の速度(例えば、1分当たり数mm〜数十mm)で送る。
研磨ヘッド35は複数のガイドローラ42A,42B,42C,42D,42E,42F,42Gを有している。これらのガイドローラ42A〜42Gは、基板Wの研磨点において、基板Wの接線方向と直交する方向に研磨テープ24が進行するように研磨テープ24をガイドする。
図8は、図7に示す押圧部材45の正面図であり、図9は、図8に示す押圧部材45の側面図であり、図10は、図8のA−A線断面図である。押圧部材45は、研磨テープ24を基板Wの表側面の外周部(図1(a)および図1(b)の符号E1参照)に押し付けるための、レールのような形状の突起ブレード45Aを有している。この突起ブレード45Aは、基板Wの周方向に沿って湾曲している。より具体的には、突起ブレード45Aは、基板Wの曲率と実質的に同じ曲率を有する円弧形状を有している。突起ブレード45Aは、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの樹脂から形成されている。
研磨ヘッド35を用いた基板Wの研磨は次のようにして行われる。基板Wを保持した保持ステージ11を回転させながら、液体供給ノズル26から液体が基板Wの表側面に供給される。液体は、遠心力により基板Wの表側面上を広がり、表側面を研磨屑から保護する。研磨ヘッド35は、エアシリンダ46で押圧部材45を押し下げ、押圧部材45は研磨テープ24を基板Wの表側面の外周部に対して押し付ける。押圧部材45が研磨テープ24を基板Wの表側面の外周部に押しつけながら、研磨ヘッド移動装置40は、研磨ヘッド35を基板Wの外側に少しずつ移動させる。研磨テープ24は、液体の存在下で基板Wの表側面の外周部に摺接され、これにより基板Wの表側面の外周部を研磨する。
基板Wの研磨中に研磨ヘッド35から研磨テープ24を通じて基板Wに与えられる力は、保持ステージ11の基板保持面11aによって受けられる。保持ステージ11の基板保持面11aは、基板Wと実質的に同じ大きさを有しているので、基板Wの裏側面の全体は基板保持面11aによって支持される。よって、研磨ヘッド35が研磨テープ24を基板Wの表側面の外周部に押し付けているとき、基板Wは撓まない。
図11は、スクラブヘッド50および揺動アーム53の詳細な構成を示す図である。スクラブヘッドシャフト51は、スクラブヘッド50をその軸心CLを中心として回転させるスクラブヘッド回転機構58に連結されている。軸心CLは、保持ステージ11の基板保持面11aおよび基板Wの表側面に対して垂直である。スクラブヘッド回転機構58は揺動アーム53内に配置されている。このスクラブヘッド回転機構58は、スクラブヘッドシャフト51に取り付けられたプーリp1と、揺動アーム53に設けられたヘッドモータM1と、ヘッドモータM1の回転軸に固定されたプーリp2と、プーリp1,p2に掛け渡されたベルトb1とを備えている。ヘッドモータM1の回転は、プーリp1,p2およびベルトb1によりスクラブヘッドシャフト51に伝達され、スクラブヘッドシャフト51とともにスクラブヘッド50が回転する。
スクラブヘッドシャフト51の上端にはエアシリンダ57が連結されている。このエアシリンダ57は、スクラブヘッド50に下向きの荷重を付与するように構成されたアクチュエータである。スクラブヘッドシャフト51には縦方向に延びる溝(図示せず)が形成されており、プーリp1はスクラブヘッドシャフト51の溝に係合する複数の負荷伝達ボール(図示せず)を備えている。これら溝と負荷伝達ボールとによりボールスプライン軸受が構成されている。すなわち、プーリp1は、スクラブヘッドシャフト51の縦方向の移動を許容しつつ、スクラブヘッドシャフト51にトルクを伝達することが可能となっている。
スクラブヘッド50には、基板Wの表側面を研磨するための複数の研磨テープ61が着脱可能に取り付けられている。複数の研磨テープ61は、軸心CLの周りに等間隔で配置されている。エアシリンダ57は、スクラブヘッド50に下向きの荷重を付与し、スクラブヘッド50は、軸心CLを中心に回転しながら、研磨テープ61を基板Wの表側面に対して押し付けることができる。
図12は、スクラブヘッド50を下から見た図である。スクラブヘッド50には、複数の(図12では3つの)テープカートリッジ60が着脱可能に取り付けられている。各テープカートリッジ60は研磨テープ61を有している。これらのテープカートリッジ60は、スクラブヘッド50の内部に設置されている。
図13は、テープカートリッジ60を示す断面図である。図13に示すように、テープカートリッジ60は、研磨テープ61と、この研磨テープ61の裏側を支持する支持部材62と、この支持部材62を保持ステージ11の基板保持面11aに向かって付勢する付勢装置63と、研磨テープ61を繰り出すテープ繰り出しリール64と、研磨に使用された研磨テープ61を巻き取るテープ巻き取りリール65とを備えている。図13に示す実施形態では、付勢装置63としてばねが使用されている。研磨テープ61は、テープ繰り出しリール64から、支持部材62を経由して、テープ巻き取りリール65に送られる。複数の支持部材62は、スクラブヘッド50の半径方向に沿って延びており、かつスクラブヘッド50の軸心CL(図11参照)の周りに等間隔に配置されている。各研磨テープ61の基板接触面も、スクラブヘッド50の半径方向に延びている。
テープ巻き取りリール65は、図11および図12に示すテープ巻き取り軸67の一端に連結されている。テープ巻き取り軸67の他端には、かさ歯車69が固定されている。複数のテープカートリッジ60に連結されたこれらのかさ歯車69は、テープ送りモータM2に連結されたかさ歯車70と噛み合っている。テープカートリッジ60のテープ巻き取りリール65は、テープ送りモータM2により駆動されて研磨テープ61を巻き取るようになっている。テープ送りモータM2、かさ歯車69,70、およびテープ巻き取り軸67は、研磨テープ61をテープ繰り出しリール64からテープ巻き取りリール65に送るテープ送り機構を構成する。テープ送り機構は、研磨テープ61をその長手方向に所定の速度で送ることが可能である。
研磨テープ61は、10mm〜60mmの幅を有し、20m〜100mの長さを有する。研磨テープ61は、砥粒を含む研磨層が片面に形成されたテープである。研磨層の表面は、研磨テープ61の研磨面を構成する。砥粒には、粒径20nm程度のシリカ(SiO)が使用される。シリカからなる砥粒は、基板Wの面に傷を生じさせにくいという利点がある。このような研磨テープ61を使用することで、基板Wに存在している微小突起物、特に基板Wの表面に食い込んだパーティクルを除去することができる。
この実施例では、基板Wの研磨中は、研磨テープ61は、テープ繰り出しリール64からテープ巻き取りリール65に所定の速度で送られる。したがって、常に新しい(未使用の)研磨テープ61の研磨面が基板Wに接触する。あるいは、研磨開始直後だけ研磨テープ61を送るようにし、所定の時間(例えば1秒程度)が経過したら研磨テープ61を送らないようにしてもよい。研磨テープ61は、その終端の近傍にエンドマーク(図示せず)を有している。このエンドマークは、研磨テープ61に近接して配置されたエンドマーク検知センサ71によって検知されるようになっている。エンドマーク検知センサ71が研磨テープ61のエンドマークを検知すると、エンドマーク検知センサ71から検知信号が動作制御部(図示せず)に送られる。検知信号を受け取った動作制御部は、研磨テープ61の交換を促す信号(警報など)を発するようになっている。テープカートリッジ60は、別々に取り外しが可能となっており、簡単な操作でテープカートリッジ60を交換することが可能となっている。
スクラブヘッド50を用いた基板Wの研磨は次のようにして行われる。基板Wを保持した保持ステージ11を回転させながら、基板Wの表側面と、スクラブヘッド50に保持されている研磨テープ61との接触点に液体供給ノズル27から液体が噴射される。スクラブヘッド50および研磨テープ61は軸心CLを中心にスクラブヘッド回転機構58によって回転させられながら、研磨テープ61はスクラブヘッド50によって基板Wの表側面に押し付けられる。スクラブヘッド50の回転方向は、保持ステージ11の回転方向と同じであってもよく、または反対であってもよい。研磨テープ61は、液体の存在下で基板Wの表側面に摺接され、これにより基板Wの表側面を研磨する。基板Wの研磨中は、スクラブヘッド50はその軸心CLを中心に回転しながら、かつ研磨テープ61を基板Wの表側面に押し付けながら、図3に示すように、スクラブヘッド50は基板Wの表側面の外周部と中央部との間を揺動し、表側面の外周部と中央部を研磨する。
図3に示すように、スクラブヘッド50が基板Wの表側面の外周部上にあるとき、研磨テープ61の一部は、基板Wから外側にはみ出している。したがって、研磨テープ61は、基板Wの表側面の全体を研磨することができる。スクラブヘッド50の横幅が、保持ステージ11の基板保持面11aの半径よりも大きく、基板保持面11aの直径よりも小さい場合は、基板Wの研磨中にスクラブヘッド50を揺動させなくてもよい。研磨テープ61を用いた基板Wの研磨は、基板Wの表側面を削り取ることにより、基板Wの表側面から微小突起物を除去し、および/または基板Wの表側面を構成する材料の少なくとも一部を除去する処理である。
図14は、上述した研磨装置1の動作の一実施形態を示すフローチャートである。
ステップ1では、研磨すべき基板Wは、リフトピン31によって保持ステージ11の基板保持面11a上に置かれ、基板Wの裏側面は、真空吸引によって保持ステージ11の基板保持面11a上に保持される。基板Wがリフトピン31によって基板保持面11a上に置かれるときは、研磨ヘッド35およびスクラブヘッド50は退避位置にある。基板Wが基板保持面11aに保持された後、研磨ヘッド35は、研磨ヘッド移動装置40によって基板Wの表側面の外周部の上方位置に移動される。
ステップ2では、保持ステージ11および基板Wをステージ回転機構12によって回転させる。
ステップ3では、研磨ヘッド35は研磨テープ24を、回転する基板Wの表側面の外周部に予め設定された研磨荷重で押し付ける。さらに、研磨テープ24を基板Wの表側面の外周部に押し付けながら、研磨ヘッド移動装置40は、研磨ヘッド35を基板Wの外側に向かって移動させる。基板Wの回転が開始された後であって、研磨テープ24が基板Wに接触する前に、液体供給ノズル26からの液体の供給が開始される。基板Wの表側面の外周部は、液体の存在下で研磨テープ24によって研磨される。
ステップ4では、研磨テープ24を用いた基板Wの表側面の外周部の研磨を終了させ、その後、研磨ヘッド35を図5に示す退避位置に移動させる。
ステップ5では、スクラブヘッド50をその軸心CLを中心に回転させながら、スクラブヘッド50で研磨テープ61を基板Wの表側面に押し付ける。研磨テープ61が基板Wに接触する前に、液体供給ノズル27からの液体の供給が開始される。さらに、軸回転機構55および揺動軸54から構成される揺動機構は、回転するスクラブヘッド50を、基板Wの表側面上で揺動させる(図3参照)。基板Wの表側面は、液体の存在下で研磨テープ61によって研磨される。特に、研磨テープ24を用いた表側面の外周部の研磨時に発生した研磨屑は、研磨テープ61によって除去される。
ステップ6では、研磨テープ61を用いた基板Wの表側面の研磨を終了させる。その後、スクラブヘッド50を上昇させて、研磨テープ61を基板Wから離間させ、さらに、スクラブヘッド50の回転、保持ステージ11および基板Wの回転、および液体の供給が停止される。その後、スクラブヘッド50は、図5に示す退避位置に移動される。
ステップ7では、基板保持面11aの開口20を大気に開放し、リフトピン31を上昇させて、基板Wを基板保持面11aから持ち上げる。研磨された基板Wは図示しない搬送ロボットにより処理室7から搬送される。
本実施形態によれば、同じ処理室7内にスクラブヘッド50と研磨ヘッド35が配置されているので、基板Wを別々の研磨モジュールに搬送することなく、基板Wの表側面の外周部と、基板Wの表側面の全体を連続的に研磨することができる。結果として、基板処理のスループットが向上できる。また、異なる2種類の研磨処理を1つの処理室7内で完了することができるので、基板Wの搬送に起因するパーティクル汚染も防止できる。
図15は、上述した研磨装置1の動作の他の実施形態を示すフローチャートである。
ステップ1では、研磨すべき基板Wは、リフトピン31によって保持ステージ11の基板保持面11a上に置かれ、基板Wの裏側面は、真空吸引によって保持ステージ11の基板保持面11a上に保持される。基板Wがリフトピン31によって基板保持面11a上に置かれるときは、研磨ヘッド35およびスクラブヘッド50は退避位置にある。基板Wが基板保持面11aに保持された後、研磨ヘッド35は、研磨ヘッド移動装置40によって基板Wの表側面の外周部の上方位置に移動される。
ステップ2では、保持ステージ11および基板Wをステージ回転機構12によって回転させる。
ステップ3では、研磨ヘッド35は研磨テープ24を、回転する基板Wの表側面の外周部に予め設定された研磨荷重で押し付ける。さらに、研磨テープ24を基板Wの表側面の外周部に押し付けながら、研磨ヘッド移動装置40は、研磨ヘッド35を基板Wの外側に向かって移動させる。基板Wの回転が開始された後であって、研磨テープ24が基板Wに接触する前に、液体供給ノズル26からの液体の供給が開始される。基板Wの表側面の外周部は、液体の存在下で研磨テープ24によって研磨される。
ステップ4では、基板Wの表側面の外周部の研磨開始後であって、表側面の外周部の研磨終了前に、スクラブヘッド50をその軸心CLを中心に回転させながら、スクラブヘッド50で研磨テープ61を基板Wの表側面に押し付ける。研磨テープ61が基板Wに接触する前に、液体供給ノズル27からの液体の供給が開始される。さらに、軸回転機構55および揺動軸54から構成される揺動機構は、回転するスクラブヘッド50を、基板Wの表側面上で揺動させる(図3参照)。基板Wの表側面の外周部が研磨テープ24によって研磨されながら、基板Wの表側面は、液体の存在下で研磨テープ61によって研磨される。すなわち、研磨テープ24による表側面の外周部の研磨と、研磨テープ61による表側面の研磨は、同時に実行される。
ステップ5では、研磨テープ24を用いた表側面の外周部の研磨を終了させる。この段階では、研磨テープ61を用いた基板Wの表側面の研磨は継続されている。表側面の外周部の研磨終了後に、研磨ヘッド35を図5に示す退避位置に移動させる。
ステップ6では、研磨テープ61を用いた基板Wの表側面の研磨を終了させる。その後、スクラブヘッド50を上昇させて研磨テープ61を基板Wから離間させ、さらに、スクラブヘッド50の回転、保持ステージ11および基板Wの回転、および液体の供給が停止される。その後、スクラブヘッド50は、図5に示す退避位置に移動される。表側面の外周部の研磨の後に、スクラブヘッド50を用いた表側面の研磨を終了させる理由は、表側面の外周部の研磨で発生した研磨屑を研磨テープ61により基板Wの表側面から除去するためである。
ステップ7では、基板保持面11aの開口20を大気に開放し、リフトピン31を上昇させて、基板Wを基板保持面11aから持ち上げる。研磨された基板Wは図示しない搬送ロボットにより処理室7から搬送される。
本実施形態によれば、基板Wの表側面の外周部と、基板Wの表側面の全体を同時に研磨することができる。結果として、基板処理のスループットがさらに向上する。
図16は、上述した研磨装置1を備えた基板処理システムを示す平面図である。この基板処理システムは、複数の基板を連続的に処理(すなわち、研磨、洗浄、および乾燥)することができる複合型処理システムである。図16に示すように、基板処理システムは、多数の基板を収容する基板カセット(ウェーハカセット)が載置される4つのフロントロード部121を備えたロードアンロード部120を有している。フロントロード部121には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができるようになっている。SMIF、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
ロードアンロード部120には、フロントロード部121の配列方向に沿って移動可能な第1の搬送ロボット(ローダー)123が設置されている。第1の搬送ロボット123は各フロントロード部121に搭載された基板カセットにアクセスして、基板を基板カセットから取り出すことができるようになっている。第1の搬送ロボット123に隣接してパーティクルカウンター124が設置されている。このパーティクルカウンター124は、基板の表側面に存在しているパーティクルなどの微小突起物の数をカウントするための装置である。なお、このパーティクルカウンター124は省略することもできる。
基板処理システムは、さらに、上述した複数の研磨装置1と、研磨装置1の近傍に配置された第2の搬送ロボット126と、基板が一時的に置かれる第1の基板ステーション131および第2の基板ステーション132を備えている。この実施形態では、2台の研磨装置1が隣り合わせに設けられている。一実施形態では、1台の研磨装置1、または3台以上の研磨装置1を設けてもよい。
基板処理システムは、さらに、研磨装置1で研磨された基板を洗浄する洗浄ユニット134と、洗浄された基板を乾燥させる乾燥ユニット135と、基板を第2の基板ステーション132から洗浄ユニット134に搬送する第3の搬送ロボット137と、基板を洗浄ユニット134から乾燥ユニット135に搬送する第4の搬送ロボット138と、基板処理システム全体の動作を制御する動作制御部133とを備えている。本実施形態では、洗浄ユニット134は、2つのロールスポンジを回転させながら基板の表側面および裏側面に接触させるロールスポンジタイプの洗浄機である。乾燥ユニット135は、IPA蒸気(イソプロピルアルコールとNガスとの混合気体)と、純水をそれぞれのノズルから基板の表側面に供給しながら、これらノズルを基板の表側面に沿って移動させるように構成されている。
基板処理システムの動作は次の通りである。第1の搬送ロボット123は、基板を基板カセットから取り出し、パーティクルカウンター124に搬送する。パーティクルカウンター124は、基板の表側面に存在しているパーティクルなどの微小突起物の数をカウントし、その微小突起物の数を動作制御部133に送信する。動作制御部133は、微小突起物の数に基づいて研磨装置1での研磨レシピを変更してもよい。例えば、微小突起物の数が所定の基準値を上回った場合は、基板の研磨時間を長くしてもよい。
第1の搬送ロボット123は、基板をパーティクルカウンター124から取り出し、さらに第1の基板ステーション131の上に置く。第2の搬送ロボット126は、基板を第1の基板ステーション131から取り上げ、2台の研磨装置1のいずれかに基板を搬入する。
研磨装置1は、上述した動作シーケンスに従って基板の表側面を研磨する。必要に応じて、研磨された基板を他方の研磨装置1でさらに研磨してもよい。第2の搬送ロボット126は、研磨された基板を研磨装置1から第2の基板ステーション132に搬送する。第3の搬送ロボット137は、基板を第2の基板ステーション132から洗浄ユニット134に搬送する。洗浄ユニット134は、液体を基板に供給しながら、ロールスポンジを基板の両面に擦り付けて基板を洗浄する。
第4の搬送ロボット138は、洗浄された基板を洗浄ユニット134から乾燥ユニット135に搬送する。乾燥ユニット135は、移動するノズルからIPA蒸気と純水を基板に供給することにより、基板を乾燥する。第1の搬送ロボット123は、乾燥された基板を乾燥ユニット135から取り出し、基板カセットに戻す。このようにして、基板の研磨、洗浄、および乾燥が実行される。
一実施形態では、乾燥された基板を基板カセットに戻す前に、第1の搬送ロボット123は基板をパーティクルカウンター124に搬送してもよい。パーティクルカウンター124は、研磨装置1により研磨された基板の表側面上に存在する微小突起物の数をカウントし、その微小突起物の数を動作制御部133に送信する。動作制御部133は、微小突起物の数に基づいて研磨装置1での後続の基板のための研磨レシピを変更してもよい。例えば、微小突起物の数が所定の基準値を上回った場合は、後続の基板の研磨時間を長くしてもよい。
上述した基板処理システムは、1枚の基板を複数の研磨装置1で連続的に研磨するシリアル研磨と、複数枚の基板を複数の研磨装置1で並行して研磨するパラレル研磨と、複数の基板のそれぞれを複数の研磨装置1で連続的に研磨しながら、複数の基板を複数の研磨装置1で同時に研磨するシリアル研磨とパラレル研磨の組み合わせのいずれかを選択的に実行することができる。さらに、2つの研磨装置1のうちの一方は、研磨テープに代えて、砥粒を持たないクリーニングテープを用いてもよい。この場合は、2つの研磨装置1のうちの一方で研磨テープにより基板を研磨した後、他方の研磨装置1でクリーニングテープにより基板をクリーニングすることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 研磨装置
6 隔壁
7 処理室
8 換気機構
9 排気ダクト
10 基板回転装置
11 保持ステージ
11a 基板保持面
12 ステージ回転機構
15 ロータリージョイント
17 真空ライン
20 開口
21 内部チャンバ
24 研磨テープ
26,27 液体供給ノズル
30 リフト機構
31 リフトピン
32 ブリッジ
33 昇降機
35 研磨ヘッド
36 研磨テープ供給機構
37 供給リール
38 巻き取りリール
39 連結部材
40 研磨ヘッド移動装置
41 テープ送り機構
42A〜42G ガイドローラ
45 押圧部材
50 スクラブヘッド
51 スクラブヘッドシャフト
53 揺動アーム
54 揺動軸
55 軸回転機構
56 スクラブヘッド昇降機構
57 エアシリンダ
58 スクラブヘッド回転機構
59 状態検出センサ
60 テープカートリッジ
61 研磨テープ
62 支持部材
63 付勢装置
64 テープ繰り出しリール
65 テープ巻き取りリール
69 かさ歯車
70 かさ歯車

Claims (8)

  1. 基板を保持するための基板保持面を有する保持ステージと、
    第1研磨具で前記基板の表側面の外周部を研磨するための研磨ヘッドと、
    第2研磨具で前記基板の表側面を研磨するためのスクラブヘッドと、
    処理室を形成する隔壁を備え、
    前記保持ステージ、前記研磨ヘッド、および前記スクラブヘッドは、前記処理室内に配置されている、研磨装置。
  2. 前記基板保持面は、前記基板と同じ大きさか、または前記基板よりも大きい、請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記基板保持面の中央領域を向いて配置された第1液体供給ノズルと、
    前記スクラブヘッドに保持されている前記第2研磨具を向いて配置された第2液体供給ノズルをさらに備えている、請求項1または2に記載の研磨装置。
  4. 基板を保持ステージの基板保持面上に保持し、
    前記基板とともに前記保持ステージを回転させ、
    第1研磨具を前記基板保持面上の基板の表側面の外周部に対して押し付けて、前記表側面の外周部を研磨し、
    第2研磨具を前記基板保持面上の前記基板の表側面に対して押し付けて、前記表側面を研磨する、研磨方法。
  5. 前記表側面の外周部の研磨を終了した後に、前記第2研磨具を前記基板保持面上の前記基板の表側面に対して押し付ける、請求項4に記載の研磨方法。
  6. 前記表側面の外周部の研磨が開始された後であって、かつ前記表側面の外周部の研磨が終了する前に、前記第2研磨具を前記基板保持面上の前記基板の表側面に対して押し付けて、前記第1研磨具による前記表側面の外周部の研磨と、前記第2研磨具による前記表側面の研磨を同時に実行する、請求項4に記載の研磨方法。
  7. 前記表側面の外周部の研磨が終了した後に、前記第2研磨具による前記基板の表側面の研磨を終了させる、請求項6に記載の研磨方法。
  8. 前記基板の裏側面の全体は、前記基板保持面上に保持される、請求項4乃至7のいずれか一項に記載の研磨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114986339A (zh) * 2022-06-01 2022-09-02 安徽捷勒家具有限公司 木质板材打磨设备及方法

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