JP2021129488A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに並列接続される複数の電池を備える蓄電装置において、第1の電池を第2の電池に接続させる際、電池間に還流電流が流れることを抑制しつつ、各電池の充電率を均等化する。【解決手段】リレーReaが遮断しているとともにリレーRebが導通している状態からリレーReaを導通させる際、電池Bの充電率と電池Bの開回路電圧との対応関係における充電率の全領域のうちのフラット領域に電池Baの充電率が含まれている場合、電池Baの充電率が非フラット領域に含まれるようになるまでセルバランス回路SVaにより電池Baを放電させ、電池Ba、Bbの充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、電池Baの電圧と電池Bbの電圧との差が閾値Vth以下である場合、リレーReaを導通させる。【選択図】図1
Description
本発明は、互いに並列接続される複数の電池を備える蓄電装置に関する。
蓄電装置として、互いに並列接続される複数の電池のうちの第1の電池が第1の電池以外の第2の電池から切り離されている状態から第1の電池を第2の電池に接続する際、電池間に還流電流が流れることを抑制するために、第1の電池の電圧と第2の電池の電圧とが互いに同じになったときに、第1の電池を第2の電池に接続するものがある。関連する技術として、特許文献1がある。
ところで、電池の充電率の単位変化量に対する電池の開回路電圧の変化量の割合が比較的小さい場合、電池の開回路電圧から電池の充電率を一意に推定することが難しくなるおそれがある。
そのため、上記蓄電装置では、電池の充電率の単位変化量に対する電池の開回路電圧の変化量の割合が比較的小さい場合、第1の電池の電圧と第2の電池の電圧とが互いに同じになっても、第1の電池の充電率と第2の電池の充電率とが互いに同じにならないおそれがある。各電池の充電率が均等化されていない場合、電池全体で使用可能な容量が制限されて、蓄電装置を搭載する車両の走行可能距離が短くなるおそれがある。
本発明の一側面に係る目的は、互いに並列接続される複数の電池を備える蓄電装置において、第1の電池が第2の電池から切り離されている状態から第1の電池を第2の電池に接続する際、電池間に還流電流が流れることを抑制しつつ、各電池の充電率を均等化することである。
本発明に係る一つの形態である蓄電装置は、互いに並列接続された複数の電池と、各電池にそれぞれ直列接続された複数のリレーと、各電池をそれぞれ放電するセルバランス回路と、第1の電池に対応する第1のリレーが遮断しているとともに第2の電池に対応する第2のリレーが導通している状態から第1のリレーを導通させる際、電池の充電率と電池の開回路電圧との対応関係における充電率の全領域のうちのフラット領域に第1の電池の充電率が含まれていか否かを判定する判定部と、第1の電池の充電率がフラット領域に含まれている場合、第1の電池の充電率がフラット領域以外の非フラット領域に含まれるようになるまでセルバランス回路により第1の電池を放電させるセルバランス制御部と、第1及び第2の電池の充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、第1の電池の電圧と第2の電池の電圧との差が閾値以下である場合、第1のリレーを導通させるリレー制御部とを備える。
これにより、第1の電池を第2の電池に接続する際、電池間に還流電流が流れることを抑制しつつ、各電池の充電率を均等化することができる。
また、セルバランス制御部は、第1の電池の充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、第2の電池の充電率がフラット領域に含まれている場合、第2の電池の充電率が非フラット領域に含まれるようになるまでセルバランス回路により第2の電池を放電させるように構成してもよい。
これにより、第1の電池を第2の電池に接続する際、意図的に第2の電池を放電させることができるため、第2の電池の電圧を第1の電池の電圧に早く近づけることができる。
また、本発明に係る一つの形態である蓄電装置は、第2の電池の充電率が所定充電率より小さい場合、第2の電池の充電率より小さい第1の表示用充電率を表示部に表示させ、第1の電池の充電率が前記非フラット領域に含まれている場合で、かつ、第2の電池の充電率がフラット領域に含まれている場合で、かつ、第2の電池の充電率が所定充電率より小さい場合、第2の電池の充電率より小さく、かつ、第1の表示用充電率より大きい第2の表示用充電率を表示部に表示させる表示用充電率制御部を備えるように構成してもよい。
これにより、第1の電池を第2の電池に接続する際、車両の走行をユーザに促すことができ第2の電池の放電の機会を増加させることができるため、第2の電池の電圧を第1の電池の電圧に早く近づけることができる。
また、本発明に係る一つの形態である蓄電装置は、第2の電池の充電率が第1の満充電判定閾値以上になると、第2の電池が満充電状態であると判断し、第1の電池の充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、第2の電池の充電率がフラット領域に含まれている場合、第1の満充電判定閾値を第1の満充電判定閾値より小さい第2の満充電判定閾値に切り替える満充電判定制御部を備えるように構成してもよい。
これにより、第1の電池を第2の電池に接続する際、充電後の第2の電池の容量が通常時より小さくなるため、第2の電池の電圧を第1の電池の電圧に早く近づけることができる。
本発明によれば、互いに並列接続される複数の電池を備える蓄電装置において、第1の電池が第2の電池から切り離されている状態から第1の電池を第2の電池に接続する際、電池間に還流電流が流れることを抑制しつつ、各電池の充電率を均等化することができる。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の蓄電装置の一例を示す図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の蓄電装置の一例を示す図である。
図1に示す蓄電装置1は、電動フォークリフトなどの産業車両や電気自動車などの車両Veに搭載され、電池Ba、Bbと、電流計2a、2bと、温度計3a、3bと、監視ECU(Electronic Control Unit)4a、4bと、リレーRea、Rebと、スイッチSW1〜SW3と、セルバランス回路CVa、CVbと、電池ECU5とを備える。
車両Veは、蓄電装置1の他に、車両Veの走行用のモータMと、モータMを駆動するインバータ回路Invと、インバータ回路Invの動作を制御するとともに車両Veの外部に設けられる充電器Chと通信を行う車両ECU6と、表示部7とを備える。
インバータ回路Invは、スイッチを備え、そのスイッチが繰り返しオン、オフすることにより、電池Ba、Bbから供給される直流電力を交流電力に変換してモータMに供給する。また、インバータ回路Invは、スイッチが繰り返しオン、オフすることにより、モータMから供給される交流電力(回生電力)を直流電力に変換して電池Ba、Bbに供給する。
車両ECU6は、プロセッサや記憶部などを備えて構成され、インバータ回路Invのスイッチのオン、オフを制御する制御信号のデューティ比を変化させることにより、インバータ回路Invから電池Ba、Bbに供給される電力または電池Ba、Bbからインバータ回路Invに供給される電力を変化させる。車両ECU6の機能を電池ECU5の機能に含ませて電池ECU5と車両ECU6とを統合し、その統合後の電池ECU5を蓄電装置1または車両Veに設けてもよい。
電池Ba、Bbは、互いに並列接続され、インバータ回路Invに接続されている。また、電池Ba、Bbは、充電器Chが充電ケーブルなどを介して車両Veに接続されているとき、充電器Chに接続される。
電池Baは、互いに直列接続される電池Ba1、Ba2により構成される。なお、電池Ba1、Ba2は、それぞれ、1つ以上のリチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池により構成される。
電池Bbは、互いに直列接続される電池Bb1、Bb2により構成される。なお、電池Bb1、Bb2は、それぞれ、1つ以上のリチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池により構成される。
電池Ba1のプラス端子は電池Bb1のプラス端子に接続されている。電池Ba1のマイナス端子は電池Ba2のプラス端子に接続されている。電池Ba2のマイナス端子は、電流計2a、リレーRea、リレーReb、及び電流計2bを介して電池Bb2のマイナス端子に接続されている。また、電池Ba1のプラス端子と電池Bb1のプラス端子との接続点はインバータ回路Invのプラス端子に接続されている。リレーReaとリレーRebとの接続点はスイッチSW1、SW2を介してインバータ回路Invのマイナス端子に接続されている。また、充電器Chが充電ケーブルなどを介して車両Veに接続されているとき、電池Ba1のプラス端子と電池Bb1のプラス端子との接続点が充電器Chのプラス端子に接続され、リレーReaとリレーRebとの接続点がスイッチSW1、SW3を介して充電器Chのマイナス端子に接続される。また、電池Ba1のプラス端子は監視ECU4aの入力端子In1に接続され、電池Ba1のマイナス端子と電池Ba2のプラス端子との接続点は監視ECU4aの入力端子In2に接続され、電池Ba2のマイナス端子は監視ECU4aの入力端子In3に接続されている。また、電池Bb1のプラス端子は監視ECU4bの入力端子In1に接続され、電池Bb1のマイナス端子と電池Bb2のプラス端子との接続点は監視ECU4bの入力端子In2に接続され、電池Bb2のマイナス端子は監視ECU4bの入力端子In3に接続されている。なお、電池Ba、Bbを特に区別しない場合、単に、電池Bとする。また、蓄電装置1において、互いに並列接続される電池Bの数は3つ以上でもよい。また、各電池Bにおいて、互いに直列接続される電池の数は3つ以上でもよい。また、互いに直列接続される電池の充電率の最大値、最小値、または平均値を、各電池Bの充電率としてもよい。
電流計2aは、シャント抵抗などにより構成され、電池Ba(電池Ba1、Ba2)に流れる電流を検出し、その検出した電流を監視ECU4aに送る。
電流計2bは、シャント抵抗などにより構成され、電池Bb(電池Bb1、Bb2)に流れる電流を検出し、その検出した電流を監視ECU4bに送る。
温度計3aは、サーミスタなどにより構成され、電池Ba(電池Ba1、Ba2)の温度を検出し、その検出した温度を監視ECU4aに送る。
温度計3bは、サーミスタなどにより構成され、電池Bb(電池Bb1、Bb2)の温度を検出し、その検出した温度を監視ECU4bに送る。
監視ECU4aは、プロセッサや記憶部などを備えて構成され、電池Ba1、Ba2のそれぞれの電圧を検出する。すなわち、監視ECU4aは、入力端子In2と入力端子In3との間にかかる電圧を、電池Ba2の電圧として検出し、入力端子In1と入力端子In3との間にかかる電圧から電池Ba2の電圧を減算した電圧を、電池Ba1の電圧として検出する。また、監視ECU4aは、CAN(Controller Area Network)通信などを用いて、検出した電圧、電流計2aにより検出された電流、及び温度計3aにより検出された温度を電池ECU5に送信する。
監視ECU4bは、プロセッサや記憶部などを備えて構成され、電池Bb1、Bb2のそれぞれの電圧を検出する。すなわち、監視ECU4bは、入力端子In2と入力端子In3との間にかかる電圧を、電池Bb2の電圧として検出し、入力端子In1と入力端子In3との間にかかる電圧から電池Bb2の電圧を減算した電圧を、電池Bb1の電圧として検出する。また、監視ECU4bは、CAN通信などを用いて、検出した電圧、電流計2bにより検出された電流、及び温度計3bにより検出された温度を電池ECU5に送信する。
なお、監視ECU4a、4bを特に区別しない場合、単に、監視ECU4とする。また、互いに並列接続される電池Bと同じ数の監視ECU4が蓄電装置1に備えられるものとする。
リレーRea、Rebは、それぞれ、半導体スイッチ(例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor))または電磁式リレーなどにより構成される。なお、リレーRea、Rebは、電池Ba、Bbのプラス端子側に接続されていてもよい。
スイッチSW1〜SW3は、それぞれ、半導体スイッチまたは電磁式リレーなどにより構成される。なお、スイッチSW1〜SW3は、電池Ba、Bbのプラス端子側に接続されていてもよい。
リレーRea、Rebが導通しているとき、スイッチSW1、SW2が導通し、スイッチSW3が遮断すると、インバータ回路Invから電池Ba、Bbに電力を供給することが可能な状態になるとともに、電池Ba、Bbからインバータ回路Invに電力を供給することが可能な状態になる。また、リレーRea、Rebが導通しているときで、かつ、充電器Chが車両Veに接続されているとき、スイッチSW1、SW3が導通し、スイッチSW2が遮断すると、充電器Chから電池Ba、Bbに電力が供給することが可能な状態になる。インバータ回路Invまたは充電器Chから電池Ba、Bbに電力が供給されると、電池Ba1、Ba2、Bb1、Bb2が充電され電池Ba1、Ba2、Bb1、Bb2の充電率(満充電容量に対する容量の割合)及び電圧が増加し、電池Ba、Bbからインバータ回路Invに電力が供給されると、電池Ba1、Ba2、Bb1、Bb2が放電され電池Ba1、Ba2、Bb1、Bb2の充電率及び電圧が減少する。
セルバランス回路CVaは、抵抗Ra1、Ra2と、スイッチSa1、Sa2とを備える。
抵抗Ra1及びスイッチSa1は、互いに直列接続されているとともに、電池Ba1に並列接続されている。すなわち、抵抗Ra1の一方端子が電池Ba1のプラス端子に接続され、抵抗Ra1の他方端子がスイッチSa1の一方端子に接続され、スイッチSa1の他方端子が電池Ba1のマイナス端子に接続されている。スイッチSa1が遮断状態から導通状態に切り替わると、抵抗Ra1により電池Ba1が放電して、電池Ba1の充電率及び電圧が減少する。
抵抗Ra2及びスイッチSa2は、互いに直列接続されているとともに、電池Ba2に並列接続されている。すなわち、抵抗Ra2の一方端子が電池Ba2のプラス端子に接続され、抵抗Ra2の他方端子がスイッチSa2の一方端子に接続され、スイッチSa2の他方端子が電池Ba2のマイナス端子に接続されている。スイッチSa2が遮断状態から導通状態に切り替わると、抵抗Ra2により電池Ba2が放電して、電池Ba2の充電率及び電圧が減少する。
なお、抵抗Ra1、Ra2を特に区別しない場合、単に、抵抗Raとする。また、スイッチSa1、Sa2を特に区別しない場合、単に、スイッチSaとする。また、電池Baにおいて、互いに直列接続される電池の数が3つ以上である場合、互いに直列接続される抵抗Ra及びスイッチSaが各電池にそれぞれ並列接続され、何れかのスイッチSaが遮断状態から導通状態に切り替わることにより各電池が選択的に放電する。
セルバランス回路CVbは、抵抗Rb1、Rb2と、スイッチSb1、Sb2とを備える。
抵抗Rb1及びスイッチSb1は、互いに直列接続されているとともに、電池Bb1に並列接続されている。すなわち、抵抗Rb1の一方端子が電池Bb1のプラス端子に接続され、抵抗Rb1の他方端子がスイッチSb1の一方端子に接続され、スイッチSb1の他方端子が電池Bb1のマイナス端子に接続されている。スイッチSb1が遮断状態から導通状態に切り替わると、抵抗Rb1により電池Bb1が放電して、電池Bb1の充電率及び電圧が減少する。
抵抗Rb2及びスイッチSb2は、互いに直列接続されているとともに、電池Bb2に並列接続されている。すなわち、抵抗Rb2の一方端子が電池Bb2のプラス端子に接続され、抵抗Rb2の他方端子がスイッチSb2の一方端子に接続され、スイッチSb2の他方端子が電池Bb2のマイナス端子に接続されている。スイッチSb2が遮断状態から導通状態に切り替わると、抵抗Rb2により電池Bb2が放電して、電池Bb2の充電率及び電圧が減少する。
なお、抵抗Rb1、Rb2を特に区別しない場合、単に、抵抗Rbとする。また、スイッチSb1、Sb2を特に区別しない場合、単に、スイッチSbとする。また、電池Bbにおいて、互いに直列接続される電池の数が3つ以上である場合、互いに直列接続される抵抗Rb及びスイッチSbが各電池にそれぞれ並列接続され、何れかのスイッチSbが遮断状態から導通状態に切り替わることにより各電池が選択的に放電する。
また、セルバランス回路CVa、CVbを特に区別しない場合、単に、セルバランス回路CVとする。また、互いに並列接続される電池Bと同じ数のセルバランス回路CVが蓄電装置1に備えられるものとする。
電池ECU5は、記憶部51と、プロセッサ52とを備える。
記憶部51は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成される。また、記憶部51は、後述する、電池Bの充電率と電池Bの開回路電圧とが対応付けられている情報D1(SOC−OCV特性)、及び、推定される電池Bの充電率と表示部7に表示される表示用充電率とが対応付けられている情報D2などを記憶している。
図2(a)は、情報D1の一例を示す図である。なお、図2(a)に示す2次元座標の横軸は電池Bの充電率[%]を示し、縦軸は電池Bの開回路電圧[V]を示している。また、図2(a)に示す実線は電池Bの正極材にリン酸鉄リチウム(LiFePO4)を用いた場合の情報D1を示している。また、電池Bの充電率の全領域(0〜100[%])のうち、充電率の単位変化量に対する開回路電圧の変化量の割合(図2(a)に示す実線の傾き)が所定値以下である場合に対応する領域をフラット領域とし、フラット領域以外の領域を非フラット領域とする。または、電池Bの充電率の全領域のうち、充電率の単位変化量に対する開回路電圧の変化量が監視ECU4の検出誤差より小さい場合に対応する領域をフラット領域とし、フラット領域以外の領域を非フラット領域とする。
フラット領域では、充電率の単位変化量に対する開回路電圧の変化量の割合が比較的小さくなるため、電池Bの充電率がフラット領域に含まれる場合、分極による開回路電圧の誤差などにより、開回路電圧から充電率を一意に求めることが難しくなるおそれがある。そのため、電池Ba、Bbの充電率がフラット領域に含まれる場合、電池Baの開回路電圧と電池Bbの開回路電圧とを互いに一致させても、電池Ba、Bbの充電率が均等化しないおそれがある。
そこで、実施形態の蓄電装置1では、後述するように、電池Baに対応するリレーReaが遮断しているとともに電池Bbに対応するリレーRebが導通している状態からリレーReaを導通させる際、フラット領域に電池Baの充電率が含まれている場合、電池Baの充電率が非フラット領域に含まれるようになるまでセルバランス回路CVaにより電池Ba1、Ba2を放電させ、電池Ba、Bbの充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、電池Baの電圧と電池Bbの電圧との差ΔVが閾値Vth以下である場合、リレーReaを導通させることで、電池Baを電池Bbに接続させる。
図2(b)は、情報D2の一例を示す図である。なお、図2(b)に示す2次元座標の横軸は推定される電池Bの充電率[%]を示し、縦軸は表示用充電率[%]を示している。また、図2(b)に示す実線は、通常時(電池Bに異常が発生していない場合や再接続可能な電池Bが存在しない場合)、表示部7に表示用充電率を表示させる際に使用される情報D2を示している。図2(b)に示す破線は、電池Bの充電率と表示用充電率とが互いに一致する場合の充電率と表示用充電率との対応関係を示している。図2(b)に示す一点鎖線は、再接続可能な電池Bを他の電池Bに再接続させる際、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、他の電池Bがフラット領域に含まれている場合、表示部7に表示用充電率を表示させる際に使用される情報D2´を示している。
図2(b)に示す情報D2では、90[%]の充電率に対応する表示用充電率が100[%]であり、20[%]の充電率に対応する表示用充電率が0[%]である。すなわち、推定される充電率が所定充電率SOCより大きい場合、表示部7に表示される充電率は、推定される充電率より大きくなり、推定される充電率が所定充電率SOCより小さい場合、表示部7に表示される充電率は、推定される充電率より小さくなる。なお、所定充電率SOCは、図2(b)に示す2次元座標において、実線と破線との交点に対応する充電率とする。
図2(b)に示す情報D2´では、90[%]の充電率に対応する表示用充電率が100[%]であり、10[%]の充電率に対応する表示用充電率が0[%]である。すなわち、推定される充電率が所定充電率SOC´より大きい場合、表示部7に表示される充電率は、推定される充電率より大きくなり、推定される充電率が所定充電率SOC´より小さい場合、表示部7に表示される充電率は、推定される充電率より小さく、かつ、情報D1を用いて表示される充電率より大きくなる。なお、所定充電率SOC´は、図2(b)に示す2次元座標において、一点鎖線と破線との交点に対応する充電率とする。
プロセッサ52は、推定タイミングになると、後述する電圧法または電流積算法により、電池Bの充電率を推定する。例えば、プロセッサ52は、車両Veのイグニッションのオフ時や充電器Chによる電池Bの充電終了時など、電池Bに電流が流れなくなったタイミングを推定タイミングとして、電圧法により、電池Bの充電率を推定する。また、プロセッサ52は、車両Veのイグニッションのオン時や充電器Chによる電池Bの充電時など、電池Bに電流が流れているとき、一定時間が繰り返し経過するタイミングを推定タイミングとして、電流積算法により、電池Bの充電率を推定する。また、プロセッサ52は、記憶部51に記憶されている情報D2を参照して、推定した充電率に対応する表示用充電率を求め、その求めた表示用充電率を車両ECU6に送信する。車両ECU6は、プロセッサ52から送信された表示用充電率を表示部7に表示させる。
<電圧法>
プロセッサ52は、記憶部51に記憶されている情報D1を参照して、監視ECU4から送信される電流がゼロまたは略ゼロであるときに監視ECU4から送信される電圧と同じ開回路電圧に対応する充電率を、今回の推定タイミングにおける電池Bの充電率とする。
プロセッサ52は、記憶部51に記憶されている情報D1を参照して、監視ECU4から送信される電流がゼロまたは略ゼロであるときに監視ECU4から送信される電圧と同じ開回路電圧に対応する充電率を、今回の推定タイミングにおける電池Bの充電率とする。
<電流積算法>
プロセッサ52は、「充電率[%]=前回の推定タイミングで推定した充電率[%]+(前回の推定タイミングから今回の推定タイミングまでの間に電池Bに流れた電流の積算値[Ah]/電池Bの満充電容量[Ah])×100」の計算結果を、今回の推定タイミングにおける電池Bの充電率とする。
プロセッサ52は、「充電率[%]=前回の推定タイミングで推定した充電率[%]+(前回の推定タイミングから今回の推定タイミングまでの間に電池Bに流れた電流の積算値[Ah]/電池Bの満充電容量[Ah])×100」の計算結果を、今回の推定タイミングにおける電池Bの充電率とする。
また、プロセッサ52は、セルバランス制御部521と、判定部522と、リレー制御部523とを備える。なお、プロセッサ52が記憶部51に記憶されているプログラムを実行することにより、セルバランス制御部521、判定部522、及びリレー制御部523が実現される。
セルバランス制御部521は、電池Ba1、Ba2の開回路電圧を均等化させることにより、電池Ba1、Ba2の充電率を均等化させる。例えば、セルバランス制御部521は、電池Ba1、Ba2の開回路電圧の差ΔVaが閾値Vath以上である場合で、かつ、電池Ba1の開回路電圧が電池Ba2の開回路電圧より大きい場合、差ΔVaが閾値Vathより小さくなるまで、スイッチSa1を導通させるとともにスイッチSa2を遮断させる。
また、セルバランス制御部521は、電池Bb1、Bb2の開回路電圧を均等化させることにより、電池Bb1、Bb2の充電率を均等化させる。例えば、セルバランス制御部521は、電池Bb1、Bb2の開回路電圧の差ΔVbが閾値Vbth以上である場合で、かつ、電池Bb1の開回路電圧が電池Bb2の開回路電圧より大きい場合、差ΔVbが閾値Vbthより小さくなるまで、スイッチSb1を導通させるとともにスイッチSb2を遮断させる。
推定部522は、電池Bの充電率が非フラット領域に含まれているか否かを判定する。例えば、推定部522は、記憶部51に記憶されている情報D1を参照して、電池Bの開回路電圧に対応する充電率が非フラット領域内に存在する場合、電池Bの充電率が非フラット領域に含まれていると判定する。
リレー制御部523は、電池Bに異常が発生したか否かを判断する。例えば、リレー制御部523は、監視ECU4から送信される電圧が過電圧閾値以上になると、または、監視ECU4から送信される電流が過電流閾値以上になると、または、監視EUC4から送信される温度が過温度閾値以上になると、電池Bに異常が発生したと判断する。
また、リレー制御部523は、電池Bに異常が発生したと判断すると、異常が発生した電池Bを他の電池Bから切り離すために、異常が発生した電池Bに対応するリレーReを遮断させる。
また、リレー制御部523は、異常が発生していた電池Bが正常に戻り、他の電池Bに再接続させることが可能か否かを判断する。例えば、リレー制御部523は、監視ECU4から送信される電圧が過電圧閾値より小さくなると、または、監視ECU4から送信される電流が過電流閾値より小さくなると、または、監視EUC4から送信される温度が過温度閾値より小さくなると、異常が発生していた電池Bを他の電池Bに再接続させることが可能であると判断する。
また、セルバランス制御部521、判定部522、及びリレー制御部523は、再接続可能な電池Bを他の電池Bに再接続させるためのリレー制御処理を実行する。
図3は、リレー制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、リレー制御部523は、電池Bに異常が発生したか否かを判断する(ステップS1)。
次に、リレー制御部523は、電池Bに異常が発生したと判断すると(ステップS1:Yes)、異常が発生した電池B(第1の電池)に対応するリレーRe(第1のリレー)を遮断させるとともに他の電池B(第2の電池)に対応するリレーRe(第2のリレー)を導通させることにより、異常が発生した電池Bを他の電池Bから切り離し(ステップS2)、異常が発生していた電池Bを他の電池Bに再接続させることが可能であるか否か判断する(ステップS3)。
次に、判定部522は、異常が発生していた電池Bを他の電池Bに再接続させることが可能であると判断されると(ステップS3:Yes)、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれているか否かを判定する(ステップS4)。
次に、セルバランス制御部521は、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれていないと判定されると(ステップS4:No)、再接続可能な電池Bに対応するスイッチSを導通させることにより、再接続可能な電池Bを放電させる(ステップS5)。
次に、リレー制御部523は、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれていると判定されると(ステップS4:Yes)、再接続可能な電池B以外の他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれ、かつ、再接続可能な電池Bの電圧と他の電池Bの電圧との差ΔVが閾値Vth以下になるまで、待機する(ステップS6:No、ステップS7:No)。すなわち、リレー制御部523は、接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれると、他の電池Bの電力がモータMなどで消費されることにより、他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれ、かつ、差ΔVが閾値Vth以下になるまで待つ。
一方、リレー制御部523は、他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれ(ステップS6:Yes)、かつ、差ΔVが閾値Vth以下になると(ステップS7:Yes)、再接続可能な電池Bに対応するリレーReを導通させることにより、再接続可能な電池Bを他の電池Bに再接続させる(ステップS8)。
これにより、第1実施形態の蓄電装置1では、電池Baに対応するリレーReaが遮断しているとともに電池Bbに対応するリレーRebが導通している状態からリレーReaを導通させる際、フラット領域に電池Baの充電率が含まれている場合、電池Baの充電率が非フラット領域に含まれるようになるまでセルバランス回路CVaにより電池Baを放電させ、電池Ba、Bbの充電率が非フラット領域に含まれている場合で、かつ、電池Baの電圧と電池Bbの電圧との差ΔVが閾値Vth以下である場合、リレーReaを導通させることができる。そのため、再接続可能な電池Bを他の電池Bに接続する際、電池B間に還流電流が流れることを抑制しつつ、各電池Bの充電率を均等化することができる。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態におけるリレー制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、蓄電装置1の構成は、図1に示す蓄電装置1の構成と同様とする。また、図4に示すステップS1〜S8は、図3に示すステップS1〜S8と同様であるため、その説明を省略する。
図4は、第2実施形態におけるリレー制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、蓄電装置1の構成は、図1に示す蓄電装置1の構成と同様とする。また、図4に示すステップS1〜S8は、図3に示すステップS1〜S8と同様であるため、その説明を省略する。
セルバランス制御部521は、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれていると判定され(ステップS4:Yes)、再接続可能な電池B以外の他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれていないと判定されると(ステップS6:No)、他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれるようになるまで、他の電池Bに対応するスイッチSを導通させることにより、他の電池Bを放電させる(ステップS9)。
第2実施形態の蓄電装置1によれば、再接続可能な電池Bを他の電池Bに接続する際、意図的に他の電池Bを放電させることで、他の電池Bの電圧を再接続可能な電池Bの電圧に早く近づけることができる。
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態の蓄電装置1の一例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図5は、第3実施形態の蓄電装置1の一例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図5に示す蓄電装置1において、図1に示す蓄電装置1と異なる点は、プロセッサ52がさらに表示用充電率制御部524を備えている点である。なお、プロセッサ52が記憶部51に記憶されているプログラムを実行することにより、表示用充電率制御部524が実現される。
図6は、第3実施形態のリレー制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示すステップS1〜S8は、図3や図4に示すステップS1〜S8と同様であり、その説明を省略する。なお、表示用充電率制御部524は、通常時、推定される電池Bの充電率が所定充電率(例えば、図2(b)に示す所定充電率SOC)より小さい場合、電池Bの充電率より小さい表示用充電率SOC1(第1の表示用充電率)を表示部7に表示させる。例えば、表示用充電率制御部524は、記憶部51に記憶されている情報D2を参照して、推定される電池Bの充電率に対応する表示用充電率を、表示用充電率SOC1として表示部7に表示させる。
表示用充電率制御部524は、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれている場合で(ステップS4:Yes)、かつ、他の電池Bの充電率がフラット領域に含まれている場合で(ステップS6:No)、かつ、他の電池Bの充電率が所定充電率(例えば、図2(b)に示す所定充電率SOC´)より小さい場合(ステップS10:Yes)、他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれるようになるまで、表示用充電率SOC2(第2の表示用充電率)を表示部7に表示させる(ステップS11)。例えば、表示用充電率制御部524は、記憶部51に記憶されている情報D2´を参照して、推定される他の電池Bの充電率に対応する表示用充電率を、表示用充電率SOC2として表示部7に表示させる。なお、表示用充電率SOC2は、推定される他の電池Bの充電率より小さく、かつ、表示用充電率SOC1より大きいものとする。
また、表示用充電率制御部524は、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれている場合で(ステップS4:Yes)、かつ、他の電池Bの充電率がフラット領域に含まれている場合で(ステップS6:No)、かつ、他の電池Bの充電率が所定充電率より大きい場合(ステップS10:No)、ステップS7の処理に移行する。
第3実施形態の蓄電装置1によれば、再接続可能な電池Bを他の電池Bに接続する際、表示部7に表示される充電率が比較的小さい場合に車両Veの継続的な走行をユーザに促すことができ他の電池Bの放電の機会を増加させることができるため、他の電池Bの電圧を再接続可能な電池Bの電圧に早く近づけることができる。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態の蓄電装置1の一例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図7は、第4実施形態の蓄電装置1の一例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図7に示す蓄電装置1において、図1に示す蓄電装置1と異なる点は、プロセッサ52がさらに満充電判定制御部525を備えている点である。なお、プロセッサ52が記憶部51に記憶されているプログラムを実行することにより、満充電判定制御部525が実現される。
図8は、第4実施形態のリレー制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、図8示すステップS1〜S8は、図3、図4、図6に示すステップS1〜S8と同様であり、その説明を省略する。なお、満充電判定閾値変更部525は、通常時、推定される電池Bの充電率が満充電判定閾値SOCth1(第1の満充電判定閾値)以上になると、その電池Bが満充電状態であると判断する。
満充電判定閾値変更部525は、再接続可能な電池Bの充電率が非フラット領域に含まれている場合で(ステップS4:Yes)、かつ、他の電池Bの充電率がフラット領域に含まれている場合(ステップS6:No)、他の電池Bの充電率が非フラット領域に含まれるようになるまで、満充電判定閾値SOCth1を満充電判定閾値SOCth1より小さい満充電判定閾値SOCth2(第2の満充電判定閾値)に切り替える(ステップS12)。
第4実施形態の蓄電装置1によれば、再接続可能な電池Bを他の電池Bに接続する際、充電後の他の電池Bの容量が通常時より小さくなるため、他の電池Bの電圧を再接続可能な電池Bの電圧に早く近づけることができる。
<プロセッサ52の他の動作>
図1に示すプロセッサ52は、ユーザによるイグニッションスイッチの操作によりイグニッションオフからイグニッションオンに切り替わった旨を車両ECU6から受信すると、スイッチSW1、SW2を遮断状態から導通状態に切り替えるとともにスイッチSW3を遮断状態のままにし、電池Bの充電率に応じた入力電力指令値Winまたは出力電力指令値Woutを車両ECU6に送信する。
図1に示すプロセッサ52は、ユーザによるイグニッションスイッチの操作によりイグニッションオフからイグニッションオンに切り替わった旨を車両ECU6から受信すると、スイッチSW1、SW2を遮断状態から導通状態に切り替えるとともにスイッチSW3を遮断状態のままにし、電池Bの充電率に応じた入力電力指令値Winまたは出力電力指令値Woutを車両ECU6に送信する。
また、プロセッサ52は、電池Bの充電率が第1の下限閾値以下になると、制限後の出力電力指令値Woutを車両ECU6に送信し、その充電率が第1の上限閾値以上になると、制限後の入力電力指令値Winを車両ECU6に送信する。車両ECU6は、出力電力指令値Woutに応じた電力が電池Bからインバータ回路Invに供給されるようにインバータ回路Invの動作を制御するとともに、入力電力指令値Winに応じた電力がインバータ回路Invから電池Bに供給されるようにインバータ回路Invの動作を制御する。車両ECU6は、出力電力指令値Woutまたは入力電力指令値Winが制限されると、インバータ回路Invのスイッチのオン、オフを制御する制御信号のデューティ比を小さくすることにより、電池Bからインバータ回路Invに供給される電力またはインバータ回路Invから電池Bに供給される電力を制限する。
また、プロセッサ52は、電池Bの充電率が第1の下限閾値より小さい第2の下限閾値以下になると、または、電池Bの充電率が第1の上限閾値より大きい第2の上限閾値以上になると、スイッチSW1、SW2、SW3を遮断することにより、電池Bからインバータ回路Invに電力が供給されること、インバータ回路Invから電池Bに電力が供給されること、及び充電器Chから電池Bに電力が供給されることを禁止する。なお、第2の下限閾値は、電池Bが過放電状態になる直前の電池Bの充電率とし、第2の上限閾値は、電池Bが過充電状態になる直前の電池Bの充電率とする。これにより、電池Bが過充電状態または過放電状態になることを防止することができる。
また、プロセッサ52は、スイッチSW1を導通させているとき、監視ECU4から送信される電圧が過電圧閾値以上になると、または、監視ECU4から送信される電流が過電流閾値以上になると、または、監視EUC4から送信される温度が過温度閾値以上になると、電池Bに異常が発生したと判断し、その旨を車両ECU6に送信する。車両ECU6は、電池Bに異常が発生した旨を受信すると、スイッチSW1、SW2、SW3を遮断することにより、電池Bからインバータ回路Invに電力が供給されること、インバータ回路Invから電池Bに電力が供給されること、及び充電器Chから電池Bに電力が供給されることを禁止する。
また、プロセッサ52は、ユーザによるイグニッションスイッチの操作によりイグニッションオンからイグニッションオフに切り替わった旨を車両ECU6から受信すると、スイッチSW1、SW2を導通状態から遮断状態に切り替えるとともにスイッチSW3を遮断状態のままにする。
また、プロセッサ52は、充電器Chと車両Veとが充電ケーブルを介して接続された後、電池Bの充電開始指示を車両ECU6から受信すると、スイッチSW1、SW3を導通させるとともにスイッチSW2を遮断状態にし、電池Bの充電率に応じた電流指令値を車両ECU6に送信する。車両ECU6は、電流指令値に応じた電流が充電器Chから電池Bに供給されるように電流指令値を充電器Chに送信する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 蓄電装置
2a、2b 電流計
3a、3b 温度計
4a、4b 監視ECU
5 電池ECU
6 車両ECU
7 表示部
51 記憶部
52 プロセッサ
521 セルバランス制御部
522 判定部
523 リレー制御部
524 表示用充電率制御部
525 満充電判定制御部
Ve 車両
Inv インバータ回路
M モータ
Ch 充電器
Ba、Bb 電池
CVa、CVb セルバランス回路
Rea、Reb リレー
SW1、SW2、SW3 スイッチ
2a、2b 電流計
3a、3b 温度計
4a、4b 監視ECU
5 電池ECU
6 車両ECU
7 表示部
51 記憶部
52 プロセッサ
521 セルバランス制御部
522 判定部
523 リレー制御部
524 表示用充電率制御部
525 満充電判定制御部
Ve 車両
Inv インバータ回路
M モータ
Ch 充電器
Ba、Bb 電池
CVa、CVb セルバランス回路
Rea、Reb リレー
SW1、SW2、SW3 スイッチ
Claims (4)
- 互いに並列接続された複数の電池と、
前記各電池にそれぞれ直列接続された複数のリレーと、
前記各電池をそれぞれ放電するセルバランス回路と、
第1の電池に対応する第1のリレーが遮断しているとともに第2の電池に対応する第2のリレーが導通している状態から前記第1のリレーを導通させる際、前記電池の充電率と前記電池の開回路電圧との対応関係における充電率の全領域のうちのフラット領域に前記第1の電池の充電率が含まれていか否かを判定する判定部と、
前記第1の電池の充電率が前記フラット領域に含まれている場合、前記第1の電池の充電率が前記フラット領域以外の非フラット領域に含まれるようになるまで前記セルバランス回路により前記第1の電池を放電させるセルバランス制御部と、
前記第1及び第2の電池の充電率が前記非フラット領域に含まれている場合で、かつ、前記第1の電池の電圧と前記第2の電池の電圧との差が閾値以下である場合、前記第1のリレーを導通させるリレー制御部と、
を備える蓄電装置。 - 請求項1に記載の蓄電装置であって、
前記セルバランス制御部は、前記第1の電池の充電率が前記非フラット領域に含まれている場合で、かつ、前記第2の電池の充電率が前記フラット領域に含まれている場合、前記第2の電池の充電率が前記非フラット領域に含まれるようになるまで前記セルバランス回路により前記第2の電池を放電させる
ことを特徴とする蓄電装置。 - 請求項1に記載の蓄電装置であって、
前記第2の電池の充電率が所定充電率より小さい場合、前記第2の電池の充電率より小さい第1の表示用充電率を表示部に表示させ、前記第1の電池の充電率が前記非フラット領域に含まれている場合で、かつ、前記第2の電池の充電率が前記フラット領域に含まれている場合で、かつ、前記第2の電池の充電率が前記所定充電率より小さい場合、前記第2の電池の充電率より小さく、かつ、前記第1の表示用充電率より大きい第2の表示用充電率を前記表示部に表示させる表示用充電率制御部を備える
ことを特徴とする蓄電装置。 - 請求項1に記載の蓄電装置であって、
前記電池の充電率が第1の満充電判定閾値以上になると、前記電池が満充電状態であると判断し、前記第1の電池の充電率が前記非フラット領域に含まれている場合で、かつ、前記第2の電池の充電率が前記フラット領域に含まれている場合、前記第1の満充電判定閾値を前記第1の満充電判定閾値より小さい第2の満充電判定閾値に切り替える満充電判定制御部を備える
ことを特徴とする蓄電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020024746A JP2021129488A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | 蓄電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020024746A JP2021129488A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | 蓄電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021129488A true JP2021129488A (ja) | 2021-09-02 |
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ID=77489176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020024746A Pending JP2021129488A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | 蓄電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021129488A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113829957A (zh) * | 2021-09-29 | 2021-12-24 | 力高(山东)新能源技术有限公司 | 一种用于新能源电池充电的电池均衡评估方法 |
WO2023101189A1 (ko) * | 2021-12-03 | 2023-06-08 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 셀 밸런싱 방법 및 그 방법을 제공하는 배터리 시스템 |
-
2020
- 2020-02-17 JP JP2020024746A patent/JP2021129488A/ja active Pending
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