JP2021128876A - 発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】SOFCの出力増加を図ることを目的とする。【解決手段】発電システムは、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備えるSOFCと、SOFCに燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、SOFCから排出される排燃料ガスを燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、SOFCに酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインとを備える。発電システムの制御装置380は、SOFCの出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように排燃料ガスの再循環量を制御する再循環量制御部30と、SOFCの温度情報に基づいて、酸化性ガスの供給量を制御する酸化性ガス量制御部40とを具備する。【選択図】図5

Description

本開示は、発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムに関するものである。
燃料ガスと酸化性ガスとを化学反応させることにより発電する燃料電池は、優れた発電効率及び環境対応等の特性を有している。このうち、固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)は、電解質としてジルコニアセラミックスなどのセラミックスが用いられ、水素、都市ガス、天然ガス、石油、メタノール、及び炭素含有原料をガス化設備により製造したガス化ガス等のガスなどを燃料ガスとして供給して、およそ700℃〜1000℃の高温雰囲気で反応させて発電を行っている。
SOFCにおいて、酸化性ガスと燃料ガスとの反応による発電量は温度依存特性を有しているため、発電量は温度低下に従って低下する。したがって、SOFCにおける温度制御は、重要な制御ポイントの一つとなる。
例えば、特許文献1には、発電部における燃料ガス流れ方向の温度分布状態を適切な範囲に制御する温度分布制御システムが開示されている。
国際公開第2019/163421号
一般的に、SOFCは、長尺構造のセルスタックを多数本束ねたカートリッジの単位で利用される。近年、セルスタックの出力は高出力化しており、このため、各セルスタックに供給する燃料流量を増加させる必要がある。
一般的に、セルスタックの長軸方向における温度分布は、図11に示すように中央部付近の温度が最も高くなり、端部に向かうほど温度が低くなる弓型の温度分布となる。このような温度分布において、各セルスタックに供給する燃料流量が増加すると、燃料ガスの供給口付近の温度(図11における上部の温度)が低下し、各セルスタックの抵抗のばらつきが大きくなる。この結果、図12及び図13に示すように、多数のセルスタックの集合体であるSOFCカートリッジにおいて、各セルスタックに流れる電流値にばらつきが生じ、これにより、図14に示すように、セルスタック間で温度分布のばらつきが生じる。ここで、図12は、SOFCカートリッジをセルスタックの任意の高さ位置で長手方向に直交する方向に切ったときの断面図の一例を示した図であり、図13は図12に示したSOFCカートリッジの断面の長手方向における電流分布の一例を示した図、図14は図12に示したSOFCカートリッジの断面の長手方向における温度分布の一例を示した図である。
このようなセルスタック間の電流分布のばらつきや温度分布のばらつきは、SOFCの出力低下を引き起こす原因となる。また、温度分布が拡大するとセルスタックの温度を許容値内に収めるために、電流値を下げて出力を更に制限する必要がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、SOFCの出力増加を図ることのできる発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る発電システムの制御装置は、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインとを備える発電システムの制御装置であって、前記燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御されるときに、前記パラメータが最適値を取るように前記排燃料ガスの再循環量を制御する再循環量制御部と、前記燃料電池の温度情報に基づいて、前記酸化性ガスの供給量を制御する酸化性ガス量制御部とを具備する。
本開示の一態様に係る発電システムは、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインと、上記一態様に係る制御装置とを備える。
本開示の一態様に係る発電システムの制御方法は、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインとを備える発電システムの制御方法であって、前記燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御されるときに、前記パラメータが最適値を取るように前記排燃料ガスの再循環量を制御する工程と、前記燃料電池の温度情報に基づいて、前記酸化性ガスの供給量を制御する工程とを有する。
本開示の一態様に係る発電システムの制御プログラムは、コンピュータを上記一態様としての制御装置として機能させるためのプログラムである。
本開示によれば、SOFCの出力増加を図ることができるという効果を奏する。
本開示の第1実施形態に係るセルスタックの一態様を示すものである。 本開示の第1実施形態に係るSOFCモジュールの一態様を示すものである。 本開示の第1実施形態に係るSOFCカートリッジの縦断面の一態様を示すものである。 本開示の一実施形態に係る発電システムの一態様を示すものである。 本開示の第1実施形態に係る発電システムの制御装置が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。 本開示の第1実施形態に係るSOFCカートリッジにおいて、面内温度分布を取得するために設けられた複数の温度計測部についての配置例を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る負荷上昇モードにおいて用いられる最大出力を得るための電流値と再循環量との関係を示した情報の一例を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法の手順の一例を示した図である。 本開示の第2実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法の手順の一例を示した図である。 本開示の第3実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法の手順の一例を示した図である。 セルスタックの長手方向における温度分布の一例を示した図である。 SOFCカートリッジをセルスタックの任意の高さ位置で長手方向に直交する方向に切ったときの断面図の一例を示した図である。 図12に示したSOFCカートリッジの断面の長手方向における電流分布の一例を示した図である。 図12に示したSOFCカートリッジの断面の長手方向における温度分布の一例を示した図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本開示の第1実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムについて、図面を参照して説明する。
以下においては、説明の便宜上、紙面を基準として「上」及び「下」の表現を用いて説明した各構成要素の位置関係は、各々鉛直上方側、鉛直下方側を示すものである。また、本実施形態では、上下方向と水平方向で同様な効果を得られるものは、紙面における上下方向が必ずしも鉛直上下方向に限定することなく、例えば鉛直方向に直交する水平方向に対応してもよい。また、以下においては、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセルスタックとして円筒形(筒状)を例として説明するが、必ずしもこの限りである必要はなく、例えば平板形のセルスタックであってもよい。基体上に燃料電池セルを形成するが、基体ではなく電極(燃料極もしくは空気極)が厚く形成されて、基体を兼用したものでも良い。
まず、図1を参照して本実施形態に係る一例として、基体管を用いる円筒形セルスタックについて説明する。基体管を用いない場合は、例えば燃料極を厚く形成して基体管を兼用してもよく、基体管の使用に限定されることはない。また、本実施形態での基体管は円筒形状を用いたもので説明するが、基体管は筒状であればよく、必ずしも断面が円形に限定されなく、例えば楕円形状でもよい。円筒の周側面を垂直に押し潰した扁平円筒(Flat tubular)等のセルスタックでもよい。ここで、図1は、実施形態に係るセルスタックの一態様を示すものである。セルスタック101は、一例として円筒形状の基体管103と、基体管103の外周面に複数形成された燃料電池セル105と、隣り合う燃料電池セル105の間に形成されたインターコネクタ107とを備える。燃料電池セル105は、燃料極109と固体電解質膜111と空気極113とが積層して形成されている。また、セルスタック101は、基体管103の外周面に形成された複数の燃料電池セル105の内、基体管103の軸方向において最も端の一端に形成された燃料電池セル105の空気極113に、インターコネクタ107を介して電気的に接続されたリード膜115を備え、最も端の他端に形成された燃料電池セル105の燃料極109に電気的に接続されたリード膜115を備える。
基体管103は、多孔質材料からなり、例えば、CaO安定化ZrO(CSZ)、CSZと酸化ニッケル(NiO)との混合物(CSZ+NiO)、又はY安定化ZrO2(YSZ)、又はMgAlなどを主成分とされる。この基体管103は、燃料電池セル105とインターコネクタ107とリード膜115とを支持すると共に、基体管103の内周面に供給される燃料ガスを基体管103の細孔を介して基体管103の外周面に形成される燃料極109に拡散させるものである。
燃料極109は、Niとジルコニア系電解質材料との複合材の酸化物で構成され、例えば、Ni/YSZが用いられる。燃料極109の厚さは50μm〜250μmであり、燃料極109はスラリーをスクリーン印刷して形成されてもよい。この場合、燃料極109は、燃料極109の成分であるNiが燃料ガスに対して触媒作用を備える。この触媒作用は、基体管103を介して供給された燃料ガス、例えば、メタン(CH)と水蒸気との混合ガスを反応させ、水素(H)と一酸化炭素(CO)に改質するものである。また、燃料極109は、改質により得られる水素(H)及び一酸化炭素(CO)と、固体電解質膜111を介して供給される酸素イオン(O2−)とを固体電解質膜111との界面付近において電気化学的に反応させて水(HO)及び二酸化炭素(CO)を生成するものである。なお、燃料電池セル105は、この時、酸素イオンから放出される電子によって発電する。
固体電解質膜111は、ガスを通しにくい気密性と、高温で高い酸素イオン導電性とを備えるYSZが主として用いられる。この固体電解質膜111は、空気極で生成される酸素イオン(O2−)を燃料極に移動させるものである。燃料極109の表面上に位置する固体電解質膜111の膜厚は10μm〜100μmであり固体電解質膜111はスラリーをスクリーン印刷して形成されてもよい。
空気極113は、例えば、LaSrMnO系酸化物、又はLaCoO系酸化物で構成され、空気極113はスラリーをスクリーン印刷またはディスペンサを用いて塗布される。この空気極113は、固体電解質膜111との界面付近において、供給される空気等の酸化性ガス中の酸素を解離させて酸素イオン(O2−)を生成するものである。
空気極113は2層構成とすることもできる。この場合、固体電解質膜111側の空気極層(空気極中間層)は高いイオン導電性を示し、触媒活性に優れる材料で構成される。空気極中間層上の空気極層(空気極導電層)は、Sr及びCaドープLaMnOで表されるペロブスカイト型酸化物で構成されても良い。こうすることにより、発電性能をより向上させることができる。
酸化性ガスとは,酸素を略15%〜30%含むガス であり、代表的には空気が好適であるが、空気以外にも燃焼排ガスと空気の混合ガスや、酸素と空気の混合ガスなどが使用可能である。
インターコネクタ107は、SrTiO系などのM1−xTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素)で表される導電性ペロブスカイト型酸化物から構成され、スラリーをスクリーン印刷する。インターコネクタ107は、燃料ガスと酸化性ガスとが混合しないように緻密な膜となっている。また、インターコネクタ107は、酸化雰囲気と還元雰囲気との両雰囲気下で安定した耐久性と電気導電性を備える。このインターコネクタ107は、隣り合う燃料電池セル105において、一方の燃料電池セル105の空気極113と他方の燃料電池セル105の燃料極109とを電気的に接続し、隣り合う燃料電池セル105同士を直列に接続するものである。
リード膜115は、電子伝導性を備えること、及びセルスタック101を構成する他の材料との熱膨張係数が近いことが必要であることから、Ni/YSZ等のNiとジルコニア系電解質材料との複合材やSrTiO系などのM1−xLxTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素)で構成されている。このリード膜115は、インターコネクタ107により直列に接続される複数の燃料電池セル105で発電された直流電力をセルスタック101の端部付近まで導出すものである。
次に、図2と図3とを参照して本実施形態に係るSOFCモジュール及びSOFCカートリッジについて説明する。ここで、図2は、本実施形態に係るSOFCモジュールの一態様を示すものである。また、図3は、本実施形態に係るSOFCカートリッジの一態様の縦断面図を示すものである。
SOFCモジュール(燃料電池モジュール)201は、図2に示すように、例えば、複数のSOFCカートリッジ(燃料電池カートリッジ)203と、これら複数のSOFCカートリッジ203を収納する圧力容器205とを備える。なお、図2には円筒形のセルスタック101を例示しているが、必ずしもこの限りである必要はなく、例えば平板形のセルスタックであってもよい。また、SOFCモジュール201は、燃料ガス供給管207と複数の燃料ガス供給枝管207a及び燃料ガス排出管209と複数の燃料ガス排出枝管209aとを備える。また、SOFCモジュール201は、酸化性ガス供給管(不図示)と酸化性ガス供給枝管(不図示)及び酸化性ガス排出管(不図示)と複数の酸化性ガス排出枝管(不図示)とを備える。
燃料ガス供給管207は、圧力容器205の外部に設けられ、SOFCモジュール201の発電量に対応して所定ガス組成と所定流量の燃料ガスを供給する燃料ガス供給部に接続されると共に、複数の燃料ガス供給枝管207aに接続されている。この燃料ガス供給管207は、上述の燃料ガス供給部から供給される所定流量の燃料ガスを、複数の燃料ガス供給枝管207aに分岐して導くものである。また、燃料ガス供給枝管207aは、燃料ガス供給管207に接続されると共に、複数のSOFCカートリッジ203に接続されている。この燃料ガス供給枝管207aは、燃料ガス供給管207から供給される燃料ガスを複数のSOFCカートリッジ203に略均等の流量で導き、複数のSOFCカートリッジ203の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出枝管209aは、複数のSOFCカートリッジ203に接続されると共に、燃料ガス排出管209に接続されている。この燃料ガス排出枝管209aは、SOFCカートリッジ203から排出される排燃料ガスを燃料ガス排出管209に導くものである。また、燃料ガス排出管209は、複数の燃料ガス排出枝管209aに接続されると共に、一部が圧力容器205の外部に配置されている。この燃料ガス排出管209は、燃料ガス排出枝管209aから略均等の流量で導出される排燃料ガスを圧力容器205の外部に導くものである。
圧力容器205は、内部の圧力が0.1MPa〜約3MPa、内部の温度が大気温度〜約550℃で運用されるので、耐力性と酸化性ガス中に含まれる酸素などの酸化剤に対する耐食性を保有する材質が利用される。例えばSUS304などのステンレス系材が好適である。
ここで、本実施形態においては、複数のSOFCカートリッジ203が集合化されて圧力容器205に収納される態様について説明しているが、これに限られず例えば、SOFCカートリッジ203が集合化されずに圧力容器205内に収納される態様とすることもできる。
SOFCカートリッジ203は、図3に示す通り、複数のセルスタック101と、発電室215と、燃料ガス供給ヘッダ217と、燃料ガス排出ヘッダ219と、酸化性ガス(空気)供給ヘッダ221と、酸化性ガス排出ヘッダ223とを備える。また、SOFCカートリッジ203は、上部管板225aと、下部管板225bと、上部断熱体227aと、下部断熱体227bとを備える。なお、本実施形態においては、SOFCカートリッジ203は、燃料ガス供給ヘッダ217と燃料ガス排出ヘッダ219と酸化性ガス供給ヘッダ221と酸化性ガス排出ヘッダ223とが図3のように配置されることで、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れる構造となっているが、必ずしもこの必要はなく、例えば、セルスタック101の内側と外側とを平行して流れる、または酸化性ガスがセルスタック101の長手方向と直交する方向へ流れるようにしても良い。
発電室215は、上部断熱体227aと下部断熱体227bとの間に形成された領域である。この発電室215は、セルスタック101の燃料電池セル105が配置された領域であり、燃料ガスと酸化性ガスとを電気化学的に反応させて発電を行う領域である。また、この発電室215のセルスタック101長手方向の中央部付近での温度は、SOFCモジュール201の定常運転時に、およそ700℃〜1000℃の高温雰囲気となる。
燃料ガス供給ヘッダ217は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aと上部管板225aとに囲まれた領域であり、上部ケーシング229aの上部に設けられた燃料ガス供給孔231aによって、燃料ガス供給枝管207aと連通されている。また、複数のセルスタック101は、上部管板225aとシール部材237aにより接合されており、燃料ガス供給ヘッダ217は、燃料ガス供給枝管207aから燃料ガス供給孔231aを介して供給される燃料ガスを、複数のセルスタック101の基体管103の内部に略均一流量で導き、複数のセルスタック101の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出ヘッダ219は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bと下部管板225bとに囲まれた領域であり、下部ケーシング229bに備えられた燃料ガス排出孔231bによって、図示しない燃料ガス排出枝管209aと連通されている。また、複数のセルスタック101は、下部管板225bとシール部材237bにより接合されており、燃料ガス排出ヘッダ219は、複数のセルスタック101の基体管103の内部を通過して燃料ガス排出ヘッダ219に供給される排燃料ガスを集約して、燃料ガス排出孔231bを介して燃料ガス排出枝管209aに導くものである。
SOFCモジュール201の発電量に対応して所定ガス組成と所定流量の酸化性ガスを酸化性ガス供給枝管へと分岐して、複数のSOFCカートリッジ203へ供給する。酸化性ガス供給ヘッダ221は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bと下部管板225bと下部断熱体227bとに囲まれた領域であり、下部ケーシング229bの側面に設けられた酸化性ガス供給孔233aによって、図示しない酸化性ガス供給枝管と連通されている。この酸化性ガス供給ヘッダ221は、図示しない酸化性ガス供給枝管から酸化性ガス供給孔233aを介して供給される所定流量の酸化性ガスを、後述する酸化性ガス供給隙間235aを介して発電室215に導くものである。
酸化性ガス排出ヘッダ223は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aと上部管板225aと上部断熱体227aとに囲まれた領域であり、上部ケーシング229aの側面に設けられた酸化性ガス排出孔233bによって、図示しない酸化性ガス排出枝管と連通されている。この酸化性ガス排出ヘッダ223は、発電室215から、後述する酸化性ガス排出隙間235bを介して酸化性ガス排出ヘッダ223に供給される排酸化性ガスを、酸化性ガス排出孔233bを介して図示しない酸化性ガス排出枝管に導くものである。
上部管板225aは、上部ケーシング229aの天板と上部断熱体227aとの間に、上部管板225aと上部ケーシング229aの天板と上部断熱体227aとが略平行になるように、上部ケーシング229aの側板に固定されている。また上部管板225aは、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応した複数の孔を有し、該孔にはセルスタック101が夫々挿入されている。この上部管板225aは、複数のセルスタック101の一方の端部をシール部材237a及び接着部材のいずれか一方又は両方を介して気密に支持すると共に、燃料ガス供給ヘッダ217と酸化性ガス排出ヘッダ223とを隔離するものである。
上部断熱体227aは、上部ケーシング229aの下端部に、上部断熱体227aと上部ケーシング229aの天板と上部管板225aとが略平行になるように配置され、上部ケーシング229aの側板に固定されている。また、上部断熱体227aには、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応して、複数の孔が設けられている。この孔の直径はセルスタック101の外径よりも大きく設定されている。上部断熱体227aは、この孔の内面と、上部断熱体227aに挿通されたセルスタック101の外面との間に形成された酸化性ガス排出隙間235bを備える。
この上部断熱体227aは、発電室215と酸化性ガス排出ヘッダ223とを仕切るものであり、上部管板225aの周囲の雰囲気が高温化し強度低下や酸化性ガス中に含まれる酸化剤による腐食が増加することを抑制する。上部管板225a等はインコネルなどの高温耐久性のある金属材料から成るが、上部管板225a等が発電室215内の高温に晒されて上部管板225a等内の温度差が大きくなることで熱変形することを防ぐものである。また、上部断熱体227aは、発電室215を通過して高温に晒された排酸化性ガスを、酸化性ガス排出隙間235bを通過させて酸化性ガス排出ヘッダ223に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ203の構造により、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。これにより、排酸化性ガスは、基体管103の内部を通って発電室215に供給される燃料ガスとの間で熱交換がなされ、金属材料から成る上部管板225a等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて酸化性ガス排出ヘッダ223に供給される。また、燃料ガスは、発電室215から排出される排酸化性ガスとの熱交換により昇温され、発電室215に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に適した温度に予熱昇温された燃料ガスを発電室215に供給することができる。
下部管板225bは、下部ケーシング229bの底板と下部断熱体227bとの間に、下部管板225bと下部ケーシング229bの底板と下部断熱体227bとが略平行になるように下部ケーシング229bの側板に固定されている。また下部管板225bは、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応した複数の孔を有し、該孔にはセルスタック101が夫々挿入されている。この下部管板225bは、複数のセルスタック101の他方の端部をシール部材237b及び接着部材のいずれか一方又は両方を介して気密に支持すると共に、燃料ガス排出ヘッダ219と酸化性ガス供給ヘッダ221とを隔離するものである。
下部断熱体227bは、下部ケーシング229bの上端部に、下部断熱体227bと下部ケーシング229bの底板と下部管板225bとが略平行になるように配置され、下部ケーシング229bの側板に固定されている。また、下部断熱体227bには、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応して、複数の孔が設けられている。この孔の直径はセルスタック101の外径よりも大きく設定されている。下部断熱体227bは、この孔の内面と、下部断熱体227bに挿通されたセルスタック101の外面との間に形成された酸化性ガス供給隙間235aを備える。
この下部断熱体227bは、発電室215と酸化性ガス供給ヘッダ221とを仕切るものであり、下部管板225bの周囲の雰囲気が高温化し強度低下や酸化性ガス中に含まれる酸化剤による腐食が増加することを抑制する。下部管板225b等はインコネルなどの高温耐久性のある金属材料から成るが、下部管板225b等が高温に晒されて下部管板225b等内の温度差が大きくなることで熱変形することを防ぐものである。また、下部断熱体227bは、酸化性ガス供給ヘッダ221に供給される酸化性ガスを、酸化性ガス供給隙間235aを通過させて発電室215に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ203の構造により、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。このことにより、基体管103の内部を通って発電室215を通過した排燃料ガスは、発電室215に供給される酸化性ガスとの間で熱交換がなされ、金属材料から成る下部管板225b等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて燃料ガス排出ヘッダ219に供給される。また、酸化性ガスは排燃料ガスとの熱交換により昇温され、発電室215に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に必要な温度に昇温された酸化性ガスを発電室215に供給することができる。
発電室215で発電された直流電力は、複数の燃料電池セル105に設けたNi/YSZ等からなるリード膜115によりセルスタック101の端部付近まで導出した後に、SOFCカートリッジ203の集電棒(不図示)に集電板(不図示)を介して集電して、各SOFCカートリッジ203の外部へと取り出される。前記集電棒によってSOFCカートリッジ203の外部に導出された直流電力は、各SOFCカートリッジ203の発電電力を所定の直列数および並列数へと相互に接続され、SOFCモジュール201の外部へと導出されて、図示しないパワーコンディショナ等の電力変換装置(インバータなど)により所定の交流電力へと変換されて、電力供給先(例えば、負荷設備や電力系統)へと供給される。
次に、本開示の一実施形態に係る発電システムの概略構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る発電システム310の概略構成を示した概略構成図である。図4に示すように、発電システム310は、SOFC313、熱交換器330、排熱回収装置338、起動用燃焼器351等を備えている。
SOFC313は、還元剤としての燃料ガスL1と、酸化剤としての空気Aとが供給されることで、所定の作動温度にて反応して発電を行う。燃料ガスL1は可燃性ガスであり、例えば、液化天然ガス(LNG)を気化させたガスあるいは天然ガス、都市ガス、水素(H)及び一酸化炭素(CO)、メタン(CH)等の炭化水素ガス、及び炭素質原料(石油や石炭等)のガス化設備により製造されたガス等が用いられる。燃料ガスとは、予め発熱量が略一定に調整された燃料ガスを意味する。
SOFC313は、例えば、図2に示したSOFCモジュール201から構成され、SOFCモジュール201の圧力容器内には、図2に示したように、複数のSOFCカートリッジ203が収容されている。SOFCカートリッジ203は、複数のセルスタック101の集合体を有しており、セルスタック101は、燃料極109と空気極113と固体電解質膜111を備えている。
SOFC313は、空気極113に空気Aが供給され、燃料極109に燃料ガスL1が供給されることで発電して、図示しないパワーコンディショナ等の電力変換装置(インバータなど)により所定の交流電力へと変換される。
本実施形態では、SOFC313に供給される酸化性ガスとして、空気Aを採用する場合を例示して説明する。
空気Aは、酸化性ガス供給ライン331を通じて、酸化性ガスとしてSOFC313の図示しない酸化性ガス導入部に供給される。酸化性ガス供給ライン331には、供給する空気Aの流量を調整するためのブロワ(流量調整部)335と、熱交換器330とが設けられている。熱交換器330は、空気AとSOFC313から排出された排空気A3との間で熱交換を行う。これにより、空気Aは、空気供給ブロワ335によって流量が調整され、排空気A3との熱交換で昇温された後に、酸化性ガス供給ライン331を通じてSOFC313に供給される。
排空気A3は、熱交換器330において、空気Aとの熱交換で冷却された後に、排熱回収装置338を通じて外部に放出される。
酸化性ガス供給ライン331には、熱交換器330をバイパスするバイパスライン332が設けられている。バイパスライン332には、制御弁(流量調整部)336が設けられ、空気Aのバイパス流量が調整可能とされている。空気供給ブロワ335及び制御弁336の開度が後述する制御装置380によって適切に制御されることで、熱交換器330を通過する空気Aと熱交換器330をバイパスする空気Aとの流量割合が調整され、酸化性ガス供給ライン331を通じてSOFC313に供給される空気Aの温度が調整される。SOFC313に供給される空気Aの温度は、SOFC313を構成する図示しないSOFCモジュール内部の各構成機器の材料に損傷を与えないよう温度の上限が制限されている。
更に、酸化性ガス供給ライン331には、酸化性ガス供給ライン331から分岐して、起動用燃焼器351によって昇温された空気Aを再び酸化性ガス供給ライン331に戻すための酸化性ガス分岐ライン350が接続されている。
酸化性ガス分岐ライン350には、制御弁352が設けられている。また、酸化性ガス供給ライン331において、酸化性ガス分岐ライン350との合流点よりも空気流れ上流側には、制御弁353が設けられている。これらの制御弁352,353の開閉は後述する制御装置380によって制御される。
SOFC313には、燃料ガスL1を燃料極109の図示しない燃料ガス導入部に供給する燃料ガス供給ライン341と、燃料極109で反応に用いられた後の排燃料ガスL3を排出する排燃料ガスライン343とが接続されている。
燃料ガス供給ライン341には、燃料極109に供給する燃料ガスL1の流量を調整するための制御弁(図示略)が設けられている。
燃料ガス供給ライン341には、排燃料ガスL3をSOFC313の燃料極109の燃料ガス導入部へと再循環させるための再循環ライン349が接続されている。再循環ライン349には、排燃料ガスL3の再循環量を調整するための再循環ブロワ(循環量調整部)348が設けられている。
排燃料ガスライン343には、系統外へ排出する排燃料ガス量を調整するための制御弁346が設けられている。
更に、排燃料ガスライン343には、排燃料ガスL3の一部を酸化性ガス供給ライン331に供給するための空気極燃料供給ライン371が接続されている。空気極燃料供給ライン371には、酸化性ガス供給ライン331に供給する排燃料ガス量を調整するための制御弁347が設けられている。この制御弁の弁開度が後述する制御装置380によって制御されることにより、空気Aに添加される排燃料ガスL3の供給量が調整される。空気Aに添加される排燃料ガスL3の量は、可燃限界濃度以下で供給され、より好ましくは3体積%以下で供給される。
SOFC313には、空気極113で用いられた排空気A3を排出する排酸化性ガス排出ライン333が接続されている。この排酸化性ガス排出ライン333には、熱交換器330に排空気A3を供給するための排酸化性ガス供給ライン334が接続されている。また、排酸化性ガス排出ライン333には、排空気A3を系統外へ排出する排酸化性ガス量を調整するための制御弁(もしくは遮断弁)337が設けられている。
排燃料ガスライン343の制御弁346と、排酸化性ガス排出ライン333の制御弁337を制御することにより、排燃料ガスL3もしくは排空気A3を系外に排出することで過剰になった圧力を素早く調整することができる。
燃料ガス中の炭素に対する水蒸気のモル比率をS/C(スチームカーボン比)という。SOFC313の燃料極109側の系統入口付近において、S/Cは燃料の内部改質を行うためには量論的に1.0以上が必要で、更に図示しないセルスタックの付近にてS/Cが低くなる領域があると炭素が析出する恐れがある。本実施形態に係る発電システム310のように、空気Aを圧縮せずにSOFC313に供給する常圧式発電システムでは、特許文献1に開示されるように、空気Aを圧縮機によって圧縮してSOFC313に供給する加圧式発電システムに比べて、S/Cの下限値を低く設定することができる。具体的には、加圧式発電システムの場合は、S/Cの値が3.0〜5.0、好ましくは3.5〜5.0となるよう設定されているのに対し、常圧式発電システムでは、S/Cの値をより低く設定することができ、例えば、2.0〜5.0となるよう設定される。
制御装置380は、例えば、発電システム310に設けられた圧力計、温度計測部、及び流量計などの計測値等に基づき、各遮断弁及び各流量調整弁の制御を行う。具体的には、制御装置380は、発電システム310の起動及び停止の制御、及びSOFC313の運転状態の最適化制御を行う。
制御装置380は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
図5は、制御装置380が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。図5に示されるように、制御装置380は、情報取得部20と、再循環量制御部30と、酸化性ガス量制御部40とを備えている。
情報取得部20は、例えば、発電システム310に設けられた圧力計、温度計測部、流量計、電圧計、電流計などの計器類からそれらによって計測された計測値等を取得する。
例えば、図3に示すように、SOFCモジュール201に収容される各SOFCカートリッジ203には、セルスタック101の長手方向中央領域にセルスタック101の温度を計測するための少なくとも1つの温度計測部11が設けられている。温度計測部11の一例として、温度センサ、熱電対等が挙げられる。例えば、セルスタック101は、図11に示すような弓形状の温度分布を有する。本実施形態において、温度計測部11は、セルスタック101の長手方向における温度分布のうち、最も温度が高くなる領域に設けられている。情報取得部20は、温度計測部11によって計測された温度計測値T1を取得し、取得した温度計測値T1を酸化性ガス量制御部40に出力する。
更に、各SOFCカートリッジ203には、図6に示すように、SOFCカートリッジ203をセルスタック101の長手方向に直交する平面で切ったときの面内の温度のばらつきに関する情報を取得するために、複数の温度計測部12が設けられている。温度計測部12は、例えば、SOFCカートリッジ203において、セルスタック101の上部領域であって、SOFCカートリッジ203の長手方向に沿って、間隔を置いて複数設けられている。なお、複数の温度計測部12は、面内の中央部において、長手方向に沿って間隔をおいて設けられていてもよい。
また、セルスタック101の長手方向における温度計測部の設置位置は、複数の温度計測部12においてほぼ同じ高さ位置に設けられていればよい。すなわち、図11に示したように、セルスタック101は、長手方向において弓形状の温度分布を有する。このため、複数の温度計測部12は、セルスタック101においてほぼ同じ温度特性を有する位置(例えば、上方領域、中央領域、下方領域)に設けられる。情報取得部20は、温度計測部12によって計測された温度計測値T2を取得し、取得した温度計測値T2を再循環量制御部30に出力する。
また、SOFC313には、電流値及び電圧値を計測するための図示しない電流計及び電圧計が設けられている。情報取得部20は、電流計によって計測された電流計測値及び電圧計によって計測された電圧計測値を取得し、取得したこれらの情報を再循環量制御部30に出力する。
再循環量制御部30は、情報取得部20によって取得された上記各パラメータに基づいて、SOFC313の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように、燃料ガス供給ライン341に再循環される排燃料ガスL3の再循環量を制御する。本実施形態において、SOFC313の出力状態に相関を有するパラメータは、SOFCの出力、より具体的には、電圧値である。
再循環量制御部30は、最大出力を得るための電流値と再循環量との関係を示した情報から、情報取得部20によって取得されたSOFCの電流値に応じた再循環量を取得し、取得した再循環量に基づいて排燃料ガスL3の再循環量を制御する。排燃料ガスL3の再循環量は、例えば、再循環ブロワ348の回転数を制御することにより制御される。
最大出力を得るための電流値と再循環量との関係を示した情報とは、事前に任意のSOFCカートリッジ203を用いた試験を行い、この試験によって得られた電流値と再循環量との関係を表したテーブルや関数である。事前に行う試験では、任意のSOFCカートリッジ203に対して電流値を所定量ずつ増加させ、各電流値において再循環量を所定の循環量範囲(例えば、S/C=2.0〜5.0の範囲)において動的に変化させる。そして、各電流値において最大出力を得たときの再循環量を記録し、電流と記録した再循環量とを関係づけることで、作成された情報である。この情報は、制御装置380内の所定の記憶領域に保存されてもよいし、ネットワーク等で接続されるサーバや端末上に設けられていてもよい。
図7に最大出力を得るための電流値と再循環量との関係を示した情報の一例を示す。再循環量が少なくなると、燃料極109に供給される全体としての燃料ガス量が減少するため、SOFCカートリッジ203の面内における温度分布のばらつきを改善する方向に作用する。これにより、SOFCカートリッジ203の出力は増加する。しかしながら、再循環量を絞りすぎてしまうと、セルスタック101において、空気供給側で空気Aを加熱するための燃料ガスの熱エネルギーが減少するため、セルスタック101の空気供給口近傍領域における温度が低下してしまう。
このような、空気供給口近傍領域における温度低下は、出力を低下させるため、再循環量に下限値を設け、それ以上再循環量が低下しないように制御する。この下限値は、セルスタック101の空気供給口近傍における温度がSOFC313の出力低下を引き起こさない温度範囲となるように設定される。また、このような温度制限値を設けていることから、図7に示す電流と再循環量の関係は、単調減少とはならない。
また、再循環量を下げると、S/Cも下がることから、S/Cが所定の下限値未満とならないように、温度とS/Cの両方の観点から再循環量の下限値を決定するとよい。
なお、本実施形態では、電流値と再循環量とを関連付けているが、再循環量に代えて、S/Cや循環比と電流値とを関連付けた情報を用いることとしてもよい。
酸化性ガス量制御部40は、SOFC313の温度情報に基づいて、空気(酸化性ガス)Aの供給量を制御する。例えば、酸化性ガス量制御部40は、情報取得部20によって取得された温度計測値T1、換言すると、セルスタック101の中央領域における温度に基づいて空気Aの供給量を制御する。酸化性ガス量制御部40は、例えば、情報取得部20によって取得された全ての温度計測値T1の中から最大値T1maxを特定し、特定した最大値T1maxが許容最大値(例えば、930℃)以下となるように、空気Aの供給量を制御する。なお、後述する第2実施形態で述べるように、酸化性ガス量制御部40は、この最大値T1maxが所定の設定値(例えば、930℃)と一致するように、空気Aの供給量を制御してもよい。
SOFC313に供給される空気Aの供給量は、例えば、空気供給ブロワ335の回転数を制御することにより制御される。
なお、本実施形態では、SOFC313全体として空気Aの流量を調整する場合について説明するが、この例に限定されず、例えば、SOFCカートリッジ203毎に空気Aの供給量を制御可能な構成としてもよい。このように構成することで、SOFCカートリッジ203の個々の特性に合わせて細やかな制御が可能となり、SOFC313の出力を更に増加させることが可能となる。この場合には、SOFCカートリッジ毎に温度計測部11によって計測された温度計測値T1の最大値Tmaxを取得し、この最大値Tmaxが許容最大値以下となるように各SOFCカートリッジ203に供給する空気量を調整する。
次に、制御装置380によるSOFC313の起動時における制御方法について説明する。制御装置380は、SOFC313の起動にあたり、昇温モード及び負荷上昇モードを順に実行し、セルスタック101の周囲の温度である発電室温度を定格温度まで上昇させるとともに、目標負荷まで負荷を上昇させる。
昇温モードでは、制御弁352が開状態、制御弁353が閉状態とされる。これにより、空気供給ブロワ335によって送出される空気Aは酸化性ガス分岐ライン350に供給される。空気Aは、起動用燃焼器351により加熱され、加熱された空気Aが酸化性ガス供給ライン331を通じてSOFC313の空気極113に供給される。これにより、空気極113をはじめとする発電室が昇温させられる。昇温モードにより、発電室温度(例えば、温度計測部11の温度計測値)が所定の温度閾値に到達すると、制御装置380は、昇温モードから負荷上昇モードに切り替える。ここで、所定の温度閾値は、例えば、750℃以上に設定されている。これは、燃料極109が十分な温度に達していないときに燃料極109側に燃料ガスL1を投入してしまうと、固体電解質膜111が高抵抗状態のままでSOFC313を発電させることになり、電極構成材料が組織変化して劣化し、SOFC313の性能低下の要因になるからである。したがって、SOFC313の性能低下が起きにくいように、上記温度閾値は例えば、750℃付近に設定されることが好ましい。
負荷上昇モードでは、昇温モードと同様に空気Aが空気極113に供給されるとともに、目標負荷に応じた流量の燃料ガスL1が燃料ガス供給ライン341を通じてSOFC313の燃料極109に供給される。これにより、SOFC313の発電が開始される。また、SOFC313から排燃料ガスライン343を通じて排出された排燃料ガスL3の一部は、再循環ライン349を通じて燃料ガス供給ライン341に再循環される。
以下、本実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法の手順の一例を示した図である。
まず、制御装置380は、電流値を所定量増加させる(SA1)。次に、制御装置380は、最大出力を得るための電流値と再循環量との関係を示した情報(例えば、図7参照)から、情報取得部20によって得られた燃料電池の電流値に応じた再循環量を取得し、取得した再循環量に基づいて再循環ブロワ348の回転数を制御し、排燃料ガスL3の再循環量を制御する(SA2)。
次に、電流値に応じて予め設定されている空気供給量に従って、SOFC313の空気極113に供給する空気Aの流量を制御する(SA3)。続いて、温度計測部11によって計測された温度計測値T1の最大値T1maxを特定し、最大値T1maxが許容最大値以下であるかを判定する(SA4)。この結果、最大値T1maxが許容最大値を超えている場合には(SA4:NO)、温度計測値T1の最大値T1maxが許容最大値以下となるように、空気供給ブロワ335の回転数を調整し、空気Aの供給量を制御する(SA5)。ここで、許容最大値は、電流値に基づいてSOFC313の運転状態に応じて変更してもよい。
一方、温度計測値T1の最大値T1maxが許容値以下である場合には(SA4:YES)、空気供給ブロワ335の回転数を変えることなく、ステップSA6に移行する。ステップSA6では、目標負荷に到達したか否かを判定する。この結果、目標負荷に到達していなかった場合、換言すると、電流値が所定の目標電流値に達していない場合には(SA6:NO)、ステップSA1に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
一方、目標負荷に到達している場合には(SA6:YES)、起動完了となり、当該処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムによれば、空気Aを圧縮しないでSOFC313に供給する常圧式発電システムを採用している。このような常圧式発電システムでは、圧縮機によって空気Aを圧縮してSOFC313に供給するような加圧式発電システムに比べて(例えば、特許文献1参照)、炭素の析出を抑制することができる。このことから、S/Cを加圧式発電システムに比べて低く設定することができ、この結果、再循環流量をより絞ることが可能となる。これにより、SOFC313に供給する全体としての燃料ガス量(燃料ガスL1と排燃料ガスL3の循環量を加算した量)を加圧式発電システムに比べて低下させることが可能となる。この結果、SOFCカートリッジの面内における電流分布のばらつきを抑制することができ、SOFCの出力増加を図ることが可能となる。
更に、再循環量制御部30は、SOFCの出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように、より具体的には、SOFCの電圧値が最大となるように排燃料ガスL3の再循環量を制御するので、SOFC313の出力増加を更に効果的に図ることが可能となる。また、酸化性ガス量制御部40によってSOFCのセルスタック101における最高温度が抑制されるので、セルスタック101の温度制限によって負荷を低下させる必要もない。これにより、SOFCの温度制約に起因する出力制限を緩和することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムについて、図面を用いて説明する。本実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムは、発電システムの負荷上昇モードにおける制御方法が上述した第1実施形態と異なる。以下、上述した第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図9は、本実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法の手順の一例を示した図である。
まず、制御装置380は、電流値を所定量増加させる(SB1)。次に、制御装置380は、再循環量を予め設定されている所定範囲(例えば、S/C=2.0〜5.0の範囲)で動的に変化させ、最大出力を得るための再循環量を探索する(SB2)。そして、最大出力を得ることのできる再循環量を得ると、その再循環量を維持する。このように、上述した第1実施形態では、最大出力を得るための再循環量と電流との関係を事前に得ていたが、本実施形態では、負荷上昇モードの制御中に再循環量を動的に変化させて、最大出力が得られる再循環量を探索することとしている。これにより、電流と再循環量とが関連付けられた情報を事前に得ておく必要がなく、また、SOFCカートリッジ203の個体差に応じて最適な再循環量を得ることが可能となる。
なお、第1実施形態と同様に、電流と再循環量とが関連付けられた情報を事前に得ている場合には、この情報を用いて再循環量を動的に変化させることとしてもよい。例えば、電流に対応する再循環量を関連情報から取得し、取得した再循環量を中心値として再循環量を動的に変化させ、最大出力が得られる再循環量を取得することとしてもよい。この場合、再循環量を変化させる範囲をある程度絞ることができるので、探索に要する時間を短くすることができる。
続いて、制御装置380は、温度計測部11によって計測された温度計測値T1の最大値T1maxを特定し、特定した最大値T1maxが所定の設定値と一致しているか否かを判定する(SB3)。この結果、両者が一致していない場合には(SB3:NO)、温度計測値T1の最大値T1maxが設定値と一致するように、空気供給ブロワ335の回転数を調整し、空気Aの供給量を制御し(SB4)、ステップSB2に戻る。ここで、設定値の一例として、許容最大温度または許容最大温度に所定の裕度を与えた値が挙げられる。また、設定値は、電流値に基づいてSOFC313の運転状態に応じて変更してもよい。
一方、温度計測値T1の最大値T1maxが設定値と一致している場合には(SB3:YES)、空気供給ブロワ335の回転数を変えることなく、ステップSB5に移行する。ステップSB5では、目標負荷に到達したか否かを判定する。この結果、目標負荷に到達していなかった場合、換言すると、電流値が所定の目標電流値に達していない場合には(SB5:NO)、ステップSB1に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
一方、目標負荷に到達している場合には(SB5:YES)、起動完了となり、当該処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムによれば、発電システム310の起動時における負荷上昇モードにおいて、電流値が変更される度に、再循環量を予め設定されている所定範囲(例えば、S/C=2.0〜5.0の範囲)で動的に変化させ、最大出力を得るための再循環量を探索し、最大出力を得ることのできる再循環量を得ると、その再循環量を維持する。これにより、電流と再循環量とが関連付けられた情報を事前に得ておく必要がなく、また、SOFCカートリッジ203の個体差に応じて最適な再循環量を得ることが可能となる。この結果、SOFCの出力増加を図ることが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムについて、図面を用いて説明する。本実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムは、発電システムの負荷上昇モードにおける制御方法が上述した各実施形態と異なる。以下、上述した第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図10は、本実施形態に係る負荷上昇モードにおける制御方法の手順の一例を示した図である。
まず、制御装置380は、電流値を所定量増加させる(SC1)。次に、制御装置380は、再循環量を予め設定されている所定範囲で動的に変化させ、SOFCカートリッジ203の面内温度分布が最小となる再循環量を探索する(SC2)。具体的には、制御装置380は、温度計測部12によって計測される温度計測値T2のばらつきが最小となる再循環量を探索する。
そして、SOFCカートリッジ203の面内温度分布が最小となる再循環量を得ると、その再循環量を維持する。このように、上述した第2実施形態では、負荷上昇モードの制御中に再循環量を動的に変化させることにより、最大出力が得られる再循環量を制御の中で得ることとしていたが、本実施形態では、面内温度分布を最小とする再循環量を得る。面内温度分布は、SOFC313の出力に相関を有しているため、SOFC313の出力に代えて、SOFCカートリッジ203の面内温度分布に基づいて再循環量を制御する。
なお、このとき第1実施形態と同様に、電流と再循環量とが関連付けられた情報を事前に得ている場合には、この情報を用いて再循環量を動的に変化させることとしてもよい。例えば、電流に対応する再循環量を関連情報から取得し、取得した再循環量を中心値として再循環量を動的に変化させ、SOFCカートリッジの面内温度分布が最小となる再循環量を探索することとしてもよい。この場合、再循環量を変化させる範囲をある程度絞ることができるので、探索に要する時間を短くすることができる。更に、SOFCカートリッジの個々の特性に合わせて適切な値に再循環量を制御することが可能となる。
続いて、制御装置380は、複数の温度計測部11によって計測された温度計測値T1の最大値T1maxを特定し、特定した最大値T1maxが所定の設定値と一致しているか否かを判定する(SC3)。この結果、一致していない場合には(SC3:NO)、温度計測値T1の最大値T1maxが設定値と一致するように、空気供給ブロワ335の回転数を調整し、空気Aの供給量を制御し(SC4)、ステップSC2に戻る。ここで、設定値は、電流値に基づいてSOFC313の運転状態に応じて変更してもよい。
一方、最大値T1maxが設定値と一致している場合には(SC3:YES)、空気供給ブロワ335の回転数を変えることなく、ステップSC5に移行する。ステップSC5では、目標負荷に到達したか否かを判定する。この結果、目標負荷に到達していなかった場合、換言すると、電流値が所定の目標電流値に達していない場合には(SC5:NO)、ステップSC1に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
一方、目標負荷に到達している場合には(SC5:YES)、起動完了となり、当該処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムによれば、負荷上昇モードにおいて、電流値を変更する度に、再循環流量を所定の範囲内で動的に変化させ、SOFCカートリッジ203の面内温度のばらつきが最小となる再循環量を探索する。そして、SOFCカートリッジ203の面内温度のばらつきが最小となる再循環量が得られると、その再循環量を維持する。SOFCカートリッジ203の面内温度のばらつきは、SOFC313の出力に相関を有しているため、各電流値において、SOFCカートリッジ203の面内温度のばらつきを最小とする再循環量で発電システム310を運転することにより、出力を上昇させることが可能となる。
以上、本開示の発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムについて、各実施形態を用いて説明したが、本開示に係る技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。
また、上記実施形態で説明した手順の流れも一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
また、上述した各実施形態では、電流値を所定量増加させる毎に、再循環流量を制御していたがこれに代えて、例えば、情報取得部20によって取得された電流値が所定の電流値に一致する場合、例えば、負荷率50%,70%,100%のときに限って上述したような再循環流量の制御を行うこととしてもよい。
以上説明した各実施形態に記載の発電システム並びにその制御装置、制御方法、及び制御プログラムは例えば以下のように把握される。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)は、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池(SOFC313)と、燃料電池に燃料ガス(L1)を供給する燃料ガス供給ライン(341)と、燃料電池から排出される排燃料ガス(L3)を燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ライン(349)と、燃料電池に酸化性ガス(空気A)を供給する酸化性ガス供給ライン(331)とを備える発電システムの制御装置であって、前記燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御されるときに、前記パラメータが最適値を取るように前記排燃料ガスの再循環量を制御する再循環量制御部(30)と、燃料電池の温度情報に基づいて、酸化性ガスの供給量を制御する酸化性ガス量制御部(40)とを具備する。
上記発電システムの制御装置によれば、再循環量制御部は、燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御される場合に、該パラメータが最適値を取るように排燃料ガスの再循環量を制御するので、燃料電池の出力増加を効果的に図ることが可能となる。また、酸化性ガス量制御部によって燃料電池のセルスタックにおける最高温度が抑制されるので、セルスタックの温度制限によって負荷を低下させる必要もない。これにより、燃料電池の温度制約に起因する出力制限を緩和することができる。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)において、前記発電システムは、前記燃料電池の運転状態に依存せずに酸化性ガスの供給量を調整可能な発電システム、一例として、常圧式発電システムであってもよい。
上記発電システムの制御装置によれば、例えば、酸化性ガスを圧縮しないで燃料電池に供給する常圧式発電システムを採用する。このような常圧式発電システムでは、圧縮機によって酸化性ガスを圧縮して燃料電池に供給するような加圧式発電システムに比べて(例えば、特許文献1参照)、炭素の析出を抑制することができる。このことから、S/Cを加圧式発電システムに比べて低く設定することができ、この結果、再循環流量をより絞ることが可能となる。これにより、燃料電池に供給する全体としての燃料ガス量を加圧式発電システムに比べて低下させることが可能となる。この結果、燃料電池カートリッジの面内における電流分布のばらつきを抑制することができ、燃料電池の出力増加を図ることが可能となる。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)において、前記パラメータは、前記燃料電池の出力、前記燃料電池の効率、または前記燃料電池を構成する複数のセルスタックの所定位置における温度のばらつきである。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)は、前記燃料電池の電流値を取得する情報取得部を有し、前記再循環量制御部は、最大出力を得るための電流値と再循環量に関するパラメータとの関係を示した情報から、前記情報取得部によって得られた燃料電池の電流値に応じた再循環量に関するパラメータを取得し、取得した再循環量に関するパラメータに基づいて前記排燃料ガスの再循環量を制御することとしてもよい。
上記制御装置によれば、最大出力が得られるように燃料電池を制御することが可能となる。これにより、燃料電池の出力特性を向上させることができ、従来に比べて出力を増加させることが可能となる。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)は、前記燃料電池の電圧値を取得する情報取得部を有し、前記再循環量制御部は、前記燃料電池の電圧値が最大値となるように前記排燃料ガスの再循環量を制御することとしてもよい。
上記制御装置によれば、再循環量を予め設定されている所定範囲(例えば、S/C=2.0〜5.0の範囲)で動的に変化させ、最大出力を得るための再循環量に関するパラメータを探索し、最大出力を得ることのできる再循環量に関するパラメータを得ると、そのパラメータに基づく再循環量を維持する。これにより、電流と再循環量に関するパラメータとが関連付けられた情報を事前に得ておく必要がなく、また、SOFCカートリッジ203の個体差を吸収することができ、各SOFCカートリッジ203にとって最適な再循環量を得ることが可能となる。この結果、SOFCの出力増加を図ることが可能となる。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)は、前記燃料電池の電圧値及び電流値を取得する情報取得部を有し、前記再循環量制御部は、最大出力を得るための電流値と再循環量に関するパラメータとの関係を示した情報から、前記情報取得部によって得られた燃料電池の電流値に応じた再循環量に関するパラメータを取得し、取得した前記再循環量に関するパラメータに応じて前記情報取得部によって取得された電圧値が最大となるように前記排燃料ガスの再循環量を制御することとしてもよい。
上記制御装置によれば、電流と再循環量に関するパラメータとが関連付けられた情報を用いて再循環量を動的に変化させるので、再循環量を変化させる範囲をある程度絞ることができ、探索に要する時間を短くすることができる。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)は、複数の前記セルスタックを備える燃料電池カートリッジ(SOFCカートリッジ203)において、複数の前記セルスタック(101)の長軸方向における所定位置の温度を取得する情報取得部(20)を有し、前記再循環量制御部は、前記情報取得部によって取得された温度のばらつきが所定範囲内となるように前記排燃料ガスの再循環量を制御することとしてもよい。
上記制御装置によれば、再循環流量を所定の範囲内で動的に変化させ、燃料電池カートリッジの温度のばらつきが最小となる再循環量を探索する。そして、燃料電池カートリッジの温度のばらつきが最小となる再循環量が得られると、その再循環量を維持する。燃料電池カートリッジの温度のばらつきは、燃料電池の出力に相関を有しているため、温度のばらつきを最小とする再循環量で燃料電池を運転することにより、燃料電池の出力を上昇させることが可能となる。
本開示に係る発電システム(310)の制御装置(380)は、前記情報取得部は、複数の前記セルスタックの中央領域における温度を更に取得し、前記酸化性ガス量制御部は、前記情報取得部によって取得された温度の最大値が所定の許容値と一致するように、または、前記温度の最大値が前記許容最大値以下となるように前記酸化性ガスの供給量を制御することとしてもよい。
上記制御装置によれば、複数のセルスタックの中央領域における温度を取得し、取得された温度の最大値が所定の設定値と一致するように、または、前記温度の最大値が許容最大値以下となるように酸化性ガスの供給量が制御される。
例えば、特許文献1に開示されているような加圧式発電システムでは、燃料電池に供給する酸化性ガスの流量は負荷に応じて決められる。すなわち、加圧式発電システムでは、燃料電池の負荷に依存せずに酸化性ガスの流量を自由に制御することは難しい。しかしながら、上述したような常圧式発電システムでは、燃料電池の発電状態に依らずに酸化性ガスの流量を調整することができる。これにより、燃料電池の運転状態とは独立して、セルスタックの温度を最適な値に保持させることが可能となる。
このように、上記制御装置によれば、セルスタックの温度制御については、酸化性ガスの供給量を調整することで制御することができるので、加圧式発電システムのように、電流値を低減させることで、セルスタックの温度上昇を抑制させる必要がない。これにより、セルスタックの温度に起因して計画出力を下げる必要がなく、常に最大能力を発揮させることが可能となる。更に、セルスタックの最大値が所定の設定値に一致するように制御することで、セル性能の高い状態でSOFCを運転させることが可能となる。
本開示に係る発電システム(310)は、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインと、上記いずれかに記載の制御装置とを備える発電システムである。
上記発電システムによれば、従来に比べて、燃料電池の出力を増加させることが可能となる。
本開示に係る発電システム(310)は、前記酸化性ガスを圧縮せずに前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池の運転状態に依存せずに酸化性ガスの供給量を調整可能としてもよい。
本開示に係る発電システム(310)の制御方法は、燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインとを備える発電システムの制御方法であって、前記燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御されるときに、前記パラメータが最適値を取るように前記排燃料ガスの再循環量を制御する工程と、前記燃料電池の温度情報に基づいて、前記酸化性ガスの供給量を制御する工程とを有する。
本開示に係る発電システムの制御プログラムは、コンピュータを上記いずれかに記載の制御装置として機能させるための発電システムの制御プログラムである。
11 :温度計測部
12 :温度計測部
20 :情報取得部
30 :再循環量制御部
40 :酸化性ガス量制御部
101 :セルスタック
105 :燃料電池セル
109 :燃料極
113 :空気極
201 :SOFCモジュール
203 :SOFCカートリッジ
215 :発電室
310 :発電システム
313 :SOFC(燃料電池)
330 :熱交換器
331 :酸化性ガス供給ライン
332 :バイパスライン
333 :排酸化性ガス排出ライン
334 :排酸化性ガス供給ライン
335 :空気供給ブロワ
336 :制御弁
337 :制御弁
338 :排熱回収装置
341 :燃料ガス供給ライン
343 :排燃料ガスライン
346 :制御弁
347 :制御弁
348 :再循環ブロワ
349 :再循環ライン
350 :酸化性ガス分岐ライン
351 :起動用燃焼器
352 :制御弁
353 :制御弁
371 :空気極燃料供給ライン
380 :制御装置
A :空気
A3 :排空気
L1 :燃料ガス
L3 :排燃料ガス

Claims (12)

  1. 燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインとを備える発電システムの制御装置であって、
    前記燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御されるときに、前記パラメータが最適値を取るように前記排燃料ガスの再循環量を制御する再循環量制御部と、
    前記燃料電池の温度情報に基づいて、前記酸化性ガスの供給量を制御する酸化性ガス量制御部と
    を具備する発電システムの制御装置。
  2. 前記発電システムは、前記燃料電池の運転状態に依存せずに酸化性ガスの供給量を調整可能な発電システムである請求項1に記載の発電システムの制御装置。
  3. 前記パラメータは、前記燃料電池の出力、前記燃料電池の効率、または前記燃料電池を構成する複数のセルスタックの所定位置における温度のばらつきである請求項1または2に記載の発電システムの制御装置。
  4. 前記燃料電池の電流値を取得する情報取得部を有し、
    前記再循環量制御部は、最大出力を得るための電流値と再循環量に関するパラメータとの関係を示した情報から、前記情報取得部によって得られた燃料電池の電流値に応じた再循環量に関するパラメータを取得し、取得した再循環量に関するパラメータに基づいて前記排燃料ガスの再循環量を制御する請求項1または2に記載の発電システムの制御装置。
  5. 前記燃料電池の電圧値を取得する情報取得部を有し、
    前記再循環量制御部は、前記燃料電池の電圧値が最大値となるように前記排燃料ガスの再循環量を制御する請求項1または2に記載の発電システムの制御装置。
  6. 前記燃料電池の電圧値及び電流値を取得する情報取得部を有し、
    前記再循環量制御部は、最大出力を得るための電流値と再循環量に関するパラメータとの関係を示した情報から、前記情報取得部によって得られた燃料電池の電流値に応じた再循環量に関するパラメータを取得し、取得した前記再循環量に関するパラメータに応じて前記情報取得部によって取得された電圧値が最大となるように前記排燃料ガスの再循環量を制御する請求項1または2に記載の発電システムの制御装置。
  7. 複数の前記セルスタックを備える燃料電池カートリッジにおいて、複数の前記セルスタックの長軸方向における所定位置の温度を取得する情報取得部を有し、
    前記再循環量制御部は、前記情報取得部によって取得された温度のばらつきが所定範囲内となるように前記排燃料ガスの再循環量を制御する請求項1または2に記載の発電システムの制御装置。
  8. 前記情報取得部は、複数の前記セルスタックの中央領域における温度を更に取得し、
    前記酸化性ガス量制御部は、前記情報取得部によって取得された温度の最大値が所定の設定値と一致するように、または、前記温度の最大値が前記設定値以下となるように前記酸化性ガスの供給量を制御する請求項4から7のいずれかに記載の発電システムの制御装置。
  9. 燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、
    前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、
    前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインと、
    請求項1から8のいずれかに記載の制御装置と
    を備える発電システム。
  10. 前記酸化性ガスを圧縮せずに前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池の運転状態に依存せずに酸化性ガスの供給量を調整可能とした請求項9に記載の発電システム。
  11. 燃料ガスと酸化性ガスとが供給されて発電を行う複数のセルスタックを備える燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料電池から排出される排燃料ガスを前記燃料ガス供給ラインに再循環させる再循環ラインと、前記燃料電池に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給ラインとを備える発電システムの制御方法であって、
    前記燃料電池の出力状態に相関を有するパラメータが最適値を取るように制御されるときに、前記パラメータが最適値を取るように前記排燃料ガスの再循環量を制御する工程と、
    前記燃料電池の温度情報に基づいて、前記酸化性ガスの供給量を制御する工程と
    を有する発電システムの制御方法。
  12. コンピュータを請求項1から8のいずれかに記載の制御装置として機能させるための発電システムの制御プログラム。
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