JP2016091816A - 複合発電システムの制御装置及び方法並びにプログラム、それを備えた複合発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロワ吐出流量は変動させず且つ他の制御端と干渉なく極間差圧を制御する。【解決手段】燃焼器52に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ライン27cと、排燃料ガス供給ライン27cから分岐してSOFC10に排燃料ガスを流通させる再循環ライン27bと、排燃料ガス供給ライン27cの経路上で分岐点より下流かつ燃焼器の上流に設ける第1差圧制御弁30と、排燃料ガス供給ライン27cが再循環ライン27bに分岐する分岐点より上流側に設ける排燃料ブロワ29とを備える複合発電システム1であって、SOFC10の負荷と再循環ライン27bの再循環流量を得るための排燃料ブロワ29の回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納しており、第1対応情報とSOFC10の負荷とに基づいて決定される回転数で排燃料ブロワ29が調整されており、第1差圧制御弁30を制御して、SOFC10における極間差圧を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、複合発電システムの制御装置及び方法並びにプログラム、それを備えた複合発電システムに関するものである。
燃料電池は、電気化学反応による発電方式を利用した発電装置であり、優れた発電効率及び環境対応等の特性を有している。このうち、固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:以下「SOFC」と呼ぶ)は、電解質としてジルコニアセラミックスなどのセラミックスが用いられ、水素および一酸化炭素、メタンなどの炭化水素系ガス、石炭など炭素質原料のガス化設備により製造したガス、都市ガス、天然ガス、あるいはこれらのうち複数の成分を含む混合ガスなどを燃料として運転される燃料電池である。このようなSOFCは、例えばマイクロガスタービン(以下、「MGT」と呼ぶ)等の内燃機関と組み合わせた複合発電システムが構成されており、圧縮機から吐出される圧縮空気をSOFCの空気極に供給するとともに、SOFCから排出される高温の排燃料ガスをブロワを介してMGTの燃焼器に供給して燃焼させ、燃焼器で発生した燃焼ガスでタービンを回転させることで、発電効率の高い発電が可能とされている(下記特許文献1)。
下記特許文献2には、ブロワによりガス流を陽極リサイクルラインに発生させ、陽極出口と陽極リサイクルラインの分岐点との間に設けられた差圧制御弁の開度を制御して電池極間の差圧を制御する技術が記載されている。
特許第5185657号公報 特許第2660097号公報
ところで、こうした複合発電システムに設けられるブロワは、ブロワ上流に設置されている圧力制御弁の制御時の圧力変動によって流量が増減する為、増減幅の大きい遠心式ブロワではなく、増減幅の小さい過流式が用いられていたが、過流式ブロワは高価であり、かつ、大きさが大きいことから、過流式よりも安価であり比較的小さい汎用性のある遠心式ブロワを用いることが検討されている。
しかしながら、遠心式ブロワは、圧力の変動に対して流量の変動が大きくなるので、上記特許文献1及び上記特許文献2に記載のブロワを遠心式ブロワにすると、ブロワは、上流側に配置されたCv値が大きく制御性の悪い差圧制御弁の開閉に伴う圧力変動の影響を大きく受け、ブロワ吐出流量が大きく変動してしまうという問題があった。
また、特許文献1では、電池極間の差圧制御のために圧力制御弁(第1圧力制御弁)を調整すると内圧が変動し流量が変動するが、その流量変動に伴って燃焼器の上流側の第三開閉弁が影響して調整され、さらに一度調整した内圧が変動するというように制御干渉が生じるという問題があり、また、圧力制御弁はコストが高いといった問題もあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、燃料系統と空気系統の系統差圧の制御によってブロワ吐出流量は変動させず、かつ、制御干渉なく差圧を制御できる複合発電システムの制御装置及び方法並びにプログラム、それを備えた複合発電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、燃料電池と内燃機関とを組み合わせた複合発電システムの制御装置であって、前記複合発電システムの制御装置は、前記燃料電池から排燃料ガスをブロワにより送気する排燃料ガスラインと、前記排燃料ガスラインの分岐点より分岐して、前記内燃機関に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ラインと、前記分岐点より分岐して前記燃料電池に前記排燃料ガスを流通させる再循環ラインと、前記燃料電池における燃料系統と空気系統間の差圧を第1差圧として計測する差圧計測手段と前記排燃料ガス供給ラインの経路上であり、前記分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁と、を具備し、前記燃料電池の発電負荷と、前記再循環ラインに流通する前記排燃料ガスの再循環流量を得るための前記ブロワの回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納しており、前記第1対応情報に基づき前記ブロワの回転数が制御され、前記第1差圧制御弁により、前記第1差圧を制御する複合発電システムの制御装置を提供する。
本発明によれば、燃料電池と内燃機関とを組み合わせた複合発電システムの制御装置であって、排燃料ガス供給ラインから再循環ラインに分岐する分岐点より上流側に設けられたブロワが、燃料電池の発電負荷に応じた再循環流量が得られる回転数に調整されており、排燃料ガス供給ラインの経路上であり、再循環ラインに分岐する分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁が制御され、燃料電池における燃料系統と空気系統との系統差圧である第1差圧が制御される。
このように、ブロワよりも上流側で差圧の制御をせず、ブロワの下流側に設けられる第1差圧制御弁を制御端として系統差圧を制御するので、ブロワは入口側から受ける圧力変動が小さくなり、流量変動を抑制できる。また、第1差圧の制御において、従来用いていたブロワ上流側に配置する高価な差圧制御弁が不要となるので、コストダウンに繋がる。
また、再循環ラインに流通させる排燃料ガスの流量は、第1対応情報に基づいて流量に応じたブロワの回転数の調整で決まるものであり、再循環ラインに流通する流量を計測する流量計測計を省くことができ、コストダウンに繋がる。
上記複合発電システムの制御装置は、前記ブロワの回転数に応じた前記ブロワの出入口間の第2差圧と前記ブロワの風量とが対応付けられた第2対応情報を備え、前記分岐点から上流側の前記燃料電池までの間で生じる圧力損失と、前記分岐点から下流側の前記内燃機関までの間で生じる圧力損失と、前記第2対応情報とに基づいて、前記排燃料ガスラインの前記分岐点から前記再循環ラインと前記排燃料ガス供給ラインとに流通させる流量の配分を決定し、前記第1対応情報は、前記分岐点から前記再循環ラインへ分岐した配分流量と、前記再循環ラインの配分流量が得られる前記ブロワの回転数の情報とに基づいて生成されることとしてもよい。
第2対応情報には、ブロワの回転数に応じたブロワの出入口間の第2差圧(ブロワヘッド)とブロワの風量が対応付けられており、ブロワの回転数が調整されることで第2差圧が推定できるので、ブロワヘッド計測用の差圧計も不要となる。
上記複合発電システムの制御装置は、前記燃料電池の前記第1差圧が所定値より大きくなった場合に、前記ブロワの回転数を調整して、前記第1差圧を調整することとしてもよい。
第1差圧制御弁の制御に制御遅れが生じ、系統差圧が上昇した場合にはブロワの回転数制御によって差圧調整を補い、制御の遅れを改善することができる。
本発明は、上記いずれかに記載の複合発電システムの制御装置を備えた複合発電システムを提供する。
本発明は、燃料電池と内燃機関とを組み合わせ、前記燃料電池から排燃料ガスをブロワにより送気する排燃料ガスラインと、前記排燃料ガスラインの分岐点より分岐して、前記内燃機関に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ラインと、前記分岐点より分岐して前記燃料電池に前記排燃料ガスを流通させる再循環ラインと、前記燃料電池における燃料系統と空気系統間の差圧を第1差圧として計測する差圧計測手段と前記排燃料ガス供給ラインの経路上であり、前記分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁と、を具備する複合発電システムの制御方法であって、前記燃料電池の発電負荷と、前記再循環ラインに流通する前記排燃料ガスの再循環流量を得るための前記ブロワの回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納する第1過程と、前記第1対応情報に基づき前記ブロワの回転数が制御され、前記第1差圧制御弁により、前記第1差圧を制御する第2過程とを有する複合発電システムの制御方法を提供する。
本発明は、燃料電池と内燃機関とを組み合わせ、前記燃料電池から排燃料ガスをブロワにより送気する排燃料ガスラインと、前記排燃料ガスラインの分岐点より分岐して、前記内燃機関に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ラインと、前記分岐点より分岐して前記燃料電池に前記排燃料ガスを流通させる再循環ラインと、前記燃料電池における燃料系統と空気系統間の差圧を第1差圧として計測する差圧計測手段と前記排燃料ガス供給ラインの経路上であり、前記分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁と、を具備する複合発電システムの制御プログラムであって、前記燃料電池の発電負荷と、前記再循環ラインに流通する前記排燃料ガスの再循環流量を得るための前記ブロワの回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納する第1処理と、前記第1対応情報に基づき前記ブロワの回転数が制御され、前記第1差圧制御弁により、前記第1差圧を制御する第2処理とをプログラムに実行させるための複合発電システムの制御プログラムを提供する。
本発明によれば、燃料系統と空気系統の系統差圧の制御によるブロワ吐出流量は小さく抑え、かつ、ブロワ上流に設置されていた圧力制御弁を設置しないため、燃焼器の上流側に設けられる第1差圧制御弁を制御する際に他の制御端と干渉なく系統差圧を制御できるという効果を奏する。
本発明に係る複合発電システムの概略構成図である。 図1に示した複合発電システムを構成するSOFCについて、セルスタックの一例の断面図である。 図1に示した複合発電システムを構成するSOFCについて、カートリッジ周辺を拡大した系統図である。 再循環ラインの再循環流量と、MGT側に排燃料ガスを供給する流量との決定プロセスを説明するための図である。 第1対応情報の例として、(a)負荷とブロワ回転数との関係、(b)負荷と再循環流量との関係の一例を示した図である。 ブロワヘッド増加による系統差圧の増加幅よりも、MGTの燃焼器側の流量増加による系統差圧の低下幅の方が大きいことを説明するための図である。
以下に、本発明に係る複合発電システムの制御装置及び方法並びにプログラム、それを備えた複合発電システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示される複合発電システム1は、高温型の燃料電池であるSOFC10と、内燃機関であるガスタービンやガスエンジンの一例としてマイクロガスタービン(以下、「MGT」と呼ぶ)50と制御装置90とを備えており、SOFC10とMGT50とを組み合わせることにより、効率のよい発電を行うものである。
すなわち、都市ガス(天然ガス)等を改質した燃料ガス及び空気等の酸化性ガスの供給を受けて電解質を介した電気化学反応により発電するSOFC10に加えて、SOFC10から発電後に排出される高温の排燃料や排出空気を燃焼器に導入して燃焼ガスによってMGT50を運転し、MGT50の出力軸に連結された不図示の発電機を駆動して発電を行うものである。なお、酸化性ガスとは、酸素を略15%〜30%含むガスであり、代表的には空気が好適であるが、空気以外にも燃焼排ガスと空気の混合ガスや、酸素と空気の混合ガスなどが使用できる。
さらに、MGT50から排出される高温の燃焼排ガスを排熱回収ボイラに導入すれば、発生した蒸気によって蒸気タービンを駆動することによる発電も組み合わせた複合発電システムの構築も可能である。
以下では、上述したSOFC10を採用した複合発電システム1について説明する。このSOFC10は、電解質としてジルコニアセラミックスなどのセラミックスを用い、都市ガス、天然ガス、石油、メタノール、石炭ガス化ガスなどを燃料として運転(発電)するものであり、イオン伝導率を高めるため、作動温度が約800〜1000℃程度と高く設定されている。
以下においては、説明の便宜上、紙面を基準として「上」及び「下」の表現を用いて各構成要素の位置関係を特定するが、鉛直方向に対して必ずしもこの限りである必要はない。例えば、紙面における上方向が鉛直方向における下方向に対応してもよい。また、紙面における上下方向が鉛直方向に直行する水平方向に対応してもよい。
また、以下においては、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセルスタックとして円筒形を例として説明するが、必ずしもこの限りである必要はなく、例えば平板形のセルスタックであってもよい。
図2を参照して本実施例に係る円筒形セルスタックについて説明する。ここで、図2は、本実施形態に係るセルスタックの一態様を示すものである。セルスタック101は、円筒形状の基体管103と、基体管103の外周面に複数形成された燃料電池セル105と、隣り合う燃料電池セル105の間に形成されたインターコネクタ107とを有する。燃料電池セル105は、燃料極109と固体電解質111と空気極113とが積層して形成されている。また、セルスタック101は、基体管103の外周面に形成された複数の燃料電池セル105の内、基体管103の軸方向において最も端に形成された燃料電池セル105の空気極113に、インターコネクタ107を介して電気的に接続されたリード膜115を有する。
基体管103は、多孔質材料からなり、例えば、CaO安定化ZrO(CSZ:カルシア安定化ジルコニア)、又はY安定化ZrO2(YSZ:イットリア安定化ジルコニア)、又はMgAlとされる。この基体管103は、燃料電池セル105とインターコネクタ107とリード膜115とを支持すると共に、基体管103の内周面に供給される燃料ガスを基体管103の細孔を介して基体管103の外周面に形成される燃料極109に拡散させるものである。
燃料極109は、Niとジルコニア系電解質材料との複合材の酸化物で構成され、例えば、Ni/YSZが用いられる。この場合、燃料極109は、燃料極109の成分であるNiが燃料ガスに対して触媒作用を有する。この触媒作用は、基体管103を介して供給された燃料ガス、例えば、メタン(CH)と水蒸気との混合ガスを反応させ、水素(H)と一酸化炭素(CO)に改質するものである。また、燃料極109は、改質により得られる水素(H)及び一酸化炭素(CO)と、固体電解質111を介して供給される酸素イオン(O2−)とを固体電解質111との界面付近において電気化学的に反応させて水(HO)及び二酸化炭素(CO)を生成するものである。なお、燃料電池セル105は、この時、酸素イオンから放出される電子によって発電する。
固体電解質111は、ガスを通しにくい気密性と、高温で高い酸素イオン導電性とを有するYSZが主として用いられる。この固体電解質111は、空気極113で生成される酸素イオン(O2−)を燃料極109に移動させるものである。
空気極113は、例えば、LaSrMnO系酸化物、又はLaCoO系酸化物で構成される。この空気極113は、固体電解質111との界面付近において、供給される空気等の酸化性ガス中の酸素を解離させて酸素イオン(O2−)を生成するものである。
インターコネクタ107は、SrTiO系などのM1−xTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素)で表される導電性ペロブスカイト型酸化物から構成され、燃料ガスと酸化性ガスとが混合しないように緻密な膜となっている。また、インターコネクタ107は、酸化雰囲気と還元雰囲気との両雰囲気下で安定した電気導電性を有する。このインターコネクタ107は、隣り合う燃料電池セル105において、一方の燃料電池セル105の空気極113と他方の燃料電池セル105の燃料極109とを電気的に接続し、隣り合う燃料電池セル105同士を直列に接続するものである。リード膜115は、電子伝導性を有すること、及びセルスタック101を構成する他の材料との熱膨張係数が近いことが必要であることから、Ni/YSZ等のNiとジルコニア系電解質材料との複合材で構成されている。このリード膜115は、インターコネクタにより直列に接続される複数の燃料電池セル105で発電された直流電力をセルスタック101の端部付近まで導出すものである。
燃料極109は、燃料供給系20から天然ガス等の燃料が供給され、SOFC10に供給された燃料ガスを燃料ガス排出系27に排出する。
空気極113は、酸化性ガス供給系70から空気が供給され、電気化学反応に利用された高温の排出空気を酸化性ガス排出系72に排出する。酸化性ガス供給系70は、後述するガスタービン53の圧縮機51と接続され、酸化性ガス排出系72は、ガスタービン53の燃焼器52に接続されている。
なお、SOFCモジュールは、複数のSOFCカートリッジ11(図3参照)と、これら複数のSOFCカートリッジを収納する圧力容器81とを有している。
SOFCカートリッジ11は、図3に示す通り、複数のセルスタック101と、発電室13と、燃料ガス供給室14と、燃料ガス排出室15と、酸化性ガス供給室16と、酸化性ガス排出室17とを有する。
本実施形態のSOFCカートリッジ11は、セルスタック101の長手方向で空間を仕切り燃料ガス供給室14及び燃料ガス排出室15を形成する管板82a,82b、及びセルスタック101の長手方向で空間を仕切り、管板82bとの間で酸化性ガス供給室16を形成する断熱板83b、及び管板82aとの間で酸化性ガス排出室17を形成する断熱板83aを有しており、図3に示されるように、紙面上から下に、順に燃料ガス供給室14、酸化性ガス排出室17、発電室13、酸化性ガス供給室16、燃料ガス排出室15が形成され、配置されている。
燃料ガス供給室14と燃料ガス排出室15と酸化性ガス供給室16と酸化性ガス排出室17とがこのように配置されることで、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れる構造となっている。しかし、必ずしもこの配置や構成に限定されることはなく、例えば、セルスタックの内側と外側とを平行して流れる、または、酸化性ガスがセルスタックの長手方向と直交する方向へ流れるようにしてもよい。
発電室13は、酸化性ガス供給室16と酸化性ガス排出室17との間に形成された領域である。この発電室13は、セルスタック101の燃料電池セルが配置され、燃料ガスと酸化性ガスとを電気化学的に反応させて発電を行う領域である。また、この発電室13のセルスタック101長手方向の中央部付近での温度は、燃料電池モジュールの定常運転時に、およそ800℃〜1000℃の高温雰囲気となる。
燃料ガス供給室14には、セルスタック101の一方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室15に対して開放して配置されている。この燃料ガス供給室14は、図示しない燃料ガス供給管枝から燃料ガス供給孔を介して供給される燃料ガスを、複数のセルスタック101の基体管103の内部に略均一流量で導き、複数のセルスタック101の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出室15には、セルスタック101の他方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室15に対して開放して配置されている。この燃料ガス排出室15は、複数のセルスタック101の基体管103の内部を通過して燃料ガス排出室15に供給される排燃料ガスを集約して、図示しない燃料ガス排出孔を介して燃料ガス排出枝管に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ11の構造により、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。このことにより、排酸化性ガスは、基体管103の内部を通って発電室13に供給される燃料ガスとの間で熱交換がなされ、金属材料から成る上部管板等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて酸化性ガス排出室17に供給される。また、燃料ガスは、発電室13から排出される排酸化性ガスとの熱交換により昇温され、発電室13に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に適した温度に予熱昇温された燃料ガスを発電室13に供給することができる。
以下の説明では、燃料として都市ガスをSOFC10の外部または内部で改質して使用し、酸化性ガスとして空気を使用する場合について説明するが、この場合の空気は、MGT50から供給される圧縮空気となる。又は、別に空気圧縮機を設けて空気を供給することとしても良い。
MGT50は、例えば、図1に示されるように、圧縮機51と、燃焼器52と、ガスタービン53とを備えている。なお、図中の符号54はフィルタ、55は再生熱交換器である。圧縮機51は、フィルタ54を介して導入した大気(空気)を圧縮するもので、この場合の駆動源はガスタービン53となる。圧縮機51で圧縮された圧縮空気は、燃焼器52や再生熱交換器55を介してSOFC10等へ供給される。燃焼器52は、圧縮空気の供給を受けて燃料の都市ガスを燃焼させ、高温高圧の燃焼排ガスを生成してガスタービン53へ供給する。この燃焼器52には、後述する排燃料ガス供給ライン27cと、未使用の都市ガス(燃料ガス)を供給する燃料ガス供給系統40とが接続されている。
ガスタービン53は、燃焼排ガスのエネルギーにより回転して軸出力を発生し、この軸出力を利用して圧縮機51及び図示しない発電機が駆動される。ガスタービン53で仕事をした燃焼排ガスは、再生熱交換器55で圧縮空気との熱交換により昇温させた後、煙突60から大気へと放出される。
複合発電システム1は、SOFC10及びMGT50を組み合わせて発電を行うシステムであり、燃料極109に燃料を供給する燃料供給系20及び空気極113に酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給系70を備えている。
燃料供給系20は、都市ガス供給弁(開閉弁)21を備えた都市ガス(燃料ガス)供給ライン22を備えている。また、図1には、燃料供給系20として、都市ガス供給ライン22のみを記載しているが、燃料供給系20からSOFC10に供給されるのは都市ガスに限られず、図示しないラインから供給される窒素や蒸気(水)等も含まれる。
燃料ガス排出系27は、SOFC10に供給された燃料ガスをMGT50に送給する流路である。この燃料ガス排出系27は、排燃料ブロワ(ブロワ)29を有し、SOFC10から排燃料ガスを排燃料ブロワ29により送気する排燃料ガスライン27aと、排燃料ガスライン27aを経由してMGT50と接続し、排燃料ガスライン27aの分岐点より分岐して、MGT50に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ライン27cと、排燃料ガスライン27aを経由して排燃料ガス供給ライン27cとの分岐点から分岐して、SOFC10に排燃料ガスを流通(再循環)させる再循環ライン27bとを備えている。
排燃料ブロワ29は、本実施形態においては、遠心式ブロワとして説明するが、これに限定されず、例えば、過流式ブロワであってもよい。
再循環ライン27bは、SOFC10から排出される排燃料ガスを燃料供給系20に戻す(再循環する)ための流路である。
排燃料ガス供給ライン27cは、SOFC10からMGT50の燃焼器52へ第1差圧制御弁30を介して排燃料ガスを供給する流路である。
第1差圧制御弁30は、排燃料ガス供給ライン27cの経路上であり、分岐点より下流側に設けられる。また、第1差圧制御弁30は、ブロアの上流側に配置する場合の制御弁のCv値よりも小さいCv値となる制御弁とする。
DPX(差圧計測手段)18は、差圧計測部であり、SOFC10の燃料系統と空気系統との圧力を比較演算して、その系統差圧(第1差圧)を検出して制御装置90に出力する。制御装置90は、取得した系統差圧の情報に基づいて、第1差圧制御弁30を制御して系統差圧を制御する。
図示の酸化性ガス供給系70は、MGT50の圧縮機51で圧縮され、再生熱交換器55で熱交換した圧縮空気(酸化性ガス)をSOFC10の空気極113に供給する流路である。
また、酸化性ガス排出系72は、SOFC10に供給され発電に利用された排酸化性ガスをMGT50に供給する流路であって、SOFC10とMGT50との間を連結する。
制御装置90は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。
具体的には、制御装置90は、SOFC10の発電負荷と、再循環ライン27bに流通する排燃料ガスの再循環流量を得るための排燃料ブロワ29の回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納しており、第1対応情報とSOFC10の発電負荷とに基づいて決定される回転数で、排燃料ブロワ29の回転数が調整されており、第1差圧制御弁30を制御して、SOFC10における燃料系統と空気系統との系統差圧である第1差圧を制御する。
また、制御装置90は、ブロワ回転数に応じた排燃料ブロワ29の出入口間の第2差圧と排燃料ブロワ29の風量(流量)とが対応付けられた第2対応情報を備え、排燃料ガス供給ライン27cと再循環ライン27bの分岐点から上流側のSOFC10側で生じる圧力損失(以下「圧損」ともいう)と、分岐点から下流側の燃焼器52側で生じる圧力損失と、第2対応情報とに基づいて、排燃料ガスライン27aの分岐点から再循環ライン27bと排燃料ガス供給ライン27cとに流通させる排燃料ガスの流量の配分を決定し、分岐点から再循環ライン27bへ分岐した配分流量と、再循環ライン27bの配分流量が得られるブロワ回転数の情報とに基づいて第1対応情報を生成する。
図4は、再循環ライン27bの再循環流量と、MGT50側に供給する排燃料ガスの流量との決定プロセスを説明するための図である。Nはブロワ回転数、Pは圧損、Qはブロワの風量(排燃料流量)である。
複合発電システム1の制御運転を開始する前の試験運転等において、排燃料ブロワ29の回転数を決定し、排燃料ブロワ29が駆動されると、回転数に応じたブロワ差圧(ブロワヘッド)ΔP0と流量(風量)Q0との特性を示す曲線が得られ、これを第2対応情報Bとする。第2対応情報Bで示される流量Q0は、SOFC10側の流量Q1とMGT50側の流量Q2とに分配されるものであり、それぞれに分配される流量は、SOFC10側とMGT50のそれぞれの圧損に応じて決定される。
SOFC10側で生じる流量Q1と圧損ΔP1との関係(特性X)と、MGT50側で生じる流量Q2と圧損ΔP2との関係(特性Y)とがバランスして、下記等式が成立するブロワ運転点を決定する。ここで、ΔP0=ΔP1とは、SOFC10で生じる圧損ΔP1が、排燃料ブロワ29のブロワの昇圧分の差圧ΔP0で補われる運転点であることを示している。
ΔP0(=ΔP1)、Q0(=Q1+Q2)
これにより、排燃料ブロワ29の回転数毎に運転点(b1,b2,b3・・・)が決定され、仮の第1対応情報A´となる。
回転数毎の運転点が決定されると、仮の第1対応情報A´及びSOFC10の負荷に対する所望の再循環流量(図5(b))に基づいて、負荷と、負荷に対する所望の再循環流量を得るためのブロワ回転数(図5(a))との対応付けがなされ、第1対応情報Aとして生成される。
制御装置90の記録媒体等に第2対応情報B及び第1対応情報Aが格納されており、複合発電システム1の制御運転が開始されると、再循環ライン27bに流通させる所望の再循環流量に応じた回転数の情報が第1対応情報Aから読み出され、読み出された回転数によって排燃料ブロワ29が調整される。これにより、再循環ライン27bに所望の排燃料ガスを流通させることができる。
なお、上述した排燃料ブロワ29の回転数毎の運転点は、排燃料ブロワ29本体の特性によって決まるものである。
次に、本実施形態に係る複合発電システム1の作用について図1から図5を用いて説明する。
複合発電システム1のSOFC10とMGT50との連携運転(コンバインド運転)において、燃料である都市ガスはSOFC10に投入され,燃料の化学エネルギーがSOFC10で直接電力に変換される。その後、SOFC10からの排燃料ガスはMGT50の燃焼器52に供給される。一方、フィルタ54を介して導入した(空気)はMGT50の圧縮機51で昇圧された後にSOFC10に供給され、酸化剤(酸化性ガス)として一部が使用された後、高温排熱とともに再びMGT50に送られ、空気の持つ顕熱や圧力もエネルギーとして下流のMGT50側で電力に変換されることにより、システム全体では高い発電効率を得ることが可能となる。
制御装置90には、事前の試験運転等において求められた、排燃料ブロワ29の回転数と、再循環ライン27bに流通される排燃料ガスの流量と、SOFC10の負荷とが対応付けられた第1対応情報Aが記憶媒体等に格納されている。
複合発電システム1のSOFC10が起動する段階において、再循環ライン27bに流通させる所望の排燃料ガスの流量に対応するブロワ回転数の情報(例えば、3000〔rpm〕)が、第1対応情報Aから読み出される。読み出されたブロワ回転数で、排燃料ブロワ29の回転数が調整される。
SOFC10における系統差圧(第1差圧)がDPX18で計測され、計測結果に基づいて、第1差圧制御弁30が制御され、第1差圧を所定値以下に抑制するように調整される。
また、SOFC10を定格運転させる段階において、再循環ライン27bに流通させる所望の排燃料ガスの流量に対応するブロワ回転数(例えば、10000〔rpm〕)が、第1対応情報Aから読み出され、読み出されたブロワ回転数で排燃料ブロワ29の回転数が調整される。
SOFC10における第1差圧(系統差圧)がDPX18で計測され、計測結果に基づいて、第1差圧制御弁30が制御され、第1差圧を所定値以下に抑制するように調整される。
このように、本実施形態に係る制御装置90は、SOFC10にかかる負荷見合いで排燃料ブロワ29の回転数が調整されることにより、所望の再循環流量を得られるようになっており、SOFC10の系統差圧が生じた場合には、第1差圧制御弁30を制御することによって差圧調整する。
また、第1差圧制御弁30によってSOFC10の系統差圧を調整するものであり、排燃料ブロワ29の上流側でCv値の大きな差圧制御弁による差圧制御を行わないので、排燃料ブロワ29に遠心式ブロワを用いた場合であっても、従来のように上流側に配置された差圧制御弁の影響により圧力変動を受け、ブロワ吐出流量が大きく変動することがない。
以上説明してきたように、本実施形態に係る複合発電システム1の制御装置90及び方法並びにプログラム、それを備えた複合発電システム1によれば、SOFC10とMGT50とを組み合わせた複合発電システム1の制御装置90であって、排燃料ガス供給ライン27cから再循環ライン27bに分岐する分岐点より上流側に設けられた排燃料ブロワ29が、SOFC10の発電負荷に応じた再循環流量が得られる回転数に調整されており、排燃料ガス供給ライン27cの経路上であり、再循環ライン27bに分岐する分岐点より下流側かつ燃焼器52より上流側に設けられる第1差圧制御弁30が制御され、SOFC10における燃料系統と空気系統との系統差圧である第1差圧が制御される。
このように、排燃料ブロワ29よりも上流側において差圧の制御をせず、排燃料ブロワ29の下流側に設けられるCv値が小さく制御性の高い第1差圧制御弁30を制御端として系統差圧を制御するので、排燃料ブロワ29は入口側(上流側)から受ける圧力変動が小さくなり、排燃料ブロワ29の吐出側の流量変動を抑制できる。
また、本実施形態において、再循環ライン27bに流通する排燃料ガスの流量は、排燃料ブロワ29の回転数の調整に応じてなりゆきで決まるため、厳密な流量制御はせず、再循環流量の多少の変動を許容するものである。
また、事前に求めた第1対応情報に基づいてブロワ回転数を調整して所望の再循環流量を得るようにしており、制御端は系統差圧を制御する第1差圧制御弁30のみであるため、従来のような制御干渉がなくなり、系統全体の制御性が向上する。
第1差圧の制御において、従来用いていた排燃料ブロワ上流側に配置する高価な差圧制御弁が不要となり、コストダウンに繋がる。また、再循環ライン27bに流通させる排燃料ガスの流量は、第1対応情報Aに基づいて流量に応じたブロワの回転数の調整によって決まるものであり、再循環ラインに流通する流量を計測する流量計測計を省くことができ、コストダウンに繋がる。
第2対応情報には、ブロワの回転数に応じたブロワの出入口間の第2差圧(ブロワヘッド)とブロワの風量が対応付けられており、ブロワの回転数が調整されることで第2差圧が推定できるので、ブロワヘッド計測用の差圧計も不要となる。
〔変形例〕
また、制御装置90は、SOFC10の第1差圧が所定値より大きくなった場合に、ブロワ回転数を調整して、第1差圧の調整を補完してもよい。以下に図4及び図6を用いて第1差圧に応じてブロワ回転数を制御することについて説明する。
燃料系統の内圧が上昇すると、第1差圧(燃料系統と空気系統の系統差圧)が増加する。排燃料ブロワ29のブロワ回転数を増加させると、第2差圧(ブロワ差圧)ΔP0が増加する。ここで、排燃料ブロワ29のブロワ回転数を増加させても第1差圧は、さほど増加しない。
第1差圧ΔP0が増加すると、MGT50側の圧損ΔP2も増加する。そして、MGT50側の圧損ΔP2が増加すると、MGT50側の流量Q2が増加する。
ここで、燃料供給系20からの流入流量Qinは一定であるため、MGT50側の流量Q2が増加すると、Qin<Qout(=Q2)となるため、燃料系統の内圧が低下することとなり、結果として第1差圧が低下する。
この特性を利用し、制御装置90は、SOFC10の第1差圧が所定値(例えば、9〔kPa〕)以下の場合には、第1差圧制御弁30による制御で差圧制御をするが、SOFC10の第1差圧が所定値(例えば、9〔kPa〕)より大きくなった場合には、排燃料ブロワ29のブロワ回転数を上昇(例えば、N1→N2)させ、第1差圧を低下させる。
図6は、ブロワ差圧(第2差圧)増加による系統差圧(第1差圧)の増加幅よりも、MGT50の燃焼器52側の流量増加による系統差圧(第1差圧)の低下幅の方が大きい理由を説明するための図である。
図6の点線は、排燃料ブロワ29のブロワ回転数を増加させる前の差圧変化量ΔPを示しており、図6の実線は、排燃料ブロワ29のブロワ回転数を増加させた後の差圧変化量ΔPを示している。
ブロワ回転数を増加させると、ブロワ出口における差圧は増加している。この差圧の増分(例えば、図中のe)は、MGT50側に加算されるので、MGT50の流量Q2は増加し、SOFC10の内圧は低下する。
このとき、SOFC10の燃料系統と空気系統との圧力(第1差圧)を比較演算するDPX18の第1差圧の燃料極側の計測点は、ブロワ入口圧力にほぼ等しいため、ブロワ回転数を増加させても、第1差圧の増加幅(例えば、図中のf)はSOFC10出口〜ブロワ入口までの配管圧損のみで、ごく小さい。
このように、第1差圧制御弁30での第1差圧の制御遅れが生じ、第1差圧が所定値より大きくなった場合には、排燃料ブロワ29のブロワ回転数が調整され、MGT50の燃焼器52側に圧力が逃がされ、差圧制御の遅れ発生が改善される。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1 複合発電システム(燃料電池・ガスタービン発電システム)
10 SOFC(固体酸化物形燃料電池)
21 都市ガス供給弁(開閉弁)
22 都市ガス(燃料ガス)供給ライン
27a 排燃料ガスライン
27b 再循環ライン
27c 排燃料ガス供給ライン
29 排燃料ブロワ
30 第1差圧制御弁
50 MGT(マイクロガスタービン)
51 圧縮機
52 燃焼器
90 制御装置
109 燃料極
113 空気極

Claims (6)

  1. 燃料電池と内燃機関とを組み合わせた複合発電システムの制御装置であって、
    前記複合発電システムの制御装置は、
    前記燃料電池から排燃料ガスをブロワにより送気する排燃料ガスラインと、
    前記排燃料ガスラインの分岐点より分岐して、前記内燃機関に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ラインと、
    前記分岐点より分岐して前記燃料電池に前記排燃料ガスを流通させる再循環ラインと、
    前記燃料電池における燃料系統と空気系統間の差圧を第1差圧として計測する差圧計測手段と、
    前記排燃料ガス供給ラインの経路上であり、前記分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁と、を具備し、
    前記燃料電池の発電負荷と、前記再循環ラインに流通する前記排燃料ガスの再循環流量を得るための前記ブロワの回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納しており、
    前記第1対応情報に基づき前記ブロワの回転数が制御され、前記第1差圧制御弁により、前記第1差圧を制御する複合発電システムの制御装置。
  2. 前記ブロワの回転数に応じた前記ブロワの出入口間の第2差圧と前記ブロワの風量とが対応付けられた第2対応情報を備え、
    前記分岐点から上流側の前記燃料電池までの間で生じる圧力損失と、前記分岐点から下流側の前記内燃機関までの間で生じる圧力損失と、前記第2対応情報とに基づいて、前記排燃料ガスラインの前記分岐点から前記再循環ラインと前記排燃料ガス供給ラインとに流通させる流量の配分を決定し、
    前記第1対応情報は、前記分岐点から前記再循環ラインへ分岐した配分流量と、前記再循環ラインの配分流量が得られる前記ブロワの回転数の情報とに基づいて生成される
    請求項1に記載の複合発電システムの制御装置。
  3. 前記燃料電池の前記第1差圧が所定値より大きくなった場合に、前記ブロワの回転数を調整して、前記第1差圧を調整する請求項1または請求項2に記載の複合発電システムの制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の複合発電システムの制御装置を備えた複合発電システム。
  5. 燃料電池と内燃機関とを組み合わせ、前記燃料電池から排燃料ガスをブロワにより送気する排燃料ガスラインと、前記排燃料ガスラインの分岐点より分岐して、前記内燃機関に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ラインと、前記分岐点より分岐して前記燃料電池に前記排燃料ガスを流通させる再循環ラインと、前記燃料電池における燃料系統と空気系統間の差圧を第1差圧として計測する差圧計測手段と前記排燃料ガス供給ラインの経路上であり、前記分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁と、を具備する複合発電システムの制御方法であって、
    前記燃料電池の発電負荷と、前記再循環ラインに流通する前記排燃料ガスの再循環流量を得るための前記ブロワの回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納する第1過程と、
    前記第1対応情報に基づき前記ブロワの回転数が制御され、前記第1差圧制御弁により、前記第1差圧を制御する第2過程とを有する複合発電システムの制御方法。
  6. 燃料電池と内燃機関とを組み合わせ、前記燃料電池から排燃料ガスをブロワにより送気する排燃料ガスラインと、前記排燃料ガスラインの分岐点より分岐して、前記内燃機関に排燃料ガスを供給する排燃料ガス供給ラインと、前記分岐点より分岐して前記燃料電池に前記排燃料ガスを流通させる再循環ラインと、前記燃料電池における燃料系統と空気系統間の差圧を第1差圧として計測する差圧計測手段と前記排燃料ガス供給ラインの経路上であり、前記分岐点より下流側に設けられる第1差圧制御弁と、を具備する複合発電システムの制御プログラムであって、
    前記燃料電池の発電負荷と、前記再循環ラインに流通する前記排燃料ガスの再循環流量を得るための前記ブロワの回転数の情報とを対応付けた第1対応情報を格納する第1処理と、
    前記第1対応情報に基づき前記ブロワの回転数が制御され、前記第1差圧制御弁により、前記第1差圧を制御する第2処理とをプログラムに実行させるための複合発電システムの制御プログラム。



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