JP2021128614A - 工作システム、工作機械、および、制御プログラム - Google Patents

工作システム、工作機械、および、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の工作機械に対する工具補正値の設定作業を支援する技術を提供する。【解決手段】工作システムは、第1工作機械と、第1工作機械と通信可能な第2工作機械とを備える。第1工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を含む。第1設定画面は、第1工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付ける。第1設定値は、ワークの加工時における第1工具の移動量を補正する第1補正値を含む。第2工作機械は、第2設定画面を表示可能な第2表示部を含む。第2設定画面は、第2工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付ける。第2設定値は、ワークの加工時における第2工具の移動量を補正する第2補正値を含む。第2表示部は、第1設定値の取得要求を受け付けたことに基づいて、第1工作機械から第1設定値を受信し、当該第1設定値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を表示する。【選択図】図2

Description

本開示は、複数の工作機械に対する設定作業を支援するための技術に関する。
近年、複数の工作機械で構成される工作システムが普及している。複数の工作機械を利用することで、ユーザは、ワークの加工を効率化することができる。
工作システムの一例として、特開2016−71407号公報(特許文献1)は、数値制御装置をクラウド側と工作機械側に分離する数値制御システムを開示している。より具体的には、当該数値制御システムは、クラウド側では、CNC制御、PMC制御、および表示制御用ソフトウェアを動作させ、工作機械側では、機械を動作させるためのサーボ制御、およびスピンドル制御用ソフトウェアを動作させる。CNC制御、PMC制御、および表示制御用ソフトウェアがクラウド側で管理されることで、当該数値制御システムは、各工作機械にかかるメンテナンスコストを削減する。
工作システムの他の例として、国際公開第2015/056339号(特許文献2)は、1台の工作機械の所定情報を複数の画面で一度に確認することを目的とする加工機械ラインを開示している。より具体的には、当該加工機械ラインは、複数ある工作機械のうちの例えば第1工作機械(表示器を搭載した一つの工作機械)において、その第1工作機の表示器に自身の所定情報を表示する一方、第1工作機械以外の他の第2工作機械(第1工作機以外の他の工作機械)では、その第2工作機械の表示器に自身以外の第1工作機械の所定情報を表示する。そのため、作業者は、第1工作機械を操作するに当たり、第1工作機械の表示器と、第2工作機械の表示器との両方に表示された第1工作機械の所定情報、例えば第1工作機械に関するラダー図とI/Oモニタをそれぞれの表示器から一度に確認することができる。
特開2016−71407号公報 国際公開第2015/056339号
工作機械で用いられる工具は、使用されるにつれて摩耗する。工具が摩耗すると、工作機械100が認識している刃先の位置が、加工時における実際の刃先の位置に対してずれてしまい、意図した精度でワークが加工されないことがある。これを解決するために、ワークの加工時における工具の移動量を補正する機能が工作機械に搭載されている。工作機械は、当該補正機能により、工具が摩耗している場合でも意図した精度でワークを加工することができる。以下では、ワークの加工時における工具の移動量を補正するためのパラメータを「工具補正値」ともいう。
複数の工作機械で構成される工作システムにおいては、作業者は、工作機械の前に順次移動して全ての工作機械について工具補正値を設定する必要がある。したがって、このような手間を軽減するために、複数の工作機械に対する工具補正値の設定作業を支援するための技術が望まれている。
特許文献1に開示される数値制御システムは、クラウド上に機能を集約することを目的とするものであり、工具補正値の設定作業を支援するものではない。また、特許文献2に開示される加工機械ラインは、1台の工作機械における情報を複数の画面で同時に確認するものであり、工具補正値の設定作業を支援するものではない。
本開示は上記のような点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、複数の工作機械に対する工具補正値の設定作業を支援するための技術を提供することである。
本開示の一例では、工作システムは、第1工作機械と、上記第1工作機械と通信可能な第2工作機械とを備える。上記第1工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を含む。上記第1設定画面は、上記第1工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付けるように構成されている。上記第1設定値は、ワークの加工時における上記第1工具の移動量を補正するための第1補正値を含む。上記第2工作機械は、第2設定画面を表示可能な第2表示部を含む。上記第2設定画面は、上記第2工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付けるように構成されている。上記第2設定値は、ワークの加工時における上記第2工具の移動量を補正するための第2補正値を含む。上記第2表示部は、上記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、上記第1工作機械から上記第1補正値を受信し、当該第1補正値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を表示する。
本開示の他の例では、他の工作機械と通信可能な工作機械が提供される。上記他の工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を含む。上記第1設定画面は、上記他の工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付けるように構成されている。上記第1設定値は、ワークの加工時における上記第1工具の移動量を補正するための第1補正値を含む。上記工作機械は、第2設定画面を表示可能な第2表示部を含む。上記第2設定画面は、上記工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付けるように構成されている。上記第2設定値は、ワークの加工時における上記第2工具の移動量を補正するための第2補正値を含む。上記第2表示部は、上記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、上記他の工作機械から上記第1補正値を受信し、当該第1補正値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を表示する。
本開示の他の例では、他の工作機械と通信可能な工作機械によって実行される制御プログラムが提供される。上記他の工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を備える。上記第1設定画面は、上記他の工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付けるように構成されている。上記第1設定値は、ワークの加工時における上記第1工具の移動量を補正するための第1補正値を含む。上記制御プログラムは、上記工作機械に、第2設定画面の表示指示を受け付けたことに基づいて、上記工作機械の第2表示部に上記第2設定画面を表示するステップを実行させる。上記第2設定画面は、上記工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付けるように構成されている。上記第2設定値は、ワークの加工時における上記第2工具の移動量を補正するための第2補正値を含む。上記制御プログラムは、上記工作機械に、さらに、上記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、上記他の工作機械から上記第1補正値を受信するステップと、上記受信するステップで受信した上記第1補正値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を上記第2表示部に表示するステップとを実行させる。
複数の工作機械に対する工具補正値の設定作業を支援することができる。
上面から見た工作システムを示す図である。 工作機械における工具補正値を他の工作機械から遠隔で設定する場合の処理フローを示す図である。 工具補正値の設定画面の一例である設定画面を示す図である。 変形例に従う設定画面を示す図である。 工作機械における工具補正値を情報処理装置から遠隔で設定する場合の処理フローを示す図である。 カスタムマクロを説明するための図である。 工作機械におけるマクロ変数を他の工作機械から遠隔で設定する場合の処理フローを示す図である。 マクロ変数の設定画面の一例である設定画面を示す図である。 工作機械のハードウェア構成の一例を示す模式図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.工作システム10の装置構成>
図1を参照して、実施の形態に従う工作システム10について説明する。図1は、上面から見た工作システム10を示す図である。
工作システム10は、加工前のワークを格納するストッカー40Aと、加工済みのワーク格納するストッカー40Bと、搬送装置50と、工作機械100A,100Bとを含む。
工作機械100Aおよび工作機械100Bは、同一種類の工作機械であってもよいし、異なる種類の工作機械であってもよい。工作機械100Aおよび工作機械100Bは、互いに通信可能に構成される。工作機械100Aおよび工作機械100Bは、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。一例として、工作機械100Aおよび工作機械100Bの通信規格には、EtherCAT(登録商標)、EtherNet/IP(登録商標)、CompoNet(登録商標)などの定周期型の通信規格が採用されてもよいし、EtherNET(登録商標)などの非定周期型の通信規格が採用されてもよい。
以下では、工作機械100A,100Bを特に区別しない場合には、工作機械100A,100Bのいずれか1つを工作機械100ともいう。
工作機械100は、ワークの加工機である。一例として、工作機械100は、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)を行う工作機械である。あるいは、工作機械100は、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)を行う工作機械であってもよい。また、工作機械100は、立形や横形のマシニングセンタやターニングセンタであってもよい。あるいは、工作機械100は、旋盤であってもよいし、付加加工機であってもよいし、その他の切削機械や研削機械であってもよい。さらに、工作機械は、これらを複合した複合加工機であってもよい。
搬送装置50は、ワークを搬送するための装置である。図1には、ローダーとしての搬送装置50が示されている。ローダーとしての搬送装置50は、サーボモーターなどの駆動機構によってレールRに沿って駆動される。図1の例では、搬送装置50は、ローダーに限定されない。一例として、搬送装置50は、アーム型のロボットであってもよい。
搬送装置50は、ストッカー40A、工作機械100A、工作機械100B、ストッカー40Bの順にワークWを搬送する。より具体的には、搬送装置50は、加工対象のワークWをストッカー40Aから取得し、当該ワークWを工作機械100Aに搬送する。その後、工作機械100Aは、予め設計されている加工プログラムに従ってワークWを加工する。工作機械100Aでの加工が完了すると、搬送装置50は、工作機械100Aから工作機械100BにワークWを搬送する。その後、工作機械100Bは、予め設計されている加工プログラムに従ってワークWを加工する。工作機械100Bでの加工が完了すると、搬送装置50は、工作機械100Bからストッカー40BにワークWを搬送する。これにより、ライン加工が実現される。
工作機械100Aは、操作盤130A(第1表示部)を含む。工作機械100Bは、操作盤130B(第2表示部)を含む。以下では、操作盤130A,130Bを特に区別しない場合には、操作盤130A,130Bのいずれか1つを操作盤130ともいう。
操作盤130は、ディスプレイ106と、操作キー107とを含む。ディスプレイ106は、加工に関する各種情報を表示する。ディスプレイ106は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。また、本実施形態の一例であるディスプレイ106は、タッチパネルで構成されており、工作機械100に対する各種操作をタッチ操作で受け付ける。もちろんタッチパネルでないディスプレイ106を用いてもよい。操作キー107は、複数のハードウェアキーで構成されており、工作機械100に対する各種操作を受け付ける。
なお、上述では、工作システム10が2つの工作機械100A,100Bで構成されている例について説明を行ったが、工作システム10は、3つ以上の工作機械で構成されてもよい。
また、上述では、ライン加工機としての工作システム10について説明を行ったが、工作システム10は、必ずしもライン加工機である必要はない。一例として、工作システム10は、別の場所に設置される工作機械100A,100Bで構成されてもよい。この場合、工作システム10は、ストッカー40A,40Bや搬送装置50を必ずしも備える必要はない。
<B.工具補正値の設定処理>
作業者は、ストッカー40B内に搬送された加工済みのワークWを計測器を用いて計測し、ワークWが意図した精度で加工されているか否かを確認する。意図した通りの精度でワークWが加工されていない場合には、作業者は、各工作機械についての工具補正値の設定を見直す。このとき、本実施の形態に従う工作機械100は、他の工作機械100についての工具補正値の設定を受け付けるように構成される。これにより、作業者は、各工作機械に移動する必要がなくなる。
以下では、図2を参照して、実施の形態に従う工具補正値の設定処理について説明する。図2は、工作機械100A(第1工作機械)における工具補正値を工作機械100B(第2工作機械)から遠隔で設定する場合の処理フローを示す図である。
ステップS10において、工作機械100Bは、工具補正値の設定対象の工作機械を選択する操作を受け付ける。一例として、ステップS10においては、工作機械100Aが選択されたとする。
ステップS12において、工作機械100Bは、工具補正値の取得要求を工作機械100Aに送信する。
ステップS14において、工作機械100Aは、工具補正値の取得要求を工作機械100Bから受信したことに基づいて、工作機械100Aに設定されている現在の工具補正値を工作機械100Bに送信する。
ステップS20において、工作機械100Bは、工作機械100Aから受信した工具補正値に基づいて、当該工具補正値の設定画面を構成し、当該設定画面(第3設定画面)を表示する。当該設定画面は、工作機械100Aに係る工具補正値の変更を受け付けるように構成される。工作機械100Bに表示される設定画面(第3設定画面)は、工作機械100Aに表示される工具補正値の設定画面(第1設定画面)と同じであってもよいし、異なっていてもよい。典型的には、当該第3設定画面は、当該第1設定画面の一部または全部を含む。図3は、工作機械100Bに表示される工具補正値の設定画面の一例である設定画面80を示す図である。
設定画面80は、たとえば、工作機械100Bのディスプレイ106に表示される。設定画面80は、工具補正値の設定操作を受け付けるように構成される。図3の例では、工具補正値の一例として、工具の形状を示す形状パラメータ81Aと、工具の摩耗量を示す摩耗パラメータ81Bとが示されている。
形状パラメータ81Aは、工具の形状を指定するためのパラメータである。形状パラメータ81Aが設定されることで、工作機械100は、工具の形状を把握した上でワークを加工することができる。典型的には、形状パラメータ81Aは、所定の基準点からのオフセット値として示される。形状パラメータ81Aは、たとえば、所定の基準点からのX方向における幅や、所定の基準点からのZ方向における幅や、所定の基準点からのY方向における幅や、所定の基準点からの工具の径などを含む。
摩耗パラメータ81Bは、工具の摩耗量を指定するためのパラメータである。摩耗パラメータ81Bが設定されることで、工作機械100は、工具の摩耗量を把握した上でワークを加工することができる。典型的には、摩耗パラメータ81Bは、所定の基準点からのオフセット値として示される。摩耗パラメータ81Bは、たとえば、所定の基準点からのX方向における工具の摩耗幅や、所定の基準点からのZ方向における工具の摩耗幅や、所定の基準点からのY方向における工具の摩耗幅や、所定の基準点からの工具の経方向における摩耗量などを含む。
形状パラメータ81Aおよび摩耗パラメータ81Bの各パラメータセットは、補正番号82に関連付けられる。補正番号82は、加工プログラム内で参照される。すなわち、工作機械100は、加工プログラムにおいて補正番号が指定されている場合には、当該補正番号に関連付けられているパラメータセット(形状パラメータ81Aおよび摩耗パラメータ81B)を参照する。
典型的には、設定画面80は、摩耗パラメータ81Bの変更を受け付けるように構成されるとともに、形状パラメータ81Aの変更を受け付けないように構成される。すなわち、作業者は、摩耗パラメータ81Bのみを遠隔操作で変更でき、形状パラメータ81Aについては遠隔操作で変更することはできない。工具の形状は不変であるので、形状パラメータ81Aについては、一度設定された後は変更する機会が少ない。このような変更の機会が少ない形状パラメータ81Aについて遠隔操作が禁止されることで、設定変更の誤操作を防止することができる。
ステップS22において、作業者は、ディスプレイ106に表示されている設定画面80に対して工具補正値の変更操作を行う。図3の例では、作業者は、補正番号「4」に関連付けられているX方向における摩耗パラメータを「0.000」から「0.030」に変更している。当該変更操作は、操作盤130Bのディスプレイ106に対するタッチ操作により実現されてもよいし、操作盤130Bの操作キー107に対する操作により実現されてもよい。
好ましくは、設定画面80は、予め定められた変更可能範囲内で工具補正値の設定変更を受け付ける。より具体的には、補正可能な工具補正値の各々については、下限値と上限値とが設定されている。作業者が下限値より小さい値を設定画面80に設定した場合、または、作業者が上限値より大きい値を設定画面80に設定した場合には、設定画面80は、警告を表示し、工具補正値の変更を拒否する。これにより、工具補正値の誤設定が防止される。
工具補正値の変更操作が完了すると、作業者は、設定画面80に対して変更確定操作を行う。このことに基づいて、ステップS24において、工作機械100Bは、ステップS22で設定された工具補正値を工作機械100Aに送信する。
ステップS26において、工作機械100Aは、工作機械100Bから受信した工具補正値に基づいて、工作機械100Aにおける現在の工具補正値を更新する。これにより、工作機械100Aにおける工具補正値の設定が工作機械100Bから遠隔で書き換えられる。
ステップS27において、工作機械100Aは、工具補正値の更新処理が正常に終了したことに基づいて、更新後の工具補正値を工作機械100Bに送信する。
ステップS28において、工作機械100Bは、更新後の工具補正値を工作機械100Aから受信したことに基づいて、当該更新後の工具補正値を表示する。これにより、作業者は、工具補正値が正常に更新されたことを認識できる。
ステップS30において、工作機械100Bは、工具補正値の設定対象の工作機械を選択する操作を受け付ける。一例として、ステップS30においては、工作機械100Bが選択されたとする。
ステップS32において、工作機械100Bは、自身に現在設定されている工具補正値を取得し、当該工具補正値の設定画面を操作盤130Bのディスプレイ106に表示する。操作盤130Bのディスプレイ106に表示される設定画面は、図3に示される設定画面80と同様である。
ステップS34において、工作機械100Bは、操作盤130Bのディスプレイ106に表示されている設定画面に対して工具補正値の変更操作を受け付ける。当該変更操作は、操作盤130Bのディスプレイ106に対するタッチ操作により実現されてもよいし、操作盤130Bの操作キー107に対する操作により実現されてもよい。
工具補正値の変更操作が完了すると、作業者は、工具補正値の設定画面に対して変更確定操作を行う。このことに基づいて、ステップS36において、工作機械100Bは、自身が認識している現在の工具補正値を更新する。
ステップS38において、工作機械100Bは、工具補正値の更新処理が正常に終了したことに基づいて、当該更新後の工具補正値を表示する。これにより、作業者は、工具補正値が正常に更新されたことを認識できる。
以上のように、作業者は、1台の工作機械から複数の工作機械の工具補正値の設定作業を行うことができる。そのため、作業者は、工具補正値の設定作業のために工作機械の各々の前まで移動する必要がなくなる。このような移動の手間を軽減できる効果は、管理する工作機械の台数が多いほど顕著となる。
また、工具補正値の変更箇所が多い場合には、作業者は、工具補正値を紙などにメモし、当該メモを持ち運ぶ必要がある。しかしながら、作業者は、1台の工作機械から全ての工作機械についての工具補正値の設定作業を行うことができるので、このようなメモを持ち運ぶ必要もない。
また、ワークがロボットなどで搬送される場合には、工作機械の周囲に柵が設置される。この場合、作業者は、稼働中には当該工作機械に近付けない。このような工作機械についても、作業者は、他の工作機械から遠隔で工具補正値の設定作業を行うことができ、工作システム10の稼働を停止する必要がなくなる。
なお、上述では、工作機械100Aの工具補正値の設定が工作機械100Bにおいて受け付けられる例について説明を行ったが、工作機械100Bの工具補正値の設定が工作機械100Aにおいて受け付けられてもよい。この場合、工作機械100Aの操作盤130Aは、工作機械100Bにおける工具補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、工作機械100Bから当該工具補正値を受信し、当該工具補正値の変更を受け付けるための設定画面(第4設定画面)を表示する。これにより、作業者は、工作機械100Bにおける工具補正値の変更操作を工作機械100Aから行うことができる。
また、上述では、ステップS14において、工作機械100Bについての工具補正値が工作機械100Aに送信される例について説明を行ったが、工具補正値を含む他の情報が工作機械100Aに送信されてもよい。一例として、ステップS14において、工作機械100Aで表示される工具補正値の設定画面が工作機械100Bに送信されてもよい。この場合、ステップS20において、工作機械100Bは、工作機械100Aから受信した設定画面を表示する。
また、上述では、ステップS14において、形状パラメータ81Aや摩耗パラメータ81Bなどの工具補正値が工作機械100Bに送信される例について説明を行ったが、送信されるパラメータは、これらに限定されない。一例として、ステップS14において、工作機械100Aの加工プログラムや工作機械100Aにおける加工部品数などが工作機械100Bに送信されてもよい。この場合、工作機械100Bは、受信した加工プログラムや加工部品数を表示するのみで、変更操作については受け付けない。これにより、作業者は、工作機械100Aの加工プログラムや加工部品数を工作機械100Bから確認することができる。
また、上述では、工具補正値が設定画面80に入力される例について説明を行ったが、工具補正値は、必ずしも設定画面80から入力される必要はない。一例として、工具補正値は、CSVファイルなどのファイルデータに入力されてもよい。より具体的には、ファイルデータには、工具補正値の値が工作機械別に規定されており、作業者は、ファイルデータ上で工具補正値を変更することができる。作業者は、ファイルデータの変更後、当該ファイルデータを工作機械100Bに読み込ませる。その後、工作機械100Bは、読み込んだファイルデータに基づいて、工具補正値の変更対象の工作機械に変更後の工具補正値を送信する。これにより、工作機械100の各々の工具補正値の設定が一括で行われる。
また、工具補正値は、必ずしも手動で入力される必要はない。一例として、ワークの形状を測定するための計測器が工作機械内に搭載されており、工作機械は、当該計測器の計測結果に基づいて、工具補正値を補正してもよい。この場合、工作機械は、加工後のワークに関する形状データを予め保持しておき、当該形状データと計測器の計測結果とを比較することで工具補正値を変更する。変更後の工具補正値は、対応する工作機械に送信される。これにより、工作機械の工具補正値の設定が自動で行われる。
<C.設定画面80の変形例>
次に、図4を参照して、図3に示される設定画面80の変形例について説明する。図4は、変形例に従う設定画面80Aを示す図である。
本変形例においては、作業者が実際に操作している工作機械と、遠隔操作中の工作機械とが設定画面80A上に提示される点で、上述の図3に示される設定画面80とは異なる。その他の点については上述の設定画面80と同様であるので、それらの点については、説明を繰り返さない。
以下では、工作システム10が工作機械100A〜100Dの4台で構成されており、作業者は、工作機械100Dにいる前提で説明を行う。
図4には、工作機械100Dのディスプレイ106に表示されている設定画面80Aが示されている。設定画面80Aは、遠隔操作中の工作機械を一意に特定するための識別情報を表示する。一例として、設定画面80Aは、工作機械100Aについての工具補正値の設定画面の遠隔操作中には、工作機械100Aを一意に特定するための識別情報を表示する。また、設定画面80Aは、工作機械100Bについての工具補正値の設定画面の遠隔操作中には、工作機械100Bを一意に特定するための識別情報を表示する。当該識別情報は、たとえば、工作機械名、工作機械のID(Identification)、工作機械を表わす画像、または、その他の識別子である。
図4の例では、遠隔操作中である工作機械100Bの工作機械名が設定画面80Aの表示欄83に表示されている。典型的には、工作機械名は、工作機械ごとに予め設定されており、実際の操作中の工作機械100Dは、遠隔操作中の工作機械100Bから工作機械名を取得する。作業者は、表示欄83に示される工作機械名を確認することで、遠隔操作中の工作機械を直感的に把握することができる。
また、図4の例では、工作機械100Aを表わす画像84Aと、工作機械100Bを表わす画像84Bと、工作機械100Cを表わす画像84Cと、工作機械100Dを表わす画像84Dとが設定画面80Aに表示されている。工作機械100Dは、遠隔操作中の工作機械100Aを表わす画像84Bを他の画像84A,84C,84Dに比べて強調表示する。
強調表示の方法は、任意である。一例として、遠隔操作中の工作機械を表わす画像は、他の工作機械を表わす画像とは異なる色で表示される。あるいは、遠隔操作中の工作機械を表わす画像は、他の工作機械を表わす画像よりも濃く表示される。図4の例では、遠隔操作中の工作機械100Bを表わす画像84Bが赤色で表示されている。画像84Bが強調表示されることで、作業者は、遠隔操作中の工作機械を直感的に把握することができる。
設定画面80Aの表示欄83に表示される工作機械名や、画像84B〜84Dの内で強調表示される画像は、遠隔操作される工作機械が変更される度に切り替えられる。
好ましくは、設定画面80Aは、作業者が実際に操作している工作機械(すなわち、作業者が現在いる工作機械)をさらに提示する。図4の例では、作業者が実際に操作している工作機械100Dを表わす画像84Dが青色で示されている。これにより、作業者は、遠隔操作中の工作機械だけでなく、実際に操作している工作機械も直感的に把握することができる。
<D.遠隔設定処理の変形例1>
次に、図5を参照して、遠隔設定処理の変形例1について説明する。図5は、工作機械100A,100Bにおける工具補正値を情報処理装置200から遠隔で設定する場合の処理フローを示す図である。
上述の図2の例では、工作機械100Aの工具補正値の設定操作が工作機械100Bで受け付けられていた。これに対して、本変形例では、工作機械100A,100Bの工具補正値の設定操作が情報処理装置200で受け付けられる。
情報処理装置200は、サーバー機能を有するコンピュータである。一例として、情報処理装置200は、デスクトップ型のコンピュータであってもよいし、ノート型のコンピュータであってもよいし、タブレット端末であってもよい。
より具体的な処理として、ステップS40において、情報処理装置200は、工具補正値の設定対象の工作機械を選択する操作を受け付ける。一例として、ステップS40においては、工作機械100Aが選択されたとする。これにより、情報処理装置200は、工作機械100Aにおける工具補正値の設定画面の表示指示を受け付ける。
ステップS42において、情報処理装置200は、工具補正値の取得要求を工作機械100Aに送信する。
ステップS44において、工作機械100Aは、工具補正値の取得要求を情報処理装置200から受信したことに基づいて、工作機械100Aに設定されている現在の工具補正値を情報処理装置200に送信する。
ステップS50において、情報処理装置200は、工作機械100Aから受信した工具補正値に基づいて、当該工具補正値の設定画面を構成し、当該設定画面をディスプレイ206(図10参照)に表示する。当該設定画面は、工作機械100Aに係る工具補正値の変更を受け付けるように構成される。情報処理装置200に表示される設定画面は、工作機械100Aに表示される工具補正値の設定画面と同じであってもよいし、異なっていてもよい。典型的には、情報処理装置200は、工作機械100Aに表示される工具補正値の設定画面と同じ上述の設定画面80(図3参照)を表示する。
ステップS52において、作業者は、設定画面80に対して工具補正値の変更操作を行う。当該変更操作は、操作盤130Bのディスプレイ106に対するタッチ操作により実現されてもよいし、操作盤130Bの操作キー107に対する操作により実現されてもよい。
工具補正値の変更操作が完了すると、作業者は、表示されている設定画面80に対して変更確定操作を行う。このことに基づいて、ステップS54において、情報処理装置200は、ステップS52で設定された工具補正値を工作機械100Aに送信する。
ステップS56において、工作機械100Aは、情報処理装置200から受信した工具補正値に基づいて、工作機械100Aにおける現在の工具補正値を更新する。これにより、工作機械100Aにおける工具補正値の設定が情報処理装置200から遠隔で書き換えられる。
ステップS57において、工作機械100Aは、工具補正値の更新処理が正常に終了したことに基づいて、更新後の工具補正値を情報処理装置200に送信する。
ステップS58において、情報処理装置200は、更新後の工具補正値を工作機械100Aから受信したことに基づいて、当該更新後の工具補正値を表示する。これにより、作業者は、工具補正値が正常に更新されたことを認識できる。
ステップS70において、作業者は、設定対象の工作機械の選択画面を工作機械100Bに表示し、設定対象として工作機械100Bを選択したとする。これにより、情報処理装置200は、工作機械100Bにおける工具補正値の設定画面の表示指示を受け付ける。
ステップS72において、情報処理装置200は、工具補正値の取得要求を工作機械100Bに送信する。
ステップS74において、工作機械100Bは、工具補正値の取得要求を情報処理装置200から受信したことに基づいて、工作機械100Bに設定されている現在の工具補正値を情報処理装置200に送信する。
ステップS80において、情報処理装置200は、工作機械100Bから受信した工具補正値に基づいて、当該工具補正値の設定画面を構成し、当該設定画面をディスプレイ206(図10参照)に表示する。当該設定画面は、工作機械100Bに係る工具補正値の変更を受け付けるように構成される。情報処理装置200に表示される設定画面は、工作機械100Bに表示される工具補正値の設定画面と同じであってもよいし、異なっていてもよい。典型的には、情報処理装置200は、工作機械100Bに表示される工具補正値の設定画面と同じ上述の設定画面80(図3参照)を表示する。
ステップS82において、作業者は、表示されている設定画面80に対して工具補正値の変更操作を行う。当該変更操作は、操作盤130Bのディスプレイ106に対するタッチ操作により実現されてもよいし、操作盤130Bの操作キー107に対する操作により実現されてもよい。
工具補正値の変更操作が完了すると、作業者は、設定画面80に対して変更確定操作を行う。このことに基づいて、ステップS84において、情報処理装置200は、ステップS82で設定された工具補正値を工作機械100Bに送信する。
ステップS86において、工作機械100Bは、情報処理装置200から受信した工具補正値に基づいて、工作機械100Bにおける現在の工具補正値を更新する。これにより、工作機械100Bにおける工具補正値の設定が情報処理装置200から遠隔で書き換えられる。
ステップS87において、工作機械100Bは、工具補正値の更新処理が正常に終了したことに基づいて、更新後の工具補正値を情報処理装置200に送信する。
ステップS88において、情報処理装置200は、更新後の工具補正値を工作機械100Bから受信したことに基づいて、当該更新後の工具補正値を表示する。これにより、作業者は、工具補正値が正常に更新されたことを認識できる。
<E.遠隔設定処理の変形例2>
次に、図6〜図8を参照して、遠隔設定処理の変形例2について説明する。上述では、遠隔設定操作で変更する対象の工具補正値として形状パラメータ81Aや摩耗パラメータ81Bを例に挙げて説明を行った。これに対して、本変形例では、工作機械100の加工プログラムで規定されているマクロ変数が遠隔設定操作により変更され得る。
NCプログラムなどの加工プログラムには、カスタムマクロを記述することができる。作業者は、工作機械100に対する命令をカスタムマクロとして記述することで、当該カスタムマクロを種々の加工プログラムに流用することができる。
図6は、カスタムマクロを説明するための図である。図6には、NCプログラムとしての加工プログラム324と、カスタムマクロ326とが示されている。
カスタムマクロの呼び出しは、たとえば、「G65P」で記述され、「P」の後の番号で呼び出し対象のカスタムマクロが指定される。一例として、加工プログラム324に規定されている命令325が実行された場合には、プログラム番号「9010」に対応付けられているカスタムマクロ326が呼び出される。
カスタムマクロ326は、マクロ変数を含む。マクロ変数は、「♯」で記述される。図6の例では、マクロ変数「♯1」や「♯18」がカスタムマクロ326に記述されている(破線327参照)。マクロ変数の値は、操作盤130から変更され得る。作業者は、マクロ変数を利用することで、加工プログラムの設計時において具体的な値を決める必要がなく、使用状況などに応じて後で値を設定することができる。
本変形例では、作業者は、加工プログラムに規定されるマクロ変数の値を遠隔操作により変更することができる。図7は、工作機械100Aにおけるマクロ変数を工作機械100Bから遠隔で設定する場合の処理フローを示す図である。
より具体的な処理として、ステップS100において、工作機械100Bは、マクロ変数の設定対象の工作機械を選択する操作を受け付ける。一例として、ステップS100においては、工作機械100Aが選択されたとする。
ステップS102において、工作機械100Bは、マクロ変数の取得要求を工作機械100Aに送信する。
ステップS104において、工作機械100Aは、マクロ変数の取得要求を工作機械100Bから受信したことに基づいて、工作機械100Aに現在設定されているマクロ変数を工作機械100Bに送信する。
ステップS110において、工作機械100Bは、工作機械100Aから受信したマクロ変数に基づいて、当該マクロ変数の設定画面を構成し、当該設定画面(第3設定画面)を表示する。当該設定画面は、工作機械100Aに係るマクロ変数の変更を受け付けるように構成される。工作機械100Bに表示される設定画面(第3設定画面)は、工作機械100Aに表示されるマクロ変数の設定画面(第1設定画面)と同じであってもよいし、異なっていてもよい。図8は、工作機械100Bに表示されるマクロ変数の設定画面の一例である設定画面80Bを示す図である。
設定画面80Bは、たとえば、工作機械100Bのディスプレイ106に表示される。設定画面80Bには、マクロ変数の各々に現在設定されている値が表示され、設定画面80Bは、マクロ変数の設定操作を受け付けるように構成される。
ステップS112において、作業者は、設定画面80Bに対してマクロ変数の変更操作を行う。図8の例では、作業者は、マクロ変数「♯1」の値を「10」から「20」に変更している。当該変更操作は、操作盤130Bのディスプレイ106に対するタッチ操作により実現されてもよいし、操作盤130Bの操作キー107に対する操作により実現されてもよい。
好ましくは、設定画面80Bは、予め定められた変更可能範囲内でマクロ変数の設定変更を受け付ける。より具体的には、補正可能なマクロ変数については、下限値と上限値とが設定されており、作業者が下限値より小さい値を設定画面80Bに設定した場合、または、作業者が上限値より大きい値を設定画面80Bに設定した場合には、設定画面80Bは、警告を表示し、マクロ変数の変更を拒否する。これにより、マクロ変数の誤設定が防止される。
マクロ変数の変更操作が完了すると、作業者は、設定画面80Bに対して変更確定操作を行う。このことに基づいて、ステップS114において、工作機械100Bは、ステップS112で設定されたマクロ変数を工作機械100Aに送信する。
ステップS120において、工作機械100Aは、工作機械100Bから受信したマクロ変数に基づいて、工作機械100Aにおける現在のマクロ変数を更新する。これにより、工作機械100Aにおけるマクロ変数の設定が工作機械100Bから遠隔で書き換えられる。
ステップS121において、工作機械100Aは、マクロ変数の更新処理が正常に終了したことに基づいて、更新後のマクロ変数を工作機械100Bに送信する。
ステップS122において、工作機械100Bは、更新後のマクロ変数を工作機械100Aから受信したことに基づいて、当該更新後のマクロ変数を表示する。
なお、上述では、ステップS104において、工作機械100Bについてのマクロ変数が工作機械100Aに送信される例について説明を行ったが、マクロ変数を含む他の情報が工作機械100Aに送信されてもよい。一例として、ステップS104において、工作機械100Aで表示されるマクロ変数の設定画面が工作機械100Bに送信されてもよい。この場合、ステップS110において、工作機械100Bは、工作機械100Aから受信した設定画面を表示する。
また、上述では、マクロ変数がマクロプログラムであるカスタムマクロ326で用いられている例について説明を行ったが、マクロ変数は、カスタムマクロ326以外のプログラム内でも用いられ得る。
<F.工作機械100のハードウェア構成>
図9を参照して、工作機械100のハードウェア構成について説明する。図9は、工作機械100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
工作機械100は、操作盤130と、NCユニット300とを含む。以下では、操作盤130のハードウェア構成と、NCユニット300のハードウェア構成とについて順に説明する。
(F1.操作盤130のハードウェア構成)
操作盤130は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104,105と、ディスプレイ106と、操作キー107と、補助記憶装置115とを含む。これらのコンポーネントは、バス110に接続される。
制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御装置101は、制御プログラム124やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することで操作盤130の動作を制御する。制御プログラム124は、上述の遠隔設定処理の一部を担うプログラムである。制御装置101は、制御プログラム124の実行命令を受け付けたことに基づいて、補助記憶装置115からRAM103に制御プログラム124を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム124の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス104,105には、LAN(Local Area Network)やアンテナなどが接続される。操作盤130は、通信インターフェイス104を介して情報処理装置200などの外部機器との通信を実現する。また、操作盤130は、通信インターフェイス105を介してNCユニット300との通信を実現する。
ディスプレイ106は、制御装置101などからの指令に従って、加工に関する各種情報を表示する。一例として、ディスプレイ106には、上述の設定画面80(図3参照)などが表示される。
操作キー107は、複数のハードウェアキーで構成され、操作盤130に対する各種のユーザ操作を受け付ける。押されたキーに応じた信号が制御装置101に出力される。
補助記憶装置115は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置115は、制御プログラム124などを格納する。制御プログラム124の格納場所は、補助記憶装置115に限定されず、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
なお、上述では、制御装置101、ROM102、RAM103、通信インターフェイス104,105、および補助記憶装置115などのハードウェア構成が操作盤130内に搭載されている例ついて説明を行ったが、これらのハードウェア構成は、操作盤130とは別に構成されてもよい。
(F2.NCユニット300のハードウェア構成)
引き続き図9を参照して、NCユニット300のハードウェア構成について説明する。
NCユニット300は、制御装置301と、ROM302と、RAM303と、通信インターフェイス304,305とを含む。これらのコンポーネントは、バス310に接続される。
制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御装置301は、加工プログラム324やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することでNCユニット300の動作を制御する。加工プログラム324は、ワーク加工を実現するためのプログラムである。制御装置301は、加工プログラム324の実行命令を受け付けたことに基づいて、ROM302からRAM303に加工プログラム324を読み出す。RAM303は、ワーキングメモリとして機能し、加工プログラム324の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
ROM302は、ワークの加工時における工具の移動量を補正するための設定値322や加工プログラム324などを格納する。設定値322は、加工プログラム324の実行時に参照される。設定値322は、たとえば、工具補正値322Aやマクロ変数322Bなどを含む。設定値322および加工プログラム324の格納場所は、ROM302に限定されず、制御装置301の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、RAM303、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
通信インターフェイス304,305には、LAN(Local Area Network)やアンテナなどが接続される。NCユニット300は、通信インターフェイス304を介して操作盤130などの外部機器との通信を実現する。また、NCユニット300は、通信インターフェイス305を介してワーク加工を実現するための各種駆動ユニット(たとえば、工具主軸を駆動するサーボドライバなど)との通信を実現する。
<G.情報処理装置200のハードウェア構成>
次に、図10を参照して、図5に示される情報処理装置200のハードウェア構成について説明する。図10は、情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
情報処理装置200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、入力インターフェイス207と、補助記憶装置215とを含む。これらのコンポーネントは、バス210に接続される。
制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御装置201は、制御プログラム226やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することで情報処理装置200の動作を制御する。制御プログラム226は、上述の遠隔設定処理の一部を担うプログラムである。制御装置201は、制御プログラム226の実行命令を受け付けたことに基づいて、補助記憶装置215からRAM203に制御プログラム226を読み出す。RAM203は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム226の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス204には、LAN(Local Area Network)やアンテナなどが接続される。情報処理装置200は、通信インターフェイス204を介して工作機械100などの外部機器との通信を実現する。
表示インターフェイス205には、ディスプレイ206が接続される。表示インターフェイス205は、制御装置101などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ206は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、またはその他の表示機器である。ディスプレイ206には、たとえば、上述の設定画面80などが表示される。なお、ディスプレイ206は、情報処理装置200と一体的に構成されてもよいし、情報処理装置200とは別に構成されてもよい。
入力インターフェイス207には、入力デバイス208が接続される。入力デバイス208は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザの操作を受け付けることが可能なその他の装置である。なお、入力デバイス208は、情報処理装置200と一体的に構成されてもよいし、情報処理装置200とは別に構成されてもよい。
補助記憶装置215は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置215は、制御プログラム226などを格納する。制御プログラム226の格納場所は、補助記憶装置215に限定されず、制御装置201の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM202、RAM203、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
<H.まとめ>
以上のようにして、工作機械100Bは、自身についての工具補正値の変更だけでなく、他の工作機械100Aについての工具補正値の変更を受け付けるように構成される。これにより、作業者は、工具補正値の設定作業のために工作機械100の各々の前まで移動する必要がなくなる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 工作システム、40A,40B ストッカー、50 搬送装置、80,80A,80B 設定画面、81A 形状パラメータ、81B 摩耗パラメータ、82 補正番号、83 表示欄、84A〜84D 画像、100,100A〜100D 工作機械、101,201,301 制御装置、102,202,302 ROM、103,203,303 RAM、104,105,204,304,305 通信インターフェイス、106,206 ディスプレイ、107 操作キー、110,210,310 バス、115,215 補助記憶装置、124,226 制御プログラム、130,130A,130B 操作盤、200 情報処理装置、205 表示インターフェイス、207 入力インターフェイス、208 入力デバイス、300 NCユニット、322 設定値、322A 工具補正値、322B マクロ変数、324 加工プログラム、325 命令、326 カスタムマクロ、327 破線。

Claims (9)

  1. 第1工作機械と、
    前記第1工作機械と通信可能な第2工作機械とを備え、
    前記第1工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を含み、前記第1設定画面は、前記第1工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付けるように構成されており、前記第1設定値は、ワークの加工時における前記第1工具の移動量を補正するための第1補正値を含み、
    前記第2工作機械は、第2設定画面を表示可能な第2表示部を含み、前記第2設定画面は、前記第2工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付けるように構成されており、前記第2設定値は、ワークの加工時における前記第2工具の移動量を補正するための第2補正値を含み、
    前記第2表示部は、前記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、前記第1工作機械から前記第1補正値を受信し、当該第1補正値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を表示する、工作システム。
  2. 他の工作機械と通信可能な工作機械であって、
    前記他の工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を含み、前記第1設定画面は、前記他の工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付けるように構成されており、前記第1設定値は、ワークの加工時における前記第1工具の移動量を補正するための第1補正値を含み、
    前記工作機械は、第2設定画面を表示可能な第2表示部を含み、前記第2設定画面は、前記工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付けるように構成されており、前記第2設定値は、ワークの加工時における前記第2工具の移動量を補正するための第2補正値を含み、
    前記第2表示部は、前記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、前記他の工作機械から前記第1補正値を受信し、当該第1補正値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を表示する、工作機械。
  3. 他の工作機械と通信可能な工作機械によって実行される制御プログラムであって、
    前記他の工作機械は、第1設定画面を表示可能な第1表示部を備え、前記第1設定画面は、前記他の工作機械の第1工具に係る第1設定値の変更を受け付けるように構成されており、前記第1設定値は、ワークの加工時における前記第1工具の移動量を補正するための第1補正値を含み、
    前記制御プログラムは、前記工作機械に、
    第2設定画面の表示指示を受け付けたことに基づいて、前記工作機械の第2表示部に前記第2設定画面を表示するステップを実行させ、前記第2設定画面は、前記工作機械の第2工具に係る第2設定値の変更を受け付けるように構成されており、前記第2設定値は、ワークの加工時における前記第2工具の移動量を補正するための第2補正値を含み、
    前記制御プログラムは、前記工作機械に、さらに、
    前記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、前記他の工作機械から前記第1補正値を受信するステップと、
    前記受信するステップで受信した前記第1補正値の変更を受け付けるように構成されている第3設定画面を前記第2表示部に表示するステップとを実行させる、制御プログラム。
  4. 前記第1表示部は、前記第2補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、前記第2工作機械から前記第2補正値を受信し、当該第2補正値の変更を受け付けるように構成されている第4設定画面を表示する、請求項1に記載の工作システム。
  5. 前記第2表示部は、
    前記第3設定画面の操作中には、前記第1工作機械を一意に特定するための第1識別情報を表示し、
    前記第2設定画面の操作中には、前記第2工作機械を一意に特定するための第2識別情報を表示する、請求項1または4に記載の工作システム。
  6. 前記第2表示部に表示される前記第3設定画面は、予め定められた変更可能範囲内で前記第1補正値の設定変更を受け付ける、請求項1,4,5のいずれか1項に記載の工作システム。
  7. 前記工作システムは、さらに、前記第1工作機械と、前記第2工作機械と通信可能な情報処理装置を備え、
    前記情報処理装置は、第3表示部を含み、
    前記第3表示部は、
    前記第1補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、前記第1工作機械から前記第1補正値を受信し、当該第1補正値の変更を受け付けるように構成されている設定画面を表示し、
    前記第2補正値の取得要求を受け付けたことに基づいて、前記第2工作機械から前記第2補正値を受信し、当該第2補正値の変更を受け付けるように構成されている設定画面を表示する、請求項1,4〜6のいずれか1項に記載の工作システム。
  8. 前記第1補正値は、
    前記第1工具の摩耗量を示す摩耗パラメータと、
    前記第1工具の形状を示す形状パラメータとを含み、
    前記第2表示部に表示される前記第3設定画面は、前記摩耗パラメータの変更を受け付けるように構成されるとともに、前記形状パラメータの変更を受け付けないように構成される、請求項1,4〜7のいずれか1項に記載の工作システム。
  9. 前記第1設定値は、さらに、前記第1工作機械の加工プログラムに規定されるマクロ変数を含み、
    前記第2表示部に表示される前記第3設定画面は、前記マクロ変数の変更を受け付けるように構成されている、請求項1,4〜8のいずれか1項に記載の工作システム。
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