JP2021127782A - バルブ装置及びバルブ装置の組み立て方法 - Google Patents

バルブ装置及びバルブ装置の組み立て方法 Download PDF

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浩一 丸山
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正文 吉田
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直樹 江森
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Naoto Yumisashi
直人 弓指
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Abstract

【課題】コストアップの増大を抑制可能なバルブ装置を提供する。
【解決手段】バルブ装置1は、円筒状の内周壁12を有するハウジング10と、内周壁12において空間11と連通する流体導入路20と、内周壁12において空間11と連通する流体排出路30と、流体導入路20と流体排出路30とを連通させる連通路45を有すると共に、ハウジング10の内周壁12の内半径に応じた所定の第1内半径で形成された大半径部41、第2内半径で形成された小半径部42、及び大半径部41と小半径部42とをつなぐように形成された中間部43を有する弁体40と、弁体40を空間11内で回転させる弁体回転機構と、空間11内において回転する弁体40と当接可能なシール部材60と、ハウジング10に形成された貫通孔を貫通して空間11に挿入されたシャフト70と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体の流通を制御可能なバルブ装置と、当該バルブ装置の組み立て方法に関する。
従来、様々な装置で流体が利用されている。このような流体の流通を制御すべく装置内には各種のバルブが備えられている。この種のバルブとして、例えば下記に出典を示す特許文献1に記載のものがある。
特許文献1には、複数の動作モードを伴うマルチポート・マルチモードバルブが開示されている。このマルチポート・マルチモードバルブは、少なくとも第1ポート、第2ポート、第3ポート、第4ポート、第5ポートを有し、第4ポートと第5ポートとを連通状態とした場合において、第1ポート及び第2ポートの一方を第3ポートに連通させることができるように構成されている。また、マルチポート・マルチモードバルブは、ハウジング内にアクチュエータにより回転可能なステムシェルが設けられ、当該ステムシェルと上記ポートとの間をシールするために、ポートシールが利用される。
特表2018−536128号公報
特許文献1に記載の技術のようなポートシールを用いてシールをする場合には、ポートシールをステムシェルに押し当てることによりシール性が確保される。このようなポートシールの組み付けにあってはポートシールをハウジングに押圧しながら行われるが、押圧し易くするために例えばハウジングとポートとを分割する構成をとることがある。係る場合、ガスケットや締結固定する部材(締結ねじ)等が用いられることから部品点数が増加し、コストアップの要因となる。
そこで、コストアップの増大を抑制可能なバルブ装置、及びこのようなバルブ装置の組み立て方法が求められる。
本発明に係るバルブ装置の特徴構成は、内部に円柱状の空間が形成される円筒状の内周壁を有するハウジングと、前記ハウジングに形成され、前記内周壁において前記空間と連通する流体導入路と、前記ハウジングに形成され、前記内周壁において前記空間と連通する流体排出路と、前記流体導入路と前記流体排出路とを連通させる連通路を内部に有すると共に、前記空間に収容された状態で前記空間の軸心に沿って見たときに、前記ハウジングの内周壁の内半径に応じた所定の第1内半径で形成された大半径部、前記第1内半径よりも小さい第2内半径で形成された小半径部、及び前記第1内半径以下であって前記第2内半径以上の内半径で前記大半径部と前記小半径部とをつなぐように形成された中間部を有する弁体と、前記軸心を回転軸心とし、前記弁体を前記空間内で回転させる弁体回転機構と、前記内周壁に設けられ、前記空間内において回転する前記弁体と当接可能なシール部材と、前記シール部材と前記弁体の内半径とに応じて、前記回転軸心に対してずれた状態で前記空間に収容された前記弁体の軸心を、前記回転軸心に一致させるように前記ハウジングに形成された貫通孔を貫通して前記空間に挿入されたシャフトと、を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、弁体の軸心が回転軸心に対してずれた状態で、弁体を空間に収容した後、シャフトを挿入するので、弁体をハウジングに組み付ける際にシール部材を圧縮せず(押圧せず)に組み付けることが可能となる。また、このような構成でシール部材を組み付けることで、ハウジングと流体導入路及び流体排出路の夫々とを分割して構成することがないので、シール部材を組み付けるために部品点数が増大することを防止できる。したがって、コストアップの増大を抑制することが可能となる。
また、前記弁体は、前記空間に前記弁体が収容された状態における前記貫通孔が形成された側に、前記貫通孔から離間するにつれて次第に内径が小さくなり、前記シャフトの進入を案内する案内部と、前記案内部に連通し、所定の第1内径で形成された第1内径部と、前記第1内径部に連通し、前記第1内径よりも小さい第2内径で形成された第2内径部とを有する弁体側貫通孔が前記弁体の軸心と同軸心に設けられ、前記シャフトは、前記第1内径に応じた第1外径で形成された第1外径部と、前記第1外径部と連結し、前記第2内径に応じた第2外径で形成された第2外径部とを有し、前記第2外径部の軸方向長さが、前記第1内径部の軸方向長さと前記第2内径部の軸方向長さとの和よりも長く構成されていると好適である。
このような構成とすれば、第1外径部が第1内径部に進入する前に、弁体の軸心とシャフトの回転軸心との位置ずれを所定の範囲内に収め、更にシャフトの弁体側貫通孔への進入に伴い、弁体の軸心を回転軸心に一致させることが可能となる。
また、前記弁体を前記弁体の軸心に沿って見た場合における、前記弁体の外縁部に対する前記小半径部の外縁部及び前記中間部の外縁部が占める範囲が180度であると好適である。
このような構成とすれば、弁体の摺動抵抗を低減できる。また、少なくとも大半径部と中間部との境界部分である、互いに対向する2点でシール性を向上することが可能となる。
また、前記大半径部に対する前記小半径部の縮径量が、前記シャフトにより前記弁体の軸心が前記回転軸心に一致された状態において前記大半径部が前記シール部材に当接した状態における前記シール部材のつぶれ量以上であると好適である。
このような構成とすれば、大半径部が確実にシール部材を押圧することが可能となる一方、小半径部はシール部材を押圧しない。したがって、大半径部のシール性を向上させることが可能となると共に、小半径部におけるシール部材の摩耗を抑制することができる。
また、前記空間の径方向及び前記シール部材の径方向の双方に平行な方向に沿って、前記シール部材を見た場合に、前記シール部材は、前記空間の軸心に対して傾斜した状態で設けられていると好適である。
このような構成とすれば、シール部材のハウジングへの組み付けを容易に行うことができる。また、寸法管理(公差管理)が楽になり、弁体の縮径量を小さくできる。更には、ハウジングにおいてシール部材が当接する面(シール面)とシール部材とを空間の軸心に対して傾斜させることで、シール部材を圧縮することなく組み付けることが可能となる。また、ハウジングの内周壁と弁体との間にシール部材が挟まれる状態となるので、弁体のがたつきの発生を防止できる。
また、本発明に係るバルブ装置の組み立て方法の特徴構成は、平面視において、ベースハウジングの内周壁の内半径に応じた所定の第1内半径で形成された大半径部、前記第1内半径よりも小さい第2内半径で形成された小半径部、及び前記第1内半径以下であって前記第2内半径以上の内半径で前記大半径部と前記小半径部とをつなぐように形成された中間部を有する弁体を前記ベースハウジングの内部に形成された円柱状の空間に載置する弁体載置ステップと、前記空間の軸心と前記弁体の軸心とが互いに一致しない状態で、前記空間の内周壁と前記弁体との間にシール部材を嵌め込むシール部材嵌め込みステップと、前記ベースハウジングに、締結部材を用いて前記ベースハウジングの開口部分を閉じる蓋ハウジングを締結固定する締結固定ステップと、前記蓋ハウジングに形成された貫通孔を貫通し、前記弁体における前記貫通孔側に設けられた前記貫通孔から離間するにつれて次第に内径が小さくなる案内部に案内されながら前記弁体の軸心と前記空間の軸心とを一致させるように前記弁体の軸心に沿って設けられた弁体側貫通孔にシャフトを挿入する挿入ステップと、を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、上述したバルブ装置を容易に組み立てることが可能となる。
バルブ装置の分解斜視図である。 図1におけるバルブ装置のII−II線の矢視断面図である。 図2におけるバルブ装置のIII−III線の矢視断面図である。 ハウジングにおけるシール部材の装着面を示す図である。 シャフトの挿入途中の状態を示す図である。 弁体が回転した場合のシール部材の状態を示す図である。 ポート位置を変更した場合の例を示す図である。 ポート数を変更した場合の例を示す図である。 ポート数を変更した場合の例を示す図である。
本発明に係るバルブ装置は、流体の流通状態を切り換え可能に構成される。以下、本実施形態のバルブ装置1について説明する。
図1はバルブ装置1の展開図である。図2にはバルブ装置1の組み立て後の図1のII−II線矢視断面図が示される。図3にはバルブ装置1の図2のIII−III線矢視断面図が示される。図1−図3に示されるように、バルブ装置1は、ハウジング10、流体導入路20、流体排出路30、弁体40、弁体回転機構50、シール部材60、シャフト70を備えて構成される。
ここで、理解を容易にするために、本実施形態では、特に断りがない限り、「上」は図3に示す状態でバルブ装置1の鉛直方向(垂直方向)に沿った矢印Uの方向を意味し、「下」は図3に示す状態でバルブ装置1の鉛直方向(垂直方向)に沿った矢印Dの方向を意味するものとする。
ハウジング10は内部に円柱状の空間11が形成される円筒状の内周壁12を有する。本実施形態ではハウジング10は、ベースハウジング10A及び蓋ハウジング10Bからなり、樹脂を用いて形成される。このため、内周壁12による円柱状の空間11はベースハウジング10Aに形成される。ベースハウジング10Aの内周壁12には開口部分14及び開口部分15が設けられるが、本実施形態では開口部分14及び開口部分15以外の部分による空間11は、空間11の軸心Xを中心とした均一の内径で形成される。空間11は、このような内周壁12と底面13とで囲まれる。したがって、空間11は、椀形状の壁に囲まれて構成される。ベースハウジング10Aは、底面13に対向する部分が開口しており、蓋ハウジング10Bは、この開口している部分(開口部分16)を閉じるように設けられる。蓋ハウジング10Bには、後述するシャフト70が貫通される貫通孔19が形成される。
流体導入路20は、ハウジング10に一体的に形成され、内周壁12の開口部分14において円柱状の空間11と連通する。流体導入路20は、バルブ装置1により流量が制御される流体の、バルブ装置1への導入路となる。本実施形態ではベースハウジング10Aの内周壁12に開口部分14が設けられ、この開口部分14を介して流体導入路20が空間11と連通する。本実施形態では、ベースハウジング10Aには、2つの流体導入路20が設けられる。なお、以下では2つの流体導入路20の夫々を区別する場合には、第1流体導入路21と第2流体導入路22として説明する。
流体排出路30は、ハウジング10に一体的に形成され、内周壁12の開口部分15において円柱状の空間11と連通する。流体排出路30は、バルブ装置1により流量が制御される流体の、バルブ装置1からの排出路となる。本実施形態ではベースハウジング10Aの内周壁12に、上述した開口部分14とは異なる別の開口部分15が設けられ、この開口部分15を介して流体排出路30が空間11と連通する。本実施形態では、ベースハウジング10Aには、2つの流体排出路30が設けられる。なお、以下では2つの流体排出路30の夫々を区別する場合には、第1流体排出路31と第2流体排出路32として説明する。
ここで、特に限定されるものではないが、本実施形態では開口部分14及び開口部分15は、夫々同じ内径の円形状に形成される。
弁体40は、本実施形態では、図1、図3に示されるように、球状体の上側及び下側が弁体40の軸心Yに直交する面でカットされた形状で構成されるが、特にカットせずに構成することも可能である。また、本実施形態では、弁体40はハウジング10と同様に樹脂を用いて形成され、上述したハウジング10の円柱状の空間11に収容される。
弁体40は、図2に示されるように、平面視(軸心Yに沿う方向視)が単一の内半径からなる円弧を有するのではなく(真円ではなく)、複数の内半径からなる曲線や直線を有して構成される。具体的には、弁体40は、大半径部41、小半径部42、中間部43を有する。
大半径部41は、弁体40が空間11に収容された状態で空間11の軸心Xに沿って見たときに、ハウジング10の内周壁12の内半径に応じた所定の第1内半径で形成される。「弁体40が空間11に収容された状態で空間11の軸心Xに沿って見たとき」とは、空間11に収容された状態における弁体40の平面視にあたる。上述したように、ハウジング10の内周壁12は、開口部分14及び開口部分15以外の部分は、軸心Xを中心とした均一の内径からなる。大半径部41は、軸心Xを回転軸として弁体40が回転した際に内周壁12に接しないように、内周壁12の内半径よりも小さい内半径である第1内半径で形成される。詳細は後述するが、バルブ装置1の作動時には、弁体40は軸心Xを回転軸心として回転される。特に限定されるものではないが、内周壁12の内半径と第1内半径との差異は、弁体40が軸心Xを回転軸心として回転した際に内周壁12に接しないように(摺動抵抗が生じないように)少なくとも隙間が形成される程度で良い。
本実施形態では、大半径部41は図2に示されるように、弁体40の平面視における、180度の範囲に亘って設けられる。本実施形態では、大半径部41は、弁体40の平面視において、後述する弁体40の内部に設けられる2つの連通路45のうちの一方を含むように形成される。このため、大半径部41は、3つの部分に区分けして設けられる。したがって、大半径部41は、連通路45の位置に応じて周方向の位置が設定される。
小半径部42は、第1内半径よりも小さい第2内半径で形成される。第1内半径とは大半径部41の内半径である。したがって、小半径部42は、図2に示されるように大半径部41よりも小さい内半径を有して構成される。上述したように、大半径部41は、弁体40が軸心Xを回転軸心として回転した際に内周壁12に接しないように、内周壁12との間で隙間が形成される。小半径部42と内周壁12との間には、大半径部41と内周壁12との間の隙間よりも径方向長さが長い隙間が形成される。
本実施形態では、小半径部42は図2に示されるように、弁体40の平面視において、後述する中間部43と小半径部42とが180度の範囲となるように設けられる。本実施形態では、小半径部42は、弁体40の平面視において、後述する弁体40の内部に設けられる2つの連通路45のうちの他方を含むように形成される。このため、小半径部42は、3つの部分に区分けして設けられる。したがって、小半径部42は、連通路45の位置に応じて周方向の位置が設定される。
中間部43は、第1内半径以下であって第2内半径以上の内半径で大半径部41と小半径部42とをつなぐように形成される。「第1内半径以下であって第2内半径以上の内半径」とは、中間部43の内半径が、大半径部41の第1内半径と小半径部42の第2内半径との間の内半径で形成されることを言う。ここで、大半径部41の第1内半径と小半径部42の第2内半径との間の内半径とは、単一の内半径でなく、大半径部41の第1内半径と小半径部42の第2内半径との範囲内で長さが変化する内半径である。中間部43は、平面視が滑らかな弧状で形成しても良い。すなわち、中間部43は、内半径が滑らかに除変される(徐々に変化する)ように構成しても良い。また、平面視で鋭角である鋭角部分を有するように形成しても良い。
また、「大半径部41と小半径部42とをつなぐように形成され」とは、弁体40の平面視において大半径部41と小半径部42とに亘って設けられることを意味する。本実施形態では、図2に示されるように大半径部41と小半径部42とが互いに近接する位置が2箇所ある。したがって、中間部43は、夫々の大半径部41と小半径部42とをつなぐように2箇所に設けられる。
本実施形態では、小半径部42及び中間部43は、弁体40を弁体40の軸心Yに沿って見た場合における、弁体40の外縁部に対する小半径部42の外縁部及び中間部43の外縁部が占める範囲が180度で構成される。したがって、弁体40を弁体40の軸心Yに沿って見た場合に、軸心Yに対する大半径部41の外縁部が占める角度と、軸心Yに対する小半径部42の外縁部及び中間部43の外縁部が占める角度とが互いに等しくなるように構成される。
弁体40は、流体導入路20と流体排出路30とを連通させる連通路45を内部に有する。本実施形態では、図2に示されるように、大半径部41において開口する開口部分44が弁体40の周方向に沿って2箇所に設けられる。また、これらの開口部分44は、図3に示されるように、空間11に収容された状態の弁体40における側面に設けられる。この2つの開口部分44に連通するように、連通路45が設けられる。
また、本実施形態では、小半径部42においても開口部分44が弁体40の周方向に沿って2箇所に設けられる。また、これらの開口部分44も、空間11に収容された状態の弁体40における側面に設けられる。この2つの開口部分44に連通するように、連通路45が設けられる。したがって、弁体40には、2つの連通路45が設けられる。なお、以下では2つの連通路45の夫々を区別する場合には、大半径部41に設けられた連通路45を第1連通路46として、小半径部42に設けられた連通路45を第2連通路47として説明する。
第1連通路46及び第2連通路47は夫々、弁体40を径方向に沿って貫通している。第1連通路46と第2連通路47とは連通していない。本実施形態では、弁体40の回転を制御することにより、第1連通路46を介して第1流体導入路21と第1流体排出路31とを連通させると共に、第2連通路47を介して第2流体導入路22と第2流体排出路32とを連通させる第1連通状態(図2の状態)と、第1連通路46を介して第1流体導入路21と第2流体排出路32とを連通させると共に、第2連通路47を介して第2流体導入路22と第1流体排出路31とを連通させる第2連通状態(図6の状態)とに切り換え可能に構成される。もちろん、これら以外の状態に切り換え可能に構成することも可能である。
なお、図2の第1連通状態にあっては、3つのシール部材60のうち、第1流体導入路21に設けられるシール部材60(後述する第1シール部61)だけが弁体40の大半径部41に押圧されて押しつぶされているが、第2流体導入路22と第1流体排出路31に設けられたシール部材60(第1シール部61)は弁体40の小半径部42と対向しているため押しつぶされていない。そのため、第1連通状態で第1連通路46を介して第1流体導入路21と第1流体排出路31との間に流体を流通させたときには、当該流体は第2流体導入路22に設けられたシール部材60から第2流体導入路22と第1流体排出路31とに漏出するので、第1連通状態で流体を流通させることは好ましくない。第1連通状態における弁体40の大半径部41と小半径部42との位置は、後述するバルブ装置1の組み立て時に効果的な位置である。
ただし、第1連通状態から弁体40を、軸心Yを回転軸として180度回転させると、3つのシール部材60のうち、第2流体導入路22に設けられるシール部材60(後述する第1シール部61)及び第2流体排出路32に設けられるシール部材60(後述する第1シール部61)を、弁体40の大半径部41で押圧して押しつぶすことが可能である。この状態では、第2連通路47を介して第1流体導入路21と第1流体排出路31との間に流体を流通させることができると同時に、第1連通路46を介して第2流体導入路22と第2流体排出路32との間に流体を流通させることができる。
図6の第2連通状態にあっては、3つのシール部材60のうち、第1流体導入路21に設けられるシール部材60(後述する第1シール部61)及び第2流体排出路32に設けられるシール部材60(後述する第1シール部61)が弁体40の大半径部41に押圧されて押しつぶされている。これにより、第2連通状態では、第1連通路46を介して第1流体導入路21と第2流体排出路32との間に流体を流通させることができると同時に、第2連通路47を介して第2流体導入路22と第1流体排出路31との間に流体を流通させることができる。
図3に示されるように、弁体40は、弁体40の軸心Yと同軸心に弁体側貫通孔49が設けられる。本実施形態では、弁体側貫通孔49は、案内部81、第1内径部82、第2内径部83、第3内径部84を有する。
案内部81は、空間11に弁体40が収容された状態における貫通孔19が形成された側に、貫通孔19から離間するにつれて次第に内径が小さくなるように形成され、シャフト70の進入を案内する。空間11に弁体40が収容された状態における貫通孔19が形成された側とは、空間11に弁体40が収容された状態における蓋ハウジング10B側である。このため、案内部81は、蓋ハウジング10B側の内径が蓋ハウジング10Bから離間する側の内径よりも広く形成され、図3に示される断面においてテーパー状に形成される。これにより、蓋ハウジング10B側から挿入されたシャフト70の進入を案内することが可能となる。
第1内径部82は、案内部81と連通し、所定の第1内径で形成される。すなわち、第1内径部82は案内部81における蓋ハウジング10Bから離間する側の端部と連続して設けられる。本実施形態では、第1内径部82の内径である第1内径は、案内部81における蓋ハウジング10Bから離間する側の端部の内径と同じ内径で設けられる。
第2内径部83は、第1内径部82に連通し、第1内径よりも小さい第2内径で形成される。すなわち、第2内径部83は第2内径部83における案内部81から離間する側の端部と連続して設けられる。更に、第2内径部83の内径である第2内径は、第1内径部82の第1内径よりも小さい内径で設けられる。本実施形態では、図3に示されるように、第1内径部82と第2内径部83とは、互いの内周面が弁体40の軸心方向に対して交差する交差面85により接続される。
第3内径部84は、第2内径部83に連通し、第3内径で形成される。ここで、ハウジング10の底面13には、開口部分16側に向かって突出する突出部17が形成される。第3内径は、弁体40が空間11に収容された際に、突出部17が、第3内径部84の内周面から離間した状態で収容されるように設定される。すなわち、突出部17は第3内径部84の内周面に対して隙間を有する状態で覆われる。本実施形態では、図3に示されるように、第2内径部83と第3内径部84とは、互いの内周面が弁体40の軸心方向に対して交差する交差面86により接続される。
空間11の上側は、シャフト70が貫通された蓋ハウジング10Bにより液密的に閉じられる。本実施形態では、シャフト70の先端側は突出部17の径方向中央部に設けられた穴部18に挿入され、基端側はシール部材92を介して蓋ハウジング10Bに支持される。また、蓋ハウジング10Bは、ベースハウジング10Aに対して締結部材93により締結固定される。
弁体回転機構50は、軸心Xを回転軸心Zとし、シャフト70を介して弁体40を円柱状の空間11内で回転させる。弁体回転機構50はモータを有して構成され、上位システムからの指示に応じてシャフト70を回転させる。この指示に応じて、弁体40が回転し、弁体40が上述した第1連通状態と第2連通状態とに切り換えられる。
シール部材60は、内周壁12に設けられ、空間11内において回転する弁体40と当接可能に設けられる。本実施形態では、シール部材60は弾性部材を用いて形成された第1シール部(例えばOリング)61と、樹脂を用いて形成される第2シール部(例えば樹脂リング)62とから構成される。図3に示されるように、シール部材60は、第2シール部62に第1シール部61が組み付けられ、第2シール部62が空間11の軸心X側に位置するように内周壁12と弁体40との間に設けられる。したがって、弁体40は、シール部材60の第2シール部62に対して摺動するように回転する。本実施形態では、図2に示されるように第1流体導入路21の開口部分14、第2流体導入路22の開口部分14、及び第2流体排出路32の開口部分15にシール部材60が設けられ、第1流体排出路31の開口部分15にはシール部材60は設けられない。
また、本実施形態では、空間11の径方向及びシール部材60の径方向の双方に平行な方向に沿って、シール部材60を見た場合に、シール部材60は、空間11の軸心Xに対して傾斜した状態で設けられている。空間11の径方向及びシール部材60の径方向の双方に平行な方向に沿って、シール部材60を見た場合とは、シール部材60を当該シール部材60の軸方向に沿って見た場合ではなく、例えば図3に示されるようにシール部材60を当該シール部材60の軸方向に直交する方向から見た場合である。係る場合、図3に示されるように、シール部材60は、当該シール部材60の軸方向端面と軸心Xとが互いに平行でない状態で設けられる。本実施形態では、軸心Xとシール部材60との間隔が、蓋ハウジング10B側程広く、底面13側程狭くなるように設けられる。例えば、空間11の軸心Xに対する傾きは、10度程度とすると好適である。もちろん、5度から20度程度で設定することも可能であるし、10度から15度程度で設定することも可能である。
また、本実施形態では、シール部材60を適切な位置に配置できるように、内周壁12におけるシール部材60が設けられる部位に図4に示されるようなシール部材保持機構65が設けられる。シール部材保持機構65は、上述したように空間11の軸心Xに対してシール部材60を傾斜した状態で維持する受面66を有し、受面66における底面13側は図4に示されるように円弧状部67に形成されている。円弧状部67は正面視が半円状であって、円弧状部67の上側は直線状部68が形成されている。円弧状部67と直線状部68とは、受面66に対して所定の長さ(図4における紙面奥側方向への奥行き)を有している。すなわち、受面66は、内周壁12に対して凹んだ状態で構成されており、円弧状部67と直線状部68とは内周壁12から受面66に至る上述した所定の長さで形成されている。この所定の長さは、シール部材60の軸方向長さに応じて設定すると好適である。ここで、円弧状部67の内半径中心は、開口部分14,15の軸心と一致すると良い。これにより、シール部材60を開口部分14,15と同軸心上に容易に配置することが可能となる。したがって、組み付け性を向上することができる。なお、図4にあっては、開口部分14のみを示しているが、シール部材60が設けられる開口部分15についてもシール部材保持機構65が設けられる。
シャフト70は、シール部材60と弁体40の内半径とに応じて、回転軸心Zに対してずれた状態で空間11に収容された弁体40の軸心Yを、回転軸心Zに一致させるようハウジング10に形成された貫通孔19を貫通して空間11に挿入される。ここで、上述したように弁体40は第1内半径で形成された大半径部41と第2内半径で形成された小半径部42とを有する。このため、弁体40の内半径は一様ではない。このような弁体40と内周壁12との間にシール部材60が設けられることから、ベースハウジング10Aの空間11に弁体40が載置され、且つ、シャフト70が挿入される前は、空間11の軸心Xと弁体40の軸心Yとは互いに一致しない状態となる。そこで、シャフト70は、これらの軸心Xと軸心Yとを弁体回転機構50による回転軸心Zに一致させるように、蓋ハウジング10Bに設けられた貫通孔19を介して弁体40に設けられた弁体側貫通孔49に挿入される。これにより、空間11の軸心Xと弁体40の軸心Yとを回転軸心Zに一致させることが可能となる。
図5は、シャフト70をハウジング10に挿入している途中の状態を示す側方断面図である。本実施形態では、シャフト70は、第1外径部71と第2外径部72と接続部73とを有する。第1外径部71は、第1内径部82の第1内径に応じた第1外径で形成される。第1内径に応じた第1外径とは、少なくとも第1外径部71が第1内径部82に貫通が可能な外径である。具体的には、第1外径部71の外径は、第1内径部82に第1外径部71が貫通挿入された状態において第1内径部82との間にわずかな隙間ができる「すきまばめ」となる外径とすると良い。
第2外径部72は、第2内径部83の第2内径に応じた第2外径で形成される。第2内径に応じた第2外径とは、第2外径部72が第2内径部83に貫通が可能な外径である。上述したように弁体40の軸心Yと空間11の軸心Xとはシャフト70が挿入される前にあっては互いにずれているが、軸心Xと軸心Yとが互いにずれている状態であっても、第2外径部72が第2内径部83に貫通できるように、第2外径は第2内径に対して隙間が大きくなるように設定すると良い。
なお、シャフト70の回転に応じて弁体40が回転するように、シャフト70の外周面(本実施形態では第1外径部71の外周面)に切欠部74(図1を参照)を設け、この切欠部74が弁体40の弁体側貫通孔49の内周面(本実施形態では第1内径部82の内周面)に嵌合するように構成すると良い。このため、弁体40の第1内径部82に、切欠部74と嵌合する受け部(図示しない)を設けると良い。なお、切欠部74は、シャフト70の外周面に、シャフト70の回転軸心Zと平行な面を有するように切り欠いて設けると良い。
接続部73は、第1外径部71と第2外径部72との間に設けられる。接続部73の外径は、第1外径部71側から第2外径部72側に近づくにつれて次第に小さくなるように構成される。具体的には、接続部73の第1外径部71側の端部は、第1外径部71の外径で構成され、接続部73の第2外径部72側の端部は、第2外径部72の外径で構成される。特に、接続部73における第1外径部71側は、図5に示されるように、回転軸心Zに直交する方向視が、テーパー状に形成される。このテーパー状の部分が案内部81に当接しながらシャフト70が進入することで、弁体40の軸心Yが空間11の軸心X及びシャフト70の回転軸心Zと一致することが可能となる。
また、本実施形態では、第2外径部72の軸方向長さSが、第1内径部82の軸方向長さTと第2内径部83の軸方向長さUとの和よりも長く構成されている。すなわち、以下の(1)式が成立するように構成される。
S>T+U ・・・(1)
これにより、第1外径部71が第1内径部82に進入する前に、第2外径部72が底面13から突出する突出部17の穴部18に挿入されることで、まずは、蓋ハウジング10Bの貫通孔19と穴部18とによりシャフト70の回転軸心Zを軸心Xに一致するようにシャフト70の位置を定め、更にシャフト70の弁体側貫通孔49への進入に伴い、シャフト70と弁体40とが互いに当接する部位において接続部73が案内部81を押圧して第1外径部71を第1内径部82に進入させることで、弁体40の軸心Yを回転軸心Z(軸心X)に一致させることが可能となる。
この時、弁体40は、大半径部41に対する小半径部42の縮径量が、シャフト70により弁体40の軸心Yが回転軸心Zに一致された状態において大半径部41がシール部材60に当接した状態におけるシール部材60のつぶれ量以上であると好適である。大半径部41に対する小半径部42の縮径量とは、大半径部41の第1内半径と小半径部42の第2内半径との差である。上述したように、シール部材60は、弁体40の軸心Yと空間11の軸心Xとが互いに一致した際に押しつぶされる。この時、シール部材60の第1シール部61が第2シール部62よりも押しつぶされ、この第1シール部61の押しつぶされる量が「つぶれ量」に相当し、大半径部41の第1内半径と小半径部42の第2内半径との差を、この「つぶれ量」以上とすることで、大半径部41により確実に第1シール部61を押しつぶすことが可能となる一方、小半径部42はシール部材60(第1シール部61)を押圧しない。したがって、大半径部41のシール部材60によるシール性を高めることが可能となると共に、小半径部42におけるシール部材60の摩耗を抑制することができる。
次に、バルブ装置1の組み立て方法について説明する。まず、初めに、ベースハウジング10Aの内部に形成された円柱状の空間11に弁体40を載置する。この時、弁体40の第3内径部84に突出部17が挿入されるように載置すると良い。また、大半径部41と小半径部42とが図2に示される第1連通状態となる位置で弁体40を載置すると良い。これにより、後工程で、第1シール部61のつぶれ量を最小にして3つのシール部材60を嵌め込むことができる。この工程は、組み立て方法に係る弁体載置ステップに相当する。なお、この時、空間11の軸心Xと弁体40の軸心Yとは互いに一致していなくても良い。
次に、空間11の内周壁12と弁体40との間にシール部材60を嵌め込む。上述したように、弁体40は大半径部41と小半径部42とが設けられている。シール部材60を嵌め込むにあたり、予め第1シール部61を第2シール部62に組み付けておくと良い。また、シール部材60の嵌め込み易くするために、第1連通状態となる位置で、空間11の軸心Xと弁体40の軸心Yとが互いに一致しない状態になるように、弁体40を空間11内で移動させると良い。この工程は、組み立て方法に係るシール部材嵌め込みステップに相当する。
次に、ベースハウジング10Aに、締結部材93を用いてベースハウジング10Aの開口部分を閉じる蓋ハウジング10Bを締結固定する。この工程は、組み立て方法に係る締結固定ステップに相当する。なお、この状態にあっても、空間11の軸心Xと弁体40の軸心Yとが互いに一致しない状態であって良い。
更に、蓋ハウジング10Bに形成された貫通孔19を貫通し、弁体40における貫通孔19側に設けられた貫通孔19から離間するにつれて次第に内径が小さくなる案内部81に案内されながら弁体40の軸心Yと空間11の軸心Xとを一致させるように弁体40の軸心Yに沿って設けられた弁体側貫通孔49にシャフト70を挿入する。これにより、弁体40の軸心Yと空間11の軸心Xとが互いに一致し、更にシャフト70の回転軸心Zと一致させることが可能となる。この工程は、組み立て方法に係る挿入ステップに相当する。
最後に、シャフト70が弁体回転機構50のモータにより回転可能に、弁体回転機構50のケース51を蓋ハウジング10Bに締結部材52を用いて締結固定する。この工程は、組み立て方法に係る弁体回転機構取付ステップに相当する。以上のような組み立て方法によりバルブ装置1を組み立てることが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、第2外径部72の軸方向長さSが、第1内径部82の軸方向長さTと第2内径部83の軸方向長さUとの和よりも長く構成されているとして説明したが、第2外径部72の軸方向長さSは、第1内径部82の軸方向長さTと第2内径部83の軸方向長さUとの和と等しくても良いし、短くても良い。
上記実施形態では、弁体40を弁体40の軸心Yに沿って見た場合における、弁体40の外縁部に対する小半径部42の外縁部及び中間部43の外縁部が占める範囲が180度であるとして説明したが、弁体40の外縁部に対する小半径部42の外縁部及び中間部43の外縁部が占める範囲が180度より大きくても良いし、小さくても良い。180度より大きい場合には、図2に示される第1連通状態においても、弁体40の大半径部41が第2流体導入路22に設けられたシール部材60の第1シール部61を押圧して、第2流体導入路22と第1流体排出路31との間の流体の漏出を防ぐことができる。これにより、第1連通状態において、第1連通路46を介して第1流体導入路21と第1流体排出路31との間に流体を流通させることができると同時に、第2連通路47を介して第2流体導入路22と第2流体排出路32との間に流体を流通させることができる。
上記実施形態では、大半径部41に対する小半径部42の縮径量が、シャフト70により弁体40の軸心Yが回転軸心Zに一致された状態において大半径部41がシール部材60に当接した状態におけるシール部材60のつぶれ量以上であるとして説明したが、大半径部41に対する小半径部42の縮径量は、シャフト70により弁体40の軸心Yが回転軸心Zに一致された状態において大半径部41がシール部材60に当接した状態におけるシール部材60のつぶれ量より小さくすることも可能である。
上記実施形態では、空間11の径方向及びシール部材60の径方向の双方に平行な方向に沿って、シール部材60を見た場合に、シール部材60は、空間11の軸心Xに対して傾斜した状態で設けられているとして説明したが、空間11の径方向及びシール部材60の径方向の双方に平行な方向に沿って、シール部材60を見た場合に、シール部材60は、空間11の軸心Xと平行な状態で設けることも可能である。
上記実施形態では、図2において第1流体導入路21、第2流体導入路22、第1流体排出路31、第2流体排出路32が夫々、平面視において90度毎に設けられているように図示した。例えば、第1流体導入路21、第2流体導入路22、第1流体排出路31、第2流体排出路32のうち、互いに対向する2つが直線上に並んで配置しないように構成することも可能である。すなわち、例えば図7に示されるように、平面視において、第1流体導入路21と第1流体排出路31との間の角度、及び、第2流体導入路22と第1流体排出路31との間の角度を鋭角とし、第1流体導入路21と第2流体排出路32との間の角度、及び、第2流体導入路22と第2流体排出路32との間の角度を鈍角となるように構成することも可能である。このような構成とすれば、弁体40を小型化することができるので、摺動トルクを低減でき、バルブ装置1を小型化することが可能となる。
上記実施形態では、ハウジング10に第1流体導入路21、第2流体導入路22、第1流体排出路31、第2流体排出路32が設けられる四方弁の例を挙げて説明した。しかしながら、図8に示すような三方弁や図9に示す五方弁に適用することも可能である。
上記実施形態では、弁体40の2つの連通路45の流路断面積が同様に図示したが、2つの連通路45の流路断面積は互いに異なるように構成しても良い。これにより、流路断面積を大きくした連通路45における圧損を低減することが可能となる。すなわち、圧損をより小さくしたい側の連通路45の流路断面積を大きく設定すると良い。
本発明は、流体の流通を制御可能なバルブ装置と、当該バルブ装置の組み立てに用いることが可能である。
1:バルブ装置
10:ハウジング
10A:ベースハウジング
10B:蓋ハウジング
11:空間
12:内周壁
19:貫通孔
20:流体導入路
30:流体排出路
40:弁体
41:大半径部
42:小半径部
43:中間部
45:連通路
49:弁体側貫通孔
50:弁体回転機構
60:シール部材
70:シャフト
71:第1外径部
72:第2外径部
81:案内部
82:第1内径部
83:第2内径部
S:軸方向長さ
T:軸方向長さ
U:軸方向長さ
X:軸心
Y:軸心
Z:回転軸心

Claims (6)

  1. 内部に円柱状の空間が形成される円筒状の内周壁を有するハウジングと、
    前記ハウジングに形成され、前記内周壁において前記空間と連通する流体導入路と、
    前記ハウジングに形成され、前記内周壁において前記空間と連通する流体排出路と、
    前記流体導入路と前記流体排出路とを連通させる連通路を内部に有すると共に、前記空間に収容された状態で前記空間の軸心に沿って見たときに、前記ハウジングの内周壁の内半径に応じた所定の第1内半径で形成された大半径部、前記第1内半径よりも小さい第2内半径で形成された小半径部、及び前記第1内半径以下であって前記第2内半径以上の内半径で前記大半径部と前記小半径部とをつなぐように形成された中間部を有する弁体と、
    前記軸心を回転軸心とし、前記弁体を前記空間内で回転させる弁体回転機構と、
    前記内周壁に設けられ、前記空間内において回転する前記弁体と当接可能なシール部材と、
    前記シール部材と前記弁体の内半径とに応じて、前記回転軸心に対してずれた状態で前記空間に収容された前記弁体の軸心を、前記回転軸心に一致させるように前記ハウジングに形成された貫通孔を貫通して前記空間に挿入されたシャフトと、
    を備えるバルブ装置。
  2. 前記弁体は、前記空間に前記弁体が収容された状態における前記貫通孔が形成された側に、前記貫通孔から離間するにつれて次第に内径が小さくなり、前記シャフトの進入を案内する案内部と、前記案内部に連通し、所定の第1内径で形成された第1内径部と、前記第1内径部に連通し、前記第1内径よりも小さい第2内径で形成された第2内径部とを有する弁体側貫通孔が前記弁体の軸心と同軸心に設けられ、
    前記シャフトは、前記第1内径に応じた第1外径で形成された第1外径部と、前記第1外径部と連結し、前記第2内径に応じた第2外径で形成された第2外径部とを有し、
    前記第2外径部の軸方向長さが、前記第1内径部の軸方向長さと前記第2内径部の軸方向長さとの和よりも長く構成されている請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記弁体を前記弁体の軸心に沿って見た場合における、前記弁体の外縁部に対する前記小半径部の外縁部及び前記中間部の外縁部が占める範囲が180度である請求項1又は2に記載のバルブ装置。
  4. 前記大半径部に対する前記小半径部の縮径量が、前記シャフトにより前記弁体の軸心が前記回転軸心に一致された状態において前記大半径部が前記シール部材に当接した状態における前記シール部材のつぶれ量以上である請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  5. 前記空間の径方向及び前記シール部材の径方向の双方に平行な方向に沿って、前記シール部材を見た場合に、前記シール部材は、前記空間の軸心に対して傾斜した状態で設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  6. 平面視において、ベースハウジングの内周壁の内半径に応じた所定の第1内半径で形成された大半径部、前記第1内半径よりも小さい第2内半径で形成された小半径部、及び前記第1内半径以下であって前記第2内半径以上の内半径で前記大半径部と前記小半径部とをつなぐように形成された中間部を有する弁体を前記ベースハウジングの内部に形成された円柱状の空間に載置する弁体載置ステップと、
    前記空間の軸心と前記弁体の軸心とが互いに一致しない状態で、前記空間の内周壁と前記弁体との間にシール部材を嵌め込むシール部材嵌め込みステップと、
    前記ベースハウジングに、締結部材を用いて前記ベースハウジングの開口部分を閉じる蓋ハウジングを締結固定する締結固定ステップと、
    前記蓋ハウジングに形成された貫通孔を貫通し、前記弁体における前記貫通孔側に設けられた前記貫通孔から離間するにつれて次第に内径が小さくなる案内部に案内されながら前記弁体の軸心と前記空間の軸心とを一致させるように前記弁体の軸心に沿って設けられた弁体側貫通孔にシャフトを挿入する挿入ステップと、
    を備えるバルブ装置の組み立て方法。
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