JP2021127297A - 除草用液状組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の酢酸含有除草剤より優れた除草活性、具体的には、散布後に直ちに除草効果が発揮されると共に、除草効果が長期間に亘って持続するという特性、を備えた除草用液状組成物を提供すること。【解決手段】水溶液中にて酢酸イオンを与える化合物(例えば酢酸)、リン酸イオンを与える化合物(例えばリン酸)及び/又は硝酸イオンを与える化合物(例えば硝酸)を、水に添加して、除草用液状組成物を調製した。【選択図】なし
Description
本発明は、除草用液状組成物に関するものである。
従来より、公園、園庭、宅地、駐車場、運動場、道路や法面(のり面)等における緑地管理には、除草剤が用いられている。除草剤には、除草活性、殺草スペクトラム、残効性や即効性等において優れた効果を発揮するものが求められているところ、特に近年は、環境保護や人体への安全性の確保等の観点より、環境及び人畜に対して負荷が少ない除草剤が求められている。
環境に優しく、人畜に対しても安全な除草剤としては、柑橘油や樹木精油等の天然物を使用した除草剤が知られている。例えば、特許文献1(国際公開第97/16975号)においては、テルペン及びその誘導体を含む精油を除草剤に用いることが開示されており、また特許文献2(米国特許第5753593号明細書)には、水中の草に対する除草方法として、柑橘油、パイン油及び活性剤を含む組成物を用いる方法が、開示されている。
しかしながら、樹木精油等の天然物を用いた除草剤は、環境や人畜に対する負担が少ないという利点があるものの、化学農薬と比較すると、単位面積当たりの使用量が多くなる。除草剤の使用量が多くなれば、そこに含まれる樹木精油等の天然物の使用量も必然的に多くなり、その結果、単位面積当たりの散布コストが増大するという問題がある。
その一方、食品添加物として認可されている化合物であって、除草効果を有するものとして、各種の塩、重曹、酢酸等が知られている。
先ず、各種の塩は、除草剤として非常に簡便に用いることが可能なものであるものの、除草に際しては非常に多くの量が必要であり、また、土壌に散布された塩は延々と残留するという問題(塩害)が知られている。
また、重曹(炭酸水素ナトリウム)は、食品添加物や洗浄剤として利用される無機化合物であるが、環境に優しい除草剤として利用可能であることも知られているところ、例えば特許文献3(国際公開第2004/47535号)では、重曹、シナモン及び小麦粉を含む粉状の除草剤組成物が開示されている。しかしながら、重曹を除草成分として用いるためには、大量の重曹が必要であり、コスト面において問題がある。
さらに、酢酸は、非選択性接触除草剤(植物の種類を問わず、接触した植物を枯らす除草剤)として知られており、様々な雑草の防除を目的として、芝地や住宅地の他、温室の周囲や温室内の非耕作地等に使用されている。具体的に、酢酸を含む除草剤として、特許文献4(特表2000−504340号公報)においては、酢酸とクエン酸を有効成分とする除草剤が、また特許文献5(特開2010−47489号公報)には酢酸、重曹及びクエン酸を有効成分とする除草剤が、各々、開示されている。
しかしながら、従来の、酢酸を有効成分として含有する除草剤にあっては、環境に負荷をかけないものであるものの、1)雑草の種類を問わず、除草効果があるものの、雑草の種類によっては(例えば、スギナに対しては)除草効果が劣る、2)大きく育った雑草に対しては除草効果が小さい(効果的に除草出来ない)、3)日陰の土地上の雑草に対しては、除草効果が発現するまでに時間がかかる、等の問題点が指摘されているのが現状である。
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決すべき課題とするところは、使用後、直ちに除草効果が発揮されると共に、除草効果が長期間に亘って持続する除草用液状組成物を提供することにある。
そして、本発明は、かかる課題を解決するために、酢酸イオンと共に、リン酸イオン及び/又は硝酸イオンが含有せしめられた水溶液からなる除草用液状組成物を、その要旨とするものである。
ここで、そのような本発明に従う除草用液状組成物の好ましい第一の態様においては、前記酢酸イオンが、酢酸及び/又は酢酸のアルカリ塩に由来するものである。
また、本発明の除草用液状組成物における好ましい第二の態様においては、前記リン酸イオンが、リン酸及び/又はリン酸のアルカリ塩に由来するものである。
さらに、本発明の除草用液状組成物における好ましい第三の態様においては、前記硝酸イオンが、硝酸及び/又は硝酸のアルカリ塩に由来するものである。
さらにまた、本発明の除草用液状組成物における好ましい第四の態様においては、酢酸を1〜35重量%の割合において含有するものである。
加えて、本発明の除草用液状組成物における好ましい第五の態様においては、pHが4.0未満のものである。
一方、本発明の除草用液状組成物における好ましい第六の態様においては、前記リン酸イオンに代えてポリリン酸イオンが含有せしめられている。
また、本発明の除草用液状組成物における好ましい第七の態様においては、前記ポリリン酸イオンが、一分子当たりのリン原子数が2〜12であるポリリン酸及び/又はそのアルカリ塩に由来するものである。
このように、本発明に従う除草用液状組成物にあっては、酢酸イオンと共に、リン酸イオン(又はポリリン酸イオン)及び/又は硝酸イオンが含有せしめられた水溶液にて、構成されるものであるところから、リン酸イオン等の存在により、酢酸イオンのみを含有する水溶液と比較して、より優れた除草活性を発揮するのである。即ち、本発明の除草用液状組成物は、様々な種類の雑草に対して高い除草効果を示すと共に、一回の処理(散布)で、即時に除草効果が発揮されると共に、その除草効果は長期間に亘って持続するのであり、既存の除草剤と比較すると、使用量を効果的に低減することが可能である。また、本発明の除草用液状組成物は長期間に亘って除草効果が保たれることから、散布に要する労力が大幅に軽減され、また除草コストも、従来の除草剤と比較して大幅に低減されることとなるのである。
ところで、本発明に従う除草用液状組成物は、酢酸イオンと共に、リン酸イオン(又はポリリン酸イオン)及び/又は硝酸イオンが含有せしめられた水溶液にて構成されるものである。本発明において、酢酸イオン等を与える化合物としては、水溶液中にて酢酸イオン等を与えるものであれば、特に限定されることなく使用可能である。
具体的に、水溶液中において酢酸イオンを与える化合物としては、酢酸は勿論のこと、酢酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、アミン塩等の酢酸のアルカリ塩等を、例示することが出来る。また、リン酸イオンを与える化合物としては、リン酸の他、リン酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、アミン塩等のリン酸のアルカリ塩等を、例示することが出来る。さらに、硝酸イオンを与える化合物としては、硝酸の他、硝酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、アミン塩等の硝酸のアルカリ塩等を、例示することが出来る。
また、本発明は、リン酸イオンに代えてポリリン酸イオンを含有せしめた水溶液からなる除草用液状組成物にあっても、その一つの態様とするものである。水溶液中にてポリリン酸イオンを与える化合物としては、有利には、一分子当たりのリン原子数が2〜12であるポリリン酸及び/又はそのアルカリ塩が用いられる。具体的には、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘキサポリリン酸、ペンタポリリン酸、ヘプタポリリン酸等の、一分子当たりのリン原子数が2〜12であるポリリン酸や、そのようなポリリン酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、アミン塩等のアルカリ塩を、例示することが出来る。
なお、本発明においては、例えば廃棄物の処理過程において複製する酢酸、リン酸や硝酸のように不純物を含むものであっても、本発明の目的を阻害せず、且つ環境に悪影響を与えないものであれば、使用することが可能である。
本発明の除草用液状組成物において、酢酸イオンの含有量が少なすぎると、液状組成物が十分な除草効果を発揮し得ない恐れがある一方、酢酸イオンの含有量が多すぎると、酢酸特有の刺激臭により、除草作業者の作業性を悪化させる恐れがある。このため、本発明の除草用液状組成物においては、酢酸を使用する場合、その含有割合は好ましくは1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%とされる。
また、酢酸イオンと共存せしめられるリン酸イオン(又はポリリン酸イオン)及び/又は硝酸イオンにあっては、その含有量が少なすぎると、酢酸イオンとの併用による除草効果の相乗的向上が図れ得ない恐れがあり、その一方で、リン酸イオン(又はポリリン酸イオン)及び/又は硝酸イオンの含有量が多すぎても、含有量に見合った除草効果の向上を図ることは困難である。それ故、本発明の除草用液状組成物では、リン酸イオンの供給源としてリン酸を、また硝酸イオンの供給源として硝酸を各々、使用する場合、それらリン酸及び硝酸の総量が、好ましくは5〜15重量%の割合となるように、より好ましくは7〜13重量%の割合となるように、使用されることとなる。
本発明に従う除草用液状組成物にあっては、それを構成する水溶液のpHが高すぎると、十分な除草効果を享受することが出来ない恐れがある。このため、本発明においては、除草用液状組成物を構成する水溶液のpHは、好ましくは4.0未満、より好ましくは2.5以下とされる。なお、水溶液のpHを調整するに際しては、従来より公知の酸やアルカリの中から、本発明の目的を阻害しないものを適宜に選択し、使用することが可能である。
なお、本発明の除草用液状組成物においては、酢酸を始めとする水溶液中にて酢酸イオンを与える化合物、リン酸を始めとする水溶液中にてリン酸イオンを与える化合物(又はポリリン酸を始めとする水溶液中にてポリリン酸イオンを与える化合物)、硝酸を始めとする硝酸イオンを与える化合物の他にも、本発明の目的を阻害しない限り、従来より液状の除草剤に配合されるその他の成分を含有せしめることも可能である。それらその他の成分としては、界面活性剤(分散剤)や補助剤等を例示することが出来る。
例えば、界面活性剤(分散剤)としては、アルコール硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等を挙げることが出来る。これら界面活性剤(分散剤)は、単独で使用可能であることは勿論のこと、二種以上のものを任意の割合において混合して使用することも可能である。
また、補助剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、コーンスターチ、着色剤等を挙げることが出来る。
上記したものの他、本発明の除草用液状組成物には、殺虫剤、殺菌剤や植物生長調節剤等も配合することが可能である。
本発明の除草用液状組成物は、水に、酢酸イオンを与える化合物(例えば酢酸)、リン酸イオンを与える化合物(例えばリン酸)及び/又は硝酸イオンを与える化合物(例えば硝酸)、更には必要に応じてその他の成分を添加し、混合して水溶液とすることにより、調製することが可能である。
そのようにして調製された水溶液(除草用液状組成物)は、目的の箇所を除草する際に、そのまま散布することが可能であることに加えて、農薬製剤において汎用されている固体担体に含浸させた状態で除草に用いたり、液体担体を添加した状態で除草に用いることも可能である。
本発明の除草用液状組成物について使用可能な固体担体としては、タルク、クレー、ベントナイト、カオリナイト、パイロフェライト、酸性白土、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、りん灰石、石膏、雲母、硅砂、炭酸カルシウムや軽石粉等の鉱石粉末の他、結晶性セルロース、デンプン、木片、コルク片やおがくず等の植物性固形物(粉末)、ポリ塩化ビニルや石油樹脂等の高分子化合物等を、例示することが出来る。このような固体担体に本発明の除草用液状組成物を含浸等せしめ、ペレット剤、粒剤、粉剤、重合体物質中のマイクロカプセル等の各種剤型とした状態で、除草に使用することが可能である。
また、本発明の除草用液状組成物について使用可能な液体担体としては、メタノール、エタノール、シクロヘキサノール、アミルアルコール、エチレングリコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジオキサン等のエーテル類、酢酸イソプロピルや酢酸ベンジル等のエステル類の他、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、ケロシン、鉱油等を例示することが出来る。これら液体担体に本発明の除草用液状組成物を添加し、乳剤、懸濁剤、フロアブル剤等とした状態で、除草に使用することが可能である。
このように、本発明に従う除草用液状組成物にあっては、酢酸イオンと共に、リン酸イオン(又はポリリン酸イオン)及び/又は硝酸イオンが含有せしめられた水溶液にて、構成されるものであるところから、リン酸イオン(又はポリリン酸イオン)及び/又は硝酸イオンの存在により、酢酸が有する除草活性よりも優れた除草活性、具体的には、様々な種類の雑草に対して高い除草効果を示すと共に、一回の処理(散布)で、即時に除草効果が発揮され、且つその除草効果は長期間に亘って持続することとなるのである。従って、本発明の除草用液状組成物は、既存の除草剤と比較すると、使用量を効果的に低減することが可能であり、また、長期間に亘って除草効果が保たれることから、散布に要する労力が大幅に軽減され、更には除草コストも、従来の除草剤と比較して大幅に低減されるという利点を有しているのである。
そのような優れた除草活性を有する、本発明に従う除草用液状組成物は、例えば、刈り取り後、休耕畑、樹園地、牧草地、芝生地、線路端、空き地林業地、或いは農道、畦畔、その他の農耕地に発生する広範囲の雑草を、効果的に除草することが可能である。
以下に、本発明の実施例を幾つか示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
なお、以下の実施例及び比較例に係る各液状組成物を調製するに際しては、酢酸、リン酸、硝酸及びトリポリリン酸ナトリウム(何れも富士フイルム和光純薬株式会社製)を用いた。
−実施例1−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化マグネシウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15重量%(以下、wt%とする)、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化マグネシウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15重量%(以下、wt%とする)、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−実施例2−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としてのアンモニア水を所定量、添加することにより、酢酸濃度が10wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としてのアンモニア水を所定量、添加することにより、酢酸濃度が10wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−実施例3−
酢酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化ナトリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
酢酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化ナトリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−実施例4−
酢酸、トリポリリン酸ナトリウム及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、トリポリリン酸ナトリウムの濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
酢酸、トリポリリン酸ナトリウム及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、トリポリリン酸ナトリウムの濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−実施例5−
酢酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としてのモノエタノールアミンを所定量、添加することにより、酢酸濃度が10wt%、硝酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
酢酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としてのモノエタノールアミンを所定量、添加することにより、酢酸濃度が10wt%、硝酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−実施例6−
酢酸及びリン酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が5wt%、リン酸濃度が15wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
酢酸及びリン酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が5wt%、リン酸濃度が15wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−実施例7−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が1wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.2である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が1wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.2である液状組成物を調製した。
−実施例8−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が25wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.3である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が25wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.3である液状組成物を調製した。
−実施例9−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が35wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.3である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が35wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.3である液状組成物を調製した。
−実施例10−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが1.0である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが1.0である液状組成物を調製した。
−実施例11−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.5である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが2.5である液状組成物を調製した。
−実施例12−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが4.0である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが4.0である液状組成物を調製した。
−実施例13−
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが5.6である液状組成物を調製した。
酢酸、リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、酢酸濃度が15wt%、リン酸濃度が5wt%、硝酸濃度が5wt%であって、pHが5.6である液状組成物を調製した。
−比較例1−
所定量の酢酸を水に添加することにより、酢酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
所定量の酢酸を水に添加することにより、酢酸濃度が5wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−比較例2−
所定量のリン酸を水に添加し、pH調整剤としての水酸化ナトリウムを所定量、添加することにより、リン酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
所定量のリン酸を水に添加し、pH調整剤としての水酸化ナトリウムを所定量、添加することにより、リン酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−比較例3−
所定量の硝酸を水に添加し、pH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、硝酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
所定量の硝酸を水に添加し、pH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、硝酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−比較例4−
リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、リン酸濃度が10wt%、硝酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
リン酸及び硝酸の各所定量を水に添加し、更にはpH調整剤としての水酸化カリウムを所定量、添加することにより、リン酸濃度が10wt%、硝酸濃度が10wt%であって、pHが2.4である液状組成物を調製した。
−比較例5−
所定量の酢酸を水に添加し、pH調整剤としての硫酸を所定量、添加することにより、酢酸濃度が1wt%であって、pHが2.5である液状組成物を調製した。
所定量の酢酸を水に添加し、pH調整剤としての硫酸を所定量、添加することにより、酢酸濃度が1wt%であって、pHが2.5である液状組成物を調製した。
以上の如くして調製された各液状組成物を用いて、除草試験を行った。具体的には、目視においてヒエ、メヒシバ、カラスムギ、アオビユ、シロザ及びマルバアサガオといった雑草が確認され、スギナの存在が認められない平坦地を、草刈り機で地表から5cm程度に刈り込み、その刈り込み後の地面に対して、1m2 当たり100mLの液状組成物を均一に散布した。散布から半日後、1日後、7日後、14日後及び30日後に、液状組成物を散布した部分(散布部分)を目視で観察し、以下の判定基準に従って雑草の状況を評価した。実施例及び比較例に係る各液状組成物についての評価結果を、下記表1及び表2に示す。
−判定基準−
◎:散布部分の80〜100%(面積割合。以下同じ。)において、雑草が枯れて いる。
○:散布部分の50〜80%において、雑草が枯れている。
△:散布部分の20〜50%において、雑草が枯れている。
×:散布部分の0〜20%において、雑草が枯れているか、雑草の外観が変化して いる。
−判定基準−
◎:散布部分の80〜100%(面積割合。以下同じ。)において、雑草が枯れて いる。
○:散布部分の50〜80%において、雑草が枯れている。
△:散布部分の20〜50%において、雑草が枯れている。
×:散布部分の0〜20%において、雑草が枯れているか、雑草の外観が変化して いる。
かかる表1及び表2の結果から明らかなように、本発明に従う液状組成物にあっては、散布してから短時間で除草効果が効果的に発現し、また、その除草効果は長期間に亘って持続するものであることが、認められる。
具体的には、実施例3と比較例1との対比、並びに実施例5と比較例3との対比より、酢酸イオン及び硝酸イオンを含有する液状組成物にあっては、酢酸イオン又は硝酸イオンを単独で含有する液状組成物と比較して、非常に優れた除草効果を発揮することが認められる。また、実施例6と比較例1及び比較例2との対比より、酢酸イオン及びリン酸イオンを含有する液状組成物は、酢酸イオン又はリン酸イオンを単独で含有する液状組成物と比較して、非常に優れた除草効果を発揮することが認められる。更に、実施例4の結果より、リン酸イオンに代えてポリリン酸イオン(トリポリリン酸イオン)を用いた場合にあっても、実施例1と同様に優れた除草効果を発揮することが認められる。加えて、実施例1、実施例2の結果より、酢酸イオン、リン酸イオン及び硝酸イオンを含有する液状組成物にあっては、それらイオンを単独で含有する液状組成物と比較して、非常に優れた除草効果を発揮することが認められる。更にまた、実施例10〜実施例13の結果より、本発明の除草用液状組成物においては、pHを4.0未満とすることが好ましく、2.5以下とすることがより好ましいことが、認められるのである。
Claims (8)
- 酢酸イオンと共に、リン酸イオン及び/又は硝酸イオンが含有せしめられた水溶液からなる除草用液状組成物。
- 前記酢酸イオンが、酢酸及び/又は酢酸のアルカリ塩に由来するものである請求項1に記載の除草用液状組成物。
- 前記リン酸イオンが、リン酸及び/又はリン酸のアルカリ塩に由来するものである請求項1又は請求項2に記載の除草用液状組成物。
- 前記硝酸イオンが、硝酸及び/又は硝酸のアルカリ塩に由来するものである請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の除草用液状組成物。
- 酢酸を1〜35重量%の割合において含有する請求項1に記載の除草用液状組成物。
- pHが4.0未満である請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の除草用液状組成物。
- 前記リン酸イオンに代えてポリリン酸イオンが含有せしめられている請求項1、請求項2、請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の除草用液状組成物。
- 前記ポリリン酸イオンが、一分子当たりのリン原子数が2〜12であるポリリン酸及び/又はそのアルカリ塩に由来するものである請求項7に記載の除草用液状組成物。
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JP2020021155A JP2021127297A (ja) | 2020-02-12 | 2020-02-12 | 除草用液状組成物 |
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- 2020-02-12 JP JP2020021155A patent/JP2021127297A/ja active Pending
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