JP2021126934A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Tomoya Fujimori
智也 藤森
幣彦 宮代
Shidehiko Miyashiro
幣彦 宮代
利幸 白井
Toshiyuki Shirai
利幸 白井
友哉 尾崎
Tomoya Ozaki
友哉 尾崎
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Abstract

【課題】シートを締結するための締結部が受ける荷重を抑制できる鞍乗型車両を提供することを目的とする。【解決手段】鞍乗型車両1は、シート31とクロスメンバ8とリアフェンダ71と位置規制部101を備える。シート31は第1荷重伝達部33と水平位置決め部37を備える。クロスメンバ8は、荷重受け部18と水平位置決め部19を備える。位置規制部101は、シート31とリアフェンダ51を結合し、リアフェンダ51に対してシート31が上方に移動することを規制する。位置規制部101は、弾性部材107と結合部109と締結部111を備える。弾性部材107は、シート31に支持され、弾性変形可能である。結合部109は、弾性部材107に支持される。締結部111は、結合部109とリアフェンダ71を締結する。【選択図】図24

Description

本発明は、シートを締結する締結部を備えた鞍乗型車両に関する。
特許文献1は、自動二輪車を開示する。以下では、特許文献1に記載される符号を、括弧書きで表記する。自動二輪車(1)は、シートフレーム(12)とシート(19)とボルト(45)を備える。シートフレーム(12)は、フレームブラケット(12d)を備える。シート(19)は、シートブラケット(19b)を備える。ボルト(45)は、フレームブラケット(12d)とシートブラケット(19b)を締結する。これにより、シート(19)は支持される。
特開2002−115612号公報
ライダーはシート(19)に着座する。このため、シート(19)は、ライダーから比較的に大きな荷重を受ける。ボルト(45)はシート(19)を間接的に締結する。このため、ボルト(45)は、シート(19)から荷重を受ける。ボルト(45)が受ける荷重は、比較的に大きい。
ボルト(45)が比較的に大きな荷重に耐えられるようにするため、ボルト(45)のサイズを比較的に大きくする必要がある。例えば、ボルト(45)の呼び径および呼び長さを比較的に大きくする必要がある。
ボルト(45)が比較的に大きい場合、以下のような不都合がある。例えば、ボルト(45)を設置するためのスペースを確保し難い。例えば、ボルト(45)がエアクリーナの吸気通路に設置される場合、ボルト(45)は、吸気通路における空気の流れを妨げる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、シートを締結するための締結部が受ける荷重を抑制できる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明者は、シートを締結する締結部の役割(機能)を見直した。その結果、本発明者は、シートに締結される締結部の役割(機能)を、以下のa、bに細分化できることを知見した。
a:シートの荷重を受け止めること。
b:シートを位置決めすること。
さらに、本発明者は、上記bを複数の方向によって細分化できることを知見した。例えば、上記bを、以下のb1、b2に細分化できる。
b1:水平方向においてシートを位置決めすること。
b2:上下方向においてシートを位置決めすること。
これら検討に基づく本発明は、次のような構成をとる。
すなわち、鞍乗型車両であって、
鞍乗型車両の中心を通り、車両幅方向に垂直な車両中心面の右方に配置される右シートフレームと
前記車両中心面の左方に配置される左シートフレームと、
前記右シートフレームと前記左シートフレームを連結するクロスメンバと、
前記右シートフレーム、前記左シートフレームおよび前記クロスメンバの上方に配置されるシートと、
前記シートの下方に配置される部分を含むリアフェンダと、
を備え、
前記シートは、
第1荷重伝達部と、
第1水平位置決め部と、
を備え、
前記クロスメンバは、
前記第1荷重伝達部の下方に配置され、前記第1荷重伝達部と接触し、前記シートの荷重を受ける荷重受け部と、
前記第1水平位置決め部と接触し、前記シートが前記クロスメンバに対して略水平方向に移動することを規制する第2水平位置決め部と、
を備え、
前記鞍乗型車両は、さらに、
前記シートと前記リアフェンダを結合し、前記リアフェンダに対して前記シートが上方に移動することを規制する位置規制部と、
を備え、
前記位置規制部は、
前記シートに支持され、弾性変形可能な弾性部材と、
前記弾性部材に支持される結合部と、
前記結合部と前記リアフェンダを締結する締結部と、
を備える
鞍乗型車両である。
シートは第1荷重伝達部を備える。クロスメンバは荷重受け部を備える。第1荷重伝達部は荷重受け部と接触する。荷重受け部はシートの荷重を受ける。このため、クロスメンバは、シートの荷重を好適に受けることができる。
第1荷重伝達部は荷重受け部の下方に配置される。よって、クロスメンバは、シートがクロスメンバに対して下方に移動することを好適に規制できる。
シートは第1水平位置決め部を備える。クロスメンバは第2水平位置決め部を備える。第2水平位置決め部は第1水平位置決め部と接触する。第2水平位置決め部は、シートがクロスメンバに対して略水平方向に移動することを規制する。これにより、クロスメンバは、略水平方向においてシートを位置決めできる。
鞍乗型車両は位置規制部を備える。位置規制部はシートとリアフェンダを結合する。位置規制部は、シートがリアフェンダに対して上方に移動することを規制する。なお、クロスメンバの第1荷重伝達部は、シートがクロスメンバに対して下方に移動することを規制する。したがって、位置規制部とクロスメンバ(具体的には荷重受け部)は、車両上下方向においてシートを位置決めできる。
まとめると、クロスメンバは、シートの荷重を受け止める。クロスメンバは、略水平方向においてシートを位置決めする。クロスメンバと位置規制部は、車両上下方向においてシートを位置決めする。よって、クロスメンバおよび位置規制部は、シートは好適に位置決めできる。したがって、クロスメンバと位置規制部は、シートを適切に支持できる。
クロスメンバがシートの荷重を受けるので、位置規制部が受けるシートの荷重を低減できる。
位置規制部は、弾性部材と結合部と締結部を備える。弾性部材はシートに支持される。弾性部材は弾性変形可能である。結合部は弾性部材に支持される。締結部は結合部とリアフェンダを締結する。このため、弾性部材が弾性変形することにより、結合部は弾性部材に対して移動可能である。すなわち、弾性部材が弾性変形することにより、結合部はシートに対して移動可能である。そして、弾性部材が弾性変形することにより、締結部が受ける荷重を一層低減できる。
以上のとおり、クロスメンバおよび弾性部材によって、締結部が受ける荷重を効果的に低減できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記弾性部材の弾性変形により、前記結合部は前記シートに対して車両上下方向に移動可能であることが好ましい。
仮にシートがリアフェンダに対して車両上下方向に移動した場合、弾性部材の弾性変形により、結合部がシートに対して車両上下方向に移動する。これにより、締結部が受ける荷重を効果的に抑制できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記位置規制部は、車両平面視において、前記車両中心面上に配置されることが好ましい。
位置規制部は、リアフェンダに対するシートの移動を適切に規制できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記位置規制部は、前記クロスメンバよりも後方に配置されることが好ましい。
シートの後部がリアフェンダに対して移動することを、位置規制部は効果的に規制できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記弾性部材、前記結合部および前記締結部は、前記シートの下方に配置されることが好ましい。
シートが上方に移動することを、位置規制部は効果的に規制できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記鞍乗型車両は、
前記弾性部材に支持され、前記結合部を支持するステーと、
を備え、
前記ステーは、前記弾性部材から後方に延び、
前記結合部および前記締結部は、前記弾性部材よりも後方に配置されることが好ましい。
これによれば、弾性部材が弾性変形することにより、結合部は弾性部材に対して車両上下方向に容易に移動できる。すなわち、弾性部材が弾性変形することにより、結合部はシートに対して車両上下方向に容易に移動できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記ステーは、前記弾性部材から後方かつ上方に延び、
前記結合部は、前記弾性部材よりも後方かつ上方に配置されることが好ましい。
これによれば、弾性部材が弾性変形することにより、結合部は弾性部材に対して下方に容易に移動できる。よって、仮にシートがリアフェンダに対して上方に移動した場合、締結部が受ける荷重を効果的に抑制できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記鞍乗型車両は、
前記シートに支持され、前記弾性部材を保持する保持部と、
を備え、
前記弾性部材は、筒形状を有し、貫通孔と外周面を含み、
前記保持部は、前記弾性部材の前記貫通孔に挿入され、
前記ステーは、前記弾性部材の前記外周面に接続されることが好ましい。
弾性部材は貫通孔を備える。保持部はシートに支持される。保持部は、弾性部材の貫通孔に挿入される。保持部は弾性部材を保持する。これにより、シートは、弾性部材を好適に支持できる。弾性部材は外周面を備える。ステーは、弾性部材の外周面に接続される。このため、弾性部材が弾性変形することによって、ステーは弾性部材に対して効果的に移動できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記締結部は、
前記リアフェンダに固定されるナットと、
前記ナットと結合するボルトと、
を備え、
前記ボルトは、
前記ナットと結合するネジ部と、
前記ネジ部に接続される軸部と、
前記軸部に接続される頭部と、
前記頭部と前記ネジ部の間において移動可能に、前記軸部に装着される座金と、
を備え、
前記結合部は、
板形状を有する座部と、
前記座部に形成される貫通孔と、
を備え、
前記軸部は、前記結合部の前記貫通孔に挿入され、
前記座部は、前記頭部と前記座金の間に配置され、
前記ネジ部が前記ナットと結合するとき、前記頭部は、前記座部および前記座金を前記ナットに押し付けることが好ましい。
締結部はナットとボルトとを備える。結合部は座部と貫通孔を備える。このため、締結部は結合部をリアフェンダに好適に固定できる。ボルトは、ネジ部と軸部と頭部と座金を有する。軸部は結合部の貫通孔に配置される。頭部と座金は結合部の座部を挟む。ネジ部がナットと結合するとき、頭部は座部を好適にナットに押し付ける。このため、締結部は、結合部をリアフェンダに一層好適に固定できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記ネジ部は、前記座金の貫通孔よりも大きな外径を有し、
前記結合部の前記貫通孔は、前記座部の周縁に対して開放される切り欠き孔であることが好ましい。
ネジ部が座金の貫通孔よりも大きな外径を有する。このため、座金が軸部から外れることを好適に防止できる。よって、ボルトをナットに容易に着脱できる。座部は、頭部と座金の間に配置される。このため、ボルトがボルトの軸心方向に移動しても、軸部が結合部の貫通孔から抜けない。したがって、ボルトがボルトの軸心方向に移動しても、ボルトは結合部から離脱しない。よって、締結部は、結合部をリアフェンダに容易に着脱できる。結合部の貫通孔は切り欠き孔である。このため、座金が軸部に装着された状態で、結合部の貫通孔に軸部を容易に挿入できる。さらに、座金が軸部に装着された状態で、結合部の貫通孔から軸部を容易に離脱させることができる。
上述した鞍乗型車両において、
前記結合部の前記貫通孔は、長孔であることが好ましい。
仮にシート、リアフェンダおよび位置規制部の少なくともいずれかが寸法誤差を含んでいる場合であっても、締結部は結合部をリアフェンダに適切に締結できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記締結部は、前記シートの下方に配置され、
前記頭部は、前記ナットの上方に配置され、
前記シートは、
前記頭部の上方に配置される貫通孔と、
備えることが好ましい。
シートの貫通孔を通じて、ボルトの頭部に容易にアクセスできる。よって、ボルトをナットに容易に着脱できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記シートの前記貫通孔は、前記頭部の外径よりも大きな内径を有し、
前記頭部の少なくとも一部は、前記シートの前記貫通孔の内部に配置されることが好ましい。
シートの貫通孔は、頭部の外径よりも大きな内径を有する。このため、頭部に容易にアクセスできる。頭部の少なくとも一部は、シートの貫通孔の内部に配置される。このため、頭部に一層容易にアクセスできる。
上述した鞍乗型車両において、
前記シートの前記貫通孔は、略水平方向における前記頭部の移動可能な範囲を制限することにより、前記軸部が前記結合部の前記貫通孔から離脱することを規制することが好ましい。
具体的には、シートの貫通孔は、略水平方向における頭部の移動可能な範囲を、シートの貫通孔の内部に制限する。そして、略水平方向における頭部の移動可能な範囲を制限することによって、軸部が結合部の貫通孔から離脱することを規制する。これにより、ボルトが結合部から離脱することを好適に防止できる。よって、締結部は、結合部をリアフェンダに容易に着脱できる。
上述した鞍乗型車両において、
前記ボルトは、
前記ネジ部に接続される先端部と、
を備え、
前記先端部は、前記ネジ部の外径よりも小さい外径を有し、前記ネジ部を前記ナットに導くことが好ましい。
ボルトは先端部を備えるので、ネジ部をナットに容易に差し込むことができる。よって、ボルトをナットに一層容易に着脱できる。
本発明に係る鞍乗型車両によれば、シートを締結する締結部が受ける荷重を抑制できる。
実施形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。 鞍乗型車両の後部の左側面図である。 鞍乗型車両の後部の右側面図である。 鞍乗型車両の平面図である。 鞍乗型車両の背面図である。 鞍乗型車両の後部の平面図である。 鞍乗型車両の後部の平面図である。 鞍乗型車両の後部の左側面図である。 車両中心面に沿う断面図である。 図8のX−X線に沿う断面図である。 図2におけるXI−XI線に沿う断面図である。 図2におけるXII−XII線に沿う断面図である。 図3におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。 シートフレームとクロスメンバとバーの斜視図である。 クロスメンバの背面図である。 シートの底部の斜視図である。 シートの底面図である。 エアクリーナとリアフェンダの平面図である。 図8のXIX−XIX線に沿う断面図である。 リアフェンダの側面図である。 図9のXXI−XXI線に沿う断面図である。 図9のXXII−XXII線に沿う断面図である。 図19のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。 車両中心面に沿う位置規制部の断面図である。 ステーの斜視図である。 結合部をリアフェンダに締結するボルトの詳細図である。 クロスメンバの背面図である。 右孔の軸心から見たクロスメンバの斜視図である。 図9のXXIX−XXIX線に沿う断面図である。 図9のXXX−XXX線に沿う断面図である。 図9のXXXI−XXXI線に沿う断面図である。 図9のXXXII−XXXII線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る鞍乗型車両1について説明する。
1.鞍乗型車両1の概略構成
図1は、実施形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。
図1は、鞍乗型車両1の前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zを示す。前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zは、鞍乗型車両1に乗車した運転者(ライダーともいう)を基準として定義される。前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zは互いに直交する。前後方向Xおよび幅方向Yは、水平である。上下方向Zは、鉛直である。
「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「右方」、「左方」はそれぞれ、鞍乗型車両1に乗車した運転者にとっての「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「右方」、「左方」を意味する。本明細書において特に断らない限り、「前方」および「後方」は、前後方向Xと平行な方向のみならず、前後方向Xに近い方向も含む。前後方向Xと近い方向は、例えば前後方向Xとのなす角度が45度以下の方向である。同様に、特に断らない限り、「右方」および「左方」は、幅方向Yと平行な方向のみならず、幅方向Yに近い方向も含む。特に断らない限り、「上方」および「下方」は、上下方向Zと平行な方向のみならず、上下方向Zに近い方向も含む。各図では、参考として、前、後、上、下、右、左を適宜に示す。
本明細書において、配置を説明する各表現は、それぞれ、以下の意味を有するものとする。以下では、幅方向Yを例に採って説明するが、前後方向Xおよび上下方向Zについても同様である。
「部材MAは部材MBよりも右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定し、前後方向Xおよび上下方向Zにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定しない。本表現の場合、部材MAが車両側面視において部材MBと重なってもよいし、重ならなくてもよい。
見る方向の言及を伴わない「部材MAは部材MBの右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材MBに対する部材MAの位置と、前後方向Xにおける部材MBに対する部材MAの位置と、上下方向Zにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定する。本表現は、部材MAは部材MBよりも右方/左方に配置され、かつ、部材MAの少なくとも一部は、車両側面視において、部材MBの少なくとも一部と重なることを意味する。
「部材MAは、車両平面視において、部材MBの右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材MBに対する部材MAの位置と、前後方向Xにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定し、上下方向Zにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定しない。本表現は、部材MAは部材MBよりも右方/左方に配置され、部材MAの前端は部材MBの後端よりも前方に位置し、かつ、部材MAの後端は部材MBの前端よりも後方に位置することを意味する。
「部材MAは、車両正面視において、部材MBの右方/左方に配置される」との表現は、幅方向Yにおける部材MBに対する部材MAの位置と、上下方向Zにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定し、前後方向Xにおける部材MBに対する部材MAの位置を規定しない。本表現は、部材MAは部材MBよりも右方/左方に配置され、部材MAの上端は部材MBの下端よりも上方に位置し、かつ、部材MAの下端は部材MBの上端よりも下方に位置することを意味する。
鞍乗型車両1は、例えばオフロード型の車両である。鞍乗型車両1は、例えばデュアルパーパス(dual purpose)車両である。鞍乗型車両1は、デュアルスポーツモーターサイクル(dual-sport motorcycle)とも呼ばれる。
鞍乗型車両1は車体フレーム2を備える。図1は、車体フレーム2の一部を破線で示す。車体フレーム2は、メインフレーム3とダウンフレーム4を備える。メインフレーム3は、車両側面視において、後方かつ下方に延びる。ダウンフレーム4は、車両側面視において、メインフレーム3の下方に配置される。ダウンフレーム4も、車両側面視において、後方かつ下方に延びる。メインフレーム3の後部は、ダウンフレーム4の後部と接続される。車体フレーム2は、さらに、不図示のヘッドパイプを備える。ヘッドパイプは、メインフレーム3の前部およびダウンフレーム4の前部に接続される。
車体フレーム2は、シートフレーム6とバックステー7とクロスメンバ8を備える。シートフレーム6とバックステー7とクロスメンバ8は、車両側面視において、メインフレーム6の後方に配置される。シートフレーム6およびバックステー7は、メインフレーム3に支持される。シートフレーム6は、車両側面視において、メインフレーム3から後方に延びる。バックステー7は、車両側面視において、シートフレーム6の下方に配置される。バックステー7は、車両側面視において、メインフレーム3から後方かつ上方に延びる。シートフレーム6は、バックステー7の後端に接続される。クロスメンバ8は、シートフレーム6に接続される。クロスメンバ8は、車両側面視において、シートフレーム6から上方に延びる。
鞍乗型車両1は、ステアリング装置21を備える。ステアリング装置21は、車体フレーム2(具体的にはヘッドパイプ)に支持される。ステアリング装置21は、車体フレーム2(具体的にはヘッドパイプ)に対して、回転可能である。ステアリング装置21は、ハンドル21aと前車軸21bとフロントサスペンション21cを備える。ハンドル21aは、ステアリング装置21の上部に配置される。前車軸21bは、車両側面視において、ハンドル21aの下方かつ前方に配置される。フロントサスペンション21cは、ハンドル21aと前車軸21bを連結する。フロントサスペンション21cは、車両側面視において、下方かつ前方に延びる。鞍乗型車両1の運転者は、ハンドル21aを握る。ハンドル21aの操作によって、ステアリング装置21が車体フレーム2に対して回転する。
鞍乗型車両1は前輪22を備える。前輪22は前車軸21bに支持される。ステアリング装置21が車体フレーム2に対して回転することによって、前輪22の向きが変わる。さらに、前輪22は前車軸21b回りに回転可能である。
鞍乗型車両1は、燃料タンク23とエンジン24を備える。燃料タンク23は、燃料を貯留する。燃料タンク23は、燃料タンク本体23aとタンクキャップ23bを備える。タンクキャップ23bは、燃料タンク本体23aの上部に取り付けられる。エンジン24は、燃料を燃焼させて、鞍乗型車両1を走行させるための動力を発生する。燃料タンク23およびエンジン24は、車両側面視において、ダウンフレーム4の上方に配置される。エンジン24は、車両側面視において、メインフレーム3の下方に配置される。エンジン24は、車両側面視において、燃料タンク23の下方に配置される。燃料タンク23およびエンジン24は、車両側面視において、ステアリング装置21および前輪22よりも後方に配置される。燃料タンク23およびエンジン24は、車両側面視において、メインフレーム3の後部よりも前方に配置される。燃料タンク23およびエンジン24は、車体フレーム2に支持される。例えば、燃料タンク23は、メインフレーム3に支持される。例えば、エンジン24は、メインフレーム3およびダウンフレーム4に支持される。エンジン24は、車体フレーム2に固定される。エンジン24は、車体フレーム2に対して揺動しない。
鞍乗型車両1はピボット軸25とスイングアーム26と後車軸27と後輪28とチェーン29を備える。ピボット軸25はメインフレーム3の後部に支持される。ピボット軸25は、燃料タンク23およびエンジン24よりも後方に配置される。ピボット軸25は、例えば、バックステー7よりも低い位置に配置される。但し、これに限られない。ピボット軸25は、バックステー7の前端と同等以上の高さに配置されてされてもよい。スイングアーム26はピボット軸25に支持される。スイングアーム26はピボット軸25から後方に延びる。スイングアーム26はピボット軸25回りに揺動可能である。後車軸27はスイングアーム26の後部に支持される。後輪28は後車軸27に支持される。後輪28は後車軸27回りに回転可能である。チェーン29は、エンジン24の動力を後輪28に伝達する。すなわち、エンジン24は、チェーン29を介して、後輪28を後車軸27回りに回転させる。
鞍乗型車両1はシート31を備える。シート31は燃料タンク23の後方に配置される。シート31の少なくとも一部は、車両側面視において、燃料タンク23と同じ高さ位置に配置される。シート31はエンジン24よりも高い位置に配置される。シート31は、車両側面視において、メインフレーム3、シートフレーム6およびクロスメンバ8の上方に配置される。シート31は、シートフレーム6よりも前方の位置から、クロスメンバ8よりも後方の位置まで延びる。
運転者は、シート31に跨がって着座し、ニーグリップを行う。ニーグリップは、鞍乗型車両1の一部を運転者の両脚で挟み込むことである。鞍乗型車両1の一部は、例えば、メインフレーム3および燃料タンク23の少なくとも一部である。
鞍乗型車両1は、エアクリーナ51を備える。エアクリーナ51は、車両側面視において、燃料タンク23およびエンジン24よりも後方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、メインフレーム3の後方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、シートフレーム6の前端よりも後方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、クロスメンバ8よりも前方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、シート31の下方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、シートフレーム6の下方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、バックステー7の前端よりも上方に配置される。エアクリーナ51は、車両側面視において、バックステー7と重なる。エアクリーナ51は、ピボット軸25よりも上方に配置される。
鞍乗型車両1は、ジョイント57とキャブレター58と給気管59を備える。ジョイント57は、エアダクトとも呼ばれる。ジョイント57と給気管59は、車両側面視において、エンジン24の後方、かつ、エアクリーナ51の前方に配置される。エアクリーナ51は、ジョイント57に接続される。ジョイント57は、キャブレター58に接続される。キャブレター58は、給気管59に接続される。給気管59は、エンジン24の吸気ポート(不図示)に接続される。鞍乗型車両1は、キャブレター58に代えて、燃料噴射装置(fuel injector)を備えてもよい。
図1−3を参照する。図2は、鞍乗型車両1の後部の左側面図である。図3は、鞍乗型車両1の後部の右側面図である。鞍乗型車両1は、右サイドカバー61Rと左サイドカバー61Lを備える。図1、2は、左サイドカバー61Lを示す。図3は、右サイドカバー61Rを示す。右サイドカバー61Rは、左サイドカバー61Lの右方に配置される。以下では、右サイドカバー61Rおよび左サイドカバー61Lを特に区別しない場合には、単に、「サイドカバー61」と記載する。
サイドカバー61は、車両側面視において、燃料タンク23およびエンジン24よりも後方に配置される。サイドカバー61は、車両側面視において、メインフレーム3よりも後方に配置される。サイドカバー61は、車両側面視において、シート31の前端よりも後方に配置される。サイドカバー61は、車両側面視において、シート31の下方に配置される。サイドカバー61は、車両側面視において、エアクリーナ51の上方の位置およびエアクリーナ51の後方の位置に配置される。サイドカバー61は、車両側面視において、後輪28の上方に配置される。サイドカバー61は、車両側面視において、シートフレーム6、バックステー7およびクロスメンバ8と重なる。
サイドカバー61は、車両側面視において、略前後方向Xに延びる。サイドカバー61は、車両側面視において、エアクリーナ51の上方の位置を通り、エアクリーナ51よりも前方の位置から、エアクリーナ51よりも後方の位置まで延びる。サイドカバー61は、車両側面視において、シートフレーム6よりも前方の位置から、シートフレーム6およびシート31よりも後方の位置まで延びる。
鞍乗型車両1は、リアフェンダ71を備える。図2は、リアフェンダ71の一部を破線で示す。リアフェンダ71は、車両側面視において、燃料タンク23およびエンジン24よりも後方に配置される。リアフェンダ71は、車両側面視において、メインフレーム3よりも後方に配置される。リアフェンダ71は、車両側面視において、エアクリーナ51の後方に配置される。リアフェンダ71は、車両側面視において、シート31の下方の位置、および、シート31の後方の位置に配置される。リアフェンダ71は、車両側面視において、後輪28の上方に配置される。リアフェンダ71は、車両側面視において、シートフレーム6およびバックステー7と重なる。リアフェンダ71は、車両側面視において、サイドカバー61と重なる。
リアフェンダ71は、車両側面視において、シートフレーム6、クロスメンバ8およびシート31の下方に位置する部分を含む。具体的には、リアフェンダ71の前部は、車両側面視において、シートフレーム6、クロスメンバ8およびシート31の下方に位置する。
リアフェンダ71は、車両側面視において、略前後方向Xに延びる。リアフェンダ71は、車両側面視において、クロスメンバ8の下方の位置を通り、クロスメンバ8よりも前方の位置から、サイドカバー61よりも後方の位置まで延びる。より詳しくは、リアフェンダ71は、車両側面視において、エアクリーナ51の後部から、シート31の後部およびサイドカバー61の後部まで、後方かつ上方に延びる。さらに、リアフェンダ71は、車両側面視において、シート31の後部およびサイドカバー61の後部から、後方に延びる。
図4は、鞍乗型車両1の平面図である。図4は、車両中心面Cを示す。車両中心面Cは、鞍乗型車両1の中心を通り、幅方向Yに垂直な仮想面である。シート31およびリアフェンダ71は、車両中心面C上に配置される。前輪22、燃料タンク23および後輪28も、車両中心面C上に配置される。右サイドカバー61Rは、車両平面視において、シート31の右方に配置される。左サイドカバー61Lは、車両平面視において、シート31の左方に配置される。リアフェンダ71は、車両平面視において、シート31の後部およびサイドカバー61の後部から後方に延びる。
図5は、鞍乗型車両1の背面図である。エアクリーナ51およびリアフェンダ71は、車両中心面C上に配置される。リアフェンダ71は、車両背面視において、エアクリーナ51の上方に配置される。リアフェンダ71は、車両背面視において、シート31と重なる。右サイドカバー61Rは、車両背面視において、エアクリーナ51およびリアフェンダ71の右方に配置される。左サイドカバー61Lは、車両背面視において、エアクリーナ51およびリアフェンダ71の左方に配置される。
2.シート31の下方の構造
図6は、鞍乗型車両1の後部の平面図である。図6は、シート31を破線で示す。図7も、鞍乗型車両1の後部の平面図である。図7は、シート31およびサイドカバー61の図示を省略する。シートフレーム6は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを備える。左シートフレーム6Lは、右シートフレーム6Rの左方に配置される。図示を省略するが、左シートフレーム6Lは、車両側面視において、右シートフレーム6Rと重なる。右シートフレーム6Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左シートフレーム6Lは、車両中心面Cの左方に配置される。右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lはそれぞれ、車両平面視において、前後方向Xに延びる。右シートフレーム6Rは、左右対称である点を除き、左シートフレーム6Lと同様の構造および形状を有する。
バックステー7は、右バックステー7Rと左バックステー7Lを備える。左バックステー7Lは、右バックステー7Rの左方に配置される。右バックステー7Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左バックステー7Lは、車両中心面Cの左方に配置される。右バックステー7Rは、右シートフレーム6Rに接続される。左バックステー7Lは、左シートフレーム6Lに接続される。
クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lの間に配置される。具体的には、クロスメンバ8は、車両平面視において、右シートフレーム6Rの左方、かつ、左シートフレーム6Lの右方に配置される。クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを連結する。クロスメンバ8は、車両平面視において、幅方向Yに延びる。
車体フレーム2は、さらに、バー9を備える。バー9は、車両平面視において、クロスメンバ8の前方に配置される。バー9は、車両平面視において、シートフレーム6の前端よりも後方に配置される。バー9は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lの間に配置される。具体的には、バー9は、車両平面視において、右シートフレーム6Rの左方、かつ、左シートフレーム6Lの右方に配置される。バー9は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを連結する。バー9は、車両平面視において、幅方向Yに延びる。
エアクリーナ51は、車両平面視において、車両中心面C上に配置される。エアクリーナ51は、エアクリーナエレメント52とエアクリーナボックス53を備える。エアクリーナエレメント52は、略円筒形状を有する。エアクリーナエレメント52は、車両平面視において、車両中心面C上に配置される。エアクリーナエレメント52は、外周面52aと背面52bを有する。空気は、エアクリーナエレメント52の外周面52aと背面52bから、エアクリーナエレメント52に入る。空気は、さらに、エアクリーナエレメント52からジョイント57に出る。エアクリーナボックス53は、エアクリーナエレメント52の下方、右方、および左方に配置される。図1−5に表れるエアクリーナ51は、エアクリーナボックス53に相当する。
以下、各要素の配置を説明する。
シート31は、車両平面視において、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lと重なる。シート31は、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lの上方に配置される。シート31は、車両平面視において、右バックステー7Rおよび左バックステー7Lと重なる。シート31は、右バックステー7Rおよび左バックステー7Lの上方に配置される。シート31は、車両平面視において、クロスメンバ8と重なる。シート31は、クロスメンバ8の上方に配置される。シート31は、車両平面視において、バー9と重なる。シート31は、バー9の上方に配置される。
シート31は、車両平面視において、エアクリーナ51と重なる。シート31は、車両平面視において、右サイドカバー61Rと重なる。シート31は、車両平面視において、左サイドカバー61Lと重なる。シート31は、車両平面視において、リアフェンダ71と重なる。シート31は、エアクリーナ51、右サイドカバー61Rおよび左サイドカバー61Lの上方に配置される。シート31は、リアフェンダ71の一部(例えば、リアフェンダ71の前部)の上方に配置される。すなわち、リアフェンダ71は、シート31の下方に配置される部分を含む。
エアクリーナ51は、車両平面視において、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lと重なる。エアクリーナ51は、車両平面視において、右バックステー7Rおよび左バックステー7Lと重なる。エアクリーナ51は、車両平面視において、クロスメンバ8と重ならない。エアクリーナ51は、車両平面視において、クロスメンバ8の前方に配置される。エアクリーナ51は、車両平面視において、バー9と重なる。エアクリーナエレメント52は、車両平面視において、バー9と重ならない。エアクリーナエレメント52は、車両平面視において、バー9の後方に配置される。
エアクリーナ51は、右サイドカバー61Rの左方に配置される。エアクリーナ51の一部は、車両平面視において、右サイドカバー61Rと重なる。エアクリーナ51は、左サイドカバー61Lの右方に配置される。エアクリーナ51の一部は、車両平面視において、左サイドカバー61Lと重なる。エアクリーナエレメント52は、右サイドカバー61Rの左方に配置される。エアクリーナエレメント52は、左サイドカバー61Lの右方に配置される。
エアクリーナ51(具体的にはエアクリーナボックス53)は、車両平面視において、リアフェンダ71と重なる。図7は、車両平面視においてエアクリーナ51と重なるリアフェンダ71の部分を、破線で示す。車両平面視においてエアクリーナ51と重なるリアフェンダ71の部分は、エアクリーナ51の下方に配置される。すなわち、エアクリーナ51は、リアフェンダ71の一部(例えば、リアフェンダ71の前部)の上方に配置される。エアクリーナエレメント52は、車両平面視において、リアフェンダ71と重ならない。エアクリーナエレメント52は、車両平面視において、リアフェンダ71の前方に配置される。
右サイドカバー61Rは、右シートフレーム6Rの右方に配置される。右サイドカバー61Rの一部は、車両平面視において、右シートフレーム6Rと重なる。右サイドカバー61Rは、車両平面視において、右バックステー7Rと重なる。左サイドカバー61Lは、左シートフレーム6Lの左方に配置される。左サイドカバー61Lは、車両平面視において、左シートフレーム6Lと重なる。左サイドカバー61Lは、車両平面視において、左バックステー7Lと重なる。右サイドカバー61Rは、車両平面視において、クロスメンバ8の右方に配置される。右サイドカバー61Rは、車両平面視において、クロスメンバ8の一部と重なる。左サイドカバー61Lは、車両平面視において、クロスメンバ8の左方に配置される。左サイドカバー61Lは、車両平面視において、クロスメンバ8の一部と重なる。右サイドカバー61Rおよび左サイドカバー61Lは、車両平面視において、バー9と重ならない。右サイドカバー61Rは、バー9の右方に配置される。左サイドカバー61Lは、バー9の左方に配置される。
右サイドカバー61Rは、リアフェンダ71の右方に配置される。右サイドカバー61Rの一部は、車両平面視において、リアフェンダ71と重なる。左サイドカバー61Lは、リアフェンダ71の左方に配置される。左サイドカバー61Lの一部は、車両平面視において、リアフェンダ71と重なる。
リアフェンダ71は、車両平面視において、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lと重なる。リアフェンダ71は、車両平面視において、クロスメンバ8と重なる。リアフェンダ71は、右シートフレーム6R、左シートフレーム6Lおよびクロスメンバ8の下方に配置される部分を含む。具体的には、リアフェンダ71の前部は、右シートフレーム6R、左シートフレーム6Lおよびクロスメンバ8の下方に位置する。
リアフェンダ71は、車両平面視において、右バックステー7Rおよび左バックステー7Lと重なる。リアフェンダ71は、右バックステー7Rおよび左バックステー7Lの下方に配置される部分を含む。リアフェンダ71は、車両平面視において、バー9と重ならない。リアフェンダ71は、車両平面視において、バー9の後方に配置される。
図8は、鞍乗型車両1の後部の左側面図である。図8は、シート31および左サイドカバー61Lの図示を省略する。図8は、エアクリーナボックス53の一部の図示を省略する。図9は、車両中心面Cに沿う断面図である。鞍乗型車両1は、吸気通路81を備える。吸気通路81は、空気がエアクリーナ51に向かって流れる空間である。吸気通路81は、前後方向Xに延びる。
エアクリーナ51は、吸気通路81の前部に配置される。吸気通路81は、エアクリーナ51の後方に配置される。吸気通路81は、エアクリーナ51と接する。吸気通路81は、エアクリーナエレメント52と接する。吸気通路81は、エアクリーナエレメント52の外周面52aおよび背面52bと接する。
吸気通路81は、エアクリーナ51から後方に延びる。より詳細には、吸気通路81は、後方かつ上方に延びる。
吸気通路81は、シート31の下方に配置される。吸気通路81は、シート31と接する。シート31は、吸気通路81の上壁に相当する。
吸気通路81は、リアフェンダ71の上方に配置される。吸気通路81は、リアフェンダ71と接する。リアフェンダ71は、吸気通路81の底壁に相当する。
図10は、図8のX−X線に沿う断面図である。X−X線に沿う断面は、クロスメンバ8を含み、かつ、前後方向Xと直交する断面に相当する。本明細書では、クロスメンバ8を含み、かつ、前後方向Xと直交する断面を、「第1断面」と呼ぶ。
第1断面において、シート31は、クロスメンバ8の上方の位置を通り、幅方向Yに延びる。クロスメンバ8は、シート31と接触する。クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lよりも高い位置で、シート31と接触する。
第1断面において、リアフェンダ71は、シートフレーム6、バックステー7およびクロスメンバ8の下方の位置を通り、幅方向Yに延びる。リアフェンダ71は、クロスメンバ8と接触しない。リアフェンダ71は、シートフレーム6とも接触しない。シートフレーム6およびクロスメンバ8の下方、かつ、リアフェンダ71の上方の空間は、吸気通路81の一部である。
右サイドカバー61Rは、シートフレーム6、バックステー7およびクロスメンバ8の右方に配置される。第1断面において、右サイドカバー61Rは、略上下方向Zに延びる。第1断面において、右サイドカバー61Rは、右シートフレーム6Rの右方の位置を通り、シート31からリアフェンダ71に延びる。
吸気通路81は、右サイドカバー61Rの左方に配置される。吸気通路81は、右サイドカバー61Rと接する。右サイドカバー61Rは、吸気通路81の右壁に相当する。
左サイドカバー61Lは、シートフレーム6、バックステー7およびクロスメンバ8の左方に配置される。第1断面において、左サイドカバー61Lは、略上下方向Zに延びる。第1断面において、左サイドカバー61Lは、左シートフレーム6Lの左方の位置を通り、シート31からリアフェンダ71に延びる。
吸気通路81は、左サイドカバー61Lの右方に配置される。吸気通路81は、左サイドカバー61Lと接する。左サイドカバー61Lは、吸気通路81の左壁に相当する。
まとめると、吸気通路81は、シート31と右サイドカバー61Rと左サイドカバー61Lとリアフェンダ71によって区画される。吸気通路81は、シート31と右サイドカバー61Rと左サイドカバー61Lとリアフェンダ71によって囲まれる。
リアフェンダ71は、第1断面において、上縁71aを有する。上縁71aは、上方に凸に湾曲する。
第1断面において、リアフェンダ71は比較的に高い位置に配置される。右シートフレーム6Rは、第1断面において、上縁6Raと下縁6Rbを有する。左シートフレーム6Lは、第1断面において、上縁6Laと下縁6Lbを有する。リアフェンダ71の上縁71aは、下縁6Rbおよび下縁6Lbよりも高い位置に配置される第1部分71a1を含む。第1部分71a1は、右シートフレーム6Rの左方、かつ、左シートフレーム6Lの右方に配置される。第1断面において、第1部分71a1は、車両中心面Cと交差する。
上縁71aは、下縁6Rbおよび下縁6Lbよりも低い位置に配置される第2部分71a2を含む。第2部分71a2は、第1部分71a1の右方、および、第1部分71a1の左方に配置される。
リアフェンダ71の上縁71aの全部は、上縁6Raおよび上縁6Laよりも低い位置に配置される。すなわち、リアフェンダ71は、第1断面において、上縁6Raおよび上縁6Laよりも低い位置に配置される。
図4を参照する。鞍乗型車両1は、右吸入口83Rと左吸入口83Lを備える。右吸入口83Rは、吸気通路81と鞍乗型車両1の外部とを連通する。左吸入口83Lも、吸気通路81と鞍乗型車両1の外部とを連通する。右吸入口83Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左吸入口83Lは、車両中心面Cの左方に配置される。
右吸入口83Rと左吸入口83Lは、シート31の後部の近傍に配置される。右吸入口83Rと左吸入口83Lは、車両平面視において、幅方向Yに並ぶ。右吸入口83Rと左吸入口83Lは、左右対称な形状を有する。以下では、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lを特に区別しない場合には、単に、「吸入口83」と記載する。
図2を参照する。左吸入口83Lは、後方に向けて開放される。左吸入口83Lは、シート31と左サイドカバー61Lとリアフェンダ71とによって区画される。左吸入口83Lは、シート31と左サイドカバー61Lとリアフェンダ71の間に形成される隙間である。シート31と左サイドカバー61Lとリアフェンダ71はそれぞれ、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成する。具体的には、左吸入口83Lの周縁部は、シート31によって形成される部分と、左サイドカバー61Lによって形成される部分と、リアフェンダ71によって形成される部分を含む。
図3を参照する。右吸入口83Rは、後方に向けて開放される。右吸入口83Rは、シート31と右サイドカバー61Rとリアフェンダ71とによって区画される。右吸入口83Rは、シート31と右サイドカバー61Rとリアフェンダ71の間に形成される隙間である。シート31と右サイドカバー61Rとリアフェンダ71はそれぞれ、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成する。
図5は、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lを破線で示す。右吸入口83Rおよび左吸入口83Lは、車両背面視において、リアフェンダ71(具体的には、リアフェンダ71の後部)と重なる。右吸入口83Rおよび左吸入口83Lは、略同じ高さ位置に配置される。
図8を参照する。図8は、左吸入口83Lを破線で示す。左吸入口83Lは、吸気通路81の後部に配置される。左吸入口83Lは、エアクリーナ51よりも後方に配置される。左吸入口83Lは、クロスメンバ8よりも後方に配置される。左吸入口83Lの少なくとも一部は、左シートフレーム6Lよりも後方に配置される。左吸入口83Lは、エアクリーナ51よりも高い位置に配置される。左吸入口83Lは、左シートフレーム6Lよりも高い位置に配置される。
図示を省略するが、右吸入口83Rは、吸気通路81の後部に配置される。右吸入口83Rは、エアクリーナ51よりも後方に配置される。右吸入口83Rは、クロスメンバ8よりも後方に配置される。右吸入口83Rの少なくとも一部は、右シートフレーム6Rよりも後方に配置される。右吸入口83Rは、エアクリーナ51よりも高い位置に配置される。右吸入口83Rは、右シートフレーム6Rよりも高い位置に配置される。
吸気通路81は、エアクリーナ51から吸入口83まで延びる。前後方向Xにおける吸気通路81の範囲は、エアクリーナ51よりも後方、かつ、吸入口83よりも前方の範囲である。
図6−8を参照する。シートフレーム6の一部は、吸気通路81の内部に配置される。シートフレーム6の前端は、吸気通路81の外部に配置される。シートフレーム6の前端は、吸気通路81よりも前方に配置される。クロスメンバ8の全部は、吸気通路81の内部に配置される。
3.サイドカバー61の支持構造
左サイドカバー61Lの支持構造と右サイドカバー61Rの支持構造を説明する。
3−1.左サイドカバー61Lの支持構造
図6を参照する。左サイドカバー61Lは、リアフェンダ71に支持される。具体的には、鞍乗型車両1は、締結部91を備える。締結部91は、左サイドカバー61Lとリアフェンダ71を締結する。左サイドカバー61Lは、締結部91によって、リアフェンダ71に接続される。
締結部91は、吸気通路81の内部の位置に配置される。締結部91は、車両平面視において、左吸入口83Lの左方に配置される。締結部91は、車両平面視において、エアクリーナ51よりも後方に配置される。締結部91は、車両平面視において、クロスメンバ8よりも後方に配置される。
図2を参照する。締結部91は、車両側面視において、左吸入口83Lの下方に配置される。締結部91は、車両側面視において、左シートフレーム6Lの下方に配置される。締結部91は、車両側面視において、左バックステー7Lよりも後方に配置される。
図11は、図2におけるXI−XI線に沿う断面図である。左サイドカバー61Lは、結合部63を備える。リアフェンダ71は、結合部72を備える。締結部91は、結合部63と結合部72を締結する。
例えば、結合部63は、座部63aと貫通孔63bを備える。座部63aは、板形状を有する。貫通孔63bは、座部63aに形成される。貫通孔63bは、座部63aを貫通する。結合部72は、座部72aと貫通孔72bを備える。座部72aは、板形状を有する。貫通孔72bは、座部72aに形成される。貫通孔72bは、座部72aを貫通する。座部72aは、座部63aの下方に配置される。座部63aと座部72aとは、積層される。貫通孔72bは、貫通孔63bと同じ軸線上に配置される。締結部91は、ネジ91aとナット91bを備える。ネジ91aは、貫通孔63bと貫通孔72bに挿入される。ネジ91aは、ナット91bと結合する。ネジ91aとナット91bは、座部63aと座部72aを挟持する。
ネジ91aは、例えば、ボルト、ビスまたはタッピングネジである。ナット91bは、例えば、通常のナット、または、スピードナット(Clip-on nutともいう)である。
図11は、左吸入口83Lの一部を示す。左サイドカバー61Lは、さらに、部分64を含む。部分64は、左吸入口83Lの周縁部の左部分を形成する。リアフェンダ71は、さらに、部分73を含む。部分73は、左吸入口83Lの周縁部の下部分を形成する。
締結部91は、左吸入口83Lから外れた位置に配置される。具体的には、締結部91は、左吸入口83Lの下方かつ左方に配置される。
リアフェンダ71は、さらに、部分74を含む。部分74は、左シートフレーム6Lに締結される。これにより、リアフェンダ71は、左シートフレーム6Lに支持される。リアフェンダ71は、車体フレーム2を固定される。
締結部91は、本発明における第2締結部の例である。
図2を参照する。左サイドカバー61Lは、エアクリーナ51に支持される。具体的には、鞍乗型車両1は、締結部92を備える。締結部92は、左サイドカバー61Lとエアクリーナ51(より詳しくはエアクリーナボックス53)を締結する。左サイドカバー61Lは、締結部92によって、エアクリーナ51(より詳しくはエアクリーナボックス53)に接続される。
締結部92は、車両側面視において、左吸入口83Lよりも前方に配置される。締結部92は、車両側面視において、締結部91よりも前方に配置される。締結部92は、車両側面視において、クロスメンバ8よりも前方に配置される。締結部92は、左吸入口83Lよりも低い位置に配置される。締結部92は、締結部91よりも低い位置に配置される。締結部92は、クロスメンバ8よりも低い位置に配置される。締結部92は、車両側面視において、リアフェンダ71の下方に配置される。
図12は、図2におけるXII−XII線に沿う断面図である。左サイドカバー61Lは、結合部65を備える。エアクリーナボックス53は、結合部54を備える。締結部92は、結合部65と結合部54を締結する。
例えば、結合部65は、座部65aと貫通孔65bを備える。座部65aは、板形状を有する。貫通孔65bは、座部65aに形成される。結合部54は、座部54aと貫通孔54bを備える。座部54aは、板形状を有する。貫通孔54bは、座部54aに形成される。座部54aと座部65aは、積層される。貫通孔54bは、貫通孔65bと同じ軸線上に配置される。締結部92は、ネジ92aとナット92bを備える。ネジ92aは、貫通孔65bと貫通孔54bに挿入される。ネジ92aは、ナット92bと結合する。ネジ92aとナット92bは、座部65aと座部54aを挟持する。
3−2.右サイドカバー61Rの支持構造
図4を参照する。右サイドカバー61Rは、リアフェンダ71に支持される。具体的には、鞍乗型車両1は、締結部93を備える。締結部93は、右サイドカバー61Rとリアフェンダ71を締結する。右サイドカバー61Rは、締結部93によって、リアフェンダ71に接続される。
締結部93は、吸気通路81の外部の位置に配置される。締結部93は、右吸入口83Rよりも後方に配置される。すなわち、締結部93は、吸気通路81よりも後方に配置される。締結部93は、右吸入口83Rよりも右方に配置される。
図3を参照する。締結部93は、右吸入口83Rよりも低い位置に配置される。
図13は、図3におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。右サイドカバー61Rは、結合部67を備える。リアフェンダ71は、結合部75を備える。締結部93は、結合部67と結合部75を締結する。
例えば、結合部67は、座部67aと貫通孔67bを備える。座部67aは、板形状を有する。貫通孔67bは、座部67aに形成される。結合部75は、座部75aと貫通孔75bを備える。座部75aは、板形状を有する。貫通孔75bは、座部75aに形成される。座部75aと座部67aは、積層される。貫通孔75bは、貫通孔67bと同じ軸線上に配置される。締結部93は、ネジ93aとナット93bを備える。ネジ93aは、貫通孔67bと貫通孔75bに挿入される。ナット93bは、ネジ93aに取り付けられる。ネジ93aとナット93bは、座部67aと座部75aを挟持する。
締結部93は、本発明における第1締結部の例である。
図3を参照する。右サイドカバー61Rは、エアクリーナ51に支持される。具体的には、鞍乗型車両1は、締結部94を備える。締結部94は、右サイドカバー61Rとエアクリーナ51(より詳しくはエアクリーナボックス53)を締結する。右サイドカバー61Rは、締結部94によって、エアクリーナ51(より詳しくはエアクリーナボックス53)に接続される。
締結部94は、車両側面視において、右吸入口83Rよりも前方に配置される。締結部94は、車両側面視において、締結部93よりも前方に配置される。締結部94は、右吸入口83Rよりも低い位置に配置される。締結部94は、締結部93よりも低い位置に配置される。
締結部94が右サイドカバー61Rとエアクリーナ51を締結する構造は、締結部92が左サイドカバー61Lとエアクリーナ51を締結する構造と略同じである。
4.クロスメンバ8の形状
図7、8、14、15を参照する。図14は、シートフレーム6とクロスメンバ8とバー9の斜視図である。図15は、クロスメンバ8の背面図である。
クロスメンバ8は、屈曲成形された薄い板状部材によって構成される。クロスメンバ8の各部位は、前後方向Xに長く、上下方向Zに短い。言い換えれば、幅方向Yに垂直な断面において、上下方向Zにおけるクロスメンバ8の長さは、前後方向Xにおけるクロスメンバ8の長さよりも短い。
図7、15を参照する。車両背面視におけるクロスメンバ8の面積は、車両平面視におけるクロスメンバ8の面積よりも小さい。より詳しくは、前後方向Xに垂直な仮想面に投影されるクロスメンバ8の投影面積は、上下方向Zに垂直な仮想面に投影されるクロスメンバ8の投影面積よりも小さい。
図14、15を参照する。クロスメンバ8は、車両背面視において、上方に凸に湾曲した形状を有する。クロスメンバ8は、右部11と左部12と上部13を備える。右部11は、車両中心面Cの右方に配置される。右部11は、右シートフレーム6Rに接続される。右部11は、右シートフレーム6Rから上方に延びる。左部12は、車両中心面Cの左方に配置される。左部12は、左シートフレーム6Lに接続される。左部12は、左シートフレーム6Lから上方に延びる。上部13は、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lよりも高い位置に配置される。上部13は、右部11と左部12を連結する。上部13は、右部11の上端と左部12の上端に接続される。上部13は、右部11から左部12に延びる。上部13は、幅方向Yに延びる。
クロスメンバ8は、右補強部14を備える。右補強部14は、車両中心面Cの右方に配置される。右補強部14は、右部11よりも左方に配置される。右補強部14は、右シートフレーム6Rと上部13を連結する。右補強部14は、さらに、右部11と連結される。より詳しくは、右補強部14は、左方かつ上方に延びる。右補強部14は、下端と上端を有する。右補強部14の下端は、右シートフレーム6Rに接続される。右補強部14の下端は、さらに、右部11に接続される。右補強部14の上端は、上部13に接続される。右補強部14の上端は、右部11の上端よりも左方に配置される。
クロスメンバ8は、右孔15を備える。右孔15は、車両中心面Cの右方に配置される。右孔15は、右部11と上部13と右補強部14によって形成される。右孔15は、右部11と上部13と右補強部14によって囲まれる。右孔15は、略前後方向Xに延びる。
クロスメンバ8は、左補強部16を備える。左補強部16は、車両中心面Cの左方に配置される。左補強部16は、左部12よりも右方に配置される。左補強部16は、左シートフレーム6Lと上部13を連結する。左補強部16は、さらに、左部12と連結される。より詳しくは、左補強部16は、右方かつ上方に延びる。左補強部16は、下端と上端を有する。左補強部16の下端は、左シートフレーム6Lに接続される。左補強部16の下端は、さらに、左部12に接続される。左補強部16の上端は、上部13に接続される。左補強部16の上端は、左部12の上端よりも右方に配置される。
クロスメンバ8は、左孔17を備える。左孔17は、車両中心面Cの左方に配置される。左孔17は、左部12と上部13と左補強部16によって形成される。左孔17は、左部12と上部13と左補強部16によって囲まれる。左孔17は、略前後方向Xに延びる。
なお、図6、7は、右孔15および左孔17の図示を省略する。
図8を参照する。図8は、右孔15の軸心Aを示す。軸心Aは、前後方向Xと略平行である。より詳しくは、軸心Aは、後方かつ上方に延びる。軸心Aは、幅方向Yと直交する。軸心Aは、左孔17の軸心と一致する。
クロスメンバ8は、例えば、押し出し成形加工によって製造される。クロスメンバ8は、押し出し成形方向にわたり、略一定な断面形状を有する。軸心Aは、クロスメンバ8の押し出し成形方向と一致する。
5.シート31の支持構造
シート31の支持構造は、シート31の荷重を受ける構造、水平方向においてシート31を位置決めする構造、シート31の移動を規制する構造を含む。これらの構造について、説明する。
5−1.シート31の荷重を受ける構造
図16は、シート31の底部の斜視図である。図17は、シート31の底面図である。シート31は、底部32を備える。底部32は、吸気通路81と接する。底部32は、吸気通路81の上部と接する。
シート31は、第1荷重伝達部33と第2荷重伝達部34と第3荷重伝達部35を備える。第1荷重伝達部33と第2荷重伝達部34と第3荷重伝達部35は、シート31の底部32に配置される。第2荷重伝達部34は、第1荷重伝達部33よりも後方に配置される。第3荷重伝達部35は、第1荷重伝達部33よりも前方に配置される。
第1荷重伝達部33は、略水平な面であって、下方を向く面を含む。同様に、第2荷重伝達部34と第3荷重伝達部35もそれぞれ、略水平な面であって、下方を向く面を含む。
第1荷重伝達部33は、右部33Rと左部33Lを備える。第2荷重伝達部34は、右部34Rと左部34Lを備える。第3荷重伝達部35は、右部35Rと左部35Lを備える。右部33R、34R、35Rはそれぞれ、車両中心面Cの右方に配置される。左部33L、34L、35Lはそれぞれ、車両中心面Cの左方に配置される。右部33Rと左部33Lは、幅方向Yに並ぶ。右部34Rと左部34Lは、幅方向Yに並ぶ。右部35Rと左部35Lは、幅方向Yに並ぶ。
第1荷重伝達部33の右部33Rの少なくとも一部は、第2荷重伝達部34よりも右方に配置される。第1荷重伝達部33の左部33Lの少なくとも一部は、第2荷重伝達部34よりも左方に配置される。第3荷重伝達部35の右部35Rの少なくとも一部は、第1荷重伝達部33および第2荷重伝達部34よりも右方に配置される。第3荷重伝達部35の左部35Lの少なくとも一部は、第1荷重伝達部33および第2荷重伝達部34よりも左方に配置される。
図18は、エアクリーナ51とリアフェンダ71の平面図である。図18は、第1荷重伝達部33と第2荷重伝達部34と第3荷重伝達部35を破線で示す。図18は、吸入口83を破線で示す。第1荷重伝達部33、第2荷重伝達部34および第3荷重伝達部35は、車両平面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも前方に配置される。第1荷重伝達部33、および、第2荷重伝達部34は、車両平面視において、エアクリーナ51よりも後方に配置される。第3荷重伝達部35は、車両平面視において、エアクリーナ51と重なる。第3荷重伝達部35の一部は、車両平面視において、エアクリーナエレメント52と重なる。
第2荷重伝達部34は、車両平面視において、吸入口83の近傍に配置される。第2荷重伝達部34は、車両平面視において、右吸入口83Rの左方、かつ、左吸入口83Lの右方に配置される。より詳しくは、第2荷重伝達部34の右部34Rの少なくとも一部は、右吸入口83Rよりも左方に配置される。第2荷重伝達部34の左部34Lの少なくとも一部は、左吸入口83Lよりも右方に配置される。右吸入口83Rと第2荷重伝達部34と左吸入口83Lは、車両平面視において、幅方向Yに並ぶ。
右吸入口83Rの少なくとも一部は、第1荷重伝達部33、第2荷重伝達部34および第3荷重伝達部35よりも右方に配置される。左吸入口83Lの少なくとも一部は、第1荷重伝達部33、第2荷重伝達部34および第3荷重伝達部35よりも左方に配置される。
図7、15を参照する。クロスメンバ8は、荷重受け部18を備える。荷重受け部18は、クロスメンバ8の上部13に配置される。荷重受け部18は、略水平な面であって、上方を向く面を含む。荷重受け部18は、車両平面視において、第1荷重伝達部33と重なる位置に配置される。
荷重受け部18は、右部18Rと左部18Lを備える。右部18Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左部18Lは、車両中心面Cの左方に配置される。
図19は、図8のXIX−XIX線に沿う断面図である。図8のXIX−XIX線は、右孔15の軸心Aと直交し、かつ、幅方向Yと直交する。クロスメンバ8の荷重受け部18は、シート31の第1荷重伝達部33の下方に配置される。荷重受け部18は、第1荷重伝達部33と接触する。
具体的には、右部18Rは、右部33Rの下方に配置される。右部18Rは、右部33Rと面接触する。左部18Lは、左部33Lの下方に配置される。左部18Lは、左部33Lと面接触する。
荷重受け部18は、第1荷重伝達部33を介して、シート31の荷重を受ける。荷重受け部18が受けるシート31の荷重は、荷重受け部18に作用する下向きの外力である。
さらに、荷重受け部18は、第1荷重伝達部33が荷重受け部18よりも下方に移動することを規制する。すなわち、荷重受け部18は、シート31がクロスメンバ8に対して下方に移動することを規制する。但し、荷重受け部18は、シート31がクロスメンバ8に対して上方に移動することを許容する。
図18、20を参照する。図20は、リアフェンダ71の側面図である。図20は、吸入口83を破線で示す。
リアフェンダ71は、荷重受け部77を備える。荷重受け部77は、リアフェンダ71の上面に配置される。荷重受け部77は、略水平な面であって、上方を向く面を含む。荷重受け部77は、車両平面視において、第2荷重伝達部34と重なる位置に配置される。
荷重受け部77は、車両平面視において、吸入口83の近傍に配置される。荷重受け部77の少なくとも一部は、車両平面視において、右吸入口83Rの左方、かつ、左吸入口83Lの右方に配置される。右吸入口83Rと荷重受け部77と左吸入口83Lは、車両平面視において、幅方向Yに並ぶ。荷重受け部77は、車両中心面Cの右方の位置から車両中心面Cの左方の位置まで、延びる。
図21は、図9のXXI−XXI線に沿う断面図である。図21は、吸入口83を破線で示す。リアフェンダ71の荷重受け部77は、シート31の第2荷重伝達部34の下方に配置される。荷重受け部77は、第2荷重伝達部34と接触する。
具体的には、荷重受け部77は、右部34Rおよび左部34Lの下方に配置される。荷重受け部77は、右部34Rおよび左部34Lと面接触する。
荷重受け部77は、第2荷重伝達部34を介して、シート31の荷重を受ける。荷重受け部77が受けるシート31の荷重は、荷重受け部77に作用する下向きの外力である。
さらに、荷重受け部77は、第2荷重伝達部34が荷重受け部77よりも下方に移動することを規制する。すなわち、荷重受け部77は、シート31がリアフェンダ71に対して下方に移動することを規制する。但し、荷重受け部77は、シート31がリアフェンダ71に対して上方に移動することを許容する。
図22は、図9のXXII−XXII線に沿う断面図である。シートフレーム6は、第3荷重伝達部35の下方に配置される。シートフレーム6は、第3荷重伝達部35と接触する。
具体的には、右シートフレーム6Rは、略水平な面であって、上方を向く面を含む。右シートフレーム6Rは、右部35Rの下方に配置される。右シートフレーム6Rは、右部35Rと面接触する。左シートフレーム6Lは、略水平な面であって、上方を向く面を含む。左シートフレーム6Lは、左部35Lの下方に配置される。左シートフレーム6Lは、左部35Lと面接触する。
シートフレーム6は、第3荷重伝達部35を介して、シート31の荷重を受ける。シートフレーム6が受けるシート31の荷重は、シートフレーム6に作用する下向きの外力である。
さらに、シートフレーム6は、第3荷重伝達部35がシートフレーム6よりも下方に移動することを規制する。すなわち、シートフレーム6は、シート31がシートフレーム6に対して下方に移動することを規制する。但し、シートフレーム6は、シート31がシートフレーム6に対して上方に移動することを許容する。
5−2.水平方向においてシート31を位置決めする構造
図16、17を参照する。シート31は、水平位置決め部37を備える。水平位置決め部37は、シート31の底部32に配置される。水平位置決め部37は、第1荷重伝達部33の近傍に配置される。
水平位置決め部37は、右位置決め部37aを備える。右位置決め部37aは、幅方向Yに対して略垂直な面であって、右方を向く面を含む。右位置決め部37aは、車両中心面Cの右方に配置される。右位置決め部37aは、例えば、第1荷重伝達部33の右部33Rの左縁から下方に延びる。
水平位置決め部37は、左位置決め部37bを備える。左位置決め部37bは、幅方向Yに対して略垂直な面であって、左方を向く面を含む。左位置決め部37bは、車両中心面Cの左方に配置される。右位置決め部37aと左位置決め部37bは、車両平面視において、幅方向Yに並ぶ。左位置決め部37bは、例えば、第1荷重伝達部33の左部33Lの右縁から下方に延びる。
水平位置決め部37は、前位置決め部37cを備える。前位置決め部37cは、前後方向Xに対して略垂直な面であって、後方を向く面を含む。前位置決め部37cは、右部37cRと左部37cLを備える。右部37cRは、車両中心面Cの右方に配置される。右部37cRは、例えば、第1荷重伝達部33の右部33Rの前縁から下方に延びる。左部37cLは、車両中心面Cの左方に配置される。左部37cLは、例えば、第1荷重伝達部33の左部33Lの前縁から下方に延びる。
水平位置決め部37は、後位置決め部37dを備える。後位置決め部37dは、前位置決め部37cよりも後方に配置される。前位置決め部37cと後位置決め部37dは、車両平面視において、前後方向Xに並ぶ。後位置決め部37dは、前後方向Xに対して略垂直な面であって、前方を向く面を含む。後位置決め部37dは、右部37dRと左部37dLを備える。右部37dRは、車両中心面Cの右方に配置される。右部37dRは、例えば、第1荷重伝達部33の右部33Rの後縁から下方に延びる。左部37dLは、車両中心面Cの左方に配置される。左部37dLは、例えば、第1荷重伝達部33の左部33Lの後縁から下方に延びる。
図18は、水平位置決め部37を破線で示す。水平位置決め部37は、車両平面視において、吸入口83よりも前方に配置される。水平位置決め部37は、エアクリーナ51よりも後方に配置される。水平位置決め部37は、車両平面視において、右吸入口83Rよりも左方、かつ、左吸入口83Lよりも右方に配置される。右吸入口83Rの少なくとも一部は、水平位置決め部37よりも右方に配置される。左吸入口83Lの少なくとも一部は、水平位置決め部37よりも左方に配置される。
図7、15を参照する。クロスメンバ8は、水平位置決め部19を備える。水平位置決め部19は、クロスメンバ8の上部13に配置される。水平位置決め部19は、車両平面視において、水平位置決め部37と略同じ位置に配置される。水平位置決め部19は、水平位置決め部37と接触する。水平位置決め部19は、シート31がクロスメンバ8に対して略水平方向に移動することを規制する。水平位置決め部19の構成を詳しく説明する。
水平位置決め部19は、右位置決め部19aを備える。右位置決め部19aは、幅方向Yに対して略垂直な面であって、左方を向く面を含む。右位置決め部19aは、車両中心面Cの右方に配置される。右位置決め部19aは、例えば、荷重受け部18の右部18Rの左縁から下方に延びる。
水平位置決め部19は、左位置決め部19bを備える。左位置決め部19bは、幅方向Yに対して略垂直な面であって、右方を向く面を含む。左位置決め部19bは、車両中心面Cの左方に配置される。左位置決め部19bは、例えば、荷重受け部18の左部18Lの右縁から下方に延びる。
図7を参照する。水平位置決め部19は、前位置決め部19cを備える。前位置決め部19cは、前後方向Xに対して略垂直な面であって、前方を向く面を含む。前位置決め部19cは、右部19cRと左部19cLを備える。右部19cRは、車両中心面Cの右方に配置される。右部19cRは、例えば、右部18Rの前縁から下方に延びる。左部19cLは、車両中心面Cの左方に配置される。左部19cLは、例えば、左部18Lの前縁から下方に延びる。
図7、15を参照する。水平位置決め部19は、後位置決め部19dを備える。後位置決め部19dは、前位置決め部19cよりも後方に配置される。後位置決め部19dは、前後方向Xに対して略垂直な面であって、後方を向く面を含む。後位置決め部19dは、右部19dRと左部19dLを備える。右部19dRは、車両中心面Cの右方に配置される。右部19dRは、例えば、右部18Rの後縁から下方に延びる。左部19dLは、車両中心面Cの左方に配置される。左部19dLは、例えば、左部18Lの後縁から下方に延びる。
図19を参照する。右位置決め部19aは右位置決め部37aの右方に配置される。右位置決め部19aは右位置決め部37aと接触する。具体的には、右位置決め部19aは右位置決め部37aと面接触する。これにより、右位置決め部19aは、右位置決め部37aが右位置決め部19aよりも右方に移動することを規制する。すなわち、右位置決め部19aは、シート31がクロスメンバ8に対して右方に移動することを規制する。
左位置決め部19bは左位置決め部37bの左方に配置される。左位置決め部19bは左位置決め部37bと接触する。具体的には、左位置決め部19bは左位置決め部37bと面接触する。これにより、左位置決め部19bは、左位置決め部37bが左位置決め部19bよりも左方に移動することを規制する。すなわち、左位置決め部37bは、シート31がクロスメンバ8に対して左方に移動することを規制する。
図23は、図19のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。前位置決め部19cは、前位置決め部37cの後方に配置される。前位置決め部19cは前位置決め部37cと接触する。具合的には、左部19cLは、左部37cLの後方に配置される。左部19cLは、左部37cLと面接触する。図示を省略するが、右部19cRは、右部37cRの後方に配置される。右部19cRは、右部37cRと面接触する。これにより、前位置決め部19cは、前位置決め部37cが前位置決め部19cよりも後方に移動することを規制する。すなわち、前位置決め部19cは、シート31がクロスメンバ8に対して後方に移動することを規制する。
後位置決め部19dは後位置決め部37dの前方に配置される。後位置決め部19dは後位置決め部37dと接触する。具合的には、左部19dLは左部37dLの前方に配置される。左部19dLは左部37dLと面接触する。図示を省略するが、右部19dRは、右部37dRの前方に配置される。右部19dRは、右部37dRと面接触する。これにより、後位置決め部19dは、後位置決め部37dが後位置決め部19dよりも前方に移動することを規制する。すなわち、後位置決め部19dは、シート31がクロスメンバ8に対して前方に移動することを規制する。
まとめると、右位置決め部19aと左位置決め部19bは、シート31がクロスメンバ8に対して幅方向Yに移動することを規制する。右位置決め部19aと左位置決め部19bは、幅方向Yにおいてシート31を位置決めする。前位置決め部19cと後位置決め部19dは、シート31がクロスメンバ8に対して前後方向Xに移動することを規制する。前位置決め部19cと後位置決め部19dは、前後方向Xにおいてシート31を位置決めする。したがって、水平位置決め部19は、シート31がクロスメンバ8に対して幅方向Yおよび前後方向X(すなわち、水平方向)移動することを規制する。すなわち、水平位置決め部19は、水平方向においてシート31を位置決めする。
図23に示すとおり、幅方向Yと直交する断面において、クロスメンバ8は偏平な形状を有する。より詳しくは、幅方向Yと直交する断面において、前後方向Xにおけるクロスメンバ8の長さは、上下方向Zにおけるクロスメンバ8の長さよりも、大きい。
水平位置決め部37は、本発明における第1水平位置決め部の例である。水平位置決め部19は、本発明における第2水平位置決め部の例である。
5−3.シート31の移動を規制する構造
図9を参照する。鞍乗型車両1は、位置規制部101を備える。位置規制部101は、シート31とリアフェンダ71を結合する。具体的には、位置規制部101は、シート31の後部とリアフェンダ71を結合する。位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31が移動することを規制する。特に、位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31が、上方に、移動することを規制する。位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31が、浮き上がることを規制する。
位置規制部101は、車両中心面C上に配置される。位置規制部101は、シート31の下方に配置される。位置規制部101は、リアフェンダ71の上方に配置される。位置規制部101は、エアクリーナ51よりも後方に配置される。位置規制部101は、クロスメンバ8よりも後方に配置される。
図24は、車両中心面Cに沿う位置規制部101の断面図である。位置規制部101は、保持部102と弾性部材107とステー108と結合部109と締結部111を備える。保持部102は、シート31に支持される。保持部102は、弾性部材107を保持する。これにより、弾性部材107は、保持部102を介して、シート31に支持される。弾性部材107は、弾性変形可能である。ステー108は、弾性部材107に支持される。ステー108は、結合部109を支持する。これにより、結合部109は、ステー108を介して、弾性部材107に支持される。締結部111は、結合部109とリアフェンダ71を締結する。これにより、シート31は、リアフェンダ71に結合される。
位置規制部101について、詳しく説明する。
保持部102は、シート31に支持される。保持部102は、シート31の底部32に支持される。保持部102は、シート31から下方に延びる。
保持部102は、締結部103を備える。締結部103は、シート31に結合される。締結部103は、車両中心面C上に配置される。
締結部103は、ナット104を備える。ナット104は、車両中心面C上に配置される。ナット104はシート31の底部32に固定される。ナット104は、例えば、インサートナットである。
締結部103は、ボルト105を備える。ボルト105はナット104に結合される。より具体的には、ボルト105はネジ部105aと頭部105bを備える。ネジ部105aは、略上下方向Zに延びる。すなわち、ボルト105は、上下方向Zと略平行な軸心を有する。ネジ部105aは第1端と第2端を有する。ネジ部105aの第1端は、ナット104に結合される。ネジ部105aの第2端は、頭部105bに接続される。頭部105bは、ナット104の下方に配置される。頭部105bは、車両中心面C上に配置される。
保持部102は、カラー106を備える。カラー106は、締結部103に支持される。より具体的には、カラー106は筒部106aとフランジ部106bを備える。筒部106aは円筒形状を有する。筒部106aは、貫通孔を含む。筒部106aの貫通孔は、ネジ部105aの外径よりも大きな内径を有する。ネジ部105aは、筒部106aの貫通孔に挿入される。言い換えれば、筒部106aは、ネジ部105aの外方に嵌められる。筒部106aは、第1端と第2端を有する。筒部106aの第1端は、ナット104と接触する。筒部106aの第2端は、フランジ部106bに接続される。フランジ部106bは、筒部106aの第2端から外方に延びる。フランジ部106bは、頭部105bと接触する。具体的には、フランジ部106bの下面は、頭部105bと接触する。ボルト105およびナット104は、カラー106を挟持する。
弾性部材107は、シート31の下方に配置される。弾性部材107は、リアフェンダ71の上方に配置される。弾性部材107は、車両中心面C上に配置される。弾性部材107は、筒形状を有する。言い換えれば、弾性部材107は、環形状を有する。弾性部材107は、貫通孔107aと外周面107bを有する。貫通孔107aは、弾性部材107の中央に形成される。貫通孔107aは、カラー106の筒部106aの外径と略同等の内径を有する。弾性部材107の材質は、例えば、ゴムや樹脂である。弾性部材107は、例えば、グロメットやブッシングである。
弾性部材107は、保持部102に保持される。保持部102は、弾性部材107の貫通孔107aに挿入される。具体的には、弾性部材107は、カラー106に取り付けられる。弾性部材107は、カラー106の筒部106aの外方に嵌められる。言い換えれば、カラー106の筒部106aは、弾性部材107の貫通孔107aに挿入される。弾性部材107は、筒部106aと密着する。弾性部材107の貫通孔107aの内周面は、筒部106aの外周面と密着する。さらに、弾性部材107は、ナット104と接触する。弾性部材107は、フランジ部106b(より具体的にはフランジ部106bの上面)と接触する。
図25は、ステー108の斜視図である。ステー108は、板部108aと貫通孔108bを備える。貫通孔108bは、板部108aに形成される。貫通孔108bは、弾性部材107の外径と略同等の内径を有する。ステー108は、例えば、金属製である。
図24を参照する。ステー108は、シート31の下方に配置される。ステー108は、リアフェンダ71の上方に配置される。ステー108は、弾性部材107の外周面107bに接続される。ステー108は、弾性部材107の外周面107bに嵌められる。言い換えれば、弾性部材107は、ステー108の貫通孔108bに挿入される。ステー108は、弾性部材107と密着する。より詳しくは、ステー108の貫通孔108bの内周面は、弾性部材107の外周面107bと密着する。ここで、弾性部材107は、溝部を有してもよい。溝部は、弾性部材107の外周面107bに形成される。溝部は、周方向に延びる。板部108aが溝部に食い込むことによって、弾性部材107はステー108を好適に支持できる。
ステー108は、弾性部材107から後方に延びる。より詳しくは、ステー108は、弾性部材107から後方かつ上方に延びる。
弾性部材107が弾性変形することにより、ステー108は弾性部材107に対してわずかに移動可能である。図24は、弾性部材107に対するステー108の角度θを例示する。例えば、弾性部材107の弾性変形により、角度θは変動可能である。例えば、弾性部材107の弾性変形により、ステー108の後部は、弾性部材107(すなわち、シート31)に対して上下方向Zに揺動可能である。
結合部109は、ステー108に支持される。結合部109は、ステー108の後部に支持される。結合部109は、ステー108に固定される。結合部109は、シート31の下方に配置される。結合部109は、リアフェンダ71の上方に配置される。結合部109は、車両中心面C上に配置される。結合部109は、保持部102よりも後方に配置される。結合部109は、弾性部材107よりも後方に配置される。結合部109は、弾性部材107よりも上方に配置される。
弾性部材107が弾性変形することにより、結合部109は弾性部材107に対してわずかに移動可能である。例えば、弾性部材107の弾性変形により、結合部109は弾性部材107に対して上下方向Zに移動可能である。すなわち、弾性部材107の弾性変形により、結合部109はシート31に対して上下方向Zに移動可能である。
図25を参照する。結合部109とステー108は、例えば、一体に成形される。結合部109とステー108は、例えば、互いに分離不能である。結合部109は、例えば、金属製である。
結合部109は、座部109aと貫通孔109bを有する。座部109aは板形状を有する。座部109aは略水平である。貫通孔109bは座部109aに形成される。貫通孔109bは、座部109aを上下方向Zに貫通する。
貫通孔109bは、長孔である。長手方向における貫通孔109bの長さは、貫通孔109bの幅LWよりも、大きい。貫通孔109bは、例えば、前後方向Xに延びる。貫通孔109bの長手方向は、例えば、前後方向Xと略平行である。貫通孔109bの幅LWは、例えば、幅方向Yにおける貫通孔109bの長さである。
貫通孔109bは、切り欠き孔である。具体的には、貫通孔109bは、座部109aの周縁に対して開放される。例えば、貫通孔109bは、前端と後端を有する。貫通孔109bの後端は、座部109aの後縁まで到達する。貫通孔109bの後端は、座部109aの後縁に対して開放される。貫通孔109bは、後方に開放される。貫通孔109bの後端は、座部109aによって閉じられていない。貫通孔109bの前端は、開放されていない。貫通孔109bの前端は、座部109aによって閉じられる。
図24を参照する。貫通孔109bは、車両中心面C上に配置される。
締結部111は、結合部109とリアフェンダ71を締結する。締結部111は、シート31の下方に配置される。締結部111は、リアフェンダ71の上方に配置される。締結部111は、車両中心面C上に配置される。締結部111は、保持部102よりも後方に配置される。締結部111は、締結部103よりも後方に配置される。締結部111と締結部103は、前後方向Xに並ぶように配置される。締結部111は、弾性部材107よりも後方に配置される。
締結部111は、ナット112を備える。ナット112は、車両中心面C上に配置される。ナット112は、リアフェンダ71に固定される。リアフェンダ71は、ナット112を固定するボス部78を備える。ボス部78は、上下方向Zに延びる円筒形状を有する。ナット112は、ボス部78の上面の中央部に埋設される。ナット112は、例えば、インサートナットである。
締結部111は、ボルト113を備える。ボルト113はナット112に結合される。ボルト113は、いわゆる座金組込ネジである。ボルト113は、ボルトウィズワッシャーとも呼ばれる。ボルト113は、セムスネジとも呼ばれる。
図26は、ボルト113の詳細図である。ボルト113は、ネジ部113aと軸部113bと頭部113cを備える。ネジ部113aは、ナット112と結合する。軸部113bはネジ部113aに接続される。頭部113cは軸部113bに接続される。軸部113bの軸心は、ネジ部113aの軸心と一致する。ネジ部113aの軸心および軸部113bの軸心は、ボルト113の軸心に相当する。
より具体的には、ネジ部113aは第1端と第2端を有する。ネジ部113aの第1端は、ナット112に結合される。ネジ部113aの第2端は、軸部113bに接続される。軸部113bは、第1端と第2端を備える。軸部113bの第1端は、ネジ部113aの第2端に接続される。軸部113bの第2端は、頭部113cに接続される。
軸部113bは、ネジ部113aよりも細い。軸部113bは、ネジ部113aの外径よりも小さな外径を有する。軸部113bの外径は、貫通孔109bの幅LWよりも小さい。頭部113cは、軸部113bの外径よりも大きな外径を有する。頭部113cの外径は、貫通孔109bの幅LWよりも大きい。
ボルト113は、座金113dを備える。座金113dは、例えば、平座金である。座金113dの外径は、貫通孔109bの幅LWよりも大きい。座金113dは、不図示の貫通孔を有する。座金113dの貫通孔は、軸部113bの外径よりも大きい内径を有する。座金113dの貫通孔の内径は、ネジ部113aの外径よりも小さい。座金113dの貫通孔の内径は、頭部113cの外径よりも小さい。
座金113dは、軸部113bに装着される。座金113dは、軸部113bの外方に嵌められる。言い換えれば、軸部113bは、座金113dの貫通孔に挿入される。座金113dは、頭部113cとネジ部113aの間において移動可能である。具体的には、座金113dは、軸部113bに対して軸部113bの軸心方向に移動可能である。座金113dは、軸部113bに対して、軸部113bの軸心回りに回転可能である。但し、座金113dは、軸部113bから外れない。座金113dの移動は、ネジ部113aおよび頭部113cによって規制される。軸部113bの軸心方向における座金113dの移動範囲は、軸部113bの第1端から軸部113bの第2端までの範囲に限られる。
ボルト113は、先端部113eを備える。先端部113eは、ネジ部113aに接続される。先端部113eは、ネジ部113aの第1端に接続される。先端部113eは、ネジ部113aからネジ部113aの軸心方向に延びる。先端部113eは、ネジ部113aの外径よりも小さな外径を有する。先端部113eの外径は、ナット112の孔の内径よりも小さい。先端部113eは、ネジ部113aをナット112に導く。先端部113eは、リードと呼ばれる。
図24を参照する。ネジ部113aは、ナット112に螺合される。ボルト105の軸心は、上下方向Zと略平行である。具体的には、ネジ部113aの軸心および軸部113bの軸心は、上下方向Zと略平行である。頭部113cは、ナット112の上方に配置される。頭部113cは、車両中心面C上に配置される。軸部113bは、結合部109の貫通孔109bに配置される。結合部109の座部109aは、頭部113cと座金113dの間に配置される。具体的には、座部109aは、頭部113cの下方、かつ、座金113dの上方に配置される。
貫通孔109bは切り欠き孔であるので、軸部113bを容易に貫通孔109bに挿入できる。具体的には、軸部113bが貫通孔109bの後端を通過することによって、軸部113bは、貫通孔109bの外部と貫通孔109bの内部の間で移動可能である。例えば、軸部113bを貫通孔109bに挿入するときには、貫通孔109bの外部から貫通孔109bの後端を通して貫通孔109bの内部に軸部113bを入れる。
貫通孔109bは長孔である。このため、シート31、リアフェンダ71および位置規制部101の少なくともいずれかが寸法誤差を含む場合であっても、軸部113bを貫通孔109bに容易に配置できる。例えば、貫通孔109bの長手方向が前後方向Xと略平行である場合、シート31、リアフェンダ71および位置規制部101の少なくともいずれかが前後方向Xにおける寸法誤差を含む場合であっても、軸部113bを貫通孔109bに容易に配置できる。
頭部113cとナット112は、座部109aと座金113dを挟持する。具体的には、頭部113cは、座部109aの上面と接触する。座部109aの下面は、座金113dの上面と接触する。座金113dの下面は、ナット112と接触する。ネジ部113aがナット112と結合するとき、頭部113cは、座部109aと座金113dをナット112に押し付ける。これにより、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に固定する。
まとめると、弾性部材107は、シート31に支持される。結合部109は、弾性部材107に支持される。締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に締結する。このように、シート31とリアフェンダ71は、位置規制部101によって結合される。これにより、位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31が移動することを規制する。特に、位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31の後部が、上方に、移動することを好適に規制する。
シート31の剛性は比較的に小さいので、シート31自体は、比較的に撓み易く、比較的に歪み易い。このため、シート31が、例えば鞍乗型車両1の乗員から比較的に大きな外力を受けるとき、シート31がリアフェンダ71に対して動くことがある。ここで、鞍乗型車両1の乗員は、運転者および同乗者を含む。その場合、弾性部材107が弾性変形することにより、ステー108は弾性部材107に対して移動する。例えば、弾性部材107が弾性変形することにより、弾性部材107に対するステー108の角度θが変わる。例えば、シート31がリアフェンダ71に対して上方に動いたとき、弾性部材107が弾性変形することにより、ステー108は弾性部材107に対して下向きに揺動し、結合部109はシート31に対して下方に動く。これにより、締結部111が結合部109から受ける荷重は、シート31が受ける外力に比べて、小さい。このように、弾性部材107は、締結部111が受ける荷重を緩和する。このため、締結部111は、過度に大きな荷重を受けない。
弾性部材107は、さらに、締結部103が受ける荷重を緩和する。すなわち、締結部103がステー108から受ける荷重も、シート31が受ける外力に比べて、小さい。このため、締結部103は、過度に大きな荷重を受けない。
図18を参照する。図18は、位置規制部101を破線で示す。図18は、便宜上、リアフェンダ71のボス部78の図示を省略する。位置規制部101は、車両平面視において、吸入口83よりも前方に配置される。位置規制部101は、車両平面視において、右吸入口83Rよりも左方、かつ、左吸入口83Lよりも右方に配置される。位置規制部101は、車両平面視において、エアクリーナ51よりも後方に配置される。
位置規制部101は、車両平面視において、第2荷重伝達部34および荷重受け部77よりも前方に配置される。位置規制部101は、車両平面視において、第2荷重伝達部34の右部34Rよりも左方、かつ、第2荷重伝達部34の左部34Lよりも右方に配置される。位置規制部101は、車両平面視において、第1荷重伝達部33よりも後方に配置される。位置規制部101は、車両平面視において、第1荷重伝達部33の右部33Rよりも左方、かつ、第1荷重伝達部33の左部33Lよりも右方に配置される。このように、位置規制部101は、車両平面視において、第1荷重伝達部33および第2荷重伝達部34によって、囲まれる。
締結部111は、車両平面視において、第2荷重伝達部34の近傍に配置される。締結部111は、車両平面視において、第2荷重伝達部34の右部34Rの左方、かつ、第2荷重伝達部34の左部34Lの右方に配置される。右部34Rと締結部111と左部34Lは、車両平面視において、幅方向Yに並ぶ。
図18は、幅LR、LL、LPを示す。幅LRは、幅方向Yにおける右吸入口83Rの長さである。幅LLは、幅方向Yにおける左吸入口83Lの長さである。幅LPは、幅方向Yにおける位置規制部101の長さである。図18は、間隔Dを示す。間隔Dは、幅方向Yにおける右吸入口83Rと左吸入口83Lの間隔である。間隔Dは、幅方向Yにおける右吸入口83Rの左端と左吸入口83Lの右端との距離に相当する。
幅LRは、幅LLと略等しい。間隔Dは、幅LRよりも小さい。間隔Dは、幅LLよりも小さい。幅LPは、幅LRよりも小さい。幅LPは、幅LLよりも小さい。幅LPは、間隔Dよりも小さい。
図24を参照する。シート31は、シート本体41と貫通孔42を備える。貫通孔42は、シート本体41に形成される。貫通孔42は、シート本体41を上下方向Zに貫通する。貫通孔42は、締結部111を着脱するために設けられる。具体的には、貫通孔42に、ボルト113を操作するための工具を挿入できる。
貫通孔42は、締結部111の上方に配置される。貫通孔42は、ボルト113の上方に配置される。貫通孔42は、頭部113cの上方に配置される。貫通孔42は、ボルト113の軸心の延長線上に配置される。
貫通孔42は、車両中心面C上に配置される。貫通孔42は、保持部102よりも後方に配置される。貫通孔42は、弾性部材107よりも後方に配置される。
本実施形態では、貫通孔42は、保護部43によって区画される。保護部43は、シート本体41に固定される。保護部43は、筒形状を有する。保護部43は、貫通孔42の内壁に相当する。保護部43は、シート本体41を損傷から保護するとともに、ボルト113を汚れから保護する。
貫通孔42は、頭部113cの外径よりも大きな内径を有する。貫通孔42の内径は、例えば、頭部113cの外径の2倍よりも小さい。
図17を参照する。貫通孔42は、車両平面視において、第2荷重伝達部34の近傍に配置される。貫通口42は、車両平面視において、第2荷重伝達部34の右部34Rの左方、かつ、第2荷重伝達部34の左部34Lの右方に配置される。
図示を省略するが、貫通孔42は、車両平面視において、締結部111と重なる。但し、貫通孔42は、車両平面視において、保持部102および弾性部材107と重ならない。貫通孔42の内径は、比較的に小さい。
頭部113cの少なくとも一部は、貫通孔42の内部に配置される。頭部113cの少なくとも一部は、貫通孔42の下端よりも高い位置に配置される。頭部113cは、貫通孔42の上端よりも低い位置に配置される。
貫通孔42は、ボルト113が移動可能な範囲を制限する。例えば、ボルト113がナット112から離脱しているときであっても、貫通孔42の内壁が頭部113cと接触することによって、貫通孔42はボルト113の移動を規制する。具体的には、頭部113cが略水平方向に移動可能な範囲は、貫通孔42の内部に制限される。これにより、略水平方向における軸部113bの移動可能な範囲も制限される。その結果、軸部113bは、貫通孔109bの後端よりも後方に移動できない。すなわち、軸部113bは貫通孔109bから離脱できない。軸部113bは貫通孔109bに挿入された状態に保たれる。貫通孔109b(特に貫通孔109bの後端)の位置は、貫通孔42の位置およびボルト113の寸法を考慮して、決められている。このように、略水平方向におけるボルト113の移動可能な範囲を貫通孔42が制限することによって、軸部113bが結合部109から離脱することを規制する。
さらに、頭部113cは結合部109(貫通孔109b)の上方に配置される。頭部113cの外径は、貫通孔109bの幅LWよりも大きい。このため、頭部113cが貫通孔109bを通過できない。よって、軸部113bが貫通孔109bに挿入された状態では、ボルト113がボルト113の軸心方向に移動しても、ボルト113は結合部109から下方に脱落しない。
座金113dは、結合部109(貫通孔109b)の下方に配置される。座金113dの外径は、貫通孔109bの幅LWよりも大きい。このため、座金113dは貫通孔109bを通過できない。よって、軸部113bが貫通孔109bに挿入された状態では、ボルト113がボルト113の軸心方向に移動しても、ボルト113は結合部109から上方に抜けない。
このように、軸部113bは貫通孔109bに挿入されている限り、ボルト113は結合部109から離脱できない。軸部113bは貫通孔109bに挿入されている限り、頭部113cの少なくとも一部は、貫通孔42の内部に配置された状態に保たれる。
まとめると、ボルト113が略水平方向に移動可能な範囲を貫通孔42が制限することによって、軸部113bが貫通孔109bに挿入された状態に保たれる。このため、ボルト113がナット112から離脱しているときであっても、ボルト113は結合部109から離脱できない。
なお、ボルト113を結合部109から離脱するためには、ボルト113をナット112から外し、かつ、ボルト105をナット104から外す。これにより、弾性部材107を締結部103から分離する。そして、ボルト113と結合部109とステー108と弾性部材107を一体に下方に移動し、ボルト113の頭部113cを貫通孔42の外部に移動させる。その後、貫通孔109bの後端を通じて、軸部113bを貫通孔109bの外部に移動させる。これにより、軸部113bが貫通孔109bから離脱する。すなわち、ボルト113は結合部109から離脱する。
シート31は、さらに、キャップ44を備える。キャップ44は、保護部43の上部に着脱可能である。キャップ44が保護部43に取り付けられているとき、貫通孔42の上部はキャップ44によって閉塞される。キャップ44が保護部43から外れているとき、貫通孔42の上部は開放される。キャップ44は、例えば、保護部43と一体に成形される。例えば、キャップ44は、屈曲変形可能な部材を介して、保護部43に接続される。
締結部111の着脱作業を説明する。
ボルト113をナット112から外す作業は、以下の手順で行う。まず、キャップ44を保護部43から外す。これにより、貫通孔42の上部を開放する。貫通孔42の上方の位置から、工具を貫通孔42に挿入する。工具の先端を頭部113cに接触させる。工具によって、ボルト113を回す。これにより、ボルト113はナット112から外れる。ボルト113をナット112から外した後も、軸部113bは、貫通孔109bに挿入された状態に保たれる。すなわち、ボルト113は結合部109から外れない。頭部113cの少なくとも一部は、貫通孔42の内部に配置された状態に保たれる。
ボルト113をナット112に締結する作業は、以下の手順で行う。キャップ44を保護部43から外す。貫通孔42の上方の位置から、工具を貫通孔42に挿入する。工具の先端を頭部113cに接触させる。まず、工具によって、ボルト113を下方に押す。先端部113eがナット112の孔に進入し、ネジ部113aを適切な位置に案内する。続いて、工具によって、ボルト113を回す。これにより、ネジ部113aがナット112と螺合する。すなわち、ボルト113がナット112と結合する。その後、キャップ44を保護部43に取り付ける。これにより、貫通孔42の上部を閉塞する。
なお、貫通孔42を通じてナット112の位置を視認できなくても、ボルト113は先端部113eを備えるので、ネジ部113aをナット112に容易に案内できる。すなわち、ボルト113をナット112に容易に結合できる。
締結部111は、本発明における「前記結合部と前記リアフェンダを締結する締結部」の例である。
図16、17を参照する。鞍乗型車両1は、位置規制部101に加えて、さらに、フック115を備える。フック115は、シート31の移動を規制する。
フック115は、シート31に支持される。フック115は、シート31に固定される。フック115は、シート31の底部32に接続される。フック115は、車両平面視において、第3荷重伝達部35よりも前方に配置される。フック115は、車両中心面C上に配置される。フック115は、車両平面視において、前後方向Xに延びる。フック115は、例えば、シート31の底部32と一体に成形される。
図18を参照する。フック115は、吸入口83よりも前方に配置される。フック115は、車両平面視において、エアクリーナ51と重なる。フック115は、車両平面視において、リアフェンダ71の前方に配置される。
図9を参照する。フック115は、吸気通路81の内部に配置される。フック115は、シート31の下方に配置される。フック115は、バー9の下方に配置される。フック115は、バー9と接触する。バー9は、フック115がバー9よりも上方に移動することを規制する。バー9は、シート31が車体フレーム2に対して上方に移動することを規制する。より詳しくは、バー9は、シート31の前部が車体フレーム2に対して上方に浮き上がることを規制する。但し、バー9は、シート31が車体フレーム2に対して下方に移動することを許容する。
6.吸入口83の配置
図27は、クロスメンバの背面図である。図27は、右吸入口83Rと左吸入口83Lと締結部91と締結部93と位置規制部101を破線で示す。
クロスメンバ8は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。クロスメンバ8は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lの下方に配置される。
締結部91は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。締結部91は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも低い位置に配置される。締結部91は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも左方に配置される。
締結部93は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。締結部93は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも低い位置に配置される。締結部93は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも右方に配置される。
位置規制部101は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。位置規制部101は、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと略同じ高さ位置に配置される。位置規制部101は、車両背面視において、右吸入口83Rの左方に配置される。位置規制部101は、車両背面視において、左吸入口83Lの右方に配置される。
図28は、右孔15の軸心Aから見たクロスメンバ8の斜視図である。図28は、右吸入口83Rと左吸入口83Lと締結部91と締結部93と位置規制部101を破線で示す。
右孔15の軸心Aから見て、クロスメンバ8は、吸入口83(すなわち、右吸入口83Rおよび左吸入口83L)と重なる位置に配置される。右孔15の軸心Aから見て、右吸入口83Rの一部は、右孔15の一部と重なる。右孔15の軸心Aから見て、左吸入口83Lの一部は、左孔17の一部と重なる。
右孔15の軸心Aから見て、締結部91は、吸入口83と重ならない位置に配置される。右孔15の軸心Aから見て、締結部91は、吸入口83よりも左方に配置される。
右孔15の軸心Aから見て、締結部93は、吸入口83と重ならない位置に配置される。右孔15の軸心Aから見て、締結部93は、吸入口83よりも右方に配置される。
右孔15の軸心Aから見て、位置規制部101は、吸入口83と重ならない位置に配置される。右孔15の軸心Aから見て、右吸入口83Rと位置規制部101と左吸入口83Lは、幅方向Yに並ぶ。右孔15の軸心Aから見て、位置規制部101は、右吸入口83Rの左方に配置される。右孔15の軸心Aから見て、位置規制部101は、左吸入口83Lの右方に配置される。
7.吸気通路81の内部構造
鞍乗型車両1は、吸気通路81における気体の流れを円滑にするための種々の構成を備える。以下、これらについて説明する。
図16、17を参照する。鞍乗型車両1は、右案内壁121Rと左案内壁121Lを備える。右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、吸気通路81における気体を案内する。
右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、吸気通路81の内部に配置される。具体的には、右案内壁121Rと左案内壁121Lは、シート31の底部32に取り付けられる。右案内壁121Rと左案内壁121Lは、シート31の底部32から下方に延びる。右案内壁121Rと左案内壁121Lは、例えば、シート31の底部32と一体に成形される。
右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、第1荷重伝達部33よりも後方に配置される。すなわち、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、クロスメンバ8よりも後方に配置される。右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、第2荷重伝達部34よりも前方に配置される。
右案内壁121Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左案内壁121Lは、車両中心面Cの左方に配置される。右案内壁121Rは、貫通孔42の右方に配置される。左案内壁121Lは、貫通孔42の左方に配置される。右案内壁121Rは、第2荷重伝達部34の右部34Rに接続される。左案内壁121Lは、第2荷重伝達部34の左部34Lに接続される。
右案内壁121Rは、車両平面視において、前方かつ左方に延びる。左案内壁121Lは、車両平面視において、前方かつ右方に延びる。
より詳しくは、右案内壁121Rは、後部122Rと中間部123Rと前部124Rを備える。後部122Rは、第2荷重伝達部34の右部34Rに接続される。後部122Rは、第2荷重伝達部34の右部34Rから前方かつ左方に延びる。中間部123Rは、後部122Rに接続される。中間部123Rは、後部122Rから前方に延びる。中間部123Rは、前後方向Xと略平行に延びる。前部124Rは、中間部123Rに接続される。前部124Rは、中間部123Rから前方かつ左方に延びる。
左案内壁121Lは、左右対称である点を除き、右案内壁121Rと同様の構造および形状を有する。すなわち、左案内壁121Lは、後部122Lと中間部123Lと前部124Lを備える。後部122L、中間部123Lおよび前部124Lはそれぞれ、後部122Rと中間部123Rと前部124Rに対応する。
右案内壁121の前部124Rは、左案内壁121Lの前部124Lに接続される。より詳しくは、前部124Lの前端は、前部124Rの前端と接続する。前部124Rと前部124Lの接続位置は、車両中心面C上に位置する。右案内壁121Rと左案内壁121Lの全体は、車両平面視において、略V字形状を有する。
図18を参照する。右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも前方に配置される。右案内壁121Rおよび左案内壁121Lは、エアクリーナ51よりも後方に配置される。右案内壁121Rの少なくとも一部は、右吸入口83Rよりも左方に配置される。左案内壁121Lの少なくとも一部は、左吸入口83Lよりも右方に配置される。
右案内壁121Rは、車両平面視において、位置規制部101の右方に配置される。右案内壁121Rは、位置規制部101の右方の位置から位置規制部101の前方の位置まで延びる。左案内壁121Lは、車両平面視において、位置規制部101の左方に配置される。左案内壁121Lは、位置規制部101の左方の位置から位置規制部101の前方の位置まで延びる。右案内壁121Rの前部124Lと左案内壁121Lの前部124Rの接続位置は、車両平面視において、位置規制部101の前方に位置する。
図29は、図9のXXIX−XXIX線に沿う断面図である。図29は、吸入口83の位置を破線で示す。右案内壁121R(具体的には、後部122R)は、右吸入口83Rと重なる位置に配置される。より詳しくは、後部122Rは、右吸入口83Rの左端と重なる位置に配置される。左案内壁121L(具体的には、後部122L)は、左吸入口83Lと重なる位置に配置される。より詳しくは、後部122Lは、左吸入口83Lの右端と重なる位置に配置される。
右案内壁121Rは、位置規制部101の右方に配置される。左案内壁121Lは、位置規制部101の左方に配置される。具体的には、後部122Rは、締結部111の右方に配置される。後部122Lは、締結部111の左方に配置される。後部122R、122Lは、締結部111の近傍に配置される。後部122R、122Lは、貫通孔42の下端よりも高い位置から貫通孔42の下端よりも低い位置まで延びる。図29では、後部122R、122Lは、リアフェンダ71と接触しない。しかしながら、後部122Rの大部分、および、後部122Lの大部分は、リアフェンダ71と接触する。さらに、後部122R、122Lは、シート31と接触する。
吸気通路81は、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lによって、右吸気通路81Rと左吸気通路81Lに分岐する。右吸気通路81Rは、右案内壁121Rの右方、かつ、右サイドカバー61Rの左方に配置される。右吸気通路81Rは、右案内壁121Rの前部124Rから右吸入口83Rまで延びる。左吸気通路81Lは、左案内壁121Lの左方、かつ、左サイドカバー61Lの右方に配置される。左吸気通路81Lは、左案内壁121Lの前部124Lから左吸入口83Lまで延びる。右吸気通路81Rおよび左吸気通路81Lは、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lの前方において、合流する。
右吸気通路81Rは、右吸入口83Rから吸気通路81に流入した空気にとっての流路に相当する。言い換えれば、右吸気通路81Rは、右吸入口83Rを通過した後における空気の流路に相当する。左吸気通路81Lは、左吸入口83Lから吸気通路81に流入した空気にとっての流路に相当する。言い換えれば、左吸気通路81Lは、左吸入口83Lを通過した後における空気の流路に相当する。
気体は、鞍乗型車両1の外部から右吸入口83Rを通じて右吸気通路81Rに流入する。気体は、鞍乗型車両1の外部から左吸入口83Lを通じて左吸気通路81Lに流入する。右吸気通路81Rに流れた気体および左吸気通路81Lを流れた気体は、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lの前方において、合流する。
図30は、図9のXXX−XXX線に沿う断面図である。図30は、吸入口83の位置を破線で示す。右案内壁121R(具体的には中間部123R)は、右吸入口83Rよりも左方に配置される。左案内壁121L(具体的には中間部123L)は、左吸入口83Lよりも右方に配置される。
右案内壁121Rは、位置規制部101の右方に配置される。左案内壁121Lは、位置規制部101の左方に配置される。具体的には、中間部123Rは、保持部102および弾性部材107の右方に配置される。中間部123Lは、保持部102および弾性部材107の左方に配置される。中間部123R、123Lは、保持部102および弾性部材107の近傍に配置される。
中間部123Rは、シート31およびリアフェンダ71と接触する。具体的には、中間部123Rの上縁は、シート31の底部32に接続される。中間部123Rの下縁は、リアフェンダ71と接触する。このように、中間部123Rは、シート31からリアフェンダ71まで延びる。中間部123Lも、シート31およびリアフェンダ71と接触する。具体的には、中間部123Lの上縁は、シート31の底部32に接続される。中間部123Lの下縁は、リアフェンダ71と接触する。このように、中間部123Lは、シート31からリアフェンダ71まで延びる。
これにより、中間部123R、123Lは、右吸気通路81Rと左吸気通路81Lを遮断する。さらに、中間部123R、123Lは、シート31の荷重を伝達する機能を有する。リアフェンダ71は、中間部123R、123Lを介して、シート31の荷重を受ける。リアフェンダ71は、保持部102および弾性部材107の近傍で、シート31の荷重を受ける。
鞍乗型車両1は、右突出部125Rと右突出部125Lを備える。右突出部125Rと右突出部125Lは、吸気通路81の内部に配置される。具体的には、右突出部125Rと右突出部125Lはそれぞれ、リアフェンダ71に取り付けられる。右突出部125Rと右突出部125Lは、例えば、リアフェンダ71と一体に成形される。右突出部125Rと右突出部125Lはそれぞれ、リアフェンダ71から上方に突出する。但し、右突出部125Rと右突出部125Lはそれぞれ、シート31と接触しない。右突出部125Rは、中間部123Rの下部と略同じ高さ位置に配置される。右突出部125Rは、中間部123Rよりも僅かに右方に配置される。中間部123Rがリアフェンダ71に対して右方に移動すると、中間部123Rは右突出部125Rと接触する。これにより、右突出部125Rは、中間部123Rが過度に右方に移動することを規制する。左突出部125Lは、中間部123Lの下部と略同じ高さ位置に配置される。左突出部125Lは、中間部123Lよりも僅かに左方に配置される。中間部123Lがリアフェンダ71に対して左方に移動すると、中間部123Lは左突出部125Lと接触する。これにより、左突出部125Lは、中間部123Lが過度に左方に移動することを規制する。
図18を参照する。右突出部125Rおよび左突出部125Lは、車両平面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも前方に配置される。右突出部125Rおよび左突出部125Lは、車両平面視において、エアクリーナ51よりも後方に配置される。右突出部125Rおよび左突出部125Lは、車両平面視において、右吸入口83Rよりも左方、かつ、左吸入口83Lよりも右方に配置される。右突出部125Rおよび左突出部125Lは、前後方向Xと略平行に延びる。
図9を参照する。鞍乗型車両1は、第1フィン126と第2フィン127を備える。第1フィン126および第2フィン127は、吸気通路81における気体の流れを整える。第1フィン126および第2フィン127は、吸気通路81における気体の流れを前後方向Xに整える。
第1フィン126および第2フィン127は、吸気通路81の内部に配置される。第1フィン126は、リアフェンダ71に接続される。第1フィン126は、シート31と接触しない。第2フィン127は、第1フィン126よりも前方に配置される。第2フィン127は、シート31に接続される。第2フィン127は、リアフェンダ71と接触しない。
図18を参照する。第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、吸入口83よりも前方に配置される。第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、エアクリーナ51よりも後方に配置される。第2フィン127の一部は、車両平面視において、エアクリーナ51と重なる。
第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、位置規制部101よりも前方に配置される。第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lよりも前方に配置される。より詳しくは、第1フィン126の一部は、車両平面視において、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lよりも前方に配置される。第2フィン127の全部は、車両平面視において、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lよりも前方に配置される。
第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、右吸入口83Rよりも左方、かつ、左吸入口83Lよりも右方に配置される。第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、車両中心面C上に配置される。第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、右案内壁121Rの前部124Rと左案内壁121Lの前部124Lの接続位置の前方に配置される。
第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、前後方向Xに延びる。第1フィン126および第2フィン127は、車両平面視において、前後方向Xに一列に連なるように配置される。第1フィン126の一部は、車両平面視において、第2フィン127の一部と重なる。具体的には、第1フィン126の前部は、車両平面視において、第2フィン127の後部と重なる。
図20を参照する。第1フィン126は、リアフェンダ71に取り付けられる。第1フィン126は、リアフェンダ71から上方に延びる。第1フィン126は、例えば、リアフェンダ71と一体に成形される。
図6、7を参照する。第1フィン126は、車両平面視において、クロスメンバ8と重なる。
図10を参照する。第1フィン126は、リアフェンダ71の上縁71aから上方に延びる。第1フィン126は、右シートフレーム6Rの上縁6Ra、および、左シートフレーム6Lの上縁6Laよりも高い位置まで延びる。但し、第1フィン126は、クロスメンバ8と接触しない。第1フィン126は、クロスメンバ8の下方に配置される。
図16、17を参照する。第2フィン127は、シート31の底部32に取り付けられる。第2フィン127は、シート31の底部32から下方に延びる。第2フィン127は、例えば、シート31の底部32と一体に成形される。
第2フィン127は、車両平面視において、第1荷重伝達部33よりも前方に配置される。したがって、第2フィン127は、車両平面視において、クロスメンバ8よりも前方に配置される。第2フィン127は、車両平面視において、第3荷重伝達部35よりも後方に配置される。
第1フィン126および第2フィン127はそれぞれ、本発明におけるフィンの例である。
図9、16、17を参照する。シート31は、案内傾斜部39を備える。案内傾斜部39は、シート31の底部32に配置される。
案内傾斜部39は、吸気通路81の上部と接する。案内傾斜部39は、エアクリーナ51に空気を案内する。案内傾斜部39は、前方かつ下方に傾斜する。案内傾斜部39は、前方かつ下方に湾曲する。
案内傾斜部39は、車両平面視において、第1荷重伝達部33よりも前方に配置される。案内傾斜部39は、車両平面視において、第1フィン126および第2フィン127よりも前方に配置される。案内傾斜部39は、車両平面視において、フック115よりも後方に配置される。案内傾斜部39は、車両平面視において、第3荷重伝達部35の右部35Rよりも左方、かつ、第3荷重伝達部35の左部35Lよりも右方に配置される。案内傾斜部39は、エアクリーナ51の上方に配置される。より詳しくは、案内傾斜部39は、エアクリーナエレメント52の外周面52aの上方に配置される。
図18を参照する。案内傾斜部39は、吸入口83よりも前方に配置される。案内傾斜部39は、車両平面視において、エアクリーナ51と重なる。案内傾斜部39は、車両平面視において、エアクリーナエレメント52の外周面52aと重なる。
図16、17を参照する。鞍乗型車両1は、右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lを備える。右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lは、気体が吸入口83以外の位置から吸気通路81に流入することを、防止する。これにより、吸気通路81の実質的な距離が、短くなることを抑制する。具体的には、エアクリーナ51に吸入される前に空気が吸気通路81を進む距離が、エアクリーナ51と吸入口83の距離に比べて、短くなることを抑制する。
右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lは、吸気通路81の内部に配置される。
右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lは、シート31の底部32に取り付けられる。右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lは、シート31の底部から下方に延びる。右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lは、例えば、シート31の底部32と一体に成形される。
右遮蔽壁129Rは、車両平面視において、車両中心面Cの右方に配置される。左遮蔽壁129Lは、車両平面視において、車両中心面Cの左方に配置される。右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lは、車両平面視において、前後方向Xに延びる。
右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lは、第1荷重伝達部33よりも前方に配置される。右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lは、第3荷重伝達部35よりも後方に配置される。右遮蔽壁129Rは、車両平面視において、第1荷重伝達部33よりも右方に配置される。左遮蔽壁129Lは、車両平面視において、第1荷重伝達部33よりも左方に配置される。
右遮蔽壁129Rは、車両平面視において、第2フィン127の右方に配置される。左遮蔽壁129Lは、車両平面視において、第2フィン127の左方に配置される。右遮蔽壁129Rと第2フィン127と左遮蔽壁129Lは、幅方向Yに並ぶ。
図18を参照する。右遮蔽壁129Rは、右吸入口83Rよりも前方に配置される。左遮蔽壁129Lは、左吸入口83Lよりも前方に配置される。右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lは、車両平面視において、エアクリーナ51よりも後方に配置される。右遮蔽壁129Rの一部および左遮蔽壁129Lの一部は、車両平面視において、エアクリーナ51と重なる。右遮蔽壁129Rの一部および左遮蔽壁129Lの一部は、車両平面視において、エアクリーナエレメント52と重なる。
図31は、図9のXXXI−XXXI線に沿う断面図である。図32は、図9のXXXII−XXXII線に沿う断面図である。XXXI−XXXI線に沿う断面、および、XXXII−XXXII線に沿う断面は、右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lを含み、かつ、前後方向Xと直交する断面に相当する。本明細書では、右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lを含み、かつ、前後方向Xと直交する断面を、「第2断面」と呼ぶ。
第2断面において、第2フィン127、右遮蔽壁129Rおよび左遮蔽壁129Lは、シート31の底部32から下方に延びる。第2断面において、右遮蔽壁129Rは、右シートフレーム6Rの左方に配置される。左遮蔽壁129Lは、左シートフレーム6Lの右方に配置される。
第2断面において、シート31は右縁31aを有する。第2断面において、右サイドカバー61Rは上縁61Raを有する。第2断面において、右遮蔽壁129Rは、右縁31aおよび上縁61Raよりも左方に配置される。第2断面において、右遮蔽壁129Rは、右縁31aおよび上縁61Raよりも高い位置から、右縁31aおよび上縁61Raよりも低い位置まで延びる。
第2断面において、シート31は左縁31bを有する。第2断面において、左サイドカバー61Lは上縁61Laを有する。第2断面において、左遮蔽壁129Lは、左縁31bおよび上縁61Laよりも右方に配置される。第2断面において、左遮蔽壁129Lは、左縁31bおよび上縁61Laよりも高い位置から、左縁31bおよび上縁61Laよりも低い位置まで延びる。
図2を参照する。図2は、左遮蔽壁129Lを破線で示す。左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、シート31と左サイドカバー61Lの境界Kの少なくとも一部と重なる。ここで、境界Kは、車両側面視において、略前後方向Xに延びる。左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、境界Kよりも高い位置から、境界よりも低い位置に延びる。具体的には、左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、上縁129Laと下縁129Lbを有する。上縁129Laは、車両側面視において、境界Kよりも高い位置に配置される。下縁129Lbは、車両側面視において、境界Kよりも低い位置に配置される。左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、上縁129Laから下縁129Lbに延びる。
図示を省略するが、右遮蔽壁129Rは、車両側面視において、シート31と右サイドカバー61Rの境界の少なくとも一部と重なる。
8.効果
右シートフレーム6Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左シートフレーム6Lは、車両中心面Cの左方に配置される。クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを連結する。シート31は、右シートフレーム6R、左シートフレーム6Lおよびクロスメンバ8の上方に配置される。シート31は、第1荷重伝達部33を備える。クロスメンバ8は、荷重受け部18を備える。荷重受け部18は、第1荷重伝達部33と接触する。荷重受け部18は、シート31の荷重を受ける。このため、クロスメンバ8は、シート31の荷重を好適に受けることができる。
荷重受け部18は、第1荷重伝達部33の下方に配置される。よって、クロスメンバ8は、シート31がクロスメンバ8に対して下方に移動することを好適に規制できる。
シート31は、水平位置決め部37を備える。クロスメンバ8は、水平位置決め部19を備える。水平位置決め部19は、水平位置決め部37と接触する。水平位置決め部19は、シート31がクロスメンバ8に対して略水平方向に移動することを規制する。これにより、クロスメンバ8は、略水平方向においてシート31を位置決めできる。
リアフェンダ71は、シート31の下方に配置される部分を含む。位置規制部101は、シートとリアフェンダ71を結合する。位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31が上方に移動することを規制する。したがって、位置規制部101とクロスメンバ8の荷重受け部18は、上下方向Zにおいてシート31を位置決めできる。
まとめると、クロスメンバ8は、シート31の荷重を受け止める。クロスメンバ8は、略水平方向においてシート31を位置決めする。クロスメンバ8および位置規制部101は、上下方向Zにおいてシート31を位置決めする。よって、クロスメンバ8および位置規制部101は、シート31を好適に位置決めできる。したがって、クロスメンバ8および位置規制部101は、シート31を適切に支持できる。
クロスメンバ8がシート31の荷重を受け止めるので、位置規制部101が受けるシート31の荷重を好適に低減できる。よって、位置規制部101の機能を、リアフェンダ71に対するシート31の移動を規制する機能に絞ることができる。言い換えれば、位置規制部101の機能から、シート31の荷重を受ける機能を省くことができる。その結果、位置規制部101が比較的に小さくても、位置規制部101はリアフェンダ71に対するシート31の移動を規制する機能を十分に発揮できる。このように、位置規制部101を容易に小型化できる。例えば、位置規制部101の幅LPを、右吸入口83Rの幅LRよりも小さくできる。例えば、位置規制部101の幅LPを、左吸入口83Lの幅LLよりも小さくできる。例えば、位置規制部101の幅LPを、右吸入口83Rと左吸入口83Lの間隔Dよりも小さくできる。
その結果、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lを容易に大きくできる。例えば、右吸入口83Rの幅LRを位置規制部101の幅LPよりも大きくできる。例えば、右吸入口83Rの幅LRを、右吸入口83Rと左吸入口83Lの間隔Dよりも大きくできる。例えば、左吸入口83Lの幅LLを位置規制部101の幅LPよりも大きくできる。例えば、左吸入口83Lの幅LLを、右吸入口83Rと左吸入口83Lの間隔Dよりも大きくできる。
位置規制部101は、弾性部材107と結合部109と締結部111を備える。弾性部材107は、シート31に支持される。弾性部材107は、弾性変形可能である。結合部109は、弾性部材107に支持される。締結部111は、結合部109とリアフェンダ71を締結する。このため、弾性部材107が弾性変形することにより、結合部109は弾性部材107に対して移動可能である。すなわち、弾性部材107が弾性変形することにより、結合部109はシート31に対して移動可能である。そして、弾性部材107が弾性変形することにより、締結部111が受ける荷重を一層低減できる。このため、締結部111を容易に小型化できる。例えば、締結部111の呼び径を容易に小さくできる。
以上のとおり、クロスメンバ8および弾性部材107によって、締結部111が受ける荷重を効果的に低減できる。
シート31は、第2荷重伝達部34を備える。リアフェンダ71は、荷重受け部77を備える。荷重受け部77は、第2荷重伝達部34と接触する。荷重受け部77は、シート31の荷重を受ける。このため、位置規制部101が受けるシート31の荷重をさらに低減できる。
第1荷重伝達部33と第2荷重伝達部34は、車両平面視において、位置規制部101の周囲に配置される。よって、位置規制部101が受ける荷重を効果的に低減できる。
第2荷重伝達部34は締結部111の近傍に配置される。よって、締結部111が受ける荷重を効果的に低減できる。
リアフェンダ71は、右案内壁121Rの中間部123Rおよび左案内壁121Lの中間部123Lと接触する。リアフェンダ71は、中間部123Rおよび中間部123Lを介して、シート31の荷重を受ける。このため、位置規制部101が受けるシート31の荷重をさらに低減できる。
中間部123Rおよび中間部123Lは、保持部102(締結部103)の近傍に配置される。よって、保持部102(締結部103)が受ける荷重を効果的に低減できる。
さらに、右突出部125Rおよび左突出部125Lは、中間部123Rおよび中間部123Lの幅方向Yの移動を規制する。よって、保持部102(締結部103)の近傍に位置するシート31の部分が、リアフェンダ71に対して幅方向Yに移動することを、効果的に抑制できる。したがって、保持部102(締結部103)が受ける荷重を一層効果的に低減できる。中間部123R、中間部123L、右突出部125Rおよび左突出部125Lは、略前後方向Xに延びる。よって、右突出部125Rおよび左突出部125Lは、中間部123Rおよび中間部123Lの前後方向Xの移動を許容する。したがって、中間部123R、中間部123L、右突出部125Rおよび左突出部125Lの前後方向Xにおける公差を容易に吸収できる。具体的には、中間部123R、中間部123L、右突出部125Rおよび左突出部125Lの少なくともいずれかが前後方向Xにおける寸法誤差を含む場合であっても、中間部123R、中間部123L、右突出部125Rおよび左突出部125Lを、適切に配置できる。
シート31は、第3荷重伝達部35を備える。右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lは、第3荷重伝達部35と接触する。右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lは、シート31の荷重を受ける。このため、位置規制部101が受けるシート31の荷重をさらに低減できる。
第3荷重伝達部35は、第1荷重伝達部33および第2荷重伝達部34よりも前方に配置される。よって、シート31は、シート31の荷重を、バランス良く伝達できる。クロスメンバ8、リアフェンダ71、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lは、シート31の荷重をバランス良く受けることができる。
弾性部材107の弾性変形により、結合部109はシート31に対して上下方向Zに移動可能である。仮にシート31がリアフェンダ71に対して上方に移動した場合、弾性部材107の弾性変形により、結合部109がシート31に対して下方に移動する。これにより、締結部111が受ける荷重を効果的に抑制できる。
位置規制部101は、車両平面視において、車両中心面C上に配置される。このように、位置規制部101は、適切な位置に配置される。よって、位置規制部101は、リアフェンダ71に対するシート31の移動を適切に規制できる。上述のとおり、位置規制部101は比較的に小さい。このため、位置規制部101が車両中心面C上に配置される場合であっても、位置規制部101は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない。よって、位置規制部101が吸気通路81における気流の妨げになることを、好適に抑制できる。
位置規制部101は、クロスメンバ8よりも後方に配置される。このため、シート31の後部がリアフェンダ71に対して移動することを、位置規制部101は効果的に規制できる。
空気は、吸気通路81を前方に流れる。位置規制部101は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置であって、かつ、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lの近傍に配置される。よって、位置規制部101が吸気通路81における気流の妨げになることを、一層抑制できる。
弾性部材107、結合部109および締結部111は、シート31の下方に配置される。このように、弾性部材107、結合部109および締結部111は、適切な位置に配置される。このため、シート31が上方に移動することを、位置規制部101は効果的に規制できる。
鞍乗型車両1は、ステー108を備える。ステー108は、弾性部材107に支持される。ステー108は、結合部109を支持する。このように、弾性部材107は、ステー108を介して、結合部109を好適に支持できる。
ステー108は、弾性部材107から後方に延びる。結合部109および締結部111は、弾性部材107よりも後方に配置される。このため、弾性部材107が弾性変形することにより、結合部109は、弾性部材107に対して上下方向Zに容易に移動できる。すなわち、弾性部材107が弾性変形することにより、結合部109は、シート31に対して上下方向Zに容易に移動できる。言い換えれば、弾性部材107が弾性変形するときに結合部109がシート31に対して上下方向Zに移動する距離を、効果的に大きくできる。さらに、弾性部材107が弾性変形することにより、締結部111が受ける荷重を好適に低減できる。
ステー108は、弾性部材107から後方かつ上方に延びる。結合部109は、弾性部材107よりも後方かつ上方に配置される。このため、弾性部材107が弾性変形することによって結合部109はシート31に対して下方に容易に移動できる。よって、仮にシート31がリアフェンダ71に対して上方に移動した場合、弾性部材107の弾性変形により結合部109がシート31に対して下方に移動する。これにより、締結部111が受ける荷重を効果的に抑制できる。
鞍乗型車両1は保持部102を備える。保持部102は、シート31に支持される。保持部102は弾性部材107を保持する。このため、シート31は、保持部102を介して、弾性部材107を好適に支持できる。さらに、弾性部材107が弾性変形することにより、保持部102が受ける荷重を好適に低減できる。
保持部102は、締結部103を備える。弾性部材107が弾性変形することにより、締結部103が受ける荷重を好適に低減できる。このため、締結部103を容易に小型化できる。例えば、締結部103の呼び径を容易に小さくできる。
弾性部材107は、筒形状を有する。弾性部材107は、貫通孔107aを含む。保持部102は、弾性部材107の貫通孔107aに挿入される。このため、保持部102は、弾性部材107を好適に支持できる。
弾性部材107は、外周面107bを含む。ステー108は、弾性部材107の外周面107bに接続される。このため、弾性部材107は、ステー108を好適に支持できる。さらに、弾性部材107が弾性変形することによって、ステー108は弾性部材107に対して容易に移動できる。
締結部111は、ナット112とボルト113を備える。ナット112は、リアフェンダ71に固定される。ボルト113は、ナット112と結合する。結合部109は、座部109aと貫通孔109bを備える。座部109aは、板形状を有する。貫通孔109bは、座部109aに形成される。よって、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に好適に固定できる。
ボルト113は、ネジ部113aと軸部113bと頭部113cと座金113dを備える。ネジ部113aは、ナット112と結合する。軸部113bは、ネジ部113aに接続される。頭部113cは、軸部113bに接続される。座金113dは、軸部113bに装着される。座金113dは、ネジ部113aと頭部113cの間において移動可能である。軸部113bは、貫通孔109bに挿入される。座部109aは、頭部113cと座金113dの間に配置される。ネジ部113aがナット112と結合するとき、頭部113cは、座部109aおよび座金113dをナット112に押し付ける。このため、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に一層好適に固定できる。
ネジ部113aは、座金113dの貫通孔よりも大きな外径を有する。このため、座金113dが軸部113bから外れることを好適に防止できる。すなわち、座金113dは常に軸部113bに装着されている。よって、ボルト113をナット112に容易に着脱できる。その結果、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に容易に着脱できる。
座部109aは、頭部113cと座金113dの間に配置される。このため、軸部113bが結合部109の貫通孔109bに挿入されている状態においてボルト113がボルト113の軸心方向に移動しても、軸部113bは貫通孔109bから抜けない。具体的には、ボルト113がボルト113の軸心方向に移動しても、軸部113bは貫通孔109bの内部から貫通孔109bの外部に移動できない。したがって、ボルト113がボルト113の軸心方向に移動しても、ボルト113は結合部109から離脱できない。よって、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に容易に着脱できる。
結合部109の貫通孔109bは切り欠き孔である。このため、座金113dが軸部113bに装着された状態で、結合部109の貫通孔109bに軸部113bを容易に挿入できる。さらに、座金113dが軸部113bに装着された状態で、結合部109の貫通孔109bから軸部113bを容易に離脱させることができる。
結合部109の貫通孔109bは、長孔である。このため、仮にシート31、リアフェンダ71および位置規制部101の少なくともいずれかが寸法誤差を含んでいる場合であっても、軸部113bを結合部109の貫通孔109bに挿入できる。したがって、仮にシート31、リアフェンダ71および位置規制部101の少なくともいずれかが寸法誤差を含んでいる場合であっても、締結部111は結合部109をリアフェンダ71に適切に締結できる。
締結部111は、シート31の下方に配置される。頭部113cは、ナット112の上方に配置される。シート31は、貫通孔42を備える。貫通孔42は、頭部113cの上方に配置される。このため、シート31の貫通孔42を通じて、ボルト113の頭部113cに容易にアクセスできる。よって、ボルト113をナット112に容易に着脱できる。その結果、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に容易に着脱できる。
シート31の貫通孔42は、頭部113cの外径よりも大きな内径を有する。このため、頭部113cに容易にアクセスできる。
頭部113cの少なくとも一部は、シート31の貫通孔42の内部に配置される。このため、頭部113cに一層容易にアクセスできる。
シート31の貫通孔42は、略水平方向における頭部113cの移動可能な範囲を制限する。具体的には、シート31の貫通孔42は、略水平方向における頭部113cの移動可能な範囲を、シート31の貫通孔42の内部に制限する。そして、略水平方向における頭部113cの移動可能な範囲に制限することによって、軸部113bが結合部109の貫通孔109bから離脱することを規制する。これにより、ボルト113が結合部109から離脱することを好適に防止できる。よって、締結部111は、結合部109をリアフェンダ71に容易に着脱できる。
ボルト113は、先端部113eを備える。先端部113eは、ネジ部113aに接続される。先端部113eは、ネジ部113aの外径よりも小さい外径を有する。先端部113eは、ネジ部113aをナット112に導く。このため、ネジ部113aをナット112に容易に差し込むことができる。よって、ボルト113をナット112に一層容易に着脱できる。例えば、ナット112を視認できない場合であっても、ボルト113をナット112に容易に着脱できる。
右シートフレーム6Rは、車両中心面Cの右方に配置される。左シートフレーム6Lは、車両中心面C上の左方に配置される。クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lの間に配置される。クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを連結する。クロスメンバ8は、エアクリーナ51よりも後方に配置される。このため、クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを適切な位置で補強できる。よって、車体フレーム2の剛性を好適に向上できる。
シート31は、右シートフレーム6R、左シートフレーム6Lおよびクロスメンバ8の上方に配置される。右サイドカバー61Rは、右シートフレーム6Rの右方に配置される。左サイドカバー61Lは、左シートフレーム6Lの左方に配置される。リアフェンダ71は、右シートフレーム6R、左シートフレーム6Lおよびクロスメンバ8の下方に配置される部分を含む。吸気通路81は、シート31の下方、右サイドカバー61Rの左方、左サイドカバー61Lの右方、かつ、リアフェンダ71の上方に形成される。右吸入口83Rおよび左吸入口83Lはそれぞれ、吸気通路81の後部に配置される。右吸入口83Rおよび左吸入口83Lはそれぞれ、吸気通路81と鞍乗型車両1の外部を連通する。エアクリーナ51は、吸気通路81の前部に配置される。よって、空気は、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lを通過することによって、吸気通路81に流入する。吸気通路81において、空気は、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lから、エアクリーナ51に流れる。すなわち、吸気通路81において、空気は、前方に流れる。
右吸入口83Rおよび左吸入口83Lはそれぞれ、後方に向けて開放される。このため、空気が右吸入口83Rおよび左吸入口83Lを通過するときも、空気は前方に流れる。よって、空気が流れる向きを大きく変えずに、空気は、鞍乗型車両1の外部からエアクリーナ51に到達できる。したがって、鞍乗型車両1の外部から吸気通路81に円滑に空気を導入でき、かつ、吸気通路81において空気を円滑に流すことができる。
右吸入口83Rは車両中心面Cの右方に配置される。左吸入口83Lは車両中心面Cの左方に配置される。よって、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lは、空気を吸気通路81に効率良く導入できる。
クロスメンバ8は、シート31の下方に配置される。クロスメンバ8は、リアフェンダ71の一部の上方に配置される。具体的には、クロスメンバ8は、リアフェンダ71の前部の上方に配置される。クロスメンバ8は右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lの間に配置されるので、クロスメンバ8は、右サイドカバー61Rの左方、かつ、左サイドカバー61Lの右方に配置される。クロスメンバ8は、エアクリーナ51よりも後方、かつ、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lよりも前方に配置される。したがって、クロスメンバ8は、吸気通路81の内部に配置される。ここで、クロスメンバ8は、車両背面視において、上方に凸に湾曲した形状を有する。このため、クロスメンバ8が吸気通路81における気流の妨げになることを、抑制できる。さらに、クロスメンバ8は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。このため、クロスメンバ8が吸気通路81における気流の妨げになることを、一層抑制できる。
鞍乗型車両1は、締結部93を備える。締結部93は、リアフェンダ71に右サイドカバー61Rを締結する。これにより、右サイドカバー61Rを適切に支持できる。締結部93は、吸気通路81の外部の位置に配置される。したがって、締結部93は吸気通路81の気流の妨げにならない。
鞍乗型車両1は、締結部91を備える。締結部91は、リアフェンダ71に左サイドカバー61Lを締結する。これにより、左サイドカバー61Lを適切に支持できる。締結部91は、吸気通路81の内部の位置に配置される。但し、締結部91は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。このため、締結部91は、吸気通路81の気流の妨げになりにくい。
上述の通り、クロスメンバ8、締結部93および締結部91は、吸気通路81における気流の妨げになりにくい。したがって、吸気通路81において空気を円滑に流すことができる。
まとめると、実施形態の鞍乗型車両1によれば、車体フレーム2の剛性を向上でき、かつ、吸気通路81において空気を円滑に流すことができる。具体的には、クロスメンバ8は、吸気通路81における気流を大きく妨げずに、右シートフレーム6Rと左シートフレーム6Lを適切に補強できる。すなわち、吸気通路81の流路断面積の確保と、車体フレーム2の剛性の確保を両立できる。さらに、締結部93および締結部91は、吸気通路81における気流を大きく妨げずに、右サイドカバー61Rおよび左サイドカバー61Lを適切に支持できる。
車両背面視におけるクロスメンバ8の面積は、車両平面視におけるクロスメンバ8の面積よりも小さい。このため、吸気通路81の流路断面積を比較的に大きくできる。よって、クロスメンバ8が吸気通路81における気流の妨げになることを、一層抑制できる。
車両平面視におけるクロスメンバ8の面積は、車両背面視におけるクロスメンバ8の面積よりも大きい。このため、クロスメンバ8の強度を容易に確保できる。よって、クロスメンバ8は車体フレーム2の剛性を容易に向上できる。
クロスメンバ8は、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lよりも高い位置で、シート31と接触する。このため、クロスメンバ8の下方に形成される比較的に大きな1つの領域を吸気通路81として使用できる。よって、クロスメンバ8が吸気通路81における気流の妨げになることを、一層抑制できる。
仮に、クロスメンバ8がシート31と接触しない場合、吸気通路81は、クロスメンバ8によって、第1空間と第2空間に分断される。第1空間は、シート31の下方、かつ、クロスメンバ8の上方に配置される。第2空間は、クロスメンバ8の下方、かつ、リアフェンダ71の上方に配置される。このため、吸気通路81の気流は、クロスメンバ8によって、第1空間を通る気流と、第2空間を通る気流に分離される。さらに、第1空間および第2空間はそれぞれ、比較的に小さい。よって、クロスメンバ8がシート31と接触しない場合、吸気通路81において空気が円滑に流れ難い。これに対して、鞍乗型車両1では、クロスメンバ8がシート31と接触するので、クロスメンバ8の下方に比較的に大きな1つの空間を形成できる。したがって、クロスメンバ8がシート31と接触しない場合に比べて、鞍乗型車両1では、吸気通路81において空気は円滑に流れやすい。
クロスメンバ8は、右孔15と左孔17を備える。右孔15および左孔17はそれぞれ、前後方向Xに延びる。すなわち、右孔15と左孔17はそれぞれ、吸気通路81の内部において、吸気通路81と略平行に延びる。このため、空気は、右孔15および左孔17を通過できる。すなわち、吸気通路81の流路断面積をさらに大きくできる。よって、クロスメンバ8が吸気通路81における気流の妨げになることを、一層抑制できる。
右孔15の軸心Aから見て、右吸入口83Rの一部は、右孔15の一部と重なる。よって、右吸入口83Rから吸気通路81に入った気体は、右孔15を円滑に通ることができる。言い換えれば、空気が流れる向きを大きく変えずに、空気は、右吸入口83Rおよび右孔15を連続的に通過できる。右孔15の軸心Aから見て、左吸入口83Lの一部は、左孔17の一部と重なる。よって、左吸入口83Lから吸気通路81に入った気体は、左孔17を円滑に通ることができる。言い換えれば、空気が流れる向きを大きく変えずに、空気は、左吸入口83Lおよび左孔17を連続的に通過できる。
クロスメンバは、右部11と左部12と上部13を備える。右部11は、右シートフレーム6Rに接続される。右部11は、右シートフレーム6Rから上方に延びる。左部12は、左シートフレーム6Lに接続される。左部12は、左シートフレーム6Lから上方に延びる。上部13は、右シートフレーム6Rおよび左シートフレーム6Lよりも高い位置に配置される。上部13は、幅方向Yに延びる。上部13は、右部11と左部12を連結する。よって、クロスメンバ8は、車両背面視において、上方に凸に湾曲した形状を容易に有することができる。
クロスメンバ8は、右補強部14と左補強部16を備える。右補強部14は、右部11よりも左方に配置される。右補強部14は、右シートフレーム6Rと上部13を連結する。左補強部16は、左部12よりも右方に配置される。左補強部16は、左シートフレーム6Lと上部13を連結する。よって、クロスメンバ8の強度を容易に確保できる。
右孔15は、右部11と上部13と右補強部14によって形成される。よって、クロスメンバ8の強度を損なうことなく、右孔15を形成できる。左孔17は、左部12と上部13と左補強部16によって形成される。よって、クロスメンバ8の強度を損なうことなく、左孔17を形成できる。したがって、クロスメンバ8の剛性を確保しつつ、吸気通路81の流路断面積を増大できる。
右補強部14は右部11と連結される。左補強部16は、左部12と連結される。よって、クロスメンバ8の強度をさらに向上できる。
第1断面において、リアフェンダ71は上縁71aを有する。第1断面において、上縁71aは、上方に凸に湾曲する。第1断面において、上縁71aは、第1部分71a1を含む。第1断面において、第1部分71a1は、右シートフレーム6Rの下縁6Rbおよび左シートフレーム6Lの下縁6Lbよりも高い位置に配置される。このように、クロスメンバ8の下方に位置するリアフェンダ71の部分は、比較的に高い位置に配置される。但し、クロスメンバ8は、車両背面視において、上方に凸に湾曲した形状を有する。このため、第1断面において、クロスメンバ8とリアフェンダ71との間隔が過度に小さくなることを好適に防止できる。すなわち、第1断面において、吸気通路81の流路断面積が過度に小さくなることを好適に防止できる。このように、クロスメンバ8の下方に位置するリアフェンダ71の部分が比較的に高い位置に配置される場合であっても、吸気通路81において空気を円滑に流すことができる。言い換えれば、クロスメンバ8の下方に位置するリアフェンダ71の部分が比較的に高い位置に配置される場合には、クロスメンバ8の形状が流路断面積の確保にとって一層有用になる。
鞍乗型車両1は、右案内壁121Rを備える。右案内壁121Rは、吸気通路81の内部に配置される。右案内壁121Rは、車両中心面Cの右方に配置される。右案内壁121Rの少なくとも一部は、右吸入口83Rよりも左方に配置される。よって、右案内壁121Rは、右吸入口83Rから吸気通路81に流入した空気を好適に案内できる。
右案内壁121Rは、車両平面視において、前方かつ左方に延びる。このため、右吸気通路81Rは、エアクリーナ51に向かって拡大する。よって、右案内壁121Rは、右吸入口83Rから吸気通路81に流入した空気を、エアクリーナ51に好適に案内できる。
同様に、鞍乗型車両1は、左案内壁121Lを備える。左案内壁121Lは、吸気通路81の内部に配置される。左案内壁121Lは、車両中心面Cの左方に配置される。左案内壁121Lの少なくとも一部は、左吸入口83Lよりも右方に配置される。よって、左案内壁121Lは、左吸入口83Lから吸気通路81に流入した空気を好適に案内できる。
左案内壁121Lは、車両平面視において、前方かつ右方に延びる。このため、左吸気通路81Lは、エアクリーナ51に向かって拡大する。よって、左案内壁121Lは、左吸入口83Lから吸気通路81に流入した空気を、エアクリーナ51に好適に案内できる。
右案内壁121Rの前部124Rは、左案内壁121Lの前部124Lに接続される。このため、右案内壁121Rの前部124Rおよび左案内壁121Lの前部124Lの近傍において空気が淀むことを好適に防止できる。よって、右案内壁121Rの前部124Rおよび左案内壁121Lの前部124Lの近傍においても、空気を円滑に流すことができる。
右案内壁121Rは、中間部123Rを備える。中間部123Rは、シート31およびリアフェンダ71と接触する。このため、右案内壁121Rとシート31の隙間、および、右案内壁121Rとリアフェンダ71の隙間を小さくできる。したがって、右案内壁121Rとシート31の隙間または右案内壁121Rとリアフェンダ71の隙間に、空気が流入し難い。よって、右案内壁121Rは、右吸入口83Rから吸気通路81に流入した空気を、一層好適に案内できる。
左案内壁121Lは、中間部123Lを備える。中間部123Lは、シート31およびリアフェンダ71と接触する。このため、左案内壁121Lとシート31の隙間、および、左案内壁121Lとリアフェンダ71の隙間を小さくできる。したがって、左案内壁121Lとシート31の隙間または左案内壁121Lとリアフェンダ71の隙間に、空気が流入し難い。よって、左案内壁121Lは、左吸入口83Lから吸気通路81に流入した空気を、一層好適に案内できる。
鞍乗型車両1は、位置規制部101を備える。位置規制部101は、リアフェンダ71にシート31を結合する。位置規制部101は、リアフェンダ71に対してシート31が移動することを規制する。このため、シート31を適切な位置に保つことができる。
右案内壁121Rは、車両平面視において、位置規制部101の右方に配置される。右案内壁121Rは、位置規制部101の右方の位置から位置規制部101の前方の位置まで延びる。このため、位置規制部101は、右吸気通路81Rから外れた位置に配置される。よって、右吸入口83Rから吸気通路81に流入した空気の流れを、位置規制部101は妨げない。したがって、右吸気通路81Rにおいて空気を円滑に流すことができる。
同様に、左案内壁121Lは、車両平面視において、位置規制部101の左方に配置される。左案内壁121Lは、位置規制部101の左方の位置から位置規制部101の前方の位置まで延びる。このため、位置規制部101は、左吸気通路81Lから外れた位置に配置される。よって、左吸入口83Lから吸気通路81に流入した空気の流れを、位置規制部101は妨げない。したがって、左吸気通路81Lにおいて空気を円滑に流すことができる。
位置規制部101は、車両背面視において、右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置に配置される。このため、位置規制部101が吸気通路81の気流の妨げになることを、一層抑制できる。
鞍乗型車両1は、第1フィン126および第2フィン127を備える。第1フィン126および第2フィン127はそれぞれ、吸気通路81の内部に配置される。第1フィン126および第2フィン127はそれぞれ、右案内壁121Rおよび左案内壁121Lよりも前方に配置される。第1フィン126および第2フィン127はそれぞれ、右吸入口83Rよりも左方、かつ、左吸入口83Lよりも右方に配置される。第1フィン126および第2フィン127はそれぞれ、車両平面視において、前後方向Xに延びる。このため、第1フィン126および第2フィン127はそれぞれ、右吸入口83Rから吸気通路81に流入した空気の流れ、および、左吸入口83Lから吸気通路81に流入した空気の流れを、エアクリーナ51に向かう方向に好適に整えることができる。
シート31は、案内傾斜部39を備える。案内傾斜部39は、吸気通路81の上部と接する。案内傾斜部39は、第1フィン126および第2フィン127よりも前方に配置される。案内傾斜部39は、エアクリーナ51の上方に配置される。案内傾斜部39は、前方かつ下方に傾斜する。このため、案内傾斜部39は、吸気通路81における気流を、エアクリーナ51の近傍において、エアクリーナ51に向かう方向に好適に調整できる。
鞍乗型車両1は、左遮蔽壁129Lを備える。左遮蔽壁129Lは、吸気通路81の内部に配置される。左遮蔽壁129Lは、車両中心面Cの左方に配置される。左遮蔽壁129Lは、左吸入口83Lよりも前方に配置される。左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、シート31と左サイドカバー61Lの境界Kの一部と重なる。このため、シート31と左サイドカバー61Lの隙間を通じて、左吸入口83Lよりも前方の位置から吸気通路81に空気が流入することを、左遮蔽壁129Lは好適に遮ることができる。よって、吸気通路81の実質的な距離が、短くなることを抑制する。その結果、エンジン24の性能を好適に保つことができる。
同様に、鞍乗型車両1は、右遮蔽壁129Rを備える。右遮蔽壁129Rは、吸気通路81の内部に配置される。右遮蔽壁129Rは、車両中心面Cの右方に配置される。右遮蔽壁129Rは、右吸入口83Rよりも前方に配置される。右遮蔽壁129Rは、車両側面視において、右サイドカバー61Rとシート31の境界の少なくとも一部と重なる。このため、シート31と右サイドカバー61Rの隙間を通じて、右吸入口83Rよりも前方の位置から吸気通路81に空気が流入することを、右遮蔽壁129Rは好適に防止できる。よって、吸気通路81の実質的な距離が、短くなることを抑制する。その結果、エンジン24の性能を好適に保つことができる。
右サイドカバー61Rとリアフェンダ71はそれぞれ、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成する。このため、比較的に簡素な構造で、右吸入口83Rを形成できる。例えば、右吸入口83Rに用いられる貫通孔を右サイドカバー61Rに形成することを要しない。さらに、右吸入口83Rを容易に大きくできる。
シート31も、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成する。このため、一層簡素な構造で、右吸入口83Rを形成できる。さらに、右吸入口83Rを一層容易に大きくできる。
同様に、左サイドカバー61Lとリアフェンダ71はそれぞれ、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成する。このため、比較的に簡素な構造で、左吸入口83Lを形成できる。さらに、左吸入口83Lを容易に大きくできる。
シート31も、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成する。このため、一層簡素な構造で、左吸入口83Lを形成できる。さらに、左吸入口83Lを一層容易に大きくできる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施形態では、シート31の水平位置決め部37は、右位置決め部37a、左位置決め部37b、前位置決め部37cおよび後位置決め部37dを備える。クロスメンバ8の水平位置決め部19は、右位置決め部19a、左位置決め部19b、前位置決め部19cおよび後位置決め部19dを備える。但し、これに限られない。例えば、水平位置決め部37および水平位置決め部19の一方は、上下方向Zに延びる軸部を含み、水平位置決め部37および水平位置決め部19の他方は、軸部の外周面と接触する内周面を有する筒部であってもよい。本変形実施形態によっても、水平位置決め部37は、シート31がクロスメンバ8に対して略水平方向に移動することを好適に規制できる。
(2)実施形態では、シート31、右サイドカバー61R、および、リアフェンダ71はそれぞれ、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成する。但し、これに限られない。例えば、シート31、右サイドカバー61R、および、リアフェンダ71のいずれか2つが、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成してもよい。すなわち、シート31、右サイドカバー61R、および、リアフェンダ71の1つは、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成しなくてもよい。例えば、右サイドカバー61R、および、リアフェンダ71がそれぞれ、右吸入口83Rの周縁部の一部を形成してもよい。
(3)実施形態では、上述した実施形態では、シート31、左サイドカバー61L、および、リアフェンダ71はそれぞれ、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成する。但し、これに限られない。例えば、シート31、左サイドカバー61L、および、リアフェンダ71のいずれか2つが、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成してもよい。すなわち、シート31、左サイドカバー61L、および、リアフェンダ71の1つは、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成しなくてもよい。例えば、左サイドカバー61L、および、リアフェンダ71がそれぞれ、左吸入口83Lの周縁部の一部を形成してもよい。
(4)実施形態では、締結部93は右サイドカバー61Rをリアフェンダ71に締結する。但し、これに限られない。例えば、締結部93は右サイドカバー61Rを右シートフレーム6Rに締結してもよい。
(5)実施形態では、締結部91は左サイドカバー61Lをリアフェンダ71に締結する。但し、これに限られない。例えば、締結部91は左サイドカバー61Lを左シートフレーム6Lに締結してもよい。
(6)実施形態では、締結部91は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置であって、吸気通路81の外部の位置に配置される。但し、これに限られない。締結部91は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置、および、吸気通路81の外部の位置の少なくともいずれかに配置されてよい。例えば、締結部91は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置であって、吸気通路81の内部の位置に配置されてよい。例えば、締結部91は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重なる位置であって、吸気通路81の外部の位置に配置されてよい。
(7)実施形態では、締結部93は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置であって、吸気通路81の内部の位置に配置される。但し、これに限られない。締結部93は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置、および、吸気通路81の外部の位置の少なくともいずれかに配置されてよい。例えば、締結部93は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重ならない位置であって、吸気通路81の外部の位置に配置されてよい。例えば、締結部93は、車両背面視において右吸入口83Rおよび左吸入口83Lと重なる位置であって、吸気通路81の外部の位置に配置されてよい。
(8)実施形態では、位置規制部101は、保持部102を備える。但し、これに限られない。例えば、保持部102を省略してもよい。例えば、シート31が弾性部材107を直接的に支持してもよい。
(9)実施形態では、位置規制部101は、ステー108を備える。但し、これに限られない。例えば、ステー108を省略してもよい。例えば、弾性部材107が結合部109を直接的に支持してもよい。
(10)実施形態では、弾性部材107は、筒形状を有する。但し、これに限られない。例えば、弾性部材107は、板形状を有してもよい。弾性部材107は、前後方向Xに延びた形状を有してもよい。
(11)実施形態では、弾性部材107として、グロメットやブッシングを例示する。但し、これに限られない。例えば、弾性部材107は、バネでもよい。
(12)実施形態では、結合部109の貫通孔109bの長手方向は、前後方向Xと略平行である。但し、これに限られない。貫通孔109bの長手方向を、前後方向X以外の方向に適宜に変更してもよい。
(13)実施形態では、右案内壁121Rは、右吸入口83Rよりも左方に配置される部分に加えて、右吸入口83Rよりも右方に配置される部分を有する。但し、これに限られない。例えば、右案内壁121Rの全部は、右吸入口83Rよりも左方に配置されてもよい。例えば、右案内壁121Rの少なくとも一部は、右吸入口83Rよりも左方に配置されてもよい。
(14)実施形態では、左案内壁121Lは、左吸入口83Lよりも右方に配置される部分に加えて、左吸入口83Lよりも左方に配置される部分を有する。但し、これに限られない。例えば、左案内壁121Lの全部は、左吸入口83Lよりも右方に配置されてもよい。例えば、左案内壁121Lの少なくとも一部は、左吸入口83Lよりも右方に配置されてもよい。
(15)実施形態では、右案内壁121Rの一部(例えば、中間部123R)が、シート31およびリアフェンダ71と接触する。但し、これに限られない。例えば、右案内壁121Rの全部が、シート31およびリアフェンダ71と接触してもよい。
(16)実施形態では、左案内壁121Lの一部(具体的には中間部123L)が、シート31およびリアフェンダ71と接触する。但し、これに限られない。例えば、左案内壁121Lの全部が、シート31およびリアフェンダ71と接触してもよい。
(17)実施形態では、右案内壁121Rと左案内壁121Lと第2フィン127と右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lは、シート31に取り付けられる。但し、これに限られない。例えば、右案内壁121Rと左案内壁121Lと第2フィン127と右遮蔽壁129Rと左遮蔽壁129Lの少なくともいずれか1つは、リアフェンダ71および車体フレーム2のいずれかに取り付けられてもよい。
(18)実施形態では、右突出部125Rと左突出部125Lと第1フィン126は、リアフェンダ71に取り付けられる。但し、これに限られない。例えば、右突出部125Rと左突出部125Lと第1フィン126の少なくともいずれか1つは、シート31および車体フレーム2のいずれかに取り付けられてもよい。
(19)実施形態では、左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、シート31と左サイドカバー61Lの境界Kの一部と重なる。但し、これに限られない。例えば、左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、境界Kの全部と重なってもよい。例えば、左遮蔽壁129Lは、車両側面視において、境界Kの少なくとも一部と重なってもよい。
(20)実施形態では、右遮蔽壁129Rは、車両側面視において、シート31と右サイドカバー61Rの境界の一部と重なる。但し、これに限られない。例えば、右遮蔽壁129Rは、車両側面視において、シート31と右サイドカバー61Rの境界の全部と重なってもよい。例えば、右遮蔽壁129Rは、車両側面視において、シート31と右サイドカバー61Rの境界の少なくとも一部と重なってもよい。
(21)実施形態では、鞍乗型車両1としてオフロード型の車両を例示したが、これに限られない。例えば、鞍乗型車両1を、ストリート型、スポーツ型、不整地走行用車両(ALL−TERRAIN VEHICLE)など、他の種類の車両に変更してもよい。
(22)上述した実施形態では、鞍乗型車両1が備える前輪22の数は1つである。これに限られない。鞍乗型車両1が備える前輪22の数は2つであってもよい。上述した実施形態では、鞍乗型車両1が備える後輪28の数は1つである。これに限られない。鞍乗型車両1が備える後輪28の数は2つであってもよい。
(23)上述した実施形態では、鞍乗型車両1は、動力源としてエンジン(内燃機関)24を備える。ただし、これに限られない。例えば、鞍乗型車両1は、エンジン24に加えて、動力源として電動モータを備えてもよい。例えば、鞍乗型車両1は、エンジン24に代えて、動力源として電動モータを備えてもよい。
(24)上述した実施形態および上記(1)から(23)で説明した各変形実施形態については、さらに各構成を他の変形実施形態の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
1 :鞍乗型車両
2 :車体フレーム
6 :シートフレーム
6R :右シートフレーム
6L :左シートフレーム
6Ra:第1断面における右シートフレームの上縁
6Rb:第1断面における右シートフレームの下縁
6La:第1断面における左シートフレームの上縁
6Lb:第1断面における左シートフレームの下縁
8 :クロスメンバ
11 :右部
12 :左部
13 :上部
14 :右補強部
15 :右孔
16 :左補強部
17 :左孔
18 :荷重受け部
19 :水平位置決め部(第2水平位置決め部)
31 :シート
32 :底部
33 :第1荷重伝達部
34 :第2荷重伝達部
35 :第3荷重伝達部
37 :水平位置決め部(第1水平位置決め部)
39 :案内傾斜部
41 :シート本体
42 :シートの貫通孔
51 :エアクリーナ
52 :エアクリーナエレメント
53 :エアクリーナボックス
61 :サイドカバー
61R:右サイドカバー
61L:左サイドカバー
K :車両側面視におけるシートと左サイドカバーの境界
71 :リアフェンダ
71a:第1断面におけるリアフェンダの上縁
71a1:第1部分
71a2:第2部分
77 :荷重受け部
81 :吸気通路
81R:右吸気通路
81L:左吸気通路
83 :吸入口
83R:右吸入口
83L:左吸入口
91 :締結部(第2締結部)
93 :締結部(第1締結部)
101:位置規制部
102:保持部
103:締結部103
104:ナット
105:ボルト
106:カラー
107:弾性部材
107a:弾性部材の貫通孔
107b:弾性部材の外周面
108:ステー
109:結合部
109a:結合部の座部
109b:結合部の貫通孔
111:締結部111(締結部)
112:ナット
113:ボルト
113a:ネジ部
113b:軸部
113c:頭部
113d:座金
113e:先端部
115:フック
121R:右案内壁
121L:左案内壁
122R:右案内壁の後部
122L:左案内壁の後部
123R:右案内壁の中間部
123R:左案内壁の中間部
124R:右案内壁の前部
124L:左案内壁の前部
126:第1フィン(フィン)
127:第2フィン127(フィン)
129R:右遮蔽壁
129L:左遮蔽壁
129La:左遮蔽壁の上縁
129Lb:左遮蔽壁の下縁
A :クロスメンバの右孔の軸心
C :車両中心線
K :車両側面視におけるシートと左サイドカバーの境界
X :鞍乗型車両の前後方向
Y :鞍乗型車両の幅方向
Z :鞍乗型車両の上下方向

Claims (15)

  1. 鞍乗型車両であって、
    鞍乗型車両の中心を通り、車両幅方向に垂直な車両中心面の右方に配置される右シートフレームと
    前記車両中心面の左方に配置される左シートフレームと、
    前記右シートフレームと前記左シートフレームを連結するクロスメンバと、
    前記右シートフレーム、前記左シートフレームおよび前記クロスメンバの上方に配置されるシートと、
    前記シートの下方に配置される部分を含むリアフェンダと、
    を備え、
    前記シートは、
    第1荷重伝達部と、
    第1水平位置決め部と、
    を備え、
    前記クロスメンバは、
    前記第1荷重伝達部の下方に配置され、前記第1荷重伝達部と接触し、前記シートの荷重を受ける荷重受け部と、
    前記第1水平位置決め部と接触し、前記シートが前記クロスメンバに対して略水平方向に移動することを規制する第2水平位置決め部と、
    を備え、
    前記鞍乗型車両は、さらに、
    前記シートと前記リアフェンダを結合し、前記リアフェンダに対して前記シートが上方に移動することを規制する位置規制部と、
    を備え、
    前記位置規制部は、
    前記シートに支持され、弾性変形可能な弾性部材と、
    前記弾性部材に支持される結合部と、
    前記結合部と前記リアフェンダを締結する締結部と、
    を備える
    鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記弾性部材の弾性変形により、前記結合部は前記シートに対して車両上下方向に移動可能である
    鞍乗型車両。
  3. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、
    前記位置規制部は、車両平面視において、前記車両中心面上に配置される
    鞍乗型車両。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記位置規制部は、前記クロスメンバよりも後方に配置される
    鞍乗型車両。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記弾性部材、前記結合部および前記締結部は、前記シートの下方に配置される
    鞍乗型車両。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記鞍乗型車両は、
    前記弾性部材に支持され、前記結合部を支持するステーと、
    を備え、
    前記ステーは、前記弾性部材から後方に延び、
    前記結合部および前記締結部は、前記弾性部材よりも後方に配置される
    鞍乗型車両。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両において、
    前記ステーは、前記弾性部材から後方かつ上方に延び、
    前記結合部は、前記弾性部材よりも後方かつ上方に配置される
    鞍乗型車両。
  8. 請求項6または7に記載の鞍乗型車両において、
    前記鞍乗型車両は、
    前記シートに支持され、前記弾性部材を保持する保持部と、
    を備え、
    前記弾性部材は、筒形状を有し、貫通孔と外周面を含み、
    前記保持部は、前記弾性部材の前記貫通孔に挿入され、
    前記ステーは、前記弾性部材の前記外周面に接続される
    鞍乗型車両。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記締結部は、
    前記リアフェンダに固定されるナットと、
    前記ナットと結合するボルトと、
    を備え、
    前記ボルトは、
    前記ナットと結合するネジ部と、
    前記ネジ部に接続される軸部と、
    前記軸部に接続される頭部と、
    前記頭部と前記ネジ部の間において移動可能に、前記軸部に装着される座金と、
    を備え、
    前記結合部は、
    板形状を有する座部と、
    前記座部に形成される貫通孔と、
    を備え、
    前記軸部は、前記結合部の前記貫通孔に挿入され、
    前記座部は、前記頭部と前記座金の間に配置され、
    前記ネジ部が前記ナットと結合するとき、前記頭部は、前記座部および前記座金を前記ナットに押し付ける
    鞍乗型車両。
  10. 請求項9に記載の鞍乗型車両において、
    前記ネジ部は、前記座金の貫通孔よりも大きな外径を有し、
    前記結合部の前記貫通孔は、前記座部の周縁に対して開放される切り欠き孔である
    鞍乗型車両。
  11. 請求項9または10に記載の鞍乗型車両において、
    前記結合部の前記貫通孔は、長孔である
    鞍乗型車両。
  12. 請求項9から11のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記締結部は、前記シートの下方に配置され、
    前記頭部は、前記ナットの上方に配置され、
    前記シートは、
    前記頭部の上方に配置される貫通孔と、
    備える
    鞍乗型車両。
  13. 請求項12に記載の鞍乗型車両において、
    前記シートの前記貫通孔は、前記頭部の外径よりも大きな内径を有し、
    前記頭部の少なくとも一部は、前記シートの前記貫通孔の内部に配置される
    鞍乗型車両。
  14. 請求項13に記載の鞍乗型車両において、
    前記シートの前記貫通孔は、略水平方向における前記頭部の移動可能な範囲を制限することにより、前記締結部が前記結合部から離脱することを規制する
    鞍乗型車両。
  15. 請求項9から14のいずれかに記載の鞍乗型車両において、
    前記ボルトは、
    前記ネジ部に接続される先端部と、
    を備え、
    前記先端部は、前記ネジ部の外径よりも小さい外径を有し、前記ネジ部を前記ナットに導く
    鞍乗型車両。
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