JP2021124663A - 光学駆動装置 - Google Patents

光学駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021124663A
JP2021124663A JP2020019626A JP2020019626A JP2021124663A JP 2021124663 A JP2021124663 A JP 2021124663A JP 2020019626 A JP2020019626 A JP 2020019626A JP 2020019626 A JP2020019626 A JP 2020019626A JP 2021124663 A JP2021124663 A JP 2021124663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding member
optical
drive device
optical drive
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020019626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7327190B2 (ja
Inventor
尚輝 遊佐
Naoki Yusa
尚輝 遊佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2020019626A priority Critical patent/JP7327190B2/ja
Publication of JP2021124663A publication Critical patent/JP2021124663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7327190B2 publication Critical patent/JP7327190B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】保持部材および係合部における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる問題を防止し得る光学駆動装置を提供する。【解決手段】固定部と、前記固定部に接続するアクチュエータと、前記アクチュエータに接続しており前記アクチュエータにより運動する運動部材40と、を有する駆動部と、光学部材を保持する保持部材72と、前記保持部材72に埋め込まれている第1部分74および前記第1部分74に継ぎ目なく連続しており前記保持部材72から露出して前記運動部材40に摩擦係合する第2部分77を有する係合部73と、を有する可動部と、を有する光学駆動装置。【選択図】図3

Description

本発明は、光学部材を駆動する光学駆動装置に関する。
光学駆動装置は、レンズやプリズムなどの光学部材を、所定の軸方向に移動させる。このような光学駆動装置は、たとえばカメラのレンズ部分などに用いられ、光学ズームやオートフォーカスなどを実現することができる。
このような光学駆動装置として、レンズ枠体の固定部に、駆動シャフトに対して摩擦係合する係合部を係合固定したものが提案されている。しかしながら、従来の係合部とレンズ枠体との固定方法では、レンズのような光学部材の荷重が、係合部のレンズ枠体に対する固定部分に集中する問題がある。このような従来技術では、特にレンズ枠体と係合部の固定部分の周辺に塑性変形が生じ易く、光学部材の位置精度を低下させたり、駆動装置の耐久性を低下させたりする懸念がある。
特開2018−5057号
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、保持部材および係合部における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる問題を防止し得る光学駆動装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る光学駆動装置は、
固定部と、
前記固定部に接続するアクチュエータと、前記アクチュエータに接続しており前記アクチュエータにより運動する運動部材と、を有する駆動部と、
光学部材を保持する保持部材と、前記保持部材に埋め込まれている第1部分および前記第1部分に継ぎ目なく連続しており前記保持部材から露出して前記運動部材に摩擦係合する第2部分を有する係合部と、を有する可動部と、を有する。
本発明に係る光学駆動装置は、運動部材に摩擦係合する係合部の一部が、保持部材に埋め込まれている。したがって、本発明では、係合部は、その第1部分を介して、保持部材に対して従来より広い接触面積で支持されることにより、保持部材および係合部における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる問題を防止できる。また、係合部の第1部分と第2部分とが継ぎ目なく連続していることにより、係合部の耐久性を向上させることができる。このような係合部は、たとえば、係合部の第1部分をインサートしたインサート成形により、保持部材を作製することにより得られる。
また、たとえば、前記第1部分は、前記保持部材の表面の少なくとも2か所から埋め込まれている主第1部分を有してもよい。
また、前記第2部分は、少なくとも一部が前記運動部材と前記保持部材に挟まれて配置され前記主第1部分の第1の端部に接続する内側第2部分と、少なくとも一部が前記内側第2部分との間で前記運動部材を挟み前記主第1部分の第2の端部に接続する外側第2部分とを有してもよい。
このような光学駆動装置では、第2部分のうち、運動部材の内側に位置する内側第2部分と、運動部材の外側に位置する外側第2部分の両方が、保持部材に埋め込まれている主第1部分に接続しており、これらの主第1部分を介して保持部材に支持される。したがって、このような光学装置は、保持部材および係合部における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる問題を、より効果的に防止できる。
また、係合部は、前記運動部材の運動方向から見て、前記光学部材の周りを囲むように設けられていてもよい。
このような係合部は、保持部材との接触面積を広くすることができ、しかも、係合部を継ぎ目なく連続する1つの部材で構成することが可能であるため、保持部材と係合部との固定部分に加えられる荷重を軽減することができる。また、光学部材からの荷重を、保持部材と係合部により、バランスよく受け止めることができる。したがって、このような光学駆動装置は、保持部材および係合部における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる問題を防止し、また、光学駆動装置の耐久性を向上させることができる。
また、たとえば、前記第2部分と前記光学部材の中心位置とを結ぶ最短距離は、前記第1部分と前記光学部材の中心位置とを結ぶ最長距離より短くてもよい。
保持部材から露出する第2部分の一部を、保持部材に埋め込まれる第1部分の一部より、光学部材の中心位置の近くに配置することにより、運動部材と光学部材の中心位置とを近づけることができる。このような光学駆動装置は、運動方向からの投影面積を小さくして小型化に資するとともに、運動部材および係合部が保持部材を支えるために必要な力を、低減することができる。
また、たとえば、前記第1部分は、前記内側第2部分において前記主第1部分に接続する側とは反対側で前記内側第2部分に接続する従第1部分を有してもよい。
内側第2部分の両側が、保持部材に埋め込まれている第1部分に接続していることにより、係合部は、保持部材に対してより確実に固定されて一体となることができる。そのため、このような光学駆動装置は、保持部材および係合部における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる問題を防止できる。
また、たとえば、前記内側第2部分は、前記主第1部分と前記内側第2部分との接続位置および前記従第1部分と前記内側第2部分との接続位置のいずれよりも、少なくとも一部が前記光学部材の中心位置に近い内側凹部を有してもよい。
内側第2部分が内側凹部を有することにより、運動部材と光学部材の中心位置とを近づけることができる。このような光学駆動装置は、運動方向からの投影面積を小さくして小型化に資するとともに、運動部材および係合部が保持部材を支えるために必要な力を、低減することができる。
また、たとえば、前記第2部分は、前記第1部分に接続する基端部と、前記運動部材に接触する接触部と、前記基端部と前記接触部の間で屈曲しており前記保持部材から離間している屈曲部と、を有してもよい。
このような屈曲部を有することにより、接触部の周辺で生じる係合部の弾性変形による応力が、基端部や第1部分に伝わることを防止し、第1部分や保持部材に塑性変形が生じる問題を効果的に防止できる。
また、たとえば、前記第2部分において前記第1部分に接続する基端部の少なくとも一つは、前記保持部材の表面から斜め方向に飛び出していてもよい。
保持部材が表面から基端部が斜めに飛び出す構造とすることにより、たとえば第2部分が内側へ折り曲げられるような構造である場合でも、基端部に近い第1部分を被覆する保持部材の肉厚が薄くなりすぎることを防止することができる。したがって、このような保持部材は、保持部材に塑性変形が生じる問題を効果的に防止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学駆動装置を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す光学駆動装置に含まれる可動部の概略斜視図である。 図3は、図1に示す光学駆動装置に含まれる係合部および保持部材の構造を示す概念図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学駆動装置10を示す概略斜視図である。光学駆動装置10は、固定部80と、固定部80に接続するアクチュエータ30等を有する駆動部20と、駆動部20による駆動によって所定方向(Z軸方向)に移動する可動部70とを有する。
固定部80には、配線部82や図示しない位置センサーなどが備えられている。光学駆動装置10では、固定部80の配線部82を介して駆動部20のアクチュエータ30に電力を供給し、駆動部20の駆動力により、可動部70の保持部72が保持する光学部材90(図1では不図示)を動かすことができる。固定部80は、導体などで構成される配線部82のほかに、配線部82を覆う樹脂などで構成される。
駆動部20は、固定部80に接続するアクチュエータ30と、アクチュエータ30に接続しておりアクチュエータ30によりZ軸方向に往復運動する運動部材40を有する。また、駆動部20は、アクチュエータ30および運動部材40の他に、錘などの慣性部材50や駆動部保持部材60を有する。
アクチュエータ30は、圧電素子などの電気機械変換素子で構成される。本実施形態のようにアクチュエータ30が圧電素子である場合、脆性材料であるアクチュエータ30およびアクチュエータ30と他の部材の接続部分を、衝撃などの外力から保護するために、駆動部20は、アクチュエータ30の周りで運動部材40と慣性部材50とを保持する駆動部保持部材60を有してもよい。駆動部保持部材60は、一方の端部で運動部材40の外周に摺動可能に接触するとともに、他方の端部が慣性部材50に固定されており、アクチュエータ30を衝撃などの外力から保護する。
運動部材40はアクチュエータ30の一方の端部(Z軸正方向側の端部)に固定されており、慣性部材50はアクチュエータ30の他方の端部(Z軸負方向側の端部)に固定されている。運動部材40および慣性部材50は、アクチュエータ30に対して接着剤等により固定される。アクチュエータ30が慣性部材50を介して固定部80に固定されていることにより、アクチュエータ30で生じた変形に応じて、運動部材40がZ軸方向に往復運動する。
運動部材40は、たとえば駆動シャフトなどで構成され、材質としてはカーボン、カーボン樹脂複合材、樹脂、アルミニウム、チタンなどの金属などが挙げられるが、特に限定されない。アクチュエータ30の他方の端部に接続する慣性部材50は、例えば、アクチュエータ30及び運動部材40より比重の大きい材料で構成される。慣性部材50の材質は特に限定されないが、例えば、タングステン等の比重の大きい金属又はそのような金属を含む合金等を採用することができる。
アクチュエータ30が有する圧電体層の材質は、圧電効果あるいは逆圧電効果を示す材料であれば、特に制限されず、たとえば、PbZrTi1−x、BaTiOなどが挙げられる。また、特性向上等のための成分が含有されていてもよく、その含有量は、所望の特性に応じて適宜決定すればよい。アクチュエータ30において圧電体層に電圧を印可する電極層を構成する導電材としては、たとえば、Ag、Pd、Au、Pt等の貴金属およびこれらの合金(Ag−Pdなど)、あるいはCu、Ni等の卑金属およびこれらの合金などが挙げられるが、特に限定されない。
なお、光学駆動装置10の説明では、図1に示すように、運動部材40の軸方向であって可動部70の移動方向をZ軸方向、Z軸に垂直な方向であって係合部73がその弾性力により運動部材40を挟む方向をY軸方向、Z軸方向およびY軸方向に垂直な方向をX軸方向として説明を行う。
図2は、図1に示す光学駆動装置10に含まれる可動部70の概略斜視図である。可動部70は、光学部材を保持する保持部材72と、可動部70を図1に示す運動部材40に対して摩擦係合させるための係合部73と、を有する。
図3は、図1に示す光学駆動装置10に含まれる係合部73および保持部材72の構造を示す概念図である。保持部材72には、光学部材90が挿入・固定される貫通孔72bが形成されており、保持部材72は、貫通孔72bを介して光学部材90を保持する。
保持部材72が保持しており、駆動部20により駆動される光学部材90としては、たとえば、光学レンズ、光学プリズム、反射鏡などが挙げられるが、特に限定されない。保持部材72の貫通孔72bは、可動部70の移動方向であるZ軸方向に形成されており、たとえば、光学部材90は、その光軸がZ軸方向に平行になるように、貫通孔72bに固定される。ただし、光学部材90の光軸は、Z軸方向に交差する方向であってもよい。
図3に示すように、係合部73は、保持部材72に埋め込まれている第1部分74と、保持部材72から露出している第2部分77とを有する。図2に示すように、保持部材72に埋め込まれている第1部分74は、外部から視認することができない。第2部分77は、内側第2部分78と、外側第2部分79とを有する。
図3に示すように、係合部73における第1部分74の主第1部分75は、保持部材72の表面の少なくとも2か所(実施形態では2か所)から、保持部材72の内部に埋め込まれている。保持部材72から露出する内側第2部分78と外側第2部分79とは、いずれも、保持部材72の内部に埋め込まれている第1部分74の主第1部分75に、継ぎ目なく連続している。したがって、保持部材72から露出している内側第2部分78と外側第2部分79は、保持部材72に埋め込まれている第1部分74を介して、保持部材72によって保持される。
また、図3に示すように、第2部分77である内側第2部分78と外側第2部分79とは、駆動部20(図1参照)の運動部材40に摩擦係合する。第2部分77の内側第2部分78は、少なくとも一部が運動部材40と保持部材72に挟まれて配置されている。また、内側第2部分78は、主第1部分75の第1の端部75aに接続する。
第2部分77の外側第2部分79は、少なくとも一部が内側第2部分78との間で運動部材40を挟む。また、外側第2部分79は、主第1部分75の第2の端部75bに接続している。
図3に示すように、内側第2部分78は、運動部材40の運動方向(Z軸方向)から見て、保持部材72の外周に形成された切り欠き72dに沿って略V字状に屈曲する内側凹部78eを有する。内側第2部分78における内側凹部78eと、内側凹部78eに対向する外側第2部分79とは、円柱状の運動部材40の外周にそれぞれ接触する。
外側第2部分79は、運動部材40を内側第2部分78に向かって付勢する力を生ずる。係合部73の第2部分77は、内側第2部分78と外側第2部分79との間に運動部材40を挟み、運動部材40に摩擦係合する。なお、保持部材72には、可動部70のZ軸方向への移動をガイドするガイドシャフト92が挿通するガイド孔72cが形成されている。
図3に示すように、第1部分74における主第1部分75は、内側第2部分78と外側第2部分79とを保持部材72の内部で接続している。しかも、主第1部分75は、保持部材72のうち、運動部材40から最も遠い貫通孔72bの周縁に比べて運動部材40から遠い部分を通って、内側第2部分78と外側第2部分79とを接続している。したがって、係合部73は、運動部材40の運動方向であるZ軸方向から見て、光学部材90の周りを囲むように設けられている。
図2に示すように、内側第2部分78と外側第2部分79とは、外観上は分離しているように見えるが、図3に示す主第1部分75を介して、保持部材72の内部で継ぎ目なく連続している。このように、係合部73は、継ぎ目なく連続する1つの部材で構成されていてもよいが、係合部73は保持部材72を介して接続される複数の部材で構成されていてもよい。たとえば、図3に示す主第1部分75は、保持部材72の内部において、2つの部分に分かれていてもよい。
図3に示すように、係合部73の第1部分74は、主第1部分75に加えて、従第1部分76を有する。従第1部分76は、内側第2部分78において主第1部分に接続する側(接続位置78f)とは反対側(接続位置78g)で内側第2部分78に接続する。係合部73の一方の端部である従第1部分76が保持部材72に埋め込まれていることにより、係合部73と保持部材72との結合がより強固になる。
なお、係合部73における従第1部分76とは反対側の端部である外側第2部分79の外側先端部79dは、他の部材に固定されていない自由端となっている。このような係合部73は、運動部材40に対する組み立てが容易であるとともに、外側第2部分79が、適切な付勢力を生じることができる。ただし、係合部73が運動部材40に適切な力で摩擦係合できる限りにおいて、内側第2部分78および外側第2部分79は、片方の端部のみが保持部材72に埋め込まれていてもよく、両方の端部が保持部材72に埋め込まれていてもよい。
図3に示すように、略V字状に屈曲する内側凹部78eの少なくとも一部は、主第1部分75と内側第2部分との接続位置78fおよび従第1部分76と内側第2部分との接続位置78gのいずれよりも、光学部材90の中心位置90aに近い。また、保持部材72から露出する第2部分77と中心位置90aとを結ぶ最短距離L1は、保持部材72に埋め込まれた第1部分74と中心位置90aとを結ぶ最長距離(第1の端部75aと中心位置90aとの距離L2、接続位置78gと中心位置90aとの距離L3または第2の端部75bと中心位置90aとの距離L4のうち最も長い距離)より短い。
保持部材72と運動部材40との間に配置される内側第2部分78を、図3に示すように光学部材90の中心位置90aにできるだけ近づけて配置することにより、このような光学駆動装置10は、運動方向からの投影面積を小さくして小型化に資する。また、このような光学駆動装置10は、運動部材40および係合部73が、その接触部分において保持部材72および光学部材90を支えるために必要な力を、低減することができる。
図3に示すように、内側第2部分78は、主第1部分75に接続する内側基端部78aと、運動部材40と接触する内側第1接触部78bと、内側基端部78aと内側第1接触部78bとの間で屈曲しており保持部材72から離間している内側屈曲部78dを有する。なお、内側第2部分78は、内側第1接触部78bより従第1部分76に近い内側第2接触部78cでも運動部材40と接触する。
保持部材72から離間した内側屈曲部78dを有することにより、内側第1接触部78bや内側第2接触部78c等を介して伝えられる力による変形が、内側基端部78aに及ぶことを防止できる。これにより、保持部材72は、内側基端部78aと主第1部分75との接続位置78fおよび第1の端部75aの周辺を被覆する保持部材72が、塑性変形する問題を防止できる。
また、内側第2部分78において主第1部分75に接続する内側基端部78aは、内側基端部78aと主第1部分75との接続位置78f周辺における保持部材72の表面72aから、斜めに飛び出している。このようにすることで、保持部材72に、内側凹部78eを配置するための切り欠き72dを形成した場合であっても、保持部材72に肉厚の薄い脆弱部分が形成される問題を回避できる。
図3に示すように、外側第2部分79は、主第1部分75に接続する外側基端部79aと、運動部材40と接触する外側接触部79bと、外側基端部79aと外側接触部79bとの間で屈曲しており保持部材72から離間している外側屈曲部79cを有する。外側屈曲部79cにおける外側第2部分79の屈曲角度は略90度であり、外側第2部分79は略L字状の形状を有する。ただし、外側屈曲部79cにおける外側第2部分79の屈曲角度は略90度のみには限定されない。
保持部材72から離間した外側屈曲部79cを有することにより、外側接触部79bなどを介して伝えられる力による変形が、外側基端部79aに及ぶことを防止できる。これにより、保持部材72は、第2の端部75bの周辺を被覆する保持部材72が、塑性変形する問題を防止できる。
図1から図3に示すように、光学駆動装置10は、運動部材40に摩擦係合する係合部73の一部である第1部分74が、保持部材72に埋め込まれている。したがって、係合部73は、その第1部分74を介して、保持部材72に対して従来より広い接触面積で支持されることにより、保持部材72および係合部73における狭い領域に荷重が集中してこれらの部材に塑性変形が生じる従来の問題を、効果的に防止できる。
このような係合部73は、たとえば、係合部73の第1部分74をインサートしたインサート成形により、保持部材72を作製することにより得られる。係合部73の形成方法も特に限定されないが、たとえば弾性を有する金属板材を機械加工することにより、作製することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明してきたが、本発明に係る光学駆動装置は、上述した実施形態のみに限定されず、他の実施形態や変形例を数多く含むことは言うまでもない。また、係合部73を構成する各部分や保持部材72の具体的形状は、図2および図3に示す形状のみには限定されない。たとえば、外側第2部分79は湾曲部分を有してもよく、内側第2部分78および外側第2部分79は、他の屈曲部分を有してもよい。
10…光学駆動装置
20…駆動部
30…アクチュエータ
40…運動部材
50…慣性部材
60…駆動部保持部材
70…可動部
72…保持部材
72a…表面
72b…貫通孔
72c…ガイド孔
73…係合部
74…第1部分
75…主第1部分
75a…第1の端部
75b…第2の端部
76…従第1部分
77…第2部分
78…内側第2部分
78a…内側基端部
78b…内側第1接触部
78c…内側第2接触部
78d…内側屈曲部
78e…内側凹部
78f…接続位置
78g…接続位置
79…外側第2部分
79a…外側基端部
79b…外側接触部
79c…外側屈曲部
79d…外側先端部
80…固定部
82…配線部
90…光学部材
90a…中心位置
92…ガイドシャフト

Claims (9)

  1. 固定部と、
    前記固定部に接続するアクチュエータと、前記アクチュエータに接続しており前記アクチュエータにより運動する運動部材と、を有する駆動部と、
    光学部材を保持する保持部材と、前記保持部材に埋め込まれている第1部分および前記第1部分に継ぎ目なく連続しており前記保持部材から露出して前記運動部材に摩擦係合する第2部分を有する係合部と、を有する可動部と、を有する光学駆動装置。
  2. 前記第1部分は、前記保持部材の表面の少なくとも2か所から埋め込まれている主第1部分を有する請求項1に記載の光学駆動装置。
  3. 前記第2部分は、少なくとも一部が前記運動部材と前記保持部材に挟まれて配置され前記主第1部分の第1の端部に接続する内側第2部分と、少なくとも一部が前記内側第2部分との間で前記運動部材を挟み前記主第1部分の第2の端部に接続する外側第2部分とを有する請求項2に記載の光学駆動装置。
  4. 前記係合部は、前記運動部材の運動方向から見て、前記光学部材の周りを囲むように設けられる請求項1から請求項3までのいずれかに記載の光学駆動装置。
  5. 前記第2部分と前記光学部材の中心位置とを結ぶ最短距離は、前記第1部分と前記光学部材の中心位置とを結ぶ最長距離より短いことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の光学駆動装置。
  6. 前記第1部分は、前記内側第2部分において前記主第1部分に接続する側とは反対側で前記内側第2部分に接続する従第1部分を、さらに有する請求項3に記載の光学駆動装置。
  7. 前記内側第2部分は、前記主第1部分と前記内側第2部分との接続位置および前記従第1部分と前記内側第2部分との接続位置のいずれよりも、少なくとも一部が前記光学部材の中心位置に近い内側凹部を有する請求項6に記載の光学駆動装置。
  8. 前記第2部分は、前記第1部分に接続する基端部と、前記運動部材に接触する接触部と、前記基端部と前記接触部の間で屈曲しており前記保持部材から離間している屈曲部と、を有する請求項1から請求項7までのいずれかに記載の光学駆動装置。
  9. 前記第2部分において前記第1部分に接続する基端部の少なくとも一つは、前記保持部材の表面から斜め方向に飛び出していることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の光学駆動装置。
JP2020019626A 2020-02-07 2020-02-07 光学駆動装置 Active JP7327190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020019626A JP7327190B2 (ja) 2020-02-07 2020-02-07 光学駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020019626A JP7327190B2 (ja) 2020-02-07 2020-02-07 光学駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021124663A true JP2021124663A (ja) 2021-08-30
JP7327190B2 JP7327190B2 (ja) 2023-08-16

Family

ID=77458788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020019626A Active JP7327190B2 (ja) 2020-02-07 2020-02-07 光学駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7327190B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220082901A1 (en) * 2020-09-11 2022-03-17 Tdk Corporation Optical driving device

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069361A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Konica Minolta Opto Inc 係合部材、レンズ駆動機構および撮像装置並びに係合部材の製造方法
JP2013062997A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Konica Minolta Advanced Layers Inc 駆動機構及びレンズユニット
JP2020013065A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 Tdk株式会社 レンズ駆動装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069361A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Konica Minolta Opto Inc 係合部材、レンズ駆動機構および撮像装置並びに係合部材の製造方法
JP2013062997A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Konica Minolta Advanced Layers Inc 駆動機構及びレンズユニット
JP2020013065A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 Tdk株式会社 レンズ駆動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220082901A1 (en) * 2020-09-11 2022-03-17 Tdk Corporation Optical driving device
US11860442B2 (en) * 2020-09-11 2024-01-02 Tdk Corporation Optical driving device

Also Published As

Publication number Publication date
JP7327190B2 (ja) 2023-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5291535B2 (ja) ヘッドサスペンション
JP5138635B2 (ja) ヘッドサスペンション
JP5335658B2 (ja) ヘッドサスペンション、及びヘッドサスペンションの製造方法
JP4948554B2 (ja) ヘッドサスペンション
JP6481242B2 (ja) レンズ駆動装置、カメラ装置及び電子機器
JP5329629B2 (ja) カメラモジュール
US9397586B2 (en) Ultrasonic wave motor and ultrasonic wave motor-equipped device
US11448853B2 (en) Shape memory alloy actuators and methods thereof
JPWO2011077660A1 (ja) 電気機械変換素子および駆動装置
JP2021124663A (ja) 光学駆動装置
JP2020122963A (ja) ミラーユニット
JP2020013065A (ja) レンズ駆動装置
JP2010272171A (ja) ヘッドサスペンション
EP3844548B1 (en) Micromirror actuator assembly
US20220103053A1 (en) Tactile feedback mechanism
KR20090011918A (ko) 고정자와 이를 갖는 압전 초음파 모터
JP4795083B2 (ja) 圧電駆動装置、撮像装置、および携帯端末装置
US20130307373A1 (en) Displacement Member, Driving Member, Actuator, and Driving Device
CN108231994B (zh) 压电单元
JP2004213820A (ja) 磁気ヘッド用サスペンション
JP7294174B2 (ja) 光学駆動装置
JP2018181935A (ja) 圧電アクチュエータ
JP2023530250A (ja) 形状記憶合金アクチュエータ及びその方法
JP5151995B2 (ja) 駆動装置
JP7264601B2 (ja) レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7327190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150