JP2021124415A - 温度センサモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度な温度計測を実現させた温度センサモジュールを得ること。【解決手段】温度に応じて抵抗値が変化する温度センサ素子と、温度センサ素子の抵抗値に相関する電気信号を出力する信号処理回路と、を備えた温度センサモジュールであって、信号処理回路は、温度センサ素子と直列に接続され、指令信号に応じて抵抗値が変化する直列接続抵抗と、信号処理回路の温度を検出する温度検出回路と、温度検出回路の出力信号をデジタル信号に変換する第1のアナログ−デジタル変換回路と、直列接続抵抗の抵抗値と温度との関係に関する直列接続抵抗のデータを記憶したメモリと、直列接続抵抗のデータを用い、信号処理回路の温度を表すデジタル信号に基づいて、直列接続抵抗の抵抗値を一定値に保つようなデジタルの指令信号を演算し出力するデジタル信号処理回路と、デジタルの指令信号を直列接続抵抗に出力するデジタル−アナログ変換回路とを備えた。【選択図】図1

Description

本願は、温度センサモジュールに関するものである。
温度に応じて抵抗値が変化する特性を備えた測温抵抗体が、温度センサ素子として利用されている。測温抵抗体としては、例えば、白金抵抗体、NTCサーミスタが用いられる。測温抵抗体を用いて温度を検出する方法としては、例えば、測温抵抗体と他の抵抗素子とを直列に接続して、これらの両端に予め定めた供給電圧を印加し、測温抵抗体と抵抗素子との接続点から温度の変化に応じた出力電圧を得る方法がある。
測温抵抗体を用いて高精度に温度を計測するために、測温抵抗体と接続される抵抗素子を公差の小さい高精度な抵抗素子とすること、もしくは回路を付加して接続点から得られた出力電圧を線形化することなどが実施されている。
測温抵抗体を用いた温度計測の高精度化を図った例として、温度センサ素子と集積回路内の抵抗素子とが直列に接続され、これらの接続点の信号を集積回路内のメモリに記憶された抵抗素子の抵抗値に関する情報を用いて補正処理することで、抵抗素子の抵抗値のばらつきを補正し、補正処理部のデジタル演算により温度センサ素子に起因した特性まがりを補正する構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−102218号公報
上記特許文献1においては、集積回路に集積化され、温度センサ素子に直列に接続された抵抗素子の抵抗値のばらつきを補正することができ、抵抗素子の抵抗値を補正するためのリファレンス抵抗を設ける必要がなくなるため、抵抗素子を集積回路内に集積化した小型な温度センサを提供することができる。しかしながら、温度センサ素子だけでなく直列に接続された抵抗素子も温度に応じて抵抗値は変化する。温度センサ素子と抵抗素子が設けられた信号処理回路の温度が異なる場合があり、例えば、温度センサ素子の温度が変化しなくても、信号処理回路の温度が変化すれば、抵抗素子の抵抗値は変化する。この結果、温度センサ素子と抵抗素子の接続点の電圧信号に、変化した抵抗素子の抵抗値に起因した誤差が含まれることになる。上述した特許文献1に開示された構成ではこの誤差を補正できないため、高精度な温度計測を実現できないという課題があった。
また、上記特許文献1においては、抵抗素子の温度変化を補償する方法として、抵抗素子を負の温度係数を持つ抵抗体と正の温度係数を持つ抵抗体の組み合わせで構成する方法が提案されている。しかしながら、集積回路内の抵抗素子の抵抗値は、信号処理回路の製造プロセスにおいて温度係数および抵抗値にばらつきが発生して信号処理回路の歩留まりが安定しないという課題があった。また、レーザートリミングなどの個々の抵抗体の抵抗値を調整する手段を用いて歩留まりを向上させることは可能であるが、製造において工数が増加し、製造コストが増大するという課題があった。
そこで、本願は、製造において工数を増加させることがなく、高精度な温度計測を実現させた温度センサモジュールを得ることを目的としている。
本願に開示される温度センサモジュールは、被測定媒体の温度に応じて抵抗値が変化する温度センサ素子と、温度センサ素子と接続され、温度センサ素子の抵抗値に相関する電気信号を出力する信号処理回路とを備えた温度センサモジュールであって、信号処理回路は、温度センサ素子と直列に接続され、伝達された指令信号に応じて抵抗値が変化する抵抗である直列接続抵抗と、信号処理回路の温度を検出して出力する温度検出回路と、温度検出回路の出力信号をデジタル信号に変換して出力する第1のアナログ−デジタル変換回路と、直列接続抵抗の抵抗値と温度との関係に関する直列接続抵抗のデータを記憶したメモリと、メモリに記憶された直列接続抵抗のデータを用い、信号処理回路の温度を表すデジタル信号に基づいて、直列接続抵抗の抵抗値を一定値に保つようなデジタルの指令信号を演算し出力するデジタル信号処理回路と、デジタルの指令信号を、アナログの指令信号に変換して、直列接続抵抗に出力するデジタル−アナログ変換回路とを備えたものである。
本願に開示される温度センサモジュールによれば、信号処理回路の内部で抵抗素子の抵抗値を一定値に保つので、温度センサ素子と抵抗素子の接続点の電圧信号に抵抗素子の抵抗値に起因した誤差が含まれることがなく、高精度な温度計測を実現することができる。また、信号処理回路の内部で抵抗素子の抵抗値を一定値に保つので、信号処理回路の歩留まりを安定させることができる。また、信号処理回路の内部で抵抗素子の抵抗値を一定値に保つ処理は工数を増加させることがないため、製造コストを抑制することができる。
実施の形態1に係る温度センサモジュールの概略構成図である。 温度センサ素子に白金抵抗体を用いた場合の、温度センサ素子と直列接続抵抗の温度が異なるときの出力電圧Vの変動を示す図である。 温度センサ素子にNTCサーミスタを用いた場合の、温度センサ素子と直列接続抵抗の温度が異なるときの出力電圧Vの変動を示す図である。 直列接続抵抗の構成の例を示す図である。 実施の形態2に係る温度センサモジュールの概略構成図である。 実施の形態3に係る温度センサモジュールの概略構成図である。 温度センサモジュールのハードウエアの一例を示す構成図である。
以下、本願の実施の形態による温度センサモジュールを図に基づいて説明する。なお、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る温度センサモジュール100の概略構成図である。温度センサモジュール100は被測定媒体の温度を検出するモジュールで、被測定媒体の温度に応じた電気信号を出力する。温度センサモジュール100は、温度センサ素子1と信号処理回路2とを備える。ここでは、被測定媒体の温度に応じて抵抗値が変化する測温抵抗体を温度センサ素子1として用いる。本願における温度センサ素子1を用いて温度を検出する方法は、温度センサ素子1と信号処理回路2に内蔵された直列接続抵抗3とを直列に接続し、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の両端に予め定めた供給電圧が印加され、温度センサ素子1と直列接続抵抗3との接続点9から温度の変化に応じた出力電圧を得て温度を検出する方法である。
温度センサ素子1は、例えば、白金抵抗体、もしくはNTCサーミスタである。信号処理回路2は、温度センサ素子1と接続され、温度センサ素子1の抵抗値に相関する電気信号を出力する。信号処理回路2は、半導体プロセスで集積化された集積回路である。信号処理回路2は、温度センサ素子1と直列に接続され、伝達された指令信号に応じて抵抗値が変化する抵抗である直列接続抵抗3を備える。直列接続抵抗3は、集積回路に形成された厚膜抵抗もしくは拡散抵抗などである。
直列に接続された温度センサ素子1と直列接続抵抗3の両端に印加される供給電圧は、両端のどちらを高電位の側としても構わない。図1では、直列接続抵抗3の端部を高電位の側とし、温度センサ素子1の端部が接地されているが、温度センサ素子1の端部を高電位の側とし、直列接続抵抗3の端部を接地しても構わない。接続点9から得られた出力電圧の信号は、信号処理回路2に内蔵されたアンプもしくはバッファ回路(何れも図示せず)を経由して、アナログ信号の温度センサ信号20として信号処理回路2の外部に出力される。なお、出力電圧の信号は、アナログ−デジタル変換回路を経由させて、デジタル信号の温度センサ信号20として信号処理回路2の外部に出力させても構わない。また、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の両端に供給電圧を印加する回路及びアナログ−デジタル変換回路は、信号処理回路2の外部に設けても構わないが、信号処理回路2にこれらの回路を集積化することで、温度センサモジュール100を小型化することができる。
温度センサ素子1の温度がTのときの温度センサ素子1の抵抗値をR、直列接続抵抗3の抵抗値をR、温度センサ素子1と直列接続抵抗3に供給される供給電圧をVとする。直列接続抵抗3の端部が供給電圧の高電位の側に接続されている場合、接続点9における出力電圧Vは、式(1)で表される。
Figure 2021124415
同様に、温度センサ素子1の端部が供給電圧の高電位の側に接続されている場合、接続点9の電圧Vは、式(2)で表される。
Figure 2021124415
厚膜抵抗もしくは拡散抵抗などで形成された直列接続抵抗3も、温度に応じて抵抗値が変化する。温度センサ素子1と直列接続抵抗3は、温度センサ素子1と直列接続抵抗3とが近接して配置されたとしても、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の温度に差が生じる場合がある。温度に差が生じる場合には、信号処理回路2内に集積化された回路の駆動により発生した自己発熱により温度に差が生じる場合、温度センサ素子1と信号処理回路2との間の熱抵抗により温度センサ素子1と直列接続抵抗3との間に温度に差が生じる場合などがある。また、検出温度の精度向上もしくは応答性向上のために温度センサ素子1のみを被測定媒体に晒す構造とした際に、温度センサ素子1と信号処理回路2との間に温度に差が生じる場合もある。温度センサ素子1と直列接続抵抗3の温度に差が生じた場合、例えば、温度センサ素子1の温度が変化していなくても、直列接続抵抗3の温度が変化すれば、直列接続抵抗3の抵抗値のみが変化する。この結果、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の接続点9における出力電圧Vには変化した直列接続抵抗3の抵抗値に起因した誤差が含まれることになり、出力電圧Vは変動する。
直列接続抵抗3の温度Tとして、温度Tと温度センサ素子1の温度Tが異なった際の出力電圧Vの変動する様子の例を図2と図3に示す。図2は温度センサ素子1に白金抵抗体を用いた場合、図3は温度センサ素子1にNTCサーミスタを用いた場合の、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の温度が異なるときの出力電圧Vの変動を示す図である。温度Tと温度Tに差が生じたとき、温度センサ素子1が白金抵抗体のように温度に対してほぼ線形に抵抗値が変化する測温抵抗体の場合は、図2に示すように出力電圧Vは変動する。また、温度センサ素子1がNTCサーミスタのように温度に対して非線形に抵抗値が変化する測温抵抗体の場合は、図3に示すように出力電圧Vは変動する。したがって、高精度な温度計測を実現させるためには、直列接続抵抗3の抵抗値を温度によらず一定値に保って、直列接続抵抗3の抵抗値の変動に起因した出力電圧Vの変動を抑制しなければならない。
<回路構成>
本願の要部である直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つ信号処理回路2の内部の回路構成について説明する。信号処理回路2は、図1に示すように、温度検出回路4と、第1のアナログ−デジタル変換回路5と、デジタル信号処理回路6と、メモリ7と、デジタル−アナログ変換回路8と、を備える。温度検出回路4は、信号処理回路2の温度を検出して第1のアナログ−デジタル変換回路5に出力する。信号処理回路2がシリコンからなる集積回路である場合、温度検出回路4には半導体温度センサとしてシリコンダイオードが設けられる。第1のアナログ−デジタル変換回路5は、温度検出回路4の出力信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理回路6に出力する。
メモリ7は、直列接続抵抗3の抵抗値と温度との関係に関する直列接続抵抗のデータを記憶する。直列接続抵抗のデータとは、基準温度、直列接続抵抗3の基準温度における抵抗値である直列接続抵抗3の基準抵抗値、及び直列接続抵抗3の温度に対する直列接続抵抗3の抵抗値の変化の傾きである。デジタル信号処理回路6は、メモリ7に記憶された直列接続抵抗のデータを用い、信号処理回路2の温度を表すデジタル信号に基づいて直列接続抵抗3の抵抗値を算出する。デジタル信号処理回路6は、算出した抵抗値に基づいて、直列接続抵抗3の抵抗値を予め定めた一定値に保つようなデジタルの指令信号を演算して出力する。デジタル−アナログ変換回路8は、デジタルの指令信号をアナログの指令信号に変換して直列接続抵抗3に出力する。直列接続抵抗3の抵抗値が伝達されたアナログの指令信号に応じて変化することで、直列接続抵抗3の抵抗値は予め定めた一定値に保たれる。
この構成によれば、直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つことができる。そのため、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の接続点9から得られる出力電圧に直列接続抵抗3の抵抗値の温度変化による誤差が重畳せず、出力電圧は温度センサ素子1の温度にのみ相関するので、温度センサモジュール100は被測定媒体の高精度な温度測定が可能である。
<デジタル−アナログ変換回路8と直列接続抵抗3>
デジタル−アナログ変換回路8と直列接続抵抗3においての、直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つための構成について説明する。デジタル−アナログ変換回路8と直列接続抵抗3は、例えば、信号処理回路2に内蔵されたデジタルポテンショメータである。デジタルポテンショメータ内に構成される直列接続抵抗3の例を、図4に示す。直列接続抵抗3は、直列に接続された複数の抵抗素子3aと、複数の抵抗素子3aのそれぞれの両端子を直結又は非直結にする複数のスイッチ素子3bと、を有し、複数のスイッチ素子3bのそれぞれは、伝達された指令信号により個別にオン又はオフされる。直列接続抵抗3は、スイッチのオン又はオフを切り替えることで抵抗値が変化する。デジタル信号処理回路6からのデジタルの指令信号に基づいて、温度による抵抗変化を相殺するようにスイッチのオン又はオフを制御することで、直列接続抵抗3の抵抗値を容易に一定値に保つことができる。直列接続抵抗3は、図4に示した構成に限るものではなく、ラダー回路のような可変抵抗であっても構わない。デジタル−アナログ変換回路8と直列接続抵抗3の構成は、固定抵抗とデジタルポテンショメータの組み合わせ、もしくは複数のデジタルポテンショメータの組み合わせであっても構わない。
<メモリ7>
メモリ7には、不揮発性のROM(Read Only Memory)が用いられる。メモリ7にマスクROMを用いた場合、マスクROMに記憶された内容はマスクROMの製造後に書き換えることができない。そのため、信号処理回路2の製造プロセスにおいて、直列接続抵抗3の規格中心値に関する直列接続抵抗のデータをメモリ7に記憶させる。マスクROMを用いた場合、直列接続抵抗3のそれぞれが有するばらつきに応じた直列接続抵抗のデータをメモリ7に記憶させることはできない。
メモリ7にプログラマブルROMを用いた場合、個々の信号処理回路2が備えたプログラマブルROMに対して、信号処理回路2の製造後に個別にデータを書き込むことが可能である。個々の直列接続抵抗3の任意の温度における抵抗値を測定した後に、得られた直列接続抵抗のデータをメモリ7に書き込むことができる。そのため、直列接続抵抗3のそれぞれが有するばらつきに応じた直列接続抵抗のデータが、メモリ7に書き込まれる。具体的なデータの取得は、例えば以下の手順となる。信号処理回路2を予め定めた温度Tにしたときの直列接続抵抗3の抵抗値を測定し、測定した抵抗値をRとする。次に信号処理回路2の温度をTと異なる温度のTにしたときの直列接続抵抗3の抵抗値を測定し、測定した抵抗値をRとする。これらの測定結果から、直列接続抵抗3の温度に対する直列接続抵抗3の抵抗値の変化の傾きβが算出される。直列接続抵抗のデータとして、基準温度T、直列接続抵抗3の基準抵抗値R、及び直列接続抵抗3の抵抗値の変化の傾きβがメモリ7に書き込まれ、メモリ7は個々の直列接続抵抗3の直列接続抵抗のデータを記憶する。
温度センサ素子1と信号処理回路2とを接続しない状態であっても、直列接続抵抗3の任意の温度における抵抗値の測定は可能である。そのため、複数の信号処理回路2を備えたウエハ状態、もしくは温度センサ素子1を接続する前のサブモジュール状態などの、温度センサモジュール100よりも熱容量の小さい形態で直列接続抵抗3の抵抗値を測定することができる。熱容量が小さいため、測定時に信号処理回路2の温度が安定するまでの時間を短縮することができる。
メモリ7にプログラマブルROMを用いることで、直列接続抵抗3のそれぞれが有するばらつきに応じた直列接続抵抗のデータを、メモリ7は記憶することができる。そのため、直列接続抵抗3の抵抗値を高精度に一定値に保つことができ、温度センサモジュール100は被測定媒体のより高精度な温度測定が可能になる。
温度センサモジュール100の具体的な利用例について説明する。温度センサモジュール100は、自動車のエンジンの吸入空気または排気ガスなどを被測定媒体として、これらの温度を測定するのに好適である。吸入空気または排気ガスは、エンジンの回転数に応じて流速が変化する。自動車のエンジン制御では、温度センサモジュール100に速い温度応答性が求められる。そのため、温度センサモジュール100は吸入空気または排気ガスの流管の中央に突出するように取り付けられる。さらに、温度センサモジュール100の突出による流管内に流れる気体の圧力損失を低減するために、信号処理回路2は温度センサ素子1と離間させて流管の外側に配置され、流管内に突出する温度センサモジュール100の体積をなるべく小さく抑える構成としている。また、温度センサ素子1が吸入空気または排気ガスの温度に近づくようにするため、温度センサ素子1と信号処理回路2との間の接続部は温度センサ素子1から信号処理回路2への伝熱をなるべく小さくなるよう細長い構造となっている。このため、温度センサ素子1と信号処理回路2は熱的に分離された構造となり、車両の動作状況によっては温度センサ素子1と信号処理回路2の温度は一致しない。温度センサ素子1と信号処理回路2の温度が一致しない場合でも、上述した構成では直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つことができるため、温度センサモジュール100は被測定媒体の高精度な温度測定が可能である。このような用途において、本願の構成は有効である。
以上のように、実施の形態1による温度センサモジュール100において、信号処理回路2の内部で直列接続抵抗3の抵抗値が一定値に保たれ、温度センサ素子1と直列接続抵抗3の接続点9から得られる出力電圧は温度センサ素子1の温度にのみ相関するので、温度センサモジュール100は被測定媒体の温度を高精度に測定することができる。また、直列接続抵抗3及び直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つ回路を信号処理回路2に集積化しているので、温度センサモジュール100を小型化することができる。また、直列接続抵抗3は、直列に接続された複数の抵抗素子と、複数の抵抗素子のそれぞれの両端子を直結又は非直結にする複数のスイッチ素子とを有しているので、直列接続抵抗3の抵抗値を容易に一定値に保つことができる。また、メモリ7にプログラマブルROMを用いた場合、プログラマブルROMは直列接続抵抗3のそれぞれが有するばらつきに応じた個々の直列接続抵抗のデータを記憶することができるので、直列接続抵抗3の抵抗値を高精度に一定値に保つことができ、温度センサモジュール100は被測定媒体の温度をより高精度に測定することができる。また、信号処理回路2の内部で直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つので、信号処理回路2の歩留まりを安定させることができる。また、信号処理回路2の内部で直列接続抵抗3の抵抗値を一定値に保つ処理は温度センサモジュール100の製造において工数を増加させることがないため、製造コストを抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る温度センサモジュール100について説明する。図5は、実施の形態2に係る温度センサモジュール100の概略構成図である。実施の形態2に係る温度センサモジュール100は、信号処理回路2に第2のアナログ−デジタル変換回路10を備えた構成になっている。
信号処理回路2は、実施の形態1に示した構成に加えて、第2のアナログ−デジタル変換回路10を備える。第2のアナログ−デジタル変換回路10は、温度センサ素子1と直列接続抵抗3との接続点9の電圧信号をデジタル電圧信号に変換して、デジタル信号処理回路6に出力する。メモリ7は、温度センサ素子1の抵抗値と温度センサ素子1の温度との関係に関する温度センサ素子データを記憶する。温度センサ素子データとは、基準温度、温度センサ素子1の基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及び温度センサ素子1の温度に対する温度センサ素子1の抵抗値の変化の傾きである。デジタル信号処理回路6は、メモリ7に記憶された温度センサ素子データを用い、デジタル電圧信号に基づいて温度センサ素子1の温度を演算し、電気信号として温度センサ信号20を出力する。出力される電気信号は、さらにデジタル−アナログ変換回路(図示せず)を介してアナログ信号として出力しても構わない。また、出力される電気信号は、PWM(Pulse Width Modulation)、もしくはSENT(Single Edge Nibble Transmission)などのデジタル信号インターフェース回路を介して、デジタル信号として出力しても構わない。
<白金抵抗体>
温度センサ素子1が白金抵抗体である場合について説明する。メモリ7は、基準温度、白金抵抗体の基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及び白金抵抗体の温度に対する白金抵抗体の抵抗値の変化の傾きを、温度センサ素子データとして記憶する。ここで、基準温度をT、基準抵抗値をR、傾きをα、直列接続抵抗3の抵抗値をR、直列接続抵抗3及び白金抵抗体に供給される供給電圧をV、直列接続抵抗3と白金抵抗体との接続点9の電圧をV、任意の温度Tのときの白金抵抗体の抵抗値をRとすると、抵抗値Rは式(3)で表される。
Figure 2021124415
直列接続抵抗3の端部が供給電圧の高電位の側に接続されている場合、電圧Vは、式(4)で表される。
Figure 2021124415
式(4)より、白金抵抗体が検出している任意の温度Tは、式(5)で表される。
Figure 2021124415
同様に、白金抵抗体の端部が供給電圧の高電位の側に接続されている場合、電圧Vは、式(6)で表される。
Figure 2021124415
式(6)より、白金抵抗体が検出している任意の温度Tは、式(7)で表される。
Figure 2021124415
式(5)、もしくは式(7)を用い、メモリ7に記憶された基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きαと、予め設定された直列接続抵抗の抵抗値R、予め設定された供給電圧V、及びデジタル電圧信号である電圧Vと、に基づいて、白金抵抗体の温度はデジタル信号処理回路6において演算される。
温度センサ素子1が白金抵抗体である場合について説明したが、温度センサ素子1に用いられる金属は白金に限るものではなく、ニッケルまたは銅などの他の金属からなる測温抵抗体であっても構わない。ニッケルまたは銅などの金属による抵抗体の温度に対する抵抗変化の特性は、白金抵抗体に比べて非線形性が大きい。このため、抵抗値から温度情報への変換を高精度化するために、非線形性を補正するのが好ましい。白金抵抗体の例では、電圧Vの全ての範囲で、基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きαのそれぞれ1つの値をメモリ7に記憶させていた。非線形性が大きい測温抵抗体の場合は、電圧Vの範囲をいくつかの区間に区切って、区間ごとに基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きαの値をメモリ7に記憶しておき、区間ごとに抵抗体の温度を演算すれば、非線形性の補正が可能である。
この構成によれば、温度センサ素子1に用いた測温抵抗体の基準温度、測温抵抗体の基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及び測温抵抗体の温度に対する測温抵抗体の抵抗値の変化の傾きを温度センサ素子データとしてメモリ7に記憶するので、温度センサ素子データを用いて測温抵抗体の温度を演算することができる。そのため、様々な特性の測温抵抗体を用いる場合であっても、温度センサモジュール100は被測定媒体の高精度な温度測定が可能である。また、非線形性が小さい測温抵抗体である白金抵抗体を温度センサ素子1に用いた場合、接続点9の電圧の全ての範囲で、基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きαのそれぞれ1つの値をメモリ7に記憶させるので、メモリ7の容量を減らすことができる。
<NTCサーミスタ>
温度センサ素子1がNTCサーミスタである場合について説明する。NTCサーミスタは、温度に対して抵抗が対数で変化する特性を備える。メモリ7は、基準温度、NTCサーミスタの基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及びNTCサーミスタの温度に対するNTCサーミスタの抵抗値の変化の傾きを、温度センサ素子データとして記憶する。ここで、基準温度をT、基準抵抗値をR、傾きをB、直列接続抵抗3の抵抗値をR、直列接続抵抗3及びNTCサーミスタに供給される供給電圧をV、直列接続抵抗3とNTCサーミスタとの接続点9の電圧をV、任意の温度TのときのNTCサーミスタの抵抗値をRとすると、抵抗値Rは式(8)で表される。
Figure 2021124415
直列接続抵抗3の端部が供給電圧の高電位の側に接続されている場合、電圧Vは、式(9)で表される。
Figure 2021124415
式(9)より、NTCサーミスタが検出している任意の温度Tは、式(10)で表される。
Figure 2021124415
同様に、NTCサーミスタの端部が供給電圧の高電位の側に接続されている場合、電圧Vは、式(11)で表される。
Figure 2021124415
式(11)より、NTCサーミスタが検出している任意の温度Tは、式(12)で表される。
Figure 2021124415
式(10)、もしくは式(12)を用い、メモリ7に記憶された基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きBと、予め設定された直列接続抵抗の抵抗値R、予め設定された供給電圧V、及びデジタル電圧信号である電圧Vと、に基づいて、NTCサーミスタの温度はデジタル信号処理回路6において演算される。
この構成によれば、温度センサ素子1に用いたNTCサーミスタの基準温度、NTCサーミスタの基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及びNTCサーミスタの温度に対するNTCサーミスタの抵抗値の変化の傾きを温度センサ素子データとしてメモリ7に記憶するので、温度センサ素子データを用いてNTCサーミスタの温度を演算することができる。そのため、温度センサモジュール100は被測定媒体の高精度な温度測定が可能である。また、NTCサーミスタを温度センサ素子1に用いた場合、接続点9の電圧の全ての範囲で、基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きBのそれぞれ1つの値をメモリ7に記憶させるので、メモリ7の容量を減らすことができる。
<メモリ7>
メモリ7にマスクROMを用いた場合、マスクROMに記憶された内容は書き換えることができない。そのため、信号処理回路2の製造プロセスにおいて、予め接続する温度センサ素子1が決まっていれば、接続される温度センサ素子1の基準抵抗値、及び傾きについての規格中心値に関する温度センサ素子データをメモリ7に記憶させる。マスクROMを用いた場合、温度センサ素子1のそれぞれが有するばらつきに応じた温度センサ素子データをメモリ7に記憶させることはできない。
メモリ7にプログラマブルROMを用いた場合、個々の信号処理回路2が備えたプログラマブルROMに対して、信号処理回路2の製造後に個別にデータを書き込むことが可能である。個々の温度センサ素子1の任意の温度における抵抗値を測定した後に、得られた温度センサ素子データをメモリに書き込むことができる。そのため、温度センサ素子データを温度センサ素子1のそれぞれが有するばらつきに応じた温度センサ素子データが、メモリ7に書き込まれる。また、温度センサ素子データを変更できるので、特性の異なる温度センサ素子1を信号処理回路2に繋ぎ変えることもできる。また、温度センサ素子1と信号処理回路2を接続した温度センサモジュール100の形態で、温度センサモジュール100を所定の温度に保ったときの温度センサ素子1と直列接続抵抗3の接続点9の電圧信号を予め測定したデータから、温度センサ素子1の基準抵抗値、及び傾きの値を算出して温度センサ素子データとし、算出した温度センサ素子データをメモリ7に記憶させることができる。
メモリ7にプログラマブルROMを用いることで、温度センサ素子1のそれぞれが有するばらつきに応じた温度センサ素子データをメモリ7に記憶させることができ、温度センサモジュール100は被測定媒体のより高精度な温度測定が可能になる。
また、温度センサ素子データを用いて温度センサ素子1の温度の演算を行うデジタル信号処理回路6は、実施の形態1に示した直列接続抵抗3の抵抗値の演算を行うデジタル信号処理回路6と同じ回路を用いることができる。温度センサ素子1の温度の演算と直列接続抵抗3の抵抗値の演算を同じ回路とすることで、信号処理回路2の規模の増大を抑制することができる。
以上のように、実施の形態2による温度センサモジュール100において、温度センサ素子1の基準温度、温度センサ素子1の基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及び温度センサ素子1の温度に対する温度センサ素子1の抵抗値の変化の傾きを温度センサ素子データとしてメモリ7に記憶させ、温度センサ素子データを用いて温度センサ素子1の温度を演算することができるので、様々な特性の温度センサ素子1を用いる場合であっても、温度センサモジュール100は被測定媒体の温度を高精度に測定することができる。また、メモリ7にプログラマブルROMを用いた場合、温度センサ素子1のそれぞれが有するばらつきに応じた個々の温度センサ素子1の温度センサ素子データをメモリ7に記憶させることができるので、温度センサモジュール100は被測定媒体の温度をより高精度に測定することができる。また、温度センサ素子1に白金抵抗体を用いた場合、白金抵抗体の温度に対する抵抗変化は非線形性が小さく、接続点9の電圧の全ての範囲で、基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きαのそれぞれ1つの値をメモリ7に記憶させるので、メモリ7の容量を減らすことができる。また、温度センサ素子1にNTCサーミスタを用いた場合、接続点9の電圧の全ての範囲で、基準温度T、基準抵抗値R、及び傾きBのそれぞれ1つの値をメモリ7に記憶させるので、メモリ7の容量を減らすことができる。また、温度センサ素子1の温度の演算と直列接続抵抗3の抵抗値の演算は同じ回路でできるので、信号処理回路2の規模の増大を抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る温度センサモジュール100について説明する。図6は、実施の形態3に係る温度センサモジュール100の概略構成図である。実施の形態3に係る温度センサモジュール100は、物理量センサ11、及び信号処理回路2に第3のアナログ−デジタル変換回路12を備えた構成になっている。
温度センサモジュール100は、実施の形態2に示した構成に加えて、特定の物理量を検出する物理量センサ11を備える。物理量センサ11が検出する物理量の種類は、特に制限されるものではない。物理量の種類は、光、圧力、流量、磁気などであって、検出した物理量を電気信号で出力することが可能であればよい。また、物理量センサ11は1つだけではなく複数設けても構わない。また、物理量センサ11は信号処理回路2に集積化されても構わない。
信号処理回路2は、実施の形態2に示した構成に加えて、第3のアナログ−デジタル変換回路12を備える。第3のアナログ−デジタル変換回路12は、物理量センサ11の出力信号をデジタル物理量信号に変換して、デジタル信号処理回路6に出力する。メモリ7は、物理量センサ11の出力値と温度との関係に関する物理量センサ温度データを記憶する。物理量センサ温度データとは、基準温度、物理量センサの基準温度における出力値である基準出力値、及び物理量センサの温度に対する物理量センサの出力値の変化の傾きである。デジタル信号処理回路6は、メモリ7に記憶された物理量センサ温度データを用い、信号処理回路2の温度を表すデジタル信号に基づいて、デジタル物理量信号を補正して物理量センサ信号21として出力する。
メモリ7にプログラマブルROMを用いた場合、個々の信号処理回路2が備えたプログラマブルROMに対して、信号処理回路2の製造後に個別にデータを書き込むことが可能である。個々の物理量センサ11の任意の温度における出力値を測定した後に、得られた物理量センサ温度データをメモリに書き込むことができる。そのため、物理量センサ温度データを物理量センサ11のそれぞれが有するばらつきに応じた物理量センサ温度データが、メモリ7に書き込まれる。また、物理量センサ温度データを変更できるので、特性の異なる物理量センサ11を信号処理回路2に繋ぎ変えることもできる。また、異なる物理量を検出する物理量センサ11を信号処理回路2に繋ぎ変えることもできる。
物理量センサ温度データを用いて物理量センサ11の出力の補正を行うデジタル信号処理回路6は、実施の形態1に示した直列接続抵抗3の抵抗値の演算を行うデジタル信号処理回路6と同じ回路を用いることができる。物理量センサ11の出力の補正の演算と直列接続抵抗3の抵抗値の演算を同じ回路とすることで、信号処理回路2の規模の増大を抑制することができる。
物理量センサ11を信号処理回路2に近接させて配置した場合、物理量センサ11と信号処理回路2には温度差はほとんど生じることはない。そのため、信号処理回路2の温度検出回路4の情報を用いて物理量センサ11の出力の補正を行っても、物理量検出の高精度な温度補償が可能である。また、物理量センサ11を信号処理回路2に集積化した場合、物理量センサ11と信号処理回路2には温度差は生じない。そのため、物理量検出のより高精度な温度補償が可能である。
以上のように、実施の形態3による温度センサモジュール100において、物理量センサ11の物理量センサ温度データをメモリ7に記憶させ、物理量センサ温度データを用いて物理量センサ11の出力の補正の演算をすることができるので、様々な特性の物理量センサ11を用いる場合であっても、温度センサモジュール100は物理量センサ11が検出する物理量を高精度に測定することができる。また、メモリ7にプログラマブルROMを用いた場合、物理量センサ11のそれぞれが有するばらつきに応じた個々の物理量センサ11の物理量センサ温度データをメモリ7に記憶させることができるので、温度センサモジュール100は物理量センサ11が検出する物理量をより高精度に測定することができる。また、物理量センサ11の出力の補正の演算と直列接続抵抗3の抵抗値の演算は同じ回路でできるので、信号処理回路2の規模の増大を抑制することができる。また、温度センサモジュール100は信号処理回路2の規模の増大させることなく、物理量センサ11を備えることができる。
なお、温度センサモジュール100のハードウエアの一例は図7に示すように、プロセッサ110と記憶装置111から構成される。記憶装置は図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ110は、記憶装置111から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ110にプログラムが入力される。また、プロセッサ110は、演算結果等のデータを記憶装置111の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 温度センサ素子、2 信号処理回路、3 直列接続抵抗、3a 抵抗素子、3b スイッチ素子、4 温度検出回路、5 第1のアナログ−デジタル変換回路、6 デジタル信号処理回路、7 メモリ、8 デジタル−アナログ変換回路、9 接続点、10 第2のアナログ−デジタル変換回路、11 物理量センサ、12 第3のアナログ−デジタル変換回路、20 温度センサ信号、21 物理量センサ信号、100 温度センサモジュール、110 プロセッサ、111 記憶装置

Claims (9)

  1. 被測定媒体の温度に応じて抵抗値が変化する温度センサ素子と、
    前記温度センサ素子と接続され、前記温度センサ素子の抵抗値に相関する電気信号を出力する信号処理回路と、を備えた温度センサモジュールであって、
    前記信号処理回路は、
    前記温度センサ素子と直列に接続され、伝達された指令信号に応じて抵抗値が変化する抵抗である直列接続抵抗と、
    前記信号処理回路の温度を検出して出力する温度検出回路と、
    前記温度検出回路の出力信号をデジタル信号に変換して出力する第1のアナログ−デジタル変換回路と、
    前記直列接続抵抗の抵抗値と温度との関係に関する直列接続抵抗のデータを記憶したメモリと、
    前記メモリに記憶された前記直列接続抵抗のデータを用い、前記信号処理回路の温度を表す前記デジタル信号に基づいて、前記直列接続抵抗の抵抗値を一定値に保つようなデジタルの指令信号を演算し出力するデジタル信号処理回路と、
    前記デジタルの指令信号を、アナログの指令信号に変換して、前記直列接続抵抗に出力するデジタル−アナログ変換回路と、を備えた温度センサモジュール。
  2. 前記直列接続抵抗は、直列に接続された複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子のそれぞれの両端子を直結又は非直結にする複数のスイッチ素子と、を有し、前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、伝達された前記指令信号により個別にオン又はオフされる請求項1に記載の温度センサモジュール。
  3. 前記信号処理回路は、
    前記温度センサ素子と前記直列接続抵抗との接続点の電圧信号をデジタル電圧信号に変換して出力する第2のアナログ−デジタル変換回路を備え、
    前記メモリは、前記温度センサ素子の抵抗値と前記温度センサ素子の温度との関係に関する温度センサ素子データを記憶し、
    前記デジタル信号処理回路は、前記メモリに記憶された前記温度センサ素子データを用い、前記デジタル電圧信号に基づいて前記温度センサ素子の温度を演算し、前記電気信号として出力する請求項1又は2に記載の温度センサモジュール。
  4. 前記温度センサ素子は白金抵抗体であって、
    前記メモリは、基準温度、前記白金抵抗体の前記基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及び前記白金抵抗体の温度に対する前記白金抵抗体の抵抗値の変化の傾きを、前記温度センサ素子データとして記憶している請求項3に記載の温度センサモジュール。
  5. 前記デジタル信号処理回路は、前記基準温度をTとし、前記基準抵抗値をRとし、前記傾きをαとし、前記直列接続抵抗の抵抗値をRとし、前記直列接続抵抗及び前記温度センサ素子に供給される供給電圧をVとし、前記接続点の前記デジタル電圧信号をVとし、次式
    =T+1/α×{V/(V−V)×R−R
    を用いて、前記温度センサ素子の温度Tを演算する請求項4に記載の温度センサモジュール。
  6. 前記温度センサ素子はNTCサーミスタであって、
    前記メモリは、基準温度、前記NTCサーミスタの前記基準温度における抵抗値である基準抵抗値、及び前記NTCサーミスタの温度に対する前記NTCサーミスタの抵抗値の変化の傾きを、前記温度センサ素子データとして記憶している請求項3に記載の温度センサモジュール。
  7. 前記デジタル信号処理回路は、前記基準温度をTとし、前記基準抵抗値をRとし、前記傾きをBとし、前記直列接続抵抗の抵抗値をRとし、前記直列接続抵抗及び前記温度センサ素子に供給される供給電圧をVとし、前記接続点の前記デジタル電圧信号をVとし、次式
    =1/[1/B×ln{R/R×(V−V)/V}+1/T
    を用いて、前記温度センサ素子の温度Tを演算する請求項6に記載の温度センサモジュール。
  8. 特定の物理量を検出する物理量センサを備え、
    前記信号処理回路は、前記物理量センサの出力信号をデジタル物理量信号に変換して出力する第3のアナログ−デジタル変換回路を有し、
    前記メモリは、前記物理量センサの出力値と温度との関係に関する物理量センサ温度データを記憶し、
    前記デジタル信号処理回路は、前記メモリに記憶された物理量センサ温度データを用い、前記信号処理回路の温度を表す前記デジタル信号に基づいて、前記デジタル物理量信号を補正して出力する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の温度センサモジュール。
  9. 前記メモリは、プログラマブルROMである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の温度センサモジュール。
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