JP2021122418A - ゴルフ練習具およびそのゴルフスイング練習方法 - Google Patents

ゴルフ練習具およびそのゴルフスイング練習方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プレイヤーの首上部後側を支点として振り子運動の原理を応用したスイングを反復練習するゴルフ練習具を提供する。【解決手段】振り子運動の原理を応用するゴルフ練習具1であって、そのゴルフ練習具1は、首掛け用紐31と、首掛け用紐31に接続されたリール式ホルダー20に収納されるリード22と、リード22の先端に接続されたゴルフクラブ保持具10とを備え、ゴルフクラブ保持具10は、柔軟な材料で形成された略楕円形の薄板であって、一方の端に前記リール式ホルダー20のリード22との接続用の穴を設けてリード22と接続し、他方の端にゴルフクラブのグリップの直径より大の円形の貫通部12を設け、貫通部12にはゴルフクラブ保持具10より薄い円形の薄膜を設け、その薄膜に貫通部12の中心部から貫通部周辺部に複数のスリット13を設け貫通部12にゴルフクラブのグリップを装着することを特徴とするゴルフ練習具である。【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフ練習具およびそのゴルフスイング練習方法に関する。
老若男女が楽しめるスポーツの一つとしてゴルフがある。ゴルフコースを回ると、新鮮な空気の環境でプレーすることができ、また知らないうちにかなりの距離をウオーキングすることにもなり、健康にも優れたスポーツといえる。
一方、ゴルフはスコアを競う競技でもあり、人の技術または技能の上達によってスコアが向上するため、ゴルフコースを回る前に十分に練習することによって上達を望むのも人の常である。
しかし、そのための方法として、例えばゴルフスクールのコーチに指導してもらうと、指導してもらっているときにはゴルフスイングのフォームを修正できるものの、一人になると自己流のフォームに戻ってしまう。これは、コーチに指導されたフォームを頭では理解しているが、体が覚えていないことにより自己流になってしまうからである。ゴルフスイングのフォームを体で覚えるためには、多くの努力と時間が必要であった。
そこで、このような問題を解決するため、一人でも容易にゴルフスイングのフォームを体に覚えさせることのできるゴルフ用練習具の発明および考案が数多く提案されている。
その一つの特許文献1には、胴衣に有する紐貫通部を貫通した紐が、ゴルフクラブのグリップエンド部の両端に装着され振り子運動の原理を応用した一定の正しいスイングを反復練習できるゴルフスイング練習器具が開示されている。
特開2010−179081号
この文献で開示された発明は、ゴルフグリップエンド部の両端に紐が装着され、その紐が胴衣の胸部分に取り付けられた紐貫通部を通されている。それにより、振り子運動の原理を応用した一定のスイングが反復練習できるとなっているが、紐が胴衣の紐貫通部に通されていることで、支点となるのは胴衣の紐貫通部でありゴルフクラブのグリップを握る両腕との距離が短く、振り子運動の原理を応用するには距離が短すぎるとの課題があった。また、支点となる胴衣の紐貫通部は、身体に密着しているわけではなく、スイングによって振り子運動の軌跡が変化しても支点が変動してわからないという課題もあった。
ゴルフスイングは両腕と連動するゴルフクラブの振り子運動であり、振り子運動の原理を応用し首上部後側を支点とする一定の正しいスイングを反復練習できる練習器具の提供が望まれていた。
その課題を解決するために、本発明のゴルフ練習具は、首掛け式のリール式ホルダーのリードの先端にゴルフクラブのグリップを保持する器具を取付け、プレイヤーの首上部後側を支点とする振り子運動の原理を応用したスイングの反復練習ができる練習具である。
すなわち、本発明のゴルフ練習具は、振り子運動の原理を応用するゴルフ練習具であって、ゴルフ練習具は、首掛け用紐と、首掛け用紐に接続されたリール式ホルダーに収納されるリードと、リードの先端に接続されたゴルフクラブ保持具とを備え、ゴルフクラブ保持具は、柔軟な材料で形成された略楕円形の薄板であって、一方の端にリール式ホルダーのリードとの接続用の穴を設けて前記リードと接続し、他方の端にゴルフクラブのグリップの直径より大の円形の貫通部を設け、貫通部にはゴルフクラブ保持具より薄い円形の薄膜を設け、薄膜に貫通部の中心部から貫通部周辺部に複数のスリットを設け貫通部にゴルフクラブのグリップを装着することを特徴とする。
この構成により、ゴルフのスイングの練習中、振り子運動を応用して首にかかるストレスが変わらないようにゴルフのスイングを練習することができる。
また、本発明のゴルフ練習具のリール式ホルダーのリードには、球形の複数のビーズをそのリードに通したことを特徴とする。
この構成により、スイングの練習をするとき、リードに取付けたビーズが移動して互いに当たって衝突音が発生し、その音によってスイングの状態を判断することできる。
さらに、本発明のゴルフ練習具は、リール式ホルターに接続された首掛け用紐をプレイヤーが首に掛けたとき、リール式ホルダーの位置が調節できるように首掛け用紐の長さを調節する長さ調節用紐留め具を設けたことを特徴とする。
この構成により、首掛け用紐の長さが調節できるため、プレイヤーの身長によらず大人から子供までゴルフ練習具を利用することができる。
また、本発明のゴルフ練習具のスイング練習方法は、リール式ホルダーに接続された首掛け用紐を首に掛け、ゴルフクラブ保持具の貫通部にゴルフクラブのグリップを装着し、グリップを握ってスイングするとき、首にかかるストレスがほぼ一定となるようにゴルフスイングを繰り返すゴルフ練習具のスイング練習方法である。
この練習方法により、プレイヤーは首にかかるストレスを感じながらゴルフのスイングを練習することができ、ストレスを一定に保つように反復練習ができる。
また、ゴルフ練習具のゴルフクラブ保持具は、ゴルフクラブのグリップの先端部またはゴルフクラブのグリップ後端部またはグリップを握るプレイヤーの指に接触させた位置に取り付けて反復練習するゴルフ練習具のスイング練習方法である。
これにより、通常のゴルフスイングの練習方法の他に、スイング中の手首の角度が変化しないように、または手首の返しが自然にできるように訓練することができる。
さらに、ゴルフクラブ保持具にゴルフクラブのグリップを装着しないで、ゴルフクラブ保持具をゴルフクラブに見立てて、プレイヤーがゴルフクラブ保持具を片手で掴んで、ゴルフのスイングを練習するゴルフ練習具のスイング練習方法である。
これにより、ゴルフ練習具のゴルフクラブ保持具を掴んでスイングすることで、ゴルフ練習具に取り付けた複数のビーズの互いの衝突音の大小により肘の曲げおよび伸ばす動作が判断できる。
また、ゴルフクラブ保持具にゴルフクラブのグリップを装着しないで、プレイヤーが前傾姿勢でリール式ホルダーに接続された首掛け用紐を首に掛けて、リール式ホルダーのリードの先に接続されたゴルフ保持具はそのゴルフクラブ保持具の重量でぶら下がったまま揺らさないで、ゴルフクラブのパターの動作を繰り返すゴルフ練習具のスイング練習方法である。
これにより、ゴルフクラブ保持具が揺れないようにパター動作の練習を繰り返すことによりプレイヤーの首上部後側を支点としたパター動作が訓練できる。
さらに、本発明のゴルフ練習具は、ゴルフクラブ保持具にゴルフクラブのグリップを装着しないで、ゴルフクラブ保持具をプレイヤーが片手で掴んで腕を一杯に伸ばしてプレイヤーの目の前に保持したとき、リードに取り付けた複数のビーズは、少なくともゴルフクラブ保持具の近く、プレイヤーの目の前およびゴルフクラブ保持具とプレイヤーの目の前との中間位置に移動させ、プレイヤーが複数のビーズを交互に目視することを特徴とする。
これにより、プレイヤーは複数のビーズを交互に注視することによりプレイヤーは目の回りの筋肉を鍛えることができる。
以上の構成により、ゴルフ練習具を首に掛けて首上部後側を支点としてスイングするとき、振り子運動の原理を応用した正しいスイングを反復練習することができる。スイングが振り子運動からはずれると、首に掛けた紐により首のストレスの変化やビーズの衝突音により、スイングのずれが一人で確認できスイングを修正してスイングの練習が可能となる。
本発明の実施形態に係るゴルフ練習具全体の斜視図である。 ゴルフ練習具にゴルフクラブを装着したアドレス状態の(A)左側面図と(B)正面図である。 ゴルフクラブのグリップとゴルフ練習具のゴルフクラブ保持具との位置関係を示す図である。 ゴルフ練習具を使用したゴルフスイングの(A)トップの状態図、(B)ダウンスイングの状態図、(C)インパクトの状態図、(D)フォロースルーの状態図である。 ゴルフクラブを装着させないで、ゴルフクラブ保持具をクラブに見立てて握った(A)構えの状態図、(B)腕を振り上げ肘を曲げた状態図、(C)腕を振り下ろし肘を伸ばした状態図である。 ゴルフクラブ保持具を首からぶら下げてパターの練習をする左側面図である。 ゴルフクラブ保持具を手にもって腕を伸ばした状態の複数のビーズの位置を示す図である。
本発明の実施形態に係るゴルフ練習具について説明する。
図1は、ゴルフ練習具全体の斜視図である。ゴルフ練習具1は、ゴルフクラブ保持具10、リール式ホルダー20、首掛け部30および接続部40から構成される。
ゴルフクラブ保持具10は、保持具本体11、貫通部12、スリット13および接続穴14から構成される。保持具本体11は、略楕円形状の柔軟な材料で形成された薄板であって、保持具本体11の一方の端には、円柱形状の貫通部12が設けられ、貫通部12の直径はゴルフクラブ51のグリップが貫通するようにグリップの直径より大きい穴が穿孔され、その穴には保持具本体11の薄板の厚さよりも薄い薄膜で覆われ、その薄膜には貫通部12の中心より貫通部12周辺部まで複数のスリット13が設けられている。
貫通部12には薄膜が設けられているが、複数のスリット13が形成されているため、ゴルフグリップを通すと、貫通部12の薄膜がグリップ周囲に接触して、貫通部12からゴルフグリップが抜けないようになっている。
保持具本体11の他方の端には、リール式ホルダー20と接続するための接続穴14が穿孔されており、接続部40の接続用リング41〜43を介してゴルフクラブ保持具10はリール式ホルダー20と接続される。
なお、ゴルフクラブ保持具10は、柔軟な材料で形成されておりシリコンゴムのような材料が好ましい。また、タオルホルダーとして市販されている器具をそのまま使用することもできる。
さらに、ゴルフクラブ保持具10は略楕円形状であるが、長軸の長さは90〜120mm程度であればよく、薄板の厚さは3〜5mm程度であればよい。また、貫通部12の薄膜は薄板の厚さの1/2程度であればよい。
リール式ホルダー20は、リード22がホルダー21に収納され、リード22の先端を引っ張るとホルダー21からリード22が伸びてきてそのまま力を保持すれば引っ張った状態が継続される。リード22を手から離すとリード22はリール式ホルダー20のバネの力で、自動でホルダー21内に収納される。
このリール式ホルダー20のリード22の先端部には球形の複数のビーズ24が取り付けられている。このビーズ24の穴径はリード22の線径より大きく、ビーズ24はリード線上を自由に動くようになっている。なお、ビーズ24は球の直径が10〜15mm程度であればよい。
また、リール式ホルダー20は、ゴルフクラブ保持具10と接続する反対側に首掛け部30の首掛け用紐31が接続できるように紐接続枠23が形成されている。この紐接続枠23に首掛け用紐31を通して、首掛け用紐31の両端を紐つなぎ具33で接続して首に掛けられるようになっている。
首に掛ける首掛け用紐31の長さを調節するために長さ調節用留め具32が設けられ、リール式ホルダー20の近くには首掛け用紐31が固定できるよう紐固定具34によって首掛け用紐31が動かないように固定されている。
長さ調節用留め具32は、直径20mm程度の球形の固い材料であって、その球の中心を首掛け用紐31が通るように貫通孔が設けられ、その貫通孔と直交する円柱状の穴が更に設けられる。直交する穴は球を貫通しないで、その穴の底にはバネが挿入される。直交する穴にはこの穴を塞ぐ円柱状の栓が設けられ、その円柱状の栓が直交する穴にバネに逆らって穴の奥まで押し込まれたとき、首掛け用紐31が通る貫通孔を遮断しないように円柱状の栓の下部にも首掛け用紐31を通す穴が設けられる。
すなわち、円柱状の栓を穴の奥まで一杯に押し込んで貫通孔の穴に首掛け用紐31を通したあと、円柱状の栓を離すとバネの力により円柱状の栓が押し戻される。押し戻されるが円柱状の栓の下部に首掛け紐31が通されているため、円柱状の栓は飛び出さず、首掛け用紐31が固定される仕組みになっている。
なお、首掛け用紐31の長さは、長さ調節用留め具32により調節可能であるが、30〜45cmであればよい。
以上のように構成されたゴルフ練習具1は、首掛け用紐31を首に掛けてゴルフクラブ保持具10の貫通部12にゴルフクラブ51のグリップを貫通させて所定の位置でゴルフクラブを保持する。
なお、リール式ホルダー20は、ネームプレートとして市販されているものを使用することもできるが、ネームプレートと比較してゴルフクラブは重量がある。一方で、リール式ホルダー20のリード22の引っ張り出る長さと引っ張り力は、リール式ホルダー20の構造上、比例していないし、リード22を引っ張るときと戻すときとではその力が異なる。
よって、ゴルフクラブの重量がドライバー、アイアンおよびパターが300〜500g程度であることと、ゴルフクラブのヘッドを地面につけた状態でゴルフクラブが保持できればよいことを考慮すると、ゴルフクラブがゴルフクラブ保持具10に取り付けられたとき、ゴルフクラブの重量の1/3〜1/5程度の重量、すなわち100〜150g程度の重量でゴルフクラブが一定の位置に保持できるようなリール式ホルダー20であればよい。
さらに、ゴルフ練習具1を首に掛けたとき、ゴルフクラブは一定の位置に保持され、首にはストレスが強めにかかるような、例えば複数のビーズ24を重くしたリール式ホルダー20が好ましい。逆に、100gに満たない重量でリール式ホルダー20のリード22が、引っ張り出てしまうようなリール式ホルダー20はゴルフ練習具1には不適である。なお、リード22の引っ張り出される長さは60cm程度あればよい。
次に、ゴルフ練習具1を使用した練習方法について図2ないし図4を参照して説明する。
図2は、プレイヤーがゴルフ練習具1にゴルフクラブ51を装着したアドレス状態の(A)左側面図と(B)正面図である。
図3は、ゴルフクラブ51のグリップ52とゴルフ練習具1のゴルフクラブ保持具10との位置関係を示す図である。図3には、ゴルフクラブ保持具10の位置が、(A)ゴルフクラブのグリップ先端部、(B)プレイヤーの指と接触する位置、(C)グリップの後端部の3か所であることを示している。
図4は、ゴルフ練習具を使用したゴルフスイングの(A)トップの状態図、(B)ダウンスイングの状態図、(C)インパクトの状態図、(D)フォロースルーの状態図である。
図3の(A)に示すゴルフクラブ51のグリップ先端部にゴルフクラブ保持具10が保持され、プレイヤーは身体の正面でグリップ52を握る。
図4(A)は、アドレスからテークバック、バックスイングの動作後のトップの状態である。この状態ではゴルフ練習具1は、リール式ホルダー20のリード22がホルダー21に収容された状態となっており、ゴルフ練習具1の振り子運動を応用した練習ではなく、ダウンスイングの状態になるまで手首を支点としてゴルフクラブを振り下ろす動作となる。
図4の(B)のダウンスイングの状態になると、ゴルフ練習具1のリード22が伸びてこれ以後の動作はリード22の長さが一定の振り子運動のスイングとなる。このとき、リード22が伸びて一定の長さになったとき、リード22に取り付けられたビーズ24がリード22の先端に移動して互いに衝突し「カチッ」という音が発生する。
この衝突音が発生することで、ダウンスイングの状態となったことが確認できる。
ダウンスイングの状態からインパクトとフォロースルーまでは振り子運動によるスイングとなり、正しい振り子運動によるスイングができていればリード22の長さが一定であるため、ビーズ24の衝突音も発生せず、またリール式ホルダー20のリード22が引き出されまた収納される音も発生しない。
一方、ビーズ24の衝突音やリード22の長さが変化するときのホルダー21内部からの音が発生するようであれば正しいスイングではないと確認することができる。
また、首にかかる首掛け用紐31のストレスが変化するようであれば、同様に正しいスイングではないと確認することができる。
なお、リール式ホルダー20のリード22の引き出される長さが変化するとき、ホルダー21内を回転する微かな動作音が発生するが、必ずしも一定の音にはならない。その場合、リード22の引き出される長さが変化するとき、一定の音が出るように工夫してもよい。
しかし、実際にトップの状態からインパクトまでの時間は0.3〜0.5秒程度であり、その時間にビーズ24の衝突音やホルダー21内でリード22が動く動作音を確認し修正することはほとんどの場合不可能である。よって、スイングが正しかったかどうかは打ったゴルフボールの状態で確認せざるをえない。
そのため、ゴルフ練習具1による練習は、振り子運動の範囲でゆっくりと何度も同じ動作を繰り返して正しいフォームを習得することにある。
次に、図3の(B)に示すプレイヤーの指とゴルフクラブ保持具10と接触するような位置にゴルフクラブ保持具10が保持されてスイングを練習する使用方法を説明する。
この練習方法は、常にゴルフクラブ保持具10とプレイヤーの指、例えば右利きのプレイヤーであれば右手の親指とゴルフクラブ保持具10が接触した状態で、スイングの練習を行う。
このようにすることで、ゴルフクラブを握った右手の親指がスイング練習中にゴルフクラブ保持具10と接触しなくなるようであれば、右手の親指、すなわち右手首とクラブの角度が変化していることになる。
右手首とクラブの角度を一定に保つように練習することで、ゴルフクラブのヘッドとゴルフボールのインパクトの位置を一定に保つことができるようになる。
また、図3の(C)に示すグリップ52の後端部にゴルフクラブ練習器10が保持されて、スイングを練習する方法を説明する。
この練習方法は、ダウンスイングが開始されて時点ではリール式ホルダー20のリード22は、右利きのプレイヤーであれば左腕に接触し、インパクトの瞬間にはそのリード22はいずれの腕にも接触せず、フォロースルーになると、右腕にリード22が接触する。
このように練習することで、ダウンスイングからフォロースルーの間に手首が返ることになり、インパクトの瞬間にはクラブヘッドの面の垂直方向がボールの飛び出す方向となりゴルフボールに当たると、ボールの回転も上下の回転となり、ゴルフボールがまっすぐに飛ぶことになる。
次に、ゴルフ練習具1の他の練習方法について説明する。
図5は、ゴルフクラブ51を装着しないで、ゴルフクラブ保持具10をグリップに見立てて握った(A)構えの状態図、(B)腕を振り上げ肘を曲げた状態図、(C)腕を振り下ろし肘を伸ばした状態図である。
この練習方法は、ゴルフクラブ51の代わりにゴルフクラブ保持具10を握ってスイングの練習をする。
構えの状態(図5(A))で、右手首でゴルフクラブ保持具10をリール式ホルダー20との接続部40が下側になるように握り、左手指でゴルフクラブ保持具10のホルダー21の上側を保持する。このときリード22に取り付けられた複数のビーズ24は、ゴルフクラブ保持具10の接続部40の近くにある。
構えの状態からバックススイングの状態まで右腕を振り上げて肘を曲げ、その状態をそのまま保つ(図5(B))。このとき、左手指はゴルフクラブ保持具10のホルダー21の上側を保持したままである。右腕を振り上げた状態に保つとゴルフクラブ保持具10がホルダー21の上方になるため、複数のビーズ24がホルダー21の近くまで滑り落ちる。このとき複数のビーズ24が互いに衝突して「カチッ」という衝突音が発生する。この音が発生することにより、腕を振り上げ肘を曲げた動作が静止していることが確認できる。
その後、右腕はバックスイングからダウンスイングの状態に移行する(図5(C))。このとき、左手指は同様にゴルフクラブ保持具10のホルダー21の上側を保持したままである。すると、複数のビーズ24がゴルフクラブ保持具10との接続部40近くに滑り落ちる。互いのビーズ24が衝突して「カチッ」という衝突音が発生する。この音により右腕がしっかりと振れて肘が伸びているかどうか確認することができる。
このようにして、肘を曲げる動作と伸ばす動作を繰り返して練習し肘の動作が滑らかに動くようにする。
次に、ゴルフ練習具1を首に掛けてそのままぶら下げた状態でパターの動作を練習する方法を説明する。
図6は、ゴルフクラブ保持具10を首からぶら下げてパターの練習をする左側面図である。プレイヤーは体を前傾してゴルフ練習具1を首に掛け、パターのクラブを握ってパットの練習をする。そのとき、ゴルフクラブ保持具10は揺らさないように練習を繰り返す。揺れるときは、首上部裏側の支点が動いていることになる。
このようにゴルフ練習具1を使用して、振り子運動を応用したパターの練習をすることができる。
次に、ゴルフ練習具1のスイング練習とは異なる目の回りの筋肉強化方法について説明する。
図7は、ゴルフクラブ保持具10を片手で掴んで腕を目の前に伸ばした状態の複数のビーズ24の位置を示す図である。
ゴルフ練習具1を首に掛けてゴルフ練習具1の先端のゴルフクラブ保持具10をつかんで腕をそのまま前方にまっすぐ伸ばす。次に、コード22に取り付けたビーズ24をゴルフクラブ保持具10の近くと、プレイヤーの目の前と、それらの中間位置に配置して、この3つのビーズをプレイヤーは交互に見つめることを繰り返す。
このことにより、プレイヤーは複数のビーズを交互に見て、すばやく目の視線を動かすことで目の回りの筋肉をほぐす訓練ができる。
ゴルフのプレーで、特にパターを使用するとき、目の前のゴルフボールと先のホールを交互に見つめることになるが、このとき頭を動かして直接視線を先のホールに向けるのでなく、目を斜め方向に向けて見ることになる。目の回りの筋肉が衰えると素早く交互に見つめ焦点を合わせることが難しくなるため、ゴルフ練習具1を使用してプレイヤーは目の回りの筋肉を鍛えることができる。
1・・・ゴルフ練習具、10・・・ゴルフクラブ保持具、11・・・保持具本体、12・・・貫通部、13・・・スリット(溝)、14・・・取付穴、20・・・リール式ホルダー、21・・・ホルダー、22・・・リード、23・・・紐接続枠、24・・・ビーズ、30・・・首掛け部、31・・・首掛け用紐、32・・・長さ調整用留め具、33・・・紐つなぎ具、34・・・紐固定具、40・・・接続部、41〜43・・・接続用リング、50・・・プレイヤー、51・・・ゴルフクラブ、52・・・グリップ。

Claims (8)

  1. 振り子運動の原理を応用するゴルフ練習具であって、
    前記ゴルフ練習具は、首掛け用紐と、該首掛け用紐に接続されたリール式ホルダーに収納されるリードと、該リードの先端に接続されたゴルフクラブ保持具とを備え、
    前記ゴルフクラブ保持具は、柔軟な材料で形成された略楕円形の薄板であって、一方の端に前記リール式ホルダーのリードとの接続用の穴を設けて前記リードと接続し、他方の端にゴルフクラブのグリップの直径より大の円形の貫通部を設け、該貫通部には前記ゴルフクラブ保持具より薄い円形の薄膜を設け、該薄膜に前記貫通部の中心部から該貫通部周辺部に複数のスリットを設け前記貫通部にゴルフクラブのグリップを装着することを特徴とするゴルフ練習具。
  2. 請求項1に記載のゴルフ練習具であって、
    前記リール式ホルダーのリードには、球形の複数のビーズを前記リードに通したことを特徴とするゴルフ練習具。
  3. 請求項1または2に記載のゴルフ練習具であって、
    前記リール式ホルターに接続された前記首掛け用紐をプレイヤーが首に掛けたとき、前記リール式ホルダーの位置が調節できるように前記首掛け用紐の長さを調節する長さ調節用紐留め具を設けたことを特徴とするゴルフ練習具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたゴルフ練習具のスイング練習方法であって、
    前記リール式ホルダーに接続された前記首掛け用紐を首に掛け、前記ゴルフクラブ保持具の貫通部にゴルフクラブのグリップを装着し、前記グリップを握ってスイングするとき、首にかかるストレスがほぼ一定となるようにゴルフのスイングを繰り返すゴルフ練習具のスイング練習方法。
  5. 請求項4に記載されたゴルフ練習具のスイング練習方法であって、
    前記ゴルフクラブ保持具は、ゴルフクラブのグリップの先端部またはゴルフクラブのグリップ後端部またはグリップを握るプレイヤーの指に接触させた位置に取り付けて反復練習するゴルフ練習具のスイング練習方法。
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたゴルフ練習具のスイング練習方法であって、
    前記ゴルフクラブ保持具にゴルフクラブのグリップを装着しないで、前記ゴルフクラブ保持具をゴルフクラブに見立てて、プレイヤーが前記ゴルフクラブ保持具を片手で掴んで、ゴルフのスイングを繰り返すゴルフ練習具のスイング練習方法。
  7. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたゴルフ練習具のスイング練習方法であって、
    前記ゴルフクラブ保持具にゴルフクラブのグリップを装着しないで、プレイヤーが前傾姿勢で前記リール式ホルダーに接続された前記首掛け用紐を首に掛けて、前記リール式ホルダーのリードの先に接続された前記ゴルフ保持具は該ゴルフクラブ保持具の重量でぶら下がったまま揺らさないで、ゴルフクラブのパターの動作を繰り返すゴルフ練習具のスイング練習方法。
  8. 請求項2に記載のゴルフ練習具であって、
    前記ゴルフクラブ保持具にゴルフクラブのグリップを装着しないで、前記ゴルフクラブ保持具をプレイヤーが片手で掴んで腕を一杯に伸ばして前記プレイヤーの目の前に保持したとき、前記リードに取り付けた前記複数のビーズは、少なくとも前記ゴルフクラブ保持具の近く、前記プレイヤーの目の前および前記ゴルフクラブ保持具と前記プレイヤーの目の前との中間位置に移動させ、前記プレイヤーが前記複数のビーズを交互に目視することを特徴とするゴルフ練習具。
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