JP2021121473A - 印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷データの生成にかかる時間や速度を事前に予測することは手間である。予測が正しいとは限らず、誤った予測に従って印刷が適切に実行されないおそれがある。【解決手段】印刷制御装置は、記憶部と、画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを記憶部へ保存し、記憶部に保存した印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる制御部と、を備え、制御部は、印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの印刷データの量に応じて印刷データの生成速度を算出し、算出した生成速度と印刷部による印刷速度とに基づいて、印刷データの生成と印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理か、印刷データの生成を終えてから印刷部に印刷を開始させる第2印刷処理かを選択し、選択した方の処理を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラムに関する。
印刷媒体への印刷を実行する印刷部に対しては、印刷速度に必要な処理速度で印刷データを生成して供給する必要がある。
ここで、印刷対象を印刷機で印刷可能なラスターデータに変換するRIP(Raster Image Processor)処理を行い、ラスターデータに基づいて記録媒体に印刷する印刷システムが開示されている(特許文献1参照)。このシステムによれば、RIP処理に要する時間をRIP処理前に予測する。そして、この予測時間と、印刷機の印刷速度とに基づいて、RIP処理により生成されるラスターデータを半導体素子の第1記憶手段に記憶させるか磁性体の第2記憶手段に記憶させるかを判定し、判定に基づいて第1記憶手段または第2記憶手段に記憶されたラスターデータを、印刷機に転送する。
特開2014‐146099号公報
前記文献によれば、ラスターデータを生成する処理とは別に、ラスターデータの生成に要する時間を先に予測する処理が必要であった。また、このような予測は、実際にラスターデータの生成に要した時間とは異なることがあり、予測と現実との誤差に起因して、印刷が適切に実現されないおそれがある。
印刷制御装置は、記憶部と、画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを前記記憶部へ保存し、前記記憶部に保存した前記印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる制御部と、を備える。前記制御部は、前記印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの前記印刷データの量に応じて前記印刷データの生成速度を算出し、算出した前記生成速度と前記印刷部による印刷速度とに基づいて、前記印刷データの生成と前記印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理か、前記印刷データの生成を終えてから前記印刷部に印刷を開始させる第2印刷処理かを選択し、選択した方の処理を行う。
印刷方法は、画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを記憶部へ保存する印刷データ生成工程と、前記記憶部に保存された前記印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる印刷工程と、前記印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの前記印刷データの量に応じて前記印刷データの生成速度を算出する算出工程と、前記生成速度と前記印刷部による印刷速度とに基づいて、前記印刷データの生成と前記印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させるか、前記印刷データの生成を終えてから前記印刷部に印刷を開始させるかを選択する選択工程と、を備え、前記選択の結果に応じて前記印刷工程を実行する。
印刷制御プログラムは、画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを記憶部へ保存する印刷データ生成機能と、前記記憶部に保存された前記印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる印刷機能と、前記印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの前記印刷データの量に応じて前記印刷データの生成速度を算出する算出機能と、前記生成速度と前記印刷部による印刷速度とに基づいて、前記印刷データの生成と前記印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させるか、前記印刷データの生成を終えてから前記印刷部に印刷を開始させるかを選択する選択機能と、をコンピューターに実行させ、前記選択の結果に応じて前記印刷機能を実行させる。
本実施形態に関する構成を簡易的に示すブロック図。 印刷媒体と印刷ヘッドとの関係性を上方からの視点により示す図。 第1実施形態の印刷制御処理を示すフローチャート。 図4Aは第1印刷処理を説明するための図、図4Bは第2印刷処理を説明するための図。 第2実施形態の印刷制御処理を示すフローチャート。 図6AはステップS156の“Yes”を経て行う第1印刷処理を説明するための図、図6BはステップS162の“Yes”を経て行う第1印刷処理を説明するための図。 第3実施形態の印刷制御処理を示すフローチャート。 第4実施形態の印刷停止判定処理を示すフローチャート。 第5実施形態の印刷制御処理を示すフローチャート。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
1.装置構成:
図1は、本実施形態にかかる印刷システム50の構成を簡易的に示している。
印刷システム50は、画像処理装置10、記憶部20および印刷部30を含む。画像処理装置10は、制御部11、表示部13、操作受付部14、通信IF15等を備える。IFは、インターフェイスの略である。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有する一つ又は複数のICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
制御部11では、プロセッサーつまりCPU11aが、ROM11bや、その他のメモリー等に保存された一つ以上のプログラム12に従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより種々の制御を行う。制御部11は、プログラム12に従うことにより、印刷データ生成部12a、記憶制御部12b、速度算出部12c、選択部12d等として機能する。プログラム12は、印刷制御プログラムに該当する。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成であってもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成であってもよい。
表示部13は、視覚情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部13は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部14は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、マウスや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部13の一機能として実現されるとしてもよい。
表示部13や操作受付部14は、画像処理装置10の構成の一部であってもよいが、画像処理装置10に対して外付けされた周辺機器であってもよい。通信IF15は、画像処理装置10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と接続するための一つまたは複数のIFの総称である。
記憶部20は、複数の記憶媒体を有する。図1では、複数の記憶媒体の例として、SSD(Solid State Drive)21およびSSD22を示している。SSDは、フラッシュメモリーにより構成されており、HDD(Hard Disk Drive)と比較してデータの読み書きが高速である。記憶部20が有する複数の記憶媒体は図1に示す2台より多くてもよい。記憶部20が有する複数の記憶媒体のうちの一つを第1記憶媒体と呼び、この複数の記憶媒体のうちの別の一つを第2記憶媒体と呼ぶ。SSD21およびSSD22のいずれか一方を第1記憶媒体としたとき、SSD21およびSSD22のうちの他方を第2記憶媒体とすればよい。RAM11cを記憶部20の一部と解してもよい。
印刷部30は、搬送部31および印刷ヘッド32を含んでいる。搬送部31は、印刷媒体を所定の搬送方向へ搬送する機構である。印刷媒体は、代表的には用紙であるが、用紙以外の素材による媒体であってもよい。搬送部31は、知られているように、印刷媒体を搬送するためのローラーやベルト、ローラーやベルトを回転させるためのモーター、等を含んでいる。
印刷ヘッド32は、印刷媒体の搬送経路の途中に位置し、搬送部31が搬送する印刷媒体へ印刷を行う。印刷ヘッド32は、インクジェット方式により、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)といった複数の色のインクを印刷媒体へ吐出して印刷を実行する。インクジェット方式によれば、印刷ヘッド32は、画素毎にドットオンまたはドットオフを規定した印刷データに基づいてインクのドットを不図示のノズルから吐出する。
図2は、搬送される印刷媒体Pと印刷ヘッド32との関係性を、上方から下方を向く視点により示している。図2では、印刷媒体Pの搬送方向を、符号D1により示している。図2に示すように、印刷媒体Pの上方には、搬送方向D1と交差する方向D2に長尺な印刷ヘッド32が配設されている。ここで言う交差とは直交であるが、直交には、厳密な直交だけでなく、製品の製造上生じる誤差が含まれると解してよい。印刷ヘッド32は、方向D2に沿って印刷媒体Pの幅をカバーする範囲に亘り複数のノズルが並ぶノズル列を、インクの色毎に有する、ライン型の印刷ヘッドである。
従って、搬送される印刷媒体Pは、印刷ヘッド32の下を通過するときにインクの吐出を受ける。図2において、印刷媒体P内に付したハッチングは、印刷媒体Pに記録された何らかの印刷結果を示している。本実施形態では、搬送部31は、いわゆるロール紙等の連続する印刷媒体Pを搬送方向D1へ搬送する。このような印刷部30によれば、搬送部31による印刷媒体Pの搬送速度が印刷部30の印刷速度に相当すると言える。印刷速度は、単位時間あたりの印刷距離である。印刷距離は、搬送方向D1における距離である。単位時間は、例えば、秒や分である。
画像処理装置10および記憶部20を含む構成を、印刷制御装置40と呼んでもよい。画像処理装置10と記憶部20とは、互いに独立した装置であってもよいし、それらがまとまった一台の装置であってもよい。あるいは、印刷制御装置40は、2台よりも多い複数の装置が互いに通信可能に接続されることにより構成されたシステムであってもよい。
印刷部30が、画像処理装置10や記憶部20から独立した装置であるとき、これを印刷装置、記録装置、画像形成装置、プリンター等と呼んでもよい。あるいは、印刷システム50全体が、一台の装置50によって実現されるとしてもよい。つまり、一台の印刷装置の中に、画像処理装置10、記憶部20および印刷部30が含まれると解してもよい。
2.第1実施形態:
図3は、制御部11がプログラム12に従って実行する、第1実施形態にかかる印刷制御処理を、フローチャートにより示している。
制御部11は、画像の印刷指示を受けたことを契機として、図3のフローチャートを開始する。印刷指示は、例えば、ユーザーが操作受付部14を操作することにより入力される。あるいは、制御部11は、通信IF15を介して外部から印刷指示としてのコマンドを入力する。
ステップS100では、印刷データ生成部12aが、画像から印刷に用いるための印刷データを生成する処理を開始する。ここでいう画像とは、印刷指示により印刷対象として指定された画像ファイルであり、複数ページに亘るコンテンツである。印刷データ生成部12aは、画像ファイルを構成する各ページに対して、フォーマット変換処理、画素数変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理等といった各種画像処理を施すことにより、印刷ヘッド32が印刷に使用する色毎かつ画素毎にドットのオン又はオフを規定した、ラスター形式の印刷データを生成する。このような印刷データの生成処理を、RIP処理とも呼ぶ。
また、ステップS100では、記憶制御部12bは、印刷データ生成部12aが生成したページ単位の印刷データを記憶部20へ保存する処理を開始する。ここでは、例として、記憶制御部12bは、生成された印刷データを順次SSD21へ書き込む。
印刷指示を受けた制御部11は、さらに、印刷部30に対して、所定の印刷準備動作の開始を指示する。印刷準備動作とは、印刷部30が印刷を実行可能な状態となるまでに必要な動作である。印刷準備動作には、例えば、印刷ヘッド32が各ノズルから正常にインクを吐出できる状態にするためのノズルのフラッシングやクリーニングが含まれる。また、印刷準備動作には、例えば、搬送部31が印刷媒体Pを安定した速度で搬送可能な状態となるまでの起動処理が含まれる。印刷準備動作は、ある程度の時間を要する。印刷部30の仕様や機種にも依るが、例として、印刷部30が印刷準備動作の開始を指示されてから印刷準備動作を終えるまでに、約3分を要する。
ステップS110では、制御部11は、ステップS100で印刷データの生成を開始してから所定の時間が経過したか否かを繰り返し判定し、所定の時間が経過した場合に、“Yes”の判定からステップS120へ進む。ステップS110において経過を判定する所定の時間の長さを便宜上、「第1時間」と呼ぶ。第1時間は、印刷準備動作が終わるよりも早く経過する。上述したように、印刷準備動作に約3分を要する場合、第1時間は、例えば、約2分とする。
ステップS120では、記憶制御部12bは、印刷データの書き込みから読み出しへの切り替え、及び、印刷データの書き込み先の変更を行う。具体的には、ステップS100で印刷データの生成が開始されて以来、記憶制御部12bは、生成された印刷データをSSD21へ書き込んでいるため、SSD21から印刷データを読み出して印刷部30へ転送する処理を開始する。つまり、SSD21を、印刷データの書き込み先から印刷データの読み出し元へ切り替える。併せて、記憶制御部12bは、印刷データ生成部12aによって生成される印刷データの書き込み先を、それまでのSSD21からSSD22へ変更する。印刷データの転送を受けた印刷部30は、印刷データを印刷部30が有する不図示のバッファへ一時的に保存し、一時保存した印刷データを印刷に使用することができる。
ステップS130では、速度算出部12cは、生成済みの印刷データの量に応じて印刷データの生成速度を算出する。具体的には、速度算出部12cは、ステップS100から現時点までに生成された印刷データのページ数に、1ページあたりの長さを乗算した値を、ステップS100から現時点までの経過時間で除算することにより、印刷データの生成速度を算出する。1ページあたりの長さとは、印刷媒体Pにおける1ページ分の搬送方向D1のサイズであり、印刷指示により既に設定されている。このような生成速度は、単位時間あたりの距離として得られる。
なお、ステップS120およびステップS130は、同時或いはほぼ同時に実行されると解してよい。ステップS130で算出した生成速度を便宜上、「第1生成速度」と呼ぶ。印刷データの生成に要する時間は、画像を構成するページに含まれているオブジェクトの数や内容に応じてページ毎に異なる。第1生成速度は、ステップS100から第1時間が経過するまでの期間における印刷データ生成についての平均的な処理速度と言える。
ステップS140では、選択部12dは、第1生成速度と印刷部30の印刷速度とに基づく判定を行う。印刷速度は、印刷指示により既に設定されているか、或いは、印刷部30において固定値である。いずれにしても、ステップS140の段階で、印刷速度は既知である。具体的には、選択部12dは、第1生成速度が、印刷速度に所定の第1係数である“C1”を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定する。ただし、C1>1とする。そして、第1生成速度>印刷速度×C1であれば、“Yes”の判定からステップS150へ進み、第1生成速度≦印刷速度×C1であれば、“No”の判定からステップS160へ進む。係数C1は、適切な値が予め決められている。例として、C1=1.2である。
ステップS150では、選択部12dは、印刷部30の印刷準備動作の終了を待って、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して行う「第1印刷処理」を実行する。上述したように、印刷準備動作に約3分を要し、第1時間が約2分であるとすると、ステップS140で“Yes”と判定してから、印刷準備動作が終わるまで約1分を要する。従って、選択部12dは、ステップS140で“Yes”と判定した場合、この約1分の経過を待って、第1印刷処理を開始する。第1印刷処理を開始するとは、印刷データの生成を継続している状況で、印刷部30に印刷データに基づく印刷を開始させること意味する。ステップS140により印刷データの生成速度は印刷速度よりも速いことを確認済みであるため、印刷データの生成と印刷とを並行して行っても印刷データの供給が印刷に間に合わないということが基本的に無い。よって、印刷データの生成を終える前に印刷を開始することができる。第1印刷処理については、後に図を参照して詳述する。
ステップS160では、選択部12dは、印刷データの生成が終了したか否かを繰り返し判定し、印刷データの生成が終了した場合に、“Yes”の判定からステップS170へ進む。つまり、印刷指示により指定された画像ファイルを構成する全ページについて印刷データ生成部12aが印刷データの生成を終えた場合に、ステップS170へ進む。
ステップS170では、選択部12dは、印刷部30に印刷データに基づく印刷を実行させる。ステップS160の判定を経てステップS170で印刷部30に印刷をさせることを「第2印刷処理」と呼ぶ。以上の説明から解るように、ステップS140における“Yes”の判定は、第1印刷処理を選択することに相当し、ステップS140における“No”の判定は、第2印刷処理を選択することに相当する。第2印刷処理についても、後に図を参照して詳述する。第1印刷処理により最終ページの印刷データに基づく印刷を終えたとき、あるいは第2印刷処理により最終ページの印刷データに基づく印刷を終えたとき、図3のフローチャートが終了する。
図4Aは、印刷データの書き込み、読み出し、および印刷部30による印刷を時間経過に沿って説明する図であり、かつ、第1印刷処理を説明するための図である。図4Aでは、SSD21に関する印刷データの書き込み及び読み出しの期間、SSD22に関する印刷データの書き込み及び読み出しの期間、印刷部30による印刷期間をそれぞれ示している。時刻T0はステップS100を開始したタイミングであり、時刻T1は、ステップS110で“Yes”と判定したタイミング、つまり第1時間が経過したタイミングである。
時刻T0〜T1、つまり“書き込みW1”と記した期間には、印刷データ生成部12aが印刷データを生成し、生成された印刷データを記憶制御部12bがSSD21へ書き込む。時刻T1に、ステップS120により、SSD21からの印刷データの読み出しが開始され、かつ、印刷データ生成部12aが生成する印刷データの書き込み先がSSD1からSSD22へ変更される。
また、時刻T1のタイミングでステップS130,S140が実行される。図4Aでは、ステップS140で“Yes”と判定された、つまり第1印刷処理が選択されたと仮定する。時刻TPは、印刷準備動作が終了したタイミングである。従って、時刻TPの後、即座に印刷部30による印刷が始まる。ここで、図4Aにおいて、“読み出しR”という記載とともに記した、例えば“1”等の数字は、同じ数字を記した“書き込みW”の期間にSSDに書き込まれた印刷データを読み出す期間を意味している。例えば、記憶制御部12bは、書き込みW1の期間にSSD21に書き込んだ印刷データを、書き込みW1の期間に続く読み出しR1の期間にSSD21から読み出して印刷部30へ転送する。同様に、記憶制御部12bは、書き込みW2の期間にSSD22に書き込んだ印刷データを、書き込みW2の期間に続く読み出しR2の期間にSSD22から読み出して印刷部30へ転送する。
また、図4Aにおいて“印刷”という記載とともに記した、例えば“R1”等の符号は、同じ符号を記した“読み出し”の期間にSSDから読み出された印刷データに基づいて印刷する期間を意味している。すなわち、印刷部30は、読み出しR1の期間にSSD21から読み出される印刷データに基づく印刷ヘッド32によるインク吐出を、時刻TPからの印刷R1の期間に実行する。続いて印刷部30は、読み出しR2の期間にSSD22から読み出される印刷データに基づく印刷ヘッド32によるインク吐出を、印刷R2の期間に実行する。印刷期間中は、当然、印刷部30は、搬送部31により上述の印刷速度に相当する搬送速度で印刷媒体Pを搬送する。
図4Aから解るように、ステップS150では、時刻TPが過ぎて印刷部30による印刷が開始した後も、ステップS120と同様の処理が繰り返される。つまり、記憶制御部12bは、読み出しR1の期間にSSD21から読み出すべき印刷データを全て読み出したら、同じ時期に印刷データの書き込み先としていたSSD22を、印刷データの読み出し元に切り替え、且つ、印刷データの書き込み先をSSD22からSSD21へ変更する。これにより、読み出しR1及び書き込みW2の期間に続いて、読み出しR2及び書き込みW3の期間が始まる。同様に、記憶制御部12bは、読み出しR2の期間にSSD22から読み出すべき印刷データを全て読み出したら、同じ時期に印刷データの書き込み先としていたSSD21を、印刷データの読み出し元に切り替え、且つ、印刷データの書き込み先をSSD21からSSD22へ変更する。これにより、読み出しR3及び書き込みW4の期間が始まる。以後も同様に、読み出しR4及び書き込みW5の期間…が発生する。一方で、印刷部30は、印刷R2の期間に続いて、印刷R3、印刷R4…の各期間に、対応する読み出しR3、読み出しR4…の各期間に読み出された印刷データに基づく印刷を行う。より詳細には、対応するSSDから対応する読み出し期間に読み出された印刷データのうち、所定量のデータを印刷部30が有するバッファへ書き込みした後に、対応する印刷が開始される。また各読み出しの期間においては、常にSSDからの読み出しを実施しているわけではなく、印刷部30が有するバッファの空き状況に応じて、SSDからの読み出しと、SSDからの読み出しの停止と、を繰り返している。これらは後述する図4B、図6A、図6Bにおいても同様である。
書き込みW1、書き込みW2、書き込みW3、書き込みW4…といった各期間は、印刷データ生成部12aが継続的に印刷データを生成している期間でもある。また、図4Aから明らかなように、時刻TP以後は、このような書き込みの期間と印刷部30による印刷期間とが重なっている。従って、図4Aによれば、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理が表現されていると言える。
図4Bは、印刷データの書き込み、読み出し、および印刷部30による印刷を時間経過に沿って説明する図であり、かつ、第2印刷処理を説明するための図である。図4Bに関し、図4Aと共通する内容については、これまでの図4Aの説明を準用する。
図4Bでは、ステップS140で“No”と判定された、つまり第2印刷処理が選択されたと仮定する。時刻TEは、ステップS160で“Yes”と判定したタイミング、つまり印刷データの生成を終えたタイミングである。この場合、ステップS120で印刷データの書き込み先がSSD21からSSD22へ変更されて以降、時刻T1〜TEの書き込みW2の期間中、印刷データ生成部12aが生成する印刷データは、SSD22へ書き込まれる。そして、時刻TEを経て印刷部30による印刷が実行される。
図4Bに示すように、印刷部30は、読み出しR1の期間にSSD21から読み出された印刷データに基づく印刷ヘッド32によるインク吐出を、時刻TEからの印刷R1の期間に実行する。ここで読み出しR1の期間は、時刻T1〜TPの期間と、印刷部30が印刷を開始する時刻以降の期間と、に分断されている。これは、印刷部30が有するバッファの容量が、書き込みW1の期間にSSD21へ書き込まれた印刷データのすべてを保持できるほどには大きくないためである。したがって、書き込みW1の期間にSSD21へ書き込まれた印刷データのうち所定量の印刷データを印刷部30が有するバッファへ書き込んだ後は、SSD21からの読み出しを一時中断し、印刷が開始される時刻TE後に読み出しR1を再開する。このように読み出しR1の期間が分断される態様は、後述する図6A、図6Bにおいても同様である。また、記憶制御部12bは、書き込みW2の期間にSSD22へ書き込んだ印刷データの読み出しを、時刻TE以降の読み出しR1の期間に続く読み出しR2の期間に行い、印刷部30は、読み出しR2の期間にSSD22から読み出される印刷データに基づく印刷ヘッド32によるインク吐出を、印刷R1の期間に続く印刷R2の期間に実行する。印刷期間中は、印刷部30は、搬送部31により上述の印刷速度に相当する搬送速度で印刷媒体Pを搬送する。このように図4Bによれば、印刷データの生成を終えてから印刷部30に印刷を開始させる第2印刷処理が表現されている。
3.第2実施形態:
次に、第2実施形態について説明する。上述の第1実施形態では、制御部11は、第1印刷処理または第2印刷処理を選択するための判定をステップS140で一回行うだけであったが、このような判定を、時間を置いて更に行うとしてもよい。
図5は、制御部11がプログラム12に従って実行する、第2実施形態にかかる印刷制御処理を、フローチャートにより示している。第2実施形態は、第1実施形態を前提としているため、第1実施形態と共通の内容については説明を適宜省く。図5を、図3のフローチャートと比較するとステップS152,S154,S156を有する点で異なる。
ステップS140で“No”と判定した場合に、制御部11は、ステップS100で印刷データの生成を開始してから所定の時間が経過したか否かを繰り返し判定する(ステップS152)。ステップS152において経過を判定する所定の時間の長さを便宜上、「第2時間」と呼ぶ。第2時間は第1時間よりも長い。例えば、第2時間は、印刷準備動作が終わった後で経過する。上述したように印刷準備動作に約3分を要する場合、第2時間は、例えば、約5分である。制御部11は、ステップS152の判定を繰り返す中で、ステップS100で印刷データの生成を開始してから第2時間が経過した場合に、“Yes”の判定からステップS154へ進む。
ステップS154では、速度算出部12cは、生成済みの印刷データの量に応じて印刷データの生成速度を算出する。つまり、速度算出部12cは、ステップS100から現時点までに生成された印刷データのページ数に、1ページあたりの長さを乗算した値を、ステップS100から現時点までの経過時間で除算することにより、印刷データの生成速度を算出する。ステップS154で算出した生成速度を便宜上、「第2生成速度」と呼ぶ。第2生成速度は、ステップS100から第2時間が経過するまでの期間における印刷データ生成についての平均的な処理速度と言える。そのため、第2生成速度は、ステップS130で算出した第1生成速度と同じ値にならないことが多い。
ステップS156では、選択部12dは、第2生成速度と印刷部30の印刷速度とに基づく判定を行う。具体的には、選択部12dは、第2生成速度が、印刷速度に所定の第2係数である“C2”を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定する。ただし、1<C2<C1とする。そして、第2生成速度>印刷速度×C2であれば、“Yes”の判定からステップS150へ進み、第2生成速度≦印刷速度×C2であれば、“No”の判定からステップS160へ進む。係数C1と同様に、係数C2は適切な値が予め決められている。
速度算出部12cは、第1生成速度の算出対象とした印刷データの生成期間よりも長い印刷データの生成期間を対象として、第2生成速度を算出する。そのため、第2生成速度は、印刷データ生成部12aによる印刷データの生成速度を、第1生成速度よりも正確に表していると言える。そこで、第2実施形態では、ステップS156において印刷データの生成速度と印刷速度とを比較する際の印刷速度の補正に用いる係数C2を、係数C1よりも小さい値としている。
上述したように、ステップS150では、印刷部30の印刷準備動作の終了を待って、第1印刷処理を実行する。ただし、第2時間が、印刷準備動作が終わるのに必要な時間よりも長い時間であれば、ステップS156の時点で印刷準備動作は終了している。そのため、ステップS156の時点で既に印刷準備動作が終了しているのであれば、選択部12dは、ステップS156で“Yes”と判定したら即座に、印刷部30に印刷データに基づく印刷の開始を指示する。以上の説明から解るように、ステップS156における“Yes”の判定は、第1印刷処理を選択することに相当し、ステップS156における“No”の判定は、第2印刷処理を選択することに相当する。
図6Aは、印刷データの書き込み、読み出し、および印刷部30による印刷を時間経過に沿って説明する図であり、かつ、ステップS156の“Yes”の判定を経て行う第1印刷処理を説明するための図である。図6Aや後述の図6Bに関し、図4Aや図4Bと共通する内容については、これまでの図4Aや図4Bの説明を準用する。
時刻T2は、ステップS152で“Yes”と判定したタイミング、つまり第2時間が経過したタイミングである。時刻T2のタイミングでステップS154,S156が実行され、ステップS156の“Yes”の判定から、即座に印刷部30による印刷が始まる。
図6Aに示すように、印刷部30は、読み出しR1の期間にSSD21から読み出された印刷データに基づく印刷ヘッド32によるインク吐出を、時刻T2からの印刷R1の期間に実行する。また、記憶制御部12bは、ステップS120で印刷データの書き込み先をSSD21からSSD22へ変更した後のSSD22への印刷データの書き込み期間である書き込みW2を、時刻T2が経過した後であって印刷R1の期間が終了するまでに終わらせる。図6Aから解るように、書き込みW2の期間の後は、ステップS120と同様の処理が繰り返される。つまり、記憶制御部12bは、それまで印刷データの書き込み先としていたSSD22を、印刷データの読み出し元に切り替え、且つ、印刷データの書き込み先をSSD22からSSD21へ変更する。これにより、読み出しR2及び書き込みW3の期間が始まる。以後も同様に、読み出しR3及び書き込みW4の期間、読み出しR4及び書き込みW5の期間…が発生する。従って、図6Aによれば、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理が表現されていると言える。
4.第3実施形態:
次に、第3実施形態について説明する。第1実施形態や第2実施形態では、制御部11は、第1印刷処理または第2印刷処理を選択するための判定を、第1時間や第2時間といった所定の時間が経過したタイミングで行う。このような判定に加えて、制御部11は、今後の印刷データの生成に必要な時間の減少に応じて、第1印刷処理を選択するか否かを判定するとしてもよい。
図7は、制御部11がプログラム12に従って実行する、第3実施形態にかかる印刷制御処理を、フローチャートにより示している。第3実施形態は、第1実施形態および第2実施形態を前提としているため、それらと共通の内容については説明を適宜省く。図7を、図5のフローチャートと比較するとステップS162を有する点で異なる。
ステップS156で“No”と判定した場合、選択部12dは、ステップS160で“No”と判定できる間は、ステップS162の判定を繰り返し行う。ステップS162では、選択部12dは、印刷指示により指定された画像のうち印刷データを生成済みでない残りの画像に基づいて印刷データを生成するために要する時間である「残り生成処理時間」に所定の第3係数である“C3”を乗算した時間が、印刷部30が前記画像の全てを印刷するために要する時間である「総印刷時間」以下となったか否かを判定する。ただし、C3>1とする。係数C1,C2と同様に、係数C3は適切な値が予め決められている。例えば、係数C3は、係数C1,C2のいずれかと同じ値であってもよい。
例えば、印刷指示により指定された画像ファイルが全100ページで構成されており、このうち40ページ分の印刷データを生成済みであれば、残りの60ページ分の印刷データの生成に要する時間が、残り生成処理時間である。また、印刷部30がこのような100ページ分の印刷に要する時間が総印刷時間である。選択部12dは、ステップS162において、残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立すれば、“Yes”の判定からステップS150へ進み、残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立しなければ、“No”の判定からステップS160へ進む。
ステップS100で印刷データの生成を開始した後は、時間が進むに連れて残り生成処理時間は短くなっていくため、ステップS156で“No”と判定した後、どこかのタイミングでステップS162において“Yes”と判定できる場合がある。残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立すれば、印刷データの生成と印刷とを並行して行っても印刷データの供給が印刷に間に合わないということが無いため、第1印刷処理を実行する。ステップS162の時点で既に印刷準備動作が終了しているのであれば、選択部12dは、ステップS162で“Yes”と判定したら即座に、印刷部30に印刷データに基づく印刷の開始を指示する。
ステップS162の判定について、詳細に説明する。
Tr×C3≦Tz …式(1)、とする。
Trは残り生成処理時間であり、Tzは総印刷時間である。Tzは、(ページ総数×1ページあたりの長さ)/印刷速度、により求めることができる。ページ総数は、印刷指示により指定された画像ファイルから得られる情報であるため、ステップS162の時点でTzは既知である。
印刷指示により指定された画像ファイルの全ページについて印刷データを生成するために要する時間をT_all、ステップS100で印刷データの生成を開始してから現時点までに要した時間をTa、とすると、
Tr=T_all−Ta …式(2)、と表現できる。
また、総印刷距離をLz、印刷データの生成速度をV、とすると、
T_all=Lz/V …式(3)、と表現できる。Lzは、ページ総数×1ページあたりの長さ、である。
Vは、ステップS162の判定を行う時点での最新の生成速度である。つまり、速度算出部12cは、ステップS156で“No”と判定された後も、繰り返し印刷データの生成速度を算出し、印刷データの生成速度を更新している。
式(2)および式(3)によれば、式(1)を、以下の式(4)で表すことができる。
Ta≧Lz/V−Tz/C3 …式(4)
従って、選択部12dは、式(4)が成立した場合に、ステップS162で“Yes”と判定してステップS150へ進めばよい。
図6Bは、印刷データの書き込み、読み出し、および印刷部30による印刷を時間経過に沿って説明する図であり、かつ、ステップS162の“Yes”の判定を経て行う第1印刷処理を説明するための図である。
時刻T2よりも後の時刻TQは、ステップS162で“Yes”と判定したタイミングである。時刻T0〜TQの期間が、式(4)におけるTaに該当する。従って、時刻TQから即座に印刷部30による印刷が始まる。
図6Bに示すように、印刷部30は、読み出しR1の期間にSSD21から読み出された印刷データに基づく印刷ヘッド32によるインク吐出を、時刻TQからの印刷R1の期間に実行する。また、記憶制御部12bは、ステップS120で印刷データの書き込み先をSSD21からSSD22へ変更した後のSSD22への印刷データの書き込み期間である書き込みW2を、時刻TQが経過した後であって印刷R1の期間が終了するまでに終わらせる。図6Bから解るように、書き込みW2の期間の後は、ステップS120と同様の処理が繰り返される。つまり、記憶制御部12bは、それまで印刷データの書き込み先としていたSSD22を、印刷データの読み出し元に切り替え、且つ、印刷データの書き込み先をSSD22からSSD21へ変更する。これにより、読み出しR2及び書き込みW3の期間が始まる。以後も同様に、読み出しR3及び書き込みW4の期間、読み出しR4及び書き込みW5の期間…が発生する。従って、図6Bによれば、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理が表現されていると言える。
係数C3の値にも依るが、選択部12dは、ステップS156で“No”と判定した後、残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立するよりも先に、印刷データ生成部12aによる印刷データの生成が終了してステップS160で“Yes”と判定することが有る。この場合は、選択部12dは、残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立するか否かを判定する意味が無いため、ステップS170へ進み、図4Bで説明したような第2印刷処理を実行する。以上の説明から解るように、ステップS162における“Yes”の判定は、第1印刷処理を選択することに相当し、ステップS160における“Yes”の判定は、第2印刷処理を選択することに相当する。
図7は、図5のフローチャートにステップS162を加えたフローチャートであるが、第3実施形態では、図3のフローチャートにステップS162を加えることも可能である。つまり、図3のフローチャートにおいて、選択部12dは、ステップS160で“No”と判定した後にステップS162の判定を行う。そして、ステップS162において、残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立すれば、“Yes”の判定からステップS150へ進み、残り生成処理時間×C3≦総印刷時間が成立しなければ、“No”の判定からステップS160へ進めばよい。
5.第4実施形態:
次に、第4実施形態について説明する。
上述したように印刷データの生成に要する時間は、画像を構成するページに含まれているオブジェクトの数や内容に応じてページ毎に異なる。そのため、第1〜第3実施形態において、選択部12dが第1印刷処理を選択してステップS150へ進んだ後に、印刷データの生成速度が低下して、印刷部30の印刷速度に対して印刷データの供給が間に合わなくなる可能性もゼロではない。第4実施形態では、このような問題を想定し、制御部11は、第1印刷処理の実行中において記憶部20に保存されている印刷データの残量が所定のしきい値未満となった場合に、印刷部30の動作を一時停止させる。
図8は、制御部11がプログラム12に従って実行する、第4実施形態にかかる印刷停止判定処理を、フローチャートにより示している。第4実施形態は、第1〜第3実施形態のいずれに対しても組み合わせることができる。制御部11は、上述のステップS140,S156,S162のいずれかで“Yes”の判定をしてステップS150へ進んだ場合に、図8のフローチャートを実行する。
ステップS200では、制御部11は、印刷部30に指示して印刷データに基づく印刷を開始させる。つまり、印刷データの生成と並行して、印刷部30に印刷を実行させる。図4Aや図6Aや図6Bの例によれば、印刷開始時は、印刷部30は、SSD21から読み出しR1の期間に読み出されて印刷部30へ転送される印刷データに基づいて印刷を行う。
ステップS200の後、制御部11は、SSDの切り替えのタイミングであるか否かを繰り返し判定する(ステップS210)。SSDの切り替えのタイミングとは、これまでの説明から解るように、印刷データの書き込み先としていたSSDを印刷データの読み出し元とし、かつ、印刷データの書き込み先のSSDを別のSSDに変更するタイミングである。制御部11は、SSDの切り替えのタイミングであれば、ステップS210の“Yes”の判定からステップS220へ進む。
ステップS220では、SSDの切り替えにより読み出し元としたSSDにおける印刷データ残量を取得する。例えば、読み出しR2及び書き込みW3の期間を終えて読み出しR3及び書き込みW4の期間へ切り替えた場合には、制御部11は、読み出し元としたSSD21に現在保存されていて印刷部30へ転送する前の印刷データの量を、印刷データ残量として取得する。印刷データ残量は、例えば、ページ数に換算した値や、印刷距離に換算した値や、印刷部30による印刷時間に換算した値である。
ステップS230では、制御部11は、ステップS220で取得した印刷データ残量が、所定のしきい値以上であるか否かを判定し、印刷データ残量がしきい値以上であれば、“Yes”の判定からステップS210へ戻る。一方、印刷データ残量がしきい値未満であれば、制御部11は、ステップS230の“No”の判定からステップS240へ進む。しきい値は、例えば、数分程度の印刷時間を示す値であり、印刷データ残量が示す印刷時間がしきい値未満であれば、制御部11は、ステップS240を行う。
ステップS240では、制御部11は、印刷部30による印刷を一時停止させる。つまり、制御部11は、印刷部30に指示を出して搬送部31による印刷媒体Pの搬送および印刷ヘッド32の駆動を停止させる。これにより、印刷部30の動作が停止する一方で、ステップS100で開始した印刷データ生成部12aによる印刷データの生成および記憶制御部12bによる印刷データの記憶部20への書き込みは、継続される。
図8では、ステップS240の後については記載していないが、ステップS240の後、制御部11は、図3に示すステップS160の判定を繰り返し実行すればよい。そして、制御部11は、印刷データの生成を終了したと判定した場合に、印刷部30の一時停止を解き、印刷部30に印刷を再開させればよい。つまり、ステップS240の後は、第2印刷処理を行う。
あるいは、ステップS240の後、制御部11は、図7に示すステップS160以降の処理を実行してもよい。そして、ステップS160又はステップS162の判定結果に応じて第1印刷処理(ステップS150)又は第2印刷処理(ステップS170)による印刷部30の印刷を再開させるとしてもよい。
6.第5実施形態:
ここで、RAM11cは、制御部11にとってのメインメモリーとして使用され、SSD21,22と比べてデータの書き込み及び読み出しを高速に実行可能なメモリーである。制御部11は、印刷データの生成速度が、特定の基準を超えるほど高速である場合は、印刷データの書き込み及び読み出しに、RAM11cを使用するとしてもよい。
図9は、図3に第5実施形態の各工程を加えたフローチャートである。図3との比較から明らかなように、ステップS142,S144,S180が、第5実施形態の各工程である。同様に、図5や図7のフローチャートに第5実施形態の各工程を加えることも当然可能である。図9によれば、ステップS140において、第1生成速度>印刷速度×C1が成立すると判定した選択部12dは、さらにステップS142において、第1生成速度>印刷速度×C4が成立するか否かを判定する。ただし、1<C1<C4とする。係数C4は、所定の第4係数であり、適切な値が予め決められている。
第1生成速度>印刷速度×C4が成立しない場合は、ステップS142の“No”の判定からステップS150へ進む。ステップS150については、これまで説明した通りである。一方、第1生成速度>印刷速度×C4が成立する場合は、ステップS142の“Yes”の判定からステップS144へ処理が進む。
ステップS144では、記憶制御部12bは、印刷データの書き込み先および読み出し元を、SSD21やSSD22からRAM11cに変更する。これにより、記憶制御部12bは、ステップS144以後に印刷データ生成部12aが生成する印刷データを、RAM11cに書き込む。
ステップS144を経てステップS180では、選択部12dは、ステップS150と同様に、印刷部30の印刷準備動作の終了を待って、印刷部30に印刷を実行させる。つまり、ステップS180を選択することにより第1印刷処理が実行される。ただし、ステップS180における第1印刷処理では、記憶制御部12bは、ステップS144の変更を行うまでの期間にSSD21やSSD22に書き込んだ印刷データをSSD21やSSD22から読み出して印刷部30へ転送した後は、RAM11cから印刷データを読み出して印刷部30へ転送する。
ここで、一つのSSDにおいてデータの書き込みと読み出しとを同時に実行すると、それらの処理の速度が低下し易い。そのため、これまで説明したようにステップS150で実行する第1印刷処理では、SSD21およびSSD22を使い分けて、印刷データの書き込みと印刷データの読み出しとを同時に行い、かつ、書き込みに用いるSSDと読み出しに用いるSSDとを入れ替えることを繰り返す。これにより、印刷データの生成と、生成済みの印刷データに基づく印刷との並行実施を円滑に行うことができる。これに対し、第1生成速度>印刷速度×C4が成立するほどに印刷データの生成速度が充分に高速である場合は、二つのSSDを上述のように使い分けずとも、RAM11cを転送前の印刷データのバッファとして用いて、印刷データの生成と生成済みの印刷データに基づく印刷との並行実施を可能である。このような観点に基づいて、第5実施形態では、これまで説明した各実施形態へステップS142,S144,S180を加えることとした。また、第5実施形態によれば、印刷データの生成速度次第でSSD21,22の使用を控えることにより、書き換え回数に制限があるSSD21,SSD22の寿命を延ばすことが可能となる。
7.まとめ:
このように本実施形態によれば、印刷制御装置40は、記憶部20と、画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して印刷データを記憶部20へ保存し、記憶部20に保存した印刷データに基づく印刷媒体Pへの印刷を印刷部30に実行させる制御部11と、を備える。制御部11は、印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの印刷データの量に応じて印刷データの生成速度を算出し、算出した生成速度と印刷部30による印刷速度とに基づいて、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理か、印刷データの生成を終えてから印刷部30に印刷を開始させる第2印刷処理かを選択し、選択した方の処理を行う。
前記構成によれば、制御部11は、実際に印刷データの生成を行って印刷データの生成速度を算出する。従って、印刷データの生成前に、印刷データの生成に要する時間や速度を予測する必要が無い。また、生成した印刷データは、印刷部30による印刷に供されるため、処理に無駄が無い。また、実際の印刷データ生成の結果に応じて生成速度を算出するため、従来の予測と比べて正確性が高い。また、このような正確性が高い生成速度と印刷速度とに基づいて第1印刷処理か第2印刷処理かを選択するため、結果的に適切な選択をすることができる。具体的には、印刷データの実際の生成速度が遅いにもかかわらず第1印刷処理を選択してしまい印刷の最中に印刷データの生成が間に合わなくなり印刷エラーが生じる、といった事態を避けることができる。
また、第1実施形態によれば、制御部11は、印刷データの生成を開始して所定の時間である第1時間が経過した場合に算出した生成速度である第1生成速度が、印刷速度に1より大きい所定の第1係数を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定し、第1生成速度が印刷速度に第1係数を乗算した速度よりも高速であれば、第1印刷処理を選択する。
前記構成によれば、制御部11は、第1印刷処理を選択しても問題無いほど印刷データの生成速度が高速であるか否かを、適切に判定することができる。
また、本実施形態では、第1時間は、印刷指示を受けてから印刷部30が印刷を実行可能な状態となるまでに必要な印刷部30の所定の準備動作が終わるよりも早く経過する、としてもよい。
前記構成によれば、制御部11は、印刷部30の印刷準備動作の最中に第1生成速度と印刷速度とに基づく判定をすることができる。そのため、制御部11は、第1印刷処理を選択した場合には、印刷準備動作の終了後、即座に印刷部30に印刷を開始させることができる。
また、第2実施形態によれば、制御部11は、第1生成速度が印刷速度に第1係数を乗算した速度以下であれば、印刷データの生成を開始して第1時間よりも長い所定の時間である第2時間が経過した場合に算出した生成速度である第2生成速度が、印刷速度に1より大きく且つ第1係数より小さい所定の第2係数を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定する。そして、第2生成速度が印刷速度に第2係数を乗算した速度よりも高速であれば、第1印刷処理を選択する。
前記構成によれば、制御部11は、第1生成速度と印刷速度とに基づく判定で、第1印刷処理を選択できない場合に、第1時間よりも長い第2時間に亘る印刷データの生成の結果に基づいて、第2生成速度を算出する。そのため、第2生成速度は、第1生成速度と比べて、印刷データ生成の処理速度をより正確に表していると言える。よって、制御部11は、第1生成速度を用いる判定と比べて時間を要するものの、第1印刷処理を選択しても問題無いほど印刷データの生成速度が高速であるか否かを、適切に判定することができる。
また、第3実施形態によれば、制御部11は、第2生成速度が印刷速度に第2係数を乗算した速度以下であれば、前記画像のうち印刷データを生成済みでない残りの画像に基づいて印刷データを生成するために要する時間である残り生成処理時間に1より大きい所定の第3係数を乗算した時間が、印刷部30が前記画像の全てを印刷するために要する時間である総印刷時間以下となったタイミングで、第1印刷処理を選択する。
あるいは、制御部11は、第1生成速度が印刷速度に第1係数を乗算した速度以下であれば、前記画像のうち印刷データを生成済みでない残りの画像に基づいて印刷データを生成するために要する時間である残り生成処理時間に1より大きい所定の第3係数を乗算した時間が、印刷部30が前記画像の全てを印刷するために要する時間である総印刷時間以下となったタイミングで、第1印刷処理を選択する。
前記構成によれば、制御部11は、第1印刷処理を選択しても問題無いほど残り生成時間が少なくなったタイミングで、第1印刷処理を選択して実行することができる。
また、第3実施形態によれば、制御部11は、第2生成速度が印刷速度に第2係数を乗算した速度以下である場合に、残り生成処理時間に第3係数を乗算した時間が総印刷時間以下となるよりも先に、前記画像の全てに基づいて印刷データを生成し終えた場合には、前記画像の全てに基づいて印刷データを生成し終えたタイミングで第2印刷処理を行う。
前記構成によれば、制御部11は、第1印刷処理を選択するための判定を繰り返す中で、印刷データの生成が終了した場合には、前記判定をそれ以上行わずに、印刷部30に印刷を開始させることができる。
また、第4実施形態によれば、制御部11は、第1印刷処理の実行中において記憶部20に保存されている印刷データの残量が所定のしきい値未満となった場合に、印刷部30の動作を一時停止させる。
前記構成によれば、制御部11は、第1印刷処理を選択して、印刷データの生成と印刷データに基づく印刷部30による印刷とを並行して実施している最中に、印刷データの生成速度の低下により印刷データ残量がしきい値未満となった場合には、印刷部30の動作を一時停止させる。これにより、搬送部31や印刷ヘッド32の動作中に印刷データが突然に途絶えて印刷エラーが生じることを、回避することができる。
また、本実施形態によれば、記憶部20は、複数の記憶媒体を含む。つまり、記憶部20は、SSD21やSSD22を有する。そして、第1印刷処理では、制御部11が印刷データを生成して前記複数の記憶媒体のうちの一つである第1記憶媒体へ保存する処理と、印刷部30が前記複数の記憶媒体のうちの一つであって前記第1記憶媒体とは異なる第2記憶媒体に保存されている印刷データに基づいて印刷する処理と、を並行して行う。
前記構成によれば、第1記憶媒体と第2記憶媒体とを使い分けて、印刷データの書き込みと印刷データの読み出しとを同時に行うことにより、第1印刷処理を確実に実現することができる。
また、第5実施形態によれば、記憶部20は、前記複数の記憶媒体のいずれよりもデータの書き込みおよび読み出しを高速に実行可能なメモリーを含む。つまり、RAM11cを記憶部20の一部と解釈してもよい。そして、制御部11は、第1生成速度が、印刷速度に第1係数より大きい所定の第4係数を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定し、第1生成速度が印刷速度に第4係数を乗算した速度よりも高速であれば、前記メモリーを印刷データの保存先に用いて第1印刷処理を実行する。
前記構成によれば、印刷データの生成速度が特に高速である場合に、SSD21,22による第1記憶媒体および第2記憶媒体の使用を控えることにより、これら第1記憶媒体および第2記憶媒体の製品寿命を延ばすことが可能となる。
本実施形態は、印刷制御装置40以外のカテゴリーの発明も開示する。
例えば、画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して印刷データを記憶部20へ保存する印刷データ生成工程(ステップS100〜)と、記憶部20に保存された印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部30に実行させる印刷工程(ステップS150,S170,180)と、を備える印刷方法が開示されている。印刷方法は、さらに、印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの印刷データの量に応じて印刷データの生成速度を算出する算出工程(ステップS130,S154)と、生成速度と印刷部30による印刷速度とに基づいて、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させるか、印刷データの生成を終えてから印刷部30に印刷を開始させるかを選択する選択工程(ステップS140,S156,S162)と、を備え、前記選択の結果に応じて印刷工程を実行する。
また、本実施形態は、印刷制御プログラムに該当するプログラム12を開示する。プログラム12は、画像の印刷指示を受けた場合に、画像から印刷に用いるための印刷データを生成して印刷データを記憶部20へ保存する印刷データ生成機能と、記憶部20に保存された印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部30に実行させる印刷機能と、印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの印刷データの量に応じて印刷データの生成速度を算出する算出機能と、生成速度と印刷部30による印刷速度とに基づいて、印刷データの生成と印刷部30による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させるか、印刷データの生成を終えてから印刷部30に印刷を開始させるかを選択する選択機能と、をコンピューター(CPU11a)に実行させ、前記選択の結果に応じて印刷機能を実行させる。むろん、プログラム12を記憶するメモリー等の媒体も、発明として成立する。
印刷ヘッド32は、図2に示すようなライン型のヘッドではなく、方向D2と平行に移動可能なキャリッジに搭載されて、キャリッジの移動中に印刷媒体Pへインク吐出を行う、いわゆるシリアル型のヘッドであってもよい。印刷ヘッド32がシリアル型である場合は、搬送部31は、一定の搬送速度で印刷媒体Pを継続的に搬送するのではなく、印刷ヘッド32がキャリッジの移動中にインク吐出を行うパスとパスとの間に印刷媒体Pを搬送する。
また、搬送部31は、印刷媒体としてロール紙のような連続紙を搬送するのではなく、ページ単位のサイズで予め切り分けられている単票紙を搬送してもよい。
また、印刷ヘッド32がシリアル型であったり、搬送部31が単票紙を搬送したりする態様を想定すると、印刷速度や印刷データの生成速度は、これまで説明したような単位時間あたりの距離ではなく、単位時間あたりのページ数と捉えてもよい。
また、印刷ヘッド32は、インクジェット方式以外の方式で印刷する機構であってもよく、例えば、電子写真方式やサーマル方式で印刷を行うとしてもよい。
10…画像処理装置、11…制御部、11a…CPU、11b…ROM、11c…RAM、12…プログラム、12a…印刷データ生成部、12b…記憶制御部、12c…速度算出部、12d…選択部、20…記憶部、21,22…SSD、30…印刷部、31…搬送部、32…印刷ヘッド、40…印刷制御装置、50…印刷システム、P…印刷媒体

Claims (12)

  1. 記憶部と、
    画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを前記記憶部へ保存し、前記記憶部に保存した前記印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの前記印刷データの量に応じて前記印刷データの生成速度を算出し、算出した前記生成速度と前記印刷部による印刷速度とに基づいて、前記印刷データの生成と前記印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させる第1印刷処理か、前記印刷データの生成を終えてから前記印刷部に印刷を開始させる第2印刷処理かを選択し、選択した方の処理を行うことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記制御部は、前記印刷データの生成を開始して前記所定の時間である第1時間が経過した場合に算出した前記生成速度である第1生成速度が、前記印刷速度に1より大きい所定の第1係数を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定し、前記第1生成速度が前記印刷速度に前記第1係数を乗算した速度よりも高速であれば、前記第1印刷処理を選択する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記第1時間は、前記印刷指示を受けてから前記印刷部が印刷を実行可能な状態となるまでに必要な前記印刷部の所定の準備動作が終わるよりも早く経過する、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1生成速度が前記印刷速度に前記第1係数を乗算した速度以下であれば、前記印刷データの生成を開始して前記第1時間よりも長い前記所定の時間である第2時間が経過した場合に算出した前記生成速度である第2生成速度が、前記印刷速度に1より大きく且つ前記第1係数より小さい所定の第2係数を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定し、前記第2生成速度が前記印刷速度に前記第2係数を乗算した速度よりも高速であれば、前記第1印刷処理を選択する、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の印刷制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第1生成速度が前記印刷速度に前記第1係数を乗算した速度以下であれば、前記画像のうち前記印刷データを生成済みでない残りの画像に基づいて前記印刷データを生成するために要する時間である残り生成処理時間に1より大きい所定の第3係数を乗算した時間が、前記印刷部が前記画像の全てを印刷するために要する時間である総印刷時間以下となったタイミングで、前記第1印刷処理を選択する、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の印刷制御装置。
  6. 前記制御部は、前記第2生成速度が前記印刷速度に前記第2係数を乗算した速度以下であれば、前記画像のうち前記印刷データを生成済みでない残りの画像に基づいて前記印刷データを生成するために要する時間である残り生成処理時間に1より大きい所定の第3係数を乗算した時間が、前記印刷部が前記画像の全てを印刷するために要する時間である総印刷時間以下となったタイミングで、前記第1印刷処理を選択する、ことを特徴とする請求項4に記載の印刷制御装置。
  7. 前記制御部は、前記第2生成速度が前記印刷速度に前記第2係数を乗算した速度以下である場合に、前記残り生成処理時間に前記第3係数を乗算した時間が前記総印刷時間以下となるよりも先に、前記画像の全てに基づいて前記印刷データを生成し終えた場合には、前記画像の全てに基づいて前記印刷データを生成し終えたタイミングで前記第2印刷処理を行う、ことを特徴とする請求項6に記載の印刷制御装置。
  8. 前記制御部は、前記第1印刷処理の実行中において前記記憶部に保存されている前記印刷データの残量が所定のしきい値未満となった場合に、前記印刷部の動作を一時停止させる、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
  9. 前記記憶部は、複数の記憶媒体を含み、
    前記第1印刷処理では、前記制御部が前記印刷データを生成して前記複数の記憶媒体のうちの一つである第1記憶媒体へ保存する処理と、前記印刷部が前記複数の記憶媒体のうちの一つであって前記第1記憶媒体とは異なる第2記憶媒体に保存されている前記印刷データに基づいて印刷する処理と、を並行して行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の印刷制御装置。
  10. 前記記憶部は、複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のいずれよりもデータの書き込みおよび読み出しを高速に実行可能なメモリーと、を含み、
    前記制御部は、前記第1生成速度が、前記印刷速度に前記第1係数より大きい所定の第4係数を乗算した速度よりも高速であるか否かを判定し、前記第1生成速度が前記印刷速度に前記第4係数を乗算した速度よりも高速であれば、前記メモリーを前記印刷データの保存先に用いて前記第1印刷処理を実行し、前記第1生成速度が前記印刷速度に前記第1係数を乗算した速度よりも高速であり且つ前記印刷速度に前記第4係数を乗算した速度以下であれば、前記印刷データを生成して前記複数の記憶媒体のうちの一つである第1記憶媒体へ保存する処理と、前記印刷部が前記複数の記憶媒体のうちの一つであって前記第1記憶媒体とは異なる第2記憶媒体に保存されている前記印刷データに基づいて印刷する処理と、を並行して行う前記第1印刷処理を実行する、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  11. 画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを記憶部へ保存する印刷データ生成工程と、
    前記記憶部に保存された前記印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる印刷工程と、
    前記印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの前記印刷データの量に応じて前記印刷データの生成速度を算出する算出工程と、
    前記生成速度と前記印刷部による印刷速度とに基づいて、前記印刷データの生成と前記印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させるか、前記印刷データの生成を終えてから前記印刷部に印刷を開始させるかを選択する選択工程と、を備え、
    前記選択の結果に応じて前記印刷工程を実行する、ことを特徴とする印刷方法。
  12. 画像の印刷指示を受けた場合に、前記画像から印刷に用いるための印刷データを生成して前記印刷データを記憶部へ保存する印刷データ生成機能と、
    前記記憶部に保存された前記印刷データに基づく印刷媒体への印刷を印刷部に実行させる印刷機能と、
    前記印刷データの生成を開始して所定の時間が経過した場合に、生成済みの前記印刷データの量に応じて前記印刷データの生成速度を算出する算出機能と、
    前記生成速度と前記印刷部による印刷速度とに基づいて、前記印刷データの生成と前記印刷部による印刷とを少なくとも一部で並行して実行させるか、前記印刷データの生成を終えてから前記印刷部に印刷を開始させるかを選択する選択機能と、をコンピューターに実行させ、
    前記選択の結果に応じて前記印刷機能を実行させる、ことを特徴とする印刷制御プログラム。
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