JP2021121297A - 吸収性物品 - Google Patents

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治朗 尾形
英聡 吉田
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Abstract

【課題】着用者が排泄を行ったことを外部から認識すること、或いは、着用者が排泄を行ったことを着用者自身が認識し易くすることを、特定の材料に頼ることなく実現できるようにした吸収性物品を提供する。【解決手段】液体成分を吸収すると膨潤する吸収体4と、吸収体4の厚み方向の一側に配置される多数の粒状体11と、吸収体4の前記一側に粒状体11を挟むように配置され、少なくとも使用前状態では粒状体11の外径d1よりも小さい内径d2を有する多数の貫通孔13が形成されたシート12と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、使い捨て紙おむつ等の吸収性物品に関するものである。
使い捨て紙おむつ等の吸収性物品は、着用者の肌に接する透液性の表面シートと、排出物が漏れるのを防ぐ裏面シートと、これら両シート間に介在し着用者からの排泄物を封じ込めるための吸収体とを具備しており、排泄物は表面シートを介して吸収体に吸収され保持される。吸収体は、繊維材料としてパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer:SAP)とを備え、SAPが膨潤しながら排泄物の液体成分(以下、液分或いは液体ともいう)を吸収する。
特許文献1には、このような吸収性物品において、着用者が排泄を行ったことを外部から視認できるように、例えば濡れると変色するインジケータを吸収体に対して外観可能に付設することが提案されている。インジケータには、pH指示薬と酸化化合物との混合物等の色材が用いられている。
また、特許文献2には、吸収性物品において、液分が接触すると温度変化を生じる温度変化物質を含む層を設け、排泄時に温度変化を生じさせ、これを着用者に感知させることで、おむつ離れを促進するトレーニング用おむつも提案されている。温度変化物質としては、液分との接触により吸熱作用を発現する物質や、液分との接触により放熱作用を発現する物質が挙げられている。
特開2019−118438号公報 特開2009−201925号公報
上記のように、着用者が排泄を行ったことを外部から認識するためには、インジケータに色材が必用であり、着用者が排泄を行ったことを着用者自身が認識し易くするためには、温度変化物質が必用である。いずれも、特定の材料の追加が必用であるため、コスト増の要因となる。
本発明は、このような課題に着目して創案されたもので、着用者が排泄を行ったことを外部から認識可能にすること、或いは、着用者が排泄を行ったことを着用者自身が認識し易くすることを、特定の材料に頼ることなく実現できるようにした吸収性物品を提供することを目的としている。
本発明の吸収性物品は、液体成分を吸収すると膨潤する吸収体と、前記吸収体の厚み方向の一側に配置される多数の粒状体と、前記吸収体の前記一側に前記粒状体を挟むように配置され、少なくとも使用前状態では前記粒状体の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔が形成されたシートと、を備えていることを特徴としている。
本吸収性物品によれば、排泄物の液体成分の作用により吸収体が膨潤すると、吸収体により粒状体がシート側に押し付けられて粒状体が貫通孔を貫通してシートの外側に位置するようになる。
粒状体が吸収体の肌面側に配置されている場合、粒状体が貫通孔を貫通してシートの肌面側に突出して、着用者の肌に圧接して着用者に圧迫感を与えるため、着用者自身が排泄を行ったことを認識し易くなる。
粒状体が吸収体の非肌面側に配置されている場合、粒状体が貫通孔を貫通してシートの非肌面側に突出するため、着用者を介護する人や着用者自身が、外部から触感によって排泄を行ったことを認識できるようになる。
各実施形態にかかる吸収性物品を示す図であり、(a)はそれを展開状態で示す平面図、(b)はその横断面図〔図1(a)のA−A矢視断面図〕である。 各実施形態にかかる吸収性物品の分解斜視図である。 各実施形態にかかる吸収性物品の斜視図である。 第1実施形態にかかる吸収性物品の要部(吸収体,粒状体及びシート)を示す図であり、(a)はそれを展開状態で肌面側から見て示す平面図、(b)はその横断面図〔図4(a)のB−B矢視断面図〕、(c)はそのシートの部分平面図、(d)はそのシートの変形例にかかる部分平面図である。 第1実施形態にかかる吸収性物品の要部(吸収体,粒状体及びシート)の断面図であり、(a)は吸収体が液体成分を吸収する前の状態を示し、(b)は吸収体が液体成分を吸収し膨潤する過程の状態を示し、(c)は吸収体が液体成分を吸収して膨潤した後の状態を示す。 第2実施形態にかかる吸収性物品の要部(吸収体,粒状体及びシート)を示す図であり、(a)はそれを展開状態で非肌面側から見て示す平面図、(b)はその横断面図〔図6(a)のC−C矢視断面図〕である。 第2実施形態にかかる吸収性物品の要部(吸収体,粒状体及びシート)の断面図であり、(a)は吸収体が液体成分を吸収する前の状態を示し、(b)は吸収体が液体成分を吸収し膨潤する過程の状態を示し、(c)は吸収体が液体成分を吸収して膨潤した後の状態を示す。
以下、図面を参照して一実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
第1実施形態及び第2実施形態の吸収性物品は、着用者に装着され、吸収体に尿や便などの排泄物を吸収する衛生用品である。この吸収性物品としては、テープ型やパンツ型の紙おむつ(いわゆる「使い捨ておむつ」)、尿パッドなどが挙げられる。以下の実施形態では、吸収性物品としてパンツ型の紙おむつを例示する。
各実施形態では、紙おむつに装備され正面視で長方形の吸収体の長手方向を紙おむつの長手方向とする。この長手方向は、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向に相当する。また、前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。
そして、紙おむつが着用者に装着された状態(以下「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着された状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
なお、各実施形態の紙おむつはパンツ型であるため、前身頃及び後身頃の各幅方向端部は接合され、装着状態では着用者の胴の周囲に位置するため、前身頃及び後身頃の幅方向については胴回り方向ともいう。
〔各実施形態にかかる紙おむつの全体構成〕
まず、図1〜図3を参照して、紙おむつ1の基本的な構成を説明する。この紙おむつ1は、幅方向の中心線Cを基準として左右対称に形成されている。なお、図2では、各部材における幅方向の中心線を示す符号について、各部材を示す符号を符号「C」に下付きで付記している。
図1(a)に示すように、紙おむつ1は、長手方向に沿って前身頃1A、股下部1B及び後身頃1Cの三つの領域に大別される。
図2に示すように、紙おむつ1は、肌面側から非肌面側に向けて、サイドシート2,センターシート(トップシート)3,吸収体4,バックシート5,パッドカバーシート6,インナーカバーシート7,アウターカバーシート8がこの順で積層されて構成される。なお、図2では、吸収体4及びバックシート5については、互いに積層された状態で示している。
サイドシート2,センターシート3,吸収体4,バックシート5,パッドカバーシート6は、何れも、長手方向に延在し、長手方向中間部は股下部1Bに位置し、長手方向一端部は前身頃1Aの幅方向中央部に位置し、長手方向他端部は後身頃1Cの幅方向中央部に位置する。サイドシート2の一部及びセンターシート3は吸収体4を肌面側から覆う肌面側シートであり、サイドシート2の残部,バックシート5及びパッドカバーシート6は吸収体4を非肌面側から覆う非肌面側シートである。
吸収体4は、着用者から排泄される液体を吸収して保持する部材である。この吸収体4については、この例ではマット状であるため、「マット4」とも呼ぶが、吸収体の形状については、マット状に限らず当技術分野で知られる種々の形状のものを採用することができる。
吸収体4は、たとえば、粉砕あるいは解繊されたパルプ(いわゆる「フラッフパルプ」)に高吸水性樹脂(いわゆるSAP〈Superabsorbent polymer〉、高吸水性高分子あるいは高吸水性ポリマーとも称される)が混合されたコア4aをラップシート(コアラップ)4b,4cで被包(ラップ)したものが用いられる。ここでは、ラップシートにティッシュが用いられている。着用者が排泄すると、吸収体4では、SAPやパルプが膨潤しながら排泄物の液体成分を吸収する。
サイドシート2は、互いに線対称に形成された右サイドシート2R及び左サイドシート2Lからなり、センターシート3と同様に紙おむつ1で最も肌面側に配置される。サイドシート2は、排泄された液体の漏れを防止するために、液体を透過させ難い性質(疎水性)を有している。サイドシート2は、図2に破線で示すように長手方向に延びる折線部f1で折り畳まれて、図1(b)に示すように、肌面側のサイドシート内側部分2aと非肌面側のサイドシート外側部分2bとで、センターシート3,吸収体4,バックシート5を挟み込む。
センターシート3は、サイドシート2と重合する幅方向縁部を除いて紙おむつ1で最も肌面側に配置される。センターシート3は、着用者から排泄された液体成分を吸収体4に吸収させるために、液体を透過させる性質(液透過性)をもっており、吸収体4の肌面側を被覆する。
そして、吸収体4の非肌面側にバックシート5が積層されている。このバックシート5は吸収体4からの液漏れを防ぐために、液不透過性を有している。
各実施形態の紙おむつ1には、図1(b)に示すように、吸収体4の厚み方向の一側に、多数の粒状体11と、粒状体11の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔13が形成されたシート12とが介装されている。これについては後述する。
また、バックシート5の非肌面側にパッドカバーシート6が積層されている。このパッドカバーシート6は、バックシート5を補強するために設けられている。また、パッドカバーシート6の長手方向中間部は最も非肌面側に位置するため、パッドカバーシート6は触感(たとえば手触り)を向上させるためにも設けられている。
一方、アウターカバーシート8は、前身頃1Aに位置する前部アウターカバーシート8Fと、後身頃1Cに位置する後部アウターカバーシート8Rとから構成される。このカバーシート8は折り畳まれて、一部は非肌面側に非肌面側シートとして配置され、残部は肌面側に肌面側シートとして配置される。この折り畳まれたアウターカバーシート8に挟まれるように積層されるインナーカバーシート7は、前身頃1Aに位置する前部インナーカバーシート7Fと、後身頃1Cに位置する後部インナーカバーシート7Rとから構成され、非肌面側シートとして配置される。
前身頃1Aに位置し互いに重合される前部アウターカバーシート8F及び前部インナーカバーシート7Fと、後身頃1Cに位置し互いに重合する後部アウターカバーシート8R及び後部インナーカバーシート7Rとは、各幅方向端部の接合部9において接合され、これにより、図3に示すように、筒状の胴回り部1Dが形成される。また、着用者の脚部に装着される環状の脚回り部1Eが一対形成される。
本吸収性物品は、吸収体4の厚み方向の一側に配置される多数の粒状体11と、吸収体4の厚み方向の一側に粒状体11を挟むように配置されて、少なくとも使用前状態では粒状体11の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔13が形成されたシート12と、を備えている点に特徴があり、以下に、2つの実施形態を説明する。
〔第1実施形態にかかる粒状体及び貫通孔付きシート〕
図4(a),(b)に示すように、第1実施形態にかかる吸収性物品は、吸収体4の肌面側とセンターシート(トップシート)3との間に、多数の貫通孔13が形成されたシート12が積層配置されて、吸収体4とシート12との間には、多数の粒状体11が挟装されている。図4(c)に示すように、シート12に形成された貫通孔13は、少なくとも使用前状態では粒状体11の外径d1よりも小さい内径d2を有している。
粒状体11は、所定の強度と所定範囲の外径とを有し、塊状(例えば、球形又は略球形の塊状)に形成されたもので、例えば樹脂製ビーズを適用してもよく、乾燥させたコーヒー粕や茶殻等の酸性物質を用いて形成したものでもよい。なお、「所定の強度」とは、通常の使用では破砕してしまわない程度の強度をいう。「所定範囲の外径」とは、容易に目視できる最小外径を下限値とし、かつ、吸収体4を介在して接触した際に過剰な異物感が発生しない最大外径を上限値とする範囲であり、例えば1〜3mm程度の範囲とする。
ただし、多数の粒状体11が互いに外径d1にバラつきがあることは好ましくなく、使用する粒状体11の外径は、所定範囲内で一定の大きさとする。
シート12は、所定の柔軟性と所定の伸縮性と所定の強度とを有し、不透明なものが好ましい。本実施形態では、乾式不織布の一つであるエアレイド不織布(接着剤型の乾式不織布)が用いられている。「所定の柔軟性」とは、着用者の着用感を妨げないように着用者の動きに応じて変形しうる特性をいう。「所定の伸縮性」とは着用者の動きに応じて容易に伸縮変形しうる特性をいう。「所定の強度」とは通常の使用で貫通穴を含めて破断を生じない程度の強度をいう。
また、シート12は、その柔軟性により吸収体4の側の圧力上昇で粒状体11がシート12側に押圧された場合、粒状体11が貫通孔13を押し広げて貫通孔13を貫通するように変形可能である。
なお、図4(a)に示すように、シート12の平面形状は吸収体4の平面形状と概略一致しており,シート12は、図4(a),(b)に示すように、その外周縁部12aを、肌面側では吸収体4の外周縁部に接合され、非肌面側ではバックシート5に接合されている。したがって、粒状体11は貫通孔13を貫通しない限りは、吸収体4とシート12との間に保持され、粒状体11が貫通孔13を貫通した場合には、粒状体11はシート12とバックシート5との間に保持され、いずれの場合も外部に漏れ出すことはない。
また、図4(b),(c)に示すように、貫通孔13は、シート12に多数形成されており、本実施形態ではシート12の外周縁部12a付近を除くほぼ全域に均等にあるいはほぼ均等に形成されている。ただし、貫通孔13は、必要な箇所に部分的に設けてもよく、また、場所に応じて密度を変更して設けてもよい。
さらに、本実施形態の貫通孔13は、正面視で単純な円形に形成されているが、貫通孔13の正面視形状は限定されない。貫通孔13の正面視形状が円形でない場合には、その内径d2は径が最も小さな部分の大きさを指すものとする。
また、図4(d)に示すように、貫通孔13の周囲に切れ込み13aを形成してもよい。この場合、切れ込み13aの最外周部分の径は粒状体11の外径d1とほぼ等しいか、外径d1よりもやや大きくする。
また、粒状体11とシート12(少なくとも、シート12の非肌面側)とは、明確に異なる外観色を有している。例えばシート12の色が白色であれば、粒状体11の色は赤や青や黄色などのシート12に対して明確に色調の異なる色になっている。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかる吸収性物品としての紙おむつ1は、上記のように構成されており、着用者が尿や便などを排泄すると、吸収体4が排泄物の液体成分を吸収して膨張するため、この膨張した吸収体4によって粒状体11が、シート12の外側(肌面側)に押し出され、貫通孔13を貫通して、シート12の外側(肌面側)に突出した位置に移動するようになる。これにより、粒状体11の突出部分が着用者の肌を押圧するため、着用者自身が排泄を行ったことを認識できるようになる。
つまり、着用後に着用者が尿や便などを排泄しない限りは、図5(a)に示すように、粒状体11は吸収体4とシート12との間に保持されている。
着用者が尿や便などを排泄すると、図5(b)に示すように、吸収体4のSAPやパルプが膨潤しながら排泄物の液体成分を吸収する。こうして吸収体4が膨潤すると、吸収体4の体積増加により粒状体11がシート12側に押し付けられていく。そして、図5(c)に示すように、粒状体11がシート12の貫通孔13を貫通してシート12の外側の肌面側に突出した位置まで押し出される。
この結果、粒状体11の突出部分が着用者の肌に圧接感を与えるので、着用者が排泄を行ったことを着用者自身が認識できるようになる。
しかも、このような排泄を行ったことの認識を、特定の材料に頼ることなく実現できるようになる。
このような粒状体11の突出部分の圧接は着用者に異物感や圧迫感を与えるので、乳幼児のおむつ離れを促進する、いわゆるトイレトレーニング用の「トレーニングパンツ」として有効である。
乳幼児のおむつ離れを促進するには、着用者(乳幼児)が排泄を行ってしまったことを不快感として認識することが重要であり、排泄後の粒状体11の突出部分の着用者の肌への圧接による異物感や圧迫感は、着用者(乳幼児)に不快感与えるため排泄をトイレで行おうという動機付けにもつながり、トイレトレーニングに寄与する、
また、粒状体11を、乾燥させたコーヒー粕や茶殻等の酸性物質を用いて形成した場合、これらの酸性物質が尿のアンモニア成分を中和・分解するため、消臭効果が得られる。コーヒー粕や茶殻を利用する場合、廃物利用ともなり、環境面でのメリットも得られる。
〔第2実施形態にかかる粒状体及び貫通孔付きシート〕
図6(a),(b)に示すように、第1実施形態にかかる吸収性物品は、吸収体4の非肌面側とバックシート5との間に、多数の貫通孔13が形成されたシート12が積層配置されて、吸収体4とシート12との間には、多数の粒状体11が挟装されている。このように、シート12及び粒状体11が、吸収体4の非肌面側に配置される点を除いて、第1実施形態と同様に構成される。例えば、シート12に形成された貫通孔13は、第1実施形態と同様に、少なくとも使用前状態では粒状体11の外径d1よりも小さい内径d2を有している。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかる吸収性物品としての紙おむつ1は、上記のように構成されており、着用者が尿や便などを排泄すると、排泄物の液体成分を吸収体4が吸引して膨潤するため、この膨張した吸収体4によって粒状体11が、シート12の外側(非肌面側)に押し出され、貫通孔13を貫通して、シート12の外側(非肌面側)に突出した位置に移動するようになる。
つまり、着用後に着用者が尿や便などを排泄しない限りは、図7(a)に示すように、粒状体11は吸収体4とシート12との間に保持されている。
着用者が尿や便などを排泄すると、図7(b)に示すように、吸収体4のSAPやパルプが膨潤しながら排泄物の液体成分を吸収する。こうして吸収体4が膨潤すると、吸収体4の体積増加により粒状体11がシート12側に押し付けられていく。そして、図7(c)に示すように、粒状体11がシート12の貫通孔13を貫通してシート12の外側の非肌面側に突出した位置まで押し出される。
これにより、粒状体11の突出部分が外部から手で触れることができるようになるため、着用者が排泄を行ったことを、介護者や着用者自身がバックシート5を介して触感によって認識できるようになる。
視覚による排泄の認識ではないので、介護者にとっては例えば薄暗い状態であっても排尿を確認することが可能になり、おむつ交換等の判断を視覚に頼らず適切に行えるようになる。
しかも、このような排泄を行ったことの認識を、特定の材料に頼ることなく実現できるようになる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態を以下のように変形して実施してもよい。
例えば上記実施形態では、本発明を吸収性物品としての紙おむつに適用しているが、本発明をおむつ用の交換パッドに適用することもできる。
1 紙おむつ
2 サイドシート
3 センターシート(トップシート)
4 吸収体(マット)
4a コア
4b,4c ラップシート(コアラップ)
5 バックシート
6 パッドカバーシート
7 インナーカバーシート
8 アウターカバーシート
11 粒状体
12 シート
12a シート12の外周縁部
13 貫通孔
13a 切れ込み
d1 粒状体11の外径
d2 貫通孔13の内径

Claims (6)

  1. 液体成分を吸収すると膨潤する吸収体と、
    前記吸収体の厚み方向の一側に配置される多数の粒状体と、
    前記吸収体の前記一側に前記粒状体を挟むように配置され、少なくとも使用前状態では前記粒状体の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔が形成されたシートと、を備えている
    ことを特徴とする、吸収性物品。
  2. 前記吸収体は、着用者の肌面に向く肌面側と前記肌面と反対の非肌面側とを有し、
    多数の前記粒状体は、前記吸収体の前記肌面側に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載された吸収性物品。
  3. 前記吸収体は、着用者の肌面に向く肌面側と前記肌面と反対の非肌面側とを有し、
    多数の前記粒状体は、前記吸収体の前記非肌面側に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載された吸収性物品。
  4. 前記貫通孔は、前記吸収体の側の圧力上昇で前記シート側に押圧された前記粒状体によって拡径して前記粒状体が貫通するように変形可能である
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載された吸収性物品。
  5. 前記シートには不織布が用いられている
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載された吸収性物品。
  6. 前記粒状体には、酸性物質が用いられている
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載された吸収性物品。
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