JP2021121298A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】着用者が排泄を行ったことを外部から認識することを、特定の材料に頼ることなく実現できるようにした吸収性物品を提供する。【解決手段】着用者の肌面に向く肌面側と前記肌面と反対の非肌面側とを有する吸収体4と、吸収体4の前記非肌面側に配置された透明又は半透明の防漏シート5と、吸収体4と防漏シート5との間に介装され、多数の貫通孔13が形成され、液体成分を吸収すると膨潤し貫通孔13の内径を縮小させるように変形可能な膨潤性シー12トと、吸収体4と膨潤性シート12との間に介装され、縮小前の貫通孔13を通して非肌面側から視認可能な視認体11と、を備えている。【選択図】図4
Description
本発明は、使い捨て紙おむつ等の吸収性物品に関するものである。
使い捨て紙おむつ等の吸収性物品は、着用者の肌に接する透液性の表面シートと、排出物が漏れるのを防ぐ裏面シートと、これら両シート間に介在し着用者からの排泄物を封じ込めるための吸収体とを具備しており、排泄物は表面シートを介して吸収体に吸収され保持される。吸収体は、繊維材料としてパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer:SAP)とを備え、SAPが膨潤しながら排泄物の液体成分(以下、液分或いは液体ともいう)を吸収する。
特許文献1には、このような吸収性物品において、着用者が排泄を行ったことを外部から視認できるように、例えば濡れると変色するインジケータを吸収体に対して外観可能に付設することが提案されている。インジケータには、pH指示薬と酸化化合物との混合物等の色材が用いられている。
上記のように、着用者が排泄を行ったことを外部から認識するためには、インジケータに色材が必用であり、特定の材料の追加が必用であるため、コスト増の要因となる。
本発明は、このような課題に着目して創案されたもので、着用者が排泄を行ったことを外部から認識することを、特定の材料に頼ることなく実現できるようにした吸収性物品を提供することを目的としている。
本発明の吸収性物品は、着用者の肌面に向く肌面側と前記肌面と反対の非肌面側とを有する吸収体と、前記吸収体の前記非肌面側に配置された透明又は半透明の防漏シートと、前記吸収体と前記防漏シートとの間に介装され、多数の貫通孔が形成され、液体成分を吸収すると膨潤し前記貫通孔の内径を縮小させるように変形可能な膨潤性シートと、前記吸収体と前記膨潤性シートとの間に介装され、前記縮小前の前記貫通孔を通して前記非肌面側から視認可能な視認体と、を備えていることを特徴としている。
本吸収性物品によれば、排泄物の液体成分の作用により膨潤シートが膨潤すると、膨潤シートの貫通孔が塞がれて貫通孔を通じて外部から視認可能であった視認体が外部から視認しにくくなり、着用者が排泄を行ったことを外部から認識できるようになる。
以下、図面を参照して一実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
実施形態の吸収性物品は、着用者に装着され、吸収体に尿や便などの排泄物を吸収する衛生用品である。この吸収性物品としては、テープ型やパンツ型の紙おむつ(いわゆる「使い捨ておむつ」)、尿パッドなどが挙げられる。以下の実施形態では、吸収性物品としてパンツ型の紙おむつを例示する。
実施形態では、紙おむつに装備され正面視で長方形の吸収体の長手方向を紙おむつの長手方向とする。この長手方向は、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向に相当する。また、前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。
そして、紙おむつが着用者に装着された状態(以下「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着された状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
なお、実施形態の紙おむつはパンツ型であるため、前身頃及び後身頃の各幅方向端部は接合され、装着状態では着用者の胴の周囲に位置するため、前身頃及び後身頃の幅方向については胴回り方向ともいう。
〔実施形態にかかる紙おむつの全体構成〕
まず、図1〜図3を参照して、紙おむつ1の基本的な構成を説明する。この紙おむつ1は、幅方向の中心線Cを基準として左右対称に形成されている。なお、図2では、各部材における幅方向の中心線を示す符号について、各部材を示す符号を符号「C」に下付きで付記している。
図1(a)に示すように、紙おむつ1は、長手方向に沿って前身頃1A、股下部1B及び後身頃1Cの三つの領域に大別される。
まず、図1〜図3を参照して、紙おむつ1の基本的な構成を説明する。この紙おむつ1は、幅方向の中心線Cを基準として左右対称に形成されている。なお、図2では、各部材における幅方向の中心線を示す符号について、各部材を示す符号を符号「C」に下付きで付記している。
図1(a)に示すように、紙おむつ1は、長手方向に沿って前身頃1A、股下部1B及び後身頃1Cの三つの領域に大別される。
図2に示すように、紙おむつ1は、肌面側から非肌面側に向けて、サイドシート2,センターシート(トップシート)3,吸収体4,バックシート5,パッドカバーシート6,インナーカバーシート7,アウターカバーシート8がこの順で積層されて構成される。なお、図2では、吸収体4及びバックシート5については、互いに積層された状態で示している。
サイドシート2,センターシート3,吸収体4,バックシート5,パッドカバーシート6は、何れも、長手方向に延在し、長手方向中間部は股下部1Bに位置し、長手方向一端部は前身頃1Aの幅方向中央部に位置し、長手方向他端部は後身頃1Cの幅方向中央部に位置する。サイドシート2の一部及びセンターシート3は吸収体4を肌面側から覆う肌面側シートであり、サイドシート2の残部,バックシート5及びパッドカバーシート6は吸収体4を非肌面側から覆う非肌面側シートである。
吸収体4は、着用者から排泄される液体を吸収して保持する部材である。この吸収体4については、この例ではマット状であるため、「マット4」とも呼ぶが、吸収体の形状については、マット状に限らず当技術分野で知られる種々の形状のものを採用することができる。
吸収体4は、たとえば、粉砕あるいは解繊されたパルプ(いわゆる「フラッフパルプ」)に高吸水性樹脂(いわゆるSAP〈Superabsorbent polymer〉、高吸水性高分子あるいは高吸水性ポリマーとも称される)が混合されたコア4aをラップシート(コアラップ)4b,4cで被包(ラップ)したものが用いられる。ここでは、ラップシートにティッシュが用いられている。着用者が排泄すると、吸収体4では、SAPやパルプが膨潤しながら排泄物の液体成分を吸収する。
吸収体4は、たとえば、粉砕あるいは解繊されたパルプ(いわゆる「フラッフパルプ」)に高吸水性樹脂(いわゆるSAP〈Superabsorbent polymer〉、高吸水性高分子あるいは高吸水性ポリマーとも称される)が混合されたコア4aをラップシート(コアラップ)4b,4cで被包(ラップ)したものが用いられる。ここでは、ラップシートにティッシュが用いられている。着用者が排泄すると、吸収体4では、SAPやパルプが膨潤しながら排泄物の液体成分を吸収する。
サイドシート2は、互いに線対称に形成された右サイドシート2R及び左サイドシート2Lからなり、センターシート3と同様に紙おむつ1で最も肌面側に配置される。サイドシート2は、排泄された液体の漏れを防止するために、液体を透過させ難い性質(疎水性)を有している。サイドシート2は、図2に破線で示すように長手方向に延びる折線部f1で折り畳まれて、図1(b)に示すように、肌面側のサイドシート内側部分2aと非肌面側のサイドシート外側部分2bとで、センターシート3,吸収体4,バックシート5を挟み込む。
センターシート3は、サイドシート2と重合する幅方向縁部を除いて紙おむつ1で最も肌面側に配置される。センターシート3は、着用者から排泄された液体成分を吸収体4に吸収させるために、液体を透過させる性質(液透過性)をもっており、吸収体4の肌面側を被覆する。
そして、吸収体4の非肌面側にバックシート5が積層されている。このバックシート5は吸収体4からの液漏れを防ぐために、液不透過性を有する防漏シートとして構成されている。
実施形態の紙おむつ1には、図1(b)に示すように、吸収体4の厚み方向の一側に、吸収体4の非肌面側から視認可能な視認体としての多数の粒状体11と、粒状体11の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔13が形成されたシート12とが介装されている。これについては後述する。
実施形態の紙おむつ1には、図1(b)に示すように、吸収体4の厚み方向の一側に、吸収体4の非肌面側から視認可能な視認体としての多数の粒状体11と、粒状体11の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔13が形成されたシート12とが介装されている。これについては後述する。
また、バックシート5の非肌面側にパッドカバーシート6が積層されている。このパッドカバーシート6は、バックシート5を補強するために設けられている。また、パッドカバーシート6の長手方向中間部は最も非肌面側に位置するため、パッドカバーシート6は触感(たとえば手触り)を向上させるためにも設けられている。
なお、シート12の非肌面側に隣接するバックシート5及びパッドカバーシート6には、内部の吸収体4側が外観できるように、透明又は半透明の材料が用いられている。
なお、シート12の非肌面側に隣接するバックシート5及びパッドカバーシート6には、内部の吸収体4側が外観できるように、透明又は半透明の材料が用いられている。
一方、アウターカバーシート8は、前身頃1Aに位置する前部アウターカバーシート8Fと、後身頃1Cに位置する後部アウターカバーシート8Rとから構成される。このカバーシート8は折り畳まれて、一部は非肌面側に非肌面側シートとして配置され、残部は肌面側に肌面側シートとして配置される。この折り畳まれたアウターカバーシート8に挟まれるように積層されるインナーカバーシート7は、前身頃1Aに位置する前部インナーカバーシート7Fと、後身頃1Cに位置する後部インナーカバーシート7Rとから構成され、非肌面側シートとして配置される。
前身頃1Aに位置し互いに重合される前部アウターカバーシート8F及び前部インナーカバーシート7Fと、後身頃1Cに位置し互いに重合する後部アウターカバーシート8R及び後部インナーカバーシート7Rとは、各幅方向端部の接合部9において接合され、これにより、図3に示すように、筒状の胴回り部1Dが形成される。また、着用者の脚部に装着される環状の脚回り部1Eが一対形成される。
本吸収性物品は、吸収体4の厚み方向の一側に配置される多数の粒状体11と、吸収体4の一側に粒状体11を挟むように配置されて、少なくとも使用前状態では粒状体11の外径よりも小さい内径を有する多数の貫通孔13が形成されたシート12と、を備えている点に特徴があり、以下に、実施形態の要部を説明する。
〔実施形態にかかる粒状体及び貫通孔付き膨潤性シート〕
図4(a),(b)に示すように、第1実施形態にかかる吸収性物品は、吸収体4の非肌面側の吸収体4とバックシート5との間に、多数の貫通孔13が形成された膨潤性シート12(以下、単にシート12ともいう)が積層配置されて、吸収体4とシート12との間には、多数の粒状体11が挟装されている。図4(c)に示すように、シート12に形成された貫通孔13は、粒状体11の外径d1よりも小さい内径d2を有している。また、粒状体11は、吸収体4の非肌面側から貫通孔13を通して視認可能な視認体として機能する。
図4(a),(b)に示すように、第1実施形態にかかる吸収性物品は、吸収体4の非肌面側の吸収体4とバックシート5との間に、多数の貫通孔13が形成された膨潤性シート12(以下、単にシート12ともいう)が積層配置されて、吸収体4とシート12との間には、多数の粒状体11が挟装されている。図4(c)に示すように、シート12に形成された貫通孔13は、粒状体11の外径d1よりも小さい内径d2を有している。また、粒状体11は、吸収体4の非肌面側から貫通孔13を通して視認可能な視認体として機能する。
粒状体11は、所定の強度と所定範囲の外径とを有し、塊状(例えば、球形又は略球形の塊状)に形成されたもので、例えば樹脂製ビーズを適用してもよく、乾燥させたコーヒー粕や茶殻等の酸性物質を用いて形成したものでもよい。なお、「所定の強度」とは、通常の使用では破砕してしまわない程度の強度をいう。「所定範囲の外径」とは、容易に目視できる最小外径を下限値とし、かつ、吸収体4を介在して接触した際に過剰な異物感が発生しない最大外径を上限値とする範囲であり、例えば1〜3mm程度の範囲とする。
ただし、多数の粒状体11が互いに外径d1にバラつきがあることは好ましくなく、使用する粒状体11の外径は、所定範囲内で一定の大きさとする。
ただし、多数の粒状体11が互いに外径d1にバラつきがあることは好ましくなく、使用する粒状体11の外径は、所定範囲内で一定の大きさとする。
シート12は、所定の柔軟性と所定の伸縮性と所定の強度とを有し、不透明なものである。本実施形態では、乾式不織布の一つであるエアレイド不織布(接着剤型の乾式不織布)が用いられている。「所定の柔軟性」とは、着用者の着用感を妨げないように着用者の動きに応じて変形しうる特性をいう。「所定の伸縮性」とは着用者の動きに応じて容易に伸縮変形しうる特性をいう。「所定の強度」とは通常の使用で貫通穴を含めて破断を生じない程度の強度をいう。
また、膨潤性シート12は、排泄物の液体成分によって膨潤して貫通孔13の内径が縮小する膨潤性を有している。
また、膨潤性シート12は、排泄物の液体成分によって膨潤して貫通孔13の内径が縮小する膨潤性を有している。
なお、図4(a)に示すように、シート12の平面形状は吸収体4の平面形状と概略一致しており,シート12は、図4(a),(b)に示すように、その外周縁部12aを、肌面側では吸収体4の外周縁部に接合され、非肌面側ではバックシート5に接合されている。したがって、粒状体11は貫通孔13を貫通することなく、吸収体4とシート12との間に保持され、万一、粒状体11が貫通孔13を貫通した場合にも、粒状体11はシート12とバックシート5との間に保持され、いずれの場合も外部に漏れ出すことはない。
また、図4(b),(c)に示すように、貫通孔13は、シート12に多数形成されており、本実施形態ではシート12の外周縁部12a付近を除くほぼ全域に均等にあるいはほぼ均等に形成されている。ただし、貫通孔13は、必要な箇所に部分的に設けてもよく、また、場所に応じて密度を変更して設けてもよい。
さらに、本実施形態の貫通孔13は、正面視で単純な円形に形成されているが、貫通孔13の正面視形状は限定されない。貫通孔13の正面視形状が円形でない場合には、その内径d2は径が最も小さな部分の大きさを指すものとする。
また、粒状体11は、シート12(少なくとも、シート12の非肌面側)とは明確に異なる外観色(すなわち、シート12に対して高視認性の外観色)を有している。例えばシート12の色が白色であれば、粒状体11の色は赤や青や黄色などのシート12に対して明確に色調の異なる色になっている。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかる吸収性物品としての紙おむつ1は、上記のように構成されており、着用者が尿や便などを排泄すると、排泄物の液体成分を膨潤性シート12が吸引して膨潤し、貫通孔13の内径を狭める。これにより、着用者が排泄を行ったことを外部から視認によって認識できるようになる。
本実施形態にかかる吸収性物品としての紙おむつ1は、上記のように構成されており、着用者が尿や便などを排泄すると、排泄物の液体成分を膨潤性シート12が吸引して膨潤し、貫通孔13の内径を狭める。これにより、着用者が排泄を行ったことを外部から視認によって認識できるようになる。
つまり、着用後に着用者が尿や便などを排泄しない限りは、バックシート5及びパッドカバーシート6は半透明なので、図5(a)に示すように、紙おむつ1の外方から(図5(a)の白抜き矢印を参照)その内部の吸収体4側(即ち、シート12の非肌面側)が外観できる。したがって、シート12の貫通孔13を通じて粒状体11の色も外観でき、例えば図6(a)に示すように、粒状体11が水玉模様を呈する。
着用者が尿や便などを排泄すると、吸収体4のSAPやパルプが膨潤すると共にシート12が膨潤しながら排泄物の液体成分を吸収する。こうしてシート12が膨潤すると、図5(b)に示すように、シート12に形成された貫通孔13の内径が狭められる。この結果、紙おむつ1の外方から(図5(b)の白抜き矢印を参照)シート12の貫通孔13を通じて外観できていた粒状体11が、外観し難くなるか或いは外観できなくなる。したがって、図6(b)に示すように、粒状体11の水玉模様は殆ど或いは全く見えなくなる。
したがって、着用者が排泄を行ったことを外観上の色の変化によって外部から認識できるようになる。排泄を行ったことを外部から容易に認識できるため、育児者や介護者が適切なタイミングでおむつ交換を行うことができるようになる。
また、シート12が膨潤することによって、吸収体4とシート12との間の粒状体11がシート12から肌面側に力を受けるため、粒状体11が着用者の肌への圧接を強めて着用者に異物感を与え、着用者が排泄を行ったことを認識できるようになる。
また、粒状体11を、乾燥させたコーヒー粕や茶殻等の酸性物質を用いて形成した場合、これらの酸性物質が尿のアンモニア成分を中和・分解するため、消臭効果が得られる。コーヒー粕や茶殻を利用する場合、廃物利用ともなり、環境面でのメリットも得られる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態を以下のように変形して実施してもよい。
例えば上記実施形態では、視認体として粒状体11を用いているが、視認体には、吸収体4の非肌面側に配置され、膨潤性シート12に対して識別可能な色を有する識別色層であってもよい。この場合の識別色層とは、吸収体4の非肌面側に印刷等によって施工した印刷層(印刷インキの層)であってもよく、識別色を有するシートであってもよい。
また、上記実施形態では、本発明を吸収性物品としての紙おむつに適用しているが、本発明をおむつ用の交換パッドに適用することもできる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態を以下のように変形して実施してもよい。
例えば上記実施形態では、視認体として粒状体11を用いているが、視認体には、吸収体4の非肌面側に配置され、膨潤性シート12に対して識別可能な色を有する識別色層であってもよい。この場合の識別色層とは、吸収体4の非肌面側に印刷等によって施工した印刷層(印刷インキの層)であってもよく、識別色を有するシートであってもよい。
また、上記実施形態では、本発明を吸収性物品としての紙おむつに適用しているが、本発明をおむつ用の交換パッドに適用することもできる。
1 紙おむつ
2 サイドシート
3 センターシート(トップシート)
4 吸収体(マット)
4a コア
4b,4c ラップシート(コアラップ)
5 バックシート(防漏シート)
6 パッドカバーシート
7 インナーカバーシート
8 アウターカバーシート
11 粒状体
12 シート(膨潤性シート)
12a シート12の外周縁部
13 貫通孔
13a 切れ込み
d1 粒状体11の外径
d2 貫通孔13の内径
2 サイドシート
3 センターシート(トップシート)
4 吸収体(マット)
4a コア
4b,4c ラップシート(コアラップ)
5 バックシート(防漏シート)
6 パッドカバーシート
7 インナーカバーシート
8 アウターカバーシート
11 粒状体
12 シート(膨潤性シート)
12a シート12の外周縁部
13 貫通孔
13a 切れ込み
d1 粒状体11の外径
d2 貫通孔13の内径
Claims (6)
- 着用者の肌面に向く肌面側と前記肌面と反対の非肌面側とを有する吸収体と、
前記吸収体の前記非肌面側に配置された透明又は半透明の防漏シートと、
前記吸収体と前記防漏シートとの間に介装され、多数の貫通孔が形成され、液体成分を吸収すると膨潤し前記貫通孔の内径を縮小させるように変形可能な膨潤性シートと、
前記吸収体と前記膨潤性シートとの間に介装され、前記縮小前の前記貫通孔を通して前記非肌面側から視認可能な視認体と、を備えている
ことを特徴とする、吸収性物品。 - 前記視認体は、前記縮小前の前記膨潤性シートの前記貫通孔の内径よりも大きな外径を有する粒状体であることを特徴とする、請求項1に記載された吸収性物品。
- 前記粒状体には、酸性物質が用いられている
ことを特徴とする、請求項2に記載された吸収性物品。 - 前記視認体は、前記吸収体の前記非肌面側に配置され、前記膨潤性シートに対して識別可能な色を有する識別色層である
ことを特徴とする、請求項1に記載された吸収性物品。 - 前記視認体は前記膨潤性シートに対して高視認性の外観色を有している
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記膨潤性シートには不織布が用いられている
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載された吸収性物品。
Priority Applications (1)
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