JP2021120968A - 光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュール - Google Patents

光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】基体の凹部内に光素子を搭載可能であり、かつ、搭載された光素子からパッケージの実装面と平行な方向に近い角度で光を出射できる光素子搭載用パッケージを提供する。【解決手段】この光素子搭載用パッケージ(1)は、内部に光素子の搭載面(S1)を有する凹部(21)と、凹部の開口を塞ぐ蓋体が接合される封止面(S2)と、凹部とは反対側の面であり電極パッド(4d)を有する実装面(S3)とを有する基体(2)を含み。そして、搭載面(S1)又は搭載面を第1方向に延長した第1方向延長面(S1ex1)と、封止面を内方に延長した内方延長面(S2ei)とが交差し、搭載面(S1に対する実装面(S3)の傾斜角度は、封止面(S2)に対する実装面(S3)の傾斜角度(θ1)よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュールに関する。
特許文献1には、電子装置として半導体レーザー装置が開示されている。この半導体レーザー装置においては、光素子であるレーザーダイオード素子が、リードフレームに接続された支持基板(フォトダイオード)に固定されている。
特開平6−275920号公報
特許文献1に開示される半導体レーザー装置、あるいは、一般的なCAN型の半導体レーザー装置は、レーザーダイオード素子の放熱性が低いという課題がある。又は、高い放熱性を得るためにはパッケージを大きくする必要があるという課題がある。
放熱性の高いパッケージとして表面実装パッケージがある。表面実装パッケージは、基体の一方の面に設けられた凹部に素子が搭載され、基体の反対の面に、モジュール用基板に接続される電極パッドが設けられている。このような構成により、小サイズのパッケージであっても、素子から基体そして電極パッドを介してモジュール用基板へ多くの熱を放出できる。
一方、レーザーダイオード素子のような光素子は、ワイヤボンディング等により導線を接続しやすい向きと、光を出射する向きと、が異なる場合がある。このような光素子を表面実装パッケージに搭載する場合、良好な光の出射を実現しようとすると、導線の接続が困難になり、一方、導線を接続しやすくすると、良好な光の出射が難しくなるという課題が生じる。
さらに、光素子を搭載した電子装置には、電子装置をモジュール用基板に実装したときに、実装面と平行な方向に近い角度で光を出射したいという一つの要望がある。
本発明は、基体の凹部内に光素子を搭載可能であり、かつ、搭載された光素子からパッケージの実装面と平行な方向に近い角度で光を出射できる光素子搭載用パッケージを提供することを目的とする。さらに、本発明は、このような光素子搭載用パッケージを用いた電子装置及び電子モジュールを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
内部に光素子の搭載面を有する凹部と、
前記凹部の開口を塞ぐ蓋体が接合される封止面と、
前記凹部とは反対側の面であり電極パッドを有する実装面と、
を有する基体を含み、
前記搭載面又は前記搭載面を第1方向に延長した第1方向延長面と、前記封止面を内方に延長した内方延長面とが交差し、
前記搭載面に対する前記実装面の傾斜角度は、前記封止面に対する前記実装面の傾斜角度よりも小さいことを特徴とする光素子搭載用パッケージである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記実装面は前記搭載面と平行であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記実装面に垂直な方向から前記基体の各部を透過させて見たとき、前記実装面が占める範囲の面積が、前記基体全体が占める範囲の面積の半分より大きいことを特徴とする
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記基体は、前記凹部とは反対側に、前記実装面から傾斜した傾斜面を更に有し、
前記傾斜面は、前記実装面よりも前記第1方向の反対側に位置し、かつ、前記実装面から離れるほど前記搭載面又はその延長面に近づく方向に傾斜していることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記傾斜面は前記封止面と平行であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記実装面を中央から前記傾斜面に近い方の領域と前記傾斜面から遠い方の領域とに二分割した場合、前記傾斜面から遠い方の領域に設けられた前記電極パッドの面積が、前記傾斜面に近い方の領域に設けられた前記電極パッドの面積以上であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージと、
前記光素子搭載用パッケージに搭載された光素子と、
前記凹部を封止しかつ透光性を有する蓋体と、
を備えることを特徴とする電子装置である。
請求項8記載の発明は、
請求項7に記載の電子装置と、
前記電子装置が搭載されたモジュール用基板と、
を備えることを特徴とする電子モジュールである。
本発明によれば、基体の凹部内に光素子を搭載可能であり、かつ、搭載された光素子からパッケージの実装面と平行な方向に近い角度で光を出射できる光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュールを提供できる。
本発明の実施形態に係る電子装置から蓋体を除いた構成を示す平面図である。 (A)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるA−A線断面図、(B)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係る光素子搭載用パッケージを示す断面図である。 実施形態に係る光素子搭載用パッケージの変形例を示す断面図である。 実施形態に係る光素子搭載用パッケージの下方の面を透過して示した平面図である。 実施形態に係る光素子搭載用パッケージの裏面図(A)とその変形例(B)である。 本発明の実施形態に係る電子モジュールを示す側面透視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子装置から蓋体を除いた構成を示す平面図である。図2(A)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるA−A線断面図、図2(B)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるB−B線断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る光素子搭載用パッケージを示す断面図である。図3は、図2(A)と同じ位置の断面を示している。図4は、実施形態に係る光素子搭載用パッケージの変形例を示す断面図である。
実施形態の電子装置10は、図1、図2(A)及び図2(B)に示すように、表面実装型の半導体レーザー装置であり、光素子搭載用パッケージ1と、光素子5と、蓋体6とを備える。光素子搭載用パッケージ1は、基体2と、配線導体4a〜4e(配線導体4cは、図6(A)を参照)とを含む。
基体2は、絶縁体であり、一方に開口21aを有する凹部21と、開口21aの周囲で蓋体6と接合される封止面S2と、開口21aとは反対側の面である実装面S3及び傾斜面S4とを有する。
凹部21は、三つの側方が側壁27A、27B、27Cに囲まれ、これらの間に光素子5が搭載される搭載部23と、搭載部23との間で段差を設ける切欠き部24とを有する。なお、図4の変形例に示すように、凹部21の側壁27Aとは反対側にも側壁27Dが設けられてもよい。
蓋体6は、基体2の封止面S2に接合されて、開口21aを塞ぎかつ凹部21を密閉する。蓋体6は、ガラス等であり、透光性を有し、レーザーの出射口となる。
光素子5は、レーザーダイオード素子であり、チップの側端面からチップ板面に沿った方向にレーザーを出射する。光素子5は、例えばチップ板面(図2(A)の上面と下面)に電極を有する。複数の光素子5が搭載部23に搭載されてもよい。光素子5から出射されたレーザーは必要に応じてプリズム等を介して装置外部に送出されてもよい。
搭載部23の表面は、光素子5が搭載される搭載面S1に相当する。搭載面S1には、光素子5の一方のチップ板面(図2(A)の上面)に設けられた電極と電気的に接続される配線導体(電極パッド)4bと、光素子5の他方のチップ板面(図2(A)の下面)が接合される配線導体4aとが設けられている。光素子5は、例えば半田等の接合材を介して配線導体4aに接合される。光素子5の電極と配線導体4bとは、例えばボンディングワイヤなどの接続部材8を介して電気的に接続される。
切欠き部24は、搭載部23よりもX方向に位置する。X方向は、光素子5が光を出射する方向に相当する。切欠き部24は、搭載面S1に隣接する段差面S7と段上り面S8とを設ける。段差面S7は、搭載面S1よりも実装面S3に近く、段上り面S8は段差面S7と搭載面S1との間を結ぶ。
封止面S2は、開口21aの周囲の全周にわたって設けられている。
実装面S3は、電子装置10をモジュール用基板101(図7を参照)に実装する際に、モジュール用基板101に対向する面である。実装面S3には、モジュール用基板101の電極と電気的に接続される配線導体(電極パッド)4c、4d(図6(A)を参照)が設けられている。
傾斜面S4は、実装面S3に対して傾斜した面であり、実装面S3よりもX方向の逆方に位置する。傾斜面S4は、実装面S3から離れるほど搭載面S1又はその延長面S1eに近づく方向に傾斜している。すなわち、実装面S3を下方、搭載面S1を上方としたときに、傾斜面S4は実装面S3から離れるに従って上昇するように傾斜している。
配線導体4a、4bは、搭載面S1に設けられた電極パッドである。配線導体4c、4dは、実装面S3に設けられた電極パッドである。配線導体4eは、基体2の内部を通る貫通導体を含むものであり、搭載面S1の配線導体4a、4bと実装面S3の配線導体4c、4dとをそれぞれ電気的に接続する。図2には現れないが、配線導体4eには、搭載面S1の配線導体4aと実装面S3の配線導体4cとを接続するものが含まれる。
<各主要面の関係>
続いて、基体2の各主要面の関係について説明する。本実施形態の基体2は主要な面に[1]〜[4]の関係を有する。本明細書において、延長面とは、元の平面を曲率ゼロのまま延長した面を意味するが、元の面が僅かな凹凸を有する場合には、元の面を平均化した平面を曲率ゼロのまま延長した面を含むものとする。また、元の面に僅かな曲率がある場合には、同一の曲率で延長した面を含むものとする。
[1]図3に示すように、搭載面S1をX方向に延長したX方向延長面S1exは、封止面S2を内方に延長した内方延長面S2eiと交差する。X方向延長面S1exは、本発明に係る「第1方向延長面」の一例に相当する。X方向は、本発明に係る第1方向の一例に相当し、搭載面S1と平行な一つの方向である。このような搭載面S1と封止面S2との関係により、搭載面S1に搭載された光素子5からX方向にレーザーを出射することで、このレーザーが蓋体6を透過して装置外部へ送出される。したがって、大きな開口21aからレーザーを出射でき、さらに、開口21aに至るまでにレーザーが多く反射するというような不都合がなく、良好な状態により十分な光量のレーザーを装置外部へ出射することができる。なお、蓋体6が、その中央に凹みを有し、凹みが基体2の凹部21に向いて配置される場合には、搭載面S1自体が、封止面S2の内方の延長面S2eと交差してもよい。
[2]実装面S3は、搭載面S1と平行である。ここで、光素子5を、その光の出射方向を搭載面S1に沿った方向に向けて搭載面S1に搭載し、かつ、実装面S3をモジュール用基板101(図7を参照)の板面に対向させて実装したとする。この場合、上記の実装面S3と搭載面S1の関係により、モジュール用基板101の板面に沿った方向に光の出射方向を向けることができる。
加えて、[2]の実装面S3と搭載面S1の関係により、光素子5の搭載工程及び光素子5のワイヤボンディング工程の際、実装面S3を水平に配置することで、搭載面S1が水平になる。水平になることで、光素子5の接合前に光素子5がずれにくく、光素子5を接合する作業性が向上する。また、ボンディング針から搭載面S1に加圧力を加えたときに、光素子搭載用パッケージ1が傾きにくく、ワイヤボンディングの作業性が向上する。
[2a]図3の例では、実装面S3と搭載面S1とが平行、言い換えれば、搭載面S1に対する実装面S3の傾斜角度がゼロである構成を示している。しかし、この関係から外れて、搭載面S1に対する実装面S3の傾斜角度が、封止面S2に対する実装面S3の傾斜角度θ1よりも小さい角度としてもよい。[2a]の関係のように、実装面S3と搭載面S1とが小さい角度で傾斜していても、上記と同様に光素子5を搭載しかつモジュール用基板101へ実装した場合には、光の出射方向を、モジュール用基板101の板面に沿った方向に近づけることができる。また、小さい角度の傾斜であれば、実装面S3と搭載面S1とが平行である場合とほぼ同様に、光素子5の接合工程及びワイヤボンディング工程の高い作業性が得られる。
[3]側壁27A、27B、27Cの内側面S5又はその延長面S5eは、封止面S2又はその延長面S2eと交差し、側壁27A、27B、27Cの内側面S5又はその延長面S5eは、搭載面S1又はその延長面S1eと交差する。このような関係により、蓋体6に密閉された凹部21内に、搭載面S1と内側面S5と封止面S2の延長面S2eとに囲まれた空間が設けられ、この空間に光素子5を収容することができる。
[4]傾斜面S4は、封止面S2と平行である。この関係により、蓋体6を封止面S2に接合する際、傾斜面S4を水平に配置することで、封止面S2が水平になり、これにより、封止材及び蓋体6が傾きにくくなり、接合の作業性が向上する。
なお、[2]と[4]で言う平行とは、幾何学的に厳密な平行に制限されず、公差により誤差が含まれた平行も含まれる。
<実装面の詳細>
続いて、実装面S3に関して詳細に説明する。図5は、実施形態に係る光素子搭載用パッケージの下方の面を透過して示した平面図である。図5は、実装面S3に垂直な方向から、下方の面を透過させて見た平面図を示す。
本実施形態においては、実装面S3に垂直な方向から基体2の各部を透過させて平面状に見た場合、実装面S3が占める範囲の面積B1(=L1×L2)が、基体2全体が占める範囲の面積B0(=L0×L2)の半分よりも大きい(B1>B0/2)。
ここで、傾斜面S4を有する場合など、基体2の下部全体を実装面S3にできない構成を想定する。このような構成では、上記のような実装面S3の条件を有さない場合、電子装置10をモジュール用基板101に実装する過程で、光素子搭載用パッケージ1が転倒する恐れがある。しかし、本実施形態のように、実装面S3の面積B1が上記のように規定されることで、傾斜面S4があっても、光素子搭載用パッケージ1を安定的にモジュール用基板101に載置することができる。これにより、実装工程の作業性が向上する。
図6は、実施形態に係る光素子搭載用パッケージの裏面図(A)とその変形例(B)である。図6(A)と図6(B)は、一点鎖線により、実装面S3を、その中央から、傾斜面S4に近い方の領域A1と、傾斜面S4から遠い方の領域A2とに、二分割して示している。
本実施形態において、領域A2に設けられた配線導体4c、4dの面積は、領域A1に設けられた配線導体4c、4dの面積以上である。このような面積の関係は、図6(A)に示すように、各配線導体4c、4dを2つの領域A1、A2に跨って設ける一方、各配線導体4c、4dの横幅を領域A1と領域A2とで異ならせることで容易に実現できる。また、上記のような面積の関係は、図6(B)に示すように、配線導体4c、4dの一方を領域A1に設け、もう一方を領域A2に設け、領域A2に設けられた方を大きいサイズにすることでも容易に実現できる。
ここで、電子装置10をモジュール用基板101に実装する場合について検討する。実施形態の光素子搭載用パッケージ1を採用した電子装置10を実装する場合、半田ペースト等の流動性を有するろう材103(図7)が、実装面S3の配線導体4c、4dとモジュール用基板101の電極パッド102との間に塗布される。そして、ろう材103が固化することで、電子装置10がモジュール用基板101に実装される。
一方、光素子搭載用パッケージ1は、下部に傾斜面S4を有し、さらに傾斜面S4の上に基体2の一部(側壁27A)及び蓋体6の一部が有る。このため、実装面S3を水平面に載置しても、光素子搭載用パッケージ1には傾斜面S4の側に倒れる方向の力が働く。
したがって、上記のような配線導体4c、4dの面積の条件を満たさない構成では、例えば、ろう材103が固化する前に振動等が生じると、光素子搭載用パッケージ1が傾いてしまう恐れがある。しかし、上記のような配線導体4c、4dの面積の条件を満たすことで、上記のように光素子搭載用パッケージ1が傾いてしまうことを抑制できる。これにより、電子装置10の実装工程の作業性を向上できる。
<光素子搭載用パッケージの各部の素材>
基体2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体又はガラスセラミックス焼結体等のセラミックスを用いることができる。基体2は、このようなセラミック焼結体からなる複数の絶縁層が積層されて形成されていてもよいし、所定の形状に成形できるような金型を用いて、セラミックグリーンシートを加圧することによって成形されていてもよい。
基体2が、樹脂材料を用いて作製される場合は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、又は四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等を用いることができる。
基体2が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る複数の絶縁層が積層されて形成されている場合であれば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダー及び溶剤等を添加混合して泥漿状とし、これをドクターブレード法やカレンダーロール法等によってシート状に成形してセラミックグリーンシートを得て、しかる後、セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともにこれを複数枚積層し、高温(約1600℃)で焼成することによって製作される。また、所定の形状に成形できるような金型を用いて、セラミックグリーンシートを加圧することによって成形し、上述と同様に高温で焼成することによって製作してもよい。
凹部21は、基体2用のセラミックグリーンシートにレーザー加工や金型による打ち抜き加工等によって、凹部21となる貫通孔を複数のセラミックグリーンシートに形成し、これらのセラミックグリーンシートを、貫通孔を形成していないセラミックグリーンシートに積層することで形成できる。また、凹部21の形状に成形できるような金型を用いて、セラミックグリーンシートを加圧することによって成形されていてもよい。
配線導体4a〜4eは、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、銀(Ag)又は銅(Cu)等の金属材料を用いることができる。例えば、基体2が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、W、Mo又はMn等の高融点金属粉末に適当な有機バインダー及び溶媒等を添加混合して得た配線導体4a〜4e用の導体ペーストを、基体2となるセラミックグリーンシートに予めスクリーン印刷法によって所定のパターンに印刷塗布して、基体2となるセラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、基体2の所定位置に被着形成される。配線導体4a〜4eが貫通導体である場合は、金型やパンチングによる打ち抜き加工やレーザー加工によってグリーンシートに貫通孔を形成して、この貫通孔に印刷法によって配線導体4a〜4e用の導体ペーストを充填しておくことによって形成される。
配線導体4a〜4dの露出する表面には、さらに電気めっき法又は無電解めっき法によってめっき層が被着されている。めっき層は、ニッケル、銅、金又は銀等の耐食性や、光素子5の電極に接続されるボンディングワイヤ等の接続部材8との接続性に優れる金属から成るものであり、例えば、ニッケルめっき層と金めっき層とが、あるいはニッケルめっき層と銀めっき層とが、順次被着される。
また、光素子5が搭載される配線導体4a上では、厚さ10〜80μm程度の銅めっき層を被着させておくことにより、光素子5の熱を良好に放熱させやすくしてもよいし、下面の配線導体4c、4d上では、厚さ10〜80μm程度の銅めっき層を被着させておくことにより、光素子搭載用パッケージ1からモジュール用基板101に放熱させやすくしてもよい。
また、上記以外の金属からなるめっき層、例えば、パラジウムめっき層等を介在させていても構わない。
<電子モジュール>
図7は、本発明の実施形態に係る電子モジュールを示す側面透視図である。
本実施形態の電子モジュール100は、電子装置10と、モジュール用基板101とを備える。モジュール用基板101には、電子装置10以外の電子装置、電子素子、電気素子などが実装されていてもよい。
電子装置10は、実装面S3をモジュール用基板101の板面に対向させて実装される。その際、実装面S3の配線導体4c、4dは、モジュール用基板101の電極パッド102にクリーム半田等のろう材103を介して接合される。光素子5は、接続部材8及び配線導体4a〜4e等を介して、モジュール用基板101に電気的に接続される。
電子装置10が駆動されると、光素子5から蓋体6を通して実装面S3と平行な方向へ所定の広がりを持ってレーザーが出射される(図7に一点鎖線でレーザーを示す)。光素子5で生じた熱は、搭載面S1の配線導体4a、基体2及び実装面S3の配線導体4c、4dを介して、モジュール用基板101へ十分に放出される。
<光素子搭載用パッケージの製造方法>
基体2は、例えば酸化アルミニウム(Al)質焼結体からなり、光素子5が搭載される搭載部23を含んだ凹部21を有している。この基体2は、主成分が酸化アルミニウム(Al)である酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、Alの粉末に焼結助材としてシリカ(SiO)、マグネシア(MgO)、カルシア(CaO)等の粉末を添加し、さらに適当なバインダー、溶剤及び可塑剤を添加し、次にこれらの混合物を混錬してスラリー状となす。その後、従来周知のドクターブレード法等の成形方法によって多数個取り用のセラミックグリーンシートを得る。
このセラミックグリーンシートを用いて、以下の[1]〜[5]の工程により光素子搭載用パッケージ1が作製される。
[1]搭載部23及び切欠き部24を有する凹部21となる部位の打ち抜き金型を用いた打ち抜き工程。
なお、封止面S2及び封止面S2と平行に位置する傾斜面S4は、セラミックグリーンシートに治具等を押し当てることにより形成してもよい。
[2]基体2に配線導体4a〜4eをそれぞれ形成するための導体ペーストの印刷塗布及び充填工程。
[3]各絶縁層となるセラミックグリーンシートを積層してセラミックグリーンシート積層体を作製する工程、又は[1]の工程を省き、搭載面S1、内側面S5、段差面S7、段上り面S8を含む凹部21の内面、封止面S2、実装面S3及び傾斜面S4を有する基体2の形状に成形可能な金型を用いてセラミックグリーンシートを加圧し、成型体を作製する工程。
[4]このセラミックグリーンシート積層体を約1500〜1800℃の温度で焼成して、配線導体4a〜4eを含む基体2が複数配列された多数個取り基板を得る工程。
[5]焼成して得られた多数個取り基板に光素子搭載用パッケージ1の外縁となる箇所に沿って分割溝を形成しておき、この分割溝に沿って破断させて分割する、又はスライシング法等により光素子搭載用パッケージ1の外縁となる箇所に沿って切断する工程。
なお、分割溝は、焼成後にスライシング装置により多数個取り基板の厚みより小さく切り込むことによって形成することができるが、多数個取り基板用のセラミックグリーンシート積層体にカッター刃を押し当てたり、スライシング装置によりセラミックグリーンシート積層体の厚みより小さく切り込んだりすることにより形成してもよい。
また、上述の[2]の工程において、配線導体4a〜4eは、基体2用のセラミックグリーンシートに導体ペーストをスクリーン印刷法等によって所定形状で印刷して、基体2用のセラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、複数の基体2のそれぞれの所定位置に形成される。セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通する貫通導体である配線導体4eは、導体ペーストを印刷することによってセラミックグリーンシートに形成した貫通孔を充填しておけばよい。このような導体ペーストは、タングステン、モリブデン、マンガン、銀又は銅等の金属粉末に適当な溶剤及びバインダーを加えて混練することによって、適度な粘度に調整して作製される。なお、導体ペーストは、基体2との接合強度を高めるために、ガラス、セラミックスを含んでいても構わない。
また、配線導体4a〜4dの露出した表面に、厚さ0.5〜5μmのニッケルめっき層及び厚さ0.1〜3μmの金めっき層を順次被着させるか、又は厚さ1〜10μmのニッケルめっき層及び0.1〜1μmの銀めっき層を順次被着させるのがよい。これによって、配線導体4a〜4dが腐食することを効果的に抑制できるとともに、配線導体4aと光素子5との接合材による接合、配線導体4bとボンディングワイヤ等の接続部材8との接合、並びに、配線導体4c、4dとモジュール用基板101の電極パッド102との接合を強固にできる。
以上のように、本実施形態の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10及び電子モジュール100によれば、搭載面S1のX方向延長面S1exが、封止面S2の内方延長面S2eiと交差する。さらに、搭載面S1に対する実装面S3の傾斜角度は、封止面S2に対する実装面S3の傾斜角度θ1よりも小さい。より具体的には、実装面と3が搭載面S1と平行である。このような構成により、搭載面S1に搭載された光素子5から搭載面S1に沿った方向にレーザーを出射させた場合に、蓋体6を透過させてレーザーを装置外へ送出することができる。そして、実装面S3をモジュール用基板101に対向させて電子装置10を実装した場合、モジュール用基板101の板面に沿った方向の近い方向にレーザーを出射することができる。さらに、光素子5の接合工程とワイヤボンディング工程において、実装面S3を水平面に載置して高い作業性が得られるという効果が奏される。
さらに、本実施形態の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10及び電子モジュール100によれば、実装面S3に垂直な方向から基体2の各部を透過させて見たとき、実装面S3が占める範囲の面積B1が、基体2全体が占める範囲の面積B0の半分を超えている。これにより、光素子搭載用パッケージ1の実装面S3を水平面に置く際、高い安定性が得られる。延いては、光素子5の接合工程、ワイヤボンディング工程、電子装置10のモジュール用基板101への実装工程の際に、基体2の向きが安定し、作業性を向上できる。
さらに、本実施形態の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10及び電子モジュール100によれば、基体2の凹部21とは反対側に実装面S3から傾斜した傾斜面S4が設けられている。より具体的には、傾斜面S4は、封止面S2に平行である。このような構成により、蓋体6を接合する工程の作業性を向上できる。
さらに、本実施形態の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10及び電子モジュール100によれば、図6(A)及び図6(B)に示したように、領域A2の配線導体4c、4dの面積が、領域A1の配線導体4c、4dの面積以上である。これにより、電子装置10のモジュール用基板101への実装工程の際に、電子装置10の傾きが抑制され、工程の作業性を向上できる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、光素子としてレーザーダイオード素子が適用された構成を一例にとって説明した。しかし、光素子は、例えば発光部と共振器とが別体にされた半導体レーザー素子、半導体以外のレーザー素子、発光ダイオードのようなレーザー以外の光を出射する素子など、様々に変更可能である。例えば電極と光の出射面とが異なる面に設けられた光素子であれば、本発明に係る光素子として適用し、同様の効果が奏される。その他、実施形態で示した細部形状、素材、製造方法等は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 光素子搭載用パッケージ
2 基体
4a〜4e 配線導体
5 光素子
6 蓋体
8 接続部材
10 電子装置
21 凹部
21a 開口
23 搭載部
24 切欠き部
27A、27B、27C、27D 側壁
S1 搭載面
S1e 搭載面の延長面
S1ex X方向延長面
S2 封止面
S2e 封止面の延長面
S2ei 内方延長面
S3 実装面
S4 傾斜面
100 電子モジュール
101 モジュール用基板
102 電極パッド
A1、A2 領域

Claims (8)

  1. 内部に光素子の搭載面を有する凹部と、
    前記凹部の開口を塞ぐ蓋体が接合される封止面と、
    前記凹部とは反対側の面であり電極パッドを有する実装面と、
    を有する基体を含み、
    前記搭載面又は前記搭載面を第1方向に延長した第1方向延長面と、前記封止面を内方に延長した内方延長面とが交差し、
    前記搭載面に対する前記実装面の傾斜角度は、前記封止面に対する前記実装面の傾斜角度よりも小さいことを特徴とする光素子搭載用パッケージ。
  2. 前記実装面は前記搭載面と平行であることを特徴とする請求項1記載の光素子搭載用パッケージ。
  3. 前記実装面に垂直な方向から前記基体の各部を透過させて見たとき、前記実装面が占める範囲の面積が、前記基体全体が占める範囲の面積の半分より大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光素子搭載用パッケージ。
  4. 前記基体は、前記凹部とは反対側に、前記実装面から傾斜した傾斜面を更に有し、
    前記傾斜面は、前記実装面よりも前記第1方向の反対側に位置し、かつ、前記実装面から離れるほど前記搭載面又はその延長面に近づく方向に傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージ。
  5. 前記傾斜面は前記封止面と平行であることを特徴とする請求項4記載の光素子搭載用パッケージ。
  6. 前記実装面を中央から前記傾斜面に近い方の領域と前記傾斜面から遠い方の領域とに二分割した場合、前記傾斜面から遠い方の領域に設けられた前記電極パッドの面積が、前記傾斜面に近い方の領域に設けられた前記電極パッドの面積以上であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光素子搭載用パッケージ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージと、
    前記光素子搭載用パッケージに搭載された光素子と、
    前記凹部を封止しかつ透光性を有する蓋体と、
    を備えることを特徴とする電子装置。
  8. 請求項7に記載の電子装置と、
    前記電子装置が搭載されたモジュール用基板と、
    を備えることを特徴とする電子モジュール。
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