JP2021120967A - 光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュール - Google Patents

光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】高い放熱性を有しかつ搭載された光素子から良好に光を出射できる光素子搭載用パッケージを提供することを目的とする。【解決手段】この光素子搭載用パッケージ(1)は、内部に光素子の搭載面(S1)を有する凹部(21)と、凹部の開口を塞ぐ蓋体が接合される封止面(S2)とを有する基体(2)を含む。そして、搭載面(S1)又は搭載面を第1方向(X方向)に延長した第1方向延長面(S1ex)と、封止面(S2)を内方に延長した内方延長面(S2ei)とが交差し、搭載面(S1)又はその延長面(S1e)と、搭載面の第1方向とは逆方に配置される凹部の第1内側面(S5)又はその延長面(S5e)とが交差し、封止面(S2)又はその延長面(S2e)と、第1内側面(S5)又はその延長面(S5e)とが交差する。【選択図】図3

Description

本発明は、光素子搭載用パッケージ、電子装置及び電子モジュールに関する。
特許文献1には、電子装置として半導体レーザー装置が開示されている。この半導体レーザー装置においては、光素子であるレーザーダイオード素子が、リードフレームに接続された支持基板(フォトダイオード)に固定されている。
特開平6−275920号公報
特許文献1に開示される半導体レーザー装置、あるいは、一般的なCAN型の半導体レーザー装置は、レーザーダイオード素子の放熱性が低いという課題がある。又は、高い放熱性を得るためにはパッケージを大きくする必要があるという課題がある。
放熱性の高いパッケージとして表面実装パッケージがある。表面実装パッケージは、基体の一方の面に設けられた凹部に素子が搭載され、基体の反対の面に、モジュール用基板に接続される電極パッドが設けられる。このような構成により、小サイズのパッケージであっても、素子から基体そして電極パッドを介してモジュール用基板へと多くの熱を放出できる。
一方、レーザーダイオード素子のような光素子は、ワイヤボンディング等により導線を接続しやすい向きと、光を出射する向きと、が異なる場合がある。このような光素子を表面実装パッケージに搭載する場合、良好な光の出射を実現しようとすると、導線の接続が困難になり、一方、導線を接続しやすくすると、良好な光の出射が難しくなるという課題が生じる。
表面実装パッケージに適した光の出射方向を持つVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)などの光素子もあるが、これ以外の光素子を用いた場合でも、高い放熱性を実現したいという要求がある。
本発明は、高い放熱性を有しかつ搭載された光素子から良好に光を出射できる光素子搭載用パッケージを提供することを目的とする。さらに、本発明は、このような光素子搭載用パッケージを用いた電子装置及び電子モジュールを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
内部に光素子の搭載面を有する凹部と、
前記凹部の開口を塞ぐ蓋体が接合される封止面と、
を有する基体を含み、
前記搭載面又は前記搭載面を第1方向に延長した第1方向延長面と、前記封止面を内方に延長した内方延長面とが交差し、
前記搭載面又はその延長面と、前記搭載面の前記第1方向とは逆方に配置される前記凹部の第1内側面又はその延長面とが交差し、
前記封止面又はその延長面と、前記第1内側面又はその延長面とが交差することを特徴とする光素子搭載用パッケージである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記搭載面又はその延長面と前記第1内側面又はその延長面とのなす角度のうち前記凹部側の角度が90度又は鈍角であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記搭載面又はその延長面と前記第1内側面又はその延長面とのなす角度のうち前記凹部側の角度が鋭角であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記凹部内には、前記搭載面と前記第1内側面との間に配置されかつ前記搭載面から傾斜した傾斜底面が設けられ、
前記搭載面と前記傾斜底面とのなす角度が鈍角であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記搭載面に垂直でかつ前記第1方向と平行な断面において、前記第1内側面から遠い方の前記封止面の幅が、前記第1内側面に近い方の前記封止面の幅よりも長いことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージにおいて、
前記基体は、前記開口の反対側を向きかつ前記封止面に対して傾斜した下面を有し、
前記封止面が前記下面と連なる位置まで設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージと、
前記光素子搭載用パッケージに搭載された光素子と、
前記凹部を封止しかつ透光性を有する蓋体と、
を備えることを特徴とする電子装置である。
特徴とする。
請求項8記載の発明は、
請求項7に記載の電子装置と、
前記電子装置が搭載されたモジュール用基板と、
を備えることを特徴とする電子モジュールである。
本発明によれば、高い放熱性を有しかつ搭載された光素子から良好に光を出射できる光素子搭載用パッケージを提供できる。さらに、このような光素子搭載用パッケージを用いた電子装置及び電子モジュールを提供できるという効果が得られる。
本発明の実施形態1の電子装置から蓋体を除いた構成を示す平面図である。 (A)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるA−A線断面図、(B)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるB−B線断面図である。 図2(A)の光素子搭載用パッケージを示す断面図である。 実施形態1に係る光素子搭載用パッケージの変形例を示す断面図である。 図2(A)の電子装置が実装された電子モジュールを示す側面透視図である。 本発明の実施形態2の光素子搭載用パッケージを示す断面図である。 本発明の実施形態3の光素子搭載用パッケージを示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の電子装置から蓋体を除いた構成を示す平面図である。図2(A)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるA−A線断面図、図2(B)は、蓋体を含めた電子装置の図1におけるB−B線断面図である。図3は、図2(A)の光素子搭載用パッケージを示す断面図である。図3は、図2(A)と同じ位置の断面を示している。図4は、実施形態1に係る光素子搭載用パッケージの変形例を示す断面図である。
実施形態1の電子装置10は、表面実装型の半導体レーザー装置であり、光素子搭載用パッケージ1と、光素子5と、蓋体6とを備える。光素子搭載用パッケージ1は、基体2と、配線導体4a〜4eとを含む。
基体2は、絶縁体であり、一方に開口21aを有する凹部21と、開口21aの周囲で蓋体6と接合される封止面S2と、開口21aとは反対側に位置する実装面S3及び傾斜面S4とを有する。
凹部21は、三つの側方が側壁27A、27B、27Cに囲まれ、これらの間に光素子5が搭載される搭載部23と、搭載部23との間で段差を設ける切欠き部24とを有する。なお、図4の変形例に示すように、凹部21の側壁27Aとは反対側にも側壁27Dが設けられてもよい。
蓋体6は、基体2の封止面S2に接合されて、開口21aを塞ぎかつ凹部21を密閉する。蓋体6は、ガラス等であり、透光性を有し、レーザーの出射口となる。
光素子5は、レーザーダイオード素子であり、チップの側端面からチップの板面に沿った方向にレーザーを出射する。光素子5は、例えばチップ板面(図2(A)の上面と下面)に電極を有する。複数の光素子5が搭載部23に搭載されてもよい。光素子5から出射されたレーザーは必要に応じてプリズム等を介して装置外部に送出されてもよい。
搭載部23の表面は、光素子5が搭載される搭載面S1に相当する。搭載面S1には、光素子5の一方のチップ板面(図2(A)の上面)に設けられた電極と電気的に接続される配線導体(電極パッド)4bと、光素子5の他方のチップ板面(図2(A)の下面)が接合される配線導体4aとが設けられている。光素子5は、例えば半田等の接合材を介して配線導体4aに接合される。光素子5の電極と配線導体4bとは、例えばボンディングワイヤなどの接続部材8を介して電気的に接続される。
切欠き部24は、搭載部23よりもX方向に位置する。X方向は、光素子5が光を出射する方向に相当する。切欠き部24は、搭載面S1に隣接する段差面S7と段上り面S8とを設ける。段差面S7は、搭載面S1よりも実装面S3に近く、段上り面S8は段差面S7と搭載面S1との間を結ぶ。
封止面S2は、開口21aの周囲の全周にわたって設けられている。
実装面S3は、電子装置10をモジュール用基板101(図5を参照)に実装する際に、モジュール用基板101に対向する面である。実装面S3には、モジュール用基板101の電極と電気的に接続される配線導体(電極パッド)4c、4dが設けられている。実装面S3は、特に制限されないが、搭載面S1と平行であってもよい。平行であることで、光素子5の搭載工程及び光素子5のワイヤボンディング工程の際、実装面S3を水平に配置することで、搭載面S1が水平になる。これにより、ボンディング針から搭載面S1に加圧力を加えたときに、光素子搭載用パッケージ1が傾きにくく、作業性が向上する。
傾斜面S4は、実装面S3に対して傾斜した面であり、実装面S3よりもX方向の逆方に位置する。傾斜面S4は、実装面S3を下方、搭載面S1を上方としたときに、実装面S3から離れるに従って上昇するように傾斜している。傾斜面S4は、特に制限されないが、封止面S2と平行であってもよい。平行とすることで、蓋体6を封止面S2に接合する際、傾斜面S4を水平に配置することで、封止面S2が水平になり、これにより、封止材及び蓋体6が傾きにくくなり、作業性が向上する。
配線導体4a、4bは、搭載面S1に設けられた電極パッドである。配線導体4c、4dは、実装面S3に設けられた電極パッドである。配線導体4eは、基体2の内部を通る貫通導体を含むものであり、搭載面S1の配線導体4a、4bと実装面S3の配線導体4c、4dとをそれぞれ電気的に接続する。図2には現れないが、配線導体4eには、搭載面S1の配線導体4aと実装面S3の配線導体4cとを接続するものが含まれる。
<各主要面の関係>
本明細書において、延長面とは、元の平面を曲率ゼロのまま延長した面を意味するが、元の面が僅かな凹凸を有する場合には、元の面を平均化した平面を曲率ゼロのまま延長した面を含むものとする。また、元の面に僅かな曲率がある場合には、同一の曲率で延長した面を含むものとする。
以下では、側壁27A、27B、27Cの内面のうち、搭載面S1よりもX方向とは逆方に配置された側壁27Aの内面を、第1内側面S5と呼ぶ。X方向は、本発明に係る「第1方向」の一例に相当し、光素子5が光を出射する方向に相当する。また、説明を容易にするため、搭載面S1とその延長面S1eとをまとめて「搭載仮想面S1、S1e」と呼ぶ。第1内側面S5とその延長面S5eとをまとめて「第1内側仮想面S5、S5e」と呼ぶ。封止面S2とその延長面S2eとをまとめて「封止仮想面S2、S2e」と呼ぶ。
図3に示すように、搭載仮想面S1、S1eは、第1内側仮想面S5、S5eと交差し、かつ、封止仮想面S2、S2eと交差する。さらに、封止仮想面S2、S2eは、第1内側仮想面S5、S5eと交差する。これらの関係により、図3に示すように、搭載仮想面S1、S1eと、第1内側仮想面S5、S5eと、封止仮想面S2、S2eとの間に、断面が三角形状の空間が形成される。したがって、基体2は、この空間に光素子5を収容することができる。
さらに、搭載面S1をX方向に延長したX方向延長面S1exは、封止面S2を内方に延長した内方延長面S2eiと交差する。X方向延長面S1exは、本発明に係る「第1方向延長面」の一例に相当する。このような関係により、搭載面S1に搭載された光素子5からX方向にレーザーを出射することで、このレーザーが蓋体6を透過して装置外部へ送出される。したがって、大きな開口21aからレーザーを出射でき、さらに、開口21aに至るまでにレーザーが多く反射するというような不都合がなく、良好な状態により十分な光量のレーザーを装置外部へ出射することができる。
なお、蓋体6が、その中央に凹みを有し、凹みが基体2の凹部21に向いて配置される場合には、搭載面S1自体が、封止面S2の内方の延長面S2eと交差してもよい。
さらに、実施形態1の基体2では、搭載仮想面S1、S1eと第1内側仮想面S5、S5eとのなす角度のうち、凹部21側の角度φ1は、90度である。なお、角度φ1は、鈍角にしてもよい。このような構成により、光素子5の電極と配線導体4bとを電気的に接続するワイヤボンディング工程において、ボンディング針を鉛直に移動させる空間を確保しやすいという効果が得られる。
<各部の素材>
基体2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体又はガラスセラミックス焼結体等のセラミックスを用いることができる。基体2は、このようなセラミック焼結体からなる複数の絶縁層が積層されて形成されていてもよいし、所定の形状に成形できるような金型を用いて、セラミックグリーンシートを加圧することによって成形されていてもよい。
基体2が、樹脂材料を用いて作製される場合は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、又は四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等を用いることができる。
基体2が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る複数の絶縁層が積層されて形成されている場合であれば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダー及び溶剤等を添加混合して泥漿状とし、これをドクターブレード法やカレンダーロール法等によってシート状に成形してセラミックグリーンシートを得て、しかる後、セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともにこれを複数枚積層し、高温(約1600℃)で焼成することによって製作される。また、所定の形状に成形できるような金型を用いて、セラミックグリーンシートを加圧することによって成形し、上述と同様に高温で焼成することによって製作してもよい。
凹部21は、基体2用のセラミックグリーンシートにレーザー加工や金型による打ち抜き加工等によって、凹部21となる貫通孔を複数のセラミックグリーンシートに形成し、これらのセラミックグリーンシートを、貫通孔を形成していないセラミックグリーンシートに積層することで形成できる。また、凹部21の形状に成形できるような金型を用いて、セラミックグリーンシートを加圧することによって成形されていてもよい。
配線導体4a〜4eは、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、銀(Ag)又は銅(Cu)等の金属材料を用いることができる。例えば、基体2が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、W、Mo又はMn等の高融点金属粉末に適当な有機バインダー及び溶媒等を添加混合して得た配線導体4a〜4e用の導体ペーストを、基体2となるセラミックグリーンシートに予めスクリーン印刷法によって所定のパターンに印刷塗布して、基体2となるセラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、基体2の所定位置に被着形成される。配線導体4a〜4eが貫通導体である場合は、金型やパンチングによる打ち抜き加工やレーザー加工によってグリーンシートに貫通孔を形成して、この貫通孔に印刷法によって配線導体4a〜4e用の導体ペーストを充填しておくことによって形成される。
配線導体4a〜4dの露出する表面には、さらに電気めっき法又は無電解めっき法によってめっき層が被着されている。めっき層は、ニッケル、銅、金又は銀等の耐食性や、光素子5の電極に接続されるボンディングワイヤ等の接続部材8との接続性に優れる金属から成るものであり、例えば、ニッケルめっき層と金めっき層とが、あるいはニッケルめっき層と銀めっき層とが、順次被着される。
また、光素子5が搭載される配線導体4a上では、厚さ10〜80μm程度の銅めっき層を被着させておくことにより、光素子5の熱を良好に放熱させやすくしてもよいし、下面の配線導体4c、4d上では、厚さ10〜80μm程度の銅めっき層を被着させておくことにより、光素子搭載用パッケージ1からモジュール用基板101に放熱させやすくしてもよい。
また、上記以外の金属からなるめっき層、例えば、パラジウムめっき層等を介在させていても構わない。
<電子モジュール>
図5は、図2(A)の電子装置が実装された電子モジュールを示す側面透視図である。
本実施形態の電子モジュール100は、電子装置10と、モジュール用基板101とを備える。モジュール用基板101には、電子装置10以外の電子装置、電子素子、電気素子などが実装されていてもよい。
電子装置10は、図5に示すように、実装面S3をモジュール用基板101の板面に対向させて実装される。その際、実装面S3の配線導体4c、4dは、モジュール用基板101の接続パッド102に半田等のろう材103を介して接合される。光素子5は、接続部材8及び配線導体4a〜4e等を介して、モジュール用基板101に電気的に接続される。
電子装置10が駆動されると、光素子5から蓋体6を通して搭載面S1と平行な方向へかつ広がりを持ってレーザーが出射される(図5に一点鎖線でレーザーを示す)。光素子5で生じた熱は、搭載面S1の配線導体4a、基体2及び実装面S3の配線導体4c、4dを介して、モジュール用基板101へ十分に放出される。
<光素子搭載用パッケージの製造方法>
基体2は、例えば酸化アルミニウム(Al)質焼結体からなり、光素子5が搭載される搭載部23を含んだ凹部21を有している。この基体2は、主成分が酸化アルミニウム(Al)である酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、Alの粉末に焼結助材としてシリカ(SiO)、マグネシア(MgO)、カルシア(CaO)等の粉末を添加し、さらに適当なバインダー、溶剤及び可塑剤を添加し、次にこれらの混合物を混錬してスラリー状となす。その後、従来周知のドクターブレード法等の成形方法によって多数個取り用のセラミックグリーンシートを得る。
このセラミックグリーンシートを用いて、以下の[1]〜[5]の工程により光素子搭載用パッケージ1が作製される。
[1]搭載部23及び切欠き部24を有する凹部21となる部位の打ち抜き金型を用いた打ち抜き工程。
なお、封止面S2及び封止面S2と平行に位置する傾斜面S4は、セラミックグリーンシートに治具等を押し当てることにより形成してもよい。
[2]基体2に配線導体4a〜4eをそれぞれ形成するための導体ペーストの印刷塗布及び充填工程。
[3]各絶縁層となるセラミックグリーンシートを積層してセラミックグリーンシート積層体を作製する工程、又は[1]の工程を省き、搭載面S1、第1内側面S5、段差面S7、段上り面S8を含む凹部21の内面、封止面S2、実装面S3及び傾斜面S4を有する基体2の形状に成形可能な金型を用いてセラミックグリーンシートを加圧し、成型体を作製する工程。
[4]このセラミックグリーンシート積層体を約1500〜1800℃の温度で焼成して、配線導体4a〜4eを含む基体2が複数配列された多数個取り基板を得る工程。
[5]焼成して得られた多数個取り基板に光素子搭載用パッケージ1の外縁となる箇所に沿って分割溝を形成しておき、この分割溝に沿って破断させて分割する、又はスライシング法等により光素子搭載用パッケージ1の外縁となる箇所に沿って切断する工程。
なお、分割溝は、焼成後にスライシング装置により多数個取り基板の厚みより小さく切り込むことによって形成することができるが、多数個取り基板用のセラミックグリーンシート積層体にカッター刃を押し当てたり、スライシング装置によりセラミックグリーンシート積層体の厚みより小さく切り込んだりすることにより形成してもよい。
また、上述の[2]の工程において、配線導体4a〜4eは、基体2用のセラミックグリーンシートに導体ペーストをスクリーン印刷法等によって所定形状で印刷して、基体2用のセラミックグリーンシートと同時に焼成することによって、複数の基体2のそれぞれの所定位置に形成される。セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通する貫通導体である配線導体4eは、導体ペーストを印刷することによってセラミックグリーンシートに形成した貫通孔を充填しておけばよい。このような導体ペーストは、タングステン、モリブデン、マンガン、銀又は銅等の金属粉末に適当な溶剤及びバインダーを加えて混練することによって、適度な粘度に調整して作製される。なお、導体ペーストは、基体2との接合強度を高めるために、ガラス、セラミックスを含んでいても構わない。
また、配線導体4a〜4dの露出した表面に、厚さ0.5〜5μmのニッケルめっき層及び厚さ0.1〜3μmの金めっき層を順次被着させるか、又は厚さ1〜10μmのニッケルめっき層及び0.1〜1μmの銀めっき層を順次被着させるのがよい。これによって、配線導体4a〜4dが腐食することを効果的に抑制できるとともに、配線導体4aと光素子5との接合材による接合、配線導体4bとボンディングワイヤ等の接続部材8との接合、並びに、配線導体4c、4dとモジュール用基板101の接続パッド102との接合を強固にできる。
以上のように、実施形態1の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10、電子モジュール100によれば、基体2の搭載仮想面S1、S1eが、第1内側仮想面S5、S5e及び封止仮想面S2、S2eと交差する。さらに、封止仮想面S2、S2eと第1内側仮想面S5、S5eとが交差する。したがって、これらの面の間に、断面が三角形状の空間が形成され、この空間に光素子5を収容できる。さらに、搭載面S1をX方向に延長したX方向延長面S1exは、封止面S2を内方に延長した内方延長面S2eiと交差する。この関係により、搭載面S1に搭載された光素子5から搭載面S1に平行な方向にレーザーを出射させることで、凹部21の開口21aからレーザーを装置外部へ送出できる。したがって、実施形態1の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10、電子モジュール100によれば、光素子5の高い放熱性が得られ、かつ、搭載面S1の光素子5から良好にレーザーを出射できるという効果が得られる。
さらに、実施形態1の光素子搭載用パッケージ1、電子装置10、電子モジュール100によれば、基体2の搭載仮想面S1、S1eと第1内側仮想面S5、S5eとのなす角度のうち、凹部21側の角度φ1が、90度あるいは鈍角である。これにより、ワイヤボンディング工程において、ボンディング針を鉛直に移動させる空間を確保でき、工程の作業性を向上できるという効果が得られる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2の光素子搭載用パッケージを示す断面図である。
実施形態2の光素子搭載用パッケージ1Aは、基体2Aの一部の形状が異なるのみで、他の構成要素は、実施形態1の光素子搭載用パッケージ1と同様である。実施形態2に係る電子装置及び電子モジュールは、光素子搭載用パッケージ1Aが適用される他、実施形態1と同様である。同様の構成要素は、実施形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
光素子搭載用パッケージ1Aの基体2Aにおいては、搭載仮想面S1、S1eと第1内側仮想面S5、S5eとのなす角度のうち、凹部21側の角度φ2が、鋭角である。
このような構成により、基体2Aをコンパクトな構成としつつ、光素子5の電極と配線導体4bとを電気的に接続するワイヤボンディング工程の作業性を向上できる。すなわち、先端部が下方に曲がった背の低いボンディング針を持ち、ボンディング針を水平方向にスライドさせてその作動位置を調整するタイプのボンディング装置を用いる場合、作動位置の奥方の空間に余裕があると、作動位置の調整が行いやすい。凹部21を大きくすれば、この空間の余裕を創出することができるが、それでは、光素子搭載用パッケージ1Aの体積が増す。そこで、角度φ2を鋭角にすることで、光素子搭載用パッケージ1Aを比較的に小さい体積に維持しつつ、ボンディング針の作動位置の奥方に空間の余裕を設け、位置調整の作業性を向上できる。
さらに、実施形態2の基体2Aにおいては、搭載面S1に垂直かつX方向に平行な断面(図6の断面等)において、第1内側面S5から遠い方の封止面S2bの幅Lbは、第1内側面S5に近い方の封止面S2aの幅Laよりも長い。
このように、開口21aの周囲に設けられた封止面S2を、X方向にある面とその逆方にある面とで非対称な幅とすることで、光素子搭載用パッケージ1Aの丈及び搭載部23の厚みを小さくしつつ、封止面S2の全体面積を大きくできる。すなわち、光素子搭載用パッケージ1Aの丈及び搭載部23の厚みを一定とし、凹部21の体積を一定とした場合、第1内側面S5に近い封止面S2aを大きくするのには限界がある。一方、第1内側面S5から離れた封止面S2bは裾を延ばすことで比較的に大きくしやすい。そこで、封止面S2の対称性を捨て、一方にある封止面S2bの幅を大きくすることで、光素子搭載用パッケージ1Aの丈及び搭載部23の厚みを小さくしつつ、封止面S2の全体的な面積を大きくできる。
丈の増加を抑えることで、光素子搭載用パッケージ1Aの薄型化を図ることができる。搭載部23の厚みを抑えることで、光素子5の放熱性が向上する。封止面S2の面積が増加することで、蓋体6と基体2との接合面積が増え、光素子搭載用パッケージ1Aの強度が増す。したがって、上記の封止面S2の構成により、光素子搭載用パッケージ1Aの薄型化、並びに、光素子5の放熱性を維持しつつ、光素子搭載用パッケージ1Aの強度を増すことができる。
さらに、実施形態2の基体2においては、封止面S2が、実装面S3と連なる位置まで設けられている。ここで、実装面S3は、本発明に係る「封止面に対して傾斜した下面」の一例に相当する。このように封止面S2bを裾一杯まで延設することで、封止面S2の全体的な面積をより大きくすることができる。これにより、上述と同様の理由により、光素子搭載用パッケージ1Aの薄型化、並びに、光素子5の放熱性を維持しつつ、光素子搭載用パッケージ1Aの強度をより増加することができる。
なお、第1内側面S5に近い封止面S2aの幅Laよりも第1内側面S5から遠い封止面S2bの幅Lbを大きくする構成、並びに、封止面S2を実装面S3と連なる位置まで設けた構成は、実施形態1の光素子搭載用パッケージ1に適用してもよい。
(実施形態3)
図7は、本発明の実施形態3の光素子搭載用パッケージを示す断面図である。
実施形態3の光素子搭載用パッケージ1Bは、基体2Bの凹部21に傾斜底面S6が追加された点が異なるのみで、他の構成要素は、実施形態2の光素子搭載用パッケージ1Aと同様である。本発明の実施形態3の電子装置及び電子モジュールは、光素子搭載用パッケージ1Bが適用される他、実施形態2と同様の構成である。同様の構成要素は、実施形態2と同一の符号を付して説明を省略する。
傾斜底面S6は、搭載面S1と第1内側面S5との間に設けられる。傾斜底面S6は、搭載面S1から傾斜され、両者のなす角度θ1は鈍角である。このように傾斜底面S6を設けることで、第1内側面S5と搭載面S1との間の隅部の強度を増すことができる。
なお、傾斜底面S6と第1内側面S5とのなす角度θ2は90度であるが、この角度θ2は鋭角又は鈍角としてもよい。鋭角とすることで、ワイヤボンディングする箇所の奥方の空間を大きく確保できる。一方、鈍角とすることで、第1内側面S5と搭載面S1との間の隅部の強度をより増すことができる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、光素子としてレーザーダイオード素子が適用された構成を一例にとって説明した。しかし、光素子は、例えば発光部と共振器とが別体にされた半導体レーザー素子、半導体以外のレーザー素子、発光ダイオードのようなレーザー以外の光を出射する素子など、様々に変更可能である。例えば電極と光の出射面とが異なる面に設けられた光素子であれば、本発明に係る光素子として適用し、同様の効果が奏される。その他、実施形態で示した細部形状、素材、製造方法等は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1、1A、1B 光素子搭載用パッケージ
2、2A、2B 基体
4a〜4e 配線導体
5 光素子
6 蓋体
8 接続部材
10 電子装置
21 凹部
21a 開口
23 搭載部
24 切欠き部
27A、27B、27C、27D 側壁
S1 搭載面
S1e 搭載面の延長面
S1ex X方向延長面
S2 封止面
S2e 封止面の延長面
S2ei 内方延長面
S3 実装面(下面)
S4 傾斜面
S5 第1内側面
S5e 第1内側面の延長面
S6 傾斜底面
100 電子モジュール
101 モジュール用基板
102 接続パッド
φ1、φ2 角度(搭載仮想面と第1内側仮想面とのなす角度のうち凹部側の角度)
La 幅(第1内側面に近い方の封止面の幅)
Lb 幅(第1内側面から遠い方の封止面の幅)
θ1 角度(搭載面と傾斜底面とのなす角度)

Claims (8)

  1. 内部に光素子の搭載面を有する凹部と、
    前記凹部の開口を塞ぐ蓋体が接合される封止面と、
    を有する基体を含み、
    前記搭載面又は前記搭載面を第1方向に延長した第1方向延長面と、前記封止面を内方に延長した内方延長面とが交差し、
    前記搭載面又はその延長面と、前記搭載面の前記第1方向とは逆方に配置される前記凹部の第1内側面又はその延長面とが交差し、
    前記封止面又はその延長面と、前記第1内側面又はその延長面とが交差することを特徴とする光素子搭載用パッケージ。
  2. 前記搭載面又はその延長面と前記第1内側面又はその延長面とのなす角度のうち前記凹部側の角度が90度又は鈍角であることを特徴とする請求項1記載の光素子搭載用パッケージ。
  3. 前記搭載面又はその延長面と前記第1内側面又はその延長面とのなす角度のうち前記凹部側の角度が鋭角であることを特徴とする請求項1記載の光素子搭載用パッケージ。
  4. 前記凹部内には、前記搭載面と前記第1内側面との間に配置されかつ前記搭載面から傾斜した傾斜底面が設けられ、
    前記搭載面と前記傾斜底面とのなす角度が鈍角であることを特徴とする請求項3記載の光素子搭載用パッケージ。
  5. 前記搭載面に垂直でかつ前記第1方向と平行な断面において、前記第1内側面から遠い方の前記封止面の幅が、前記第1内側面に近い方の前記封止面の幅よりも長いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージ。
  6. 前記基体は、前記開口の反対側を向きかつ前記封止面に対して傾斜した下面を有し、
    前記封止面が前記下面と連なる位置まで設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光素子搭載用パッケージと、
    前記光素子搭載用パッケージに搭載された光素子と、
    前記凹部を封止しかつ透光性を有する蓋体と、
    を備えることを特徴とする電子装置。
  8. 請求項7に記載の電子装置と、
    前記電子装置が搭載されたモジュール用基板と、
    を備えることを特徴とする電子モジュール。
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