JP2021118455A - 制御システム - Google Patents

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【課題】カメラと複数の制御装置との接続を容易に実現できる技術を提供する。【解決手段】制御システム1は、ADASコントローラ2と、接続ケーブル3と、を備える。接続ケーブル3は、カメラ4、ADASコントローラ2、及び、ドライブレコーダ5を接続可能に構成される。また、接続ケーブルは、ADASコントローラ2がカメラ情報を受信可能であり、また、ドライブレコーダ5が、カメラ情報、及び、カメラ情報に基づきADASコントローラ2で生成された生成情報、のうちの少なくとも一方を受信可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、特に車両に搭載されたカメラの映像信号などの出力を利用するシステムに関する。
車両に搭載されたカメラにて撮影された車両外部の撮影画像は、記憶装置に保存されたり、運転を支援する制御を行う装置に出力されたりしている。下記特許文献1には、過去に撮影された画像を見つけ易くするために、サムネイル画像をブレーキ操作に基づいたタイミングで作成する技術が提案されている。
特開2018−113040号公報
発明者の詳細な検討の結果、以下の課題が見出された。カメラの撮影画像を用いて実行される制御は複数あり、また、日々、新たな技術が開発されている。撮影画像を利用した複数の制御を実行するために、複数の制御装置が車両に搭載される場面も想定される。しかしながら、制御装置ごとにカメラを配置することは、車両内の搭載スペースの確保が難しかったり、コスト負担が大きくなったりするという理由で、実現が困難な場合もある。
本開示の1つの局面は、カメラと複数の制御装置との接続を容易に実現できる技術を提供する。
本開示の一態様は、車両に搭載されるカメラ(4)から出力されたカメラ情報に基づいて所定の制御を行う制御システム(1,101,201)であって、第1制御装置(2,102,202)と、接続ケーブル(3,3a,103,203)と、を備える。接続ケーブルは、カメラ、第1制御装置、及び、第2制御装置(5)を接続可能に構成される。また、接続ケーブルは、第1制御装置がカメラ情報を受信可能であり、また、第2制御装置が、カメラ情報、及び、カメラ情報に基づき第1制御装置で生成された生成情報、のうちの少なくとも一方を受信可能に構成されている。
このような構成によれば、例えばカメラの撮影画像などのカメラ情報、又は、カメラ情報に基づく生成情報を、複数の制御装置に送信できる。よって、カメラと複数の制御装置との接続を容易に実現できる。
第1実施形態の制御システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の制御システムにおける第1モードの情報送信形態を模式的に説明する図である。 第1実施形態の制御システムにおける第2モードの情報送信形態を模式的に説明する図である。 モード切替処理の処理手順を説明するフローチャートである。 第1実施形態の制御システムの接続ケーブルの変形例を説明する図である。 第1実施形態の制御システムの変形例における情報送信形態を模式的に説明する図である。 第2実施形態の制御システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の制御システムの変形例における情報送信形態を模式的に説明する図である。 第3実施形態の制御システムの構成を示すブロック図である。 接続ケーブルの変形例を説明する図である。 接続ケーブルの変形例を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す制御システム1は、車両に搭載して用いられるシステムであり、ADASコントローラ2と、接続ケーブル3と、を備える。当該システムが搭載される車両を、以下では自車とも記載する。また制御システム1は、カメラ4を備えてもよい、また制御システム1は、ドライブレコーダ5を備えてもよい。この制御システム1は、自車に搭載されるカメラ4から出力されたカメラ情報に基づいて所定の制御を行うシステムである。カメラ情報とは、例えば、カメラ4により撮影された撮影画像を含む情報である。なお、ADASコントローラ2が第1制御装置に相当し、ドライブレコーダ5が第2制御装置に相当する。
<ADASコントローラ>
ADASコントローラ2は、ADAS(先進運転支援システム:Advanced Driver Assistance System)を実現する制御装置である。ADASコントローラ2は、CPUと、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリと、を有するマイクロコンピュータを備える。またADASコントローラ2は、ヒューマンマシンインターフェース16(以下では、HMI16とも記載する)と、出力切替部18と、第2コネクタ19と、を備えていてもよい。
ADASコントローラ2の各機能は、上記CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、上記半導体メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、ADASコントローラ2は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
ADASコントローラ2は、図1に示すように、CPU等により実現される機能部として、画像補正部10と、物体認識部11と、物体測位部12と、トラッキング部13と、危険シーン判定部14と、映像出力生成部15と、を備える。
画像補正部10は、カメラ4から入力されたカメラ情報、すなわち撮影画像をもとに、歪み補正・ガンマ補正などの画像補正を行う。物体認識部11は、ADAS機能の設定に応じて、画像補正部10で補正された画像から、白線、車両周辺の障害物・人・車、信号機や道路標識などの物体認識を行う。物体測位部12は、衝突検知などのために、物体認識部11で認識できた物体と自車との距離を測定する。トラッキング部13は、自車から離れていく移動物体、又は、自車に近づく移動物体のトラッキングを行う。危険シーン判定部14は、認識された物体との関係で自車が危険な状態であるか否かを判定する危険シーン判定を行う。映像出力生成部15は、画像補正部10で補正された画像に対して、適宜要求される処理を行った出力用の画像を生成する。
HMI16は、ユーザが認知可能な態様で出力を行う装置であり、映像出力モニタ17を備えていてもよい。映像出力モニタ17は、例えば、カメラ4の撮影画像、画像補正部10で補正された画像、映像出力生成部15にて処理が行われた画像などを表示することができる。またHMI16は、映像出力モニタ17の他に、例えば、音声、振動、発光などにより出力を行うように構成されていてもよい。
出力切替部18は、スイッチング回路の機能を有する。そして出力切替部18は、第1出力回路18aと、第2出力回路18bと、を切替可能に構成されている。第1出力回路18aは、カメラ4から出力されたカメラ情報を、そのままドライブレコーダ5に出力する回路である。第2出力回路18bは、映像出力生成部15にて生成された情報、すなわちADASコントローラ2によって生成された生成情報をドライブレコーダ5に出力する回路である。
またADASコントローラ2は、第2コネクタ19を有している。第2コネクタ19は、後述する第1コネクタ23と嵌合可能なコネクタである。これらが嵌合することによって、ADASコントローラ2はカメラ4及びドライブレコーダ5と通信可能に接続される。
ADASコントローラ2によるカメラ情報を用いた具体的な制御の例を、前車衝突検知を例に挙げて説明する。前車衝突検知では、まず物体認識部11にて自車の前にある車両である前車を認識し、物体測位部12にて前車と自車との距離を測定し、トラッキング部13にて所定時間内で前車の移動をモニタする。そして、危険シーン判定部14にて前車との距離が所定以内(閾値a)、かつ、前車が自車から離れていく傾向がなければ、「衝突危険性あり」と判断する。一方、前車との距離が所定以内(閾値b、閾値a≦閾値b)、かつ、前車が自車から離れていく傾向があれば、「衝突危険性無し」と判断してもよい。
危険シーン判定部14にて「衝突危険性あり」等の危険シーンと判断した場合には、HMI16にて音声、振動などを発生させて、もしくは、警告灯を点灯/点滅させることによりドライバへ注意を促してもよい。また映像出力生成部15では、カメラ4からの映像に危険シーンである旨の表示を加えて、ADASコントローラの映像出力モニタ17に表示を行ったり、第2出力回路18bを介して外部装置へ映像の出力を行ったりしてもよい。
なお、当然ながら、前車衝突検知以外のADAS制御を行うように構成されていてもよい。たとえば、アダプティブ・クルーズ・コントロール、衝突被害軽減制動制御、ナイトビジョン、交通標識認識、車線逸脱警報、車線逸脱防止支援などに例示される制御を実行してもよい。このような制御を実行するために、必要な他の制御装置と連携をとるように構成されていてもよい。
<接続ケーブル>
接続ケーブル3は、カメラ4、ADASコントローラ2、及びドライブレコーダ5を接続するための装置である。接続ケーブル3は、カメラ4に接続するためのカメラコネクタ21と、ドライブレコーダ5に接続するための装置側コネクタ22と、ADASコントローラ2に接続するための第1コネクタ23と、を有している。カメラコネクタ21と第1コネクタ23の間には通信線24が配置され、装置側コネクタ22と第1コネクタ23の間には通信線25が配置される。つまり、接続ケーブル3は、カメラ4とADASコントローラ2とを通信可能に接続し、また、ADASコントローラ2とドライブレコーダ5とを通信可能に接続するように構成されている。これらの通信線は、情報を送信するために使用される。通信線の心数や構造、通信線の数など、通信線の態様は特に限定されず、目的とする通信に必要な構成や汎用性のある構成などを採用してもよい。
<その他の構成>
カメラ4は、CCDやCMOSなどのイメージセンサを有するカメラであって、具体的な構成は特に限定されない。例えば、単眼カメラとステレオカメラのいずれのカメラであってもよい。ドライブレコーダ5は、入力された撮影画像や生成情報などの映像情報を記憶するように構成された装置である。具体的な構成は特に限定されず、例えば、入力された映像をそのまま記憶するように構成されていてもよいし、画像処理を行うように構成されていてもよい。また、情報の記憶以外の機能を有していてもよい。
[1−2.カメラ情報の情報送信態様]
第2コネクタ19と第1コネクタ23とを接続した状態では、カメラ4から出力されるカメラ情報はADASコントローラ2に送信される。ADASコントローラ2では、出力切替部18の動作状態に応じて、ドライブレコーダ5への出力情報が変化する。
ADASコントローラ2は、出力切替部18によって、該ADASコントローラ2を、第1モードと第2モードのいずれかに切り替える。第1モードはカメラ情報をドライブレコーダ5に出力するモードである。第2モードは、生成情報をドライブレコーダ5に出力する動作モードである。
第1モードでは、出力切替部18によって第1出力回路18aを介する情報送信が実行され、図2に示されるように、カメラ4から出力されたカメラ情報はそのままドライブレコーダ5に送られる。なお図2は模式的な図を用いて概念的に情報送信の状態を説明するものであり、正確にはカメラ情報は図1のようにADASコントローラ2内を経由してドライブレコーダ5に送信される。また、出力切替部18によって第2出力回路18bを介する情報送信が実行されるときは、図3に示されるように、ADASコントローラ2にて生成された生成情報がドライブレコーダ5に送信される。いずれの動作モードの場合も、ADASコントローラ2からドライブレコーダ5への出力信号は、通信線25を介して出力される。
<動作モード切替の制御>
ADASコントローラ2が実行するモード切替処理の処理手順を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。このモード切替処理は、短い周期で定期的に実行される。
まずS1では、CPUは、危険シーン判定を行う。この処理は、危険シーン判定部14により実行される処理である。続くS2において、S1における危険シーン判定の結果を取得し、例えば「衝突危険性なし」のように危険シーンでなければ、処理がS3に移行する。一方、S1における危険シーン判定の結果が、例えば「衝突危険性あり」などの危険シーンであれば、処理がS4に移行する。
S3では、CPUは、分岐接続を行う。つまり、出力切替部18によって第1出力回路18aを介する情報送信が実行される。その後、本処理を終了する。なお、分岐接続とは、カメラ情報が図2のように分岐してADASコントローラ2とドライブレコーダ5とに送信される情報送信態様を意味する。
S4では、CPUは、迂回接続を行う、つまり、出力切替部18によって第2出力回路18bを介する情報送信が実行される。その後、本処理を終了する。なお、迂回接続とは、カメラ情報が直接的にドライブレコーダ5に送信されず、ADASコントローラ2側に迂回してドライブレコーダ5に送信される情報送信態様を意味する。
以上説明したモード切替処理では、危険シーンである場合に迂回接続となる。つまり、自車が危険でない場合にはカメラ情報がそのままドライブレコーダ5に送信される一方、自車が危険である場合にはカメラ情報に所定の処理が加えられた生成情報がドライブレコーダ5に送信される。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)本実施形態の制御システム1では、例えばカメラ4の撮影画像などのカメラ情報、又はそれに基づく映像出力生成部15で生成された生成情報を、ADASコントローラ2及びドライブレコーダ5に送信できる。よって、カメラ4と複数の制御装置との接続を容易に実現できる。
(1b)接続ケーブル3は、カメラ4とADASコントローラ2を通信可能に接続し、また、ADASコントローラ2とドライブレコーダ5とを通信可能に接続する。また出力切替部18は、ADASコントローラ2を第1モード及び第2モードのいずれかに切り替える。そのため、ドライブレコーダ5にはADASコントローラ2の制御状態に応じた異なる情報を出力することができる。具体的には、危険シーンである場合には、所定の情報を付加した画像をドライブレコーダ5に出力し、記憶させることができる。
(1c)制御システム1は、接続ケーブル3にADASコントローラ2を脱着可能に接続するための、接続ケーブル3に設けられる第1コネクタ23、及び、ADASコントローラ2の側に設けられる第2コネクタ19を備える。そのため、ADASコントローラ2を交換することで、ADAS機能の更新や新たな機能の追加などを行うことができ、最新の運転支援システムの普及を進めることが容易になる。
[1−4.変形例]
第1実施形態の接続ケーブル3は、カメラ4とドライブレコーダ5とを直接的に通信可能に接続していない。しかしながら、図5に示す接続ケーブル3aのように、通信線24と通信線25とが接続されていてもよい。これにより、カメラ4とドライブレコーダ5とが直接的に通信可能となっていてもよい。
このような構成であれば、カメラ4とドライブレコーダ5が既に配置されている車載カメラシステムにADASコントローラを簡便に導入できる。よって、ADASコントローラを使用するために既存の車載システムを撤去せず利用でき、またADASコントローラに必要なカメラを新規に設置する必要性を低減できるので、システム導入の手間やコストを低減できる。
また第1実施形態では、ADASコントローラ2として、HMI16に映像出力モニタ17を備える構成を例示した。しかしながら、図6に示されるように、ドライブレコーダ5に映像出力モニタ17が備えられていてもよい。この場合には、ドライブレコーダ5にて、カメラ4の撮影画像や、映像出力生成部15にて生成された映像を表示することができる。
また第1実施形態では、出力切替部18として、CPUの制御により切り替えが行われるスイッチング回路を備える構成を例示した。しかしながら、少なくとも一部にユーザが操作可能な物理的な切り替えスイッチを備え、当該スイッチの操作に応じて切り替えが実現される構成であってもよい。ここでいう切り替えスイッチには、物理的に接続される回路を変更するスイッチと、制御を切り替えるためのスイッチと、が含まれる。
また第1実施形態では、危険シーンでない通常時は分岐接続であり、危険シーンである場合に迂回接続となる構成を例示した。しかしながら、上記とは逆に、通常時は迂回接続であって、危険シーンである場合に分岐接続となってもよい。また、危険シーンであるか否かのみを切り替えの判断タイミングとせず、別の要件に基づいて切り替え制御を実行してもよい。また、どのように切り替えが行われるかは、ユーザが、制御システム1に備えられた入力装置、又は外部の入力装置を用いて任意に設定できるように構成されていてもよい。例えば、ユーザに設定された情報送信態様のまま、切り替えが自動的には行われない構成であってもよいし、切り替えが行われる条件を設定可能に構成されていてもよい。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、スイッチング回路として機能する出力切替部18を備える構成を例示した。これに対し、図7に示す第2実施形態の制御システム101は、ADASコントローラ102に出力切替部18を備えていない点で第1実施形態と相違する。この制御システム101は、ADASコントローラ102と接続ケーブル103とを備える。接続ケーブル103の構成は、接続ケーブル3と同様である。この制御システム101では、出力切替部18を備えていないため、ADASコントローラ102からドライブレコーダ5に出力される信号の、出力切替部による切り替えは行われない。ドライブレコーダ5は、ADASコントローラ102を経由してカメラ情報に基づく生成情報を取得する。
[2−2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)接続ケーブル103は、カメラ4とADASコントローラ102を通信可能に接続し、また、ADASコントローラ102とドライブレコーダ5とを通信可能に接続する。またADASコントローラ102は、カメラ情報に基づいてADASコントローラ102にて生成した生成情報をドライブレコーダ5に出力して、記憶させることができる。
[2−3.変形例]
第2実施形態では、ADASコントローラ102として、HMI16に映像出力モニタ17を備える構成を例示した。しかしながら、図8に示されるように、ドライブレコーダ5に映像出力モニタ17が備えられていてもよい。
また、ADASコントローラ102で生成され、ドライブレコーダ5に出力される生成情報は、実質的にカメラ情報と同一の情報であってもよい。つまり、回路の切り替えではなく、出力する生成情報を変更することによってドライブレコーダ5に送信される情報を変更してもよい。ドライブレコーダ5に送信される生成情報を変更する条件は、例えば、第1実施形態において出力切替部18が動作モードを切り替える条件と同様の条件としてもよい。
[3.第3実施形態]
[3−1.他の実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施形態の制御システム201において、ADASコントローラ202は、図9に示されるように、第2実施形態と同様に出力切替部18を有していない。一方で、接続ケーブル203には通信線24と通信線25とを接続する接続部26が形成されている。ADASコントローラ202には、映像出力生成部15にて生成された情報を通信線25を介してドライブレコーダ5に出力する機能がない。つまり、カメラ4から出力されたカメラ情報は、通信線24を介してADASコントローラ202に送信され、また、通信線24、接続部26、及び通信線25を介してドライブレコーダ5に送信される。言い換えると、常に上述した分岐接続の状態となる。
[3−2.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(3a)接続ケーブル203は、カメラ4とADASコントローラ202を通信可能に接続し、また、カメラ4とドライブレコーダ5とを通信可能に接続する。つまりドライブレコーダ5では、カメラ情報を取得して記憶することができる。
(3b)接続ケーブル203は、ADASコントローラ202が無くともカメラ4からドライブレコーダ5への情報送信を行うことができる。このことから、カメラ4とドライブレコーダ5の接続に接続ケーブル203を用いることで、事後的なADASコントローラの導入を簡便に行うことができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)本開示の接続ケーブルは、ADASコントローラに例示される第1制御装置がカメラ情報を受信可能であり、また、ドライブレコーダに例示される第2制御装置が、カメラ情報、及び、カメラ情報に基づき第1制御装置で生成された生成情報、のうちの少なくとも一方を受信可能に構成されていれば、具体的な構成は限定されない。
例えば、上記実施形態では、接続ケーブルとして、カメラコネクタ21、装置側コネクタ22、第1コネクタ23の3つのコネクタを備える構成を例示した。しかしながら、コネクタの数は4つ以上であってもよい。すなわち、カメラ4に対して、3つ以上の制御装置が接続される構成であってもよい。
(4b)第1コネクタは、分流接続と迂回接続の切り替えを実行可能に構成されていてもよい。図10Aに示されるように、第1コネクタ23aは、第2コネクタと嵌合していない状態において、入力側の通信線24と出力側の通信線25とはスイッチ301を介して接続されている。一方、図10Bに示されるように、第1コネクタ23aが第2コネクタ19aと嵌合すると、第2コネクタ19aの突起302によってスイッチ301が操作され、通信線24と通信線25の接続は遮断される。その結果、図示しないカメラ4とドライブレコーダ5の接続は、ADASコントローラを介した迂回接続に変更される。
このような構成であれば、第1コネクタ23aが第2コネクタ19aと嵌合する場合と嵌合していない場合とで、異なる信号をドライブレコーダ5に出力することができる。なお図10A、10Bでは物理的に通信線24と通信線25の接続を解除する模式図を示したが、接続を解除するための具体的な構成は特に限定されない。第1コネクタ23aが制御装置を備えていて、回路の切り替えを行うことでスイッチ301の動作と同様の回路切り替えを実行するように構成されていてもよい。
(4c)上記実施形態では、第1制御装置としてADASコントローラを例示し、第2制御装置としてドライブレコーダを例示した。しかしながら、第1制御装置及び第2制御装置の具体的な態様は特に限定されない。例えば第1制御装置は、車室内の環境調整、エンターテインメント機能などを実現する装置であってもよいし、ドライブレコーダやナビゲーションシステムであってもよい。また第2制御装置も特に限定されず、第1制御装置の例として上で述べたような装置であってもよい。第1制御装置と第2制御装置は、同一の物理的構成を有する装置であってもよい。その際、ソフトウェアによって異なる機能が実現されるように構成されていてもよい。
(4d)上記第1実施形態では、ADASコントローラ2が第1モードと第2モードの2つの動作モードのいずれかに切り替わる構成を例示したが、動作モードとしてこれら2つ以外の動作モードを含んでいてもよい。例えば、ドライブレコーダ5に信号を送信しない動作モードが含まれていてもよい。
(4e)本開示に記載のADASコントローラ及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載のADASコントローラ及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載のADASコントローラ及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。ADASコントローラに含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(4f)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(4g)上述した制御システムの他、当該制御システムを構成する接続ケーブル、当該制御システムを構成するADASコントローラ等の第1制御装置、第1制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1,101,201…制御システム、2,102,202…コントローラ、3,3a,103,203…接続ケーブル、4…カメラ、5…ドライブレコーダ

Claims (6)

  1. 車両に搭載されるカメラ(4)から出力されたカメラ情報に基づいて所定の制御を行う制御システム(1,101,201)であって、
    第1制御装置(2,102,202)と、
    前記カメラ、前記第1制御装置、及び、第2制御装置(5)を接続可能に構成された接続ケーブル(3,3a,103,203)と、を備え、
    前記接続ケーブルは、前記第1制御装置が前記カメラ情報を受信可能であり、また、前記第2制御装置が、前記カメラ情報、及び、前記カメラ情報に基づき前記第1制御装置で生成された生成情報、のうちの少なくとも一方を受信可能に構成されている、制御システム。
  2. 請求項1に記載の制御システム(1)であって、
    前記接続ケーブル(3,3a)は、前記カメラと前記第1制御装置とを通信可能に接続し、また、前記第1制御装置と前記第2制御装置とを通信可能に接続するように構成されており、
    前記第1制御装置は、該第1制御装置を、前記カメラ情報を前記第2制御装置に出力する第1モード、及び、前記生成情報を前記第2制御装置に出力する第2モード、を含む複数の動作モードのいずれかに切り替えるように構成された出力切替部(18)を備える、制御システム。
  3. 請求項1に記載の制御システム(101)であって、
    前記接続ケーブル(103)は、前記カメラと前記第1制御装置とを通信可能に接続し、また、前記第1制御装置と前記第2制御装置とを通信可能に接続するように構成されており、
    前記第1制御装置は、前記生成情報を前記第2制御装置に出力するように構成されている、制御システム。
  4. 請求項1に記載の制御システム(201)であって、
    前記接続ケーブル(203)は、前記カメラと前記第1制御装置とを通信可能に接続し、また、前記カメラと前記第2制御装置とを通信可能に接続するように構成されている、制御システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御システムであって、
    前記接続ケーブルに前記第1制御装置を脱着可能に接続するための第1コネクタ(23,23a)及び第2コネクタ(19,19a)であって、前記接続ケーブルに設けられる第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合可能であって前記第1制御装置の側に設けられる第2コネクタと、を備える、制御システム。
  6. 請求項5に記載の制御システムであって、
    前記第1コネクタ(23a)は、前記第2コネクタ(19a)と嵌合していないときは、前記カメラと前記第2制御装置を通信可能に接続するように構成されており、前記第2コネクタと嵌合しているときは、前記カメラと前記第2制御装置の接続を遮断し、前記カメラと前記第1制御装置を通信可能に接続するとともに、前記第1制御装置と前記第2制御装置とを通信可能に接続するように構成される、制御システム。
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