JP2021117450A - 現像カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】現像カートリッジの位置がずれるのを抑制する。【解決手段】現像カートリッジ10は、現像ローラと、カップリング22と、第1はすばギヤ(カップリングギヤ22B)と、スライド部材38とを備える。スライド部材38は、第2はすばギヤ38Bを有し、軸方向にスライド移動可能である。スライド部材38は、カップリングギヤ22Bが時計回りD1に回転する場合、第1はすばギヤ(カップリングギヤ22B)が第2はすばギヤ38Bをスラスト力により軸方向の一方に向けて付勢することで、非突出位置に位置する。スライド部材38は、カップリングギヤ22Bが反時計回りD2に回転する場合、第1はすばギヤ(カップリングギヤ22B)が第2はすばギヤ38Bをスラスト力により前記一方の反対方向である他方に向けて付勢することで、突出位置に位置し、現像カートリッジ10の移動をロックする。【選択図】図14
Description
本開示は、駆動力が入力されるカップリングを備える現像カートリッジに関する。
現像カートリッジは、画像形成装置本体から駆動力を受けるカップリングを有している。そして、現像カートリッジの筐体内のトナーの残量に応じて、適宜、現像剤カートリッジから現像カートリッジの筐体にトナーを供給する画像形成装置が知られている(特許文献1)。この画像形成装置では、装置本体のソレノイドを作動させて本体側のレバーを動かし、この本体側のレバーが現像カートリッジ側のレバーにアクセスすることで、トナーの供給を行うように構成されていた。
しかし、従来の装置では、カップリングの動作のみで、現像カートリッジの現像室にトナーを供給することができなかった。そのため、カップリングの動作のみで、必要なタイミングでトナーを供給することができる現像カートリッジが望まれている。
カップリングを時計回りに回転させると、トナー供給をせずに現像ローラを回転させ、カップリングを反時計回りに回転させると、トナー供給をしながら現像ローラを回転させる構成の現像カートリッジが考えられる。
しかしながら、カップリング駆動が時計回りの場合と反時計回りの場合で、カップリング駆動から現像カートリッジにかかる回転モーメントの方向が変わるので、現像カートリッジの位置が、ずれしてしまう虞があった。
そこで、本開示は、現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本開示に係る現像カートリッジは、現像ローラと、カップリングと、第1はすばギヤと、スライド部材とを備える。現像ローラは、軸方向に延びる第1軸について回転可能である。カップリングは、軸方向に延びる第2軸について、反時計回りと時計回りの両方に回転転可能なカップリングであって、現像ローラに駆動を伝達するカップリングギヤを有する。第1はすばギヤは、カップリングが時計回りに回転する場合に第1方向に回転し、カップリングが反時計回りに回転する場合に第1方向とは逆の第2方向に回転する。スライド部材は、第1はすばギヤと噛み合う第2はすばギヤを有し、軸方向にスライド移動可能である。スライド部材は、カップリングギヤが時計回りに回転する場合、第1はすばギヤが第2はすばギヤをスラスト力により軸方向の一方に向けて付勢することで、非突出位置に位置する。スライド部材は、カップリングギヤが反時計回りに回転する場合、第1はすばギヤが第2はすばギヤをスラスト力により前記一方の反対方向である他方に向けて付勢することで、突出位置に位置し、現像カートリッジの移動をロックする。
このような構成によれば、カップリングが時計回りに回転する場合と反時計回りに回転する場合とで、現像カートリッジにかかる回転モーメントの方向が変わっても、カップリングギヤが反時計回りに回転する場合に、スライド部材が突出位置に位置し現像カートリッジの移動をロックすることができる。このため、現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することができる。
前記した構成において、第1はすばギヤは、カップリングギヤに設けられている構成としてもよい。
前記した構成において、現像カートリッジは、カップリングギヤから駆動が伝達される中間ギヤをさらに備え、第1はすばギヤは、中間ギヤに設けられている構成としてもよい。
前記した構成において、現像カートリッジは、感光体ドラムと、穴を有するフレームと、を有するドラムカートリッジに装着可能であり、スライド部材は、非突出位置に位置する場合、穴に入らず、突出位置に位置する場合、穴に入り込むことで現像カートリッジの移動をロックする構成としてもよい。
これによれば、スライド部材が突出位置に位置する場合、ドラムカートリッジの穴に入り込むことで現像カートリッジの移動をロックすることができる。このため、現像カートリッジの位置がドラムカートリッジに対して、ずれるのを抑制することができる。
前記した構成において、現像カートリッジは、筐体と、筐体の内部に位置する現像室であって、現像ローラへ供給するためのトナーを収容可能な現像室と、筐体の内部に位置するトナー収容室であって、現像室へ供給するためのトナーを収容可能なトナー収容室と、トナー収容室内のトナーを、現像室へ供給可能なオーガ、または、アジテータであって、軸方向に延びるオーガ軸について回転可能なオーガ、または、アジテータと、オーガまたはアジテータと共に回転可能な搬送ギヤと、カップリングギヤと噛み合い、且つ、反時計回りと時計回りとの両方に回転可能な移動ギヤにおいて、カップリングギヤと噛み合った状態で、搬送ギヤと噛み合う第1位置と、搬送ギヤと噛み合わない第2位置との間で移動可能な移動ギヤであって、カップリングギヤが反時計回りに回転する場合に第1位置に位置し、カップリングギヤが時計回りに回転する場合に第2位置に位置する移動ギヤと、をさらに備える構成としてもよい。
前記した構成において、現像カートリッジは、現像ローラを回転させるための第1ギヤと、第1ギヤと噛み合う第2ギヤであって、第2軸について反時計回りに回転可能な第2ギヤと、軸方向においてカップリングと第2ギヤとの間に位置し、カップリングとともに回転するクラッチであって、カップリングが反時計回りに回転する場合に第2ギヤの一部と係合し、カップリングギヤとともに第2ギヤを反時計回りに回転させ、カップリングが時計回りに回転する場合には、第2ギヤの一部と係合せず、カップリングとともに第2ギヤを回転させないクラッチと、を備え、カップリングギヤが反時計回りに回転する場合、移動ギヤは第1位置に位置し、第1ギヤと噛み合わず、カップリングギヤが反時計回りに回転することに応じて、第2ギヤは、クラッチを介してカップリングギヤとともに反時計回りに回転するとともに、第1ギヤは、第2ギヤとの噛み合いにより時計回りに回転し、カップリングギヤが時計回りに回転する場合、移動ギヤは第2位置に位置し、第1ギヤと噛み合い、カップリングギヤが時計回りに回転することに応じて、移動ギヤは、カップリングギヤとの噛み合いにより反時計回りに回転するとともに、第1ギヤは、移動ギヤとの噛み合いにより時計回りに回転する構成としてもよい。
前記した構成において、カップリングギヤが時計回りに回転する場合、クラッチは第2ギヤの一部と係合せず、第2ギヤは、第1ギヤとの噛み合いにより第1ギヤが時計回りに回転するのに応じて反時計回りに回転する構成としてもよい。
前記した構成において、クラッチは、第2ギヤの一部と係合する係合位置と、第2ギヤの前記一部と係合しない離脱位置との間で軸方向に沿って移動可能である構成としてもよい。
本開示によれば、現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することができる。
次に、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体2と、給紙部3と、画像形成部4と、制御部CUを主に備える。
本体筐体2は、フロントカバー2Aと、本体筐体2の上部に位置する排紙トレイ2Bとを有している。本体筐体2は、内部に給紙部3、画像形成部4を備える。フロントカバー2Aを開くことで、現像カートリッジ10が着脱可能に装着される。
給紙部3は、用紙Sを収容している。そして、給紙部3は、画像形成部4に用紙Sを1枚ずつ供給する。
画像形成部4は、ドラムカートリッジ5と、現像カートリッジ10と、図示省略した露光装置と、転写ローラ4Bと、定着器4Cとを含む。
ドラムカートリッジ5は、フレーム5Aと、フレーム5Aに回転可能に支持された感光体ドラム5Bとを備える。
図2に示すように、フレーム5Aは、第1サイドフレームF1と、第2サイドフレームF2と、ボトムフレームF3を有する。第1サイドフレームF1は、軸方向における一方側に位置する。第2サイドフレームF2は、軸方向における一方側とは反対側である他方側に位置する。ボトムフレームF3は、第1サイドフレームF1と第2サイドフレームF2を連結する。第2サイドフレームF2は、穴5Hを有する。穴5Hは、後述するスライド部材38が入り込むことが可能な位置に設けられている。
現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対して着脱可能である。現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に装着された状態で画像形成装置1に着脱される。
図3に示すように、現像カートリッジ10は、筐体11と、現像ローラ12と、供給ローラ13と、第1アジテータ14と、第2アジテータ15と、オーガ16とを備える。
筐体11は、筐体11の内部に位置する現像室11Aと、トナー収容室11Bとを有する。現像室11Aは、筐体11の内部に位置する。トナー収容室11Bは、筐体11の内部に位置する。現像室11Aとトナー収容室11Bとは隔壁11Wにより仕切られているが、オーガ16が配置された部分において通路11Pにより繋がっている。通路11Pは、軸方向における筐体11の一部にのみ配置されている。
現像室11Aには、現像ローラ12と、供給ローラ13が配置されている。現像室11Aには、現像ローラ12へ供給するためのトナーTが収容可能である。
現像室11Aには、現像ローラ12と、供給ローラ13が配置されている。現像室11Aには、現像ローラ12へ供給するためのトナーTが収容可能である。
トナー収容室11Bは、現像室11Aとは別の、現像室11Aへ供給するためのトナーTを収容可能な部屋である。トナー収容室11Bは、現像室11Aよりも、現像ローラ12から離れて位置する。
現像ローラ12は、軸方向に延びる現像ローラシャフト12Aと、ローラ部12Bとを備える。なお、軸方向は、現像ローラ12の軸方向であり、以下、単に軸方向ともいう。ローラ部12Bは、現像ローラシャフト12Aの外周面を覆う。ローラ部12Bは、導電性のゴムなどからなる。現像ローラ12は、軸方向に延びる第1軸A1について回転可能である。現像ローラ12は、現像ローラシャフト12Aを中心に回転可能に筐体11に支持されている。
供給ローラ13は、現像ローラ12にトナーTを供給する。供給ローラ13は、軸方向に延びる供給ローラシャフト13Aと、ローラ部13Bとを備える。ローラ部13Bは、供給ローラシャフト13Aの外周面を覆う。ローラ部13Bは、スポンジなどからなる。供給ローラ13は、軸方向に延びる供給ローラ軸13Xについて回転可能である。供給ローラ13は、供給ローラシャフト13Aを中心に回転可能である。
第1アジテータ14は、軸方向に長い板状の部材である。第1アジテータ14は、シャフト14Aを有している。第1アジテータ14は、軸方向に延びる第1アジテータ軸14Xについて回転可能である。シャフト14Aは、第1アジテータ軸14Xについて回転可能に筐体11に支持されている。第1アジテータ14は、回転することにより現像室11A内のトナーTを撹拌可能である。
第2アジテータ15は、軸方向に長い板状の部材である。第2アジテータ15は、シャフト15Aを有している。第2アジテータ15は、軸方向に延びる第2アジテータ軸15Xについて回転可能である。シャフト15Aは、第2アジテータ軸15Xについて回転可能に筐体11に支持されている。第2アジテータ15は、回転することによりトナー収容室11B内のトナーTを撹拌可能である。
オーガ16は、軸方向に延びるオーガシャフト16Aと、螺旋板16Bとを有する。螺旋板16Bは、オーガシャフト16Aに固定されている。螺旋板16Bは、オーガシャフト16Aとともに回転する。オーガ16は、軸方向に延びるオーガ軸16Xについて回転可能である。オーガ16は、回転することにより、トナー収容室11B内のトナーTを現像室11Aに供給する。
図1に示すように、転写ローラ4Bは、感光体ドラム5Bと向かい合う。転写ローラ4Bは、感光体ドラム5Bとの間で用紙Sを挟みながら搬送する。
感光体ドラム5Bは、図示しない帯電器により帯電され、露光装置に露光されることで静電潜像が形成される。現像カートリッジ10は、この静電潜像にトナーTを供給して感光体ドラム5B上にトナー像を形成する。給紙部3から供給された用紙Sは、感光体ドラム5Bと転写ローラ4Bの間を通りながら感光体ドラム5B上のトナー像が転写される。
定着器4Cは、用紙Sに転写されたトナー像を、用紙Sに熱定着する。トナー像が熱定着された用紙Sは、本体筐体2の外の排紙トレイ2Bに排出される。
制御部CUは、画像形成装置1全体の動作を制御する装置である。制御部CUは、現像カートリッジ10を駆動するための継ぎ手7をモータ8により回転制御する。モータ8は、正逆回転可能である。制御部CUは、モータ8を制御して、継ぎ手7を時計回りおよび反時計回りの両方に回転させることができる。具体的には、制御部CUは、モータ8を制御する指令をモータ8に送信する送信ステップにより、モータ8を、カップリング22を時計回りに回転させる第1状態と、カップリング22を反時計回りに回転させる第2状態とに、駆動させることができる。
次に、現像カートリッジ10の詳細構成について説明する。
図4に示すように、現像カートリッジ10は、筐体11の軸方向における他方側の側面11Fに、ギヤカバー21と、カップリング22とを有している。
図4に示すように、現像カートリッジ10は、筐体11の軸方向における他方側の側面11Fに、ギヤカバー21と、カップリング22とを有している。
ギヤカバー21は、カップリング穴21Aと、軸支穴21Bと、穴21Cを有する。カップリング穴21Aは、カップリング22を露出させる穴である。軸支穴21Bは、軸方向に延びる第2軸A2を中心とする円弧状に延びる。軸支穴21Bは、後述する移動ギヤ33(図5も参照)を軸支する孔である。穴21Cは、後述するスライド部材38が入り込む穴である(図5も参照)。ギヤカバー21は、複数のネジ91により筐体11に固定されている。
図5に示すように、カップリング22は、駆動力を受けるための凹部22Aとカップリングギヤ22Bとを有している。凹部22Aは、軸方向に凹んでいる。凹部22Aは、ギヤカバー21のカップリング穴21Aから露出している。凹部22Aには、継ぎ手7(図1参照)が係合する。カップリング22は、継ぎ手7から駆動力を受け、第2軸A2について、時計回りと反時計回りの両方に回転可能である。すなわち、カップリングギヤ22Bは、時計回りと反時計回りの両方に回転可能である。カップリングギヤ22Bは、現像ローラ12に駆動を伝達する。
なお、本明細書において、「ギヤ」は、ギヤ歯を有してギヤ歯によって回転力を伝達するものに限られず、摩擦伝達によって回転力を伝達するものを含む。
また、図5においては、カップリングギヤ22Bと後述する第2はすばギヤ38B以外は、ギヤを簡略化して示している。
なお、本明細書において、「ギヤ」は、ギヤ歯を有してギヤ歯によって回転力を伝達するものに限られず、摩擦伝達によって回転力を伝達するものを含む。
また、図5においては、カップリングギヤ22Bと後述する第2はすばギヤ38B以外は、ギヤを簡略化して示している。
本実施形態では、カップリングギヤ22Bは、はすばギヤである。カップリングギヤ22Bのはすばギヤを第1はすばギヤと呼ぶ。すなわち、第1はすばギヤは、カップリングギヤ22Bに設けられている。
第1はすばギヤは、カップリング22が時計回りに回転する場合に第1方向に回転し、カップリング22が反時計回りに回転する場合に第1方向とは逆の第2方向に回転する。本実施形態では、第1はすばギヤはカップリングギヤ22Bに設けられているので、第1方向は時計回りであり、第2方向は反時計回りである。
第1はすばギヤは、カップリング22が時計回りに回転する場合に第1方向に回転し、カップリング22が反時計回りに回転する場合に第1方向とは逆の第2方向に回転する。本実施形態では、第1はすばギヤはカップリングギヤ22Bに設けられているので、第1方向は時計回りであり、第2方向は反時計回りである。
図5および図6に示すように、現像カートリッジ10は、現像ローラギヤ23と、供給ローラギヤ24と、アジテータギヤ25と、搬送ギヤ26と、第1ギヤ31と、第2ギヤ32と、移動ギヤ33と、第1アイドルギヤ34と、第2アイドルギヤ35と、第3アイドルギヤ36と、第4アイドルギヤ37と、スライド部材38とを備える。これらの各ギヤなどは、ギヤカバー21により覆われている。
筐体11は、側面11Fに、シャフトS2と、シャフトS4と、シャフトS5と、シャフトS6と、シャフトS7と、シャフトS8と、軸受11Cとを有する。
シャフトS2は、第2ギヤ32を回転可能に支持する。
シャフトS4は、第1アイドルギヤ34を回転可能に支持する。
シャフトS5は、第2アイドルギヤ35を回転可能に支持する。
シャフトS6は、第3アイドルギヤ36を回転可能に支持する。
シャフトS7は、第4アイドルギヤ37を回転可能に支持する。
シャフトS8は、スライド部材38を回転可能に支持する。
軸受11Cは、軸方向に延びる第2軸A2を中心とする円弧に沿って延びる軸支穴11Dを有している。軸受11Cは、移動ギヤ33を移動可能かつ回転可能に支持する。
シャフトS2は、第2ギヤ32を回転可能に支持する。
シャフトS4は、第1アイドルギヤ34を回転可能に支持する。
シャフトS5は、第2アイドルギヤ35を回転可能に支持する。
シャフトS6は、第3アイドルギヤ36を回転可能に支持する。
シャフトS7は、第4アイドルギヤ37を回転可能に支持する。
シャフトS8は、スライド部材38を回転可能に支持する。
軸受11Cは、軸方向に延びる第2軸A2を中心とする円弧に沿って延びる軸支穴11Dを有している。軸受11Cは、移動ギヤ33を移動可能かつ回転可能に支持する。
現像ローラギヤ23は、現像ローラ12の端部に位置する。より具体的には、現像ローラシャフト12Aの端部に装着されている。現像ローラギヤ23は、現像ローラシャフト12Aとともに回転可能である。
供給ローラギヤ24は、供給ローラ13の端部に位置する。より具体的には、供給ローラギヤ24は、供給ローラシャフト13Aの端部に装着されている。供給ローラギヤ24は、供給ローラシャフト13Aとともに回転可能である。
アジテータギヤ25は、第2アジテータ15のシャフト15Aの端部に装着されている。アジテータギヤ25は、第2アジテータ15とともに回転可能である。本実施形態では、アジテータギヤ25は、はすば形状を有している。
搬送ギヤ26は、オーガシャフト16Aの端部に装着されている。搬送ギヤ26は、オーガ16とともに回転可能である。本実施形態では、搬送ギヤ26は、はすば形状を有している。
第1ギヤ31は、現像ローラ12を回転させるためのギヤである。第1ギヤ31は、第1アジテータ軸14Xについて時計回りに回転可能である。第1ギヤ31は、大径ギヤ31Aと、大径ギヤ31Aよりも小径の小径ギヤ31Bとを有している。大径ギヤ31Aは小径ギヤ31Bとともに回転する。
第2ギヤ32は、軸方向に延びる第2軸A2について反時計回りに回転可能である。第2ギヤ32は、第1ギヤ31と噛み合う。より具体的には、第2ギヤ32は、第1ギヤ31の小径ギヤ31Bと噛み合う。
第1アイドルギヤ34は、軸方向に延びる第4軸A4について回転可能である。第1アイドルギヤ34は、シャフトS4に回転可能に支持されている。
第1アイドルギヤ34は、小径ギヤ34Aと、小径ギヤ34Aよりも大径の大径ギヤ34Bとを有している。小径ギヤ34Aは、大径ギヤ34Bとともに回転する。第1アイドルギヤ34は、第1ギヤ31と噛み合う。より具体的には、第1アイドルギヤ34の小径ギヤ34Aは、第1ギヤ31の大径ギヤ31Aと噛み合う。
第1アイドルギヤ34は、小径ギヤ34Aと、小径ギヤ34Aよりも大径の大径ギヤ34Bとを有している。小径ギヤ34Aは、大径ギヤ34Bとともに回転する。第1アイドルギヤ34は、第1ギヤ31と噛み合う。より具体的には、第1アイドルギヤ34の小径ギヤ34Aは、第1ギヤ31の大径ギヤ31Aと噛み合う。
第2アイドルギヤ35は、軸方向に延びる第5軸A5について回転可能である。第2アイドルギヤ35は、シャフトS5に回転可能に支持されている。
第2アイドルギヤ35は、第1アイドルギヤ34と噛み合う。より具体的には、第2アイドルギヤ35は、第1アイドルギヤ34の大径ギヤ34Bと噛み合う。
第2アイドルギヤ35は、第1アイドルギヤ34と噛み合う。より具体的には、第2アイドルギヤ35は、第1アイドルギヤ34の大径ギヤ34Bと噛み合う。
また、第2アイドルギヤ35は、現像ローラギヤ23と噛み合う。さらに、第2アイドルギヤ35は、供給ローラギヤ24と噛み合う。
このため、第1ギヤ31が時計回りに回転すると、第1アイドルギヤ34および第2アイドルギヤ35を介して現像ローラギヤ23および現像ローラ12が反時計回りに回転する。また、第1ギヤ31が時計回りに回転すると、第1アイドルギヤ34および第2アイドルギヤ35を介して供給ローラギヤ24および供給ローラ13が反時計回りに回転する。
移動ギヤ33は、小径ギヤ33Aと、小径ギヤ33Aよりも大径の大径ギヤ33Bと、シャフト33R,33Sを有する。小径ギヤ33Aは、はすばギヤである。大径ギヤ33Bは、小径ギヤ33Aとともに回転する。移動ギヤ33は、軸方向に延びる第3軸A3について時計回りと反時計回りの両方に回転可能である。
シャフト33Rは、第3軸A3に沿って軸方向の他方側に突出する。シャフト33Rは、軸受11Cの軸支穴11Dに係合して軸受11Cによって回転可能かつ第2軸A2を中心とする円弧に沿って移動可能に支持される。
シャフト33Sは、第3軸A3に沿って軸方向の他方側に突出する。シャフト33Sは、ギヤカバー21の軸支穴21Bに係合して、ギヤカバー21によって回転可能かつ第2軸A2を中心とする円弧に沿って移動可能に支持される。
シャフト33Sは、圧縮コイルバネであるバネ33Pのコイルを通っている。そして、バネ33Pは、ギヤカバー21と移動ギヤ33との間で付勢力を発生している。これにより、移動ギヤ33は、常に軸受11Cに押し付けられている。移動ギヤ33と軸受11Cとの間には摩擦力が発生し、この摩擦力が移動ギヤ33の第3軸A3についての回転に抵抗を与えている。
シャフト33Sは、圧縮コイルバネであるバネ33Pのコイルを通っている。そして、バネ33Pは、ギヤカバー21と移動ギヤ33との間で付勢力を発生している。これにより、移動ギヤ33は、常に軸受11Cに押し付けられている。移動ギヤ33と軸受11Cとの間には摩擦力が発生し、この摩擦力が移動ギヤ33の第3軸A3についての回転に抵抗を与えている。
移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bと噛み合う。より具体的には、移動ギヤ33は、小径ギヤ33Aが常にカップリングギヤ22Bと噛み合っている。
移動ギヤ33は、バネ33Pにより第3軸A3についての回転に抵抗が与えられているため、カップリングギヤ22Bが時計回りまたは反時計回りに回転するときには、この抵抗力によってカップリングギヤ22Bと一体に移動しようとする。このため、カップリングギヤ22Bが反時計回りに回転する場合には、カップリングギヤ22Bとともに第2軸A2について反時計回りに回転して第1ギヤ31と噛み合わない第1位置(図13参照)に位置する。
一方、カップリングギヤ22Bが時計回りに回転する場合には、カップリングギヤ22Bとともに第2軸A2について時計回りに回転して第1ギヤ31と噛み合う第2位置(図12参照)に位置する。
すなわち、移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bと噛み合った状態で、第1位置と第2位置との間で移動可能である。
一方、カップリングギヤ22Bが時計回りに回転する場合には、カップリングギヤ22Bとともに第2軸A2について時計回りに回転して第1ギヤ31と噛み合う第2位置(図12参照)に位置する。
すなわち、移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bと噛み合った状態で、第1位置と第2位置との間で移動可能である。
図12に示すように、移動ギヤ33は、第2位置において、大径ギヤ33Bが第1ギヤ31と噛み合う。一方、移動ギヤ33は、第2位置において、小径ギヤ33Aと大径ギヤ33Bのいずれもが搬送ギヤ26と噛み合わない。
図13に示すように、移動ギヤ33は、第1位置において、小径ギヤ33Aが搬送ギヤ26と噛み合う。一方、移動ギヤ33は、第1位置において、小径ギヤ33Aと大径ギヤ33Bのいずれもが第1ギヤ31と噛み合わない。
図5、図6に戻り、第3アイドルギヤ36は、軸方向に延びる第6軸A6について回転可能である。第3アイドルギヤ36は、シャフトS6に回転可能に支持されている。第3アイドルギヤ36は、搬送ギヤ26と噛み合う。本実施形態では、第3アイドルギヤ36は、はすば形状を有している。
第4アイドルギヤ37は、軸方向に延びる第7軸A7について回転可能である。第4アイドルギヤ37は、シャフトS7に回転可能に支持されている。第4アイドルギヤ37は、第3アイドルギヤ36およびアジテータギヤ25と噛み合う。本実施形態では、第4アイドルギヤ37は、はすば形状を有している。
このため、搬送ギヤ26が回転すると、オーガ16が回転するとともに、第3アイドルギヤ36および第4アイドルギヤ37を介してアジテータギヤ25および第2アジテータ15が回転する。すなわち、第2アジテータ15によりトナー収容室11B内のトナーTを撹拌してオーガ16にトナーTを搬送しつつ、オーガ16が通路11Pを介してトナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを搬送する。
スライド部材38は、円筒部38Aと、第2はすばギヤ38Bとを有している。スライド部材38は、軸方向に延びる第8軸A8について回転可能である。具体的には、円筒部38Aは、シャフトS8に回転可能に支持されている。第2はすばギヤ38Bは、カップリングギヤ22Bすなわち第1はすばギヤと噛み合う。
図14(a),(b)に示すように、スライド部材38は、軸方向にスライド移動可能である。
図14(a)に示すように、スライド部材38は、カップリングギヤ22Bが時計回りに回転する場合、第1はすばギヤが第2はすばギヤをスラスト力により軸方向の一方に向けて付勢することで、非突出位置に位置する。
図14(b)に示すように、スライド部材38は、カップリングギヤ22Bが反時計回りに回転する場合、第1はすばギヤが第2はすばギヤをスラスト力により一方の反対方向である他方に向けて付勢することで、突出位置に位置する。
図14(a)に示すように、スライド部材38は、カップリングギヤ22Bが時計回りに回転する場合、第1はすばギヤが第2はすばギヤをスラスト力により軸方向の一方に向けて付勢することで、非突出位置に位置する。
図14(b)に示すように、スライド部材38は、カップリングギヤ22Bが反時計回りに回転する場合、第1はすばギヤが第2はすばギヤをスラスト力により一方の反対方向である他方に向けて付勢することで、突出位置に位置する。
スライド部材38は、突出位置に位置した場合、現像カートリッジ10の移動をロックする。具体的に、スライド部材38は、非突出位置に位置する場合、穴5Hに入らず、現像カートリッジ10の移動をロックしない。一方、スライド部材38は、突出位置に位置する場合、穴H5に入り込むことで現像カートリッジ10の移動をロックする。
図7(a),(b)に示すように、第2ギヤ32は、歯車部32AとシャフトS12とを有する。シャフトS12は、円筒状に形成され、カップリング22を回転可能に支持する。第2ギヤ32は、カップリングギヤ22Bよりも大径である。
軸方向における第2ギヤ32とカップリング22の間には、クラッチ40が位置している。
シャフトS12は、カップリング22とクラッチ40を回転可能に支持している。詳しくは、シャフトS12の外周面B11は、カップリング22を回転可能に支持している。シャフトS12の内周面B12は、クラッチ40を回転可能に支持している。詳しくは、シャフトS12は、軸方向に凹むまたは貫通する穴B13を有する。クラッチ40は、穴B13の中に位置する。これにより、穴B13の内周面B12に沿って、クラッチ40が回転する。つまり、クラッチ40は、カップリング22とともにシャフトS12に対して回転可能となっている。
シャフトS12は、円筒壁B1と、底壁部B2と、複数の第1突起P1とを備えている。円筒壁B1は、円筒状である。円筒壁B1は、外周面B11と、内周面B12を備える。底壁部B2は、円筒壁B1の軸方向における他方側の端部に位置する。底壁部B2は、円板形状である。
複数の第1突起P1は、底壁部B2から軸方向における他方側に向けて突出している。複数の第1突起P1は、カップリング22の回転方向に並んでいる。複数の第1突起P1は、環状に並んでいる。複数の第1突起P1は、円筒壁B1の穴B13の内部に位置する。複数の第1突起P1は、円筒壁B1の軸方向における一端側に位置する。各第1突起P1は、軸方向に沿った回転伝達面FS1と、クラッチ40の回転方向に対して傾斜する傾斜面FS2とを有している。
回転伝達面FS1は、クラッチ40の回転方向に対して交差している。より好ましくは、回転伝達面FS1は、クラッチ40の回転方向に対して直交している。回転伝達面FS1は、クラッチ40が反時計回りD2へ回転する場合に、反時計回りD2においてクラッチ40(詳しくは、後述する第1クラッチ面FC1:図8参照)と向かい合って接触する。
傾斜面FS2は、クラッチ40が時計回りD1に回転する場合に、クラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。傾斜面FS2は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、傾斜面FS2は、時計回りD1に向かうにつれて軸方向における他方側へ位置するように傾斜している。
図8(a),(b)に示すように、クラッチ40は、円板状のベース部41と、複数の第2突起P2と、軸部42と、第1壁43と、円弧壁44とを有している。複数の第2突起P2は、ベース部41から軸方向における他方側に突出する。軸部42、第1壁43および円弧壁44は、ベース部41から軸方向における他方側に突出する。
複数の第2突起P2は、カップリング22の回転方向に並んでいる。複数の第2突起P2は、環状に並んでいる。各第2突起P2は、第1クラッチ面FC1と、第2クラッチ面FC2とを有している。第1クラッチ面FC1は、軸方向に沿っている。第2クラッチ面FC2は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜する。
第1クラッチ面FC1は、クラッチ40の回転方向に対して交差している。より好ましくは、第1クラッチ面FC1は、クラッチ40の回転方向に対して直交している。第1クラッチ面FC1は、回転伝達面FS1(図7(b)参照)に接触する。詳しくは、第1クラッチ面FC1は、回転伝達面FS1に面接触する。
第2クラッチ面FC2は、クラッチ40が時計回りD1に回転する場合に、クラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。第2クラッチ面FC2は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、第2クラッチ面FC2は、時計回りD1に向かうにつれてベース部41に近づくように傾斜している。第2クラッチ面FC2は、傾斜面FS2(図7(b)参照)に接触する。詳しくは、第2クラッチ面FC2は、傾斜面FS2に面接触する。
軸部42は、ベース部41の中心からクラッチ40の軸方向における他方側へ向けて延びている。軸部42は、円筒形状を有する。
第1壁43は、軸部42から径方向外側に向けて延びている。第1壁43は、第1面43Aと、第2面43Bを有する。第1面43Aおよび第2面43Bは、回転方向に対して直交している。第1面43Aは、反時計回りD2の下流側を向いている。第2面43Bは、反時計回りD2の上流側を向いている。第1面43Aは、第3突起47を有する。第3突起47は、第1面43Aから突出する。第3突起47は、軸部42の外周面に沿って延びている。第3突起47は、第3クラッチ面FC3を有している。
第3クラッチ面FC3は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、クラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。第3クラッチ面FC3は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、第3クラッチ面FC3は、時計回りD1に向かうにつれてベース部41に近づくように傾斜している。第3クラッチ面FC3は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、後述する第1カップリング面FP1(図9(b)、図11(b)参照)に接触する。
円弧壁44は、第1壁43の径方向外側の端部から反時計回りD2に向けて延びている。円弧壁44は、第2軸A2中心とした円弧形状となっている。円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、面一となっている。円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、シャフトS12の内周面B12(図7(a),(b)参照)に回転可能に支持される。詳しくは、円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、第2軸A2を中心とした円筒状の面である。また、内周面B12は、第2軸A2を中心とした円筒状の面である。円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、シャフトS12の内周面B12に面接触している。これにより、クラッチ40が、第2軸A2を中心に回転しながら、第2軸A2に沿った方向に移動する。
第1壁43、円弧壁44、第3クラッチ面FC3および第3突起47は、それぞれ、第2軸A2に関して対称に一対設けられている。
図9(a),(b)に示すように、カップリング22は、さらに、第1筒状部22Dと、図9(b)に示す第2筒状部22Eとを有している。第1筒状部22Dおよび第2筒状部22Eは、円筒状である。
図9(b)に示すように、カップリング22は、仕切壁22Fを有する。仕切壁22Fは、第2筒状部22Eと第1筒状部22Dの間に位置する。仕切壁22Fは、第2筒状部22E内の空間と第1筒状部22D内の空間とを仕切る。第1筒状部22Dおよび仕切壁22Fは、凹部22Aを形成する。また、第2筒状部22Eおよび仕切壁22Fは、第2凹部22Jを形成する。第2筒状部22Eは、シャフトS12の外周面B11(図7(a),(b)参照)に嵌り込んで、シャフトS12で回転可能に支持されている。
カップリング22は、突出片22Gを有する。突出片22Gは、第2軸A2に関して対称に一対設けられている。突出片22Gは、第2凹部22J内に位置する。突出片22Gは、仕切壁22Fから突出する。突出片22Gは、第1カップリング面FP1と、第2カップリング面FP2と、第3カップリング面FP3とを有している。
第1カップリング面FP1は、クラッチ40が時計回りD1に回転するときにクラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。第1カップリング面FP1は、時計回りD1の下流側を向いている。第1カップリング面FP1は、カップリング22の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、図9(c),(d)に示すように、第1カップリング面FP1は、時計回りD1に向かうにつれて仕切壁22Fから離れるように傾斜している。
第2カップリング面FP2は、カップリング22が反時計回りD2に回転するときにクラッチ40を離脱位置から係合位置に向けて移動させるための面である。第2カップリング面FP2は、反時計回りD2の下流側を向いている。第2カップリング面FP2は、カップリング22の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、第2カップリング面FP2は、反時計回りD2に向かうにつれて仕切壁22Fに近づくように傾斜している。第2カップリング面FP2は、クラッチ40の第1壁43の端部に接触する。
第3カップリング面FP3は、カップリング22が反時計回りD2に回転するときに、クラッチ40の第1壁43と回転方向で接触する面である。第3カップリング面FP3は、第2カップリング面FP2よりも仕切壁22Fから離れた位置に位置している。第3カップリング面FP3は、カップリング22の回転方向に対して交差している。より好ましくは、第3カップリング面FP3は、カップリング22の回転方向に対して直交している。
図10および図11に示すように、クラッチ40の第1壁43は、回転方向においてカップリング22の突出片22Gの間に位置する。クラッチ40は、カップリング22とともに回転する。このため、クラッチ40は、カップリング22とともに回転可能である。
クラッチ40は、シャフトS12に対して軸方向に移動可能である。クラッチ40は、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と回転方向で係合する係合位置(図10参照)と、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と係合しない離脱位置(図11参照)との間で軸方向に沿って移動可能である。
クラッチ40は、シャフトS12に対して軸方向に移動可能である。クラッチ40は、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と回転方向で係合する係合位置(図10参照)と、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と係合しない離脱位置(図11参照)との間で軸方向に沿って移動可能である。
図10(a),(b)に示すように、クラッチ40は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合にクラッチ40が係合位置に移動することで、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と係合し、カップリングギヤ22Bとともに第2ギヤ32を反時計回りD2に回転させる。
なお、カップリング22は、ギヤカバー21に接触することによって、シャフトS12に対して筐体11の側面11Fから離れる方向に移動しない。ここで、「カップリング22がシャフトS12に対して移動しない」とは、全く動かないことを意味する他、ガタツキによって若干動くことも意味する。そして、前述したクラッチ40は、カップリング22に対しても、軸方向に移動可能となっている。
このときの作用をより具体的に説明すると、離脱位置(図11(a),(b)参照)にクラッチ40がある状態において、カップリング22が反時計回りD2に回転すると、カップリング22の第2カップリング面FP2が、クラッチ40の第1壁43の第2面43Bの端部に回転方向で接触する。これにより、回転方向に対して傾斜した第2カップリング面FP2がクラッチ40を第2ギヤ32の第1突起P1へ向けて付勢する。
クラッチ40は、軸方向の他方側へ移動し、第2カップリング面FP2から離れ、第2突起P2が第1突起P1と噛み合う。そして、複数の第2突起P2の各第1クラッチ面FC1が複数の各第1突起P1の各回転伝達面FS1に接触する。その後、カップリング22が若干反時計回りD2に回転すると、第3カップリング面FP3が、クラッチ40の第1壁43に回転方向で接触する。
これにより、カップリング22からクラッチ40に駆動力が伝達される。また、各回転伝達面FS1によって、クラッチ40から、第2ギヤ32に反時計回りD2への駆動力が伝達される。その結果、カップリング22と、クラッチ40と、第2ギヤ32が一体となって反時計回りD2に回転する。
一方、図11(a),(b)に示すように、クラッチ40は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合には、クラッチ40が離脱位置に位置することで、第2ギヤ32の第1突起P1と係合せず、カップリング22とともに第2ギヤ32を回転させない。
このときの作用をより具体的に説明すると、係合位置(図10(a),(b)参照)にクラッチ40がある状態において、カップリング22が時計回りD1に回転すると、カップリング22の第1カップリング面FP1が、クラッチ40の第3クラッチ面FC3を時計回りD1に押す。これにより、クラッチ40が、カップリング22とともに時計回りD1に回転する。
そして、クラッチ40が時計回りD1に回転すると、複数の第2突起P2の各第2クラッチ面FC2が複数の第1突起P1の各傾斜面FS2に接触することで、各傾斜面FS2によってクラッチ40が軸方向の他方側に押されて係合位置から離脱位置に向けて移動する。これにより、各第2突起P2が各第1突起P1から軸方向に外れる。つまり、各第2突起P2と各第1突起P1の係合が解除される。その後、カップリング22の第1カップリング面FP1がクラッチ40の第3クラッチ面FC3を離脱位置に向けてさらに押圧する。これにより、クラッチ40が離脱位置に位置する。この状態では、各第2突起P2が各第1突起P1から軸方向に間隔を空けて位置するので、クラッチ40の回転は第2ギヤ32に伝わらない。すなわち、第2ギヤ32は、クラッチ40とは独立して回転することができる。
次に、カップリング22が時計回りD1または反時計回りD2に回転する場合の各部材の動作について説明する。
図12(a),(b)に示すように、制御部CUがモータ8を制御して継ぎ手7を時計回りD1に回転させると、カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りD1に回転する。この場合、移動ギヤ33はカップリングギヤ22Bとともに時計回りに回転(公転)して第2位置に位置し、第1ギヤ31の小径ギヤ31Bと噛み合う。これによりカップリングギヤ22Bが時計回りD1に回転することに応じて、移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bとの噛み合いにより反時計回りに回転するとともに、第1ギヤ31は、移動ギヤ33との噛み合いにより時計回りに回転する。
第1ギヤ31が時計回りに回転すると、第1アイドルギヤ34が反時計回りに回転する。第1アイドルギヤ34と噛み合う第2アイドルギヤ35は時計回りに回転する。そして、第2アイドルギヤ35と現像ローラギヤ23と供給ローラギヤ24は反時計回りに回転する。これにより、現像ローラ12と供給ローラ13は、反時計回りに回転する。また、第1ギヤ31とともに回転する第1アジテータ14も回転する。
このように、カップリング22が時計回りD1に回転すると、第1アジテータ14、現像ローラ12および供給ローラ13を回転させて、画像形成を行うことができる。
そして、移動ギヤ33が第2位置に位置することで、移動ギヤ33は、搬送ギヤ26と噛み合わない。このため、搬送ギヤ26は回転せず、第3アイドルギヤ36、第4アイドルギヤ37およびアジテータギヤ25も回転しない。この結果、オーガ16と第2アジテータ15は回転せず、トナー収容室11Bから現像室11AにトナーTは搬送されない。
なお、このとき、クラッチ40は第2ギヤ32の一部である第1突起P1と係合しないので、第2ギヤ32はクラッチ40との係合によっては回転しない。しかし、第2ギヤ32は、第1ギヤ31との噛み合いにより第1ギヤ31が時計回りに回転するのに応じて反時計回りD2に回転する。
カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りD1に回転すると、スライド部材38の第2はすばギヤ38Bは、カップリングギヤ22Bすなわち第1はすばギヤとの噛み合いにより反時計回りに回転する。
第2はすばギヤ38Bが反時計回りに回転すると、図14(a)示すように、スライド部材38を非突出位置に向けて付勢する第1スラスト力TF1が発生する。
ここで、カップリング22は、筐体11および第2ギヤ32によって軸方向の一方側に移動しないように支持されている。また、カップリング22は、ギヤカバー21によって軸方向の他方側に移動しないように支持されている。このため、カップリング22は、軸方向に移動しないようになっている。この結果、スライド部材38を非突出位置に向けて付勢する第1スラスト力TF1が発生すると、カップリング22は移動せずに、スライド部材38が軸方向の一方側にスライド移動する。スライド部材38は、軸方向の一方側にスライド移動すると筐体11の側面11Fに接触して支持される。このようにして、スライド部材38は、図14(a)に示す非突出位置に位置する。スライド部材38は、非突出位置に位置する場合、ドラムカートリッジ5のフレーム5Aの穴5Hに入らない。
ここで、カップリング22は、筐体11および第2ギヤ32によって軸方向の一方側に移動しないように支持されている。また、カップリング22は、ギヤカバー21によって軸方向の他方側に移動しないように支持されている。このため、カップリング22は、軸方向に移動しないようになっている。この結果、スライド部材38を非突出位置に向けて付勢する第1スラスト力TF1が発生すると、カップリング22は移動せずに、スライド部材38が軸方向の一方側にスライド移動する。スライド部材38は、軸方向の一方側にスライド移動すると筐体11の側面11Fに接触して支持される。このようにして、スライド部材38は、図14(a)に示す非突出位置に位置する。スライド部材38は、非突出位置に位置する場合、ドラムカートリッジ5のフレーム5Aの穴5Hに入らない。
一方、図13(a),(b)に示すように、制御部CUがモータ8を制御して継ぎ手7を反時計回りD2に回転させると、カップリングギヤ22B(カップリング22)が反時計回りD2に回転する。この場合、移動ギヤ33はカップリングギヤ22Bとともに反時計回りに回転(公転)して第1位置に位置し、第1ギヤ31と噛みわない。そして、カップリングギヤ22Bが反時計回りD2に回転することに応じて、第2ギヤ32は、クラッチ40を介してカップリングギヤ22Bとともに反時計回りD2に回転する。そして、第1ギヤ31は、第2ギヤ32との噛み合いにより時計回りに回転する。
第1ギヤ31が時計回りに回転すると、カップリングギヤ22Bが時計回りD1に回転する場合と同様に、第1アイドルギヤ34、第2アイドルギヤ35を介して、第2アイドルギヤ35と現像ローラギヤ23と供給ローラギヤ24は反時計回りに回転する。これにより、現像ローラ12と供給ローラ13は、反時計回りに回転する。また、第1ギヤ31とともに回転する第1アジテータ14も回転する。
このように、カップリング22が反時計回りD2に回転すると、第1アジテータ14、現像ローラ12および供給ローラ13を回転させて、画像形成を行うことができる。
そして、移動ギヤ33が第2位置に位置することで、移動ギヤ33は、搬送ギヤ26と噛み合う。このため、搬送ギヤ26は反時計回りに回転する。搬送ギヤ26が反時計回りに回転すると、第3アイドルギヤ36は、時計回りに回転する。第3アイドルギヤ36が時計回りに回転すると、第4アイドルギヤ37は、反時計回りに回転する。第4アイドルギヤ37が反時計回りに回転すると、アジテータギヤ25が時計回りに回転する。
このように、カップリング22が反時計回りD2に回転すると、搬送ギヤ26、第3アイドルギヤ36、第4アイドルギヤ37およびアジテータギヤ25が回転する。この結果、オーガ16と第2アジテータ15が回転し、トナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを搬送することができる。すなわち、カップリング22が時計回りD1に回転する場合には、画像形成をしながらトナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを搬送することができる。
カップリングギヤ22B(カップリング22)が反時計回りD2に回転すると、スライド部材38の第2はすばギヤ38Bは、カップリングギヤ22Bすなわち第1はすばギヤとの噛み合いにより時計回りに回転する。
第2はすばギヤ38Bが時計回りに回転すると、図14(b)に示すように、スライド部材38を突出位置に向けて付勢する第2スラスト力TF2が発生する。スライド部材38を突出位置に向けて付勢する第2スラスト力TF2が発生すると、カップリング22は移動せずに、スライド部材38が軸方向の他方側にスライド移動する。スライド部材38は、軸方向の他方側にスライド移動すると第2はすばギヤ38Bがギヤカバー21に接触して支持される。すると、スライド部材38は、図14(b)に示す非突出位置に位置する。スライド部材38は、非突出位置に位置する場合、ドラムカートリッジ5のフレーム5Aに設けられた穴5Hに入り込む。
スライド部材38が穴5Hに入り込むと、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対しての移動がロックされる。
詳しくは、制御部CUがモータ8を制御して継ぎ手7を反時計回りD2に回転させると、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に対して離れる方向に回転モーメントが加わる(図1参照)。このため、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5から浮き上がるように移動する可能性があるが、スライド部材38が穴5Hに入り込むことで、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5から離れる方向に移動しないように、移動がロックされる。
詳しくは、制御部CUがモータ8を制御して継ぎ手7を反時計回りD2に回転させると、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に対して離れる方向に回転モーメントが加わる(図1参照)。このため、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5から浮き上がるように移動する可能性があるが、スライド部材38が穴5Hに入り込むことで、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5から離れる方向に移動しないように、移動がロックされる。
以上説明したように、本実施形態の現像カートリッジ10によれば、次のような効果を奏することができる。
現像カートリッジ10によれば、カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りに回転する場合と反時計回りに回転する場合とで、現像カートリッジ10にかかる回転モーメントの方向が変わっても、カップリングギヤ22B(カップリング22)が反時計回りに回転する場合に、スライド部材38が突出位置に位置する。このため、現像カートリッジ10の移動をロックすることができる。このため、現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
現像カートリッジ10によれば、カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りに回転する場合と反時計回りに回転する場合とで、現像カートリッジ10にかかる回転モーメントの方向が変わっても、カップリングギヤ22B(カップリング22)が反時計回りに回転する場合に、スライド部材38が突出位置に位置する。このため、現像カートリッジ10の移動をロックすることができる。このため、現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
また、スライド部材38が突出位置に位置する場合、ドラムカートリッジ5の穴5Hに入り込むことで現像カートリッジ10の移動をロックすることができる。このため、現像カートリッジ10の位置がドラムカートリッジ5に対して、ずれるのを抑制することができる。
次に、本開示の第2実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。第1実施形態では、第1はすばギヤがカップリングギヤに設けられていたのに対し、第2実施形態では、第1はすばギヤがカップリングギヤとは異なるギヤに設けられている。以下の説明においては、第1実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図15(a),(b)に示すように、第2実施形態のドラムカートリッジ105のドラムフレーム105Aは、穴105Hを有している。穴105Hは、第1実施形態とは異なる位置に位置する。具体的には、軸方向における他方側に位置する第2サイドフレームF2の感光体ドラム5Bから最も離れた位置に位置する。穴105Hは、スライド部材138が入り込む穴である。
第2実施形態の現像カートリッジ110は、カップリングギヤ22Bなどの他に、スライド部材138と、中間ギヤ139、第2中間ギヤ140とを備える。
スライド部材138は、第2はすばギヤ138Bを有している。
中間ギヤ139は、第1はすばギヤ139Aを有している。すわわち、第1はすばギヤ139Aは、中間ギヤ139に設けられている。第2中間ギヤ140は、カップリングギヤ22Bから中間ギヤ139に駆動を伝達する(図示省略)。
中間ギヤ139は、第1はすばギヤ139Aを有している。すわわち、第1はすばギヤ139Aは、中間ギヤ139に設けられている。第2中間ギヤ140は、カップリングギヤ22Bから中間ギヤ139に駆動を伝達する(図示省略)。
図16(a),(b)に示すように、スライド部材138は、中間ギヤ139および第2中間ギヤ140を介して、カップリング22から駆動が伝達される。
図16(a)に示すように、カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りD1に回転すると、第2中間ギヤ140が反時計回りに回転し、中間ギヤ139が時計回りに回転する。
そして、スライド部材138の第2はすばギヤ138Bは、中間ギヤ139すなわち第1はすばギヤとの噛み合いにより反時計回りに回転する。
図16(a)に示すように、カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りD1に回転すると、第2中間ギヤ140が反時計回りに回転し、中間ギヤ139が時計回りに回転する。
そして、スライド部材138の第2はすばギヤ138Bは、中間ギヤ139すなわち第1はすばギヤとの噛み合いにより反時計回りに回転する。
第2はすばギヤ138Bが反時計回りに回転すると、スライド部材138は、非突出位置に位置し、ドラムカートリッジ5のフレーム5Aの穴105Hに入らない(図示省略)。
図16(b)に示すように、カップリングギヤ22B(カップリング22)が反時計回りD2に回転すると、第2中間ギヤ140が時計回りに回転し、中間ギヤ139が反時計回りに回転する。
そして、スライド部材138の第2はすばギヤ138Bは、中間ギヤ139すなわち第1はすばギヤとの噛み合いにより時計回りに回転する。
そして、スライド部材138の第2はすばギヤ138Bは、中間ギヤ139すなわち第1はすばギヤとの噛み合いにより時計回りに回転する。
第2はすばギヤ138Bが時計回りに回転すると、スライド部材138は、突出位置に位置し、ドラムカートリッジ5のフレーム5Aの穴105Hに入り込む(図示省略)。
スライド部材38が穴105Hに入り込むと、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対しての移動がロックされる。
スライド部材38が穴105Hに入り込むと、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対しての移動がロックされる。
この第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、カップリング22が時計回りに回転する場合と反時計回りに回転する場合とで、現像カートリッジ10にかかる回転モーメントの方向が変わっても、カップリングギヤ22Bが反時計回りに回転する場合に、スライド部材38が突出位置に位置し現像カートリッジ10の移動をロックすることができる。このため、現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
以上に本開示の実施形態について説明したが、本開示は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
上述の実施形態では、ドラムカートリッジ5に設けられたスライド部材38がドラムカートリッジ5の穴5Hに入り込むことで、ドラムカートリッジ5に対する現像カートリッジ10の移動がロックされていたが、この形態に限定されるものではない。例えば、スライド部材38は、ドラムカートリッジ5に設けられた突起、凹部、溝、切欠きなどと係合することで、ドラムカートリッジ5に対する現像カートリッジ10の移動がロックされる形態であってもよい。さらに、スライド部材38と係合する状態とは、スライド部材38と穴、突起、凹部、溝、切欠きなどが噛み合う状態に限られず、摩擦力などによって移動が制限される状態であっても構わない。
また、スライド部材38が係合する穴、突起、凹部、溝、切欠きなどは、画像形成装置1の本体筐体2に設けられていてもよい。これによれば、スライド部材38が突出位置に位置した場合、本体筐体2に対する現像カートリッジ10の移動がロックされる。
また、スライド部材38が係合する穴、突起、凹部、溝、切欠きなどは、画像形成装置1の本体筐体2に設けられていてもよい。これによれば、スライド部材38が突出位置に位置した場合、本体筐体2に対する現像カートリッジ10の移動がロックされる。
上述の実施形態では、画像形成装置の一例としてモノクロの画像形成装置1を例示したが、画像形成装置はカラーの画像形成装置であってもよいし、LEDにより露光するものであってもよいし、コピー機や複合機であってもよい。
上述した各実施形態および各変形例の各要素は、任意に組み合わせて実施することが可能である。
1 画像形成装置
5 ドラムカートリッジ
5A フレーム
5B 感光体ドラム
5H 穴
10 現像カートリッジ
12 現像ローラ
22 カップリング
22A 凹部
22B カップリングギヤ
38 スライド部材
38A 円筒部
38B 第2はすばギヤ
5 ドラムカートリッジ
5A フレーム
5B 感光体ドラム
5H 穴
10 現像カートリッジ
12 現像ローラ
22 カップリング
22A 凹部
22B カップリングギヤ
38 スライド部材
38A 円筒部
38B 第2はすばギヤ
Claims (8)
- 現像カートリッジであって、
軸方向に延びる第1軸について回転可能な現像ローラと、
前記軸方向に延びる第2軸について、反時計回りと時計回りの両方に回転転可能なカップリングであって、前記現像ローラに駆動を伝達するカップリングギヤを有するカップリングと、
前記カップリングが時計回りに回転する場合に第1方向に回転し、前記カップリングが反時計回りに回転する場合に前記第1方向とは逆の第2方向に回転する第1はすばギヤと、
前記第1はすばギヤと噛み合う第2はすばギヤを有し、前記軸方向にスライド移動可能なスライド部材であって、
前記カップリングギヤが時計回りに回転する場合、前記第1はすばギヤが前記第2はすばギヤをスラスト力により前記軸方向の一方に向けて付勢することで、非突出位置に位置し、
前記カップリングギヤが反時計回りに回転する場合、前記第1はすばギヤが前記第2はすばギヤをスラスト力により前記一方の反対方向である他方に向けて付勢することで、突出位置に位置し、前記現像カートリッジの移動をロックするスライド部材と、を備えることを特徴とする現像カートリッジ。 - 前記第1はすばギヤは、前記カップリングギヤに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
- 前記現像カートリッジは、前記カップリングギヤから駆動が伝達される中間ギヤをさらに備え、
前記第1はすばギヤは、前記中間ギヤに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。 - 前記現像カートリッジは、感光体ドラムと、穴を有するフレームと、を有するドラムカートリッジに装着可能であり、
前記スライド部材は、
前記非突出位置に位置する場合、前記穴に入らず、
前記突出位置に位置する場合、前記穴に入り込むことで前記現像カートリッジの移動をロックすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。 - 前記現像カートリッジは、
筐体と、
前記筐体の内部に位置する現像室であって、前記現像ローラへ供給するためのトナーを収容可能な現像室と、
前記筐体の内部に位置するトナー収容室であって、前記現像室へ供給するためのトナーを収容可能なトナー収容室と、
前記トナー収容室内のトナーを、前記現像室へ供給可能なオーガ、または、アジテータであって、前記軸方向に延びるオーガ軸について回転可能なオーガ、または、アジテータと、
前記オーガまたは前記アジテータと共に回転可能な搬送ギヤと、
前記カップリングギヤと噛み合い、且つ、反時計回りと時計回りとの両方に回転可能な移動ギヤにおいて、前記カップリングギヤと噛み合った状態で、前記搬送ギヤと噛み合う第1位置と、前記搬送ギヤと噛み合わない第2位置との間で移動可能な移動ギヤであって、前記カップリングギヤが反時計回りに回転する場合に前記第1位置に位置し、前記カップリングギヤが時計回りに回転する場合に前記第2位置に位置する移動ギヤと、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。 - 前記現像ローラを回転させるための第1ギヤと、
前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤであって、前記第2軸について反時計回りに回転可能な第2ギヤと、
前記軸方向において前記カップリングと前記第2ギヤとの間に位置し、前記カップリングとともに回転するクラッチであって、前記カップリングが反時計回りに回転する場合に前記第2ギヤの一部と係合し、前記カップリングギヤとともに前記第2ギヤを反時計回りに回転させ、前記カップリングが時計回りに回転する場合には、前記第2ギヤの一部と係合せず、前記カップリングとともに前記第2ギヤを回転させないクラッチと、
を備え、
前記カップリングギヤが反時計回りに回転する場合、
前記移動ギヤは第1位置に位置し、前記第1ギヤと噛み合わず、
前記カップリングギヤが反時計回りに回転することに応じて、前記第2ギヤは、前記クラッチを介して前記カップリングギヤとともに反時計回りに回転するとともに、前記第1ギヤは、前記第2ギヤとの噛み合いにより時計回りに回転し、
前記カップリングギヤが時計回りに回転する場合、
前記移動ギヤは第2位置に位置し、前記第1ギヤと噛み合い、
前記カップリングギヤが時計回りに回転することに応じて、前記移動ギヤは、前記カップリングギヤとの噛み合いにより反時計回りに回転するとともに、前記第1ギヤは、前記移動ギヤとの噛み合いにより時計回りに回転すること、を特徴とする請求項5に記載の現像カートリッジ。 - 前記カップリングギヤが時計回りに回転する場合、前記クラッチは前記第2ギヤの一部と係合せず、前記第2ギヤは、前記第1ギヤとの噛み合いにより前記第1ギヤが時計回りに回転するのに応じて反時計回りに回転することを特徴とする請求項6に記載の現像カートリッジ。
- 前記クラッチは、前記第2ギヤの一部と係合する係合位置と、前記第2ギヤの前記一部と係合しない離脱位置との間で前記軸方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の現像カートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020012675A JP2021117450A (ja) | 2020-01-29 | 2020-01-29 | 現像カートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020012675A JP2021117450A (ja) | 2020-01-29 | 2020-01-29 | 現像カートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021117450A true JP2021117450A (ja) | 2021-08-10 |
Family
ID=77174813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020012675A Pending JP2021117450A (ja) | 2020-01-29 | 2020-01-29 | 現像カートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021117450A (ja) |
-
2020
- 2020-01-29 JP JP2020012675A patent/JP2021117450A/ja active Pending
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