JP2021116723A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターミナル室に設けられる絶縁部材がターミナル室内でずれることを抑制する。【解決手段】ケーシング(11)と該ケーシング(11)の外壁面に固定されるターミナルガード(30)を備えた圧縮機であって、該圧縮機は、ターミナルガード(30)の内側に形成されるターミナル室(C)において、ターミナルガード(30)の周壁(32)に沿って位置する側板(41)と、ターミナル室(C)の底部に配置される底板(42)とが一体形成される第1弾性部材(40)とを備え、ターミナル(20)は、ターミナル室(C)内に突出する突出部(25)を有し、第1弾性部材(40)の底板(42)は、ターミナル(20)の突出部(25)としまりばめの関係で嵌合する嵌合部(43)を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、圧縮機に関するものである。
従来より、冷媒回路を備える冷凍装置や空気調和装置などが知られている。この冷媒回路を構成する圧縮機には、ケーシングに配置されるターミナルと、ターミナルを囲むターミナルガードとが設けられる。ターミナルは、電動機への給電用の配線が接続される端子を備える。ターミナル室内に侵入した水がこの端子に接触するとショートする恐れがある。そこで、例えば、特許文献1に開示の圧縮機にはターミナル室内を覆う絶縁部材(ゴム部材)が設けられる。この絶縁部材は、ターミナル室内において漏電を抑制する共に、シール部材として機能してターミナル室内への水の侵入を抑制する。
特開2019−167915号公報
上記特許文献1記載の絶縁部材は、ターミナル室内に固定されていない。そのため、圧縮機の運転時や輸送時の振動を受けることにより、この絶縁部材はターミナル室内でずれてしまうおそれがある。
本開示の目的は、ターミナル室に設けられる絶縁部材がターミナル室内でずれることを抑制することにある。
本開示の第1の態様は、
電動機(19)と、
該電動機(19)に駆動される圧縮機構(17)と、
前記電動機(19)と前記圧縮機構(17)とを収容するケーシング(11)と、
前記ケーシング(11)の壁面に固定され、前記電動機(19)への給電用の配線が接続されるターミナルロッド(21)を有するターミナル(20)と、
前記ケーシング(11)の外壁面に固定され、第1孔(31a)が形成される底壁(31)と、該底壁(31)の外縁に接続される周壁(32)とを有するターミナルガード(30)と、
前記ターミナルガード(30)の内側に形成されるターミナル室(C)において、前記周壁(32)に沿って位置する側板(41)と、前記ターミナル室(C)の底部に配置される底板(42)とが一体形成される第1弾性部材(40)とを備え、
前記ターミナル(20)は、前記第1孔(31a)を挿通し、前記ターミナル室(C)内に突出する突出部(25)を有し、
前記第1弾性部材(40)の底板(42)は、前記ターミナル(20)の突出部(25)としまりばめの関係で嵌合する嵌合部(43)を有する。
第1の態様では、第1弾性部材(40)は、ターミナル室(C)内の底面と側面とを覆っている。第1弾性部材(40)の嵌合部(43)は、ターミナル(20)の突出部(25)としまりばめにより固定される。そのため、圧縮機の運転時や輸送時に生じる振動により、第1弾性部材(40)がターミナル室(C)内でずれることを抑制できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、
前記底板(42)と前記ターミナル室(C)の底面(C1)との間、及び前記ターミナル室(C)の内側面(C2)と前記側板(41)との間に隙間が形成される。
第2の態様では、第1弾性部材(40)は、ターミナル室(C)の底面(C1)及び周壁(32)に接触しない。
第3の態様は、第1または第2の態様において、
前記ターミナルガード(30)に取り付けられるターミナルカバー(50)をさらに備え、
前記ターミナルカバー(50)は、該ターミナルカバー(50)の第1面(51)を覆うシート状の第2弾性部材(52)を有し、
前記第1面(51)が前記ターミナル(20)に向くように、前記ターミナルカバー(50)が前記ターミナルガード(30)に取り付けられた状態で、前記第1弾性部材(40)の前記側板(41)の縁が前記第2弾性部材(52)に押し付けられる。
第3の態様では、ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられた状態において、第2弾性部材(52)により第1弾性部材(40)の縁はターミナル室(C)の底面(C1)に向かって押し付けられる。そのため、突出部(25)の側面に第1弾性部材(40)が強く圧接する。その結果、突出部(25)対する第1弾性部材(40)の締め付けが強くなり、第1弾性部材(40)がターミナル室(C)内においてずれることを抑制できる。
本開示の第4の態様は、第3の態様において、
前記第1弾性部材(40)は、前記第2弾性部材(52)よりも低弾性の素材で構成される。
第4の態様では、ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられた状態で、第2弾性部材(52)は第1弾性部材(40)の側板(41)の縁により弾性変形する。このことにより、第1弾性部材(40)と第2弾性部材(52)との密着性を向上できる。
図1は、実施形態の圧縮機の正面図である。 図2は、ターミナルカバーを外した状態のターミナルガード正面図である。 図3は、図2におけるIII−III線断面を示すターミナルガードとターミナルカバーの上面図である。 図4は、図2におけるIV−IV線断面を示すターミナルガードとターミナルカバーの側面図である。 図5は、ターミナルカバーを取り付けた状態の、図3相当図である。 図6は、ターミナルカバーを取り付けた状態の、図4相当図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。なお、以下の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」及び「右」は、特に断りのない限り、図中に記載された方向を意味する。
本実施形態の圧縮機(10)は、いわゆるスクロール圧縮機であって、冷凍サイクルを行う冷媒回路(図示せず)に設けられて冷媒を圧縮するものである。冷媒回路には、圧縮機(10)の他に、凝縮器、膨張機構、および蒸発器などが設けられており、圧縮機(10)は、蒸発器から流出した低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。
図1〜図4に示すように、圧縮機(10)は、ケーシング(11)と、圧縮機構(17)と、駆動軸(18)と、電動機(19)と、ターミナル(20)と、ターミナルガード(30)と、ターミナルカバー(50)と、ターミナルパッキン(40)とを備える。
ケーシング(11)は、起立した円筒状に形成された圧力容器である。ケーシング(11)は、胴部(12)と、上壁部(26)と、底壁部(27)とによって構成されている。胴部(12)は、上下方向に延びる円筒形に形成される。胴部(12)の外面はケーシング(11)の外壁面に対応する。上壁部(26)は、上方に突出した凸面を有する椀状に形成され、胴部(12)の上端部に気密状に溶接されている。底壁部(27)は、下方に突出した凸面を有する椀状に形成され、胴部(12)の下端部に気密状に溶接されている。
ケーシング(11)の上壁部(26)には、冷媒回路の冷媒を圧縮機構(17)へ導入するための吸入管(15)が設けられている。また、胴部(12)には、圧縮機構(17)から吐出されてケーシング(11)内に充満した冷媒をケーシング(11)外に導出するための吐出管(16)が設けられている。
電動機(19)は、ケーシング(11)内の上端と下端との中間位置に配置される。電動機(19)は、図示しない固定子及び回転子を有する。固定子は、胴部(12)の内周面に固定されている。固定子の内側には、回転子が設けられている。回転子の内側には、駆動軸(18)が固定されている。
駆動軸(18)は、上下方向に延びるようにケーシング(11)内に配置される。駆動軸(18)の上端部は、圧縮機構(17)に接続されている。駆動軸(18)はケーシング(11)内の下部に固定される下部軸受(14)に支持されている。電動機(19)に電力が供給されると、回転子が回転して、駆動軸(18)が回転する。
圧縮機構(17)は、ケーシング(11)内の上側に収容されている。圧縮機構(17)は、図示しない固定スクロール及び可動スクロールを有する。可動スクロールには、駆動軸(18)の上端が接続されている。圧縮機構(17)は電動機(19)に駆動される。厳密に、電動機(19)に電力が供給されると、固定スクロールに対して可動スクロールが公転運動する。吸入管(15)から吸入された低圧のガス冷媒が圧縮され、高圧のガス冷媒が吐出される。
〈ターミナル〉
図2〜図4に示すように、ターミナル(20)は、ボディ部(24)と、ターミナルロッド(21)と、絶縁部(23)と、端子板(22)とを有する。ターミナル(20)は、胴部(12)の壁面に固定される。厳密に、胴部(12)の壁面には、胴部(12)の外方に向かって膨出する膨出部(13)が形成される。膨出部(13)の第1頂面(13a)は平坦に形成される。ボディ部(24)は、膨出部(13)の第1頂面(13a)に固定される円柱形の部材である。ボディ部(24)の先端寄りには、第1頂面(13a)から胴部(12)外方に向かって突出する突出部(25)が形成される。ターミナルロッド(21)は、ボディ部(24)の端部に設けられる。絶縁部(23)は、ボディ部(24)とターミナルロッド(21)とを電気的に絶縁するガラス製の部材である。端子板(22)は、ターミナルロッド(21)の先端部に設けられる。端子板(22)は、電動機(19)への給電用の配線が接続される部材である。
〈ターミナルガード〉
ターミナルガード(30)は、ターミナル(20)を囲うように胴部(12)の外面に固定される箱状の部材である。厳密に、ターミナルガード(30)は、矩形の底壁(31)と、底壁(31)の外縁に接続される周壁(32)とを有する。ターミナルガード(30)は、図3の前方に向かって開口する開口部(37)を備える。
底壁(31)の後面(裏面)は、胴部(12)の外面に沿うように固定される。底壁(31)の中央寄りには、第1孔(31a)が形成される。第1孔(31a)には、胴部(12)の膨出部(13)が貫通している。
周壁(32)は矩形の筒状に形成される。図3において、周壁(32)の前端である第1端部(32a)は、ターミナルロッド(21)の先端よりも前方に位置する。周壁(32)の上下方向に向かい合う面のうち、下面(33)には接続孔(33a)が形成される。接続孔(33a)は、端子板(22)に接続される配線が挿通する孔である。周壁(32)の左右方向に向かい合う左面(34)及び右面(35)のそれぞれの外面には、取付板(36)が設けられている。取付板(36)は、それぞれの面に2つ(計4つ)配置される。
取付板(36)は、矩形の板を折り曲げることによりL字状に形成される。厳密に、取付板(36)は第1板部(36a)及び第2板部(36b)により構成される。第1板部(36a)は、周壁(32)の外面に固定される部分である。第1板部(36a)の前端(上端)が周壁(32)の第1端部(32a)寄りに配置される。第2板部(36b)は、第1板部(36a)の前端(上端)から周壁(32)の外方へ延設される。第2板部(36b)には、後述するターミナルカバー(50)を固定するためのボルト(100)が螺合する第1ボルト孔(36c)が形成されている。
このように、ターミナルガード(30)の内側の空間にはターミナル室(C)が形成される。ターミナル室(C)の内側面(C2)は、周壁(32)の内側の面である。ターミナル室(C)の底面は、底壁(31)と膨出部(13)とにより構成される。ターミナル(20)の突出部(25)は、第1孔(31a)を挿通し、ターミナル室(C)内に突出する。
〈ターミナルカバー〉
図3及び図4に示すように、ターミナルカバー(50)は、ターミナルガード(30)の開口部(37)を覆う皿状の部材である。厳密に、ターミナルカバー(50)は、矩形に形成された平板状の平面部(50a)と、平面部(50a)の外縁から後方(裏側)に延びる壁部(50b)とを有する。
平面部(50a)には、ボルト(100)が挿通する第2ボルト孔(50c)が4つ形成される。ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられる状態において、第2ボルト孔(50c)は、第1ボルト孔(36c)に対応する位置に形成される。図3において、平面部(50a)の短辺S1は、開口部(37)の短辺S2よりも長い。図4において、平面部(50a)の長辺L1は、開口部(37)の長辺L2よりも長い。ここで、長辺L1及び短辺S1は、平面部(50a)の壁部(50b)の厚みを除いた辺の長さである。長辺L2及び短辺S2はそれぞれ、ターミナルガード(30)の上端から下端までの長さ、及びターミナルガード(30)の左端から右端までの長さである。
平面部(50a)の後面(裏面)である第1面(51)にはカバーパッキン(52)が固定されている。カバーパッキン(52)は、第2弾性部材に対応する。カバーパッキン(52)は、ゴム製の絶縁部材であって、矩形に形成されたシート状の部材である。図3に示すように、カバーパッキン(52)の左右方向の辺の長さKは、平面部(50a)の左右方向に向かい合う第2ボルト孔(50c)間の長さよりも短く、開口部(37)の短辺S2よりも長い。図4に示すように、カバーパッキン(52)は、上下方向において壁部(50b)に嵌合される。
図3に示すように、壁部(50b)の内側の前後方向(上下方向)の長さH1は、周壁(32)の第1端部(32a)から第2板部(36b)の板面までの距離H2にカバーパッキン(52)の厚さH3を加えた長さよりも短い。
〈ターミナルパッキン〉
ターミナルパッキン(40)は、ターミナル室(C)内に設けられるゴム製の絶縁部材である。ターミナルパッキン(40)は第1弾性部材に対応する。ターミナルパッキン(40)は、カバーパッキン(52)よりも低弾性の素材で構成される。
図3及び図4に示すように、ターミナルパッキン(40)は、ターミナル室(C)の内側面(C2)と底面(C3)とを覆うようにシート状に形成される。厳密に、ターミナルパッキン(40)は、矩形の底板(42)と、底板(42)の外縁から延設される側板(41)とを有する。底板(42)と側板(41)とは一体形成される。
底板(42)は、ターミナル室(C)内の底部に配置される。底板(42)の中央よりには、ターミナル室(C)に向かって膨出する嵌合部(43)が形成される。嵌合部(43)は、底板(42)の前方から見て円形に形成される。嵌合部(43)の頂面は、ターミナルロッド(21)により挿通される。嵌合部(43)の後面(背面)に形成される凹部(44)は、突出部(25)としまりばめの関係で嵌合される。言い換えると、底板(42)は、ターミナル(20)の突出部(25)としまりばめの関係で嵌合される。凹部(44)が、突出部(25)に嵌合された状態において、底板(42)と、ターミナル室(C)の底面(C1)との間には隙間Mが形成される。厳密に、隙間Mは、底板(42)と、底壁(31)及び膨出部(13)の第1頂面(13a)との間に形成される空間である。
側板(41)は、ターミナル室(C)内において周壁(32)に沿って位置する。側板(41)は、底板(42)の外縁に接続される。嵌合部(43)が突出部(25)に嵌合された状態において、側板(41)の前端である第2端部(41a)は、周壁(32)の第1端部(32a)よりも距離Dだけ後方に位置する。距離Dは、ターミナルガード(30)がターミナルカバー(50)に取り付けられたときに、第2端部(41a)がカバーパッキン(52)に押し付けられる範囲内の距離である。
側板(41)の4面のうち、接続孔(33a)が形成される下面(33)に対応する面にはU字状の切り欠き部(45)が形成される。切り欠き部(45)の湾曲部分は、接続孔(33a)の縁に沿うように形成される。底板(42)の嵌合部(43)がターミナル(20)の突出部(25)に嵌合された状態において、側板(41)と周壁(32)との間には隙間Nが形成される。隙間Nは、側板(41)とターミナル室(C)の内側面(C2)との間に形成される空間である。
次に、ターミナルガード(30)がターミナルカバー(50)に取り付けられた状態について、図5及び図6を参照して説明する。
ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられる状態において、ボルトは、第2ボルト孔(50c)を挿通し、該第2ボルト孔(50c)に対応する位置の第1ボルト孔(36c)と羅合締結される。このことによって、ターミナルカバー(50)はターミナルガード(30)に固定される。ボルト(100)の締め付けにより、ターミナルカバーの壁部(50b)の後端(下端)は、取付板(36)の第2板部(36b)の板面に接する。この状態において、カバーパッキン(52)は、周壁(32)の第1端部(32a)と平面部(50a)との間で凹陥するように弾性変形する。
ターミナルパッキン(40)の第2端部(41a)は、カバーパッキン(52)により押し付けられる。ターミナルパッキン(40)は、カバーパッキン(52)よりも低弾性であるため、カバーパッキン(52)は、ターミナルパッキン(40)の第2端部(41a)により窪むように変形する。この状態において、ターミナルパッキン(40)とカバーパッキン(52)とは密着している。
このように、ターミナルカバー(50)はターミナルガード(30)に固定された状態で、カバーパッキン(52)は、周壁(32)の第1端部(32a)及びターミナルパッキン(40)の第2端部(41a)に密着する。このことにより、ターミナルパッキン(40)とカバーパッキン(52)とが、ケーシング(11)の外部からの水の侵入を抑制するシール材として機能できる。
ターミナルパッキン(40)は、第2端部(41a)がカバーパッキン(52)により後方(下方)に押しつけられて固定される。このとき、底板(42)の外縁はターミナル室(C)の底面(C1)に近づく。また、側板(41)は、ターミナル室(C)の内側面(C2)に近づくように撓む。この状態において、底板(42)とターミナル室(C)の底面(C1)、及び側板(41)とターミナル室(C)の内側面(C2)とはそれぞれ接しておらず、隙間M及び隙間Nは形成されたままである。
−実施形態の特徴(1)−
本実施形態の圧縮機(10)において、ターミナル(20)は、第1孔(31a)を挿通し、ターミナル室(C)内に突出する突出部(25)を有し、ターミナルパッキン(40)の底板(42)は、ターミナル(20)の突出部(25)としまりばめの関係で嵌合する嵌合部(43)を有する。
ここで、従来より、圧縮機のケーシングには、電動機への給電用の配線が接続される端子を備えるターミナルと、該ターミナルを囲むターミナルガードとが設けられる。ターミナルガードの開口部には、ターミナルカバーが取り付けられる。ターミナルに設けられる端子板には電気が流れるため、ターミナルガードの内側に水が侵入して該端子板に接触するとショートする可能性がある。そのため、ターミナルガード及びターミナルカバーには弾性素材で構成される絶縁部材が設けられる。この絶縁部材はシール材としても機能するため、ターミナルガード内に水が浸入することが抑制される。
しかし、この絶縁部材は、ターミナルガード内で固定されていない。そのため、圧縮機の運転時や輸送時の振動をうけて、絶縁部材はターミナル室内でずれてしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態の圧縮機(10)では、絶縁部材であるターミナルパッキン(40)の嵌合部(43)と、ターミナル(20)の突出部(25)とがしまりばめにより固定される。このことにより、圧縮機(10)の運転時や輸送時に生じる振動により、ターミナルパッキン(40)がターミナル室(C)内でずれることを抑制できる。
加えて、ターミナル(20)に設けられるターミナルロッド(21)がターミナルパッキン(40)に接触することが抑制される。このことにより、ターミナルロッド(21)がターミナル(20)から緩んでしまうことを抑制できる。
加えて、ターミナルパッキン(40)の嵌合部(43)を、ターミナル(20)に取り付けるだけで、ターミナルパッキン(40)をターミナル室(C)内に固定できる。ターミナルパッキン(40)を固定する部品を要さないため、ターミナルパッキン(40)の取付作業を向上できる。
−実施形態の特徴(2)−
本実施形態の圧縮機(10)において、ターミナル室(C)の底面(C1)と底板(42)との間、及びターミナル室(C)の内側面(C2)と側板(41)との間に隙間が形成される。
この特徴(2)によると、ターミナルパッキン(40)は、ターミナル(20)の突出部(25)のみに固定され、ターミナル室(C)の底面(C1)及び内側面(C2)には接触しない。
−実施形態の特徴(3)−
本実施形態の圧縮機(10)では、ターミナルガード(30)に取り付けられるターミナルカバー(50)をさらに備え、ターミナルカバー(50)は、該ターミナルカバー(50)の第1面(51)を覆うシート状のカバーパッキン(52)を有し、第1面(51)がターミナル(20)に向くように、ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられた状態で、ターミナルパッキン(40)の側板(41)の縁がカバーパッキン(52)に押し付けられる。
この特徴(3)によると、ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられた状態において、カバーパッキン(52)により、ターミナルパッキン(40)の側板(41)の第2端部(41a)は底板(42)に向かって押し付けられる。これにより、ターミナルパッキン(40)の側板はターミナルガード(30)の周壁(32)に向かって湾曲する。このとき、ターミナルパッキン(40)の嵌合部(43)は突出部(25)を圧接する力が増大し、嵌合部(43)の突出部(25)に対する締め付けが強くなる。その結果、ターミナルパッキン(40)がターミナル室(C)内においてずれることを抑制できる。
加えて、ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられると、ターミナルパッキン(40)の第2端部(41a)はカバーパッキン(52)に押さえつけられる。この状態において、ターミナルパッキン(40)の側板(41)及び底板(42)は、ターミナル室(C)の内側面(C2)及び底面(C1)に接していない。そのため、運転や輸送により圧縮機(10)が振動しても、ターミナルパッキン(40)がターミナル室(C)の底面(C1)及び内側面(C2)に接することを抑制できる。言い換えると、隙間M及び隙間Nは形成されたまま保つことができる。このことにより、嵌合部(43)が突出部(25)から脱げて、ターミナルパッキン(40)がターミナル室(C)内でずれることを抑制できる。
加えて、ターミナルパッキン(40)とカバーパッキン(52)とが密着するため、ターミナル室(C)内の気密性が保たれる。このことにより、ターミナル室(C)内に水が浸入することを抑制できる。
−実施形態の特徴(4)−
本実施形態の圧縮機(10)では、ターミナルパッキン(40)は、カバーパッキン(52)よりも低弾性の素材で構成される。
この特徴(4)によると、ターミナルカバー(50)をターミナルガード(30)に取りつけた状態で、カバーパッキン(52)はターミナルパッキン(40)の側板(41)の第2端部(41a)により凹陥するように弾性変形する。このことにより、ターミナルパッキン(40)とカバーパッキン(52)との密着性が向上する。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
ターミナルパッキン(40)の底板(42)とターミナル室(C)の底面(C1)との間の隙間M、及びターミナルパッキン(40)の側板(41)とターミナル室(C)の内側面(C2)との間の隙間Nのうち少なくとも一方は形成されていなくてもよい。言い換えると、底板(42)と底面(C1)とが接してもよいし、側板(41)と内側面(C2)とが接していてもよい。
カバーパッキン(52)は、ターミナルカバー(50)に設けられていなくてもよく、ターミナルカバー(50)と別部材であってもよい。ターミナルカバー(50)がターミナルガード(30)に取り付けられた状態で、カバーパッキン(52)は、ターミナルパッキン(40)に密着していればよい。
ターミナルパッキン(40)は、カバーパッキン(52)よりも高弾性の素材または同等の弾性素材であってもよい。
圧縮機(10)は、ロータリー式、スイング式、またはスクリュー式の圧縮機であってもよい。
ターミナルガード(30)の周壁は、矩形状以外の形状であってもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、圧縮機について有用である。
C ターミナル室
C1 底面
C2 内側面
11 ケーシング
17 圧縮機構
19 電動機
20 ターミナル
21 ターミナルロッド
25 突出部
30 ターミナルガード
31 底壁
32 周壁
40 第1弾性部材
41 側板
42 底板
43 嵌合部
50 ターミナルカバー
51 第1面
52 第2弾性部材

Claims (4)

  1. 電動機(19)と、
    該電動機(19)に駆動される圧縮機構(17)と、
    前記電動機(19)と前記圧縮機構(17)とを収容するケーシング(11)と、
    前記ケーシング(11)の壁面に固定され、前記電動機(19)への給電用の配線が接続されるターミナルロッド(21)を有するターミナル(20)と、
    前記ケーシング(11)の外壁面に固定され、第1孔 (31a)が形成される底壁(31)と、該底壁(31)の外縁に接続される周壁(32)とを有するターミナルガード(30)と、
    前記ターミナルガード(30)の内側に形成されるターミナル室(C)において、前記周壁(32)に沿って位置する側板(41)と、前記ターミナル室(C)の底部に配置される底板(42)とが一体形成される第1弾性部材(40)とを備え、
    前記ターミナル(20)は、前記第1孔を挿通し、前記ターミナル室(C)内に突出する突出部(25)を有し、
    前記第1弾性部材(40)の底板(42)は、前記ターミナル(20)の突出部(25)としまりばめの関係で嵌合する嵌合部(43)を有する圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記底板(42)と前記ターミナル室(C)の底面(C1)との間、及び前記ターミナル室(C)の内側面(C2)と前記側板(41)との間に隙間が形成される圧縮機。
  3. 請求項1または2において、
    前記ターミナルガード(30)に取り付けられるターミナルカバー(50)をさらに備え、
    前記ターミナルカバー(50)は、該ターミナルカバー(50)の第1面(51)を覆うシート状の第2弾性部材(52)を有し、
    前記第1面(51)が前記ターミナル(20)に向くように、前記ターミナルカバー(50)が前記ターミナルガード(30)に取り付けられた状態で、前記第1弾性部材(40)の前記側板(41)の縁が前記第2弾性部材(52)に押し付けられる圧縮機。
  4. 請求項3において、
    前記第1弾性部材(40)は、前記第2弾性部材(52)よりも低弾性の素材で構成される圧縮機。
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