JP2021115964A - 車両用フレーム、及び、車両 - Google Patents

車両用フレーム、及び、車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2021115964A
JP2021115964A JP2020010657A JP2020010657A JP2021115964A JP 2021115964 A JP2021115964 A JP 2021115964A JP 2020010657 A JP2020010657 A JP 2020010657A JP 2020010657 A JP2020010657 A JP 2020010657A JP 2021115964 A JP2021115964 A JP 2021115964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
vehicle
shaped member
surface portion
vehicle frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020010657A
Other languages
English (en)
Inventor
茂 小此木
Shigeru Okonogi
茂 小此木
マハガネッシュ ラジャクティ
Rajakutty Mahaganesh
マハガネッシュ ラジャクティ
ビグネシュア グナセカラン
Gunasekaran Vigneshwar
ビグネシュア グナセカラン
ケサバン ガナパティ
Ganapathy Kesavan
ケサバン ガナパティ
グル プラサッド レディ
Prasad Reddy Guru
グル プラサッド レディ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
Daimler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler AG filed Critical Daimler AG
Priority to JP2020010657A priority Critical patent/JP2021115964A/ja
Priority to PCT/JP2020/046985 priority patent/WO2021153064A1/ja
Publication of JP2021115964A publication Critical patent/JP2021115964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/02Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted comprising longitudinally or transversely arranged frame members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両用フレームにおいて製造コストの低減及び軽量化を実現する。【解決手段】車両用フレーム10は、第1方向D1に延在すると共に第1方向D1と直交する第2方向に互いに離間して配置された一対のサイドレール1と、第2方向に延在して一対のサイドレール1を連結する複数のクロスメンバ2とを備える。サイドレール1は、第1方向D1に互いに離間して設けられた複数の板状部材4と、断面L字形状のアングル部材6とを含む。板状部材4は、サイドレール1のウェブを構成する。アングル部材6は、板状部材4に連結されて板状部材4と共にサイドレール1のウェブを構成する縦面部6aと、縦面部6aから第2方向に延びてサイドレール1のフランジを構成する横面部6bとを有する。【選択図】図3

Description

本件は、トラックなどの車両に用いられる車両用フレームと、この車両用フレームを備えた車両に関する。
一般に、トラックをはじめとする商用車などの車両では、車長方向に延在する一対のサイドレールと、車幅方向に延在してサイドレール同士を連結する複数のクロスメンバとを備えた、いわゆるラダーフレーム(車両用フレーム)が適用される(例えば特許文献1参照)。
特開2000−326864号公報
ところで、ラダーフレームは、適用される車両の種類(例えば車格や仕様)に応じて形状やサイズが異なる。このため、ラダーフレームの製造においては、車両の種類ごとにラダーフレーム用の金型を用意することとなり、製造コストの低減を図ることが難しい。
また、近年の車両電動化(電気自動車やハイブリッド車の開発)においては、航続距離を確保する観点から、バッテリパックが大容量化及び高重量化している。このように高重量化したバッテリパックを搭載するトラック等の商用車では、積載可能重量の確保が困難になる。よって、車両用フレームの更なる軽量化が求められている。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、車両用フレームにおいて製造コストの低減及び軽量化を実現することを目的の一つとする。
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る車両用フレームは、ウェブと前記ウェブの両縁から突設されたフランジとからなり、第1方向に延在すると共に前記第1方向と直交する第2方向に互いに離間して配置された一対のサイドレール、及び、前記第2方向に延在して前記一対のサイドレールを連結する複数のクロスメンバを備えるものであって、前記サイドレールは、前記第1方向に互いに離間して設けられ、前記ウェブを構成する複数の板状部材と、前記板状部材に連結されて前記板状部材と共に前記ウェブを構成する縦面部、及び前記縦面部から前記第2方向に延びて前記フランジを構成する横面部を有する断面L字形状のアングル部材と、を含むことを特徴としている。
このように、いずれもシンプルな形状である板状部材とアングル部材とでサイドレールを構成することで、様々な種類のサイドレールを構成することが容易となる。これにより、様々な種類のサイドレールの製造において、金型のバリアンツ(種類)が低減されるため、製造コストが低減される。また、複数の板状部材が第1方向に離間して設けられるため、板状部材の間に設けられる空間によりサイドレールが軽量化される。
(2)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記板状部材は、前記第1方向の縁部の少なくとも一部が、曲線状、又は前記第1方向及び前記第2方向のいずれにも直交する第3方向に対して傾斜する直線状であってもよい。
このように、板状部材の第1方向における縁部の少なくとも一部を、第3方向に沿う直線状としないことで、サイドレールにおける第3方向の断面の急変が抑制される。これにより、サイドレールにおいて、応力集中が緩和されるため変形が抑制される。
(3)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記クロスメンバは、前記一対のサイドレールにおける前記板状部材同士を連結してもよい。
クロスメンバが板状部材同士を連結することで、板状部材のない領域において一対のサイドレールをクロスメンバで連結する場合と比べて、サイドレールとクロスメンバとの結合力が高まる。この結果、サイドレール及びクロスメンバ間の荷重伝達が円滑化されるため、車両用フレーム全体の変形が抑制される。
(4)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記縦面部は、前記板状部材に対し、前記第2方向において前記クロスメンバと反対側に配置されてもよい。
板状部材に対し、第2方向においてクロスメンバと反対側に縦面部が配置されることで、サイドレールにクロスメンバと反対側から衝撃力が入力された場合に、板状部材が縦面部によって保護される。
(5)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記板状部材と前記縦面部とは、ボルトで締結されてもよい。
板状部材及び縦面部の結合にボルト締結を用いることで、例えば溶接を用いる場合と比べて、板状部材とアングル部材とが強固に結合される。よって、サイドレールの信頼性が向上する。
(6)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記板状部材は、軽量孔を有してもよい。
板状部材に軽量孔を設ければ、サイドレールが更に軽量化される。また、この軽量孔にハーネスを通すことが可能となるため、ハーネスの配索性が向上する。
(7)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記軽量孔は、前記第2方向視で前記縦面部と重複してもよい。
板状部材において、第2方向視で縦面部と重なる領域まで軽量孔を広げることで、軽量孔による軽量効果が高められる。
(8)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記板状部材は、ボルト締結用の複数のボルト孔を有してもよい。
このようなボルト孔により、板状部材に他部材(例えばアングル部材)をボルトで締結することが容易となる。また、板状部材の様々な位置に複数のボルト孔が設けられることで、板状部材に対する他部材の結合位置の調整が容易となる。
(9)本適用例に係る車両用フレームにおいて、前記縦面部は、ボルト締結用の複数のボルト孔を有してもよい。
このようなボルト孔により、縦面部に他部材(例えば板状部材)をボルトで締結することが容易となる。また、縦面部の様々な位置に複数のボルト孔が設けられることで、縦面部に対する他部材の結合位置の調整が容易となる。
(10)本適用例に係る車両は、上記の車両用フレームを備えることを特徴としている。
このような車両では、上記の車両用フレームが設けられることにより、製造コストの低減と軽量化とが可能となる。
本件によれば、車両用フレームにおいて製造コストの低減及び軽量化を実現できる。
一実施形態としての車両用フレームを備える車両の全体構成を概略的に示す上面図である。 (a)は図1の車両用フレームにおける拡幅部の横断面部(図1のA−A矢視断面図)であり、(b)は図1の車両用フレームにおける前部及び後部の横断面部(図1のB−B矢視断面図)である。 図1の車両用フレームを車幅方向外側から視た図(側面図)である。 図3の車両用フレームのサイドレールをC−C線に沿う平面で切断した場合の分解斜視図である。
図面を参照して、実施形態としての車両用フレーム及び車両について説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
本実施形態に係る車両用フレーム10(以下、単に「フレーム10」という)は、図1に示す車両20に適用されている。以下、車両20の前進方向を前方(FR)とし、この反対方向を後方とし、前後方向を車長方向D1(第1方向)ともいう。また、車両2の前方を向いた状態を基準にして左方(LH)及び右方を定め、左右方向を車幅方向D2(第2方向)ともいう。なお、車長方向D1と車幅方向D2とは互いに直交する。さらに、車長方向D1及び車幅方向D2のいずれにも直交する方向を車高方向D3(第3方向)ともいい、車高方向D3に沿って上方(UP)及び下方を定める。
本実施形態の車両20は、駆動用のバッテリパック30と、バッテリパック30の電力で車両20を走行させる駆動装置50とを備えた電動車両である。ここでは、トラック(電動トラック)である車両20を例示する。なお、図1には、運転席が設けられるキャブ21と、キャブ21の後方に配置される荷箱22とを二点鎖線で示す。
フレーム10は、梯子型のいわゆるラダーフレームであり、バッテリパック30,駆動装置50,キャブ21及び荷箱22といった重量物を支持する。フレーム10は、車長方向D1に延在する一対のサイドレール1と、車幅方向D2に延在する複数のクロスメンバ2とで構成される。一対のサイドレール1は、互いに左右対称に構成され、車幅方向D2に互いに離間して配置される。各クロスメンバ2は、一対のサイドレール1間に配置され、サイドレール1同士を連結する。
バッテリパック30は、比較的大型かつ大容量の二次電池であり、直列に接続された複数のバッテリをハウジングに収容して構成され、車両20の駆動用のエネルギー源として機能する。バッテリパック30は、駆動装置50よりも前方において一対のサイドレール1間に配置され、複数のブラケット3を介してサイドレール1に支持される。
駆動装置50は、バッテリパック30の電力で作動するモータユニット51と、モータユニット51から回転力が伝達されるギアユニット52とを有する。ここでは、一対のサイドレール1の間に配置された駆動装置50を例示する。
ギアユニット52は、周知の減速機構や差動機構を含み、モータユニット51から伝達される回転力を、必要に応じて減速したうえで、リアアクスル23を介して左右の後輪(駆動輪)24に伝達する。車両20は、このように駆動装置50から後輪24に回転力が伝達されることにより走行する。
[1−2.要部構成]
以下、フレーム10について詳述する。
本実施形態のサイドレール1は、バッテリパック30の搭載スペースを確保するために、車長方向D1の中間部において車幅方向D2の外側に膨出した拡幅部11を有する。拡幅部11は、具体的には、サイドレール1の前部12及び後部13の各々よりも車幅方向D2の外側に広がった部位であり、バッテリパック30の車幅方向D2の外側に配置される。
以下、サイドレール1の前部12を「レール前部12」ともいい、サイドレール1の後部13を「レール後部13」ともいう。サイドレール1において、レール前部12は拡幅部11よりも前方の部位であり、レール後部13は拡幅部11よりも後方の部位である。本実施形態のレール前部12及びレール後部13はいずれも、車長方向D1に沿ってまっすぐに延在する。
拡幅部11は、ブラケット3を介してバッテリパック30が連結される部位であるため、バッテリパック30を安定して支持するための強度及び剛性が確保される。図2(a)に示すように、本実施形態の拡幅部11は、横断面(車幅方向D2かつ車高方向D3に沿う断面)がC字形状をなす一つのチャネル部材5で構成される。
一方、レール前部12及びレール後部13は、拡幅部11とは異なる構成を有する。具体的には図2(b)に示すように、レール前部12及びレール後部13の各々は、平板状の複数の板状部材4と、横断面(車幅方向D2かつ車高方向D3に沿う断面)がL字形状をなす(断面L字形状の)二つのアングル部材6とが連結されることで構成されている。板状部材4は、平板状であるため成形が容易である。また、アングル部材6は、例えば曲げ加工により成形できる。
図2(a),(b)に示すように、サイドレール1は、拡幅部11とレール前部12とレール後部13とのいずれにおいても、車長方向D1かつ車高方向D3に沿う板状のウェブ1aと、ウェブ1aの上縁及び下縁の各々(両縁)から突設されたフランジ1bとを有する。
拡幅部11では、チャネル部材5がウェブ1a及びフランジ1bの全てを構成する。これに対し、レール前部12及びレール後部13の各々では、板状部材4と各アングル部材6の一部とが共同してウェブ1aを構成すると共に、各アングル部材6の残部がフランジ1bを構成する。
なお、拡幅部11とレール前部12との接続部分では、チャネル部材5の前端部と、レール前部12を構成するアングル部材6の後端部とが、車幅方向D2に重ねられたうえで互いに結合される。同様に、拡幅部11とレール後部13との接続部分では、チャネル部材5の後端部と、レール後部13を構成するアングル部材6の前端部とが、車幅方向D2に重ねられたうえで互いに結合される。
各アングル部材6は、詳細には、互いに直角をなすように設けられた縦面部6a及び横面部6bを有する。縦面部6aは、車長方向D1かつ車高方向D3に沿って配置される平板状の部位であり、板状部材4に連結されて板状部材4と共にウェブ1aを構成する。一方、横面部6bは、車長方向D1かつ車幅方向D2に沿って配置される平板状の部位であり、縦面部6aから車幅方向D2の内側(クロスメンバ2が位置する側)に延びてフランジ1bを構成する。
本実施形態の縦面部6aは、板状部材4の車幅方向D2の外側(車幅方向D2においてクロスメンバ2と反対側)に配置される。したがって、板状部材4は、車幅方向D2において、クロスメンバ2と縦面部6aとの間に位置する。
板状部材4は、ボルト締結用の複数のボルト孔4hを有する。図4に示すように、本実施形態のボルト孔4hは、車長方向D1と車高方向D3との双方に並んで設けられている。
同様に、アングル部材6の縦面部6aは、ボルト締結用の複数のボルト孔6hを有する。本実施形態のボルト孔6hは、車長方向D1に一列に並んで設けられている。なお、板状部材4のボルト孔4hとアングル部材6の縦面部6aのボルト孔6hとは、互いに対応する(重なる)位置に設けられる。
図2に示すように、二つのアングル部材6は、板状部材4に対して互いに上下対称となるように配置される。そして、板状部材4と各アングル部材6の縦面部6aとは、ボルト孔4h,6hが連通するように位置を調整されたうえで、ボルト孔4h,6hに挿通されるボルト7と、ボルト7に締結されるナット8とで結合(締結)される。これにより、板状部材4と各アングル部材6とが連結される。
このように板状部材4と各アングル部材6とが連結された状態では、各アングル部材6の縦面部6aが、板状部材4の車幅方向D2の外側において、車高方向D3に離間して位置する。また、この状態では、上側のアングル部材6の横面部6bが板状部材4の上方かつ車幅方向D2の内側に位置し、下側のアングル部材6の横面部6bが板状部材4の下方かつ車幅方向D2の内側に位置する。
以下、レール後部13に着目して説明する。ただし、本実施形態ではレール前部12もレール後部13と同様に構成される。
図3に示すように、本実施形態の各レール後部13は、車長方向D1に互いに離間して設けられると共に形状がそれぞれ異なる四つの板状部材4と、車高方向D3に互いに離間して設けられると共に互いに上下対称に構成された二つのアングル部材6とを有する。このように、サイドレール1では、板状部材4同士が離間すると共にアングル部材6同士も離間するため、板状部材4とアングル部材6とで囲まれる空間1sが車長方向D1に並んで設けられる。これらの空間1sは、サイドレール1を軽量化する機能をもつ。
ここで、四つの板状部材4を前方から順に第1板状部材41,第2板状部材42,第3板状部材43,第4板状部材44ともいう。
第1板状部材41は、その後縁部41bが半円形状に切り欠かれた略矩形状であって、レール後部13の前端部に位置し、拡幅部11(チャネル部材5)に結合されている。第2板状部材42は、台形状であって、後輪24と車幅方向D2に並んで位置する。第3板状部材43は、車長方向D1に長い略長円形状であって、車長方向D1に互いに離間して設けられた複数の軽量孔43hを有する。第4板状部材44は、その前縁部44a及び後縁部44bの各々が半円形状に切り欠かれた略矩形状であって、レール後部13の後端部に位置する。
本実施形態の板状部材4はいずれも、その前縁部及び後縁部(車長方向D1の縁部)の少なくとも一部が、曲線状であるか、車高方向D3に対して傾斜する直線状である。言い換えると、板状部材4の車長方向D1の縁部には、車高方向D3に沿ってまっすぐに延びていない部位が含まれる。
具体的には、第1板状部材41の後縁部41bと、第4板状部材44の前縁部44a及び後縁部44bとはいずれも、二つのアングル部材6の間で露出する部分が曲線状である。また、第3板状部材43の前縁部43a及び後縁部43bはいずれも、その全体が曲線状である。さらに、第2板状部材42の前縁部42a及び後縁部42bはいずれも、車高方向D3に対して傾斜する直線状である。
本実施形態では、左右のレール後部13における第1板状部材42同士を一つのクロスメンバ2が連結すると共に、第3板状部材43同士を別のクロスメンバ2が連結している。このように、レール後部13におけるクロスメンバ2の結合箇所は、板状部材4が設けられた領域となるように設定されている。したがって、レール後部13の側面視では(レール後部13を車幅方向D2に視た場合には)、各クロスメンバ2と板状部材4のいずれか一つとが重複する。上記のとおり、本実施形態では、レール後部13に結合された二つのクロスメンバ2と、第1板状部材41及び第3板状部材43とがそれぞれ重複している。
第3板状部材43に設けられた軽量孔43hは、第3板状部材43を軽量化する機能に加えて、車両20に設けられるハーネスを通す機能(ハーネスの配索通路としての機能)も併せもつ。ここでは、円形状の軽量孔43hを例示する。
軽量孔43hは、車幅方向D2に視て(車両20の側面視で)各アングル部材6の縦面部6aと重複する。より具体的には図4に示すように、軽量孔43hの直径dは、車高方向D3に離間して設けられる二つのアングル部材6の縦面部6a間の距離Xよりも大きく設定されている(d>X)。これにより、軽量孔43hの少なくとも一部が、アングル部材6の縦面部6aと車幅方向D2に重なって設けられる。
[2.作用及び効果]
上記のフレーム10及びこのフレーム10を備える車両20によれば、以下の作用及び効果を得られる。
(1)上記のレール前部12及びレール後部13(サイドレール1)は、いずれもシンプルな形状である板状部材4とアングル部材6とで構成されるため、様々な種類(形状やサイズ)への対応が容易である。具体的には、板状部材4及びアングル部材6は、上記のチャネル部材5のような断面C字形状の部材と比べて成形が容易であることから、一つの金型を用いて成形される場合であっても、複数種類のサイドレール1に対応できる。よって、様々な種類のサイドレール1の製造において、サイドレール1用の金型のバリアンツ(種類)を低減できる。これにより、製造コストを低減できる。
また、上記のサイドレール1では、複数の板状部材4が車長方向D1に離間して設けられるため、板状部材4の間に上記の空間1sを形成できる。これにより、空間1sが設けられない場合と比べてサイドレール1を軽量化できる。
(2)板状部材4は、車長方向D1の縁部の少なくとも一部が曲線状又は車高方向D3に対して傾斜する直線状であるため、サイドレール1の横断面(車高方向D3に沿う断面)の急変が抑えられる。これにより、車長方向D1において、サイドレール1の強度及び剛性の急変が抑制されるため、応力集中を緩和できる。したがって、サイドレール1の変形を抑えられる。
(3)クロスメンバ2が一対のサイドレール1における第1板状部材41同士と第3板状部材43同士とをそれぞれ連結するため、クロスメンバ2が板状部材4のない領域(上記の空間1sの領域)で一対のサイドレール1を連結する場合と比べて、サイドレール1とクロスメンバ2との結合力を高められる。これにより、サイドレール1及びクロスメンバ2間の荷重伝達が円滑化されるため、フレーム10全体の変形を抑制できる。
(4)アングル部材6の縦面部6aが、板状部材4に対し、車幅方向D2においてクロスメンバ2と反対側(車幅方向D2の外側)に配置されるため、例えば車両20の側突時、サイドレール1に対してクロスメンバ2と反対側(車幅方向D2の外側)から衝撃力が入力された場合に、アングル部材6の縦面部6aで板状部材4を保護できる。
また、上記のサイドレール1では、板状部材4が上下のアングル部材6の横面部6b間に配置されるため、例えば板状部材4が縦面部6aに対して車幅方向D2の外側に配置される場合と比べて、上方からの雨水や路面からの飛び石などからも板状部材4を保護できる。
(5)板状部材4とアングル部材6の縦面部6aとがボルト7で締結されるため、例えば溶接を用いる場合と比べて、板状部材4とアングル部材6とを強固に結合できる。これにより、サイドレール1の信頼性を高められる。
(6)第3板状部材43が軽量孔43hを有するため、サイドレール1を更に軽量化できる。また、軽量孔43hにハーネスを通すことが可能となるため、ハーネスの配索性を高められる。
(7)上記の軽量孔43hは、車幅方向D2に視てアングル部材6の縦面部6aと重複する。このように、板状部材4において、アングル部材6の縦面部6aと重なる領域まで軽量孔43hを広げる(縦面部6a間の車高方向D3における全域にわたって軽量孔43hを設ける)ことで、軽量孔43hによる軽量効果を高められる。
(8)板状部材4がボルト締結用の複数のボルト孔4hを有するため、板状部材4に他部材(例えばアングル部材6)をボルトで締結することが容易となる。また、板状部材4の様々な位置に複数のボルト孔4hが設けられることで、板状部材4に対する他部材の結合位置の調整が容易となる。例えば、上記のように車長方向D1及び車高方向D3の双方に並んで設けられた複数のボルト孔4hによれば、他部材の結合位置を車長方向D1と車高方向D3との双方において容易に調整できる。
(9)アングル部材6の縦面部6aがボルト締結用の複数のボルト孔6hを有するため、縦面部6aに他部材(例えばアングル部材6)をボルトで締結することが容易となる。また、縦面部6aの様々な位置に複数のボルト孔6hが設けられることで、縦面部6aに対する他部材の結合位置の調整が容易となる。例えば、上記のように車長方向D1に並んで設けられた複数のボルト孔6hによれば、他部材の結合位置を車長方向D1において容易に調整できる。
(10)サイドレール1において、拡幅部11は、レール前部12及びレール後部13と比べて形状が複雑であると共にバッテリパック30を支持するための高い強度及び剛性が求められる。これに対し、上記の板状部材4及びアングル部材6は、サイドレール1のうちのレール前部12及びレール後部13のみに適用されるため、製造コストの低減及び軽量化を実現しつつも、拡幅部11の成形性を維持できると共に、拡幅部11の強度及び剛性を確保することが容易となる。よって、フレーム10は、バッテリパック30を備えた車両20(電動車両)に好適である。
[3.変形例]
上述した板状部材4の形状及びの個数は一例である。板状部材4は、板状であればよく、例えば、車長方向D1の縁部が車高方向D3に沿ってまっすぐに延びていてもよい。また、板状部材4は、少なくとも二つ設けられればよい。
上記の軽量孔43hは省略されてもよい。第3板状部材43は、上記の軽量孔43hが省略された場合には剛性及び強度が向上するため、サイドレール1の変形抑制に寄与する。
アングル部材6の縦面部6aは、板状部材4に対し、車幅方向D2においてクロスメンバ2と同じ側に配置されてもよい。言い換えると、板状部材4は、縦面部6aに対して車幅方向D2の外側に配置されてもよい。
また、板状部材4とアングル部材6との結合手法は特に限定されず、例えば上記のボルト7による締結に代えて、溶接が用いられてもよい。
上記のサイドレール1の構成は一例である。サイドレール1は、車長方向D1における全体が板状部材4及びアングル部材6で構成されてもよいし、レール前部12及びレール後部13のいずれか一方のみが板状部材4及びアングル部材6で構成されてもよい。また、サイドレール1は、上記の拡幅部11が省略され、その全体が車長方向D1に沿ってまっすぐに延在する形状であってもよい。
上記の車両20におけるフレーム10の配置及び向きは一例である。サイドレール1及びクロスメンバ2は、互いに直交する方向に延在すればよく、例えばサイドレール1が車幅方向D2に延在し、クロスメンバ2が車長方向D1に延在してもよい。
フレーム10が適用される車両の種類は特に限定されない。フレーム10は、電気自動車やイブリッド自動車やエンジン自動車などのように、駆動源が異なる様々な種類の車両に適用可能であると共に、トラック以外の商用車に適用されてもよい。
1 サイドレール
1a ウェブ
1b フランジ
1s 空間
2 クロスメンバ
3 ブラケット
4 板状部材
4h ボルト孔
5 チャネル部材
6 アングル部材
6a 縦面部
6b 横面部
6h ボルト孔
7 ボルト
8 ナット
10 フレーム(車両用フレーム)
11 拡幅部
12 レール前部
13 レール後部
20 車両(電動車両)
21 キャブ
22 荷箱
23 リアアクスル
24 後輪
30 バッテリパック
41 第1板状部材(板状部材)
41b 後縁部(縁部)
42 第2板状部材(板状部材)
42a 前縁部(縁部)
42b 後縁部(縁部)
43 第3板状部材(板状部材)
43a 前縁部(縁部)
43b 後縁部(縁部)
43h 軽量孔
44 第4板状部材(板状部材)
44a 前縁部(縁部)
44b 後縁部(縁部)
50 駆動装置
51 モータユニット
52 ギアユニット
d 軽量孔43hの直径
D1 車長方向(第1方向)
D2 車幅方向(第2方向)
D3 車高方向(第3方向)
X 縦面部6a間の距離

Claims (10)

  1. ウェブと前記ウェブの両縁から突設されたフランジとからなり、第1方向に延在すると共に前記第1方向と直交する第2方向に互いに離間して配置された一対のサイドレール、及び、前記第2方向に延在して前記一対のサイドレールを連結する複数のクロスメンバを備える車両用フレームであって、
    前記サイドレールは、
    前記第1方向に互いに離間して設けられ、前記ウェブを構成する複数の板状部材と、
    前記板状部材に連結されて前記板状部材と共に前記ウェブを構成する縦面部、及び前記縦面部から前記第2方向に延びて前記フランジを構成する横面部を有する断面L字形状のアングル部材と、を含む
    ことを特徴とする、車両用フレーム。
  2. 前記板状部材は、前記第1方向の縁部の少なくとも一部が、曲線状、又は前記第1方向及び前記第2方向のいずれにも直交する第3方向に対して傾斜する直線状である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両用フレーム。
  3. 前記クロスメンバは、前記一対のサイドレールにおける前記板状部材同士を連結する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用フレーム。
  4. 前記縦面部は、前記板状部材に対し、前記第2方向において前記クロスメンバと反対側に配置される
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用フレーム。
  5. 前記板状部材と前記縦面部とは、ボルトで締結される
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用フレーム。
  6. 前記板状部材は、軽量孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用フレーム。
  7. 前記軽量孔は、前記第2方向視で前記縦面部と重複する
    ことを特徴とする、請求項6に記載の車両用フレーム。
  8. 前記板状部材は、ボルト締結用の複数のボルト孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用フレーム。
  9. 前記縦面部は、ボルト締結用の複数のボルト孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両用フレーム。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用フレームを備える
    ことを特徴とする、車両。
JP2020010657A 2020-01-27 2020-01-27 車両用フレーム、及び、車両 Pending JP2021115964A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020010657A JP2021115964A (ja) 2020-01-27 2020-01-27 車両用フレーム、及び、車両
PCT/JP2020/046985 WO2021153064A1 (ja) 2020-01-27 2020-12-16 車両用フレーム、及び、車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020010657A JP2021115964A (ja) 2020-01-27 2020-01-27 車両用フレーム、及び、車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021115964A true JP2021115964A (ja) 2021-08-10

Family

ID=77078205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020010657A Pending JP2021115964A (ja) 2020-01-27 2020-01-27 車両用フレーム、及び、車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021115964A (ja)
WO (1) WO2021153064A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220250458A1 (en) * 2019-07-12 2022-08-11 Daimler Ag Electric Truck

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE526761C2 (sv) * 2003-05-19 2005-11-01 Volvo Lastvagnar Ab Konstruktionselement samt fordonsram innefattande sådant konstruktionselement
JP5518658B2 (ja) * 2010-09-21 2014-06-11 古河ユニック株式会社 架装用補強部材の取付方法および架装用補強部材取付構造
CN205554324U (zh) * 2016-04-22 2016-09-07 中国重汽集团济宁商用车有限公司 一种卡车车架用横梁总成

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220250458A1 (en) * 2019-07-12 2022-08-11 Daimler Ag Electric Truck
US11975600B2 (en) * 2019-07-12 2024-05-07 Daimler Truck AG Electric truck

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021153064A1 (ja) 2021-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8764104B2 (en) Structure of front section of vehicle body
JP6292205B2 (ja) 車両床下構造
JP6380328B2 (ja) 車両床下構造
JP5953887B2 (ja) 車両の車体前部構造
EP3778278B1 (en) Vehicle having a support device of a battery pack
JP2017077783A (ja) 車両床下構造
WO2018207687A1 (ja) 車両の後部車体構造
JP6565945B2 (ja) 車両の前部構造
US20110241386A1 (en) Vehicle chassis structure
US20220388385A1 (en) Support Device for Vehicle Battery Pack and Electric Vehicle
WO2019208749A1 (ja) 車両用バッテリハウジング、車両用バッテリパック、及び電動車両
JP2017144946A (ja) 車体構造
CN115122891A (zh) 电动车辆的下部结构
JP2020001527A (ja) 車両用バッテリパック支持装置
WO2021153064A1 (ja) 車両用フレーム、及び、車両
JP5488506B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP6103085B2 (ja) 車両の車体前部構造
CN112477985B (zh) 用于跨车辆载荷路径的车辆结构
JP2022085506A (ja) 車両の下部構造
JP2021123243A (ja) 車両のボディ
WO2022113509A1 (ja) 電動トラック
JP6137354B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP2004074939A (ja) トラクタのフレーム構造
JP2017105470A (ja) 車両の車体前部構造
JP6384561B2 (ja) 車両の車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20211213

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20211214

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20220530