JP2021115911A - 表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】乗り物酔いを抑制すること。【解決手段】車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得部21と、車両の乗員をカメラ11が撮影した映像データを取得する映像データ取得部22と、映像データ取得部22が取得した映像データから乗員を認識する乗員認識部23と、車両情報取得部21が取得した車両情報と、乗員認識部23の認識結果とに基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定部24と、判定部24によって、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像をホログラム表示装置13に表示させる表示制御部26とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラムに関する。
車両内の搭乗者の状態に基づいて乗り物酔いを検出し、搭乗者が乗り物酔い状態であると判定し、対策措置を施すと決定したとき、乗り物酔いの程度を低減するための対策措置を施す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−34576号公報
特許文献1に記載の技術では、乗り物酔いをした後に、対抗措置が施される。乗り物酔いをした後に乗り物酔いの程度を低減することに加えて、乗り物酔いする前に、乗り物酔いをしないようにすることが望まれる。乗り物酔い予防方法の一つとして、酔い止め薬を服用する方法があるが、服用を忘れるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乗り物酔いを抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示制御装置は、車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得部と、車両の乗員を撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記映像データ取得部が取得した映像データから前記乗員を認識する乗員認識部と、前記車両情報取得部が取得した前記車両情報と、前記乗員認識部の認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
本発明に係る表示システムは、上記の表示制御装置と、車両の乗員を撮影する撮影部と、前記水平画像を表示する表示部との少なくともどちらかを備える。
本発明に係る表示制御方法は、車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、車両の乗員を撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得ステップと、前記映像データ取得ステップによって取得された映像データから前記乗員を認識する乗員認識ステップと、前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報と、前記乗員認識ステップにおける認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像を表示部に表示させる表示制御ステップと、を含む。
本発明に係るプログラムは、車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、車両の乗員を撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得ステップと、前記映像データ取得ステップによって取得された映像データから前記乗員を認識する乗員認識ステップと、前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報と、前記乗員認識ステップにおける認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによって、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像を表示部に表示させる表示制御ステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、乗り物酔いを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る表示制御装置を有する表示システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第一実施形態に係る表示制御装置によって再生される水平画像の一例を示す図である。 図3は、第一実施形態に係る表示制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図4は、第二実施形態に係る表示制御装置を有する表示システムの構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る表示制御装置20、表示システム1、表示制御方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
<表示システム1>
図1は、第一実施形態に係る表示制御装置20を有する表示システム1の構成例を示すブロック図である。表示システム1は、車両の乗員に乗り物酔いの前兆が表れた場合、または、乗員が乗り物酔いしている場合、車両の傾きに影響されない、水平を示す水平画像100を表示する。本実施形態では、ホログラム表示技術を使用して、水平画像100を立体画像として表示させる。表示システム1は、カメラ11と、認識辞書記憶部12と、ホログラム表示装置13と、表示制御装置20とを有する。
カメラ11は、車両の乗員を含む車室内を撮影するカメラである。カメラ11は、例えば、乗用車では車両の前方に配置され、車室内を撮影する。カメラ11は、例えば、180°程度の撮影範囲を撮影する。カメラ11は、撮影した映像データを表示制御装置20の映像データ取得部22へ出力する。
認識辞書記憶部12は、例えば、乗員の各方向視のパターンを照合可能な認識辞書を記憶している。認識辞書記憶部12は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク、ネットワークを介した外部記憶装置などの記憶装置である。
ホログラム表示装置13は、公知のホログラム表示技術を用い、水平画像100を立体画像として表示する。ホログラム表示装置13は、光源部と液晶部とを有する。ホログラム表示装置13は、参照光を光源部から液晶部に出射する。液晶部は、入射された参照光を、ホログラムの再生波面情報に基づき変調する。液晶部は、変調した参照光を出力光として外部に出射する。ホログラム表示装置13は、液晶部から外部に出射された出力光によって、液晶部の表面から離れた位置に、水平画像100の立体画像を表示させる。本実施形態では、ホログラム表示装置13は、車両の乗員の顔部の周囲に水平画像100の立体画像を表示させる。
表示制御装置20は、車両の乗員に乗り物酔いの前兆が表れた場合、または、乗員が乗り物酔いしている場合、水平を示す水平画像100を表示させる。表示制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)または映像処理用プロセッサなどで構成された演算処理装置(制御部)である。表示制御装置20は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。表示制御装置20は、バス20Xに接続された、車両情報取得部21と、映像データ取得部22と、乗員認識部23と、判定部24と、表示データ生成部25と、表示制御部26と、内部メモリである記憶部とが含まれる。表示制御装置20は、一または複数の装置で構成されていてもよい。
車両情報取得部21は、車両の走行状態を示す車両情報を取得する。より詳しくは、車両情報取得部21は、車両の車速情報を含む車両情報を、CAN(Controller Area Network)または車両の状態をセンシングする各種センサなどから取得する。車両情報取得部21は、車両情報として、車両の加速度を示す加速度情報、車両の車速を示す車速情報、車両の発進を示す発進情報、車両の停止を示す停止情報、車両の操舵角を示す操舵角情報、車両の傾きを示す傾き情報、および、車両の位置情報の少なくともいずれかを取得する。車両情報取得部21は、取得した車両情報を判定部24に出力する。
映像データ取得部22は、車両の乗員を含む車室内を撮影した映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部22は、カメラ11が出力した映像データを取得する。映像データ取得部22は、取得した映像データを乗員認識部23に出力する。
乗員認識部23は、映像データ取得部22が取得した映像データから乗員を認識する。より詳しくは、乗員認識部23は、映像データに画像処理を行い、乗員の輪郭を検出して乗員の形態を認識する。乗員認識部23は、認識した乗員の形態から、乗員の顔の向き、視線の方向、および、姿勢の少なくともいずれかを認識する。乗員認識部23は、認識した乗員の顔部を認識して、生あくび、生唾、めまい、顔色、表情、頭痛、冷や汗、吐き気、胃の不快感を認識してもよい。乗員認識部23における認識方法は公知の方法を使用すればよく、限定されない。乗員認識部23は、認識結果を判定部24へ出力する。
乗員認識部23は、乗り物酔いの前兆が表れた状態である、乗員の第1の状態を認識する。より詳しくは、乗員認識部23は、乗員の顔の向きが、所定期間以上、車両の周辺以外を向いていること、車内のモニタを向いていること、乗員の手元の書籍を向いていること、または、顔が下を向いていること、を認識する。乗員の顔の向きがこれらの向きである場合、乗員は乗り物酔いをしやすい。これらの乗員の顔の向きが認識された場合、乗員が乗り物酔いの前兆の状態である可能性が高い。
乗員の第1の状態として、乗員の視線の方向を認識してもよい。乗員認識部23は、乗員の視線の方向が、所定期間以上、車両の周辺以外の方向であること、車内のモニタの方向であること、乗員の手元の書籍の方向であること、または、下向きであること、を認識する。乗員の視線の方向がこれらの方向である場合、乗員は乗り物酔いをしやすい。これらの乗員の視線の方向が認識された場合、乗員が乗り物酔いの前兆の状態である可能性が高い。
乗員の第1の状態として、乗員の姿勢を認識してもよい。乗員認識部23は、乗員の姿勢が、あらかじめパターンとして記憶された、乗り物酔いの前兆が表れた姿勢に該当するか否かを認識する。乗り物酔いの前兆が表れた姿勢とは、例えば、乗員が上体を前後左右に閾値角度以上傾けた姿勢である。閾値角度は、通常走行時の乗員の姿勢とは異なる角度である。閾値角度は、過去に乗員が乗り物酔いの前兆が表れたときの乗員の姿勢から算出可能である。このような乗員の姿勢が認識された場合、乗員が乗り物酔いの前兆の状態である可能性が高い。
乗員の第1の状態として、乗り物酔いの前兆の状態の表情を認識してもよい。乗員認識部23は、乗員の表情が、あらかじめパターンとして記憶された、乗り物酔いの前兆の状態の表情に該当するか否かを認識する。乗り物酔いの前兆の状態の表情とは、例えば、乗員が生あくびしている表情、生唾を飲み込む表情、または、めまいがしている表情である。例えば、乗員が眼を閉じたり細めたりして眠そうな表情をしておらず、あくびをしている表情が認識された場合、生あくびをしていると認識する。例えば、乗員が飲食していない状態で、乗員が唾を飲み込む表情をしていることが認識された場合、生唾を飲み込んでいると認識する。乗員が生あくびをしている、生唾を飲み込んでいる、または、めまいがしている場合、乗員は乗り物酔いの前兆の状態である可能性が高い。乗り物酔いの前兆の状態の表情とは、過去の乗員の乗り物酔いの前兆の状態の表情と比較してもよい。
乗員認識部23は、乗り物酔い状態である、乗員の第2の状態を認識する。より詳しくは、乗員認識部23は、乗員の顔色が通常の顔色よりも赤色、または、青色であること、を認識する。乗員の顔色が通常の顔色よりも赤色、または、青色である場合、乗員は乗り物酔い状態である可能性が高い。過去に乗員が乗り物酔いをしたときの乗員の顔色と比較してもよい。
乗員の第2の状態として、乗り物酔い状態の表情を認識してもよい。乗員認識部23は、乗員の表情が、あらかじめパターンとして記憶された、乗り物酔い状態の表情に該当するか否かを認識する。乗り物酔い状態の表情とは、例えば、乗員が頭痛を感じている表情、冷や汗をかいている表情、吐き気をもよおしている表情、または、胃の不快感を感じている表情である。例えば、乗員が頭をさすったり、押さえたりして、痛そうな表情が認識された場合、頭痛を感じていると認識する。例えば、車室内の温度が発汗するような温度ではない状態で、乗員の顔部に汗が認識された場合、冷や汗をかいていると認識する。例えば、乗員の口を押える動作が認識された場合、吐き気を催していると認識する。例えば、乗員の腹部を押える動作が認識された場合、胃の不快感を感じていると認識する。乗員が頭痛を感じている、冷や汗をかいている、吐き気をもよおしている、または、胃の不快感を感じている場合、乗員は乗り物酔い状態である可能性が高い。乗り物酔い状態の表情とは、過去の乗員の乗り物酔い状態の表情と比較してもよい。
判定部24は、車両情報取得部21が取得した車両情報と、乗員認識部23の認識結果とに基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であるか否かを判定する。より詳しくは、判定部24は、車両の加減速の状態、車両の車速の状態、車両の発進と停止との状態、車両の操舵の状態、車両の傾斜の状態、および、車両の位置の少なくともいずれかと、乗員による車両の周辺の視認状態とに基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であるか否かを判定する。判定部24は、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態であり、かつ、認識結果が乗員が乗り物酔いの前兆の状態である可能性が高いことを示す場合、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定する。判定部24は、乗員ごとに判定を行う。
例えば、加速度情報または車速情報が、車両が不規則な加速、減速を繰り返していることを示す場合、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態である。不規則な加速、減速とは、通常走行時とは異なる加速、減速である。例えば、数十秒程度の短時間に加速、減速が繰り返されることである。
例えば、加速度情報、車速情報、発進情報、または、停止情報が、車両が不規則な発進と停車とを繰り返していることを示す場合、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態である。不規則な発進と停止とは、通常走行時とは異なる発進と停止とである。例えば、数十秒程度の短時間に発進と停止とが繰り返されることである。
例えば、加速度情報または操舵角情報または位置情報が、車両が右左折を繰り返していることを示す場合、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態である。右左折を繰り返しているとは、例えば、数十秒程度の短時間に右左折が繰り返されることである。
例えば、加速度情報または操舵角情報または位置情報が、車両が操舵角の変更を繰り返していることを示す場合、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態である。操舵角の変更を繰り返しているとは、例えば、数十秒程度の短時間に操舵角の変更が繰り返されることである。
過去に乗員が乗り物酔いの前兆が表れたとき、および、乗員が乗り物酔いをしたときの走行状態と比較して、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態としてもよい。
また、判定部24は、車両情報取得部21が取得した車両情報と、乗員認識部23の認識結果とに基づいて、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する。より詳しくは、判定部24は、車両の加減速の状態、車両の車速の状態、車両の発進と停止との状態、車両の操舵の状態、車両の傾斜の状態、および、車両の位置の少なくともいずれかと、乗員認識部23の認識結果とに基づいて、乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する。判定部24は、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態であり、かつ、認識結果が乗員が乗り物酔いの状態である可能性が高いことを示す場合、乗り物酔いの状態であると判定する。
表示データ生成部25は、水平を示す水平画像100の表示データを生成する。本実施形態では、表示データ生成部25は、水平画像100をホログラムとして再生するためのデータを生成する。
図2を用いて、水平画像100について説明する。図2は、第一実施形態に係る表示制御装置20によって再生される水平画像100の一例を示す図である。水平画像100は、水平方向を示す画像である。水平画像100は、水平面と平行な平面内に表示される、例えば、線状、帯状、リング状などの画像である。水平画像100は、車両の傾きに影響されずに、水平方向を示す。より詳しくは、図示しない加速度センサとジャイロセンサとによって車両の水平方向に対する傾きを検出して、検出した傾きを補正して、水平面と平行な平面内に表示される。水平画像100は、乗り物酔いの前兆の状態であると判定された乗員、または、乗り物酔いの状態であると判定された乗員の顔部の周囲に表示される。
水平画像100は、例えば、ディスプレイに画像として表示されてもよいし、ホログラムとして立体画像として表示されてもよい。水平画像100は、レーザ光源または液晶を使用したプロジェクタによって投影されてもよい。水平画像100は、LEDなどによって表示されてもよい。
水平画像100は、例えば、乗員が視認しやすい位置に表示されてもよい。水平画像100は、例えば、乗員の顔部の周囲に表示されてもよい。水平画像100は、例えば、車両の窓、ピラー、座席に表示されてもよい。水平画像100は、例えば、乗員が読書している場合、書籍に表示させてもよい。
表示データ生成部25は、乗員の状態に応じて、水平画像100の表示位置、色、大きさ、形状、動き、明るさの少なくともいずれかを変えて表示させる画像データを生成してもよい。乗員の状態とは、乗員の顔の向き、視線の方向、または、乗員が車両の周辺以外に集中しているか否かなどのことである。水平画像100は、例えば、乗員の顔の向き、視線の方向に合わせて、表示位置を変えてもよい。例えば、乗員がモニタまたは書籍を向いている場合などのように、乗員が車両の周辺以外に集中していることを、乗員認識部23の認識結果が示す場合、水平画像100に意識がいかず、水平画像100が認識されないおそれがある。そこで、このような場合、色、大きさ、形状、動き、明るさの少なくともいずれかを強調して、乗員の周辺視野において認識されやすい表示態様の水平画像100を生成してもよい。または、定期的に、水平画像100の表示位置、色、大きさ、形状、動き、明るさの少なくともいずれかを変化させて、周辺視野において認識されやすい表示態様の水平画像100を生成してもよい。さらに、水平画像100の表示位置、色、大きさ、形状、動き、明るさの少なくともいずれかを変化させて、乗員の視線を車両の周囲に誘導してもよい。
乗員の顔の向き、視線の方向に重畳させて、透過性を有する表示態様の水平画像100を生成してもよい。
表示データ生成部25は、判定部24によって、乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合は、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定された場合に比べて、乗員が水平画像100を視認しやすい表示態様の画像データを生成してもよい。例えば、表示データ生成部25は、表示位置を乗員の顔部により近づけた水平画像100を生成してもよい。例えば、表示データ生成部25は、色を濃くした水平画像100を生成してもよい。例えば、表示データ生成部25は、大きさを大きくした水平画像100を生成してもよい。例えば、表示データ生成部25は、より視認性の高い形状の水平画像100を生成してもよい。例えば、表示データ生成部25は、動きを大きくした水平画像100を生成してもよい。例えば、表示データ生成部25は、明るさをより明るくした水平画像100を生成してもよい。
表示制御部26は、判定部24によって、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定された場合、または、乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合、乗員の周辺視野に水平画像100を表示させる。本実施形態では、表示データ生成部25は、水平を示す水平画像100を表示部としてのホログラム表示装置13に表示させる。本実施形態では、表示制御部26は、ホログラム表示装置13の光源部および液晶部を制御して、水平画像100の立体画像を、車両の乗員の顔部の周囲に表示させる。表示制御部26は、判定部24によって、乗り物酔いの前兆の状態であると判定された乗員、または、乗り物酔いの状態であると判定された乗員に対して、水平画像100の立体画像を表示させる。
表示制御部26は、乗員の状態に応じて、水平画像100の表示位置、色、大きさ、形状、動き、明るさの少なくともいずれかを変えて表示させてもよい。
表示制御部26は、判定部24によって、乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合は、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定された場合に比べて、乗員が水平画像100を視認しやすい表示態様で表示させてもよい。
<表示制御装置における情報処理>
次に、図3を用いて、表示制御装置20における処理の流れについて説明する。図3は、第一実施形態に係る表示制御装置20における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
表示システム1が起動されると、車両が動作している間、カメラ11が車両の乗員を含む車室内を撮影する。表示制御装置20は、映像データ取得部22によって映像データを取得して、乗員認識部23によって乗員を認識する。表示制御装置20は、車両情報取得部21によって車両情報を取得する。
表示制御装置20は、判定部24によって、車両情報取得部21が取得した車両情報と、乗員認識部23の認識結果とに基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する(ステップS11)。判定部24によって、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定した場合(ステップS11でYes)、ステップS12へ進む。判定部24によって、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定しない場合(ステップS11でNo)、ステップS14へ進む。
乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定した場合(ステップS11でYes)、表示制御装置20は、表示データ生成部25によって、水平画像100の表示データを生成する(ステップS12)。表示制御装置20は、ステップS13へ進む。
表示制御装置20は、表示制御部26によって、生成された水平画像100を立体画像として、表示部であるホログラム表示装置13に表示させる(ステップS13)。表示制御装置20は、ステップS14へ進む。
表示制御装置20は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS14)。表示制御装置20は、乗員による終了操作を示す情報が出力された場合や、車両の動作が終了するなど、任意の条件で、処理を終了すると判定して(ステップS14でYes)、処理を終了する。または、表示制御装置20は、判定部24の判定結果に基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態が解消されたことを示す場合、処理を終了すると判定してもよい。表示制御装置20は、乗員による終了操作を示す情報が出力されていないと、処理を終了しないと判定して(ステップS14でNo)、ステップS11の処理を再度実行する。
<効果>
上述したように、本実施形態では、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定した場合、水平を示す水平画像100を表示することができる。水平画像100を認識した乗員は、車両の水平に対する傾きを、直感的に認識できる。本実施形態によれば、水平画像100を乗員が視認することによって、車両の傾きによって乗員の三半規管が知覚する情報と、乗員の視覚から得られる情報とにズレを生じていた場合、ズレを低減することができる。このようにして、本実施形態によれば、乗り物酔いが始まる前の段階で予防することができる。
本実施形態では、乗員が乗車前などに酔い止め薬を服用することなく、乗り物酔いを予防することができる。本実施形態では、乗員が乗り物酔い止めの対策用の装着物を身体に装着することなく、乗り物酔いを予防することができる。
本実施形態では、乗員が乗り物酔いの状態であると判定した場合、水平を示す水平画像100を表示することができる。本実施形態によれば、乗り物酔いの症状を発症してからでも、乗り物酔いを軽減することができる。
本実施形態では、周辺視野に水平線を示す水平画像100を表示するだけであるので、乗員の視野を妨げることなく、乗り物酔いを予防することができる。
本実施形態では、水平画像100をホログラムで再生するので、乗員の周辺視野で捉えられる程度の離れた位置に表示することができる。本実施形態では、無意識に、乗員の周辺視野に入るように水平画像100を表示させることができる。本実施形態によれば、より確実に乗り物酔いを予防したり、または、発症した乗り物酔いを軽減したりすることができる。
本実施形態によれば、周辺視野において認識されやすい表示態様の水平画像100を表示させることができる。
[第二実施形態]
図4を参照しながら、本実施形態に係る表示システム1Aについて説明する。図4は、第二実施形態に係る表示制御装置20Aを有する表示システム1Aの構成例を示すブロック図である。表示システム1Aは、基本的な構成は第一実施形態の表示システム1と同様である。表示システム1Aは、センサ14Aと、表示制御装置20Aが生体情報取得部27Aを有する点と、判定部24Aにおける処理とが第一実施形態と異なる。
センサ14Aは、乗員の生体情報を計測可能なセンサである。センサ14Aは、例えば、乗員の心拍数、または、呼吸数を計測可能である。センサ14Aは、計測した乗員の生体情報を生体情報取得部27Aに出力する。
生体情報取得部27Aは、センサ14Aが計測した乗員の生体情報を取得する。生体情報取得部27Aは、取得した乗員の生体情報を判定部24Aに出力する。
判定部24Aは、車両情報取得部21が取得した車両情報と、乗員認識部23の認識結果と、生体情報取得部27Aが取得した乗員の生体情報とに基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であるか否かを判定する。より詳しくは、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態であり、かつ、乗員認識部23の認識結果および乗員の生体情報が乗員が乗り物酔いの前兆の状態であることを示す場合、乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定する。
判定部24Aは、車両情報取得部21が取得した車両情報と、乗員認識部23の認識結果と、生体情報取得部27Aが取得した乗員の生体情報とに基づいて、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する。より詳しくは、乗り物酔いを誘発しやすい車両の走行状態であり、かつ、乗員認識部23の認識結果および乗員の生体情報が乗員が乗り物酔いの状態であることを示す場合、乗員が乗り物酔いの状態であると判定する。
乗員の心拍数が心拍第一閾値以上である場合、乗員の呼吸数が呼吸数第一閾値以上である場合、乗員が乗り物酔いの前兆の状態である可能性が高い。心拍第一閾値は、過去に乗員が乗り物酔いの前兆が表れたときの乗員の心拍から算出可能である。呼吸数第一閾値は、過去に乗員が乗り物酔いの前兆が表れたときの乗員の呼吸数から算出可能である。
乗員の心拍数が心拍第二閾値以上である場合、乗員の呼吸数が呼吸数第二閾値以上である場合、乗員が乗り物酔いの状態である可能性が高い。心拍第二閾値は、過去に乗員が乗り物酔いをしたときの乗員の心拍から算出可能である。呼吸数第二閾値は、過去に乗員が乗り物酔いをしたときの乗員の呼吸数から算出可能である。
<効果>
上述したように、本実施形態によれば、さらに乗員の生体情報に基づいて、乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるかを高精度に判定することができる。
図示した表示システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担または使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
表示システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
<変形例>
上記では、水平画像100をホログラム表示装置13によってホログラムとして表示させたが、これに限定されない。表示システム1は、ディスプレイなどの表示装置に、水平画像100を画像として表示させてもよい。表示システム1は、レーザ光源または液晶を使用したプロジェクタによって水平画像100を投影させてもよい。または、LEDなどによって水平画像100を示してもよい。
表示制御部26が水平画像100を表示させる際に、図示しない出力制御部によって、図示しないスピーカから通知音を出力させてもよい。これにより、表示された水平画像100が認識されやすくなる。
乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平画像100の表示に加えて、運転者に対して、乗員が乗り物酔いの可能性が高いことと、急な加速、減速を行わないように運転するように通知してもよい。
車両が走行制御機能を有している場合について説明する。乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平画像100の表示に加えて、急な加速、減速を行わないように、車両の走行状態を制御してもよい。
上記では、判定部24の判定結果に基づいて、水平画像100を表示させるものとして説明したが、乗員が水平画像100を表示させる操作をした場合にも、水平画像100を表示させてもよい。または、水平画像100が乗員の周辺視野を遮らないものであれば、常時表示させてもよい。
上記では、カメラ11が1台である場合について説明したが、複数台でもよい。例えば、バスなどでは、車両の内部に複数台のカメラが配置されていてもよい。
1 表示システム
11 カメラ(撮影部)
12 認識辞書記憶部
13 ホログラム表示装置
20 表示制御装置
21 車両情報取得部
22 映像データ取得部
23 乗員認識部
24 判定部
25 表示データ生成部
26 表示制御部
100 水平画像

Claims (9)

  1. 車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得部と、
    車両の乗員を撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記映像データ取得部が取得した映像データから前記乗員を認識する乗員認識部と、
    前記車両情報取得部が取得した前記車両情報と、前記乗員認識部の認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える表示制御装置。
  2. 前記車両情報取得部は、前記車両の加速度を示す加速度情報、前記車両の車速を示す車速情報、前記車両の発進を示す発進情報、前記車両の停止を示す停止情報、前記車両の操舵角を示す操舵角情報、前記車両の傾きを示す傾き情報、および、前記車両の現在位置を示す位置情報の少なくともいずれかを前記車両情報として取得し、
    前記乗員認識部は、前記乗員の顔の向き、視線の向き、生あくびしている表情、生唾を飲み込む表情、めまいがしている表情、および、姿勢の少なくともいずれかを第1の状態として認識し、
    前記判定部は、前記車両の加減速の状態、前記車両の車速の状態、前記車両の発進と停止との状態、前記車両の操舵の状態、前記車両の傾斜の状態、および、前記車両の位置の少なくともいずれかと、前記乗員認識部による第1の状態の認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態であるか否かを判定する、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記乗員認識部は、前記乗員の顔色、乗員が頭痛を感じている表情、冷や汗をかいている表情、吐き気をもよおしている表情、および、胃の不快感を感じている表情の少なくともいずれかを第2の状態として認識し、
    前記判定部は、前記車両の加減速の状態、前記車両の車速の状態、前記車両の発進と停止との状態、前記車両の操舵の状態、前記車両の傾斜の状態、前記車両の位置、および、前記乗員認識部による第2の状態の認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記乗員の生体情報を取得する生体情報取得部、
    を備え、
    前記判定部は、さらに前記生体情報取得部が取得した前記生体情報に基づいて判定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記乗員の状態に応じて、前記水平画像の表示位置、色、大きさ、形状、動き、明るさの少なくともいずれかを変えて表示させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、前記判定部によって、前記乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合は、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態であると判定された場合に比べて、前記乗員が前記水平画像を視認しやすい表示態様で表示させる、
    請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の表示制御装置と、
    車両の乗員を撮影する撮影部と、前記水平画像を表示する表示部との少なくともどちらか、
    を備える表示システム。
  8. 車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
    車両の乗員を撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記映像データ取得ステップによって取得された映像データから前記乗員を認識する乗員認識ステップと、
    前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報と、前記乗員認識ステップにおける認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を含む表示制御方法。
  9. 車両の走行状態を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
    車両の乗員を撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記映像データ取得ステップによって取得された映像データから前記乗員を認識する乗員認識ステップと、
    前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報と、前記乗員認識ステップにおける認識結果とに基づいて、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって、前記乗員が乗り物酔いの前兆の状態、または、乗り物酔いの状態であると判定された場合、水平を示す水平画像を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113733864A (zh) * 2021-08-20 2021-12-03 合众新能源汽车有限公司 控制车内空气流通的方法及装置
WO2024024695A1 (ja) * 2022-07-25 2024-02-01 スタンレー電気株式会社 乗物酔い低減装置、及び乗物酔い低減方法

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