JP2019179370A - 車速制御装置 - Google Patents

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Tetsukazu Takeuchi
哲一 竹内
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一郎 吉田
慎 磯崎
Makoto Isozaki
慎 磯崎
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Abstract

【課題】ユーザの状態を的確に検出し、ユーザの対応にかかわらず、ユーザの状況に対応して車両の安全な車速を確保できるようにした車速制御装置を提供する。【解決手段】DSM制御部4は、車内カメラ3の画像情報によりユーザの開眼度およびわき見度を検出し警告度合いを判定する。車速設定部6は、車両の走行状態に応じて推奨車速を設定し、DSM制御部4により検出された開眼度、わき見度、警告度合いに応じて推奨車速を補正して補正推奨車速を設定する。車両駆動制御部9は、車速設定部6により設定された補正推奨車速を超えないように車両の速度制御を行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、車速制御装置に関する。
車両の運転者であるユーザが、運転中に眠気を感じたりわき見をしている状態は、走行上好ましくない。これに対して、例えば、車両自体の状態、ユーザの状態、車両の周辺状況、道路に関する情報から推奨車速を判断し、ユーザに報知もしくは車両の速度に制限をかけるように促したり、安全運転を促すものがある。
また、ユーザの眠気やわき見などの度合いを検出して、その程度に応じてユーザへの警告の度合いを変えて伝えるようにした技術が知られている。
しかしながら、上記したような従来技術のものでは、車両側から提供された情報や警告についてユーザが無視してしまった場合には安全運転につながらないという問題がある。
特許第4882499号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、運転者であるユーザの状態を的確に検出し、ユーザの対応にかかわらず、ユーザの状況に対応して車両の安全な車速を確保できるようにした車速制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の車速制御装置は、車両の運転者を撮影する車内カメラと、前記車内カメラにより撮影された画像に基づいて前記運転者の開眼度およびわき見度を検出する状態検出部と、前記車両の走行状態に応じて推奨車速を設定し、前記状態検出部により検出された前記運転者の開眼度および前記わき見度に応じて、前記推奨車速を補正して補正推奨車速を設定する車速設定部と、前記車速設定部により設定された前記補正推奨車速を超えないように前記車両の速度制御を行う車両駆動制御部とを備える。
上記構成を採用することにより、状態検出部は、車内カメラにより撮影した運転者の撮影画像に基づいて、開眼度およびわき見度を検出する。車速設定部は、車両の走行状態に応じて推奨車速を設定し、検出された開眼度およびわき見度に応じて推奨車速を補正して補正推奨車速を設定する。これにより、車両駆動制御部は、補正推奨車速を超えないように車両の速度制御をすることができ、運転者の状態に対応して走行させることができる。
第1実施形態を示すブロック構成図 推奨車速の補正処理の流れ図 わき見検出処理の流れ図 推奨車速と補正車速の作用説明図 開眼度の定義を示す図 開眼度の説明図 わき見検出の説明図(その1) わき見検出の説明図(その2) 第2実施形態を示すブロック構成図 DSM制御部のブロック構成図 HMI部のブロック構成図 ユーザ覚醒部のブロック構成図 シーケンス図(その1) シーケンス図(その2) 推奨車速の補正処理の流れ図 表示処理の流れ図 表示例(その1) 表示例(その2) 表示処理の説明図(その1) 表示処理の説明図(その2) 表示処理の説明図(その3) 眠気度の定義を示す図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。なお、本実施形態では、対象とする車両の機能として、周辺の車両に応じて走行を制御する制御機器が搭載されたものを想定している。
全体構成の概略を示す図1において、車両に搭載される車速制御装置1は、運転状態検出部2を備えている。運転状態検出部2は、車内カメラ3、DSM(Driver Status Monitor)制御部4を備える。車内カメラ3は、車両室内の運転者であるユーザを撮影するように運転席の前方に配置されたカメラで、DSM制御部4に撮影した画像を送信する。DSM制御部4は、状態検出部に相当するもので、車内カメラ3により撮影された画像から、ユーザを特定する処理、ユーザの開眼度を検出する処理およびユーザのわき見度を検出する処理を実施する。
車両の駆動を制御する車両運動制御部5は、推奨車速を設定すると共にユーザの状況に応じて車速を制限する車速設定部6を備える。車速設定部6は、車両各部に設けられたセンサや計器から得られる車両情報7およびカメラやレーダなどによる自車両の周囲の車両や状況の周辺情報8が入力される。また、車両運動制御部5は、車両駆動制御部9および車両駆動部10を備えている。
車速設定部6は、運転状態検出部2の構成も兼ねており、車両情報7あるいは周辺情報8に基づいて推奨車速Vrecを設定する。また、車速設定部6は、DSM制御部4からのユーザに関する情報に基づいて推奨車速を補正した補正車速Vraを設定する。また、車速設定部6は、ユーザの状態によって必要となる警告を行うための警告度合い設定の処理を実施する。
車速設定部6は、処理後の設定内容を車両駆動制御部9、HMI(Human Machine Interface)部11、ユーザ覚醒部12および外部通信部13に出力する。車両駆動制御部9は、車両の速度が、車速設定部6により設定された推奨車速Vrecあるいは補正車速Vraを超えないように車両駆動部10を駆動制御する。
また、HMI部11は、車速設定部6により警告度合いが設定された場合に、これをユーザに伝えるように表示部を使って表示する。ユーザ覚醒部12は、ユーザに対して覚醒を促すための刺激となる動作を実施するもので、例えば、オーディオ機能を使ってユーザに音で伝えたり、エアコンやシートなどの設定を変更することで刺激を与えて覚醒させる。外部通信部13は、ユーザの状態によっては外部の情報センタ100に無線通信によって情報を送信する。
次に、上記構成の作用について、図2から図8も参照して説明する。図2は、運転状態検出部2におけるDSM制御部4の処理の流れと、車速設定部6の処理の流れを示している。まず、DSM制御部4は、ステップA1で、車内カメラ3により撮影されるユーザの画像を取得する。次に、DSM制御部4は、ステップA2で、取得した画像情報からユーザの特定をすると共に、後述するようにして開眼度およびわき見度の検出を実施する。
次に、DSM制御部4は、ステップA3で、検出した開眼度およびわき見度の情報を車速設定部6に送信し、ステップA1に戻る。DSM制御部4は、以下、同様にして、上記の処理を所定のタイミングで繰り返し実行する。
一方、車速設定部6は、ステップB1で、予め開眼度、わき見度と警告の関係を設定しており、DSM制御部4から開眼度およびわき見度の情報が送信されると、ステップB2でこれを受信する。次に、車速設定部6は、ステップB3で、受信した開眼度およびわき見度の情報を記憶するとともに、警告度合いが安定しているか否かを確認する。
この場合、開眼度の情報は、ユーザが眠気を催している状態などで、全開(100%)の状態から下がっている時間が増えてきた状態の程度に応じて警告度合いとして判定することができる。また、わき見度の情報は、ユーザが前方を注視する度合いが低下したり、視線が道路から逸れている状態の程度に応じて警告度合いとして判定することができる。そして、得られた警告度合いに応じて、車速を制限したり、ユーザに覚醒を促す動作のレベルを設定することができるものである。
続いて、車速設定部6は、ステップB4で、車両に設けたセンサや計器の情報を車両情報7として取得するとともに、周辺情報8を取得する。車速設定部6は、ステップB5で、取得した車両情報7および周辺情報8に基づいて推奨速度を算出する。これは、例えば、道路の制限速度があっても、車両の走行状態や前後の車両位置等によって制限速度が適正ではない場合も生じるので、これらを考慮して適正な速度を推奨車速Vrecとして設定する。
続いて、車速設定部6は、ステップB6に進むと、ステップB5で設定した推奨車速Vrecを、先にステップB3で設定した警告度合いに対応して補正車速Vraを算出する。次に、車速設定部6は、算出した補正車速VraをステップB7で記憶する。
車速設定部6は、ステップB8に進むと、記憶した補正車速Vraが、前回設定した補正車速Vraから変化しているか否かを判断する。車速設定部6は、補正車速Vraが変化している場合にはステップB9に進んで補正車速Vraを車両駆動制御部9に出力してステップB1に戻る。また、車速設定部6は、ステップB9で、補正車速Vraが変化していないと判断した場合には、そのままステップB1に戻る。
これにより、車両駆動制御部9は、設定された補正車速Vraを超えないように車両駆動部10を駆動制御することで安全な走行状態を確保する。また、ユーザは、車両の速度が補正車速Vraを超えないように制御されることで、自身の覚醒度が低下していることを認識できれば、覚醒度を回復させる対処をすることも可能となる。
また、上記のように開眼度およびわき見度が検出され、警告度が設定されると、HMI部11は、ユーザの眠気が高い状態やわき見をしている状態を知らせるべく、表示部などを用いてユーザに報知する。例えば、カーナビゲーションの表示画面を用いて、メッセージを表示させたりする。同様に、ユーザ覚醒部12は、ユーザを覚醒させるための動作を実行する。さらには、外部通信部13は、蓄積したユーザの情報を外部の情報センタ100に送信する。
次に、図4は上記した推奨車速Vrecに対して警告度合いに応じた補正車速Vraを設定する場合の一例を示すものである。ここでは、例えば警告度合いを、「0」から「4」までの5段階に設定する場合で、推奨車速Vrecが時速60kmと設定された場合で説明する。
なお、警告度合い「0」は、警告がない場合に相当しており、この場合には、推奨車速Vrecをそのまま設定する。そして、警告度合い「1」の場合には補正車速Vraとして時速42kmに設定する。以下、警告度合い「2」では補正車速Vraを時速33km、警告度合い「3」では補正車速Vraを時速27km、警告度合い「4」では補正車速Vraを時速24kmに設定する。なお、これらの補正車速Vraの設定は、警告度合いに応じて異なる設定とすることも可能である。
また、この場合に、警告度合いによって設定した補正車速Vraについて、ユーザ別に異なる設定がされている場合には、ユーザ毎の傾向に対応してさらに補正を加えることで安全性を高めることができる。
例えば、図4に示したものでは、開眼度を眠気度として設定した場合に、「0」から「5」までの6段階で判定されるとすると、通常のユーザ1では、眠気度が「4」以上の場合に、警告度合い「3」で設定した補正車速を時速27kmから警告度合い「4」の設定あるいはさらに0に近い値(例えば時速3km程度)まで下げることができる。
また、ユーザの特定処理によって得られた情報で、短時間で眠気が深くなることが予めわかっているユーザ2の場合には、眠気度が「3」の場合でも、同様の対応で、警告度合い「3」で設定した補正車速を時速27kmから警告度合い「4」の設定あるいはさらに0に近い値(例えば時速3km程度)まで下げることができる。
ただし、このような自動車速制御による制動減速動作は、後方車両がいる場合などには、後方車が追突する危険も想定されるので、周辺情報8を得ることで周辺車両の存在監視ができる車両のみ対応させることができるものである。また、周辺情報8から前後の車両の情報を得ることができない構成である場合には、ユーザに対する警告処理などで、減速を促す処理を付加することができる。
次に、上記の処理中、DSM制御部4による、ステップA2でのユーザの特定と開眼度およびわき見度の検出について説明する。DSM制御部4は、ユーザの特定処理では、例えば予め登録されている複数のユーザがある場合に、該当するユーザを顔認識処理によって画像情報から特定する。
また、DSM制御部4は、ユーザの開眼度について、画像情報中の眼の開度から判定を行う。開眼度は、図5に示すように、そのユーザの運転初期の平均的な眼の開度を開眼度100%として設定し、眼を閉じている状態を開眼度0%として設定する。また、通常状態からさらにユーザが眼を見開いたときの開度を開眼度120%というように設定する。そして、この基準に対して実際の画像から得られる現在の眼の開度によって開眼度が何%であるかを検出する。
また、上記のようにユーザの開眼度を定義することで、図6に示すように、ユーザによって通常時の眼の大きさが「大」の場合や、「小」の場合でも、運転初期における覚醒状態と思われる状態を基準として、開眼度を検出することができる。なお、眠気度は開眼度を含めたユーザの状態から判定されるものである。このため、開眼度は、眠気度と一致してはいないが、車内カメラ3によるユーザの画像情報から簡易的に得られる情報だけで眠気度を示す指標として用いることができる。
次に、DSM制御部4は、わき見度の検出では、図3に示す流れで検出処理を実施する。わき見とは、ユーザが運転操作に必要な道路前方を見ずに、異なる方向を見ている状態であり、わき見の検出では、顔向き角度θ1の測定と視線方向角度θ2の測定を行う。
DSM制御部4は、まずステップC1で、ユーザの顔向き角度θ1を測定する。顔向き角度θ1は次のように定義される。図7に示すように、ユーザHの頭部を上方から見た状態で、顔の前方(白抜き矢印方向)を顔向き方向とする。車両のシートに着席した状態で前方向をZ軸とし、上下方向をX軸、左右方向をY軸としたときに、ユーザHの頭部のY軸を中心とした回転角度、すなわちZ軸方向からの傾き角度がユーザHの顔向き角度θ1となる。顔向き角度としては、θ1の他に、X軸まわりの回転角度やZ軸まわりの回転角度もあるが、わき見の測定では車両の進行方向からのずれ角となるθ1を顔向き角度として測定する。
次に、DSM制御部4は、ステップC2で、測定した顔向き角度θ1がわき見判定角度θth1以上であるか否かを判断する。ここでYESとなる場合には、DSM制御部4は、次のステップC3で、顔向き角度θ1と、わき見判定角度θth1以上となる継続時間T1を記録し、次のステップC4に進む。なお、ステップC2でNOの場合には、DSM制御部4は、ステップC4に移行する。
DSM制御部4は、ステップC4で、視線方向角度θ2の測定を開始する。視線方向角度θ2は、図7に示すように、顔向き角度θ1と同様に、ユーザHの視線のZ軸方向からの傾き角度として定義する。視線方向角度としては、θ2の他に、X軸まわりの回転角度やZ軸まわりの回転角度もあるが、わき見の測定では車両の進行方向からのずれ角となるθ2を視線方向角度として測定する。なお、一般に、ユーザHは、頭部の方向と視線の方向を独立して変えることができるから、わき見の判定処理では、視線方向角度θ2が重要な判定要素となる。
DSM制御部4は、視線方向角度θ2の測定過程において、ステップC5で、ユーザHの両目が見える状態か否かを判定する。これは、両目の画像から視線方向角度θ2を測定しているため、ここでNOとなるとDSM制御部4は、視線方向角度θ2を検出できなくなるからである。これは、例えば顔向き角度θ1が大きくなって、正面からユーザの顔を撮影する車内カメラ3の画像から一方の眼が外れてしまうような状態である。
DSM制御部4は、ステップC5で、両目が撮影画像中に映っている場合にはYESと判断してステップC6に移行する。また、DSM制御部4は、ステップC5でNOと判断した場合には、車内カメラ3による画像に両目が共に映っている状態から外れているとして、わき見状態であることを判定し、ステップC8の処理に移行する。
DSM制御部4は、ステップC6では、視線方向角度θ2とその継続時間T2を記録する。次に、DSM制御部4は、ステップC7で、視線方向角度θ2がわき見状態を判定する視線方向許容角度θth2以上であるか否かを判断する。
視線方向許容角度θth2の設定では、例えば車両の進行方向から±30度つまり角度範囲にして60度程度となるように設定することができる。また、視線方向許容角度θth2は、ユーザHの開眼度あるいは覚醒度などに応じて変更設定することができる。この場合、眠気が大きくなると、わき見をしなくなるユーザに対して、わき見判定角度を小さくしたり、逆に、眠気が大きくなると、わき見動作が増えるユーザに対しては、覚醒時のわき見判定角度を変更しないようにする。
DSM制御部4は、ステップC7でNOの場合には、わき見をしていない状態であるとしてステップC1に戻り、上記の処理を繰り返し実行する。また、DSM制御部4は、ステップC7でYESの場合には、ステップC8に移行し、わき見状態であることを判定すると共に、ステップC3、C6で記録した継続時間T1およびT2を併せて記録して処理を終了する。
なお、ステップC8で、わき見状態の結果を累積しておくと、ユーザHのわき見状態のレベルを車両側で把握することができる。また、このデータを車外の情報センタに送付して管理すれば、ユーザHの車両の運転におけるわき見の傾向を把握することができる。
また、上記のようにわき見状態を判定した場合でも、例えば、車両の運転中にユーザHが交差点を曲がる際や、ユーザHが運転開始する前に確認作業などで視線をそらした場合はわき見とならないので、車速を判定の要素として加えることで正確な判定をすることができる。
さらに、図8に示すように、わき見を判定する場合の視線方向許容角度θth2については、車速に応じて変化させることができる。例えば、車両が低速度で走行している場合には視線方向の移動範囲をVA1のように大きくなるように設定し、高速度で走行している場合には視線方向の移動範囲をVA2のように小さくすることができる。
このような本実施形態によれば、DSM制御部4により、車内カメラ3の画像情報からユーザ開眼度やわき見度を測定して警告度合いを判定し、車速設定部6により、設定した推奨車速Vrecを警告度合いに応じて補正するので、ユーザの状況に対応して車両の安全な車速を確保できる。
また、上記実施形態においては、車内カメラ3の画像情報に基いてユーザの開眼度およびわき見度を検出することでユーザの状態を判定するので、車内カメラ3を設ける簡単な構成を採用することができる。
(第2実施形態)
図9から図22は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。第1実施形態では、ユーザの状態を判定するために、開眼度およびわき見度を検出する構成としていたが、この実施形態では、眠気度や漫然運転度についても検出する構成としている。
図9は車速制御装置30の全体の概略構成を示すもので、運転状態検出部2においてDSM制御部31を備え、車両運動制御部5の構成も兼ねた車速設定部32を備える。DSM制御部31は、車内カメラ3からの画像情報に加えて、車両情報7も入力される。DSM制御部31は、ユーザの特定、ユーザの開眼度、わき見度、眠気度および漫然運転度を検出する構成としている。車速設定部32は、DSM制御部31から情報が入力されると共に、車両情報7および周辺情報8が入力される構成である。
上記構成において、DSM制御部31は、図10に示すように、DSM制御回路31aを主体とした構成である。DSM制御回路31aには、種々の情報が蓄積されるデータベースが接続される。データベースの1つは、車内カメラ3からユーザの撮影画像が取り込まれるカメラデータ部31bである。また、別のデータベースとして、車内通信路から情報が入力される情報部31cが設けられる。情報部31cには、エンジン動作情報部31d、メータ動作情報部31e、車両走行制御データ部31fが設けられる。
DSM制御回路31aは、各データベース31b、31cから情報を入力してユーザ特定、眠気度、わき見度および漫然度を検出する。DSM制御回路31aは、検出した眠気度およびわき見度の情報を、眠気度わき見度情報部31gに出力して記憶させ、検出した漫然度を漫然度情報部31hに出力して記憶させる。
車速設定部32は、眠気度およびわき見度の情報を眠気度わき見度情報部31gから取得し、漫然度を漫然度情報部31hから取得する。車速設定部32は、周辺情報8に基づいて推奨車速を設定し、DSM制御部4からのユーザに関する眠気度、わき見度、漫然度の情報に基づいて推奨車速を補正すると共に、ユーザの状態によって必要となる警告を行うための警告度合い設定の処理を実施する。
図11はHMI部11の構成を示している。HMI部11は、HMI制御部11a、データベース11b、記憶装置11c、表示部11dを備えている。HMI制御部11aは、車速設定部6から受信した警告度のデータおよび推奨車速のデータから、眠気警告アドバイス、速度制御状況の情報を生成する。HMI制御部11aは、生成した眠気警告アドバイスから表示部11dによる表示のアドバイスを生成してデータベース11bに一時保管する。また、HMI制御部11aは、処理したデータを外部に送信するか否かを判定し、送信が必要なデータについてはデータベース11bを介して記憶装置11cに記憶させる。
記憶装置11cは、外部通信部13を通じて外部の情報センタ100から受信した警告文などの情報を記憶したり、情報センタ100に送信するデータを一時的に記憶するものである。表示部11dは、HMI制御部11aにより生成された表示情報あるいは情報センタ100から送信された情報を表示させてユーザに報知するものである。
図12はユーザ覚醒部12の構成を示している。ユーザ覚醒部12は、ユーザを覚醒させるための例えば3つの覚醒機能に対応している。ユーザ覚醒部12は、シート情報部12a、エアコン情報部12b、音声情報部12cを備える。
シート情報部12aは、シート制御部12dに覚醒のための情報を出力して運転席のシート15に対して覚醒動作のための駆動制御を行わせる。エアコン情報部12bは、エアコン制御部12eに覚醒のための情報を出力してエアコン16に対して覚醒動作のための駆動制御を行わせる。音声情報部12cは、オーディオ制御部12fに覚醒のための情報を出力してスピーカ17に対して覚醒動作のための音声出力を行わせる。
次に、上記構成による作用について、全体の流れを示す図13および図14のシーケンス図を参照して説明する。この実施形態においても、概略的には第1実施形態と同じであるが、相互間の情報のやり取りを含めた流れを説明する。ここでは、情報の遣り取りをする主体として、DSM制御部31、車速設定部32、HMI部11および車両駆動制御部9について、それぞれの動作を示している。
DSM制御部31は、処理を開始すると、まずステップP1で車内カメラ3からのユーザの画像からユーザの特定を行い、特性したユーザの情報を車速設定部32に通知する。この後、DSM制御部31は、ステップP2で、車内カメラ3の画像情報および車両情報7から、ユーザ状態を判定する各種データを取得する。続いてDSM制御部31は、ステップP3で、取得した各種データに基いて、開眼度、眠気度、わき見度、漫然度を判定し、得られた判定結果を車速設定部32に通知する。
この後、DSM制御部31は、ステップP4で、ユーザが変更しているか否かを判断し、ユーザの変更が無くYESならステップP2に移行し、ユーザ変更が有りNOならステップP1に移行する。以下、DSM制御部31は、上記の処理を繰り返し実行する。
次に、車速設定部32は、処理を開始すると、DSM制御部31から特定したユーザの情報を受けると、ステップQ1で、ユーザに応じた警告度合いのデータをセットする。これは、同じ警告度合いであっても、ユーザによって異なる警告を提示するためのもので、ユーザ毎に予め登録された情報や、これまでに蓄積したユーザ毎の情報に基いて設定を行う。
車速設定部32は、次のステップQ2で、車両情報7から車速情報を取得し、DSM制御部31から開眼度、眠気度、わき見度、漫然度の判定結果を受け取る。車速設定部32は、次のステップQ3で、受領した各種情報に基づいて警告度合いを判定し、運転状況におうじて設定した推奨車速Vrecについて、ユーザに対応した警告度合いのデータから、推奨車速Vrecを補正した補正車速Vraを決定する。
次に、車速設定部32は、ステップQ4で、警告度合いの報知が必要か否かを判断し、不要である場合にはステップQ3に戻り、必要な場合にはステップQ5に移行する。車速設定部32は、ステップQ5で、警告度合いのデータおよび決定した補正車速VraのデータをHMI部11に通知する。
一方、HMI部11は、処理を開始すると、ステップR1で、表示部11dに対して通常の表示処理を実施する。通常の表示処理は、例えば車両の走行に対して地図の表示や走行に関する情報をユーザに提示する表示を行うことである。そして、車速設定部32から警告度合いのデータおよび補正車速Vraのデータが通知されると、HMI部11は、ステップR2で、これらおデータの受信をした旨の応答を車速設定部32に通知する。
この後、HMI部11は、図14に示すように、ステップR3で、警告度合いに応じた表示と補正車速Vraの表示処理を後述するようにして実施する。この後、HMI部11は、ステップR4で、表示部11dによる表示処理が終了するまで待機し、表示処理が完了するとYESとなって、ステップR5に移行する。HMI部11は、ステップR5で、表示完了を判定して表示部11dの警告度合いに関する表示を消去し、通常表示処理状態に戻り、車速設定部32から新たな警告度合いのデータが通知されるのを待機する。
さて、車速設定部32は、ステップQ5を経た後、HMI部11から車速受信応答を受け、車速の変更が必要か否かを判断する。車速設定部32は、車速変更が不要である場合にはステップQ3に戻り、必要である場合には図14に示すステップQ7に移行し、変更すべきデータを車両駆動制御部9に送信する。
車両駆動制御部9は、処理を開始した時点では、通常の走行制御を実施しながら、ステップS1で、車速変更データを受けたか否かを判断している。車両駆動制御部9は、車速設定部32から変更データが送信されると、ステップS1でYESとなり、ステップS2に移行して変更データを受領したことを車速制御部32に応答する。
一方、車速設定部32は、ステップQ8で、車両駆動制御部9からの応答を受けるのを待機しており、応答を受領するとYESになってステップQ2に戻り、上記したステップを繰り返し実行する。
車両駆動制御部9は、この後、ステップS3で、周辺状況について車速設定部32を通じて周辺情報8から取得し、続くステップS4で、車速変更に対応可能な状況であるか否かを判断する。車両駆動制御部9は、車速変更可能な状態になると、ステップS4でYESと判断してステップS5に移行し、車速変更処理により車両駆動部10に対する駆動制御を実施すると共に、HMI部11に車速変更の情報を通知する。
HMI部11は、車両駆動制御部9から車速変更の情報を受領すると、ステップR6で、車速受信の応答を車両駆動制御部9に通知する。HMI部11は、続くステップR7で車速を最新のデータに変更して表示部11dに表示させ、再び通常表示処理状態に戻り、車速設定部32から新たな警告度合いのデータが通知されるのを待機する。また、車両駆動制御部9も、HMI部11から車速受信の応答を受領すると、ステップS1に戻る。
次に、図15から図22を参照して各部の具体的処理について説明する。この実施形態では、開眼度に代えてユーザの眠気度を検出して警告度合いを判定するように構成されている。ここで、まず「眠気度」について図22を参照して一般的に設定される定義の説明をする。
図22では、左欄に眠気度を「0」〜「5」までの6段階の区分を示し、右欄に各眠気度に対応する状態を代表的な表情として定義している。眠気度「0」は、「全く眠くなさそう」(Not Sleepy)とされ、文字通り眠気がない状態として定義している。これに対して、眠気度「1」は、「やや眠そう」(Slightly Sleepy)とされ、ユーザの唇が開いていて、視線移動の動きが遅い状態として定義している。
眠気度「2」は、「眠そう」(Sleepy)とされ、ゆっくりした瞬きが頻発し、口の動きやシートの座り直しあるいは顔に手をやるなどの状態として定義している。眠気度「3」は、「かなり眠そう」(Rather Sleepy)とされ、意識的な瞬きがあり、瞬きや視線の動きが遅く、ユーザが頭を振ったり肩の上下運動といった無用な身体の動きがあり、さらに頻発するあくびや深呼吸がある状態として定義している。
眠気度「4」は、「非常に眠そう」(Very Sleepy)とされ、瞼を数秒間閉じたり、ユーザの頭が前に傾いたり後ろに倒れたりする状態として定義している。眠気度「5」は、「眠っている」(Sleeping)とされ、瞼を数秒間閉じる状態として定義している。
図15は、第1実施形態と同様に、運転状態検出部2におけるDSM制御部31の処理の流れと、車速設定部32の処理の流れを示している。まず、DSM制御部31は、ステップA1で、車内カメラ3により撮影されるユーザの画像を取得し、さらに続くステップA4で車両情報7を取得する。次に、DSM制御部31は、ステップA2aで、取得した画像情報からユーザの特定をすると共に、眠気度およびわき見度の検出を実施する。
次に、DSM制御部31は、ステップA3aで、検出した眠気度およびわき見度の情報を車速設定部32に送信し、ステップA1に戻る。DSM制御部31は、以下、同様にして、上記の処理を所定のタイミングで繰り返し実行する。
一方、車速設定部32は、ステップB1aで、予め眠気度、わき見度と警告の関係を設定しており、DSM制御部31から眠気度およびわき見度の情報が送信されると、ステップB2aでこれを受信する。次に、車速設定部32は、ステップB3aで、受信した眠気度およびわき見度の情報を記憶するとともに、警告度合いが安定しているか否かを確認する。
上述の場合、眠気度の検出は、DSM制御部31において、車内カメラ3からのユーザの画像と車両情報7とから、ユーザの状態と運転状態との関係を解析して上記した眠気度をレベル「0」〜「5」の6段階のいずれかの情報として判定する。
また、DSM制御部31は、眠気度やわき見度などから、漫然運転度も判定される。漫然運転を判定するために、ユーザによるステアリング、ブレーキ、アクセルなどの運転操作に関する操作レスポンスを、各種センサや計器などから車両情報7として計測している。そして、DSM制御部31は、車両情報7に基づいて漫然運転の度合いを判定する。
続いて、車速設定部32は、ステップB4で、推奨車速を算出するための情報として、車両に設けたセンサや計器の情報を車両情報7として取得するとともに、周辺情報8を取得する。車速設定部6は、ステップB5で、取得した車両情報7および周辺情報8に基づいて推奨速度Vrecを算出する。
続いて、車速設定部32は、ステップB6で、推奨車速Vrecから警告度合いに対応した補正車速Vraを算出し、ステップB7でこれを記憶する。続いて、車速設定部32は、ステップB8で、補正車速Vraが、前回の補正車速Vraから変化しているか否かを判断し、変化している場合にはステップB9に進んで補正車速Vraを車両駆動制御部9に出力してステップB1に戻る。また、車速設定部32は、ステップB9で、補正車速Vraが変化していないと判断した場合には、そのままステップB1に戻る。
これにより、車両駆動制御部9は、第1実施形態と同様にして、設定された補正車速Vraを超えないように車両駆動部10を駆動制御することで安全な走行状態を確保する。また、ユーザは、車両の速度が補正車速Vraを超えないように制御されることで、自身の覚醒度が低下していることを認識できれば、覚醒度を回復させる対処をすることも可能となる。
また、上記のように眠気度およびわき見度が検出され、警告度が設定されると、HMI部11は、ユーザに眠気が高い状態やわき見をしている状態を知らせるべく、表示部などを用いてユーザに報知する。例えば、カーナビゲーションの表示画面を用いて、メッセージを表示させたりする。同様に、ユーザ覚醒部12により、ユーザを覚醒させるための動作を実行する。ユーザ覚醒のための動作としては、前述のように、運転席のシート15により覚醒動作を行ったり、エアコン16の吹き出しを変更することで覚醒動作を行ったり、オーディオ機器のスピーカ17から音やメッセージを出力することで覚醒動作を行うことができる。さらには、外部通信部13は、蓄積したユーザの情報を外部の情報センタなどに送信する。
次に、図16を参照してHMI部11におけるHMI制御部11aによる表示部11dへの表示処理について説明する。HMI制御部11aは、ステップD1で、車速設定部32からのデータ受信処理を行う。受信するデータとしては、車速設定部32において設定される推奨車速Vrec、補正車速Vra、眠気度、開眼度、わき見度、漫然運転度などの各種データである。
HMI制御部11aは、次のステップD2で、眠気度、漫然運転度、わき見度のデータのレベル(値)をチェックして表示のケースを判定する。ここでは、眠気度を表示のケースの主たる基準としている。HMI制御部11aは、次のステップD3で、眠気度が「2」未満であるか否かを判定する。HMI制御部11aは、眠気度が「0」または「1」であった場合には、このステップD3でYESと判断して表示処理を終了し、ステップD1に戻る。つまり、眠気度が「2」未満の状態では、表示部11dへの表示動作は行わないようにしている。
また、HMI制御部11aは、ステップD3でNOの場合すなわち眠気度が「2」以上の場合にはNOと判断してステップD4に移行する。HMI制御部11aは、ステップD4で、眠気度が「2」または「3」のいずれかであるか否かを判断し、YESの場合にはステップD5に進み、表示エリアを「小」に設定する。また、HMI制御部11aは、眠気度が「4」以上で、ステップD4でNOの場合には、ステップD10に移行する。
HMI制御部11aは、ステップD5を実施した後に、ステップD6に移行し、眠気度、わき見度および漫然運転度の表示サイズを設定し、ステップD7に進む。この後、HMI制御部11aは、ステップD7で、後述する表示処理を行って表示部11dに眠気度に応じた表示動作を行わせる。HMI制御部11aは、表示処理が終了するとステップD8でYESと判断してステップD9に移行し、表示部11dによる表示状態を消去する処理を実施してステップD1に戻る。
また、HMI制御部11aは、ステップD4でNOとなってステップD10に進んだ場合には、表示エリアを「大」に設定し、この後、ステップD7に進んで、上記と同様にしてステップD7〜D9の処理を実行する。
次に、上記の処理において、HMI制御部11aによるステップD5、D6、D10、D11の処理とステップD7の表示処理について説明する。HMI制御部11aは、上記したステップD2で、車速設定部32から受信した警告度合い、走行車速のデータに基づいて眠気警告アドバイスを生成する。眠気警告アドバイスは、眠気度、わき見度、漫然運転度に応じて表示部11dに表示をするためのデータである。
HMI制御部11aが生成する眠気警告アドバイスの表示例について図17および図18に示す。図17に示す表示例1では、眠気警告アドバイスの警告度合いが「2」の例を示している。この場合には、眠気度「2」、開眼度「80%」が判定されており、漫然運転度は閾値1より大きく閾値2より小さい。また、わき見角度は閾値2を超える状態である。
図17の表示部11dの画面11sにおいて、眠気警告アドバイスのメッセージM1として、小さめの字で「安全のため30km/hに減速します」と表示され、その下に小さい表示エリアM2で、眠気度、開眼度、漫然運転度、わき見度の指標が、それぞれのレベルに対応した大きさで示される。
また、図18に示す表示例2では、眠気警告アドバイスの警告度合いが「4」の例を示している。この場合には、眠気度「3.5」、開眼度「60%」が判定されており、漫然運転度は閾値2より大きい。また、わき見角度は閾値2を超える状態である。
図18の表示部11dの画面11sにおいて、眠気警告アドバイスのメッセージM1として、大きい字で「安全のため4km/hに減速します」と表示され、その下に大きい表示エリアM2で、眠気度、開眼度、漫然運転度、わき見度の指標が、それぞれのレベルに対応した大きさで示される。
上記した表示部11dへの眠気警告アドバイスのメッセージM1および表示エリアM2の設定を図19に示すように配置している。表示部11dの画面11s中で、上部領域にメッセージM1を表示し、メッセージM1の下部領域に表示エリアM2を設けて表示している。
メッセージM1では、眠気警告アドバイスのレベルに応じて文字の大きさが設定され、該当するメッセージが表示される。また、表示エリアM2では、全体の大きさが警告度合いに応じて変更される。また、表示エリアM2中、眠気度および開眼度は上部の表示エリアN1で表示される。開眼度は表示アイコンK1の瞼の開き度合いで示され、眠気度は表示エリアN1での表示サイズで示される。眠気度が大きいと表示サイズも大きくなる。
表示エリアM2中、漫然運転度は下部左領域の表示エリアN2で表示される。漫然運転度が高いほど表示アイコンK2の大きさを大きく表示するように設定される。表示エリアM2中、わき見度は下部右領域の表示エリアN3で表示される。わき見度が大きいほど表示アイコンK3の大きさを大きく表示するように設定される。
図20は、ユーザの眠気度と漫然運転度の相関データを学習した結果を示している。ユーザ毎に眠気度と漫然運転度の相関データを蓄積した結果、図中破線で囲った相関領域X1が学習結果として得られている。図中に示す閾値1、閾値2は、漫然度を判定するための閾値であるが、この閾値は学習結果に応じて適宜変更設定することでユーザの変化にも追随した的確な判定をすることができるようになる。
図21は、ユーザの眠気度とわき見度の相関データを学習した結果を示している。ユーザ毎に眠気度とわき見度の相関データを蓄積した結果、塗りつぶし領域で示した相関領域Y1およびY2がユーザ1、2に対応して学習結果として得られている。図中に示す閾値1、閾値2は、わき見度を判定するための閾値であるが、この閾値についても学習結果に応じてユーザ毎に設定をすることができる。
この場合、ユーザ1は、眠気度が小さい場合に、わき見角度範囲が広くなる傾向にあり、ユーザ2は眠気度が大きくなると、わき見角度(頭が左右に振れる)が広がる傾向にある。この傾向は、ユーザ1のわき見角度の異常は、眠気度が小さい場合に起きるが、ユーザ2ではわき見角度が振れはじめたとき、眠気度が相当高くなってしまって危険な状態であることを示している。このようなユーザに応じた特性の違いを考慮して、閾値を的確に設定することができるようになる。
このような第2実施形態によれば、運転席のユーザの眠気度や漫然運転度も検出することで、ユーザの状態をより正確に検出して安全運転のための減速制御を行うことができるようになり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上記各実施形態においては、車速設定部6、32で設定した推奨車速あるいは補正車速で走行するように車両駆動制御部9により車両駆動部10を制御する構成としているが、車速を制限する自動走行制御が備えられていない場合には、予めこれを検出する構成を設けることが好ましい。
そして、自動走行制御を搭載していない車両では、警告度合いに応じてHMI部11やユーザ覚醒部12によりユーザに制限すべき車速を通知したり促す制御に切り替える機能を設けることができる。さらに、自動的に車速を制限することができない場合には、警告度合いの判定レベルを厳しく設定して、ユーザによる認識が促進できるようにすることが好ましい。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1、30は車速制御装置、2は運転状態検出部、3は車内カメラ、4、31はDSM制御部(状態検出部)、5は車両運動制御部、6、32は車速設定部、7は車両情報、8は周辺情報、9は車両駆動制御部、10は車両駆動部、11はHMI部、11aはHMI制御部、11dは表示部、12はユーザ覚醒部、13は外部通信部、31aはDSM制御部である。

Claims (2)

  1. 車両の運転者を撮影する車内カメラ(3)と、
    前記車内カメラにより撮影された画像に基づいて前記運転者の開眼度およびわき見度を検出する状態検出部(4)と、
    前記車両の走行状態に応じて推奨車速を設定し、前記状態検出部により検出された前記運転者の開眼度および前記わき見度に応じて、前記推奨車速を補正して補正推奨車速を設定する車速設定部(6)と、
    前記車速設定部により設定された前記補正推奨車速を超えないように前記車両の速度制御を行う車両駆動制御部(9)とを備えた車速制御装置。
  2. 車両の運転者を撮影する車内カメラ(3)と、
    前記車内カメラにより撮影された画像および前記車両の走行状態の情報に基づいて前記運転者の眠気度およびわき見度を検出する状態検出部(31)と、
    前記車両の走行状態に応じて推奨車速を設定し、前記状態検出部により検出された前記運転者の眠気度および前記わき見度に応じて、前記推奨車速を補正して補正推奨車速を設定する車速設定部(32)と、
    前記車速設定部により設定された前記補正推奨車速を超えないように前記車両の速度制御を行う車両駆動制御部(9)とを備えた車速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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