JP2021115663A - ターンバックル用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電動回転工具を用いる作業性に優れたターンバックルの長さを調整するためのターンバックル用工具を提供する。【解決手段】ターンバックル用工具10は、本体ケース11と、本体ケース11から突出しており、インパクトドライバ18の出力端18Aと嵌合して第1軸線L1周りに回転する入力軸12と、本体ケース11内に位置しており、入力軸12の回転に伴って入力軸12の第1軸線L1を中心として回転する第1傘歯歯車13と、ターンバックル17が中心孔54へ挿入可能な開口53を有しており、開口53を本体ケース11から露出可能に本体ケース11内に位置しており、入力軸12の第1軸線L1と直交する第2軸線L2を中心として回転する欠歯歯車14と、本体ケース11内に位置しており、第1傘歯歯車13から欠歯歯車14へ回転を伝達する伝達機構15と、を備える。第2軸線L2は、第1軸線L1を含む仮想直線L3上に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、ターンバックルの長さを調整するためのターンバックル用工具に関する。
特許文献1は、インパクトレンチを用いるターンバックル作業工具を開示する。ターンバックル作業工具は、インパクトレンチで入力された回転力を直角方向に転換する傘歯車と、この傘歯車の噛合する従動歯車と、この従動歯車に噛合する2個のアイドル歯車と、2個のこのアイドル歯車に噛合するとともに、ターンバックル挿入用の切割開口部を有してターンバックルを嵌挿しながら回転力を出力する欠歯歯車とが、欠歯歯車の切割開口部に対応した開口部を有し、かつ、ハンドグリップが固設されたベアリングハウジングに回転自在に支持されている。
特開平9−295279号公報
住宅等の建築において、ターンバックルが広く用いられている。ターンバックルの用途は、例えば、筋交いである。これらターンバックルは、天井等の作業者の肩よりも高い位置において用いられることがある。このとき、ターンバックルの長さを調整するためのターンバックル用工具が使用されることが好ましい。また、このターンバックル用工具は、作業者の手の操作位置が変わらないことが好ましい。
特許文献1には、ターンバックルの締緩に用いることのできる作業工具が示されている。この作業工具は、インパクトレンチを用いるため、ターンバックルを回転軸として作業者の手の位置が動かされない。しかしながら、インパクトレンチの回転力が入力される傘歯車の回転軸線と、欠歯歯車の回転軸線とが交わらないため、ベアリングハウジング内の各歯車の回転力に対する抵抗力によって、欠歯歯車が傘歯車の回転軸線を中心として旋回する場合がある。このように欠歯歯車が旋回すると、作業性が損なわれる。
また、特許文献1の作業工具には、ハンドグリップが固設されている。作業者がハンドグリップを支持することで、上述の欠歯歯車の旋回を防ぐことができるが、作業者は、作業工具を使用するために両手が必要となる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、電動回転工具を用いる作業性に優れたターンバックルの長さを調整するためのターンバックル用工具を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るターンバックル用工具は、本体ケースと、上記本体ケースから突出しており、電動回転工具の出力端と嵌合して第1軸線周りに回転する入力軸と、上記本体ケース内に位置しており、上記入力軸の回転に伴って上記入力軸の第1軸線を中心として回転する歯車と、ターンバックルが中心孔へ挿入可能な開口を有しており、当該開口を上記本体ケースから露出可能に上記本体ケース内に位置しており、上記入力軸の第1軸線と直交する第2軸線を中心として回転する欠歯歯車と、上記本体ケース内に位置しており、上記歯車から上記欠歯歯車へ回転を伝達する伝達機構と、を備える。上記第2軸線は、上記第1軸線を含む仮想直線上に位置する。
第2軸線が第1軸線を含む仮想直線上に位置するため、入力軸に回転力が入力される際、欠歯歯車が入力軸を中心として旋回しない。
(2) 好ましくは、上記歯車は、第1傘歯歯車である。上記伝達機構は、上記第1傘歯歯車と噛合しており、上記第2軸線に沿った方向を中心として回転する第2傘歯歯車と、上記第2傘歯歯車と同軸で回転する第1伝達歯車と、上記第1伝達歯車及び上記欠歯歯車と噛合する第2伝達歯車と、上記第1伝達歯車及び上記欠歯歯車と噛合する第3伝達歯車と、を有している。上記第2伝達歯車の中心と上記第3伝達歯車の中心との最短距離は、上記欠歯歯車の開口の上記第2軸線方向と直交する幅方向に沿った寸法よりも長い。
第2伝達歯車の中心と第3伝達歯車の中心との最短距離は、欠歯歯車の開口の第2軸線方向と直交する幅方向に沿った寸法よりも長いため、第2伝達歯車又は第3伝達歯車の少なくとも一方が欠歯歯車と噛合することができる。
(3) 好ましくは、上記入力軸及び上記第1傘歯歯車は、上記第1軸線方向に移動可能であり、上記第1傘歯歯車を上記第2傘歯歯車に噛合する向きと反対向きへ付勢するバネを更に備える。
入力軸及び第1傘歯歯車が第1軸線方向に移動可能であり、バネが傘歯歯車を第2傘歯歯車に噛合する向きと反対向きへ付勢するため、入力軸が電動回転工具から解放されたとき、第1傘歯歯車と第2傘歯歯車が噛合せず、作業者が手でターンバックルを回転させる際の抵抗が抑えられる。
(4) 好ましくは、上記入力軸は、上記本体ケースから突出した突出端が、上記第1軸線を中心とする多角形状である。
本発明によれば、電動回転工具を用いる作業性に優れたターンバックルの長さを調整するためのターンバックル用工具を提供することができる。
図1(A)は、ターンバックル用工具10を使用してターンバックル17の長さを調整している状態を示す説明図であり、図1(B)は、羽子板17Bと梁41とを接合する状態を示す説明図である。 図2は、実施形態に係るターンバックル用工具10の斜視図である。 図3は、実施形態に係るターンバックル用工具10の斜視図である。 図4は、実施形態に係るターンバックル用工具10の横断面図である。 図5は、実施形態に係るターンバックル用工具10の横断面図である。 図6は、実施形態に係るターンバックル用工具10の側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、入力軸12が延びる方向が奥行方向4と定義され、第2傘歯歯車61の回転軸が延びる方向であって、奥行方向4と直交する方向が厚み方向5と定義され、奥行方向4及び厚み方向5のいずれとも直交する方向として幅方向6が定義される。
[ターンバックル用工具10]
ターンバックル用工具10は、図1(A)に示されるように、ターンバックル17のターンバックル胴17Aを任意の方向に回転させてターンバックル17の長さを調整する作業に用いられる。ターンバックル17は、例えば、建築物の構造においてブレースとして用いられるものである。図1(B)に示されるように、長さが調整されたターンバックル17は、例えば、羽子板17Bの貫通孔17Cが天井を構成する梁41等の貫通孔42と合わされ、ボルト43及びナット44等で固定される。梁41は、例えば、H形鋼である。
ターンバックル用工具10は、インパクトドライバ18により入力された回転力をターンバックル17に伝達することができる。図2から図6に示されるように、ターンバックル用工具10は、本体ケース11と、入力軸12を支持する支持部材19と、入力軸12と、第1傘歯歯車13と、欠歯歯車14と、伝達機構15、とを備える。なお、インパクトドライバ18は、電動回転工具の一例である。
[本体ケース11]
図2から図6に示されるように、本体ケース11は、支持部材19、入力軸12の一部、第1傘歯歯車13、欠歯歯車14、伝達機構15を収容し、これらを回転自在に支持する。本体ケース11は、第1ケース21と、第1ケース21から厚み方向8に突出する第2ケース22と、を有する。なお、図4及び図5では、支持部材19が、図6に示されるA−A断面で表され、欠歯歯車14及び伝達機構15が図6に示されるB−B断面で表され、側壁24が省略されている。
第1ケース21は、支持部材19、入力軸12の軸部材33の一部、欠歯歯車14及び伝達機構15を収容する。第1ケース21は、2枚の平板23と、側壁24と、を有する。なお、平板23及び側壁24は、例えば、樹脂製である。
図2及び図3に示されるように、各平板23は、奥行方向4及び幅方向6に沿って拡がる。平板23は、奥行方向4の入力軸12側の幅方向6の寸法が、奥行方向4の欠歯歯車14側の幅方向6の寸法より短く形成され、軽量化されている。
平板23は、奥行方向4の欠歯歯車14側に開口25を有する。開口25は、平板23において奥行方向4の欠歯歯車14側の端に開放する開放部25Aを有する。開口25において、開放部25A以外の部分は円形であり、円形の直径は、後述される欠歯歯車14の嵌合部52の直径と同程度である。
平板23のうち、第2ケース22と接合される平板を平板23Aと示し、また、平板23Aと対をなす平板23を平板23Bと示す。図2、図3及び図6に示されるように、側壁24は、厚み方向5において平板23Aの縁と平板23Bの縁とを繋ぐ。側壁24は、例えば、側壁24の厚み方向5の両端の各2箇所に、奥行方向4及び幅方向6に沿って拡がる片(不図示)、及び当該片から厚み方向5に沿って延びるボルト受(不図示)がそれぞれ設けられる。側壁24は、平板23A及び平板23Bが有する貫通孔が当該片の貫通孔に合わされ、六角穴付ボルト71が挿入されて平板23と接合される。
図2に示されるように、平板23Bは、第2傘歯歯車61の入力軸12側と厚み方向5において重なる位置に開口29を有する。
図4及び図5に示されるように、第2ケース22は、第2傘歯歯車61を収容する。図3に示されるように、第2ケース22は、直方体である。第2ケース22は、例えば、図3に示されるように、第1ケース21側の幅方向6の両端部に奥行方向4及び幅方向6に沿って拡がる片22Aを有する。第2ケース22は、例えば、各片22Aの貫通孔が平板23Aが有する4つの貫通孔にそれぞれ合わされ、六角穴付ボルト72が挿入されて第1ケース21と接合される。
図4及び図5に示されるように、支持部材19は、入力軸12が有する軸部材33の2箇所を囲繞する。支持部材19は、基部19Aと、2つのベアリング19Bと、を有する。基部19Aは、例えば、厚み方向5に沿って延びる8つの挿入孔91を有する。基部19Aは、平板23が有する奥行方向4の入力軸12側の8つの貫通孔が各挿入孔91に合わされ、六角穴付ボルト73が挿入されて平板23と接合される。ベアリング19Bは、環状に形成され、内周面が軸部材33と接する。また、支持部材19は、幅方向6に沿って延びる挿入孔を有し、側壁24が有する貫通孔が当該挿入孔に合わされ、ボルト等が挿入されて固定されてもよい。
[入力軸12]
入力軸12は、インパクトドライバ18の回転力が入力される。図2から図6に示されるように、入力軸12は、入力端31と、入力端31から奥行方向4の欠歯歯車14側に突出する凸部32と、凸部32から奥行方向4に沿って欠歯歯車14側へ延びる軸部材33と、を有する。
図2から図6に示されるように、入力端31は、本体ケース11の外側に位置し、突出端31Aと、台座部31Bと、を有する。突出端31Aは、第1軸線L1を中心とする六角柱形状であり、台座部31Bから欠歯歯車14と反対側へ奥行方向4に突出する。突出端31Aは、インパクトドライバ18の出力端18A(図1(A)参照)と嵌合する。入力軸12は、突出端31Aが出力端18Aと嵌合した状態で回転力が入力されることで第1軸線L1周りに回転する。第1軸線L1は、軸部材33の回転軸線である。なお、出力端18Aは、例えば、六角形状の凹部18Bを有するソケットである。
台座部31Bは、突出端31Aの周囲に欠歯歯車14と反対側へ奥行方向4に突出する6つの凸部93を有する。凸部93は、マグネットにより構成され、突出端31Aと嵌合した出力端18Aを吸着する。
凸部32は、バネ16の一端と当接してばね座となる。凸部32は、本体ケース11の外側に位置する。
軸部材33は、凸部32と繋がる一部が本体ケース11から突出し、第1傘歯歯車13と繋がる一部が本体ケース11に収容される。軸部材33は、例えば、第1傘歯歯車13とねじで固定される。
[第1傘歯歯車13]
第1傘歯歯車13は、インパクトドライバ18で入力された回転力を直角方向に転換する。図4及び図5に示されるように、第1傘歯歯車13は、本体ケース11内に位置しており、入力軸12の回転に伴って入力軸12の第1軸線L1を中心として回転する歯車である。第1傘歯歯車13は、後述される噛合状態において、第2傘歯歯車61と噛合する。
[欠歯歯車14]
欠歯歯車14は、ターンバックル胴17Aが挿入されターンバックル17に回転力を伝達する。図2から図6に示されるように、欠歯歯車14は、略C字形状であり、例えば、金属製である。欠歯歯車14は、歯部51と、嵌合部52と、開口53と、中心孔54と、を有する。欠歯歯車14は、歯部51が伝達機構15により回転力を伝達され、入力軸12の第1軸線L1と直交する第2軸線L2を中心として回転する。第2軸線L2は、仮想直線L3上に位置する。仮想直線L3は、第1軸線L1を含む仮想線である。
嵌合部52は、歯部51から厚み方向5の両側へ突出する。嵌合部52は、平板23の開口25周縁であって、各平板23の裏面側に設けられた支持部材26と嵌合する。各支持部材26は、略C字形状であり、直径が開口25の直径と同程度である。支持部材26は、支持部材26の貫通孔及び平板23の貫通孔に六角穴付ボルト74が挿入されて平板23と接合される。支持部材26は、内周面27が嵌合部52と当接し、欠歯歯車14を回転自在に支持する。嵌合部52は、厚み方向5に沿って延びる8つの貫通孔52Aが設けられ、軽量化されている。
開口53は、本体ケース11から露出可能に本体ケース11内に位置している。開口53は、中心孔54と連続している。ターンバックル胴17Aは、開口53が平板23の開放部25Aと合わされた状態において、開口53から中心孔54へ挿入可能である。
[伝達機構15]
伝達機構15は、本体ケース11内に位置し、第1傘歯歯車13から欠歯歯車14へ回転を伝達する。図4及び図5に示されるように、伝達機構15は、第2傘歯歯車61と、第1伝達歯車62と、第2伝達歯車63と、第3伝達歯車64と、を有する。伝達機構15は、例えば、金属製である。
第2傘歯歯車61は、噛合状態において、第1傘歯歯車13と噛合する。第2傘歯歯車61は、第1傘歯歯車13から回転が伝達され第2軸線L2に沿った方向を中心として回転する。第1伝達歯車62は、第2傘歯歯車61の歯より内側において第2傘歯歯車61から厚み方向5に沿って第1ケース21側へ突出する。第1伝達歯車62は、第2傘歯歯車61と同軸で一体に回転する。第2傘歯歯車61及び第1伝達歯車62は、軸部材94を回転軸として回転する。第2傘歯歯車61は、回転軸線の延長線が仮想直線L3と直交する。
軸部材94は、一端が第2傘歯歯車61から第2ケース22へ厚み方向5に沿って延び、第2ケース22に回転自在に支持される。軸部材94は、他端が第1伝達歯車62から平板23Bへ厚み方向5に沿って延び、平板23Bに回転自在に支持される。軸部材94は、平板23Bから一部が突出する。軸部材94は、留め具95が平板23Bから突出した一部の外周面に配される。軸部材94は、平板23Bの裏面に当接するキー97を外周面上に有する。キー97により、軸部材94と第1伝達歯車62とが一体に回転する。
第2伝達歯車63及び第3伝達歯車64は、それぞれ第1伝達歯車62及び欠歯歯車14と噛合する。第2伝達歯車63及び第3伝達歯車64は、それぞれ第1伝達歯車62から回転が伝達される。第1伝達歯車62から伝達されて回転する第2伝達歯車63及び第3伝達歯車64は、回転方向が同じである。第2伝達歯車63及び第3伝達歯車64は、それぞれ回転軸となる軸部材96が挿入される貫通孔63A、64Aを有する。第2伝達歯車63及び第3伝達歯車64は、例えば、六角穴付ボルト75により平板23Bと接合された軸部材96が各貫通孔63A、64Aにそれぞれ挿入され、軸部材96により回転可能に支持される。
図4に示されるように、第2伝達歯車63の回転の中心と第3伝達歯車64の回転の中心との最短距離D1は、欠歯歯車14の開口53の第2軸線L2方向と直交する幅方向6に沿った寸法D2よりも長い。第2伝達歯車63と欠歯歯車14の噛合位置と、第3伝達歯車64と欠歯歯車14の噛合位置と、の幅方向6に沿った寸法は、寸法D2よりも長い。仮想直線L3は、第2伝達歯車63の回転の中心と第3伝達歯車64の回転の中心とを結んだ線の中央を通る。
[バネ16]
バネ16は、入力端31及び凸部32を奥行方向4に本体ケース11とは反対側へ付勢する。図2から図6に示されるように、バネ16は、いわゆる圧縮コイルバネであり、軸部材33が通される。バネ16は、第1ケース21の入力軸12側の端部において軸部材33を囲繞する環状部材92と凸部32との間に配される。バネ16は、一端が環状部材92と、他端が凸部32に当接する。
入力軸12の軸部材33は、第1軸線L1方向に沿った長さが、欠歯歯車14側のベアリング19Bの欠歯歯車14側の端部と環状部材92の入力端31側の端部との第1軸線L1方向に沿った寸法より長い。入力軸12及び第1傘歯歯車13は、第1軸線L1方向に移動可能である。バネ16は、第1傘歯歯車13を第2傘歯歯車61に噛合する向きと反対向きへ付勢する。図4に示されるように、外力が加わらない自然状態において、第1傘歯歯車13と第2傘歯歯車61とは、噛合しない位置に離間している(解除状態)。
[ターンバックル17の伸縮作業]
以下、図1、図4及び図5を参照しつつ、ターンバックル用工具10を用いたターンバックル17の長さを調整する作業及びターンバックル17を梁41と接合する作業が説明される。
図1(A)に示されるように、ターンバックル用工具10は、欠歯歯車14の開口53が平板23の開放部25Aと合わされた状態とされる。ターンバックル用工具10は、突出端31Aがインパクトドライバ18の出力端18Aと嵌合されインパクトドライバ18と連結される。
ターンバックル17は、一方の羽子板(不図示)が梁(不図示)等に接合され、一方の羽子板17Bが作業者に支持される。作業者に支持される羽子板17Bは、例えば、接合される位置が作業者の頭より上にある。図1(A)に示されるように、作業者は、羽子板17Bを支持した状態で、インパクトドライバ18と連結されたターンバックル用工具10にターンバックル胴17Aを挿入する。
ターンバックル胴17Aが中心孔54に挿入された後、作業者が、インパクトドライバ18を奥行方向4に欠歯歯車14側へ押すことにより、バネ16の付勢力に抗して、第1傘歯歯車13と第2傘歯歯車61とが噛合する。このとき、入力軸12及び第1傘歯歯車13は、欠歯歯車14側へ第1軸線L1方向に移動し、第1傘歯歯車13と第2傘歯歯車61が噛合しない解除状態(図4参照)からこれら歯車13、61が噛合する噛合状態(図5参照)となる。作業者は、平板23Bの開口29から第1ケース21内を観察し、解除状態であるか、噛合状態であるかを確認することができる。
作業者は、インパクトドライバ18のトリガ(不図示)を押圧し、入力軸12に回転を入力する。入力軸12に入力された回転は、第1傘歯歯車13及び伝達機構15が介されて欠歯歯車14へ伝達される。中心孔54に挿入されたターンバックル胴17Aは、欠歯歯車14の回転に応じて回転する。作業者は、インパクトドライバ18の回転方向を変更することで、ターンバックル胴17Aの回転方向を変更でき、ターンバックル17を伸縮することができる。
図1(B)に示されるように、ターンバックル17は、伸縮されて、羽子板17Bの貫通孔17Cが梁41の貫通孔42と合致される。貫通孔17C、42は、貫通孔17Cと貫通孔42が合致した状態で、ボルト43が挿通される。作業者は、インパクトドライバ18により貫通孔17C、42に挿通されたボルト43とナット44を螺合して、梁41及び羽子板17Bを締め付ける。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、第2軸線L2が第1軸線L1を含む仮想直線L3上に位置するため、入力軸12に回転力が入力される際、欠歯歯車14が入力軸12を中心として旋回しない。
また、第2伝達歯車63の中心と第3伝達歯車64の中心との最短距離D1は、欠歯歯車14の開口53の第2軸線L2方向と直交する幅方向6に沿った寸法よりも長いため、第2伝達歯車63又は第3伝達歯車64の少なくとも一方が欠歯歯車14と噛合することができる。
また、入力軸12及び第1傘歯歯車13が第1軸線L1方向に移動可能であり、バネ16が第1傘歯歯車13を第2傘歯歯車61に噛合する向きと反対向きへ付勢するため、入力軸12がインパクトドライバ18から解放されたとき、第1傘歯歯車13と第2傘歯歯車61が噛合せず、作業者が手でターンバックル17を回転させる際の抵抗が抑えられる。
また、本実施形態では、六角形状の凹部18Bを有するソケットである出力端18Aが突出端31Aと嵌合されてターンバックル用工具10が用いられる。これにより、作業者は、ターンバックル17の長さを調整し終え、インパクトドライバ18をターンバックル用工具10から取り外した後、出力端18Aを変更することなく、インパクトドライバ18を用いて羽子板17Bを梁41に接合するためにナット44を締め付けることができる。
[変形例]
上記実施形態では、第1傘歯歯車13が入力軸12の軸部材33に固定されていたが、第1傘歯歯車13は、入力軸12と分離していてもよい。この場合、例えば、入力軸12は、軸部材33の欠歯歯車14側の端部を歯車とし、第1傘歯歯車13は、第1傘歯歯車13から入力軸12側へ突出する歯車を有し、これら歯車が噛合する。また、このとき、第1傘歯歯車13は、第2傘歯歯車61と常に噛合する。
また、バネ16は、用いられずともよく、第1傘歯歯車13は、第2傘歯歯車61と常に噛合してもよい。
また、バネ16の代わりに引張コイルバネが用いられてもよい。引張コイルバネは、例えば、第1傘歯歯車13の入力軸12側の端部と欠歯歯車14側のベアリング19Bとに繋げられる。
また、インパクトドライバ18に代えて、インパクトレンチやドリルドライバが用いられてもよい。
6・・・幅方向
10・・・ターンバックル用工具
11・・・本体ケース
12・・・入力軸
13・・・第1傘歯歯車(第1軸線L1を中心として回転する歯車の一例)
14・・・欠歯歯車
15・・・伝達機構
16・・・バネ
17・・・ターンバックル
18・・・インパクトドライバ(電動回転工具の一例)
18A・・・出力端
31A・・・突出端
53・・・開口
54・・・中心孔
61・・・第2傘歯歯車
62・・・第1伝達歯車
63・・・第2伝達歯車
64・・・第3伝達歯車
D1・・・最短距離
D2・・・寸法
L1・・・第1軸線
L2・・・第2軸線
L3・・・仮想直線

Claims (4)

  1. 本体ケースと、
    上記本体ケースから突出しており、電動回転工具の出力端と嵌合して第1軸線周りに回転する入力軸と、
    上記本体ケース内に位置しており、上記入力軸の回転に伴って上記入力軸の第1軸線を中心として回転する歯車と、
    ターンバックルが中心孔へ挿入可能な開口を有しており、当該開口を上記本体ケースから露出可能に上記本体ケース内に位置しており、上記入力軸の第1軸線と直交する第2軸線を中心として回転する欠歯歯車と、
    上記本体ケース内に位置しており、上記歯車から上記欠歯歯車へ回転を伝達する伝達機構と、を備えるターンバックル用工具であって、
    上記第2軸線は、上記第1軸線を含む仮想直線上に位置するターンバックル用工具。
  2. 上記歯車は、第1傘歯歯車であり、
    上記伝達機構は、
    上記第1傘歯歯車と噛合しており、上記第2軸線に沿った方向を中心として回転する第2傘歯歯車と、
    上記第2傘歯歯車と同軸で回転する第1伝達歯車と、
    上記第1伝達歯車及び上記欠歯歯車と噛合する第2伝達歯車と、
    上記第1伝達歯車及び上記欠歯歯車と噛合する第3伝達歯車と、を有しており、
    上記第2伝達歯車の中心と上記第3伝達歯車の中心との最短距離は、上記欠歯歯車の開口の上記第2軸線方向と直交する幅方向に沿った寸法よりも長い請求項1に記載のターンバックル用工具。
  3. 上記入力軸及び上記第1傘歯歯車は、上記第1軸線方向に移動可能であり、
    上記第1傘歯歯車を上記第2傘歯歯車に噛合する向きと反対向きへ付勢するバネを更に備えた請求項2に記載のターンバックル用工具。
  4. 上記入力軸は、上記本体ケースから突出した突出端が、上記第1軸線を中心とする多角形状である請求項1から3のいずれかに記載のターンバックル用工具。
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