JP2021114395A - 燃料電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた発電性能を有する燃料電池スタックを実現しうる燃料電池モジュール及びその製造方法を提供する。【解決手段】燃料電池モジュールは、第一セパレータ、電極−膜接合体、及び第二セパレータをこの順で有する。電極−膜接合体は、第一セパレータ側から、第一電極、電解質膜、及び第二電極がこの順に積層されている。第一セパレータの電極−膜接合体側の面は、第一電極と接する中心部と、第一電極と接していない外周部と、を有する。第二セパレータの電極−膜接合体側の面は、第二電極と接する中心部と、第二電極と接していない外周部と、を有する。燃料電池モジュールは、第一セパレータの外周部と電極−膜接合体の周縁部とを接着する額縁状の第一封止部材、及び第二セパレータの外周部と電極−膜接合体の周縁部とを接着する額縁状の第二封止部材を更に有する。燃料電池モジュールは、少なくとも第一セパレータの外周部及び第一封止部材に接する空間が形成されている。【選択図】図3

Description

本開示は、燃料電池モジュール及びその製造方法に関し、詳細には、電極−膜接合体とセパレータとを有する燃料電池モジュール及びその製造方法に関する。
燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと、空気などの酸素を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させることにより、電力と熱とを同時に発生させる。固体高分子電解質型燃料電池(PEFC:POLYMER ELECTROLYTE FUEL CELL)は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜と、その高分子電解質膜の両面に形成された第一電極及び第二電極とを、有する。これらの電極は、高分子電解質膜の表面に形成される触媒層と、触媒層の外側に配置され、通気性及び電子導電性を併せ持つガス拡散層(GDL:GAS DIFFUSION LAYER)と、を有する。このように高分子電解質膜と電極とが一体的に接合されて組み立てられた構造体を電極−膜接合体(MEA:MEMBRANE ELECTRODE ASSEMBLY)と称す。
MEAの両面には、MEAを機械的に挟み込んで固定すると共に、隣接するMEAを互いに電気的に直列に接続する導電性の一対のセパレータが配置される。セパレータにおけるMEAとの接触部分には、それぞれの電極に反応ガスを供給し、また生成する水や余剰ガスを運び去るためのガス流路が形成されている。そして、ガス流路に供給される反応ガス等が外部へリークしたり、混合したりしないように、MEAにおける電極形成部分の外周を囲むように、一対のセパレータの間には封止部材(シール)が配置される。このような構造体を電池モジュール(セル)という。
ところで、燃料電池ではガスの利用効率の向上が重要な課題の一つである。利用効率を下げる要因は、例えば、ガスのクロスリーク、ガスの外部リーク、ガスのショートカットである。また、クロスリークとともに、燃料電池ではガス供給口からの凝縮水及び凝集水の浸入を充分に防ぐことが難しいため、電圧の異常低下を抑制するのが困難である、という課題がある。
こうした凝縮水及び凝集水の侵入を防止する方法として、燃料電池モジュールのガス供給口と端板にあるマニホールドのガス供給口の位置を変えて、凝縮水の流入を直接防止する方法がある。さらに、端板のマニホールド内に、セルのガス供給口より小さい開口を有する板を取り付けることで、一度にセルに流れこんでくる凝縮水の流入を防ぐ構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第14/073123号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、燃料電池へ供給される反応ガス中で生成される水又は加湿された反応ガス中に含まれる過飽和水蒸気が凝縮し、凝縮水が反応ガス流路内に一度に流れ込むおそれがある。この場合、発電セルのガス流路の閉塞及びガス拡散層へのガス供給量の低下が生じ、発電効率の低下に繋がるという課題がある。
また、運転時だけでなく、運転停止時に凍結状態で凍っていた水が、運転開始により溶けて反応ガス流路内に流れ込み、運転停止後に運転を再開した際に発電効率が低下するという懸念がある。
燃料電池において、発電セルへの水の流入を十分に防ぎ、燃料電池スタックの発電性能の低下を防止することは、容易ではない。
本開示は、優れた発電性能を有する燃料電池スタックを実現しうる燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
本開示の燃料電池モジュールは、第一セパレータ、電極−膜接合体、及び第二セパレータをこの順で有する。前記電極−膜接合体は、前記第一セパレータ側から、第一電極、電解質膜、及び第二電極がこの順に積層されている。前記第一セパレータの前記電極−膜接合体側の面は、前記第一電極と接する中心部と、前記第一電極と接していない外周部と、を有する。前記第二セパレータの前記電極−膜接合体側の面は、前記第二電極と接する中心部と、前記第二電極と接していない外周部と、を有する。本開示の燃料電池モジュールは、前記第一セパレータの前記外周部と前記電極−膜接合体の周縁部とを接着する額縁状の第一封止部材、及び前記第二セパレータの前記外周部と前記電極−膜接合体の周縁部とを接着する額縁状の第二封止部材を更にする。本開示の燃料電池モジュールは、少なくとも前記第一セパレータの前記外周部及び前記第一封止部材に接する空間が形成されている。
本開示の燃料電池モジュールの製造方法は、繊維及び熱硬化性樹脂を含有する額縁状の接着部材の一部を事前に硬化し、事前硬化部を有する第一接着部材を準備することと、第一電極、電解質膜、及び第二電極がこの順に積層された電極−膜接合体の前記第一電極側及び前記第二電極側に、第一接着部材並びに繊維及び熱硬化性樹脂を含有する額縁状の第二接着部材をそれぞれ配置することと、前記電極−膜接合体を、前記第一接着部材及び前記第二接着部材を介して第一セパレータ及び第二セパレータで両側から挟みこむことと、 前記第一接着部材及び前記第二接着部材を硬化させて、第一封止部材及び第二封止部材をそれぞれ形成することと、を含む。本開示の燃料電池モジュールの製造方法において、前記第一セパレータ及び前記第一封止部材に接する空間が形成されている。
本開示によれば、優れた発電性能を有する燃料電池スタックを実現しうる燃料電池モジュール及びその製造方法を提供できる。
本開示の一態様に係る燃料電池モジュールを有する燃料電池スタックの分解斜視図 (a)本開示の一態様に係る電極−膜接合体及び封止部材の概略平面図、(b)本開示の一態様に係る電解−膜接合体の部分断面図 本開示の一態様に係る燃料電池モジュールの積層体の部分断面図 (a)本開示の一態様に係る電極−膜接合体及び封止部材の平面図、(b)本開示の一態様に係る電極−膜接合体及び封止部材の部分斜視図 本開示の一態様に係る燃料電池モジュール積層体の部分断面図 (a)本開示の一態様に係る電極−膜接合体及び封止部材の平面図、(b)本開示の一態様に係る電極−膜接合体及び封止部材の部分斜視図 (a)本開示の一態様に係るセパレータの平面図、(b)本開示の一態様に係るセパレータの部分斜視図 (a)本開示の一態様に係る燃料電池モジュールの一部を分解した平面図、(b)本開示の一態様に係る燃料電池モジュールの一部を分解した部分断面図 本開示の一態様に係る燃料電池モジュール積層体の部分断面図
本開示の燃料電池モジュールは、燃料電池に用いることができる。燃料電池は、例えば、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)であってよい。PEFCは、水素を含有する燃料ガスと、空気など酸素を含有する酸化剤ガスを電気化学的に反応させることで、電力、熱、及び水を同時に発生させるものである。
<燃料電池スタック>
高分子電解質形燃料電池(PEFC)は、燃料電池スタックの構造を有していてよい。図1に、燃料電池スタックの構造の一部を分解して模式的に斜視図として示す。図1に示すように、燃料電池スタック1は、燃料電池モジュール2(以下、単電池モジュール2、又はセル2ということがある)を複数個直列に積層させたものである。セル2の両端の最外層には集電板3、端板4、及び弾性部材、例えば、バネ5が取り付けられている。セル2は両端から、ボルト孔6を挿通される締結ボルト7とナット8とで締結されている。セル2を締結する手段はボルト7とナット8に限定されず、クリップ状部材やバンド状部材ではさみ込むなどの手段によって締結されていてもよい。
集電板3は、セル2の積層体の外側に配置される。集電板3として、発電された電気を効率よく集電できる材料を使用することが好ましい。集電板3として、例えば、銅板に金メッキが施されたものを使用してもよい。集電板3の材料は、電気伝導性の良好な材料であれば特に限定されず、例えば、鉄、ステンレス鋼、及びアルミ等を使用してもよい。また、集電板3の表面処理の種類及び有無は特に限定されず、スズメッキ及びニッケルメッキ等の表面処理を施してもよい。
集電板3の外側には、電気を絶縁するために電気絶縁性のある材料を用いた端板4が配置されている。端板4は、絶縁板の役割も兼ねている。端板4の材質は特に限定されず、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂を射出成形したものを使用してもよく、導電性材料と絶縁性材料とを組合せた材料によって形成されてもよい。端板4と一体となっている配管はセル2の積層体のマニホールドにガスケットを介して押し当てられている。端板4の内側には、セル2に荷重を加えるバネ5が配置されている。バネ5は、電極−膜接合体10(以下、MEA10ということがある)の投影部分、すなわちセル2の内側部分に集中的に配置され、締結ボルト7とナット8で組立時に調整されて締結されている。
セル2は、周縁部に封止部材9を有するMEA10を一対の導電性のセパレータ11(第一セパレータ11A,第二セパレータ11C)で挟み、さらに外側に冷却水セパレータ11Wが配置された構造を有する。セパレータ11は、平板状であって、MEA10側の面(以下、内面ということがある)は、MEA10の形状に応じる形状であることが好ましい。セパレータ11は、厚み方向に貫通する各種のマニホールド孔12、ボルト孔6を有していてよい。第一セパレータ11Aの内面には、第一ガス流路溝13Aが形成され、第二セパレータ11Cの内面には、第二ガス流路溝13Cが形成されている。第一ガス流路溝13A及び第二ガス流路溝13Cのいずれか一方が燃料ガス流路溝を構成し、他方が酸化剤ガス流路溝を構成している。例えば、第一セパレータ11Aがアノード電極側のアノードセパレータであり、第二セパレータ11Cがカソード電極側のカソードセパレータである場合には、第一ガス流路溝13Aは燃料ガス流路溝であり、第二ガス流路溝13Cは酸化剤ガス流路溝である。セパレータ11の背面には冷却水流路溝13Wが形成されている。セパレータ11は、ガス不透過性の導電性材料で形成されていればよく、例えば、樹脂含浸カーボン材料及び金属材料等を用いて形成することができる。
セパレータ11及びMEA10の周縁部の封止部材9には、燃料ガス、酸化剤ガス、及び冷却水が流通するそれぞれ一対の貫通孔、すなわち、マニホールド孔12が設けられていてよい。セル2が積層された状態では、これら貫通孔が積層されて結合し、燃料ガスマニホールド、酸化剤ガスマニホールド、及び冷却水マニホールドが形成される。また、封止部材9には、ボルト孔6が設けられていてよい。
<燃料電池モジュール>
次に、図1〜図9を参照して、本開示の燃料電池モジュール(セル)2について詳細に説明する。
燃料電池モジュールは、図3、5、及び9に示すように、第一セパレータ11A、電極−膜接合体10(MEA10)、及び第二セパレータ11Cをこの順で有する。燃料電池モジュールは、図3、5、及び9に示すように、一対の封止部材9(第一封止部材9A,第二封止部材9C)を更に有する。
電極−膜接合体10(MEA10)は、図3、5、及び9に示すように、第一セパレータ11A側から、第一電極19、電解質膜15、及び第二電極20がこの順に積層されている。図2(a)の概略平面図に示すように、MEA10は、封止部材9によってMEA10の周縁部が露出しないように配置されている。
第一セパレータ11A及び第二セパレータ11Cは、MEA10を第一電極19側及び第二電極20側のそれぞれから挟み込む。第一セパレータ11AのMEA10側の面(内面)は、中心部において第一電極19と接しており、外周部は第一電極19と接していない。すなわち、第一セパレータ11Aの内面は、第一電極19と接する中心部と、第一電極19と接していない外周部と、を有する。また、第二セパレータ11CのMEA10側の面(内面)は、中心部において第二電極20と接しており、外周部は第二電極20と接していない。すなわち、第二セパレータ11Cの内面は、第二電極20と接する中心部と、第二電極20と接していない外周部と、を有する。
第一セパレータ11AとMEA10とは、第一封止部材9Aによって接着されている。すなわち、第一封止部材9Aは、第一セパレータ11Aの内面の外周部と、MEA10の周縁部とを接着する。また、第二セパレータ11CとMEA10とは、第二封止部材9Cによって接着されている。すなわち、第二封止部材9Cは、第二セパレータ11Cの内面の外周部と、MEA10の周縁部とを接着する。
図7(a)及び(b)に、第一セパレータ11Aの平面図、及び部分斜視図を示す。図7(a)及び(b)に示すように、第一セパレータ11Aの内面の外周部には、凹部24が設けられていてもよい。凹部24は、平面視において、第一ガス流路溝13Aの外側に位置する。図7(a)及び(b)では、凹部24は、第一ガス流路溝13Aの両側に設けられているが、どちらか一方にのみ凹部24が設けられていてもよい。この凹部24は、第一封止部材9Aを硬化させて第一セパレータ11AとMEA10とを接着する際に、硬化によって第一封止部材9Aに生じる凸部を逃がす逃がし部として機能する。凹部24は、第二セパレータ11Cの内面の外周部に設けられていてもよい。凹部24は、第一セパレータ11Aの外周部と第二セパレータ11Cの外周部の両方に設けられていてもよい。
図2(b)は、MEA10の部分断面図を示す。MEA10の電解質膜15の両面には、それぞれ、第一電極19及び第二電極20が形成されている。第一電極19及び第二電極20は、それぞれ触媒層とガス拡散層とによって構成されていてよい。例えば、電解質膜15の両面に、それぞれ、第一触媒層16及び第二触媒層17が形成され、これら触媒層(16、17)の外側に、燃料ガス又は酸化剤ガスに対する通気性と、電子導電性とを併せ持つガス拡散層(GDL)18が配置された構成であってよい。すなわち、図2(b)に示すように、第一触媒層16の外側に第一ガス拡散層18Aが配置され、第二触媒層17の外側に第二ガス拡散層18Cが配置された構成であってよい。
第一電極19及び第二電極20のうちの一方がアノード電極であり、他方がカソード電極である。例えば、第一電極19がアノード電極を構成し、第二電極20がカソード電極を構成した場合、第一封止部材9Aは、アノード封止部材として、第一セパレータ11Aはアノードセパレータとして機能する。また、第二封止部材9Cはカソード封止部材として、第二セパレータ11Cは、カソードセパレータとして機能する。もちろん、第一電極19がカソード電極を構成し、第二電極20がアノード電極を構成していてもよい。
アノード電極に含まれるアノード触媒層は、例えば、白金ルテニウム合金触媒を担持したカーボン粉末を主成分としていてよい。また、カソード電極に含まれるカソード触媒層は、例えば、白金触媒を担持したカーボン粉末を主成分としていてよい。
電解質膜15は、水素イオンを選択的に輸送する膜であり、プロトン伝導性を示す固体高分子材料から形成することができる。プロトン伝導性を示す固体高分子材料の例は、パーフルオロスルホン酸膜(デュポン社製ナフィオン膜)を含む。
封止部材9は、図2(a)に示すように、額縁状である。封止部材9が額縁状であるとは、封止部材9の中心部が切り取られた、外周を縁取った形状であることを意味する。第一封止部材9Aは、第一電極19と同じ形状に内部が切り取られた額縁状であることが好ましい。また、第二封止部材9Cは、第二電極20と同じ形状に内部が切り取られた額縁状であることが好ましい。これらの場合、額縁状の封止部材9をMEA10の周縁部に良好に配置することができる。
封止部材9は、MEA10の周縁部とセパレータ11とを接着できるものであれば特に限定されない。封止部材9は、熱硬化性樹脂を含有する接着部材を用いて形成されることが好ましい。この場合、封止部材9は、接着部材を硬化させた硬化物から構成される。接着部材は特に限定されず、例えばシート状の接着部材を用いてもよい。
封止部材9は、繊維及び熱硬化性樹脂を含有する接着部材の硬化物であることが特に好ましい。例えば、封止部材9を、絶縁性の樹脂により内包された繊維シートを用いて形成することができる。樹脂により内包された繊維シートは、ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグが絶縁性、耐熱性、ガス透過性などの点で好ましい。ただし、繊維および樹脂はこれに限るものではなく、強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じて、セラミックス繊維などの他の無機繊維を用いてもよい。熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂を用いてもよい。また、繊維を含有する樹脂と他の樹脂とを多層に積層した積層体や、繊維シートの組成を部分的に変更した繊維シートを用いてもよい。第一封止部材9A及び第二封止部材9Cの材料は同じであってもよく、異なっていてもよい。第一封止部材9A及び第二封止部材9Cのうちの少なくとも一方が、繊維及び熱硬化性樹脂を含有する接着部材の硬化物であることが好ましい。
封止部材9を、一対の樹脂シートを用いて形成してもよい。例えば、同じ形状の樹脂シート2枚を用いて、MEA10の端部の電解質膜15を第一電極19側および第二電極20側のそれぞれから挟みこんでもよい。その後、後述する封止工程において硬化させることで、一対の樹脂シートが一体となり、封止部材9を構成してもよい。
図3〜9に示すように、本開示の燃料電池モジュール2には、少なくとも第一セパレータ11Aの内面の外周部及び第一封止部材9Aに接する空間22(221,222)が形成されている。これにより、第一セパレータ11Aに設けられた第一ガス流路溝13Aを通過するガス中に含まれる水や過飽和水蒸気の凝集水等の水分を、空間22中に保持することができるため、第一ガス流路溝13A内へ流れ込む水分の量を低下させることができる。そのため、第一ガス流路溝13A内のガスの通過量が低下しにくくなり、燃料電池スタックの発電性能を向上させることができる。例えば、燃料電池の運転停止時に、周囲の温度低下等の要因によって凍結した水分が、運転再開時や周囲の温度上昇等によって解けると、第一ガス流路溝13Aに流入して、発電性能の低下につながる場合がある。しかし、このような水分が空間22中に保持されることで、第一ガス流路溝13Aへの水分の流入を防止しやすくなる。空間22中に保持された水分は、例えば、運転再開後に空間22内の温度が運転によって上昇することで蒸発しうる。この場合、空間22が、水分保持と保持水分の蒸発を繰り返すことで、第一ガス流路溝13Aへの水分の流入を持続的に防止しやすくなり、発電性能の低下を防ぐことができる。
空間22は、燃料電池モジュール2のガス供給口側に位置することが好ましい。すなわち、空間22は、第一ガス流路溝13Aの供給側に位置することが好ましい。この場合、ガスマニホールド孔12から供給される反応ガス中で生成される水、又は加湿された反応ガス中に含まれる過飽和水蒸気の凝集水を空間22で保持することができる。
第一電極19がアノード電極であり、第二電極20がカソード電極であることが好ましい。この場合、第一封止部材9Aは、アノード封止部材として、第一セパレータ11Aはアノードセパレータとして機能する。また、第一ガス流路溝13Aは燃料ガス流路溝として、第二ガス流路溝13Cは酸化剤ガス流路溝として機能する。燃料ガスは、水素を含有するため、酸化剤ガスと比較して、燃料ガス中では水が生成されやすい。そのため、燃料ガス流路溝側に空間22が設けられていることで、水分が燃料ガス流路溝に流入することを防ぎやすくなる。空間22は、燃料ガス流路溝の供給口側に設けられていることが特に好ましい。
空間22は、少なくとも2つ以上の第一ガス流路溝13Aに跨って設けられることが好ましい。この場合、2つ以上の第一ガス流路溝13Aを通過するガス中に含まれる水分を空間22で保持することができる。空間22は、図8(a)に示すように、複数の第一ガス流路溝13Aの全てに跨って設けられることがより好ましい。この場合の複数の第一ガス流路溝13Aの全てを通過するガス中に含まれる水分を空間22で保持することができるため、燃料電池スタック1の発電性能をより向上させることができる。なお、空間22が、第一ガス流路溝13Aに跨って設けられるとは、第一封止部材9Aにおいて空間22が、第一セパレータ11Aと重なった際に第一ガス流路溝13Aが設けられている領域まで形成されていることを意味する。これにより、第一セパレータ11Aと第一封止部材9Aを重ねた際に、空間22と少なくとも2つ以上の第一ガス流路溝13Aの空間とがひと続きになる。
上述のように、第一セパレータ11Aに、接着時の逃がし部として機能する凹部24が設けられている場合、空間22は、凹部24に連通することが好ましい。この場合、空間22で保持される水分の量が増加した場合でも、水分が空間22を通って凹部24に流れ込むことで、凹部24でも水分を保持することができる。第一セパレータ11Aが、二つ以上の凹部24を有する場合、空間22は、少なくとも一つの凹部24に連通していることが好ましく、全ての凹部24に連通していることがより好ましい。なお、空間22が凹部24と連通するとは、第一封止部材9Aにおいて空間22が、第一セパレータ11Aと重なった際に凹部24が設けられている領域まで形成されていることを意味する。これにより、第一セパレータ11Aと第一封止部材9Aを重ねた際に、空間22と凹部24の空間とがひと続きになる。
空間22の幅は、0.5mm以上1.5mm以下であることが好ましい。この場合、空間22は、第一ガス流路溝13Aを通過するガス中に含まれる水分を十分に保持することができる。なお、空間22の幅とは、図3及び図5に示す、積層方法(Z方向)と直交する方向(X方向)における空間22の幅Wを意味する。
空間22は、第一封止部材9Aの内周の端部に設けられた切り欠き221によって形成されていてよい。図3は、空間22が切り欠き221によって形成された燃料電池モジュール2の積層体の部分断面図を示す。図4(a)は、空間22が切り欠き221によって形成された燃料電池モジュール2の第一セパレータ11Aを外して分解した平面図を示し、図4(b)は、切り欠き221の部分を拡大した部分斜視図を示す。例えば、図4(b)に示すように、空間22は、第一封止部材9Aの内周端部の一部を切り欠いて形成されていてよい。この場合、後述するように、第一封止部材9Aを事前に硬化した後に、事前硬化部21の端部の一部を切り欠くことで空間22を容易に形成することができる。空間22は、第一セパレータ11Aの外周部、第一封止部材9Aの内周端面、電解質膜15、及び第一電極19の端面に接することが好ましい。この場合、空間22、すなわち切り欠き221は、図3、図4(a)、及び図4(b)に示すような直方体の形状を有するため、空間22中により多くの水分を保持しやすくなる。ただし、切り欠き221の形状は直方体に限られず、水分を保持可能な空間22を形成できる形状であればよい。また、図4(a)及び図4(b)は、一つの切り欠き221が形成された態様を示しているが、これに限られず、複数の切り欠き221が形成されていてもよい。
空間22は、第一封止部材9Aに設けられた溝222であってよい。図5は、空間22が溝222によって形成された燃料電池モジュール2の積層体の部分断面図を示す。図6(a)は、空間22が溝222によって形成された燃料電池モジュール2の第一セパレータ11Aを外して分解した平面図を示す。図6(b)は、溝222の部分を拡大した部分斜視図を示す。溝222は、図5に示すように、燃料電池モジュール2の積層方向(Z方向)において第一封止部材9Aを貫通していない。また、図5、図6(a)、及び図6(b)に示すように、溝222は、第一封止部材9Aの第一セパレータ11A側の面に設けられる。このような溝222は、後述するように、第一封止部材9Aを事前に硬化する際に、凹状が形成されるように硬化することで、容易に形成することができる。
溝222の平面視における形状は、特に限定されず、例えば、矩形状であってよく、図6(a)に示すようなへの字状に傾斜した形状であってもよい。なお、図6(a)及び図6(b)は、ひと続きの溝222が形成された態様を示しているが、これに限られず、第一封止部材9には複数の溝222が形成されていてもよい。例えば、平面視において、Y方向に平行な複数の溝222が形成されていてもよい。すなわち、ひと続きの溝222が、Y方向に複数平行に配置されていてもよい。また、Y方向においてひと続きになった溝222ではなく、短い溝222がスペースをあけて並んでいる形状であってもよい。すなわち、複数の溝222が、飛び石のように配置されていてもよい。
空間22が溝222である場合、空間22は、平面視において傾斜していることが好ましい。すなわち、溝222は、平面視において傾斜していることが好ましい。特に、溝222が凹部24に連通している場合、溝222は、平面視において凹部24に向かって傾斜していることが好ましい。図7(a)に示すような凹部24が形成された第一セパレータ11Aと、図6(a)に示すような傾斜した溝222を有する第一封止部材9Aとを併せることで、図8(a)に示すような、溝222が凹部24に向かって傾斜した燃料電池モジュール2を得ることができる。図8(a)は、燃料電池モジュール2において第二セパレータ11Cを外して分解し第二封止部材9C側から見た場合の平面図である。また、図8(b)は、図8(a)の分解された燃料電池モジュール2の部分断面図である。溝222の傾斜の方向は特に限定されないが、第一ガス流路溝13Aのガスの流れる方向に沿って下向きに傾斜し、凹部24と連通することが好ましい。このように、溝222が凹部24に向かって傾斜していることで、溝222に保持された水分が凹部24に流入しやすくなる。なお、図8(a)では、溝222がへの字状に2つの凹部24に向かって傾斜しているが、これに限られない。溝222は、矩形状に形成され、1つの凹部24に向かって傾斜していてもよい。
燃料電池モジュール2は、切り欠き221及び溝222の両方を有していてもよい。図9は、切り欠き221及び溝222の両方を有する燃料電池モジュール2の積層体の部分断面図である。このように、燃料電池モジュール2が、切り欠き221及び溝222の両方を有することで、第一ガス流路溝13Aを通過するガス中の水分を、より良好に空間22(221,222)に保持することができる。燃料電池モジュール2は、複数の切り欠き221と複数の溝222を有していてもよく、一つの切り欠き221と一つの溝222を有していてもよい。また、燃料電池モジュール2は、複数の切り欠き221と一つの溝222を有していてもよく、一つの切り欠き221と複数の溝222を有していてもよい。
上述の説明では、空間22が第一セパレータ11A側に位置する場合についてのみ説明したが、これに限られず、空間22は第二セパレータ11C側に位置していてもよい。また、燃料電池モジュール2は、第一セパレータ11A側と第二セパレータ11C側との両方に、上述のような空間22を有していてもよい。
図1、3、5、及び9に示すように、燃料電池モジュール2を複数積層した燃料電池モジュール積層体を燃料電池スタックに使用してもよい。この場合、空間22は、燃料電池モジュール積層体中の少なくとも一つの燃料電池モジュール2に形成されていればよい。ただし、燃料電池スタックの発電性能を向上させる観点から、燃料電池モジュール積層体中の二つ以上の燃料電池モジュール2に空間22が形成されていることが好ましく、全ての燃料電池モジュール2に空間22が形成されていることが好ましい。なお、燃料電池モジュール積層体中の複数の燃料電池モジュール2が空間22を有する場合、それぞれの燃料電池モジュール2における空間22の形状、位置、大きさ、個数は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
<燃料電池モジュールの製造方法>
燃料電池モジュール2の製造方法について説明する。
燃料電池モジュール2の製造方法は、次の工程を含む。繊維及び熱硬化性樹脂を含有する額縁状の接着部材の一部を事前に硬化させて、事前硬化部21を有する第一接着部材を準備する工程。第一電極19、電解質膜15、及び第二電極20がこの順に積層された電極−膜接合体10の第一電極19側及び第二電極20側に、第一接着部材並びに繊維及び熱硬化性樹脂を含有する額縁状の第二接着部材をそれぞれ配置する工程。電極−膜接合体10を、第一接着部材及び第二接着部材を介して第一セパレータ11A及び第二セパレータ11Cで両側から挟みこむ工程。第一接着部材及び第二接着部材を硬化させて、第一封止部材9A及び第二封止部材9Cをそれぞれ形成する工程。燃料電池モジュール2は、第一セパレータ11A及び第一封止部材9Aに接する空間が形成されるように製造される。
第一接着部材及び第二接着部材として、例えば、上述の繊維及び熱硬化性樹脂を含有する樹脂シートを用いてもよい。
次に、空間の形成方法について説明する。
燃料電池モジュール2の製造方法において、第一接着部材の事前硬化時に、凹状の溝222を形成することで、空間22を形成することができる。すなわち、第一接着部材の一部を事前に硬化させて事前硬化部21を形成する際に、溝222が形成されるように硬化を行う。これにより、溝222が事前硬化部21に形成される、溝222が燃料電池モジュール2における空間22を形成する。
燃料電池モジュール2の製造方法において、第一接着部材の事前硬化部21の一部を切り欠くことで、空間22を形成してもよい。すなわち、第一接着部材の一部を事前硬化させて事前硬化部21を形成した後に、事前硬化部21の一部に切り欠き221を形成する。これにより、切り欠き221を有する事前硬化部21が形成され、切り欠き221が燃料電池モジュール2における空間22を形成する。
本開示の燃料電池モジュール及びその製造方法によれば、優れた発電性能を有する燃料電池スタックを実現しうることから、ポータブル電源、電気自動車用電源、及び家庭内コージェネレーションシステム等に使用する燃料電池において有用である。
1 燃料電池スタック
2 燃料電池モジュール(セル)
3 集電板
4 端板
5 弾性部材(バネ)
6 ボルト孔
7 締結ボルト
8 ナット
9 封止部材
9A 第一封止部材
9C 第二封止部材
9W 冷却水封止部材
10 電極−膜接合体(MEA)
11 セパレータ
11A 第一セパレータ
11C 第二セパレータ
11W 冷却水セパレータ
12 マニホールド孔
12A 第一マニホールド孔
12C 第二マニホールド孔
12W 冷却水マニホールド孔
13 ガス流路溝
13A 第一ガス流路溝
13C 第二ガス流路溝
13W 冷却水流路溝
14 接続流路
14A 第一ガス接続流路
14C 第二ガス接続流路
14W 冷却水接続流路
15 電解質膜
16 第一触媒層
17 第二触媒層
18 ガス拡散層(GDL)
19 第一電極
20 第二電極
21 事前硬化部
22 空間
221 切り欠き
222 溝
24 凹部

Claims (13)

  1. 第一セパレータ、電極−膜接合体、及び第二セパレータをこの順で有し、
    前記電極−膜接合体は、第一セパレータ側から、第一電極、電解質膜、及び第二電極がこの順に積層され、
    前記第一セパレータの電極−膜接合体側の面は、前記第一電極と接する中心部と、前記第一電極と接していない外周部と、を有し、
    前記第二セパレータの電極−膜接合体側の面は、前記第二電極と接する中心部と、前記第二電極と接していない外周部と、を有し、
    前記第一セパレータの前記外周部と前記電極−膜接合体の周縁部とを接着する額縁状の第一封止部材、及び前記第二セパレータの前記外周部と前記電極−膜接合体の周縁部とを接着する額縁状の第二封止部材を更に有し、
    少なくとも前記第一セパレータの前記外周部及び前記第一封止部材に接する空間が形成されている、
    燃料電池モジュール。
  2. 前記第一電極がアノード電極であり、
    前記第二電極がカソード電極である、
    請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記第一封止部材及び前記第二封止部材のうちの少なくとも一方は、繊維及び熱硬化性樹脂を含有する接着部材の硬化物である、
    請求項1又は2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記空間の幅は、0.5mm以上1.5mm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記第一セパレータの前記外周部に、複数のガス流路溝が設けられ、
    前記空間は、少なくとも2つ以上の前記ガス流路溝に跨って設けられる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  6. 前記第一セパレータの前記外周部に、凹部が設けられ、
    前記凹部は、平面視において、前記ガス流路溝の外側に位置し、
    前記空間は、前記凹部に連通する、
    請求項5に記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記空間は、前記第一封止部材に設けられた溝である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  8. 前記空間は、平面視において、傾斜している、
    請求項7に記載の燃料電池モジュール。
  9. 前記空間は、前記第一封止部材の内周の端部に設けられた切り欠きによって形成される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  10. 前記空間は、前記第一セパレータの前記外周部、前記第一封止部材の前記内周の端面、前記電解質膜、及び前記第一電極の端面に接する、
    請求項9に記載の燃料電池モジュール。
  11. 繊維及び熱硬化性樹脂を含有する額縁状の接着部材の一部を事前に硬化し、事前硬化部を有する第一接着部材を準備することと、
    第一電極、電解質膜、及び第二電極がこの順に積層された電極−膜接合体の第一電極側及び第二電極側に、第一接着部材並びに繊維及び熱硬化性樹脂を含有する額縁状の第二接着部材をそれぞれ配置することと、
    前記電極−膜接合体を、前記第一接着部材及び前記第二接着部材を介して第一セパレータ及び第二セパレータで両側から挟みこむことと、
    前記第一接着部材及び前記第二接着部材を硬化させて、第一封止部材及び第二封止部材をそれぞれ形成することと、を含み、
    前記第一セパレータ及び前記第一封止部材に接する空間が形成される、
    燃料電池モジュールの製造方法。
  12. 前記第一接着部材の事前硬化時に、溝状の凹部を形成することで、前記空間が形成される、
    請求項11に記載の燃料電池モジュールの製造方法。
  13. 前記第一接着部材の前記事前硬化部の一部を切り欠くことで、前記空間が形成される、
    請求項11に記載の燃料電池モジュールの製造方法。
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