JP2021113964A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヤング率の比較的大きい定着部材を用いた場合であっても、定着部材の摩耗による損傷を抑制する定着装置を提供する。【解決手段】定着装置200は、回転可能な無端状の定着部材211と、定着部材211の外周面に当接してニップ部Nを形成する加圧部材(加圧ローラ203)と、定着部材211の両端部に配置され、定着部材211の内面に接触し、ニップ部Nから最も離れた第1の領域からニップ部N近傍の第2の領域に近づくにつれて定着部材211の内面から離れる方向により大きく傾斜するフランジ部210Bを有する規制部材210と、を備える定着装置。【選択図】図5

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより画像が形成され、画像転写方式又は直接方式により未定着トナー画像が記録媒体に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、記録媒体に形成されたトナー像を、無端ベルト状の定着部材(定着ベルト)と加圧ローラとの間のニップ部において加熱及び加圧し、定着処理を実行するものが知られている。
定着部材は内部にハロゲンランプなどの加熱部材やニップ形成部材などの内蔵物が配置される。定着部材の外径が小さい場合や内蔵物が大きい場合、定着部材と内蔵物とが接触することがある。この接触を避けるために定着部材の幅方向両端部に定着部材の走行範囲を規制する規制部材が配置され、定着部材は規制部材によって吊り上げられることにより安定して走行することができる。
しかし、従来の規制部材は定着部材を吊り上げることにより定着部材と強く接触する部分があり、この部分との摩擦によって定着部材の内面が摩耗し、最終的には定着部材の端部が破断してしまうという問題があった。
この点に関し、規制部材の定着部材の内面に接触して径方向の軌道を規制するフランジ部を、定着部材の軸方向に対して傾斜させる技術が提案されている(例えば、特許文献1。)。
より具体的には、この技術は定着部材の長手方向の軸に対してニップ部位に対抗する部位である天面側の方を、天面側よりニップ部位に近い側面側よりも傾斜角度を大きくすることにより、走行する定着部材の軌跡にフランジ部の形状を合わせ、力が局部的にかかることを回避して摩耗を抑制する。
しかしながら、NiやSUSなどの、ポリイミド等の樹脂材料に比べて剛性の高い、つまりヤング率の大きい定着部材を用いると、従来の技術では定着部材の摩耗を効果的に抑制できない事を発明者は見出した。
ヤング率の大きい定着部材の走行軌跡は、この定着部材よりヤング率の小さい定着部材の走行軌跡は異なり、側面側においてフランジ部と強く接触する。
従って、従来の技術の規制部材を用いると、ヤング率の大きい定着部材は局所的に摩耗し、破断してしまうことが避けられなかった。
よって、ヤング率の比較的大きい定着部材を用いた場合であっても、定着部材の摩耗による損傷を抑制する定着装置が求められている。
上記課題を解決するために、本発明は、回転可能な無端状の定着部材と、前記定着部材の外周面に当接してニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材の両端部に配置され、前記定着部材の内面に接触し、前記ニップ部から最も離れた第1の領域から前記ニップ部近傍の第2の領域に近づくにつれて前記定着部材の内面から離れる方向により大きく傾斜するフランジ部を有する規制部材と、を備える定着装置を提供する。
本発明によれば、ヤング率の比較的大きい定着部材を用いた場合であっても、定着部材の摩耗による損傷を抑制する定着装置を提供することができる。
画像形成装置の概略構成を説明する図である。 従来技術に係る規制部材を示す図である。 従来技術に係る定着装置の規制部材付近の軸方向に沿った縦断面図である。 図3に示す定着装置のAA線断面図に定着部材の走行軌跡を示した図である。 第1の実施形態に係る定着装置の規制部材を示す図である。 フランジ部の法線Mの傾斜角θ1の最大傾斜角θ1MAXと定着部材のフランジ部に接触する内面の摩耗量の関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係る定着装置の規制部材を示す図である。 フランジ部の法線M2の傾斜角θ2の最大傾斜角θ2MAXと定着部材のフランジ部に接触する内面の摩耗量の関係を示すグラフである。 第3の実施形態に係る定着装置の規制部材を示す図である。 フランジ部の曲率の最大曲率xMAXと定着部材のフランジ部に接触する内面の摩耗量の関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
[画像形成装置]
図1は、本発明の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を説明する図である。
図1に示した画像形成装置100は、複数の色画像を形成する作像部がベルトの展張方向に沿って並置されたタンデム方式のカラープリンタある。なお、本発明はこの方式に限られず、またプリンタだけではなく複写機やファクシミリ装置などを対象とすることも可能である。
画像形成装置100は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
画像形成装置100では、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、各感光体ドラムに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な無端ベルトである中間転写体(以下、転写ベルト11という。)に対して1次転写される。この1次転写工程の実行によってそれぞれの色の画像が重畳転写され、その後、記録媒体(例えば、記録シート等)Sに対して2次転写工程を実行することで一括転写される。
各感光体ドラムの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。ブラック画像形成を行う感光体ドラム20Bkを代表として説明すると、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bkおよびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後に行われる書き込み光Lbを用いた書き込みには、光書き込み装置8が用いられる。
転写ベルト11に対する重畳転写では、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写される。このために、転写は、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの上方に対向して配設され、転写ベルト11及び1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする2次転写ローラ5と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11をクリーニングするベルトクリーニング装置13と、これら4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置8とを有している。
光書き込み装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラーおよび偏向手段としての回転多面鏡などを装備している。光書き込み装置8は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lbを出射して感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに静電潜像を形成するよう構成されている。書き込み光Lbは、図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である。
画像形成装置100には、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkと転写ベルト11との間に向けて搬送される記録媒体Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61が設けられている。また、シート給送装置61から搬送されてきた記録媒体Sを、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、各感光体ドラムと転写ベルト11との間の転写部に向けて繰り出すレジストローラ対4が設けられている。また、記録媒体Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知するセンサが設けられている。
また、画像形成装置100には、トナー像が転写された記録媒体Sにトナー像を定着させるためのローラ定着方式の定着ユニットとしての定着装置200と、定着済みの記録媒体Sを画像形成装置100の本体外部に排出する排出ローラ7が備えられている。また、画像形成装置100の本体上部には、排出ローラ7により画像形成装置100の本体外部に排出された記録媒体Sを積載する排紙トレイ17が備えられている。また、排紙トレイ17の下側には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkが備えられている。
転写ベルトユニット10は、転写ベルト11、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkの他に、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。
従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えており、このため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。このような転写ベルトユニット10と、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと、2次転写ローラ5と、ベルトクリーニング装置13とで転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、画像形成装置100の本体下部に配設されており、最上位の記録媒体Sの上面に当接する給送ローラ3を有している。給送ローラ3が図中反時計回りに回転駆動されることにより、最上位の記録媒体Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
転写装置71に装備されているベルトクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。
ベルトクリーニング装置13はまた、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための排出手段を有している。
[定着装置]
図2は、一般的な規制部材210を示す図である。図3は、一般的な定着装置200の規制部材210付近の軸方向に沿った縦断面図である。図4は、図3に示す定着装置200のAA線断面図に定着部材211の走行軌跡を示した図である。
図2から図4に示すように、定着装置200は、回転可能な無端ベルト状の定着部材211と、定着部材211を加熱する熱源221と、定着部材211の内側に配置される非回転のニップ形成部材223と、定着部材211の熱移動を補助する熱移動補助部材222と、定着部材211の外周面に当接し、ニップ形成部材223と対向して配置され、この定着部材211との間にニップ部Nを形成する加圧ローラ203(以下、対抗回転体ともいう。)と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体Sをニップ部Nに通して定着を行う。
定着部材211は、ハロゲンヒータなどの複数の熱源221により内周側から輻射熱で直接加熱される。この定着部材211との間にニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ203(以下、対抗回転体ともいう。)と、を備え、未定着画像を担持した記録媒体Sをニップ部Nに通して定着を行う。
定着部材211は内部に、加圧ローラ203に対向して配置されたニップ形成部材223と、ニップ形成部材223の定着部材211の内面に対向する面を覆う熱移動補助部材222と、ニップ形成部材223を加圧ローラ203からの加圧力に対抗して保持するステー部材224と、を有している。
ニップ形成部材223は、定着部材211を介して加圧ローラ203との間でニップ部Nを形成し、定着部材211の内面と熱移動補助部材222を介して間接的に摺動する。
定着装置200は、ニップ部Nにトナー像が担持された記録媒体Sを通過させることにより記録媒体上のトナーを熱により溶融させ加圧により記録媒体に定着させる。
熱移動補助部材222の定着部材211との接触面には、摩擦係数の低い摺動コーティングが施されている。摺動コーティングとしては、例えば、フッ素コーティングや、耐摩耗性の高いDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等のガラスコーティング等が挙げられる。
また、熱移動補助部材222の定着部材211との接触面には潤滑剤が塗布される。潤滑剤としては、耐熱温度の高いフッ素グリスもしくはシリコーンオイルが適当である。フッ素グリスは基油となるフッ素オイルに増ちょう剤を分散させてゲル状にした潤滑剤であり、粘度がオイルより高いため摺動部からの流出対策として有効である。
熱移動補助部材222は、熱が局所的に留まることを防止し、積極的に長手方向に熱を移動させて長手方向の温度不均一性を低減するために設けられている。
このため、熱移動補助部材222の材料としては、短時間で熱移動が可能な材料が好ましく、例えば、熱伝導率の高い銅、アルミニウム、銀等が挙げられる。これらのうち、コスト面、入手性、熱伝導率特性、加工性を総合的に考慮すると、銅が最も好ましい。
本実施形態では、熱移動補助部材222の定着部材211に直接接触する面がニップ形成面となる。
定着部材211は、ニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いて、無端状のベルトまたはフィルムに形成される。定着部材211の表層はPFAまたはPTFE層などの離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。定着部材211の基材とPFAまたはPTFE層の間にはシリコーンゴムの層などで形成された弾性層があっても良い。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じ得る。これを改善するにはシリコーンゴム層を100[μm]以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微小な凹凸が吸収されユズ肌画像が改善する。
定着部材211の熱移動補助部材222と摺動する面には、上述のように摺動コーティングを施すことができるが、この場合耐熱性や耐摩耗性を考慮し、ポリイミドやポリアミドイミドなどの材料を選択することができる。
定着部材211は熱源221によりニップ部N以外の領域で内面側から輻射熱で直接加熱される。
加圧ローラ203は芯金に弾性ゴム層があり、離型性を得るために表面に離型層(PFAまたはPTFE層)が設けてある。加圧ローラ203は、画像形成装置に設けられたモータなどの駆動源からギヤを介して駆動力が伝達され回転する。また、加圧ローラ203は、スプリングなどにより定着部材211側に付勢されており、弾性ゴム層が押し潰されて変形することにより、所定のニップ幅を有している。
加圧ローラ203は中空のローラであっても良く、加圧ローラ203にハロゲンヒータなどの加熱源を有していても良い。弾性ゴム層はソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ203内部にヒータが無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルトの熱が奪われにくくなるので、より望ましい。
定着部材211は加圧ローラ203により連れ回り回転する。図3の場合は加圧ローラ203が駆動源により回転し、ニップ部Nでベルトに駆動力が伝達されることにより定着部材211が回転する。定着部材211はニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部以外では両端部で規制部材210によってガイドされ、走行する。
規制部材210は、スリーブ状に形成される定着部材211の軸方向両端部に一つずつ配置され、定着部材211の走行軌跡を規制する。
図2(A)は、規制部材210の正面図、図2(B)は規制部材210のX1矢視図、図2(C)は規制部材210のX2矢視図である。
図2に示すように、規制部材210は、正面視においてニップ面Nに沿って円盤を切り欠いた形状を為す軸方向規制部210Aと、軸方向規制部210Aの平坦面に設けられ、円筒形状をニップ面Nにそって切り欠いた形状を為すフランジ部210Bと、を備える。
図3に示すように、規制部材210は定着部材211の軸方向端部に配置され、フランジ部210Bに定着部材211の内面が接触し、軸方向規制部210Aに定着部材211の軸方向端部が接触するように定着部材211に嵌め込まれる。
図4に示す走行軌跡Ca、Cb、Ccは、図3に示すニップ部位Lnより内側の部位La、ニップ部位Lnとフランジ部210Bの中間の部位Lb、フランジ部210B上の部位Lcのそれぞれの部位における走行軌跡を示す。
これらの走行軌跡は、従来の一般的な樹脂製定着部材、例えばポリイミド製定着部材よりヤング率が大きい定着部材211を用いた場合の走行軌跡を示す。
従来の一般的な樹脂製定着部材のヤング率はおおよそ3〜10Gpa程度である。この樹脂製定着部材は、部位La〜Lcに至る変形の割合は、天面方向の変化σ1の方が側面方向の変化σ2よりも大きい。
この一般的な樹脂製定着部材よりもヤング率の大きい定着部材211には、例えばNi製、SUS(Stainless Used Steel)製などがあり、これらの定着部材211のヤング率は200Gpa程度である。
このようにヤング率の大きな定着部材211の走行軌跡は、図4に示すように、定着部材211の外側に行くにしたがって大きく変形するが、その変形の度合いは天面方向の変化σ1より側面方向の変化σ2の方が大きくなる。この点について、以下説明する。
定着部材211はハロゲンヒータなどの熱源221により加熱され、加圧ローラ203と不図示の側板に固定されたステー部材224に保持された熱移動補助部材222とによって加圧され、加圧ローラ203の駆動力を受けて従動回転する。
定着部材211の長手端部の内面が、フランジ部210Bの内面規制面、つまり定着部材211に接触する面により吊り上げられるため、定着部材211と内蔵物である熱源221やステー部材224などが接触することなく、定着部材211の走行は安定化する。
定着部材211の基層としてSUSやNiなどの剛性の高い材料を用いた場合、樹脂材料を用いた場合に比べて同じ荷重を与えた時の撓みが小さい。尚、本実施例ではヤング率204GpaのNiを基層として用いた。よって、フランジ部210Bによって定着部材211を吊った場合であっても、天面付近における長手方向の定着部材211の軌跡は、フランジ部210Bの内面規制面と接触する軌跡Ccと、内面規制面と接触していない、より長手内側の軌跡Ca、Cbとの軌跡の差である変位量δ1は小さい。
一方、定着部材211の上下流付近では、長手方向のニップ境界の内側の軌跡Caから、ニップ境界の外側の軌跡Cb、Ccの順に、上下流方向の曲率半径が次第に小さくなりながら外側に軌跡が膨らむ。なぜなら、ニップ面近傍のスリーブ軌跡が、ニップ境界よりも内側の軌跡であるCaの場合はニップに拘束され歪んでいるが、ニップ境界の外側にあるCb、Ccの軌跡の場合は、Cb、Ccの順にニップ面の拘束が次第に弱くなる為、歪みが小さくなり、より歪みエネルギーの低い真円形状に復元しようとするからである。その結果、上下流付近の変位量δ2は変位量δ1に対して大きくなる。
よって、定着部材211は、上下流付近において、フランジ部210Bの内面規制面と平行にならず、フランジ部210Bの内面規制面の長手中央側において強く摺擦してしまい、定着部材211の内面の摩耗が促進されることにより、最終的に定着部材211の端部が裂けて使用不可能になってしまう場合があった。
なお、ヤング率の測定方法は特に問わないが、例えばJIS規格の板状試験片の引張試験によって測定、ないし比較することができる。
以下に述べる各実施形態の規制部材210を含む定着装置200は、定着部材211が内側から内面コート層、基層、弾性層、離型層の順に構成されるとき、基層がNI、SUSなどのヤング率が比較的高い材料に好適である。
より具体的には、各規制部材210はヤング率が70〜300Gpa、厚みが30〜50μmの定着部材211に対して好適である。
[第1の実施形態]
図5は、本実施形態に係る定着装置200の規制部材210を示す図である。図5(A)は規制部材210の正面図、図5(B)は規制部材210の平面図、つまりX1矢視図、図5(C)は規制部材210の下流方向側面図、つまりX2矢視図、図5(D)はフランジ部210Bの下流側の法線Mの軸G方向への傾斜角θ1を示すグラフである。
図5に示すように、規制部材210は、正面視におけるフランジ部210Bの円弧中心を通る軸Gに向けて傾斜するフランジ部210Bの法線Mの傾斜角θ1が、第1の領域である天面部から第2の領域である下流側側面部下端に向かうに従って大きくなる。
より具体的には、規制部材210は、ニップ部から最も離れた第1の領域からニップ部近傍の第2の領域に近づくにつれて定着部材211の内面から離れる方向により大きな角度により傾斜するフランジ部210Bを備える。
より好ましくは、正面視において、フランジ部210Bの下流側下端部と軸Gを通る直線を直線J、直線Jを軸Gを中心として反時計回りに120°回転させた直線を直線Kとするとき、法線Mは直線Kとフランジ部210Bとの交点(この交点を0°とする。)付近から軸Gに向けて傾斜し始め、最も下流方向に位置する部位(この部位は、反時計回りを正とすると、−φ1=30°となる。)付近において傾斜角θ1が最大傾斜角θ1MAXとなり、フランジ部210Bの下端方向に向かって最大傾斜角θ1MAXが維持される。
図6は、フランジ部210Bの法線Mの傾斜角θ1の最大傾斜角θ1MAXと定着部材211のフランジ部210Bに接触する内面の摩耗量の関係を示すグラフである。
図6において、縦軸は製品寿命を想定して、300,000枚記録媒体をプリントさせた後の定着部材211の削れ量(μm)及び定着部材211とフランジ部210Bとの接触幅(mm)を、横軸は最大傾斜角θ1MAXの値(角度)を示す。
定着部材211とフランジ部210Bとの接触幅は、フランジ部210Bの表面にグリスを塗り、このグリスの剥離形状から計測した。
図6に示すように、最大傾斜角θ1MAXを大きくするほど図5(C)のA付近に対応する定着部材211の内面の位置の削れ量は小さくなる傾向にある。また、最大傾斜角θ1MAXを大きくするほど図5(C)のA付近を起点とした接触幅が広くなる。
このことは、最大傾斜角θ1MAXを大きくするほど、接触幅が広がることから面圧の最大値を下げることが可能となり、定着部材211の摩耗量を低減させることが可能となることを意味する。
一方、最大傾斜角θ1MAXが2.5°を超えると、定着部材211の内面の削れ量が上昇に転じる。これは、定着部材211とフランジ部210Bとの接触の起点が図5(C)のB付近となり、この部分に対応する定着部材211の部分の摩耗が大きくなるためである。
従って、最大傾斜角θ1MAXは1°〜3°が好適であり、より好ましくいは2.5°である。
以上述べたように、本実施形態の定着装置200は、少なくとも下流側においてフランジ部210Bの法線Mの傾斜角θ1が第1の領域よりも第2の領域の方が大きい。
従って、ヤング率の比較的大きな定着部材211を用いたときであっても、定着部材211の摩耗を抑制することができるという効果がある。
[第2の実施形態]
図7は、本実施形態に係る定着装置200の規制部材210を示す図である。図7(A)は規制部材210の正面図、図7(B)は規制部材210の平面図、つまりX1矢視図、図7(C)は規制部材210の上流方向側面図、つまりX3矢視図、図7(D)はフランジ部210Bの上流側の法線M2の軸G方向への傾斜角θ2を示すグラフである。
本実施形態においては、フランジ部210Bの下流側の法線M1は、第1の実施形態のフランジ部210Bの法線Mと同様である。
図7に示すように、規制部材210は、正面視におけるフランジ部210Bの円弧中心を通る軸Gに向けて傾斜するフランジ部210Bの法線M2の傾斜角θ2が、第1の領域である天面部から第2の領域である上流側側面部下端に向かうに従って大きくなる。
より具体的には、規制部材210は、ニップ部から最も離れた第1の領域からニップ部近傍の第2の領域に近づくにつれて定着部材211の内面から離れる方向により大きな角度により傾斜するフランジ部210Bを備える。
より好ましくは、正面視において、フランジ部210Bの下流側下端部と軸Gを通る直線を直線J、直線Jを軸Gを中心として反時計回りに120°回転させた直線を直線Kとするとき、法線M2は直線Jとフランジ部210Bとの交点(この交点を0°とする。)付近から軸Gに向けて傾斜し始め、最も上流方向に位置する部位(この部位は、反時計回りを正とすると、φ2=30°となる。)付近において傾斜角θ2が最大傾斜角θ2MAXとなり、フランジ部210Bの下端方向に向かって最大傾斜角θ2MAXが維持される。
図8は、フランジ部210Bの法線M2の傾斜角θ2の最大傾斜角θ2MAXと定着部材211のフランジ部210Bに接触する内面の摩耗量の関係を示すグラフである。
図8において、縦軸は製品寿命を想定して、300,000枚記録媒体をプリントさせた後の定着部材211の削れ量(μm)及び定着部材211とフランジ部210Bとの接触幅(mm)を、横軸は最大傾斜角θ2MAXの値(角度)を示す。
また、フランジ部210Bの法線M1については、最大傾斜角θ1MAXは2.5°である。
定着部材211とフランジ部210Bとの接触幅は、フランジ部210Bの表面にグリスを塗り、このグリスの剥離形状から計測した。
図8に示すように、最大傾斜角θ2MAXを大きくするほど図7(C)のA付近に対応する定着部材211の内面の位置の削れ量は小さくなる傾向にある。また、最大傾斜角θ2MAXを大きくするほど図7(C)のA付近を起点とした接触幅が広くなる。
このことは、最大傾斜角θ2MAXを大きくするほど、接触幅が広がることから面圧の最大値を下げることが可能となり、定着部材211の摩耗量を低減させることが可能となることを意味する。
一方、最大傾斜角θ2MAXが2.5°を超えると、定着部材211の内面の削れ量が上昇に転じる。これは、定着部材211とフランジ部210Bとの接触の起点が図7(C)のB付近となり、この部分に対応する定着部材211の部分の摩耗が大きくなるためである。
従って、最大傾斜角θ2MAXは1°〜3°が好適であり、より好ましくいは2.5°である。
以上述べたように、本実施形態の定着装置200は、上流側及び下流側においてフランジ部210Bの下流側の法線M1の傾斜角θ1及び上流側の法線M2の傾斜角θ2が第1の領域よりも上流側の第2の領域及び下流側の第2の領域の方が大きい。
従って、ヤング率の比較的大きな定着部材211を用いたときであっても、より効率よく定着部材211の摩耗を抑制することができるという効果がある。
[第3の実施形態]
図9は、本実施形態に係る定着装置200の規制部材210を示す図である。図9(A)は規制部材210の正面図、図9(B)は規制部材210の平面図、つまりX1矢視図、図9(C)はフランジ部210Bの下流側の法線M1の曲率1/R1を示すグラフ、図9(D)はフランジ部210Bの上流側の法線M2の曲率1/R2を示すグラフ、図9(E)は規制部材210の上流方向側面図である。
図9に示すように、規制部材210は、フランジ部210Bの法線M1の曲率1/R1及び法線M1の曲率1/R1が、第1の領域である天面部から第2の領域である下流側側面下端及び上流側側面部下端に向かうに従って大きくなる。
より具体的には、規制部材210は、ニップ部から最も離れた第1の領域からニップ部近傍の第2の領域に近づくにつれて定着部材211の内面から離れる方向により大きな曲率により傾斜するフランジ部210Bを備える。
より好ましくは、正面視において、フランジ部210Bの下流側下端部と軸Gを通る直線を直線J、直線Jを軸Gを中心として反時計回りに120°回転させた直線を直線Kとするとき、法線M1は直線Kとフランジ部210Bとの交点(この交点を0°とする。)付近から曲率1/R1が増加し始め、最も下流方向に位置する部位(この部位は、反時計回りを正とすると、−φ1=30°となる。)付近において曲率1/R1が最大曲率1/R1MAXとなり、フランジ部210Bの下端方向に向かって最大曲率1/R1MAXが維持される。
また、法線M2は直線Jとフランジ部210Bとの交点(この交点を0°とする。)付近から曲率1/R2が増加し始め、最も上流方向に位置する部位(この部位は、反時計回りを正とすると、φ2=30°となる。)付近において曲率1/R2が最大曲率1/R2MAXとなり、フランジ部210Bの下端方向に向かって最大曲率1/R2MAXが維持される。
図10は、フランジ部210Bの法線M1及び法線M2の曲率x=1/R1=1/R2の最大曲率xMAXと定着部材211のフランジ部210Bに接触する内面の摩耗量の関係を示すグラフである。
図10において、縦軸は製品寿命を想定して、300,000枚記録媒体をプリントさせた後の定着部材211の削れ量(μm)を、横軸は最大曲率xMAXの値を示す。
図10に示すように、最大曲率xMAXを大きくするほど図9(E)のA付近に対応する定着部材211の内面の位置の削れ量は小さくなる傾向にある。
一方、最大曲率xMAXが0.01を超えると、定着部材211の内面の削れ量が上昇に転じる。これは、定着部材211とフランジ部210Bとの接触面積がx=0.01付近において最も大きく、さらにxを大きくすると逆に接触面積が狭くなり、摩耗が促進されるためである。
従って、最大曲率xMAXは、第1の領域において0であり、下流及び上流の第2の領域において0.005〜0.02が好適であり、より好ましくはxMAX=0.01である。
なお、本実施形態においては第2の領域のうち、下流側側面、上流側側面の両方に曲率を持たせたが、いずれか一方のみに曲率を持たせてもよい。
以上述べたように、本実施形態の定着装置200は、上流側及び下流側においてフランジ部210Bの下流側の法線M1の曲率1/R1及び上流側の法線M2の曲率1/R2が第1の領域よりも上流側の第2の領域及び下流側の第2の領域の方が大きい。
従って、ヤング率の比較的大きな定着部材211を用いたときであっても、より効率よく定着部材211の摩耗を抑制することができるという効果がある。
なお、上記各実施形態中の直線K、直線Jの設定方法は、各実施形態中の条件に限定されない。
3 給送ローラ
4 レジストローラ対
7 排出ローラ
8 装置
9Bk トナーボトル
9C トナーボトル
9M トナーボトル
9Y トナーボトル
10 転写ベルトユニット
11 転写ベルト
13 ベルトクリーニング装置
17 排紙トレイ
20Bk 感光体ドラム
20C 感光体ドラム
20M 感光体ドラム
20Y 感光体ドラム
30Bk 帯電装置
40Bk 現像装置
50Bk クリーニング装置
61 シート給送装置
71 転写装置
72 駆動ローラ
73 従動ローラ
100 画像形成装置
200 定着装置
203 加圧ローラ
210 規制部材
210A 軸方向規制部
210B フランジ部
211 定着部材
221 熱源
222 熱移動補助部材
223 ニップ形成部材
224 ステー部材
特開2018−116268号公報

Claims (7)

  1. 回転可能な無端状の定着部材と、
    前記定着部材の外周面に当接してニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材の両端部に配置され、前記定着部材の内面に接触し、前記ニップ部から最も離れた第1の領域から前記ニップ部の近傍の第2の領域に近づくにつれて前記定着部材の内面から離れる方向により大きく傾斜するフランジ部を有する規制部材と、
    を備える定着装置。
  2. 前記フランジ部は、
    法線の傾斜角が、前記第1の領域から前記第2の領域に近づくにつれて大きくなる請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記傾斜角は、
    前記第1の領域において0°であり、前記第2の領域の最大傾斜角が1°〜3°である請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記フランジ部は、
    曲率が、前記第1の領域から前記第2の領域に近づくにつれて大きくなる請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記曲率は、
    前記第1の領域において0であり、前記第2の領域の最大曲率が0.005〜0.02である請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記定着部材は、
    ヤング率が70〜300Gpaである請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記請求項1の定着装置を備える画像形成装置。
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