JP2021113876A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェブ61の消費量を抑制できる構成で、ウェブ61と中間清掃ローラ62とが接着してしまうことを抑制できる構成を提供する。【解決手段】中間清掃ローラ62は、定着ローラ40と接触して定着ローラ40を清掃する。ウェブ61は、中間清掃ローラ62と接触して中間清掃ローラ62を清掃する。接離機構32は、中間清掃ローラ62が定着ローラ40に接触している状態でウェブ61を中間清掃ローラ62から離間させることが可能である。更に、接離機構32は、全接触状態と、全離間状態とに、中間清掃ローラ62及びウェブ61を移動可能である。全接触状態は、定着ローラ40と中間清掃ローラ62とを接触させ、中間清掃ローラ62とウェブ61とを接触させた状態である。全離間状態は、定着ローラ40、中間清掃ローラ62及びウェブ61をそれぞれ離間させた状態である。【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置として、電子写真方式などを利用して記録材にトナー像を形成し、トナー像が形成された記録材を加熱することで、記録材にトナー像を定着させる定着装置を備えたものが従来から知られている。定着装置としては、例えば、内部に熱源を備えた定着ローラと、定着ローラと当接して記録材を挟持する加圧ローラとを備えたものが従来から知られている(例えば、特許文献1)。
ここで、定着ローラにはトナーなどの異物が付着する虞がある。このため、特許文献1に記載の構成の場合、定着ローラに金属製のクリーニングローラを接触させて、定着ローラの表面を清掃すると共に、クリーニングローラにウェブを接触させてクリーニングローラを清掃するようにしている。
特開2004−212409号公報
ここで、ウェブ(清掃部材)でクリーニングする構成において、ウェブの消費量を抑えたいという要望がある。しかしながら、特許文献1に記載の構成の場合には、定着ローラ、クリーニングローラ及びウェブは接触したままの状態であるため、ウェブの消費量を抑えることは難しい。
このため、クリーニングローラ(中間清掃体)を定着ローラから離すことが考えられるが、クリーニングローラとウェブが接着したままであると、クリーニングローラに残存しているトナーによりクリーニングローラとウェブとが接着してしまう虞がある。クリーニングローラとウェブが接着してしまうと、次にウェブを駆動した際に、ウェブがクリーニングローラに巻き取られるように引き出されてしまう虞がある。
本発明は、清掃部材の消費量を抑制できる構成で、清掃部材と中間清掃体とが接着してしまうことを抑制できる構成を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、記録材にトナー像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで形成されたトナー像と接触して、トナー像を記録材に定着させる定着回転体と、前記定着回転体を加熱する加熱手段と、前記定着回転体と接触して前記定着回転体を清掃する中間清掃体と、前記中間清掃体と接触して前記中間清掃体を清掃する清掃部材と、前記中間清掃体及び前記清掃部材を移動可能な移動手段と、を備え、前記移動手段は、前記中間清掃体が前記定着回転体に接触している状態で前記清掃部材を前記中間清掃体から離間させることが可能であって、前記定着回転体と前記中間清掃体とを接触させ、前記中間清掃体と前記清掃部材とを接触させる全接触状態と、前記定着回転体、前記中間清掃体及び前記清掃部材をそれぞれ離間させる全離間状態とに、前記中間清掃体及び前記清掃部材を移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、清掃部材の消費量を抑制できる構成で、清掃部材と中間清掃体とが接着してしまうことを抑制できる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。 実施形態に係るウェブ及び中間清掃ローラの接離機構を示す図。 実施形態に係る定着ローラ、中間清掃ローラ、ウェブの、(a)全接触状態を、(b)中間接触状態を、(c)全離間状態をそれぞれ示す図。 実施形態に係る定着装置の制御ブロック図。 実施形態に係るクリーニング動作モードを示す表。 実施形態に係るクリーニング動作の一例を示すフローチャート。
実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを後述する中間転写ベルト6の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置100は、画像形成装置本体100aに接続された原稿読取装置又は画像形成装置本体100aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材に形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
画像形成装置本体100aは、複数の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備え、各画像形成部では、上述の画像信号に基づいて画像形成が行われる。即ち、画像信号は制御部200によりPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換される。露光装置としてのレーザスキャナ5は、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、各画像形成部Pa〜Pdの像担持体としての感光ドラム3にレーザービームが照射される。
なお、Paはイエロー色(Y)の画像形成部、Pbはマゼンタ色(M)の画像形成部、Pcはシアン色(C)の画像形成部、Pdはブラック色(Bk)の画像形成部で、それぞれ対応する色の画像を形成する。画像形成部Pa〜Pdは略同一なので、以下にYの画像形成部Paの詳細を説明して、他の画像形成部の説明は省略する。画像形成部Paにおいて、感光ドラム3は、次述するように、画像信号に基づいて表面にトナー画像が形成される。
1次帯電器としての帯電ローラ2は、感光ドラム3の表面を所定の電位に帯電させて静電潜像形成の準備を施す。レーザスキャナ5からのレーザービームによって、所定の電位に帯電された感光ドラム3の表面に静電潜像が形成される。現像器1は、感光ドラム3上の静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する。
ここで、本実施形態で使用するトナーは、離型剤としてのパラフィン、もしくはポリオレフィンからなるワックスや、シリコーンオイルを含有(内包)している。具体的には、粉砕トナーの内部にワックス成分と顔料が微分散されたトナーを用いている。なお、このようなワックス成分を含有した重合トナーを用いる構成としても構わない。以下の説明では、離型剤としてワックスを例に説明するが、上述したように離型剤としてシリコーンオイルを使用する場合であっても同様である。
1次転写ローラ24は、中間転写ベルト6の背面から放電を行いトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加し、1次転写部n1にて感光ドラム3上のトナー像を中間転写ベルト6上へ転写する。中間転写ベルト6は、張架ローラ13、14、15によって矢印Aの方向に、感光ドラム3と同じ周速度で回転可能となるように構成されている。トナー像を中間転写ベルト6に転写した後の感光ドラム3は、クリーナー4でその表面を清掃される。
また、中間転写ベルト6上のトナー像は次の画像形成部に搬送され、Y、M、C、Bkの順に、順次それぞれの画像形成部にて形成された各色のトナー像が転写され、4色の画像がその表面に形成される。そして、中間転写ベルト6の回転方向最下流にあるBkの画像形成部Pdを通過したトナー像は、2次転写ローラ対11、14で構成される2次転写部n2に搬送される。そして、2次転写部において、中間転写ベルト6上のトナー画像と逆極性の2次転写電界が印加されることにより、記録材Sにトナー像が2次転写される。
二次転写されたトナー像は、記録材Sの4辺端部より一定の余白部を残して形成される。本実施形態では、先端余白部は2〜3[mm]程度である。なお、中間転写ベルト6上に残留した転写残トナー及びその他の異物は、中間転写ベルト6の表面に、ベルトクリーナ22における不織布からなるクリーニングウェブ23を摺擦されることで拭い取られる。
記録材Sは、カセット10に収容されており、カセット10から給送された記録材Sは、例えば1対のレジストレーションローラで構成されるレジ部12に搬送され、レジ部12で待機する。その後、レジ部12は、中間転写ベルト6上のトナー像と記録材Sの位置を合わせるためにタイミングが制御され、記録材Sが2次転写部n2に搬送される。上述のように各画像形成部Pa〜Pd、中間転写ベルト6などを含み、記録材にトナー像を2次転写する構成までを、記録材のトナー像を形成する画像形成ユニット150とする。
2次転写部n2でトナー像が転写された記録材Sは、定着装置9に搬送され、定着装置9において、加熱、加圧されることで、記録材Sに担持されたトナー像が記録材Sに定着される。定着装置9を通過した記録材Sは、排出トレイ8に排出される。なお、記録材Sの両面に画像形成を行う場合には、記録材Sの第一面(表面)へのトナー像の転写及び定着が終了すると、反転搬送部21を経て記録材Sの表裏を逆転する。そして、記録材Sの第二面(裏面)へのトナー像の転写及び定着を行い、排出トレイ8上に積載される。
[定着装置]
次に、図2を用いて本実施形態の定着装置9の概略構成について説明する。本実施形態における定着装置9は、後述するように、離型剤を含有したトナーを用いて記録材上に形成されたトナー像を加熱及び加圧することによって定着する構成を備えている。
画像形成装置本体100a内に支持されたケーシング31内(図1)には、クリーニングユニット60を有する定着装置9が配置されている。定着装置9は、定着回転体としての定着ローラ40、対向回転体としての対向ローラ41、定着ローラ40の表面を清掃するクリーニングユニット60を有する。クリーニングユニット60は、定着ローラ40の上方に配置されている。このような定着装置9においては、対向ローラ41が、例えば総圧力約784[N](約80[kg])で、定着ローラ40に圧接されて、記録材Sを挟持搬送しつつ加熱する加熱ニップ部n3が形成されている。
即ち、対向ローラ41は、定着ローラ40に当接して記録材上の画像(トナー像)を加熱する加熱ニップ部n3を形成している。定着装置9では、画像形成ユニット150で記録材Sに二次転写された未定着トナー像が、画像面に接触させる定着ローラ40と対向ローラ41との間の加熱ニップ部n3により挟持搬送されて、記録材Sに定着される。
定着ローラ40は、トナー像と接触して、トナー像を記録材に定着させる定着回転体である。本実施形態では、定着ローラ40は、アルミニウム製の円筒状の芯金40bを有し、芯金40bの外周面に、厚さが例えば3[mm]の弾性層40cが配置され、直径が例えば60[mm]の円筒状のものとして構成される。弾性層40cの下層は、HTV(高温加硫型)シリコーンゴム層であり、このHTVシリコーンゴム層の外周面に、画像面に接触させる耐熱弾性層としてのRTV(室温加硫型)またはLTV(低温加硫型)シリコーンゴム層が配置されている。弾性層40c上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層40dとしてフッ素系樹脂(本実施形態ではPFAチューブ)が被覆されている。
また、定着ローラ40内には、定着ローラ40を加熱する加熱手段としての定着ローラヒータ40aが配置されている。定着ローラヒータ40aは、定着ローラ40の芯金40b内の中心部に非回転に配置されており、定着ローラ40の表面温度が所定温度となるようにその内側から加熱する、所定定格電力のハロゲンヒータである。定着ローラヒータ40aは、後述する定着装置制御部202(図5参照)の制御で設定温度が変更される。本実施形態では、定着ローラ40の表面温度を検知する定着温度検知手段としての温度検知センサ42aを有する。定着装置制御部202は、温度検知センサ42aの出力に基づいて定着ローラ40の表面温度が所定温度となるように、定着ローラヒータ40aを制御する。
なお、後述する中間清掃ローラ62にヒータを内蔵して中間清掃ローラ62自身を加熱することで、定着ローラ40を加熱するようにしても良い。この場合には、定着装置制御部202は、温度検知センサ42aの出力に基づいて中間清掃ローラ62のヒータを制御するようにしても良い。
対向ローラ41は、定着ローラ40に対向するように配置され、上述のように定着ローラ40との間に加熱ニップ部n3を形成するニップ部形成部材である。本実施形態では、対向ローラ41は、アルミニウム製の円筒状の芯金41bを有し、芯金41bの外周面に、厚さが例えば1[mm]の弾性層41cが配置され、直径が例えば60[mm]の円筒状のものとして構成される。弾性層41cの下層は、HTVシリコーンゴム層であり、このHTVシリコーンゴム層の外周面に、画像面に接触させる耐熱弾性層としてのRTV(室温加硫型)またはLTV(低温加硫型)シリコーンゴム層が配置されている。弾性層41c上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層41dが被覆されている。離型層41dは、例えば、フッ素系樹脂(本実施形態ではPFAチューブ)である。
また、対向ローラ41内には、対向ローラ41を加熱する加熱手段としての対向ローラヒータ41aが配置されている。対向ローラヒータ41aは、対向ローラ41の芯金41b内の中心部に非回転に配置されており、対向ローラ41の表面温度が所定温度となるようにその内側から加熱する、所定定格電力のハロゲンヒータである。本実施形態では、対向ローラ41の表面温度を検知する温度検知センサ42bを有し、定着装置制御部202は、温度検知センサ42bの出力に基づいて対向ローラ41の表面温度が所定温度となるように、対向ローラヒータ41aを制御する。
本実施形態では、上述した層構成の定着ローラ40と対向ローラ41とを組み合わせることによって、シャープメルトトナーに対する離型性をより一層向上させている。また、両面画像の定着のために、定着ローラ40だけでなく対向ローラ41の表面にも、トナー離型効果の高い上記の離型層41dが設けられている。
定着ローラ40及び対向ローラ41は、それぞれ両端がボールベアリング(不図示)によって回転自在に支持されている。定着ローラ40及び対向ローラ41は、各一方の軸端部に固定された歯車(不図示)が歯車機構(不図示)により互いに連結され、定着ローラモータ211(図5)によって一体に回転駆動されることで、それぞれ矢印K、Lの方向に回転する。なお、対向ローラ41を駆動するモータを別に設けて、定着ローラ40と対向ローラ41とを別のモータで駆動するようにしても良い。
上述のように、ケーシング31内において、定着ローラ40の表面に当接して定着ローラ40の表面温度を検知するように、サーミスタ等からなる温度検知センサ42aが配置されている。温度検知センサ42aは、定着ローラ40の回転方向における加熱ニップ部n3の上流側に配置されている。温度検知センサ42aは、定着装置制御部202(図5参照)に接続されている。定着装置制御部202では、温度検知センサ42aで検出される定着ローラ40の表面温度が所定温度(例えば、約165[℃])に収束するように、定着ローラヒータ40aへの供給電力を調整する。
[クリーニングユニット]
次に、図2ないし図4(c)を用いて、クリーニングユニット60について説明する。なお、図3は中間清掃ローラ62とウェブローラ63とを接離させる接離機構32を示す模式図であり、図2及び図4(a)〜(c)の紙面裏側から見た図である。また、図4(a)〜(c)は、本実施形態における中間清掃ローラ62及びウェブの接触、離間状態を説明する模式図である。
クリーニングユニット60は、定着ローラ40の表面を清掃するものであって、中間清掃体としての中間清掃ローラ62、清掃部材としてのウェブ(クリーニングウェブ)61、移動手段としての接離機構32などを有する。中間清掃ローラ62は、定着ローラ40と接触して定着ローラ40を清掃する。ウェブ61は、中間清掃ローラ62と接触して中間清掃ローラ62を清掃する。接離機構32は、中間清掃ローラ62及びウェブ61を移動可能である。
このような本実施形態の場合、接離機構32を動作させることで、中間清掃ローラ62及びウェブ61を、図4(a)〜(c)の3つの状態とすることが可能である。まず、図4(a)は、定着ローラ40と中間清掃ローラ62とを接触させ、中間清掃ローラ62とウェブ61とを接触させた全接触状態(第1接触状態)である。図4(b)は、定着ローラ40と中間清掃ローラ62とを接触させ、中間清掃ローラ62とウェブ61とを離間させた中間接触状態(第2接触状態)である。図4(c)は、定着ローラ40、中間清掃ローラ62及びウェブ61をそれぞれ離間させた全離間状態である。以下、詳しく説明する。
図2及び図4(a)に示すように、クリーニングユニット60によるクリーニング動作時には、定着ローラ40とウェブ61との間に中間清掃ローラ62配置するように構成される。中間清掃ローラ62は定着ローラ40に対して従動回転し、定着ローラ40上のトナーや異物を回収する。中間清掃ローラ62に対してウェブ61を摺擦させることで回収されたトナーや異物のクリーニングを実現している。中間清掃ローラ62は、ウェブ61と定着ローラ40の接触を間接的に実行させるため、ウェブ61に拘束された異物の摺擦により定着ローラ40が傷付いて出力画像にスジが発生する現象を抑制している。
図2に示すように、清掃部材としてのウェブ61は、ロール状に巻き取られた全長約5mの不織布のシートである。ウェブ61の送り出し端部61aは、ロール芯に固定されてウェブフレーム70(図3)に支持された支持軸64に対して着脱可能に支持される。装着部の一例である支持軸(送り出しローラ)64は、ウェブ61の未使用部分が巻き取り状態で巻き戻し方向へ回転可能に装着される。
ウェブ61の巻き取り端部61bは、ウェブフレーム70に支持されたの駆動軸65に着脱可能に保持される。駆動軸65の一端にウェブ61を巻き取るためにウェブ送りモータ210が接続される。ウェブ61は、ウェブローラ63に掛け渡されており、ウェブローラ63に掛け渡された部分を中間清掃ローラ62に摺擦させるようにしている。即ち、ウェブ送りモータ210が巻き取り方向に回転すると、巻き取り端部61bが駆動軸(巻き取りローラ)65に巻き取られることで、ウェブ61がウェブローラ63を経由して送り出し端部61aから引っ張られることにより支持軸64が従動回転する。これにより、ウェブ61は、矢印B方向に徐々に巻き取られていく。そして、このウェブ61の巻き取り動作により中間清掃ローラ62をウェブ61により摺擦する。
ウェブローラ63は、ウェブ61を中間清掃ローラ62に押し付けるためのローラである。ウェブローラ63は、ウェブ61を中間清掃ローラ62へ向かって加圧して中間清掃ローラ62に摺擦させる。ウェブローラ63は、ウェブ61による清掃能力を向上させるために中間清掃ローラ62とのニップ幅を広くとることが好ましい。そのため、耐熱性を有したφ30mmのシリコーンスポンジを軸63a(図3)上に巻き、シリコーンスポンジの上から、トナー付着防止用に厚み100μm程度のフッ素樹脂からなるPFAチューブを被覆して構成される。ウェブローラ63の軸63aは、図3に示すように、クリーニングユニット60のウェブフレーム70に形成された長孔70bに対して軸受71を介して中間清掃ローラ62方向に移動可能に支持される。ウェブローラ63の軸63aは、軸受71を介してウェブフレーム70に端部が固定されたウェブローラ加圧バネ72によって付勢されている。
中間清掃体としての中間清掃ローラ62は、外径が例えば20mmのローラであって、離型層を有する定着ローラ40よりも溶融したトナーに対する親和性が高いステンレス(SUS303)等の金属製である。そのため、記録材から定着ローラ40へ付着したトナーや異物は、定着ローラ40から中間清掃ローラ62へ回収される。中間清掃ローラ62は、図3に示すように、中間支持アーム67に両端部を支持された回転軸62aによって回転自在に支持される。また、中間清掃ローラ62は、後述する接離機構32により中間支持アーム67が動作することで定着ローラ40に対して接触する状態と離間する状態の間を移動可能に構成される。中間支持アーム67は中間清掃ローラ加圧バネ69により定着ローラ40方向に付勢される。
[接離機構]
次に、移動手段としての接離機構32について、図3及び図4(a)〜(c)を用いて説明する。接離機構32は、中間清掃ローラ62及びウェブ61を移動可能であって、これらを上述の図4(a)〜(c)に示した「全接触状態」、「中間接触状態」、「全離間状態」の3つの状態に遷移させるものである。
このような接離機構32は、中間清掃ローラ62を支持する第1支持部としての中間支持アーム67、ウェブ61を支持する第2支持部としてのウェブフレーム70、離間駆動部としての着脱カム74などを有する。中間支持アーム67及びウェブフレーム70は、共通の揺動軸70aを中心に揺動自在に支持されている。ウェブフレーム70は、ウェブアーム73が一体に形成されており、ウェブアーム73と不図示のフレームとの間に掛け渡されたばね75により、ウェブローラ63が定着ローラ40に向かう方向に付勢されている。
着脱カム74は、ウェブアーム73の当接部73aに当接可能に設けられ、ウェブ着脱モータ209により駆動される。ばね75は、当接部73aが着脱カム74に当接する方向にウェブアーム73を付勢している。着脱カム74は、偏心した形状であって、ウェブ着脱モータ209により回転軸74aを中心に図3の時計方向に回転させられることで、当接部73aをばね75の付勢方向と逆方向に移動させる。これにより、ウェブアーム73と一体のウェブフレーム70が揺動軸70aを中心に図3の反時計方向に揺動し、ウェブフレーム70に支持されたウェブローラ63及びウェブ61を、中間清掃ローラ62から離間させる。
一方、着脱カム74は、ウェブ着脱モータ209により回転軸74aを中心に図3の反時計方向に回転させられることで、当接部73aをばね75の付勢方向と同方向に移動させる。これにより、ウェブアーム73と一体のウェブフレーム70が揺動軸70aを中心に図3の時計方向に揺動し、ウェブフレーム70に支持されたウェブローラ63及びウェブ61を、中間清掃ローラ62から当接させる。
中間支持アーム67は、不図示のフレームとの間にばね69が掛け渡されており、ばね69により、中間清掃ローラ62が定着ローラ40に向かう方向に付勢されている。また、中間支持アーム67は、ウェブフレーム70と一体のウェブアーム73に設けられた規制部73bが突き当たる突き当て部67cを有する。規制部73bは、中間支持アーム67の突き当て部67cと接触することで、中間支持アーム67による中間清掃ローラ62の定着ローラ40方向への回転移動を規制する。
突き当て部67cは、全接触状態からウェブフレーム70が着脱カム74により移動されることで、ウェブ61が中間清掃ローラ62から離れた後、規制部73bが突き当たるように配置されている。
中間支持アーム67は、規制部73bが突き当て部67cに突き当たった状態で、着脱カム74が更に同方向(図3の時計方向)に駆動されることで、規制部73bと突き当て部67cの当接によりウェブフレーム70と共に、揺動軸70aを中心に揺動する。そして、中間清掃ローラ62が定着ローラ40から離間する方向に中間支持アーム67が移動される。一方、着脱カム74がこれと逆方向に回転駆動されると、中間支持アーム67は、ばね69の付勢力により中間清掃ローラ62が定着ローラ40に当接する方向に移動される。
このような接離機構32により、クリーニングユニット60を上述の3つの状態とする。即ち、図4(a)に示す全接触状態は、定着ローラ40と中間清掃ローラ62が当接し、且つ、中間清掃ローラ62とウェブ61が当接する状態である。この状態では、ウェブアーム73の規制部73bと中間支持アーム67の突き当て部67cが離間しており、中間清掃ローラ62は定着ローラ40に押圧されている。この時、ウェブローラ63はウェブ61を介して中間清掃ローラ62に対して40Nで加圧を行う。また、ばね69は、中間清掃ローラ62の両端を定着ローラ40へ向かって付勢して、60Nの力で中間清掃ローラ62を定着ローラ40に押圧している。
上述の接触関係を採ることで、定着ローラ40上に付着した残留トナーや異物は、まず、定着ローラ40に従動回転により中間清掃ローラ62で回収される。その後、ウェブローラ63にてウェブ61が押し付けられることで中間清掃ローラ62に摺擦し、中間清掃ローラ62に回収された残留トナーや異物がウェブ61により清掃除去される。
即ち、ウェブ61を介してウェブローラ63を中間清掃ローラ62に当接させた状態で定着ローラ40を回転させると、中間清掃ローラ62の従動回転により定着ローラ40から中間清掃ローラ62上に残留トナーなどが回収される。そして、回収された残留トナーや異物がウェブ61によって清掃される。この場合、中間清掃ローラ62に接しているウェブ61は、図2の矢印B方向に徐々に巻き取られて、トナーで飽和する前に新しい部分が中間清掃ローラ62と当接する。
このようなクリーニング動作中、ウェブ送りモータ210の回転に伴って、ウェブ61は、A4サイズの記録材1枚につき0.5mmの割合で、徐々に矢印B方向に巻き取られていく。本実施形態では、ウェブ61をA4サイズの記録材1枚ごとに間欠的に移動させている。ウェブ61が巻き取られる速度は、中間清掃ローラ62と接したウェブ61の部分がトナーで飽和する前に新しい部分が中間清掃ローラ62と当接するように設定されている。ウェブ61の送り出し端部61aは、巻き取り端部61bへのウェブ61の巻き取りに伴って従動回転し、ウェブ61の未使用部分を少しずつ中間清掃ローラ62当接部に供給する。
図4(b)に示す中間接触状態は、定着ローラ40と中間清掃ローラ62とが当接し、ウェブ61が中間清掃ローラ62から離間した状態である。ウェブ着脱モータ209が着脱カム74を回転させると、ウェブアーム73が上述のように揺動軸70aを中心に回動し、全接触状態、或いは、離間状態から中間接触状態にウェブ61とウェブローラ63を一体で移動させる。中間接触状態では、ウェブアーム73の規制部73bと中間支持アーム67の突き当て部67cは離間したままであり、中間清掃ローラ62は定着ローラ40に対して60Nの力で押圧される。
ここで、中間清掃ローラ62が十分に温まっていない状態では、定着ローラ40から回収した残留トナーが中間清掃ローラ62上で凝集、或いは、残留トナーの粘性が高まる。このような残留トナーは、ウェブ61による摺擦では十分に清掃しきれない場合があり、この場合には、定着ローラ40に再転写されてしまう虞がある。或いは、残留トナーの粘性によりウェブ61と中間清掃ローラ62とが接着し、ウェブ61の駆動時にウェブ61が引き出されるなどしてたるむ虞がある。
本実施形態では、中間接触状態において、定着ローラヒータ40aを有する定着ローラ40に対して中間清掃ローラ62のみを当接させることが可能になるため、中間清掃ローラ62の温度コントロールが容易である。したがって、例えば、ウェブ61を当接させる前に中間清掃ローラ62を温めることができ、上述した回収した残留トナーによる問題を生じにくくできる。
図4(c)に示す全離間状態は、定着ローラ40と中間清掃ローラ62、及びウェブ61が、それぞれ互いに離間した状態である。ウェブ着脱モータ209が着脱カム74を回転させると、ウェブアーム73が上述のように揺動軸70aを中心に回動し、全接触状態から中間接触状態へ、更に中間接触状態から全離間状態にウェブ61とウェブローラ63を一体で移動させる。
全離間状態では、ウェブアーム73の規制部73bと中間支持アーム67の突き当て部67cは接触し、中間支持アーム67による中間清掃ローラ62の定着ローラ40方向への回転移動を規制する。また、ウェブアーム73の回転に伴い、突き当て部67cで規制される中間支持アーム67は、中間清掃ローラ62を定着ローラ40から離間させる方向に回転移動する。
この時、定着ローラ40と中間清掃ローラ62が2mm程度のクリアランスをとる。定着ローラ40からの放熱影響により、常温(20℃)から定着ローラ40を加熱する場合、定着ローラ40の表面温度が100℃の時に中間清掃ローラ62の温度は40℃程度となる。また、定着ローラ40の表面温度が、本実施形態における定着装置9に記録材を通過させる場合における最低温度である140℃の状態で5分程度放置されると、中間清掃ローラ62の温度は約90℃程度となる。
全離間状態では、定着ローラ40と中間清掃ローラ62が完全に離間するため、定着ローラ40の表面に付着した残留トナーや異物が中間清掃ローラ62に堆積しない。そのため、ウェブ61を中間清掃ローラ62に摺擦させるための巻き取り動作を実行する必要がなく、ウェブ61の未使用部を消費しない。また、中間清掃ローラ62とウェブ61が完全に離間することで、ウェブ61の巻き取り動作を実行しない場合に、ウェブ61で回収したトナーや異物が中間清掃ローラ62に再付着することを抑制できる。また、溶けたトナーなどによるウェブ61と中間清掃ローラ62の貼り付きなどを抑制することが可能である。
また、詳しくは後述するように、本実施形態では、トナー像を記録材に定着させる定着動作時に、クリーニングユニット60によるクリーニング動作を実施する場合と実施しない場合とがある。即ち、定着装置制御部202は、定着動作時に、中間清掃ローラ62及びウェブ61を全離間状態とする第1モードと、定着動作時に、中間清掃ローラ62及びウェブ61を全接触状態とする第2モードとを実行可能である。
更に、本実施形態では、画像形成可能なスタンバイ状態への移行時に、全離間状態から中間接触状態を経由して全接触状態とする。即ち、画像形成装置の電源オンによる立ち上げ時や、スリープモードからの復帰時には、画像形成装置が停止またはスリープモードから画像形成可能なスタンバイ状態に移行する。スリープモードとは、スタンバイ状態よりも消費電量を低くしたモードである。スタンバイ状態に移行前は、定着装置9は、通常、全離間状態となっている。このため、スタンバイ状態に移行し、定着動作時にクリーニング動作を行う場合には、定着装置9を全離間状態から全接触状態とするが、本実施形態では、途中に中間接触状態を挟むようにしている。即ち、定着装置制御部202は、全離間状態からウェブ61を中間清掃ローラ62から離間させたまま、中間清掃ローラ62を定着ローラ40に接触させて、中間清掃ローラ62及びウェブ61を中間接触状態とする第3モードを実行可能である。
ここで、定着ローラ40上に付着するトナーは低温では固化する。トナーが固化した状態で中間清掃ローラ62が定着ローラ40に当接すると、中間清掃ローラ62が定着ローラ40の接触部で、固化したトナー塊が定着ローラ40表面を傷つける場合がある。そのため、全離間状態から中間清掃ローラ62を定着ローラ40に接触させる中間接触状態に移行するときには、定着ローラ40の表面温度が使用するトナーにおけるベース樹脂のガラス転位温度を超える温度であることが望ましい。即ち、後述する定着装置制御部202は、全離間状態から中間接触状態に移行する場合において、下記の条件を満たすことが好ましい。具体的には、全離間状態にて、定着ローラ40が定着ローラヒータ40aにより加熱され、温度検知センサ42aにより検知される定着ローラ40の表面温度が所定温度を超える温度となった場合に、中間接触状態に移行するようにしている。
同様に、中間清掃ローラ62にウェブ61を当接させる全接触状態への移行する際も、中間清掃ローラ62の温度がトナーにおけるベース樹脂のガラス転位温度を超える温度であることが望ましい。即ち、後述する定着装置制御部202は、中間接触状態から全接触状態に移行する場合において、下記の条件を満たすことが好ましい。具体的には、中間接触状態にて、中間清掃ローラ62が定着ローラ40を介して定着ローラヒータ40aにより加熱され、中間清掃ローラ62の表面温度が所定温度を超える温度となった場合に、全接触状態に移行するようにしている。本実施形態では、上述の所定温度は、トナーのガラス転位温度である。本実施形態で用いるトナーは、ベース樹脂がポリエステル系であって、ガラス転位温度は約80℃である。
本実施形態では、常温状態から定着ローラ40を加熱した場合、定着ローラ40が165℃となった時に中間清掃ローラ62を当接させると、9秒程度で中間清掃ローラ62の温度をトナーのガラス転位温度以上である100℃程度にすることができる。また、定着ローラ40の表面温度が140℃の状態で5分放置された状態では、中間清掃ローラ62は90℃程度となるため、ただちに定着ローラ40に接触させることが可能である。これにより、例えば、記録材を通過させている最中にクリーニング動作が必要な場合などにおいて、即時に中間清掃ローラ62とウェブ61によるクリーニング動作を実施することが可能である。また常温から定着ローラ40を加熱する場合、定着ローラ40の表面温度140℃になった状態では中間清掃ローラ62は50℃程度であり、この状態で中間清掃ローラ62を当接させると6.7秒程度で中間清掃ローラ62は80℃程度になる。
即ち、中間清掃ローラ62の表面温度は、定着ローラ40の表面温度と、定着ローラ40と連続して接触した時間から予測可能である。なお、中間清掃ローラ62に温度検知手段としてのサーミスタを設け、サーミスタにより中間清掃ローラ62の表面温度を検知し、この検知温度基づいて、全接触状態、中間接触状態、及び全離間状態への移行を実施しても良い。
[制御部]
次に、図5を用いて、本実施形態の定着装置9に関する制御系について説明する。なお、図5は、本実施形態におけるクリーニングユニット60の当接、離間制御を行う制御系を示すブロック図である。即ち、画像形成装置100(図1参照)には、各部を統括的に制御する全体システムの制御部200が設けられており、全体システムの制御部200には、操作部としての操作パネル201や定着装置制御部202が接続されている。操作パネル201は、ユーザが画像形成装置100に対する各種設定(例えば、記録材の種類などの設定)を行える。
制御手段としての制御部200及び定着装置制御部202は、それぞれCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
定着装置制御部202には、クリーニングユニット制御部203、残存検知センサ205、温度検知センサ42a、定着ローラヒータ40a、定着ローラモータ211などが接続されている。更に定着装置制御部202には、温度検知センサ42b、対向ローラヒータ41aが接続されている。クリーニングユニット制御部203は、クリーニングユニット60を制御する。
残存検知センサ205は、ウェブ61の残量を検知するセンサであり、例えば、送り出し側のウェブ61のロールの半径を検知するセンサである。具体的には、ロールの外周面に当接するフラグを有し、フラグの移動量を検知することでウェブ61の残量を検知する。ウェブ61のロールは、使用により徐々に減っていき、半径も小さくなるため、フラグをロールの外周面に当接させて半径方向の移動量を検知することで、ウェブ61の残量を検知可能である。
定着装置制御部202は、全体システムの制御部200の指令に従い、温度検知センサ42a、42bからの検知信号に基づいて、次の制御を行う。つまり、クリーニングユニット制御部203を介してクリーニングユニット60を制御すると共に、定着ローラヒータ40a、定着ローラモータ211、対向ローラヒータ41aをそれぞれ制御する。
クリーニングユニット制御部203には、ホームポジションセンサ208、ウェブ着脱モータ209、ウェブ送りモータ210が接続されている。ホームポジションセンサ208は、ウェブローラ63のホームポジションを検知するセンサである。ウェブ着脱モータ209は、上述のように、着脱カム74を回転させてウェブ61を中間清掃ローラ62に着脱、及び、中間清掃ローラ62を定着ローラ40に着脱するモータである。ウェブ送りモータ210は、上述のように、巻き取りローラである駆動軸65を回転させてウェブ61を巻き取るモータである。
クリーニングユニット制御部203は、ホームポジションセンサ208によるウェブローラ63の中間清掃ローラ62に対する位置を判断しながら、ウェブ着脱モータ209を駆動して着脱カム74を回転させる。これと共に、ウェブ送りモータ210の駆動でウェブ61を巻き取りつつ、ウェブ61を中間清掃ローラ62に着脱させる。本実施形態では、ホームポジションセンサ208は着脱カム74軸上にとりつけられており、前述の全離間状態の時に、反応する(ON状態となる)フォトインタラプタを用いている。
[クリーニング動作モード]
次に、図6を用いて、本実施形態でクリーニング動作を実施するクリーニング動作モードについて説明する。なお、図6は、画像形成装置における動作の条件と、クリーニング動作の実施又は非実施の対応を記載した表である。即ち、本実施形態では、トナー像を記録材に定着させる定着動作時に、通紙条件によって、クリーニングユニット60によるクリーニング動作を実施する場合と実施しない場合とがある。
また、表において、黒丸の印がなされた条件は、一番右の「判定」の列におけるクリーニング動作実施又は非実施を示している。即ち、「実施」の欄に印があればその条件においてクリーニング動作が実施されることを、「未実施」の欄に印があればその条件においてクリーニング動作が実施されないことを、それぞれ示している。
条件としては、「使用条件」、「通紙条件」があり、「通紙条件」には、「通常通紙条件」、「高生産モード」、「高光沢モード」がある。「高生産モード」には、「第1の坪量条件」、「第2の坪量条件」があり、「高光沢モード」には、「第1の温度条件」、「第2の温度条件」がある。
まず、「使用条件」としては、定着装置を通過させる記録材(表では各種の紙)の種類と、ジャムなどの異常停止からの復帰時を記載している。なお、以下、定着装置に記録材(表では各種の紙)を通過させることを「通紙」という。また、「通紙条件」としては、使用する紙種や坪量に合わせた定着ローラ40の温度を選択する「通常通紙条件」と、後述する「高生産モード」と「高光沢モード」における坪量の組み合わせや温度の組み合わせを記載している。
制御部200によりクリーニング動作実施の指令を受けると、定着装置制御部202は、クリーニングユニット制御部203を介してウェブ着脱モータ209を駆動する。そして、全離間状態から中間接触状態を経て全接触状態となるようにクリーニングユニット60を動作させる。「使用条件」は、ユーザにより選択された用紙設定や異常復帰の有無により決まる条件であり、特に用紙設定は操作パネル201などから用紙種類、坪量などの情報を設定する方法が良く知られている。
昨今のトナーの改善により、前述した「通常通紙条件」のように通紙する記録材の坪量に応じた定着ローラ40の温度を有することが一般的である。このような「通紙条件」においては定着ローラ40に付着する残留トナー量は減少している。そのため、「通常通紙条件」が選択された場合には、「再生紙」や「エンボス紙」を除いて、クリーニング動作を選択せず、クリーニングユニット60は全離間状態を採る。
しかしながら、近年の画像形成動作の高速化の要求に従い、薄紙から厚紙まで混載した場合でも高生産性で通紙するモードを有する場合が多い。このような「高生産モード」では、坪量が異なることで熱容量に大きな差を有する記録材を同一の定着ローラ40の表面温度で連続的に定着動作を実施する場合がある。このような場合、特に低坪量である薄紙上のトナーに対して熱量過多の状態となり、過溶融したトナーが記録材側に融着したトナー塊から遊離して定着ローラ40に表面に付着(以降ホットオフセットと呼称する)する場合がある。そのため、「通常通紙条件」よりも高い温度で通紙する坪量の紙種を含む紙を連続的に通紙するような場合にはクリーニング動作を実施することが望ましく、中でも低坪量紙は優先的にクリーニング動作を適用することが望まれる。
定着装置制御部202は、坪量が異なる複数の記録材を加熱ニップ部n3に連続して通過させる場合に、複数の記録材が第1の坪量未満の記録材と、第1の坪量よりも大きい第2の坪量以上の記録材を含む場合に、前述した第2モードを実行する。即ち、定着動作時に、定着装置9を全接触状態として、定着ローラ40のクリーニング動作を行う。
本実施形態で適用する定着構成においては、坪量が91g/m(gsm)未満と256g/m(gsm)以上の坪量の記録材を含む場合を「第1の坪量条件」として、制御部200よりクリーニング動作を定着装置制御部202に対して指令している。これは、256g/m以上の坪量の用紙に対してトナーを溶融定着可能な定着ローラ40の表面温度において、91g/m未満の坪量の記録材でホットオフセットが発生した実験結果より決定している。一方で91g/m以上であり256g/m未満の「第2の坪量条件」の記録材においてはクリーニング動作を不要としている(再生紙、エンボス紙を除く)。なお、91g/mが第1の坪量に、256g/mが第2の坪量にそれぞれ相当する。
同様に、更なる光沢性を得る「高光沢モード」を有する場合がある。「高光沢モード」では、記録材上のトナーを通常の定着状態よりも溶融させてトナー表面を平滑にするため、定着ローラ40の温度を通常の定着温度よりも上昇させている。このような場合には上述の例と同様に熱量過多の状態となり、ホットオフセットしたトナーが定着ローラ40の表面に付着するため、クリーニング動作が必要になる場合がある。
定着装置制御部202は、通常温度条件、第1高温温度条件、第2高温温度条件で、それぞれ定着動作を実行可能である。通常温度条件は、図6の「通常通紙条件」であり、定着ローラ40の表面温度を第1の温度に設定する条件である。第1高温温度条件及び第2高温度条件は、図6の「高光沢モード」である。また、第1高温温度条件は、図6の「第1の温度条件」であり、定着ローラ40の表面温度を第1の温度よりも高い第2の温度に設定する条件である。第2高温温度条件は、図6の「第2の温度条件」であり、定着ローラ40の表面温度を第2の温度よりも高い第3の温度に設定する条件である。
そして、記録材が普通紙である場合において、「通常通紙条件」で定着動作を実行する場合には第1モードを実行し、「第1の温度条件」で定着動作を実行する場合には第2モードを実行する。また、記録材が普通紙である場合に、「第2の温度条件」で定着動作を実行する場合にも第2モードを実行する。即ち、普通紙の場合、「通常通紙条件」ではクリーニング動作を実行せず、高光沢モードではクリーニング動作を行う。
また、記録材の表面の凹凸が普通紙よりも小さい場合(光沢紙、フィルム、樹脂シート)において、「通常通紙条件」及び「第1の温度条件」で定着動作を実行する場合には第1モードを実行する。一方、この場合において、「第2の温度条件」で定着動作を実行する場合には第2モードを実行する。即ち、光沢紙やフィルム、樹脂シートの場合、「通常通紙条件」及び「第1の温度条件」ではクリーニング動作を実行せず、「第2の温度条件」ではクリーニング動作を実行する。
本実施例で適用する定着構成においては、「通常通紙条件」における定着ローラ40の表面温度よりも10℃以上高い通紙条件を「第1の温度条件」、15℃以上高い通紙条件を「第2の温度条件」として、クリーニング動作の有無を判定している。通常の紙である普通紙(上質紙など)においては、「第1の温度条件」、「第2の温度条件」においてクリーニング動作の実行を指令する。一方、普通紙よりも表面性の良い(表面の平滑性が高い)光沢紙(コート紙など)やフィルム、樹脂シート(OHTなどを含む)においては、「第2の温度条件」においてクリーニング動作を指令する。これは、表面の凹凸が大きい用紙においては定着ローラ40の表層と記録材の密着性が低下することに起因して過溶融状態のトナーが定着ローラ40の表面に残留しやすいためである。
また、エンボス紙や再生紙のような表面の凹凸が大きい紙では、「通常通紙条件」の温度設定においても、定着ローラ40の表層と記録材の密着性が低くトナーに十分に熱が伝熱されない場合がある。この場合、トナーが記録材上で十分に溶融されず定着ローラ40の表面に付着してしまう場合がある。更に、定着ローラ40の表面温度を「通常通紙条件」よりも高くすると、上述の過溶融トナーの残留が発生してしまう。そのため、再生紙やエンボス紙などを使用する条件においては、「通紙条件」によらずクリーニング動作を実施するように制御部200は指令する。即ち、定着装置制御部202は、記録材が再生紙又はエンボス紙である場合には、定着動作時に第2モードを実行する。
更に、定着装置9内で記録材が搬送不良などの異常により停止するような状態(ジャム状態)においては、記録材上のトナーが定着ローラ40との間で冷えて固化し、定着ローラ40の表面に残留する場合がある。また、定着ローラ40で溶融される前のトナーが、記録材の除去の際(ジャム処理時)に定着ローラ40に付着する場合もある。このため、ジャム状態の後もクリーニング動作を実施することが望ましい。
そのため、本実施形態においては、ジャム処理などの異常停止処理が発生した後であって、クリーニング動作が未だ実施されていない「異常復帰時」においては、クリーニング動作の実施を制御部200により指令する。この場合には、「通紙条件」によらず、定着ローラ40を所定の温度に移行させる立ち上げ制御中であっても直ちにクリーニング動作を実施することが望ましい。即ち、定着装置制御部202は、画像形成装置100が異常により停止した後に定着動作を再開するための復帰動作時には、中間清掃ローラ62及びウェブ61を全接触状態として、定着ローラ40を清掃するクリーニング動作を行う。
「使用条件」や「通紙条件」の選択方法として、ユーザが操作パネル201等から入力する例を挙げて説明したが、同様の条件を設定する方法であれば良く、PCからの印刷設定や画像形成装置での自動設定などの方法でも良い。
[クリーニング動作の一例]
次に、図5を参照しつつ図7を用いて、本実施形態におけるクリーニング動作の一例について説明する。まず、画像形成装置100又は定着装置9が起動した時に、定着装置制御部202は、ホームポジションセンサ208がONか否かを確認する(S1)。ホームポジションセンサ208がOFFの場合には(S1のNO)、定着装置制御部202は、中間清掃ローラ62とウェブ61が全離間状態となるようにウェブ着脱モータ209を動作させる(S2)。全離間状態では、ホームポジションセンサ208がONになる。
次に、定着装置制御部202は、定着ローラモータ211を動作させて、定着ローラ40の回転を開始する(S3)。定着ローラ40の回転が開始すると、制御部200の指令に基づき、定着ローラヒータ40aと温度検知センサ42aの検知結果に基づく定着ローラ40の温度制御を開始する(S4)。
定着装置制御部202は、前述したジャム状態の直後(ジャム処理後)であって、且つ、クリーニング動作を実施していないかどうかを判断する(S5)。ジャム処理後、クリーニング動作が未実施であれば(S5のYES)、自動的にクリーニング動作に移行する。
クリーニング動作では、まず、定着ローラ40の表面温度が、使用するトナーにおけるベース樹脂のガラス転位温度よりも高い温度である165℃以上となるまで待つ(S6)。そして、定着ローラ40の表面温度が165℃以上となった時に(S6のYES)、定着装置制御部202は、ウェブ着脱モータ209を動作させることで中間清掃ローラ62を定着ローラ40に接触させる中間接触状態に移行する(S7)。中間清掃ローラ62が定着ローラ40に接触した状態で12秒待機する(S8)。この待機時間は、中間清掃ローラ62の表面温度が、使用するトナーにおけるベース樹脂のガラス転位温度よりも高い温度である100℃以上になるための時間である。12秒待機後、定着装置制御部202は、ウェブ着脱モータ209を動作させ定着ローラ40と中間清掃ローラ62、及び、中間清掃ローラ62とウェブ61がそれぞれ接触する全接触状態に移行する(S9)。
全接触状態では、定着ローラ40から中間清掃ローラ62が回収した残留トナーや異物をウェブ61でかきとることで定着ローラ40表面のクリーニングが可能である。定着装置制御部202は、ウェブ61の中間清掃ローラ62と接した部分がトナーなどの異物で飽和する前に新しい部分が中間清掃ローラ62と当接するように、ウェブ送りモータ210を動作させウェブ61の巻き取り動作を実行する(S10)。そして、クリーニング動作を終了(S11)したら、定着装置制御部202は、ウェブ着脱モータ209を動作させることで、中間接触状態(S12)を経由して全離間状態に移行する(S13)。
一方、S5において、ジャム処理後にクリーニング動作が実行されていても(S5のNO)、制御部200は、クリーニング動作が必要であるか否かを判断する(S14)。クリーニング動作が必要である場合(S14のYES)、クリーニング動作に移行する。クリーニング動作が必要であるか否かの判断は、例えば、図6に示した表の条件に基づく。
クリーニング動作では、まず、定着ローラ40の表面温度が140℃以上である場合(S15のYES)、中間接触状態に移行する(S16)。そして、定着ローラ40が140℃以上である時間が5分未満である場合には(S17のNO)、6.7秒待機(S18)後に、全接触状態に移行する(S19)。また、140℃以上である時間が5分以上である場合には(S17のYES)、ただちに全接触状態に移行する(S19)。
これにより、中間清掃ローラ62の表面温度が、採用するトナーのベース樹脂におけるガラス転位温度より高い温度で、中間清掃ローラ62と定着ローラ40及びウェブ61を当接させることが可能になる。クリーニング動作中、ウェブ送りモータ210の回転に伴って、ウェブ61は、A4サイズのシート1枚につき0.5mmの割合で、徐々に矢印B方向(図2参照)に巻き取られていく(S20)。
クリーニング動作を終了したら(S21)、定着装置制御部202は、ウェブ着脱モータ209を動作させることで、中間接触状態(S22)を経由して全離間状態に移行する(S23)。
上述のようにクリーニング動作後、全離間状態となった場合(S13、S23)、或いは、S14でクリーニング動作が不要であった場合(S14のNO)、定着装置制御部202は、処理を停止するか否かを判断する(S24)。例えば、画像形成ジョブの最後の記録材に定着動作を行ったか否かを判断する。処理を停止する場合、例えば、最後の記録材に定着動作を行った場合(S24のYES)、定着装置制御部202は、定着ローラ40の温度制御を停止し(S25)、定着ローラ40の回転を停止する(S26)。これにより上述の処理が終了する。一方、S24で、処理を停止しない場合、例えば、まだ最後の記録材でなかった場合(S24のNO)、S5に戻る。
以上のように、本実施形態によれば、中間接触状態で中間清掃ローラ62の温度を整え、全接触状態で異物をウェブ61に回収することが可能となる。また、不要な時にウェブ61を中間清掃ローラ62に当接させる必要性がなくなり、ウェブ61の長寿命化、クリーニング能力の安定化を図れる。
特に、本実施形態の場合、ウェブ61の消費量を抑制できる構成で、ウェブ61と中間清掃ローラ62とが接着してしまうことを抑制できる。即ち、クリーニングユニット60は、全離間状態と全接触状態とに中間清掃ローラ62及びウェブ61を移動可能である。このため、条件によっては全離間状態のまま定着動作を行うことができ、ウェブ61の消費量を抑えられる。また、このように、定着動作時にクリーニング動作を実施しないようにすべく、中間清掃ローラ62及びウェブ61を全離間状態とするため、この間に、中間清掃ローラ62とウェブ61とがトナーにより接着してしまうことを抑制できる。このため、次に動作する際に、ウェブ61が引き出されてしまうことも抑制できる。
更に、本実施形態の場合、中間清掃ローラ62を定着ローラ40に接触させ、ウェブ61を中間清掃ローラ62から離間させる中間接触状態に、中間清掃ローラ62及びウェブ61を移行させることができる。例えば、スリープからの復帰時など、スタンバイ状態への移行時に、中間清掃ローラ62が冷えている場合がある。この場合、中間清掃ローラ62による定着ローラ40のクリーニングが十分に行えない虞がある。このため、本実施形態では、スタンバイ状態への移行時に、中間清掃ローラ62を定着ローラ40に接触させる中間接触状態として、中間清掃ローラ62を温めてから、ウェブ61を中間清掃ローラ62に当接させるようにしている。そして、クリーニング動作を実行するようにしている。
[他の実施形態]
上述の実施形態では、定着装置は、未定着トナー像をシート(記録材)に定着させる構成として説明したが、定着装置は、定着済み画像又は半定着画像を担持した記録材を加熱して画像の表面性状を調整する加熱処理装置であっても良い。
9・・・定着装置/32・・・接離機構(移動手段)/40・・・定着ローラ(定着回転体)/40a・・・定着ローラヒータ(加熱手段)/41・・・対向ローラ(ニップ部形成部材)/42a・・・温度検知センサ(定着温度検知手段)/60・・・クリーニングユニット/61・・・ウェブ(清掃部材)/62・・・中間清掃ローラ(中間清掃体)/100・・・画像形成装置/150・・・画像形成ユニット/200・・・制御部/202・・・定着装置制御部(制御手段)

Claims (12)

  1. 記録材にトナー像を形成する画像形成ユニットと、
    前記画像形成ユニットで形成されたトナー像と接触して、トナー像を記録材に定着させる定着回転体と、
    前記定着回転体を加熱する加熱手段と、
    前記定着回転体と接触して前記定着回転体を清掃する中間清掃体と、
    前記中間清掃体と接触して前記中間清掃体を清掃する清掃部材と、
    前記中間清掃体及び前記清掃部材を移動可能な移動手段と、を備え、
    前記移動手段は、
    前記中間清掃体が前記定着回転体に接触している状態で前記清掃部材を前記中間清掃体から離間させることが可能であって、
    前記定着回転体と前記中間清掃体とを接触させ、前記中間清掃体と前記清掃部材とを接触させる全接触状態と、前記定着回転体、前記中間清掃体及び前記清掃部材をそれぞれ離間させる全離間状態とに、前記中間清掃体及び前記清掃部材を移動可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動手段は、前記定着回転体と前記中間清掃体とを接触させ、前記中間清掃体と前記清掃部材とを離間させる中間接触状態に、前記中間清掃体及び前記清掃部材を移動可能である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記移動手段を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、トナー像を記録材に定着させる定着動作時に、前記中間清掃体及び前記清掃部材を前記全離間状態とする第1モードと、前記定着動作時に、前記中間清掃体及び前記清掃部材を前記全接触状態とする第2モードとを実行可能である、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、画像形成可能なスタンバイ状態への移行時に、前記全離間状態から前記清掃部材を前記中間清掃体から離間させたまま、前記中間清掃体を前記定着回転体に接触させて、前記中間清掃体及び前記清掃部材を前記中間接触状態とする第3モードを実行可能である、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着回転体の表面温度を検知する定着温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記全離間状態から前記中間接触状態に移行する場合において、前記全離間状態にて、前記定着回転体が前記加熱手段により加熱され、前記定着温度検知手段により検知される前記定着回転体の表面温度が所定温度を超える温度となった場合に、前記中間接触状態に移行する、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記中間接触状態から前記全接触状態に移行する場合において、前記中間接触状態にて、前記中間清掃体が前記定着回転体を介して前記加熱手段により加熱され、前記中間清掃体の表面温度が所定温度を超える温度となった場合に、前記全接触状態に移行する、
    ことを特徴とする、請求項3ないし5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定温度は、トナーのガラス転位温度である、
    ことを特徴とする、請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着回転体と当接して、記録材を挟持搬送するニップ部を形成するニップ部形成部材を有し、
    前記制御手段は、坪量が異なる複数の記録材を前記ニップ部に連続して通過させる場合に、複数の記録材が第1の坪量未満の記録材と、前記第1の坪量よりも大きい第2の坪量以上の記録材を含む場合に、前記第2モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項3ないし7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記定着回転体の表面温度を第1の温度に設定する通常温度条件と、前記定着回転体の表面温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度に設定する第1高温温度条件とで、それぞれ前記定着動作を実行可能であり、
    記録材が普通紙である場合において、前記通常温度条件で前記定着動作を実行する場合には前記第1モードを実行し、前記第1高温温度条件で前記定着動作を実行する場合には前記第2モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項3ないし8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記定着回転体の表面温度を前記第2の温度よりも高い第3の温度に設定する第2高温温度条件で前記定着動作を実行可能であり、
    記録材の表面の凹凸が普通紙よりも小さい場合において、前記通常温度条件及び前記第1高温温度条件で前記定着動作を実行する場合には前記第1モードを実行し、前記第2高温温度条件で前記定着動作を実行する場合には前記第2モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、記録材が再生紙又はエンボス紙である場合には、前記定着動作時に前記第2モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項3ないし10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記画像形成装置が異常により停止した後に前記定着動作を再開するための復帰動作時には、前記中間清掃体及び前記清掃部材を前記全接触状態として、前記定着回転体を清掃する動作を行う、
    ことを特徴とする、請求項3ないし11の何れか1項に記載の画像形成装置。
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