JP2021113736A - 埋設型センサモジュール - Google Patents

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慎 渡邉
寛之 宮本
Hiroyuki Miyamoto
寛之 宮本
卓之 曽我
Takayuki Soga
卓之 曽我
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Abstract

【課題】車両の通過による破損を抑制する埋設型センサモジュールを提供する。【解決手段】格納ケースが、センサ、および当該センサの駆動を制御するセンサ制御部を格納する。外部筐体は、開口面が形成され、内部に格納ケースを収納する収納空間が開口面に対向させて設けられている。蓋体は、外部筐体に取り付けられ、開口面を覆う。外部筐体の収納空間に収納された格納ケースと、外部筐体に取り付けられた蓋体との間に空間が形成され、格納ケースと蓋体とが接触していない状態で保持される。【選択図】図3

Description

この発明は、路面の下に埋設して使用する埋設型センサモジュールに関する。
従来、駐車場では、センサモジュールを、車両を駐車する駐車枠内の地面(路面)に設置し、当該駐車枠内に車両が駐車されているかどうかを検知していた。例えば、特許文献1には、磁気センサを用いたセンサモジュールで、車両が駐車枠に駐車されているかどうかを検知する技術が記載されている。
特開2006−164145号公報
しかしながら、特許文献1等に記載されたセンサモジュールは、路面に設置するものであることから、路面よりも上方に突出している。したがって、車両のタイヤ(車輪)が、路面に設置されたセンサモジュールを乗り超えることがある(路面に設置されたセンサモジュールの上を通過することがある。)。車両のタイヤがセンサモジュールに乗り上げたとき、そのタイヤの輪重がセンサモジュールに負荷荷重として加わる。センサモジュールは、負荷荷重が加えられたことによって、本体が変形する。このとき、センサモジュール本体に内蔵されているセンサ、制御基板等が、本体の変形にともなう撓みや歪みの影響を受けて破損する可能性があった。
センサモジュールが、車両のタイヤが乗り越えるときに破損するのを抑制したいという要望がある。すなわち、負荷荷重が加えられたことによるセンサモジュール本体の変形に対して、内蔵されているセンサ、制御基板等が破損するのを抑制したいという要望がある。
この発明の目的は、車両が乗り越えるときの負荷加重による破損を抑制する埋設型センサモジュールを提供することにある。
この発明の埋設型センサモジュールは、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
この埋設型センサモジュールは、格納ケースと、外部筐体と、蓋体とを備えている。格納ケースは、センサ、および当該センサの駆動を制御するセンサ制御部を格納する。また、外部筐体は、開口面が形成され、内部に格納ケースを収納する収納空間が開口面に対向させて設けられている。蓋体は、外部筐体に取り付けられ、開口面を覆う。さらに、外部筐体の収納空間に収納された格納ケースと、前記外部筐体に取り付けられた蓋体との間に空間(隙間)が形成され、格納ケースと蓋体とが接触していない状態で保持される。
この構成では、車両のタイヤが蓋体の上に位置したとき、蓋体が加えられた負荷荷重(蓋体の上に位置するタイヤの輪重)によって、格納ケース側に撓む。しかしながら、蓋体の撓みが、蓋体と格納ケースとの間に存在する隙間よりも小さければ、格納ケースは蓋体に押圧されない。また、蓋体の撓みが、蓋体と格納ケースとの間に存在する隙間よりも大きくなっても、蓋体が加えられた負荷荷重の大半を撓むことによって吸収しているので、格納ケースは、蓋体に押圧される押圧力が小さい。
したがって、蓋体の上を車両のタイヤが通過することによって、格納ケースに内蔵されているセンサ、制御基板等が破損するのを抑制できる。
また、この埋設型センサモジュールは、例えば、蓋体の上面(外部筐体の収納空間に対向する面の反対面)が、路面とほぼ同じ高さになるように、外部筐体を路面の下に埋設して設置するのがよい。このように設置すれば、車両のタイヤが蓋体の上に位置したとき、タイヤが蓋体の上に乗り上げた状態にならないので(タイヤの一部が地面に当接した状態になる。)、蓋体に加えられる負荷荷重を抑えることができる。
この場合、蓋体は、外部筐体の収納空間に対向する面の反対面が平面であることが望ましい。
また、格納ケースを、外部筐体の収納空間への収納方向に直交する方向に広がる外縁部を有する形状にし、且つ、外部筐体の収納空間を、収納された格納ケースの外縁部と当接し、この外縁部を受ける第1受け部を有する形状にしてもよい。このように構成すれば、ネジ等を用いて、格納ケースを外部筐体に固定しなくてもよい。したがって、外部筐体の変形にともなって格納ケースに生じる撓みや歪みを抑制でき、その結果、格納ケースに格納されているセンサ、制御基板等が破損するのを抑えられる。
また、この場合、外縁部と第1受け部との当接位置では、外縁部、または第1受け部の一方に設けられた突起が、他方に設けられた窪みに挿入される形状に構成してもよい。このようにすれば、格納ケースが、外部筐体に対して相対的に移動するのを抑制できる。
また、外部筐体を、開口面を覆う蓋体の端部と当接し、この蓋体を受ける第2受け部を有する形状にしてもよい。また、蓋体の端部と第2受け部との当接位置では、蓋体の端部、または第2受け部の一方に設けられた突起が、他方に設けられた窪みに挿入される構成にしてもよい。
なお、蓋体は、ネジ等で、外部筐体に固定する構成にしておけばよい。
さらに、蓋体には、外部筐体の前記収納空間に対向する面の反対面から雄ネジを取り付ける、雌ネジが加工されていてもよい。この場合、蓋体の雄ネジに取り付けた雌ネジの頭を引き上げることで、蓋体を簡単に取り外すことができる。
なお、雄ネジは、蓋体に取り付けておき、蓋体を取り外すときに、緩めて、ネジ頭を突出させてもよい。
この発明によれば、車両が乗り越えるときの負荷加重による破損を抑制できる。
この例にかかる埋設型センサモジュールの設置例を示す概略図である。 この例にかかる埋設型センサモジュールの主要部の構成を示すブロック図である。 図3(A)は、この例にかかるセンサモジュールの外観を示す概略図であり、図3(B)は、図3(A)に示したA−A方向の断面図である。 図4(A)は、外部筐体の断面図であり、図4(B)は、外部筐体の上面図である。 図5(A)は、格納ケースの側面図であり、図5(B)は、図5(A)に示したA方向の矢視図である。 図6(A)は、地中に埋設されたセンサモジュールの断面図であり、図6(B)は、図6(A)に示すA方向の矢視図である。 車両のタイヤが蓋体に乗り上げ、負荷荷重が加えられた状態を示す概略図である。 図8(A)は、変形例1にかかるセンサモジュールの外部筐体の断面図であり、図8(B)は、この外部筐体の上面図である。 図9(A)は、変形例1にかかるセンサモジュールの格納ケースの断面図であり、図9(B)は、図9(A)に示したA方向の矢視図である。 図10(A)は、変形例2にかかるセンサモジュールの外部筐体の断面図であり、図10(B)は、この外部筐体の上面図である。 図11(A)は、変形例2にかかるセンサモジュールの蓋体の断面図であり、図11(B)は、図11(A)に示したA方向の矢視図である。 図12(A)は、変形例3にかかるセンサモジュールの蓋体の平面図であり、図12(B)は、変形例3にかかるセンサモジュールの蓋体の断面図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
<1.適用例>
図1は、この例にかかる埋設型センサモジュールの設置例を示す概略図である。図2は、この例にかかる埋設型センサモジュールの主要部の構成を示すブロック図である。
この例にかかる埋設型センサモジュール1(以下、単にセンサモジュール1と言う。)は、駐車マス2のほぼ中央に設置される。図1では、3つの駐車マス2a〜2cを図示している。センサモジュール1は、各駐車マス2a〜2cに設置されている。センサモジュール1は、設置されている駐車マス2に車両100が駐車されている満状態であるか、その駐車マス2に車両100が駐車されていない空状態であるかを検出し、検出結果を上位装置(不図示)に通知する。
図2に示すように、この例にかかるセンサモジュール1は、制御部21と、地磁気センサ22と、無線通信部23と、電源部24とを備えている。制御部21は、センサモジュール1本体の動作を制御する。地磁気センサ22は、設置位置における磁力(地磁気)の変化を検出する。地磁気センサ22は、2軸のものであってもよいし、3軸のものであってもよい。制御部21が、地磁気センサ22によって検出されている磁力の変化に基づき、車両100が駐車されている満状態であるか、車両100が駐車されていない空状態であるかを検出する処理を行う。無線通信部23は、上位装置との間における無線通信を制御する。センサモジュール1は、無線通信部23における無線通信で、検出結果(満状態、または空き状態)を上位装置に送信する。電源部24は、電池(不図示)を有し、この電池で制御部21、地磁気センサ22、および無線通信部23に対する電力供給を行う。
このように、この例のセンサモジュール1は、内蔵している地磁気センサ22で検知している磁力の変化によって、設置されている駐車マス2が満状態であるか、空状態であるかを検出し、検出結果を上位装置に通知する。
<2.構成例>
図3(A)は、この例にかかるセンサモジュールの外観を示す概略図であり、図3(B)は、図3(A)に示したA−A方向の断面図である。センサモジュール1は、格納ケース11と、外部筐体12と、蓋体13とを備えている。格納ケース11、外部筐体12、および蓋体13は、樹脂成型品であり、ある程度の強度を有している。
図3(B)に示すように、格納ケース11は、外部筐体12に収納される。また、この格納ケース11には、上記した制御部21、地磁気センサ22、無線通信部23、および電源部24が格納されている。
図4(A)は、外部筐体の断面図であり、図4(B)は、外部筐体の上面図である。外部筐体12の内部には、格納ケース11を収納する収納空間12bが形成されている。図4(A)において、ハッチングで示す領域が収納空間12bである。この収納空間12bは、図示するように、断面が下に凸の形状である。
外部筐体12は、収納空間12bの上方が開口面12aである。したがって、格納ケース11は、図4(A)に示すように、外部筐体12の上方から収納空間12bに挿入できる。
また、収納空間12bは、段差になっている部分に、収納空間12bに挿入された格納ケース11を受ける第1受け部12dを形成している。この第1受け部12dの上面は、ほぼ平面である。
図5(A)は、格納ケースの側面図であり、図5(B)は、図5(A)に示したA方向の矢視図である。格納ケース11は、図5(A)に示すように、収納空間12bの形状に合わせ形状であり、断面が下に凸の形状である。格納ケース11は、収納空間12bに挿入する側に位置する格納部11aと、この格納部11aの連続する外縁部11bを有する形状である。外縁部11bは、格納部11aよりも外径が大きい。格納ケース11が、外部筐体12の収納空間12bに挿入されたとき、外縁部11bの第1受け部12dに対向する側の面はほぼ平面である。したがって、格納ケース11は、収納空間12bに挿入されたとき、外縁部11bが第1受け部12dに当接する。言い換えれば、収納空間12bに挿入された格納ケース11は、外縁部11bを第1受け部12dに載置した状態で保持される。また、格納ケース11は、外部筐体12にネジ等で固定されない。さらに、格納ケース11は、外部筐体12の収納空間12bの底面から浮いた状態で保持される。
蓋体13は、外部筐体12の開口面12aを覆う大きさである。蓋体13は、平板である。また、図4に示すように、外部筐体12には、開口面12aに被せられた蓋体13の端部を受ける第2受け部12cが形成されている。蓋体13は、開口面12aに被せることによって、端部が第2受け部12cに載置した状態で保持される。蓋体13は、ネジで外部筐体12に固定される。蓋体13には、雄ネジを通すために穴が複数形成されており、外部筐体12の第2受け部12cには、これらの穴に対応する位置に雌ネジが形成されている。
図3(B)に戻って、センサモジュール1は、格納ケース11を外部筐体12に挿入し、蓋体13を外部筐体12の開口面12aを覆うように取り付けたとき、格納ケース11と蓋体13とは離間しており、格納ケース11と蓋体13との間に隙間dが形成される。
<3.動作例>
図6(A)は、地中に埋設されたセンサモジュールの断面図であり、図6(B)は、図6(A)に示すA方向の矢視図である。この例では、センサモジュール1を、図6(A)に示すように、蓋体13の上面が、地面とほぼ同じ高さになるように地中に埋設する。これは、作業者が、外部筐体12から蓋体13を取り外し、外部筐体12に収納されている格納ケース11を取り出して、この格納ケース11内に収納されている電気部品に対するメンテナンス(例えば、電源部24の電池交換、地磁気センサ22の破損、故障にともなう交換)を容易に行える設置例である。
なお、蓋体13の上面が地面よりも少し(数cm)高くなるようにセンサモジュール1を埋設してもよいし、蓋体13の上面が地面よりも少し(数cm)低くなるようにセンサモジュール1を埋設してもよい。
図1に示したように、この例では、センサモジュール1を駐車マス2のほぼ中央に設置しているが、車両100のタイヤがセンサモジュール1の蓋体13に乗り上げることが稀に起こる。車両100のタイヤがセンサモジュール1の蓋体13に乗り上げたとき、負荷荷重によって、図7に示すように、蓋体13が撓むが、格納ケース11と蓋体13との間に隙間dが形成されているので、格納ケース11が蓋体13に押圧されるのを抑制できる。すなわち、車両100のタイヤが蓋体13の上を通過するときに(すなわち、車両100のタイヤが蓋体13に乗り上げているとき、)、格納ケース11に加えられる押圧力を抑制できる。これにより、格納ケース11に内蔵されている地磁気センサ22、制御部21を構成する制御基板等が破損するのを抑制できる。
また、上述したように、蓋体13の上面がほぼ平面であり、また、蓋体13の上面と地面とがほぼ同じ高さになるように、センサモジュール1を地中に埋設しているので、車両100のタイヤが蓋体13の上を通過するとき、タイヤの一部は地面に当接し、地面を押圧している。したがって、車両100のタイヤが蓋体13の上を通過するときに、センサモジュール1に加わる負荷荷重は、そのタイヤの輪重よりも小さくなる。
なお、蓋体13の撓みが、蓋体13と格納ケース11との間に存在する隙間dよりも大きくなっても、蓋体13が加えられた負荷荷重の大半を撓むことによって吸収しているので、格納ケース11に加えられる押圧力はかなり小さくなる。
<4.変形例>
以下に示す変形例の各図では、上記の例と同様の部分については、同じ符号を付している。
・変形例1
まず、変形例1にかかるセンサモジュール1について説明する。ここでは、上記の例と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。
図8(A)は、変形例1にかかるセンサモジュールの外部筐体の断面図であり、図8(B)は、図8(A)に示したA方向に視た外部筐体の平面図である。
この変形例1のセンサモジュール1の外部筐体12Aは、複数の凹部52を第1受け部12dに設けた点で、上記の例と相違している。複数の凹部52は、第1受け部12dに、円状に設けられている。この例では、第1受け部12dに設けられている凹部52は、複数である例(図8では、24個の場合を例示している。)を示しているが、1つ以上であれば、いくつであってもよい。また、図8(B)では、図をわかりやすくするため、一部の凹部52にだけ符号を付している(図8(B)では、符号を付していない凹部52も図示している。)。
図9(A)は、外部筐体への挿入方向における格納ケースの断面図であり、図9(B)は、図9(A)に示したA方向に視た格納ケースの平面図である。
この変形例1のセンサモジュール1の格納ケース11Aの外縁部11bには、外部筐体12Aに挿入されたときに、この外部筐体12Aの第1受け部12dに対向する面に複数の凸部51が設けられている。この点で、上記の例と相違している。また、図9(B)では、図をわかりやすくするため、一部の凸部51にだけ符号を付している(図9(B)では、符号を付していない凸部51も図示している。)。
凸部51と、凹部52は同数である。凸部51は、凹部52に挿入できる大きさである。複数の凸部51は、複数の凹部52に対応する位置に設けている。
この構成では、格納ケース11Aは、外部筐体12Aに挿入して載置したとき、外縁部11bに設けた凸部51のそれぞれが、外部筐体12Aの第1受け部12dに設けた凹部52に挿入された状態になる。このように、外部筐体12Aに挿入して載置された格納ケース11Aは、凸部51が凹部52に挿入された状態になるため、格納ケース11Aが外部筐体12Aに対して相対的に移動(特に、この例では回転)するのを防止できる。このため、格納ケース11A内に格納されている地磁気センサ22が移動することがなく、センサモジュール1が設置されている駐車マス2に車両100が駐車されている満状態であるか、その駐車マス2に車両100が駐車されていない空状態であるかの検出精度が低下するのを防止できる。
なお、この変形例1では、凸部51を格納ケース11Aの外縁部11bに設け、凹部52を外部筐体12Aの第1受け部12dに設けるとしたが、凸部51を外部筐体12Aの第1受け部12dに設け、凹部52を格納ケース11Aの外縁部11bに設けてもよい。
・変形例2
次に、変形例2にかかるセンサモジュール1について説明する。ここでは、上記の例と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。
図10(A)は、変形例2にかかるセンサモジュールの外部筐体の断面図であり、図10(B)は、図10(A)に示したA方向に視た外部筐体の平面図である。
この変形例2のセンサモジュール1の外部筐体12Bは、複数の凹部62を第2受け部12cに設けた点で、上記の例と相違している。複数の凹部62は、第2受け部12cに、円状に設けられている。この例では、第2受け部12cに設けられている凹部62は、複数である例(図10では、24個の場合を例示している。)を示しているが、1つ以上であれば、いくつであってもよい。また、図10(B)では、図をわかりやすくするため、一部の凹部62にだけ符号を付している(図10(B)では、符号を付していない凹部62も図示している。)。
図11(A)は、外部筐体への取り付け方向における蓋体の断面図であり、図11(B)は、図11(A)に示したA方向に視た蓋体の平面図である。
この変形例2のセンサモジュール1の蓋体13Bは。外部筐体12Bに取り付けられたときに、この外部筐体12Bの第2受け部12cに対向する面の外周部に複数の凸部61が設けられている。この点で、上記の例と相違している。また、図11(B)では、図をわかりやすくするため、一部の凸部61にだけ符号を付している(図11(B)では、符号を付していない凸部61も図示している。)。
凸部61と、凹部62は同数である。凸部61は、凹部62に挿入できる大きさである。複数の凸部61は、複数の凹部62に対応する位置に設けている。
この構成では、蓋体13Bは、外部筐体12Bに取り付けたとき、外周部に設けた凸部61のそれぞれが、外部筐体12Bの第2受け部12cに設けた凹部62に挿入された状態になる。蓋体13Bは、この状態で、外部筐体12Bにねじ止めされる。
このように、外部筐体12Bに取り付けられた蓋体13Bは、凸部61が凹部62に挿入された状態である。このため、蓋体13Bの上に車両100のタイヤが位置している状態で、この車両100のハンドルが切られ、タイヤが回転させられても、蓋体13Bがタイヤとともに回転するのを抑えられる。これにより、蓋体13Bを外部筐体12Bに取り付けているネジ山等が破損するのを抑制できる。その結果、センサモジュール1本体から蓋体13Bを取り外し難くなるのを抑制できる。センサモジュール1本体から蓋体13Bを取り外し難くなると、格納ケース11に格納されている地磁気センサ22等のメンテナンス作業にかかる時間が長くなる。
なお、この変形例1では、凸部61を蓋体13Bの外周部に設け、凹部62を外部筐体12Bの第2受け部12cに設けるとしたが、凸部61を外部筐体12Bの第2受け部12cに設け、凹部62を蓋体13Bの外周部に設けてもよい。
・変形例3
次に、変形例3にかかるセンサモジュール1について説明する。ここでは、上記の例と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。
図12は、この変形例3にかかるセンサモジュールの蓋体13Cを示す図である。図12(A)は、変形例3にかかるセンサモジュールの蓋体の平面図であり、図12(B)は、変形例3にかかるセンサモジュールの蓋体の断面図である。
この変形例3のセンサモジュール1の蓋体13Cには、雌ネジ71が切られている(加工されている。)点で、上記の例と相違する。図12では、雌ネジ71が2つ切られている蓋体13Cを示しているが、雌ネジ71の個数はいくつであってもよい。
この変形例3にかかるセンサモジュール1では、格納ケース11に格納されている地磁気センサ22等のメンテナンス作業を行うとき、図12(B)に示すように、雌ネジ71に取り付けた雄ネジ72の頭を持って引き上げることにより、センサモジュール1本体から蓋体13Bを簡単に取り外すことができる。したがって、格納ケース11に格納されている地磁気センサ22等のメンテナンス作業にかかる時間の無駄を抑えられる。
また、雄ネジ72は、メンテナンス時に、蓋体13Cに取り付けるようにしてもよいが、雄ネジ72を運用時から締めておき(取り付けておき、)、メンテナンス時に緩めることで突出させたネジ頭を持って引き上げるようにしてもよい。また、運用時に、雄ネジ72を締めておくことで、雨水、塵、埃、砂等が雌ネジ71の穴を通って、外部筐体12の内部に入り、格納ケース11の上に堆積するのを防止できる。
また、上記の説明では、センサモジュール1は、駐車マスに設置されるとしたが、車両100が走行する道路等の他の場所に設置してもよい。また、このセンサモジュール1は、地磁気センサ22に換えて、別の種類のセンサを用いて、車両100以外のオブジェクトを検出するものとして構成してもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明に係る構成と上述した実施形態に係る構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
センサ(22)、および当該センサ(22)の駆動を制御するセンサ制御部(21)を格納する格納ケース(11)と、
開口面(12a)が形成され、内部に前記格納ケース(11)を収納する収納空間(12b)が前記開口面(12a)に対向させて設けられた外部筐体(12)と、
前記外部筐体(12)に取り付けられ、前記開口面(12a)を覆う蓋体(13)と、を備え、
前記外部筐体(12)の前記収納空間(12b)に収納された前記格納ケース(11)と、前記外部筐体(12)に取り付けられた前記蓋体(13)との間に空間(d)が形成され、前記格納ケース(11)と前記蓋体(13)とが接触していない状態で保持される、埋設型センサモジュール(1)。
d…隙間
1…埋設型センサモジュール(センサモジュール)
2(2a〜2c)…駐車マス
11…外部筐体
11、11A…格納ケース
11a…格納部
11b…外縁部
12、12A、12B…外部筐体
12a…開口面
12b…収納空間
12c…第2受け部
12d…第1受け部
13、13B、13C…蓋体
21…制御部
22…地磁気センサ
23…無線通信部
24…電源部
51…凸部
52…凹部
61…凸部
62…凹部
71…雌ネジ
72…雄ネジ
100…車両

Claims (8)

  1. センサ、および当該センサの駆動を制御するセンサ制御部を格納する格納ケースと、
    開口面が形成され、内部に前記格納ケースを収納する収納空間が前記開口面に対向させて設けられた外部筐体と、
    前記外部筐体に取り付けられ、前記開口面を覆う蓋体と、を備え、
    前記外部筐体の前記収納空間に収納された前記格納ケースと、前記外部筐体に取り付けられた前記蓋体との間に空間が形成され、前記格納ケースと前記蓋体とが接触していない状態で保持される、埋設型センサモジュール。
  2. 前記格納ケースは、前記外部筐体の前記収納空間への収納方向に直交する方向に広がる外縁部を有する形状であり、
    前記外部筐体の前記収納空間は、収納された前記格納ケースの前記外縁部と当接し、この外縁部を受ける第1受け部を有する形状である、請求項1に記載の埋設型センサモジュール。
  3. 前記外縁部と前記第1受け部との当接位置は、前記外縁部、または前記第1受け部の一方に設けられた突起が、他方に設けられた窪みに挿入される、請求項2に記載の埋設型センサモジュール。
  4. 前記外部筐体は、前記開口面を覆う前記蓋体の端部と当接し、この蓋体を受ける第2受け部を有する形状である、請求項1〜3のいずれかに記載の埋設型センサモジュール。
  5. 前記蓋体の端部と前記第2受け部との当接位置では、前記蓋体の端部、または前記第2受け部の一方に設けられた突起が、他方に設けられた窪みに挿入される、請求項4に記載の埋設型センサモジュール。
  6. 前記蓋体には、前記外部筐体の前記収納空間に対向する面の反対面から雄ネジを取り付ける、雌ネジが加工されている、請求項1〜5のいずれかに記載の埋設型センサモジュール。
  7. 前記蓋体は、前記外部筐体にネジ止めされる、請求項1〜6のいずれかに記載の埋設型センサモジュール。
  8. 前記蓋体は、前記外部筐体の前記収納空間に対向する面の反対面が平面である、請求項1〜7のいずれかに記載の埋設型センサモジュール。
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