JP2021113720A - 計測方法及び計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水の流れの有無を調査する範囲が広くても、調査時間を短縮することができる計測方法及び計測装置を提供する。【解決手段】水中を移動可能な移動体2に搭載された超音波センサ11を用いて、水の流れの有無を計測する方法であって、地上に設置された貯蔵器12で液体状の凝集剤を貯蔵し、圧送機構13によって貯蔵器12から移動体2へ凝集剤を圧送し、移動体2に配置された投入器14を介し水中に凝集剤を投入し、水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成し、超音波センサ11から水中に超音波を送信すると共に凝集体で反射された超音波を超音波センサ11で受信し、超音波センサ11の受信結果に基づいて水の流れの有無を評価する。【選択図】図1

Description

本発明は、水中を移動可能な移動体に搭載された超音波センサを用いて、水の流れの有無を計測する方法及び装置に関する。
特許文献1は、水上を移動可能な観測船に搭載された超音波ドップラー流速計(ADCP:Acoustic Doppler Current Profiler)を用いて、水の流速を計測する方法を開示する。
特開2007−071881号公報
ところで、例えばダム、タンク、又はプール等の構造物の壁面や溶接部を検査することを目的として、構造物で満たされた水の中に移動体を配置し、移動体に搭載された超音波センサを用いて、水の流れの有無を計測する方法が考えられる。この方法では、まず、移動体が調査地点へ移動する。そして、超音波センサが超音波を水中に送信し、水中の粒子で反射された超音波を受信する。そして、例えば、作業者が、超音波センサの受信結果に基づいて、水の流れの有無を評価する。これにより、各調査地点で漏水が生じているかどうかを判断して、構造物の健全性を確認することが可能である。
超音波は、光よりも波長が長く、水中の透過性も高い。そのため、超音波センサを用いれば、水の懸濁度が高くても、水の流れの有無を計測することが可能である。しかしながら、水中に既存する粒子が小さすぎる場合、超音波が粒子で反射されず、水の流れの有無を計測することが困難となる。そこで、例えば、所望のサイズの粒子を貯蔵する貯蔵器を移動体に搭載し、投入器を介し貯蔵器から水中に粒子を投入する案が考えられる。この案では、移動体の大きさによって貯蔵器の容量が制限される。そして、水の流れの有無を調査する範囲が広ければ(すなわち、粒子の使用量が多ければ)、貯蔵器に粒子を補充するために移動体が地上に戻ってくる必要が生じる。したがって、調査時間が長くなる。
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、水の流れの有無を調査する範囲が広くても、調査時間を短縮することができる計測方法及び計測装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、水中を移動可能な移動体に搭載された超音波センサを用いて、水の流れの有無を計測する方法であって、地上に設置された貯蔵器で液体状の凝集剤を貯蔵し、圧送機構によって前記貯蔵器から前記移動体へ凝集剤を圧送し、前記移動体に配置された投入器を介し前記圧送機構からの凝集剤を水中に投入し、水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成し、前記超音波センサから水中に超音波を送信すると共に凝集体で反射された超音波を前記超音波センサで受信し、前記超音波センサの受信結果に基づいて水の流れの有無を評価する。
本発明によれば、水の流れの有無を調査する範囲が広くても、調査時間を短縮することができる。
本発明の第1の実施形態における計測装置の構成及び配置を表す概略図である。 本発明の第1の実施形態における計測装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における計測方法の手順を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における計測装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における計測方法の手順を表すフローチャートである。 本発明の一変形例における計測装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における計測装置の構成及び配置を表す概略図である。 本発明の第3の実施形態における計測装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における計測方法の手順を表すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における計測装置の構成及び配置を表す概略図である。図2は、本実施形態における計測装置の構成を表すブロック図である。
本実施形態の計測装置は、例えば構造物1(詳細には、ダム、タンク、又はプール等)の壁面や溶接部を検査することを目的とし、構造物1で満たされた水に対して流れの有無を計測するものである。この計測装置は、構造物1で満たされた水の中に配置された移動体2と、地上に設置された操作装置3、制御装置4、表示装置5、及び送受信装置6とを備える。操作装置3、表示装置5、及び送受信装置6は、ケーブルを介し制御装置4に接続されている。移動体2に搭載された機器(詳細は後述)は、ケーブルを介し制御装置4又は送受信装置6に接続されている。
操作装置3は、作業者の操作に応じて制御装置4へ指令を出力するものである。制御装置4は、プログラムに従って処理を実行するプロセッサと、プログラムや処理結果を記憶するメモリ等を備えるものである。制御装置4は、機能的構成として、移動制御部7、超音波制御部8、状態量算出部9、及び凝集剤制御部10を有する。
移動体2は、移動体2が水中で移動するための複数の推進機構(図示せず)と、移動体2の位置を検出するための位置センサ(図示せず)とを搭載する。各推進機構は、例えば、スクリューと、これを駆動するモータとで構成されている。
制御装置4の移動制御部7は、操作装置3からの指令に応じて、位置センサで検出された移動体2の位置を表示装置5に表示させると共に、推進機構を制御して移動体2を移動させるようになっている。
移動体2は、水の流れの有無を計測するための超音波センサ11を搭載する。超音波センサ11は、例えば、一列又は複数列に配置された複数の振動子を有するアレイセンサであって、超音波の送信方向を可変可能としている。
制御装置4の超音波制御部8は、操作装置3からの指令に応じて、送受信装置6を介し超音波センサ11を制御する。送受信装置6は、超音波センサ11へパルス信号(駆動信号)を出力するパルサ(図示せず)と、超音波センサ11からの波形信号を入力するレシーバ(図示せず)とを有する。超音波センサ11は、送受信装置6からのパルス信号によって超音波を発生して水中に送信する。超音波センサ11は、水中に反射体(詳細には、水中に既存する粒子、又は後述する凝集体)が存在する場合に、反射体で反射された超音波を受信し、波形信号に変換して送受信装置6へ出力する。
制御装置4の超音波制御部8は、送受信装置6を介し超音波センサ11からの波形信号を入力し、これをデジタル化して波形データを生成する。各パルス信号は、所定の時間間隔で出力されており、各波形データは、パルス信号の出力タイミングを時間軸の原点とし、波形信号の入力時間と波形信号の振幅の関係を表すものである。
制御装置4の超音波制御部8は、操作装置3からの指令に応じて、波形データに基づいて水中の反射体の分布を示す画像を作成し、表示装置5に表示させる。制御装置4の状態量算出部9は、複数の波形データに基づいて(詳細には、特定のエコーの伝播時間の変化に基づくか、若しくは、ドップラーシフト量に基づいて)水の流れに係わる状態量を算出し、表示装置5に表示させる。
構造物1で満たされた水の中に既存する粒子が十分に大きければ、粒子が反射体となる。一方、粒子が小さすぎれば、粒子が反射体とならない。そこで、本実施形態の計測装置は、水中の微粒子を凝集させて反射体となる凝集体を生成するための構成として、地上に設置されて液体状の凝集剤を貯蔵する凝集剤貯蔵器12と、凝集剤貯蔵器12から移動体2へ凝集剤を圧送する圧送機構13と、移動体2に配置されて圧送機構13からの凝集剤を水中に投入する投入器14(詳細には、例えばノズル)とを備える。
凝集剤は、例えば無機凝集剤であって、構造物1で満たされた水がアルカリ性であれば、ポリ塩化アルミニウム又は硫酸アルミニウム等からなるアルミニウム系凝集剤であり、構造物1で満たされた水が酸性であれば、ポリ硫酸第二鉄又は塩化第二鉄等からなる鉄系凝集剤であることが好ましい。本実施形態では、構造物1で満たされた水の性質を事前に確認しており、凝集剤貯蔵器12で貯蔵する凝集剤の種類や濃度を水の性質に応じて選定している。
圧送機構13は、例えば、凝集剤貯蔵器12と投入器14の間で接続されたチューブ15と、チューブ15に介在して凝集剤を圧送するポンプ16と、チューブ15の一端側(凝集剤貯蔵器側)に設けられて開状態と閉状態に切換可能な切換弁17Aと、チューブ15の他端側(投入器側)に設けられて開状態と閉状態に切換可能な切換弁17Bとを備える。
制御装置4の凝集剤制御部10は、操作装置3からの指令に応じて、切換弁17A,17B及びポンプ16を制御する。具体的には、切換弁17A,17Bを開状態に切換えて、凝集剤貯蔵器12を投入器14と連通させると共に、ポンプ16を駆動させる。これにより、凝集剤貯蔵器12から移動体2へ凝縮剤を圧送させる。あるいは、切換弁17A,17Bを閉状態に切換えて、凝集剤貯蔵器12を投入器14と遮断させると共に、ポンプ16を停止させる。これにより、凝縮剤の圧送を停止させる。
次に、本実施形態の計測装置を用いた計測方法について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態における計測方法の手順を表すフローチャートである。
ステップS1にて、作業者は、構造物1で満たされた水の中に移動体2を配置する。そして、操作装置3を操作して、移動体2が最初の調査地点に移動する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、移動体2の推進機構を制御して、移動体2を最初の調査地点へ移動させる。
その後、ステップS2に進み、作業者は、操作装置3を操作して、水中の反射体の分布を示す画像を表示する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、送受信装置6を介し超音波センサ11を制御して、超音波の送受信を開始する。そして、現在の波形データに基づいて、水中の反射体の分布を示す画像を生成し、表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された画像に基づいて、水中に反射体が存在するかどうか(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが十分であるかどうか)を判断する(ステップS3)。
水中に反射体が存在する(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが十分である)と判断すれば、ステップS3の判定がYESとなって、ステップS4に進む。ステップS4にて、作業者は、操作装置3を操作して、水の流れの有無に係る状態量を算出する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、所定時間、複数の波形データを収録し、収録が完了すれば、超音波の送受信を終了させる。そして、複数の波形データに基づいて、水の流れに係わる状態量を算出する。ここでは、制御装置4は、水の流れに係る状態量として粒子の移動速度を算出し、表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された粒子の移動速度に基づいて、水の流れの有無を評価する(ステップS5)。
一方、水中に反射体が存在しない(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが小さすぎる)と判断すれば、ステップS3の判定がNOとなって、ステップS7に進む。ステップS7にて、作業者は、操作装置3を操作して、凝集剤を投入する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、所定時間、圧送機構13の切換弁17A,17Bを開状態に切換えると共にポンプ16を駆動させて、凝集剤貯蔵器12から移動体2の投入器14へ凝集剤を圧送させる。これにより、投入器14から水中に凝集剤Aを投入し、水中の微粒子を凝集させて凝集体Bを生成する(図1参照)。
その後、ステップS4に進み、作業者は、操作装置3を操作して、水の流れに係わる状態量を算出する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、所定時間、複数の波形データを収録し、収録が完了すれば、超音波の送受信を終了させる。そして、複数の波形データに基づいて、水の流れに係わる状態量を算出する。ここでは、制御装置4は、水の流れに係わる状態量として凝集体の沈降速度を算出し、表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された凝集体の沈降速度に基づいて、水の流れの有無を評価する(ステップS5)。詳細には、凝集体の沈降速度が水の流れの影響を受けているかどうかにより、水の流れの有無を評価する。したがって、漏水が生じているかどうかを判断して、構造物1の健全性を確認することができる。
ステップS5の終了後、ステップS7に進む。ステップS7にて、操作者は、操作装置3を操作して、調査地点を変更する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、移動体2の推進機構を制御して、移動体2を次の調査地点へ移動させる。以降、上述した手順を繰り返す。
以上のように本実施形態では、水中に既存する粒子が小さすぎて反射体とならない場合に、圧送機構13によって凝集剤貯蔵器12から移動体2の投入器14へ凝集剤を圧送し、投入器14から水中に凝集剤を投入する。これにより、水中の微粒子を凝集させて反射体となる凝集体を生成する。したがって、移動体2に搭載された超音波センサ11を用いて、水の流れの有無を計測することができる。
また、本実施形態では、凝集剤貯蔵器12が地上に設置されている。そのため、凝集剤貯蔵器12が移動体2に搭載された場合とは異なり、移動体2の大きさによって凝集剤貯蔵器12の容量が制限されないし、凝集剤貯蔵器12に凝集剤を補充するために移動体2が地上に戻ってくる必要もない。したがって、水の流れの有無を調査する範囲が広くても(すなわち、凝集剤の使用量が多くても)、調査時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、凝集剤貯蔵器12が移動体2に搭載されていないので、移動体2の小型化を図ることができる。また、圧送機構13によって液体状の凝集剤を搬送するので、固体状の粒子を搬送する場合と比べ、容易に搬送することができる。
本発明の第2の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図4は、本実施形態における計測装置の構成を表すブロック図である。
本実施形態の計測装置は、複数(図4では、便宜上、2つのみ示す)の凝集剤貯蔵器12を備える。複数の凝集剤貯蔵器12は、貯蔵する凝集剤の種類及び濃度が互いに異なっている。
圧送機構13は、例えば、複数の凝集剤貯蔵器12にそれぞれ接続された複数のチューブ15Aと、一端側が継手を介し複数のチューブ15Aに接続されると共に、他端側が投入器14に接続されたチューブ15Bと、チューブ15Bに介在して凝集剤を圧送するポンプ16と、複数のチューブ15Aにそれぞれ設けられて開状態と閉状態に切換可能な複数の切換弁17Aと、チューブ15Bに設けられて開状態と閉状態に切換可能な切換弁17Bとを備える。
制御装置4の凝集剤制御部10は、操作装置3からの指令に応じて、切換弁17A,17B及びポンプ16を制御する。具体的には、複数の切換弁17Aのうちのいずれかと切換弁17Bを開状態に切換えて、複数の凝集剤貯蔵器12のうちのいずれかを選択的に投入器14と連通させると共に、ポンプ16を駆動させる。これにより、複数の凝集剤貯蔵器12のいずれかから移動体2へ凝縮剤を圧送させる。あるいは、全ての切換弁17A,17Bを閉状態に切換えて、全ての凝集剤貯蔵器12を投入器14と遮断させると共に、ポンプ16を停止させる。これにより、凝縮剤の圧送を停止させる。
移動体2は、水質を計測するための構成として、移動体2の周囲の水のphを計測するphセンサ18と、移動体2の周囲の水を撮影する外側カメラ19とを搭載する。制御装置4の凝集剤制御部10は、操作装置3からの指令に応じて、phセンサ18で計測された水のphと、外側カメラ19で撮影された水の映像を表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された水の映像により、水の濁度を判断することが可能である。
次に、本実施形態の計測装置を用いた計測方法について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態における計測方法の手順を表すフローチャートである。
作業者は、表示装置5で表示された画像に基づいて、水中に反射体が存在するかどうか(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが十分であるかどうか)を判断する。水中に反射体が存在しない(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが小さすぎる)と判断すれば、ステップS3の判定がNOとなって、ステップS8に進む。
ステップS8にて、作業者は、操作装置3を操作して、水質を表示する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、phセンサ18で計測された水のphと、外側カメラ19で撮影された水の映像を表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された水のphに応じて凝集剤の種類を選定する。また、表示装置5で表示された水の映像から水の濁度を判断し、水の濁度に応じて凝集剤の濃度を選定する。
その後、ステップS6にて、作業者は、操作装置3を操作して、対応する凝集剤貯蔵器12を選択すると共に凝集剤を投入する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、所定時間、対応する切換弁17Aと切換弁17Bを開状態に切換えると共にポンプ16を駆動させて、対応する凝集剤貯蔵器12から移動体2の投入器14へ凝集剤を圧送させる。これにより、投入器14から水中に凝集剤を投入し、水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成する。その後、上述した第1の実施形態と同様、ステップS4に進む。
上述した本実施形態では、第1の実施形態と同様、水の流れの有無を調査する範囲が広くても、調査時間を短縮することができる。また、本実施形態では、水の性質を事前に確認できない場合や、水の性質が調査地点に応じて変化する場合に、対応することができる。
なお、第2の実施形態において、制御装置4は、操作装置3からの指令に応じて切換弁17A,17Bを制御する場合(詳細には、表示装置5で表示された水のphや映像に基づいて、作業者が凝集剤の種類及び濃度を選定すると共に、対応する凝集剤貯蔵器12を選択する場合)を例にとって説明したが、これに限られない。制御装置4は、phセンサ18で計測された水のphに基づいて凝集剤の種類を選定し、外側カメラ19で撮影された水の映像に基づいて凝集剤の濃度を選定してもよい。そして、対応する凝集剤貯蔵器12を投入器14と連通させるように、切換弁17A,17Bを制御してもよい。
また、第2の実施形態において、複数の凝集剤貯蔵器12は、貯蔵する凝集剤の種類及び濃度の両方が異なっている場合を例にとって説明したが、これに限られない。複数の凝集剤貯蔵器12は、貯蔵する凝集剤の種類のみが異なってもよい。この場合、移動体2は、phセンサ18及び外側カメラ19のうちの前者のみを搭載してもよい。また、複数の凝集剤貯蔵器12は、貯蔵する凝集剤の濃度のみが異なってもよい。この場合、移動体2は、phセンサ及び外側カメラ19のうちの後者のみを搭載してもよい。また、移動体2は、外側カメラ19に代えて、例えば、水の濁度を計測する濁度センサを搭載してもよい。
また、第2の実施形態において、特に説明しなかったが、例えば図6で示す変形例のように、計測装置は、洗浄水を貯蔵する洗浄水貯蔵器20を備えてもよい。この変形例では、圧送機構13は、例えば、複数の凝集剤貯蔵器12にそれぞれ接続された複数のチューブ15Aと、洗浄水貯蔵器20に接続されたチューブ21と、一端側が継手を介し複数のチューブ15A及びチューブ21に接続されると共に、他端側が投入器14に接続されたチューブ15Bと、チューブ15Bに介在して凝集剤を圧送するポンプ16と、複数のチューブ15Aにそれぞれ設けられて開状態と閉状態に切換可能な複数の切換弁17Aと、チューブ21に設けられて開状態と閉状態に切換可能な切換弁22と、チューブ15Bに設けられて開状態と閉状態に切換可能な切換弁17Bとを備える。
制御装置4の凝集剤制御部10は、操作装置3からの指令に応じて、切換弁17A,17B,22及びポンプ16を制御する。例えば、調査地点の変更に伴って凝集剤の種類又は濃度を変更する場合であって、変更された凝集剤を圧送する前に、複数の切換弁17Aを閉状態とし、切換弁22及び切換弁17Bを開状態に切換えて、洗浄水貯蔵器20を投入器14と連通させると共に、ポンプ16を駆動させる。これにより、洗浄水貯蔵器20から洗浄水を圧送させて、チューブ15B及び投入器14などを洗浄することができる。
また、第2の実施形態において、圧送機構13は、切換弁(二方弁)17A,17Bを備えた場合を例にとって説明したが、これに限られない。圧送機構13は、複数のチューブ15Aとチューブ15Bの間に設けられ、複数の凝集剤貯蔵器12のうちのいずれかを選択的に投入器14と連通する1つの切換弁(多方弁)を備えてもよい。また、上記変形例において、圧送機構13は、切換弁(二方弁)17A,17B,22を備えた場合を例にとって説明したが、これに限られない。圧送機構13は、複数のチューブ15A及びチューブ21とチューブ15Bの間に設けられ、複数の凝集剤貯蔵器12及び洗浄水貯蔵器20のうちのいずれかを選択的に投入器14と連通する1つの切換弁(多方弁)を備えてもよい。
本発明の第3の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図7は、本実施形態における計測装置の構成及び配置を表す概略図である。図8は、本実施形態における計測装置の構成を表すブロック図である。
本実施形態の移動体2は、凝集体生成用の容器23と、容器23の内側に配置された撹拌機構24と、容器23の内側を撮影する内側カメラ25と、容器23の下部に設けられて開状態と閉状態に切換可能な開閉機構26とを備える。撹拌機構24及び開閉機構26は、制御装置4の凝集剤制御部10によって制御される。
次に、本実施形態の計測装置を用いた計測方法について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態における計測方法の手順を表すフローチャートである。
作業者は、表示装置5で表示された画像に基づいて、水中に反射体が存在するかどうか(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが十分であるかどうか)を判断する。水中に反射体が存在しない(すなわち、水中に既存する粒子の大きさが小さすぎる)と判断すれば、ステップS3の判定がNOとなって、ステップS6に進む。
ステップS6にて、作業者は、操作装置3を操作して、凝集体を生成する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、所定時間、容器23の開閉機構26を開状態に切換えて、容器23の外側から内側へ水を取り入れる。そして、容器23の開閉機構26を閉状態に切り換えたら、所定時間、圧送機構13の切換弁17A,17Bを開状態に切換えると共にポンプ16を駆動させて、凝集剤貯蔵器12から移動体2の投入器14へ凝集剤を圧送させる。これにより、投入器14から容器23の内側の水中に凝集剤を投入する。また、制御装置4は、撹拌機構24を駆動させて、容器23の内側の水及び凝集剤を撹拌させる。これにより、容器23の内側の水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成する。
その後、作業者は、操作装置3を操作して、容器23の内側の映像を表示する指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、内側カメラ25で撮影された映像を表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された容器23の内側の映像により、凝集体が生成されたかどうかを確認する。凝集体が生成されたことを確認すれば、ステップS9に進む。
ステップS9にて、作業者は、操作装置3を操作して、凝集体を取り出す指令を出力させる。制御装置4は、この指令に応じて、撹拌機構24を停止させると共に、所定時間、容器23の開閉機構26を開状態に切換えて、容器23の内側から外側へ水及び凝集体を取り出す。その後、上述した第1の実施形態と同様、ステップS4に進む。
上述した本実施形態では、第1の実施形態と同様、水の流れの有無を調査する範囲が広くても、調査時間を短縮することができる。また、本実施形態では、凝集体を確実に生成することができる。
なお、第3の実施形態において、移動体2は、容器23の内側を撮影する内側カメラ25を搭載した場合を例にとって説明したが、これに限られない。移動体2は、例えば、容器23の内側の水中に超音波を送信する超音波センサを搭載してもよい。この変形例では、制御装置4は、容器23の内側の水中の反射体の分布を示す画像を作成し、表示装置5に表示させる。作業者は、表示装置5で表示された画像により、凝集体が生成されたかどうかを確認する。
また、第1〜第3の実施形態において、制御装置4は、水の流れに係わる状態量として凝集体の沈降速度を算出し、表示装置5は、制御装置4で算出された凝集体の沈降速度を表示する場合(すなわち、表示装置5で表示された凝集体の沈降速度に基づいて、作業者が水の流れの有無を評価する場合)を例にとって説明したが、これに限られない。制御装置4は、例えば凝集体の沈降速度が所定の閾値より大きいか否かにより、水の流れの有無を評価してもよい。また、表示装置5は、制御装置4で評価された水の流れの有無を表示してもよい。
なお、以上において、第2の実施形態は、計測装置が複数の凝集剤貯蔵器12などを備える場合、第3の実施形態は、計測装置が凝集体生成用の容器23などを備える場合を例にとって説明したが、第2の実施形態と第3の実施形態を組み合わせてもよい。
2 移動体
4 制御装置
5 表示装置
11 超音波センサ
12 凝集剤貯蔵器
13 圧送機構
14 投入器
17A,17B 切換弁
23 凝集体生成用の容器
24 撹拌機構
26 開閉機構

Claims (8)

  1. 水中を移動可能な移動体に搭載された超音波センサを用いて、水の流れの有無を計測する方法であって、
    地上に設置された貯蔵器で液体状の凝集剤を貯蔵し、圧送機構によって前記貯蔵器から前記移動体へ凝集剤を圧送し、前記移動体に配置された投入器を介し前記圧送機構からの凝集剤を水中に投入し、水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成し、
    前記超音波センサから水中に超音波を送信すると共に凝集体で反射された超音波を前記超音波センサで受信し、前記超音波センサの受信結果に基づいて水の流れの有無を評価することを特徴とする計測方法。
  2. 請求項1に記載の計測方法において、
    前記超音波センサの受信結果に基づいて凝集体の沈降速度を算出し、算出された凝集体の沈降速度に基づいて水の流れの有無を評価することを特徴とする計測方法。
  3. 請求項1に記載の計測方法において、
    前記移動体に配置された凝集体生成用の容器の外側から内側へ水を取り入れ、前記投入器を介し前記圧送機構から前記容器の内側の水中に凝集剤を投入し、撹拌機構によって前記容器の内側の水及び凝集剤を撹拌し、前記容器の内側の水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成し、前記容器の内側から外側へ水及び凝集体を取り出すことを特徴とする計測方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の計測方法において、
    前記貯蔵器は、複数であって、貯蔵する凝集剤の種類及び濃度のうちの少なくとも一方が互いに異なっており、
    水質に応じて凝集剤の種類及び濃度のうちの少なくとも一方を選定し、前記圧送機構によって対応する貯蔵器から前記移動体へ凝集剤を圧送することを特徴とする計測方法。
  5. 水中を移動可能な移動体と、前記移動体に搭載された超音波センサとを備え、前記超音波センサを用いて水の流れの有無を計測する装置であって、
    地上に設置されて液体状の凝集剤を貯蔵する貯蔵器と、
    前記貯蔵器から前記移動体へ凝集剤を圧送する圧送機構と、
    前記移動体に配置されて前記圧送機構からの凝集剤を水中に投入し、水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成する投入器と、
    前記超音波センサから水中に送信されて凝集体で反射された超音波を前記超音波センサで受信した結果に基づいて、水の流れの有無を評価するか、若しくは、水の流れに係わる状態量を算出する制御装置とを備えたことを特徴とする計測装置。
  6. 請求項5に記載の計測装置において、
    前記制御装置は、水の流れに係わる状態量として凝集体の沈降速度を算出して表示装置に表示させることを特徴とする計測装置。
  7. 請求項5に記載の計測装置において、
    前記移動体に配置された凝集体生成用の容器と、
    前記容器の内側の水と前記投入器を介し前記圧送機構から前記容器の内側の水中に投入された凝集剤とを撹拌し、前記容器の内側の水中の微粒子を凝集させて凝集体を生成する撹拌機構と、
    前記容器に設けられ、前記容器の外側から内側への水の取り入れと前記容器の内側から外側への水及び凝集体の取り出しを行う開閉機構とを備えたことを特徴とする計測装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の計測装置において、
    前記貯蔵器は、複数であって、貯蔵する凝集剤の種類及び濃度のうちの少なくとも一方が互いに異なっており、
    前記圧送機構は、前記複数の貯蔵器のうちのいずれかを選択的に前記投入器と連通するための切換弁を有することを特徴とする計測装置。
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