JP2021113718A - 計測システム、計測制御装置、計測制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

計測システム、計測制御装置、計測制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高度差を算出する際の追従性の向上と省電力化を図る。【解決手段】基点における気圧を計測する基点計測部と、測点における気圧を計測する測点計測部と、前記基点計測部と前記測点計測部とによって同時に計測された気圧の計測値に基づいて、前記基点と前記測点との高度差を算出する高度差算出部と、前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知部と、前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点計測部と前記測点計測部とが同時に計測する計測時機を決定する計測時機決定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、計測システム、計測制御装置、計測制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
従来、気圧差を利用して高度差を算出する計測技術が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載される従来の計測技術では、所定の高度に設置された参照気圧センサと、移動可能な物体に取り付けられた物体気圧センサとによって同時に計測された気圧の計測値に基づいて、当該物体気圧センサの高度と当該参照気圧センサの高度との高度差を算出する。
特開2019−066347号公報
しかし、上述した特許文献1の従来技術では、所定の時機や時間間隔で気圧の計測及び高度差の算出が行われるので、高度差が変化した場合に十分な早さで追従することができない可能性があった。この対処として常時、十分に短い時間間隔で気圧の計測及び高度差の算出を行うと、計測装置の消費電力が増大して電源の電池寿命が短くなるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、高度差を算出する際の追従性の向上と省電力化を図ることにある。
(1)本発明の一態様は、基点における気圧を計測する基点計測部と、測点における気圧を計測する測点計測部と、前記基点計測部と前記測点計測部とによって同時に計測された気圧の計測値に基づいて、前記基点と前記測点との高度差を算出する高度差算出部と、前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知部と、前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点計測部と前記測点計測部とが同時に計測する計測時機を決定する計測時機決定部と、を備える計測システムである。
(2)本発明の一態様は、同時に計測された基点における気圧の計測値と測点における気圧の計測値とに基づいて前記基点と前記測点との高度差を算出する計測システムを制御する計測制御装置であって、前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知部と、前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点の気圧と前記測点の気圧とが同時に計測される計測時機を決定する計測時機決定部と、を備える計測制御装置である。
(3)本発明の一態様は、同時に計測された基点における気圧の計測値と測点における気圧の計測値とに基づいて前記基点と前記測点との高度差を算出する計測システムを制御する計測制御方法であって、計測制御装置が、前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知ステップと、前記計測制御装置が、前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点の気圧と前記測点の気圧とが同時に計測される計測時機を決定する計測時機決定ステップと、を含む計測制御方法である。
(4)本発明の一態様は、同時に計測された基点における気圧の計測値と測点における気圧の計測値とに基づいて前記基点と前記測点との高度差を算出する計測システムを制御する計測制御装置のコンピュータに、前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知ステップと、前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点の気圧と前記測点の気圧とが同時に計測される計測時機を決定する計測時機決定ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、高度差を算出する際の追従性の向上と省電力化を図ることができるという効果が得られる。
一実施形態に係る計測システムの構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係る計測システムの適用例を示す概略構成図である。 一実施形態に係る計測制御方法の手順の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る計測制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る計測システムの構成例を示すブロック図である。図1において、計測システム1は、時刻情報部11と、計測部12と、演算部15と、制御部16と、を備える。計測部12は、基点計測部13と、測点計測部14と、を備える。演算部15は、高度差算出部151と、計測時機決定部152と、を備える。制御部16は、通知部161と、操作部162と、を備える。
時刻情報部11は、現在時刻を示す現在時刻情報Aを計測部12に提供する機能を備える。
[計測部]
計測部12は、基点計測部13と測点計測部14とを備える。基点計測部13は、基点における気圧(基点気圧)を計測する。基点計測部13は、基点気圧センサ131を備える。基点気圧センサ131は、基点気圧を計測するセンサである。基点気圧の計測は、時刻情報部11から受信した現在時刻情報Aに基づく所定の時機や、計測時機決定部152から受信する計測時機情報Gに基づいた時機に行われる。基点気圧の計測時機は、例えば、特定の時刻や、特定の時刻から起算される特定の時間間隔である。基点計測部13は、基点気圧の計測値(基点気圧計測値)と、当該基点気圧計測値の計測時刻とを含む基点気圧計測情報Bを演算部15へ送信する。
測点計測部14は、測点における気圧(測点気圧)を計測する。測点計測部14は、測点気圧センサ141と、変位検知部142と、を備える。測点気圧センサ141は、測点気圧を計測するセンサである。変位検知部142は、測点の鉛直方向の位置の変化を検知する。
測点気圧の計測は、基点と測点との高度差の算出が目的である計測(高度差用測点気圧計測)と、測点の鉛直方向の位置の変化の検知が目的である計測(変位用測点気圧計測)と、がある。高度差用測点気圧計測は、上記した基点気圧の計測と同様に、時刻情報部11から受信した現在時刻情報Aに基づく所定の時機や、計測時機決定部152から受信する計測時機情報Gに基づいた時機に行われる。高度差用測点気圧計測は、上記した基点気圧の計測と同期して行われる。測点計測部14は、測点気圧の計測値(測点気圧計測値)と、当該測点気圧計測値の計測時刻とを含む測点気圧計測情報Cを演算部15へ送信する。
変位用測点気圧計測は、測点の鉛直方向の変位の所望の検知精度に基づいて、計測間隔や計測頻度が決定される。変位用測点気圧計測の計測値(変位用測点気圧計測値)と、当該変位用測点気圧計測値の計測時刻とを含む変位用測点気圧計測情報は、変位検知部142に一時的に記録される。なお、測点気圧計測値と変位用測点気圧計測値との両方に、測点気圧センサ141の同じ計測値が利用されてもよい。
変位検知部142は、一定期間又は一定量の変位用測点気圧計測情報を記録し、記録された変位用測点気圧計測情報に基づいて測点気圧の変動傾向を計算する。測点気圧は、通常は時間経過に伴う周辺環境の変化により緩やかに変動するが、鉛直方向の急激な変位があった場合にはより顕著に変動する。このことから、変位用測点気圧計測情報における測点気圧の変動傾向に対して適切な閾値を設けることで、測点の鉛直方向の変位を検知することができる。
変位検知部142は、測点気圧の変動傾向に基づいて測点の鉛直方向の変位を検知した場合、当該変位を示す変位検知情報Fを演算部15へ送信する。例えば、測点の鉛直方向の一定以上の変位量が検知された場合に、測点の鉛直方向の変位を示す変位検知情報Fが演算部15へ送信される。さらには、変位検知部142は、測点の静止を検知した場合に、当該静止を示す変位検知情報Fを演算部15へ送信してもよい。例えば、測点の鉛直方向の変位量が一定未満に減少した場合に、測点の静止を示す変位検知情報Fが演算部15へ送信される。
また、変位検知部142は、測点の鉛直方向の変位の急激さを示す情報を変位検知情報Fに含めてもよい。変位の急激さを示す情報は、例えば、単位時間あたりの気圧変動の傾きであってもよい。また、変位検知部142は、測点の鉛直方向の変位を検知した変位検知時刻や、測点の静止を変位を検知した静止検知時刻を変位検知情報Fに含めてもよい。
なお、本実施形態では、測点気圧センサ141による測点気圧の計測値を利用して測点の鉛直方向の変位を検知するが、これに限定されない。例えば、測点における加速度を計測する加速度センサを設け、当該加速度の計測値を利用して変位検知情報Fが作成されてもよい。
[演算部]
演算部15は、高度差算出部151と、計測時機決定部152と、を備える。高度差算出部151は、基点計測部13と測点計測部14とによって同時に計測された気圧の計測値に基づいて、基点と測点との高度差を算出する。具体的には、高度差算出部151は、基点気圧計測情報Bと測点気圧計測情報Cとにおいて、同じ計測時刻の基点気圧計測値と測点気圧計測値とを使用して、基点と測点との高度差を算出する。気圧の計測値Pから高度Hを算出する算出式は、例えば(1)式で表される。
Figure 2021113718
上記(1)式において、Tは地上の気温、Pは地上の気圧、Rは気体定数、Lは気温減率、gは地上の重力加速度、Mは大気のモル質量である。これらの値は、例えばICAO標準大気に定められる諸定数を適用してもよい。
高度差算出部151は、(1)式により基点の高度と測点の高度とを算出し、算出した各高度の差(高度差)を算出する。高度差算出部151は、算出した高度差と、当該高度差の算出に使用された気圧の計測値の計測時刻とを含む高度差情報Dを制御部16へ送信する。
計測時機決定部152は、測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、基点計測部13と測点計測部14とが同時に計測する計測時機を決定する。具体的には、計測時機決定部152は、変位検知情報Fに基づいて、基点計測部13と測点計測部14とが同時に計測する計測時機を決定する。計測時機決定部152は、決定した計測時機を示す計測時機情報Gを計測部12へ送信する。
ここで、計測時機決定方法の例を説明する。
(計測時機決定方法の例1)
計測時機決定方法の例1は、即時である。計測時機決定部152は、測点の鉛直方向の変位を示す変位検知情報Fを受信すると、即時に計測することを示す計測時機情報Gを計測部12へ送信する。基点計測部13及び測点計測部14は、当該計測時機情報Gを受信すると、即時に気圧の計測を行う。計測時機決定部152は、測点の静止を示す変位検知情報Fを受信するまで、当該計測時機情報Gを繰り返し計測部12へ送信してもよい。
(計測時機決定方法の例2)
計測時機決定方法の例2は、計測間隔である。計測時機決定部152は、測点の鉛直方向の変位を示す変位検知情報Fを受信すると、現在時刻情報Aに基づく所定の時機よりも短い計測間隔を示す計測時機情報Gを計測部12へ送信する。基点計測部13及び測点計測部14は、当該計測時機情報Gを受信すると、当該計測時機情報Gで示される計測間隔で気圧の計測を行う。これにより、測点の鉛直方向の変位ありの場合に、通常よりも短い間隔で気圧の計測が行われるので、測点の鉛直方向の変位により追従させて高度差の算出を行うことができる。
計測時機決定部152は、測点の静止を示す変位検知情報Fを受信すると、現在時刻情報Aに基づく所定の時機を示す計測時機情報Gを計測部12へ送信してもよい。これにより、基点計測部13及び測点計測部14において、気圧の計測時機は、現在時刻情報Aに基づく所定の時機に戻される。
計測時機決定部152は、測点の鉛直方向の変位の急激さを示す情報が変位検知情報Fに含まれる場合、当該変位の急激さに応じて計測間隔を変えてもよい。計測時機決定部152は、変位の急激さが大きいほど計測間隔を短くさせてもよい。
(計測時機決定方法の例3)
計測時機決定方法の例3は、未来の時刻である。計測時機決定方法の例3では、変位検知時刻が変位検知情報Fに含まれる。計測時機決定部152は、測点の鉛直方向の変位を示す変位検知情報Fを受信すると、当該変位検知情報Fに含まれる変位検知時刻から一定時間後の時刻(予定計測時刻)に計測することを示す計測時機情報Gを計測部12へ送信する。
計測時機決定部152は、計測部12と演算部15との間の通信に係る遅延(通信遅延)に基づいて予定計測時刻を決めてもよい。例えば、計測部12と演算部15との間の通信遅延に一定の余裕を持たせた時間が変位検知時刻から経過した時刻を、予定計測時刻に決定してもよい。これにより、上記した計測時機決定方法の例1「即時」よりも、基点計測部13と測点計測部14との間の気圧の計測の同期が取りやすくなるので、より精度の高い二点間の高度差の算出を行うことができる。また、計測時機決定部152は、時刻情報部11から現在時刻情報Aを取得することにより通信遅延を動的に判断し、判断結果の通信遅延に基づいて予定計測時刻を決めてもよい。
(計測時機決定方法の例4)
計測時機決定方法の例4は、過去の時刻である。計測時機決定方法の例4では、基点計測部13と測点計測部14とは、事前に短間隔で断続的又は連続的に気圧を計測し、気圧の計測値を計測時刻に関連付けて一時的に記録しておく。計測時機決定部152は、測点の鉛直方向の変位を示す変位検知情報Fを受信すると、過去の時刻(既計測時刻)を示す計測時機情報Gを計測部12へ送信する。既計測時刻は、例えば、変位検知情報Fに含まれる変位検知時刻であってもよい。基点計測部13と測点計測部14とは、受信した計測時機情報Gに示される既計測時刻に対応する計測時刻に関連付けて記録されている気圧の計測値及び当該計測時刻を、それぞれ基点気圧計測情報B、測点気圧計測情報Cとして演算部15へ送信する。既計測時刻に対応する計測時刻は、既計測時刻と同時刻の計測時刻、又は既計測時刻に対して所定の時間方向(前又は後)の最も既計測時刻に近い時刻の計測時刻である。計測時機決定方法の例4によれば、測点の鉛直方向の変位が検知された時にのみ、基点計測部13と測点計測部14とからそれぞれ基点気圧計測情報B、測点気圧計測情報Cが演算部15へ送信されるので、通信量が削減され、通信にかかる電力の削減効果が得られる。
以上が計測時機決定方法の例の説明である。
[制御部]
制御部16は、通知部161と、操作部162と、を備える。制御部16は、計測システム1の利用者に対するユーザインタフェースを提供する。通知部161は、高度差算出部151から受信した高度差情報Dに示される高度差を、利用者に通知する。高度差を通知する方法は、例えば、ディスプレイの表示画面上への表示や、利用者の通信端末へのメッセージの送信などである。
操作部162は、利用者からの操作を受け付け、操作結果Eを演算部15に反映させる。操作部162における利用者からの操作は、例えば、高度差算出部151において(1)式で使用される諸定数の値の設定や、計測時機決定部152における計測時機決定方法の選択などである。計測時機決定方法の選択候補として、上記した計測時機決定方法の例1,例2,例3,例4が挙げられる。
[適用例]
次に図2を参照して本実施形態に係る適用例を説明する。図2は、本実施形態に係る計測システムの適用例を示す概略構成図である。図2の適用例では、地面GR(基点)と移動式クレーン21のジブポイントP(測点)との高度差を計測する。操作部162は、移動式クレーン21の操作者等の利用者からの操作を受付ける。通知部161は、高度差の計測値を利用者に通知する。
図2において、基点計測部13は、地面GRに設置される。基点気圧センサ131は、基点である地面GRにおける気圧(基点気圧)を計測する。測点計測部14は、移動式クレーン21のジブポイントPに設置される。測点気圧センサ141は、測点であるジブポイントPにおける気圧(測点気圧)を計測する。
演算部15及び制御部16は、インターネット等の通信ネットワークに接続されるコンピュータを使用して構成される。例えば、演算部15及び制御部16の各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。この場合、演算部15及び制御部16の各機能は、クラウドコンピューティングシステム上の仮想マシン内に実装される。
基点計測部13及び測点計測部14は、通信手段として公衆データ通信網などの遠隔通信が可能な無線通信モジュールを備える。例えばLTE(Long Term Evolution)やLTE−Mと呼ばれる無線通信規格の無線通信モジュールが利用可能である。基点計測部13及び測点計測部14は、演算部15との間で双方向通信を行う。
基点計測部13及び測点計測部14と、演算部15との間の通信方法として、MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)プロトコルを利用してもよい。この場合、演算部15にMQTTブローカーを実装し、基点計測部13と測点計測部14と演算部15とが特定のトピックをパブリッシュ、サブスクライブすることにより、基点計測部13及び測点計測部14と、演算部15との間の双方向通信が実現される。MQTTプロトコルによれば軽量に情報の送受信が可能である。
なお、図2の適用例では、演算部15及び制御部16を、インターネット等の通信ネットワークに接続されるコンピュータを使用して構成したが、これに限定されない。例えば、タブレット型のコンピュータ装置(タブレットPC)等の可搬型コンピュータやパーソナルコンピュータ等の据置き型コンピュータを利用して、演算部15及び制御部16の各機能が実現されてもよい。この場合、演算部15と、基点計測部13及び測点計測部14との間の通信は、無線通信であってもよく、又は、有線通信であってもよい。
また、図2には時刻情報部11が図示されないが、時刻情報部11として例えばNTP(Network Time Protocol)サーバを利用してもよい。又は、基点計測部13及び測点計測部14がGPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satellite System)の受信機を備えて現在時刻情報を受信してもよい。又は、LTE(Long Term Evolution)やLTE−Mを利用する場合、基点計測部13及び測点計測部14が接続している基地局から現在時刻情報を受信してもよい。
[計測制御方法]
次に図3及び図4を参照して本実施形態に係る計測制御方法を説明する。図3及び図4は、本実施形態に係る計測制御方法の手順の例を示すフローチャートである。
図3を参照して、本実施形態に係る計測制御方法の計測時機決定段階を説明する。
(ステップS1) 基点計測部13及び測点計測部14は、時刻情報部11から現在時刻情報Aを受信する。基点計測部13及び測点計測部14は、受信した現在時刻情報Aに基づいて自己の内部時刻情報を補正する。これにより、基点計測部13の内部時刻情報と測点計測部14の内部時刻情報とが一致する。
(ステップS2) 測点計測部14は、測点気圧センサ141を用いて測点気圧を計測する。測点計測部14は、測点気圧計測値と当該測点気圧計測値の計測時刻とを含む変位用測点気圧計測情報を変位検知部142に記録する。
(ステップS3) 変位検知部142は、記録された一定期間又は一定量の変位用測点気圧計測情報に基づいて、測点気圧の変動傾向を計算する。まず、変位検知部142は、記録されている変位用測点気圧計測情報の量が、変位検知部142の記録容量上限に達する又は上限付近である場合には、最も古い変位用測点気圧計測情報を記録から削除する。次いで、変位検知部142は、残存する変位用測点気圧計測情報に基づいて、測点気圧の変動傾向を計算する。測点気圧の変動傾向の計算方法として、例えば、変位用測点気圧計測情報の測点気圧計測値の移動平均(A_0〜「A_n−1」、nは期間数)における、最も古い期間における平均値(A_0)と、それ以外の各期間における各平均値(A_1〜「A_n−1」)と、の各差分の各絶対値に対する最大値MAXを次の(2)式により算出する。最大値MAXは、測点気圧の変動傾向を表す指標の一例である。
MAX=max(|A_1−A_0|,|A_2−A_0|,……,|「A_n−1」−A_0|) ・・・(2)
(ステップS4) 変位検知部142は、ステップS3で算出された測点気圧の変動傾向に基づいて変位検知情報Fを作成する。具体的には、変位検知部142は、ステップS3で算出された測点気圧の変動傾向(例えば最大値MAX)と、所定の変位検知閾値及び静止検知閾値とを比較する。ただし、変位検知閾値は静止検知閾値以上又は静止検知閾値よりも大きい値である。当該比較の結果、測点気圧の変動傾向が変位検知閾値よりも大きい場合には、変位検知部142は、変位検知有りとして変位検知情報Fを作成する。一方、変動傾向の値が静止検知閾値よりも小さい場合には、静止検知有りとして変位検知情報Fを作成する。
(ステップS5) 変位検知部142は、ステップS4で作成した変位検知情報Fを計測時機決定部152へ通知するか否かを判定する。この判定方法を説明する。変位検知部142は、計測時機決定部152へ過去に通知した最新の変位検知情報Fの検知内容(変位検知有り又は静止検知有り)と、今回作成された変位検知情報Fの検知内容と、を比較する。この比較の結果、今回作成された変位検知情報Fの検知内容が、計測時機決定部152へ過去に通知した最新の変位検知情報Fの検知内容と同じである場合には、変位検知部142は、今回作成された変位検知情報Fを計測時機決定部152へ通知しないと判定する。一方、今回作成された変位検知情報Fの検知内容が、計測時機決定部152へ過去に通知した最新の変位検知情報Fの検知内容と異なる場合には、変位検知部142は、今回作成された変位検知情報Fを計測時機決定部152へ通知すると判定する。
ステップS5の判定の結果、計測時機決定部152へ変位検知情報Fを通知すると判定された場合には(ステップS5、YES)、変位検知部142は、今回作成された変位検知情報Fを演算部15へ送信する。この後、ステップS6へ進む。一方、計測時機決定部152へ変位検知情報Fを通知しないと判定された場合には(ステップS5、NO)、変位検知部142は、今回作成された変位検知情報Fを演算部15へ送信しない。
(ステップS6) 計測時機決定部152は、演算部15が測点計測部14(変位検知部142)から受信した変位検知情報Fに基づいて、計測時機情報Gを作成する。変位検知情報Fの検知内容が変位検知有りの場合には、計測時機情報Gが示す計測時機は、例えば、毎時0分を起算とした1分間隔である。変位検知情報Fの検知内容が静止検知有りの場合には、計測時機情報Gが示す計測時機は、なしである。計測時機決定部152は、作成した計測時機情報Gを計測部12(基点計測部13及び測点計測部14)へ送信する。
図4を参照して、本実施形態に係る計測制御方法の高度差算出段階を説明する。
(ステップS11) 基点計測部13及び測点計測部14は、演算部15(計測時機決定部152)から計測時機情報Gを受信したか否かを判断する。この判断の結果、計測時機情報Gを受信した場合にはステップS12に進み、そうではない場合にはステップS13に進む。
(ステップS12) 基点計測部13及び測点計測部14は、演算部15(計測時機決定部152)から受信した計測時機情報Gに基づいて、自己の計測時機の設定を更新する。
(ステップS13) 基点計測部13及び測点計測部14は、時刻情報部11から現在時刻情報Aを受信する。基点計測部13及び測点計測部14は、受信した現在時刻情報Aに基づいて内部時刻情報を補正する。これにより、基点計測部13の内部時刻情報と測点計測部14の内部時刻情報とが一致する。
(ステップS14) 基点計測部13及び測点計測部14は、自己の内部時刻情報が自己の計測時機の設定内容と合致するか否かを判断する。この判断の結果、合致する場合にはステップS15に進み、合致しない場合には図4の処理を終了する。
(ステップS15) 基点計測部13は、基点気圧センサ131を用いて基点気圧を計測する。測点計測部14は、測点気圧センサ141を用いて測点気圧を計測する。これら基点気圧の計測と測点気圧の計測とは、同時に実施される。基点計測部13は、基点気圧計測値と当該基点気圧計測値の計測時刻とを含む基点気圧計測情報Bを演算部15へ送信する。測点計測部14は、測点気圧計測値と当該測点気圧計測値の計測時刻とを含む測点気圧計測情報Cを演算部15へ送信する。
(ステップS16) 高度差算出部151は、演算部15が基点計測部13から受信した基点気圧計測情報Bと、演算部15が測点計測部14から受信した測点気圧計測情報Cとに基づいて、基点と測点との高度差を算出する。具体的には、高度差算出部151は、基点気圧計測情報Bと測点気圧計測情報Cとにおいて、同じ計測時刻の基点気圧計測値と測点気圧計測値とを使用して、基点と測点との高度差を算出する。気圧の計測値Pから高度Hを算出する算出式として、例えば、上記の(1)式が使用される。高度差算出部151は、(1)式により基点の高度と測点の高度とを算出し、算出した各高度の差(高度差)を算出する。高度差算出部151は、算出した高度差と、当該高度差の算出に使用された気圧の計測値の計測時刻とを含む高度差情報Dを制御部16へ送信する。
(ステップS17) 通知部161は、制御部16が演算部15(高度差算出部151)から受信した高度差情報Dに示される高度差と計測時刻とを、ディスプレイの表示画面上への表示等により利用者へ通知する。
本実施形態によれば、測点の鉛直方向の位置の変化を検知し、測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、基点計測部と測点計測部とが同時に計測する計測時機を動的に決定する。これにより、高度差を算出する際の追従性の向上と省電力化を図ることができる。例えば、測点の静止時には省電力性を重視して計測頻度を減らす一方、測点の移動時には精密性を重視して高度差の変化に追従できるように計測時機を決定するなど、より機能的な高度差の計測を実施することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、変位検知部142と計測時機決定部152とを備える計測制御装置を設けるようにしてもよい。
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…計測システム、11…時刻情報部、12…計測部、13…基点計測部、14…測点計測部、15…演算部、16…制御部、151…高度差算出部、152…計測時機決定部、161…通知部、162…操作部

Claims (4)

  1. 基点における気圧を計測する基点計測部と、
    測点における気圧を計測する測点計測部と、
    前記基点計測部と前記測点計測部とによって同時に計測された気圧の計測値に基づいて、前記基点と前記測点との高度差を算出する高度差算出部と、
    前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知部と、
    前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点計測部と前記測点計測部とが同時に計測する計測時機を決定する計測時機決定部と、
    を備える計測システム。
  2. 同時に計測された基点における気圧の計測値と測点における気圧の計測値とに基づいて前記基点と前記測点との高度差を算出する計測システムを制御する計測制御装置であって、
    前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知部と、
    前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点の気圧と前記測点の気圧とが同時に計測される計測時機を決定する計測時機決定部と、
    を備える計測制御装置。
  3. 同時に計測された基点における気圧の計測値と測点における気圧の計測値とに基づいて前記基点と前記測点との高度差を算出する計測システムを制御する計測制御方法であって、
    計測制御装置が、前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知ステップと、
    前記計測制御装置が、前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点の気圧と前記測点の気圧とが同時に計測される計測時機を決定する計測時機決定ステップと、
    を含む計測制御方法。
  4. 同時に計測された基点における気圧の計測値と測点における気圧の計測値とに基づいて前記基点と前記測点との高度差を算出する計測システムを制御する計測制御装置のコンピュータに、
    前記測点の鉛直方向の位置の変化を検知する変位検知ステップと、
    前記測点の鉛直方向の位置の変化の検知結果に基づいて、前記基点の気圧と前記測点の気圧とが同時に計測される計測時機を決定する計測時機決定ステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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