JP2021110281A - 軸流ファン - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機の中心軸とケーシングの中心軸とを短時間で容易に合わせることが可能な軸流ファンを提供する。【解決手段】軸流ファン1は、電動機2と、電動機2の回転軸23に接続された羽根車3と、羽根車3の外周部を覆う円筒状のケーシング4と、を備えている。また、軸流ファン1は、電動機2に設けられた取付部24とケーシング4とを連結することで電動機2を支持する支持部5を備えている。支持部5は、雄ねじ部57と該雄ねじ部57に螺合する雌ねじ部とによるねじ送り作用によって、電動機2とケーシング4との相対位置を調整する調整機構68を有している。【選択図】図1A

Description

本発明は、軸流ファンに関する。
産業用の軸流ファン(軸流送風機)は、大風量と構造の簡易さによって、様々な分野において冷却や送風の用途で使用されている。軸流ファンは、一般的に、羽根車、電動機、および流路を形成するケーシングを備えて構成されている(特許文献1参照)。
特開平10−131897号公報
軸流ファンにおいて、羽根車中心とケーシング中心とを一致させて、羽根車の径方向外側端縁とケーシングの内面との間の間隙を均一にできればより小さい間隙が実現でき、性能が向上するとともに圧力変動が小さくなる。
羽根車は電動機の回転軸に精度良く接続されているため、羽根車中心と電動機中心とは通常一致する。しかし、羽根車中心の高さ、つまり電動機中心の高さと、ケーシング中心の高さを一致させることは、ケーシング内における電動機を載せる台の高さ、および電動機の高さの各々の寸法公差が大きいので難しくなっている。特にケーシングは、円筒形状の胴部の内部に電動機を載せる台や流れを誘導するガイドベーンを内包する構造となっているため、薄板製缶品であって溶接によって製作される。このため、ケーシングの加工公差を小さくするのは難しい。
通常、電動機を載せる台は、その高さを少し低くしてケーシングに取り付けられる。そして、シム板と呼ばれる薄い板を台と電動機の脚部との間に挿入することで、ケーシング中心の高さと電動機中心の高さとが一致するように調整される。この場合、電動機の脚部の取付箇所は通常4箇所あり、電動機の中心軸とケーシングの中心軸とが一致するようにシム板で調整する作業は煩雑で時間がかかる。
しかも、従来のシム板の挿入による高さ調整では、ケーシングの台や電動機の出来上がり寸法に依存するため、例えば台が高く設けられてしまって調整不能となる場合が生じるおそれがある。また、シム板を重ねて予め想定した高さ寸法に変更できた場合であっても、シム板を大量に挿入しなければならない事態が生じるおそれもある。また、電動機の脚部を台にボルトで締め付けるとシム板の厚さ寸法が変わり、再調整が必要になるおそれもある。さらに、メンテナンスによって電動機或いはケーシングが変更になった場合には、シム板を用いて煩雑で時間のかかる調整を再度行う必要がある。
本発明は、電動機の中心軸とケーシングの中心軸とを短時間で容易に合わせることが可能な軸流ファンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る軸流ファンは、電動機と、前記電動機の回転軸に接続された羽根車と、前記羽根車の外周部を覆う円筒状のケーシングと、を備えている。また、前記軸流ファンは、前記電動機に設けられた取付部と前記ケーシングとを連結することで前記電動機を支持する支持部を備えている。前記支持部は、雄ねじ部と該雄ねじ部に螺合する雌ねじ部とによるねじ送り作用によって、前記電動機と前記ケーシングとの相対位置を調整する調整機構を有している。
本発明によれば、電動機の中心軸とケーシングの中心軸とを短時間で容易に合わせることが可能な軸流ファンを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る軸流ファンの内部を透過して示す側断面図である。 下流側から見た、図1AのIb−Ib線に沿う断面図である。 図1Bに示される調整機構の周辺を示す拡大断面図である。 比較例に係る従来の軸流ファンの内部を透過して示す側断面図である。 下流側から見た、図2AのIIb−IIb線に沿う断面図である。 図2Bに示されるシム板による高さ調整部の周辺を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第5実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第6実施形態に係る軸流ファンの内部を透過して示す側断面図である。 下流側から見た、図7AのVIIb−VIIb線に沿う断面図である。 本発明の第7実施形態に係る軸流ファンの内部を透過して示す側断面図である。 本発明の第8実施形態に係る軸流ファンの内部を透過して示す側断面図である。 下流側から見た、図9AのIXb−IXb線に沿う断面図である。 本発明の第9実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第10実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第11実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第12実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第13実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。 本発明の第14実施形態に係る軸流ファンを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
(第1実施形態)
まず、図1A〜図1Cを参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る軸流ファン1の内部を透過して示す側断面図である。図1Bは、下流側から見た、図1AのIb−Ib線に沿う断面図である。図1Cは、図1Bに示される調整機構68の周辺を示す拡大断面図である。図1Bでは、理解を容易にするため、羽根車の図示を省略してある(以降の同様の図でも同じ)。
図1Aに示すように、本発明の第1実施形態に係る軸流ファン1は、電動機2と、羽根車3と、ケーシング4と、支持部5と、を備えている。
図1Bに示すように、電動機2には、電線管21が接続されている。電線管21は、ケーシング4の外周面に設置された端子箱22に接続されている。電動機2から延びるケーブル(図示せず)は、電線管21内を通って、ここでは端子箱22内で電力供給側から延びるケーブルと接続される。ただし、端子箱22は省略されてもよい。電動機2は、電力供給によって回転する回転軸23(図1A参照)を有している。
また、電動機2には、電動機2を被取付部に取り付けて固定するための取付部24が設けられている。本実施形態では、取付部24は、電動機2の下部に設けられた脚部であり、左右にそれぞれ設けられている。
図1Aに示すように、羽根車3は、電動機2の回転軸23に接続されている。羽根車3は、回転軸23に接続される基部31と、基部31の外周面にそれぞれ設けられた複数枚の羽根32とを有している。
図1A、図1Bに示すように、ケーシング4は、円筒状を呈しており、羽根車3の外周部を覆っている。ケーシング4の内部には、空気等の気体を通す流路40が形成されている。ケーシング4は、円筒形状の胴部41と、胴部41の両端縁から径方向外側にそれぞれ突出するリング板状のフランジ42,42とを有している。ケーシング4は、フランジ42,42を使用してダクト(図示せず)と接続され得る。ケーシング4の下部には、ケーシング4を支持する支持ベース43が設けられている。
ケーシング4(胴部41)の内周面には、複数枚のガイドベーン(静翼)44がそれぞれ固定されている。ガイドベーン44の径方向内側端縁は、モータカバー45に固定されている。ガイドベーン44は、回転する羽根車3によって送られる空気等の気体の流れを誘導して整流する機能を有している。モータカバー45は、本実施形態では、ケーシング4の中心軸46に垂直な断面が逆U字状を呈している。電動機2は、モータカバー45の内側に配置されている。
支持部5は、電動機2に設けられた取付部24とケーシング4とを連結することで電動機2を支持する。支持部5は、支持軸51と、電動機台52と、上支持台53とを有している。
電動機台52は、四角板状を呈しており、水平に配置されている。電動機台52には、電動機2が載置されて、該電動機2の取付部24が、ここでは4箇所で固定されている。取付部24と電動機台52とは、取付部24および電動機台52に形成された貫通孔(図示せず)に挿通されるボルト54と、ナット55とによるねじ締結によって固定されている。
支持軸51は棒状を呈しており、側面視してケーシング4の中心軸46に垂直な方向(ここでは鉛直方向)に沿って配置されている。本実施形態では、支持軸51は、頭部56と、雄ねじ部57が外周面に形成されたねじ軸58とを有するボルトである。支持軸51の下端部は、電動機台52に、ここでは4箇所で固定されている。支持軸51の下端部と電動機台52とは、電動機台52に形成された貫通孔(図示せず)に挿通される支持軸51と、ナット59とによるねじ締結によって固定されている。電動機台52は、支持軸51の頭部56と、ナット59との間で挟持される。電動機2は、電動機台52に載せられた状態で、支持軸51によって吊り下げられて支持されている。
上支持台53は、ケーシング4(胴部41)の外周面の上部に、溶接等の固着手段によって固定されている。上支持台53は、水平に配置された四角板状の基板61と、基板61の両側端縁からそれぞれ下方に延びる支え板62とを有している。支持軸51の上端部は、ケーシング4に形成された貫通孔47(図1C参照)を貫通して上支持台53に、ここでは4箇所で固定されている。
図1Cに示すように、支持軸51の上端部と上支持台53とは、上支持台53(基板61)に形成された貫通孔63に挿通される支持軸51と、ナット64,65とによるねじ締結によって固定されている。上支持台53の基板61は、ナット64とナット65との間で挟持される。
なお、雄ねじ部57は、ここでは、ねじ軸58の長手方向全体に形成されているが、必要な部分だけ部分的に形成されていてもよい。
本実施形態では、支持部5は、雄ねじ部57と該雄ねじ部57に螺合する雌ねじ部66とによるねじ送り作用によって、電動機2とケーシング4との相対位置を調整する調整機構68を有している。ここでは、調整機構68は、側面視してケーシング4の中心軸46(図1A参照)に垂直な方向における電動機2とケーシング4との相対位置を調整する。雄ねじ部57は支持軸51のねじ軸58の外周面に形成されており、雌ねじ部66はナット65の内面に形成されている。雄ねじ部57および雌ねじ部66は、調整機構68を構成している。本実施形態では、調整機構68は、支持軸51と上支持台53との固定部分に適用されている。なお、ナット64は、ナット65による位置調整後に固定のために使用される。
前記したように構成された軸流ファン1では、電動機2に電力が供給されると、図1Aに示すように、電動機2の回転軸23に接続された羽根車3が回転駆動される。羽根車3の回転によって、空気等の気体が矢印A方向に流路40内に吸い込まれ、ガイドベーン44によって整流された後、矢印B方向に下流側に向けて送出される。
次に、本実施形態に係る軸流ファン1において、電動機2の中心軸26とケーシング4の中心軸46とを合わせる方法について説明する。
本実施形態に係る軸流ファン1は、電動機2に設けられた取付部24とケーシング4とを連結することで電動機2を支持する支持部5を備えている。そして、支持部5は、ねじ送り作用によって、電動機2とケーシング4との相対位置を調整する調整機構68を有している。
したがって、調整機構68によって、電動機2とケーシング4との相対位置を調整することができる。具体的には、調整機構68の雄ねじ部57に螺合する雌ねじ部66が形成されたナット65を回転させることで、雄ねじ部57が形成された支持軸51がねじ送り作用によって上下移動する。これにより、支持軸51に連結されている電動機2の高さ調整を容易に行うことができる。そして、電動機2の高さ調整後、ナット64をナット65側に締め込むことによって、電動機2の高さ位置が変化しないように固定される。
電動機2の左右方向(ケーシング4の中心軸46に垂直な水平方向)の位置は、電動機2を電動機台52上において左右方向にずらすことで調整できる。
なお、図示省略するが電動機台52上に固定された固定片に形成された雌ねじに螺合するボルトの先端で、電動機2の例えば取付部24をねじ送り作用によって左右方向に押圧してずらすように構成されてもよい。
図2Aは、比較例に係る従来の軸流ファン100の内部を透過して示す側断面図である。図2Bは、下流側から見た、図2AのIIb−IIb線に沿う断面図である。図2Cは、図2Aに示されるシム板25による高さ調整部の周辺を示す拡大断面図である。
図2A、図2Bに示すように、比較例に係る軸流ファン100では、電動機2を載せる電動機台152は、ケーシング4の内面に溶接等の固着手段によって固定されている。また、電動機台152の中央部とケーシング4の内面下部と間に、鉛直面に沿う補強板169が設けられている。そして、調整用の薄いシム板25を電動機台152と電動機2の取付部24との間に挿入することで、ケーシング4の中心の高さと電動機2の中心の高さとを一致させるように調整が行われる。
しかし、比較例に係る軸流ファン100において、シム板25を用いて調整する作業は煩雑で時間がかかる。しかも、例えば電動機台152が高く設けられてしまって調整不能となるおそれがある。また、シム板25を大量に挿入しなければ調整できないおそれもある。また、ねじ締め付けでシム板25の厚さ寸法が変わって再調整が必要になるおそれもある。さらに、メンテナンスによって電動機2やケーシング4が変更になると、シム板25を用いた調整を再度行う必要がある。
これに対して、本実施形態に係る軸流ファン1によれば、調整機構68によって、電動機2の中心軸26(図1B参照)とケーシング4の中心軸46(図1A参照)とを短時間で容易に合わせることが可能となる。
これにより、羽根車3の径方向外側端縁とケーシング4の内面との間の間隙を均一にして、より小さくでき、軸流ファン1の性能が向上するとともに、圧力変動が小さくなる。
また、本実施形態では、調整機構68は、側面視してケーシング4の中心軸46に垂直な方向における電動機2とケーシング4との相対位置を調整する。この構成では、ケーシング4の中心の高さと電動機2の中心の高さとを容易に一致させることができる。
また、本実施形態では、支持部5は、棒状を呈する支持軸51を有しており、調整機構68の雄ねじ部57は、支持軸51の外周面に形成されている。この構成では、支持軸51を用いることで、空気等の気体の流れに与える影響を抑えつつ電動機2を支持できるとともに、ねじ送り作用を利用した調整機構68を効率よく構成できる。
また、本実施形態では、取付部24は、電動機2の下部に設けられた脚部であり、支持部5は、電動機2が載置され取付部24が固定された電動機台52を有している。この構成では、下部に脚部が設けられた電動機2を、電動機台52に載せた状態で支持できる。
また、本実施形態では、支持軸51は、電動機台52に固定されている。この構成では、電動機2が載せられた電動機台52を支持軸51によって確実に支持できる。
また、本実施形態では、支持部5は、ケーシング4の外周面の上部に固定された上支持台53を有し、支持軸51は、ケーシング4を貫通して上支持台53に固定されている。そして、調整機構68は、支持軸51と上支持台53との固定部分に適用されている。この構成では、作業者は、ケーシング4の径方向外側上部において調整作業を行うことができるため、調整機構68による位置調整をさらに容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照しながら、本発明の第2実施形態について、前記した第1実施形態(図1A〜図1C参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る軸流ファン1aを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図3に示すように、第2実施形態に係る軸流ファン1aは、前記した第1実施形態と同様のガイドベーン44に加えて、電動機2の下側に配置された下ガイドベーン44aを備えている。下ガイドベーン44aは、径方向外側端縁がケーシング4(胴部41)の内周面に固定されており、径方向内側端縁が下モータカバー45aに固定されている。軸流ファン1aは、ここでは下ガイドベーン44aを2枚備えているが、下ガイドベーン44aの設置枚数は変更可能である。
第2実施形態では、電動機台52がケーシング4(胴部41)の内周面に固定されておらず、支持部5によって支持されている。このため、電動機2の下側に空いたスペースが生じており、該スペースに、電動機台52の支持強度を気にすることなく、下ガイドベーン44aを配置することができる。
電動機2の下側に下ガイドベーン44aを配置することにより、ガイドベーンの効果である流れの整流化と圧力回復の範囲が大きくなる。このため、高効率化が図れ、整流効果が向上することになり、下流側に冷却対象物がある場合には冷却性能が向上する。
(第3実施形態)
次に、図4を参照しながら、本発明の第3実施形態について、前記した第1実施形態(図1A〜図1C参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図4は、本発明の第3実施形態に係る軸流ファン1bを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図4に示すように、第3実施形態に係る軸流ファン1bでは、支持部5bは、支持軸51bに接続され電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材71を有している。第3実施形態では、振動減衰部材71は防振ゴムである。振動減衰部材71は、支持軸51bの途中に配置されている。ただし、振動減衰部材71は、支持軸51bの軸方向の端部に配置されていてもよい。
第3実施形態では、振動減衰部材71によって、電動機2の振動の伝達を減衰させることができるため、振動の小さい軸流ファン1bを実現できる。また、振動減衰部材71の固有振動数を高いものにすると、電動機2の回転に起因する騒音を減衰できて低騒音化が図れる。また、軸流ファン1bの外部から加えられる振動を減衰させることも可能である。このため、軸流ファン1bの外部から加えられる振動が大きい場合に、該振動によって引き起こされる軸流ファン1bの損傷を回避できる。
防振ゴムの減衰特性は次の式により計算される。ゴムの固有振動数fは、バネ定数K、取り付けられている物体(電動機2+羽根車3(図1A参照))の質量Mとを用いて、(1)式で計算される。振動の伝達の比率である振動伝達率τは(2)式で計算される。
Figure 2021110281
減衰させたい周波数をf、減衰比をf/fとすると、f/f=1のときに共振が起こって振幅は最大となり、f/f≧√2のときに振幅倍率(振動伝達率τ)が1以下になり振幅は小さくなる。防振ゴムは、物性の特性上、金属製のコイルばねに比べてバネ定数が大きく、固有振動数がコイルばねよりも大きくなるので、周波数が比較的高い振動や騒音の低減に有効である。
(第4実施形態)
次に、図5を参照しながら、本発明の第4実施形態について、前記した第1実施形態(図1A〜図1C参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図5は、本発明の第4実施形態に係る軸流ファン1cを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図5に示すように、第4実施形態に係る軸流ファン1cでは、支持部5cの支持軸51cは、脚部である取付部24を貫通する形で該取付部24および電動機台52に固定されている。支持軸51cは、電動機2の側方を通って下方に延び、電動機2の外周面に沿って電動機2の下側に回り込むように屈曲している。ただし、脚部である取付部24が電動機2の側部よりも所定寸法以上に側方へ突出している場合には、支持軸51cは、真直を呈していてもよい。この構成では、電動機2の電動機台52への固定と、支持軸51cの電動機台52への固定とを同時に行うことができる。これにより、部品点数および製作工数を低減できる。
(第5実施形態)
次に、図6を参照しながら、本発明の第5実施形態について、前記した第1実施形態(図1A〜図1C参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図6は、本発明の第5実施形態に係る軸流ファン1dを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図6に示すように、第5実施形態に係る軸流ファン1dでは、支持部5dは、第1実施形態と同様の上支持台53に加えて、ケーシング4の外周面の下部に固定された下支持台73を有している。
下支持台73は、ケーシング4(胴部41)の外周面の下部に、溶接等の固着手段によって固定されている。下支持台73は、水平に配置された四角板状の基板74と、基板74の両側端縁からそれぞれ上方に延びる支え板75とを有している。支持軸51dの下端部は、ケーシング4を貫通して下支持台73に、ここでは4箇所で固定されている。
支持軸51dは、頭部を有するボルトの形状ではなく、雄ねじ部57が外周面に形成されたねじ軸58のみから構成されている。支持軸51dの下端部と下支持台73とは、下支持台73(基板74)に形成された貫通孔(図示せず)に挿通される支持軸51dと、ナット76,77とによるねじ締結によって固定されている。下支持台73の基板74は、ナット76とナット77との間で挟持される。
支持軸51dの中間部と電動機台52とは、電動機台52に形成された貫通孔(図示せず)に挿通される支持軸51dと、ナット59,78とによるねじ締結によって固定されている。電動機台52は、ナット59とナット78との間で挟持される。
第5実施形態では、第1実施形態と同様に、支持軸51dと上支持台53との固定部分に適用された調整機構68によって、電動機2の高さ調整を行うことができる。この場合、下支持台73を挟持するナット76,77は、調整前には締結せずに緩めておいて、調整後に締結される。
また、第5実施形態では、支持軸51dのねじ軸58の外周面に形成された雄ねじ部57、およびナット77の内面に形成された雌ねじ部(図示せず)が、調整機構79を構成してもよい。この場合、支持軸51dと下支持台73との固定部分に適用された調整機構79によって、電動機2の高さ調整を行うことができる。具体的には、ナット77を回転させることで、支持軸51dがねじ送り作用によって上下移動する。これにより、支持軸51dに連結されている電動機2の高さ調整が行われる。この場合、上支持台53を挟持するナット64,65は、調整前には締結せずに緩めておいて、調整後に締結される。
第5実施形態によれば、ケーシング4の径方向外側の上下にそれぞれ設けられた上支持台53および下支持台73に、支持軸51dを介して電動機台52が支持される。これにより、電動機2の振動、または軸流ファン1の外部からの振動に対して、軸流ファン1は、より強い構造となる。
なお、支持軸51dのねじ軸58の外周面に形成された雄ねじ部57、およびナット78の内面に形成された雌ねじ部(図示せず)が、調整機構を構成してもよい。この場合、上支持台53を挟持するナット64,65、および下支持台73を挟持するナット76,77は調整前に締結しておいて、作業者は、ケーシング4の径方向内側において、調整作業を行う。
(第6実施形態)
次に、図7A、図7Bを参照しながら、本発明の第6実施形態について、前記した第1実施形態(図1A〜図1C参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図7Aは、本発明の第6実施形態に係る軸流ファン1eの内部を透過して示す側断面図である。図7Bは、下流側から見た、図7AのVIIb−VIIb線に沿う断面図である。
図7A、図7Bに示すように、第6実施形態では、電動機2を被取付部に取り付けて固定するための取付部24aは、電動機2の側部に設けられたフランジ部であり、左右にそれぞれ設けられている。取付部24aは、電動機2の側部から横方向に張り出している。支持部5eの支持軸51eは、取付部24aに形成された取付孔(図示せず)に挿通される形で取付部24aに固定されている。電動機2は、取付部24aにおいて、支持軸51eによって吊り下げられて支持されている。
また、第6実施形態に係る軸流ファン1eは、第1実施形態のような電動機台52を備えていない。このため、ガイドベーン44は、電動機2の下側を含め、ケーシング4(胴部41)の内周面の全周に等間隔で固定されている。ガイドベーン44の径方向内側端縁は、モータカバー45bに固定されている。モータカバー45bは、第6実施形態では、円筒形状を呈している。
この構成では、電動機台52が不要となるため、部品点数および製作工数を低減できる。また、第2実施形態と同様に、電動機2の下側にガイドベーン44を配置することができ、流れの整流化と圧力回復の範囲が大きくなる。このため、高効率化が図れ、整流効果が向上することになり、下流側に冷却対象物がある場合には冷却性能が向上する。
(第7実施形態)
次に、図8を参照しながら、本発明の第7実施形態について、前記した第6実施形態(図7A、図7B参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図8は、本発明の第7実施形態に係る軸流ファン1fの内部を透過して示す側断面図である。
図8に示すように、第7実施形態に係る軸流ファン1fでは、取付部24bは、第6実施形態と同様なフランジ部であるが、電動機2の中心軸26に平行な方向の長さが第6実施形態の取付部24aよりも長い。左右の取付部24bには、それぞれ2個の取付孔(図示せず)が形成されており、左右両方で4個の取付孔が形成されている。支持部5fの4本の支持軸51eが、合計4箇所の取付孔にそれぞれ挿通される形で取付部24bに固定されている。電動機2の中心軸26に平行な方向において、電動機2の重心を挟んで両側に、2本の支持軸51eがそれぞれ配置されている。この構成では、電動機2をケーシング4に、より安定して取り付けることができる。
(第8実施形態)
次に、図9A、図9Bを参照しながら、本発明の第8実施形態について、前記した第1実施形態(図1A〜図1C参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図9Aは、本発明の第8実施形態に係る軸流ファン1gの内部を透過して示す側断面図である。図9Bは、下流側から見た、図9AのIXb−IXb線に沿う断面図である。
図9A、図9Bに示すように、第8実施形態に係る軸流ファン1gでは、支持部5gは、第1実施形態の上支持台53に代えて、中支持台80を有している。中支持台80は、ケーシング4(胴部41)の内周面の下部に、溶接等の固着手段によって固定されている。中支持台80は、水平に配置された四角板状の基板から構成されている。支持部5gの支持軸51gの下端部は、中支持台80に、ここでは4箇所で固定されている。
第8実施形態では、支持軸51gは、頭部56と、雄ねじ部57が外周面に形成されたねじ軸58とを有するボルトである。支持軸51gの下端部は、中支持台80に、ここでは4箇所で固定されている。支持軸51gの下端部と中支持台80とは、中支持台80に形成された貫通孔(図示せず)に挿通される支持軸51gと、ナット59とによるねじ締結によって固定されている。中支持台80は、支持軸51gの頭部56と、ナット59との間で挟持される。
支持軸51gの上端部と電動機台52とは、電動機台52に形成された貫通孔(図示せず)に挿通される支持軸51gと、ナット64,65とによるねじ締結によって固定されている。ここでは、支持軸51gは、取付部24を貫通する形で該取付部24および電動機台52に固定されている。電動機台52および取付部24は、ナット64とナット65との間で挟持される。電動機2は、電動機台52に載せられた状態で、支持軸51gによって下から支持されている。
支持部5gは、雄ねじ部57と該雄ねじ部57に螺合するナット64の内面に形成された雌ねじ部(図示せず)とによるねじ送り作用によって、電動機2とケーシング4との相対位置を調整する調整機構81を有している。調整機構81は、支持軸51gと電動機台52および取付部24との固定部分に適用されている。
第8実施形態によれば、支持軸51gは、電動機2を下から支持する構成となっているため、第1実施形態の支持軸51よりも短くすることができる。このため、支持軸51gの固有振動数は高くなり、軸流ファン1gは、振動に対して、より強い構造となる。
また、電動機2の電動機台52への固定と、支持軸51gの電動機台52への固定とを同時に行うことができる。これにより、部品点数および製作工数を低減できる。
(第9実施形態)
次に、図10を参照しながら、本発明の第9実施形態について、前記した第8実施形態(図9A、図9B参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図10は、本発明の第9実施形態に係る軸流ファン1hを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図10に示すように、第9実施形態に係る軸流ファン1hでは、支持部5hは、第8実施形態の中支持台80に代えて、ケーシング4の外周面の下部に固定された下支持台73を有している。下支持台73は、基板74と支え板75とを有している。支持部5hの支持軸51hの下端部は、ケーシング4を貫通して下支持台73に、ここでは4箇所で固定されている。
支持軸51hは、頭部を有するボルトの形状ではなく、雄ねじ部57が外周面に形成されたねじ軸58のみから構成されている。支持軸51hの下端部と下支持台73とは、下支持台73(基板74)に形成された貫通孔(図示せず)に挿通される支持軸51hと、ナット76,77とによるねじ締結によって固定されている。下支持台73の基板74は、ナット76とナット77との間で挟持される。電動機2は、電動機台52に載せられた状態で、支持軸51hによって下から支持されている。
第9実施形態では、支持軸51hのねじ軸58の外周面に形成された雄ねじ部57、およびナット77の内面に形成された雌ねじ部(図示せず)は、調整機構79を構成している。つまり、支持軸51hと下支持台73との固定部分に適用された調整機構79によって、電動機2の高さ調整を行うことができる。したがって、作業者は、ケーシング4の径方向外側下部において調整作業を行うことができるため、調整機構79による位置調整を容易に行うことができる。
なお、支持軸51hと電動機台52および取付部24との固定部分に適用された調整機構81によっても、電動機2の高さ調整を行うことができる。
(第10実施形態)
次に、図11を参照しながら、本発明の第10実施形態について、前記した第8実施形態(図9A、図9B参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図11は、本発明の第10実施形態に係る軸流ファン1iを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図11に示すように、第10実施形態に係る軸流ファン1iでは、支持部5iは、支持軸51iに接続され電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材71を有している。第10実施形態では、振動減衰部材71は防振ゴムである。
第10実施形態では、振動減衰部材71によって、電動機2の振動の伝達を減衰させることができるため、振動の小さい軸流ファン1iを実現できる。また、振動減衰部材71の固有振動数を高いものにすると、電動機2の回転に起因する騒音を減衰できて低騒音化が図れる。また、軸流ファン1iの外部から加えられる振動を減衰させることも可能である。このため、軸流ファン1iの外部から加えられる振動が大きい場合に、該振動によって引き起こされる軸流ファン1iの損傷を回避できる。防振ゴムは、物性の特性上、金属製のコイルばねに比べてバネ定数が大きく、固有振動数がコイルばねよりも大きくなるので、周波数が比較的高い振動や騒音の低減に有効である。
(第11実施形態)
次に、図12を参照しながら、本発明の第11実施形態について、前記した第9実施形態(図10参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図12は、本発明の第11実施形態に係る軸流ファン1jを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図12に示すように、第11実施形態に係る軸流ファン1jでは、支持部5jは、支持軸51jに接続され電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材71aを有している。第11実施形態では、振動減衰部材71aは金属製のコイルばねである。
電動機2の高さ調整は、支持軸51jと電動機台52および取付部24との固定部分に適用された調整機構81、あるいは支持軸51jと下支持台73との固定部分に適用された調整機構79によって行うことができる。また、電動機2の高さは、電動機台52の下に設けられた位置調整用ボルト83での微調整が可能となっている。
第11実施形態では、振動減衰部材71aによって、電動機2の振動の伝達を減衰させることができるため、振動の小さい軸流ファン1jを実現できる。防振ゴムに代えてコイルばねを使用することで、より低い周波数の振動の減衰に有効となり、電動機2の回転に起因する振動を小さくし、また外部からの低い周波数の振動を減衰させることができる。
(第12実施形態)
次に、図13を参照しながら、本発明の第12実施形態について、前記した第3実施形態(図4参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図13は、本発明の第12実施形態に係る軸流ファン1kを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図13に示すように、第12実施形態に係る軸流ファン1kでは、支持部5kは、支持軸51kに接続され電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材71aを有している。第12実施形態では、振動減衰部材71aは金属製のコイルばねである。
電動機2の高さ調整は、支持軸51kと上支持台53との固定部分に適用された調整機構68によって行うことができる。また、電動機2の高さは、電動機台52の下に設けられた位置調整用ボルト83での微調整が可能となっている。
第12実施形態では、振動減衰部材71aによって、電動機2の振動の伝達を減衰させることができるため、振動の小さい軸流ファン1kを実現できる。防振ゴムに代えてコイルばねを使用することで、より低い周波数の振動の減衰に有効となり、電動機2の回転に起因する振動を小さくし、また外部からの低い周波数の振動を減衰させることができる。
(第13実施形態)
次に、図14を参照しながら、本発明の第13実施形態について、前記した第7実施形態(図8参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図14は、本発明の第13実施形態に係る軸流ファン1lを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図14に示すように、第13実施形態に係る軸流ファン1lでは、電動機2は、取付部24aにおいて、支持部5lの支持軸51lによって吊り下げられて支持されている。支持部5lは、支持軸51lに接続され電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材71aを有している。第13実施形態では、振動減衰部材71aは金属製のコイルばねである。
電動機2の高さ調整は、支持軸51lと上支持台53との固定部分に適用された調整機構68によって行うことができる。また、電動機2の高さは、電動機2の下に設けられた位置調整用ボルト83での微調整が可能となっている。
第12実施形態では、コイルばねである振動減衰部材71aを使用することで、より低い周波数の振動の減衰に有効となる。これにより、電動機2の回転に起因する振動を小さくし、また外部からの低い周波数の振動を減衰させることができる。
(第14実施形態)
次に、図15を参照しながら、本発明の第14実施形態について、前記した第12実施形態(図13参照)と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図15は、本発明の第14実施形態に係る軸流ファン1mを下流側から見た、図1Bに対応する断面図である。
図15に示すように、第14実施形態に係る軸流ファン1mでは、支持部5mは、支持軸51mに接続され電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材71および振動減衰部材71aを有している。振動減衰部材71および振動減衰部材71aは、支持軸51mの例えば途中に直列に接続されている。振動減衰部材71は防振ゴムであり、振動減衰部材71aは金属製のコイルばねである。
第14実施形態では、防振ゴムである振動減衰部材71とコイルばねである振動減衰部材71aとを使用することで、防振ゴムの固有振動数とそれよりも低いコイルばねの固有振動数とに対応して振動の減衰が行われる。これにより、より広い範囲の周波数の振動を減衰させることができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、前記した実施形態では、支持軸として、頭部を有するボルトの形状、あるいは頭部を有さないねじ軸のみの形状が使用されているが、支持軸の形状は、適用可能な限り、これらの形状のいずれであってもよい。例えば、第1実施形態において、支持軸51は、頭部56を有するボルトの形状ではなく、雄ねじ部57が外周面に形成されたねじ軸58のみから構成されていてもよい。電動機台52は、ナット59と、頭部56に代えて別途用意されたナットとの間で挟持される。この場合、雄ねじ部57、および別途用意されたナットの内面に形成された雌ねじ部は、電動機2とケーシング4との相対位置を調整する調整機構を構成し得る。この構成では、作業者は、ケーシング4の径方向外側上部と、ケーシング4の径方向内側との双方において、調整作業を行うことができる。
また、前記した実施形態では、ケーシング4の中心軸は水平に設定されているが、これに限定されるものではなく、水平面に対して傾斜していてもよい。
また、前記した実施形態では、電動機2の振動を減衰させる振動減衰部材は、防振ゴムおよびコイルばねの少なくとも一方を備えているが、さらに速度に比例する抵抗力を発生させるダンパを備えていてもよい。
また、前記した実施形態では、軸流ファンは、ダクトに接続して使用されるものを例示したが、これに限定されるものではない。本発明は、例えばトンネル換気に使用されるジェットファン等の他の軸流ファンにも適用可能である。電動機の軸方向両側に延びる回転軸の両端に羽根車がそれぞれ接続されていてもよい。
1,1a〜1m 軸流ファン
2 電動機
23 回転軸
24,24a,24b 取付部
26 中心軸
3 羽根車
4 ケーシング
44 ガイドベーン
44a 下ガイドベーン
46 中心軸
5,5b〜5m 支持部
51,51b〜51m 支持軸
52 電動機台
53 上支持台
57 雄ねじ部
66 雌ねじ部
68,79,81 調整機構
71,71a 振動減衰部材
73 下支持台
80 中支持台

Claims (14)

  1. 電動機と、
    前記電動機の回転軸に接続された羽根車と、
    前記羽根車の外周部を覆う円筒状のケーシングと、
    前記電動機に設けられた取付部と前記ケーシングとを連結することで前記電動機を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、雄ねじ部と該雄ねじ部に螺合する雌ねじ部とによるねじ送り作用によって、前記電動機と前記ケーシングとの相対位置を調整する調整機構を有することを特徴とする軸流ファン。
  2. 前記調整機構は、側面視して前記ケーシングの中心軸に垂直な方向における前記電動機と前記ケーシングとの相対位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の軸流ファン。
  3. 前記支持部は、棒状を呈する支持軸を有し、
    前記雄ねじ部は、前記支持軸の外周面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の軸流ファン。
  4. 前記取付部は、前記電動機の下部に設けられた脚部であり、
    前記支持部は、前記電動機が載置され前記脚部が固定された電動機台を有することを特徴とする請求項3に記載の軸流ファン。
  5. 前記支持軸は、前記電動機台に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の軸流ファン。
  6. 前記支持軸は、前記取付部を貫通する形で該取付部および前記電動機台に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の軸流ファン。
  7. 前記取付部は、前記電動機の側部に設けられたフランジ部であり、
    前記支持軸は、前記取付部に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の軸流ファン。
  8. 前記支持部は、前記ケーシングの外周面の上部に固定された上支持台を有し、
    前記支持軸は、前記ケーシングを貫通して前記上支持台に固定されており、
    前記調整機構は、前記支持軸と前記上支持台との固定部分に適用されていることを特徴とする請求項3に記載の軸流ファン。
  9. 前記電動機の下側に配置された下ガイドベーンを備えることを特徴とする請求項8に記載の軸流ファン。
  10. 前記支持部は、前記ケーシングの外周面の下部に固定された下支持台を有し、
    前記支持軸は、前記ケーシングを貫通して前記下支持台に固定されており、
    前記調整機構は、前記支持軸と前記下支持台との固定部分に適用されていることを特徴とする請求項3または請求項8に記載の軸流ファン。
  11. 前記支持部は、前記ケーシングの内周面の下部に固定された中支持台を有し、
    前記支持軸は、前記中支持台に固定されており、
    前記調整機構は、前記支持軸と前記取付部との固定部分に適用されていることを特徴とする請求項3に記載の軸流ファン。
  12. 前記支持部は、前記支持軸に接続され前記電動機の振動を減衰させる振動減衰部材を有していることを特徴とする請求項3に記載の軸流ファン。
  13. 前記振動減衰部材は、防振ゴムを備えることを特徴とする請求項12に記載の軸流ファン。
  14. 前記振動減衰部材は、ばね部材を備えることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の軸流ファン。
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