JP2021109846A - 新規アミド誘導体 - Google Patents

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竜光 徳山
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幸帆 永山
裕史 川島
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裕史 川島
由衣 宮島
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由衣 宮島
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美来 酒井
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Abstract

【課題】FXRアゴニスト作用及びTGR5(GPBAR)アゴニスト作用を有する新規アミド誘導体又はその塩、及びそれらを含有する医薬組成物の提供。【解決手段】下記一般式(I)で表される新規アミド誘導体、又はその医薬上許容される塩。[R1〜R4は、各々独立にハロゲン原子、置換/非置換のC1−C6アルキル基等;環A、環Dは、各々独立にアリール環、ヘテロアリール環;環Bは、アリール環、ヘテロアリール環、飽和炭化水素環;mは、1〜4の整数;n、p、qは、各々独立に0〜4の整数;X,Yは、C又はN]【選択図】なし

Description

本発明は、ファルネソイドX受容体アゴニスト(FXRアゴニスト)及びTGR5(GPBAR)アゴニスト作用を示す新規アミド誘導体又はその塩、及びこれらを含有する医薬組成物に関する。
近年、内臓脂肪型肥満を背景に糖尿病、高脂血症、高血圧症を生じるメタボリックシンドロ−ムが問題とされており、その病態の解明が進められている。脂肪性肝疾患は、肝細胞に中性脂肪が沈着し、肝機能障害を引き起こす疾患である。アルコールが原因による肝機能障害患者に対し、アルコール非摂取にも関わらず、アルコール性肝障害に類似の脂肪性肝障害が報告され、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)と呼ばれている。更に脂肪性肝障害に加え、肝細胞変性、壊死、炎症、線維化を伴う疾患として、非アルコール性脂肪性肝炎(Non−Alcoholic steatohepatitis:NASH)が問題となっている。NASHから肝硬変症への移行は5〜10年の経過観察で5〜20%とされ、その後肝硬変症から肝がんに進行することが知られており、NASHの新たな治療法の開発が求められている。
胆汁酸をリガンドとし、脂質の吸収排泄を調節する役割を有する、ファルネソイドX受容体(FXR)は肝臓、小腸、腎臓、副腎で発現している。肝臓において、FXRは胆汁酸のセンサーとして機能しており、肝臓で胆汁酸濃度が上昇するとFXRが活性化され、SHP(Small heterodimer partner)発現亢進を介してCYP7A1発現を抑制し、胆汁酸の生合成を阻害する。またBSEP(bile salt export pump)などの胆汁酸排泄に関与するABCトランスポーターの発現の転写を亢進し、細胞外へ胆汁酸を排泄する。FXRノックアウトマウスでは、血中胆汁酸濃度の増加と共に、肝臓及び血中中性脂肪値とコレステロール値が増加することが報告されている(非特許文献1)。小腸では、FXRの活性化によりI−BABP(ileal bile acid binding protein)のような胆汁酸輸送に関わる遺伝子の発現が増加し、小腸から門脈への胆汁酸の再吸収を調節する。
FXRアゴニストとして、ステロイド骨格を有するオベチコール酸(OCA)が報告されており、OCAはNAFLDを有する2型糖尿病患者に対し、インスリン感受性の向上と肝機能の改善が確認されている(非特許文献2)。またOCAはNASH患者に対し、NAFLDスコアの改善と線維化の進展を認めない結果が報告されている(非特許文献3)。一方で、OCAは副作用として、掻痒が報告されている。
非ステロイド型FXRアゴニストとして、イソオキサゾール骨格を有するGW4064が報告されており、ob/obマウスにおいてコレステロール、中性脂肪を低下させることが確認されており(非特許文献4)、またdb/dbマウスにおいて、コレステロール、TGF−β、TNF−α、IL−6を低下させることが確認されている(非特許文献5)。また、GW4064と同様にイソオキサゾール骨格を有するLJN452は、FXRアゴニスト作用を介し、BSEP、SHPを増加し、更に、マウスでの中性脂肪を低下させることが確認されている(非特許文献6)。
イソオキサゾール骨格以外のFXRアゴニストとして、フェキサラミン誘導体が知られている(非特許文献7、特許文献1)。メタクリン社は、FXRアゴニストとして、フェキサラミン誘導体を報告している(特許文献2〜10)。
一方、胆汁酸は、Gタンパク受容体(TGR5(GPBAR)受容体)のリガンドとしても知られている。胆汁酸は、TGR5を介してアデニル酸シクラーゼを活性化し、cAMP濃度を増加し、GLP−1分泌増加に関与している。また褐色脂肪細胞や筋肉においては、胆汁酸はエネルギー消費を増大させることが知られている(非特許文献8)。
ステロイド型TGR5アゴニストとして、INT−777は、GLP−1分泌亢進とエネルギー代謝亢進作用が確認されており(非特許文献9)、また非ステロイド型TGR5アゴニストとしては、イソニコチンアミド誘導体が抗炎症作用を示したことが報告されている(非特許文献10、特許文献11)。
このように胆汁酸は、FXRだけでなく、TGR5のリガンドとしても作用し、抗肥満、インスリン抵抗性改善効果、抗炎症効果を示すことから、FXRとTGR5の両方を制御可能なアゴニストは、NASH治療に有効であると考えられる。
このようなFXRとTGR5の両方を制御可能なアゴニストとしては、INT−767が知られており、GLP−1分泌の亢進や、NASHモデルob/obマウスでのNASスコアと線維化の改善が報告されている(非特許文献11)。一方で、INT−767はステロイド骨格を有することから、OCAで確認されている掻痒や、その他ステロイド骨格に由来する様々な副作用が懸念される。
国際公開第2004/046162号 国際公開第2017/049172号 国際公開第2017/049173号 国際公開第2017/049176号 国際公開第2017/049177号 国際公開第2018/170165号 国際公開第2018/170166号 国際公開第2018/170167号 国際公開第2018/170173号 国際公開第2018/170182号 国際公開第2007/110237号
Arteriosclerosis,Thrombosis,and Vascular Biology, 26, 2316−2321 (2006) Gastroenterology, 145, 574−582 (2013) Lancet, 385, 956−965 (2015) Journal of Biological Chemistry, 281, 16, 11039−11049 (2006) Diabetes, 56, 2485−2493 (2007) Journal of Medicinal Chemistry, 60, 9960−9973 (2017) Organic Biomolecular Chemistry, 1, 908−920 (2003) International Journal of Interferon, Cytokine and Mediator Research, 627−638 (2014) Molecular Pharmacology, 78, 617−630 (2010) Journal of Medicinal Chemistry, 57, 10343−10354 (2014) World Journal of Gastroenterology, 24, 195−210 (2018)
本発明の課題は、FXRアゴニスト作用及びTGR5(GPBAR)アゴニスト作用を有し、非ステロイド骨格である新規アミド誘導体又はその塩、及びそれらを含有する医薬組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、一般式(I)で表されるFXRアゴニスト作用及びTGR5(GPBAR)アゴニスト作用を有する新規アミド誘導体を見出すに至った。
すなわち本発明は、
(1)下記一般式(I)で示す化合物、又はその医薬上許容される塩。
Figure 2021109846
[式中、
は、各々、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC−Cアルキル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルフォニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシカルボニル基、C−Cアルキルアミノカルボニル基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロアリールカルボニル基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環を示し、又はmが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
は、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基、ハロアルキル基を示し、又はnが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
は、各々、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC−Cアルキル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルフォニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシカルボニル基、C−Cアルキルアミノカルボニル基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロアリールカルボニル基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環を示し、又はpが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
は、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよい水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC−Cアルキル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルフォニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルコキシカルボニル基、C−Cアルキルアミノカルボニル基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロアリールカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環、メルカプト基を示し、又はqが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
環Aは、アリール環、ヘテロアリール環を示し;
環Bは、アリール環、ヘテロアリール環、飽和炭化水素環を示し;
環Dは、アリール環、ヘテロアリール環を示し;
mは、1〜4の整数を示し;
n、p、qは、各々、0〜4の整数を示し;
X,Yは、炭素原子又は窒素原子を示し、但し、X、Yの少なくともいずれかは、1個以上の窒素原子を示す。]
(2)一般式(I)中、
が、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、シアノ基、を示し、又はmが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
が、各々、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基を示し;
が、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、ハロアルキル基を示し、又はpが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
は、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環、メルカプト基を示し、又はqが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
環Bが、
Figure 2021109846
で示される、(B−1)から(B−10)のいずれかであり;
n、pは、0〜1の整数を示し;
qは、0〜3の整数を示し;
X,Yは、炭素原子又は窒素原子を示し、但し、X、Yの少なくともいずれかは、1個以上の窒素原子を示す;
(1)記載の化合物、又はその医薬上許容される塩。
(3)下記群より選ばれる(2)記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[1]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−({(1,4−trans)−4−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]シクロヘキシル}メチル)−3−メチルイソニコチンアミド
[2]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[(1,4−trans)−4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[3]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[4]N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[5]3−シクロプロピル−N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[6]N−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[7]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[(1,4−trans)−4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−2−メチルシクロヘキシル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[8]N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチン酸
[9]N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチン酸
[10]3−クロロ−2−フルオロ−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−[(3−メチルピリジン−4−イル)メチル]アニリン
[11]3−クロロ−N−[(エチルピリジン−4−イル)メチル]−2−フルオロ−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}アニリン
[12]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[13]N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メトキシ−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[14]N−(3−クロロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[15]N−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[16]N−(3−ブロモ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[17]N−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[18]N−(3−ブロモ−5−メトキシフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[19]N−(3−クロロ−5−メチルフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[20]N−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[21]N−(3−クロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[22]N−(3−ブロモフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[23]N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3−メトキシフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
[24]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(3,4−ジメトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[25]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(3,4−ジメトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[26]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−3−メチル−N−{[4−(1−メチル−1H−インダゾ−ル−5−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
[27]N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−N−[3−(1−イソプロピル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)−2−メチルフェニル]−3−メチルイソニコチンアミド
[28]N−(3−クロロ−5−メチルチオフェニル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[29]N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−[3−(メチルチオ)フェニル]−3−メチルイソニコチンアミド
[30]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[31]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[32]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[33]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[34]N−{[4−(1,2−メチレンジオキシベンゼン−4−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
[35]N−{[4−(1,2−メチレンジオキシベンゼン−4−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
[36]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[37]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[38]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−{ジメチルアミノ}フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[39]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−{ジメチルアミノ}フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[40]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(6−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[41]N−{[4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
[42]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[43]N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]メチル}−N−3,5−ジクロロフェニル−3−メチルイソニコチンアミド
[44]N−(3−クロロフェニル)−N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
[45]N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3−メトキシフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
(4)FXR及びTGR5に対しデュアルアゴニストとして有効な、(1)〜(3)記載の化合物、又はその医薬上許容される塩、及びこれらを含んでなる医薬組成物。
本発明の新規アミド誘導体は、FXRアゴニスト作用及びTGR5アゴニスト作用を有することから、種々の脂肪性肝疾患に対する予防、治療に有効である。
本発明の実施形態は「化1」の化合物であり、本明細書に使用している定義は以下のとおりである。
本明細書記載の「置換されていてもよい」とは、無置換、若しくは置換基を1〜5個有していることを意味し、複数個の置換基を有する場合、それらの置換基は同一であっても、互に異なっていてもよい。
本明細書中の「置換基」とは、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、C−Cアルキルスルファニル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、C−Cアルケニル基、アリール基、ヘテロアリ−ル基、飽和ヘテロ環、メルカプト基等が挙げられる。
本明細書中の「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキル基」とは、直鎖状、分岐鎖状、環状、又はそれらの組み合わせのいずれであってもよい炭化水素鎖を意味する。例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、イソプロピル基、n‐ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n‐ペンチル基、n‐ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルコキシ基」とは、例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t‐ブトキシ基、シクロプロポキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキルアミノ基」とは、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、シクロプロピルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられる。
本明細書中の「ハロアルキル基」とは、1〜3個の同種又は異種のハロゲン原子で置換されたC−Cアルキル基を意味し、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基等が挙げられる。
本明細書中の「ハロアルコキシ基」とは、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロエトキシ基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキルスルファニル基」とは、例えば、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、n−プロピルスルファニル基、イソプロピルスルファニル基、シクロプロピルスルファニル基、シクロペンチルスルファニル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキルスルフィニル基」とは、例えば、メチルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、シクロペンチルスルフィニル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキルスルフォニル基」とは、例えば、メタンスルフォニル基、イソプロピルスルフォニル基、シクロペンチルスルフォニル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキルカルボニル基」とは、例えば、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、シクロペンチルカルボニル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルコキシカルボニル基」とは、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルキルアミノカルボニル基」とは、例えば、メチルアミノカルボニル基、エチルアミノカルボニル基、イソプロピルアミノカルボニル基、シクロペンチルアミノカルボニル基等が挙げられる。
本明細書中の「アミノスルホニル基」とは、例えば、メチルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホニル基、イソプロピルアミノスルホニル基、シクロペンチルアミノスルホニル基等が挙げられる。
本明細書中の「アリールオキシ基」とは、例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。
本明細書中の「ヘテロアリールオキシ基」とは、例えば、ピリジルオキシ基、チオフェンオキシ基等が挙げられる。
本明細書中の「アリールカルボニル基」とは、例えば、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基等が挙げられる。
本明細書中の「ヘテロアリールカルボニル基」とは、例えば、ピリジニルカルボニル基、チエニルカルボニル基等が挙げられる。
本明細書中の「C−Cアルケニル基」とは、例えば、ビニル基、アリル基等が挙げられる
本明細書中の「アリール環」とは、例えば、ベンゼン、ナフタレン等が挙げられる。
本明細書中の「ヘテロアリール環」とは、例えば、チオフェン、フラン、ピリジン、ピラゾール等が挙げられる。
本明細書中の「飽和ヘテロ環」とは、例えば、アゼチジン、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルフォリン、オキセタン等が挙げられる。
本明細書中の「お互いが結合して環を形成していてもよい」の環とは、例えば、ナフタレン基、インダン基、テトラヒドロナフタレン基、ベンゾジオキサン基、1、2−メチレンジオキシベンゼン環、2、3−ジヒドロベンゾフラン環、インダゾール環、キノリン環等が挙げられる。
一般式(I)の好ましい態様としては、上記記載の各好ましい基の組み合わせからなる化合物であるが、例えば実施例記載の化合物、それら医薬上許容される塩、又はそれらの水和物、若しくは溶媒和物などが挙げられる。
一般式(I)で表される本発明の化合物は、置換基の種類により二重結合に基づく幾何異性体や互変異性体が存在する場合、あるいは不斉炭素原子の存在により光学異性体やジアステレオマ−が存在しうる場合がある。本発明においては、これら異性体を単離したもの、任意の混合物、あるいはラセミ体等はすべて包含する。
本発明の化合物の塩とは、一般式(I)の化合物の薬学上許容される塩であり、一般式(I)の化合物を溶媒中、所望の塩基と処理することにより製造することができる。このような塩の形態としては、リチウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩等が挙げられ、好ましくはナトリウム塩である。また、本発明の化合物は、種々の放射性又は非放射性同位体でラベルされた化合物も含む。
本発明の化合物、又はその薬学上許容される塩には、その均等化合物としてプロドラッグも包含される。「プロドラッグ」とは、生体内の代謝機構により本発明の化合物に変換される化合物、すなわち生体内において酵素的に酸化、還元、加水分解、あるいは胃酸等により加水分解等を起こし、本発明の化合物に変化するものをいう。プロドラッグの例としては、リン酸基、水酸基がアシル基、アルキル基等に修飾された化合物、例えば、アセチル化、ピバロイル化、ピバロイルオキシメチル化された化合物等が挙げられる。これらの化合物は、公知の方法によって本発明の化合物から合成することができる。これらのプロドラッグは、例えば「The Organic chemistry of drug design and drug action(second edition)」chapter 8 p497−557に記載されている条件で、本発明の化合物に変化するものであってもよい。
本発明の化合物の製造方法は特に限定されないが、例えば下記の工程に従って製造することができる。また、本発明に包含される種々の放射性又は非放射性同位体でラベル化された化合物についても、同位体置換原料を用いて、下記製造方法と同様に製造できる。
以下、一般式(I)で示される新規アミド誘導体化合物の代表的な製造方法について説明する。
Figure 2021109846
Aが芳香環、Bが芳香環、Dが芳香環の場合、下記反応式に従い、化合物4を製造することができる。
Figure 2021109846
第1工程:リン酸カリウム等の無機塩基存在下、化合物(1)を、酢酸パラジウム等のパラジウム触媒、SPhos等のフォスフィンリガンド存在下、ボロン酸誘導体(1−1)と、トルエン中加熱攪拌することにより、化合物(2)を製造することができる。
第2工程:第1工程で得られた化合物(2)を、室温下、ジクロロメタン中、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドと酢酸存在下、アニリン等(2−1)と反応させることにより、化合物(3)を製造することができる。
第3工程:第2工程で得られた化合物(3)を室温〜加温条件下、ジクロロメタン中、ジイソプロピルエチルアミン存在下、酸クロリド等(3−1)と反応させることにより、化合物(4)を製造することができる。
環Aが芳香環、Bが飽和炭化水素環、Dが芳香環の場合、WO2018170165A1に記載の方法に従い、化合物(5)から多段階反応により化合物(6)を製造し、更に上述した第2工程と第3工程を実施することで、本発明であるアミド誘導体を製造することができる。
Figure 2021109846
環Aが芳香環、Bが飽和ビシクロ炭化水素環、Dが芳香環の場合、化合物(7)の原料を使う場合はWO2018170165A1に記載の方法に従い、又は化合物(8)の原料を使う場合はAngewandte Chemie International Edition 2017年56巻12号 3319を参考に、化合物(9)を製造し、更に上述した第2工程と第3工程を実施することで、アミド誘導体を製造することができる。
Figure 2021109846
上記に示した製造方法は、本発明化合物の製造方法の一例であり、試薬、溶媒、反応条件等、様々な改変が可能である。また、保護基の種類、反応ルートについては必要に応じて適宜変更可能である。
本発明化合物の製造方法は、原料若しくは中間体の段階で官能基を有する場合、適当な保護基の脱着により製造することもできる。このような官能基としてはアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基等が挙げられ、保護基の種類、脱着方法としては、例えば「Protective Groups in Organic Synthesis (Fourth Edition)」(Greene, Wuts著)に記載の方法等が挙げられる。
上記のように合成された本発明の化合物は、遊離のまま、あるいはその塩として、通常の化学操作である抽出、濃縮、留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィ−等により単離、精製することができる。又、光学異性体、立体異性体、位置異性体を含有する場合は、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマー法等により、それぞれを単離することができる。
本発明の化合物又はその塩は、後記実施例に示すように、優れたFXRアゴニスト及びTGR5アゴニスト活性を示すことから、以下の疾患の治療及び予防に有効である。
肝疾患としては胆汁うっ滞状態、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝臓疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アルコール性肝臓疾患、肝硬変、肝線維症、肝臓閉塞性障害、慢性肝炎症障害、急性肝不全等が挙げられる。メタボリックシンドローム症として、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高脂血症等の脂質異常症、インスリン抵抗性等が挙げられる。
本発明の化合物又はその薬学上許容される塩は、そのまま用いても良いが、薬学上許容される担体、例えば製剤用添加物の1種又は2種以上を含有する医薬組成物として使用しても良い。該医薬組成物は、如何なる剤形で用いても良く、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、注射剤、外用剤、坐剤等が挙げられる。
本発明の化合物又はその薬学上許容される塩を有効成分として含む医薬組成物に用いる製剤用添加物の種類は特に限定されないが、例えば医薬品添加物辞典(2007 薬事日報社)記載の基剤、賦形剤、滑沢剤、コ−ティング剤、糖衣剤、湿潤剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、可溶化剤、溶解剤、溶解補助剤、懸濁化剤、分散剤、乳化剤、界面活性剤、等張化剤、緩衝剤、pH調節剤、無痛化剤、防腐剤、保存剤、安定化剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等を単独、又は適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の化合物は、本発明の化合物が有効性を示すと考えられる疾患の、他の治療剤、又は予防剤と併用することができる。当該併用とは、同時投与、又は個別に連続して、若しくは所望の時間間隔をおいて投与することを意味する。同時投与製剤は、配合剤、キット製剤であってもよい。
通常経口投与の場合、本発明の化合物又はその塩の1回投与量は、体重あたり約1〜100mg/kg程度であり、これを1日1〜数回あるいは週1〜数回投与する。静脈内投与される場合は、1回の投与量は、体重当たり約0.1〜10mg/kgが適当で、1日1回〜数回投与する。投与量は症状、年令、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定される。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例により限定されることはない。
実施例における略号の意味は下記のとおりである。
H−NMR:プロトン核磁気共鳴スペクトル、CDCl:重水素クロロホルム、DMSO−d:重水素ジメチルスルホキシド、DO:重水、Hz:ヘルツ、J:カップリング定数、m:マルチプレット、sept:セプテット、quint:クインテット、q:クワルテット、dt:ダブルトリプレット、dd:ダブルダブレット、ddd:ダブルダブルダブレット、t:トリプレット、d:ダブレット、s:シングレット、br:ブロード、M:モル濃度。MASSは質量分析を示し、イオン化法がESI(エレクトロスプレ−イオン化法)である機器を使用し、実施例化合物を0.1%ギ酸水溶液−アセトニトリルに溶解して、0.1%ギ酸水溶液−アセトニトリルの移動相を用いて、C18(ODS) 1.7μm、サイズ(30mmx2.1mm)で測定した。
実施例1:N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}イソニコチンアミドの合成
(a)4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルバアルデヒド70mg、3,5−ジクロロアニリン55mg、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド200mg、酢酸56mg、ジクロロメタン5mlの混合物を室温下18時間撹拌した。反応液を減圧下、濃縮後、水及び10%水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH=10とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、4’−{[(3,5−ジクロロフェニル)アミノ]メチル}−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−4−アミンを無色結晶として70mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.99 (6H, s), 4.17 (1H, br), 4.29 (2H, s), 6.51 (2H, s), 6.68 (1H, s), 6.80 (2H, d, J=1.5Hz), 7.34 (2H, d, J=1.5Hz), 7.49 (2H, d, J=1.5hz), 7.54 (2H, d, J=1.5Hz).
(b)4’−{[(3,5−ジクロロフェニル)アミノ]メチル}−N,N−ジメチル−[1,1−ビフェニル]−4−アミン70mg、イソニコチニノイルクロリド塩酸塩100mg、ジイソプロピルエチルアミン0.24g、ジクロロメタン5mlの混合物を室温下18時間撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製し、表題化合物を黄褐色結晶として50mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.99 (6H, s), 5.07 (2H, s), 6.51 (2H, s), 6.79 (2H, d, 1.5Hz), 6.85 (2H, s), 7.19 (2H, d, J=1.5Hz), 7.26 (3H, d, J=1.5Hz), 7.51 (2H, d, J=1.5Hz), 8.55 (2H, d, J=1.5Hz).
以下、WO2017/049172及びWO2017/049176に準じて合成した中間体を用い、実施例1と同様にして実施例2〜実施例100の化合物を合成した。
実施例101:N−(3−クロロ−5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)フェニル)−N−((4’−ジメチルアミノ)−[1,1’−ジフェニル]−4−イル)メチル)−3−メチルイソニコチンアミドの合成
N−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−N −{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド20mg、4−メトキシアゼチジン塩酸塩5mg、炭酸セシウム36mg、キサントホス3mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)3mg、ジオキサン5mlの混合物をアルゴン雰囲気下、100℃18時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、表題化合物を黄色液体として12mg得た。
MASS m/z:541.24(M+H)+
以下、実施例101と同様にして実施例102〜実施例106の化合物を合成した。
実施例107:N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−N−[3−(1−イソプロピル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)−2−メチルフェニル]−3−メチルイソニコチンアミドの合成
N−(3−ブロモ−2−メチルフェニル)−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド25mg、1−(プロパン−2−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール18mg、炭酸ナトリウム22mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド・ジクロロメタン付加物4mg、ジオキサン4ml、水1mlの混合物をアルゴン雰囲気下、80℃17時間撹拌した。反応液に水及び酢酸エチルを加えセライトろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製し、表題化合物を淡褐色アモルファスとして16mg得た。
MASS m/z:544.38(M+H)+
実施例107と同様にして、実施例108〜実施例115の化合物を合成した。
実施例116:N−(3−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドの合成
N−[3−クロロ−5−(メトキシメトキシ)フェニル]−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド137mgに2N塩酸/酢酸エチル溶液を6ml加え、アルゴン雰囲気下室温で15時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去し、表題化合物を黄色固体として120mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.20(3H,s),2.98(6H,s),5.03(2H,s),6.03(1H,s),6.49(1H,s), 6.59(1H,s), 6.81(1H,s),6.82(2H,d,J=8.8Hz),7.31(2H,d,J=7.6Hz),7.52(4H,d,J=8.8Hz),8.00(1H,d,J=4.8Hz),8.15(1H,s)
MASS m/z:541.24(M+H)+
実施例117:2−[3−クロロ−5−(N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド)フェノキシ]メチルエステルの合成
N−(3−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド20mg、ブロモ酢酸メチル0.01ml、炭酸カリウム20mg、N,N−ジメチルホルムアミド5ml、の混合物をアルゴン雰囲気下、室温で15時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:8)で精製し、表題化合物を淡黄色アモルファスとして19mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.34(3H,s),2.99(6H,s),3.72(3H,s),4.36(2H,s),5.07(2H,s), 6.28(1H,s), 6.59(2H,s),6.65(2H,s),6.79(2H,d,J=8.8Hz),6.95(1H,s),7.22(2H,d,J=6.4Hz),7.50(2H,d,J=8.0Hz),7.52(2H,d,J=5.6Hz), 8.28(1H,s),8.38(1H,s)
MASS m/z:544.38(M+H)+
以下、実施例117と同様にして、実施例118〜実施例121の化合物を合成した。
実施例122:N−{3−クロロ−5−[(2−メトキシメチル)チオ]フェニル}−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドの合成
(a)N−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−N −{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド200mg、3−メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシル0.1ml、キサントホス11mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)8mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.2ml、ジオキサン5mlの混合物をアルゴン雰囲気下、80℃18時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、3−{[3−クロロ−5−(N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド)フェニル]チオ}プロピオン酸 2−エチルヘキシルエステルを黄色液体として262.8mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,t,J=7.2Hz),0.89(3H,t,J=7.2Hz),1.24-1.44(9H,m),2.35(3H,s), 2.39(2H,t,J=6.8Hz),2.90(2H,t,J=6.8Hz),3.00(6H,s),4.01(2H,dd,J=2.0,4.0Hz),5.09(2H,s),6.34(1H,s),6.76(1H,s),6.80(2H,d,J=8.8Hz),6.93(1H,d,J=4.4Hz),7.40(1H,s),7.31(2H,d,J=7.2Hz),7.50(2H,d,J=8.8Hz),7.53(2H,d,J=8.4Hz),8.28(1H,d,J=4.8Hz),8.38(1H,s)
(b)アルゴン雰囲気下、3−{[3−クロロ−5−(N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド)フェニル]チオ}プロピオン酸 2−エチルヘキシルエステル262.8mgに、ナトリウムメトキシド40mgとメタノ−ル5mlを加え、室温下、15時間撹拌した。反応液に飽和クエン酸水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣にヘキサンを加え、結晶をろ取した。ろ取物をヘキサンで洗浄し、N−(3−クロロ−5−メルカプトフェニル)−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドを黄色結晶として111mg得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.78(3H,s),2.93(6H,s),4.01(2H,dd,J=2.0,4.0Hz),5.10(2H,s),6.79 (4H,d,J=8.4Hz),7.01(1H,d,J=10.0Hz),7.15(1H,s),7.24((1H,s),7.31(1H,s),7.51(2H,d,J=8.0Hz),7.56(2H,d,J=7.2Hz),8.29(1H,s),8.38(1H,s)
(c)アルゴン雰囲気下、N−(3−クロロ−5−メルカプトフェニル)−N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド40mg、クロロメチルメチルエ−テル0.01ml、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.05ml、ジクロロメタン5mlの混合物を、室温下、15時間撹拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、表題化合物を黄色固体として28mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.34(3H,s),2.99(6H,s),3.27(3H,s),4.67(2H,s),5.08(2H,s),6.80(4H,d, J=8.8Hz),6.93(1H,d,J=4.0Hz),7.14(1H,s),7.31(2H,d,J=7.2Hz),7.50(2H,d,J=8.8Hz),7.52(2H,d,J=8.4Hz),8.27(1H,d,J=4.8Hz),8.37(1H,s)
MASS m/z: 532.40 (M+H)+
以下、実施例122と同様にして、実施例123〜実施例126の化合物を得た。
実施例127:N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドの合成
(a)4−ブロモ−1−メトキシ−2−メチルベンゼン760mg、脱水テトラヒドロフラン8mlの混合物に−80℃でn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(2.76M)1.37mlを加え、同温で1時間撹拌した。反応液を8−オキソビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸エチル620mgと脱水テトラヒドロフラン6mlの混合物に−80℃で加え、同温で4時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、8−ヒドロキシ−8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸エチルを黄褐色油状物質として616mg得た。
MASS m/z:301.20(M-H2O+H)+
(b)8−ヒドロキシ−8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸エチル819mg、ジクロロメタン12mlの混合物にトリエチルシラン0.82ml及びトリフルオロ酢酸0.39mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=12:1)で精製し、8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸エチルを無色結晶として320mg得た。
MASS m/z:302.99(M+H)+
(c)8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸エチル320mg、ジクロロメタン16mlの混合物に、−80℃下、水素化ジイソブチルアルミニウムのn−ヘキサン溶液(1.03M)2.7mlを加え、室温で2時間撹拌した。反応液に酒石酸カリウムナトリウム水溶液を加え、室温で16時間撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を酒石酸カリウムナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。
得られた[8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]メタノ−ルをジクロロメタン4mlに溶解し、ジメチルスルホキシド0.38ml、トリエチルアミン0.74ml、三酸化硫黄ピリジン錯体506mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製し、8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボアルデヒドを無色結晶として180mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.44 (2H, dd, J=15.2, 6.8Hz), 1.74-1.90 (2H, m), 1.95-2.11 (5H, m), 2.24 (3H, s), 2.63 (2H, d, J=2.8Hz), 2.87 (1H, t, J=4.0Hz), 3.84 (3H, s), 6.82 (1H, d, J=8.4Hz), 7.09 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=8.4Hz), 9.81 (1H, s).
(d)8−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボアルデヒド32mgを用いて、実施例1と同様にして、表題化合物を淡褐色アモルファスとして25mg得た。
MASS m/z:523.12(M+H)
実施例128:N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドの合成
(a)アルゴン雰囲気下、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジカルボン酸 モノメチルエステル500mgとジクロロメタン5mlの混合物に、ボランジメチルスルフィド錯体0.24mlを0℃で加え、室温にて3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧留去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、4−(ヒドロキシメチル)−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチルを無色油状物として412mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41-1.51(6H,m),1.73-1.88(6H,m),3.29(2H,s),3.65(3H,s)
(b)4−(ヒドロキシメチル)−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル412mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン1.2mlとジクロロメタン5mlの混合物に、クロロメチルメチルエーテル0.24mlをアルゴン雰囲気下0℃で加え、室温にて15時間撹拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、4−[(メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチルを497mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.43-1.52(6H,m),1.72-1.84(6H,m),3.16(2H,s),3.33(3H,s),3.64(3H,s), 4.58(2H,s)
(c)4−[(メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル497mg、メタノール5mlとテトラヒドロフラン5mlの混合物に2M水酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、室温で15時間撹拌した。反応液に2M塩酸水を加え、pH=7とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧留去し、4−[(メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸を無色油状物として412mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 1.42-1.55(6H,m),1.75-1.88(6H,m),3.17(2H,s),3.35(3H,s),4.58(2H,s)
(d)4−[(メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸460mg、N−ヒドロキシフタルイミド334mg、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン25mgとジクロロメタン10mlの混合物に、アルゴン雰囲気下、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド0.35mlを室温で加え、6時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、(1,3−ジオキソイソインドリン−4−[(2−メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレートを白色固体として636mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 1.52-1.64(6H,m),1.99-2.09(6H,m),3.21(2H,s),3.35(3H,s),4.60(2H,s), 7.78(2H,dd,J=3.2,5.6Hz),7.88(2H,dd,J=3.2,5.2Hz)
(e−1)減圧下加熱乾燥したマグネシウム132mgとリチウムクロライド192mgに、アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン1ml、水素化ジイソブチルアルミニウム0.04mlを室温で滴下し、5分攪拌した。
(e−2)テトラヒドロフラン4mlに溶かした6−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン780mgを(e−1)の混合液に室温下加え、1時間撹拌した。
(e−3)アセチルアセトン鉄(III)427mg、(d)で得た(1,3−ジオキソイソインドリン−4−[(2−メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート450mg及び1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2[1H]−ピリミジノン3mlの混合物に(e−2)の反応液をアルゴン雰囲気下室温で加え、同温で2時間撹拌した。
(e−4)反応液に水を加え、セライトろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、粗6−{4−[(メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル}―2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキサンを得た。この粗6−{4−[(メトキシメトキシ)メチル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル}―2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキサンに2N塩酸/ジオキサン溶液10mlを室温下加え、室温で4時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥後、硫酸ナトリウムをろ過した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル}メタノールを無色油状物として106mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.52-1.68(6H,m),1.76-1.83(6H,m),3.32(2H,s),4.23(4H,d,J=1.0),6.79 (2H,d,J=1.6Hz),6.82(1H,t,J=1.2Hz)
(f)(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル}メタノール106mg、ジメチルスルホキシド0.14ml、トリエチルアミン0.28mlとジクロロメタン5mlの混合物に、三酸化硫黄−ピリジン錯体186mgをアルゴン雰囲気下0℃で加え、室温で15時間撹拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル}1−カルボキシアルデヒドを白色固体として80mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.71-1.89(12H,m),4.24(4H,s),6.78-6.83(2H,m),6.81-6.83(1H,brs), 9.51(1H,s)
(g)以下、実施例1と同様にして表題化合物を得た。
実施例129:N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドの合成
実施例128と同様にして、表題化合物を得た。
以下、実施例127、実施例1を参考にして実施例130〜実施例139の化合物を得た。
実施例140:N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミドの合成
(a−1)5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド2.01g、オルトギ酸トリエチル2ml、アンバーリスト(R)15水素フォーム207mg、ヘキサン10mlの混合物をアルゴン雰囲気下、70℃で19時間撹拌した。アンバーリストをろ過した後、溶媒を減圧下留去し、4−ブロモ−2−(ジエトキシメチル)−1−メトキシベンゼンを黄色油状物質として2.45g得た。
(a−2)4−ブロモ−2−(ジエトキシメチル)−1−メトキシベンゼン2.45g、脱水テトラヒドロフラン25mlの混合物に−80℃下、n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(2.76M)3.22mlを加え、同温で2時間撹拌した。反応液を4−オキソシクロへキサンカルボン酸エチル1.2mlと脱水テトラヒドロフラン13mlの混合物に−80℃で加え、アルゴン雰囲気下、同温で19時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、溶媒を減圧下留去した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去し、4−[3−(ジエトキシメチル)−4−メトキシフェニル]−4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを茶色油状物質として3.07g得た。
(a−3)4−[3−(ジエトキシメチル)−4−メトキシフェニル]−4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸エチル3.07g、2N塩酸7.5ml、テトラヒドロフラン7.5mlの混合物を室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、4−(3−ホルミル−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを褐色油状物質として606mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t、J=7.2Hz), 1.55-1.65(2H,m),1.80-1.90 (2H, m), 1.92-1.98 (2H, m), 2.13-2.23 (1H, m), 2.30-2.50 (2H, m),3.94(3H,s),4.14 (2H, q, J=7.2Hz), 7.00 (1H, d, J=8.8Hz), 7.77 (1H, dd, J=8.8, 2.8Hz), 7.89 (1H, d, J=2.8Hz),10.5 (1H, s).
MASS m/z:289.12 (M-H2O+H)+
(b)4−(3−ホルミル−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸エチル599mg、ヒドロキシルアミン塩酸塩163mg、テトラヒドロフラン5ml、水1mlの混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去し、4−ヒドロキシエチル−4−{3−[(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メトキシフェニル}シクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを黄色油状物質として601mg得た。
MASS m/z:322.18 (M+H)+
(c)4−ヒドロキシエチル−4−{3−[(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−メトキシフェニル}シクロヘキサン−1−カルボン酸エチル598mg、トリエチルアミン0.78ml、2−クロロ−1−メチルピリジニウムp−トルエンスルホナート672mgの混合物を室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを褐色油状物質として464mg得た。
MASS m/z:286.17 (M-H2O+H)+
(d)4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸エチル650mg、アリルトリメチルシラン0.54ml、ジクロロメタン13mlの混合物にボロントリフルオリド−ジエチルエーテル錯体0.35mlを−80℃で加え、アルゴン雰囲気下、室温で15時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、4−アリル−4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを黄色油状物質として544mg得た。
MASS m/z:328.22 (M+H)+
(e)4−アリル−4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチル544mg、アセトニトリル8ml、水2mlの混合物に、酸化オスミウム(固定化触媒I)1.21g、N−メチルモルホリンN−オキシド589mgを0℃で加え、室温で20時間攪拌した。酸化オスミウム(固定化触媒I)をろ過した後、溶液に20%チオ硫酸ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去し、4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)−4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを茶色油状物質として598mg得た。
MASS m/z:362.20 (M+H)+
(f)4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)−4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチル950mg、テトラヒドロフラン18ml、水9mlの混合物に、過ヨウ素酸ナトリウム675mgを0℃で加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)−4−(2−オキソエチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを黄色油状物質として606mg得た。
MASS m/z:330.20 (M+H)+
(g−1)4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)−4−(2−オキソエチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチル606mgとテトラヒドロフラン12mlの混合物に、水素化ホウ素ナトリウム105mgを0℃で加え、室温で4時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。
(g−2)(g−1)で得られた残渣に四臭化炭素910mg、ジクロロメタン6mlを加えた混合物に、トリフェニルホスフィン970mgとジクロロメタン8mlの混合物を0℃で加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、酢酸エチルを加え不溶物をろ過後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、4−(2−ブロモエチル)−4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチルを黄色油状物質として575mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.18-1.31(3H,m), 1.35-1.58(2H,m),1.79-1.91 (2H, m), 1.95-2.08 (2H, m), 2.20-2.27 (1H, m), 2.30-2.40 (2H, m),2.90-3.02 (2H, m), 3.94(3H,s),4.02-4.40 (2H, m), 6.97 (1H, d, J=9.2Hz), 7.40-7.50 (2H, m).
(h)N,N−ジイソプロピルアミン1.24mlと脱水テトラヒドロフラン4.4mlの混合物に、0℃でn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(2.76M)3.22mlを加え、アルゴン雰囲気下、同温で1時間撹拌した。反応液を4−(2−ブロモエチル)−4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エチル575mg、ヘキサメチルリン酸トリアミド1.52ml、脱水テトラヒドロフラン25mlの混合物に−80℃で加え、アルゴン雰囲気下、同温で4時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−カルボン酸エチルを無色結晶として259mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25 (3H, t, J=7.2Hz), 1.79-1.94 (12H, m), 3.90 (3H, s), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 6.90 (1H, d, J=9.6Hz), 7.46-7.49 (2H, m)
(i)4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−カルボン酸エチル259mg、2N水酸化ナトリウム1.5ml、エタノール1.5ml、テトラヒドロフラン1.5mlの混合物を50℃で15時間攪拌した。反応液に2N塩酸を0℃で加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、溶媒を減圧下留去し、4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−カルボン酸を無色結晶として234mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.81-1.96 (12H, m), 3.91 (3H, s), 6.90(1H, d, J=10.0Hz), 7.47-7.49(2H,m)
MASS m/z:286.17(M+H)+
(j)4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−カルボン酸174mgとジクロロメタン2mlの混合物に、ジイソプロピルエチルアミン0.25ml、クロロギ酸イソブチル0.096mlを0℃で加え、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をテトラヒドロフラン4.0mlに溶解した。得られた溶液を水素化ホウ素ナトリウム69mg、テトラヒドロフラン1ml、水0.5mlの混合物に0℃で加え、室温で30分攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、溶媒を減圧下留去し、5−[4−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]−2−メトキシベンゾニトリルを無色結晶として112mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55-1.85(12H, m), 3.33 (2H, s), 3.90(3H, s), 6.89 (1H, d, J=9.6Hz), 7.47-7.49(2H, m)
(k)5−[4−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]−2−メトキシベンゾニトリル112mg、トリエチルアミン0.3ml、ジメチルスルホキシド0.15ml、ジクロロメタン2mlの混合物に、三酸化硫黄−ピリジン錯体195mgを0℃で加え、室温で8時間攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、5−(4−ホルミルビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル)−2−メトキシベンゾニトリルを無色結晶として84mg得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.77-1.87 (12H, m), 3.91(3H, s), 6.91(1H, d, J=9.6Hz), 7.47-7.50(2H, m), 9.52(1H, s)
MASS m/z:270.17 (M+H)+
(l)5−(4−ホルミルビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル)−2−メトキシベンゾニトリルを用い、実施例1と同様にして、表題化合物を得た。
以下、実施例140、実施例1を参考にして、実施例141〜実施例143の化合物を合成した。
実施例144:(E)−3−(3−クロロ−5−(N−((4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)メチル)−3−メチルイソニコチンアミド)フェニル)アクリル酸メチルの合成
実施例13の化合物20mg、アクリル酸メチル54mg、酢酸パラジウム(II)9mg、トリ(o−トリル)ホスフィン21mg、トリエチルアミン72mg、アセトニトリル5mlの混合物を70℃24時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製し、表題化合物を淡褐色アモルファスとして5mg得た。
MASS m/z:540.08(M+H)+
以下、実施例144と同様にして、実施例145〜実施例156の化合物を合成した。
Figure 2021109846
Figure 2021109846
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Figure 2021109846
試験例1 Reporter Gene AssayによるFXRアゴニスト活性の評価
Human FXR Reporter Assay System(Indigo Biosciences社)を用いて、FXRアゴニスト活性を評価した。37℃に温めたCell Recovery Medium(CRM)3.3mLをReporter Cellが入ったチューブに加え、8−well stripに100μLずつ分注した。被験物質をジメチルスルホキシド(DMSO)で溶解し、10、1、0.1μmol/Lとなるよう被験薬液を調製した。37℃に温めたCompound Screening Medium(CSM)500μLに対して被験薬液2μLを加えた溶液を調製し、細胞を播種した8−well stripに100μLずつ分注した。COインキュベーター(37℃、5%CO)で22時間培養した。培地を吸引後、Detection SubstrateにDetection Bufferを加えて調製したLuciferase Detection Reagent(LDR)を100μLずつ分注し、室温で5分間静置した。マルチモードマイクロプレートリーダー(Flex Station3、Molecular Devices社)で化学発光を測定し、オベチコール酸1μmol/Lのアゴニスト活性を100%として相対評価した。評価はN=2で実施し、各被験薬液濃度での相対活性に基づき、実施例を評価した。(表18)
試験例2 cAMP Hunter eXpress GPCR AssayによるTGR5アゴニスト活性の評価
cAMP Hunter eXpress GPCR Assay(DiscoverX社)を用いて、TGR5アゴニスト活性を評価した。37℃に温めたAssay Complete Cell Plating Reagentを用いてcAMP Hunter eXpress Cellを解凍し、全量12mLの細胞液とした。96−wellプレートに、細胞液を100μLずつ分注した。COインキュベーター(37℃、5%CO)で23時間培養した。Cell Assay Buffer98μLに対し、被験物質をDMSOで溶解したものを2μL加え、10、1、0.1μmol/Lとなるよう被験薬液を調製した。培地を吸引後、Cell Assay Bufferを30μLずつ、被験薬液を15μLずつ96−wellプレートに分注した。COインキュベーター(37℃、5%CO)で30分間静置した後、cAMP Antibody Reagentを15μLずつ96−wellプレートに分注した。cAMP Lysis Buffer、Substrate Reagent 1、Substrate Reagent 2,cAMP Solution Dを含むcAMP Working Detection Solutionを60μLずつ96−wellプレートに分注した。遮光、室温で1時間静置した後、cAMP Solution Aを60μLずつ96−wellプレートに分注した。遮光、室温で3時間静置した後、マルチモードマイクロプレートリーダーで化学発光を測定し、INT−767 10μmol/Lのアゴニスト活性を100%として相対評価した。評価はN=2で実施し、各被験薬液濃度での相対活性に基づき、実施例を評価した。(表18)
Figure 2021109846

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で示す化合物、又はその医薬上許容される塩。
    Figure 2021109846
    [式中、
    は、各々、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルフォニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルカルボニル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシカルボニル基、C1−Cアルキルアミノカルボニル基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロアリールカルボニル基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環を示し、又はmが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    は、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、ハロアルキル基を示し、又はnが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    は、各々、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルフォニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルカルボニル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシカルボニル基、C1−Cアルキルアミノカルボニル基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロアリールカルボニル基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環を示し、又はpが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    は、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよい水酸基、アミノ基、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルスルフォニル基、置換されていてもよいC1−Cアルキルカルボニル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシカルボニル基、C1−Cアルキルアミノカルボニル基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテロアリールカルボニル基、置換されていてもよいC−Cアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環、メルカプト基を示し、又はqが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    環Aは、アリール環、ヘテロアリール環を示し;
    環Bは、アリール環、ヘテロアリール環、飽和炭化水素環を示し;
    環Dは、アリール環、ヘテロアリール環を示し;
    mは、1〜4の整数を示し;
    n、p、qは、各々、0〜4の整数を示し;
    X,Yは、炭素原子又は窒素原子を示し、但し、X、Yの少なくともいずれかは、1個以上の窒素原子を示す。]
    但し、(E)−3−[3−(N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}ニコチンアミド)フェニル]アクリル酸メチル及び、(E)−3−[3−(N−{[4’−メトキシ−3’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}イソニコチンアミド)フェニル]アクリル酸メチルを除く。
  2. 一般式(I)中、
    が、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、シアノ基、を示し、又はmが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    が、各々、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基を示し;
    が、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、ハロアルキル基を示し、又はpが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    は、各々、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−Cアルキル基、置換されていてもよいC1−Cアルコキシ基、置換されていてもよいC1−Cアルキルアミノ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、置換されていてもよいC−Cアルキルスルファニル基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい飽和ヘテロ環、メルカプト基を示し、又はqが2以上のとき、お互いが結合して環を形成していてもよく;
    環Bが、
    Figure 2021109846
    で示される、(B−1)から(B−10)のいずれかであり;
    n、pは、0〜1の整数を示し;
    qは、0〜3の整数を示し;
    X,Yは、炭素原子又は窒素原子を示し、但し、X、Yの少なくともいずれかは、1個以上の窒素原子を示す;
    請求項1記載の化合物、又はその医薬上許容される塩。
  3. 下記群より選ばれる請求項2に記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
    [1]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−({(1,4−trans)−4−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]シクロヘキシル}メチル)−3−メチルイソニコチンアミド
    [2]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[(1,4−trans)−4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [3]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [4]N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [5]3−シクロプロピル−N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [6]N−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [7]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[(1,4−trans)−4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−2−メチルシクロヘキシル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [8]N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチン酸
    [9]N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチン酸
    [10]3−クロロ−2−フルオロ−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−[(3−メチルピリジン−4−イル)メチル]アニリン
    [11]3−クロロ−N−[(エチルピリジン−4−イル)メチル]−2−フルオロ−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}アニリン
    [12]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [13]N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メトキシ−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [14]N−(3−クロロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [15]N−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [16]N−(3−ブロモ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [17]N−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [18]N−(3−ブロモ−5−メトキシフェニル)−3−エチル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [19]N−(3−クロロ−5−メチルフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [20]N−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [21]N−(3−クロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [22]N−(3−ブロモフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [23]N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3−メトキシフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
    [24]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(3,4−ジメトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [25]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(3,4−ジメトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [26]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−3−メチル−N−{[4−(1−メチル−1H−インダゾ−ル−5−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}イソニコチンアミド
    [27]N−{[4’−(ジメチルアミノ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル}−N−[3−(1−イソプロピル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)−2−メチルフェニル]−3−メチルイソニコチンアミド
    [28]N−(3−クロロ−5−メチルチオフェニル−N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [29]N−{[4−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−[3−(メチルチオ)フェニル]−3−メチルイソニコチンアミド
    [30]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [31]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [32]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [33]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [34]N−{[4−(1,2−メチレンジオキシベンゼン−4−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
    [35]N−{[4−(1,2−メチレンジオキシベンゼン−4−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
    [36]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [37]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [38]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(4−{ジメチルアミノ}フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [39]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(4−{ジメチルアミノ}フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [40]N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−{[4−(6−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [41]N−{[4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
    [42]N−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [43]N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2,2,2]オクタン−1−イル]メチル}−N−3,5−ジクロロフェニル−3−メチルイソニコチンアミド
    [44]N−(3−クロロフェニル)−N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−3−メチルイソニコチンアミド
    [45]N−{[4−(3−シアノ−4−メトキシフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル]メチル}−N−(3−メトキシフェニル)−3−メチルイソニコチンアミド
  4. FXR及びTGR5に対しデュアルアゴニストとして有効な、請求項1〜請求項3記載の化合物、又はその医薬上許容される塩、及びこれらを含んでなる医薬組成物。
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