JP2021109695A - バリ除去装置、固形粉末化粧料製造装置及びバリ除去方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、例えば特許文献2には、圧縮空気噴射機構によりバリを除去する装置が記載されている。
圧縮空気を供給する圧縮空気供給源と、
前記容器に充填成型された粉末化粧料の表面より上方であって、前記容器が搬送される搬送方向に対して最上流側に配置され、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気を、前記搬送方向と略平行な前記容器の開口部の第1の辺に向かって、前記搬送方向に対して略直交方向に噴出する第1のノズルユニットと、
前記搬送方向に対して前記第1のノズルユニットより下流側に配置され、前記容器の外側面に接触する接触部を有し、前記搬送機構による前記容器の移動を利用して、前記接触部と前記容器の外側面とが接触することにより、前記容器の載置方向を、前記第1の辺と隣り合う第2の辺が前記搬送方向と略平行となるように転換する方向転換部材と、
前記容器に充填成型された粉末化粧料の表面より上方であって、前記搬送方向に対して前記方向転換部材より下流側に配置され、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気を、前記第2の辺に向かって、前記搬送方向に対して略直交方向に噴出する第2のノズルユニットとを備えることを特徴とする。
また、上記バリ除去装置によれば、搬送中の容器に対して、ノズルユニットによるバリ除去処理と、方向転換部材による載置方向の転換とが行われる構成により、容器が静止することがなく処理が遂行され、その結果、高い処理効率が達成される。
前記搬送方向と略平行な前記容器の開口部の第1の辺に向かって、前記容器が搬送される搬送方向に対して略直交方向に噴出する圧縮空気により、第1の辺に沿って形成されたバリを除去する第1の処理工程と、
前記第1の処理工程によって処理された容器の載置方向を、連続搬送による前記容器の移動を利用して、前記第1の辺と隣り合う第2の辺が前記搬送方向と略平行となるように転換する方向転換工程と、
前記方向転換工程によって載置方向が転換された容器の前記第2の辺に向かって、前記搬送方向に対して略直交方向に噴出する圧縮空気により、第2の辺に沿って形成されたバリを除去する第2の処理工程とを有することを特徴とする。
本発明の一態様のバリ除去装置を図1〜図3に基づいて説明する。
以下、容器10が連続搬送される一方向を搬送方向X(図1における左向きの矢印)とし、搬送方向Xに直交する搬送路幅方向を直交方向Y(図1における上下方向の矢印)とし、搬送面Sに鉛直な方向を鉛直方向Z(図2における上下方向の矢印)とする。
本発明においては、少なくとも、容器の開口部の第1の辺側及びこれと隣り合う第2の辺側の内周面に形成されたバリに対して除去処理が施される。バリ除去装置1においては、矩形状の容器10の開口部の2つの第1の辺(2つの長辺)側及びこれと隣り合う2つの第2の辺(2つの短辺)側の内周面、すなわち全内周面に渡って形成されたバリBに対して除去処理が施される。
容器10においては、その凹部に所定量の粉末化粧料Aが充填され、プレス機等により、充填された粉末化粧料Aがその表面側からプレスされて、粉末化粧料Aが圧縮成型され、固形化される。なお、粉末化粧料Aの表面は、略平面状に固形化されるものとし、加飾目的で、エンボス加工等が施され、表面が凹凸状に形成されて固形化される場合も含むものとする。
なお、本発明において、容器の形状が平面視で丸形の場合、容器の開口部の第1の辺とは、円周上の二点によって区切られた第1の円弧をいい、第2の辺とは、第1の円弧と隣り合う、円周上の二点によって区切られた第2の円弧をいう。
なお、本発明において、バリ除去装置は、搬送機構に一体的に備えられていても、分離可能な状態で備えられていてもよい。すなわち、搬送機構は、本発明のバリ除去装置の一部として構成されていても、別個のものとして構成されていてもよい。
バリ除去装置1においては、第1の処理区間L1で、第1の辺(長辺10a,10b)に対してバリ除去処理を行い、次いで、方向転換処理区間Lxで容器10の載置方向を転換し、その後、第2の処理区間L2で、第2の辺(短辺10c,10d)に対してバリ除去処理を行う。
圧縮空気供給源は、後述する第1のノズルユニット40A及び第2のノズルユニット40B(以下、2つのノズルユニットをまとめて単に「ノズルユニット40」という場合がある。)に圧縮空気を供給するものである。
圧縮空気供給源は、例えばコンプレッサーや圧縮空気タンク等の圧縮空気供給装置(図示せず)と、この圧縮空気供給装置からの圧縮空気の流量及び圧力を制御する圧縮空気制御装置30と、圧縮空気供給装置と圧縮空気制御装置30との間を接続するエアホース(図示せず)と、圧縮空気制御装置30とノズルユニット40との間を接続する配管チューブ31とから構成される。
第1のノズルユニット40Aは、容器10に充填成型された粉末化粧料Aの表面より上方、具体的には後述する保持機構80によって、搬送面Sに接触しない状態で吊下げられ支持され、粉末化粧料Aの表面の位置レベルより上方に配置されると共に、搬送方向Xに対して最上流側に配置される。
第1のノズルユニット40Aは、第1のノズル411と、第2のノズル412とを備える。第1のノズル411及び第2のノズル412は、搬送方向Xに対して、搬送路Rの入り口に近い上流側から順に、搬送路Rに沿って配置されている。
第1のノズル411から噴出される圧縮空気の噴出方向Fが、搬送方向Xに対して略直交方向であることにより、容器10の開口部内周面に形成されたバリBが高い確率で除去されると共に、軽量な容器10であっても噴出空気の余勢によって、容器10の載置位置が大きく変位することが抑制される。
なお、第1のノズル411による圧縮空気の入射角度αは、ノズル本体42を、連結部材84を軸として回動させること、及び必要に応じて、後述する保持機構80の第1の支持部材83a及び連結部材85をスライドさせることにより、調節可能である。
圧縮空気の入射角度αが上記範囲内であることにより、圧縮空気を容器10の開口部内周面に対して噴出することができ、その結果、バリBが高い確率で除去される。
小径の噴出口43を複数個一列に配置することにより、噴出される圧縮空気が高い指向性を得られ、容器10の開口部内周面での圧縮空気の噴出形状が帯状となり、その結果、粉末化粧料Aの表面に圧縮空気を直接当てずに、開口部内周面に形成されたバリのみを除去することができる。
また、バリ除去装置1において、第1のノズル411の噴出口43から噴出される圧縮空気は、容器10の搬送中において、連続的に供給されることが好ましい。
方向転換部材50は、搬送方向Xに対して第1のノズルユニット40Aより下流側に配置される。
方向転換部材50は、例えばステンレス等の金属製の略矩形の平板状のものであり、容器10の外側面に接触する接触部51aを有する。
接触部51aの形態は、搬送機構20による容器10の移動を利用して、当該接触部51aと容器10の外側面とが接触することにより、容器10の載置方向を第1の辺(長辺)と隣り合う第2の辺(短辺)が搬送方向Xと略平行となるように転換することができれば、適宜設計可能である。
バリ除去装置1においては、接触部51aは、容器10の短辺10d側の外側面のうち、長辺10b側から短辺10dの20%〜50%程度の位置に接触するように配置されることが好ましい。接触位置が短辺10dの50%を超えると、容器10が適切に転換せず、連続搬送を妨げることとなる。
ここで、第2の辺(短辺10c,10d)が搬送方向Xと略平行とは、搬送方向Xを軸として第2の辺(短辺10c,10d)の傾斜角度が、第2の処理区間L2におけるバリ除去処理に供する第2の辺(短辺10c,10d)側の短手側面(11c,11d)に形成されたバリBの除去が可能な角度をいう。なお、本発明において、容器が丸形の場合に、第2の辺(短辺10c,10d)が搬送方向Xと略平行とは、第2の円弧の中心点における接線が搬送方向Xと略平行となることをいう。
方向転換部材50は、複雑な駆動装置や電気機器等の設備を備えない簡易な構造及び構成のものであることにより、設計変更及び設置位置の高い自由度が得られる。
ここで、方向転換部材50による容器の方向転換角とは、容器10が搬送面Sに沿って水平面内での回動する角度(回動角)をいい、具体的には、第2の辺(短辺10c,10d)側の外側面が、接触部51aと接触する前の第2の辺(短辺10c,10d)の方向と、第2の辺(短辺10c,10d)側の外側面が、接触部51aと接触した後の第2の辺(短辺10c,10d)の方向とのなす角度のことをいう。
第2のノズルユニット40Bは、容器10に充填成型された粉末化粧料Aの表面より上方、具体的には後述する保持機構80によって、搬送面Sに接触しない状態で吊下げられ支持され、粉末化粧料Aの表面の位置レベルより上方に配置されると共に、搬送方向Xに対して方向転換部材50より下流側に配置される。
第2のノズルユニット40Bは、第3のノズル413と、第4のノズル414とを備える。第3のノズル413及び第4のノズル414は、搬送方向Xに対して、方向転換部材50に近い上流側から順に、搬送路Rに沿って配置される。また、第1のノズル411,第2のノズル412,第3のノズル413及び第4のノズル414は、搬送方向Xに対して、搬送路Rの入り口に近い上流側から順に、搬送路Rに沿って配置され、第2のノズルと第3のノズルとの間に方向転換部材50が配置されている。
バリ除去装置1には、第1のノズルユニット40A、第2のノズルユニット40B及び方向転換部材50を搬送面Sに接触させない状態で、一体に保持する保持機構80が備えられている。なお、バリ除去装置1においては、圧縮空気供給源における圧縮空気制御装置30及び配管チューブ31、並びにガイドユニット70についても保持機構80によって一体に保持されている。
保持機構80が、第1のノズルユニット40A、第2のノズルユニット40B及び方向転換部材50を一体に保持するものであることにより、例えば既存のベルトコンベアなどの搬送機構に、当該保持機構を配置することのみでバリ除去装置が構成されるので、バリ除去装置自体の後付けが容易となり、設計変更及び設置位置の自由度が得られる。
保持機構80は、搬送機構20のフレーム21の外周縁の一辺上に搬送方向Xに対して略平行にスタンド部材81bが配置されている。
第1の支持部材83aは、連結部材84を軸としてノズル本体42を回動可能に支持する。第1の支持部材83aは、第1の支持部材83a及び第2の支持部材83bを挿通する貫通孔(図示せず)を有する連結部材85を介して第2の支持部材83bによって支持されている。第2の支持部材83bは、ボルト及びナット等の固定部材81cによって壁部材81aに締結固定されている。
第1の支持部材83aは、連結部材85の貫通孔に挿通された第2の支持部材83bに沿って連結部材85をスライドさせることにより、直交方向Yに移動可能とされる。また、第1の支持部材83aは、連結部材85の貫通孔に挿通された第1の支持部材83aに沿って第1の支持部材83aをスライドさせることにより、鉛直方向Zに移動可能とされる。以上の構成により、ノズルユニット40は、バリ除去処理に供する容器10の形状や大きさ、装置の設計に応じて、適宜配置位置を調整することができる。
第1の支持部材86aは、例えば溶接やネジ締結などによって方向転換部材50を固定支持する。第1の支持部材86aは、第1の支持部材86a及び第2の支持部材86bを挿通する貫通孔(図示せず)を有する連結部材87を介して第2の支持部材86bによって支持されている。第2の支持部材86bは、ボルト及びナット等の固定部材81cによって壁部材81aに締結固定されている。
第1の支持部材86aは、連結部材87の貫通孔に挿通された第2の支持部材86bに沿って連結部材87をスライドさせることにより、直交方向Yに移動可能とされる。また、第1の支持部材86aは、連結部材87の貫通孔に挿通された第1の支持部材86aに沿って第1の支持部材86aをスライドさせることにより、鉛直方向Zに移動可能とされる。以上の構成により、方向転換部材50は、方向転換に供する容器10の形状や載置位置に応じて適宜配置位置を調整することができる。
バリ除去装置1には、除去されたバリを集塵する集塵機構60が備えられている。集塵機構60は、除去されたバリを吸引する吸引口(図示せず)を有し、バリ除去装置1を構成する外筺1A外に設けられている。具体的には、集塵機構60は、外筺1Aの天面上に、吸引口が容器10(粉末化粧料A)の表面に対向するように配置されている。
バリ除去装置1においては、集塵機構60は、2つ備えられており、一方は第1の処理区間L1、具体的には第1のノズルユニット40Aの上方に、他方は第2の処理区間L2、具体的には第2のノズルユニット40Bの上方に備えられている。
バリ除去装置1には、容器10の載置位置を案内するガイドユニット70が、搬送路R上に搬送面Sに接触しない状態で2つ配置されている。搬送方向Xに対して上流側に第1のガイドユニット70Aが配置され、搬送方向Xに対して下流側に第2のガイドユニット70Bが配置されている。
バリ除去装置1において、ガイドユニット70が配置されることにより、容器10の載置方向を所定の方向に維持することができ、また、ノズルユニット40から噴出される圧縮空気の余勢によって容器10の載置位置が変位することを抑制することができる。
第1のガイド部材71aは、鉛直方向Zに延びる棒状の第1の支持部材88aに例えば溶接等によって固定されて支持されている。第1の支持部材88aは、保持機構80の壁部材81aに対して垂直方向、すなわち直交方向Yに延びる第2の支持部材88bに連結部材89を介して支持されている。第2の支持部材88bは、ボルト及びナット等の固定部材81cによって壁部材81aに締結固定されている。第1のガイド部材71aは、第2の支持部材88bに沿って連結部材89をスライドさせることにより、直交方向Yに移動可能とされる。また、第1のガイド部材71aは、第1の支持部材88aに沿って第1のガイド部材71aをスライドさせることにより、鉛直方向Zに移動可能とされる。以上の構成により、第1のガイド部材71aは、バリ除去処理に供する容器10の形状や大きさ、装置の設計に応じて、適宜配置位置を調整することができる。
第2のガイド部材71bは、鉛直方向Zに延びる棒状の第1の支持部材90aに例えば溶接等によって固定されて支持されている。第1の支持部材90aは、第1のガイド部材71aに共通の第2の支持部材88bに連結部材91を介して支持されている。第2のガイド部材71bは、第2の支持部材88bに沿って連結部材91をスライドさせることにより、直交方向Yに移動可能とされる。また、第2のガイド部材71bは、第1の支持部材90aに沿って第2のガイド部材71bをスライドさせることにより、鉛直方向Zに移動可能とされる。以上の構成により、第2のガイド部材71bは、バリ除去処理に供する容器10の形状や大きさ、装置の設計に応じて、適宜配置位置を調整することができる。
第3のガイド部材71cは、鉛直方向Zに延びる棒状の第1の支持部材92aに例えば溶接等によって固定されて支持されている。第1の支持部材92aは、方向転換部材50を支持する保持機構80の第2の支持部材86bに連結部材93を介して支持されている。第3のガイド部材71cは、保持機構80を構成する第2の支持部材86bに沿って連結部材93をスライドさせることにより、直交方向Yに移動可能とされる。また、第3のガイド部材71cは、第1の支持部材92aに沿って第3のガイド部材71cをスライドさせることにより、鉛直方向Zに移動可能とされる。以上の構成により、第3のガイド部材71cは、バリ除去処理に供する容器10の形状や大きさ、装置の設計に応じて、適宜配置位置を調整することができる。
第4のガイド部材71dは、湾曲部71d2の先端が方向転換部材50の角部に例えば溶接等によって固定されている。すなわち、第4のガイド部材71dは、方向転換部材50によって支持されている。そして、方向転換部材50が連結部材87を介して直交方向Y及び鉛直方向Zに対して移動可能であることから、第4のガイド部材71dについても、方向転換部材50の移動に伴って直交方向Y及び鉛直方向Zに対して移動可能とされる。
バリ除去装置1において、第4のガイド部材71dの湾曲部71d2は、方向転換部材50によって容器10の載置方向が転換した後、さらに容器10が第3のノズル413の位置まで移動する間に、容器10の載置方向をさらに回動させて所定の載置方向に転換させることができる。
第5のガイド部材71eは、レール部71e1の先端が方向転換部材50に例えば溶接等によって固定されている。すなわち、第5のガイド部材71eは、方向転換部材50によって支持されている。そして、方向転換部材50が連結部材87を介して直交方向Y及び鉛直方向Zに対して移動可能であることから、第5のガイド部材71eについても、方向転換部材50の移動に伴って直交方向Y及び鉛直方向Zに対して移動可能とされる。
第5のガイド部材71eは、レール部71e1が、第2のガイド部材71bのレール部71b1と搬送方向Xに対して略平行に直線状となるように配置されている。これにより、容器10が方向転換部材50の位置まで確実に誘導されることとなる。
また、各ガイド部材71の設置高さ(搬送面Sからガイド部材71の下端面までの鉛直方向Zの距離)は、容器10の載置方向を所定の方向に案内及び維持するように適宜設定可能であるが、容器10の厚さ以下であることが好ましい。ガイド部材71の設置高さが容器10の厚さ以下であることにより、例えばノズルユニット40による圧縮空気の余勢によって、容器10が搬送面Sとガイド部材71との間からすり抜けることを抑制することができる。
具体的には、第1の処理区間L1における第1のガイドユニット70Aにおいて、第1のガイド部材71aのレール部71a1と、第2のガイド部材71bのレール部71b1との離間間隔は、容器10の短辺(10c,10d)の100%〜140%が好ましい。第2の処理区間L2における第2のガイドユニット70Bにおいて、第3のガイド部材71cのレール部71c1と、第4のガイド部材71dのレール部71d1との離間間隔は、容器10(10a,10b)の長辺の100%〜140%が好ましい。方向転換処理区間における第2のガイドユニット70Bにおいて、第3のガイド部材71cのレール部71c1と、第5のガイド部材71eのレール部71e1との離間間隔については、レール部71c1と接触部51aとの離間間隔が、容器10の対角線長の120%〜200%で、接触部51aとレール部71e1との離間間隔が、容器10の短辺(10c,10d)の20%〜50%であることが好ましい。
搬送機構20のコンベア駆動用モータ(図示せず)が駆動されることにより、コンベアベルト22が連続走行する。これにより、容器10がコンベアベルト22(搬送路R)上を搬送方向Xに一方向に連続搬送される。
次に、移動する容器10に対して、第2のノズル412の噴出口43から圧縮空気を、搬送方向Xと略平行な容器10の開口部の長辺10b(第1の辺)に向かって、搬送方向Xに対して略直交方向に噴出することにより、容器10の開口部内周面のうち長手側面11bに形成されたバリBが吹き飛ばされる。
第1の処理区間L1において、容器10は、載置方向(容器10の長辺10a,10bが搬送方向Xと略平行となる載置方向)が維持された状態で、バリ除去が施される。
吹き飛ばされたバリBは、集塵機構60により吸引されてバリ除去装置1内の空間から排除される。
次に、移動する容器10に対して、第4のノズル414の噴出口43から圧縮空気を、搬送方向Xと略平行な容器10の開口部の短辺10d(第2の辺)に向かって、搬送方向Xに対して略直交方向に噴出することにより、容器10の開口部内周面のうち短手側面11dに形成されたバリBが吹き飛ばされる。
第2の処理区間L2において、容器10は、載置方向(容器10の短辺10c,10dが搬送方向Xと略平行となる載置方向)が維持された状態で、バリ除去が施される。
吹き飛ばされたバリBは、集塵機構60により吸引されてバリ除去装置1内の空間から排除される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
本発明の一態様の固形粉末化粧料製造装置は、本発明のバリ除去装置を備える。
本発明の一態様の固形粉末化粧料製造装置においては、例えば、容器を搬送する搬送機構と、容器に粉末化粧料を充填する充填装置と、容器に充填された粉末化粧料をプレス成型するプレス装置と、本発明のバリ除去装置とを備える。
本発明の一態様のバリ除去方法は、粉末化粧料が充填成型された容器の開口部内周面に沿って形成されたバリの除去処理を、一方向に連続搬送される容器に対して行う方法であって、以下(1)〜(3)の工程を有する方法である。
(1)搬送方向と略平行な容器の開口部の第1の辺に向かって、容器が搬送される搬送方向に対して略直交方向に噴出する圧縮空気により、第1の辺に沿って形成されたバリを除去する第1の処理工程。
(2)第1の処理工程によって処理された容器の載置方向を、連続搬送による容器の移動を利用して、第1の辺と隣り合う第2の辺が搬送方向と略平行となるように転換する方向転換工程。
(3)方向転換工程によって載置方向が転換された容器の第2の辺に向かって、搬送方向に対して略直交方向に噴出する圧縮空気により、第2の辺に沿って形成されたバリを除去する第2の処理工程。
本発明の一態様のバリ除去方法においては、高い処理効率によってバリが高い確率で除去される。
1A 外筺
10 容器
10a,10b 長辺
10c,10d 短辺
11a,11b 長手側面
11c,11d 短手側面
20 搬送機構
21 フレーム
22 コンベアベルト
30 圧縮空気制御装置
31 配管チューブ
40A 第1のノズルユニット
40B 第2のノズルユニット
411 第1のノズル
412 第2のノズル
413 第3のノズル
414 第4のノズル
42 ノズル本体
43 噴出口
50 方向転換部材
51a 接触部
60 集塵機構
70 ガイドユニット
70A 第1のガイドユニット
70B 第2のガイドユニット
71a 第1のガイド部材
71a1 レール部
71b 第2のガイド部材
71b1 レール部
71c 第3のガイド部材
71c1 レール部
71d 第4のガイド部材
71d1 レール部
71d2 湾曲部
71e 第5のガイド部材
71e1 レール部
80 保持機構
81a 壁部材
81b スタンド部材
81c 固定部材
83a 第1の支持部材
83b 第2の支持部材
84 連結部材
85 連結部材
86a 第1の支持部材
86b 第2の支持部材
87 連結部材
88a 第1の支持部材
88b 第2の支持部材
89 連結部材
90a 第1の支持部材
91 連結部材
92a 第1の支持部材
93 連結部材
S 搬送面
R 搬送路
Claims (7)
- 粉末化粧料が充填成型された容器を一方向に連続搬送する搬送機構に備えられ、前記容器の開口部内周面に沿って形成されたバリの除去処理を行う装置であって、
圧縮空気を供給する圧縮空気供給源と、
前記容器に充填成型された粉末化粧料の表面より上方であって、前記容器が搬送される搬送方向に対して最上流側に配置され、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気を、前記搬送方向と略平行な前記容器の開口部の第1の辺に向かって、前記搬送方向に対して略直交方向に噴出する第1のノズルユニットと、
前記搬送方向に対して前記第1のノズルユニットより下流側に配置され、前記容器の外側面に接触する接触部を有し、前記搬送機構による前記容器の移動を利用して、前記接触部と前記容器の外側面とが接触することにより、前記容器の載置方向を、前記第1の辺と隣り合う第2の辺が前記搬送方向と略平行となるように転換する方向転換部材と、
前記容器に充填成型された粉末化粧料の表面より上方であって、前記搬送方向に対して前記方向転換部材より下流側に配置され、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気を、前記第2の辺に向かって、前記搬送方向に対して略直交方向に噴出する第2のノズルユニットとを備える、バリ除去装置。 - 前記方向転換部材、前記第1のノズルユニット及び前記第2のノズルユニットを一体に保持する保持機構をさらに備える、請求項1に記載のバリ除去装置。
- 除去されたバリを集塵する集塵機構をさらに備える、請求項1又は2に記載のバリ除去装置。
- 前記容器の載置位置を案内するガイドユニットをさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバリ除去装置。
- 前記第1のノズルユニット及び前記第2のノズルユニットが、各々、前記容器の開口部内周面に対して局所的に圧縮空気を噴出する噴出口を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のバリ除去装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のバリ除去装置を備える、固形粉末化粧料製造装置。
- 粉末化粧料が充填成型された容器の開口部内周面に沿って形成されたバリの除去処理を、一方向に連続搬送される容器に対して行う方法であって、
前記搬送方向と略平行な前記容器の開口部の第1の辺に向かって、前記容器が搬送される搬送方向に対して略直交方向に噴出する圧縮空気により、第1の辺に沿って形成されたバリを除去する第1の処理工程と、
前記第1の処理工程によって処理された容器の載置方向を、連続搬送による前記容器の移動を利用して、前記第1の辺と隣り合う第2の辺が前記搬送方向と略平行となるように転換する方向転換工程と、
前記方向転換工程によって載置方向が転換された容器の前記第2の辺に向かって、前記搬送方向に対して略直交方向に噴出する圧縮空気により、第2の辺に沿って形成されたバリを除去する第2の処理工程とを有する、バリ除去方法。
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JP2020003706A JP7349913B2 (ja) | 2020-01-14 | 2020-01-14 | バリ除去装置、固形粉末化粧料製造装置及びバリ除去方法 |
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JP2015078026A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | シブヤマシナリー株式会社 | 箱方向転換装置 |
-
2020
- 2020-01-14 JP JP2020003706A patent/JP7349913B2/ja active Active
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